JP2021106142A - 燃料電池システム - Google Patents

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Kazuhiko Nakano
和彦 中野
公聖 吉田
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Abstract

【課題】使用環境が氷点下になっても、気液分離器内及び/又はそれに連結されている排液経路内で液体の凍結を防止することが可能な燃料電池システムを提供する。
【解決手段】気液分離器20a、20bを備える燃料電池システムであって、気液分離器20a、20bは、気体と液体とを分離する本体部22a、22b、本体部22a、22bの底部に連結されており、本体部22a、22bで分離された液体が排出される排液経路24a、24b、及び、本体部22a、22bの底部に配置されており、本体部22a、22bの液体を排液経路24a、24bに案内する掻き出し部材26a、26bを備え、掻き出し部材26a、26bが、流体経路内の流体の流れで駆動される回転部材60a、60bと回転軸70a、70bで連結されており、掻き出し部材26a、26bが回転部材60a、60bとともに回転可能である、燃料電池システム。
【選択図】図2

Description

本開示は、燃料電池システムに関する。本開示は、特に、燃料電池から排出された、水分を含有する排出ガスを、気体と液体とに分離する気液分離器を備える燃料電池システムに関する。
環境問題等への対策の一つとして、燃料電池システムが注目されている。燃料電池システムは、燃料ガスと酸化性ガス(以下、これらのガスのうち、少なくとも一方を「反応ガス」ということがある。)との電気化学反応によって発電する燃料電池を備えるシステムである。
発電時には、アノード側では、燃料ガス(アノードガス)として水素ガスが供給され、水素ガスから水素イオンと電子を生成する反応が起こり、水素イオンは電解質中を通過してカソード側に移動し、電子は燃料電池外の回路を通過してカソードに到達する。一方、カソード側では、酸化性ガス(カソードガス)として酸素ガス又は空気が供給され、酸素ガスが水素イオン及び電子と反応して水を生成する反応が起こる。
固体高分子形燃料電池では、電解質膜のイオン電導性を維持するため、電解質膜を加湿しておく必要がある。このため、反応ガスは、予め加湿した状態で供給されており、燃料電池から排出される排出ガス(オフガス)は水分を含んでいる。
また、上述したように、発電時には、カソード側では水を生成する。その生成水の多くは、酸化性ガス(カソードガス)のオフガス中に含有されて大気中に放出されるが、一部の生成水は、電解質膜を通過してアノード側に移動し、燃料ガス(アノードガス)に含有される。このことから、燃料ガス(アノードガス)のオフガス及び酸化性ガス(カソードガス)のオフガスのいずれにも、水分が含有されている。すなわち、燃料電池から排出される排出ガス(オフガス)には、水分が含有されている。
燃料電池の発電効率を向上させる観点からは、燃料ガスとして供給される水素ガスの無駄な消費を減少させることが重要である。燃料ガス(アノードガス)のオフガス中には、未反応の燃料ガスを多量に含有する。このことから、燃料ガス(アノードガス)のオフガスを燃料電池に再供給する(循環させる)ことによって、発電効率を向上させることができる。
しかし、上述したように、燃料ガス(アノードガス)のオフガスには、水分が含まれているため、燃料電池に再供給する経路(配管)に水が滞留して、燃料ガス(アノードガス)の供給に支障を生じることがある。また、燃料電池中の電解質膜は加湿しておく必要があるものの、燃料電池への過剰な水分の供給は、フラッディングの原因となる。さらに、上述したように、酸化性ガス(カソードガス)のオフガス中の水分の一部は、電解質膜を通過してアノード側に移動し、燃料ガス(アノードガス)に含有される。これらのことから、燃料電池システムには、反応ガス(燃料ガス及び酸化性ガスの少なくともいずれか)のオフガスから水分を分離する気液分離器を備えることが一般的である。
