JP2021101333A - プログラムおよび情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの属性に応じた応答を行なうプログラム等を提供すること。【解決手段】プログラムは、宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェース20から取得した音声データに基づくリクエスト、および、前記ユーザーインタフェース20を識別するユーザーインタフェース識別子を取得し、取得した前記ユーザーインタフェース識別子に基づいて前記客室に宿泊中の宿泊客にかかる宿泊客情報を取得し、取得した前記宿泊客情報および前記リクエストに基づいて商品またはサービスの情報である商品サービス情報を出力する処理をコンピュータに実行させる。【選択図】図2

Description

本発明は、プログラムおよび情報処理方法に関する。
ユーザとロボットとの間で、自然言語による対話を成立させるコミュニケーションシステムが提案されている。ロボットは、マイクおよびスピーカを有する。マイクを用いてユーザの発話を取得してサーバに送り、会話データベースを参照して生成した応答をサーバから取得して、スピーカから出力することで、ユーザとの対話を行なえる(特許文献1)。
特開2017−191531号公報
ホテル等の宿泊施設においては、年齢、性別、国籍、住所等の属性が異なるさまざまな宿泊客を受け入れる。特許文献1に開示されたコミュニケーションシステムにおいては、個々の宿泊客の属性に基づいて応答内容を定めることはできない。
一つの側面では、ユーザに関する情報、特に、ユーザの属性に応じた応答を行なうプログラム等を提供することを目的とする。
プログラムは、宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェースから取得した音声データに基づくリクエスト、および、前記ユーザーインタフェースを識別するユーザーインタフェース識別子を取得し、取得した前記ユーザーインタフェース識別子に基づいて前記客室に宿泊中の宿泊客にかかる宿泊客情報を取得し、取得した前記宿泊客情報および前記リクエストに基づいて商品またはサービスの情報である商品サービス情報を出力する処理をコンピュータに実行させる。
一つの側面では、ユーザに関する情報、特に、ユーザの属性に応じた応答を行なうプログラム等を提供できる。
情報処理システムの動作の概要を示す説明図である。 情報処理システムの構成を説明する説明図である。 PMSDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 スピーカDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 紹介施設DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 リコメンドモデルの概要を説明する説明図である。 情報処理システムの動作の概要を示すシーケンス図である。 プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態2のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 案内履歴DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 レポート画面の例を説明する説明図である。 実施の形態3のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態4のリコメンドモデルの概要を説明する説明図である。 実施の形態4のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 ユーザDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 実施の形態5のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 連携情報DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。 実施の形態6のリコメンドモデルの概要を説明する説明図である。 実施の形態6のスマートスピーカが表示する画面の例を説明する説明図である。 実施の形態6のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 実施の形態7の情報処理装置の機能ブロック図である。 実施の形態8の情報処理システムの構成を示す説明図である。
[実施の形態1]
図1は、情報処理システム10の動作の概要を示す説明図である。情報処理システム10は、ホテル等の宿泊施設の客室に配置されたスマートスピーカ20を含む。スマートスピーカ20は略半球形状であり、平面部に円形のタッチパネル25と、カメラ28とを有する。スマートスピーカ20は、タッチパネル25が斜め上方を向くように設置されている。スマートスピーカ20は、球面部分の上部にマイク26を、球面部分の下部にスピーカ27をそれぞれ有する。
なお、実施の形態では、ユーザーインタフェースとして、スマートスピーカ20を用いて説明するが、ユーザーインタフェースは、宿泊客(ユーザ)の情報を取得し、宿泊客に情報を伝達することができるものであれば、スマートスピーカ20に限定されるものではない。例えば、マイクやスピーカの機能を備えるスマートフォンやPC等を用いて代替することも可能である。
宿泊客がたとえば「和食の店を教えて」と、リクエストを発話する。情報処理システム10は、PMS(Property Management System:ホテル管理システム)に記録されている宿泊客の属性に基づいて、その宿泊客に紹介、すなわちリコメンドする和食レストランを抽出する。情報処理システム10は、スピーカ27から「3軒表示します」と発声するとともに、タッチパネル25に1軒目の和食レストランにかかる情報を表示する。なお、リクエストの内容は、商品またはサービスに関するものであれば和食の店に限られるものではなく、リコメンドする情報も商品またはサービスに関する情報(商品サービス情報)であればよい。
宿泊客は、タッチパネル25を操作することにより、抽出された3軒のレストランにかかる情報を見比べる。宿泊客は、タップ等の操作により、レストランの所在地の地図および電話番号等の情報をタッチパネル25に表示させることができる。タッチパネル25の操作は、既存のスマートフォン等と同様であるため、詳細については説明を省略する。
ここで、PMSについて簡単に説明する。PMSは、宿泊施設の管理システムであり、宿泊客の住所、氏名、国籍、料金決済方法、同行者および宿泊履歴等が記録されている。高級ホテル等、個々の顧客に応じたサービスを提供する宿泊施設で使用されるPMSには、宿泊客の好み、各種記念日およびアレルギー等の情報も記録されている。PMSは、宿泊施設ごとに、または、チェーン系列ごとに導入されており、予約の受け付け、チェックイン、チェックアウトおよび精算等の処理に使用される。
PMSを参照することにより、情報処理システム10はユーザの好みおよび状況に合う和食レストランを提示できる。たとえば、ユーザが子供連れである場合と、カップルである場合とでは、情報処理システム10は異なる和食レストランを提示する。ユーザが20代である場合と、70代である場合とでも、情報処理システム10は異なる和食レストランを提示する。
図2は、情報処理システム10の構成を説明する説明図である。情報処理システム10は、前述のスマートスピーカ20に加えて、管理サーバ30、音声応答サーバ14およびPMSサーバ15(ネットワーク接続されたPMS)を含む。
スマートスピーカ20は、前述のタッチパネル25、マイク26、スピーカ27およびカメラ28に加えて、CPU(Central Processing Unit)21、主記憶装置22、補助記憶装置23、通信部24およびバスを備える。CPU21は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。CPU21には、一または複数のCPUまたはマルチコアCPU等が使用される。CPU21は、バスを介してスマートスピーカ20を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置22は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置22には、CPU21が行なう処理の途中で必要な情報およびCPU21で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置23は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置23には、CPU21に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。
通信部24は、スマートスピーカ20とネットワークとの間のデータ通信を行なうインターフェイスである。タッチパネル25は、液晶表示パネル等の表示部251と、表示部251に積層された入力部252とを備える。
なお、図1に示すスマートスピーカ20の形状は例示であり、スマートスピーカ20は略半球状に限定しない。スマートスピーカ20は、柱状、直方体状等の任意の形状であっても良い。スマートスピーカ20は、スマートフォン、タブレットまたはパソコン等の汎用の情報処理装置であっても良い。スマートスピーカ20は、パソコン等の汎用の情報処理装置と、外付けのマイク、スピーカおよびカメラとの組合せにより構成されても良い。
管理サーバ30は、CPU31、主記憶装置32、補助記憶装置33、通信部34およびバスを備える。CPU31は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。CPU31には、一または複数のCPUまたはマルチコアCPU等が使用される。CPU21は、バスを介して管理サーバ30を構成するハードウェア各部と接続されている。
主記憶装置32は、SRAM、DRAM、フラッシュメモリ等の記憶装置である。主記憶装置32には、CPU31が行なう処理の途中で必要な情報およびCPU31で実行中のプログラムが一時的に保存される。
補助記憶装置33は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置33には、スピーカDB(Database)41、紹介施設DB42、リコメンドモデル48、CPU31に実行させるプログラム、およびプログラムの実行に必要な各種データが保存される。なお、リコメンドモデル48については後述する。
スピーカDB41、紹介施設DB42およびリコメンドモデル48は、管理サーバ30に接続された外部の大容量記憶装置、または、ネットワークを介して管理サーバ30に接続された他のサーバに記録されていても良い。
