JP2003337866A - 室内環境・情報管理統合化システム - Google Patents

室内環境・情報管理統合化システム

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JP2003337866A
JP2003337866A JP2002143914A JP2002143914A JP2003337866A JP 2003337866 A JP2003337866 A JP 2003337866A JP 2002143914 A JP2002143914 A JP 2002143914A JP 2002143914 A JP2002143914 A JP 2002143914A JP 2003337866 A JP2003337866 A JP 2003337866A
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Inventor
Takeshi Horiyama
剛 堀山
Takashi Fukumura
貴司 福村
Yoshimasa Sugaya
善昌 菅谷
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者のリクエストの認識率の向上により利
便性を確保し、サービスの向上を図る。 【解決手段】 少なくとも各室に配置され利用者の指示
・命令を入力する入力手段21、22、24、25と、
入力手段から入力された情報を認識する認識手段12〜
14、17と、認識手段により認識された情報から利用
者及び指示・命令を判別する判別手段18と、各室内の
環境サービス機器の制御情報及び利用者に係る情報を格
納する情報記憶手段19と、判別手段により判別された
利用者及び指示・命令、情報記憶手段に格納された情報
に基づいて該当する室内の環境サービス機器の制御、利
用者に係る情報管理を行う制御処理手段15、16、1
8とを備え、利用者の指示・命令を入力、判別して各室
内の環境サービス機器の制御、利用者に係る情報の管理
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利用者の指示・命
令を入力、判別して各室内の環境サービス機器の制御、
利用者に係る情報の管理を行う室内環境・情報管理統合
化システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ホテル
客室には、照明器具や空調設備、テレビなどスイッチ操
作の必要な設備機器が多数配置されている。そのため、
操作は、壁面、柱に取り付けたスイッチやリモコンなど
様々であり、しかも、たくさんのリモコンがあってどの
リモコンでどれを操作するのか判りにくかったり、それ
ぞれに多くのボタンがあって機器により操作方法も異な
り操作も複雑であるなど問題が多い。
【0003】また、ホテルの利用客は、照明器具や空調
設備、テレビなどのスイッチを一度つけると、外出など
で不在になる時であってもスイッチを付けっぱなしにす
ることがある。このような状態は、ホテル運営側から見
ると光熱費の無駄遣いとなるが、利用客にとってはホテ
ル宿泊料金が一律であるため、省エネする必要性などを
感じていないことにもよる。
【0004】そこで、ルームキー(カード式等)と連動
し、入室時にルームキーを所定の場所に差し込むことで
室内の設備機器の電源の入り切りができる省エネシステ
ムの導入が進められている。更に、ルームキーを所定の
場所に差し込む操作を利用客にさせないようにするた
め、室内に多数の人感センサを設置し、在室検知を自動
で行い、利用客に省エネ運転を意識させないような自然
な省エネコントロールシステムも開発され、一部のホテ
ルで導入されている。
【0005】また、音声認識技術を応用し音声を使って
設備機器をコントロールする設備音声制御システムも提
案されている(例えば特開平10−276483号公
報、特開平11−085191号公報、特開2001−
285969号公報)。図5は従来の設備音声制御シス
テムの構成例を示す図であり、このシステムは、マイク
51から取り込まれた音声を制御装置52内の音声認識
処理部で単語認識し、認識した単語に基づき赤外線発信
器53を通して各設備機器54、55への操作を行うも
のであり、従来のリモコンやスイッチ操作がなくなるた
め、高齢者などでも使い易くして操作性の向上を図った
システムとなっている。
【0006】しかし、使い勝手を考えると、音声入力用
のマイクを天井面や壁面に設置し、ある程度遠隔から、
部屋の隅の方からでも音声を収音できるようにする必要
がある。また、入力音声の認識率を上げるためには、発
声者の位置を自動追尾するようなマイク(マイクロフォ
ンアレー技術)もあるが、コストアップ等の理由から現
実的に採用は難しいのが現状である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、利用者のリクエストの認識率の向
上により利便性を確保し、サービスの向上を図るもので
ある。
【0008】そのために本発明は、利用者の指示・命令
を入力、判別して各室内の環境サービス機器の制御、利
用者に係る情報の管理を行う室内環境・情報管理統合化
システムであって、少なくとも各室に配置され利用者の
指示・命令を入力する入力手段と、前記入力手段から入
力された情報を認識する認識手段と、前記認識手段によ
り認識された情報から利用者及び指示・命令を判別する
判別手段と、前記各室内の環境サービス機器の制御情報
及び利用者に係る情報を格納する情報記憶手段と、前記
判別手段により判別された利用者及び指示・命令、前記
情報記憶手段に格納された情報に基づいて該当する室内
の環境サービス機器の制御、利用者に係る情報管理を行
