JP2021106131A - 電気絶縁ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】空間距離を確保しつつ、軽量性に優れた電気絶縁ケーブルを提供する。【解決手段】導体と、前記導体を覆い、外表面が露出した絶縁層とを有し、前記絶縁層は空隙を含み、前記導体の長手方向と垂直な断面において、前記空隙のうち、最も前記導体側に位置する最内位置空隙と、前記導体の外周との間の領域である第1充実部の厚さの平均値が0.02mm以上0.15mm以下である電気絶縁ケーブル。【選択図】 図2

Description

本開示は、電気絶縁ケーブルに関する。
特許文献1には、所定の成分を含有するポリ塩化ビニル樹脂組成物から構成される絶縁層を導体の外周上に有することを特徴とする絶縁電線が開示されている。
特開2014−133856号公報
各種電気機器類において、導電部に印加する電圧に応じて、該導電部から所定の空間距離を取ることが、例えば国際規格IEC62368−1等により定められている。空間距離とは、空気を通して測定した2つの導電部間、または導電部と機器の可触面との間の最短距離を意味する。
このため、空間距離を確実に確保できるように、電気絶縁ケーブルにおいては、導体を覆う絶縁層について、規格で規定される空間距離以上の厚さとすることが求められる場合がある。しかしながら、絶縁層の厚さを厚くすると、電気絶縁ケーブルが重くなり、取扱い性が低下したり、設置場所が限定される等の問題があった。
そこで、本開示は、空間距離を確保しつつ、軽量性に優れた電気絶縁ケーブルを提供することを目的とする。
本開示の電気絶縁ケーブルは、導体と、
前記導体を覆い、外表面が露出した絶縁層とを有し、
前記絶縁層は空隙を含み、
前記導体の長手方向と垂直な断面において、前記空隙のうち、最も前記導体側に位置する最内位置空隙と、前記導体の外周との間の領域である第1充実部の厚さの平均値が0.02mm以上0.15mm以下である。
本開示によれば、空間距離を確保しつつ、軽量性に優れた電気絶縁ケーブルを提供できる。
図1は、本開示の一態様に係る電気絶縁ケーブルにおける、導体の長手方向と垂直な面での断面図である。 図2は、本開示の一態様に係る電気絶縁ケーブルの他の構成例における、導体の長手方向と垂直な面での断面図である。 図3は、本開示の一態様に係る電気絶縁ケーブルの他の構成例における、導体の長手方向と垂直な面での断面図である。 図4は、本開示の一態様に係る電気絶縁ケーブルを製造する際に用いることができる押出機の部分斜視図である。 図5は、実験例における柔軟性の評価方法の説明図である。
実施するための形態について、以下に説明する。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
(1)本開示の一態様に係る電気絶縁ケーブルは、導体と、
前記導体を覆い、外表面が露出した絶縁層とを有し、
前記絶縁層は空隙を含み、
前記導体の長手方向と垂直な断面において、前記空隙のうち、最も前記導体側に位置する最内位置空隙と、前記導体の外周との間の領域である第1充実部の厚さの平均値が0.02mm以上0.15mm以下である。
本発明の発明者は、空間距離を確保しつつ、軽量性を有する電気絶縁ケーブルについて鋭意検討を行った。その結果、空隙を含む絶縁層を用いることで、空間距離を確保するために絶縁層を厚くした場合でも、ケーブル全体の重量を抑制し、軽量性に優れた電気絶縁ケーブルにできることを見出した。
ただし、絶縁層全体に空隙を分布させた場合に、電気絶縁ケーブルの耐電圧特性が低下する場合があった。そこで、さらなる検討を行ったところ、絶縁層のうち、導体の近傍に空隙を含まない領域を設けることで耐電圧特性を高められることを見出した。ここで、電気絶縁ケーブルの、導体の長手方向と垂直な断面において、空隙のうち最も導体側に位置する最内位置空隙と、導体の外周との間の領域を第1充実部とする。そして、本発明の発明者の検討によれば、第1充実部の厚さの平均値を0.02mm以上0.1mm以下とすることで、軽量性と耐電圧特性を備えた電気絶縁ケーブルとすることができる。
(2)前記導体の長手方向と垂直な断面において、前記空隙のうち、最も前記絶縁層の前記外表面側に位置する最外位置空隙と、前記絶縁層の前記外表面との間の領域である第2充実部の厚さの平均値が0.05mm以上0.15mm以下であってもよい。
