JP2019091562A - ツイストペアケーブル - Google Patents

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Takashi Sakamoto
喬 坂本
正義 河田
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正義 河田
中村 雄一郎
Yuichiro Nakamura
雄一郎 中村
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Abstract

【課題】耐熱性を更に向上することが可能なツイストペアケーブルを提供する。【解決手段】本発明に係るツイストペアケーブルは、一対の絶縁心線が撚り合わされて構成されている対撚線と、対撚線の周囲に設けられたシースとを備える。絶縁心線は、導体と、導体の外周面を被覆する絶縁体とを含む。絶縁体は、フッ素樹脂で形成されており、シースは、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体で形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ツイストペアケーブルに関する。
ツイストペアケーブルは、たとえば、LAN(Local Area Network)において通信ケーブルとして用いられる。LAN用のツイストペアケーブルは、たとえば、複数の対撚線が撚り合わされたケーブル心の周囲にシースが設けられており、優れた耐熱性を備えることが求められている。
耐熱性を備えるLAN用ツイストペアケーブルは、一般に、定格温度が、80℃または90℃である。この場合、たとえば、耐熱性が高いPVC(ポリ塩化ビニル)や架橋PE(ポリエチレン)を用いてシースが形成されている。その他、優れた耐熱性を得るために、さまざまな技術が提案されている。
特開2001−357731号公報 特開2017−21928号公報
しかしながら、ツイストペアケーブルにおいては、耐熱性の向上が更に要求されている。たとえば、LAN用ツイストペアケーブルにおいては、UL(Underwriters Laboratories)規格で150℃に相当する耐熱性を有することが要求されている。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、耐熱性を更に向上することが可能なツイストペアケーブルを提供することである。
本発明に係るツイストペアケーブルは、一対の絶縁心線が撚り合わされて構成されている対撚線と、対撚線の周囲に設けられたシースとを備える。絶縁心線は、導体と、導体の外周面を被覆する絶縁体とを含む。絶縁体は、フッ素樹脂で形成されており、シースは、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体で形成されている。
本発明によれば、耐熱性の向上を実現可能なツイストペアケーブルを提供することができる。
図1は、実施形態に係るツイストペアケーブルの一例を模式的に示す断面図である。
発明の実施形態に係るツイストペアケーブルの一例について図1を用いて説明する。なお、発明は、図面の内容に限定されない。また、図面は、概略を示すものであって、各部の寸法比などは、現実のものとは必ずしも一致しない。
図1に示すように、ツイストペアケーブル10は、複数(ここでは、4本)の対撚線1が撚り合わされることによってケーブル心2を構成しており、そのケーブル心2の周囲に押え巻層3を介してシース4が設けられている。ツイストペアケーブル10は、LANにおいて通信ケーブルとして用いられる。ツイストペアケーブル10を構成する各部について、順次、説明する。
[A]対撚線1
対撚線1は、一対の絶縁心線5が撚り合わされて構成されている。絶縁心線5は、導体51と絶縁体52とを含む。
[A−1]導体51
絶縁心線5において、導体51は、導電性金属材料で形成された導線であって、断面が円形状である。導体51は、たとえば、軟銅線で構成されている。
導体51は、単線であることが好ましい。つまり、絶縁心線5が単一の導体51で構成されていることが好ましい。この場合には、絶縁心線5の外径が小さく、電気特性が優れる。
また、導体51は、スズ、ニッケル、銀のいずれかのメッキ層(図示省略)によって軟銅線の外周面が被覆されていることが特に好ましい。この場合、フッ素樹脂の被覆加工時において軟銅線の酸化を効果的に防止可能である。
[A−2]絶縁体52
絶縁心線5において、絶縁体52は、導体51の外周面を被覆している。絶縁体52は、絶縁性の樹脂が導体51を被覆するように、絶縁性の樹脂を押出機のダイスから押し出すことによって形成される。絶縁体52は、たとえば、厚さが0.09mm以上0.13mm以下になるように形成される。