う制御処理手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0009】前記入力手段は、選択メニューを表示して
項目の選択及び所定の値の入力を行う情報端末であり、
前記認識手段は、項目及び所定の値を抽出する項目抽出
手段であり、また、前記入力手段は、文字列を入力する
情報端末であり、前記認識手段は、文字列から特定のキ
ーワードを抽出するキーワード抽出手段であり、前記入
力手段は、利用者の音声を入力する音声入力手段であ
り、前記認識手段は、音声認識手段であることを特徴と
するものである。
【0010】前記音声入力手段として、電話器からの音
声を入力し、または複数のマイクを室内に配置して利用
者の位置を検出し、該検出した利用者の位置に近いマイ
クからの音声を入力し、室内に配置され利用者の位置を
検出する複数の人感センサの検出信号により利用者の位
置に近いマイクを選択することを特徴とするものであ
る。
【0011】前記制御処理手段は、前記人感センサによ
り検出される利用者の位置を前記情報記憶手段に格納
し、前記利用者の活動状態を監視し、室内にスピーカを
配置して、前記制御処理手段は、前記人感センサの検出
信号により前記利用者の活動状態を監視し、特定の活動
状態に対応して前記スピーカより音声メッセージを出力
し、前記特定の活動状態は、前記利用者の位置が全く変
化しない無活動状態が継続して一定時間経過した状態で
あり、前記制御処理手段は、前記人感センサの検出信号
により利用者の在/不在を判定して前記室内の環境サー
ビス機器を制御することを特徴とするものである。
【0012】さらに、室内にスピーカを配置して、前記
制御処理手段は、前記判別される利用者及び指示・命令
を確認する音声応答を前記スピーカより出力し、前記認
識手段は、文法解析手段を有し、前記情報記憶手段に格
納する各室内の環境サービス機器の制御情報は、前記環
境サービス機器の制御値を含むオン/オフの状態であ
り、前記情報記憶手段に格納する利用者に係る情報は、
利用者と前記入力手段との対応情報であることを特徴と
するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る室内環境・
情報管理統合化システムの実施の形態を示す図、図2は
データベースの各客室別のデータの構成例を示す図であ
る。図中、1は制御・情報センターサーバ、2は客室、
3はフロント、4は通信回線、11は入出力インターフ
ェース、12は音声認識部、13はテキスト入力部、1
4はメニュー入力部、15は音声応答部、16は監視制
御部、17は言語解析処理部、18は応答処理解析部、
19はデータベース、21はセンサ、22はマイク、2
3はスピーカ、24は電話、25は情報端末、26は設
備機器を示す。
【0014】図1において、制御・情報センターサーバ
1は、例えば客室2の各機器、フロント3の各機器など
と通信回線4を通して接続され、ホテルチェーンのセン
ターやホテルの管理部門に置かれ、ホテルチェーン全
体、ホテル単位で顧客管理を行い、きめ細かいサービス
を実施するための機能を有する。客室2には、例えば利
用者を検知(人感センサ)したり、温湿度を検出(温湿
度センサ)するセンサ21、利用者からの音声を入力す
るマイク22、利用者に音声による案内、メッセージを
出力するスピーカ23、利用者との音声による情報交信
を行う電話(携帯電話、PHSを含む)24、利用者と
の電子データによる情報交信を行う情報端末25、テレ
ビや空調、照明などの設備機器26が置かれる。フロン
ト3は、例えば電話や情報端末が置かれる。通信回線4
は、制御・情報センターサーバ1と客室2の各機器、フ
ロント3の各機器との情報ネットワークを構成する接続
回線である。
【0015】制御・情報センターサーバ1は、例えば入
出力インターフェース11を介して音声認識や各種入力
・応答、制御の各機能部(12〜16)に接続される。
音声認識部12は、客室2のマイク22、電話24やフ
ロント3から入力されて通信回線4を通して送られてき
た音声の認識処理を行うものであり、音声応答部15
は、客室2のスピーカ23やフロント3から利用者への
応答音声を出力するための処理を行うものである。テキ
スト入力部13は、客室2の情報端末25や電話24、
フロント3との間でテキスト情報を使って入力処理を行
うものであり、メニュー入力部14は、客室2の情報端
末25や電話24、フロント3から、例えば選択肢メニ
ューを使って項目の選択及び所定の値などが入力される
ことにより、その項目や所定の値などの抽出処理を行う
ものである。監視制御部16は、客室2のセンサ21、
設備機器26の監視、制御を行うものである。
【0016】言語解析処理部17は、音声認識部12で
音声認識された言語、テキスト入力部13で入力処理さ
れた言語を例えば文法解析し、あるいは特定言語、キー
ワードを抽出することによって、利用者の要求、指示を
判別するものである。すなわち、客室2において、利用
者から例えば「部屋が暑い」、「部屋が暗くなってき
た」などの不定形な言語で音声やテキストで入力された
情報に対して、空調の設定温度が高い、照明が暗いなど
のシステムに適用できる言語に変換するのが言語解析処
理部17である。データベース19は、各客室2、フロ
ント3などの各種機器の情報やその状態情報、応答・制
御情報などに関するデータを格納するものであり、応答
処理解析部18は、言語解析処理部17で解析された言
語やメニュー入力部14で入力処理された内容とデータ
ベース19に格納された各種機器の情報やその状態情
報、制御情報などから応答内容を解析し、音声応答部1
5、監視制御部16を制御するものである。
【0017】データベース19では、各客室毎に例えば
図2に示すように在/不在、その時間、利用者名、利用
者情報、設備情報(設備機器、状態、制御情報など)を
管理する。設備機器の状態では、オン/オフや空調であ