(3)外径が1mm以上4mm以下であってもよい。
(4)前記絶縁層の平均空隙率が、10%以上50%以下であってもよい。
(5)前記絶縁層の平均空隙率が、38%以上45%以下であってもよい。
(6)前記空隙は、その中心軸が、前記導体の長手方向に沿って形成された柱状形状を有していてもよい。
(7)前記絶縁層が架橋フッ素ゴムを含んでいてもよい。
(8)前記絶縁層の絶縁耐力が25kV/mm以上であってもよい。
(9)前記絶縁層が、材料の異なる複数の層を有していてもよい。
(10)前記絶縁層のうち、前記導体と接する絶縁材料の絶縁耐力が25kV/mm以上であり、前記絶縁層のうち、前記外表面の絶縁材料の抗張力が8MPa以上であってもよい。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の一実施形態(以下「本実施形態」と記す)に係る電気絶縁ケーブルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許の請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
(電気絶縁ケーブル)
図1に、本実施形態の電気絶縁ケーブルの長手方向と垂直な断面の一構成例を示す。
図1に示す様に、本実施形態の電気絶縁ケーブル10は、導体11と、導体11を覆い、外表面12Aが露出した絶縁層12とを有することができる。
絶縁層12は、空隙13を含むことができる。そして、導体11の長手方向と垂直な断面において、空隙13のうち最も導体11側に位置する最内位置空隙131と、導体11の外周11Aとの間の領域である第1充実部121の厚さL1の平均値を0.02mm以上0.15mm以下とすることができる。
以下、本実施形態の電気絶縁ケーブルが有する各部材や、構成について図面を用いながら説明する。
(1)導体
導体11は導線であり、単線の金属素線、あるいは複数本の金属素線より構成できる。導体11が、複数本の金属素線を有する場合、該複数本の金属素線を撚り合せておくこともできる。すなわち、導体11が複数の金属素線を有する場合、導体11は、複数本の金属素線の撚り線とすることもできる。
図1に示すように、導体11は、長手方向と垂直な断面において、外形を円形状とすることもできる。導体11が複数本の金属素線を撚り合せている場合、外形が円形状の導体は、導体径方向を円形圧縮することで形成できる。また、導体11は複数の金属素線の外形に沿った表面凹凸を有することもできる。
導体11の材料は特に限定されないが、例えば銅、軟銅、銀めっき軟銅、ニッケルめっき軟銅、錫めっき軟銅等から選択された1種類以上の、一般に汎用されている導体材料を用いることができる。
導体11の直径は、特に限定されないが、例えば0.35mm以上2.0mm以下であることが好ましい。
(2)絶縁層、空隙
本実施形態の電気絶縁ケーブルは、導体11を覆い、外表面12Aが露出した絶縁層12を有することができる。絶縁層12は、空隙13を有することができる。
本発明の発明者は、空間距離を確保しつつ、軽量性を有する電気絶縁ケーブルについて鋭意検討を行った。その結果、空隙13を含む絶縁層12を用いることで、空間距離を確保するために絶縁層12を厚くした場合でも、ケーブル全体の重量を抑制し、軽量性に優れた電気絶縁ケーブルにできることを見出した。
ただし、絶縁層12全体に空隙13を分布させた場合に、電気絶縁ケーブルの耐電圧特性が低下する場合があった。そこで、さらなる検討を行ったところ、絶縁層12のうち、導体11の近傍に空隙13を含まない領域を設けることで耐電圧特性を高められることを見出した。ここで、電気絶縁ケーブルの導体11の長手方向と垂直な断面において、空隙13のうち最も導体11側に位置する最内位置空隙131と、導体11の外周11Aとの間の領域を第1充実部121とする。そして、本発明の発明者の検討によれば、第1充実部121の厚さL1の平均値を所定の範囲内とすることで、軽量性と耐電圧特性を備えた電気絶縁ケーブルとすることができる。
以下、絶縁層12、および絶縁層12が有する空隙13について詳細に説明する。
既述の様に絶縁層12は、導体11の外周11Aを覆うように配置されており、導体11の長手方向と垂直な断面において、絶縁層12の外形は円形状を有することができる。ここでいう円形状とは厳密な意味の円、すなわち真円のみを意味するものではなく、楕円等の歪んだ円も含む。
