JP2021106097A - 多方向揺動型電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】揺動部材を確実に中立位置に自動復帰できる多方向揺動型電子部品を提供する。【解決手段】アーム160−1,140−1と、アームに挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材100−1と、揺動部材の下側に設置されるガイド部材70−1と、ガイド部材を上方向に弾発してガイド部材の上面を揺動部材の下面に弾接することで揺動部材を中立位置に保持する弾発手段60−1と、下側ケース10−1と上側ケース(中ケース170−1と上ケース180−1)とを具備する。中ケースの内壁の内側の位置にガイド部材当接部179−1を設ける。ガイド部材に当接部77−1を設ける。揺動部材の揺動に伴ってガイド部材が揺動する際に、ガイド部材の下降する反対側の当接部77−1がガイド部材当接部に当接して支持される。【選択図】図6

Description

本発明は、揺動部材を多方向に揺動することで、所望の出力信号を得ることができる多方向揺動型電子部品に関するものである。
従来、この種の多方向揺動型電子部品は、例えば特許文献1に示すように、ケース(10)内に2つのクランク部材(40,50)を直交するように収納し、両クランク部材(40,50)のそれぞれ一方の端部に回転式可変抵抗器(80,85)を取り付けると共に、両クランク部材(40,50)の直交する部分にレバー(60)を貫通させ、さらに前記両クランク部材(40,50)の下側に受け板(37)を介してコイルバネ(35)を設置して構成されていた。
そして、レバー(60)を所望の方向に傾倒すれば、両クランク部材(40,50)にそれぞれ取り付けた回転式可変抵抗器(80,85)の出力が、両クランク部材(40,50)の回転角度に応じて変化する。
一方、レバー(60)への揺動力を解除すれば、前記コイルバネ(35)の弾発力によって前記受け板(37)が上昇し、両クランク部材(40,50)が元の静止位置に自動復帰し、これによってレバー(60)が元の中立位置に戻ると同時に両回転式可変抵抗器(80,85)の出力が元の中立状態に戻る。
実開平06−026133号公報
しかし、レバー(60)を所望の方向に傾倒した際、レバー(60)を自動復帰させるコイルバネ(35)を圧縮させる受け板(37)が過度に傾いてしまい、当該受け板(37)がコイルバネ(35)から外れてしまい、レバー(60)が元の中立位置に自動復帰しなくなる虞があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、レバーなどで構成される揺動部材を確実に中立位置に自動復帰させることができる多方向揺動型電子部品を提供することにある。
本発明は、互いに直交して回動可能に軸支される2つのアームと、前記2つのアームにそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材と、前記揺動部材の下側に設置されるガイド部材と、前記ガイド部材を上方向に弾発して当該ガイド部材の上面を前記揺動部材の下面に弾接することで前記揺動部材を中立位置に保持する弾発手段と、前記2つのアームと揺動部材とガイド部材と弾発手段とを収納するケースと、を具備し、前記ケースは上側ケースと下側ケースを接合することで構成され、前記上側ケースの内壁の内側の位置または当該内壁より下側の位置にガイド部材当接部を設け、一方前記ガイド部材には、前記揺動部材が非動作状態のときに前記上側ケースのガイド部材当接部に当接する当接部を設け、前記揺動部材の揺動に伴って前記ガイド部材が揺動する際は、当該ガイド部材の下降する反対側の当接部が前記上側ケースのガイド部材当接部に当接して支持された状態で揺動することを特徴としている。
本発明によれば、揺動部材の揺動に伴ってガイド部材が揺動する際に、ガイド部材の下降する反対側の当接部が上側ケースのガイド部材当接部に当接して支持されるので、ガイド部材が揺動する際の揺動中心位置が一定位置に固定され、これによってこのガイド部材が過度に傾くことを防止できる。このため、このガイド部材を上方向に弾発している弾発手段がこのガイド部材から外れる虞はなくなり、揺動部材を常に確実に中立位置に自動復帰させることができる。
また本発明は、上記特徴に加え、前記ガイド部材の当接部は、当該ガイド部材の周囲を囲むように設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、揺動部材を何れの方向に向けて傾倒させても、常に、ガイド部材の下降する全く反対側の当接部がガイド部材当接部に当接して支持される。即ち、揺動部材の全ての傾倒方向において、揺動部材を傾倒させたときの操作感触が同一となり、操作性が向上する。
また本発明は、上記特徴に加え、上側ケースは、さらに上ケース及び中ケースの上下に分割され、前記ガイド部材当接部は、前記中ケースの内壁の内側の位置または当該内壁より下側の位置に設けられていることを特徴としている。
中ケースを設置することで、容易に、ガイド部材の全周に設けた当接部に当接するガイド部材当接部を上側ケースに設けることができる。
本発明によれば、揺動部材を確実に中立位置に自動復帰させることができる。
多方向揺動型電子部品1−1の斜視図である。 多方向揺動型電子部品1−1の斜視図である。 多方向揺動型電子部品1−1(その1)の分解斜視図である。 多方向揺動型電子部品1−1(その2)の分解斜視図である。 多方向揺動型電子部品1−1の概略断面図である。 多方向揺動型電子部品1−1の動作説明図である。 多方向揺動型電子部品1−2の斜視図である。 多方向揺動型電子部品1−2の斜視図である。 多方向揺動型電子部品1−2(その1)の分解斜視図である。 多方向揺動型電子部品1−2(その2)の分解斜視図である。 上側ケース180−2を下側から見た斜視図である。 ガイド部材70−2を斜め下側から見た斜視図である。 多方向揺動型電子部品1−2の概略断面図である。 揺動部材100−2が中立位置にあるときの上側ケース180−2とガイド部材70−2の位置関係を示す斜視図である。