れば設定温度などを管理し、制御情報では、系統構成や
制御アドレス、制御命令の形態などを管理する。また、
次に説明するように複数のマイクや人感センサが置かれ
ている場合に、在室者に最も近い位置などの情報も管理
する。
【0018】客室2に置かれる情報端末25は、各室に
配置され利用者の指示・命令を入力する入力手段とし
て、選択メニューを表示して項目の選択及び所定の値の
入力を行ったり、文字列の入力を行うことができるパソ
コンやPDA(Personal Digital Assistants:携帯
情報端末)、携帯電話、PHSなどが用いられ、室内備
付けのものであっても、利用者により持込まれるもので
もよい。電話24は、利用者の音声を入力する音声入力
手段としてマイク22と共に用いるものであり、専用の
室内備付けの電話だけでなく携帯電話、PHSなどでも
よい。
【0019】図3は人感センサと音声認識技術を併用し
た客室コントロールシステムの構成例を示す図であり、
31は人感センサ、32はマイク、33はスピーカ、3
4は赤外線発信器、35は制御回路を示す。図3では、
設備音声制御システムの認識率を高めるために、省エネ
制御用の人感センサ31からの情報を利用して在室者の
位置情報を求め、在室者の近傍のマイク32から集中的
に集音を行うシステムを示している。そのためマイク3
2には、指向性を持たせ、特定のエリアのみ集中的に集
音を行う。また、人感センサ31により、例えば利用者
の在/不在に応じて制御回路から照明、空調のオン/オ
フなど省エネ制御はそのまま併用する。赤外線発信器3
4は、客室内に置かれるテレビやエアコンなどの制御に
用いられる。さらに、例えば特別の在室者の場合、人感
センサ31による検知で一定時間以上人の動きがない
(急病などが原因)場合には、スピーカ33から「大丈
夫ですか」等のメッセージを音声出力し、音声認識によ
り返答がない場合に、フロントに連絡する異常通報シス
テムを兼ねるようにしてもよい。
【0020】このように複数の人感センサ31とマイク
32を組み合わせて使い、人感センサ31の検出信号に
より利用者の位置に近いマイク32を選択するだけでな
く、人感センサ31により検出される利用者の位置を記
憶して利用者の活動状態を監視し、利用者の位置が全く
変化しない無活動状態が継続して一定時間経過した状態
など、特定の活動状態に対応してスピーカ33より音声
メッセージを出力したり、利用者の在/不在を判定して
空調や照明、ブラインドなどの環境サービス機器を制御
することができる。また、スピーカ33は、利用者から
の指示・命令を確認する音声応答を出力させるようにす
ることもできる。
【0021】図4はホテルに適用した室内環境・情報管
理統合化システムの全体の構成概要を示す図であり、本
発明に係る室内環境・情報管理統合化システムは、ホテ
ルに適用する場合、例えばホテルチェーンのセンターに
置かれたセンターサーバ41、ホテルチェーンを結ぶ情
報ネットワーク42、ホテルの管理部門に置かれたホテ
ルサーバ43、環境制御のための設備制御システム4
4、各客室(及び館内各所)に置かれた端末45、情報
系ネットワーク46、映像・音声系ネットワーク47、
主として客室内に完結する情報家電系ネットワーク4
8、設備制御系ネットワーク49、及びPBXに接続さ
れた構内無線電話(PHS)システム50より構成され
る。
【0022】センターサーバの機能は、システムで利用
する顧客パラメータ(生活パターン、快適室温・湯温、
好むサービス、利用履歴、等)をデータベースに保持
し、当該顧客がシステムにアクセスした場合にホテルサ
ーバからの問い合わせに応じて必要とされるデータをホ
テルサーバへ渡す。
【0023】この機能は、データベースシステムで構築
することが可能であり、ホテルチェーンの全体管理を行
うサーバ(勘定系等)に付加機能として加えることで、
システム投資を抑えることができる。1つのホテル単体
でシステムを構築する場合には、ホテルサーバがこの機
能を兼ね、また、センターサーバ機能を、1つまたは複
数のホテルサーバに分散して持たせることも可能であ
る。
【0024】ホテルサーバは、各ホテルにおかれるコン
トロール用の1台もしくは複数台のサーバであり、この
システムの中心である。そして、音声認識エンジン、自
然言語統合制御システム、情報サービスシステム、CT
Iシステム、ホテル運用システム、客室入出力系クライ
アントサーバシステム、ホテルWEBシステム、ユーザ
認証システムなど、複数のプログラム(モジュール)、
システムを並列で動作させて、施設を総合的にコントロ
ールする。
【0025】設備制御システムは、ホテルの館内の設備
を制御するシステムであり、情報系ネットワークとのゲ
ートウエイ、中央の制御装置(中央監視装置)、設備制
御系ネットワークとそれに連係するローカル制御装置や
設備機器からなる。ホテルサーバに対してゲートウエイ
を通して制御系コマンドを交換するインターフェースを
開ける以外は、通常の設備制御系と同等の構成を持つ。
【0026】情報系ネットワークは、ホテルサーバと客
室端末を結ぶネットワーク(TCP/IP、イーサネッ
ト(登録商標)等)として、これに宿泊客がホテルに持
ち込んだ情報機器を接続する、無線LANポイントや情
報コンセントが接続される他、構成によっては、IPフ
ォンやVoIP対応のマイク、スピーカ、ネットワーク
(イーサネット(登録商標)、TCP/IP、IPv
6)対応の設備機器・家電などが接続される。映像・音
声系ネットワークは、通常のアナログ信号を流す映像・
音声ラインである。構成によっては、これを用いず、映
像・情報信号をデジタルデータ化して、情報系ネットワ
ークや情報家電系ネットワークに載せる。情報家電系ネ
ットワークは、主として客室内部の情報家電機器を結ぶ
ネットワーク(ECHO−NET、HAVi、IEEE
