JP2021104266A - ゲーム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ゲーム装置を小型化する。【解決手段】 プッシャーゲーム装置1では、JPチャレンジ抽選装置50において、球体による抽選領域53の通過を契機として、複数の抽選結果のうち何れかの抽選結果を選択するJPチャレンジ抽選が実行される。これによって、複数の抽選結果のそれぞれに対応するポケットを備える必要がなくなり、抽選機構を小型化することが可能となる。特に、プッシャーゲーム装置1では、複数の経路r1〜r4が構成された上段ステージ54を通過した球体による抽選領域53の通過が可能となっている。これによって、球体が振り分けられる経路に応じて、球体による抽選領域53の通過が発生するタイミングを無作為化(ランダム化)することが可能となる。【選択図】 図6

Description

本発明は、抽選機構を備えるゲーム装置に関する。
従来、抽選機構を備えるゲーム装置が知られている(特許文献1参照)。
このゲーム装置は、複数の抽選結果のうち何れかを選択する抽選機構を備えている。特に、抽選機構として、円盤状の抽選フィールドと、抽選フィールド上に設けられた複数のポケットと、を備えるルーレット型の抽選機構が採用されている。そして、抽選契機の発生に応じて、球体が抽選フィールド上に投入され、抽選フィールド上に投入された球体が入球したポケットに対応する抽選結果が選択される。
特開2019−115503号公報
しかしながら、従来のゲーム装置では、小型化が困難となる恐れがある。
すなわち、従来のゲーム装置では、ルーレット型の抽選機構が採用されているため、奥行き方向の寸法の低減が困難となり、装置全体のサイズが大きくなるため、小型化が困難となる恐れがある。
本発明の課題は、ゲーム装置を小型化することにある。
上記目的を達成するために、第一の発明に係るゲーム装置は、抽選機構を備えるゲーム装置であって、前記抽選機構は、複数の経路が構成されたステージと、球体を前記複数の経路のうち何れかの経路に振り分ける振分手段と、前記ステージを通過した球体による通過が可能な所定領域と、球体による前記所定領域の通過を契機として抽選を実行する抽選手段と、を備えることを特徴とする。
第一の発明に係るゲーム装置では、球体による所定領域の通過を契機として、複数の抽選結果のうち何れかの抽選結果を選択する抽選が実行される。これによって、一の所定領域を備えるだけで抽選を実行することが可能となる。したがって、複数のポケット(複数の抽選結果のそれぞれに対応するポケット)を備える必要がなくなるため、抽選機構を小型化することが可能となる。特に、円盤状の抽選フィールドを備える必要がなくなるため、抽選機構の奥行き方向の寸法を低減することが可能となる。その結果、ゲーム装置を小型化することが可能となる。
また、第一の発明に係るゲーム装置では、複数の経路が構成されたステージを通過した球体による所定領域の通過が可能となっている。これによって、球体が振り分けられる経路に応じて、球体による所定領域の通過が発生するタイミングを変化させることができ、その結果、抽選が実行されるタイミングを無作為化(ランダム化)することが可能となる。
ここで、抽選機構としては、後述するJPチャレンジ抽選装置50が該当する。複数の経路としては、後述する経路r1〜r4が該当する。ステージとしては、後述する上段ステージ54が該当する。振分手段としては、後述する振分回転体56が該当する。所定領域としては、後述する抽選領域53が該当する。抽選としては、後述するJPチャレンジ抽選が該当する。抽選手段としては、後述する制御基板100が該当する。
第二の発明に係るゲーム装置は、第一の発明に係るゲーム装置において、前記抽選機構は、前記ステージを通過した球体を揺動させることが可能な揺動部を有する第2のステージを備え、前記第2のステージを通過した球体による前記所定領域の通過が可能となっていることを特徴とする。
第二の発明に係るゲーム装置によれば、抽選が実行されるタイミングを更に無作為化(ランダム化)することが可能となる。
ここで、揺動部としては、後述する下段ステージ55の底面が該当する。第2のステージとしては、後述する下段ステージ55が該当する。
第三の発明に係るゲーム装置は、第一又は第二の発明に係るゲーム装置において、前記複数の経路のうち少なくとも一の経路には、球体の転動に干渉する障害物が設けられていることを特徴とする。
第三の発明に係るゲーム装置によれば、抽選が実行されるタイミングを更に無作為化(ランダム化)することが可能となる。
ここで、障害物としては、後述する障害物wが該当する。
第四の発明に係るゲーム装置は、第一乃至第三のうち何れか一の発明に係るゲーム装置において、前記抽選機構に投入される球体は、1球に制限されることを特徴とする。
第四の発明に係るゲーム装置によれば、抽選機構に投入された球体に対するユーザーの注目を向上することが可能となる。
第五の発明に係るゲーム装置は、第一乃至第四のうち何れか一の発明に係るゲーム装置において、前記抽選機構に投入された球体は、必ず、前記所定領域を通過することを特徴とする。
第五の発明に係るゲーム装置によれば、ユーザーの注目を、抽選が実行されるタイミングだけに集中させることが可能となる。
第六の発明に係るゲーム装置は、第一乃至第五のうち何れか一の発明に係るゲーム装置において、操作手段の操作に応じて、球体が前記抽選機構に投入されることを特徴とする。
第六の発明に係るゲーム装置によれば、ユーザーの任意のタイミングで、抽選機構に対して球体を投入することが可能となり、抽選機構によるゲームの興趣を向上することが可能となる。
ここで、操作手段としては、後述する変形例に係る操作手段(ボタン)が該当する。
第七の発明に係るゲーム装置は、第一乃至第六のうち何れか一の発明に係るゲーム装置において、前記抽選の実行を契機として、当該抽選に関する情報が表示手段に表示されることを特徴とする。
第七の発明に係るゲーム装置では、抽選の興趣を向上することが可能となる。
ここで、表示手段としては、後述する表示部30が該当する。
第八の発明に係るゲーム装置は、第一乃至第七のうち何れか一の発明に係るゲーム装置において、前記ステージには、前記振分手段の左側に構成された左側領域と、前記振分手段の右側に構成された右側領域と、が含まれ、前記複数の経路には、前記左側領域に構成された経路と、前記右側領域に構成された経路と、が含まれ、前記振分手段は、球体を左右方向に振り分けることが可能であることを特徴とする。
第八の発明に係るゲーム装置によれば、抽選機構の奥行き方向の寸法の増加を抑制しつつ、抽選が実行されるタイミングを無作為化(ランダム化)することが可能となる。
ここで、左側領域としては、後述する左側領域Lが該当する。右側領域としては、後述する右側領域Rが該当する。
第九の発明に係るゲーム装置は、第八の発明に係るゲーム装置において、前記左側領域及び前記右側領域のうち少なくとも一方の領域には、奥行き方向に並ぶ二以上の経路が構成され、前記振分手段は、球体を奥行き方向に振り分けることが可能であることを特徴とする。
第九の発明に係るゲーム装置によれば、抽選が実行されるタイミングを更に無作為化(ランダム化)することが可能となる。
第十の発明に係るゲーム装置は、第九の発明に係るゲーム装置において、前記振分手段は、回転体を含んで構成され、前記回転体は、奥行き方向に沿って延びる軸により回転することが可能となるように構成され、前記回転体の外周面には、球体を受容することが可能な受容部と、球体を奥行き方向に沿って誘導することが可能な誘導部と、が設けられ、前記受容部により、球体が左右方向に振り分けられ、前記誘導部により、球体が奥行き方向に振り分けられることを特徴とする。
第十の発明に係るゲーム装置では、振分手段について、大型化を抑制しつつ、振分け方向を多様化することが可能となる。
ここで、回転体としては、後述する回転体56aが該当する。受容部としては、後述する受容部dが該当する。誘導部としては、後述する誘導部eが該当する。
第十一の発明に係るゲーム装置は、第一乃至第十のうち何れか一の発明に係るゲーム装置において、プッシャーの変位によりプレイフィールド上に載置されている遊技媒体を落下させるゲームの実行が可能であることを特徴とする。
ここで、プッシャーとしては、後述する可動テーブル22が該当する。プレイフィールドとしては、後述するプレイフィールドPFが該当する。遊技媒体としては、後述するメダル、ピンクボール、ゴールドボール等が該当する。
本発明によれば、ゲーム装置を小型化することが可能となる。
ゲーム装置1の正面図である。 ゲーム空間20の斜視図である。 JPチャレンジ抽選装置50の平面図である。 JPチャレンジ抽選装置50の正面図である。 JPチャレンジ抽選装置50の側面図である。 JPチャレンジ抽選装置50の斜視図である。 プッシャーゲーム装置1の制御系の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係るゲーム装置を、プッシャーゲームを実行することが可能なプッシャーゲーム装置1に適用した一例を説明する。
「プッシャーゲーム」は、プレイヤ(ユーザー)が投入した遊技媒体と、プッシャーの往復移動と、を利用して、プレイフィールドPF上に散在する遊技媒体を落下させることにより、プレイヤが遊技媒体を獲得することが可能となるゲームとなっている。