例えば、特許文献1には、気液分離室の下方に液体貯留室を備える燃料電池システム用の気液分離器が開示されている。特許文献1に開示された気液分離器では、液体貯留室の底面に排液経路が連結されており、排液経路に設けた開閉弁を開放することによって、液体貯留室の液体を排出する。
特許文献2には、本体部の底部に液体を貯留する、燃料電池システム用の気液分離器が開示されている。特許文献2に開示された気液分離器では、本体部の底面に排液経路が連結されており、排液経路に設けられた開閉弁を開放することによって、本体部の底部に貯留されている液体が排出される。
特許文献3には、本体部の底部に液体を貯留する、冷凍サイクルシステム用の気液分離器が開示されている。特許文献3に開示された気液分離器では、本体部の底面に排液経路が連結されており、排液経路に設けられた開閉弁を開放することによって、本体部の底部に貯留されている液体が排出される。
特開2010−115603号公報 特開2007−87718号公報 特開2015−172469号公報
特許文献1〜3に開示された気液分離器は、いずれも、開閉弁を開放した後も、液体貯留室又は本体部から液体が完全に排出されず、液体貯留室又は本体部の底部に僅かに液体が残存することがあった。このことから、従来の気液分離器では、開閉弁の開放後に使用環境が氷点下となった際、気液分離器の底部に残存した液体が、気液分離器内で凍結し、排液性が低下してシステム全体の機能に支障をきたすことがある、という課題を本発明者らは見出した。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものである。すなわち、本開示は、気液分離器で分離した液体を、気液分離器内部から完全に排出することにより、使用環境が氷点下になっても、気液分離器の内部で液体の凍結を防止することが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく、鋭意検討を重ね、本開示の燃料電池システムを完成させた。本開示の燃料電池システムは、次の態様を含む。
〈1〉燃料電池と、
前記燃料電池に供給される反応ガスが流される第一経路と、
前記燃料電池から排出された、水分を含有する排出ガスが流される第二経路と、
前記燃料電池を冷却する媒体が流される冷却経路と、
前記第二経路の途中に配置されている気液分離器と、
を備える燃料電池システムであって、
前記気液分離器は、
前記排出ガスを気体と液体とに分離する本体部と、
前記本体部の底部に連結されており、前記本体部で分離された前記液体が排出される排液経路と、
前記本体部の底部に配置されており、前記本体部の前記液体を前記排液経路に案内する掻き出し部材と、
を備え、
前記第一経路、前記第二経路、前記冷却経路、及び前記排液経路の少なくともいずれかは、経路内部の流体の流れによって駆動される回転部材を備え、
前記掻き出し部材が前記回転部材と回転軸で連結されており、前記掻き出し部材が前記回転部材とともに回転可能である、
燃料電池システム。
本開示によれば、本体部の底部に、液体を排液経路に案内する掻き出し部材を配置し、その掻き出し部材を、燃料電池システム内の流体の流れによって駆動する回転部材と連結し、掻き出し部材を回転させ、気液分離器内の液体を完全に排出することができる。その結果、使用環境が氷点下であっても、気液分離器の内部で液体の凍結を防止することが可能な燃料電池システムを提供することができる。
図1は、本開示の燃料電池システムの一例を示す説明図である。 図2は、本開示の燃料電池システムが備える気液分離器の一例を示す縦断面図である。 図3は、リブ部の近傍を、リブ部の突起に対向して視認した説明図である。 図4は、アノード側の第一経路の内部に回転部材を備える態様の一例を示す縦断面図である。 図5は、従来の燃料電池システムにおいて、気液分離器の本体部の底部に液体が残存した状態を示す説明図である。
以下、本開示の燃料電池システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は、本開示の燃料電池システムを限定するものではない。
《燃料電池システム》
本開示の燃料電池システムを、図面を用いて説明する。図1は、本開示の燃料電池システムの一例を示す説明図である。図2は、本開示の燃料電池システムが備える気液分離器の一例を示す縦断面図である。
