JP2007235935A - 機器制御装置 - Google Patents

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弘憲 近藤
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Abstract

【課題】赤外線等の無線によって操作される電化機器についてその操作性を向上させる。
【解決手段】音声認識により複数の機器を個別又は同時に制御する機器制御装置であって、該機器制御装置は制御装置本体10と同制御装置本体10と離間して配置された赤外線発光装置20とを備える。制御装置本体10には、集音部11と、入力された音声を音声データに変換する音声認識部12と、赤外線信号データを登録したデータベース部13と、音声指令に対応する制御信号を生成する制御信号生成部14と、制御信号を無線信号として送信する無線信号送信部15を有する。また、赤外線発光装置20は受信した無線信号に基づいて赤外線信号を発信する発光制御部24を有する。赤外線発光装置20から発信された赤外線信号は操作対象機器であるテレビ101等の赤外線信号受信部110に受信され、音声指令に基づいて制御が行われる。
【選択図】図2

Description

本発明は、家電製品等の電化機器を赤外線等の無線により遠隔操作することのできる制御装置に関する。
主として建物内で使用されるテレビ、VTR装置、オーディオ等の映像・音響機器、エアコン、扇風機等の空調機器、蛍光灯等の証明機器に代表されるいわゆる電化機器の多くは、これら機器に直接触れることなく離れた場所から操作することができる機器操作用リモートコントロール装置(以下、単に「リモコン」という。)によって操作可能となっている。
これら電化機器は機器一台毎に専用のリモコンを備えており、それぞれ個別のリモコンによって操作する必要がある。また、これらのリモコンは主として指向性を有する赤外線信号を送信(発信)し、電化機器側の受光部にてその赤外線信号を受信(受光)するタイプであり、前記したように赤外線は指向性を有していることから、リモコンを用いて操作する際にはリモコンの発光部をある程度操作対象となる電化機器の方向に向ける必要がある。
このため、例えば操作者の背面側に設置されている電化機器を操作する場合にはある程度背面を向いて操作する必要があり、また操作者と目的の電化機器との間に障害物がある場合にはリモコン操作ができないという場合がある。
更に、リモコンを備えた機器及び機能の増加により使用するリモコン自体の数やボタンの数も増加し、数あるリモコンの中から操作したい機器に用いるリモコンを選び出し、ボタン操作を行う必要があり、リモコンが見あたらない場合はリモコンを探し出してからでなければ対象の機器を操作すること自体ができない。
これに対して、学習リモコン或いはマルチリモコンという複数のリモコンの機能を一台のリモコンに実現したリモコンも存在するが、ボタン操作は必須となっており、視力が弱くなっている高齢者等にとっては学習リモコンであっても操作は容易ではない(特許文献1を参照)。
特開平10−290487号公報
本発明は、上記のように電化機器を赤外線等を用いてリモコン操作を行う際の問題点に鑑み、電化機器について容易に操作することのできる機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、音声認識により複数の機器を個別又は同時に制御する機器制御装置であって、該機器制御装置は、入力された音声を音声データに変換する音声認識部と、各機器の制御に用いる制御信号データを有するデータベース部と、前記変換された音声データに基づいてデータベース部から制御信号データを抽出する制御信号生成部と、該抽出された制御信号データに基づいて制御信号を送信する制御信号送信部と、を備えることを特徴とする機器制御装置を要旨とする。これにより、音声指令によって複数の機器を個別に或いは同時に制御することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明は、前記機器制御装置は、音声認識部とデータベース部と制御信号生成部とを備えた制御装置本体と、制御信号送信部を備えた信号送信装置とから構成され、前記制御装置本体と信号送信装置とは、互いに離間した位置に配置することができる請求項1に記載の機器制御装置を要旨とする。これにより制御信号送信部を制御装置本体から離間して送信に適した位置に配置することができる。
請求項3に記載の発明は、前記制御装置本体から信号送信装置に対する通信は無線方式によることを特徴とする請求項2に記載の機器制御装置を要旨とする。これにより信号送信装置を無線通信が可能な範囲で配置することができる。