以下、本発明の第1,第2実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1,図2は何れも本発明の第1実施形態にかかる多方向揺動型電子部品1−1の斜視図であり、それぞれ別の角度から見た状態を示している。また図3,図4は多方向揺動型電子部品1−1の分解斜視図であり、両図で1つの多方向揺動型電子部品1−1を示している。また図5は多方向揺動型電子部品1−1の概略断面図(図1のA−A断面図)である。なお以下の説明において、「上」とは下記するガイド部材70−1から揺動部材100−1を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。
これらの図に示すように、多方向揺動型電子部品1−1は、下側ケース10−1内に、スイッチ接点体51−1とスイッチ押圧体54−1と弾発手段60−1とを収納し、さらにその上に、ガイド部材70−1と中ケース170−1と揺動部材100−1と第2アーム140−1と第1アーム160−1と上ケース180−1と取付部材210−1とを設置し、さらに取付部材210−1の隣接する2つの外周側面に一対の回転式電子部品230−1,230−1を取り付けて構成されている。なお、中ケース170−1と上ケース180−1を接合したものを上側ケースとする。また弾発手段60−1は、コイルスプリングである。
下側ケース10−1は、合成樹脂を有底の略矩形箱型であって、上面が開放された形状に形成されている。即ち、下側ケース10−1の上面は開口部11−1となっていて、その内部である収納部12−1の底面には、スイッチ基板40−1がインサート成形され、またその外周側面からは一対の端子部45−1,47−1が突出している。スイッチ基板40−1の上面には、一対のスイッチ接点41−1,43−1が形成され、これらスイッチ接点41−1,43−1は下側ケース10−1の底面に露出している。
下側ケース10−1の底面の前記スイッチ接点41−1,43−1を露出している部分の周囲上面には、円筒状に突出する突出部12−1が形成されてその内部はスイッチ接点体収納部14−1となっており、その内径はスイッチ接点体51−1の下部の基部51A−1を収納できる寸法に形成され、その外径は下記する弾発手段60−1の内周側に挿入できる寸法に形成されている。下側ケース10−1の対向する2つの外周側面には、爪部16−1(図4ではその一方のみを示す)が形成されている。また下側ケース10−1の矩形状の上辺の3つの角部には、小穴からなる中ケース係止部18−1が形成されている。また下側ケース10−1の4つの角部下側には、下記する取付部材210−1の下側ケース係止片227−1を係止する凹状の取付部材係止部19−1(図4では手前側の3か所のみ示す)が形成されている。
スイッチ接点体51−1は、ゴム状弾性体を略円錐筒形状に形成して構成されており、その下部を円筒状の基部51A−1、上部を円柱状の押圧部51B−1、両者の間を繋ぐ部分を薄板円錐筒形状の変形部51C−1としている。押圧部51B−1の下面には導電体からなるスイッチ接点51D−1が形成され、押圧部51B−1の上面には、下記するスイッチ押圧体54−1の係合用突部54C−1を係合する係合用凹部51E−1が形成されている。
スイッチ押圧体54−1は、合成樹脂を略柱状に成形した成形品であり、その上部は上面が略半球面状に形成された揺動部材当接面54A−1、その下側が横断面十字状の軸部54B−1、その下側が小突起状に突出する係合用突部54C−1となっている。
ガイド部材70−1は、合成樹脂を略円板状に成形して構成されており、円板状の基部75−1の中央に円形の挿通部71−1を形成している。挿通部71−1の周囲には、基部75−1の上下面から上下方向に突出する円筒状の突部72−1が形成され、その上面は、揺動部材当接面73−1となっている。また基部75−1の上面外周部分には、上方向に突出するリング状の当接部77−1が形成されている。当接部77−1は、その横断面が円弧状となっており、基部75−1の全周囲を囲むように設けられている。
中ケース170−1は、合成樹脂を下面が開放された略矩形箱型に成形して構成されており、その上面板171−1の中央に円形の貫通孔173−1を形成している。中ケース170−1の下面の3つの角部近傍には、前記下側ケース10−1の各中ケース係止部18−1に挿入される小突起状の下側ケース係止部175−1(図3では中央の1か所のみ示す)が形成されている。また中ケース170−1の上面の3つの角部近傍には、小孔からなる上ケース係止部177−1が形成されている。また中ケース170−1の上面板171−1の下面の前記貫通孔173−1の周囲の部分、言い換えれば中ケース170−1の内壁(4側壁の内側面)の内側の位置には、リング状のガイド部材当接部179−1が形成されている。中ケース170−1は、上側ケースの下側部分を構成する。
揺動部材100−1は、合成樹脂を略棒状に成形して構成されており、その下部には半球状の基体部101−1が形成されている。基体部101−1は、その上面が半球面103−1となっており、その下面(内面)が半球面状の凹部104−1となっており、さらにその外周下面がリング状のガイド部材当接面105−1となっている。基体部101−1の上面中央からは、略四角柱状の操作部107−1が上方向に向けて突出している。
第2アーム140−1は、合成樹脂製であり、上方向に凸となるように円弧状に湾曲する棒状体からなるアーム本体部141−1を有し、その両端から直線状に略円柱状の軸部143−1,145−1を突出して構成されている。両軸部143−1,145−1の中心軸を結ぶ方向がこの第2アーム140−1の回動軸L1−1となる。下記する一方(図3の左側)の回転式電子部品230−1側を向く一方の軸部143−1は、その長さがもう一方の軸部145−1よりも長く形成された駆動部となっており、その先端側の部分は横断面が非円形状になるようにその上下面を平面状にカットしている。またアーム本体部141−1には、その長手方向(回動軸L1−1方向)に向かって延びる貫通孔からなる操作部挿通部147−1を形成している。操作部挿通部147−1は、前記揺動部材100−1の操作部107−1を回動軸L1−1方向に向かって移動自在に挿入できる寸法に形成されている。本体部141−1の下面の曲率半径は、前記基体部101−1の半球面103−1の曲率半径と略同一に形成されている。