図1に示すように、本開示の燃料電池システム100は、燃料電池10及び気液分離器20a、20bを備える。燃料電池10には、燃料電池10に供給される反応ガスが流される第一経路30a、30bと、燃料電池10から排出された、水分を含有する排出ガス(オフガス)が流される第二経路40a、40bが連結されている。また、燃料電池10は、発電時の発熱を冷却する媒体が流される冷却経路50を備える。
図2に示すように、気液分離器20a、20bは、本体部22a、22b、排液経路24a、24b、及び掻き出し部材26a、26bを備える。排液経路24a、24bは、その内部に回転部材60a、60bを備える。そして、掻き出し部材26a、26bは、回転部材60a、60bと回転軸70a、70bで連結されている。
以下、燃料電池10、気液分離器20a、20b、第一経路30a、30b、第二経路40a、40b、及び冷却経路50それぞれについて説明する。また、気液分離器20a、20bに関し、本体部22a、22b、排液経路24a、24b、掻き出し部材26a、26b、回転部材60a、60b、及び回転軸70a、70bそれぞれについて説明する。
〈燃料電池〉
燃料電池10は、燃料ガス(アノードガス)と酸化性ガス(カソードガス)の供給を受けて発電する電池である。燃料電池10は、典型的には、単セルを複数個積層してなる燃料電池スタックであるが、これに限られない。なお、本明細書においては、特に断りのない限り、「反応ガス」とは燃料ガス(アノードガス)と酸化性ガス(カソードガス)の少なくともいずれかを意味するものとする。
本開示の燃料電池システム100は、気液分離器20a、20bを備える。図1に示した態様においては、燃料電池10に対して、アノード側の第一経路30aの途中に気液分離器20aを備え、カソード側の第二経路40bの途中に気液分離器20bを備えるが、これに限られない。すなわち、本開示の燃料電池システム100は、アノード側の気液分離器20aのみを備えてもよいし、カソード側の気液分離器20bのみを備えてもよいし、アノード側とカソード側の両方に気液分離器20a、20bを備えてもよい。図1に示した態様のように、アノード側とカソード側の両方に気液分離器20a、20bを備えれば、燃料電池システム100全体で、水分除去効果が高まる。燃料ガス(アノードガス)のオフガスを燃料電池10に再供給する(循環させる)際に、再供給するオフガスの水分を除去する観点からは、アノード側の気液分離器20aのみを備えてもよい。気液分離器20a、20bについては、後ほど詳述する。
〈第一経路〉
アノード側の第一経路30aには、反応ガスとして、燃料ガス(アノードガス)が流され、燃料電池10に燃料ガス(アノードガス)が供給される。第一経路30aには、燃料ガス(アノードガス)供給源32aが連結されている。
燃料ガス(アノードガス)としては、典型的には水素ガスが選択されるが、これに限られない。例えば、都市ガス、LPガス、灯油等の原料を水素生成装置で改質して水素リッチな燃料ガスを生成し、これを用いてもよい。
アノード側の第一経路30aには、燃料ガス(アノードガス)供給源32aが連結されている。燃料ガス(アノードガス)として、水素ガスが選択される場合、燃料ガス(アノードガス)供給源32aとして、例えば、高圧ガスタンク等を適用することができる。
カソード側の第一経路30bには、反応ガスとして、酸化性ガス(カソードガス)が流され、燃料電池10に酸化性ガス(カソードガス)が供給される。第一経路30bには、酸化性ガス(カソードガス)供給源32bが連結されている。
酸化性ガス(カソードガス)としては、典型的には空気が選択されるが、これに限られない。例えば、酸素ガスであってもよい。酸化性ガス(カソードガス)として、空気が選択される場合、酸化性ガス(カソードガス)供給源32bとして、エアブロア等を適用することができる。
〈第二経路〉
アノード側の第二経路40aには、排出ガス(オフガス)として、燃料ガス(アノードガス)のオフガスが燃料電池10から流される。燃料ガス(アノードガス)のオフガスは、未反応の燃料ガス(アノードガス)と水分を含有する。
