JP2021105428A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブッシュを潤滑する性能の向上を図ることができる、動力伝達装置を提供する。【解決手段】アウトプットシャフト43は、ユニットケース3内に設けられたアダプタ111に回転可能に支持されている。ユニットケース3には、アウトプットシャフト43の内筒状部143が形成されている。内筒状部143には、アウトプットシャフト43が前側から挿入され、プロペラシャフト118が後側から挿入される。プロペラシャフト118は、ブッシュ136を介して、内筒状部143に回転可能に保持されている。アウトプットシャフト43には、軸心油路151および連通油路153が形成されている。軸心油路151は、アウトプットシャフト43の軸線上を延びている。連通油路153は、軸心油路151と連通するとともに、アウトプットシャフト43の周面で開放されて、アウトプットシャフト43と内筒状部143との間の空間145と連通している。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載される動力伝達装置に関する。
走行用の駆動源としてエンジンを搭載した車両では、そのエンジンの動力が変速機を介して駆動輪に伝達される。エンジンの搭載方式には、クランクシャフトが車体の前後方向に対して縦向きになる縦置きと横向きになる横置きとがある。FF(Front-engine Front-wheel-drive:フロントエンジン・フロントドライブ)レイアウトが採用された車両では、たとえば、エンジンコンパートメントの前後方向のサイズの縮小による車室長の拡大のため、エンジンが横置きで搭載されることが多い。一方、FR(Front-engine Rear-wheel-drive:フロントエンジン・リヤドライブ)レイアウトが採用された車両では、駆動輪である後輪への動力の伝達のしやすさなどから、エンジンが縦置きで搭載されることがある。
エンジンが縦置きで搭載される車両用の変速機として、縦置き用の変速機が既に提供されている。縦置き用の変速機は、エンジンの動力が入力されるインプットシャフトが車体の前後方向に対して縦向きとなるように配置される。縦置き用の変速機の一例では、プロペラシャフトに動力を出力するアウトプットシャフトがインプットシャフトと同一軸線上に配置されている。インプットシャフトに入力される動力は、変速機構を介してアウトプットシャフトに伝達され、アウトプットシャフトからプロペラシャフトに出力されて、プロペラシャフトからリヤデファレンシャルギヤおよびドライブシャフトを介して左右の後輪に伝達される。
特開2012−192855号公報
プロペラシャフトのアウトプットシャフト側の端部は、筒状に形成されており、その内周面には、スプラインが形成されている。一方、アウトプットシャフトには、プロペラシャフト側の端部の外周面にスプラインが形成されている。プロペラシャフトの筒状の端部は、アウトプットシャフトが挿通されるケースに挿入されて、ブッシュを介してケースに回転可能に支持されており、アウトプットシャフトとプロペラシャフトとのスプライン嵌合により、プロペラシャフトは、アウトプットシャフトと相対回転不能に結合されている。
ブッシュとプロペラシャフトとの間で摩擦が生じるので、ブッシュに潤滑のためのオイルを供給する必要がある。ブッシュにオイルを供給する構成として、各部への油圧の供給を制御するためのバルブボディからブッシュに至る油路をケースに設ける構成が考えられる。ところが、その構成では、ブッシュに対して常に周方向の同一位置からオイルが供給されるため、ブッシュの周方向の潤滑量にばらつきが生じる。
本発明の目的は、ブッシュを潤滑する性能の向上を図ることができる、動力伝達装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る動力伝達装置は、車両に搭載される動力伝達装置であって、外殻をなすケースと、ケース内に設けられ、ケースに支持されるアダプタと、アダプタに回転可能に支持されるアウトプットシャフトと、アウトプットシャフトに結合され、アウトプットシャフトから動力が伝達されるプロペラシャフトとを含み、ケースには、アウトプットシャフトの軸線方向に延び、軸線方向の両側に開口した筒状部が形成され、アウトプットシャフトは、筒状部に軸線方向の一方側から挿入されており、プロペラシャフトは、筒状部に軸線方向の他方側から挿入されて、筒状部の内周面との間に介在されるブッシュを介して筒状部に回転可能に支持されており、アウトプットシャフトには、アウトプットシャフトの軸心上を延び、オイルが供給される軸心油路と、軸心油路と連通し、かつ、アウトプットシャフトの周面で開放されて、アウトプットシャフトと筒状部との間の空間と連通する連通油路とが形成されている。
この構成によれば、外殻をなすケース内には、アダプタが設けられており、アウトプットシャフトは、アダプタに回転可能に支持されている。ケースには、アウトプットシャフトの軸線方向に延びる筒状部が形成されている。筒状部には、アウトプットシャフトが軸線方向の一方側から挿入され、プロペラシャフトが軸線方向の他方側から挿入される。プロペラシャフトは、筒状部の内周面との間に介在されるブッシュを介して、筒状部に回転可能に保持されている。
