JP2021104179A - 薬剤包装体及び薬剤所在確認システム - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば暗闇の中でも薬剤の所在位置の特定を助け、その所在確認を容易にする薬剤包装体を提供すること。【解決手段】薬剤包装体であるPTPシート10は、その本体であるカバーフィルム12内にRFICタグ13及び音振動発生部としての音振動板139が埋設されている。RFICタグ13は、携帯端末機器20からの探索信号の受信に応じて音振動板139を振動させ報知音又は振動を出力する。服用者等は、暗闇であっても、PTPシート10を発信原とする報知音又は振動を頼りにPTPシート10を容易に探し出すことができる。また、PTPシート10の透明樹脂シート11に接して音振動板139を設けることで、音又は振動を透明樹脂シート11に共鳴させて増幅させてもよい。【選択図】図3

Description

本発明は、薬剤を包装するための薬剤包装体に関し、特に当該薬剤包装体の所在若しくはその置き場所の探索を助け、又はその所在の確認を容易にする等の薬剤包装体、システム及びそれらの周辺技術に関する。
錠剤等の経口投与薬剤を包装する薬剤包装体として、代表的なものにPTP(Press Through Pack)シートがある。PTPシートは、複数のポケット(ブリスターともいう。)にそれぞれ薬剤を収容した樹脂シートと、樹脂シートの裏側に貼り付けられてポケットを封止するアルミニウム等の金属箔であるカバーフィルムとから構成される。薬剤の服用者は、PTPシートのポケットを潰してカバーフィルムを押し破ることにより薬剤を容易に取り出すことができる。また、PTPシートは、薬剤がポケットに密封されることでその有効成分の変質等を防ぐことができ、また保管や持ち運びにおいても非常に便利であることから、在宅処方薬の包装体として広く用いられている。
近年、薬剤の管理に関する技術として、情報を記憶するメモリと、メモリへの情報の読み取り及び書き込みを非接触通信で行うアンテナとを集積化したICタグを、ポケットを除く樹脂シートの平坦部に埋設したPTPシートが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−247418号公報
ところで、上述したようにPTPシート等の包装体は、保管性や携帯性において優れている反面、その手軽さから、服用者自身が何処にしまったか忘れてしまう場合がある。また、夜間の停電時や、眼の不自由な患者等が薬剤を探すのに手間取るといったことも指摘されている。特に抗生物質のように決められた間隔での服用が求められる医薬においては、服用期間の徒過による思わぬ弊害や副作用を招くおそれもある。
本発明は、こうした事情に鑑みてなされたものであり、例えば夜間の停電時や、眼の不自由な患者等であっても、薬剤の所在を音又は振動で報知することにより、その薬剤の所在位置の特定を助け、又はその所在の確認を容易にする等の技術を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、薬剤を包装するための薬剤包装体であって、該薬剤包装体の本体に外部との無線通信機能を有するRFICタグと音振動発生部とを備え、前記RFICタグが外部からの探索信号を受信したことに応じて前記音振動発生部を駆動することにより周囲に報知音又は振動を出力するように構成された薬剤包装体である。
薬剤包装体は、前記本体が、薬剤収容部を有する樹脂シートと、該樹脂シートに接着されるカバーフィルムとを備え、前記RFICタグと音振動発生部とが前記カバーフィルム内に埋設されていることが好ましい。
また、薬剤包装体は、前記音振動発生部が前記樹脂シートに接して該樹脂シートに振動を伝達するよう構成されていることが好ましい。
また、本発明は、前記薬剤包装体と、該薬剤包装体の前記RFICタグに前記探索信号を送信する端末機器とを備える薬剤所在確認システムである。
また、本発明は、薬剤を包装するための薬剤包装体と、該薬剤包装体の本体に埋設されたRFICタグとの間で相互無線通信可能な端末機器とを備える薬剤所在確認システムであって、前記RFICタグが、前記端末機器からの探索信号を受信したとき応答信号を該端末機器に送信するよう構成され、前記端末機器が、前記応答信号を受信したとき報知音を出力するよう構成された、薬剤所在確認システムである。
薬剤所在確認システムは、前記端末機器が、受信した前記応答信号のパワーに応じた音量で前記報知音を出力するよう構成されていることが好ましい。
本発明によれば、暗闇の中や、あるいは眼の不自由な患者であっても、音又は振動を頼りに薬剤の所在位置を容易に特定することができる。
