JP2021099844A - 走行領域形状登録システム - Google Patents

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敏史 平松
Toshifumi Hiramatsu
敏史 平松
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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    • A01B69/00Steering of agricultural machines or implements; Guiding agricultural machines or implements on a desired track
    • A01B69/007Steering or guiding of agricultural vehicles, e.g. steering of the tractor to keep the plough in the furrow
    • A01B69/008Steering or guiding of agricultural vehicles, e.g. steering of the tractor to keep the plough in the furrow automatic

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Abstract

【課題】作業車両が走行する走行領域の形状をより正確かつ簡単に適切な形状に補正して設定することができる走行領域形状登録システムを提供する。【解決手段】作業車両が走行する走行領域の形状を登録する走行領域形状登録システムであって、 前記作業車両の周辺の情報を取得する外部環境取得手段と、前記外部環境情報取得手段によって取得された画像に基づいて前記走行領域と当該領域の外部との境界を特定する境界特定手段と、前記境界特定手段によって特定された走行領域を登録する登録手段と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、作業車両が走行する走行領域の形状を登録する走行領域形状登録システムに
関する。
特許文献1には、位置検出手段と方位検出手段によって作業車両の圃場内における位置
や走行方位を検出し、これら検出値に基づいて作業車両を無人走行させる技術が記載され
ている。また、圃場周辺部をマニュアル運転(ティーチング走行)することによって得ら
れる学習走行データにより得られる圃場区画や基準走行方位の情報に基づいて作業経路を
設定する技術が記載されている。
特開平10−66405号公報
実際の圃場における端、つまり、圃場と畔、道路の境界は、土地の特徴等によって必ず
しも直線ではなく、ティーチング走行において忠実にその境界に沿って走行することは困
難である。また、ティーチング走行によって得られた測位データには、局所的に圃場内側
に飛び出した電柱、取水弁、壁等の障害物についての情報がないため、枕地作業やサイド
マージンの仕上げ作業を自律走行作業車両に自律的に行わせることはできなかった。
以上のことを鑑み、本発明は、作業車両の走行領域の形状を登録するための手段として、作業車両の周囲の情報を取得する外部環境情報に基づいて、走行領域の形状をより適切な形状に登録することができる走行領域形状登録システムを提供することを課題とする。
本発明は、 作業車両が走行する走行領域の形状を登録する領域形状登録システムであって、前記作業車両の周辺の情報を取得する外部環境取得手段と、前記外部環境情報取得手段によって取得された画像に基づいて前記走行領域と当該領域の外部との境界を特定する境界特定手段と、前記境界特定手段によって特定された走行領域を登録する登録手段と、を備えるものである。
本発明によれば、局所的に飛び出した電柱等についての情報に基づいて走行領域の形状を登録することができるため、簡単かつ正確に適切な形状として走行領域を登録することができる。
自律走行作業車両と走行作業車両の概略側面図。 制御ブロック図。 初期画面を示す図。 圃場設定を示す図。 圃場の領域を示す図。 圃場の形状を示す図。 圃場端の形状を認識する様子を示す図。 圃場形状の補正を示す図。 周辺情報を取得する環境認識手段の位置及び向きを示す図。 表示装置上で境界特徴点を選択する様子を示す図。 周辺情報を取得する距離センサで圃場端を認識する様子を示す図。
無人で自律走行可能な自律走行作業車両(以下、無人車両と称することがある)1、及
び、この自律走行作業車両1に協調して作業者(ユーザ)が操向操作する有人の走行作業
車両(以下、有人車両と称することがある)100をトラクタとし、自律走行作業車両1
及び走行作業車両100には作業機としてロータリ耕耘装置がそれぞれ装着されている実
施例について説明する。但し、作業車両はトラクタに限定するものではなく、コンバイン
等でもよく、また、作業機はロータリ耕耘装置に限定するものではなく、畝立て機や草刈
機やレーキや播種機や施肥機等であってもよい。
本明細書において「自律走行」とは、トラクタが備える制御部(ECU)によりトラク
タが備える走行に関する構成が制御されて予め定められた経路に沿ってトラクタが走行す
