JP2021106793A - 容器用包装体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレフィルドシリンジのような医薬品容器を収容可能な容器用包装体に関し、振動や衝撃を緩衝することができる包装体を提供する。【解決手段】容器用包装体1はスキンパック樹脂フィルムからなる内袋2と、内袋2を収容し樹脂フィルムからなる外袋3とを備える。内袋2は、容器Sを袋の内側に収容してスキンパックによりスキンパックフィルムに密着固定している。外袋3は、端部が内袋2の端部と固着されて内袋2の外側に気体を収容した状態で封止されている。容器Sは内袋2により外袋3から空間を隔てて固定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、容器、例えばプレフィルドシリンジやアンプル、バイアル等の医薬品容器を包装可能な包装体及びその製造方法に関する。
医療分野において、プレフィルドシリンジと呼ばれる、薬剤が予め充填された注射器が用いられるようになってきた。プレフィルドシリンジを用いることにより、従来の注射器のように薬剤を注射器に詰め替える作業が不要になることから、詰め替え時に感染や異物混入のおそれがなく、救急時に迅速な投与が可能になり、医療従事者の労働生産性の向上に寄与する。また、あらかじめ定められた量の薬剤をプレフィルドシリンジに充填することにより、正確な量を投与することができる。このことは薬剤管理が簡便になることにも寄与する。
医薬品には厳重な品質管理が求められており、近年では品質管理が製造プロセスに限らず、流通過程における保管や輸送のプロセスにまで拡大されるようになってきた。流通過程における品質保証を目的とした基本的な指針としてのGDP(Good Distribution Practices)では、温度管理の他、振動衝撃等についても管理することが要求される。したがって、医薬品の包装体に、流通過程における振動衝撃を緩衝することが要求されるようになってきた。
プレフィルドシリンジの包装体に関し、プレフィルドシリンジが包装容器内で移動・振動することなく適度に固定され、しかも包装容器への装填が機械によっても容易に行うことができる包装容器として、ブリスター一体成型の包装容器であって、プレフィルドシリンジの外径に合わせて絞って成形されたロック部を備え、このロック部でプレフィルドシリンジの一部分を固定したプレフィルドシリンジ収納用ブリスター包装容器がある(特許文献1)。
特開2011−006154号公報
引用文献1に記載のプレフィルドシリンジ収納用ブリスター包装容器は、プレフィルドシリンジが包装容器に固定されるので、輸送中にプレフィルドシリンジが包装容器内で過度の振動をすることを防止する。しかしながら、かかるブリスター包装容器は、外部から振動や衝撃がブリスター包装容器に加えられたときには、その振動や衝撃がほとんど減衰されることなくプレフィルドシリンジに伝わってしまう。そのため流通過程における振動や衝撃を緩衝することが十分ではなかった。また、医療従事者の使用時においても、プレフィルドシリンジを収容したブリスター包装容器の取り扱い時に生じることがある振動や衝撃を緩衝することが十分ではなかった。
本発明は、上記の問題を有利に解決するものであり、プレフィルドシリンジやアンプルやバイアルのような、薬剤を収容した医薬品容器に対する振動や衝撃を緩衝することが可能な容器用包装体及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、内袋と外袋の二重パウチの包装体であって、当該内袋をスキンパックとし、内袋と外袋との間には気体を封入して、容器が、内袋により外袋から空間を隔てて固定される構造とすることにより、容器の振動衝撃を緩衝することが可能なことを見出し、本発明に到った。
上記の知見に基づく本発明の容器用包装体は、液が充填された容器を収容する包装体であって、スキンパックフィルムを含む樹脂フィルムからなる内袋と、前記内袋を収容し樹脂フィルムからなる外袋とを備え、前記内袋は、前記容器を袋の内側に収容してスキンパックにより前記スキンパックフィルムに密着固定し、前記外袋は、端部が前記内袋の端部と固着されて前記内袋の外側に気体を収容した状態で封止され、前記容器が、前記内袋により前記外袋から空間を隔てて固定されることを特徴とする。
本発明の容器用包装体においては、前記内袋の樹脂フィルム(以下、「内袋用樹脂フィルム」ともいう。)が、易開封性フィルムを含む構造とすることができる。さらに、前記外袋の樹脂フィルム(以下、「外袋用樹脂フィルム」ともいう。)が、バリア層を含む構造とすることができる。また、前記容器は、医薬品容器であるものとすることができる。