1394、USB、HomeRF等)である。ネットワ
ークが客室内部で完結する場合は、客室端末をゲートウ
エイにして、情報系ネットワークと接続する(客室端末
と独立してゲートウエイを設ける構成も可)。または、
ホテル全館を結ぶネットワークを形成し、ゲートウエイ
を通して情報系ネットワークと接続する。
【0027】構内無線電話(PHS)システムは、宿泊
客が持ち込んだ(またはホテルが館内で貸し出した)P
HSや無線LANを媒体として利用するPDA等の機器
からホテルサーバへのアクセス手段を提供する。
【0028】音声認識エンジンは、館内に配置したマイ
ク、PCやPDAが備えるマイク、館内電話や外線電
話、携帯電話及びPHS等を通したユーザの言語による
指示を音声テキストに変換して当該システムへ渡す。あ
るいは、後述するCTI機能などの各システムに音声認
識+自然言語制御機能モジュールとして組み込ませる構
成もある。音声認識エンジンを独立して持たせるメリッ
トとしては、システムのデザインがシンプルになり、
メンテナンスが容易になる、システムのインターフェ
ースの将来の拡張が容易である、提供する各機能にお
いて音声認識のバラツキがでない(個別のシステムの場
合に比べて)である。その反面、負荷集中に対応するた
めに、ネットワークやサーバに高機能が要求される場合
もある。
【0029】自然言語統合制御システムは、ホテルの各
種システムへの自然言語インターフェースであり、ユー
ザの入力したテキスト及び音声認識エンジンが音声から
変換したテキストを、コマンドヘ変換して、制御系のシ
ステムや音声・言語対応をしていない既存のシステムへ
渡す。あるいは制御系のシステムが各々自然言語インタ
ーフェースを実装する構成もある。言語制御システムを
独立させた場合のメリット、デメリットは音声認識エン
ジンの場合に準ずる。
【0030】情報サービスシステムは、館内案内システ
ムなどの既存の情報サービスを組み込む他、WEBサー
バと統合してより高い機能のサービスを提供できる。C
TIシステムは、客室応答などの既存の電話システムを
組み込む他に、内外線電話を経由したユーザからのアク
セスとのインターフェースとなる。ホテル運用システム
は、ホテルのチェックイン・チェックアウト、モーニン
グコール、ルームサービスなどのシステムであり、既存
のシステムを組み込む他に、音声・言語認識機能を利用
した高付加価値のサービスを加えることができる。
【0031】客室入出力系クライアント・サーバシステ
ムは、ユーザ(宿泊客)の種々のリクエストを受け付
け、トータルシステムの各機能へ配分するシステムであ
り、各客室の情報を格納するエリアを設け、そこヘユー
ザがアクセスすることでシステムヘの入出力を行う。W
EBベースでこのシステムを構築した場合、次のホテル
WEBシステムを共用することができる。
【0032】ホテルWEBサーバは、館内に設置した端
末やユーザのPC、PDA、iモードなどの携帯電話、
PHSからのアクセスに対するホテルシステムのインタ
ーフェースを提供する。ホテルの案内や予約といったホ
テル全体に対するサービスを提供する。また、トータル
システムヘのユーザのインターフェースをWEBベース
で構築した場合は、これがホテルのトータルシステムヘ
の総合インターフェースとなる。
【0033】ユーザ認証システムは、システムにアクセ
スしたユーザを本人確認するシステムであり、アクセス
手段及びアクセス先のシステムの機能に応じて、認証の
方式、レベルを切り替える。ユーザ認証は、機器レベル
の認証と人物レベルの認証の2つのレベルで行われる。
【0034】機器レベルの認証は、正規のユーザ(宿泊
客)が使用している機器からのアクセスかどうかの認証
を行う。この認証が効力を有するには、前提条件とし
て、正規のユーザであることの人物認証が成立してい
る、正規のユーザと、その機器との信頼関係が成立し
ている、の2つが共に成立していることが必要である。
一旦、この2つが成立した場合は、その効力が続く限り
は、その機器は、正規ユーザが使っているものと見做
し、機器の認証=ユーザの認証としてユーザの認証を省
略する。従って、このレベルの認証は、厳密性(セキュ
リティ)の比較的低い項目に対する認証となる。
【0035】人物レベルの認証は、正規のユーザのアク
セスであることの認証を行うものである。この認証は、
金銭に関するものや、プライベートに関するものなど、
厳密性(セキュリティ)を必要とされる事項に際してユ
ーザの認証を行う際に用いられる。これは、機器レベル
の認証の前提条件となる。
【0036】機器レベルの認証は、その対象となる機器
によって異なるので、それら対象となる機器、客室端
末、携帯電話、PHS、PC/PDA、固定電話につい
てさらに説明する。
【0037】客室端末は、基本的に客室又は館内各所の
予め設置された場所から移動しないことを前提とする専
用端末である。このため、MACアドレス等の機器固有
情報を登録し、以後は常に機器レベルの認証は有効とな
る。客室設置の端末は、構造上、他の部屋へ移動できな
いものとされた場合、機器の中でもっとも信頼性の高い
ものであり、正規のユーザとの信頼関係の設定なしに、
機器レベルの認証が可能となる。客室内部に設置され
た、マイクや館内電話(インターフォン)も同様であ
る。
【0038】携帯電話は、電話機能を用いて、ホテルの
PBX経由でアクセスする場合に、その電話番号を用い
て機器認証を行うものである。WEB機能を用いてアク
セスする場合は、機器レベルの認証は成立しないため、
アクセスごとに人物レベルのユーザ認証が必要となる。
【0039】PHSは、電話機能を用いて、公衆回線経
由でPBXへアクセスした場合に、電話番号を用いて機
器認証を行うものである。館内のPHS基地へ直接アク
セスした場合は、機器固有情報を用いて機器認証を行
う。外部からWEB機能を用いてアクセスした場合は、