ることを意味する。単一の圃場における農作業を、無人車両及び有人車両で実行すること
を、農作業の協調作業、追従作業、随伴作業などと称することがある。なお、農作業の協
調作業としては、「単一圃場における農作業を、無人車両及び有人車両で実行すること」
に加え、「隣接する圃場等の異なる圃場における農作業を同時期に無人車両及び有人車両
で実行すること」が含まれてもよい。
図1は、自律走行作業車両及び走行作業車両の概略構成を示す側面図であり、図2は、
それらの制御構成を示す制御ブロック図である。図1、図2において、自律走行作業車両
1となるトラクタの全体構成について説明する。トラクタの車体部は、ボンネット2内に
エンジン3が内設され、該ボンネット2の後部のキャビン11内にダッシュボード14が
設けられ、ダッシュボード14上に操向操作手段となるステアリングハンドル4が設けら
れている。該ステアリングハンドル4の回動により操舵装置を介して前輪9・9の向きが
回動される。操舵装置を作動させる操舵アクチュエータ40は制御部30を構成するステ
アリングコントローラ301と接続される。自律走行作業車両1の操舵方向は操向センサ
20により検知される。操向センサ20はロータリエンコーダ等の角度センサからなり、
前輪9の回動基部に配置される。但し、操向センサ20の検知構成は限定するものではな
く操舵方向が認識されるものであればよく、ステアリングハンドル4の回動を検知したり
、パワーステアリングの作動量を検知してもよい。操向センサ20により得られた検出値
は制御部30のステアリングコントローラ301に入力される。
制御部30は、ステアリングコントローラ301、エンジンコントローラ302、変速
制御コントローラ303、水平制御コントローラ304、作業制御コントローラ305、
測位制御ユニット306、自律走行制御コントローラ307等を備え、それぞれCPU(
中央演算処理装置)やRAMやROM等の記憶装置やインターフェース等を備え、記憶装
置には動作させるためのプログラムやデータ等が記憶され、CAN通信によりそれぞれ情
報やデータ等を送受信できるように通信可能としている。
前記ステアリングハンドル4の後方に運転席5が配設され、運転席5下方にミッション
ケース6が配置される。ミッションケース6の左右両側にリアアクスルケース8・8が連
設され、該リアアクスルケース8・8には車軸を介して後輪10・10が支承される。エ
ンジン3からの動力はミッションケース6内の変速装置(主変速装置や副変速装置)によ
り変速されて、後輪10・10を駆動可能としている。変速装置は例えば油圧式無段変速
装置で構成して、可変容量型の油圧ポンプの可動斜板をモータ等の変速手段44により作
動させて変速可能としている。変速手段44は制御部30の変速制御コントローラ303
と接続されている。後輪10の回転数は車速センサ27により検知され、走行速度として
変速制御コントローラ303に入力される。但し、車速の検知方法や車速センサ27の配
置位置は限定するものではない。
ミッションケース6内にはPTOクラッチやPTO変速装置が収納され、PTOクラッ
チはPTO入切手段45により入り切りされ、PTO入切手段45は表示手段49を介し
て制御部30の自律走行制御コントローラ307と接続され、PTO軸への動力の断接を
制御可能としている。また、作業機として播種機や畦塗機等を装着した場合、作業機独自
の制御ができるように作業機コントローラ308が備えられ、該作業機コントローラ30
8は情報通信配線(所謂、ISOBUS)を介して作業制御コントローラ305と接続さ
れる。
前記エンジン3を支持するフロントフレーム13にはフロントアクスルケース7が支持
され、該フロントアクスルケース7の両側に前輪9・9が支承され、前記ミッションケー
ス6からの動力が前輪9・9に伝達可能に構成している。前記前輪9・9は操舵輪となっ
ており、ステアリングハンドル4の回動操作により回動可能とするとともに、操舵装置の
駆動手段となるパワステシリンダからなる操舵アクチュエータ40により前輪9・9が左
右操舵回動可能となっている。操舵アクチュエータ40は制御部30のステアリングコン
トローラ301と接続されて制御される。
エンジン回転制御手段となるエンジンコントローラ302にはエンジン回転数センサ6
1や水温センサや油圧センサ等が接続され、エンジンの状態を検知できるようにしている
。エンジンコントローラ302では設定回転数と実回転数から負荷を検出し、過負荷とな
らないように制御するとともに、後述する遠隔操作装置112にエンジン3の状態を送信
して表示装置113で表示できるようにしている。
また、ステップ下方に配置した燃料タンク15には燃料の液面を検知するレベルセンサ
29が配置されて表示手段49と接続され、表示手段49は自律走行作業車両1のダッシ
ュボードに設けられ、燃料の残量を表示する。そして、燃料の残量は自律走行コントロー
ラ307で作業可能時間が演算され、通信装置110を介して遠隔操作装置112に情報
が送信されて、遠隔操作装置112の表示装置113に燃料残量と作業可能時間が表示可
能とされる。なお、回転計、燃料計、油圧、異常を表示する表示手段と、現在位置等を表
示可能な表示手段とは別構成でもよい。
前記ダッシュボード14上にはエンジンの回転計や燃料計や油圧等や異常を示すモニタ