第1アーム160−1は、合成樹脂製であり、上方向に凸となるように円弧状に湾曲する棒状体からなるアーム本体部161−1を有し、その両端から直線状に略円柱状の軸部163−1,165−1を突出して構成されている。両軸部163−1,165−1の中心軸を結ぶ方向がこの第1アーム160−1の回動軸L2−1となる。下記する他方(図3の右側)の回転式電子部品230−1側を向く一方の軸部163−1は、その長さがもう一方の軸部165−1よりも長く形成された駆動部となっており、その先端側の部分は横断面が非円形状になるようにその上下面を平面状にカットしている。またアーム本体部161−1には、その長手方向(回動軸L2−1方向)に向かって延びる貫通孔からなる操作部挿通部167−1を形成している。操作部挿通部167−1は、前記揺動部材100−1の操作部107−1を回動軸L2−1方向に向かって移動自在に挿入できる寸法に形成されている。第1アーム160−1の下面の曲率半径は、前記第2アーム140−1の上面の曲率半径と略同一に形成されている。
上ケース180−1は、合成樹脂を下面が開放された略矩形箱型に成形して構成されており、その上面板181−1の中央に円形の貫通孔183−1を形成している。上ケース180−1の下面の3つの角部近傍には、前記中ケース170−1の各上ケース係止部177−1に挿入される小突起状の中ケース係止部185−1(図3では中央の1か所のみ示す)が下方に向けて突出している。また上ケース180−1の上面の2つの角部近傍には、小突起からなる取付部材位置決め部187−1が形成されている。また上ケース180−1の側壁を構成する4辺の下端辺の中央には、それぞれ凹状のアーム軸支部189−1が形成されている。上ケース180−1は、上側ケースの上側部分を構成する。
取付部材210−1は、金属板を加工することによって形成され、略矩形状の上面部211−1と、上面部211−1の3辺にそれぞれ連結されそれら各連結辺部分を真下方向に屈曲した平板状の側板部213−1とを具備して構成されている。上面部211−1の中央には、円形の貫通孔からなる操作部挿通部215−1が形成されている。また上面部211−1の2つの角部近傍位置には、前記上ケース180−1の各取付部材位置決め部187−1を挿入する小孔からなる被位置決め部217−1が形成されている。また隣接する2つの側板部213−1には、それぞれ前記第1,第2アーム160−1,140−1の軸部163−1,143−1を貫通する円形の貫通孔219−1が形成されている。また貫通孔219−1の左右両側には、矩形状の貫通孔からなる電子部品係止部221−1が形成され、さらに各電子部品係止部221−1の上部には、小孔からなる電子部品位置決め部223−1が形成されている。また図3に示す側板部213−1の内の手前右側の側板部213−1とこの側板部213−1に対向する奥側の側板部213−1の下辺の中央には横長の貫通する爪係止部225−1が設けられ、さらにその左右端にはそれぞれ下側ケース係止片227−1が設けられている。図3ではこれら下側ケース係止片227−1は内側に向けて折り曲げられた最終形状(下側ケース10−1を係止した状態)を示しているが、組み立てる前は屈曲しておらず、直線状に左右に延びている。
回転式電子部品230−1は、矩形状のケース231−1内に回転体や摺動子や摺接パターンなどが収納されている。ケース231−1の左右両側面には、取付部材210−1方向に向けて突出してその先端に爪部236−1を設けた係止部235−1が形成され、またケース231−1の底面からは3本の端子板237−1を突出している。また各係止部235−1の上部には、小突起からなる位置決め部239−1が取付部材210−1方向に向けて突出するように設けられている。この例では、回転式電子部品230−1として回転式可変抵抗器を用いているが、回転式スイッチなど、他の各種回転式電子部品であっても良い。
次にこの多方向揺動型電子部品1−1の組立方法を説明する。多方向揺動型電子部品1−1を組み立てるには、まず取付部材210−1の下側に上ケース180−1を収納し、次に上ケース180−1の下側に第1,第2アーム160−1,140−1を収納する。このとき第1,第2アーム160−1,140−1の各軸部163−1,165−1,143−1,145−1を、上ケース180−1の各アーム軸支部189−1に回動自在に挿入し軸支する。
次に、前記第2アーム140−1の下側に揺動部材100−1を設置し、その際、揺動部材100−1の操作部107−1を第2,第1アーム140−1,160−1の操作部挿通部147−1,167−1に挿通する。次に、揺動部材100−1の下側に中ケース170−1を配置し、その上面を上ケース180−1の下面に当接する。このとき、上ケース180−1の各中ケース係止部185−1を、中ケース170−1の各上ケース係止部177−1を挿入して位置決めする。これら上ケース180−1と中ケース170−1によって、上側ケースが構成される。
次に、中ケース170−1の下面側にガイド部材70−1を設置し、このときガイド部材70−1の突部72−1を中ケース170−1の貫通孔173−1内に露出し、同時に中ケース170−1下面のガイド部材当接部179−1にガイド部材70−1の当接部77−1の全面を当接し、同時にガイド部材70−1の揺動部材当接面73−1に揺動部材100−1のガイド部材当接面105−1の全面を当接する。
次に、前記ガイド部材70−1の下面側に弾発手段60−1を配置し、ガイド部材70−1の基部75−1下面に当接する。次に、スイッチ接点体51−1の係合用凹部51E−1にスイッチ押圧体54−1の係合用突部54C−1を係合し一体化したものを、前記弾発手段60−1の内部に挿入してスイッチ押圧体54−1の揺動部材当接面54A−1を揺動部材100−1の基体部101−1の凹部104−1下面に当接する。そして、その下側に下側ケース10−1を設置し、その際、下側ケース10−1のスイッチ接点体収納部14−1内にスイッチ接点体51−1の基部51A−1が収納され、また下側ケース10−1の突出部12−1の外周側に弾発手段60−1の下端部が設置され、また下側ケース10−1の外周上面が中ケース170−1の外周下面に当接し、その際中ケース170−1の各下側ケース係止部175−1が下側ケース10−1の各中ケース係止部18−1に挿入され係止される。同時に、下側ケース10−1の各爪部16−1が、取付部材210−1の爪係止部225−1に係止される。そして取付部材210−1の下側ケース係止片227−1を、下側ケース10−1の各取付部材係止部19−1内に折り込む。