「遊技媒体」としては、メダル(コイン)、球体(ボール)、多面体、お菓子、玩具等を使用することが可能となっている。プッシャーゲーム装置1では、遊技媒体として、メダル、ピンクボール及びゴールドボールが用いられる。
(プッシャーゲーム装置1の構成)
図1は、プッシャーゲーム装置1の正面図である。
図1に示すように、プッシャーゲーム装置1は、センターユニットCUと、センターユニットCUを取り囲むように配置された複数(本実施形態では、6[台])のステーションユニットSUと、を含んで構成されている。
センターユニットCUは、全てのステーションユニットSUについて共通で使用する装置となっている。センターユニットCUの頂部には、後述するJP抽選を実行するためのJP抽選装置70が配置されている。また、センターユニットCUは、JP抽選の抽選結果に応じた枚数のメダルの払い出しを実行するメダル払出装置98(図7参照)が配置されている。
各ステーションユニットSUは、プレイヤがプッシャーゲームをプレイするための装置となっている。各ステーションユニットSUでは、一人又は二人のプレイヤによるプッシャーゲームのプレイが可能となっている。
(各ステーションユニットSUの構成)
各ステーションユニットSUは、箱状に形成された筐体10と、筐体10に取り付けられた操作パネル11、ゲーム空間20、表示部30、音出力部40(図7参照)、及び、JPチャレンジ抽選装置(抽選機構)50と、を含んで構成されている。
筐体10は、テーブル状に形成された本体部10aと、本体部10aの奥側(背面側)から上方に向かって延びるように立設された立設部10bと、を含んで構成されている。
(操作パネル11の構成)
操作パネル11は、本体部10aの正面側に配置されている。
操作パネル11には、一対のメダル投入口12a,12bと、一対のエントリーレバー13a,13bと、が配置されている。
各メダル投入口12a,12bは、プレイヤによるメダルの投入が可能となるように構成されている。また、本体部10aの内部には、各メダル投入口12a,12bに対応するメダル投入検知センサ81a,81b(図7参照)と、各メダル投入口12a,12bに対応するメダルホッパー91a,91b(図7参照)と、が配置されている。また、後述するように、ゲーム空間20には、各メダル投入口12a,12bに対応するメダル投入部23a,23bが配置されている。
メダル投入検知センサ81aは、メダル投入口12aへ投入されたメダル(メダル投入口12aへのメダルの投入)の検知に応じて、検知信号を、制御基板100(図7参照)に対して出力する。また、制御基板100は、メダル検知センサ81aからの検知信号の入力に応じて、制御信号を、メダルホッパー91aに対して出力する。そして、メダルホッパー91aは、制御基板100からの制御信号の入力に応じて、所定数(本実施形態では、1[枚])のメダルを、メダル投入部23aへ送り込む。
メダル投入検知センサ81bは、メダル投入口12bへ投入されたメダル(メダル投入口12bへのメダルの投入)の検知に応じて、検知信号を、制御基板100に対して出力する。また、制御基板100は、メダル検知センサ81bからの検知信号の入力に応じて、制御信号を、メダルホッパー91bに対して出力する。そして、メダルホッパー91bは、制御基板100からの制御信号の入力に応じて、所定数(本実施形態では、1[枚])のメダルを、メダル投入部23bへ送り込む。
各エントリーレバー13a,13bは、プレイヤによる回転操作が可能となるように構成されている。また、本体部10aの内部には、各エントリーレバー13a,13bに対応するリンク機構が配置されている。
そして、エントリーレバー13aの回転操作に応じて、リンク機構が作動し、メダル投入部23aの向き(メダルを投入する向き)が変更される。また、エントリーレバー13bの回転操作に応じて、リンク機構が作動し、メダル投入部23bの向き(メダルを投入する向き)が変更される。
(ゲーム空間20の構成)
図2は、ゲーム空間20の斜視図である。
ゲーム空間20は、本体部10aの上面において形成されている。
ゲーム空間20は、外部に対して区画(隔離)された空間となっている。本実施形態では、ガラス板、アクリル板等の透明な板材を用いて、ゲーム空間20が区画されている。これによって、プレイヤは、本体部10aの外部からゲーム空間20を視認することが可能となっている。
図2に示すように、ゲーム空間20には、固定テーブル21、可動テーブル(プッシャー)22、一対のメダル投入部23a,23b、ピンクボール投入部24、ゴールドボール投入部25、落下口26等が配置されている。また、ゲーム空間20には、メダル払出装置98により払い出されたメダルが投入されるJPメダル投入口(図示せず)が設けられている。
ゲーム空間20では、固定テーブル21の上面と、可動テーブル22の上面と、により、プレイフィールドPFが構成される。そして、プレイフィールドPFにおいて、遊技媒体(メダル、ピンクボール及びゴールドボール)が載置される。なお、図2では、遊技媒体の表示を省略している。
固定テーブル21は、その上面が略水平に構成された、テーブル状に形成されている。固定テーブル21の左右方向の各側方には、メダル回収口21aが設けられている。メダル回収口21aへ落下したメダルは、メダル貯留部(図示せず)に貯留される。ここで、プッシャーゲーム装置1には、全てのステーションユニットSUに共通する一のメダル貯留部が設けられている。そして、メダル貯留部には、全てのステーションユニットSUのメダル回収口21aから排出されたメダルが貯留される。
なお、プッシャーゲーム装置1において、メダル貯留部に貯留されているメダルの数を計数する貯留メダル計数手段を備えるとともに、所定のコンピュータ端末において、ネットワークを介して、複数のプッシャーゲーム装置1(例えば、複数の店舗に設置されているプッシャーゲーム装置1)について、貯留メダル計数手段により計数された値を取得し、その合計(以下、「合計貯留メダル数」とする)を算出する構成とし、何れかのプッシャーゲーム装置1を構成するステーションユニットSUにおいて、後述するJP抽選により「JACKPOT」に当選した場合に、「1000[枚]のメダル+合計貯留メダル数」のメダルがプレイフィールドPFへ投入される構成としても構わない。
可動テーブル22は、プッシャーとして機能する。すなわち、可動テーブル22は、その上面が略水平に構成された、略方形の箱状に形成されている。そして、可動テーブル22は、固定テーブル21の上面に沿って、奥行き方向に往復移動することが可能となるように配置されている。これによって、可動テーブル22の上面は、固定テーブル21の上面に対して、一段、高い位置に配置される。
具体的に、可動テーブル22は、ゲーム空間20の背面を区画する背面板Pに設けられた開口部(図示せず)を介して、背面板Pの奥側から手前側に突出するように配置されている。そして、可動テーブル22は、一定の周期で、進行位置と退行位置との間を往復移動する。ここで、可動テーブル22は、テーブルモータ92(図7参照)によって往復移動(駆動)される。
可動テーブル22が退行位置に配置されているときには、可動テーブル22の上面のうち奥側の所定領域が、背面板Pの開口部を介して、背面板Pの奥側(ゲーム空間22外)に引き込まれた状態となる。一方、可動テーブル22が進行位置に配置されているときには、可動テーブル22の上面の略全体が、背面板Pの開口部を介して、背面板Pの手前側(ゲーム空間20内)に突出した状態となる。
ここで、可動テーブル22の上面と背面板Pの開口部の内周縁との間隔は、遊技媒体の上下方向の寸法(具体的には、メダルの厚み、各種ボールの直径)より小さくなっている。これによって、可動テーブル22の上面に載置されている遊技媒体は、可動テーブル22が退行位置に向かって移動する際に、背面板Pの奥側に引き込まれることなく、背面板Pにより押されて、可動テーブル22の上面を手前側に向かって移動する。
また、固定テーブル21の上面と可動テーブル22の下面との間隔は、遊技媒体の上下方向の寸法より小さくなっている。これによって、固定テーブル21の上面に載置されている遊技媒体は、可動テーブル22が進行位置に向かって移動する際に、可動テーブル22の下方に潜り込むことなく、可動テーブル22の手前側の端面により押されて、固定テーブル21の上面を手前側に向かって移動する。
可動テーブル22の手前側の端面には、複数(本実施形態では、3[個])のチャッカー22aが設けられている。複数のチャッカー22aは、左右方向に沿って、所定間隔で配置されている。各チャッカー22aは、可動テーブル22の上面から落下するメダルによる通過が可能となるように構成されている。
可動テーブル22の内部には、チャッカー通過検知センサ82(図7参照)が配置されている。チャッカー通過検知センサ82は、各チャッカー22aを通過するメダル(メダルによる各チャッカー22aの通過)の検知に応じて、検知信号を、制御基板100に対して出力する。そして、制御基板100は、チャッカー通過検知センサ82からの検知信号の入力に応じて、後述するチャッカー抽選を実行する。
メダル投入部23aは、可動テーブル22の左上方に配置されている。また、メダル投入部23bは、可動テーブル22の右上方に配置されている。そして、各メダル投入部23a,23bは、可動テーブル22の上面に対してメダルを投入することが可能となるように構成されている。