や設定値等を表示する表示手段49が配置されている。表示手段49は遠隔操作装置11
2と同様にタッチパネル式として、データの入力や選択やスイッチ操作やボタン操作等も
可能としている。
また、トラクタの車体部の後部に作業機装着装置23を介して作業機としてロータリ耕
耘装置24が昇降可能に装設させている。前記ミッションケース6上に昇降シリンダ26
が設けられ、該昇降シリンダ26を伸縮させることにより、作業機装着装置23を構成す
る昇降アームを回動させてロータリ耕耘装置24を昇降できるようにしている。昇降シリ
ンダ26は昇降アクチュエータ25の作動により伸縮され、昇降アクチュエータ25は制
御部30の水平制御コントローラ304と接続されている。また、前記作業機装着装置2
3の左右一側のリフトリンクには傾斜シリンダが設けられ、該傾斜シリンダを作動させる
傾斜アクチュエータ47は水平制御コントローラ304と接続されている。
位置検出部となる測位制御ユニット306には位置情報を検出可能とするための移動G
PSアンテナ(測位アンテナ)34とデータ受信アンテナ38が接続され、移動GPSア
ンテナ34とデータ受信アンテナ38は前記キャビン11上に設けられる。測位制御ユニ
ット306には、位置算出手段を備えて緯度と経度を算出し、現在位置を表示手段49や
遠隔操作装置112の表示装置113で表示できるようにしている。なお、GPS(米国
)に加えて準天頂衛星(日本)やグロナス衛星(ロシア)等の衛星測位システム(GNS
S)を利用することで精度の高い測位ができるが、本実施形態ではGPSを用いて説明す
る。
自律走行作業車両1は、車体部の姿勢変化情報を得るためにジャイロセンサ31、およ
び進行方向を検知するために方位角検出部32を具備し制御部30と接続されている。但
し、GPSの位置計測から進行方向を算出できるので、方位角検出部32を省くことがで
きる。ジャイロセンサ31は自律走行作業車両1の車体部前後方向の傾斜(ピッチ)の角
速度、車体部左右方向の傾斜(ロール)の角速度、および旋回(ヨー)の角速度、を検出
するものである。該三つの角速度を積分計算することにより、自律走行作業車両1の車体
部の前後方向および左右方向への傾斜角度、および旋回角度を求めることが可能である。
ジャイロセンサ31の具体例としては、機械式ジャイロセンサ、光学式ジャイロセンサ、
流体式ジャイロセンサ、振動式ジャイロセンサ等が挙げられる。ジャイロセンサ31は制
御部30に接続され、当該三つの角速度に係る情報を制御部30に入力する。
方位角検出部32は自律走行作業車両1の向き(進行方向)を検出するものである。方
位角検出部32の具体例としては磁気方位センサ等が挙げられる。方位角検出部32はC
AN通信手段を介して自律走行制御コントローラ307に情報が入力される。
こうして自律走行制御コントローラ307は、上記ジャイロセンサ31、方位角検出部
32から取得した信号を姿勢・方位演算手段により演算し、自律走行作業車両1の姿勢(
向き、車体部前後方向及び車体部左右方向の傾斜、旋回方向)を求める。
次に、自律走行作業車両1の位置情報を衛星測位システムの一つであるGPS(グロー
バル・ポジショニング・システム)を用いて取得する。GPSを用いた測位方法としては
、単独測位、相対測位、DGPS(ディファレンシャルGPS)測位、RTK−GPS(
リアルタイムキネマティック−GPS)測位など種々の方法が挙げられ、これらいずれの
方法を用いることも可能であるが、本実施形態では測定精度の高いRTK−GPS測位方
式を採用する。
RTK−GPS測位は、位置が判っている基準局と、位置を求めようとする移動局とで
同時にGPS観測を行い、基準局で観測したデータを無線等の方法で移動局にリアルタイ
ムで送信し、基準局の位置成果に基づいて移動局の位置をリアルタイムに求める方法であ
る。
本実施形態においては、自律走行作業車両1に移動局となる測位制御ユニット306と
移動GPSアンテナ34とデータ受信アンテナ38が配置され、基準局となる固定通信機
35と固定GPSアンテナ36とデータ送信アンテナ39が所定位置に配設される。本実
施形態のRTK−GPS測位は、基準局および移動局の両方で位相の測定(相対測位)を
行い、基準局の固定通信機35で測位したデータをデータ送信アンテナ39からデータ受
信アンテナ38に送信する。
自律走行作業車両1に配置された移動GPSアンテナ34はGPS衛星37・37・・
・からの信号を受信する。この信号は測位制御ユニット306に送信され測位される。そ
して、同時に基準局となる固定GPSアンテナ36でGPS衛星37・37・・・からの
信号を受信し、固定通信機35で測位し測位制御ユニット306に送信し、観測されたデ
ータを解析して移動局の位置を決定する。
こうして、自律走行コントローラ307は自律走行作業車両1を自律走行させる自律走
行手段として備えられる。つまり、自律走行コントローラ307と接続された各種情報取
得ユニットによって、自律走行作業車両1の走行状態を各種情報として取得し、自律走行
コントローラ307と接続された各種制御ユニットによって、自律走行作業車両1の自律
走行を制御する。具体的には、GPS衛星37・37・・・から送信される電波を受信し
て測位制御ユニット306において設定時間間隔で車体部の位置情報を求め、ジャイロセ