未反応の燃料ガス(アノードガス)を燃料電池10に再供給する(循環させる)ため、図1に示すように、第二経路40aは、連結部45aで、第一経路30aと連結されている。そして、第二経路40aの途中には、上述した気液分離器20aが配置されている。これにより、燃料ガス(アノードガス)のオフガス中の水分が除去される。気液分離器20aは、導入部42aと排出部44aとで、第二経路40aと連結されている。気液分離器20aで除去された水分(液体)は、排液経路24aから排出される。
カソード側の第二経路40bには、排出ガス(オフガス)として、酸化性ガス(カソードガス)のオフガスが燃料電池10から流される。酸化性ガス(カソードガス)のオフガスは、未反応の酸化性ガス(カソードガス)と水分を含有する。この水分を除去するため、第二経路40bの途中には、上述した気液分離器20bが配置されている。気液分離器20bは、導入部42bと排出部44bとで、第二経路40bと連結されている。気液分離器20bで除去された水分(液体)は、排液経路24bから排出される。
〈冷却経路〉
燃料電池10は、冷却経路50を備える。冷却経路50には、燃料電池10を冷却するための冷媒が流される。これにより、発電によって発熱した燃料電池10を冷却することができる。冷媒は、典型的には圧縮空気又は水であるが、これに限られない。冷媒が水である場合には、冷却経路50の途中に熱交換器55を配置してもよい。
〈気液分離器〉
気液分離器20a、20bについて、図2を用いて、さらに説明する。上述したように、図2は、本開示の燃料電池システムが備える気液分離器の一例を示す縦断面図であり、気液分離器20a、20bは、本体部22a、22b、排液経路24a、24b、及び掻き出し部材26a、26bを備える。
また、図2に示した態様においては、排液経路24a、24bは、その内部に回転部材60a、60bを備える。そして、掻き出し部材26a、26bは、回転部材60a、60bと回転軸70a、70bで連結されている。
なお、図2において、例えば、気液分離器20a、20bと二つの符号で示されているのは、気液分離器20aはアノード側に配置されているものを意味し、気液分離器20bはカソード側に配置されているものを意味する。気液分離器20a、20bが備える、本体部22a、22b、排液経路24a、24b、掻き出し部材26a、26b、排液経路24a、24b、回転部材60a、60b、及び回転軸70a、70bについても同様である。
気液分離器及びその構成要素については、アノード側に配置されているものと、カソード側に配置されているものとは、大きさ、形態、及び態様等が同じであってもよいし、異なるものであってもよい。例えば、アノード側とカソード側とで、より多くの水分除去量(液体分離量)が必要な側に、水分除去能力をより高めることができる大きさ、形態、及び態様のものを採用することができる。以下、気液分離器の構成要素それぞれについて説明する。
〈本体部〉
気液分離器20a、20bは、本体部22a、22bを備える。本体部22a、22bは、導入部42a、42bから導入された、水分を含有する反応ガスのオフガス(燃料電池10からの水分を含有する排出ガス)を、気体と液体とに分離する。オフガス中の水分は液体で回収される。液体は、重力方向に落下し、本体部22a、22bの底部に貯留される。そして、分離後の気体は、排出部44a、44bから排出される。
本体部22a、22bの大きさ、形態、及び態様等、並びに導入部42a、42b及び排出部44a、44bの位置等は、水分を含有する反応ガスのオフガスを、気体と液体に分離することができれば、特に限定されない。例えば、水分を含有する反応ガスのオフガスを気液分離器20a、20bに導入したときに、気液分離器20a、20bの内部で螺旋流が発生するように、本体部22a、22bの形状、並びに導入部42a及び排出部の位置を決定すればよい。そして、本体部22a、22bの内面に配置されたリブ部12a、12bに、水分を含有する反応ガスのオフガスを衝突させて、気体と液体を分離してもよい。
リブ部12a、12bについて、図3を用いて、さらに説明する。図3は、リブ部12a、12bの近傍を、リブ部12a、12bの突起に対向して視認した説明図である。
