JP2021099222A - 浮遊物検出方法および液体撮像装置 - Google Patents

浮遊物検出方法および液体撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】間隙水が濁っていても、浮遊物と間隙水とを判別することができる浮遊物検出方法を提供する。【解決手段】浮遊物検出方法は、浮遊物を間隙水と共に撮像して浮遊物画像を得る浮遊物撮像工程と、浮遊物を除いた間隙水を撮像して間隙水画像を得る間隙水撮像工程と、浮遊物画像と間隙水画像とに基づいて、浮遊物画像中の間隙水に相当する範囲の画素が白の輝度に相当するように補正した補正浮遊物画像を得る画像補正工程と、画像補正工程で得られた補正浮遊物画像を2値化処理し、2値化画像を得る2値化処理工程とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、液体中の浮遊物を検出する浮遊物検出方法、および、浮遊物を検出する際に用いる液体撮像装置に関する。
従来、この種の浮遊物検出方法としては、例えば、汚泥処理を行う施設において、図16に示すように、凝集槽101内の汚泥102の液面下にカメラ103を設置し、カメラ103で汚泥102中の凝集フロック104を間隙水105と共に撮像し、得られた画像106(図17参照)に基づいて、凝集フロック104の個数や大きさを検出している。
この際、図17で示すように、カメラ103で撮像された画像106を2値化処理することにより、白と黒の2段階で表現された2値化画像107が得られる。図18に示すグラフは、カメラ103で撮像された画像106の輝度分布を示すヒストグラムであり、横軸を輝度とし、縦軸を画像106中の色の面積の割合としている。尚、輝度は画素値で表され、グレースケールを256階調で表現した場合、画素値0が黒色となり、画素値255が白色となる。また、画素値0に近付く程、黒さが増し、画素値255に近付く程、白さが増す。
図18のグラフによると、所定の輝度(例えば画素値200)を閾値Sとして2値化処理をしており、閾値Sよりも低い輝度の柱108を黒色と判定し、閾値Sよりも高い輝度の柱109を白色と判定し、図17で示した2値化画像107の黒色の領域を凝集フロック104と認識し、2値化画像107の白色の領域を凝集フロック104以外のその他(主に間隙水105)と認識する。
これにより、2値化画像107に基づいて、汚泥102中の凝集フロック104と間隙水105とを判別し、凝集フロック104の大きさや個数、形状等を観測することで、凝集フロック104の状態を評価することができる。
尚、上記のような2値化処理を行って凝集フロック104を検出する方法については例えば下記特許文献1に記載されている。
特開昭61−17043
しかしながら上記の従来形式では、図17に示すように、カメラ103で撮像された画像106の間隙水105があまり濁っていないときは、上記のように2値化画像107に基づいて凝集フロック104と間隙水105とを判別することができるが、図19に示すように、カメラ103で撮像された画像106の間隙水105が濁っている場合、図20のグラフに示すように、画像106の輝度分布を示す2本の柱108,109が両者とも閾値Sより低くなり、その結果、図19に示すように、撮像された画像106を2値化処理すると、2値化画像107の全領域が黒色になって、2値化画像107に基づいて凝集フロック104と間隙水105とを判別することができないといった問題がある。
本発明は、間隙水が有色であったり濁っていても、浮遊物と間隙水とを判別することができる浮遊物検出方法および液体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明における浮遊物検出方法は、浮遊物を間隙水と共に撮像して浮遊物画像を得る浮遊物撮像工程と、
浮遊物を除いた間隙水を撮像して間隙水画像を得る間隙水撮像工程と、
浮遊物画像と間隙水画像とに基づいて、浮遊物画像中の間隙水に相当する範囲の画素が白の輝度に相当するように補正した補正浮遊物画像を得る画像補正工程と、
画像補正工程で得られた補正浮遊物画像を2値化処理し、2値化画像を得る2値化処理工程とを有するものである。