ンサ31及び方位角検出部32から車体部の変位情報および方位情報を求め、これら位置
情報と変位情報と方位情報に基づいて車体部が予め設定した経路(走行経路と作業経路)
Rに沿って走行するように、操舵アクチュエータ40、変速手段44、昇降アクチュエー
タ25、PTO入切手段45、エンジンコントローラ302等を制御して自律走行し自動
で作業できるようにしている。
また、自律走行作業車両1には障害物センサ41が配置されて制御部30と接続され、
障害物に衝突しないようにしている。例えば、障害物センサ41はレーザセンサや超音波
センサやカメラで構成して車体部の前部や側部や後部に配置して制御部30と接続し、制
御部30によって車体部の前方や側方や後方に障害物があるかどうかを検出し、障害物が
設定距離以内に近づくと走行を停止させるように制御する。
また、自律走行作業車両1には前方を撮影するカメラ42Fや後方の作業機や作業後の
圃場状態を撮影するカメラ42Rが搭載され制御部30と接続されている。カメラ42F
・42Rは本実施形態ではキャビン11のルーフの前部上と後部上に配置しているが、配
置位置は限定するものではなく、キャビン11内の前部上と後部上や一つのカメラ42を
車体部中心に配置して鉛直軸を中心に回転させて周囲を撮影しても、複数のカメラ42を
車体部の四隅に配置して車体部周囲を撮影する構成であってもよい。また、キャビン11
やボンネット2等に自律走行作業車両1の製造社のエンブレムが取り付けられている場合
、当該エンブレムの背面側にカメラ42F・42Rを配することとしてもよい。その場合
、エンブレム内には貫通穴或いは所定の隙間が設定され、カメラ42F・42Rのレンズ
が当該貫通穴或いは隙間の位置に相当することで撮影が妨げられない。カメラ42F・4
2Rで撮影された映像は走行作業車両100に備えられた遠隔操作装置112の表示装置
113に表示される。
遠隔操作装置112は前記自律走行作業車両1の後述する経路Rを設定したり、自律走
行作業車両1を遠隔操作したり、自律走行作業車両1の走行状態や作業機の作動状態を監
視したり、作業データを記憶したりするものであり、制御装置(CPUやメモリ)や通信
装置111や表示装置113等を備える。
有人走行車両となる走行作業車両100は作業者が乗車して運転操作するとともに、走
行作業車両100に遠隔操作装置112を搭載して自律走行作業車両1を操作可能として
いる。走行作業車両100の基本構成は自律走行作業車両1と略同じ構成であるので詳細
な説明は省略する。なお、走行作業車両100(または遠隔操作装置112)にGPS用
の制御ユニットを備える構成とすることも可能である。
遠隔操作装置112は、走行作業車両100及び自律走行作業車両1のダッシュボード
やキャビン11のピラー等に設けられる取付部(不図示の例えば遠隔操作装置112を取
り付け固定可能なアーム部材)に着脱可能としている。遠隔操作装置112は走行作業車
両100の取付部に取り付けたまま操作することも、走行作業車両100の外に持ち出し
て携帯して操作することも、自律走行作業車両1の取付部に取り付けたまま操作すること
も可能である。遠隔操作装置112は例えばノート型やタブレット型のパーソナルコンピ
ュータ等の無線通信端末で構成することができる。本実施形態ではタブレット型のコンピ
ュータで構成している。
さらに、遠隔操作装置112と自律走行作業車両1は無線で相互に通信可能に構成して
おり、自律走行作業車両1と遠隔操作装置112には通信するための通信装置110・1
11がそれぞれ設けられている。通信装置111は遠隔操作装置112に一体的に構成さ
れている。通信手段は例えばWiFi等の無線LANで相互に通信可能に構成されている
。遠隔操作装置112は画面に触れることで操作可能なタッチパネル式の操作画面とした
表示装置113を筐体表面に設け、筐体内に通信装置111やCPUや記憶装置やバッテ
リ等を収納している。
次に、遠隔操作装置112により経路Rを設定する手順について説明する。図3は、遠
隔操作装置の表示装置に表示される初期画面を示す。遠隔操作装置112の表示装置11
3はタッチパネル式としており、電源をオンして遠隔操作装置112を起動させると初期
画面が現れるようにしている。初期画面では、図3に示すように、トラクタ設定ボタン2
01、圃場設定ボタン202、経路生成設定ボタン203、データ転送ボタン204、作
業開始ボタン205、終了ボタン206が表示される。
まず、トラクタ設定について説明する。トラクタ設定ボタン201をタッチすると、過
去にこの遠隔操作装置112によりトラクタを用いて作業を行った場合、つまり、過去に
設定したトラクタが存在する場合、そのトラクタ名(機種)が表示される。表示された複
数のトラクタ名から今回使用するトラクタ名をタッチして選択すると、その後、後述する
圃場設定に進み、或いは、初期画面に戻ることが可能である。新規にトラクタ設定を行う
場合には、トラクタの機種を特定する。この場合、機種名を直接入力する。或いは、複数
のトラクタの機種を表示装置113に一覧表示させて所望の機種を選択できるようにして
いる。
トラクタの機種が設定されると、トラクタに装着される作業機のサイズ、形状、作業機
の位置の設定画面が現れる。作業機の位置は例えば前部か、前輪と後輪の間か、後部か、
