JP2016152714A - コルゲートチューブ及びワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】導電路が振れても被覆外面が損傷しないような、また、摩擦や接触に起因する被覆外面の品質劣化も生じないようなコルゲートチューブと、このコルゲートチューブを構成に含むワイヤハーネスとを提供する。
【解決手段】コルゲートチューブ27は、蛇腹凹部29及び蛇腹凸部30を有する。この蛇腹凹部29及び蛇腹凸部30は、管軸方向に交互に連続するように複数形成される。コルゲートチューブ27の内面には、蛇腹凹部29及び蛇腹凸部30の形状に合わせて内面凸部31及び内面凹部32が形成される。また、コルゲートチューブ27の内面には、柔らかな緩衝部33が一体に形成される。この緩衝部33は、コルゲートチューブ27の内面に沿って、且つ、内面凸部31及び内面凹部32の凸及び凹の形状に合わせた被覆接触面34になるように、一体に形成される。
【選択図】図2
【解決手段】コルゲートチューブ27は、蛇腹凹部29及び蛇腹凸部30を有する。この蛇腹凹部29及び蛇腹凸部30は、管軸方向に交互に連続するように複数形成される。コルゲートチューブ27の内面には、蛇腹凹部29及び蛇腹凸部30の形状に合わせて内面凸部31及び内面凹部32が形成される。また、コルゲートチューブ27の内面には、柔らかな緩衝部33が一体に形成される。この緩衝部33は、コルゲートチューブ27の内面に沿って、且つ、内面凸部31及び内面凹部32の凸及び凹の形状に合わせた被覆接触面34になるように、一体に形成される。
【選択図】図2
Description
本発明は、蛇腹凹部及び蛇腹凸部を有する樹脂製のコルゲートチューブと、このコルゲートチューブを構成に含むワイヤハーネスとに関する。
自動車等の車両には、電気的な接続を行うためのワイヤハーネスが配索される。ワイヤハーネスは、細い電線を束ねてなるものが広く知られる。また、近年では、電気自動車やハイブリッド自動車用として太物の高圧電線からなるものも知られる。ワイヤハーネスは、この構成に電線保護用のコルゲートチューブを含むものがある。コルゲートチューブは、蛇腹凹部及び蛇腹凸部を有し、この蛇腹凹部及び蛇腹凸部が管軸方向に交互に連続するように形成される。コルゲートチューブに関する技術としては、例えば下記特許文献1に開示される。
特許文献1のコルゲートチューブにあっては、次のような問題点を解消するための構造を有する。すなわち、ワイヤハーネスに対し車両走行時の振動が伝わった際に、比較的硬い電線被覆がコルゲートチューブの内面をたたいてコルゲートチューブを損傷させてしまわないようにするための構造を有する。この構造は、内層及び外層からなる二重のコルゲートチューブの構造であり、電線被覆の硬度がコルゲートチューブの硬度よりも高い場合であっても(硬い場合であっても)、外層側のコルゲートチューブと電線被覆との間に介在する内層側のコルゲートチューブを緩衝部材として機能させ、結果、外層側のコルゲートチューブの損傷を防止することができるようになる。
ところで、本願発明者は、コルゲートチューブの硬度よりも電線被覆の硬度の方が柔らかくなる場合に関しても有用なコルゲートチューブを提供すべきであると考えている。別な言い方をすれば、コルゲートチューブの内面をたたくような状態に電線が振れた場合であっても、電線被覆が損傷しないような、また、摩擦や接触に起因する電線被覆の品質劣化も生じないような構造のコルゲートチューブを提供すべきであると考えている。
そこで本願発明者は、図3及び図4に示すような構造のコルゲートチューブを検討してみた。
図3において、コルゲートチューブ1は、蛇腹凹部2及び蛇腹凸部3を有する。この蛇腹凹部2及び蛇腹凸部3は、管軸方向に交互に連続するように複数形成される。コルゲートチューブ1の内面には、蛇腹凹部2及び蛇腹凸部3の形状に合わせて内面凸部4及び内面凹部5が形成される。また、コルゲートチューブ1の内面には、電線6(導電路)の被覆外面7との間に介在するような状態でクッション材8が配置形成される。クッション材8は、比較的柔らかく摩擦抵抗の小さな材料からなり、内面凸部4及び内面凹部5を覆うように、また、内面凹部5を完全に埋めてしまうような状態に形成される。
コルゲートチューブ1によれば、柔らかく摩擦抵抗の小さなクッション材8を電線6の被覆外面7との間に介在させる構造を有することから、電線6が振れたとしても、被覆外面7の損傷を防止することができる。また、摩擦や接触に起因する被覆外面7の品質劣化も防止することができる。
