JP2021106213A - 基板処理装置、および、基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置、および、基板処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】処理カップに残留している処理液が基板にパーティクルなどを残留させることを抑制する。【解決手段】基板処理装置は、基板保持部の周囲を囲む第1のカップと、第1のカップの周囲を囲む第2のカップと、第1のカップと第2のカップとの間の空間である第1の隙間空間を排気するための排気機構とを備え、排気機構は、第1の液処理の間に第1の隙間空間を排気し、排気機構によって排気されている間の第1の隙間空間における気体の線速度は、第1の液処理の間の第1のカップに囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい。【選択図】図12

Description

本願明細書に開示される技術は、基板処理装置、および、基板処理方法に関するものである。
デバイスの製造に際しては、当該デバイスに用いられる半導体基板またはガラス基板などの基板に様々な処理液を供給する液処理が行われる。そして、液処理がなされた基板には乾燥処理が行われ、乾燥処理に際して飛散する処理液は、基板保持のためのスピンチャックを囲んで配置される処理カップが受ける(たとえば、特許文献1を参照)。
特開2010−010421号公報
液処理において、処理カップに残留している処理液が、以降の基板処理において飛散する処理液と衝突し、さらに、基板上に飛散することによって、基板上にパーティクルなどを残留させる原因となる問題がある。特に、乾燥処理に際して処理カップが受けた処理液が当該処理カップに残留し、さらに、当該基板の乾燥面に飛散した場合には、その後にはリンス処理が行われないため、製品不良に直結する。
近年、基板に形成されるパターンの微細化などによってこれまで問題とならなかったサイズの飛沫も問題となってきている。また、High−k膜などのようなHfまたはFeなどのメタルを含む半導体ウエハを薬液処理する場合、プロセス処理が進むにつれて、処理カップ内にメタルの汚染が蓄積されることが予測される。よって、上記の飛沫は微量であっても基板への影響が大きいため、処理カップの清浄度を保つことが求められている。
本願明細書に開示される技術は、以上に記載されたような問題を鑑みてなされたものであり、処理カップに残留している処理液が基板にパーティクルなどを残留させることを抑制するための技術である。
本願明細書に開示される技術の第1の態様は、基板を保持するための基板保持部と、前記基板保持部に保持される前記基板を回転させるための基板回転部と、前記基板回転部によって回転される前記基板に処理液を供給するための処理液供給部と、平面視において前記基板保持部の周囲を囲む第1のカップと、平面視において前記第1のカップの周囲を囲む第2のカップと、少なくとも、前記第1のカップと前記第2のカップとの間の空間である第1の隙間空間を排気するための排気機構とを備え、前記第1のカップは、前記処理液供給部によって前記処理液が供給される第1の液処理の間に飛散する前記処理液を受け、前記第2のカップは、前記処理液が供給された後に前記基板が前記基板回転部で回転されることによって乾燥される乾燥処理の間に、飛散する前記処理液を受け、前記排気機構は、前記第1の液処理の間に前記第1の隙間空間を排気し、前記排気機構によって排気されている間の前記第1の隙間空間における気体の線速度は、前記第1の液処理の間の前記第1のカップに囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい。
本願明細書に開示される技術の第2の態様は、基板を保持するための基板保持部と、前記基板保持部に保持される前記基板を回転させるための基板回転部と、前記基板回転部によって回転される前記基板に処理液を供給するための処理液供給部と、平面視において前記基板保持部の周囲を囲む第1のカップと、平面視において前記第1のカップの周囲を囲む第2のカップと、少なくとも、前記第1のカップと前記第2のカップとの間の空間である第1の隙間空間を排気するための排気機構とを備え、前記第1のカップは、前記処理液供給部によって前記処理液が供給される第1の液処理の間に飛散する前記処理液を受け、前記第2のカップは、前記処理液が供給された後に前記基板が前記基板回転部で回転されることによって乾燥される乾燥処理の間に、飛散する前記処理液を受け、前記排気機構は、前記乾燥処理後に前記第1の隙間空間を排気し、前記排気機構によって排気されている間の前記第1の隙間空間における気体の線速度は、前記第1の液処理の間の前記第1のカップに囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい。
本願明細書に開示される技術の第3の態様は、第2の態様に関連し、前記排気機構は、前記乾燥処理後の、前記基板保持部に対して前記基板を搬入または搬出する際に前記第1の隙間空間を排気する。
本願明細書に開示される技術の第4の態様は、第1から3のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記排気機構によって排気されている間の前記第1の隙間空間の幅は、前記第1の隙間空間における前記処理液の液滴の大きさよりも大きい。
本願明細書に開示される技術の第5の態様は、第1から4のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記第1のカップは、平面視において前記基板保持部の周囲を囲む第1の円筒部と、前記第1の円筒部の上端から前記基板保持部に近づく方向に延びる第1のガード部とを備え、前記第2のカップは、平面視において前記第1の円筒部の周囲を囲む第2の円筒部と、前記第2の円筒部の上端から前記基板保持部に近づく方向に延び、かつ、平面視において前記第1のガード部と少なくとも一部が重なる第2のガード部とを備える。
本願明細書に開示される技術の第6の態様は、第1から5のうちのいずれか1つの態様に関連し、平面視において前記第2のカップの周囲を囲む第3のカップをさらに備え、前記排気機構は、前記第2のカップと前記第3のカップの間の空間である第2の隙間空間を排気し、前記第3のカップは、前記処理液供給部によって前記処理液が供給される第2の液処理の間に飛散する前記処理液を受け、前記排気機構によって排気されている間の前記第2の隙間空間における気体の線速度は、前記第2の液処理の間の前記第3のカップに囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい。
本願明細書に開示される技術の第7の態様は、第1から6のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記基板保持部の上方に位置し、かつ、平面視において前記基板の中央部から前記基板の外縁部に向かって流れる気体を供給する気体供給部をさらに備え、前記気体供給部は、少なくとも前記第1の隙間空間に向かって気体を供給する。
本願明細書に開示される技術の第8の態様は、基板保持部に保持された基板を回転させる工程と、回転されている前記基板に処理液を供給する工程と、少なくとも、平面視において前記基板保持部の周囲を囲む第1のカップと平面視において前記第1のカップの周囲を囲む第2のカップとの間の空間である第1の隙間空間を排気する工程とを備え、前記第1のカップは、前記処理液が供給される液処理の間に飛散する前記処理液を受け、前記第2のカップは、前記処理液が供給された後に前記基板が回転されることによって乾燥される乾燥処理の間に、飛散する前記処理液を受け、前記第1の隙間空間を排気する工程は、前記液処理の間に前記第1の隙間空間を排気する工程であり、前記第1の隙間空間を排気する工程において排気されている間の前記第1の隙間空間における気体の線速度は、前記液処理の間の前記第1のカップに囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい。
本願明細書に開示される技術の第9の態様は、基板保持部に保持された基板を回転させる工程と、回転されている前記基板に処理液を供給する工程と、少なくとも、平面視において前記基板保持部の周囲を囲む第1のカップと平面視において前記第1のカップの周囲を囲む第2のカップとの間の空間である第1の隙間空間を排気する工程とを備え、前記第1のカップは、前記処理液が供給される液処理の間に飛散する前記処理液を受け、前記第2のカップは、前記処理液が供給された後に前記基板が回転されることによって乾燥される乾燥処理の間に、飛散する前記処理液を受け、前記第1の隙間空間を排気する工程は、前記乾燥処理後に前記第1の隙間空間を排気する工程であり、前記第1の隙間空間を排気する工程において排気されている間の前記第1の隙間空間における気体の線速度は、前記液処理の間の前記第1のカップに囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい。
本願明細書に開示される技術の第10の態様は、第9の態様に関連し、前記第1の隙間空間を排気する工程は、前記乾燥処理後の、前記基板保持部に対して前記基板を搬入または搬出する際に前記第1の隙間空間を排気する工程である。