次に、一対の回転式電子部品230−1を、上記取付部材210−1の貫通孔219−1を形成した2つの側板部213−1に設置し、その際、回転式電子部品230−1の各爪部236−1を、取付部材210−1の各電子部品係止部221−1にスナップイン方式で係止する。このとき同時に、取付部材210−1に設けた電子部品位置決め部223−1に回転式電子部品230−1の位置決め部239−1を挿入して位置決めする。またこのとき、取付部材230−1の各貫通孔219−1から突出している第2アーム140−1の軸部143−1と、第1アーム160−1の軸部163−1を、それぞれに対向する回転式電子部品230−1内の図示しない機構駆動部に挿入する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
以上のようにして組み立てられた多方向揺動型電子部品1−1は、図5に示すように、弾発手段60−1によってガイド部材70−1が押し上げられてガイド部材70−1の当接部77−1全体が中ケース170−1のガイド部材当接部179−1に弾接している。同時に、押し上げられているガイド部材70−1の揺動部材当接面73−1全体に揺動部材100−1のガイド部材当接面105−1が弾接している。これによって、揺動部材100−1は中立位置(揺動部材100−1の操作部107−1に外力が印可されていない状態)にある。
また、第1アーム160−1の回動軸L2−1と、第2アーム140−1の回動軸L1−1とは直交している。また揺動部材100−1の基体部101−1の半球面103−1の中心と回動軸L1−1,L2−1の交点は、一致している。さらに回動軸L1−1,L2−1は、それぞれ2つの回転式電子部品230−1のそれぞれの回転軸と一致する。
そして、揺動部材100−1の操作部107−1を、中立位置から図1に示す矢印X1−1方向に揺動すると、図6に示すように、第2アーム140−1はその操作体挿通部147−1内を操作部107−1が移動するだけで静止状態を保ち、一方、第1アーム160−1はその操作体挿通部167−1の側面が押圧されて回動軸L2−1を中心にして揺動する。これによって、第1アーム160−1の軸部163−1に連結された側の回転式電子部品230−1が駆動され、その端子板237−1間の出力信号が、第1アーム160−1の揺動量に応じて変化する。
一方、揺動部材100−1の操作部107−1を、中立位置から図1に示す矢印X2−1方向に揺動すると、上記とは逆に、第1アーム160−1が静止状態を保ち、一方、第2アーム140−1が回動軸L1−1を中心にして揺動する。これによって、第2アーム140−1の軸部143−1に連結された側の回転式電子部品230−1が駆動され、その端子板237−1間の出力信号が、第2アーム140−1の揺動量に応じて変化する。
揺動部材100−1の操作部107−1が、中立位置から矢印X1−1またはX2−1方向以外の方向に揺動すると、揺動方向に応じて第1,第2アーム160−1,140−1がそれぞれ揺動し、第1,第2アーム160−1,140−1それぞれの揺動量に応じて両回転式電子部品230−1,230−1の出力信号が変化する。
ところで、図6に示すように、揺動部材100−1を何れかの方向に揺動した場合、揺動部材100−1のガイド部材当接面105−1も前記揺動と共に揺動するので、ガイド部材当接面105−1の下降した側の部分が、ガイド部材70−1の揺動部材当接面73−1を下方に向けて押圧する。これによって、ガイド部材70−1は、押圧された部分が下降することで揺動するが、この揺動は、当該ガイド部材70−1の下降する反対側の当接部77−1が中ケース170−1のガイド部材当接部179−1に当接して支持された状態での揺動になる。従って、ガイド部材70−1が揺動する際の揺動中心位置(支点)は一定位置、即ちガイド部材当接部179−1に当接して支持された当接部77−1の位置に固定され、これによってこのガイド部材70−1が過度に傾くことを防止できる。このため、このガイド部材70−1を上方向に弾発している弾発手段60−1がこのガイド部材70−1から外れる虞はなくなり、揺動部材100−1を常に確実に中立位置に自動復帰させることができる。言い換えれば、ガイド部材70−1及び揺動部材100−1のスムーズな揺動を図ることができ、操作性が向上する。
特にこの実施形態においては、ガイド部材70−1の当接部77−1が、当該ガイド部材70−1の周囲全体を囲むように設けられているので(同時に中ケース170−1のガイド部材当接部179−1がリング状に全周にわたって形成されているので)、揺動部材100−1を何れの方向に向けて傾倒させても、常に、ガイド部材70−1の最も下降する正反対側の当接部77−1がガイド部材当接部179−1に当接して支持される。即ち、揺動部材100−1の全ての傾倒方向において、揺動部材100−1を傾倒させたときの操作感触が同一となり、操作性が向上する。この構成及び効果は、上側ケースを、上ケース180−1と中ケース170−1の2つに分割して構成したことによって実現できた。即ち、上側ケースを上ケース180−1のみによって構成すると、上ケース180−1の下面側にはアーム160−1,140−1などが配置されることから、上ケース180−1の下面に全周にわたるガイド部材当接部179−1を容易に設けることはできないからである。
なお、上記実施形態では、中ケース170−1の内壁の内側の位置にガイド部材当接部179−1を設けたが、その代わりに、中ケース170−1の内壁より下側の位置にガイド部材当接部179−1を設けても良い。