(2−1)空隙の形状
絶縁層12が有する空隙13の形状は特に限定されず、例えば図1に示したように、球形状の空隙とし、絶縁層12内にランダムに配置することもできる。なお、この場合の球形状は厳密な意味の球、すなわち真球のみを意味するものではなく、楕円体等の歪んだ球も含む。
また、例えば図2、図3に示した電気絶縁ケーブル20、30の空隙13の様に、空隙13は柱状形状を有することもできる。具体的には、空隙13は、例えば該空隙の中心軸が、導体11の長手方向に沿って形成された柱状形状を有することができる。この場合、空隙13は、導体11の長手方向に沿って連続した形状を有することになる。図2、図3では、断面が円形、すなわち円柱形状の空隙の例を示しているが、係る形態に限定されず、中心軸と垂直な断面の形状が四角形や、三角形等の多角形の柱状形状であってもよい。空隙13が、上述のように柱状形状を有する場合、絶縁層12の空隙率や、絶縁層12内の空隙13の配置をより正確に制御できるため好ましい。
図1に示した球形状の空隙13を有し、ランダムに配置された絶縁層12は、例えば発泡剤を添加した樹脂を成形することで製造できる。
図2、図3に示した柱状形状を有する空隙13を含む絶縁層12は、例えば図4に示した、ダイス41とポイント治具42とを組み合わせた押出機40を使用して製造できる。図4を用いて図2、図3に示した柱状形状を有する空隙13を含む絶縁層12を備えた電気絶縁ケーブルの製造方法を説明する。
ポイント治具42には、柱状の部材43を、設ける柱状形状の空隙の数だけ設けておくことができる。図4では柱状の部材43として円柱形状を有する部材を設けた例を示しており、この場合、円柱形状の空隙13を有する絶縁層12を形成できる。
ダイス41は、円形の出口411を有しており、ポイント治具42とダイス41の間の流路44、45から樹脂を押し出す。この際、併せてポイント治具42の円筒部421の中心孔422から導体を引き出す。以上の操作を行うことで、押し出された樹脂が導体に被覆される。ダイス41の出口を出た樹脂を引き伸ばして径を小さくして被覆する引き落とし方法により樹脂を被覆してもよい。柱状の部材43の部分には樹脂が流れず、柱状の部材43に通気孔431を設けておくと、ダイス41から押し出された樹脂中に樹脂が流れない空隙が確保され、その長手方向と垂直な断面が柱状の部材43にあわせて、例えば柱状の部材43が円柱形状の場合、円形または楕円形となる。
上記の押出機40では、絶縁層の空隙率は、ポイント治具42に設けた柱状の部材43の径や数で容易に調整できる。
(2−2)第1充実部
既述の様に、電気絶縁ケーブルの、導体11の長手方向と垂直な断面において、空隙13のうち最も導体11側に位置する最内位置空隙131と、導体11の外周11Aとの間の領域を第1充実部121とする。具体的には、例えば図1〜図3に示したように、最内位置空隙131の導体11側に接する円と、導体11の外周11Aとの間を第1充実部121とすることができる。
そして、第1充実部121の厚さL1の平均値は、0.02mm以上0.15mm以下であることが好ましく、0.04mm以上0.10mm以下であることがより好ましい。
本発明の発明者の検討によれば、第1充実部121の厚さL1の平均値を0.02mm以上とすることで、電気絶縁ケーブルの耐電圧特性を高められる。また、第1充実部121の厚さL1の平均値を0.15mm以下とすることで、絶縁層12内に十分な量の空隙を配置でき、電気絶縁ケーブルの軽量性を高められる。
第1充実部121の厚さL1の平均値とは、導体11の長手方向と垂直な任意の4断面において測定した、第1充実部121の厚さL1の平均値を意味する。
(2−3)第2充実部
空隙13は、絶縁層12の外表面12A近傍にまで配置することもできるが、絶縁層12の外表面12Aが平滑であることが、電気絶縁ケーブルの外観を良くする観点からは好ましい。電気絶縁ケーブルの、導体11の長手方向と垂直な断面において、空隙13のうち最も絶縁層12の外表面12A側に位置する最外位置空隙132と、絶縁層12の外表面12Aとの間の領域を第2充実部122とする。具体的には、例えば図1、図2に示したように、最外位置空隙132の外表面12A側に接する円と、絶縁層12の外表面12Aとの間を第2充実部122とすることができる。