本願明細書に開示される技術の第11の態様は、第8から10のうちのいずれか1つの態様に関連し、前記第1の隙間空間を排気する工程において排気されている間の前記第1の隙間空間の幅は、前記第1の隙間空間における前記処理液の液滴の大きさよりも大きい。
本願明細書に開示される技術の第1から11の態様によれば、第1のカップと第2のカップと間に隙間空間を形成し、隙間空間における排気を行うことによって、処理カップに残留している処理液が基板にパーティクルなどを残留させることを抑制することができる。
また、本願明細書に開示される技術に関連する目的と、特徴と、局面と、利点とは、以下に示される詳細な説明と添付図面とによって、さらに明白となる。
実施の形態に関する、基板処理装置の全体構成の例を示す図である。 実施の形態に関する基板処理装置に備えられた処理ユニットの構成の例を概略的に示す図である。 気体吐出ノズルを基板の上面中央部に近接させた状態で気体吐出ノズルにおける気体吐出口から気体を吐出させた場合の吐出状態を説明するための、気体吐出ノズルおよび基板の図解的な側面図である。 基板処理装置のそれぞれの要素と制御部との接続関係の例を示す機能ブロック図である。 基板処理装置による基板の処理の例を説明するためのフローチャートである。 基板処理のそれぞれの工程の内容を説明するための図である。 基板処理のそれぞれの工程の内容を説明するための図である。 基板処理のそれぞれの工程の内容を説明するための図である。 基板処理のそれぞれの工程の内容を説明するための図である。 基板処理のそれぞれの工程の内容を説明するための図である。 基板処理のそれぞれの工程の内容を説明するための図である。 基板処理のそれぞれの工程の内容を説明するための図である。 基板処理のそれぞれの工程の内容を説明するための図である。 2回目以降の乾燥処理が行われた後の、基板におけるパーティクルの残留量の測定結果を示す図である。 2回目以降の乾燥処理が行われた後の、基板におけるパーティクルの残留量の測定結果を示す図である。 実施の形態に関する処理ユニットの構成の変形例を概略的に示す図である。 液処理カップを用いる薬液処理の内容を説明するための図である。 液処理カップを用いる薬液処理の内容を説明するための図である。
以下、添付される図面を参照しながら実施の形態について説明する。以下の実施の形態では、技術の説明のために詳細な特徴なども示されるが、それらは例示であり、実施の形態が実施可能となるためにそれらすべてが必ずしも必須の特徴ではない。
なお、図面は概略的に示されるものであり、説明の便宜のため、適宜、構成の省略、または、構成の簡略化が図面においてなされるものである。また、異なる図面にそれぞれ示される構成などの大きさおよび位置の相互関係は、必ずしも正確に記載されるものではなく、適宜変更され得るものである。また、断面図ではない平面図などの図面においても、実施の形態の内容を理解することを容易にするために、ハッチングが付される場合がある。
また、以下に示される説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称と機能とについても同様のものとする。したがって、それらについての詳細な説明を、重複を避けるために省略する場合がある。
また、以下に記載される説明において、ある構成要素を「備える」、「含む」または「有する」などと記載される場合、特に断らない限りは、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
また、以下に記載される説明において、「第1の」または「第2の」などの序数が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施の形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられるものであり、これらの序数によって生じ得る順序などに限定されるものではない。
また、以下に記載される説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「側」、「底」、「表」または「裏」などの特定の位置または方向を意味する用語が用いられる場合があっても、これらの用語は、実施の形態の内容を理解することを容易にするために便宜上用いられるものであり、実際に実施される際の位置または方向とは関係しないものである。
<実施の形態>
以下、本実施の形態に関する基板処理装置、および、基板処理方法について説明する。
<基板処理装置の構成について>
図1は、本実施の形態に関する基板処理装置100の内部のレイアウトを説明するための図解的な平面図である。図1に例が示されるように、基板処理装置100は、処理対象である基板Wを1枚ずつ処理する枚葉式の処理装置である。なお、処理対象となる基板には、たとえば、半導体基板、液晶表示装置用基板、有機EL(electroluminescence)表示装置などのflat panel display(FPD)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、または、太陽電池用基板などが含まれる。
本実施の形態に関する基板処理装置100は、円形薄板状であるシリコン基板である基板Wに対して、薬液および純水などのリンス液を用いて洗浄処理を行った後、乾燥処理を行う。
上記の薬液としては、たとえば、アンモニアと過酸化水素水との混合液(SC1)、塩酸と過酸化水素水との混合水溶液(SC2)、または、DHF液(希フッ酸)などが用いられる。
以下の説明では、薬液、リンス液および有機溶剤などを総称して「処理液」とする。なお、洗浄処理のみならず、不要な膜を除去するための薬液、または、エッチングのための薬液なども「処理液」に含まれるものとする。
基板処理装置100は、複数の処理ユニット1と、ロードポートLPと、インデクサロボット102と、主搬送ロボット103と、制御部16とを備える。
キャリアとしては、基板Wを密閉空間に収納するfront opening unified pod(FOUP)、standard mechanical inter face(SMIF)ポッド、または、基板Wを外気にさらすopen cassette(OC)が採用されてもよい。また、移送ロボットは、キャリアと主搬送ロボット103との間で基板Wを移送する。
処理ユニット1は、1枚の基板Wに対して液処理および乾燥処理を行う。本実施の形態に関する基板処理装置100には、同様の構成である12個の処理ユニット1が配置されている。
具体的には、それぞれが鉛直方向に積層された3個の処理ユニット1を含む4つのタワーが、主搬送ロボット103の周囲を取り囲むようにして配置されている。
図1では、3段に重ねられた処理ユニット1の1つが概略的に示されている。なお、基板処理装置100における処理ユニット1の数量は、12個に限定されるものではなく、適宜変更されてもよい。
主搬送ロボット103は、処理ユニット1が積層された4個のタワーの中央に設置されている。主搬送ロボット103は、インデクサロボット102から受け取る処理対象の基板Wをそれぞれの処理ユニット1内の液処理カップ41に搬入する。また、主搬送ロボット103は、それぞれの処理ユニット1から処理済みの基板Wを搬出してインデクサロボット102に渡す。制御部16は、基板処理装置100のそれぞれの構成要素の動作を制御する。
以下、基板処理装置100に搭載された12個の処理ユニット1のうちの1つについて説明するが、他の処理ユニット1についても、ノズルの配置関係が異なること以外は、同一の構成を有する。
図2は、本実施の形態に関する基板処理装置100に備えられた処理ユニット1の構成の例を概略的に示す図である。
それぞれの処理ユニット1は、隔壁で区画された処理室7内に、1枚の基板Wを水平に保持して回転させるスピンチャック51と、スピンチャック51に保持された基板Wを平面視において囲んで配置される処理カップである液処理カップ41と、液処理カップ41を平面視においてさらに囲んで配置される処理カップである乾燥カップ42と、スピンチャック51に保持された基板Wの上面に処理液を供給するための薬液ノズル9およびリンス液ノズル10と、基板Wの上方で気体を吐出する気体吐出ノズル11と、液処理カップ41内の排気を行う排気機構90とを備える。
なお、図示はされないが、処理ユニット1には、基板処理装置100が設置されるクリーンルーム内の清浄空気をさらに清浄化して処理室7内に取り込むためのファンフィルターユニット(FFU)が取り付けられている。処理室7内には、このFFUから供給される清浄空気によって下降気流(ダウンフロー)が形成される。
スピンチャック51は、上面に水平姿勢の基板Wの下面を真空吸着する円板状のスピンベース51Aと、スピンベース51Aの中央部から下方に延びる回転軸51Cと、回転軸51Cを回転させることによって、スピンベース51Aに吸着されている基板Wを回転させるスピンモータ51Dとを備える。
なお、スピンチャック51は、図2に例が示された真空吸着式のチャックである場合に限られず、たとえば、スピンベースの上面外周部から上方に突出する複数のチャックピンを備え、当該チャックピンによって基板Wの周縁部を挟持する挟持式のチャックであってもよい。