通信部34は、管理サーバ30とネットワークとの間のデータ通信を行なうインターフェイスである。管理サーバ30は、パソコンまたはサーバマシン等の汎用の情報処理装置である。管理サーバ30は、大型計算機上で動作する仮想マシンでも良い。管理サーバ30は、複数の複数のコンピュータまたはサーバマシンを組み合わせて構成されても良い。
音声応答サーバ14は、スマートスピーカ20から音声データを取得して、音声認識等の処理を行なうとともに、応答にかかる音声データをスマートスピーカ20に送信する情報処理装置である。
PMSサーバ15は、PMSの管理を行なう情報処理装置である。音声応答サーバ14およびPMSサーバ15は、パソコンまたはサーバマシン等の汎用の情報処理装置である。音声応答サーバ14およびPMSサーバ15は、大型計算機上で動作する仮想マシンでも良い。音声応答サーバ14およびPMSサーバ15は、複数の複数のコンピュータまたはサーバマシンを組み合わせて構成されても良い。
図3は、PMSDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。PMSDBは、PMSサーバ15に記録されている情報のうち、宿泊施設に宿泊中および予約中のユーザにかかる情報を関連づけて記録するDBである。PMSDBは、日付フィールド、宿泊施設フィールド、宿泊者フィールドおよび状態フィールドを有する。宿泊施設フィールドは、名称フィールドおよび部屋番号フィールドを有する。
宿泊者フィールドは、代表者フィールド、同行者数フィールド、関係フィールドおよび特記事項フィールドを有する。代表者フィールドは、名前フィールド、年齢フィールド、住所フィールド、性別フィールドおよび国籍フィールドを有する。
日付フィールドには、日付が記録されている。名称フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。部屋番号フィールドには、客室の部屋番号が記録されている。名前フィールドには代表者の名前が記録されている。年齢フィールドには、代表者の年齢が記録されている。住所フィールドには、代表者の住所が記録されている。性別フィールドには、代表者の性別が記録されている。国籍フィールドには、代表者の国籍が記録されている。
同行者数フィールドには、代表者に同行して宿泊する宿泊者の人数が記録されている。関係フィールドには、代表者と同行者との関係が記録されている。特記事項フィールドには、宿泊者に関する特記事項が記録されている。状態フィールドには、宿泊者の状態が記録されている。宿泊者フィールドの各サブフィールドに記録された情報は、宿泊客の属性にかかる宿泊客属性の一例である。
PMSDBは、1つの客室について、1つのレコードを有する。宿泊者フィールドの各サブフィールドのデータは、予約受付時に取得されるか、または、チェックイン時にフロントの担当者等により入力される。過去にも宿泊したことがある宿泊者に関しては、過去の宿泊時に記録されたデータから取得されても良い。
図3中の333号室にかかるレコードを例にして説明を続ける。代表者フィールドの各サブフィールドには、代表者である「田中一郎」氏の年齢、住所、性別および国籍が記録されている。同行者数フィールドの「1」は、代表者である「田中一郎」氏と同行者1人の、合計2人が宿泊することを示す。関係フィールドの「夫婦」は、333号室に宿泊する2人が、夫婦であることを意味する。特記事項フィールドの「銀婚式」は、333号室に宿泊する夫婦が、銀婚式を迎えることを意味する。状態フィールドの「未到着」は、まだチェックインしていないことを意味する。
図3中の334号室にかかるレコードを例にして説明を続ける。代表者フィールドの各サブフィールドには、代表者である「王敏」氏の年齢、住所、性別および国籍が記録されている。同行者数フィールドの「3」は、代表者である「王敏」氏と同行者3人の、合計4人が宿泊することを示す。関係フィールドの「家族」は、334号室に宿泊する4人が、家族連れであることを意味する。特記事項フィールドの「幼児2人」は、334号室に宿泊する4人のうち、2人が幼児であることを意味する。状態フィールドの「チェックイン済」は、チェックインが済んでいることを意味する。
図4は、スピーカDB41のレコードレイアウトを説明する説明図である。スピーカDB41は、スマートスピーカ20に固有に付与されたスピーカID(Identifier)と設置場所とを関連づけて記録するDBである。なお、本実施の形態では、スマートスピーカ20を識別する具体例として、スピーカIDを用いるが、ユーザーインタフェースを識別するためのユーザーインタフェース識別子としては、ユーザーインタフェースを識別するための情報であればよく、当該ユーザーインタフェースが設置された客室の部屋番号や、ユーザーインタフェースに割り振られたIPアドレス等であってもよい。
スピーカDB41は、スピーカIDフィールドおよび設置場所フィールドを有する。設置場所フィールドは、宿泊施設名フィールドおよび部屋番号フィールドを有する。スピーカIDフィールドには、スピーカIDが記録されている。宿泊施設名フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。部屋番号フィールドには、客室の部屋番号が記録されている。スピーカDB41は、1台のスマートスピーカ20について1つのレコードを有する。
図5は、紹介施設DB42のレコードレイアウトを説明する説明図である。紹介施設DB42は、宿泊施設が宿泊客に紹介する紹介施設に固有に付与した紹介施設IDと、詳細情報とを関連づけて記録するDBである。
紹介施設DB42は、宿泊施設名フィールド、紹介施設IDフィールド、名前フィールドおよび施設詳細フィールドを有する。施設詳細フィールドは、種類フィールド、宿泊施設内フィールド、会員フィールド、特徴フィールドおよびURL(Uniform Resource Locator)フィールドを有する。
宿泊施設名フィールドには、宿泊施設の名称が記録されている。紹介施設IDフィールドには、紹介施設IDが記録されている。名前フィールドには、紹介施設の名前が記録されている。種類フィールドには、施設の種類が記録されている。宿泊施設内フィールドには、宿泊施設内の施設であるか否かが記録されている。すなわち、宿泊施設内の施設である場合には、宿泊施設内フィールドに「YES」が記録されている。宿泊施設外の施設である場合には、宿泊施設内フィールドに「NO」が記録されている。宿泊施設内フィールドに「YES」が記録されている施設は、宿泊施設内に設けられた施設の一例である。
会員フィールドには、特定のグループの会員であるか否かが記録されている。グループは、たとえば宿泊施設が主催する観光客向け施設のグループであり、「YES」は有料会員である施設を、「NO」はそれ以外の施設をそれぞれ示す。なお、グループは、地域の観光協会、または、地元の商店街等であっても良い。
特徴フィールドには、たとえば対応可能な言語、および、提供可能なサービス等、施設の特徴が記録されている。URLフィールドには、施設の広告等をタッチパネル25に表示させるWEB(World Wide Web)サイトのURLが記録されている。
図6は、リコメンドモデル48の概要を説明する説明図である。リコメンドモデル48は、ユーザに関する入力データを受け付けて、出力データを出力するモデルである。入力データは、ユーザの属性、ユーザのリクエスト、およびユーザの声を分析して推測したユーザの感情等である。
ユーザの属性は、図3を使用して説明した宿泊者フィールドの各サブフィールドに記録された事柄を含む。ユーザの属性は、チェックイン時刻、チェックアウト時刻、予約方法、および、宿泊料金の支払方法等を含んでも良い。ユーザのリクエストは、たとえば「和食の店」、「コンビニエンスストア」または「ドラッグストア」等、ユーザによるリクエストを音声分析して得た質問項目である。
ユーザの感情は、たとえば「リラックス」、「怒り」、「焦り」、「空腹」または「体調不良」等である。ユーザの感情は、「怒り80パーセント、空腹20パーセント」のように、複数の感情の組合せ比率を用いて表現されても良い。
入力データは、天候および交通情報等を含んでも良い。例えば、天候が悪い場合には、リコメンドモデル48は、徒歩での移動距離の長い施設の推奨度合いが小さい出力データを出力する。電車が遅延している場合には、リコメンドモデル48は、電車が交通手段となる施設の推奨度合いが小さい出力データを出力する。入力データは、客室の室温、湿度、照明の色と明るさ、および、テレビの音量等の客室の環境を含んでも良い。例えば、客室の照明が暗い場合、リコメンドモデル48は、照明を落としたバーの推奨度合いが大きい出力データを出力する。出力データは、ユーザに紹介する施設の紹介施設IDおよび推奨度合いの大小を示す点数である。
リコメンドモデル48は、たとえば、さまざまな入力データに対してベテランのコンシェルジュが紹介する施設を、コンシェルジュへのアンケート等により収集した教師データに基づいて、ディープラーニング等の機械学習により作成する。リコメンドモデル48は入力データに基づいて紹介する施設を定める決定木をコーディングしたプログラム等であっても良い。
教師データの収集について、具体例を説明する。一人のユーザに関する入力データをベテランのコンシェルジュに見せる。コンシェルジュは、ユーザに対して紹介する施設を判断して回答する。ここでコンシェルジュは、紹介する施設を1つだけ回答しても、複数の施設を順位づけまたは点数付けして回答しても良い。コンシェルジュによる回答は、入力データと関連づけて記録され、機械学習の教師データに使用される。
以上に説明した教師データを使用した、機械学習について説明する。教師データ中の入力データを説明変数に、回答を目的変数にそれぞれ使用する。説明変数をニューラルネットワークに入力した場合に、ニューラルネットワークの出力が目的変数に近付くように、ニューラルネットワークのパラメータを調整する。以上により、入力データを入力した場合に、ベテランのコンシェルジュの判断に近い回答、すなわち、入力データにかかるユーザに紹介することが望ましい施設を出力するリコメンドモデル48が作成される。
図3中の334号室にかかるレコードを例にして、具体例を説明する。幼児2人を連れた4人家族で宿泊している「王敏」氏、または同行者が、夕食を食べるレストランを尋ねた場合には、ベテランコンシェルジュは個室があるレストランまたはカジュアルレストラン等、幼児連れで入りやすいレストランを紹介する。同様に「王敏」氏、または同行者が観光ツアーを尋ねた場合には、ベテランコンシェルジュは幼児が楽しめる観光ツアーを紹介する。