しかしながら、クッション材8にて内面凹部5を完全に埋めてしまうような構造であることから、コルゲートチューブ1を曲げようとしてもクッション材8が伸縮しない限り曲がらず、結果、図3のコルゲートチューブ1にあっては、チューブ本来の柔軟性が損なわれてしまうという問題点を有する。
図4において、コルゲートチューブ11は、蛇腹凹部12及び蛇腹凸部13を有する。この蛇腹凹部12及び蛇腹凸部13は、管軸方向に交互に連続するように複数形成される。コルゲートチューブ11の内面には、蛇腹凹部12及び蛇腹凸部13の形状に合わせて内面凸部14及び内面凹部15が形成される。また、コルゲートチューブ11の内面には、電線16(導電路)の被覆外面17との間に介在するような状態でチューブ材18が配置形成される。チューブ材18は、これ自身が内面凸部14をたたかないようにするために、内面凸部14に対して固着するように一体に形成される。チューブ材18は、比較的柔らかくてチューブ内面が平滑化された状態に形成される。
コルゲートチューブ11によれば、柔らかく内面が平滑なチューブ材18を電線16の被覆外面17との間に介在させるような構造を有することから、電線16が振れたとしても、被覆外面17の損傷を防止することができる。また、摩擦や接触に起因する被覆外面17の品質劣化も防止することができる。
しかしながら、チューブ材18が内面凸部14に対して固着するような構造であることから、コルゲートチューブ11を曲げようとしてもチューブ材18が突っ張って曲がらず、結果、図4のコルゲートチューブ11であっても、チューブ本来の柔軟性が損なわれてしまうという問題点を有する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、導電路が振れても被覆外面が損傷しないような、また、摩擦や接触に起因する被覆外面の品質劣化も生じないようなコルゲートチューブと、このコルゲートチューブを構成に含むワイヤハーネスとを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のコルゲートチューブは、外側から見て周方向の蛇腹凹部及び蛇腹凸部を有する形状に形成されるとともに、前記蛇腹凹部及び前記蛇腹凸部が管軸方向に交互に連続する形状に形成され、且つ、内面には前記蛇腹凹部及び前記蛇腹凸部の形状に合わせて内面凸部及び内面凹部が形成される形状の樹脂製のコルゲートチューブにおいて、当該コルゲートチューブに収容保護される一又は複数本の導電路における被覆外面の硬度よりも柔らかな硬度を有する緩衝部が、前記内面に沿って、且つ、前記内面凸部及び前記内面凹部の凸及び凹の形状に合わせた被覆接触面になるように、一体に形成されることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のコルゲートチューブにおいて、前記被覆接触面が少なくとも前記内面凸部の位置で平滑に形成されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するためになされた請求項3に記載の本発明のワイヤハーネスは、請求項1又は2に記載のコルゲートチューブと、該コルゲートチューブに収容保護される一又は複数本の導電路とを含んで構成されることを特徴とする。
以上のような特徴を有する本発明によれば、コルゲートチューブの内面に沿って柔らかな緩衝部が形成され、また、この緩衝部の被覆接触面が凸及び凹の形状になるように形成されることから、内面凹部に対応する位置には、周方向の凹部(伸縮用凹部)が生じるようになる。すなわち、内面凹部は緩衝部にて埋まった状態にならないことから、コルゲートチューブを曲げようとすれば容易に曲げることが可能になり、結果、コルゲートチューブ本来の柔軟性が損なわれることはない。また、本発明によれば、緩衝部の被覆接触面が平滑に形成されることから、導電路の被覆外面との摩擦や接触に起因する被覆外面の品質劣化も生じない、若しくは、格段に低減されることになる。
請求項1に記載された本発明によれば、導電路が振れても被覆外面が損傷しないようなコルゲートチューブを提供することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、摩擦や接触に起因する被覆外面の品質劣化も生じないようなコルゲートチューブを提供することができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、導電路が振れても被覆外面が損傷しないような、また、摩擦や接触に起因する被覆外面の品質劣化も生じないようなコルゲートチューブを構成に含むワイヤハーネスを提供することができるという効果を奏する。