具体的に、メダル投入口12aへメダルが投入されると、メダルホッパー91aが作動して、メダル投入部23aから可動テーブル22の上面に対して、メダルが投入(発射)される。一方、メダル投入口12bへメダルが投入されると、メダルホッパー91bが作動して、メダル投入部23bから可動テーブル22の上面に対して、メダルが投入(発射)される。
また、各メダル投入部23a,23bは、メダルを投入する向きを変更することが可能となるように構成されている。具体的に、エントリーレバー13aが回転操作されると、リンク機構が作動し、メダル投入部23aの向き(メダルを投入する向き)が変更される。一方、エントリーレバー13bが回転操作されると、リンク機構が作動し、メダル投入部23bの向き(メダルを投入する向き)が変更される。
ピンクボール投入部24は、背面板Pの左右方向の中央部に配置されている。ピンクボール投入部24は、可動テーブル22の上面へピンクボール(遊技媒体)を投入することが可能となるように構成されている。ここで、ピンクボールは、樹脂により形成された桃色の多面体となっている。
具体的に、本体部10aの内部には、ピンクボール投入装置93(図7参照)が配置されている。そして、後述するチャッカー抽選により「ピンクボール」に当選した場合に、ピンクボール投入装置93が作動し、ピンクボール投入部24から可動テーブル22の上面に対して、所定数のピンクボールが投入される。この際、可動テーブル22が退行位置で停止されることによって、可動テーブル22の上面に対して投入された各ピンクボールは、即座に、固定テーブル21の上面に落下する。
ゴールドボール投入部25は、固定テーブル21の側方に配置されている。ゴールドボール投入部25は、固定テーブル21の上面へゴールドボール(遊技媒体)を投入することが可能となるように構成されている。ここで、ゴールドボールは、樹脂により形成された金色の多面体となっている。特に、ゴールドボールの大きさ(直径)は、ピンクボールの直径より大きく構成されている。
具体的に、本体部10aの内部には、ゴールドボール投入装置94(図7参照)が配置されている。そして、後述するチャッカー抽選により「ゴールドボール」に当選した場合に、ゴールドボール投入装置94が作動し、ゴールドボール投入部25から固定テーブル21の上面に対して、所定数のゴールドボールが投入される。
ゴールドボール投入部25には、アプローチレール25aが取り付けられている。アプローチレール25aは、ゴールドボール投入部25から投入されたゴールドボールを、固定テーブル21の上面における左右方向の中央部へ誘導する。
落下口26は、固定テーブル21の手前側に設けられている。落下口26は、固定テーブル21の上面から落下した遊技媒体(メダル、ピンクボール及びゴールドボール)を受容することが可能となるように構成されている。
落下口26の内部には、スパイラルシャフト26aが配置されている。スパイラルシャフト26aは、落下口26へ落下した遊技媒体のうち、ピンクボール及びゴールドボールを、ボール排出口(図示せず)へ誘導する。
ボール排出口には、ピンクボール落下検知センサ83(図7参照)と、ゴールドボール落下検知センサ84(図7参照)と、が配置されている。
ピンクボール落下検知センサ83は、落下口26へ落下したピンクボール(落下口26へのピンクボールの落下)の検知に応じて、検出信号を、制御基板100に対して出力する。そして、制御基板100は、ピンクボール落下検知センサ83からの検知信号の入力に応じて、後述するJPチャレンジ抽選カウンタの値に「1」を加算する。
ゴールドボール落下検知センサ84は、落下口26へ落下したゴールドボール(落下口26へのゴールドボールの落下)の検知に応じて、検出信号を、制御基板100に対して出力する。そして、制御基板100は、ゴールドボール落下検知センサ84からの検知信号の入力に応じて、後述するJP抽選を実行する。
落下口26へ落下したピンクボールは、ボール排出口から排出された後に、循環機構(図示せず)により、ピンクボール投入装置93へ循環される。また、落下口26へ落下したゴールドボールは、ボール排出口から排出された後に、循環機構(図示せず)により、ゴールドボール投入装置94へ循環される。これによって、遊技媒体のうち、ピンクボール及びゴールドボールについては、本体部10aの内部において循環し、プレイヤに対して払い出されることはない。
また、本体部10aの正面には、メダル払出口14が設けられている。そして、落下口26へ落下したメダルは、メダル払出口14を介して、プレイヤに対して払い出される。
(表示部30及び音出力部40の構成)
表示部30及び音出力部40は、立設部10bに取り付けられている。
表示部30は、ゲーム空間20の上方、かつ、JPチャレンジ抽選装置50の下方の位置に配置されている。特に、表示部30は、後述する抽選領域53の真下の位置に配置されている。これによって、後述するように、内部抽選であるJPチャレンジ抽選を、擬似的に、物理抽選のように演出することが可能となっている。
表示部30は、後述する処理部110(表示処理部)により出力された各種の画像を表示する。特に、後述するチャッカー抽選、JPチャレンジ抽選、JP抽選等の実行に伴い、各種の演出画像が、表示部30により表示される。表示部30は、LCD、有機ELディスプレイ、CRT等により実現できる。
音出力部40は、後述する処理部110(音処理部)により出力された各種の音声を出力する。特に、表示部30における各種の演出画像の表示に伴い、各種の効果音が、音出力部40により出力される。音出力部40は、スピーカ等により実現できる。
(JPチャレンジ抽選装置50の構成)
図3は、JPチャレンジ抽選装置50の平面図である。図4は、JPチャレンジ抽選装置50の正面図である。図5は、JPチャレンジ抽選装置50の側面図である。図6は、JPチャレンジ抽選装置50の斜視図である。
JPチャレンジ抽選装置(抽選機構)50は、立設部10bに取り付けられている。
JPチャレンジ抽選装置50は、JPチャレンジ抽選を実行するための装置(機構)となっている。ここで、JPチャレンジ抽選は、内部抽選(ソフトウェア抽選)となっている。そして、JPチャレンジ抽選装置50では、JPチェレンジ抽選(内部抽選)が実行されるタイミング(抽選結果が選択されるタイミング)を、物理的な手段(具体的には、球体)を用いることにより、不規則化(無作為化・ランダム化)している。
具体的に、図3から図6に示すように、JPチャレンジ抽選装置50は、背面板51と、球体を転動させることが可能な球体転動部52と、球体転動部52を通過した球体による通過が可能となる抽選領域53と、球体転動部52へ球体を投入する第1球体投入装置95(図7参照)と、を含んで構成されている。
背面板51は、平板状に形成されている。背面板51には、球体投入口51aが設けられている。球体投入口51aは、球体が通過することが可能な貫通孔となっている。球体投入口51aは、正面側に向かって開口している。
第1球体投入装置95は、背面板51の背面側に配置されている。そして、後述するJPチャレンジ抽選カウンタの値が所定値(本実施形態では、10[球])に達した場合に、第1球体投入装置95が作動し、球体投入口51aから球体転動部52(具体的には、後述する上段ステージ54の上面)に対して、所定数(本実施形態では、1[球])の球体が投入される。
特に、球体投入口51aは、後述する振分回転体56の真上の位置に設けられている。これによって、球体投入口51aから投入された球体は、振分回転体56上に落下する。
ここで、本実施形態では、同時期に球体転動部52へ投入される球体(同時期に球体転動部52を転動(滞留)する球体)は、1[球]に制限される。これによって、球体転動部52において、同時期に、複数の球体が投入される(転動(滞留)する)ことがない。
球体転動部52は、背面板51の正面側に取り付けられている。球体転動部52は、上下方向に並ぶ複数段(本実施形態では、2[段])のステージ(本実施形態では、上段ステージ54及び下段ステージ55)を含んで構成されている。
上段ステージ54の上面は、左右方向に沿って延びるように形成されている。すなわち、上段ステージ54の上面では、奥行き方向の寸法が、左右方向の寸法より短くなっている。そして、上段ステージ54の上面には、複数(本実施形態では、4[本])の経路r1〜r4が構成されている(図3参照)。なお、図3では、各経路r1〜r4を、仮想の破線により示している。また、上段ステージ54の上面における左右方向の中央部には、球体投入口51aから投入された球体を、複数の経路r1〜r4のうち、何れかの経路へ振り分ける振分回転体56が配置されている。
具体的に、上段ステージ54の上面は、振分回転体56の左側に構成された左側領域Lと、振分回転体56の右側に構成された右側領域Rと、に区分けされている。そして、左側領域L及び右側領域Rのそれぞれにおいて、少なくとも一の経路が構成されている。特に、左側領域L及び右側領域Rのうち、少なくとも一方の領域において、奥行き方向に並ぶ二以上の経路が構成されている。
本実施形態では、左側領域Lにおいて、奥行き方向に並ぶ2つの経路r1,r2が構成されている。また、右側領域Rにおいて、奥行き方向に並ぶ2つの経路r3,r4が構成されている。