本実施形態では、絶縁体52は、絶縁性の樹脂としてフッ素樹脂を用いて形成されている。フッ素樹脂としては、たとえば、フルオロエチレン・プロピレン共重合体(FEP;テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)ポリフッ化ビニル(PVF)、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、エチレン・クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)を用いることができる。本実施形態のツイストペアケーブル10では、絶縁体52がフッ素樹脂からなるため、耐熱性の向上を実現することができる。
絶縁体52は、フッ素樹脂のうち、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、または、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)を用いて形成されていることが好ましい。この場合には、絶縁心線5の外径を大きくしなくても、ツイストペアケーブル10において必要な特性(電気特性、材料特性)を確保することができる。つまり、絶縁心線5の外径を小さくすることができる。また、押出加工性が優れること、高周波の電気特性が優れることから、フッ素樹脂のうち、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、または、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)を用いて、絶縁体52が形成されていることが好ましい。
その他、絶縁体52で用いるフッ素樹脂は、メルトフローレート(試験法:ASTM D2116,試験温度:372℃)が20g/10min以上45g/10min以下であることが好ましい。メルトフローレートが上記の下限値未満である場合には、押出加工性が悪化する場合がある。これに対して、メルトフローレートが上記の上限値を超える場合には、外径のバラツキが大きくなる場合がある。
[B]押え巻層3
押え巻層3は、複数の対撚線1の集合体で構成されたケーブル心2の周囲に設けられている。
ここでは、押え巻層3は、ポリエステルのフィルムで構成されたポリエステルテープをケーブル心2の周囲に巻き付けることで形成されることが好ましい。たとえば、厚みが10μm以上50μm以下であるポリエステルテープが用いられる。フィルム状のポリエステルテープは、たとえば、不織布よりも硬いため、ツイストペアケーブル10が変形することを効果的に抑制可能である。また、150℃の厳しい使用環境においても熱変形を抑制することができるため、電気特性が低下することを防ぐことができる。
また、押え巻層3は、ケーブル心2の外周においてテープの一部を重ね合わせて巻くこと(ラップ巻き)が好ましい。これにより、ツイストペアケーブル10の可撓性が低下することを防止可能である。
[C]シース4
シース4は、円筒形状であって、押え巻層3を介してケーブル心2の周りを囲うように設けられている。シース4は、押え巻層3の周囲を樹脂が被覆するように、樹脂を押出機のダイスから押し出すことによって形成される。シース4は、たとえば、厚さが0.3mm以上0.6mm以下になるように形成される。
本実施形態では、シース4は、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)で形成されている。エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)は、機械的特性に優れるため、ツイストペアケーブル10の耐摩耗性を向上させることができる。その他、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)は、比重が小さいため、軽量化を容易に実現することができる。その他、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)を用いた場合には、容易に押出成型でシース4の形成を行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、単に例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図するものではない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
たとえば、ツイストペアケーブル10においては、必要とされる特性に応じて、押え巻層3を設けなくてもよい。
以下より、上記のツイストペアケーブル10の実施例および比較例に関して、表1および表2を用いて説明する。なお、理解を容易にするため、実施例および比較例の説明では、上記の実施形態と同様に、各部に符号を付している。
Figure 2019091562
Figure 2019091562
[1]試料の作製
(実施例1)