図3の白抜き矢印で示すように、導入部42a、42bから導入された、水分を含有する反応ガスのオフガスは、螺旋流を発生する。この螺旋流をリブ部12a、12bに衝突させて、気体と液体とに分離する。
〈排液経路〉
図2に示したように、気液分離器20a、20bの底部には、排液経路24a、24bが連結されている。本体部22a、22bで分離された液体が、排液経路24a、24bに排出される。排液経路24a、24bの連結位置は、液体を本体部22a、22bから完全に排出する観点からは、排液経路24a、24bの内周の少なくとも一部が、本体部22a、22bの底面に含まれていることが好ましい。この点については後述する。
典型的には、排液経路24a、24bの途中に開閉弁80a、80bが配置されるが、これに限られない。開閉弁80a、80bが配置されない態様については後述する。開閉弁80a、80bを閉鎖しておくと、図2に示したように、本体部22a、22bの底部と、排液経路24a、24bの内部の開閉弁80a、80bよりも上流側(本体部22a、22b)とに、液体90が貯留される。
〈掻き出し部材〉
本体部22a、22bの底部には、掻き出し部材26a、26bが配置されている。開閉弁80a、80bが開放されている状態で掻き出し部材26a、26bを回転させると、本体部22a、22bの底部に貯留されている液体が排液経路24a、24bに案内される。排液経路24a、24bの内周の少なくとも一部が、本体部22a、22bの底部に含まれていると、案内された液体が排液経路24a、24bに排出されやすく、好ましい。
従来の燃料電池システムでは、このような掻き出し部材26a、26bが配置されていない。そのため、開閉弁80a、80bを開放しても、気液分離器20a、20bの本体部22a、22bから液体が完全に排出されず、図5に示すように、液体90が本体部22a、22bの底部に残存する。
掻き出し部材26a、26bは、回転部材60a、60bと回転軸70a、70bで連結されている。これにより、掻き出し部材26a、26bは、本体部22a、22bの底部で回転する。掻き出し部材26a、26bの回転の詳細については、後述する。
掻き出し部材26a、26bとしては、液体を排液経路24a、24bに案内して、気液分離器20a、20bの本体部22a、22bの底部から液体を完全に排出させることができれば、特に制限はない。掻き出し部材26a、26bとしては、例えば、ゴム製のスクレイパー等が挙げられる。
〈回転部材〉
排液経路24a、24bは、その内部に回転部材60a、60bを備える、回転部材60a、60bは、排液経路24a内の流体の流れによって駆動される。これまで説明してきたように、排液経路24aには、本体部22a、22bで分離された液体が流されるため、排液経路24aの内部の流体は、液体である。
回転部材60a、60bとしては、例えば、スクリューが挙げられるが、これに限られない。開閉弁80a、80bが開放されていると液体が流れ、その流れによって回転部材60a、60bが駆動(回転)される。そして、掻き出し部材26a、26bと回転部材60a、60bは、回転軸70a、70bで連結されているため、掻き出し部材26a、26bは、回転部材60a、60bとともに回転可能である。その結果、掻き出し部材26a、26bで、本体部22a、22bの底部から排液経路24a、24bへ液体を排出できる。
図2に示した態様では、開閉弁80a、80bを配置しているが、これに限られない。気液分離器20a、20bが、連続的に多量の液体を分離(生成)する場合には、回転部材60a、60bを駆動(回転)するのに、本体部22a、22bの底部に液体を貯留する必要はなく、開閉弁80a、80bを配置しなくてもよい。また、開閉弁80a、80bを配置する場合でも、開閉弁80a、80bの種類に、特に制限はない。開閉弁80a、80bとしては、例えば、ボール弁、グローブ弁、及びバタフライ弁等が挙げられる。また、開閉弁80a、80bの開閉は、手動でもよいし、電磁石等を用いてもよい。