機器認証は成立しないため、アクセスごとに人物レベル
のユーザ認証が必要となる。PHSを無線LANとして
使う場合には、MACアドレスやipV6のアドレスな
どの機器固有情報を用いて機器認証を行う。
【0040】PC/PDAは、館内のLANに直接接続
される場合にはMACアドレスやipV6のアドレスな
どの機器固有情報を用いて機器認証を行う。外部からW
EB機能を用いてアクセスした場合は、機器認証は成立
しないため、アクセスごとに人物レベルのユーザ認証が
必要となる。
【0041】固定電話は、公衆回線を通じての電話から
のアクセスについては、番号通知機能を用いることで、
電話機を同定することは可能であるが、携帯電話に比べ
て、ユーザの同一性が低いため、原則として、機器レベ
ルの認証は行わず、アクセスごとに人物レベルのユーザ
認証が必要となる。
【0042】次に、客室端末装置について説明する。客
室端末装置は、客室(及び館内)に設置され、ユーザ
(宿泊客)に対してホテルの総合サービスシステムヘの
インターフェースを提供するものであり、また、客室内
のシステムヘのゲートウエイとしての機能を併せ持つ。
客室端末装置は、クライアント機能、音声入力機能、音
声IP変換機能、音声認識機能、ゲートウエイ機能、コ
ントローラ機能(ハブ機能)、メモリカードリーダ/ラ
イタ機能などを持つ。
【0043】クライアント機能は、ホテルサーバへアク
セスして、システムに対しての入出力を行うものであ
る。サーバと客室端末とでクライアントサーバシステム
を構築し、各客室に関するリクエストをサーバに送るこ
とで、ホテルシステムのサービスを受ける。サーバシス
テムをWEBベースで構築すれば、システムにオーバー
ヘッドがかかる代わりに、専用の客室端末以外の機器
(ユーザが持ち込んだPC、PDA、携帯電話、PHS
等)からのアクセスに対して、プラットホームを共通化
できるため、システムの構成によっては、構築のトータ
ルコストでメリットを持つ。
【0044】端末上での音声データの扱い方は、クライ
アントシステム上の付加プログラムで音声を処理してサ
ーバへ送る方法と、ブラウザと並行して動作する音声処
理システムで処理してサーバヘ送る方法がある。前者の
場合は、客室から送られたデータは、一旦サーバ上のシ
ステム(WEBシステム等)で受けられ、そこで情報の
種類に応じて、サーバの各種システムへ送られる。後者
の場合は、サーバWEBシステムなどのサーバシステム
と並行して動作する、音声処理システムで音声データを
受け、そこから目的とするシステムヘデータが送られ
る。前者は、例えばWEBベースのシステムの場合に
は、その上に、付加プログラム(JAVA(登録商標)
アプレツトなど)を載せてるため、さらにシステムのオ
ーバーヘッドが大きくなるが、その代わりに、客室端末
以外に、ユーザが持ち込んだPC上でも同様のシステム
を動かすことが可能になる。
【0045】音声入力機能は、客室に設置したマイク
や、インターフォン(内線電話)の音声情報を、デジタ
ル化する機能であり、本体に付属または室内に設置した
マイクロフォン(1〜複数個)及び、室内のインターフ
ォン(1〜複数台)から入力されたアナログ信号を、独
立してデジタル化する。デジタル化された音声信号は、
IP変換や音声認識機能に送られる。
【0046】音声IP変換機能(VoIP機能)は、客
室に設置したマイクや、インターフォン(内線電話)の
音声情報を、デジタル化して情報系ネットワークに載せ
る機能である。端末にこの機能を持たせることで、既存
のアナログ電話機でIPホンを実現することが出来るた
め、電話配線が不要になり、またインターフォン(内線
電話)を用いての音声コマンドの入力が可能になる。将
来、IPホンのコストがアナログ電話と同等まで下がっ
た場合にはこの機能の実装は不要になり、逆に入力機器
でIP変換されたデータをブラウザ(システムインター
フェース)で取り込む。
【0047】音声認識機能は、室内に設置したマイクや
インターフォンから入力された音声信号を認識してシス
テムへ送り出す機能であり、端末で音声をテキストに変
換してホテルサーバヘ送ることで、サーバで音声認識を
行う場合に比べて、サーバ及びネットワークに対する負
荷を下げる事ができる。その反面、各端末側に、高速C
PU及び音声認識プログラム用のメモリ、または音声認
識専用のハードが必要となるため、端末のコストが上が
る。また、端末の機能が増えることは、メンテナンスの
コストアップ要因となる。また、端末側に音声認識機能
を持たせても、端末を経由しない(ユーザが持ち込ん
だ、PCやPDA、外線電話などの)音声命令に対応す
るにはサーバに音声認識機能を持たせることが必要とな
る(ただし、その場合は負荷は小さくなる)。音声認識
機能をサーバで一括するか、各端末毎に設けるかは、全
体的なコスト機能バランスによる。
【0048】ゲートウェイ機能は、室内にある、情報系
以外の独立したネットワークと情報系ネットワーク(イ
ーサネット(登録商標))とを接続するであり、こうし
たネットワークが客室内で完結している場合に、端末に
ゲートウェイ機能を持たせることで、別個にゲートウェ
イを設けるよりもシステムを完結にし、投資コスト及び
運用コストを下げることができる。具体的には、デジタ
ル家電のネットワークである、ECHO−NET、HA
Vi、IEEE1394、USB、HomeRF等のネ
ットワークに対するゲートウェイ機能である。デジタル
家電が、情報系ネットワークに接続可能でるか、または
デジタル家電が全館ネットワークを構成しよりサーバ側
にゲートウェイを設ける場合は、こうした機能は不要と
なる。
【0049】また、環境制御システム(設備制御システ
ム)のネットワークに対するゲートウェイ機能を持たせ
ることで、設備制御系のネットワークと情報系のネット
ワークを一本化させる構成もある。さらに、同じ情報系