薬液ノズル9は、吐出口が下方に向けられた状態で、スピンチャック51よりも上方に配置されている。薬液ノズル9には、薬液バルブ17が備えられた薬液供給管18を介して図示しない薬液供給源から薬液が供給される。薬液供給源から薬液ノズル9に供給された薬液は、スピンチャック51に保持された基板Wの上面中央部に向けて吐出される。薬液ノズル9に供給される薬液としては、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、有機酸(たとえば、クエン酸、蓚酸など)、有機アルカリ(たとえば、TMAH:テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドなど)、バッファードフッ酸(buffered hydrofluoric acid、すなわち、BHF)、リン酸、有機溶剤(たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(propyleneglycol monomethyl ether acetate、すなわち、PGMEA))、界面活性剤および腐食防止剤のうちの少なくとも1つを含む液を例示することができる。
また、リンス液ノズル10は、吐出口が下方に向けられた状態で、スピンチャック51よりも上方に配置されている。リンス液ノズル10には、リンス液バルブ19が備えられたリンス液供給管20を介して図示しないリンス液供給源からリンス液が供給される。リンス液供給源からリンス液ノズル10に供給されたリンス液は、スピンチャック51に保持された基板Wの上面中央部に向けて吐出される。リンス液ノズル10に供給されるリンス液としては、純水(脱イオン水)、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、希釈アンモニア水、または、希釈濃度(たとえば、10ppm以上、かつ、100ppm以下程度)の塩酸水などを例示することができる。また、リンス液は、加温されて供給されてもよい。
気体吐出ノズル11は、スピンチャック51に保持される基板Wよりも小径の円柱状の部材である。気体吐出ノズル11は、スピンチャック51の上方において鉛直な姿勢で支持アーム21に支持されている。気体吐出ノズル11には、気体バルブ22が備えられた気体供給管23と、気体バルブ24が備えられた気体供給管25とが接続されている。気体吐出ノズル11には、気体供給管23および気体供給管25を介して図示しない気体供給源から気体が供給される。
気体吐出ノズル11は、スピンチャック51の上方において、水平な方向(すなわち、平面視において基板Wの中央部から基板Wの外縁部に向かう方向)および下方に向けて気体を吐出することができるように構成されている。気体吐出ノズル11に供給される気体としては、窒素ガスなどの不活性ガス、乾燥空気または清浄空気などを例示することができる。
また、支持アーム21は、スピンチャック51の側方に設けられた鉛直な揺動軸線まわりに揺動可能に形成されている。支持アーム21は、ノズル揺動機構26によって所定の揺動軸線まわりに揺動される。ノズル揺動機構26が支持アーム21を揺動させることによって、気体吐出ノズル11が水平移動する。これによって、スピンチャック51に保持された基板Wの上方に気体吐出ノズル11を配置したり、スピンチャック51の上方から気体吐出ノズル11を退避させたりすることができる。支持アーム21の揺動軸線は、気体吐出ノズル11がスピンチャック51に保持された基板Wの中央部上方を通る所定の軌跡に沿って水平移動するように設定されている。
また、支持アーム21には、支持アーム21を鉛直方向に昇降させるノズル昇降機構27が連結されている。ノズル昇降機構27は、支持アーム21を鉛直方向に昇降させることによって、気体吐出ノズル11を鉛直方向に昇降させることができる。したがって、気体吐出ノズル11がスピンチャック51に保持された基板Wの中央部上方に位置する状態で、ノズル昇降機構27が支持アーム21を昇降させることによって、気体吐出ノズル11を基板Wの上面中央部に近接させたり、基板Wの上方に退避させたりすることができる。ノズル昇降機構27は、気体吐出ノズル11が基板Wの上面中央部に近接する近接位置と、近接位置よりも上方に位置する上方位置との間で気体吐出ノズル11を昇降させることができる。ノズル揺動機構26およびノズル昇降機構27は、それぞれ、制御部16によって制御される。
また、気体吐出ノズル11には、IPA(イソプロピルアルコール)を吐出するためのIPAノズル28が取り付けられている。IPAノズル28の一部は、気体吐出ノズル11の内部に配置されている。
IPAノズル28は、気体吐出ノズル11の下面11aの中央部から下方に向けてIPAを吐出することができるように構成されている。IPAノズル28には、IPAバルブ29が備えられたIPA供給管30が接続されている。IPAノズル28には、このIPA供給管30を介して図示しないIPA供給源からIPAが供給される。なお、本実施の形態におけるIPAノズル28は、気体吐出ノズル11に設けられているが、薬液ノズル9またはリンス液ノズル10のように、気体吐出ノズル11とは別の旋回ノズルに設けられていてもよい。
IPAノズル28に供給されるIPAは処理液の一例であり、当該ノズルから供給される処理液は他の処理液であってもよい。IPAは、純水よりも揮発性の高い有機溶剤の一例であり、純水を容易に溶け込ませることができる。また、純水よりも揮発性の高い有機溶剤の例としてIPA以外にも、たとえば、HFE(ハイドロフロロエーテル)、メタノール、エタノール、アセトン、PGMEAおよびTrans−1,2ジクロロエチレンのうちの少なくとも1つを含む液を用いることができる。また、処理液としては、単体成分のみからなるものが用いられてもよいし、他の成分と混合されたものが用いられてもよく、たとえば、IPAと純水の混合液または、IPAとHFEの混合液が用いられてもよい。
液処理カップ41は、平面視でスピンチャック51の周囲を取り囲むように設けられており、図示しないモータによって、鉛直方向に昇降する。液処理カップ41の上部は、その上端がスピンベース51Aに保持された基板Wよりも上側となる上位置と、当該基板Wよりも下側になる下位置との間で昇降する。
液処理カップ41は、スピンチャック51の周囲を囲む円筒部41Aと、円筒部41Aの上端からスピンチャック51に近づく方向に延びるガード部41Bとを備える。
液処理において基板Wの上面から外側に飛散した処理液は、液処理カップ41の内側面(すなわち、円筒部41Aの内側の面およびガード部41Bの下面)に受け止められる。そして、液処理カップ41に受け止められた処理液は、処理室7の底部で、かつ、液処理カップ41の内側に設けられた排液口を通じて、処理室7の外部に適宜排液される。
乾燥カップ42は、平面視で液処理カップ41の周囲を取り囲むように設けられており、図示しないモータによって、鉛直方向に昇降する。乾燥カップ42の上部は、その上端がスピンベース51Aに保持された基板Wよりも上側となる上位置と、当該基板Wよりも下側になる下位置との間で昇降する。
乾燥カップ42は、平面視において円筒部41Aの周囲を囲む円筒部42Aと、円筒部42Aの上端からスピンチャック51に近づく方向に延び、かつ、平面視においてガード部41Bと少なくとも一部が重なるガード部42Bとを備える。
液処理後の乾燥処理において基板Wの上面から外側に飛散した処理液は、乾燥カップ42の内側面(すなわち、円筒部42Aの内側の面およびガード部42Bの下面)に受け止められる。そして、乾燥カップ42に受け止められた処理液は、処理室7の底部で、かつ、乾燥カップ42の内側に設けられた排液口を通じて、処理室7の外部に適宜排液される。
排気機構90は、液処理カップ41内の気体の排気を行う。具体的には、排気機構90は処理室7内の下方に位置する排気ファンなどであり、基板処理によって生じるパーティクルなどの異物または処理液のミストなどを、液処理カップ41内の気体を排気することによって液処理カップ41内から除去する。
図3は、気体吐出ノズル11を基板Wの上面中央部に近接させた状態で気体吐出ノズル11における上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66から気体を吐出させた場合の吐出状態を説明するための、気体吐出ノズル11および基板Wの図解的な側面図である。
気体吐出ノズル11を基板Wの上面中央部に近接させた状態で、中心気体吐出口65から気体を吐出させると、吐出された気体は、気体吐出ノズル11の下面11aと基板Wの上面との間を外方に向かって流れる。したがって、中心気体吐出口65から吐出された気体は、気体吐出ノズル11の下面と基板Wの上面との間の環状の隙間から水平方向に向けて放射状に吐出される。また、この環状の隙間から吐出された気体は、コアンダ効果によって基板Wの方に吸い寄せられて、基板Wの上面に沿って流れていく。したがって、気体吐出ノズル11を基板Wの上面中央部に近接させた状態で、中心気体吐出口65から気体を吐出させると、基板Wの上面中央部を中心にして放射状に広がる気流が形成され、この気流によって基板Wの上面全域が覆われる。