図2に示した態様では、排液経路24a、24bが、その内部に回転部材60a、60bを備えているが、これに限られない。例えば、図4に示すように、アノード側の第一経路30aが、その内部に回転部材60aを備えていてもよい。その際、掻き出し部材26a、26bと回転部材60aが回転軸70aで連結できるように、排液経路24a、24bとアノード側の第一経路30aを配置する。図4に示した態様では、掻き出し部材26a、26bと回転部材60aが回転軸70aで直線的に連結されているが、これに限られず、例えば、自在接手等を用いて連結されていてもよい。また、掻き出し部材26a、26bと回転部材60aを回転軸70a、70bで連結するに際しては、図4に示すように、適宜、シール付きの軸受95等を用いてもよい。
図4に示した態様では、回転部材60aを駆動する流体は燃料ガス(アノードガス)であり、気体である。このことから、図4に示した態様では、回転部材60aとして、例えば、プロペラを用いることができる。すなわち、典型的には、回転部材60aを駆動する流体が液体である場合にはスクリューを用いることができ、気体である場合にはプロペラを用いることができる。
回転部材は、本開示の燃料電池システム100(図1、参照)で、流体が流れる経路内部に備えることができる。すなわち、第一経路30a、30b、第二経路40a、40b、冷却経路50、及び排液経路24a、24bの少なくともいずれかが、回転部材60a、60bを備えればよい。いずれを選択する場合においても、回転部材60a、60bを駆動させるのに、新たな動力を要することはなく、好都合である。
〈変形〉
これまで説明してきたこと以外でも、本開示の燃料電池システムは、特許請求の範囲に記載した内容の範囲内で種々の変形を加えることができる。例えば、開閉弁80a、80bにフロートを取り付け、本体部22a、22bに貯留される液体の量でフロートが上下することにより、開閉弁80a、80bを開閉してもよい。あるいは、開閉弁80a、80bを電磁弁とし、本体部22a、22bに配置したセンサで液面の位置を検知して、開閉弁80a、80bを開閉してもよい。
10 燃料電池
12a、12b リブ部
20a、20b 気液分離器
22a、22b 本体部
24a、24b 排液経路
26a、26b 掻き出し部材
30a、30b 第一経路
32a 燃料ガス(アノードガス)供給源
32b 酸化性ガス(カソードガス)供給源
40a、40b 第二経路
42a、42b 導入部
44a、44b 排出部
45a 連結部
50 冷却経路
55 熱交換器
60a、60b 回転部材
70a、70b 回転軸
80a、80b 開閉弁
90 液体
95 軸受
100 本開示の燃料電池システム

Claims (1)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池に供給される反応ガスが流される第一経路と、
    前記燃料電池から排出された、水分を含有する排出ガスが流される第二経路と、
    前記燃料電池を冷却する媒体が流される冷却経路と、
    前記第二経路の途中に配置されている気液分離器と、
    を備える燃料電池システムであって、
    前記気液分離器は、
    前記排出ガスを気体と液体とに分離する本体部と、
    前記本体部の底部に連結されており、前記本体部で分離された前記液体が排出される排液経路と、
    前記本体部の底部に配置されており、前記本体部の前記液体を前記排液経路に案内する掻き出し部材と、
    を備え、
    前記第一経路、前記第二経路、前記冷却経路、及び前記排液経路の少なくともいずれかは、経路内部の流体の流れによって駆動される回転部材を備え、
    前記掻き出し部材が前記回転部材と回転軸で連結されており、前記掻き出し部材が前記回転部材とともに回転可能である、
    燃料電池システム。
JP2019238129A 2019-12-27 2019-12-27 燃料電池システム Pending JP2021106142A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024090967A1 (ko) * 2022-10-26 2024-05-02 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 팩

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