オフセットか、を選択する。作業機の設定が終了すると、作業中の車速、作業中のエンジ
ン回転数、旋回時の車速、旋回時のエンジン回転数の設定画面が現れる。作業中の車速は
往路と復路で異なる車速とすることも可能である。車速、及び、エンジン回転数の設定が
終了すると、後述する圃場設定に進み、或いは、初期画面に戻ることが可能である。
次に、圃場設定について、説明する。図4は、圃場設定時において自律走行作業車両に
ユーザが搭乗して行う外周走行の様子を示す。図5は、作業領域、枕地領域等、圃場内に
設定される領域を示す。圃場設定ボタン202をタッチすると、過去にこの遠隔操作装置
112によりトラクタを用いて作業を行った場合、つまり、過去に設定した圃場が存在す
る場合、設定されている圃場の名前が表示される。表示された複数の圃場名から今回作業
を行う圃場名をタッチして選択すると、その後、後述する経路生成設定に進み、或いは、
初期画面に戻ることが可能である。なお、設定された圃場を編集又は新規に設定すること
も可能である。
登録された圃場がない場合には、新規の圃場設定となる。新規の圃場設定を選択すると
、図4に示すように、トラクタ(自律走行作業車両1)を圃場H内の四隅のうちの一つの
隅Aに位置させ、「測定開始」のボタンをタッチする。その後、トラクタを圃場Hの外周
に沿って走行させて圃場形状を登録する。次に、作業者は、登録された圃場形状から、角
位置A・B・C・Dや変曲点を登録して圃場形状を特定する。
圃場Hが特定されると、図5に示すように、作業開始位置Sと、作業開始方向Fと、作
業終了位置Gを設定する。この圃場H内に障害物が存在する場合には、障害物の位置まで
トラクタを移動させ、「障害物設定」ボタンをタッチして、その周囲を走行して、障害物
設定を行う。なお、表示装置113には圃場の地図画像を表示することが可能であり、当
該地図画像に、上記特定された圃場形状が重畳表示される場合、表示装置113上で障害
物の周囲を指定することで、障害物設定を行うことができてもよい。上記作業が終了する
と、または、過去に登録した圃場を選択すると、確認画面となり、OK(確認)ボタンと
「編集/追加」ボタンが表示される。過去に登録した圃場に変更がある場合には、「編集
/追加」ボタンをタッチする。
前記圃場設定においてOKボタンをタッチすると、経路生成設定となる。経路生成設定
は初期画面で経路生成設定ボタン203をタッチすることによっても経路生成設定が可能
となる。経路生成設定では、自律走行作業車両1に対して走行作業車両100がどの位置
で走行するかの選択画面が表示される。つまり、自律走行作業車両1と走行作業車両10
0の位置関係を設定する。具体的には、(1)走行作業車両100が自律走行作業車両1
の左後方に位置する。(2)走行作業車両100が自律走行作業車両1の右後方に位置す
る。(3)走行作業車両100が自律走行作業車両1の真後ろに位置する。(4)走行作
業車両100は随伴しない(自律走行作業車両1のみで作業を行う)。の4種類が表示さ
れ、タッチすることにより選択できる。
次に、走行作業車両100の作業機の幅を設定する。つまり、作業機の幅を数字で入力
する。次に、スキップ数を設定する。つまり、自律走行作業車両1が圃場外周端部(枕地
)に至り第一の経路から第二の経路に移動する時に、経路を何本飛ばすかを設定する。具
体的には、(1)スキップしない。(2)1列スキップ。(3)2列スキップ。のいずれ
かを選択する。次に、オーバーラップの設定を行う。つまり、作業経路と隣接する作業経
路における作業幅の重複量の設定を行う。具体的には、(1)オーバーラップしない。(
2)オーバーラップする。を選択する。なお、「オーバーラップする」を選択すると、数
値入力画面が表示され、数値を入力しないと次に進むことができない。
次に、外周設定が行われる。つまり、図5に示すような、自律走行作業車両1と走行作
業車両100とにより、または、自律走行作業車両1により作業を行う作業領域HAの外
側の領域が設定される。言い換えれば、圃場端で非作業状態として旋回走行する枕地HB
と、枕地HBと枕地HBとの間の左右両側の圃場外周に接する非作業領域とする側部余裕
地HCが設定される。よって、圃場H=作業領域HA+枕地HB+枕地HB+側部余裕地
HC+側部余裕地HCとなる。通常、枕地HBの幅Wbと側部余裕地HCの幅Wcは、走
行作業車両100が装着した作業機の幅の二倍以下の長さとして、自律走行作業車両1と
走行作業車両100とによる随伴作業が終了した後に、作業者が走行作業車両100に乗
り込み、手動操作で外周を二周することで、仕上げることができるようにしている。但し
、圃場外周の形状が複雑でない場合には、自律走行作業車両1で外周を作業することも可
能である。なお、外周設定において、枕地HBの幅Wb及び側部余裕地HCの幅Wcは、
作業機の幅に応じて自動的に所定の幅に算出されるが、算出された枕地HBの幅Wb及び
側部余裕地HCの幅Wcは、任意の幅に変更可能であり、ユーザは所望の幅に変更した上
で、変更後の幅Wb、幅Wcを夫々、枕地HBの幅、側部余裕地HCの幅として設定可能
である。但し、任意の幅に変更可能である場合、圃場内における走行、作業並びに安全性
を考慮して算出される最小設定幅以下に設定することはできない。例えば、枕地HBや側
部余裕地HCにおいて自律走行作業車両1が走行や旋回した場合に、作業機が圃場外に飛