アウトプットシャフトには、軸心油路および連通油路が形成されている。軸心油路は、アウトプットシャフトの軸線上を延びている。連通油路は、軸心油路と連通するとともに、アウトプットシャフトの周面で開放されて、アウトプットシャフトと筒状部との間の空間と連通している。
これにより、軸心油路にオイルが供給されると、軸心油路から連通油路にオイルが流れ込み、そのオイルが軸心油路を通してプロペラシャフトと筒状部との間の空間に放出される。アウトプットシャフトの回転時には、その回転に伴って、連通油路からアウトプットシャフトの周囲にオイルが放射状に放出される。そのため、ブッシュに対してその周方向の全周にオイルをむらなく供給することができる。その結果、ブッシュを潤滑する性能が向上する。
連通油路は、ブッシュに対して軸線方向の一方側に設けられ、動力伝達装置は、軸線方向の一方側が車両の前側となり、軸線方向の他方側が車両の後側となって、アウトプットシャフトの軸心が後下がりに傾斜するように、車両に搭載されることが好ましい。
この構成では、車両が下り坂で前下がりの姿勢になっても、連通油路から放出されるオイルをブッシュに供給することができる。そのため、ブッシュを潤滑する性能のさらなる向上を図ることができる。
アウトプットシャフトは、アダプタよりも軸線方向の他方側において、筒状部よりも軸線方向の一方側に配置されるベアリングを介してケースに回転可能に支持されており、筒状部は、軸線方向の一方側の端部がアウトプットシャフト側に屈曲して、ブッシュが配置される空間とベアリングとの間に堰を設定してもよい。
この構成では、連通油路から放出されるオイルをブッシュが配置される空間に溜めることができる。そのため、ブッシュにオイルをより良好に供給することができ、ブッシュを潤滑する性能の一層の向上を図ることができる。また、堰を越えて溢れるオイルは、アウトプットシャフトを支持するベアリングに供給される。したがって、そのベアリングをオイルで潤滑することができる。しかも、ベアリングへのオイルの供給量を堰の高さで調節することができ、ブッシュの潤滑とベアリングの潤滑とのバランスを容易に調節することができる。
本発明によれば、ブッシュを潤滑する性能の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る変速ユニットの構成を示す断面図である。 CVTの構成を図解的に示すスケルトン図である。 出力軸の近傍を図1よりも拡大して示す断面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<変速ユニット>
図1は、本発明の一実施形態に係る変速ユニット1の構成を示す断面図である。なお、図1以降の断面図では、断面を表すハッチングの付与が省略されている。
変速ユニット1は、車両に搭載されて、走行用の駆動源としてのエンジン2(E/G)2が発生する動力を変速するユニットである。車両は、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)レイアウトを採用している。
エンジン2は、たとえば、3気筒4ストロークエンジンであり、クランクシャフトが車体の前後方向に対して縦向きになる縦置きで搭載される。エンジン2の気筒数は、3気筒に限らず、4気筒以上であってもよいし、2気筒以下であってもよい。また、エンジン2のストローク数は、4ストロークに限らず、2ストロークであってもよい。
変速ユニット1は、外殻をなすユニットケース3内に、トルクコンバータ4およびCVT(Continuously Variable Transmission:無段変速機)5を備えている。
<ユニットケース>
ユニットケース3は、第1トランスミッションケース11、第2トランスミッションケース12および第3トランスミッションケース13の3分割で構成されている。第1トランスミッションケース11、第2トランスミッションケース12および第3トランスミッションケース13は、たとえば、アルミ合金製であり、ダイカスト法によって鋳造される。
第1トランスミッションケース11、第2トランスミッションケース12および第3トランスミッションケース13は、前側(エンジン2側)からこの順に並べられている。第1トランスミッションケース11と第2トランスミッションケース12とがボルトで締結され、第2トランスミッションケース12と第3トランスミッションケース13とがボルト17で締結されることにより、第1トランスミッションケース11、第2トランスミッションケース12および第3トランスミッションケース13は、一体化されている。
<トルクコンバータ>
トルクコンバータ4は、第1トランスミッションケース11内に収容されている。トルクコンバータ4は、フロントカバー21、ポンプインペラ22、タービンハブ23、タービンランナ24、ロックアップ機構25およびステータ26を備えている。