請求項4に係る発明は、前記制御信号送信部は赤外線信号を送信するものであり、赤外線信号を送信する光源と同光源から送信された赤外線を拡散させる拡散部とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の機器制御装置を要旨とする。これにより従来の赤外線通信システムを使用することができ、また指向性を有する赤外線であっても機器にて受信することができる。
請求項5に係る発明は、前記拡散部は、光源に対向して配置されており、球面状に形成された反射鏡である請求項4に記載の機器制御装置を要旨とする。これにより、光源から発信された赤外線信号を反射鏡によって拡散させながら反射させることができる。
本発明によれば、赤外線等の無線によって操作される電化機器についてその操作性を向上させることができる。
以下、本発明を具体化した電化機器を制御する機器制御装置の一実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。
図1は、機器制御装置並びに操作対象となる電化機器が配置されている部屋の全体図である。室内には赤外線リモコンによって操作することが可能な電化機器としてテレビ101、VTR装置102、HDD装置103、オーディオ104、エアコン105、照明106が配置されている。なお、特にテレビ101、VTR装置102、オーディオ104等は使用者の嗜好或いは部屋の間取りやレイアウト等に応じて適宜配置されるが、エアコン105は天井面F近くの壁面Wにまた照明106は部屋中央部の天井面Fに配置されるのが通常である。図1において機器制御装置はテーブル上に置かれた制御装置本体10と天井面Fに設置された信号送信装置としての赤外線発光装置20とから構成される。図2内に機器制御装置のブロック図を示している。
制御装置本体10はいわゆるパーソナルコンピュータであり、集音部11、音声認識部12、データベース部13、制御信号生成部14、無線信号送信部15を備えている。集音部11は図示しない集音用マイクロフォン(以下、「集音マイク」という。)によって構成されており、操作者が発音した音声を集音し電気信号に変換して音声認識部12に送信する。音声認識部12は音声認識アプリケーションソフトを備えており、集音マイクによって集音された音声を所定の音声認識アルゴリズムに従って音声認識し、音声データとするものである。
データベース部13は、音声認識部によって認識された音声データを音声指令として特定するためのコマンドデータベース16と、個々のコマンドに対応する制御信号データを備えた制御信号データベース17とを有している。コマンドデータベース16は図3に示すように階層化されたデータベースとなっており、操作対象となる機器レベルでの選択肢となる登録グループとして第1階層161、各機器に対する上位コマンドの選択肢となる登録グループとして第2階層162、更に同上位コマンドに対する下位コマンドの選択肢となる登録グループとして第3階層163を有する。この階層は図3中右に行くほど下位になり細かくなる。
対象機器レベルの第1階層161には「テレビ」「エアコン」「オーディオ」「ビデオ」等がグループとして登録(記憶)されており、このうち例えば「テレビ」の下位となる第2階層162には「電源」「チャンネル」「音量」等がグループとして登録されている。さらに、例えば「チャンネル」の下位となる第3階層163には「1」「2」「3」「4」「5」等のチャンネル番号がグループとして登録されている。
例えば、音声指令によって機器として第1階層161のテレビが選択された場合には、次の音声認識の対象としてテレビの下位である第2階層162の登録グループが照合候補となり、さらに第2階層162のうちチャンネルが選択された場合にはチャンネルの下位である第3階層163の登録グループが音声認識の照合候補となる。また、最下位の階層に分類されるコマンド(例えば、テレビのチャンネルを2にするというコマンド、以下「最下位コマンド」という。)については各コマンドに個別にID等の識別番号164が付されている(図3中右端)。
制御信号データベース17は、図4に示すように各機器における最下位コマンドを実行する制御信号データを各最下位コマンドの識別番号164と関連づけて登録したデータベースを有している。このデータベースに登録されている制御信号データはいずれも各家電機器を制御することができるデータであり、それぞれのデータに基づいて赤外線を発光すれば特定の家電機器の特定の操作を行うことができる。なお、赤外線信号は誤作動防止等を目的としてメーカや機器を識別するためのカスタムコードとさらに指令内容を識別するためのデータコードとを含んで所定ビット(例えば32ビット)にて構成されている。