同じ「王敏」氏とその妻が夫婦だけで記念日に宿泊して夕食を食べるレストランを尋ねた場合には、ベテランコンシェルジュは夫婦の好みを勘案した上で、たとえば夜景が綺麗なレストラン等の、記念日にふさわしいレストランを紹介する。観光ツアーを尋ねた場合には、ベテランコンシェルジュは大人向けの観光ツアーを紹介する。
さらに、「王敏」氏が出張のために単独で宿泊し、夕食を食べるレストランを訪ねた場合には、ベテランコンシェルジュは「王敏」氏自身の好みに合うレストランを紹介する。
以上に例示したようにベテランコンシェルジュは、代表者が同一であっても、同行者の構成によって異なる回答を行なう。このようなベテランコンシェルジュの回答に基づいて作成した教師データを学習させることにより、同行者の構成を反映した適切な回答を出力するリコメンドモデル48が実現される。
PMSDBに同行者の名前、年齢、住所、性別および国籍等の詳細情報が記録される場合には、同行者の詳細情報を教師データに加えることができる。代表者と同行者との組合せに応じて、さらに適切な回答を出力するリコメンドモデル48が実現される。
図7は、情報処理システム10の動作の概要を示すシーケンス図である。ユーザが、スマートスピーカ20に対して、たとえば「和食の店を教えて」のように自然言語の音声によりリクエストを入力する。音声は、マイク26により取得される(ステップS501)。CPU21は、取得した音声を電気信号に変換した音声データと、カメラ28により撮影された画像と、スピーカIDとを音声応答サーバ14に送信する(ステップS502)。
音声応答サーバ14は、音声データに基づいて音声認識を行ない、ユーザのリクエストを文字列に変換する(ステップS511)。音声応答サーバ14は、変換した文字列に基づいて意味解析を行ない、ユーザのリクエストの意味を判定する(ステップS512)。音声応答サーバ14は、音声データに基づいて発話時のユーザの感情を推定する感情解析を行なう(ステップS513)。なお、音声認識、意味解析および感情解析については公知の手法を使用できるため、詳細については説明を省略する。感情解析には、声のトーンやスピードの情報等を用いても良い。
音声応答サーバ14は、意味解析結果および感情解析結果に基づいて。管理サーバ30への問合せの有無を判定する(ステップS514)。たとえば、ユーザが天気予報または交通情報などの一般的な情報についてリクエストしている場合は、音声応答サーバ14は管理サーバ30への問合せは不要であると判断する。
管理サーバ30への問合せが不要であると判定した場合、音声応答サーバ14は、ネットワークを介してWEBサービス等から情報を収集して、ユーザへの応答にかかる音声データを作成する。音声応答サーバ14は、スマートスピーカ20に音声データを送信し、スマートスピーカ20から音声により応答が出力される。管理サーバ30への問合せを行なわない場合に音声応答サーバ14が行なう処理は公知であるため、詳細については説明を省略する。
たとえば、ユーザが宿泊施設の近くの飲食店についてリクエストした場合、音声応答サーバ14は管理サーバ30への問合せが必要であると判定する。音声応答サーバ14は、音声データを解析して得たユーザからのリクエストおよびユーザの感情と、カメラ28により撮影された画像と、スピーカIDとを管理サーバ30に送信する(ステップS521)。
以下では、管理サーバ30への問合せが必要と判定した場合の処理の概要を説明する。なお、破線で囲んだ部分の処理の詳細については、後述する。
CPU31は、スピーカIDに基づいてスピーカDB41およびPMSDBを順次検索して、ユーザの属性を取得する(ステップS522)。複数の人物が同室に宿泊する場合、CPU31は、カメラ28により撮影された画像に基づいて話者であるユーザを判定する。
CPU31は、ユーザの属性、リクエストおよび感情を、図6を使用して説明したリコメンドモデル48に入力して、ユーザに紹介する施設の紹介施設IDおよびそれぞれの点数を取得する(ステップS523)。CPU31は、たとえば点数に基づいて所定の数の紹介施設IDを抽出する。所定の数は、3つ程度であることが望ましい。紹介する施設が1件だけであれば、ユーザに選択の楽しみを与えられず、紹介する施設が多すぎると、却ってユーザに負担を感じさせるからである。
CPU31は、紹介施設IDをキーとして、紹介施設DB42を検索してレコードを抽出する。CPU31は、ユーザに紹介する施設にかかるURL等の情報を音声応答サーバ14に送信する(ステップS524)。ユーザに紹介する施設にかかるURL等の情報は、CPU31が出力する商品サービス情報の一例である。
CPU31はたとえばリコメンドモデル48から取得した紹介施設IDから、所定の条件に基づいて、ユーザに紹介する紹介施設にかかる紹介施設IDを選択しても良い。たとえば、リコメンドモデル48に反映されていないキャンペーンが行なわれている紹介施設にかかる情報がある場合、CPU31はそのような施設を優先的にユーザに紹介しても良い。
音声応答サーバ14は、受信した情報に基づいて自然音声による回答を作成する(ステップS531)。音声応答サーバ14は、回答にかかる音声データおよび紹介する施設にかかるURLをスマートスピーカ20に送信する(ステップS532)。
CPU21は、受信したURLに基づいてタッチパネル25に映像を表示するとともに、スピーカ27から音声を出力する(ステップS533)。ユーザは、タッチパネル25を操作して、複数の紹介施設に関する情報を見比べる。ユーザによる指示に基づいて、CPU21はタッチパネル25に表示された情報の読み上げ、リンク先のWEBサイトの表示等の処理を行なっても良い。
図8は、プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。図8を使用して、図7中の破線で囲んだ部分でCPU31が行なう処理の流れをさらに具体的に説明する。
CPU31は、音声応答サーバ14が前述のステップS521で送信した、ユーザからのリクエスト、ユーザの感情およびスピーカIDを受信する(ステップS551)。CPU31は、受信したスピーカIDをキーとしてスピーカDB41を検索して、スマートスピーカ20が設置された宿泊施設名および部屋番号を取得する(ステップS552)。
CPU31は、宿泊施設名と部屋番号とをPMSサーバ15に送信して、ユーザの属性を要求する(ステップS553)。CPU31は、PMSサーバ15からユーザの属性を受信する(ステップS554)。
CPU31は、カメラ28により撮影された画像データに基づいて、撮影された人物の顔認識を行ない、年齢、性別等を推定する。CPU31は、ステップS554で受信したユーザの属性と、推定した年齢、性別等に基づいて、話者の属性を判定する(ステップS555)。
具体例を挙げて説明する。宿泊者が夫婦であり、スマートスピーカ20に話しかけている人物の外観が女性である場合、CPU31は話者の性別は女性であると判定する。ここで、PMSDBに登録された代表者が男性である場合、CPU31は、話者は代表者の妻であると判定する。宿泊者が単独の男性である場合、スマートスピーカ20に話しかけている人物の外観にかかわらず、CPU31は話者の性別は男性であり、PMSDBに登録された代表者本人であると判定する。なお、CPU31はカメラ28により撮影された画像と、スピーカ27により取得された音声の声質とを組み合わせて話者の属性を判定しても良い。
CPU31は、ステップS551で受信したユーザのリクエストと感情、および、ステップS555で推定した話者の属性をリコメンドモデル48に入力する(ステップS556)。
CPU31は、リコメンドモデル48から出力される紹介施設IDおよびそれぞれの点数を取得する(ステップS557)。CPU31は、たとえば点数に基づいて所定の数の紹介施設IDを抽出する。CPU31は、紹介施設IDをキーとして、紹介施設DB42を検索してレコードを抽出する。CPU31は、ユーザに紹介する施設にかかるURL等の情報を音声応答サーバ14に送信する(ステップS558)。ユーザに紹介する施設にかかるURL等の情報は、CPU31が出力する商品サービス情報の一例である。
本実施の形態によると、宿泊施設の客室に配置されたスマートスピーカ20を介して、客室を使用するユーザの属性に応じた応答を行なう情報処理システム10を提供できる。スマートスピーカ20を使用することにより、ユーザは、自然言語により容易に情報を要求できる。たとえば、スマートフォンまたはパソコン等の情報機器の操作が苦手なユーザであっても、音声であれば抵抗感を感じずに使用できる。
宿泊施設があらかじめ用意したリコメンドモデル48および紹介施設DB42に基づいて、ユーザに紹介する施設を抽出することにより、土地勘の乏しい宿泊客に対して安全な施設を案内する情報処理システム10を提供できる。
本実施の形態によると、リコメンドモデル48を用いることにより、ベテランコンシェルジュと同様にユーザの属性に応じた施設を紹介する情報処理システム10を提供できる。本実施の形態によると、PMSサーバ15からユーザの属性を取得することにより、ユーザ自身が好みや制約条件を入力する手間を省ける情報処理システム10を提供できる。
応答の都度、PMSに記録された情報と、カメラ28で撮影した画像とに基づいて話者の属性を判定するため、複数の宿泊客が同じ部屋に宿泊している場合であっても、リクエストをしたユーザの属性に応じた応答を行なう情報処理システム10を提供できる。なお、シングルルームの客室である場合には、CPU31は、ステップS554で受信したユーザの属性を部屋番号と関連づけて補助記憶装置33に記憶し、以後チェックアウトタイムまでの間はステップS553およびステップS554を省略しても良い。
音声応答サーバ14は、複数の言語を処理できることが望ましい。たとえば、ユーザがロシア語でリクエストした場合には、ロシア語で応答することにより、ロシア語圏の宿泊客が容易に情報を得ることができる。音声応答サーバ14は、たとえばネットワークを介して外部の翻訳サービスと連携して、音声の自動翻訳を行なってよい。
さらに、CPU31はステップS556においてリコメンドモデル48に入力する入力データにロシア語話者であることを追加することにより、ステップS557においてロシア語圏のユーザに適した情報を取得できる。さらに、機械翻訳等を用いて、タッチパネル25に表示する映像中の文字をロシア語に変換することが望ましい。
以上の処理により、英語、中国語等のメジャーな外国語に限らず、数多くの外国語に対応できる情報処理システム10を提供できる。外国人の宿泊客は、自分の得意な言語を用いて容易に情報を得ることができる。
カメラ28により撮影された画像は、音声応答サーバ14を介さずに、スマートスピーカ20から管理サーバ30に送信されても良い。このようにすることにより、通信トラフィック量を削減できる。
スマートスピーカ20は、カメラ28を備えなくても良い。このような場合であっても、ステップS555においてCPU31はユーザの声質に基づいて話者を判定できる。スマートスピーカ20は、表示部251を備えなくても良い。このような場合、スマートスピーカ20は音声のみでユーザへの情報提供を行ない、ユーザによる操作を受け付ける。