第2充実部122を設ける場合に、第2充実部122の厚さL2の平均値が0.05mm以上0.15mm以下であることが好ましく、0.05mm以上0.12mm以下であることがより好ましい。
第2充実部122の厚さL2の平均値を0.05mm以上とすることで、絶縁層12の外表面12Aを平滑にし、外観を良くすることができる。また、第2充実部122の厚さL2の平均値を0.15mm以下とすることで、絶縁層12内に十分な量の空隙を配置でき、電気絶縁ケーブルの軽量性を特に高められる。
第2充実部122の厚さL2の平均値とは、導体11の長手方向と垂直な任意の4断面において測定した、第2充実部122の厚さL2の平均値を意味する。
なお、図3に示した電気絶縁ケーブル30の様に、第2充実部122を設けず、空隙含有部123が絶縁層12の外表面12Aを構成することもできる。
(2−4)空隙含有部
電気絶縁ケーブルの、導体11の長手方向と垂直な断面において、空隙13を含む領域を空隙含有部123とする。
図1に示した電気絶縁ケーブル10においては、既述の様に空隙13が球形状を有している。電気絶縁ケーブル10において、空隙13は、第1充実部121と、第2充実部122との間の、空隙含有部123にランダムに分布している。
図1に示した電気絶縁ケーブル10において、第2充実部122を有さず、空隙含有部123が露出するように、すなわち外表面12Aを構成するように配置されていても良い。
図2に示した電気絶縁ケーブル20においては、空隙13は、中心軸が、導体11の長手方向に沿って形成された円柱形状を有している。そして、第1充実部121と、第2充実部122との間の空隙含有部123に、空隙13を1層となるように、導体11を中心とした円の円周方向に沿って配置した例を示している。この場合、任意に選択した1つの空隙13が最内位置空隙131であり、かつ最外位置空隙132となる。
ただし、空隙13が柱状形状を有する場合において、空隙13の配置は図2に示した形態に限定されず、例えば電気絶縁ケーブル20の長手方向と垂直な断面において、空隙13は、空隙含有部123内に、2層以上となるように、導体11を中心とした円の円周方向に沿って配置しても良く、ランダムに配置してもよい。
図3に示した電気絶縁ケーブル30においては、電気絶縁ケーブル20の場合と同様に、空隙13は、中心軸が、導体11の長手方向に沿って形成された円柱形状を有している。そして、空隙含有部123に、該空隙13を1層となるように、導体11を中心とした円の円周方向に沿って配置し、かつ絶縁層12の外表面12A近傍にまで空隙を配置した例を示している。この場合、任意に選択した1つの空隙13が最内位置空隙131であり、かつ最外位置空隙132となる。また、電気絶縁ケーブル30は、絶縁層12の外表面12A近傍にまで空隙13が配置されており、第2充実部122を含まない。
図3に示した電気絶縁ケーブル30においても、空隙13は、空隙含有部123内に2層以上となるように、導体11を中心とした円の円周方向に沿って配置しても良く、ランダムに配置してもよい。
(2−5)絶縁層の空隙率
絶縁層12に設ける空隙の程度は特に限定されず、電気絶縁ケーブルに要求される軽量化の程度や、耐電圧特性等に応じて任意に選択することができる。例えば、絶縁層12の平均空隙率は、10%以上50%以下であることが好ましく、15%以上50%以下であることがより好ましく、20%以上50%以下であることがさらに好ましく、38%以上45%以下であることが特に好ましい。
絶縁層12の平均空隙率を10%以上とすることで、電気絶縁ケーブルを特に軽量にできるため好ましい。また、絶縁層12の平均空隙率を50%以下とすることで、絶縁層12の外表面12A近傍にまで空隙13が配置されることを抑制し、電気絶縁ケーブルの外観を良くできるため好ましい。
絶縁層12の平均空隙率とは、導体11の長手方向と垂直な任意の4断面において求めた絶縁層12に占める空隙の面積割合の平均値を意味する。
絶縁層12の平均空隙率は、絶縁層12に占める空隙の体積の割合として算出することもでき、例えば絶縁層12の質量と、体積と、絶縁層12に用いた材料の密度とから算出できる。
いずれの方法で求めた場合でも、本発明の発明者の検討によれば、概ね同じ値となる。
(2−6)絶縁層の材料
絶縁層12の材料は特に限定されず、通常電気絶縁ケーブルに用いられる各種絶縁材料を用いることができる。絶縁層12は、空隙13を除いた部分において、絶縁材料を含むことができ、絶縁材料のみから構成することもできる。