コルゲートチューブは、蛇腹凹部及び蛇腹凸部を有する。この蛇腹凹部及び蛇腹凸部は、管軸方向に交互に連続するように複数形成される。コルゲートチューブの内面には、蛇腹凹部及び蛇腹凸部の形状に合わせて内面凸部及び内面凹部が形成される。また、コルゲートチューブの内面には、柔らかな緩衝部が一体に形成される。この緩衝部は、コルゲートチューブの内面に沿って、且つ、内面凸部及び内面凹部の凸及び凹の形状に合わせた被覆接触面になるように、一体に形成される。
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明のコルゲートチューブを構成に含むワイヤハーネスの配索例を示す模式図である。また、図2は図1のワイヤハーネスの側面図(一部断面を含む)である。
本実施例においては、ハイブリッド自動車(電気自動車やエンジンで走行する一般的な自動車等であってもよいものとする)に配索されるワイヤハーネスに対し本発明を採用する。
<ハイブリッド自動車21について>
図1において、引用符号21はハイブリッド自動車を示す。ハイブリッド自動車21は、エンジン及びモータの二つの動力をミックスして駆動する車両であって、モータにはインバータを介してバッテリーからの電力が供給される。引用符号22は車両フレームを示す。この車両フレーム22の上側は車両床上23を示し、また、車両フレーム22の下側は車両床下24を示す。
図1において、引用符号21はハイブリッド自動車を示す。ハイブリッド自動車21は、エンジン及びモータの二つの動力をミックスして駆動する車両であって、モータにはインバータを介してバッテリーからの電力が供給される。引用符号22は車両フレームを示す。この車両フレーム22の上側は車両床上23を示し、また、車両フレーム22の下側は車両床下24を示す。
本実施例においては、車両床下24に本発明のワイヤハーネス25が配索される(配索位置は一例であり、例えば車両床上23に配索されてもよいものとする)。ワイヤハーネス25は、これ自身に振動が伝わってしまうような位置に配索される。
<ワイヤハーネス25について>
図1及び図2において、ワイヤハーネス25は、一又は複数本の導電路26と、この導電路26を収容保護する樹脂製のコルゲートチューブ27と、このコルゲートチューブ27を車両床下24に固定するための固定部材28とを備えて構成される。
図1及び図2において、ワイヤハーネス25は、一又は複数本の導電路26と、この導電路26を収容保護する樹脂製のコルゲートチューブ27と、このコルゲートチューブ27を車両床下24に固定するための固定部材28とを備えて構成される。
<導電路26について>
導電路26は、導電性の導体と、この導体を被覆する絶縁性の絶縁体とを備えて構成される。導体は、銅や銅合金、或いはアルミニウムやアルミニウム合金により断面円形に形成される。又は、上記導体及び絶縁体からなる絶縁線心と、この絶縁線心の外側に設けられる編組(シールド部材)と、編組を被覆するシースとを備えて構成される。尚、前者が採用される場合は、絶縁体の外面が特許請求の範囲に記載された被覆外面に相当するものとする。また、後者が採用される場合は、シースの外面が特許請求の範囲に記載された被覆外面に相当するものとする。
導電路26は、導電性の導体と、この導体を被覆する絶縁性の絶縁体とを備えて構成される。導体は、銅や銅合金、或いはアルミニウムやアルミニウム合金により断面円形に形成される。又は、上記導体及び絶縁体からなる絶縁線心と、この絶縁線心の外側に設けられる編組(シールド部材)と、編組を被覆するシースとを備えて構成される。尚、前者が採用される場合は、絶縁体の外面が特許請求の範囲に記載された被覆外面に相当するものとする。また、後者が採用される場合は、シースの外面が特許請求の範囲に記載された被覆外面に相当するものとする。
導体に関しては、素線を撚り合わせてなる導体構造のものや、断面矩形又は円形(丸形)になる棒状の導体構造(例えば平角単心や丸単心となる導体構造であり、この場合、電線自体も棒状となる)のもののいずれであってもよいものとする。以上のような導体は、この外面に絶縁性の樹脂材料からなる絶縁体が押出成形される。
絶縁体は、熱可塑性樹脂材料を用いて導体の外周面に押出成形される。絶縁体は、断面円形状の被覆として形成される。絶縁体は、所定の厚みを有して形成される。上記熱可塑性樹脂としては、公知の様々な種類のものが使用可能であり、例えばポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの高分子材料から適宜選択される。