一方、気体吐出ノズル11を基板Wの上面中央部に近接させた状態で、上側気体吐出口63および下側気体吐出口66から水平方向に向けて気体を放射状に吐出させると、下側気体吐出口66から吐出された気体は、コアンダ効果によって基板Wの方に吸い寄せられて、基板Wの上面に沿って流れていく。同様に、上側気体吐出口63から吐出された気体は、コアンダ効果によって基板Wの方に吸い寄せられて、下側気体吐出口66から吐出された気体により形成される気流の上部に沿って流れていく。したがって、気体吐出ノズル11を基板Wの上面中央部に近接させた状態で、上側気体吐出口63および下側気体吐出口66から気体を吐出させると、鉛直方向に重なり合って、それぞれ基板Wの上面中央部を中心にして放射状に広がる2つの気流が形成される。そして、この2つの気流によって基板Wの上面全域が覆われる。
また、上側気体吐出口63および下側気体吐出口66から気体を吐出させる際に、中心気体吐出口65から気体を吐出させておけば、下側気体吐出口66から吐出された気体は、中心気体吐出口65から吐出された気体によって形成される気流の上部に沿って外方に流れていく。したがって、気体吐出ノズル11を基板Wの上面中央部に近接させた状態で、上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66から気体を吐出させると、鉛直方向に重なる3つの気流によって基板Wの上面全域が覆われる。
このように、本実施の形態では、上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66から気体を吐出させることによって、上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66から吐出された気体で形成された気流によって基板Wの上面全域を覆うことができる。したがって、ダウンフローに乗って基板Wの上面に向かってくるパーティクルなどの異物、処理液の飛沫またはミストが基板Wの上面近傍に達しても、この異物または処理液のミストなどを気流によって外方に押し流すことができる。これによって、異物などが基板Wの上面に付着することを抑制または防止することができる。
したがって、基板Wの汚染を抑制または防止することができる。また、上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66から気体を吐出させれば、鉛直方向に重なる3つの気流によって基板Wの上面全域を覆うことができるので、基板Wの汚染を一層抑制または防止することができる。
より具体的には、上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66から気体を吐出させると、たとえば、下側の2つの気流の中に、基板Wの上面近傍に達した異物などを気流中に巻き込んで基板Wの上面に付着させるような渦流(図3における矢印A1参照)が形成される場合がある。しかしながら、このような場合でも、鉛直方向に重なる3つの気流によって基板Wの上面全域を覆うことによって、一番上の気流によって異物などを外方に押し流して、下側の2つの気流中に異物などが巻き込まれることを抑制または防止することができる。したがって、上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66から気体を吐出させることによって、下側の2つの気流中に渦流が形成されている場合でも、基板Wの上面に対する異物または処理液のミストの付着を確実に抑制または防止することができる。これによって、基板Wの汚染を一層抑制または防止することができる。
図4は、基板処理装置100のそれぞれの要素と制御部16との接続関係の例を示す機能ブロック図である。
制御部16のハードウェア構成は、一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部16は、各種演算処理を行う中央演算処理装置(central processing unit、すなわち、CPU)71と、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるリードオンリーメモリ(read only memory、すなわち、ROM)72と、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるランダムアクセスメモリ(random access memory、すなわち、RAM)73と、制御用アプリケーション(プログラム)またはデータなどを記憶する非一過性の記憶部74とを備える。
CPU71、ROM72、RAM73および記憶部74は、バス配線75などによって互いに接続されている。
制御アプリケーションまたはデータは、非一過性の記録媒体(たとえば、半導体メモリ、光学メディアまたは磁気メディアなど)に記録された状態で、制御部16に提供されてもよい。この場合、当該記録媒体から制御アプリケーションまたはデータを読み取る読み取り装置がバス配線75に接続されているとよい。
また、制御アプリケーションまたはデータは、ネットワークを介してサーバーなどから制御部16に提供されてもよい。この場合、外部装置とネットワーク通信を行う通信部がバス配線75に接続されているとよい。
バス配線75には、入力部76および表示部77が接続されている。入力部76はキーボードおよびマウスなどの各種入力デバイスを含む。作業者は、入力部76を介して制御部16に各種情報を入力する。表示部77は、液晶モニターなどの表示デバイスで構成されており、各種情報を表示する。
制御部16は、それぞれの処理ユニットの作動部(たとえば、薬液バルブ17、リンス液バルブ19、気体バルブ22、気体バルブ24、IPAバルブ29、排気機構90、スピンモータ51D、ノズル揺動機構26またはノズル昇降機構27など)、または、主搬送ロボット103の作動部などに接続されており、それらの動作を制御する。
<基板処理装置の動作について>
図5は、基板処理装置100による基板Wの処理の例を説明するためのフローチャートである。以下では、図6から図15を参照して、基板Wの処理の一例について説明する。なお、図6から図13は、基板処理のそれぞれの工程の内容を説明するための図である。
未処理の基板Wは、主搬送ロボット103によって処理室7に搬入され、たとえば、デバイス形成面である表面を上に向けてスピンチャック51に渡される。また、基板Wが処理室7に搬入されるとき、気体吐出ノズル11などの処理室7内の構成は、主搬送ロボット103または基板Wと衝突しないように、スピンチャック51の上方から退避させられている。
次に、図6に例が示されるように、基板Wの上面を薬液の一例であるフッ酸80によって処理する薬液処理が行われる(図5のステップST1を参照)。具体的には、制御部16によってスピンモータ51Dが制御されて、スピンチャック51に保持された基板Wが所定の回転速度で回転させられる。そして、制御部16によって薬液バルブ17が開かれて、薬液ノズル9から基板Wの上面中央部に向けてフッ酸80が吐出される。
吐出されたフッ酸80は、基板Wの上面中央部に着液し、基板Wの回転による遠心力を受けて基板W上を外方に広がっていく。これによって、基板Wの上面全域にフッ酸80が供給され、基板Wの上面に対する薬液処理が行われる。
この際、液処理カップ41および乾燥カップ42は上位置に位置しており、薬液処理によって基板Wの外方へ飛散する薬液は、主に液処理カップ41の内側面において受け止められる。
なお、以下に続く処理を含め、基板処理が行われている間は、排気機構90によって液処理カップ41内全体が排気されている。
薬液処理が所定時間にわたって行われると、制御部16によって薬液バルブ17が閉じられて、薬液ノズル9からのフッ酸80の吐出が停止される。
次に、図7に例が示されるように、基板Wの上面をリンス液の一例である純水81によって洗い流すリンス処理が行われる(図5のステップST2を参照)。具体的には、制御部16によってリンス液バルブ19が開かれて、リンス液ノズル10から回転状態の基板Wの上面中央部に向けて純水81が吐出される。これによって、基板Wの上面全域に純水81が供給され、基板Wに付着しているフッ酸80が純水81によって洗い流される。このようにして、基板Wの上面に対するリンス処理が行われる。
この際、液処理カップ41および乾燥カップ42は上位置に位置しており、リンス処理によって基板Wの外方へ飛散するリンス液は、主に液処理カップ41の内側面において受け止められる。
次に、図8に例が示されるように、基板Wの上面で純水81の液膜を保持させた状態で処理を進める純水81によるパドル処理が行われる(図5のステップST3を参照)。具体的には、リンス液ノズル10からの純水81の吐出が継続された状態で、制御部16によってスピンモータ51Dが制御されて、基板Wの回転が停止または基板Wの回転速度が低速(たとえば、10rpm以上、かつ、30rpm以下程度)に変更される。これによって、基板W上の純水81に作用する遠心力が弱まって、基板Wの周囲に排出される純水81の量が減少する。したがって、基板Wの上面には、リンス液ノズル10から供給された純水81が溜まり、純水81による液盛りが行われる。これによって、基板Wの上面全域を覆う純水81の液膜が形成される。
純水81の液膜が基板W上に形成された後は、制御部16によってリンス液バルブ19が閉じられて、リンス液ノズル10からの純水81の吐出が停止される。そして、基板W上で純水81の液膜が保持された状態が所定時間にわたって維持される。このようにして、純水81による液膜を基板W上に保持させた状態で処理を進める純水81によるパドル処理が基板Wの上面に行われる。