すなわち、左側領域Lの奥側には、球体を揺動(揺れるように往復する転動)させることが可能なステージ面54aが構成されている。ステージ面54aは、左右方向に沿って直線的に延びており、左右方向の中央部が低く、左右方向の各端部側が高くなるように傾斜(湾曲)している。また、ステージ面54aの左右方向の中央部には、案内溝(図示せず)が設けられている。案内溝は、奥行き方向に沿って直線的に延びており、手前側(後述する複合傾斜面54b側)に向かって下り傾斜している。
左側領域Lの手前側(ステージ面54aの手前側)には、球体を転動させることが可能な複合傾斜面54bが設けられている。複合傾斜面54bは、左右方向に沿って直線的に延びており、左右方向の外側(左側)に向かって下り傾斜している。特に、複合傾斜面54bでは、左右方向の途中の位置で、傾斜角度が変化している。
左側領域Lの左端部には、落下口h1が設けられている。落下口h1は、貫通孔となっている。落下口h1は、下段ステージ55の左端部の上方に配置されている。
振分回転体56により左側領域Lの奥側(経路r1)へ振り分けられた球体は、ステージ面54a上を揺動した後に、案内溝により誘導され、複合傾斜面54bの途中の位置に排出され、複合傾斜面54bを転動した後に、落下口h1を介して、下段ステージ55上(左端部)に落下する。
一方、振分回転体56により左側領域Lの手前側(経路r2)へ振り分けられた球体は、複合傾斜面54bを転動した後に、落下口h1を介して、下段ステージ55上(左端部)に落下する。
右側領域Rは、その全体が平面とされ、左右方向の外側(右側)に向かって下り傾斜している。右側領域Rには、2つの落下口h2,h3が設けられている。各落下口h2,h3は、貫通孔となっている。落下口h2は、右側領域Rの右端部に設けられている。また、落下口h2は、下段ステージ55の右端部の上方に配置されている。落下口h3は、右側領域Rにおける振分回転体56と落下口h2との間の位置(具体的には、落下口h2よりも振分回転体56に近い位置)に設けられている。また、落下口h3は、下段ステージ55における左右方向の中央部と右端部との間の位置の上方に配置されている。
特に、落下口h3は、右側領域Rの奥側、かつ、振分回転体56の側方に設けられている。これによって、振分回転体56により右側領域Rの奥側(経路r3)へ振り分けられた球体は、即座に(右側領域Rの奥側を転動して直ぐに)、落下口h3を介して、下段ステージ55上(左右方向の中央部と右端部との間)に落下する。
また、右側領域Rには、球体の転動に干渉する障害物wが設けられている。本実施形態では、経路r4において、複数の障害物wが設けられている。換言すると、複数の障害物wにより経路r4が構成されている。
具体的に、右側領域Rには、一対の障害物wが設けられている。各障害物wは、平板状に形成されている。一対の障害物wは、右側領域Rの手前側の壁面及び奥側の壁面において、球体が転動する方向(左右方向)に沿って、前後に互い違いとなるように設けられている。すなわち、上流側(振分回転体56側)の障害物wは、右側領域Rの手前側の壁面から、奥側の壁面に向かって突出するように設けられている。一方、下流側(落下口h2側)の障害物wは、右側領域Rの奥側の壁面から、手前側の壁面に向かって突出するように設けられている。
これによって、振分回転体56により右側領域Rの手前側(経路r4)へ振り分けられた球体は、落下口h3の側方を通過した後に、上流側の障害物wに衝突することにより、奥側へ誘導され、その後、下流側の障害物wに衝突することにより、手前側へ誘導され、その後、落下口h2を介して、下段ステージ55上(左右方向の右端部)に落下する。
振分回転体56は、一対の回転体56a,56bを含んで構成されている。各回転体56a,56bは、回転軸(図示せず)が挿通される軸部aと、軸部aの一方側の端部に設けられたフランジ板bと、軸部aの外周面に設けられた受容部d及び誘導部eと、を含んで構成されている。
以下の説明では、各回転体56a,56bにおいて、軸部a(回転軸)が延びる方向のうち、フランジ板bが設けられている側を、「基端部側」とし、フランジ板bが設けられていない側を、「先端部側」とする。
軸部aは、直線的に延びる円筒状に形成されている。フランジ板bは、円板状に形成されている。各受容部dは、球体を受容することが可能となるように構成されている。各誘導部eは、球体を先端部側に向けて誘導する(具体的には、転動させる)ことが可能となるように構成されている。本実施系形態では、軸部aの外周面において、3つの受容部dと、3つの誘導部eと、が設けられている。この際、軸部aの周方向に沿って、受容部dと誘導部eとが、交互に配置されている。
具体的に、軸部aの外周面には、軸部aの軸心を中心として放射状に延びる3枚の羽根板fが設けられている。3枚の羽根板fは、軸部aの周方向に沿って、等間隔(等角度間隔)で設けられている。各羽根板fは、その側面において球体を転動させることが可能となる厚みにより形成されている。また、各羽根板fの側面は、先端部側に向かって下り傾斜している。
そして、各回転体56a,56bでは、互いに隣り合う2枚の羽根板fの間の領域(部分)により、受容部dが構成され、各羽根板fの側面により、誘導部eが構成されている。
振分回転体56は、一対の回転体56a,56bを、先端部側を互いに向かい合わせた状態(突き合せた状態)で、互いに同軸となるように配置することにより形成されている。この際、両回転体56a,56bは、60[°]だけ、互いに位相をずらした状態で配置されている。
振分回転体56では、一本の回転軸が、回転体56aの軸部a及び回転体56bの軸部aの両方に挿通されている。これによって、各回転体56a,56bは、回転軸を中心として回転することが可能となっている。この際、両回転体56a,56bは、一体として回転し、個別に回転することがない。なお、各回転体56a,56bが個別に回転することが可能となる構成としても構わない。
回転軸は、奥行き方向に沿って延びるように配置されている。これによって、振分回転体56は、球体投入口51aから投入された球体を、左右方向と、奥行き方向と、に振り分けることが可能となっている。
すなわち、球体投入口51aから投入された球体は、奥側の回転体56a上に落下する。この際、奥側の回転体56aの受容部dに受容された球体は、その自重により、回転体56aが右方向又は左方向に回転することにより、左側領域Lの奥側(経路r1)又は右側領域Rの奥側(経路r3)に振り分けられる。一方、奥側の回転体56aの誘導部e上に落下した球体は、当該誘導部e上を転動して、手前側の回転体56bの受容部dに受容される。そして、手前側の回転体56bの受容部dに受容された球体は、その自重により、回転体56bが右方向又は左方向に回転することにより、左側領域Lの手前側(経路r2)又は右側領域Rの手前側(経路r4)に振り分けられる。
下段ステージ55は、左右方向に沿って延びる樋状(上面が開放された樋状)に形成されている。すなわち、下段ステージ55では、奥行き方向の寸法が、左右方向の寸法より短くなっている。特に、下段ステージ55の底面は、左右方向の中央部が低く、左右方向の各端部側が高くなるように傾斜(湾曲)している。
下段ステージ55の底面における左右方向の中央部には、案内溝(図示せず)が設けられている。案内溝は、奥行き方向に沿って直線的に延びており、手前側に向かって下り傾斜している。
下段ステージ55の手前側の側壁における左右方向の中央部には、球体排出口55aが設けられている。球体排出口55aは、抽選領域53の上方の位置に配置されている。球体排出口55aは、正面側に向かって開口している。
下段ステージ55上に落下した球体は、下段ステージ55の底面上を揺動した後に、案内溝により誘導され、球体排出口55aを介して、抽選領域53の上方へ排出され、抽選領域53を通過する。そして、抽選領域53を通過した球体は、循環機構(図示せず)により、第1球体投入装置95へ循環される。
抽選領域53は、球体排出口55aから排出された球体による通過が可能となるように構成されている。抽選領域53には、抽選領域通過検知センサ85(図7参照)が配置されている。
抽選領域通過検知センサ85は、抽選領域53を通過する球体(球体による抽選領域53の通過)の検知に応じて、検出信号を、制御基板100に対して出力する。そして、制御基板100は、抽選領域通過検知センサ85からの検知信号の入力に応じて、後述するJPチャレンジ抽選を実行する。
(センターユニットCUの構成)
センターユニットCUは、台座部(図示せず)と、台座部の頂部に取り付けられたJP抽選装置70が配置されている。
台座部には、JP抽選装置70を変位(移動・回転)させる回転機構が設けられており、後述するJP抽選条件が成立したステーションユニットSUの正面に、JP抽選装置70を変位させることが可能となっている。
JP抽選装置70は、JP抽選を実行するための装置(機構)となっている。ここで、JP抽選は、物理抽選となっている。すなわち、JP抽選装置70では、JP抽選の抽選結果の選択を、物理的な手段(具体的には、球体)を用いることにより、不規則化(無作為化・ランダム化)している。
具体的に、JP抽選装置70は、回転盤71と、回転盤71の正面側に配置された揺動ステージ72と、揺動ステージ72へ球体を投入する第2球体投入装置96(図7参照)と、を含んで構成されている。
第2球体投入装置96は、回転盤71の側方に配置されている。そして、JP抽選条件が成立した場合に、第2球体投入装置96が作動し、揺動ステージ72の右端部に対して、所定数(本実施形態では、1[球])の球体が投入される。