フロントカバー21は、車両(車体)の前後方向に延びる回転軸線を中心に略円板状に延び、その外周端部がエンジン2側と反対側(後述する無段変速機構42側)である後側に屈曲した形状をなしている。フロントカバー21の中心部は、前側に膨出している。この膨出した部分には、エンジン2のクランクシャフトが相対回転不能に結合される。
ポンプインペラ22は、フロントカバー21の後側に配置されている。ポンプインペラ22の外周端部は、フロントカバー21の外周端部に接続され、回転軸線を中心にフロントカバー21と一体回転可能に設けられている。ポンプインペラ22の内面には、複数のブレード27が放射状に並べて配置されている。
タービンハブ23は、フロントカバー21とポンプインペラ22との間に配置されている。
タービンランナ24は、タービンハブ23に固定されている。タービンランナ24のポンプインペラ22との対向面には、複数のブレード28が放射状に並べて配置されている。
ロックアップ機構25は、ロックアップピストン31およびダンパ機構32を備えている。
ロックアップピストン31は、略円環板状をなし、その内周端部がタービンハブ23に外嵌されて、フロントカバー21とタービンランナ24との間に位置している。ロックアップピストン31に対してタービンランナ24側の係合側油室33の油圧がフロントカバー21側の解放側油室34の油圧よりも高いと、その差圧により、ロックアップピストン31がフロントカバー21側に移動する。そして、ロックアップピストン31がフロントカバー21に押し付けられると、ポンプインペラ22とタービンランナ24とが直結(ロックアップオン)される。逆に、解放側油室34の油圧が係合側油室33の油圧よりも高いと、その差圧により、ロックアップピストン31がタービンランナ24側に移動する。ロックアップピストン31がフロントカバー21から離間した状態では、ポンプインペラ22とタービンランナ24との直結が解除(ロックアップオフ)される。
ダンパ機構32は、ポンプインペラ22とタービンランナ24との直結時にエンジン2からの振動を減衰するための機構である。
ステータ26は、ポンプインペラ22とタービンランナ24との間に配置されている。
ロックアップオフの状態において、エンジントルクによりポンプインペラ22が回転すると、ポンプインペラ22からタービンランナ24に向かうオイルの流れが生じる。このオイルの流れがタービンランナ24のブレード28で受けられて、タービンランナ24が回転する。このとき、トルクコンバータ4の増幅作用が生じ、タービンランナ24には、エンジントルクよりも大きなトルクが発生する。
<CVT>
CVT5は、第2トランスミッションケース12および第3トランスミッションケース13内に収容されている。CVT5は、インプットシャフト41、無段変速機構42、アウトプットシャフト43およびリバース伝達機構44を備えている。変速ユニット1は、エンジン2の後側に、CVT5のインプットシャフト41が車両の前後方向に延びる縦向きとなる縦置きで、インプットシャフト41が後下がりに傾斜するように配置されている。
インプットシャフト41は、中空軸に形成されて、トルクコンバータ4の回転軸線上を延びている。インプットシャフト41の前端部は、トルクコンバータ4内に挿入されて、タービンハブ23とスプライン嵌合している。
なお、以下の説明において、インプットシャフト41の軸線(軸心)が延びる方向を「軸線方向」という。また、軸線方向と直交する方向、つまりインプットシャフト41の径方向を「軸径方向」という。
インプットシャフト41の後端部は、第2トランスミッションケース12内に配置された機械式のオイルポンプ45に回転可能に支持されている。具体的には、オイルポンプ45は、ポンプケース46と、ポンプケース46に後側から接合されるポンプカバー47と、ポンプケース46内のスペースに配置されるポンプギヤ48と、ポンプギヤ48に相対回転不能に結合されるポンプ軸49とを備えている。ポンプカバー47は、第2トランスミッションケース12に固定され、ポンプケース46内のスペースを後側から閉鎖している。ポンプケース46の前端部には、前側に開放されて、後側に略円柱状に凹んだ軸受凹部51が形成されている。インプットシャフト41の後端部は、軸受凹部51内に挿入されて、インプットシャフト41の周面と軸受凹部51の内周面との間に介在されるボールベアリング52を介してポンプケース46に回転可能に支持されている。言い換えれば、インプットシャフト41の後端部にボールベアリング52が外嵌され、そのボールベアリング52が軸受凹部51に嵌入されることにより、インプットシャフト41の後端部は、ボールベアリング52を介してポンプケース46に回転可能に支持されている。
ポンプ軸49は、ポンプケース46およびポンプカバー47を貫通して設けられている。ポンプ軸49は、ポンプケース46から前側に延び、インプットシャフト41にその内周面との間に隙間を空けて挿通されている。ポンプ軸49の前端部は、トルクコンバータ4のフロントカバー21に達し、そのフロントカバー21の中心部に相対回転不能に接続されている。これにより、エンジン2の動力によりフロントカバー21が回転すると、フロントカバー21と一体にポンプ軸49およびポンプギヤ48が回転し、オイルポンプ45から油圧が発生する。