一方、図5に示す状態において、揺動部材100−1の操作部107−1を真下方向X3−1に向けて押圧すると、弾発手段60−1の弾発力に抗して揺動部材100−1及びガイド部材70−1が下降し、同時に揺動部材100−1の下降に伴ってスイッチ押圧体54−1とスイッチ接点体51−1が下降し、これによってスイッチ接点体51−1の変形部51C−1が変形することで押圧部51B−1が下降してそのスイッチ接点51D−1がスイッチ接点41−1,43−1に当接してこれらを導通してオンし、端子部45−1,47−1間をオンする。前記揺動部材100−1への押圧を解除すると、弾発手段60−1の弾発力によってガイド部材70−1と揺動部材100−1は元の位置に自動復帰し、同時にスイッチ押圧体54−1とスイッチ接点体51−1も変形部51C−1の弾性復帰力によって元の形状に自動復帰し、前記スイッチ接点41−1,43−1間(端子部45−1,47−1間)はオフする。
〔第2実施形態〕
図7、図8は何れも本発明の第2実施形態に係る多方向揺動型電子部品1−2の斜視図であり、それぞれ別の角度から見た状態を示している。また図9,図10は多方向揺動型電子部品1−2の分解斜視図であり、両図で1つの多方向揺動型電子部品1−2を示している。また図13は多方向揺動型電子部品1−2の概略断面図(図7のB−B概略断面図)である。
これらの図に示すように、多方向揺動型電子部品1−2は、下側ケース10−2内に、スイッチ接点機構40−2用の反転板51−2及び接着シート55−2と、弾発手段60−2と、ガイド部材70−2と、揺動部材100−2と、第2アーム140−2と、第1アーム160−2と、を収納し、下側ケース10−2の上に上側ケース180−2を接合し、その上に取付部材210−2を取り付け、さらに上下ケース180−2,10−2の隣接する2つの外周側面に一対の回転式電子部品230−2,230−2を取り付けて構成されている。
下側ケース10−2は、合成樹脂を有底の略四角筒形状であって、上面が開放された形状に形成されている。即ち、下側ケース10−2の上面は開口部11−2となっていて、その内部である収納部12−2の底面12a−2には、金属板製の一対のスイッチ接点41−2,43−2(図13参照)の上面が露出している。図13に示すように、スイッチ接点41−2は中央に位置し、一方スイッチ接点43−2はスイッチ接点41−2の周囲を囲むように円弧状に形成されている。各スイッチ接点41−2,43−2の外周にはそれぞれ端子部45−2,47−2が接続されており、図8に示すように、下側ケース10−2の側壁から外部に突出し、突出したその根元部分で下方向に折り曲げられている。これらスイッチ接点41−2,43−2に前記反転板51−2及び接着シート55−2を含めて、スイッチ接点機構40−2が構成される。
下側ケース10−2の開口部11−2の周囲を囲む上辺13−2には、各辺に2つずつ上方向に向かって突出する小突起状の係合突起15−2が設けられている。また下側ケース10−2の前記回転式電子部品230−2,230−2を設置する外周側面の下部には、当該側面から水平方向外方に向けて突出する電子部品載置部17−2,17−2が形成されている。電子部品載置部17−2は、それらの先端辺から2つずつの小突起19−2が突出しており、各小突起19−2の間の凹部と、その両外側部分とを端子挿通部21−2としている。下側ケース10−2の4つの側壁部の4つの内側面間を結ぶ上下に延びる各角辺は、平面状で上下方向に向かうガイド部23−2となっている。
反転板51−2は、弾性金属板を上方向に凸となるドーム形状に形成して構成されている。接着シート55−2は、その下面に接着層を設け、前記下側ケース10−2の底面12a−2をほぼ覆う寸法形状に形成されている。弾発手段60−2は、コイルスプリングであり、その外径寸法は、この弾発手段60−2が前記下側ケース10−2の収納部12−2内に挿入できる寸法に形成されている。
図12は、ガイド部材70−2を斜め下側から見た斜視図である。同図及び図10に示すように、ガイド部材70−2は、合成樹脂を略円形リング状に成形して構成されており、中央には円形の挿通部71−2を形成している。ガイド部材70−2の上面は、前記挿通部71−2を囲む円形リング状に形成された揺動部材当接面73−2となっており、またガイド部材70−2の下部は、上部の部分よりも外径寸法と内径寸法を何れも大きくした円形リング状の基部75−2となっている。基部75−2の外周からは、複数本(4本)の当接部77−2が等間隔に突出している。各当接部77−2は、矩形状の小突起であり、その突出方向は、下側ケース10−2の前記各ガイド部23−2に向かう方向となっている。基部75−2の下面からは、基部75−2の直径よりも小さい直径のバネ受け用突起79−2(図13参照)が突出している。バネ受け用突起79−2の外径寸法は、前記弾発手段60−2の内径寸法とほぼ同一に形成されている。
揺動部材100−2は、合成樹脂を略棒状に成形して構成されており、その中央には半球状の基体部101−2が形成されている。基体部101−2は、その上面が半球面103−2となっており、その下面が平面状のガイド部材当接面105−2となっている。基体部101−2の上面中央からは、略四角柱状の操作部107−2が上方向に向かって突出し、また基体部101−2の下面中央からは、円柱状の突出部109−2が下方向に向かって突出している。突出部109−2の下端面は、押圧部111−2となっている。
第2アーム140−2は、合成樹脂製であり、上方向に凸となるように円弧状に湾曲する棒状体からなるアーム本体部141−2を有し、その両端から直線状に略円柱状の軸部143−2,145−2を突出して構成されている。両軸部143−2,145−2の中心軸を結ぶ方向がこの第2アーム140−2の回動軸L1−2となる。下記する一方(図9の左側)の回転式電子部品230−2側を向く一方の軸部143−2は、その長さがもう一方の軸部145−2よりも長く形成された駆動部となっており、その先端側の部分は非円形状になるようにその下面を平面状にカットしている。またアーム本体部141−2には、その長手方向(回動軸L1−2方向)に向かって延びる貫通孔からなる操作部挿通部147−2を形成している。操作部挿通部147−2は、前記揺動部材100−2の操作部107−2を回動軸L1−2方向に向かって移動自在に挿入できる寸法に形成されている。本体部141−2の下面の曲率半径は、前記基体部101−2の半球面103−2の曲率半径と略同一に形成されている。