回転盤71は、円盤状に形成されている。回転盤71の背面側には、回転盤71の軸心と同軸となるように、回転軸(図示せず)が取り付けられている。回転軸は、奥行き方向に沿って延びている。そして、回転盤71は、回転軸を中心として、一定の周期で、所定の向きに回転される。ここで、回転盤71は、回転盤モータ97(図7参照)によって回転(駆動)される。
回転盤71の正面側には、その外周縁に沿って、複数(本実施形態では、6[個])のポケットP1〜P6が設けられている。各ポケットP1〜P6は、正面側に向かって開口しており、揺動ステージ72を揺動した球体の入球が可能となっている。
ここで、本実施形態では、JP抽選の抽選結果として、複数の抽選結果(具体的には、「JACKPOT」、「メダル500枚」、「メダル200枚」及び「メダル100枚」の6種類)が規定されている。そして、各ポケットP1〜P6には、複数の抽選結果のうち何れかの抽選結果が対応付けられている。
具体的に、6[個]のポケットP1〜P6のうち、P1に、「JACKPOT」が対応付けられ、P4に、「メダル500枚」が対応付けられ、P2,P5に、「メダル200枚」が対応付けられ、P3,P6に、「メダル100枚」が対応付けられている。
回転盤71の内部には、各ポケットP1〜P6に対応するポケット入球検知センサ86a〜86f(図7参照)が配置されている。
各ポケット入球検知センサ86a〜86fは、対応するポケットP1〜P6へ入球した球体(ポケットP1〜P6への球体の入球)の検知に応じて、検出信号を、制御基板100に対して出力する。そして、制御基板100は、JP抽選の抽選結果として、6種類の抽選結果のうち、検知信号が入力されたポケット入球検知センサ86a〜86f(球体が入球したポケットP1〜P6)に対応する抽選結果を選択する。
揺動ステージ72は、左右方向に沿って延びる樋状(上面が開放された樋状)に形成されている。特に、揺動ステージ72の底面は、左右方向の中央部が低く、左右方向の各端部側が高くなるように傾斜(湾曲)している。
揺動ステージ72の底面における左右方向の中央部には、案内溝(図示せず)が設けられている。案内溝は、奥行き方向に沿って直線的に延びており、奥側に向かって下り傾斜している。揺動ステージ72の奥側の側壁における左右方向の中央部には、球体排出口(図示せず)が設けられている。
揺動ステージ72上に落下した球体は、揺動ステージ72の底面上を揺動した後に、案内溝により誘導され、球体排出口を介して、奥側(回転盤71側)に向かって排出される。そして、球体排出口から排出された球体は、回転盤71に設けられている6[個]のポケットP1〜p6のうち、何れかのポケット(球体排出口から球体が排出された際に、正面に位置しているポケット)に入球する。なお、各ポケットP1〜P6へ入球した球体は、循環機構(図示せず)により、第2球体投入装置96へ循環される。
(制御系の構成)
次に、プッシャーゲーム装置1の制御系の構成を説明する。
図7は、プッシャーゲーム装置1の制御系の構成を示すブロック図である。
各ステーションユニットSUは、制御基板100を備えている。制御基板100は、本体部10aの内部に配置されている。図7に示すように、制御基板100は、処理部110、記憶部120等を含んで構成されている。
記憶部120は、処理部110のワーク領域となる。記憶部120は、半導体メモリ、HDD、SSD、光ディスク装置等により実現できる。
処理部110は、各種センサ81a,81b,82〜85から入力される検知信号、記憶部120に記憶されているプログラム・データ等に基づいて、各種のゲームの進行に必要となる処理を実行する。処理部110は、プロセッサ及びメモリにより実現できる。
特に、処理部110は、チャッカー抽選処理部、JPチャレンジ抽選処理部、JP抽選条件管理部、可動テーブル制御部、ホッパー制御部、表示処理部、音制処理等を含んで構成されている。
チャッカー抽選処理部は、チャッカー抽選に関する処理を実行する。
具体的に、チャッカー抽選処理部は、チャッカー通過検知センサ82からの検知信号の入力に応じてチャッカー抽選処理を実行する。チャッカー抽選処理では、所定の乱数カウンタからチャッカー抽選乱数を取得する。そして、取得したチャッカー抽選乱数と、チャッカー抽選テーブルと、に基づいて、チャッカー抽選の抽選結果を判定する。
本実施形態では、チャッカー抽選の抽選結果として、複数の抽選結果(具体的には、「ピンクボール」、「ゴールドボール」、「メダル15枚」及び「メダル25枚」の4種類)が規定されている。
さらに、チャッカー抽選処理では、判定された抽選結果に応じて、払出処理が実行される。この際、「ピンクボール」に当選した場合には、ピンクボール投入装置93を作動して、ピンクボール投入部24から、所定数(本実施形態では、1[球])のピンクボールを投入する。一方、「ゴールドボール」に当選した場合には、ゴールドボール投入装置94を作動して、ゴールドボール投入部25から、所定数(本実施形態では、1[球])のゴールドボールを投入する。一方、「メダル15枚」に当選した場合には、メダルホッパー91a,91bを作動して、メダル投入部23a,23bから、15[枚]のメダルを投入する。一方、「メダル25枚」に当選した場合には、メダルホッパー91a,91bを作動して、メダル投入部23a,23bから、25[枚]のメダルを投入する。
JPチャレンジ抽選処理部は、JPチャレンジ抽選に関する処理を実行する。
具体的に、JPチャレンジ抽選処理部は、ピンクボール落下検知センサ83からの検知信号の入力に応じて、JPチャレンジ抽選条件判定処理を実行する。JPチャレンジ抽選条件判定処理では、まず、JPチャレンジ抽選カウンタの値に「1」を加算する。次に、加算後のJPチャレンジ抽選カウンタの値が所定値(本実施形態では、10[球])に達したか否かを判定する。そして、加算後のJPチャレンジ抽選カウンタの値が所定値に達したと判定した場合には、JPチャレンジ抽選カウンタの値をリセットするとともに、球体投入処理を実行する。球体投入処理では、第1球体投入装置95を作動して、球体投入口51aから球体転動部52に対して、所定数(本実施形態では、1[球])の球体を投入する。
また、JPチャレンジ抽選処理部は、抽選領域通過検知センサ85からの検知信号の入力に応じて、JPチャレンジ抽選処理を実行する。JPチャレンジ抽選処理では、JPチャレンジ抽選を実行する。
本実施形態では、JPチャレンジ抽選の抽選結果として、複数の抽選結果(具体的には、「JP抽選」、「メダル50枚」及び「メダル100枚」の3種類)が規定されている。
また、制御基板100には、JPチャレンジ抽選カウンタが構成されている。JPチャレンジ抽選カウンタの値は、「0」〜「2」の範囲内で、順次、更新される。本実施形態では、別処理により、所定時間(例えば、3.0[s])ごとに、JPチャレンジ抽選カウンタの値が、次の順番(「0」→「1」→「2」→「0」・・・)の値に更新される。これによって、プッシャーゲーム装置1に電源が投入されている期間中、所定時間(例えば、3.0[s])ごとに、JPチャレンジ抽選カウンタの値が更新される。
JPチャレンジ抽選処理では、まず、JPチャレンジ抽選カウンタの値を取得する。そして、取得したJPチャレンジ抽選カウンタの値に基づいて、JPチャレンジ抽選の抽選結果を判定する。この際、取得したJPチャレンジ抽選カウンタの値=「0」である場合には、抽選結果として「JP抽選」が判定される。一方、取得したJPチャレンジ抽選カウンタの値=「1」である場合には、抽選結果として「メダル50枚」が判定される。一方、取得したJPチャレンジ抽選カウンタの値=「2」である場合には、抽選結果として「メダル100枚」が判定される。
さらに、JPチャレンジ抽選処理では、判定された抽選結果に応じて、当選処理が実行される。この際、「JP抽選」に当選した場合には、JP抽選条件が成立したものとして、記憶部220のJP抽選条件成立フラグ領域に「1」を設定する。一方、「メダル50枚」に当選した場合には、メダルホッパー91a,91bを作動して、メダル投入部23a,23bから、50[枚]のメダルを投入する。一方、「メダル100枚」に当選した場合には、メダルホッパー91a,91bを作動して、メダル投入部23a,23bから、100[枚]のメダルを投入する。
JP抽選条件管理部は、JP抽選条件の成立を監視する。
具体的に、JP抽選条件管理部は、ゴールドボール落下検知センサ84からの検知信号の入力に応じて、JP抽選条件成立処理を実行する。JP抽選条件成立処理では、JP抽選条件が成立したものとして、記憶部220のJP抽選条件成立フラグ領域に「1」を設定する。
また、JP抽選条件管理部は、所定時間(例えば、4.0[ms])ごとに、JP抽選条件監視処理を実行する。JP抽選条件監視処理では、まず、記憶部220のJP抽選条件成立フラグ領域に「1」が設定されているか否かを判定する。そして、JP抽選条件成立フラグ領域に「1」が設定されていると判定した場合には、JP抽選の実行を指定する制御コマンドを、制御基板200に対して出力した後に、JP抽選条件成立フラグ領域に「0」を設定する。
可動テーブル制御部は、記憶部120に記憶されている制御データに基づいて、テーブルモータ92の駆動を制御する。これによって、プッシャーゲーム装置1に電源が投入されている期間中、常時、可動テーブル22が、一定の周期で、進行位置と退行位置との間を往復移動する。