ユーザの要求に十分に合う施設が施設紹介DB42に記録されていない場合、または、ユーザが望む場合には、CPU31はWEB検索等によりユーザに紹介する施設を抽出し、スマートスピーカ20に出力させても良い。この場合、CPU31はたとえば提携しているレストラン紹介サイト等から、情報を取得し、スマートスピーカ20に出力させても良い。CPU31は、これらの施設の情報(例えば広告情報)をスマートスピーカ20に出力させても良い。
[実施の形態2]
本実施の形態は、紹介した施設の予約を受け付ける情報処理システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図9は、実施の形態2のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。ステップS558までの処理は、図8を使用して説明した実施の形態1の処理の流れと同一であるため、説明を省略する。
CPU31は、スマートスピーカ20を介してユーザから紹介した施設にかかる予約要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS561)。なお、予約要求はたとえばタッチパネル25に表示した予約ボタンの選択により受け付ける。CPU31は、音声応答サーバ14およびスマートスピーカ20を介して、音声により、予約要求を受け付けても良い。
予約要求を受け付けていないと判定した場合(ステップS561でNO)、CPU31は、その後処理を終了する。予約要求を受け付けたと判定した場合(ステップS561でYES)、CPU31はユーザが予約を要求する施設がオンラインで予約可能な施設であるか否かを判定する(ステップS562)。
オンライン予約可能な施設ではないと判定した場合(ステップS562でNO)、CPU31は宿泊施設のスタッフに、宿泊客が予約を要求する旨および対象の施設を通知する(ステップS571)。通知は、たとえばフロントに設置されたパソコンの画面に表示される。宿泊施設のスタッフは、ユーザに代わって施設の予約を行なう等の、いわゆるコンシェルジュサービスを行なう。CPU31は、その後処理を終了する。
オンライン予約可能な施設であると判定した場合(ステップS562でYES)、CPU31はスマートスピーカ20を介してユーザから予約に関する詳細情報を受け付ける(ステップS563)。たとえば、CPU21は、タッチパネル25に予約時間および人数等の入力を受け付ける入力フォームを表示させて、ユーザによる入力を受け付ける。CPU21は、チャットボットを介してユーザとの会話を行ない、予約に関する詳細情報を受け付けても良い。
CPU31は、予約に関する詳細情報を、予約対象の施設または予約サイトに送信する(ステップS564)。CPU31は、予約を受け付けたことを示す予約番号等の受付情報を受信する(ステップS565)。
CPU31は、予約金の前払いが必要であるか否かを判定する(ステップS566)。予約金の要否にかかる情報は、たとえばステップS565で受信した受付情報に含まれている。予約金の要否にかかる情報は、紹介施設DB42に含まれていても良い。
予約金の前払いが必要ではないと判定した場合(ステップS566でNO)、CPU31は、スマートスピーカ20に受付情報を送信する(ステップS567)。CPU31は、その後処理を終了する。
受付情報は、タッチパネル25に表示されるか、またはスピーカ27から出力される。CPU31は、ステップS563においてユーザのメールアドレスまたはメッセンジャーIDを取得し、メールまたはメッセンジャーを介して受付情報を出力しても良い。CPU31は、ステップS563においてユーザの電話番号を取得し、SMS(Short Message Service)により受付情報を出力しても良い。
予約金の前払いが必要であると判定した場合(ステップS566でYES)、CPU31は、スマートスピーカ20に受付情報および決済要求を送信する(ステップS568)。CPU31は、その後処理を終了する。
予約金の決済は、たとえばオンライン決済会社を介して取得する決済用の2次元バーコードにより行なう。CPU31は、ステップS568で送信された決済要求に基づいて、タッチパネル25に2次元バーコードを表示する。ユーザがスマートフォン等でバーコードを撮影して所定の操作を行なうことにより、決済が行なわれる。
CPU31は、ステップS568で送信された決済要求に基づいて、決済用の2次元バーコードをカメラ28にかざす旨の要求をタッチパネル25に表示しても良い。CPU31が、カメラ28を介して撮影された2次元バーコードをオンライン決済会社に送信することにより、決済が行なわれる。
CPU31は、クレジットカード会社の決済画面を出力して、ユーザからの入力を受け付けても良い。CPU31は、部屋付けによる予約金の決済にかかる確認画面をタッチパネル25に出力しても良い。
所定の時間内に予約金の決済が行なわれない場合、予約を受け付けた施設側で予約を取り消すか、または、宿泊施設のスタッフ等を通じてユーザへの確認を行なう。
本実施の形態によると、スマートスピーカ20を介して紹介された施設を、ユーザが簡単に予約できる情報処理システム10を提供できる。たとえば地元の個人営業の店舗等の、オンライン予約システムを有さない施設であっても、宿泊施設のスタッフに通知することにより、ユーザに予約サービスを提供できる。
[実施の形態3]
本実施の形態は、ユーザに対する案内の履歴を記録して、紹介した施設に対する紹介手数料、および、スマートスピーカ20を設置した宿泊施設に対して支払う費用(リベート、謝礼、報酬等。以下はリベートを具体例として説明する。)を算出する情報処理システム10に関する。実施の形態2と共通する部分については、説明を省略する。
図10は、案内履歴DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。案内履歴DBは、補助記憶装置33に記録されたDBである。案内履歴DBは、管理サーバ30に接続された外部の大容量記憶装置、または、ネットワークを介して管理サーバ30に接続された他のサーバに記録されていても良い。
案内履歴DBは、スピーカIDと、当該スピーカIDに対応するスマートスピーカ20から出力された案内情報と、ユーザによる利用の有無とを関連づけて記録するDBである。案内履歴DBは、案内IDフィールド、スピーカIDフィールドおよび利用実績フィールドを有する。利用実績フィールドは、日時フィールド、紹介施設IDフィールド、予約フィールド、クーポンフィールドおよび施設利用フィールドを有する。予約フィールドは、受付フィールド、決済情報フィールドおよび予約来店フィールドを有する。クーポンフィールドは、クーポンIDフィールドおよび使用フィールドを有する。
案内IDフィールドには、スマートスピーカ20を介した案内ごとに固有に付与した案内IDが記録されている。スピーカIDフィールドには、スピーカIDが記録されている。日時フィールドには、図8および図9中に示すステップS558において、CPU31は、ユーザに紹介する紹介施設にかかる情報を送信した日時が記録されている。紹介施設IDフィールドには、紹介施設IDが記録されている。
受付フィールドには、ユーザから予約要求を受け付けたか否かが記録されている。「あり」は予約の依頼を受け付けたことを、「なし」は予約の依頼を受け付けていないことをそれぞれ意味する。ユーザから予約要求を受け付けたが予約が成立しなかった場合、受付フィールドには「不可」が記録される。
決済情報フィールドには、予約時に予約金の決済を行なった場合の、決済情報が記録されている。決済情報は、たとえばクレジットカードまたはオンライン決済サービスの口座番号等にかかる情報である。「部屋付け」は、ユーザが宿泊料金と共に料金を支払うことを意味する。
予約来店フィールドには、予約したユーザの来店有無が記録されている。「あり」は予約したユーザが予約通りに来店したことを示す。「−」は、予約を受け付けていないことを示す。予約したユーザが来店しない場合、予約来店フィールドには「無断キャンセル」が記録される。予約来店フィールドに記録される情報は、予約に関連するユーザの利用の実績の一例である。
クーポンIDフィールドには、ユーザに施設を案内した際に発行したクーポンに固有に付与されたクーポンIDが記録される。クーポンは、たとえばクーポンIDにかかる情報を含む2次元バーコードの形態でタッチパネル25に表示される。ユーザは、スマートフォン等を用いて2次元バーコードを撮影することにより、表示されたクーポンを取得できる。
クーポンは、客室に設置されたプリンタにより出力されても良い。クーポンは、フロントに設置されたプリンタにから出力され、ユーザが外出する際にフロントのスタッフにより手渡しされても良い。使用フィールドには、発行されたクーポンの使用有無が記録されている。
施設利用フィールドには、ユーザによる施設の利用有無が記録されている。「あり」はユーザが施設を利用したことを、「なし」はユーザが施設を利用していないことを、「不明」は施設の利用有無を判定できないことをそれぞれ意味する。たとえば、予約した施設にユーザが実際に行った場合、施設からの連絡に基づいて「あり」が記録される。予約を受け付けた場合には自動的に「あり」が記録され、施設からユーザが来ない旨の問合せを受け付けた場合に「なし」に変更されても良い。
発行したクーポンが使用された場合も、施設またはクーポン管理会社等からの連絡に基づいて施設利用フィールドに「あり」が記録される。2次元バーコードによりクーポンを発行し、スマートフォンの操作に基づき利用状況を取得するシステムは公知であるため詳細については説明を省略する。
予約も、クーポンの発行も行なわれていない場合、ユーザが当該施設を利用したか否かを判定できないため、施設利用フィールドに「不明」が記録される。なお、ユーザへのアンケートを行ない、アンケートの結果に基づいて施設利用フィールドに「あり」または「なし」が記録されても良い。ユーザが宿泊施設に戻った際のフロント担当者との雑談等に基づいて、担当者により施設利用フィールドに「あり」または「なし」が記録されても良い。
利用実績フィールドの各サブフィールドに記録された情報は、情報処理システム10の利用実績にかかる情報の一例である。
図11は、レポート画面の例を説明する説明図である。図11は、図10を使用して説明した案内履歴DBに基づくレポートの例である。横軸は月を、縦軸は予約件数の目標件数に対する差異を示す。図11に示すレポートは例示である。ユーザは、たとえば、汎用の表計算ソフトウェアを使用して、所望のグラフを載せたレポート作成できる。あらかじめ定めた書式により、自動的にレポートを作成するソフトウェアが用いられても良い。