絶縁層12の材料としては、例えばポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン、フッ素樹脂、フッ素ゴム等から選択された1種類以上を用いることができる。
フッ素樹脂としては、具体的には例えば、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(E−TFE共重合体)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)等から選択された1種類以上を用いることができる。
フッ素ゴムとしては、具体的には例えば、フッ化ビニリデン系ゴム(FKM)、テトラフルオロエチレン−プロピレンゴム(FEPM)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロメチルビニルエーテルゴム(FFKM)、テトラフルオロエチレン/プロピレン共重合体(TFE−P共重合体)、TFE−P共重合体とエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(E−TFE共重合体)との混合物、およびFKMとフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)との混合物等から選択された1種類以上を用いることができる。
絶縁層12は、押出成形等によって導体11の外面を被覆して電気的に絶縁することができる。絶縁層12は、比較的温度の高い環境下で外力を受けた際に変形して電気絶縁性が低下したりするのを防止すべく、その耐熱変形性を向上するために、導体11の外面に被覆された後に、電離放射線(γ線や電子線など)の照射や過酸化物架橋、シラン架橋などの化学架橋によって架橋処理することが好ましい。すなわち、絶縁層12に用いる材料は架橋処理されていることが好ましい。なお、絶縁層12は、架橋してもしなくてもよいが、架橋することにより抗張力、耐熱性が向上するので好ましい。
特に絶縁層12は架橋フッ素ゴムを含むことが好ましい。絶縁層12が架橋フッ素ゴムを含む場合、電気絶縁ケーブルの柔軟性を特に高め、かつ耐久性を高めることができる。
絶縁層12は単一の材料で形成することもできるが、材料の異なる複数の層を有することもできる。絶縁層12を材料の異なる複数の層で形成することで、絶縁層12の場所に応じた材料を用い、例えば柔軟性や、耐久性、耐電圧特性等の特性を特に高められる。例えば図1に示した電気絶縁ケーブル10の場合、第1充実部121、第2充実部122、空隙含有部123の各部で材料が異なっていてもよく、全てが同じ材料であっても良い。
絶縁層12が材料の異なる複数の層を有する場合、既述の第1充実部121、第2充実部122、空隙含有部123で材料を変える必要はない。
ここで、例えば図2に示したように、空隙含有部123の内周面123Aよりも導体11側に配置された点線Aと、導体11の外周11Aとで囲まれた領域を第1絶縁層141とする。空隙含有部123の外周面123Bよりも外周側に配置された点線Bと、絶縁層12の外表面12Aとで囲まれた領域を第2絶縁層142とする。点線Aと点線Bとで囲まれた領域を第3絶縁層143とする。
そして、第1絶縁層141、第2絶縁層142、第3絶縁層143とのうち、一部または全部を異なる材料の絶縁層とすることもできる。すなわち、例えば第1絶縁層141、第2絶縁層142、第3絶縁層143の3つの絶縁層を異なる材料で構成することもできる。第1絶縁層141と、第3絶縁層143とを同じ材料で構成し、第2絶縁層142を他の絶縁層とは異なる材料で構成したり、第2絶縁層142と第3絶縁層143とを同じ材料で構成し、第1絶縁層141を他の絶縁層とは異なる材料とすることもできる。また、第1絶縁層141と第2絶縁層142とを同じ材料で構成し、第3絶縁層143を異なる材料とすることもできる。
ここでは、図2を用い、図2にのみ点線A、点線Bを示して説明したが、図1に示した電気絶縁ケーブル10や、図3に示した電気絶縁ケーブル30の場合についても同様に、材料の異なる複数の絶縁層を有することもできる。