実施例1のツイストペアケーブル10を作製する際には、まず、絶縁心線5の形成を行った。絶縁心線5の形成では、絶縁心線5を構成する導体51として、外径が0.34mmであって、スズのメッキ層が外周面に被覆された軟銅線を準備した。そして、単線である導体51の外周面を絶縁体52で被覆した。ここでは、絶縁性の樹脂としてメルトフローレート(試験温度:372℃,試験荷重:5kg)が30g/10minであるフルオロエチレン・プロピレン共重合体(FEP)を押出機のダイスから押し出すことによって、導体51の周囲に絶縁体52を形成した。これにより、外径(絶縁外径)が0.535mmである絶縁心線5を、複数本、形成した。
つぎに、2本の絶縁心線5を撚り合わせることによって対撚線1を形成した。ここでは、4つの対撚線1のそれぞれについて、撚りピッチが7mm、10mm、8mm、11mmになるように、対撚線1の形成を行った。その後、4つの対撚線1についてピッチが約70mmになるように左撚りに撚り合わせることによって、ケーブル心2を作製した。
つぎに、ケーブル心2の外周に押え巻層3を形成した。ここでは、ポリエステルのフィルムで形成されたポリエステルテープ(厚み10〜50μm)をラップ量が1/4になるように、重ねて巻くことによって、押え巻層3の形成を行った。
つぎに、押え巻層3を介してケーブル心2の周りを囲うように、シース4を形成した。ここでは、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)を押出機のダイスから押し出す押出被覆を実行した。これにより、厚さが0.5mmであって、外径が3.7mmであるシース4が形成された。
(実施例2)
実施例2では、絶縁心線5の外径(絶縁外径)が0.550mmである点を除き、実施例1の場合と同様に、ツイストペアケーブル10の作製を行った。
(実施例3)
実施例3では、絶縁心線5の外径(絶縁外径)が0.580mmである点を除き、実施例1の場合と同様に、ツイストペアケーブル10の作製を行った。
(実施例4)
実施例4では、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)(メルトフローレート:22g/10min(試験条件;同上))を用いて絶縁体52の形成を行った点、絶縁心線5の外径(絶縁外径)が0.550mmである点を除き、実施例1の場合と同様に、ツイストペアケーブル10の作製を行った。
(実施例5)
実施例5では、絶縁心線5を構成する導体51として、AWG(American Wire Gauge)規格で定められたAWG28サイズの撚線(外径0.38mm)を用いた。また、絶縁心線5の外径(絶縁外径)が0.620mmであった。さらに、シースの外径が3.9mmであった。これらの点を除き、実施例1の場合と同様に、ツイストペアケーブル10の作製を行った。
(実施例6)
実施例6では、実施例5と同様に、絶縁心線5を構成する導体51として、AWG28サイズの撚線(外径0.38mm)を用いると共に、絶縁心線5の外径(絶縁外径)が0.680mmであった。また、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)(メルトフローレート:45g/10min(試験条件;同上))を用いて絶縁体52の形成を行った。さらに、シースの外径が4.0mmであった。これらの点を除き、実施例1の場合と同様に、ツイストペアケーブル10の作製を行った。
(実施例7)
実施例7では、押え巻層3を形成しなかった。また、絶縁心線5の外径(絶縁外径)が0.550mmであった。これらの点を除き、実施例1の場合と同様に、ツイストペアケーブル10の作製を行った。
(実施例8)
実施例8では、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂で形成された不織布を用いて押え巻層3の形成を行った。また、絶縁心線5の外径(絶縁外径)が0.550mmであった。これら点を除き、実施例1の場合と同様に、ツイストペアケーブル10の作製を行った。
(比較例1)
比較例1では、ポリエチレン(PE)(メルトフローレート:0.9g/10min(試験温度:190℃,試験荷重:2.16kg))を用いて絶縁体52の形成を行い、絶縁心線5の外径(絶縁外径)が0.580mmであった。また、ポリ塩化ビニル(PVC)を用いてシース4の形成を行った。比較例1では、これらの点を除き、実施例1の場合と同様に、ツイストペアケーブル10の作製を行った。
(比較例2)
比較例2では、ポリ塩化ビニル(PVC)を用いてシース4の形成を行った。また、絶縁心線5の外径(絶縁外径)が0.550mmであった。比較例2では、これらの点を除き、実施例1の場合と同様に、ツイストペアケーブル10の作製を行った。
(比較例3)
比較例3では、比較例1と同様に、ポリエチレン(PE)を用いて絶縁体52の形成を行い、絶縁心線5の外径(絶縁外径)が0.580mmであった。比較例3では、これらの点を除き、実施例1の場合と同様に、ツイストペアケーブル10の作製を行った。
[2]試験
上記した各例において作製したツイストペアケーブル10の試料に関して、電気特性、絶縁体52の材料特性、および、シース4の材料特性について試験を行った。以下より、各試験の方法と、試験結果の判定基準について、順次説明する。
[2−1]電気特性