無段変速機構42は、プライマリシャフト54、セカンダリシャフト55、プライマリプーリ56、セカンダリプーリ57およびベルト58を備えている。
プライマリシャフト54およびセカンダリシャフト55は、第1トランスミッションケース11と第2トランスミッションケース12との間において、インプットシャフト41と平行に延び、その軸心まわりに回転可能に設けられている。
プライマリプーリ56は、プライマリシャフト54に固定されたプライマリ固定シーブ61と、プライマリ固定シーブ61にベルト58を挟んで対向配置され、プライマリシャフト54に軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持されたプライマリ可動シーブ62とを備えている。プライマリ可動シーブ62は、プライマリ固定シーブ61に対して前側に配置されている。プライマリ可動シーブ62に対してプライマリ固定シーブ61側と反対側、つまり前側には、シリンダ63が設けられ、プライマリ可動シーブ62とシリンダ63との間には、油圧室(ピストン室)64が形成されている。
セカンダリプーリ57は、セカンダリシャフト55に固定されたセカンダリ固定シーブ65と、セカンダリ固定シーブ65にベルト58を挟んで対向配置され、セカンダリシャフト55に軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持されたセカンダリ可動シーブ66とを備えている。セカンダリ可動シーブ66は、セカンダリ固定シーブ65に対して後側に配置されている。セカンダリ可動シーブ66に対してセカンダリ固定シーブ65と反対側、つまり後側には、ピストン67が設けられ、セカンダリ可動シーブ66とピストン67との間には、油圧室68が形成されている。
ベルト58は、無端状に形成され、プライマリ固定シーブ61とプライマリ可動シーブ62との間に挟まれた状態でプライマリプーリ56に巻き掛けられるとともに、セカンダリ固定シーブ65とセカンダリ可動シーブ66との間に挟まれた状態でセカンダリプーリ57に巻き掛けられている。
無段変速機構42では、プライマリプーリ56およびセカンダリプーリ57の各油圧室64,68に供給される油圧が制御されて、プライマリプーリ56およびセカンダリプーリ57の各溝幅が変更されることにより、ベルト変速比(プライマリプーリ56とセカンダリプーリ57とのプーリ比)が一定の変速比範囲内で連続的に無段階で変更される。
具体的には、ベルト変速比が小さくされるときには、プライマリプーリ56の油圧室64に供給される油圧が上げられる。これにより、プライマリプーリ56のプライマリ可動シーブ62がプライマリ固定シーブ61側に移動し、プライマリ固定シーブ61とプライマリ可動シーブ62との間隔(溝幅)が小さくなる。これに伴い、プライマリプーリ56に対するベルト58の巻き掛け径が大きくなり、セカンダリプーリ57のセカンダリ固定シーブ65とセカンダリ可動シーブ66との間隔(溝幅)が大きくなる。その結果、ベルト変速比が小さくなる。
ベルト変速比が大きくされるときには、プライマリプーリ56の油圧室64に供給される油圧が下げられる。これにより、ベルト58に対するセカンダリプーリ57の推力がベルト58に対するプライマリプーリ56の推力よりも大きくなり、セカンダリプーリ57のセカンダリ固定シーブ65とセカンダリ可動シーブ66との間隔が小さくなるとともに、プライマリ固定シーブ61とプライマリ可動シーブ62との間隔が大きくなる。その結果、ベルト変速比が大きくなる。
セカンダリプーリ57の油圧室68には、バイアススプリング69が設けられている。バイアススプリング69は、一端がセカンダリ可動シーブ66に弾性的に当接し、他端がピストン67に弾性的に当接している。バイアススプリング69の弾性力により、セカンダリ可動シーブ66およびピストン67が互いに離間する方向に付勢されている。セカンダリ可動シーブ66には、油圧室68内の油圧およびバイアススプリング69による付勢力が付与され、ベルト58には、それに応じた挟圧が付与される。
また、インプットシャフト41には、軸線方向の中央部に、入力ギヤ81が一体に形成されている。これに対応して、プライマリシャフト54には、入力ギヤ81と噛合するプライマリ入力ギヤ82が相対回転可能に支持されている。これらの互いに噛合する入力ギヤ81およびプライマリ入力ギヤ82とオイルポンプ45との間のスペースを利用して、プライマリシャフト54に対するプライマリ入力ギヤ82の回転を許容/禁止する前進クラッチ83が設けられている。前進クラッチ83の一部は、オイルポンプ45と軸径方向に重なっている(軸線方向に見て重なっている)。