上述のように、本実施形態の電気絶縁ケーブルが、材料の異なる複数の絶縁層を有する場合、例えば少なくとも電気絶縁ケーブルの絶縁層12の導体11側に架橋フッ素ゴムを配置することが好ましい。すなわち、例えば第1絶縁層141を架橋フッ素ゴムとすることが好ましい。電気絶縁ケーブルの絶縁層12の導体11側に架橋フッ素ゴムを配置することで、電気絶縁ケーブルの柔軟性や、耐電圧特性を特に高められる。
また、絶縁層12は、絶縁耐力が25kV/mm以上であることが好ましく、30kV/mm以上であることがより好ましい。絶縁耐力は、絶縁破壊を起こすことなく印加できる電圧を意味しており、絶縁耐力が高い程、絶縁層12が高い電圧に耐えられることを意味する。そして、絶縁層12の絶縁耐力を25kV/mm以上とすることで、特に耐電圧特性に優れた電気絶縁ケーブルとすることができるため好ましい。
絶縁耐力は、例えばJIS C 2110−1(2016)により評価を行うことができる。
特に絶縁層12は、絶縁層12のうち、導体11と接する絶縁材料の絶縁耐力が25kV/mm以上であり、絶縁層12のうち、外表面12Aの絶縁材料の抗張力が8MPa以上であることが好ましい。抗張力は、JIS C 3005(2014)に準じて評価を行うことができる。
導体11と接する、例えば第1絶縁層141の絶縁耐力を25kV/mm以上とすることで、特に耐電圧特性に優れた電気絶縁ケーブルとすることができる。また、外表面12Aを構成する、例えば第2絶縁層142の抗張力を8MPa以上とすることで、電気絶縁ケーブルに外力が加わった際に、絶縁層12が変形、破壊されることを抑制できる。絶縁層12のうち、外表面12Aの絶縁材料の抗張力は、30MPa以上であることがより好ましく、40MPa以上であることがさらに好ましい。外表面12Aに好適に用いることができる絶縁材料の抗張力の上限は特に限定されないが、例えば50MPa以下であることが好ましい。
既述の様に、絶縁層12は、単一の材料で構成することもできるため、絶縁層12全体を、例えば絶縁耐力が25kV/mm以上であり、かつ抗張力が8MPa以上の材料で構成することもできる。
絶縁層12は、必要に応じてさらに難燃剤、酸化防止剤や架橋剤等の添加剤を含有することもできる。
(3)電気絶縁ケーブル
本実施形態の電気絶縁ケーブルの外径Dは特に限定されないが、例えば1mm以上4mm以下であることが好ましい。
電気絶縁ケーブルの外径を1mm以上とすることで、導体11からの空間距離を十分に確保することができる。また、電気絶縁ケーブルの外径を4mm以下とすることで、電気絶縁ケーブルの軽量性を特に高めることができる。
電気絶縁ケーブルの外径Dは、例えば導体11の長手方向と垂直な断面における絶縁層12の外表面12Aを通る円の直径とすることができる。なお、導体11の長手方向と垂直な断面において、絶縁層12の外表面12Aは真円とはならない場合がある、その場合には、絶縁層12の外表面12Aに外接する最小の円を描いた場合の、該円の直径を電気絶縁ケーブルの外径とすることができる。
本実施形態の電気絶縁ケーブルは、1本を単独で用いることもできるが、複数本を組み合わせて用いることもできる。
以上、実施形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
以下に具体的な実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(評価方法)
まず、以下の実験例において作製した電気絶縁ケーブルの評価方法について説明する。
(1)第1充実部、空隙含有部、第2充実部の厚さ
以下の実験例において作製した電気絶縁ケーブルについて、導体11の長手方向と垂直な任意の4断面において第1充実部、空隙含有部、第2充実部の厚さを測定し、その平均値を各部の平均厚さとした。
(2)平均空隙率
以下の実験例において作製した電気絶縁ケーブルについて、導体11の長手方向と垂直な、任意の4断面において絶縁層に占める空隙の面積の割合である空隙率を求め、その平均値を平均空隙率とした。
(3)柔軟性
柔軟性の試験方法を図5を用いて説明する。
評価を行う電気絶縁ケーブルについて、屈曲点Pにおける曲率半径R51が80mmとなるように屈曲点Pで屈曲させ、屈曲前ケーブル51とした。
電気絶縁ケーブルについて、開始位置にセットされた屈曲前ケーブル51から、屈曲点Pにおける曲率半径R52が40mmとなるまで、屈曲点Pで屈曲させ、屈曲後ケーブル52とした。