編組は、電磁シールド用の金属部品(電磁波対策用のシールド部材)であって、多数の金属素線を筒状に編むことにより形成される。
シースは、上記絶縁体と同様に熱可塑性樹脂材料を用いて編組の上に押出成形される。シースは、被覆として形成される。シースは、所定の厚みを有して形成される。上記熱可塑性樹脂としては、公知の様々な種類のものが使用可能であり、例えばポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの高分子材料から適宜選択される。尚、公知の熱収縮チューブで代替してもよいものとする。
<本発明のコルゲートチューブ27について>
コルゲートチューブ27は、断面円形の管体形状に形成される(断面形状は一例であり、例えば導電路26の形状や本数に合わせて長円形状や楕円形状等であってもよいものとする)。コルゲートチューブ27は、これ自身を外側から見ると、周方向の蛇腹凹部29及び蛇腹凸部30を有する図示形状に形成される。また、コルゲートチューブ27は、蛇腹凹部29及び蛇腹凸部30が管軸方向(中心線CL参照)に交互に連続するような図示形状に形成される。
コルゲートチューブ27は、断面円形の管体形状に形成される(断面形状は一例であり、例えば導電路26の形状や本数に合わせて長円形状や楕円形状等であってもよいものとする)。コルゲートチューブ27は、これ自身を外側から見ると、周方向の蛇腹凹部29及び蛇腹凸部30を有する図示形状に形成される。また、コルゲートチューブ27は、蛇腹凹部29及び蛇腹凸部30が管軸方向(中心線CL参照)に交互に連続するような図示形状に形成される。
コルゲートチューブ27は、本実施例において、管軸方向に沿ったスリットを有さないものに形成される(腹割きなしのものに形成される)。別な言い方をすれば、外部からの水分の浸入を防止することができる形状に形成される。
蛇腹凹部29は、外側から見て谷になる部分に形成される。また、蛇腹凸部30は、外側から見て山になる部分に形成される。もう少し具体的に説明をすると、蛇腹凹部29は、管軸を中心に断面U字状の凹みが一周するような谷形の部分に形成される。また、蛇腹凸部30は、管軸を中心に断面逆コップ形の凸が一周するような山形の部分に形成される。尚、蛇腹凸部30は図示形状に限らず、例えば逆U字状の凸にて形成されてもよいものとする。本実施例の蛇腹凹部29及び蛇腹凸部30の断面形状は一例であるものとする。
コルゲートチューブ27の内面には、蛇腹凹部29及び蛇腹凸部30の形状に合わせて内面凸部31及び内面凹部32が形成される。図からも分かるように、内面凸部31は、蛇腹凹部29の位置でコルゲートチューブ27を内側から見た部分として、凸の形状に形成される。また、内面凹部32は、蛇腹凸部30の位置でコルゲートチューブ27を内側から見た部分として、凹の形状に形成される。このような形状のコルゲートチューブ27の内面には、本発明の特徴部分としての緩衝部33が形成される。
<本発明の特徴部分としての緩衝部33について>
緩衝部33は、コルゲートチューブ27の内面に沿って一体に形成される。また、緩衝部33は、引用符号34を導電路26の絶縁体外面(被覆外面)又はシース外面(被覆外面)に対し接触可能な被覆接触面とすると、この被覆接触面34が内面凸部31及び内面凹部32の凸及び凹の形状に合わせた面になるように、略均一な厚みで一体に形成される(厚みは一例であり、内面凸部31の位置で厚く、内面凹部32の位置では薄くなってもよいものとする)。
緩衝部33は、コルゲートチューブ27の内面に沿って一体に形成される。また、緩衝部33は、引用符号34を導電路26の絶縁体外面(被覆外面)又はシース外面(被覆外面)に対し接触可能な被覆接触面とすると、この被覆接触面34が内面凸部31及び内面凹部32の凸及び凹の形状に合わせた面になるように、略均一な厚みで一体に形成される(厚みは一例であり、内面凸部31の位置で厚く、内面凹部32の位置では薄くなってもよいものとする)。
緩衝部33は、この被覆接触面34が内面凸部31及び内面凹部32の凸及び凹の形状に合わせて形成されることから、周方向に一周生じる伸縮用凹部35を有する。すなわち、緩衝部33は、内面凹部32を埋めない形状に形成される。緩衝部33は、少なくとも内面凸部31の位置で被覆接触面34が平滑に形成される。本実施例において、内面凸部31の位置では、被覆接触面34がR形状且つ平滑に形成される。
緩衝部33は、導電路26の被覆外面の硬度よりも柔らかな硬度を有する部分として形成される。具体的な材料としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等を採用することができる。尚、材料中に発泡剤を添加してもよいものとする。緩衝部33の厚みは、1μm〜100μmが望ましいものとする(図中の緩衝部33は厚みを誇張した状態で示してある)。