前進クラッチ83は、クラッチドラム84、クラッチハブ85およびクラッチピストン86を備えている。クラッチドラム84は、内周端がプライマリシャフト54に固定され、プライマリシャフト54から軸径方向に延び、外周端部がプライマリ入力ギヤ82側、つまり前側に屈曲して延びている。クラッチハブ85は、プライマリ入力ギヤ82と一体に形成され、プライマリ入力ギヤ82から後側に延出する円筒状をなし、クラッチドラム84の外周端部に対して軸径方向の内側から間隔を空けて対向している。クラッチピストン86は、クラッチドラム84とクラッチハブ85との間に、軸線方向に移動可能に設けられている。クラッチピストン86は、クラッチドラム84に液密的に当接しており、クラッチドラム84とクラッチピストン86との間には、クラッチピストン86に作用する油圧が供給される油圧室87が形成されている。また、クラッチピストン86は、リターンスプリング88により、後側に弾性的に付勢されている。
クラッチドラム84の外周端部とクラッチハブ85とに軸径方向に挟まれる空間において、クラッチドラム84に保持されるクラッチプレートとクラッチハブ85に保持されるクラッチディスクとが軸線方向に交互に並んでいる。油圧室87に供給される油圧により、クラッチピストン86が前側に移動してクラッチプレートを後側から押圧すると、クラッチプレートとクラッチディスクとが圧接し、前進クラッチ83が係合する。前進クラッチ83の係合により、プライマリシャフト54に対するプライマリ入力ギヤ82の回転が禁止され、プライマリ入力ギヤ82が回転すると、プライマリシャフト54がプライマリ入力ギヤ82と一体に回転する。前進クラッチ83の係合状態から油圧が開放されると、リターンスプリング88の付勢力により、クラッチピストン86が後側に移動し、クラッチディスクとクラッチプレートとの圧接が解除されて、前進クラッチ83が解放される。前進クラッチ83の解放により、プライマリシャフト54に対するプライマリ入力ギヤ82の回転が許容され、プライマリ入力ギヤ82が回転しても、その回転がプライマリシャフト54に伝達されない。
セカンダリシャフト55には、セカンダリ入力ギヤ91が相対回転可能に支持されている。セカンダリ入力ギヤ91は、軸線方向において、入力ギヤ81とオイルポンプ45との間に配置されている。また、セカンダリ入力ギヤ91とオイルポンプ45との間のスペースを利用して、セカンダリシャフト55に対するセカンダリ入力ギヤ91の回転を許容/禁止する後進クラッチ92が設けられている。後進クラッチ92の一部は、オイルポンプ45と軸径方向に重なっている(軸線方向に見て重なっている)。
後進クラッチ92は、クラッチドラム93、クラッチハブ94およびクラッチピストン95を備えている。クラッチドラム93は、内周端がセカンダリシャフト55に固定され、セカンダリシャフト55から軸径方向に延び、外周端部がセカンダリ入力ギヤ91側、つまり前側に屈曲して延びている。クラッチハブ94は、セカンダリ入力ギヤ91と一体に形成され、セカンダリ入力ギヤ91から後側に延出する円筒状をなし、クラッチドラム93の外周端部に対して軸径方向内側から間隔を空けて対向している。クラッチピストン95は、クラッチドラム93とクラッチハブ94との間に、軸線方向に移動可能に設けられている。クラッチピストン95は、クラッチドラム93に液密的に当接しており、クラッチドラム93とクラッチピストン95との間には、クラッチピストン95に作用する油圧が供給される油圧室96が形成されている。また、クラッチピストン95は、リターンスプリング97により、後側に弾性的に付勢されている。
クラッチドラム93の外周端部とクラッチハブ94とに軸径方向に挟まれる空間において、クラッチドラム93に保持されるクラッチプレートとクラッチハブ94に保持されるクラッチディスクとが軸線方向に交互に並んでいる。油圧室96に供給される油圧により、クラッチピストン95が前側に移動してクラッチプレートを後側から押圧すると、クラッチプレートとクラッチディスクとが圧接し、後進クラッチ92が係合する。後進クラッチ92の係合により、セカンダリシャフト55に対するセカンダリ入力ギヤ91の回転が禁止され、セカンダリ入力ギヤ91が回転すると、セカンダリシャフト55がセカンダリ入力ギヤ91と一体に回転する。後進クラッチ92の係合状態から油圧が開放されると、リターンスプリング97の付勢力により、クラッチピストン95が後側に移動し、クラッチディスクとクラッチプレートとの圧接が解除されて、後進クラッチ92が解放される。後進クラッチ92の解放により、セカンダリシャフト55に対するセカンダリ入力ギヤ91の回転が許容され、セカンダリ入力ギヤ91が回転しても、その回転がセカンダリシャフト55に伝達されない。
アウトプットシャフト43は、インプットシャフト41に対して後側に間隔を空けて、インプットシャフト41と同一軸線上に配置されている。言い換えれば、インプットシャフト41とアウトプットシャフト43とは、軸線方向に間隔を空けてそれぞれ前後に、車両の前後方向に沿った縦向きに延びる共通の軸線を有するように配置されている。アウトプットシャフト43には、出力伝達ギヤ101が一体に形成されている。これに対応して、セカンダリシャフト55には、出力伝達ギヤ101と噛合するセカンダリ出力ギヤ102が相対回転不能に支持されている。