第1アーム160−2は、合成樹脂製であり、上方向に凸となるように円弧状に湾曲する棒状体からなるアーム本体部161−2を有し、その両端から直線状に略円柱状の軸部163−2,165−2を突出して構成されている。両軸部163−2,165−2の中心軸を結ぶ方向がこの第1アーム160−2の回動軸L2−2となる。下記する他方(図9の右側)の回転式電子部品230−2側を向く一方の軸部163−2は、その長さがもう一方の軸部165−2よりも長く形成された駆動部となっており、その先端側の部分は非円形状になるようにその下面を平面状にカットしている。またアーム本体部161−2には、その長手方向(回動軸L2−2方向)に向かって延びる貫通孔からなる操作部挿通部167−2を形成している。操作部挿通部167−2は、前記揺動部材100−2の操作部107−2を回動軸L2−2方向に向かって移動自在に挿入できる寸法に形成されている。第1アーム160−2の下面の曲率半径は、前記第2アーム140−2の上面の曲率半径と略同一に形成されている。
図11は、上側ケース180−2を下側から見た斜視図である。図9及び図11に示すように、上側ケース180−2は、合成樹脂を略四角筒形状であって、下面が開放された形状に形成されている。即ち、下側ケース10−2の下面は開口部181−2となっていてその内部は収納部183−2となっている。また上面は上面部185−2となっていて、当該上面部185−2には、円形の貫通孔からなる操作部挿通部187−2が形成されている。上面部185−2の3つの角部近傍には小突起状の位置決め部189−2が形成され、また4つの側壁部の内の2つの側壁部の上部の左右両角部にも、小突起状の位置決め部193−2が形成されている。各側壁部それぞれの下辺197−2の左右両側近傍位置には略矩形凹状の係合凹部199−2が設けられ、また各辺197−2の中央位置には矩形凹状でその底部分が半円形状となっている軸支部201−2が設けられている。各係合凹部199−2は前記下側ケース10−2の各係合突起15−2が係合し、各軸支部201−2は前記第1,第2アーム160−2,140−2の各軸部163−2,165−2,143−2,145−2が回動自在に挿入される寸法に形成されている。
上側ケース180−2の4つの側壁部の4つの内側面間を結ぶ上下に延びる各角辺には、それぞれ支柱203−2が形成されている。各支柱203−2の下部は、下辺197−2よりも下方に向けて突出しており、その先端はガイド部材当接部205−2となっている。
取付部材210−2は、金属板を加工することによって形成され、略矩形状の上面部211−2と、上面部211−2の各角部に連結されその根元部分を真下方向に屈曲した帯状の取付アーム213−2とを具備して構成されている。上面部211−2の中央には、円形の貫通孔からなる操作部挿通部215−2が形成されている。また上面部211−2の3つの角部近傍位置には、前記上側ケース180−2の各位置決め部189−2を挿入する小孔からなる被位置決め部217−2が形成されている。また上面部211−2の4つの辺からはそれぞれ長方形状の突出部219−2が突出しており、回転式電子部品230−2,230−2側を向く2つの突出部219−2は折り曲げず、それ以外の2つの突出部219−2は根元部分で90°下方向に折り曲げている。一方、各取付アーム213−2の中間位置の左右両辺からは、矩形状のガイド部221−2が突出し、当該ガイド部221−2内には矩形状の取付部223−2が形成されている。
回転式電子部品230−2は、矩形状のケース231−2内に回転体や摺動子や摺接パターンなどが収納され、その中央にケース231−2を貫通する駆動用孔233−2が設けられている。ケース231−2の左右両側面には、爪状に突出する係止部235−2が形成され、またケース231−2の底面からは3本の端子板237−2が突出している。この例では、回転式電子部品230−2として回転式可変抵抗器を用いているが、回転式スイッチなど、他の各種回転式電子部品であっても良い。
次にこの多方向揺動型電子部品1−2の組立方法を説明する。多方向揺動型電子部品1−2を組み立てるには、まず予め、下側ケース10−2の収納部12−2内に反転板51−2を挿入し、その外周辺を底面12a−2上に露出しているスイッチ接点43−2上に当接する。次に、接着シート55−2を当該底面12a−2上に載置して接着し、これによって反転板51−2を固定しておく。
そして、取付部材210−1の下側に、上側ケース180−2を設置し、その際、上側ケース180−2の各位置決め部189−2を取付部材210−2の各被位置決め部217−2に挿入する。次に、上ケース180−1の下側に第1アーム160−2と第2アーム140−2とを直交状態で載置する。このとき、第1アーム160−2の軸部163−2,165−2と第2アーム140−2の軸部143−2,145−2とを、それぞれ上側ケース180−2の各軸支部201−2に挿入する。次に、第2アーム140−2の下側に揺動部材100−2を配置し、その際、第2アーム140−2の操作部挿通部147−2と第1アーム160−2の操作部挿通部167−2に、揺動部材100−2の操作部107−2を挿入し、取付部材210−1の操作部挿通部215−2から突出させる。
次に、揺動部材100−2の下側にガイド部材70−2を配置し、その際、揺動部材100−2の突出部109−2をガイド部材70−2の挿通部71−2に挿入する。このとき、揺動部材100−2のガイド部材当接面105−2にガイド部材70−2の揺動部材当接面73−2を当接する。ガイド部材当接面105−2と揺動部材当接面73−2の当接は面接触になるので、両者の当接状態は安定する。次に、ガイド部材70−2の下側に弾発手段60−2を配置し、さらにその下側に下側ケース10−2を配置する。このとき、ガイド部材70−2のバネ受け用突起79−2を弾発手段60−2の内周側に挿入する(図13参照)。同時に、ガイド部材70−2の各当接部77−2を、下側ケース10−2の各ガイド部23−2に位置させ、ガイド部材70−2の回り止めを行う。またこのとき、下側ケース10−2の各係合突起15−2は上側ケース180−2の各係合凹部199−2に係合する。