び出ないことを保証する幅が最小設定幅として算出される。
上記の各種設定の入力が終了すると、確認画面が現れ、確認をタッチすると、自動で経
路Rが生成される。経路Rは作業経路Raと走行経路Rbからなり、作業経路Raは作業
領域HA内で生成される経路で、作業を行いながら走行する経路であり、直線の経路とな
る。但し、作業領域HAが矩形でない場合には作業領域HA外の領域(枕地HBと側部余
裕地(サイドマージン)HC)にはみ出すこともある。走行経路Rbは作業領域HA外の
領域で生成される経路で、作業を行わずに走行する経路であり、直線と曲線を組み合わせ
た経路となる。主に、枕地HBでの旋回走行となる。
前記経路Rは自律走行作業車両1と走行作業車両100の経路Rが生成される。前記作
業経路生成後にその作業経路を見たい場合は、経路生成設定ボタン203をタッチするこ
とでシミユレーション画像が表示され、確認することができる。なお、経路生成設定ボタ
ン203をタッチしなくても経路Rは生成されている。経路生成設定の各項目を設定する
と、経路生成設定が表示され、その下部に、「経路設定ボタン」「データ転送する」「ホ
ームへ戻る」が選択可能に表示される。
経路生成設定で生成された経路(経路R)に関する情報を転送するときは、初期画面に
おいて設けられたデータ転送ボタン204をタッチすることで転送できる。この転送は遠
隔操作装置112で行われるため、これら設定した情報を自律走行作業車両1の制御装置
に転送する必要がある。この転送は、(1)端子を用いて転送する方法と、(2)無線で
転送する方法があり、本実施形態では、端子を用いる場合には、USBケーブルを用いて
遠隔操作装置112と自律走行作業車両1の制御装置を直接つなぐ、あるいは、USBメ
モリに一旦記憶させてから、自律走行作業車両1のUSB端子に接続して転送する。また
、無線で転送する場合は、WiFi(無線LAN)を用いて転送する。
以下、圃場形状を登録する圃場設定についてより詳しく説明する。図6は、圃場端の境
界部分に障害物が存在する等に起因して局所的に複雑な形状変化を有する圃場を示してお
り、本実施形態では圃場Hの辺DAに圃場内側に突出する電柱が存在する例を示している
。図7は、圃場端の形状を周辺情報として認識する様子を示しており、ここでは電柱を認
識する様子を示している。図8は、周辺情報に基づいて走行軌跡を補正した後に登録され
る圃場形状を示しており、ここでは圃場Hの内側に突起した電柱を考慮した圃場外周形状
を登録する様子を示している。
遠隔操作装置112の表示装置113上で圃場設定ボタン202をタッチして、新規に
圃場設定を行う場合又は既存の圃場を編集して再度圃場設定を行う場合、「測定開始」ボ
タンをタッチした後に、自律走行作業車両1を走行させる。本実施形態では、自律走行作
業車両1を圃場Hの四隅のうちの一つの隅Aに位置させ、「測定開始」ボタンをタッチし
て自律走行作業車両1を圃場Hの外周に沿って走行させた場合について説明する。このと
き、測位制御ユニット306において、GPS衛星37・37・・・から送信される電波
を受信して車体部の位置情報が取得されると同時に、ジャイロセンサ31及び方位角検出
部32により、車体部の変位情報および方位情報が取得される。このように取得される車
体部の位置情報、変位情報および方位情報に基づいた走行軌跡情報が取得される。
自律走行作業車両1を圃場Hの外周に沿って走行させるときに、自律走行作業車両1の
周辺環境を認識するために配置された障害物センサ41及び/又はカメラ42F・42R
によって、自律走行作業車両1の周辺情報(環境情報)が併せて取得される。「周辺情報
」とは、例えばカメラ等の撮像手段として構成される障害物センサ41によって得られた
車体部の前部及び側部の映像、カメラ42Fによって得られた映像、若しくは、レーザセ
ンサ又は超音波センサ等の距離センサとして構成される障害物センサ41による圃場端と
畔等の圃場外との境界に関する情報である。本実施形態では、前方カメラ42Fによる映
像を周辺情報として取得し、表示装置113に表示している。
そのようにして得られた周辺情報に基づいて走行軌跡情報を補正する。具体的には、周
辺情報として得られる映像等に基づいて圃場Hの実際の外周端を把握し、それに合わせる
ように走行軌跡を外側又は内側に修正することで走行軌跡情報を補正して圃場Hの外周形
状を登録する。そして、その外周形状に基づいて圃場Hの外周の走行経路を設定する。つ
まり、圃場Hの外周を走行するときには、障害物を適宜避けるように走行するが、障害物
の性質に応じて、そのとき回避した経路よりも内側又は外側に圃場外周を登録する必要が
あるところ、本実施形態のように周辺情報として取得された映像等から障害物の形状、空
中にせり出した大きさ等を用いて、障害物に応じた適正な回避量を設定し、経路生成設定
における走行経路の設定に利用することも可能である。
なお、本実施形態では走行軌跡情報と周辺情報(環境情報)に基づいて走行軌跡情報を
補正することとしたが、走行軌跡情報を補正しないことがあってもよく、或いは、補正軌
跡情報を補正するか否かを選択可能であってもよい。補正軌跡情報を補正しない場合とし
ては、例えば、周辺情報において走行軌跡情報に影響を与える外的要因(例えば、圃場端