そして、屈曲前ケーブル51から屈曲後ケーブル52まで屈曲の程度を変化させた際の最大反発力を測定した。
実験例12の結果を1として、指数で示した。
指数が0.96以上1以下をD、0.9以上0.96未満をC、0.83以上0.9未満をB、0.83未満をAと評価した。Aが最も高い評価であり、B、C、Dの順に低い評価となる。A〜Cの場合には合格、Dの場合には不合格となる。
(4)軽量性
以下の実験例において作製した電気絶縁ケーブルについて、長手方向に沿って10cm切り取り、その質量を測定した。実験例12の場合の質量を1として、指数で示した。
指数が0.9以上1以下をD、0.7以上0.9未満をC、0.6以上0.7未満をB、0.6未満をAと評価した。Aが最も高い評価であり、B、C、Dの順に低い評価となる。A、B、Cの場合には合格、Dの場合には不合格となる。
(5)外観評価
以下の実験例で作製した電気絶縁ケーブル10cmについて絶縁層12の外表面12Aを目視で観察し、表面の凹凸の有無を確認した。凹凸が全く確認されなかった電気絶縁ケーブルについてはA、確認された凹部の数が1個以上10個以下の場合にはB、確認された凹部の数が11個以上の場合にはCと評価した。Aが最も高い評価であり、B、Cの順に低い評価となる。
(6)寸法評価
以下の実験例で作製した電気絶縁ケーブルについて、以下に説明する外径の評価結果が、規格値±5%以内であればA、規格値±5%を超えて規格値±7%以内であればB、規格値±7%を超えている場合にはCと評価した。
(7)外径
以下の各実験例で得られた電気絶縁ケーブルの、導体11の長手方向と垂直な任意の一断面において、絶縁層12の外表面12Aに接する最小の外接円を描き、その直径を電気絶縁ケーブルの外径とした。
(8)耐電圧評価
耐電圧特性に関する評価では、規格JIS C 3005(2014)に準じて評価試験を行い、3000ACV/1min以上であるものをA、3000ACV/1min未満をBと評価した。
以下に各実験例における電気絶縁ケーブルを説明する。実験例1〜実験例11が実施例、実験例12が比較例となる。
(実験例1)
以下の手順により、長手方向と垂直な断面が、図2に示した構造を有する電気絶縁ケーブル20を作製した。
具体的には、図4に示した、ダイス41とポイント治具42とを組み合わせた押出機40を使用して製造した。
ポイント治具42には、柱状の部材43を、目標とする絶縁層12の空隙率にあわせて複数設けておいた。なお、本実験例では、柱状の部材43として円柱形状を有し、通気孔431を備えた部材を用いた。
ダイス41は、円形の出口411を有しており、ポイント治具42とダイス41の間の流路44、45からフッ素ゴムを押し出した。この際、併せてポイント治具42の円筒部421の中心孔422から導体を引き出した。そして、ダイス41の出口を出た樹脂を引き伸ばして径を小さくして被覆する引き落とし方法により、導体の外周を樹脂で被覆した。導体の外周を樹脂で被覆後、電子線を照射して樹脂を架橋した。
なお、導体としては、直径が0.81mmの単線の錫メッキ軟銅線を用いた。また、フッ素ゴムとしてはテトラフルオロエチレン−プロピレンゴム(FEPM)を用いた。架橋したフッ素ゴムは、抗張力が10MPa、絶縁耐力が32kV/mmであった。
得られた電気絶縁ケーブルについて既述の評価を行った。評価結果を表1に示す。
(実験例2〜実験例6)
目標とする絶縁層12の空隙率にあわせて、押出機40に設けた柱状の部材43の数を変更した点以外は、実験例1と同様にして、電気絶縁ケーブルを作製、評価した。
評価結果を表1に示す。
(実験例7〜実験例9)
押出機40に設けた柱状の部材43を、ダイス41の円形の出口411の外周近傍に配置し、絶縁層12の外表面12A近傍に空隙が位置するようにした。また、柱状の部材43について、長手方向と垂直な断面での直径が異なる部材を用いることで、空隙含有部の厚みを調整した。
以上の点以外は、実験例1と同様にして、電気絶縁ケーブルを作製、評価した。
なお、実験例7〜実験例9では、空隙13が、絶縁層12の外表面12A近傍に配置され、第2充実部122を有していない。このため、導体11の長手方向と垂直な断面が図3に示した電気絶縁ケーブル30となる。
評価結果を表1に示す。
(実験例10、実験例11)
押出機40に設けた柱状の部材43について、長手方向と垂直な断面での直径が異なる部材を用いることで、空隙含有部の厚みを調整した。