たとえば、案内履歴DBのスピーカIDフィールドに記録されたスピーカIDに基づいて、宿泊客属性を取得し、宿泊客の年齢、国籍、または、同行者数等の属性ごとに分類したレポートを作成することができる。
図12は、実施の形態3のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。図12に示すプログラムは、たとえば月に1回等の所定のポイント算定周期で実行されるプログラムである。
CPU31は、紹介施設ポイントおよび宿泊施設ポイントを初期値ゼロに設定する初期化を行なう(ステップS601)。CPU31は、履歴DBから1個の履歴レコードを取得する(ステップS602)。ここでCPU31は、日時フィールドに所定のポイント算定周期内の日時が記録されたレコードを取得する。
CPU31は、履歴レコードの紹介施設IDフィールドに記録された紹介施設IDをキーとして紹介施設DB42を検索し、抽出したレコードの会員フィールドを参照して会員であるか否かを判定する(ステップS603)。
会員であると判定した場合(ステップS603でYES)、CPU31はステップS602で取得したレコードに関するポイントを算出する(ステップS604)。ポイントは、たとえばタッチパネル25への表示について1点、クーポン発行について1点、クーポンの使用について1点、予約要求の受付について3点、事前決済について2点等、項目ごとに点数を割り当てて算出する。
CPU31は、算出したポイントを、ステップS602で取得した履歴レコードの紹介施設IDフィールドに対応する紹介施設にかかる紹介施設ポイントに加算する(ステップS605)。
CPU31はステップS602で取得したレコードのスピーカIDフィールドに記録されたスピーカIDをキーとして、スピーカDB41を検索してレコードを抽出し、宿泊施設名フィールドに記録された宿泊施設名を抽出する(ステップS606)。CPU31は、抽出した宿泊施設名にかかる宿泊施設ポイントに、宿泊施設ポイントを加算する(ステップS607)。
宿泊施設ポイントは、たとえばステップS604で算出したポイントの10%のように定率で定める。宿泊施設ポイントは、その他任意の関数または定数により定めても良い。宿泊施設ポイントは、個々の宿泊施設ごとに算出されても、宿泊施設のチェーン店グループ等の任意のグループごとに算出されても良い。
CPU31は、履歴レコードの処理を終了したか否かを判定する(ステップS608)。所定のポイント算定周期に対応する履歴レコードの処理が終了していないと判定した場合(ステップS608でNO)、または、会員ではないと判定した場合(ステップS603でNO)、CPU31はステップS602に戻る。
所定のポイント算定周期に対応する履歴レコードの処理が終了したと判定した場合(ステップS608でYES)、CPU31は紹介施設ポイントに基づいてそれぞれの紹介施設に請求する手数料を算出する(ステップS611)。手数料は、たとえば1ポイント=1円のように定める。手数料は、たとえば所定のポイントを超えた場合に所定の定額にする、または、所定のポイントまでは無料にする等、任意のルールに基づいて定めても良い。
手数料は、本情報処理システム10を介して宿泊客に紹介される施設が支払う料金の一例である。料金は手数料に限定しない。たとえばシステム利用料、システム管理料、または紹介料等でも良い。
CPU31は、紹介施設ごとの請求情報を送信する(ステップS612)。請求情報の送信は、たとえば個々の紹介施設の担当者に対して請求書を送信してもよく、クレジットカード会社等の決済会社に対して請求金額を送信しても良い。CPU31は、情報処理システム10の管理スタッフに対して請求情報を送信し、管理スタッフが請求書の発行および発送を行なっても良い。
CPU31は、宿泊施設ポイントに基づいて、客室にスマートスピーカ20を設置した各宿泊施設に支払うリベートを算出する(ステップS613)。リベートは、たとえば1ポイント=0.01円のように定める。リベートは、たとえば所定のポイントを超えた場合に、1ポイントあたりの金額を増加させる、または、所定のポイントに達しない場合はゼロにする等、任意のルールに基づいて定めても良い。
CPU31は、リベートの送金処理を行なう(ステップS614)。送金処理は、たとえば所定の金融機関に対する送金指示である。CPU31は、情報処理システム10の管理スタッフに対して送金情報を送信し、管理スタッフがリベートの送金手続を行なっても良い。その後、CPU31は処理を終了する。
本実施の形態によると、紹介回数等に応じて紹介施設に請求する手数料を自動的に算出し、請求する情報処理システム10を提供できる。本実施の形態によると、スマートスピーカ20を設置した宿泊施設に対するリベートを自動的に算出し、支払処理を行なう情報処理システム10を提供できる。
案内履歴DBに記録された案内内容、案内を出力したユーザの属性およびユーザの利用の有無を教師データとして、機械学習を行ない、リコメンドモデル48を更新しても良い。リコメンドモデル48の更新を適宜行なうことにより、流行の変化等に対応可能な情報処理システム10を提供できる。
[実施の形態4]
本実施の形態は、スマートスピーカ20から取得した音声、および、宿泊客の属性に基づいて、客室内の環境制御を行なう情報処理システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については説明を省略する。
図13は、実施の形態4のリコメンドモデル48の概要を説明する説明図である。入力データは、ユーザの属性、ユーザの指示、およびユーザの声を分析して推測したユーザの感情等である。入力データは、天候および交通情報等を入力データに含んでも良い。出力データは、たとえば客室の室温、湿度、照明の色と明るさ、および、テレビの音量等の客室の環境である。本実施の形態においては、これらの環境はCPU21またはCPU31による指示に基づいて制御される。
図14は、実施の形態4のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。図14に示すプログラムは宿泊客のチェックインを受け付けた場合にそれぞれの客室に関して実行される。
CPU31は、宿泊施設名と部屋番号とをPMSサーバ15に送信して、ユーザの属性を要求する(ステップS621)。CPU31は、PMSサーバ15からユーザの属性を受信する(ステップS622)。
CPU31は、ユーザの属性およびカメラ28により撮影された画像データに基づいて、客室内に入った宿泊客の人数を判定する(ステップS623)。CPU31は、客室のドア等に設置された人感センサ等の出力に基づいて、人数を判定しても良い。
CPU31は、ユーザの属性、人数およびカメラ28により撮影された画像データに基づいて、客室内の個々のユーザの属性を推定する(ステップS624)。CPU31は、ステップS624で推定した一人のユーザの属性をリコメンドモデル48に入力する(ステップS625)。なお、スマートスピーカ20および音声応答サーバ14を介してユーザの指示および感情を取得した場合には、CPU31はこれらの情報もリコメンドモデル48に入力する。
CPU31は、リコメンドモデル48から出力される推奨環境を取得する(ステップS626)。CPU31は、室内の宿泊客全員の処理を終了したか否かを判定する(ステップS627)。終了していないと判定した場合(ステップS627でNO)、CPU31はステップS625に戻る。
終了したと判定した場合(ステップS627でYES)、CPU31は客室の推奨環境を決定する(ステップS628)。たとえば、CPU31は複数のユーザのそれぞれに関する推奨環境を平均して、推奨環境を決定する。CPU31は、たとえば乳幼児等の特定のユーザに対する推奨環境を客室の推奨環境に決定しても良い。CPU31は、客室内のエアコン等の機器を制御して、客室の状態を推奨環境に合わせる(ステップS629)。
CPU31は、スマートスピーカ20および音声応答サーバ14を介して、ユーザから環境設定変更を受け付けたか否かを判定する(ステップS631)。変更を受け付けたと判定した場合(ステップS631でYES)、CPU31はユーザによる指示に基づいて環境設定を変更する。CPU31は、受け付けた指示を補助記憶装置33に記録する(ステップS632)。CPU31はステップS629に戻る。
変更を受け付けていないと判定した場合(ステップS631でNO)、CPU31は処理を終了するか否かを判定する(ステップS633)。たとえば、チェックアウトを受け付けた場合、CPU31は処理を終了すると判定する。処理を終了すると判定した場合(ステップS633でYES)、CPU31は処理を終了する。
処理を終了しないと判定した場合(ステップS633でNO)、CPU31は客室への入退室があるか否かを判定する(ステップS634)。入退室の有無は、カメラ28により撮影された画像およびスピーカ27により取得された音声に基づいて判定する。CPU31は、客室のドア等に設置された人感センサ等の出力に基づいて、入退室の有無を判定しても良い。
入退室がないと判定した場合(ステップS634でNO)、CPU31はステップS631に戻る。入退室があると判定した場合(ステップS634でYES)、CPU31はステップS623に戻る。
本実施の形態によると、宿泊客の属性に応じて客室の環境を自動的に制御する情報処理システム10を提供できる。たとえば、強めの冷房を好む国からの宿泊客がチェックインした場合、CPU31が速やかに冷房の強度を高める。これにより、宿泊客が客室に到着するまでの時間を利用して客室の環境を宿泊客の好みに合う状態に設定できる。
[実施の形態5]
本実施の形態は、たとえば宿泊施設のフロント等の、客室以外の場所で使用できる情報処理システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図15は、ユーザDBのレコードレイアウトを説明する説明図である。ユーザDBは、補助記憶装置33に記録されたDBである。ユーザDBは、管理サーバ30に接続された外部の大容量記憶装置、または、ネットワークを介して管理サーバ30に接続された他のサーバに記録されていても良い。
ユーザDBは、ユーザに固有に付与されたユーザIDと、基本情報と、宿泊情報と、生体認証データとユーザの嗜好とを関連づけて記録するDBである。ユーザDBには、宿泊施設に宿泊中のユーザに加えて、過去に宿泊施設を利用したユーザ等に関する情報が記録されている。
ユーザDBは、ユーザIDフィールド、基本情報フィールド、宿泊情報フィールド、生体認証データフィールドおよび嗜好フィールドを有する。基本情報フィールドは、名前フィールドおよび年齢フィールド等のサブフィールドを有する。宿泊情報フィールドは、部屋番号フィールドを有する。なお、多くの宿泊施設を含む宿泊施設チェーン等で共通のユーザDBが使用される場合には、宿泊情報フィールドは宿泊施設名フィールドを含む。