本発明の容器用包装体の製造方法は、二枚の樹脂フィルムのうちの少なくとも一方にスキンパックフィルムを含む内袋用樹脂フィルムを用いて容器をスキンパックした後、外袋用樹脂フィルムの一枚を半折したもの又は二枚のものの間に挿入し、外袋用樹脂フィルムの内側にガスを供給しながら外袋を封止することを特徴とする。
本発明の容器用包装体によれば、プレフィルドシリンジやアンプルやバイアルのような薬剤を収容した容器の振動衝撃を緩衝することができる。
本発明の容器用包装体の一実施形態の模式的な平面図である。 図1の容器用包装体の断面図である。 図1の容器用包装体にバイアルを収容した例を示す模式的な平面図である。 本発明の容器用包装体の製造方法の一実施形態を説明する模式図である。 スキンパック包装機の要部の模式図である。
以下、本発明の容器用包装体の実施形態を、図面を用いつつ具体的に説明する。
図1に、本発明の容器用包装体の一実施形態の模式的な平面図を示し、図2に、図1の容器用包装体のII−II線視断面図を示す。図1、図2では、容器用包装体1は、容器の一例としてのプレフィルドシリンジSを包装する包装体の実施形態を示しており、図面上、プレフィルドシリンジSは模式的に単純な円筒形状で表されている。また、容器用包装体1が収容可能な容器はプレフィルドシリンジSに限られず、図3に示すように医薬品容器としてのバイアルVやアンプルの場合であっても容器用包装体1の構造上、プレフィルドシリンジSを収容した場合と同様に、振動、衝撃の緩和の効果を得ることができる。また、医療用容器以外の用途の容器にも本発明の容器用包装体を用いることができる。
図1及び図2において、容器用包装体1は、内袋2と外袋3とを備え、外袋3の内側に内袋2が収容された二重袋の構造になっている。図示した本実施形態においては、内袋2はスキンパック包装体であり、内袋用樹脂フィルムとして熱可塑性樹脂からなるスキンパックフィルム21と台材22とを有し、台材22上の所定位置に載置された被包装物、例えば本実施形態ではプレフィルドシリンジSに対し、加熱により軟化させたスキンパックフィルム21を被包装物の外形に沿って密着させると共に、台材22とシールした真空包装体である。内袋2用樹脂フィルムは、スキンパック用として二枚の樹脂フィルムのうち少なくとも一枚がスキンパックフィルムである。つまり、スキンパックフィルム21に用いられる樹脂フィルムと台材22に用いられる樹脂フィルムとの材質は異なってもよく、同じでもよく、同じ場合は台材22に用いられる樹脂フィルムが、スキンパックフィルム21に用いられる樹脂フィルムであるスキンパックフィルムである。
外袋3は、外袋用樹脂フィルムとしての一枚の樹脂フィルムが半折されるか又は二枚の樹脂フィルムが重ねられて略四角形の平面形状を有している。外袋3は、二枚の外袋用樹脂フィルムを用いて四辺をシールした四方袋とすることができる。外袋3用樹脂フィルムは、基層を有し、内袋2の外表面の樹脂フィルムと接合可能なポリオレフィン系樹脂からなる層を最外層に有する積層フィルムとすることができる。もっとも、四方袋に限られず、半折された端辺以外の三つの端辺がシールされた三方袋にすることもできるし、三方袋の折り曲げられた端辺について更に内袋2と外袋3とが互いに固着されるようにシールされている形態の四方袋とすることもできる。容器用包装体が三方袋の場合であっても四方袋と同じ材料を用いることができるため、以下の説明では四方袋の容器用包装体1に代表させて説明する。
図2に示されるように、プレフィルドシリンジSは、内袋2の内側に収容される。この内袋2は、スキンパック包装体である。内袋2にプレフィルドシリンジSが収容されて、真空脱気状態で封止されている。スキンパックとしてスキンパックフィルム21を軟化させてプレフィルドシリンジSに密着させ真空脱気状態で封止されることで、内袋2の内側は減圧状態になり、プレフィルドシリンジSは、スキンパックフィルム21に密着して固定される。プレフィルドシリンジSの好ましい固定位置は、好ましくは図1の平面図で見て内袋2の長手方向のほぼ中央、幅方向のほぼ中央である。
外袋3は、内袋2と外袋3と間に気体、例えば空気や不活性ガスが収容されて外袋3が膨らんだ状態で封止されている。図2の断面図で見て内袋2は、両端部が、外袋3とシールされて固着されている。したがって、内袋2は、外袋3から外袋3の内部空間を隔てて固定されている。このため、内袋2の幅方向のほぼ中央部に位置するプレフィルドシリンジSもまた、外袋3から内部空間を隔てて位置する。
本実施形態の容器用包装体1は、プレフィルドシリンジSが、スキンパックされた内袋2により固定されていることから、外部から衝撃や振動が容器用包装体1に加わっても、容器用包装体1内で不要に動くことがない。また、プレフィルドシリンジSが、外袋3から空間を隔てて位置することから、外部から衝撃や振動が容器用包装体1に加わっても、外袋3内の気体が緩衝材となって衝撃や振動を吸収する。したがって、プレフィルドシリンジSの振動や衝撃を緩衝することができる。