ネットワークでも、無線LANのポイントや、または、
ユーザが持ち込んだ機器に対する物理的なインターフエ
ース(情報コンセント)に機能を端末に実装する構成も
ある。また、ゲートウェイの範疇からは外れるが、ネッ
トワーク対応していない機器に対するインターフェース
を実装して、サーバからのコマンドで機器を制御する構
成もある。具体的には、回路の入断や赤外線リモコンの
エミュレーションによる制御などである。ただし、こう
いったゲートウエイ機能は、端末のコストを上げる要因
となるため、どの機能までを実装するかをシステムトー
タルで考えて決定する必要がある。
【0050】コントローラ機能(ハブ機能)は、ホテル
の設備機器の構成によっては全館のネットワークでは制
御を行わず、客室単位または個々の機器に制御が完結す
る場合がある。また、機器が全館のネットワークに接続
されても、客室単位で分散制御され、中央とは発停や状
態通知等の信号が行き来する場合もある。このような場
合では、端末装置に客室内の設備のコントローラ機能
(回路の入断による直接制御や赤外線リモコンのエミュ
レーションによる制御などを含む)を持たせ、室内の設
備機器をコントロールさせる。また、デジタル家電に対
して、ゲートウェイだけではなく、コントローラとして
作用する構成もある。こられの場合は、客室端末は、ホ
テルサーバとのインターフェースだけではなくユーザか
らの要求を判断して機器を制御する機能を持つことによ
って、サーバやネットワークの負荷を軽減させるが、そ
の反面、端末のコストを上げる要因となるため、この実
装はシステムトータルで考えて決定する必要がある。
【0051】メモリカードリーダ/ライタ機能は、宿泊
客の持参したPC/PDAへ、情報をダウンロードさせ
るための機能である。特に、LAN機能を持たないPD
Aに対して、ホテル周辺の情報等のダウンロードサービ
スに活用する。
【0052】本発明に係る室内環境・情報管理統合化シ
ステムへのユーザのアクセス方法は、客室端末、マイ
ク、インターホン(館内電話)、携帯電話、PHS、パ
ソコン・PDAをアクセス機器として用いるが、それぞ
れの機器に応じて利用できる機能は同じではなく、機器
によって制限を受ける。
【0053】客室端末の場合には、これに付属するリモ
コン・ワイヤレスキーボード・タッチパネルなどの入出
力デバイスを用いてシステムに対してリクエストを送
る。また、室内に設置されたマイクやインターホン等を
用いた音声のリクエストは、ここでテキストまたはVo
IPに変換されてサーバへ送られる。または、客室端末
にコントローラ機能がある場合は、音声を含む入力され
たリクエストがここで処理される。
【0054】マイクの場合には、客室端末に接続し
て、そこでデジタル化をし、音声認識機能でテキストに
代えるか、またはVoIP変換を行ってサーバへ送り、
そこで音声認識を行う。マイク自体にVoIP変換機
能を持たせて情報系ネットワークへ載せてサーバへ送
る。マイクと音声認識モジュールを一体化し、テキス
トにして情報ネットワークへ載せる。これらの3種類の
方法からシステムトータルの性能やコストを検討して選
択する。応答は、室内スピーカ(AV機器のスピーカ)
や、端末画面(AV機器の画面)などで行う。
【0055】インターホンの場合には、音声認識機能を
利用して、音声でリクエストを送る。音声は、客室端末
やサーバ等で稼働する音声認識プログラムで処理され
る。応答は受話器を通した音声応答で行う。また、イン
ターホンを客室端末に接続し、そのVoIP変換機能を
用いて、またはインターホン自体にVoIP変換機能を
持たせて、IPフォンを実現することで、電話系統を情
報ネットワークへ統合して配線を減らすこともできる。
【0056】携帯電話の場合には、ユーザが持ち込んだ
携帯電話のWEB機能(iモード等)を用いて、または
音声でリクエストを送る。WEB機能は、携帯電話のI
SP経由で送られてきた情報をファイヤーウォールなど
のセキュリテモと本人認証システムを通してホテルサー
バに設けられた専用のページで受け付ける。客室インタ
ーフェース系をWEBベースで構築している場合、携帯
電話のWEB機能と、全体システムとでベースを共用す
ることができる。音声は、PBXを経由してサーバのC
TI機能→音声認識機能へと送られ(音声認識機能をC
TI機能に統合する構成もある)、IPデータ→テキス
トと変換され、本人認証システムで確認された後、内容
に応じてサーバの各機能へ送られる。応答は、携帯電話
のWEB画面や受話器を通した音声応答で行う。
【0057】PHSの場合には、ユーザが持ち込んだ、
またはホテルで貸し出されたPHSのWEB機能や音声
でリクエストを送る。PHSのデータは、ホテル館内に
設けられたPHSの親局で受けられ、データの種別に応
じてWEBサーバまたはCTIシステムへ送られる。
【0058】パソコン・PDAの場合には、ユーザの持
ち込んだ、またはホテルで貸し出されたパソコン・PD
Aからのアクセス手段を通してホテルサーバのWEB機
能へ送られる。ここには、ユーザ(客室)毎のページが
あり、そこをインターフェースとしてホテルシステムへ
アクセスする。パソコン・PDAのアクセス手段からの
アクセス手段としては、情報コンセントを通してイー
サネット(登録商標)、USB、IEEE1394など
の有線ネットワークで接続する、無線LAN経由で情
報ネットワークへ接続する、PHS機能でホテル館内
に設けられた親局と接続する、等の構成を持つ。
【0059】客室端末装置のハードウェア実装方法は、
次のようになる。同一基盤上への実装は、必要とされる
機能を、予め同一基盤上に実装する方法であり、機能の
絞り込みが出来る場合には一番コストを抑えことができ
るがユーザのニーズの範囲が幅広い場合には、過剰装備
になるか、またはバリエーションが増えることで機器コ
ストが高くなってしまう。