以上の点以外は、実験例1と同様にして、電気絶縁ケーブルを作製、評価した。
評価結果を表1に示す。
(実験例12)
押出機40に、柱状の部材43を設けなかった点以外は、実験例1と同様にして、電気絶縁ケーブルを作製、評価した。
評価結果を表1に示す。
Figure 2021106131
表1に示した結果によると、絶縁層12に空隙を設け、第1充実部の平均厚さが0.02mm以上0.15mm以下である実験例1〜実験例11の電気絶縁ケーブルでは、柔軟性、軽量性の評価がA〜Cのいずれかとなることを確認できた。すなわち、実験例1〜11の電気絶縁ケーブルは、絶縁層の厚さを0.5mmと厚くすることで、電気機器等に設置した場合でも十分に空間距離を確保しつつも、軽量性や、柔軟性に優れることを確認できた。
特に、平均空隙率が20%以上である実験例1、実験例4〜実験例11の電気絶縁ケーブルは、柔軟性、軽量性の評価が、共にAまたはBであり、特に軽量性、柔軟性に優れることを確認できた。
これに対して、絶縁層12が空隙を含まない実験例12の電気絶縁ケーブルは、絶縁層12の厚さの平均値が他の実験例と同じであるにも関わらず、軽量性、柔軟性の評価がDであり、劣っていることを確認できた。
10、20、30 電気絶縁ケーブル
11 導体
11A 外周
12 絶縁層
12A 外表面
121 第1充実部
122 第2充実部
123 空隙含有部
123A 内周面
123B 外周面
13 空隙
131 最内位置空隙
132 最外位置空隙
40 押出機
41 ダイス
411 出口
42 ポイント治具
421 円筒部
422 中心孔
43 部材
431 通気孔
44、45 流路
51 屈曲前ケーブル
52 屈曲後ケーブル
141 第1絶縁層
142 第2絶縁層
143 第3絶縁層
A、B 点線
D 外径
P 屈曲点

Claims (10)

  1. 導体と、
    前記導体を覆い、外表面が露出した絶縁層とを有し、
    前記絶縁層は空隙を含み、
    前記導体の長手方向と垂直な断面において、前記空隙のうち、最も前記導体側に位置する最内位置空隙と、前記導体の外周との間の領域である第1充実部の厚さの平均値が0.02mm以上0.15mm以下である電気絶縁ケーブル。
  2. 前記導体の長手方向と垂直な断面において、前記空隙のうち最も前記絶縁層の前記外表面側に位置する最外位置空隙と、前記絶縁層の前記外表面との間の領域である第2充実部の厚さの平均値が0.05mm以上0.15mm以下である請求項1に記載の電気絶縁ケーブル。
  3. 外径が1mm以上4mm以下である請求項1または請求項2に記載の電気絶縁ケーブル。
  4. 前記絶縁層の平均空隙率が、10%以上50%以下である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気絶縁ケーブル。
  5. 前記絶縁層の平均空隙率が、38%以上45%以下である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電気絶縁ケーブル。
  6. 前記空隙は、その中心軸が、前記導体の長手方向に沿って形成された柱状形状を有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電気絶縁ケーブル。
  7. 前記絶縁層が架橋フッ素ゴムを含む請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電気絶縁ケーブル。
  8. 前記絶縁層の絶縁耐力が25kV/mm以上である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電気絶縁ケーブル。
  9. 前記絶縁層が、材料の異なる複数の層を有する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電気絶縁ケーブル。
  10. 前記絶縁層のうち、前記導体と接する絶縁材料の絶縁耐力が25kV/mm以上であり、
    前記絶縁層のうち、前記外表面の絶縁材料の抗張力が8MPa以上である請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電気絶縁ケーブル。
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