これによると、画像補正工程において、浮遊物画像中の間隙水に相当する範囲の画素が白の輝度に相当するように補正した補正浮遊物画像を得ることにより、間隙水が有色であったり濁っていても白色と判定される。これにより、2値化処理工程において2値化画像を得た際、2値化画像の全領域が黒色になってしまうのを防止することができ、2値化画像から浮遊物と間隙水とを判別することができる。
本第2発明における浮遊物検出方法は、画像補正工程において、浮遊物画像の各画素の輝度から間隙水画像の各画素の輝度を差し引いた値に、白の輝度を加算することにより、補正浮遊物画像を得るものである。
これによると、浮遊物画像中の間隙水に相当する範囲の画素が白の輝度に相当するように補正されるため、間隙水が有色であったり濁っていても白色と判定される。
本第3発明における浮遊物検出方法は、画像補正工程において、浮遊物画像の各画素の輝度を間隙水画像の各画素の輝度で割った値に、白の輝度を掛けることにより、補正浮遊物画像を得るものである。
これによると、浮遊物画像中の間隙水に相当する範囲の画素が白の輝度に相当するように補正されるため、間隙水が有色であったり濁っていても白色と判定される。
本第4発明における浮遊物検出方法は、画像補正工程において、浮遊物画像中の間隙水に相当する範囲の輝度を白の輝度まで上げることにより、補正浮遊物画像を得るものである。
これによると、浮遊物画像中の間隙水に相当する範囲の画素が白の輝度に相当するように補正されるため、間隙水が有色であったり濁っていても白色と判定される。
本第5発明における浮遊物検出方法は、浮遊物は凝集フロックであり、
浮遊物撮像工程と間隙水撮像工程とを共通の凝集混和槽内の撮像対象液に対して行うものである。
これによると、共通の凝集混和槽内の撮像対象液から得られた浮遊物画像と間隙水画像とに基づいて、凝集フロックと間隙水とを判別することができるため、正確な判別が行える。
本第6発明は、上記第1発明から第5発明のいずれか1項に記載の浮遊物検出方法に使用される液体撮像装置であって、
筒部材と、筒部材に固定された撮像手段とを有し、
筒部材は、液面下に没する水没部と、液面上に突出する突出部とを有し、
筒部材内は、水没部において、浮遊物を間隙水と共に撮像する第1撮像室と、浮遊物を沈降させて残った上澄みの間隙水を撮像する第2撮像室とに分けられており、
第1撮像室の上方と第2撮像室の上方とが筒部材の突出部内において連通し、
撮像手段は筒部材内の液面の上方から第1および第2撮像室内を撮像可能であり、
第1および第2撮像室は共に下端が液体中に浸漬された状態で開口し、
第2撮像室は第1撮像室よりも下方に長く形成された下方延長部を有しているものである。
これによると、撮像手段で液面の上方から第1および第2撮像室内を撮像することにより、1台の液体撮像装置で、浮遊物を間隙水と共に撮像して浮遊物画像を得る浮遊物撮像工程と、浮遊物を除いた間隙水を撮像して間隙水画像を得る間隙水撮像工程とが、同時に行える。
以上のように本発明によると、間隙水が有色であったり濁っていても、浮遊物と間隙水とを判別することができ、これに基づいて、浮遊物の大きさや個数、形状等を観測することができる。
本発明の第1の実施の形態における液体撮像装置を備えた凝集混和槽の図である。 同、液体撮像装置の断面図である。 図2におけるX−X矢視図である。 同、液体撮像装置の筒部材の斜視図である。 同、液体撮像装置を用いた浮遊物検出方法の各工程を示した図である。 同、浮遊物検出方法の浮遊物撮像工程で得られた浮遊物画像の図である。 同、浮遊物検出方法の間隙水撮像工程で得られた間隙水画像の図である。 同、浮遊物検出方法の浮遊物撮像工程で得られた浮遊物画像の輝度分布を示すグラフである。 同、浮遊物検出方法の間隙水撮像工程で得られた間隙水画像の輝度分布を示すグラフである。 同、浮遊物検出方法の画像補正工程で得られた補正浮遊物画像の図である。 同、浮遊物検出方法の画像補正工程で得られる補正浮遊物画像の輝度分布を示すグラフである。 同、浮遊物検出方法の画像補正工程で得られた補正浮遊物画像の輝度分布を示すヒストグラムである。 同、浮遊物検出方法の2値化処理工程で得られた2値化画像の図である。 第2の実施の形態における浮遊物検出方法の画像補正工程で得られる補正浮遊物画像の輝度分布を示すグラフである。 第3の実施の形態における浮遊物検出方法の画像補正工程で得られる補正浮遊物画像の輝度分布を示すグラフである。 従来の液体撮像装置の図である。 同、間隙水があまり濁っていない場合における、液体撮像装置で撮像された画像と、この画像を2値化処理した2値化画像とを示す図である。 