の付近に障害物が存在する場合や圃場端が曲線形状である場合)が存在しない場合が考え
られる。この場合、周辺情報に基づいて外的要因の有無を判定し、外的要因がある場合は
走行軌跡情報を補正し、外的要因がない場合は走行軌跡情報を補正しない。
また、走行軌跡情報を補正するか否かを選択可能とする場合、例えば、走行軌跡情報が
取得された際に、周辺情報に基づいて補正するか否かを選択させる画像を表示し、ユーザ
により補正の実行が選択された場合には補正を実行し、補正の非実行が選択された場合に
は補正を実行しない。或いは、不図示の設定メニュー等において周辺情報に基づく補正の
要否を選択設定可能であって、補正が「要」である場合は自動的に走行軌跡情報を補正し
、補正が「不要」である場合は走行軌跡情報を補正しないものであってもよい。
以上のように、周辺情報を取得して走行軌跡情報を補正することで、圃場端を正確に把
握して登録することができ、圃場Hの外周が曲線状である場合、又は圃場Hの内側に障害
物が突出している場合等、圃場Hの外周形状が複雑な場合でも、圃場領域としてより正確
な圃場領域を登録することができる。
図9は、周辺情報を取得する環境認識手段の位置及び向きを示す。走行軌跡情報を補正
する場合は、より正確に圃場端を認識するために、周辺情報を取得する障害物センサ41
及びカメラ42F・42Rの移動GPSアンテナ34に対する配置(走行軌跡情報を取得
する位置に対する相対位置)を考慮し、走行軌跡上の任意位置における走行軌跡と障害物
センサ41及びカメラ42F・42R、認識された圃場端の位置関係を明確にした上で、
これらの位置情報及び向きに基づいて補正が行われる。具体的には、センサ又はカメラの
取り付け位置の高さ、水平位置に関する位置情報、それらと移動GPSアンテナ34との
相対位置関係、及び、カメラの撮影方向又はセンサの検出方向に関する情報を用いて、カ
メラによって取得された画像又はセンサによって検出された検出値に対して、位置及び向
きに関する情報を考慮して、走行軌跡と圃場端又は障害物との距離を算出し、圃場端の位
置を正確に把握する。
以上のように、周辺情報に走行軌跡情報との相対的位置関係を持たせることで、環境認
識手段によって認識される圃場端に関する情報をより正確に利用することができるととも
に、圃場端の認識処理を自動で行うことが可能となる。
上述したように走行軌跡情報の補正は自動的に行われることとしてもよいが、ユーザの
操作に応じて行われることとしてもよい。例えば、表示装置113に圃場の地図画像が表
示され、当該地図画像上に走行軌跡情報に基づいて特定される圃場を示す線形状、或いは
、周辺情報に基づいて補正された走行軌跡情報に基づいて特定される圃場を示す線形状が
重畳表示される場合、ユーザが表示装置113をタッチすることで正確な圃場端を指定可
能であって、ユーザの操作に応じて走行軌跡情報を補正することとしてもよい。その場合
、環境情報取得手段(上述した環境センサ41、カメラ42F・42Rの総称)は表示装
置113に圃場の地図画像を表示するために用いられるものであってよい。圃場端を指定
する場合、例えば上記線形状に対してコントロールポイントを追加し、コントロールポイ
ントを操作することで、線形状の一部について補正可能であってよい。また、線形状にお
いてユーザが1又は複数の境界特徴点を指定し、当該境界特徴点に基づいて自動的に走行
軌跡情報が補正されてよい。以下、境界特徴点について説明する。
図10は、表示装置上で圃場端の境界特徴点を選択して、圃場形状を登録する様子を示
す。本例において周辺情報に基づいた圃場の外周端の認識は、カメラとして構成される障
害物センサ41又はカメラ42F・42Rによって取得された画像を遠隔操作装置112
の表示装置113に表示させて、外周端として登録する位置を表示装置113上でタッチ
することで行っている。つまり、表示装置113に表示される画像における圃場とその外
部との境界の特徴点(即ち境界特徴点)を作業者自身で判別して、表示装置113上で指
定する。この場合、遠隔操作装置112の表示装置113は、車体部の位置情報、走行軌
跡情報、及び、周辺情報を表示する表示部として機能するとともに、周辺情報に対して境
界特徴点を指定するために操作される操作部としても機能する。そして、走行軌跡情報は
ユーザによって指定された境界特徴点に基づいて補正されて、変更後の線形状が圃場形状
として登録される。走行軌跡情報の補正は更に、境界特徴点と関連特徴点に基づいて行わ
れてもよい。関連特徴点とは、境界特徴点と同一又は類似する特徴を有する特徴点であり
、例えば、地図画像(画像データ)上において、指定された境界特徴点と色相、彩度、明
度が同一又は類似する(各要素の差異が所定閾値内であること)特徴点を関連特徴点とし
て特定することが可能である。
上記では圃場登録時に走行軌跡情報を補正することとしたが、走行軌跡情報及び周辺情
報を対応付けて遠隔操作装置112に記憶させた上で、圃場端の位置情報の変更操作を事
後的に、例えば、圃場設定の変更として行うことも可能である。
周辺情報に基づいた圃場の外周端の認識方法としては、上述のようにカメラによって取
得された映像上で作業者による視認で行う以外に、例えばカメラによって取得された画像
データ上の色彩の差異又は明度の差異等、画像データ上の変位点を自動的に境界特徴点と