容器用包装体1は、容器の包装体であるとともに、容器の緩衝体でもある。つまり包装体と緩衝体とが一体化したものである。これにより包装機能と緩衝機能とを兼ね備えた、一体化された包装体となっている。容器用包装体1は、さらに外袋3及び内袋2のいずれか又は両方の樹脂フィルム中にバリア層等になる機能性フィルムを積層させることにより、バリア機能等を付加することができる。
内袋2は、スキンパックとして、台材22の樹脂フィルムとスキンパックフィルム21とを備える。台材22の樹脂フィルムとしてスキンパックフィルム21を用いてもよい。スキンパックフィルム21は、加熱により軟化し、被包装物の外形に沿って伸展して当該被包装物と密着する樹脂フィルムとして、単層であってもよく、二層以上の複層であってもよい。軟質塩化ビニル、アイオノマー、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体からなる樹脂フィルムを例示することができ、これらの複数の樹脂の積層フィルムであってもよい。複層が積層された積層フィルムの場合、外層側の表層は、外袋3との接着性を考慮してポリエチレンであることが好ましい。
スキンパックフィルム21は、必要に応じて機能性フィルムを備えることができる。例えばガスバリア層としてエチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)を含むことができる。さらに、酸素吸収層として、樹脂中に酸素吸収剤を含む層を含むことができる。酸素吸収剤は、粒状の金属等を主成分とする従来から使用されている酸素吸収剤を用いることができ、還元性を有する金属粉、例えば還元性鉄、還元性亜鉛、還元性錫粉:金属低位酸化物、例えば、酸化第一鉄、四三酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛:還元性金属化合物、例えば、炭化鉄、硅素鉄、鉄カルボニル、水酸化第一鉄等の一種または二種以上を組み合わせたものを主成分としたものが挙げられる。また、有機系酸素吸収剤は、OH基酸化型のものとしてアスコルビン酸、カテコール、グリセリン等を、二重結合酸化型のものとして共役二重結合ポリマ、シクロヘキサン含有ポリマ、不飽和脂肪酸等を、その他のものとしてMXDナイロン等を用いることができる。これらの酸素吸収剤は、必要に応じてアルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、第三燐酸塩、活性アルミナ、活性白土のような助剤と組み合わせて使用することができる。
台材22の樹脂フィルムは、単層であってもよく、二層以上の複層であってもよい。スキンパックフィルム21と熱密着可能な樹脂からなることが好ましく、かかる観点からスキンパックフィルム21(スキンパックフィルムが積層フィルムの場合は内層側の表層の樹脂フィルム)と同種の樹脂を内層側の表層に含むフィルムであることが好ましい。例えば、スキンパックフィルム21の内層側の表層がポリエチレンフィルムである場合に、台材22の樹脂フィルムは、ポリエチレンフィルムが好ましい。もっとも、台材22の樹脂フィルムは、ポリエチレンフィルムに限定されるものではない。
台材22の樹脂フィルムが、複層が積層された積層フィルムである場合は、スキンパックフィルム21と熱密着できるように、内側の表層がスキンパックフィルム21の内側の表層と同種の樹脂フィルムであることが好ましい。また、台材22の外層側の表層は、外袋3の内層側の表層とヒートシールできるように、外袋3の内側の表層と同種の樹脂フィルム、例えばポリエチレンフィルムであることが好ましい。更に、台材22の積層フィルムは、スキンパックフィルム21の積層フィルムと同じ積層構造の積層フィルムであってもよい。
台材22の樹脂フィルムは、必要に応じて機能性フィルムを備えることができる。例えばガスバリア層としてエチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、フィルムや、金属または金属酸化物を蒸着等でプラスチックフィルム等に積層した、例えば、酸化珪素蒸着プラスチックフィルム、酸化アルミ蒸着プラスチックフィルム、アルミ蒸着プラスチックフィルムや、公知のガスバリア剤をコートしたプラスチックフィルム等を含むことができる。さらに、酸素吸収層として、樹脂層又は接着層中に酸素吸収剤を含む層を含むことができる。台材22の酸素吸収剤は、スキンパックフィルム21の積層フィルムに用いられる酸素吸収剤のいずれも用いることができる。スキンパックフィルム21に用いられる酸素吸収剤は既に説明したので、ここでは重複する説明を省略する。