本発明の一実施形態による薬剤所在確認システムの概略構成図である。 図1のPTPシートを拡大して示す外観斜視図である。 図2のPTPシートの一部を切断した層構造を示す断面図である。 図2のPTPシートに設けられるRFICの電気回路を示すブロック図である。 第1の実施形態によるPTPシートの探索・報知処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態によるPTPシートの探索・報知処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、薬剤包装体の所在(置き場所)を服用者等に認識させるための薬剤所在確認システム1の概略構成を示す図である。なお本システムは、服用者等(以下、薬剤の服用者や薬剤の置き場所を探す者を含めて「服用者等」という。)が薬剤の所在を確認するために、薬剤の探索及び報知が可能に構成されている。本実施形態において、薬剤包装体としてPTPシート10を説明する。ただし、本発明を実施するにあたって、薬剤包装体は、カバーフィルムにアルミ箔層を含むPTPシートに限定されない。例えば紙製や樹脂製のピールオフタイプのPTPシートであってもよい。更に、PTP以外にも、例えば、ブリスターパック、複数種類の薬剤を一包化した包装袋や分包シート、更にピロー包装体や包装箱、大入袋等にも本発明を適用することができる。
先ず、PTPシート10について簡潔に説明する。図2は、本発明の一実施形態によるPTPシート10の外観斜視図であり、図3はPTPシート10の一部を切断した層構造を示す断面図である。PTPシート10は、錠剤Mが収容される複数のポケット11a、11a、・・・が形成された透明樹脂シート11と、透明樹脂シート11の裏面に接着された、アルミニウム箔を含むカバーフィルム12とを有している。カバーフィルム12は、ポケット11a、11a、・・・の開口部を密閉するようにして透明樹脂シート11の裏面に接着されている。
図2に示すようなポケット11aを複数有する形状の透明樹脂シート11は、適宜の熱成形法(真空成形法又は圧縮空気圧成形法等)により、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)又はCPP(無軸延伸ポリプロピレン)等の透明な熱可塑性樹脂のシートから一体成形される。透明樹脂シート11の厚さは例えば0.2〜0.5mmである。なお、ここでは、透明樹脂シート11においてポケット11aが突設される側面を表面とし、その反対側面を裏面とする。
アルミニウム箔からなるカバーフィルム12は、透明樹脂シート11の裏面に対向する側から順に、ヒートシール層121、アルミ箔層122、印刷層123、オーバープリント層124が積層された多層構造を有している。
ヒートシール層121は、透明樹脂シート11の裏面側にカバーフィルム12を接着又は溶着させるための層である。ヒートシール層121は、例えばカバーフィルム12と同一の樹脂(例えばVC(塩化ビニル)又はPP(ポリプロピレン))を混合したものを主剤とする樹脂コート剤を使用し、グラビアコート等での塗布により形成することができる。
アルミ箔層122は、軟質のアルミニウム箔を用いることができる。また、アルミ箔層122は、一方の面が光沢面(鏡面)、その他の面が艶消面(マット面)になっているタイプ、両面とも光沢面(鏡面)になっているタイプ、両面とも艶消面(マット面)になっているタイプのいずれを用いてもよい。
印刷層123は、アルミ箔層122の全面又は一部の領域に形成することができる。また、印刷層123には、例えば文字、図形、記号等を印刷できる。具体的には、薬剤の品名、用量、効能、効果等の不変情報や、製造年月日、ロット番号、有効期限等の可変情報等を印刷することができる。なお、製造年月日、ロット番号、有効期限等の可変情報等は、一次元コード(バーコード)や二次元コード(QRコード(登録商標))により印刷してもよい。
オーバープリント層124は、印刷層123等を保護するための層であり、カバーフィルム12の裏面側最外層に形成されている。オーバープリント層124は、例えばニトロセルロース系、アクリル系、エポキシ系等の透明樹脂からなるOPコート剤をグラビアコート等で塗布して形成することができる。
ここで、PTPシート10から錠剤Mを取り出す場合、ポケット11aの頂部に指を押し当て、ポケット11aを潰しながら錠剤Mをカバーフィルム12側に押しつける。これにより、アルミニウム箔からなるカバーフィルム12の錠剤Mが押しつけられた箇所が破れることで、錠剤MをPTPシート10から取り出すことができる。