リバース伝達機構44は、インプットシャフト41の動力(回転)をセカンダリ入力ギヤ91に伝達する機構である。リバース伝達機構44には、リバースアイドラシャフト103、第1リバースギヤ104および第2リバースギヤ105が含まれる。リバースアイドラシャフト103は、軸線方向に延び、第1トランスミッションケース11と第2トランスミッションケース12とに跨がって、第1トランスミッションケース11および第2トランスミッションケース12に回転可能に支持されている。第1リバースギヤ104は、リバースアイドラシャフト103と一体に形成されて、入力ギヤ81と噛合している。第2リバースギヤ105は、第1リバースギヤ104の後側において、リバースアイドラシャフト103と一体に形成され、セカンダリ入力ギヤ91と噛合している。
アウトプットシャフト43とプライマリシャフト54との間には、アダプタ111が設けられている。アダプタ111は、たとえば、アルミ合金製であり、ダイカスト法によって鋳造される鋳物である。アダプタ111は、アウトプットシャフト43とプライマリシャフト54との間を軸径方向に延びている。アダプタ111の上端部は、後側に突出しており、その突出した部分には、前側に略円柱状に凹んだ凹部112が形成されている。アウトプットシャフト43の前端部は、凹部112内に挿入されている。アウトプットシャフト43の周面と凹部112の内周面との間には、ラジアルベアリング113が介在されている。アウトプットシャフト43の前端部は、ラジアルベアリング113を介して、アダプタ111に回転可能に支持されている。また、アウトプットシャフト43には、出力伝達ギヤ101が形成されている部分と凹部112内に挿入される部分との間に、軸径方向に沿った円環状の段差面が形成されている。段差面とアダプタ111との間には、スラストベアリング114が介在されている。これにより、アウトプットシャフト43の前端部は、ラジアルベアリング113およびスラストベアリング114を介して、アダプタ111に回転可能に支持されている。
また、アダプタ111には、後側に略円柱状に凹んだ凹部115が形成されている。プライマリシャフト54の後端部は、凹部115に挿入されている。プライマリシャフト54の周面と凹部115の内周面との間には、ボールベアリング116が介在されている。プライマリシャフト54の後端部は、ボールベアリング116を介して、アダプタ111に回転可能に支持されている。
アダプタ111の下端部には、前側からボルト117が挿通される。そして、そのボルト117により、アダプタ111は、第3トランスミッションケース13に取り付けられている。
<動力伝達経路>
図2は、CVT5の構成を図解的に示すスケルトン図である。
車両の前進時には、前進クラッチ83が係合されて、後進クラッチ92が解放される。エンジン2からトルクコンバータ4を介してインプットシャフト41に入力される動力は、前進クラッチ83の係合により、入力ギヤ81からプライマリ入力ギヤ82を介してプライマリシャフト54に伝達される。一方、インプットシャフト41に入力される動力が入力ギヤ81からセカンダリ入力ギヤ91に伝達されて、セカンダリ入力ギヤ91が回転しても、後進クラッチ92の解放により、セカンダリ入力ギヤ91がセカンダリシャフト55(セカンダリシャフト55)に対して空転し、セカンダリシャフト55に動力が伝達されない。
プライマリシャフト54に伝達される動力は、プライマリプーリ56とセカンダリプーリ57とのプーリ比に応じたベルト変速比で変速されて、セカンダリシャフト55に伝達される。そして、セカンダリシャフト55に伝達される動力は、セカンダリ出力ギヤ102から出力伝達ギヤ101を介してアウトプットシャフト43に伝達される。
車両の後進時には、前進クラッチ83が解放されて、後進クラッチ92が係合される。エンジン2からトルクコンバータ4を介してインプットシャフト41に入力される動力は、後進クラッチ92の係合により、入力ギヤ81からリバース伝達機構44およびセカンダリ入力ギヤ91を介してセカンダリシャフト55に伝達される。このとき、セカンダリシャフト55は、車両の前進時と逆方向に回転する。一方、インプットシャフト41に入力される動力が入力ギヤ81からプライマリ入力ギヤ82に伝達されて、プライマリ入力ギヤ82が回転しても、前進クラッチ83の解放により、プライマリ入力ギヤ82がプライマリシャフト54(プライマリシャフト54)に対して空転し、プライマリシャフト54に動力が伝達されない。
セカンダリシャフト55に伝達される動力は、セカンダリ出力ギヤ102から出力伝達ギヤ101を介してアウトプットシャフト43に伝達される。
そして、アウトプットシャフト43に伝達される動力は、アウトプットシャフト43からプロペラシャフト118に出力されて、プロペラシャフト118からリヤデファレンシャルギヤ(リヤデフ)およびドライブシャフトを介して左右の後輪に伝達される。
<油供給構造>
第2トランスミッションケース12の底部には、図1に示されるように、変速ユニット1の各部へのオイルの供給を制御するためのバルブボディ121が設けられている。