電気特性として、「特性インピーダンス」、「リターンロス マージン」、「挿入損失マージン」、「NEXT マージン」、「ACRF マージン」、「ヒートサイクル試験後のリターンロス マージン」、「ヒートサイクル試験後の挿入損失マージン」、「ヒートサイクル試験後のNEXT マージン」に関して試験を行った。
「特性インピーダンス」、「リターンロス マージン」、「挿入損失マージン」、「NEXT マージン」、「ACRF マージン」に関しては、ANSI/TIA−568−C.2に準拠した方法で試験を行った。
「特性インピーダンス」については、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:98±3Ωの場合
○:100±5Ωの場合
×:その他の場合
「リターンロス マージン」については、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:2dB以上の場合
○:0dB以上の場合
×:0dB未満の場合
「挿入損失マージン」については、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:0.45dB以上の場合
○:0dB以上の場合
×:0dB未満の場合
「NEXT マージン」については、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:10dB以上の場合
○:0dB以上の場合
×:0dB未満の場合
「ACRF マージン」については、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:8dB以上の場合
○:0dB以上の場合
×:0dB未満の場合
「ヒートサイクル試験後のリターンロス マージン」、「ヒートサイクル試験後の挿入損失マージン」、「ヒートサイクル試験後のNEXT マージン」に関しては、TIA Cat5e Perm. Linkに準拠した方法で試験を行った。具体的には、温度が−40℃である雰囲気に試料を1時間放置した後に、その試料について「ヒートサイクル試験後のリターンロス マージン」、「ヒートサイクル試験後の挿入損失マージン」、「ヒートサイクル試験後のNEXT マージン」を計測する電気試験を行った。つぎに、温度が20℃である雰囲気に試料を1時間放置した後に、同様な電気試験を行った。つぎに、温度が150℃である雰囲気に試料を1時間放置した後に、同様な電気試験を行った。つぎに、温度が20℃である雰囲気に試料を1時間放置した後に、同様な電気試験を行った。上記の組合せを5回繰り返し行った。
「ヒートサイクル試験後のリターンロス マージン」については、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:2dB以上の場合
○:0dB以上の場合
×:0dB未満の場合
「ヒートサイクル試験後の挿入損失マージン」については、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:0.45dB以上の場合
○:0dB以上の場合
×:0dB未満の場合
「ヒートサイクル試験後のNEXT マージン」については、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:8dB以上の場合
○:0dB以上の場合
×:0dB未満の場合
[2−2]絶縁体52の材料特性、シース4の材料特性
絶縁体52の材料特性、および、シース4の材料特性として、「引張試験における強さ」、「引張試験における伸び」、「老化試験における強さ残率」、「老化試験における伸び残率」、「フレキシビリティ」、「ヒートショック」、「コールドベンド」に関して試験を行った。また、シース4の材料特性として、「難燃性(VW−1燃焼試験)」を行った。
「引張試験における強さ」、「引張試験における伸び」については、UL 758 14に準拠した試験法において、引張速度が500mm/minである条件で試験を行って計測を行った。「老化試験における強さ残率」、「老化試験における伸び残率」については、温度が180℃である雰囲気において168時間の加熱を試料に対して行った後に、上記と同様に引張試験を行って計測した。
「引張試験における強さ」については、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:16.5MPa以上の場合
×:16.5MPa未満の場合
「引張試験における伸び」については、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:100%以上の場合
×:100%未満の場合
「老化試験における強さ残率」については、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:加熱後の強さが加熱前の強さに対して75%以上である場合
×:加熱後の強さが加熱前の強さに対して75%未満である場合