同、間隙水があまり濁っていない場合における、液体撮像装置で撮像された画像の輝度分布を示すヒストグラムである。 同、間隙水が濁っている場合における、液体撮像装置で撮像された画像と、この画像を2値化処理した2値化画像とを示す図である。 同、間隙水が濁っている場合における、液体撮像装置で撮像された画像の輝度分布を示すヒストグラムである。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1に示すように、1は産業廃水処理システムに設けられた凝集混和槽である。凝集混和槽1には、槽内に貯留される廃水5(撮像対象液の一例)に凝集剤6を注入する注入装置7と、槽内の廃水5を攪拌する攪拌装置8と、液体撮像装置10とが備えられている。
凝集剤6を注入装置7から凝集混和槽1内の廃水5に注入し、攪拌装置8で攪拌することにより、径の大きな凝集フロック12(浮遊物の一例)が廃水5中に形成される。尚、廃水5中には凝集フロック12と間隙水13等が含まれている。
図2〜図4に示すように、液体撮像装置10は、筒部材20と、筒部材20に固定されたカメラ21(撮像手段の一例)と、第1および第2背景板22,23と、照明装置24と、筒部材20内に圧縮空気26(気体の一例)を供給する空気供給装置27と、筒部材20内の廃水5を揚水して筒部材20外へ排出する揚水管28と、筒部材20を凝集混和槽1に取り付ける取付部材29とを有している。
筒部材20は、金属製又は樹脂製の遮光体からなり、円筒状の周壁部30と、周壁部30の上端に設けられた天井部31と、液面35下に没する水没部32と、液面35上に突出する突出部33とを有している。
筒部材20内は、水没部32において、凝集フロック12を間隙水13と共に撮像する半円筒状の第1撮像室38と、凝集フロック12を沈降させて残った上澄みの間隙水13を撮像する半円筒状の第2撮像室39とに分けられている。
すなわち、第1撮像室38と第2撮像室39とは、筒部材20内に設けられた仕切壁40によって仕切られている。
第1撮像室38は、半円周分の周壁部30aと仕切壁40とで囲まれており、下端が廃水5中に浸漬された状態で開口する第1下端開口部41を有している。また、第2撮像室39は、残りの半円周分の周壁部30bと仕切壁40とで囲まれており、第1撮像室38よりも下方に長く形成された下方延長部43と、下方延長部43の下端が廃水5中に浸漬された状態で開口する第2下端開口部44を有している。
尚、第2撮像室39の下方延長部43の周壁部30bは、第1撮像室38の周壁部30aよりも下方に長く形成されている。また、仕切壁40は、その下端が下方延長部43の周壁部30bの下端と同じ高さになるように、下方に長く形成されている。
仕切壁40の上端部は筒部材20内の液面37よりも上方に突出しており、これにより、筒部材20内は、筒部材20内の液面37よりも上方位置から、第1撮像室38と第2撮像室39とに仕切られている。
第1撮像室38の上方と第2撮像室39の上方とは筒部材20の突出部33内において連通している。また、筒部材20内の液面37は筒部材20外の液面35よりも低く保たれている。
カメラ21は、筒部材20の天井部31に取り付けられて、筒部材20内の液面37よりも上方に位置しており、第1および第2撮像室38,39内を同時に撮影可能である。尚、カメラ21にはケーブル47を介して画像処理装置48が接続されている。
照明装置24は、円環状の照明であり、カメラ21のレンズ部分の周囲を取り囲むようにして筒部材20の天井部31に取り付けられており、筒部材20内の液面37よりも上方から第1および第2撮像室38,39内を照射可能である。尚、照明装置24の光源には例えばLED等が使用されている。
空気供給装置27は、エアポンプ等からなり、給気管49を介して筒部材20の天井部31に接続されている。
揚水管28は、逆L形の管であり、下端が筒部材20内で開口するとともに、上端が筒部材20外で開口している。揚水管28の下端開口部50は、筒部材20外の液面35よりも下位にあり、第2撮像室39内において下向きに開口している。また、揚水管28の上端開口部51は、筒部材20外の液面35よりも上位にあり、横向きに開口している。