生体認証データフィールドは、顔認証フィールドおよび声紋認証フィールドを含む。生体認証フィールドは、さらに虹彩認証フィールド、指紋認証フィールド等を含んでも良い。嗜好フィールドは、好きフィールドおよび嫌いフィールドを含む。
ユーザIDフィールドには、ユーザに固有に付与されたユーザIDが記録される。基本情報フィールドの各サブフィールドには、ユーザの名前、年齢等の、ユーザに関する基本情報が記録されている。部屋番号フィールドには、ユーザが宿泊中の部屋番号が記録されている。宿泊中ではないユーザについては、部屋番号フィールドに「なし」が記録されている。
顔認証フィールドには、カメラ28が撮影した画像に基づいてユーザを識別する際に使用する顔認証データが記録されている。声紋認証フィールドには、マイク26が取得した音声に基づいてユーザを識別する際に使用する音声認証データが記録されている。
好きフィールドには、ユーザに対するアンケートおよびユーザの過去のリクエスト等から取得した、ユーザが好きなものが記録されている。嫌いフィールドには、ユーザに対するアンケートおよびユーザの過去のリクエスト等から取得した、ユーザが嫌いなものが記録されている。
図16は、実施の形態5のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。なお、図16においては、音声応答サーバ14が行なう処理の図示を省略する。CPU21は、カメラ28により撮影した画像により、ユーザの接近を検出する(ステップS641)。CPU21は、カメラ28により撮影した画像を管理サーバ30に送信する(ステップS642)。
CPU31は、画像を受信する(ステップS701)。CPU31は、画像に含まれるユーザの顔を検出する。CPU31は、検出した顔と、ユーザDBの顔認証フィールドに記録された顔認証情報とに基づいて顔認証を行なう(ステップS702)。
CPU31は、たとえば「こんにちは。行きたいところはありますか?」等の挨拶をマイク26から出力する(ステップS643)。CPU31は、ユーザが発話した音声を取得する(ステップS644)。CPU31は、音声応答サーバ14を介して管理サーバ30に音声データを送信する(ステップS645)。
CPU31は、音声データおよび音声応答サーバ14で解析したユーザのリクエストおよび感情を受信する(ステップS703)。CPU31は、音声データとユーザDBの音声認証フィールドに記録された声紋認証情報に基づいて声紋認証を行なう(ステップS704)。
CPU31は、ステップS702で行なった顔認証およびステップS704で行なった声紋認証に基づいて、ユーザを特定できるか否かを判定する(ステップS705)。たとえば、顔認証と声紋認証との結果が一致する場合、CPU31はユーザを特定できると判定する。顔認証と声紋認証のいずれか一方が高い精度で成功した場合も、CPU31はユーザを特定できると判定する。
CPU31は、ユーザがカメラ28にかざしたルームキーから、部屋番号を取得しても良い。この場合、CPU31はユーザDBを使用せずに、ユーザが宿泊する部屋番号を特定できる。なお、CPU31はルームキーから取得した部屋番号と、ユーザの顔認証または声紋認証の結果とが一致するか否かを判定しても良い。一致しない場合、不審者がルームキーを所持している可能性があるので、CPU31は宿泊施設のスタッフへの通知を行なう。
ユーザの特定に成功したと判定した場合(ステップS705でYES)、CPU31はユーザDBの部屋番号フィールドに記録された部屋番号に基づいて、PMSサーバ15からユーザの同行者の有無等のユーザDBに記録されていない属性を取得する(ステップS706)。CPU31は、ステップS703で受信したユーザのリクエストと感情、ユーザDBの基本情報フィールドに記録された情報、および、ステップS706で取得したユーザの属性をリコメンドモデル48に入力する(ステップS707)。CPU31は、リコメンドモデル48から出力される紹介施設IDおよび点数を取得する(ステップS708)。
ユーザの特定に成功していないと判定した場合(ステップS705でNO)、CPU31は、ステップS703で受信したリクエストに対応する所定の施設を取得する(ステップS711)。ステップS708またはステップS711の終了後、CPU31は、ユーザに紹介する施設にかかるURL等の情報を、音声応答サーバ14を介してスマートスピーカ20に送信する(ステップS721)。
CPU21は、スピーカ27から案内にかかる音声を出力するとともに、タッチパネル25に映像を表示する(ステップS646)。その後、CPU21は処理を終了する。仮に、スマートスピーカ20により検知される範囲にユーザが留まっている場合には、図16を使用して説明したプログラムが再度実行される。
本実施の形態によると、客室外にいるユーザに対しても、属性に応じた適切な応答を行なう情報処理システム10を提供できる。ユーザDBに設けられた基本情報フィールドを用いることにより、レストラン等の施設は利用するが宿泊しないためにPMSに記録されていないユーザに対しても、属性に応じた応答を行なう情報処理システム10を提供できる。
顔認証および声紋認証を用いてユーザの識別を行なうため、個人認証についてユーザに意識させない情報処理システム10を提供できる。
情報処理システム10は、たとえば宿泊施設のレストラン内でユーザに料理およびワイン等を推奨する用途に使用されても良い。このようにする場合、リコメンドモデル48は、レストランで提供可能な料理およびワイン等を出力する。
情報処理システム10は、たとえばユーザの自宅、職場、学校、または公的機関等に設置されたスマートスピーカ20を介してユーザに情報提供しても良い。宿泊施設を利用する等によりユーザDBに記録されたユーザに対して、その後も継続的にサービスを提供する情報処理システム10を提供できる。
[実施の形態6]
本実施の形態は、宿泊客が利用しているサービスである宿泊客利用サービスから取得した宿泊客が利用したサービスに関する情報である宿泊客利用サービス情報を、紹介する施設の選択に利用する情報処理システム10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
本実施の形態の情報処理システム10が連携する宿泊客利用サービスは、たとえばEC(Electronic Commerce)サービス、飲食店の予約、検索又は紹介等をする飲食店関係サービス、旅行の予約、検索又は紹介等をする旅行関係サービス、商品等の割引に用いることができるポイントの付与サービス(例えば、株式会社Tポイント・ジャパンが運営するTポイント(登録商標))、および、SNS(Social Networking Service)等である。
宿泊客利用サービスに関する情報を処理又は保存する宿泊客利用サービスサーバは、管理サーバに対し、宿泊客利用サービス情報を提供する。宿泊客利用サービスサーバが、管理サーバに対し、宿泊客利用サービス情報を提供する態様としては、例えば、次のような態様で行ってもよい。
まず、宿泊客利用サービスサーバが、宿泊客利用サービスのユーザのそれぞれに対してアカウントを発行し、ユーザは、当該アカウントを用いて、宿泊客利用サービスサーバに対し、宿泊客利用サービス情報を管理サーバに対し提供することの承認を要求する。宿泊客利用サービスサーバは当該要求を承認し、管理サーバに対し当該ユーザにかかる宿泊客利用サービス情報を提供する。
図17は、連携情報DBのレコードレイアウトを説明する説明図である。連携情報DBは、補助記憶装置33に記録されたDBである。連携情報DBは、管理サーバ30に接続された外部の大容量記憶装置、または、ネットワークを介して管理サーバ30に接続された他のサーバに記録されていても良い。
連携情報DBは、ユーザに固有に付与されたユーザIDと、基本情報と、宿泊情報と、宿泊客利用サービスサーバとの連携を行なう際に使用するアカウント等の連係情報とを関連づけて記録するDBである。連携情報DBには、宿泊施設に宿泊中のユーザに加えて、過去に宿泊施設を利用したユーザ等に関する情報が記録されている。
連携情報DBは、ユーザIDフィールド、基本情報フィールド、宿泊情報フィールド、および連携情報フィールドを有する。基本情報フィールドは、名前フィールドおよび年齢フィールド等のサブフィールドを有する。宿泊情報フィールドは、部屋番号フィールドを有する。なお、多くの宿泊施設を含む宿泊施設チェーン等で共通のユーザDBが使用される場合には、宿泊情報フィールドは宿泊施設名フィールドを含む。
連携情報フィールドは、Aサービスフィールド、BサービスフィールドおよびCサービスフィールド等、本実施の形態の情報処理システム10が連携する宿泊客利用サービスにかかるサブフィールドを有する。連携情報フィールドのサブフィールドの数は、情報処理システム10が連携する宿泊客利用サービスの数により定まり、2個以下または4個以上のサブフィールドを有しても良い。
ユーザIDフィールドには、ユーザに固有に付与されたユーザIDが記録される。基本情報フィールドの各サブフィールドには、ユーザの名前、年齢等の、ユーザに関する基本情報が記録されている。部屋番号フィールドには、ユーザが宿泊中の部屋番号が記録されている。
AサービスフィールドからCサービスフィールドには、ユーザがAサービスからCサービスを使用する際に使用するアカウント等の連係情報が記録されている。連携情報は、ユーザから宿泊客利用サービスサーバとの連携許可を取得した際に記録される。「なし」は、ユーザが情報処理システム10と、当該宿泊客利用サービスサーバとの連携を許可していないことを示す。
連携情報DBは、補助記憶装置33、管理サーバ30に接続された外部の大容量記憶装置、または、ネットワークを介して管理サーバ30に接続された他のサーバに記録されている。図示しないが、連携情報DBは、宿泊客利用サービスサーバから提供を受けた宿泊客利用サービス情報を記録してもよい。
図18は、実施の形態6のリコメンドモデル48の概要を説明する説明図である。入力データは、ユーザの属性、ユーザのリクエスト、ユーザの感情、および、各宿泊客利用サービスサーバから提供された宿泊客利用サービス情報等の外部情報である。宿泊客利用サービス情報の具体例について説明する。ECサービスのサーバからは、商品購入履歴、商品閲覧履歴、商品レビュー履歴、または、これらの履歴に基づくユーザの嗜好が提供される。飲食店関係サービスからは、ユーザの飲食店予約履歴、ユーザの飲食店閲覧履歴、飲食店での飲食物の注文履歴、飲食店レビュー履歴、または、これらの履歴に基づくユーザの嗜好が提供される。