「老化試験における伸び残率」については、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:加熱後の伸びが加熱前の伸びに対して75%以上である場合
×:加熱後の伸びが加熱前の伸びに対して75%未満である場合
「フレキシビリティ」については、UL 758 21に準拠した試験法で行った。ここでは、温度が180℃である雰囲気において168時間の加熱を試料に対して行った後に、試料に対して2倍の径を有するマンドレルに試料を巻きつけることによって、試験を実行した。
「ヒートショック」については、UL 758 22に準拠した試験法で行った。ここでは、試料に対して2倍の径を有するマンドレルに試料を巻きつけた後に、温度が180℃である雰囲気において168時間の加熱を行うことによって、試験を実行した。
「コールドベンド」については、UL 758 23に準拠した試験法で行った。ここでは、温度が−10℃である雰囲気において4時間の冷却を試料に対して行った後に、試料に対して2倍の径を有するマンドレルに試料を巻きつけることを6回行うことによって、試験を実行した。
「フレキシビリティ」、「ヒートショック」、および、「コールドベンド」に関して、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:ヒビ割れの発生なし
×:ヒビ割れの発生あり
「難燃性(VW−1燃焼試験)」については、UL 758 42に準拠した試験法で行った。ここでは、15秒間の接炎を試料に対して5回実行した。
「難燃性(VW−1燃焼試験)」に関して、下記の基準に基づいて判定を行った。
◎:延焼時間が60秒以内であり、フラグの焼失が25%以内であり、かつ、燃焼物の落下による脱脂綿の発炎がない場合
×:上記以外の場合
[3]試験結果
各実施例のツイストペアケーブル10では、絶縁体52がフッ素樹脂を用いて形成されていると共に、シース4がエチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)で形成されている。このため、各実施例は、各比較例に比べて、「ヒートサイクル試験後のリターンロス マージン」、「ヒートサイクル試験後の挿入損失マージン」、「ヒートサイクル試験後のNEXT マージン」の結果が優れている。したがって、各実施例のツイストペアケーブル10は、優れた耐熱性を備えている。
特に、絶縁体52が、フッ素樹脂のうち、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、または、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)を用いて形成されている場合(たとえば、実施例2、実施例4)には、絶縁心線5の外径を大きくしなくても、ツイストペアケーブル10において必要な特性(電気特性、材料特性)が十分に確保されている。
また、ポリエステルのフィルムで構成されたポリエステルテープを用いて押え巻層3の形成を行った場合(実施例2など)には、150℃の厳しい使用環境においても押え巻層3の熱変形を抑制することができ、電気特性が極めて優れている。
なお、押え巻層3がない場合(実施例7)であっても、十分な電気特性を得ることができる。
1…対撚線、2…ケーブル心、3…押え巻層、4…シース、5…絶縁心線、10…ツイストペアケーブル、51…導体、52…絶縁体

Claims (5)

  1. 一対の絶縁心線が撚り合わされて構成されている対撚線と、前記対撚線の周囲に設けられたシースとを備えるツイストペアケーブルであって、
    前記絶縁心線は、
    導体と、
    前記導体の外周面を被覆する絶縁体と
    を含み、
    前記絶縁体は、フッ素樹脂で形成されており、
    前記シースは、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体で形成されている、
    ツイストペアケーブル。
  2. 前記絶縁体は、前記フッ素樹脂として、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、または、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体用いて形成されている、
    請求項1に記載のツイストペアケーブル。
  3. 前記導体は、単線の軟銅線であって、スズ、ニッケル、銀のいずれかのメッキ層で前記軟銅線の外周面が被覆されている、
    請求項1または2に記載のツイストペアケーブル。
  4. 前記対撚線と前記シースとの間に介在している押え巻層
    を更に備え、
    前記押え巻層は、ポリエステルのフィルムで形成されたポリエステルテープを用いて構成されている、
    請求項1から3のいずれかに記載のツイストペアケーブル。
  5. LANにおいて通信ケーブルとして用いられる、
    請求項1から4のいずれかに記載のツイストペアケーブル。
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