これによって、下側ケース10−2の収納部12−2内に弾発部材60−2とガイド部材70−2と揺動部材100−2の下部とが収納される。そしてこのとき各取付アーム213−2は、上側ケース180−2と下ケース10の外周角辺に沿い、それらの下端部が下側ケース10−2の下方に突出するので、突出した部分を下側ケース10−2の底面側に折り曲げて固定する。
次に、一対の回転式電子部品230−2を、組み立てた上側ケース180−2と下側ケース10−2の外周側面に設置し、その際、回転式電子部品230−2の各係止部235−2を、取付部材210−2の各取付部223−2にスナップイン方式で係止する。このとき同時に、上側ケース180−2の外周側面から突出している第2アーム140−2の軸部143−2と、第1アーム160−2の軸部163−2を、それぞれに対向する回転式電子部品230−2の駆動用孔233−2に嵌合する。またこのとき、各回転式電子部品230−2の上部には、突出部219−2が位置し、また各回転式電子部品230−2の下部は下側ケース10−2の電子部品載置部17−2上に載置される。各回転式電子部品230−2の下部から突出する端子板237−2は、下側ケース10−2の端子挿通部21−2内を通過してその下方に突出する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
以上のようにして組み立てられた多方向揺動型電子部品1−2は、図13に示すように、揺動部材100−2の押圧部111−2と、スイッチ接点機構40−2を構成する反転板51−2(接着シート55−2)の上面との間に、所定の空間K1−2が形成されている。また図14は、揺動部材100−2が中立位置(揺動部材100−2の操作部107−2に外力が印可されていない状態)にあるとき、即ち図13に示す状態のときの上側ケース180−2とガイド部材70−2の設置位置関係を示しているが、同図に示すように、ガイド部材70−2の各当接部77−2の上面は、上側ケース180−2の各ガイド部材当接部205−2に当接している。
また、第1アーム160−2の回動軸L2−2と、第2アーム140−2の回動軸L1−2とは直交している。また揺動部材100−2の基体部101−2の半球面103−2の中心と回動軸L1−2,L2−2の交点は、一致している。さらに回動軸L1−2,L2−2は、それぞれ2つの回転式電子部品230−2のそれぞれの回転軸と一致する。
そして、揺動部材100−2の操作部107−2を、中立位置から図7に示す矢印X1−2方向に揺動すると、第2アーム140−2はその操作体挿通部147−2内を操作部107−2が移動するだけで静止状態を保ち、一方、第1アーム160−2はその操作体挿通部167−2の側面が押圧されて回動軸L2−2を中心にして揺動する。これによって、第1アーム160−2の軸部163−2に連結された側の回転式電子部品230−2が駆動され、端子板237−2間の出力信号が、第1アーム160−2の揺動量に応じて変化する。
一方、揺動部材100−2の操作部107−2を、中立位置から矢印X2−2方向に揺動すると、上記とは逆に、第1アーム160−2が静止状態を保ち、一方、第2アーム140−2が回動軸L1−2を中心にして揺動する。これによって、第2アーム140−2の軸部143−2に連結された側の回転式電子部品230−2が駆動され、端子板237−2間の出力信号が、第2アーム140−2の揺動量に応じて変化する。
揺動部材100−2の操作部107−2が、中立位置から矢印X1−2またはX2−2方向以外の方向に揺動すると、揺動方向に応じて第1,第2アーム160−2,140−2がそれぞれ揺動し、第1,第2アーム140−2,160−2それぞれの揺動量に応じて両回転式電子部品230−2,230−2の出力信号が変化する。
ところで、揺動部材100−2を何れかの方向に揺動した場合、揺動部材100−2のガイド部材当接面105−2も前記揺動と共に揺動するので、ガイド部材当接面105−2の下降した側の部分が、ガイド部材70−2の揺動部材当接面73−2を下方に向けて押圧する。これによって、ガイド部材70−2は、押圧された部分が下降することで揺動するが、この揺動は、当該ガイド部材70−2の下降する反対側の1つ又は2つの当接部77−2が上側ケース180−2のガイド部材当接部205−2に当接して支持された状態での揺動になる。従って、ガイド部材70−2が揺動する際の揺動中心位置(支点)は一定位置、即ちガイド部材当接部205−2に当接して支持された当接部77−2の位置に固定され、ガイド部材70−2及び揺動部材100−2のスムーズな揺動を図ることができ、操作性が向上する。
なおガイド部材70−2は、上述のように何れかの当接部77−2を支点にして揺動するので、そのときガイド部材70−2は確実に下降しており、このため弾発手段60−2は確実に圧縮されており、従って、ガイド部材70−2の揺動状態を解除すると、弾発手段60−2の弾発力によってガイド部材70−2と揺動部材100−2は元の直立位置に確実に自動復帰し、両回転式電子部品230−2の出力も元の状態に戻る。この点については上記第1実施形態においても同様である。なお、もし前記当接部77−2とガイド部材当接部205−2の当接による支持がない場合、ガイド部材70−2は押圧された側が下降し、その反対側が上昇し、これによってガイド部材70−2に弾発手段60−2による効果的な弾性復帰力を与えられず、揺動部材100−2の操作性を阻害する虞がある。
また上述のようにこの実施形態では、ガイド部材70−2の当接部77−2は、第1実施形態のように基部75−2の全周を囲まず、基部75−2の外周から突出するようにしているため、組み立てた際にガイド部材70−2の当接部77−2が第1アーム160−2の軸部163−2,165−2や第2アーム140−2の軸部143−2,145−2等に接触せず、それらの動作に影響を与えない。このため、第1実施形態で使用している中ケース170−1を削除することができる。