この際、液処理カップ41は下位置に位置し、かつ、乾燥カップ42は上位置に位置している。
次に、図9に例が示されるように、純水81よりも揮発性の高い有機溶剤の一例であるIPA82によって基板W上の純水81の液膜を置換するIPA置換処理が行われる(図5のステップST4を参照)。具体的には、制御部16によってノズル揺動機構26が制御されて、気体吐出ノズル11がスピンチャック51に保持された基板Wの中央部上方に配置される。この際、気体吐出ノズル11は、上方位置(図2に例が示された位置)に配置されている。
その後、制御部16によってIPAバルブ29が開かれて、IPAノズル28から基板Wの上面中央部に向けてIPA82が吐出される。また、IPAノズル28からIPA82が吐出されている間、制御部16によってスピンモータ51Dが制御されて、基板Wが所定の回転速度まで加速される。そして、基板Wの回転速度が所定の回転速度に維持された状態で、基板WへのIPA82の供給が行われる。
IPAノズル28から吐出されたIPA82は、基板Wの上面中央部に着液し、基板Wの回転による遠心力を受けて基板W上を外方に広がっていく。したがって、基板W上に保持された純水81の液膜は、基板Wの上面中央部から外方に向けて徐々にIPA82に置換されていく。また、IPA82は、純水81を容易に溶け込ませることができる有機溶剤である。したがって、基板W上の純水81がIPA82に溶け込みつつ、基板W上の純水81がIPA82によって置換されていく。このようにして、基板W上の純水81の液膜をIPA82の液膜に置換するIPA置換処理が所定時間にわたって行われ、基板Wの上面全域がIPA82の液膜によって覆われる。IPA置換処理が所定時間にわたって行われると、制御部16によってIPAバルブ29が閉じられて、IPAノズル28からのIPA82の吐出が停止される。なお、IPA置換処理の際に、IPA82によるパドル処理が行われてもよい。
この際、液処理カップ41は下位置に位置し、かつ、乾燥カップ42は上位置に位置している。
次に、図10に例が示されるように、基板Wを乾燥させる乾燥処理(スピンドライ)が行われる(図5のステップST5を参照)。具体的には、制御部16によってスピンモータ51Dが制御されて、基板Wの回転が加速される。これによって、基板W上のIPA82が外方に振り切られて、IPA82の液膜の膜厚が減少する。
この際、液処理カップ41は下位置に位置し、かつ、乾燥カップ42は上位置に位置している。
ここで、乾燥処理において外方へ振り切られたIPA82の一部は、液処理カップ41の上面および乾燥カップ42の内側面に付着して液滴となって残留する。
制御部16は、基板Wの回転を加速させた後、ノズル昇降機構27を制御して、気体吐出ノズル11を上方位置から近接位置に移動させてもよい。この場合、IPA82の液膜の膜厚が減少しているので、気体吐出ノズル11の下端部がIPA82の液膜に埋没せずに、気体吐出ノズル11の下面11aが基板Wの上面中央部に対向することができる。
そして、制御部16は、上記のように基板Wの回転を加速させた後、気体バルブ22および気体バルブ24を開いて、気体の一例である窒素ガスを上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66から吐出させることができる。制御部16がそれぞれの上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66から窒素ガスを吐出させるタイミングは、たとえば、気体吐出ノズル11が上方位置から近接位置に移動する前であってもよいし、気体吐出ノズル11が近接位置に移動した後であってもよい。また、制御部16は、上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66から同時に窒素ガスを吐出させてもよいし、上側気体吐出口63および下側気体吐出口66からの窒素ガスの吐出と、中心気体吐出口65からの窒素ガスの吐出とを異なるタイミングで開始させてもよい。
制御部16は、上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66からの窒素ガスの吐出を開始させた後、スピンモータ51Dを制御して、基板Wを高速回転させる(たとえば、数千rpmの回転速度で回転させる)。
これによって、基板W上のIPA82が外方に振り切られ、基板Wが乾燥していく。また、基板Wの上面が3つの気流によって覆われた状態で基板Wの乾燥が行われるので、ダウンフローに乗って基板Wの上面に向かってくるパーティクルなどの異物または処理液のミストが乾燥処理中に基板Wに付着することが抑制または防止される。
制御部16は、基板Wの高速回転を所定時間にわたって継続させた後、スピンチャック51による基板Wの回転を停止させる。また、制御部16は、スピンチャック51による基板Wの回転を停止させた後、気体バルブ22および気体バルブ24を閉じて、上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66からの窒素ガスの吐出を停止させる。
そして、図11に例が示されるように、制御部16は、上側気体吐出口63、中心気体吐出口65および下側気体吐出口66からの窒素ガスの吐出を停止させた後、ノズル揺動機構26を制御して、気体吐出ノズル11をスピンチャック51の側方に退避させる。その後、処理済みの基板Wが、搬送ロボットによって処理室7から搬出される。1枚の基板Wに対する基板処理は、上記によって終了する。
この際、搬送ロボットと接触しないように、液処理カップ41および乾燥カップ42は下位置に位置している。そして、乾燥処理において液処理カップ41の上面および乾燥カップ42の内側面に残留していた液滴であるIPA82は、液処理カップ41と乾燥カップ42との間に挟まれて残留することとなる。
液処理カップ41と乾燥カップ42との間に挟まれて残留している液滴は、たとえば、新たに搬入される基板Wに対する次回の乾燥処理で乾燥カップ42に囲まれる空間の雰囲気に混入し、当該乾燥処理後に基板Wの上面に飛散または付着する場合がある。さらに、残留している当該液滴がIPAを含んでいる場合には、後の薬液工程で基板Wに吐出される薬液との混触が生じる懸念もある。
本実施の形態では、液処理カップ41と乾燥カップ42との間に挟まれて残留している液滴を効果的に排液することによって、上記の問題を解決する。
続いて、新たに未処理の基板Wが主搬送ロボット103によって処理室7に搬入され、同様に、デバイス形成面である表面を上に向けてスピンチャック51に渡される。
そして、図12に例が示されるように、基板Wの上面を薬液の一例であるフッ酸80によって処理する薬液処理が行われる(図5のステップST1を参照)。
この際、液処理カップ41および乾燥カップ42は上位置に位置しており、薬液処理によって基板Wの外方へ飛散する薬液は、主に液処理カップ41の内側面において受け止められる。
一方で、制御部16の制御によって、液処理カップ41および乾燥カップ42の鉛直方向の位置が調整され、液処理カップ41と乾燥カップ42との間に、処理室7内に開放された隙間空間200が形成される。そして、隙間空間200は、制御部16の制御によって、薬液処理の間に排気機構90によって排気される。隙間空間200が排気されることによって、隙間空間200に残留している液滴であるIPA82は、下方から排液される。
基板処理が行われている間は、排気機構90によって液処理カップ41内全体が排気されているが、幅がたとえば3mm以上、かつ、5mm以下である隙間空間200が形成されると、隙間空間200における気体の線速度は、乾燥処理時における気体の線速度よりも速くなる。よって、本実施の形態によれば、隙間空間200に残留している液滴を、効果的に排液することができる。
なお、隙間空間200の幅(すなわち、液処理カップ41と乾燥カップ42との間の距離)は、隙間空間200における液滴の形状が半球形状となる程度の幅であることが望ましい。すなわち、隙間空間200における液滴が、液処理カップ41と乾燥カップ42との双方に接触する状態ではなく、これらのうちのいずれか一方に接触する状態で存在していることが望ましい。この場合、排気機構90によって排気されている間の隙間空間200の幅は、隙間空間200における処理液の液滴の大きさよりも大きくなる。このような態様であれば、隙間空間200における気体の線速度は液処理カップ41内の他の領域における気体の線速度よりも十分に速くなり、かつ、液滴によって隙間空間200が塞がれてしまわないため、隙間空間200における液滴が効果的に排液される。
また、隙間空間200の幅、排気機構90の排気量および基板Wの回転数を制御部16によって制御することで、隙間空間200における液滴の排液を調整することができる。よって、隙間空間200における液滴の排液を効果的に行うことができるこれらのパラメータの組み合わせを機械学習などによって算出してもよい。
次に、図13に例が示されるように、基板Wの上面をリンス液の一例である純水81によって洗い流すリンス処理が行われる(図5のステップST2を参照)。
この際、液処理カップ41および乾燥カップ42は上位置に位置しており、リンス処理によって基板Wの外方へ飛散するリンス液は、主に液処理カップ41の内側面において受け止められる。