本実施形態によるPTPシート10は、RFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)タグ13がカバーフィルム12内に組み込まれている。ここで、RFICタグ13は、後述する携帯端末機器20との間で適宜の周波数帯域での近距離無線相互通信が可能なICタグである。金属による無線通信への影響を可能な限りなくすため、PTPシート10の耳部10E(ポケット11aが形成されていない端部)のアルミ箔層122に窓部122aを形成し、その窓部122a及びその直下のオーバープリント層124内にRFICタグ13が埋設されることが好ましい。
また、RFICタグ13は、携帯端末機器20が発信する電波をエネルギー源として動作するパッシブタイプを使用することが好ましい。パッシブタイプのRFICタグ13により、アクティブタイプに比較して、PTPシート10の厚みの増加を抑制でき、またバッテリー切れのおそれもなくなる。更に、RFICタグ13をオーバープリント層124によって覆うことにより、外部からの衝撃による破損等を防止することができる。
RFICタグ13は肉薄のシート状であり、そのパッケージの一面に、音振動発生部である音振動板139が設けられている。そして、音振動板139が透明樹脂シート11の裏面にヒートシール層121又は任意の接着材を介して接合されている。音振動板139は、電気信号を音振動に変換して透明樹脂シート11を振動させることで、PTPシート10自体が音又は振動を発するように構成されている。
図4に、RFICタグ13の電気的な回路ブロック図を示す。RFICタグ13は、主たる機能要素として、IC制御部130、アンテナ部138及び音振動発生部としての音振動板139を備えている。
IC制御部130は、プロセッサ131、メモリ132、送受信回路133、整流回路134、変調回路135、復調回路136、駆動回路137等を含む集積回路からなる。
プロセッサ131は、携帯端末機器20との通信制御、音振動板139の報知制御等を含むRFICシステムの全体を統括制御する演算処理回路である。メモリ132は、プロセッサ131による演算処理のワーキングメモリであるとともに、プロセッサ131が実行する制御プログラム、参照されるパラメータ、本RFICタグ13のID情報、音振動板139から出力される報知音又は振動のソースデータ、薬剤情報等を記憶する記憶手段である。
送受信回路133は、アンテナ部138が受信した電波の波高値を制限して整流回路134に出力する信号受信機能と、変調回路163で変調された応答アナログ信号を増幅し、アンテナ部138を介して携帯端末機器20等へ送信する信号送信機能とを兼ね備えた回路である。
整流回路134は、送受信回路133を介して受信した電波信号を整流する回路であり、RFICタグ13の動作電力を得るための電源回路を構成する。
変調回路135は、デジタルの応答信号を、アンテナ部138を介して出力するアナログの応答信号に変調する回路である。復調回路136は、アンテナ部138が受信した、携帯端末機器20からの電波信号から変調成分を抽出し、デジタルのコマンドデータに復調する回路である。
駆動回路137は、プロセッサ131の制御下で音振動板139を振動駆動して、後述するように、周囲にPTPシート10を認識させるための報知音又は振動を出力させるための回路である。
アンテナ部138は、携帯端末機器20との間の無線通信における周波数帯に適合して形成されている。
音振動板139は、圧電セラミックス139Aと、黄銅やニッケル等の金属板139Bとが対向配置されて形成されている。駆動回路137が、報知音の再生又は振動を発生させるための交番電気信号に従った変動電圧を圧電セラミックス139A及び金属板139Bの各電極に付加することにより、圧電セラミックス139Aが振動する。その振動が透明樹脂シート11に伝達され共鳴することにより音又は振動が増幅される。
次に、本実施形態において携帯端末機器20は、例えばスマートフォンやタブレット端末等を採用できる。携帯端末機器20は、PTPシート10のRFICタグ13との間の近距離無線通信(NFC;Near Field Communication)機能を備えている。このNFCにより、RFICタグ13のメモリ132からの情報の読み取り(リード機能)及びメモリ132への情報の書き込み(ライト機能)に加え、以下説明する本発明に関連するPTPシート10の探索・報知機能を実現している。
なお、以下説明するPTPシート10の探索・報知機能は、携帯端末機器20のSoC(System on a Chip)201及びRFICタグ13のIC制御部130が、NFCを介して相互に連携動作することにより実現される。ここで、携帯端末機器20のSoC201は、当該携帯端末機器20にインストールされたアプリケーションプログラム(「専用アプリ」という。)に従って演算処理を実行する。また、RFICタグ13のプロセッサ131は、メモリ132、より詳細にはROMに予め記録されたプログラムコードに従い演算処理を実行する。