【0060】ライザーカードによる拡張は、メイン基盤
に、端末の基本機能を実装させ、付加機能をライザーカ
ードに実装させて複数枚のライザーカードをメイン基盤
に設けた拡張バスヘ実装させる。メイン基盤には、最も
使われる機能のみを実装させ、必要とされる機能に応じ
てライザーカードを付加することで、コストを抑えるこ
とができる。また、機能によっては、ライザーカード上
にCPUや専用のハードを持たせたり、または、メイン
基盤上のCPUを使うなどの切り分けを行うことで、ハ
ードのコストを最適化できる。ただし、各機能の制御
は、メイン基盤のCPU上で走るプログラムでによって
制御されるため、端末システムのプログラムには、予
め、全機能の制御プログラムを組み込んでおくか、ある
いは機能を追加する度に、プログラムを再構成する必要
がある。こうした機能の組外しに対応する場合、プログ
ラムのコストは、同一基盤に全機能を組み込む場合に比
べて、オーバーヘッド分がけ高くなる。
【0061】情報系ネットワーク(イーサネット(登録
商標))結合は、同一の筐体内で、情報系ネットワーク
(イーサネット(登録商標))で機能を接続する方式で
ある。筐体に、ハブと電源装置を持たせ、端末の個々の
機能を独立したモジュールに構成し、基盤を筐体に収め
て内部で電源及びハブと接続させる。つまり、見かけ上
は1つの端末であるが、実質的には、1つの筐体の中
に、複数の機器が収まる構成になる。この場合は、個々
の機器を個別に配置する場合に比べて、筐体及び電源部
を共用することによるコスト効果及び、設置・運用に係
わるコスト効果がみこめる。情報系ネットワーク以外に
インターフェースをもつ機能(基盤)に対するアクセス
は、筐体の壁に、アクセス用のスロットを設けて、ここ
を通して行わせる。
【0062】個々のモジュールは独立して機能を完結さ
せる事に加えて、情報系ネットワーク対応が要求される
ため、付加機能のモジュールのコストは上がる。ただ
し、端末の基本機能に対してはハード・ソフトの両面で
拡張性を要求しないため、要求される機能のバリエーシ
ョンが多く基本機能に実装する機能が少ない場合にはト
ータルでコストが下がる構成と言える。また、各機能へ
の命令は、情報系ネットワーク経由で行うため、機能を
拡張した際のサーバシステムの拡張を容易に行うことが
できる。
【0063】複合型は、ライザーカードによる拡張と情
報系ネットワーク結合との複合で、OSレベルの結合の
方が効率的な機能をライザーカードで、情報ネットワー
ク経由で並行できる機能を情報ネットワーク結合で実装
させる方法である。例えばメイン基盤には、最小限の入
出力(例えば音声×2系統)のみを実装し、付加的な音
声系統や、端末で制御するその他の入出力(赤外線、リ
レー等)及び、端末のCPUを利用した方がコスト的に
安くなる機能をライザーカードに実装し、単にサーバか
らの命令を流すだけで、必ずしも端末のCPUを経由す
る必要のない機能や、ハード的に完結している(ボード
で製品化されている)機能に対しては、情報系ネットワ
ーク結合を行わせる。
【0064】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、ホテル客室に適用して説明したが、
特別養護施設や病院、集合住戸施設、共同居住施設など
にも同様適用可能であることはいうまでもない。
【0065】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、少なくとも各室に配置され利用者の指示・命
令を入力する入力手段と、入力手段から入力された情報
を認識する認識手段と、認識手段により認識された情報
から利用者及び指示・命令を判別する判別手段と、各室
内の環境サービス機器の制御情報及び利用者に係る情報
を格納する情報記憶手段と、判別手段により判別された
利用者及び指示・命令、情報記憶手段に格納された情報
に基づいて該当する室内の環境サービス機器の制御、利
用者に係る情報管理を行う制御処理手段とを備え、利用
者の指示・命令を入力、判別して各室内の環境サービス
機器の制御、利用者に係る情報の管理を行うので、入力
手段に対応した認識手段との組み合わせにより利用者の
リクエストの認識率を向上させることができ、利便性を
確保することができる。
【0066】入力手段は、選択メニューを表示して項目
の選択及び所定の値の入力を行う情報端末であり、認識
手段は、項目及び所定の値を抽出する項目抽出手段であ
り、また、入力手段は、文字列を入力する情報端末であ
り、認識手段は、文字列から特定のキーワードを抽出す
るキーワード抽出手段であり、入力手段は、利用者の音
声を入力する音声入力手段であり、認識手段は、音声認
識手段であるので、選択メニューによるリクエストの入
力だけでなく、任意の音声や文章による言葉によるリク
エストの入力を処理することができる。
【0067】また、音声入力手段として、電話器を用
い、複数のマイクを室内に配置して利用者の位置を検出
し、該検出した利用者の位置に近いマイクからの音声を
入力し、室内に配置され利用者の位置を検出する複数の
人感センサの検出信号により利用者の位置に近いマイク
を選択することにより、音声入力の認識率を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る室内環境・情報管理統合化シス
テムの実施の形態を示す図である。
【図2】 データベースの各客室別のデータの構成例を
示す図である。
【図3】 人感センサと音声認識技術を併用した客室コ
ントロールシステムの構成例を示す図である。
【図4】 ホテルに適用した室内環境・情報管理統合化
システムの全体の構成概要を示す図である。
【図5】 従来の設備音声制御システムの構成例を示す
図である。
【符号の説明】
1…制御・情報センターサーバ、2…客室、3…フロン