一方で、制御部16の制御によって、液処理カップ41および乾燥カップ42の鉛直方向の位置が調整され、液処理カップ41と乾燥カップ42との間に隙間空間200が形成される。そして、隙間空間200は、制御部16の制御によって、排気機構90によって排気される。隙間空間200が排気されることによって、隙間空間200に残留している液滴であるIPA82は、下方から排液される。
以降、図8、図9、図10および図11に示される場合と同様に、順次基板処理を行う。
図14および図15は、2回目以降の乾燥処理(すなわち、図12以降に行われる乾燥処理)が行われた後の、基板Wにおけるパーティクルの残留量の測定結果を示す図である。図14は、図12の後に図6へ戻り、隙間空間200における排気を行わない(隙間空間200を形成しない)場合のパーティクルの残留量を示し、図15は、図11の後に図12へ進み、隙間空間200における排気を行う場合のパーティクルの残留量を示す。図14および図15においては、基板Wの上面において、黒点でそれぞれのパーティクルが示されている。
図14および図15を参照すれば明らかなように、隙間空間200における排気を行う場合(すなわち、図15に示される場合)には残留するパーティクルの量が減少する。よって、処理カップに残留する液滴を効果的に排液することによって、基板Wに残留するパーティクルの量を抑制することができている。
なお、上記の実施の形態では、薬液処理の際(図12の場合)およびリンス処理の際(図13の場合)にそれぞれ隙間空間200における排気が行われたが、隙間空間200における排気は、上記のいずれか一方の場合で行われるものであってもよい。
また、薬液処理の際(図12の場合)およびリンス処理の際(図13の場合)以外のタイミングでも、隙間空間200における排気が行われてもよい。たとえば、1枚目の基板Wに対する処理の際(すなわち、図6、図7および図11の場合)に、隙間空間200を形成して、隙間空間200における排気を行ってもよい。
特に、乾燥処理後の図11に例が示される基板Wの搬入搬出の際にも、隙間空間200が形成され、かつ、隙間空間200が排気されてもよい。
また、制御部16の制御によってノズル揺動機構26およびノズル昇降機構27を動作させ、気体吐出ノズル11を隙間空間200の高さ位置に位置させることによって、上側気体吐出口63または下側気体吐出口66から隙間空間200に向かって直接気体を吐出(送風)することができる。そうすることによって、隙間空間200における排気を促進させることも可能である(後述の隙間空間200Aに対しても、同様に適用可能である)。
<変形例:3つの処理カップを備える場合>
図16は、本実施の形態に関する処理ユニット1Aの構成の変形例を概略的に示す図である。
それぞれの処理ユニット1は、スピンチャック51と、液処理カップ41と、乾燥カップ42と、乾燥カップ42を平面視においてさらに囲んで配置される処理カップである液処理カップ43と、薬液ノズル9およびリンス液ノズル10と、気体吐出ノズル11と、排気機構90とを備える。
液処理カップ43は、平面視で乾燥カップ42の周囲を取り囲むように設けられており、図示しないモータによって、鉛直方向に昇降する。液処理カップ43の上部は、その上端がスピンベース51Aに保持された基板Wよりも上側となる上位置と、当該基板Wよりも下側になる下位置との間で昇降する。
液処理カップ43は、円筒部42Aの周囲を囲む円筒部43Aと、円筒部43Aの上端からスピンチャック51に近づく方向に延びるガード部43Bとを備える。
液処理において基板Wの上面から外側に飛散した処理液は、液処理カップ43の内側面(すなわち、円筒部43Aの内側の面およびガード部43Bの下面)に受け止められる。そして、液処理カップ43に受け止められた処理液は、処理室7の底部で、かつ、液処理カップ43内側に設けられた排液口を通じて、処理室7の外部に適宜排液される。
図17は、液処理カップ43を用いる薬液処理の内容を説明するための図である。図17に例が示されるように、基板Wの上面を薬液の一例であるフッ酸80によって処理する薬液処理が行われる。具体的には、制御部16によってスピンモータ51Dが制御されて、スピンチャック51に保持された基板Wが所定の回転速度で回転させられる。そして、制御部16によって薬液バルブ17が開かれて、薬液ノズル9から基板Wの上面中央部に向けてフッ酸80が吐出される。
この際、液処理カップ41および乾燥カップ42は下位置に位置し、かつ、液処理カップ43は上位置に位置している。そして、薬液処理によって基板Wの外方へ飛散する薬液は、主に液処理カップ43の内側面において受け止められる。
図18は、液処理カップ41を用いる薬液処理の内容を説明するための図である。図18に例が示されるように、基板Wの上面を薬液の一例であるフッ酸80によって処理する薬液処理が行われる。なお、液処理カップ41を用いる薬液処理では、液処理カップ43を用いる薬液処理における薬液とは異なる薬液が用いられてもよい。
この際、液処理カップ41、乾燥カップ42および液処理カップ43は上位置に位置している。そして、薬液処理によって基板Wの外方へ飛散する薬液は、主に液処理カップ41の内側面において受け止められる。
一方で、制御部16の制御によって、乾燥カップ42および液処理カップ43の鉛直方向の位置が調整され、乾燥カップ42と液処理カップ43との間に隙間空間200Aが形成される。そして、隙間空間200Aは、制御部16の制御によって、排気機構90によって排気される。隙間空間200Aが排気されることによって、隙間空間200Aに残留している液滴であるフッ酸80は、下方から排液される。
基板処理が行われている間は、排気機構90によって処理室7内全体が排気されているが、幅がたとえば3mm以上、かつ、5mm以下である隙間空間200Aが形成されると、隙間空間200Aにおける気体の線速度は、液処理カップ41内の他の領域における気体の線速度よりも速くなる。よって、本実施の形態によれば、隙間空間200に残留している液滴の効果的な排液に加えて、隙間空間200Aに残留している液滴をも効果的に排液することができる。
なお、上記の例では、液処理カップ41を用いる薬液処理の際(図18の場合)に隙間空間200Aにおける排気が行われたが、隙間空間200Aにおける排気は、他の工程、たとえば、乾燥処理の際に行われてもよい。
また、図17および図18においては、液処理カップ41と乾燥カップ42との間にも隙間空間200が形成されていてもよい。特に、図17に示される場合では、液処理カップ43を用いる薬液処理の間に隙間空間200における排気が行われてもよい。
<以上に記載された実施の形態によって生じる効果について>
次に、以上に記載された実施の形態によって生じる効果の例を示す。なお、以下の説明においては、以上に記載された実施の形態に例が示された具体的な構成に基づいて当該効果が記載されるが、同様の効果が生じる範囲で、本願明細書に例が示される他の具体的な構成と置き換えられてもよい。
以上に記載された実施の形態によれば、基板処理装置は、基板保持部と、基板回転部と、処理液供給部と、第1のカップと、第2のカップと、排気機構90とを備える。ここで、基板保持部は、たとえば、スピンベース51Aなどに対応するものである。また、基板回転部は、たとえば、スピンモータ51Dなどに対応するものである。また、処理液供給部は、たとえば、薬液供給源、リンス液供給源またはIPA供給源などに対応するものである。また、第1のカップは、たとえば、液処理カップ41などに対応するものである。また、第2のカップは、たとえば、乾燥カップ42などに対応するものである。スピンベース51Aは、基板Wを保持する。スピンモータ51Dは、スピンベース51Aに保持される基板Wを回転させる。処理液供給部は、スピンモータ51Dによって回転される基板Wに処理液(たとえば、フッ酸80、純水81またはIPA82)を供給する。液処理カップ41は、平面視においてスピンベース51Aの周囲を囲む。乾燥カップ42は、平面視において液処理カップ41の周囲を囲む。排気機構90は、少なくとも、液処理カップ41と乾燥カップ42との間の空間である第1の隙間空間を排気する。ここで、第1の隙間空間は、たとえば、隙間空間200に対応するものである。液処理カップ41は、処理液供給部によって処理液が供給される第1の液処理の間に飛散する処理液を受ける。ここで、第1の液処理は、たとえば、図12に示される薬液処理などに対応するものである。乾燥カップ42は、処理液が供給された後に基板Wがスピンモータ51Dで回転されることによって乾燥される乾燥処理の間に、飛散する処理液を受ける。排気機構90は、第1の液処理の間に隙間空間200を排気する。そして、排気機構90によって排気されている間の隙間空間200における気体の線速度は、第1の液処理の間の液処理カップ41に囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい。
このような構成によれば、液処理カップ41と乾燥カップ42と間に隙間空間200を形成し、隙間空間200における排気を行うことによって、処理カップに残留している処理液が、乾燥処理後の基板Wにパーティクルなどを残留させることを抑制することができる。また、隙間空間200における排気を液処理の間に行うことによって、乾燥処理が行われるまでに隙間空間200における液滴を排液しておくことができるため、乾燥処理において残留している液滴が雰囲気内に混入して乾燥処理後の基板Wにパーティクルなどを残留させることを抑制することができる。