(第1の実施形態)
図5は、第1の実施形態によるPTPシート10の探索・報知処理を示すフローチャートである。本実施形態では、まず、服用者等が携帯端末機器20で専用アプリを起動して、PTPシート10の探索開始操作を行うと、携帯端末機器20は探索信号を周囲に出力する(ステップS11)。本実施形態では、探索信号として、指向性が比較的広い短波帯〜UHF帯(例えば13.56MHz帯、433MHz帯、860〜960MHz帯の何れか)であることが好ましい。
PTPシート10のRFICタグ13は、アンテナ部138で受信した電波を整流し、駆動に必要な電気エネルギーを内部のシートコンデンサに蓄積する。また、受信した電波を復調し、携帯端末機器20からの探索信号であると認識したとき(ステップS21:YES)、応答信号を変調してアンテナ部138を介して外部に出力する(ステップS22)。
携帯端末機器20は、ステップS11で探索信号を出力してから、少なくとも所定のタイムアウト時間(例えば3分)を経過するまで、RFICタグ13からの応答信号の受信を待つ(ステップS12:NO〜ステップS16:NOのループ)。探索信号及び応答信号の電波周波数が、例えば短波帯〜UHF帯の場合の通信距離は数メートルである。そのため、服用者等は、RFICタグ13から応答信号を受信するまで、起動中の携帯端末機器20を持ってPTPシート10が在ると思われる場所に移動し、応答信号を受信するまでその探索を続けることができる。
携帯端末機器20は、PTPシート10のRFICタグ13から応答信号を受信した場合には(ステップS12:YES)、パネル等に探索成功のメッセージ(例えば「お薬が近くに見つかりました」等)を表示することができる(ステップS13)。他方、RFICタグ13は、携帯端末機器20から探索信号を受信し(ステップS21:YES)、応答信号を出力した後(ステップS22)又は応答信号の出力と同時に、音振動板139を振動させて、報知音又は振動を周囲に出力する(ステップS23)。
このようにして、服用者等は、暗闇や眼が不自由であっても、PTPシート10を発信原とする報知音又は振動を頼りにPTPシート10を探し出すことができ、その所在を容易に確認することができる。
また、服用者等は、PTPシート10の所在を確認できた後、携帯端末機器20のタッチパネル等で探索の解除操作をすることができる。携帯端末機器20は、この解除操作を受け付けると(ステップS14)、探索信号の出力を停止する(ステップS15)。
RFICタグ13側では、探索信号を受信する間、継続して報知音又は振動を出力し続けているが(ステップS22〜ステップS24:YESのループ)、携帯端末機器20側での服用者等の解除操作等により探索信号の受信が終わると(ステップS24:NO)、応答信号の出力を停止し(ステップS25)、また報知音又は振動の出力を停止させ(ステップS26)、探索信号待ちの初期状態に戻る。
なお、携帯端末機器20は、上述のステップS11で探索信号を出力してから所定のタイムアウト時間(例えば3分)を経過しても、RFICタグ13からの応答信号を受信できなかった場合には(ステップS16:YES)、パネル等に探索失敗のメッセージ(例えば「お薬が見つかりませんでした」等)を表示して(ステップS17)、探索信号の出力を停止することができる(ステップS18)。また、図5のフローチャートには示していないが、RFICタグ13からの応答信号の受信待ち状態(ステップS12:NO〜ステップS16:NOのループ)の間に、服用者等による解除操作(探索キャンセル操作)を受け付けた場合には、割り込み処理により本探索処理を終了させてもよい。
(第2の実施形態)
次は、図6は、第2の実施形態によるPTPシート10の探索・報知処理を示すフローチャートである。本実施形態では、まず、服用者等が携帯端末機器20で専用アプリを起動して探索開始操作を行うと、携帯端末機器20は探索信号を周囲に出力する(ステップS31)。本実施形態では、探索信号の電波の周波数帯は、指向性が比較的狭いUHF帯〜マイクロ波帯(例えば860〜960MHz帯又は2.45GHz帯)とすることができ、好ましくは2.45GHzのマイクロ波帯としてもよい。
PTPシート10のRFICタグ13は、アンテナ部138で受信した電波を整流し、駆動に必要な電気エネルギーを内部のシートコンデンサに蓄積する。また、受信した電波を復調し、携帯端末機器20からの探索信号であると認識したとき(ステップS41:YES)、応答信号を変調してアンテナ部138を介して外部に出力する(ステップS42)。
また、RFICタグ13は、発光素子を備えてもよく、探索信号に同調して発光素子を駆動する発光処理を行ってもよい(ステップS43)。それにより、服用者等は、PTPシート10が発光する光を頼りにPTPシート10を探し出すことができ、またその所在を容易に確認することができる。