また、第2トランスミッションケース12の底部には、ストレーナ122が設けられている。ストレーナ122は、バルブボディ121と横並びで配置される濾過部123と、濾過部123から延出する管部124とを備えている。管部124は、濾過部123の下部から前側に延出して、バルブボディ121の下側を延びている。管部124は、中空の管状に形成され、その内部は、濾過部123の内部と連通している。また、管部124の先端部の下面は、オイルを吸い込むための吸込口125として開口している。
第2トランスミッションケース12には、オイルパン131が下側から複数のボルト132で固定されている。ストレーナ122の管部124の先端部は、オイルパン131の中央部に位置しており、その先端部の吸込口125は、オイルパン131の中央部と対向している。
オイルポンプ45のポンプギヤ48の回転により吸引力が発生し、その吸引力により、オイルパン131に溜まったオイルが吸込口125から管部124内に吸い込まれる。管部124内に吸い込まれたオイルは、管部124内を濾過部123に向けて流れ、濾過部123内に設けられた濾過材を通過する。オイルが濾過材を通過することにより、オイル中に含まれる異物が濾過材に捕獲されて、オイル中から異物が除去される。濾過材を通過したオイルは、オイルポンプ45を経由して、バルブボディ121に供給される。そして、バルブボディ121から無段変速機構42などのオイルの供給を必要とする各部に作動油または潤滑油としてオイルが供給される。
<ブッシュの潤滑>
図3は、出力軸43の近傍を図1よりも拡大して示す断面図である。
第3トランスミッションケース13の後端部には、略円筒状の外筒状部141が形成されている。外筒状部141は、その中心線がアウトプットシャフト43の軸心上を延び、軸線方向の両側に開口している。アウトプットシャフト43は、外筒状部141に前側から挿入されて、外筒状部141を貫通している。外筒状部141の前端の開口には、ボールベアリング142の外輪が圧入されており、アウトプットシャフト43は、出力伝達ギヤ101の後側の部分がボールベアリング142を介して、外筒状部141に回転可能に支持されている。
外筒状部141内には、内筒状部143が外筒状部141と一体に形成されている。内筒状部143は、その中心線がアウトプットシャフト43の軸心上を延び、アウトプットシャフト43の外周面と間隔を空けて、アウトプットシャフト43の周囲を取り囲み、軸線方向の両側に開口している。
プロペラシャフト118の前端部は、円筒状の接続部144を有している。接続部144は、内筒状部143の内周面とアウトプットシャフト43の外周面との間の空間145に後側から挿入されている。アウトプットシャフト43の外周面には、スプラインが形成されている。これに対応して、接続部144の内周面には、スプラインが形成されており、アウトプットシャフト43と接続部144とは、それらのスプラインが係合することにより、相対回転不能に結合されている。
また、内筒状部143の内周面には、金属からなる円筒状のブッシュ146が固定されている。プロペラシャフト118の接続部144は、ブッシュ146を介して、内筒状部143に回転可能に支持されている。
内筒状部143の前端部は、アウトプットシャフト43の軸心側に屈曲して、アウトプットシャフト43とプロペラシャフト118との間に進入している。これにより、ボールベアリング142とブッシュ146が配置される空間145との間に、内筒状部143の前端部からなる堰147が形成されている。
アウトプットシャフト43には、その軸心に沿って延びる軸心油路151が形成されている。軸心油路151は、アウトプットシャフト43の前端で開口しており、アダプタ111に形成されているアダプタ油路152と連通している。アダプタ油路152には、バルブボディ121から延びる油路(図示せず)が接続されており、バルブボディ121から送出されるオイルがその油路を通して供給される。バルブボディ121とアダプタ油路152とを接続する油路は、ユニットケース3に形成されている。
また、アウトプットシャフト43には、連通油路153が形成されている。連通油路153は、一端が軸心油路151に接続され、軸心油路151と連通している。そして、連通油路153は、アウトプットシャフト43の軸径方向に延び、アウトプットシャフト43の外周面で開口されて、ブッシュ146が配置される空間145と連通している。
<作用効果>
軸心油路151にオイルが供給されると、軸心油路151から連通油路153にオイルが流れ込み、そのオイルが連通油路153からプロペラシャフト118と内筒状部143との間の空間145に放出される。アウトプットシャフト43の回転時には、その回転に伴って、連通油路153からアウトプットシャフト43の周囲にオイルが放射状に放出される。そのため、ブッシュ146に対してその周方向の全周にオイルをむらなく供給することができる。その結果、ブッシュ146を良好に潤滑することができ、変速ユニット1におけるブッシュ146の潤滑の性能を向上させることができる。