内袋2にスキンパックフィルム21を用いることにより、プレフィルドシリンジSのような容器を真空脱気状態かつフィルムに密着した状態で確実に固定することができる。これにより容器が袋内で移動、振動することを防止することができる。また、容器が内袋2内にて真空脱気状態でスキンパックフィルム21と密着するので、内袋2内の残存空気を低減することができ、特に内袋2がガスバリア層を含む場合には、内袋2の残存空気及び空気中の酸素を極力排除して、よって酸化を防止することができる。さらに、内袋2を透明な袋にすることができ、容器内の液(薬剤等)を容易に確認することができる。さらに、内袋2の端部と外袋3との端部をヒートシールで接合することができる。内袋2は、必要に応じて易開封性を有するフィルム又は易開封性の付与する加工を施したフィルムを用いることができる。
外袋3は、単層であってもよく、二層以上の複層であってもよい。二層以上の複層を有する積層フィルムの場合は、PETやナイロン等の基層を有し、ポリオレフィン系樹脂からなる層を内層側の表層に有する積層フィルムを用いることができる。ポリオレフィン系樹脂からなる内層側の表層が、外袋3を袋状に形成したときに内表面となる層であり、ヒートシール層として機能する。そのポリオレフィン系樹脂を、内袋2の外層側の表面の樹脂フィルムと同種の樹脂にすることで、内袋2の周辺部と外袋3の周辺部とをヒートシールで容易に接合することができる。同種の樹脂とは、例えば、内袋2の外表面がポリエチレン樹脂であるときに外袋3の最外層がポリエチレン樹脂からなる層であることをいう。
外袋3の積層フィルムは、必要に応じて機能性層を備えることができる。機能性層は、例えば遮光層(UVカット層)や、ガスバリア層、酸素吸収層などがある。遮光層は、アルミ箔やアルミ蒸着膜、紫外線吸収剤を含む層が挙げられる。ガスバリア層は、アルミ蒸着層、アルミニウム酸化物蒸着層、酸化ケイ素蒸着層等の蒸着層、公知のガスバリアコート層、延伸ナイロン層、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)層などがある。
ガスバリア層の蒸着層は、透明蒸着層であってもよく、不透明蒸着層であってもよい。蒸着層が透明蒸着層であることにより、内容物の視認性を保ちながら、酸素ガス及び水蒸気等のガスの透過を阻止するガスバリア性を付与、又は向上させることができる。なお、蒸着層は2層以上を備えてもよい。蒸着層を2層以上備える場合、それぞれが、同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。
透明蒸着層としては、無機元素又は無機酸化物、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、スズ(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)、ハフニウム(Hf)、バリウム(B)等の無機元素又はその酸化物の蒸着層を使用することができる。
無機酸化物の化学式は、例えば、SiO、AlO等のようにMO(ただし、式中、Mは、無機元素を表し、Xは正数であり、Xの値は、無機元素によってそれぞれ範囲が異なる。)で表される。なお、無機元素がAlの場合、上記の式中のXの値としては、基本的には、X=0.5以上のものを使用することができるが、X=1.0未満になると、着色し、かつ、透明性に劣ることから、X=1.0以上のものを使用することが好ましい。また、X=1.5のものは、Alと酸素とが完全に酸化した状態のものであることから、上限としては、X=1.5までのものを使用することができる。
透明蒸着層の厚みは、使用する無機酸化物の種類等によって異なるが、例えば、50Å以上2000Å以下、好ましくは、100Å以上1000Å以下の範囲内で任意に選択して形成することが望ましい。例えば、酸化アルミニウムあるいは酸化ケイ素の蒸着層の場合には、厚みは50Å以上500Å以下、更に、好ましくは、100Å以上300Å以下が望ましい。
蒸着層は、基材層に例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、およびイオンプレ−ティング法等の物理気相成長法(Physical Vapor Deposition法、PVD法)、あるいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法、および光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition法、CVD法)等により形成することができる。より具体的には、ローラー式蒸着膜成膜装置を用いて、成膜ローラー上において蒸着層を形成することができる。