携帯端末機器20は、ステップS31で探索信号を出力した後、RFICタグ13からの応答信号の受信を待つ待機状態となる(ステップS32:NOのループ)。本実施形態の探索信号は指向性が比較的狭いため、服用者等は、PTPシート10が在ると思われる方向に携帯端末機器20を向けて、応答信号を受信するまでその探索を続けることができる。
携帯端末機器20は、PTPシート10のRFICタグ13から応答信号を受信したとき(ステップS32:YES)、受信した応答信号のパワーに応じた音量で、スピーカから報知音を出力する(ステップS33)。これにより、服用者等は、携帯端末機器20を左右に振り、報知音量が最大となる方向にPTPシート10が在ると推認することができる。
また、服用者等は、PTPシート10の所在を確認できた後、携帯端末機器20のタッチパネル等で探索の解除操作をすることができる。携帯端末機器20は、この解除操作を受け付けると(ステップS34:YES)、探索信号の出力を停止するとともに(ステップS35)、報知音の出力も停止する(ステップS36)。
RFICタグ13側では、探索信号を受信する間、応答信号を出力し続けている(ステップS42〜S44:YESのループ)。RFICタグ13は、服用者等の解除操作等により探索信号の受信が終わると(ステップS44:NO)、応答信号の出力を停止し(ステップS45)、また発光処理も停止して(ステップS46)、探索信号待ちの初期状態に戻る。
なお、図6のフローチャートには示していないが、携帯端末機器20は、RFICタグ13からの応答信号の受信待ちの状態(ステップS32:NOのループ)で、所定のタイムアウト時間(例えば3分)を経過してもRFICタグ13からの応答信号を受信できなかった場合や、服用者等による解除操作(探索キャンセル操作)を受け付けた場合には、探索信号の出力を停止して処理を終了させてもよい。
1 薬剤所在確認システム
10 PTPシート
10E 耳部
11 透明樹脂シート
11a ポケット(薬剤収容部)
12 カバーフィルム
13 RFICタグ
20 携帯端末機器
121 ヒートシール層
122 アルミ箔層
122a 窓部
123 印刷層
124 オーバープリント層
130 IC制御部
131 プロセッサ
132 メモリ
133 送受信回路
134 整流回路
135 変調回路
136 復調回路
137 駆動回路
138 アンテナ部
139 音振動板(音振動発生部)
139A 圧電セラミックス
139B 金属板
201 SoC
M 錠剤(薬剤)

Claims (6)

  1. 薬剤を包装するための薬剤包装体であって、
    該薬剤包装体の本体に外部との無線通信機能を有するRFICタグと音振動発生部とを備え、
    前記RFICタグが外部からの探索信号を受信したことに応じて前記音振動発生部を駆動することにより周囲に報知音又は振動を出力するように構成された薬剤包装体。
  2. 前記本体が、薬剤収容部を有する樹脂シートと、該樹脂シートに接着されるカバーフィルムとを備え、
    前記RFICタグと音振動発生部とが前記カバーフィルム内に埋設されている、請求項1に記載の薬剤包装体。
  3. 前記音振動発生部が前記樹脂シートに接して該樹脂シートに振動を伝達するよう構成されている、請求項2に記載の薬剤包装体。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の薬剤包装体と、該薬剤包装体の前記RFICタグに前記探索信号を送信する端末機器とを備える薬剤所在確認システム。
  5. 薬剤を包装するための薬剤包装体と、該薬剤包装体の本体に埋設されたRFICタグとの間で相互無線通信可能な端末機器とを備える薬剤所在確認システムであって、
    前記RFICタグが、前記端末機器からの探索信号を受信したとき応答信号を該端末機器に送信するよう構成され、
    前記端末機器が、前記応答信号を受信したとき報知音を出力するよう構成された、薬剤所在確認システム。
  6. 前記端末機器が、受信した前記応答信号のパワーに応じた音量で前記報知音を出力するよう構成されている、請求項5に記載の薬剤所在確認システム。
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WO2024018853A1 (ja) * 2022-07-19 2024-01-25 サトーホールディングス株式会社 状態検出システム、検出装置、状態検出方法、及びプログラム

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