また、変速ユニット1は、インプットシャフト41が後下がりに傾斜するように、車両に搭載されている。そのため、車両が下り坂で前下がりの姿勢になっても、連通油路153から放出されるオイルをブッシュ146に供給することができる。そのため、ブッシュ146を一層良好に潤滑することができる。
アウトプットシャフト43は、ボールベアリング142を介して第3トランスミッションケース13の外筒状部141に回転可能に支持されており、内筒状部143は、軸線方向の前端部がアウトプットシャフト43側に屈曲して、ブッシュ146が配置される空間145とボールベアリング142との間に堰147を設定している。これにより、連通油路153から放出されるオイルをブッシュ146が配置される空間145に溜めることができる。そのため、ブッシュ146にオイルをより良好に供給することができ、ブッシュ146を潤滑する性能を一層の向上させることができる。また、堰147を越えて溢れるオイルは、アウトプットシャフト43を支持するボールベアリング142に供給される。したがって、そのボールベアリング142をオイルで潤滑することができる。しかも、ボールベアリング142へのオイルの供給量を堰147の高さで調節することができ、ブッシュ146の潤滑とボールベアリング142の潤滑とのバランスを容易に調節することができる。
また、軸心油路151には、アダプタ111に形成されているアダプタ油路152からオイルが供給されるので、ユニットケース3には、バルブボディ121からアダプタ油路152までの油路が形成されるとよい。そのため、バルブボディ121からブッシュ146が配置される空間145までの油路をユニットケース3に形成する構成と比較して、ユニットケース3に形成される油路長が短くすみ、油路を形成するために確保するユニットケース3の肉を薄くできる。その結果、ユニットケース3の粗材の量を減らすことができ、ユニットケース3の軽量化および低コスト化を図ることができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、変速ユニット1は、エンジン2の後側に、CVT5のインプットシャフト41が車両の前後方向に延びる縦向きとなる縦置きで配置されているとした。しかしながら、これに限らず、本発明は、エンジン2の左側または右側に、CVTのインプットシャフトが車両の左右方向に延びるように横置きされる変速ユニットに適用することもできる。
また、無段変速機構42の動力伝達方式は、ベルト式に限らず、チェーン式またはトロイダル式であってもよい。
さらに、変速ユニット1に備えられる変速機構は、無段変速機構42に限らず、有段式の変速機構であってもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:変速ユニット(動力伝達装置)
3:ユニットケース(ケース)
43:アウトプットシャフト
111:アダプタ
118:プロペラシャフト
142:ボールベアリング(ベアリング)
143:内筒状部(筒状部)
147:堰
146:ブッシュ
151:軸心油路
153:連通油路

Claims (3)

  1. 車両に搭載される動力伝達装置であって、
    外殻をなすケースと、
    前記ケース内に設けられ、前記ケースに支持されるアダプタと、
    前記アダプタに回転可能に支持されるアウトプットシャフトと、
    前記アウトプットシャフトに結合され、前記アウトプットシャフトから動力が伝達されるプロペラシャフトと、を含み、
    前記ケースには、前記アウトプットシャフトの軸線方向に延び、前記軸線方向の両側に開口した筒状部が形成され、
    前記アウトプットシャフトは、前記筒状部に前記軸線方向の一方側から挿入されており、
    前記プロペラシャフトは、前記筒状部に前記軸線方向の他方側から挿入されて、前記筒状部の内周面との間に介在されるブッシュを介して前記筒状部に回転可能に支持されており、
    前記アウトプットシャフトには、
    前記アウトプットシャフトの軸心上を延び、オイルが供給される軸心油路と、
    前記軸心油路と連通し、かつ、前記アウトプットシャフトの周面で開放されて、前記アウトプットシャフトと前記筒状部との間の空間と連通する連通油路と、が形成されている、動力伝達装置。
  2. 前記連通油路は、前記ブッシュに対して前記軸線方向の前記一方側に設けられ、
    前記軸線方向の前記一方側が前記車両の前側となり、前記軸線方向の前記他方側が前記車両の後側となって、前記アウトプットシャフトの軸心が後下がりに傾斜するように、前記車両に搭載される、請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記アウトプットシャフトは、前記アダプタよりも前記軸線方向の前記他方側において、前記筒状部よりも前記軸線方向の前記一方側に配置されるベアリングを介して前記ケースに回転可能に支持されており、
    前記筒状部は、前記軸線方向の前記一方側の端部が前記アウトプットシャフト側に屈曲して、前記空間と前記ベアリングとの間に堰を設定する、請求項1または2に記載の動力伝達装置。
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