旅行関係サービスのサーバからは、ユーザの旅行に関する履歴(訪問した国や観光スポット等の履歴を含む)、ホテルの宿泊履歴、または、これらの履歴に基づくユーザの嗜好が提供される。商品等の割引に用いることができるポイントの付与サービスのサーバからは、ユーザがポイントの付与を求める際に購入した商品等の履歴、ユーザがポイントを用いて購入した商品等の履歴、または、これらの履歴に基づくユーザの嗜好が提供される。SNSのサーバからはユーザの投稿履歴、交友関係履歴、または、これらの履歴に基づくユーザの嗜好が提供される。宿泊客利用サービスサーバから提供される宿泊客利用サービス情報は、PMSサーバ15に記録された情報や管理サーバ30の補助記憶装置33に記録されていない情報が含まれていることが好ましい。
図19は、実施の形態6のスマートスピーカ20が表示する画面の例を説明する説明図である。図19は、宿泊客が客室に入った際に最初に表示される、いわゆるウェルカム画面の例を示す。宿泊客のチェックインを受け付けた際に、フロントの担当者がネットワークを介して宿泊客が宿泊する部屋のスマートスピーカ20に対してユーザIDを送信し、ウェルカム画面の表示を指示する。
CPU21は、連携情報DBから宿泊客のユーザIDに対応する連携を取得する。CPU21は、ウェルカム画面を表示する。ウェルカム画面には、すでに宿泊客が連携を承認している宿泊客利用サービスに対応する連携済ボタン51および宿泊客が連携を承認可能な宿泊客利用サービスに対応する未連携ボタン52が表示されている。
宿泊客が連携済ボタン51または未連携ボタン52をタップした場合、CPU21は当該宿泊客利用サービスのWEBサイトを表示部251に表示する。宿泊客は宿泊客利用サービスの利用、連携の承認、および、連携の解除等の操作を行なえる。宿泊客の操作、および、操作に対する宿泊客利用サービスサーバの応答に基づいて、連携情報DBの連携情報フィールドが更新される。
図20は、実施の形態6のプログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。図20に示すプログラムは、図8を使用して説明したプログラムの代わりに実行されるプログラムである。ステップS555までの処理は、図8を使用して説明したプログラムの処理の流れと同一であるので、説明を省略する。
CPU31は、宿泊客利用サービスとの連携を利用するか否かを判定する(ステップS580)。具体的には、CPU31はステップS552で取得した部屋番号をキーとして連携情報DBを検索し、その部屋の宿泊客にかかるレコードを抽出する。CPU31は、抽出したレコードの基本情報フィールドと、ステップS555で判定した話者の属性とに基づいて、宿泊客利用サービスに関する連携情報を抽出する。連携可能ないずれの宿泊客利用サービスについても、連携情報が記録されていない場合、CPU31は連携を利用しないと判定する。
連携を利用しないと判定した場合(ステップS580でNO)、CPU31は、ステップS551で受信したユーザのリクエストと感情およびステップS555で推定した話者の属性をリコメンドモデル48に入力する(ステップS583)。
連携を利用すると判定した場合(ステップS580でYES)、CPU31は連携する宿泊客利用サービスに関する情報を処理又は保存する宿泊客利用サービスサーバ宛に、ユーザのアカウントを送信する(ステップS581)。複数の宿泊客利用サービスを利用する場合には、CPU31はそれぞれの宿泊客利用サービスにかかる宿泊客利用サービスサーバ宛に、それぞれのアカウントを送信する。なお、宿泊客利用サービスサーバがユーザのリクエストに基づいた宿泊客利用サービス情報を提供可能である場合には、ステップS581においてCPU31はユーザのリクエストも送信する。
宿泊客利用サービスサーバのCPUは、送信されたアカウントおよびリクエストを受信する(ステップS801)。宿泊客利用サービスサーバのCPUは、アカウントに基づいて宿泊客利用サービス情報の提供可否の認証を行なう(ステップS802)。フローチャートの記載を省略するが、認証できない場合には、宿泊客利用サービスサーバはステップS801で受信した情報を無視するか、または、エラー情報を返信する。
認証に成功した後、宿泊客利用サービスサーバのCPUは管理サーバ30に提供する宿泊客利用サービス情報を抽出する(ステップS803)。宿泊客利用サービスサーバのCPUは、抽出した宿泊客利用サービス情報を管理サーバ30宛に送信する(ステップS804)。CPU31は、宿泊客利用サービス情報を受信する(ステップS582)。
CPU31は、ステップS551で受信したユーザのリクエストと感情、ステップS555で推定した話者の属性、および、ステップS582で受信した宿泊客利用サービス情報をリコメンドモデル48に入力する(ステップS583)。
CPU31は、リコメンドモデル48から出力される紹介施設IDおよびそれぞれの点数を取得する(ステップS557)。以後の処理は図8を使用して説明したプログラムの処理の流れと同一であるので、説明を省略する。
本実施の形態によると、種々の宿泊客利用サービスサーバに記録された宿泊客利用サービス情報を活用して、ユーザの好みに合う情報を提供する情報処理システム10を提供できる。
図19を使用して説明した画面により、どの宿泊客利用サービスと連携しているのかをユーザに示すので、ユーザに無用な不安感を感じさせない情報処理システム10を提供できる。未連携ボタン52により、ユーザが容易に連携対象の宿泊客利用サービスを容易に追加可能な情報処理システム10を提供できる。
必要の都度、宿泊客利用サービスサーバから宿泊客利用サービス情報を受信して、リコメンドモデル48に入力するので、ユーザが意図しない個人情報を蓄積しない情報処理システム10を提供できる。
[実施の形態7]
図21は、実施の形態7の情報処理装置の機能ブロック図である。情報処理システム10は、リクエスト取得部81と、ユーザーインタフェース識別子取得部82と、宿泊客属性取得部83と、商品サービス情報出力部84とを備える。リクエスト取得部81は、宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェース20から取得した音声データに基づいて、リクエストを取得する。ユーザーインタフェース識別子取得部82は、ユーザーインタフェース20を識別するユーザーインタフェース識別子を取得する。
宿泊客属性取得部83は、ユーザーインタフェース識別子取得部82が取得したユーザーインタフェース識別子に基づいて客室に宿泊中の宿泊客にかかる宿泊客属性を取得する。商品サービス情報出力部84は、宿泊客属性取得部83が取得した宿泊客属性およびリクエスト取得部81が取得したリクエストに基づく商品サービス情報を出力する。
[実施の形態8]
本実施の形態は、汎用のサーバコンピュータ90とプログラム97とを組み合わせて動作させることにより、本実施の形態の情報処理システム10用の管理サーバ30を実現する形態に関する。図22は、実施の形態8の情報処理システム10の構成を示す説明図である。なお、実施の形態1と共通する部分の説明は省略する。
本実施の形態の情報処理システム10は、ネットワークを介して接続されたスマートスピーカ20、音声応答サーバ14、PMSサーバ15およびサーバコンピュータ90を備える。サーバコンピュータ90は、CPU31、主記憶装置32、補助記憶装置33、通信部34、読取部36およびバスを備える。
プログラム97は、可搬型記録媒体96に記録されている。CPU31は、読取部36を介してプログラム97を読み込み、補助記憶装置33に保存する。またCPU31は、サーバコンピュータ90に実装されたフラッシュメモリ等の半導体メモリ98に記憶されたプログラム97を読出しても良い。さらに、CPU31は、通信部34および図示しないネットワークを介して接続される図示しない他のサーバコンピュータからプログラム97をダウンロードして補助記憶装置33に保存しても良い。
プログラム97は、サーバコンピュータ90の制御プログラムとしてインストールされ、主記憶装置32にロードして実行される。これにより、サーバコンピュータ90は上述した管理サーバ30として機能する。
[実施の形態9]
図3のPMSDBの宿泊者フィールドには、宿泊客に関する情報として、宿泊客属性が記録されている具体例を示したが、本実施の宿泊者フィールドには、宿泊客属性に代えて、PMSに記録された宿泊客に関する情報であるPMS記録宿泊客情報(宿泊客属性が含まれてもよい)として、ユーザの商品に関する履歴の情報(購入履歴、閲覧履歴等)、宿泊客の飲食店に関する履歴の情報(予約履歴、利用履歴、閲覧履歴等)、または、宿泊客の嗜好に関する情報等が記録される。また、PMSサーバ15は、PMSDBに、PMS記録宿泊客情報を記録することなく、他のサーバ(例えば、POS(Point of Sale)サーバ(販売時点情報管理に関するサーバ))に記録された情報を取得し、PMS記録宿泊客情報として利用してもよい。
管理サーバが、PMS記録宿泊客情報を取得する場合、図6においてリコメンドモデル48に入力する入力データは、PMS記録宿泊客情報、リクエスト及び感情となる。また、図7のS522において、CPU31は、PMS記録宿泊客情報を取得することとなる。他の図においても同様となる。
リコメンドモデル48は、PMS記録宿泊客情報に基づき、出力データを出力することにより、ユーザの情報に応じた応答をすることができる。
[実施の形態10]
管理サーバ30の補助記憶装置33は、さらに、ユーザDBを備える。ユーザDBは、ユーザ情報(宿泊客情報)として、ユーザの属性に関する情報、ユーザの商品に関する履歴の情報(購入履歴、閲覧履歴等)、ユーザの飲食店に関する履歴の情報(予約履歴、利用履歴、閲覧履歴等)、または、ユーザの嗜好に関する情報等が記録されている。また、ユーザ情報は、ユーザが、情報処理システム10を利用する都度、更新される。例えば、ユーザが、情報処理システム10を利用して、飲食店を利用した場合、飲食店の利用履歴の情報や、ユーザの嗜好に関する情報が更新される。
管理サーバ30の補助記憶装置33は、さらに、ユーザDBを備える場合、図6においてリコメンドモデル48に入力する入力データは、ユーザ情報、リクエスト及び感情となる。また、図7のS522において、CPU31は、ユーザ情報を取得することとなる。他の図においても同様となる。
リコメンドモデル48は、ユーザ情報に基づき、出力データを出力することにより、ユーザの情報に応じた応答をすることができる。
[実施の形態11]
図6のリコメンドモデル48は、宿泊客属性に代えて、宿泊客に関する情報である宿泊客情報を、複数のサーバから取得して、入力データとする。複数のサーバから取得する宿泊客情報の具体例としては、管理サーバ30の補助記憶装置33に記録されたユーザDBに記録されたユーザ情報、PMSサーバ15のPMSDBに記録されたPMS記録宿泊客情報、宿泊客利用サービスサーバに記録された宿泊客利用サービス情報のうち、2以上の宿泊客情報があげられる。リコメンドモデル48は、複数のサーバから取得する宿泊客情報を入力データとして(リクエスト及び感情も入力データとしても良い)、出力データを出力する。この場合、図7のS522において、CPU31は、上記の情報のうち、2以上の情報を取得する。他の図においても同様となる。