ト、4…通信回線、11…入出力インターフェース、1
2…音声認識部、13…テキスト入力部、14…メニュ
ー入力部、15…音声応答部、16…監視制御部、17
…言語解析処理部、18…応答処理解析部、19…デー
タベース、21…センサ、22…マイク、23…スピー
カ、24…電話、25…情報端末、26…設備機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅谷 善昌 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 5K038 AA07 BB03 CC03 DD04 DD18 DD22 EE02 5K048 AA05 BA01 BA51 CA02 DA02 DB07 DC07 FC01 HA05 HA07

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者の指示・命令を入力、判別して各
    室内の環境サービス機器の制御、利用者に係る情報の管
    理を行う室内環境・情報管理統合化システムであって、
    少なくとも各室に配置され利用者の指示・命令を入力す
    る入力手段と、前記入力手段から入力された情報を認識
    する認識手段と、前記認識手段により認識された情報か
    ら利用者及び指示・命令を判別する判別手段と、前記各
    室内の環境サービス機器の制御情報及び利用者に係る情
    報を格納する情報記憶手段と、前記判別手段により判別
    された利用者及び指示・命令、前記情報記憶手段に格納
    された情報に基づいて該当する室内の環境サービス機器
    の制御、利用者に係る情報管理を行う制御処理手段とを
    備えたことを特徴とする室内環境・情報管理統合化シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記入力手段は、選択メニューを表示し
    て項目の選択及び所定の値の入力を行う情報端末であ
    り、前記認識手段は、項目及び所定の値を抽出する項目
    抽出手段であることを特徴とする請求項1記載の室内環
    境・情報管理統合化システム。
  3. 【請求項3】 前記入力手段は、文字列を入力する情報
    端末であり、前記認識手段は、文字列から特定のキーワ
    ードを抽出するキーワード抽出手段であることを特徴と
    する請求項1記載の室内環境・情報管理統合化システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記入力手段は、利用者の音声を入力す
    る音声入力手段であり、前記認識手段は、音声認識手段
    であることを特徴とする請求項1記載の室内環境・情報
    管理統合化システム。
  5. 【請求項5】 前記音声入力手段は、電話器からの音声
    を入力することを特徴とする請求項4記載の室内環境・
    情報管理統合化システム。
  6. 【請求項6】 前記音声入力手段は、複数のマイクを室
    内に配置して利用者の位置を検出し、該検出した利用者
    の位置に近いマイクからの音声を入力することを特徴と
    する請求項4記載の室内環境・情報管理統合化システ
    ム。
  7. 【請求項7】 室内に配置され利用者の位置を検出する
    複数の人感センサの検出信号により利用者の位置に近い
    マイクを選択することを特徴とする請求項6記載の室内
    環境・情報管理統合化システム。
  8. 【請求項8】 前記制御処理手段は、前記人感センサに
    より検出される利用者の位置を前記情報記憶手段に格納
    し、前記利用者の活動状態を監視することを特徴とする
    請求項7記載の室内環境・情報管理統合化システム。
  9. 【請求項9】 室内にスピーカを配置して、前記制御処
    理手段は、前記人感センサの検出信号により前記利用者
    の活動状態を監視し、特定の活動状態に対応して前記ス
    ピーカより音声メッセージを出力することを特徴とする
    請求項8記載の室内環境・情報管理統合化システム。
  10. 【請求項10】 前記特定の活動状態は、前記利用者の
    位置が全く変化しない無活動状態が継続して一定時間経
    過した状態であることを特徴とする請求項9記載の室内
    環境・情報管理統合化システム。
  11. 【請求項11】 前記制御処理手段は、前記人感センサ
    の検出信号により利用者の在/不在を判定して前記室内
    の環境サービス機器を制御することを特徴とする請求項
    7記載の室内環境・情報管理統合化システム。
  12. 【請求項12】 室内にスピーカを配置して、前記制御
    処理手段は、前記判別される利用者及び指示・命令を確
    認する音声応答を前記スピーカより出力することを特徴
    とする請求項4記載の室内環境・情報管理統合化システ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記認識手段は、文法解析手段を有す
    ることを特徴とする請求項3又は4記載の室内環境・情
    報管理統合化システム。
  14. 【請求項14】 前記情報記憶手段に格納する各室内の
    環境サービス機器の制御情報は、前記環境サービス機器
    の制御値を含むオン/オフの状態であることを特徴とす
    る請求項1記載の室内環境・情報管理統合化システム。
  15. 【請求項15】 前記情報記憶手段に格納する利用者に
    係る情報は、利用者と前記入力手段との対応情報である
    ことを特徴とする請求項1記載の室内環境・情報管理統
    合化システム。
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