第1および第2背景板22,23はそれぞれ撮像深さを制限するための板である。このうち、第1背景板22は、第1撮像室38内に設けられた白色の板であり、筒部材20内の液面37よりも下方の所定深さ位置に備えられている。尚、第1背景板22は、筒部材20内の液面37に対して平行になるように、取付軸53を介して第1撮像室38の周壁部30aと仕切壁40との間に取り付けられている。
また、第2背景板23は、第2撮像室39内に設けられた白色の板であり、筒部材20内の液面37よりも下方の所定深さ位置に備えられている。尚、第2背景板23は、筒部材20内の液面37に対して平行になるように、取付軸54を介して第2撮像室39の周壁部30bと仕切壁40との間に取り付けられている。
第2撮像室39の下方延長部43内で且つ第2背景板23の下方には、廃水5中の凝集フロック12が沈降する凝集フロック沈降領域57が形成されている。
尚、図3に示すように、第1撮像室38と第2撮像室39とは仕切壁40を介して隣接しているため、カメラ21の撮像視野59(撮像可能範囲)内に第1および第2背景板22,23を収めることができる。
以下、上記構成におる作用を説明する。
凝集剤6を注入装置7から凝集槽2内の廃水5に注入し、凝集槽2内の廃水5を攪拌装置8で攪拌することにより、径の大きな凝集フロック12が凝集槽2内の廃水5中に形成される。
この際、液体撮像装置10の第2撮像室39の凝集フロック沈降領域57において廃水5中の凝集フロック12が沈降するため、筒部材20内の第2撮像室39の液面37付近には、粗大化した凝集フロック12を除いた上澄みの間隙水13が残り、第2背景板23は筒部材20内の液面37下に没した状態で間隙水13中に存在する。
そして、照明装置24で第1および第2撮像室38,39内を照射し、カメラ21で第1および第2撮像室38,39内を撮像することにより、撮像された第1撮像室38内の液面37から、凝集フロック12を間隙水13と共に撮像した浮遊物画像63(図6参照)が得られるとともに、撮像された第2撮像室39内の液面37から、粗大化した凝集フロック12を除いた間隙水13を撮像した間隙水画像64(図7参照)が得られる。
また、空気供給装置27から筒部材20内に圧縮空気26を供給することにより、筒部材20の第2撮像室39内の廃水5(主に間隙水13)が、揚水管28の下端開口部50から流入する圧縮空気26の気泡に同伴して押し上げられて揚水管28内を上昇し、上端開口部51から筒部材20外に排出される。
このようなエアリフト作用によって第2撮像室39内の廃水5が揚水管28を通って筒部材20外に排出されると、これに伴って、凝集混和槽1内の廃水5が第2撮像室39の第2下端開口部44から下方延長部43内に流入するため、下方延長部43内の廃水5が筒部材20の外部との間でゆっくりと循環して入れ替えられる。これにより、常に最新の性状の廃水5を下方延長部43内に導入することができる。
以下に、上記液体撮像装置10を用いた凝集フロック12(浮遊物)の検出方法を説明する。
この検出方法は、図5に示すように、浮遊物撮像工程と間隙水撮像工程と画像補正工程と2値化処理工程とを有している。
先ず、液体撮像装置10のカメラ21で第1および第2撮像室38,39内を撮像することにより、図6に示すように凝集フロック12を間隙水13と共に撮像して浮遊物画像63を得る浮遊物撮像工程と、図7に示すように凝集フロック12を除いた間隙水13を撮像した間隙水画像64を得る間隙水撮像工程とを実施する。
図8のグラフは、浮遊物撮像工程で得られた浮遊物画像63のA−A´線の輝度分布を示しており、縦軸の上になるほど白さが増し、下になるほど黒さが増し、画素値255が白色、画素値0が黒色を示す。浮遊物画像63の凝集フロック12に相当する領域の画素の輝度は低く(すなわち画素値は小さく)、間隙水13に相当する領域の画素の輝度は高く(すなわち画素値は大きく)なっている。
また、図9のグラフは、間隙水撮像工程で得られた間隙水画像64のB−B´線の輝度分布を示しており、間隙水13に相当する領域の画素の輝度が表示されている。
その後、画像補正工程を実施し、浮遊物画像63と間隙水画像64とに基づいて、浮遊物画像63中の間隙水13の輝度に相当する範囲の画素が白の輝度(画素値255)に相当するように補正した補正浮遊物画像65(図10参照)を得る。
具体的には、以下に示すように、浮遊物画像63の各画素の輝度から間隙水画像64の各画素の輝度を差し引いた値に、白の輝度(画素値255)を加算する補正を行う。