ガスバリアコート層は、酸素ガスおよび水蒸気などの透過を抑制する層として機能する塗膜である。ガスバリアコート層は、一般式R M(OR(ただし、式中、R、Rは、炭素数1〜8の有機基を表し、Mは、金属原子を表し、nは、0以上の整数を表し、mは、1以上の整数を表し、n+mは、Mの原子価を表す。)で表される少なくとも一種以上の金属アルコキシドと、ポリビニルアルコ−ル系樹脂および/またはエチレン・ビニルアルコ−ル共重合体等の水溶性高分子とを含有し、さらに、ゾルゲル法触媒、酸、水、および、有機溶剤の存在下に、ゾルゲル法によって重縮合して得られる金属アルコキシドの加水分解物または金属アルコキシドの加水分解縮合物を含むガスバリア性組成物からなる。なお、ガスバリアコート層は透明であることが好ましい。ガスバリアコート層は、単独で又は上記蒸着層に重ねて用いることができる。蒸着層にガスバリアコート層を重ねて用いることにより、蒸着膜のクラックの発生を効果的に防止することができる。
上記の一般式R M(ORで表されるアルコキシドとしては、アルコキシドの部分加水分解物、アルコキシドの加水分解の縮合物の少なくとも一種以上を使用することができる。また、上記のアルコキシドの部分加水分解物としては、アルコキシ基のすべてが加水分解されている必要はなく、1個以上が加水分解されているもの、および、その混合物であってもよい。アルコキシドの加水分解の縮合物としては、部分加水分解アルコキシドの2量体以上のもの、具体的には、2〜6量体のものを使用される。
上記の一般式R M(ORで表されるアルコキシドにおいて、Mで表される金属原子としては、ケイ素、ジルコニウム、チタン、アルミニウム、その他などを使用することができる。好ましい金属としては、例えば、ケイ素、チタンなどを挙げることができる。また、本発明において、アルコキシドの用い方としては、単独または二種以上の異なる金属原子のアルコキシドを同一溶液中に混合して使うこともできる。
また、上記の一般式R M(ORで表されるアルコキシドにおいて、Rで表される有機基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、その他などのアルキル基を挙げることができる。また、上記の一般式R M(ORで表されるアルコキシドにおいて、Rで表される有機基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、その他などを挙げることができる。なお、同一分子中にこれらのアルキル基は同一であっても、異なってもよい。
上記一般式を満たす金属アルコキシドとしては、例えば、テトラメトキシシラン(Si(OCH)、テトラエトキシシランSi(OC)、テトラプロポキシシラン(Si(OC)、テトラブトキシシラン(Si(OC)などが挙げられる。
上記のガスバリア性組成物を調製する際、例えば、シランカップリング剤などを添加してもよい。上記のシランカップリング剤としては、既知の有機反応性基含有オルガノアルコキシシランを用いることができる。本実施形態においては、特に、エポキシ基を有するオルガノアルコキシシランが好適に用いられ、具体的には、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−(3、4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等を使用することができる。上記のようなシランカップリング剤は、一種または二種以上を混合して用いてもよい。
水溶性高分子としては、ポリビニルアルコールおよびエチレン−ビニルアルコール共重合体が好ましく、酸素バリア性及び水蒸気バリア性という観点からは、これらを併用することが好ましい。
ガスバリアコート層における水溶性高分子の含有量は、金属アルコキシド100質量部に対して5質量部以上500質量部以下であることが好ましい。ガスバリアコート層における水溶性高分子の含有量を、金属アルコキシド100質量部に対して5質量部以上とすることにより、基材の酸素バリア性及び水蒸気バリア性をより向上することができる。また、ガスバリアコート層における水溶性高分子の含有量を、金属アルコキシド100質量部に対して500質量部以下とすることにより、ガスバリアコート層の製膜性を向上することができる。
ガスバリアコート層の厚さは、0.01μm以上100μm以下であることが好ましく、0.1μm以上50μm以下であることがより好ましい。これにより、リサイクル性を維持しつつ、酸素バリア性および水蒸気バリア性をより向上することができる。ガスバリアコート層の厚さを0.01μm以上とすることにより、基材の酸素バリア性及び水蒸気バリア性を向上することができる。また、無機酸化物から構成される蒸着膜と隣接するように設けた場合に、蒸着膜におけるクラックの発生を防止することができる。