また、図2に機器制御装置のブロック図と併せて示しているように、テレビ101、VTR装置102、エアコン105等の電化機器は赤外線信号受信部110とこれに接続された制御部111とをそれぞれ備えており、制御部111では赤外線信号受信部110にて受信した赤外線信号を識別している。
制御信号生成部14は、音声認識部12によって認識された音声データをコマンドデータベース16に登録されている各階層の登録グループと照合し、照合の結果特定された最下位コマンドに対応する制御信号データを識別番号164に基づいて制御信号データベース17から抽出するものである。また、無線信号送信部15は、制御信号生成部14により抽出された制御信号データを所定の無線通信方式(例えばbluetooth(登録商標))に変換し無線信号として赤外線発光装置20に送信するものであり、図示しない送信アンテナを備えている。
次に、赤外線発光装置20の構成について説明する。図5に赤外線発光装置20の側面図、図6に図5の縦断面図を示す。赤外線発光装置20は天井面Fから垂下される状態で固定されるものであり、上部からベース21、拡散部としての反射鏡22、連結ケース23、制御信号送信部としての発光制御部24とから構成されている。ベース21は薄板円板形状に形成されており、赤外線発光装置20を天井面Fに固定するため外周端部にネジ等の締結部材を貫通させるための透孔(図示しない)が設けられている。このベース21の中央部には、ベース21が天井面Fに設置された状態で下向に突出する球面状の反射鏡22が固定されている。この反射鏡22は外表面が双曲面状に形成されている。
また、ベース21の外周部には、赤外線を内側から外側に対して透過可能な素材(ポリエチレンテレフタレート樹脂等)からなる円筒形状の連結ケース23が反射鏡22と同心となるように固定されている。この連結ケース23は下部がその内径が徐々に狭くなる漏斗状に形成されており、連結ケース23の下端には開口23aが形成されている。連結ケース23の下端部には発光制御部24が取り付けられている。発光制御部24は、図5に示すように小径円筒の小径部25aとこの小径部25aに連続して形成された大径円筒の大径部25bとから構成される側面視凸形状をしたハウジング25を備えており、小径部25aが連結ケース23下端の開口23aに内嵌された状態で固定されている。
小径部25aの上部には光源としての複数の赤外線LED26が円環状にかつ各赤外線LED26の発光方向が反射鏡22に対向するように設置されている。ハウジング25内には発光制御部24を構成する無線信号受信部27、赤外線信号生成部28、赤外線信号送信部29が収納されている。この発光制御部24は制御装置本体10から送信されてきた無線信号を受信して赤外線信号データを生成し、赤外線LED26を発光制御するものであって、赤外線LED26とともに図示しない内部電源(電池等)或いは外部電源から電源供給を受けて駆動する。この発光制御部24のうち無線信号受信部27は制御装置本体10の無線信号送信部15から送信された無線信号を受信する機能を有しており、図示しない受信アンテナを備えている。また、無線信号受信部27にて受信した無線信号のデータは赤外線信号生成部28に送信されて同無線信号のデータに基づいて赤外線信号データが生成される。そして、赤外線信号送信部29は、この生成された赤外線信号データに基づいて赤外線LED26を発光させる。
次に、この機器制御装置を用いた家電機器(テレビ101)の制御方法について図7の制御装置本体10の音声認識フロー図及び図8の赤外線発光装置20の発光フロー図にそれぞれ従って説明する。機器制御装置を構成する制御装置本体10及び赤外線発光装置20はいずれも図示しない電源に接続されて起動、音声指令待ちとして待機しているものとする(S1)。また、テレビ101は電源がオンされて何れかのチャンネル(例えば1チャンネル)に設定されているものとする。この状態で操作者は制御装置本体10の集音マイクに向かって操作したい機器名「テレビ」と音声指令を行う。この音声指令は集音マイクを通じて集音部11から音声認識部12へ入力され音声データとして認識される。
制御信号生成部14は、この認識された音声データが操作対象として登録されている機器であるか否かをコマンドデータベース16の第1階層161の登録グループと照合する(S2)。そして、一致する場合すなわち「テレビ」が第1階層161の登録グループ内に含まれており操作対象の機器に該当する場合には、次のステップに移行し、テレビ(第1階層161)の下位に位置する上位コマンドである第2階層162の登録グループを次の音声データとの照合候補とする。