一方、図13に示す状態において、揺動部材100−2の操作部107−2を真下方向X3−2に押圧すると、弾発手段60−2の弾発力に抗して揺動部材100−2及びガイド部材70−2が下降し、揺動部材100−2の押圧部111−2が反転板51−2を押圧してこれを反転し、これによってスイッチ接点41−2,43−2間が導通してオンする。前記揺動部材100−2への押圧を解除すると、弾発手段60−2の弾発力によってガイド部材70−2と揺動部材100−2は元の位置に自動復帰し、反転板51−2も元の形状に自動復帰し、前記スイッチ接点41−2,43−2間はオフする。
なお、上記多方向揺動型電子部品1−2においては、上側ケース180−2に設けるガイド部材当接部205−2の位置を、上側ケース180−2の内壁(4側壁の内側面)より下側(その下辺197−2の下方)の位置としたが、その代わりに、上側ケース180−2の内壁の内側(その下辺197−2より上方)の位置としてもよい。
以上説明したように、多方向揺動型電子部品1−1(1−2)は、互いに直交して回動可能に軸支される2つのアーム160−1,140−1(160−2,140−2)と、前記2つのアーム160−1,140−1(160−2,140−2)にそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材100−1(100−2)と、前記揺動部材100−1(100−2)の下側に設置されるガイド部材70−1(70−2)と、前記ガイド部材70−1(70−2)を上方向に弾発して当該ガイド部材70−1(70−2)の上面を前記揺動部材100−1(100−2)の下面に弾接することで前記揺動部材100−1(100−2)を中立位置に保持する弾発手段60−1(60−2)と、前記2つのアーム160−1,140−1(160−2,140−2)と揺動部材100−1(100−2)とガイド部材70−1(70−2)と弾発手段60−1(60−2)とを収納するケース10−1,170−1,180−1(10−2,180−2)と、を具備し、前記ケース10−1,170−1,180−1(10−2,180−2)は上側ケース170−1,180−1(180−2)と下側ケース10−1(10−2)を接合することで構成され、前記上側ケース170−1,180−1−1(180−2)の内壁の内側の位置または当該内壁より下側の位置にガイド部材当接部179−1(205−2)を設け、一方前記ガイド部材70−1(70−2)には、前記揺動部材100−1(100−2)が非動作状態のときに前記上側ケース170−1(180−2)のガイド部材当接部179−1(205−2)に当接する当接部77−1(77−2)を設け、前記揺動部材100−1(100−2)の揺動に伴って前記ガイド部材70−1(70−2)が揺動する際は、当該ガイド部材70−1(70−2)の下降する反対側の当接部77−1(77−2)が前記ガイド部材当接部179−1(205−2)に当接して支持された状態で揺動する構成となっている。そして、この多方向揺動型電子部品1−1(1−2)によれば、揺動部材100−1(100−2)の揺動に伴ってガイド部材70−1(70−2)が揺動する際に、ガイド部材70−1(70−2)の下降する反対側の当接部77−1(77−2)がガイド部材当接部179−1(205−2)に当接して支持されるので、ガイド部材70−1(70−2)が揺動する際の揺動中心位置が一定位置に固定され、これによってこのガイド部材70−1(70−2)が過度に傾くことを防止できる。このため、このガイド部材70−1(70−2)を上方向に弾発している弾発手段60−1(60−2)がこのガイド部材70−1(70−2)から外れる虞はなくなり、揺動部材100−1(100−2)を常に確実に中立位置に自動復帰させることができる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1−1(1−2) 多方向揺動型電子部品
10−1(10−2) 下側ケース(ケース)
60−1(60−2) 弾発手段
70−1(70−2) ガイド部材
77−1(77−2) 当接部
100−1(100−2) 揺動部材
160−1,140−1(160−2,140−2) アーム
170−1,180−1(180−2) 上側ケース(ケース)
170−1 中ケース(上側ケース)
179−1(205−2) ガイド部材当接部
180−1 上ケース(上側ケース)

Claims (3)

  1. 互いに直交して回動可能に軸支される2つのアームと、
    前記2つのアームにそれぞれ挿入されて揺動自在に取り付けられる揺動部材と、
    前記揺動部材の下側に設置されるガイド部材と、
    前記ガイド部材を上方向に弾発して当該ガイド部材の上面を前記揺動部材の下面に弾接することで前記揺動部材を中立位置に保持する弾発手段と、
    前記2つのアームと揺動部材とガイド部材と弾発手段とを収納するケースと、
    を具備し、
    前記ケースは上側ケースと下側ケースを接合することで構成され、前記上側ケースの内壁の内側の位置または当該内壁より下側の位置にガイド部材当接部を設け、
    一方前記ガイド部材には、前記揺動部材が非動作状態のときに前記上側ケースのガイド部材当接部に当接する当接部を設け、
    前記揺動部材の揺動に伴って前記ガイド部材が揺動する際は、当該ガイド部材の下降する反対側の当接部が前記上側ケースのガイド部材当接部に当接して支持された状態で揺動することを特徴とする多方向揺動型電子部品。
  2. 請求項1に記載の多方向揺動型電子部品であって、
    前記ガイド部材の当接部は、当該ガイド部材の周囲を囲むように設けられていることを特徴とする多方向揺動型電子部品。
  3. 請求項1または2に記載の多方向揺動型電子部品であって、
    上側ケースは、さらに上ケース及び中ケースの上下に分割され、
    前記ガイド部材当接部は、前記中ケースの内壁の内側の位置または当該内壁より下側の位置に設けられていることを特徴とする多方向揺動型電子部品。
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