なお、上記の構成に本願明細書に例が示された他の構成を適宜追加した場合、すなわち、上記の構成としては言及されなかった本願明細書中の他の構成が適宜追加された場合であっても、同様の効果を生じさせることができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、基板処理装置は、スピンベース51Aと、スピンモータ51Dと、処理液供給部と、液処理カップ41と、乾燥カップ42と、排気機構90とを備える。スピンベース51Aは、基板Wを保持する。スピンモータ51Dは、スピンベース51Aに保持される基板Wを回転させる。処理液供給部は、スピンモータ51Dによって回転される基板Wに処理液を供給する。液処理カップ41は、平面視においてスピンベース51Aの周囲を囲む。乾燥カップ42は、平面視において液処理カップ41の周囲を囲む。排気機構90は、少なくとも、液処理カップ41と乾燥カップ42との間の空間である隙間空間200を排気する。液処理カップ41は、処理液供給部によって処理液が供給される第1の液処理の間に飛散する処理液を受ける。乾燥カップ42は、処理液が供給された後に基板Wがスピンモータ51Dで回転されることによって乾燥される乾燥処理の間に、飛散する処理液を受ける。排気機構90は、乾燥処理後に隙間空間200を排気する。そして、排気機構90によって排気されている間の隙間空間200における気体の線速度は、第1の液処理の間の液処理カップ41に囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい。
このような構成によれば、液処理カップ41と乾燥カップ42と間に隙間空間200を形成し、隙間空間200における排気を行うことによって、処理カップに残留している処理液が、乾燥処理後の基板Wにパーティクルなどを残留させることを抑制することができる。また、隙間空間200における排気を乾燥処理後(すなわち、複数の基板Wが基板処理される場合には、先の乾燥処理と次回の乾燥処理との間)に行うことによって、次回の乾燥処理が行われるまでに隙間空間200における液滴を排液しておくことができるため、乾燥処理において残留している液滴が雰囲気内に混入して乾燥処理後の基板Wにパーティクルなどを残留させることを抑制することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、排気機構90は、乾燥処理後の、スピンベース51Aに対して基板Wを搬入または搬出する際に隙間空間200を排気する。このような構成によれば、基板Wの搬入搬出時に隙間空間200における排気を行うことで、液処理以外の時間であっても、隙間空間200における液滴を排液するための排気時間を有効に確保することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、排気機構90によって排気されている間の隙間空間200の幅は、隙間空間200における処理液の液滴の大きさよりも大きい。このような構成によれば、隙間空間200における気体の線速度は液処理カップ41内の他の領域における気体の線速度よりも十分に速くなり、かつ、液滴によって隙間空間200が塞がれてしまわないため、隙間空間200における液滴が効果的に排液される。
また、以上に記載された実施の形態によれば、液処理カップ41は、第1の円筒部と、第1のガード部とを備える。ここで、第1の円筒部は、たとえば、円筒部41Aなどに対応するものである。また、第1のガード部は、たとえば、ガード部41Bなどに対応するものである。また、乾燥カップ42は、第2の円筒部と、第2のガード部とを備える。ここで、第2の円筒部は、たとえば、円筒部42Aなどに対応するものである。また、第2のガード部は、たとえば、ガード部42Bなどに対応するものである。そして、円筒部41Aは、平面視においてスピンベース51Aの周囲を囲む。ガード部41Bは、円筒部41Aの上端からスピンベース51Aに近づく方向に延びる。円筒部42Aは、平面視において円筒部41Aの周囲を囲む。ガード部42Bは、円筒部42Aの上端からスピンベース51Aに近づく方向に延び、かつ、平面視においてガード部41Bと少なくとも一部が重なる。このような構成によれば、液処理カップ41と乾燥カップ42と間に隙間空間200を形成し、隙間空間200における排気を行うことによって、処理カップに残留している処理液が、乾燥処理後の基板Wにパーティクルなどを残留させることを抑制することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、基板処理装置は、第3のカップを備える。ここで、第3のカップは、たとえば、液処理カップ43などに対応するものである。液処理カップ43は、平面視において乾燥カップ42の周囲を囲む。排気機構90は、乾燥カップ42と液処理カップ43の間の空間である第2の隙間空間を排気する。ここで、第2の隙間空間は、たとえば、隙間空間200Aに対応するものである。液処理カップ43は、処理液供給部によって処理液が供給される第2の液処理の間に飛散する処理液を受ける。ここで、第2の液処理は、たとえば、図18に示される薬液処理などに対応するものである。そして、排気機構90によって排気されている間の隙間空間200Aにおける気体の線速度は、第2の液処理の間の液処理カップ43に囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい。このような構成によれば、乾燥カップ42と液処理カップ43との間に隙間空間200Aを形成し、隙間空間200Aにおける排気を行うことによって、処理カップに残留している処理液が基板Wにパーティクルなどを残留させることを抑制することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、基板処理装置は、気体供給部を備える。ここで、気体供給部は、たとえば、気体吐出ノズル11などに対応するものである。気体吐出ノズル11は、スピンベース51Aの上方に位置し、かつ、平面視において基板Wの中央部から基板Wの外縁部に向かって流れる気体を供給する。また、気体吐出ノズル11は、隙間空間200および隙間空間200Aのうちの少なくとも一方に向かって気体を供給する。このような構成によれば、隙間空間200および隙間空間200Aのうちの少なくとも一方における排気を促進させることができる。
以上に記載された実施の形態によれば、基板処理方法において、スピンベース51Aに保持された基板Wを回転させる工程と、回転されている基板Wに処理液を供給する工程と、少なくとも、平面視においてスピンベース51Aの周囲を囲む液処理カップ41と平面視において液処理カップ41の周囲を囲む乾燥カップ42との間の空間である隙間空間200を排気する工程とを備える。そして、液処理カップ41は、処理液が供給される液処理(パドルも含む)の間に飛散する処理液を受ける。乾燥カップ42は、処理液が供給された後に基板Wが回転されることによって乾燥される乾燥処理の間に、飛散する処理液を受ける。また、隙間空間200を排気する工程は、液処理の間に隙間空間200を排気する工程である。そして、隙間空間200を排気する工程において排気されている間の隙間空間200における気体の線速度は、液処理の間の液処理カップ41に囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい。
このような構成によれば、液処理カップ41と乾燥カップ42と間に隙間空間200を形成し、隙間空間200における排気を行うことによって、処理カップに残留している処理液が、乾燥処理後の基板Wにパーティクルなどを残留させることを抑制することができる。
なお、特段の制限がない場合には、それぞれの処理が行われる順序は変更することができる。
また、以上に記載された実施の形態によれば、基板処理方法において、スピンベース51Aに保持された基板Wを回転させる工程と、回転されている基板Wに処理液を供給する工程と、少なくとも、平面視においてスピンベース51Aの周囲を囲む液処理カップ41と平面視において液処理カップ41の周囲を囲む乾燥カップ42との間の空間である隙間空間200を排気する工程とを備える。そして、液処理カップ41は、処理液が供給される液処理の間に飛散する処理液を受ける。乾燥カップ42は、処理液が供給された後に基板Wが回転されることによって乾燥される乾燥処理の間に、飛散する処理液を受ける。また、隙間空間200を排気する工程は、乾燥処理後(次の乾燥処理までの間の基板搬入搬出を含むすべての工程中)に隙間空間200を排気する工程である。そして、隙間空間200を排気する工程において排気されている間の隙間空間200における気体の線速度は、液処理の間の液処理カップ41に囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい。
このような構成によれば、液処理カップ41と乾燥カップ42と間に隙間空間200を形成し、隙間空間200における排気を行うことによって、処理カップに残留している処理液が、乾燥処理後の基板Wにパーティクルなどを残留させることを抑制することができる。
なお、特段の制限がない場合には、それぞれの処理が行われる順序は変更することができる。