続いて、操作者が「チャンネル」と音声指令を行うと、前ステップと同様に集音マイクを通じて集音部11から音声認識部12へ入力され音声データとして認識される。制御信号生成部14は、認識された音声データが「テレビ」の下位に位置する上位コマンドとして登録されているか否かをコマンドデータベース16の第2階層162の登録グループと照合し(S3)、一致する場合には次のステップに移行し、チャンネルの下位である第3階層163の登録グループを音声データとの照合候補とする。
続けて、操作者が「5(ゴ)」と音声指令を行うと、同音声指令は前ステップと同様に集音マイクを通じて音声認識部12へ入力され音声データとして認識される。制御信号生成部14は、この認識された音声データが「チャンネル」の下位に位置する下位コマンドとして登録されているか否かをコマンドデータベース16の第3階層163の登録グループと照合する(S4)。そして、一致する場合にはテレビのチャンネルを5にするコマンドを実行するため、「テレビ」「チャンネル」「5」のコマンド(最下位コマンド)に付されている識別番号164に基づいて、制御信号データベース17から対応する制御信号データを抽出し、その制御信号データを無線信号送信部15に送信する(S5)。
無線信号送信部15は、受け取った制御信号データを所定の無線通信方式(bluetooth(登録商標))による信号データに変換し赤外線発光装置20に宛てて送信する(S6)。
一方、第1階層161から第3階層163までの照合ステップ(S2〜S4)において、音声データがコマンドデータベース16の各階層の登録グループのいずれとも一致しない場合もあり得る。すなわち、登録されていない機器名やコマンドを音声指令した場合(音声認識が不十分である場合も含む)には、制御信号生成部14による各階層の登録グループとの照合の結果該当するデータなし(一致データなし)として待機状態に戻る。また、フロー図には示していないが第2階層162以下の階層での照合ステップ(S3、S4)にて、1つ前の照合ステップから移行して一定時間(例えば10秒)経過しても次の音声指令がない場合には同様に音声指令はキャンセルされて待機状態に戻る。
無線信号送信部15から送信された信号は赤外線発光装置20の無線信号受信部27にて受信され(S11)、赤外線信号生成部28に受信した信号のデータが送信される。赤外線信号生成部28ではその信号のデータに基づいて赤外線信号データを生成する(S12)。そして、赤外線信号生成部28は赤外線信号データを赤外線信号送信部29に送信し(S13)、赤外線信号送信部29は同赤外線信号データに基づいて複数の赤外線LED26を同時に発光させて赤外線信号を送信する(S14)。
送信された赤外線信号は反射鏡22にて部屋内の広範囲に拡散された状態で反射され、部屋内に設置されている全ての電化機器(テレビ101、VTR装置102、エアコン105等)の赤外線信号受信部110にて受信される。しかし、同赤外線信号には機器を識別するためのカスタムコードが含まれているためテレビ101の制御部111にのみ認識されこれ以外の電化機器では認識されず、操作者の音声指令に従ってテレビ101のチャンネルが5に設定される。この一連の動作によりテレビ101のチャンネル制御を行うことができる。他の電化機器やテレビに対する新たな制御を行う場合には機器の特定(機器名を音声指令する)ことから始める。
上記実施形態の機器制御装置によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、音声認識により複数の機器を操作することができる。したがって、複数の機器を制御するにあたって赤外線リモコンを操作する必要がない。
(2)赤外線発光装置20が天井面Fに設置されているため、赤外線発光装置20と操作対象となる電化機器(テレビ101)との間には障害物が少なく、電化機器(テレビ101)は効果的に赤外線信号を受信することができる。
(3)電化機器(テレビ101)の操作は赤外線発光装置20の赤外線LED26を発光させる赤外線通信にて行うため、各電化機器に他の無線通信装置等を取り付ける必要がなく、従来の赤外線通信環境を利用することができる。
(4)赤外線発光装置20は、光源である赤外線LED26に対向した曲面ミラーである反射鏡22を有している。このため、赤外線LED26から発信された赤外線は反射鏡22により広範囲に拡散され、指向性を有する赤外線信号を部屋全体に発信させることができる。
(5)赤外線発光装置20では複数の赤外線LED26を同時に発光させて赤外線信号を発信させる。このため、反射鏡22により拡散されても各機器の赤外線信号受信部110にて受信可能な程度の光量を確保することができる。