ガスバリアコート層は、上記材料を含む組成物を、グラビアロールコーターなどのロールコート、スプレーコート、スピンコート、ディッピング、刷毛、バーコード、アプリケータなどの従来公知の手段により、塗布し、その組成物をゾルゲル法により重縮合することにより形成させることができる。
ゾルゲル法触媒としては、酸またはアミン系化合物が好適である。アミン系化合物としては、水に実質的に不溶であり、且つ有機溶媒に可溶な第3級アミンが好適であり、例えば、N,N−ジメチルベンジルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミンなどが挙げられる。これらの中でも、N,N−ジメチルべンジルアミンが好ましい。
ゾルゲル法触媒は、金属アルコキシド100質量部当り、0.01質量部以上1.0質量部以下の範囲で使用することが好ましく、0.03質量部以上0.3質量部以下の範囲で使用することがより好ましい。
ゾルゲル法触媒の使用量を金属アルコキシド100質量部当り、0.01質量部以上とすることにより、その触媒効果を向上することができる。また、ゾルゲル法触媒の使用量を金属アルコキシド100質量部当り、1.0質量部以下とすることにより、形成されるガスバリアコート層の厚さを均一にすることができる。
上記ガスバリア性組成物は、さらに酸を含んでいてもよい。酸は、ゾル−ゲル法の触媒、主としてアルコキシドやシランカップリング剤などの加水分解のための触媒として用いられる。
酸としては、硫酸、塩酸、硝酸などの鉱酸、ならびに酢酸、酒石酸などの有機酸が用いられる。酸の使用量は、アルコキシドおよびシランカップリング剤のアルコキシド分(例えばシリケート部分)の総モル量に対して、0.001モル以上0.05モル以下であることが好ましい。
酸の使用量をアルコキシドおよびシランカップリング剤のアルコキシド分(例えばシリケート部分)の総モル量に対して、0.001モル以上とすることにより、触媒効果を向上することができる。また、アルコキシドおよびシランカップリング剤のアルコキシド分(例えばシリケート部分)の総モル量に対して、0.05モル以下とすることにより、形成されるガスバリアコート層の厚さを均一にすることができる。
また、上記ガスバリア性組成物は、アルコキシドの合計モル量1モルに対して、好ましくは0.1モル以上100モル以下、より好ましくは0.8モル以上2モル以下の割合の水を含んでなることが好ましい。
水の含有量をアルコキシドの合計モル量1モルに対して、0.1モル以上とすることにより、基材の酸素バリア性及び水蒸気バリア性を向上することができる。また、水の含有量をアルコキシドの合計モル量1モルに対して、100モル以下とすることにより、加水分解反応を速やかに行うことができる。
また、上記ガスバリア性組成物は、有機溶剤を含んでいてもよい。有機溶剤としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノールなどを用いることができる。
以下、ガスバリアコート層の形成方法の一実施形態について以下に説明する。
まず、金属アルコキシド、水溶性高分子、ゾルゲル法触媒、水、有機溶媒および必要に応じてシランカップリング剤などを混合し、組成物を調製する。該組成物中では次第に重縮合反応が進行する。
次いで、ポリオレフィン系樹脂層上に、上記従来公知の方法により、該組成物を塗布、乾燥する。この乾燥により、アルコキシドおよび水溶性高分子(組成物が、シランカップリング剤を含む場合は、シランカップリング剤も)の重縮合反応がさらに進行し、複合ポリマーの層が形成される。
最後に、該組成物を20〜250℃、好ましくは50〜220℃の温度で、1秒〜10分間加熱することにより、ガスバリアコート層を形成することができる。
外袋3の酸素吸収層は、樹脂層又は接着層に酸素吸収剤を含む層を含むものである。酸素吸収剤は、先に説明したスキンパックフィルム21の積層フィルムに用いられる酸素吸収層のいずれも用いることができ、スキンパックフィルム21に用いられる酸素吸収層は既に説明したので、ここでは重複する説明を省略する。
容器用包装体1は、収容された容器を目で確認できることが求められていることから、外袋3は、外部から容器を目視で確認することが求められることがあり、この場合には、遮光層としてUVカットインキを含む層を、ガスバリア層として透明なアルミニウム酸化物蒸着層、酸化ケイ素蒸着膜や透明な延伸ナイロン、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)層などを選択し、組み合わせて用いることができる。また、アルミニウム蒸着層のように不透明な層を有する場合には、目視用に不透明な層を部分的に有しない領域を備えるようにして、この領域を外袋3の確認窓とすることができる。