ホッパー制御部は、メダル検知センサ81aからの検知信号の入力に応じて、メダルホッパー91aを作動して、メダル投入部23aから、所定数(本実施形態では、1[枚])のメダルを投入する。また、メダル検知センサ81bからの検知信号の入力に応じて、メダルホッパー91bを作動して、メダル投入部23bから、所定数(本実施形態では、1[枚])のメダルを投入する。また、チャッカー抽選の結果に応じて、メダルホッパー91a,91bを作動して、メダル投入部23a,23bから、所定数のメダルを投入する。さらに、JPチャレンジ抽選の結果に応じて、メダルホッパー91a,91bを作動して、メダル投入部23a,23bから、所定数のメダルを投入する。
表示処理部は、チャッカー抽選処理部によるチャッカー抽選処理の実行に応じて、チャッカー抽選の抽選過程及び抽選結果を示す演出画像を、表示部30に表示させる制御を実行する。この際、演出画像として、複数の図柄がロール状に配置された仮想リールを複数表示し、抽選開始に応じて、各仮想リールを回転し、所定時間が経過したことに応じて、抽選結果に応じた組み合わせとなるように、各仮想リールの回転を停止する演出画像を表示する。
また、表示処理部は、JPチャレンジ抽選処理部による球体投入処理の実行に応じて、JPチャレンジ抽選カウンタの値(現在のタイミングで球体による抽選領域53が発生した場合に選択されるJPチャレンジ抽選の抽選結果)を示す演出画像を、表示部30に表示させる制御を実行する。具体的には、第1球体投入装置95による球体の投入に応じて、3つのポケットを有するルーレットが回転する演出画像の表示を開始する。
この際、演出画像では、3つのポケットとして、JPチャレンジ抽選カウンタの値=「0」(「JP抽選」)に対応する第1ポケットと、JPチャレンジ抽選カウンタの値=「1」(「メダル50枚」)に対応する第2ポケットと、JPチャレンジ抽選カウンタの値=「1」(「メダル100枚」)に対応する第3ポケットと、が表示される。そして、JPチャレンジ抽選カウンタの値に応じて、抽選領域53の真下の位置に表示されるポケットを変更する。
すなわち、JPチャレンジ抽選カウンタの値=「0」とされている期間中には、第1ポケットが抽選領域53の真下の位置に表示され、JPチャレンジ抽選カウンタの値=「1」とされている期間中には、第2ポケットが抽選領域53の真下の位置に表示され、JPチャレンジ抽選カウンタの値=「2」とされている期間中には、第3ポケットが抽選領域53の真下の位置に表示さる。
これによって、球体による抽選領域53の通過が発生するタイミングに応じて選択されるJPチャレンジ抽選の抽選結果を、プレイヤに対して明示することが可能となる。すなわち、第1ポケットが抽選領域53の真下の位置に表示されている期間中に、球体による抽選領域53の通過が発生した場合には、JPチャレンジ抽選の抽選結果として、「JP抽選」が選択される。一方、第2ポケットが抽選領域53の真下の位置に表示されている期間中に、球体による抽選領域53の通過が発生した場合には、JPチャレンジ抽選の抽選結果として、「メダル50枚」が選択される。一方、第3ポケットが抽選領域53の真下の位置に表示されている期間中に、球体による抽選領域53の通過が発生した場合には、JPチャレンジ抽選の抽選結果として、「メダル100枚」が選択される。
したがって、内部抽選であるJPチャレンジ抽選を、擬似的に、物理抽選のように演出することが可能となり、抽選の公平性を向上することが可能となる。
音処理部は、処理部110が実行する各種処理の結果に応じて、BGM、効果音、音声等を生成する音生成処理を実行する。そして、音生成処理により生成された音を、音出力部40に対して出力する。
センターユニットCUは、制御基板200を備えている。制御基板200は、台座部の内部に配置されている。図7に示すように、制御基板200は、処理部210、記憶部220等を含んで構成されている。
記憶部220は、処理部210のワーク領域となる。記憶部220は、半導体メモリ、HDD、SSD、光ディスク装置等により実現できる。
処理部210は、ポケット入球検知センサ86a〜86fから入力される検知信号、制御基板100から入力される制御コマンド、記憶部220に記憶されているプログラム・データ等に基づいて、各種のゲームの進行に必要となる処理を実行する。処理部210は、プロセッサ及びメモリにより実現できる。
特に、処理部210は、JP抽選処理部、回転盤制御部等を含んで構成されている。
JP抽選処理部は、JP抽選に関する処理を実行する。
具体的に、JP抽選処理部は、制御基板100からのJP抽選の実行を指定する制御コマンドの入力に応じて、JP抽選処理を実行する。JP抽選処理では、まず、第2球体投入装置96を作動して、揺動ステージ72の右端部に対して、所定数(本実施形態では、1[球])の球体を投入する。
JP抽選処理では、次に、何れかのポケット入球検知センサ86a〜86fから検知信号が入力されるのを待機する。そして、何れかのポケット入球検知センサ86a〜86fからの検知信号の入力に応じて、JP抽選の抽選結果を判定する。この際、ポケットP1に対応するポケット入球検知センサ86aからの検知信号が入力された場合には、抽選結果として「JACKPOT」が判定される。一方、ポケットP4に対応するポケット入球検知センサ86dからの検知信号が入力された場合には、抽選結果として「メダル500枚」が判定される。一方、ポケットP2に対応するポケット入球検知センサ86b、又は、ポケットP5に対応するポケット入球検知センサ86eからの検知信号が入力された場合には、抽選結果として「メダル200枚」が判定される。一方、ポケットP3に対応するポケット入球検知センサ86c、又は、ポケットP6に対応するポケット入球検知センサ86fからの検知信号が入力された場合には、抽選結果として「メダル100枚」が判定される。
JP抽選処理では、次に、判定された抽選結果に応じて、JP抽選に当選したステーションユニットSUに対する払出処理が実行される。この際、「JACKPOT」に当選した場合には、メダル払出装置98を作動して、JPメダル投入口から、1000[枚]のメダル+メダル貯留部に貯留されている全メダルを投入する。一方、「メダル500枚」に当選した場合には、メダル払出装置98を作動して、JPメダル投入口から、500[枚]のメダルを投入する。一方、「メダル200枚」に当選した場合には、メダル払出装置98を作動して、JPメダル投入口から、200[枚]のメダルを投入する。一方、「メダル100枚」に当選した場合には、メダル払出装置98を作動して、JPメダル投入口から、100[枚]のメダルを投入する。
回転盤制御部は、記憶部120に記憶されている制御データに基づいて、回転盤モータ97の駆動を制御する。これによって、プッシャーゲーム装置1に電源が投入されている期間中、常時、回転盤71が、一定の周期で、回転する。
(プッシャーゲーム装置1の動作について)
次に、プッシャーゲーム装置1の動作を説明する。
プレイフィールドPF上には、管理者によって、予め、多数のメダル(場合によっては、多数のメダルに加えて、ピンクボール及びゴールドボールのうち、少なくとも一方)が載置される。
そして、プレイヤは、メダル投入口12a,12bへメダルを投入して、メダル投入部23a,23bから可動テーブル22の上面に対して新たなメダルを投入することにより、プレイフィールドPF上に載置されているメダルを落下口26へ落下させて、当該メダルを獲得することを目的として、プッシャーゲームを進行する。
すなわち、可動テーブル22の上面に対して新たに投入されたメダルは、可動テーブル22が退行位置に向かって移動する際に、背面板Pにより押されて、可動テーブル22の上面を手前側に向かって移動する。すると、可動テーブル22の上面に載置されている遊技媒体(メダル)が、玉突き状に押されて、可動テーブル22の上面に載置されている遊技媒体のうち、可動テーブル22の手前側の端部に載置されている遊技媒体が、可動テーブル22の上面から固定テーブル21の上面へ落下する。
また、固定テーブル21の上面に落下した遊技媒体は、可動テーブル22が進行位置に向かって移動する際に、可動テーブル22の手前側の端面により押されて、固定テーブル21の上面を手前側に向かって移動する。すると、固定テーブル21の上面に載置されている遊技媒体(メダル、ピンクボール又はゴールドボール)が、玉突き状に押されて、固定テーブル21の上面に載置されている遊技媒体のうち、固定テーブル21の手前側の端部に載置されている遊技媒体が、固定テーブル21の上面から落下口26へ落下する。
そして、プレイヤは、落下口26へ落下したメダルを獲得することが可能となる。
この際、可動テーブル22の上面から落下するメダルによるチャッカー22aの通過が発生すると、チャッカー抽選が実行される。
そして、チャッカー抽選により「ピンクボール」に当選した場合には、ピンクボール投入部24から、所定数(本実施形態では、1[球])のピンクボールが投入される。一方、チャッカー抽選により「ゴールドボール」に当選した場合には、ゴールドボール投入部25から、所定数(本実施形態では、1[球])のゴールドボールが投入される。一方、チャッカー抽選により「メダル15枚」に当選した場合には、メダル投入部23a,23bから、15[枚]のメダルが投入される。一方、チャッカー抽選により「メダル25枚」に当選した場合には、メダル投入部23a,23bから、25[枚]のメダルが投入される。