(6)制御装置本体10と赤外線発光装置20との間は無線通信(bluetooth(登録商標))にて行っている。このため、途中に障害物があっても通信が遮られることがない。
(7)各最下位コマンドを実行する所定ビットの赤外線信号データを制御信号データとしてデータベース部13にて所有しており、このデータを制御装置本体10から赤外線発光装置20に送信する。このため、赤外線発光装置20にて受信したデータを赤外線の波長に変換するのみで各機器を制御可能な信号を生成することができ、赤外線発光装置20に複雑な制御回路等を必要としない。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態では、制御装置本体10に設置されている集音マイクを用いて音声指令を入力していた。これに限定されず無線通信可能なマイク(ワイヤレスマイク)を操作者に装着しておきワイヤレスマイクで集音した音声を制御装置本体10の音声認識部12に入力させてもよい。これにより操作者は音声指令を行うときに制御装置本体10の近傍にいる必要がなくなり、騒音下での音声操作も可能となる。
○ 音声データと各階層の登録グループとの照合時に照合結果を操作者に報知する手段を設けてもよい。照合ができたか否かを音声或いは画面等で操作者に報知することにより操作者は照合結果を知ることができる。
○ 全機器に共通する操作については全機器を一括指示するコマンドを設定してもよい。例えば、コマンドデータベース16の第1階層161に「全機器」を登録しておき、操作者が「全機器」と音声指令すれば第1階層161に登録されている全ての機器(テレビ101、VTR装置102、エアコン105等)が選択される。また「全機器」の第2階層162に「電源」を登録し、また第3階層163に「オフ」を登録しておくと、「全機器」「電源」「オフ」の音声指令を発することにより登録されている全機器の電源をオフする信号データを制御信号データベース17から順次抽出し、無線信号送信部15はこれら信号データに基づいて無線信号を順次送信する。また、赤外線発光装置20ではこの無線信号を受けて順次赤外線信号を発信する。これにより、個別に機器を指定しなくても全機器を一括して制御(電源オフ)することができ操作性が向上する。
○ 上記実施形態では、音声データと各階層の登録グループとの照合において、一致しない場合はいずれも初期状態に戻るフローとしたが、図5に破線で示すように再度同じステップに戻る構成にしてもよい。例えば、上記実施形態にて下位コマンドに対応する第3階層163での照合にて一致するものがなかった場合には再度第3階層163の照合ステップに戻るフローとする。これにより音声指令の途中でいい間違えることにより再度機器の特定ステップから始める必要がなくなる。なお、再度同じステップに戻ることとすれば、音声データと登録グループとが一致しない場合には同じステップを何度も繰り返すこととなるため、カウント機能或いはタイマー機能を設けてある回数或いは時間同一ステップを繰り返した場合には初期状態に戻る方法としてもよい。
○ 上記実施形態では、赤外線発光装置20の設置箇所を天井面Fとしたが、部屋全体に赤外線信号を発信するとができるのであればこれに限られず壁面や棚の上等でもよく、また設置個数も複数でもよい。
○ 上記実施形態では、3つの階層(第1階層161、第2階層162、第3階層163)により操作するコマンドを特定していたがこれに限られない。機器や操作内容によってはより少ない階層或いはより多くの階層が必要になる場合もある。
○ 上記実施形態では赤外線を拡散させるために双曲面状の球面ミラーである反射鏡22を利用した反射拡散方式を採用していたが、反射鏡の形状は双曲面状に限られない。反射鏡を平面状とし複数の赤外線LED26がそれぞれ異なる方向、例えば上向き斜め外側方向と内側方向に交互に配置するなど赤外線LED26の配置方法を異ならせてもよい。この場合でも、複数の赤外線LED26を同時に発光すると部屋内の各方向に赤外線が拡散して反射される。
○ 上記実施形態では反射鏡によって反射させることにより赤外線を拡散させていたが、屈折率を異ならせる部材を赤外線LED26の前面に配置し、赤外線がこの部材を透過する際に光が屈折されて拡散する透過拡散方式でもよい。
○ 上記実施形態では、制御装置本体10と赤外線発光装置20が離間して配置されているため、両者間のデータの送受信に無線信号(bluetooth(登録商標))を使用していた。これに限らず、制御装置本体10と赤外線発光装置20との通信は他の無線通信方式でもよく、また有線による通信方式であってもよい。なお、無線通信による場合には電波など指向性を有しない方式によることが好ましい。