外袋3の積層フィルムは、例えばPETフィルム層−アルミニウム酸化物蒸着層−接着層−ポリエチレンフィルム層の積層フィルム、PETフィルム層−アルミニウム酸化物蒸着層−接着層−延伸ナイロン層−接着層−ポリエチレンフィルム層の積層フィルム、延伸ナイロン層−アルミニウム酸化物蒸着層−接着層−ポリエチレンフィルム層の積層フィルムがある。また、これらの積層フィルムのアルミニウム酸化物蒸着層を、酸化珪素等の酸化物のバリア層や樹脂バリア層やバリアコート層に代えた積層フィルムがある。これらの積層フィルムの内層側の表層のポリエチレンフィルム層は、内袋2がポリエチレンフィルムである場合の当該ポリエチレンフィルムと接合されるように用いられる。
外袋3の積層フィルムは、酸素吸収層として、樹脂層又は接着層中に酸素吸収剤を含む層を含むことができる。酸素吸収剤は、粒状の金属等を主成分とする従来から使用されている酸素吸収剤を用いることができ、還元性を有する金属粉、例えば還元性鉄、還元性亜鉛、還元性錫粉:金属低位酸化物、例えば、酸化第一鉄、四三酸化鉄:還元性金属化合物、例えば、炭化鉄、硅素鉄、鉄カルボニル、水酸化第一鉄等の一種または二種以上を組み合わせたものを主成分としたものが挙げられる。これらの酸素吸収剤は、必要に応じてアルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、第三燐酸塩、活性アルミナ、活性白土のような助剤と組み合わせて使用することができる。
容器用包装体1は、上述したような内袋2の積層フィルムや外袋3の積層フィルムに機能性層を備えるもの他、脱酸素剤を内袋2と外袋3との間に設けて、酸化防止機能を付加することができる。
次に、容器用包装体1の製造方法について図4を用いて説明する。図4は、外袋3が四方袋の場合の例である。
容器用包装体1は、包装機を用いて製造することができる。まず、容器例えばプレフィルドシリンジSを内袋2でスキンパック包装をする。このスキンパック包装は、一例としては、図5に示すスキンパック包装機30を用いる。なお、図4においてスキンパック包装機30は、要部として真空室31及び吸引台34のみを図示している。スキンパック包装機30において、台材22上の所定位置に被包装物であるプレフィルドシリンジSを載置したものを、スキンパック包装機30の真空室31内に収容して吸引台34上に載置すると共に、スキンパックフィルム21を当該真空室に送給し、当該真空室31の上方向及び吸引台34の下方向から真空引きしてスキンパックフィルム21を真空室31内の上面の熱板に吸着させた状態で加熱して軟化させた後、このスキンパックフィルム21と真空室31の上面の熱板との間に空気を入れることで当該スキンパックフィルム21を容器に被覆させ、プレフィルドシリンジSの外形に追随させて変形、延伸させ、プレフィルドシリンジSに密着ししつ台材22と熱密着して密封して内袋2を得る。
図5に、スキンパック包装機30の模式図を示す。図5のスキンパック包装機30は、吸引排気可能な真空室31と、真空室31内に設けられ、スキンパックフィルム21を保持する保持部32と、スキンパックフィルム21を加熱する加熱装置33と、台材22を載置する吸引台34とを備えている。吸引台34の上面には吸引孔35が複数形成され、下部には排気口36が形成され、図示しない吸引装置と接続されて真空室31内の空気を排気して減圧可能になっている。加熱装置33は、スキンパックフィルム21を吸着加熱する熱板の他、赤外線照射装置や温風発生装置等であってもよい。
図4において、スキンパック包装機30の真空室31から取り出した内袋2に対し、包装機のライン上で外袋3用の二枚の樹脂フィルムを内袋2の上側及び下側に、ロールから巻き出して連続的に供給する。
内袋2の端部を上下の外袋3用樹脂フィルムで挟み、加熱押圧してヒートシールすることにより内袋2の端部と外袋3の端部とを接合し、外袋3については、ラインの流れ方向後端部のみが開放された二重袋の形状とし、内袋2と外袋3との間に挿入された気体送入用チューブ11により、空気又は不活性ガスとしての例えば窒素ガスを吹き込みながら、後端部の開口部をヒートシールして外袋3を封止する。
後端部の開口部がヒートシールされた後、樹脂フィルムの移動方向先後端をカットして個別の容器用包装体1を得る。なお、製造工程は、上記の工程に限定されるものではなく、幾多の変形が可能である。
以下、本発明を、実施例を用いてより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例の容器用包装体を作製して、落下衝撃試験により評価した。
(実施例1)