また、固定テーブル21の上面から落下口26へ落下したピンクボールの数が所定数(本実施形態では、10[球])に達すると、球体投入口51aから、所定数(本実施形態では、1[球])の球体が投入される。
球体投入口51aから投入された球体は、振分回転体56上に落下し、振分回転体56によって、左側領域Lの奥側から開始する経路r1、左側領域Lの手前側から開始する経路r2、右側領域Rの奥側から開始する経路r3、及び、右側領域Rの手前側から開始する経路r4のうち、何れかの経路に振り分けられる。
経路r1へ振り分けられた球体は、ステージ面54a上を揺動した後に、案内溝により誘導され、複合傾斜面54bの途中の位置に排出され、複合傾斜面54bを転動した後に、落下口h1を介して、下段ステージ55の底面における左端部に落下する。その後、下段ステージ55の底面上を揺動した後に、案内溝により誘導され、球体排出口55aを介して、抽選領域53の上方へ排出され、抽選領域53を通過する。
経路r2へ振り分けられた球体は、複合傾斜面54bを転動した後に、落下口h1を介して、下段ステージ55の底面における左端部に落下する。その後、下段ステージ55の底面上を揺動した後に、案内溝により誘導され、球体排出口55aを介して、抽選領域53の上方へ排出され、抽選領域53を通過する。
経路r3へ振り分けられた球体は、直後に、落下口h3を介して、下段ステージ55の底面における左右方向の中央部と右端部との間の位置に落下する。その後、下段ステージ55の底面上を揺動した後に、案内溝により誘導され、球体排出口55aを介して、抽選領域53の上方へ排出され、抽選領域53を通過する。
経路r4へ振り分けられた球体は、落下口h3の側方を通過した後に、上流側の障害物wに衝突することにより、奥側へ誘導され、その後、一対の障害物wにより誘導され、蛇行するように転動し、その後、落下口h2を介して、下段ステージ55の底面における左右方向の右端部に落下する。その後、下段ステージ55の底面上を揺動した後に、案内溝により誘導され、球体排出口55aを介して、抽選領域53の上方へ排出され、抽選領域53を通過する。
このように、4つの経路r1〜r4は、下段ステージ55に到達(落下)するまでに球体が転動する距離、及び、通過した球体が落下する位置(下段ステージ55の底面における球体が落下する位置)が、互いに異なっている。これによって、球体が振り分けられる経路に応じて、球体による抽選領域53の通過が発生するタイミング(球体投入口51aから球体が投入されてから、当該球体が抽選領域53を通過するまでの時間)を不規則化(無作為化・ランダム化)することが可能となる。
さらに、球体による抽選領域53の通過が発生すると、JPチャレンジ抽選が実行される。そして、JPチャレンジ抽選により「JP抽選」に当選した場合には、JP抽選条件が成立する。一方、JPチャレンジ抽選により「メダル50枚」に当選した場合には、メダル投入部23a,23bから、50[枚]のメダルが投入される。一方、JPチャレンジ抽選により「メダル100枚」に当選した場合には、メダル投入部23a,23bから、100[枚]のメダルが投入される。
さらに、上記のように、JPチャレンジ抽選により「JP抽選」に当選すると、JP抽選条件が成立する。また、固定テーブル21の上面から落下口26へ落下したゴールドボールの数が所定数(本実施形態では、1[球])に達すると、JP抽選条件が成立する。
そして、JP抽選条件が成立すると、JP抽選条件が成立したステーションユニットSUの正面に、JP抽選装置70が配置され、JP抽選が実行される。
JP抽選では、揺動ステージ72の右端部に対して、所定数(本実施形態では、1[球])の球体が投入される。揺動ステージ72に投入された球体は、揺動ステージ72の底面上を揺動した後に、案内溝により誘導され、球体排出口を介して、奥側に向かって排出される。そして、球体排出口から排出された球体は、6[個]のポケットP1〜P6のうち何れかのポケットに入球する。
この際、球体がポケットP1に入球した場合には、JP抽選の抽選結果として「JACKPOT」が選択される。一方、球体がポケットP4に入球した場合には、JP抽選の抽選結果として「メダル500枚」が選択される。一方、球体がポケットP2又はポケットP5に入球した場合には、JP抽選の抽選結果として「メダル200枚」が選択される。一方、球体がポケットP3又はポケットP6に入球した場合には、JP抽選の抽選結果として「メダル100枚」が選択される。
そして、JP抽選により「JACKPOT」に当選した場合には、JPメダル投入口から、1000[枚]のメダル+メダル貯留部に貯留されている全メダルが投入される。一方、JP抽選により「メダル500枚」に当選した場合には、JPメダル投入口から、500[枚]のメダルが投入される。一方、JP抽選により「メダル200枚」に当選した場合には、JPメダル投入口から、200[枚]のメダルが投入される。一方、JP抽選により「メダル100枚」に当選した場合には、JPメダル投入口から、100[枚]のメダルが投入される。
(プッシャーゲーム装置1の作用)
プッシャーゲーム装置1では、JPチャレンジ抽選装置50において、球体による抽選領域53の通過を契機として、複数の抽選結果のうち何れかの抽選結果を選択するJPチャレンジ抽選が実行される。これによって、一の抽選領域53を備えるだけで抽選を実行することが可能となる。したがって、複数の抽選結果のそれぞれに対応するポケット(球体が入球するポケット)を備える必要がなくなるため、JPチャレンジ抽選装置50(抽選機構)を小型化することが可能となる。特に、円盤状の抽選フィールドを備える必要がなくなるため、JPチャレンジ抽選装置50(抽選機構)の奥行き方向の寸法を低減することが可能となる。その結果、プッシャーゲーム装置1を小型化することが可能となる。
また、プッシャーゲーム装置1では、複数の経路r1〜r4が構成された上段ステージ54を通過した球体による抽選領域53の通過が可能となっている。これによって、球体が振り分けられる経路に応じて、球体による抽選領域53の通過が発生するタイミングを変化させることができ、その結果、JPチャレンジ抽選が実行されるタイミングを無作為化(ランダム化)することが可能となる。
また、プッシャーゲーム装置1では、JPチャレンジ抽選装置50において、上段ステージ54を通過した球体を揺動させることが可能な揺動部(底面)を有する下段ステージ55を備え、下段ステージ55を通過した球体による抽選領域53の通過が可能となっている。これによって、JPチャレンジ抽選が実行されるタイミングを更に無作為化(ランダム化)することが可能となる。
また、プッシャーゲーム装置1では、JPチャレンジ抽選装置50において、複数の経路r1〜r4のうち少なくとも一の経路には、球体の転動に干渉する障害物wが設けられている。これによって、JPチャレンジ抽選が実行されるタイミングを更に無作為化(ランダム化)することが可能となる。
また、プッシャーゲーム装置1では、JPチャレンジ抽選装置50に投入される球体は、1[球]に制限される。これによって、JPチャレンジ抽選装置50に投入された球体に対するユーザーの注目を向上することが可能となる。
また、プッシャーゲーム装置1では、JPチャレンジ抽選装置50に投入された球体が、必ず、抽選領域53を通過する。これによって、ユーザーの注目を、JPチャレンジ抽選が実行されるタイミングだけに集中させることが可能となる。
また、プッシャーゲーム装置1では、JPチャレンジ抽選の実行を契機として、当該JPチャレンジ抽選に関する情報が表示部30に表示される。これによって、JPチャレンジ抽選の興趣を向上することが可能となる。
特に、プッシャーゲーム装置1では、JPチャレンジ抽選装置50の上段ステージ54において、振分回転体56の左側に構成された左側領域Lと、振分回転体56の右側に構成された右側領域Rと、が含まれている。また、複数の経路r1〜R4には、左側領域Lに構成された経路r1,r2と、右側領域Rに構成された経路r3,r4と、が含まれている。そして、振分回転体56が、球体を左右方向に振り分けることが可能となるように構成されている。これによって、JPチャレンジ抽選装置50の奥行き方向の寸法の増加を抑制しつつ、JPチャレンジ抽選が実行されるタイミングを無作為化(ランダム化)することが可能となる。
また、プッシャーゲーム装置1では、左側領域L及び右側領域Rのうち少なくとも一方の領域において、奥行き方向に並ぶ二以上の経路が構成され、振分回転体56が、球体を奥行き方向に振り分けることが可能となるように構成されている。これによって、JPチャレンジ抽選が実行されるタイミングを更に無作為化(ランダム化)することが可能となる。
さらに、プッシャーゲーム装置1では、振分回転体56は、回転体56aを含んで構成されている。また、回転体56aが、奥行き方向に沿って延びる回転軸により回転することが可能となるように構成されている。さらに、回転体56aの外周面には、球体を受容することが可能な受容部dと、球体を奥行き方向に沿って転動させることが可能な誘導部eと、が設けられている。そして、受容部dにより、球体が左右方向に振り分けられ、誘導部eにより、球体が奥行き方向に振り分けられる。これによって、振分回転体56について、大型化を抑制しつつ、振分け方向を多様化することが可能となる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、固定テーブル21の上面から落下口26へ落下したピンクボールの数が所定数に達した場合に、プレイヤの操作を介することなく、球体投入口51aから上段ステージ54へ球体が投入される構成となっている。