リコメンドモデル48は、複数のサーバから取得した宿泊客に関する情報に基づき、出力データを出力することにより、ユーザの情報に応じた応答をすることができる。
[実施の形態12]
本実施の形態は、宿泊客情報として、宿泊客の生体情報を用いることにより、生体情報をリコメンドモデル48の入力データとして、出力データを取得する。図6におけるリコメンドモデル48を用いる場合、入力データに、宿泊客の生体情報が追加され、出力データは、ユーザに紹介する施設の紹介施設IDおよび推奨度合いの大小を示す点数である。また、図13のリコメンドモデル48を用いる場合、入力データに、宿泊客の生体情報が追加され、出力データは、たとえば客室の室温、湿度、照明の色と明るさ、および、テレビの音量等の客室の環境である。
宿泊客の生体情報は、宿泊客の体温、脈拍、血圧、脳波等の情報である。生体情報の記録は、例えば、宿泊客利用サービスが、宿泊客の身体に装着した常時装着型のセンサを用いて、宿泊客の生体情報を取得し、宿泊客利用サービスサーバに記録してもよい。例えば、宿泊客の体温が高い場合、図6のリコメンドモデル48においては、宿泊客の体温が高い情報が入力データとなり、冷たい食べ物を提供するレストラン等の推奨度合いを大きくして、出力データを出力する。また、宿泊客の体温が高い場合、図13のリコメンドモデル48においては、宿泊客の体温が高い情報が入力データとなり、客室の室温を下げる出力データを出力する。
[実施の形態13]
本実施の形態は、宿泊客情報として、宿泊客の会話内容や行動内容を用いることにより、宿泊客の会話内容や行動内容をリコメンドモデル48の入力データとして、出力データを取得する。宿泊客の行動内容は、例えば、ホテル等の宿泊施設の客室に配置されたスマートスピーカ20が備えるカメラ28により取得した宿泊客が映る動画に基づき、取得することができる。また、宿泊客の会話内容は、例えば、ホテル等の宿泊施設の客室に配置されたスマートスピーカ20が備えるマイク26により取得した宿泊客の会話の音声情報に基づき、取得することができる。さらに、宿泊客の行動内容のうち、くしゃみ、拍手等の音声から識別できる行動内容は、マイク26により取得した音声情報に基づき、取得されても良い。
例えば、宿泊客が、「ラーメンを食べたいね。」と他の宿泊客と会話をしていた場合、当該会話内容を入力情報として、リコメンドモデル48は、ラーメン屋の推奨度合いが大きい出力データを出力する。また、宿泊客の会話の音声情報から、会話をしている人間に関する情報(夫婦、子連れ家族、性別、年齢等)が取得され、当該情報を入力情報として、リコメンドモデル48は、出力データを出力してもよい。例えば、会話をしている人間が、夫婦であった場合は、夫婦で利用可能な施設を出力データとして出力する。
[実施の形態14]
本実施の形態は、宿泊客情報として、ユーザが使用するデバイスのアプリケーションにおいて入力し又は出力された情報である入出力情報、cookie情報等を用いることにより、これらの情報をリコメンドモデル48の入力データとして、出力データを取得する。
ユーザのアプリケーションにおける入出力情報は、例えば、ユーザが自らのスマートフォンにインストールされたアプリケーションを起動させ、当該アプリケーションにおいて入力し又は出力された情報である。これらの情報は、例えば、宿泊客利用サービスが、提供するアプリケーション(スマートフォンにインストール済)を通じて、宿泊客利用サービスサーバが入出力情報を取得し、情報処理システム10が宿泊客利用サービスサーバから取得することとしてもよい。
cookie情報は、例えばユーザのスマートフォンやパソコン等のデバイスに保存されたcookie情報である。cookie情報の取得及び記録は、例えば、管理サーバ30が、ユーザの使用するデバイスから、cookie情報を取得し、管理サーバ30の補助記憶装置33のユーザDBに、ユーザ情報(宿泊客情報)として、記録してもよい。
ユーザのアプリケーションにおける入出力情報やcookie情報に、ユーザの嗜好に関する情報等が含まれる場合、リコメンドモデル48は、複数のサーバから取得した宿泊客に関する情報に基づき、出力データを出力することにより、ユーザの情報に応じた応答をすることができる。
各実施例で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、各実施例におけるサーバは、独立したサーバを構成せず、一のサーバが、複数のサーバの役割を果たしてもよい。具体的には、図2において、管理サーバ30と音声応答サーバ14は、独立したサーバを構成するが、一のサーバが、両サーバの役割を兼ねてもよい。同様に、図2において、管理サーバ30とPMSサーバ15は、独立したサーバを構成するが、一のサーバが、両サーバの役割を兼ねてもよい。
10 情報処理システム
14 音声応答サーバ
15 PMSサーバ
20 スマートスピーカ(ユーザーインタフェース)
21 CPU
22 主記憶装置
23 補助記憶装置
24 通信部
25 タッチパネル
251 表示部
252 入力部
26 マイク
27 スピーカ
28 カメラ
30 管理サーバ
31 CPU
32 主記憶装置
33 補助記憶装置
34 通信部
36 読取部
41 スピーカDB
42 紹介施設DB
48 リコメンドモデル
51 連携済ボタン
52 未連携ボタン
81 リクエスト取得部
82 ユーザーインタフェース識別子取得部
83 宿泊客属性取得部
84 商品サービス情報出力部
90 サーバコンピュータ
96 可搬型記録媒体
97 プログラム
98 半導体メモリ

Claims (16)

  1. 宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェースから取得した音声データに基づくリクエスト、および、前記ユーザーインタフェースを識別するユーザーインタフェース識別子を取得し、
    取得した前記ユーザーインタフェース識別子に基づいて前記客室に宿泊中の宿泊客にかかる宿泊客情報を取得し、
    取得した前記宿泊客情報および前記リクエストに基づいて商品またはサービスの情報である商品サービス情報を出力する
    処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  2. 前記宿泊客情報には、前記宿泊客の属性に関する情報である宿泊客属性を含む
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記宿泊客属性には、前記宿泊客の国籍に関する情報を含む
    請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記宿泊客情報には、前記プログラムが実行されるサーバから取得した前記宿泊客に関する情報、宿泊施設の管理システムのサーバから取得した前記宿泊客に関する情報、または宿泊客利用サービスサーバから取得した前記宿泊客の利用したサービスに関する情報の少なくともいずれかを含む
    請求項1から請求項3のいずれか一つに記載のプログラム。
  5. 前記宿泊客情報には、複数のサーバから取得した前記宿泊客に関する情報を含む
    請求項1から請求項4のいずれか一つに記載のプログラム。
  6. 前記商品サービス情報は、前記宿泊施設内に設けられた施設に関する情報または前記宿泊施設の外部に設けられた施設に関する情報の少なくともいずれかを含む
    請求項1から請求項5のいずれか一つに記載のプログラム。
  7. 前記ユーザーインタフェースを介して、前記商品サービス情報に基づく予約要求を受け付ける
    請求項1から請求項6のいずれか一つに記載のプログラム。
  8. 受け付けた前記予約要求に基づく決済要求を出力する
    請求項7に記載のプログラム。
  9. 受け付けた前記予約要求に関連する宿泊客の利用の実績を取得する
    請求項7または請求項8に記載のプログラム。
  10. 出力した前記商品サービス情報に基づく料金を算出する
    請求項1から請求項9のいずれか一つに記載のプログラム。
  11. 算出した前記料金に基づいて、前記宿泊施設に支払う費用を算出する
    請求項10に記載のプログラム。
  12. 取得した前記宿泊客情報に基づいて、前記客室内の機器を制御する
    請求項1から請求項11のいずれか一つに記載のプログラム。
  13. 前記宿泊施設の前記客室以外の場所に設置されたユーザーインタフェースから取得した音声データに基づくリクエストを取得し、
    前記ユーザーインタフェースから取得した音声データまたは画像データに基づいて前記リクエストに関する宿泊客を特定し、
    特定した前記宿泊客にかかる宿泊客情報を取得し、
    取得した前記宿泊客情報および前記リクエストに基づく商品サービス情報を出力する
    請求項1から請求項12のいずれか一つに記載のプログラム。
  14. 前記宿泊客が利用した宿泊客利用サービスのアカウントを取得し、
    前記宿泊客情報の取得を、取得した前記アカウントに基づいて、宿泊客利用サービスサーバから取得した前記宿泊客の利用したサービスに関する情報である宿泊客利用サービス情報を取得することにより行う
    請求項1から13のいずれか一つに記載のプログラム。
  15. 宿泊施設の客室に設置されたユーザーインタフェースから取得した音声データに基づくリクエスト、および、前記ユーザーインタフェースに固有に付与されたユーザーインタフェース識別子を取得し、
    取得した前記ユーザーインタフェース識別子に基づいて前記客室に宿泊中の宿泊客にかかる宿泊客情報を取得し、
    取得した前記宿泊客情報および前記リクエストに基づく商品サービス情報を出力する
    処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
  16. 宿泊施設のそれぞれの客室にユーザーインタフェースを設置し、
    設置された前記ユーザーインタフェースを介して、音声によるリクエストを受け付け、
    前記ユーザーインタフェースに固有に付与されたユーザーインタフェース識別子に基づいて、前記ユーザーインタフェースが設置された客室に宿泊中の宿泊客にかかる宿泊客情報を取得し、
    取得した前記宿泊客情報および受け付けた前記リクエストに基づいて、前記宿泊施設に関連づけて記憶された複数の施設から選択された施設を紹介する商品サービス情報を、前記ユーザーインタフェースから出力する
    処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
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