<以上に記載された実施の形態の変形例について>
以上に記載された実施の形態では、それぞれの構成要素の材質、材料、寸法、形状、相対的配置関係または実施の条件などについても記載する場合があるが、これらはすべての局面においてひとつの例であって、本願明細書に記載されたものに限られることはないものとする。
したがって、例が示されていない無数の変形例、および、均等物が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。たとえば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合が含まれるものとする。
1,1A 処理ユニット
7 処理室
9 薬液ノズル
10 リンス液ノズル
11 気体吐出ノズル
11a 下面
16 制御部
17 薬液バルブ
18 薬液供給管
19 リンス液バルブ
20 リンス液供給管
21 支持アーム
22,24 気体バルブ
23,25 気体供給管
26 ノズル揺動機構
27 ノズル昇降機構
28 IPAノズル
29 IPAバルブ
30 IPA供給管
41,43 液処理カップ
41A,42A,43A 円筒部
41B,42B,43B ガード部
42 乾燥カップ
51 スピンチャック
51A スピンベース
51C 回転軸
51D スピンモータ
63 上側気体吐出口
65 中心気体吐出口
66 下側気体吐出口
71 CPU
72 ROM
73 RAM
74 記憶部
75 バス配線
76 入力部
77 表示部
80 フッ酸
81 純水
82 IPA
90 排気機構
100 基板処理装置
102 インデクサ
103 主搬送ロボット
200,200A 隙間空間

Claims (11)

  1. 基板を保持するための基板保持部と、
    前記基板保持部に保持される前記基板を回転させるための基板回転部と、
    前記基板回転部によって回転される前記基板に処理液を供給するための処理液供給部と、
    平面視において前記基板保持部の周囲を囲む第1のカップと、
    平面視において前記第1のカップの周囲を囲む第2のカップと、
    少なくとも、前記第1のカップと前記第2のカップとの間の空間である第1の隙間空間を排気するための排気機構とを備え、
    前記第1のカップは、前記処理液供給部によって前記処理液が供給される第1の液処理の間に飛散する前記処理液を受け、
    前記第2のカップは、前記処理液が供給された後に前記基板が前記基板回転部で回転されることによって乾燥される乾燥処理の間に、飛散する前記処理液を受け、
    前記排気機構は、前記第1の液処理の間に前記第1の隙間空間を排気し、
    前記排気機構によって排気されている間の前記第1の隙間空間における気体の線速度は、前記第1の液処理の間の前記第1のカップに囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい、
    基板処理装置。
  2. 基板を保持するための基板保持部と、
    前記基板保持部に保持される前記基板を回転させるための基板回転部と、
    前記基板回転部によって回転される前記基板に処理液を供給するための処理液供給部と、
    平面視において前記基板保持部の周囲を囲む第1のカップと、
    平面視において前記第1のカップの周囲を囲む第2のカップと、
    少なくとも、前記第1のカップと前記第2のカップとの間の空間である第1の隙間空間を排気するための排気機構とを備え、
    前記第1のカップは、前記処理液供給部によって前記処理液が供給される第1の液処理の間に飛散する前記処理液を受け、
    前記第2のカップは、前記処理液が供給された後に前記基板が前記基板回転部で回転されることによって乾燥される乾燥処理の間に、飛散する前記処理液を受け、
    前記排気機構は、前記乾燥処理後に前記第1の隙間空間を排気し、
    前記排気機構によって排気されている間の前記第1の隙間空間における気体の線速度は、前記第1の液処理の間の前記第1のカップに囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい、
    基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であり、
    前記排気機構は、前記乾燥処理後の、前記基板保持部に対して前記基板を搬入または搬出する際に前記第1の隙間空間を排気する、
    基板処理装置。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記排気機構によって排気されている間の前記第1の隙間空間の幅は、前記第1の隙間空間における前記処理液の液滴の大きさよりも大きい、
    基板処理装置。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記第1のカップは、
    平面視において前記基板保持部の周囲を囲む第1の円筒部と、
    前記第1の円筒部の上端から前記基板保持部に近づく方向に延びる第1のガード部とを備え、
    前記第2のカップは、
    平面視において前記第1の円筒部の周囲を囲む第2の円筒部と、
    前記第2の円筒部の上端から前記基板保持部に近づく方向に延び、かつ、平面視において前記第1のガード部と少なくとも一部が重なる第2のガード部とを備える、
    基板処理装置。
  6. 請求項1から5のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    平面視において前記第2のカップの周囲を囲む第3のカップをさらに備え、
    前記排気機構は、前記第2のカップと前記第3のカップの間の空間である第2の隙間空間を排気し、
    前記第3のカップは、前記処理液供給部によって前記処理液が供給される第2の液処理の間に飛散する前記処理液を受け、
    前記排気機構によって排気されている間の前記第2の隙間空間における気体の線速度は、前記第2の液処理の間の前記第3のカップに囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい、
    基板処理装置。
  7. 請求項1から6のうちのいずれか1つに記載の基板処理装置であり、
    前記基板保持部の上方に位置し、かつ、平面視において前記基板の中央部から前記基板の外縁部に向かって流れる気体を供給する気体供給部をさらに備え、
    前記気体供給部は、少なくとも前記第1の隙間空間に向かって気体を供給する、
    基板処理装置。
  8. 基板保持部に保持された基板を回転させる工程と、
    回転されている前記基板に処理液を供給する工程と、
    少なくとも、平面視において前記基板保持部の周囲を囲む第1のカップと平面視において前記第1のカップの周囲を囲む第2のカップとの間の空間である第1の隙間空間を排気する工程とを備え、
    前記第1のカップは、前記処理液が供給される液処理の間に飛散する前記処理液を受け、
    前記第2のカップは、前記処理液が供給された後に前記基板が回転されることによって乾燥される乾燥処理の間に、飛散する前記処理液を受け、
    前記第1の隙間空間を排気する工程は、前記液処理の間に前記第1の隙間空間を排気する工程であり、
    前記第1の隙間空間を排気する工程において排気されている間の前記第1の隙間空間における気体の線速度は、前記液処理の間の前記第1のカップに囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい、
    基板処理方法。
  9. 基板保持部に保持された基板を回転させる工程と、
    回転されている前記基板に処理液を供給する工程と、
    少なくとも、平面視において前記基板保持部の周囲を囲む第1のカップと平面視において前記第1のカップの周囲を囲む第2のカップとの間の空間である第1の隙間空間を排気する工程とを備え、
    前記第1のカップは、前記処理液が供給される液処理の間に飛散する前記処理液を受け、
    前記第2のカップは、前記処理液が供給された後に前記基板が回転されることによって乾燥される乾燥処理の間に、飛散する前記処理液を受け、
    前記第1の隙間空間を排気する工程は、前記乾燥処理後に前記第1の隙間空間を排気する工程であり、
    前記第1の隙間空間を排気する工程において排気されている間の前記第1の隙間空間における気体の線速度は、前記液処理の間の前記第1のカップに囲まれる空間における気体の線速度よりも大きい、
    基板処理方法。
  10. 請求項9に記載の基板処理方法であり、
    前記第1の隙間空間を排気する工程は、前記乾燥処理後の、前記基板保持部に対して前記基板を搬入または搬出する際に前記第1の隙間空間を排気する工程である、
    基板処理方法。
  11. 請求項8から10のうちのいずれか1つに記載の基板処理方法であり、
    前記第1の隙間空間を排気する工程において排気されている間の前記第1の隙間空間の幅は、前記第1の隙間空間における前記処理液の液滴の大きさよりも大きい、
    基板処理方法。
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