しかしながら、固定テーブル21の上面から落下口26へ落下したピンクボールの数が所定数に達した場合に、プレイヤによる操作手段(例えば、ボタン)の操作に応じて、球体投入口51aから上段ステージ54へ球体が投入される構成としても構わない。かかる構成とすることによって、プレイヤの任意のタイミングで、球体投入口51aから上段ステージ54へ球体を投入することができ、JPチャレンジ抽選装置50によるゲームの興趣を向上することが可能となる。
また、上記実施形態では、球体転動部52において、上下方向に並ぶ2段のステージ(上段ステージ54及び下段ステージ55)が構成されている。
しかしながら、球体転動部52において、上下方向に並ぶ3段以上のステージ(上段ステージ54及び下段ステージ55を含む3段以上のステージ)が構成されていても構わない。
また、抽選機構において、球体転動部52の上流側及び下流側のうち、少なくとも一方において、クルーン(円盤の上面において球体を回転するように転動・揺動等させた後に、当該円盤に設けられた貫通孔を介して、球体を下流側へ誘導することが可能な手段)が配置されている構成としても構わない。
また、球体転動部52において、下段ステージ55に替えて、クルーンを備える構成としても構わない。
また、上記実施形態では、左側領域L及び右側領域Rのそれぞれにおいて、奥行き方向に並ぶ複数の経路が構成されている。
しかしながら、左側領域L及び右側領域Rのそれぞれにおいて、一の経路のみが構成されていても構わない。
または、左側領域L及び右側領域Rのうち、一方の領域のみにおいて、奥行き方向に並ぶ複数の経路が構成されていても構わない。
また、上記実施形態では、左側領域L及び右側領域Rのそれぞれにおいて、奥行き方向に並ぶ2つの経路が構成されている。
しかしながら、左側領域L及び右側領域Rのうち、少なくとも一方の領域において、奥行き方向に並ぶ3つ以上の経路が構成されていても構わない。
また、上記実施形態では、4つの経路r1〜r4のうち、経路r4のみにおいて、球体の転動に干渉する障害物wが設けられている。
しかしながら、4つの経路r1〜r4のうち、二以上の経路において、球体の転動に干渉する障害物が設けられている構成としても構わない。この際、二以上の経路において、互いに異なる構造(構成)の障害物が設けられていることが好ましい。
また、上記実施形態では、球体転動部52が、内部抽選(ソフトウェア抽選)の契機を発生させるための抽選領域53の上流側に配置されている。
しかしながら、球体転動部52が、物理抽選を実行するための抽選機構に組み込まれていても構わない。
例えば、球体転動部52が、JP抽選装置70に組み込まれていても構わない。すなわち、球体転動部52を、揺動ステージ72の上流側に配置するとともに、JP抽選条件が成立した場合に、第2球体投入装置96が、球体投入口51aから球体転動部52(具体的には、上段ステージ54の上面)に対して球体を投入する構成とする。これによって、第2球体投入装置96により投入された球体について、球体転動部52を転動した後に、揺動ステージ72へ流入させることができ、JP抽選(物理抽選)の不規則性(無作為性・ランダム性)を更に向上することが可能となる。
また、上記実施形態では、振分回転体56が、球体の自重により回転する構成となっている。
しかしながら、振分回転体56が、モータ等のアクチュエータにより、所定パターンで回転(駆動)される構成としても構わない。
また、上記実施形態では、JPチャレンジ抽選装置50(球体転動部52)に投入される球体が、1[球]に制限される。
しかしながら、JPチャレンジ抽選装置50(球体転動部52)において、複数の球体が投入(転動)される構成としても構わない。
また、上記実施形態では、JPチャレンジ抽選装置50に投入された球体が、必ず、抽選領域53を通過する。
しかしながら、JPチャレンジ抽選装置50に投入された球体が、所定の確率で、抽選領域53を通過する構成としても構わない。
また、上記実施形態では、落下口26へ落下したメダルが、メダル払出口14を介して、プレイヤに対して払い出される構成となっている。
しかしながら、落下口26へのメダルの落下に応じて、所定数の媒体(例えば、チケット等)が、媒体付与装置により、プレイヤに対して付与される(払い出される)構成としても構わない。
さらに、チャッカー抽選、JPチャレンジ抽選及びJP抽選のうち、少なくとも一の抽選について、抽選結果に応じた数の媒体(例えば、チケット等)が、媒体付与装置により、プレイヤに対して付与される(払い出される)構成としても構わない。
なお、プレイヤが獲得した媒体については、景品への交換、ゲームのプレイ等に使用可能としても構わない。
また、上記実施形態では、各種ボール(具体的には、ピンクボール・ゴールドボール)を多面体として構成している。これによって、各種ボールを球体として構成した場合と比較して、プレイフィールドPF上における過度な転がりを抑制することが可能となる。その結果、各種ボールについて、転がりにより容易に落下口26へ落下してしまう事態、転がりによりプレイフィールドPF上を奥側に向かって移動してしまう事態等の不適切な事態の発生を防止することが可能となる。また、各種ボールを多面体として構成することにより、互いに重なり合うメダル上において留まることが可能となる。
なお、各種ボールについては、球体、四面体等の他の形状として構成しても構わない。
また、上記実施形態に係る構成及び変形例に係る構成のうち、複数の構成を、適宜、組み合わせても構わない。
CU センターユニット
SU ステーションユニット
1 プッシャーゲーム装置
10 筐体
11 操作パネル
20 ゲーム空間
30 表示部
40 音出力部
50 JPチャレンジ抽選装置
52 球体転動部
53 抽選領域
54 上段ステージ
55 下段ステージ
56 振分回転体
70 JP抽選装置

Claims (11)

  1. 抽選機構を備えるゲーム装置であって、
    前記抽選機構は、
    複数の経路が構成されたステージと、
    球体を前記複数の経路のうち何れかの経路に振り分ける振分手段と、
    前記ステージを通過した球体による通過が可能な所定領域と、
    球体による前記所定領域の通過を契機として抽選を実行する抽選手段と、を備えることを特徴とするゲーム装置。
  2. 前記抽選機構は、前記ステージを通過した球体を揺動させることが可能な揺動部を有する第2のステージを備え、
    前記第2のステージを通過した球体による前記所定領域の通過が可能となっていることを特徴とする請求項1に記載のゲーム装置。
  3. 前記複数の経路のうち少なくとも一の経路には、球体の転動に干渉する障害物が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のゲーム装置。
  4. 前記抽選機構に投入される球体は、1球に制限されることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか一項に記載のゲーム装置。
  5. 前記抽選機構に投入された球体は、必ず、前記所定領域を通過することを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか一項に記載のゲーム装置。
  6. 操作手段の操作に応じて、球体が前記抽選機構に投入されることを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか一項に記載のゲーム装置。
  7. 前記抽選の実行を契機として、当該抽選に関する情報が表示手段に表示されることを特徴とする請求項1乃至6のうち何れか一項に記載のゲーム装置。
  8. 前記ステージには、前記振分手段の左側に構成された左側領域と、前記振分手段の右側に構成された右側領域と、が含まれ、
    前記複数の経路には、前記左側領域に構成された経路と、前記右側領域に構成された経路と、が含まれ、
    前記振分手段は、球体を左右方向に振り分けることが可能であることを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか一項に記載のゲーム装置。
  9. 前記左側領域及び前記右側領域のうち少なくとも一方の領域には、奥行き方向に並ぶ二以上の経路が構成され、
    前記振分手段は、球体を奥行き方向に振り分けることが可能であることを特徴とする請求項8に記載のゲーム装置。
  10. 前記振分手段は、回転体を含んで構成され、
    前記回転体は、奥行き方向に沿って延びる軸により回転することが可能となるように構成され、
    前記回転体の外周面には、球体を受容することが可能な受容部と、球体を奥行き方向に沿って誘導することが可能な誘導部と、が設けられ、
    前記受容部により、球体が左右方向に振り分けられ、
    前記誘導部により、球体が奥行き方向に振り分けられることを特徴とする請求項9に記載のゲーム装置。
  11. プッシャーの変位によりプレイフィールド上に載置されている遊技媒体を落下させるゲームの実行が可能であることを特徴とする請求項1乃至10のうち何れか一項に記載のゲーム装置。
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