○ また、制御装置本体10と赤外線発光装置20間のデータの送受信に、家電機器のリモコン制御に用いられる赤外線信号の周波数とは異なる周波数の赤外線信号を用いてもよい。一般に家電機器用の赤外線リモコンには周波数38KHzの赤外線が用いられている。このため、制御装置本体10と赤外線発光装置20間のデータの送受信に周波数の異なる赤外線、例えば周波数52KHzの赤外線を使用し、赤外線発光装置20にて周波数38KHzの赤外線に変換すれば同じ赤外線を誤作動なく使い分けることができ、コスト的にも安価なものとなる。
○ 上記実施形態では、機器制御装置の制御対象を家電機器としていたが、これに限られず例えば単数又は複数の遊技用ロボットや作業用ロボットを音声制御する構成としてもよい。このように本機器制御装置を家電機器以外の用途にも使用することができる。
○ 上記実施形態の制御装置本体の音声認識フローでは、制御信号を送信すること(S6)により一連のフローは終了し再度音声指令により機器の特定から行うこととしていた。これに対して、制御信号を送信した(S6)あと上位コマンドである第2階層162の照合ステップ(S3)に戻る構成としてもよい。これにより、同じ機器に対して連続して指令を行う場合には機器を改めて指令する必要なく、上位コマンドの指令から始めることができる。なお、別の機器を制御する場合には機器の特定から始めることとなる。
○ 上記実施形態における赤外線発光装置20に赤外線LED26に加えて可視光LEDを同方向に設置し、これを室内照明用光源としてもよい。これにより可視光LEDから発光された可視光も反射鏡22にて室内に拡散されて室内が照明される。このため、赤外線発光装置20は室内照明器具としての役割を備えることもできる。
○ 上記実施形態では、制御装置本体10と赤外線発光装置20とを分離させて形成し、互いに離間して配置していた。これに対して、制御装置本体10の機能を赤外線発光装置20に内蔵し或いは両者を一体化させてもよい。これにより制御装置本体10から赤外線発光装置20へ向けて無線信号による送信は必要なくなる。この場合、制御装置本体10の集音部11のみは操作者の音声を補足することができる位置に必要であるため、ワイヤレスマイクを使うのが好ましい。
本実施形態に係る機器制御装置が設置された室内の全体図。 本実施形態に係る機器制御装置のブロック図。 本実施形態に係るコマンドデータベースの概念図。 本実施形態に係る制御信号データベースの概念図。 本実施形態に係る赤外線発光装置の側面図。 本実施形態に係る赤外線発光装置の断面図。 本実施形態に係る制御装置本体の音声認識フロー図。 本実施形態に係る赤外線発光装置の発光フロー図。
符号の説明
10・・機器制御装置を構成する制御装置本体、11・・集音部、12・・音声認識部、13・・データベース部、14・・制御信号生成部、15・・無線信号送信部、16・・コマンドデータベース、17・・制御信号データベース、20・・機器制御装置を構成する赤外線発光装置、22・・反射鏡、23・・連結ケース、24・・制御信号送信部としての発光制御部、25・・ハウジング、26・・赤外線LED、27・・無線信号受信部、28・・赤外線信号生成部、29・・赤外線信号送信部。

Claims (5)

  1. 音声認識により複数の機器を個別又は同時に制御する機器制御装置であって、
    該機器制御装置は、入力された音声を音声データに変換する音声認識部と、各機器の制御に用いる制御信号データを有するデータベース部と、前記変換された音声データに基づいてデータベース部から制御信号データを抽出する制御信号生成部と、該抽出された制御信号データに基づいて制御信号を送信する制御信号送信部と、を備えることを特徴とする機器制御装置。
  2. 前記機器制御装置は、音声認識部とデータベース部と制御信号生成部とを備えた制御装置本体と、制御信号送信部を備えた信号送信装置とから構成され、前記制御装置本体と信号送信装置とは、互いに離間した位置に配置することができる請求項1に記載の機器制御装置。
  3. 前記制御装置本体から信号送信装置に対する通信は無線方式によることを特徴とする請求項2に記載の機器制御装置。
  4. 前記制御信号送信部は赤外線信号を送信するものであり、赤外線信号を送信する光源と同光源から送信された赤外線を拡散させる拡散部とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の機器制御装置。
  5. 前記拡散部は、光源に対向して配置されており、球面状に形成された反射鏡である請求項4に記載の機器制御装置。
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