内袋2用樹脂フィルムをスキンパックフィルム21が(アイオノマー/エチレン−酢酸ビニル共重合体)の積層フィルム(厚さ100μm)とし、台材22がポリエチレンフィルム(厚さ50μm)とし、外袋3用樹脂フィルムを(PETフィルム12μm/接着層/低密度ポリエチレンフィルム30μm)の積層フィルム(厚さ45μm)とし、図1及び図2を用いて説明した形態となるようにプレフィルドシリンジSを収容した実施例1の容器用包装体を得た。プレフィルドシリンジSにはプラスチック製(COP)1mL用プレフィルドシリンジを使用し、水1mLを充填して、シリンジ本体の先端をブチルゴム製キャップで封止し、シリンジ本体の後端からブチルゴム製ガスケットを挿入した。
包装体のサイズは短辺40mm×長辺130mmであった。
試験用の包装体の作成方法としては、台材22の中央にプレフィルドシリンジSを配置して内袋2のスキンパックフィルム21でスキンパック包装した後、外袋フィルムで上下に挟み短辺の一方を除く三辺をヒートシールし、外袋3と内袋2との間に空気を充填しつつ開放されている残りの短辺をヒートシールすることにより実施例1の四方袋を得た。
実施例1の容器用包装体を30cmの高さから床面に落下させて、袋内における容器の移動を目視で観察したところ、実施例1の容器用包装体は、容器が内袋2と外袋3との間の空気によって衝撃が緩和されており、外袋3に固定された内袋2のスキンパック包装体に密着して容器の袋内での移動は見られなかった。
(実施例2)
実施例2は、内袋2のスキンパックフィルム21及び台材22として、二枚の同一のスキンパックフィルム(ポリエチレン/接着層/アイオノマー/エチレン−酢酸ビニル共重合体)の積層フィルム(厚さ100μm)とし、外袋3用樹脂フィルムを(PETフィルム12μm/接着層/低密度ポリエチレンフィルム30μm)の積層フィルム(厚さ約45μm)とした以外は実施例1と同様にして実施例2の四方袋を得た。
得られた実施例2の四方袋に、実施例1と同様の衝撃落下試験を行ったところ、実施例2の容器用包装体は、容器が内袋2と外袋3との間の空気によって衝撃が緩和されており、外袋に固定された内袋2のスキンパック包装体に密着して容器の袋内での移動は見られなかった。
(実施例3)
実施例3は、内袋2のスキンパックフィルム21を、(ポリエチレン/接着層/アイオノマー/エチレン−酢酸ビニル共重合体)の積層フィルム(厚さ100μm)とし、台材22として、ポリエチレンフィルム(厚さ50μm)とし、外袋3用樹脂フィルムを(透明アルミナ蒸着PETフィルム12μm/接着層/延伸ナイロンフィルム15μm/接着層/低密度ポリエチレンフィルム30μm)の積層フィルム(厚さ約60μm)とした以外は実施例1と同様にして実施例3の四方袋を得た。
得られた実施例3の四方袋に、実施例1と同様の衝撃落下試験を行ったところ、実施例3の容器用包装体は、容器が内袋2と外袋3との間の空気によって衝撃が緩和されており、外袋3に固定された内袋2のスキンパック包装体に密着して容器の袋内での移動は見られなかった。
(比較例)
比較例として内袋のスキンパックを有しないで、容器を上記実施例1の外袋相当の袋に入れ、ヒートシールして袋を封止して比較例の容器用包装体を得た。この比較例の容器用包装体は、床面に落下させたときに容器が袋内で激しく移動していた。
以上、実施の形態および実施例を用いて本発明の容器用包装体を具体的に説明したが、本発明の容器用包装体は、これらの実施形態および実施例の記載に限定されることなく本発明の趣旨を逸脱しない範囲で幾多の変形が可能である。
1 容器用包装体
2 内袋
3 外袋
11 気体送入用チューブ

Claims (5)

  1. 液が充填された容器を収容する包装体であって、
    スキンパックフィルムを含む樹脂フィルムからなる内袋と、前記内袋を収容し樹脂フィルムからなる外袋とを備え、
    前記内袋は、前記容器を袋の内側に収容してスキンパックにより前記スキンパックフィルムに密着固定し、前記外袋は、端部が前記内袋の端部と固着されて前記内袋の外側に気体を収容した状態で封止され、前記容器が、前記内袋により前記外袋から空間を隔てて固定されることを特徴とする容器用包装体。
  2. 前記内袋の樹脂フィルムが、易開封性フィルムを含む請求項1記載の容器用包装体。
  3. 前記外袋の樹脂フィルムが、バリア層を含む請求項1又は2記載の容器用包装体。
  4. 前記容器が、医薬品容器である請求項1〜3のいずれか一項に記載の容器用包装体。
  5. 二枚の樹脂フィルムのうちの少なくとも一方にスキンパックフィルムを含む内袋用樹脂フィルムを用いて容器をスキンパックした後、外袋用樹脂フィルムの一枚を半折したもの又は二枚のものの間に挿入し、外袋用樹脂フィルムの内側にガスを供給しながら外袋を封止することを特徴とする容器用包装体の製造方法。
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