緩衝部33は、上記材料を押し出して成形したり、塗布したりして形成される(工法は特に限定されないものとする)。
上記の成形に関してもう少し詳しく説明をすると、クロスヘッドによる二層押出成形機と、この二層押出成形機のノズル前方に配置される波付け用の金型とを準備して成形される。波付け用の金型は、材料押出方向に対して直交方向に開閉するように構成される。二層押出成形機のノズルから、コルゲートチューブ27の本体になる外層と、緩衝部33になる内層とを重ねて管状に押し出しした後に、波付け用の金型を用いれば管状押出品が蛇腹管形状に形成される。すなわち、波付け用の金型の内部で管状押出品が金型の波状溝に押し付けられたり、真空吸引されたりして、最終的に蛇腹管形状に成形される。
<コルゲートチューブ27及びワイヤハーネス25の効果について>
以上、図1及び図2を参照しながら説明してきたように、本発明のコルゲートチューブ27によれば、この内面に沿って柔らかな緩衝部33が形成され、また、緩衝部33の被覆接触面34が凸及び凹の形状になるように形成されることから、内面凹部32に対応する位置には、周方向の伸縮用凹部35を緩衝部33に生じさせることができる。すなわち、内面凹部32は緩衝部33にて埋まった状態にならないことから、コルゲートチューブ27を曲げようとすれば容易に曲げることができる。従って、コルゲートチューブ27は、チューブ本来の柔軟性を維持することができる。
以上、図1及び図2を参照しながら説明してきたように、本発明のコルゲートチューブ27によれば、この内面に沿って柔らかな緩衝部33が形成され、また、緩衝部33の被覆接触面34が凸及び凹の形状になるように形成されることから、内面凹部32に対応する位置には、周方向の伸縮用凹部35を緩衝部33に生じさせることができる。すなわち、内面凹部32は緩衝部33にて埋まった状態にならないことから、コルゲートチューブ27を曲げようとすれば容易に曲げることができる。従って、コルゲートチューブ27は、チューブ本来の柔軟性を維持することができる。
また、本発明のコルゲートチューブ27によれば、緩衝部33の被覆接触面34が平滑に形成されることから、導電路26の被覆外面との摩擦や接触に起因する被覆外面の品質劣化も生じさせない、若しくは、格段に低減することができる。
従って、導電路26が振れても被覆外面が損傷しないような、また、摩擦や接触に起因する被覆外面の品質劣化も生じないようなコルゲートチューブ27と、このコルゲートチューブ27を構成に含むワイヤハーネス25とを提供することができるという効果を奏する。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
21…ハイブリッド自動車
22…車両フレーム
23…車両床上
24…車両床下
25…ワイヤハーネス
26…導電路
27…コルゲートチューブ
28…固定部材
29…蛇腹凹部
30…蛇腹凸部
31…内面凸部
32…内面凹部
33…緩衝部
34…被覆接触面
35…伸縮用凹部
22…車両フレーム
23…車両床上
24…車両床下
25…ワイヤハーネス
26…導電路
27…コルゲートチューブ
28…固定部材
29…蛇腹凹部
30…蛇腹凸部
31…内面凸部
32…内面凹部
33…緩衝部
34…被覆接触面
35…伸縮用凹部
Claims (3)
- 外側から見て周方向の蛇腹凹部及び蛇腹凸部を有する形状に形成されるとともに、前記蛇腹凹部及び前記蛇腹凸部が管軸方向に交互に連続する形状に形成され、且つ、内面には前記蛇腹凹部及び前記蛇腹凸部の形状に合わせて内面凸部及び内面凹部が形成される形状の樹脂製のコルゲートチューブにおいて、
当該コルゲートチューブに収容保護される一又は複数本の導電路における被覆外面の硬度よりも柔らかな硬度を有する緩衝部が、前記内面に沿って、且つ、前記内面凸部及び前記内面凹部の凸及び凹の形状に合わせた被覆接触面になるように、一体に形成される
ことを特徴とするコルゲートチューブ。 - 請求項1に記載のコルゲートチューブにおいて、
前記被覆接触面が少なくとも前記内面凸部の位置で平滑に形成される
ことを特徴とするコルゲートチューブ。 - 請求項1又は2に記載のコルゲートチューブと、該コルゲートチューブに収容保護される一又は複数本の導電路とを含んで構成される
ことを特徴とするワイヤハーネス。
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