して判別する等が考えられる。また、レーザセンサ及び超音波センサ等の距離センサを用
いる場合は、圃場端と畔との境界に存在する段差を距離の変化として検出して、その段差
の下端を境界特徴点とすることで、圃場の外周端を自動的に認識することもできる(図1
1参照)。
本明細書で、遠隔操作装置112は、自律走行作業車両1の経路Rを設定する際に用い
られることとした。そして、経路Rの設定に必要な各種設定(上記トラクタ設定、圃場設
定、経路生成設定)は遠隔操作装置112の表示装置113を適宜操作することで設定さ
れることとしたが、経路Rの設定を制御部30(例えば自律走行制御コントローラ307
)が行い、経路Rの設定に必要な各種設定はユーザが表示手段49を適宜操作することで
設定可能であってもよい。言い換えれば圃場の形状を登録するシステムにおいて遠隔操作
装置112が含まれないこととしてもよいし、遠隔操作装置112は含まれるが経路Rの
設定において遠隔操作装置112が用いられないこととしてもよい。
また、本明細書において走行軌跡情報の補正は圃場の形状を特定・登録するために行わ
れることとしたが、圃場の形状に加え、或いは、圃場の形状に代えて、他の領域(自律走
行作業車両1が走行する所定の領域(走行領域))の形状を特定・登録するために用いら
れてもよい。例えば上述した、作業領域の形状を特定・登録するために用いられてもよい
。更には、自律走行作業車両の走行が禁止される所定の領域(非走行領域)の形状を特定
・登録するために用いられてもよく。例えば上述した、障害物の形状を特定・登録するた
めに用いられてもよい。特定・登録の対象が走行領域であっても、非走行領域であっても
、周辺情報に基づいて走行軌跡情報を補正する点に差異はないが、一般に、走行領域にお
いて走行軌跡情報を取得するための走行は走行領域の端部の内側を走行するのに対して、
非走行領域において走行軌跡情報を取得するための走行は走行領域の端部の外側を走行す
ることが多い。この場合、走行領域における走行軌跡情報の補正は、走行軌跡情報により
特定される閉じた線形状の面積を拡大する方向に行われる一方、非走行領域における走行
軌跡情報の補正は、上記閉じた線形状の面積を縮小する方向に行われる。
以上に記載された本明細書に基づく発明を考慮すると、本願発明は、作業車両が走行す
る走行領域(本明細書では例えば圃場により実現される)の形状を登録するシステムであ
って、衛星測位システム(本明細書では例えばGNSSにより実現される)により作業車
両の位置情報を取得する位置情報取得手段(本明細書では例えば測位制御ユニットにより
実現される)と、作業車両の周辺の環境情報を取得する環境情報取得手段(本明細書では
例えば環境認識センサにより実現される)と、衛星測位システムによって取得される作業
車両の位置情報に基づいて特定される作業車両の走行軌跡を示す走行軌跡情報を取得する
走行軌跡情報取得手段(本明細書では例えば作業車両又は作業車両と無線通信可能な無線
通信端末が備える制御手段により実現される)と、走行軌跡情報取得手段によって取得さ
れた環境情報に基づいて走行軌跡情報を補正して特定される特定領域(本明細書では例え
ば走行領域を補正することによって得られる領域により実現される)を走行領域の形状と
して登録する登録手段(本明細書では例えば作業車両又は作業車両と無線通信可能な無線
通信端末が備える制御手段により実現される)とを備えることを特徴とするものである。
また、本願発明において登録手段による走行軌跡情報の補正は、環境認識手段の位置情
報及び環境情報を取得する方向にも基づいて行われる。また本願発明において、登録手段
により登録された走行領域の形状(即ち補正後の走行領域の形状)を表示可能な表示手段
(本明細書では例えば作業車両又は作業車両と無線通信可能な無線通信端末が備える画像
表示部により実現される)と、表示手段に表示された走行領域の形状を操作可能な操作手
段(本明細書では例えば表示手段が備えるタッチパネルにより実現される)とを備え、登
録手段は表示手段に表示された走行領域の形状が操作手段に対する操作(本明細書では例
えばコントロールポイントの追加や境界特徴点の指定により実現される)に応じて変更さ
れた変更後の領域を走行領域の形状として登録する。なお、登録手段により登録される前
(即ち補正前の走行領域の形状)について操作手段に対する操作に応じて変更可能であっ
てもよいことはいうまでもない。
1:自律走行作業車両、30:制御部、34:移動GPSアンテナ、37:GPS衛星
、41:障害物センサ、42F・42R:カメラ、112:遠隔操作装置、113:表示
装置、306:測位制御ユニット、H:圃場

Claims (2)

  1. 作業車両が走行する走行領域の形状を登録する走行領域形状登録システムであって、
    前記作業車両の周辺の情報を取得する外部環境取得手段と、
    前記外部環境情報取得手段によって取得された画像に基づいて前記走行領域と当該領域の外部との境界を特定する境界特定手段と、
    前記境界特定手段によって特定された走行領域を登録する登録手段と、を備える走行領域形状登録システム。
  2. 前記外部環境取得手段は、距離センサである請求項1に記載の走行領域形状登録システム。
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