(浮遊物画像63の各画素の輝度)−(間隙水画像64の各画素の輝度)+(白の輝度(画素値255))

これにより、図11のグラフに示すように、浮遊物画像63中の間隙水13の輝度に相当する範囲68の画素が白の輝度(画素値255)になるように補正され、間隙水13が有色であったり濁っていても白色と判定されるため、図10に示すような補正浮遊物画像65が得られる。
尚、図12は、図10に示した補正浮遊物画像65の輝度分布を示すヒストグラムである。この場合、輝度分布は、閾値Sよりも低い輝度の柱69と、閾値Sよりも高い輝度の柱70とに分かれる。
その後、2値化処理工程を実施し、図12のグラフに示すように輝度の閾値Sを基準にして、画像補正工程で得られた補正浮遊物画像65を2値化処理する。これにより、閾値Sよりも低い輝度が黒色と判定され、閾値S以上の輝度が白色と判定されて、図13で示すような2値化画像66が得られる。この際、輝度の閾値Sを例えば画素値200に設定している。このようにして得られた2値化画像66では、黒色の部分が凝集フロック12に相当し、白色の部分が間隙水13に相当する。
尚、上記浮遊物撮像工程と間隙水撮像工程と画像補正工程と2値化処理工程とは画像処理装置48において行われる。
上記のような凝集フロック12の検出方法によると、画像補正工程において、浮遊物画像63中の間隙水13の輝度に相当する範囲の画素が白の輝度に相当するように補正した補正浮遊物画像65(図10参照)を得ることができる。このため、図6,図7に示すように浮遊物画像63および間隙水画像64の間隙水13が有色であったり濁っていても、間隙水13が白色と判定され、これにより、2値化処理工程において、設定された閾値Sを基準にして2値化画像66(図13参照)を得た際、2値化画像66の全領域が黒色になってしまうのを防止することができ、凝集フロック12が黒色で表示され、間隙水13が白色で表示される。このため、2値化画像66から凝集フロック12と間隙水13とを判別することができ、凝集フロック12の大きさ、個数、形状等を観測することができる。
また、共通の凝集混和槽1内の廃水5から得られた浮遊物画像63(図6参照)と間隙水画像64(図7参照)とに基づいて、凝集フロック12と間隙水13とを判別することができるため、正確な判別が行える。
また、カメラ21で液面37の上方から第1および第2撮像室38,39内を撮像することにより、1台の液体撮像装置10で、凝集フロック12を間隙水13と共に撮像して浮遊物画像63を得る浮遊物撮像工程と、凝集フロック12を除いた間隙水13を撮像して間隙水画像64を得る間隙水撮像工程とが、同時に行える。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、画像補正工程において、浮遊物画像63と間隙水画像64とに基づいて、浮遊物画像63中の間隙水13の輝度に相当する範囲の画素が白の輝度(画素値255)に相当するように補正した補正浮遊物画像65(図10参照)を得る。
具体的には、以下に示すように、浮遊物画像63の各画素の輝度を間隙水画像64の各画素の輝度で割った値に、白の輝度(画素値255)を掛ける補正を行う。

[(浮遊物画像63の各画素の輝度)/(間隙水画像64の各画素の輝度)]×(白の輝度(画素値255))

これにより、図14のグラフに示すように、浮遊物画像63中の間隙水13の輝度に相当する範囲68の画素が白の輝度(画素値255)になるように補正され、間隙水13が有色であったり濁っていても白色と判定されるため、図10に示すような補正浮遊物画像65が得られる。
その後、2値化処理工程を実施し、輝度の閾値S(図12参照)を基準にして、画像補正工程で得られた補正浮遊物画像65(図10,図13参照)を2値化処理し、2値化画像66(図13参照)を得る。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、画像補正工程において、浮遊物画像63と間隙水画像64とに基づいて、浮遊物画像63中の間隙水13の輝度に相当する範囲の画素が白の輝度(画素値255)に相当するように補正した補正浮遊物画像65(図10参照)を得る。
具体的には、図15のグラフに示すように、浮遊物画像63中の間隙水13に相当する範囲68の輝度を白の輝度(画素値255)まで引き上げる。
これにより、浮遊物画像63中の間隙水13の輝度に相当する範囲68の画素が白の輝度(画素値255)になるように補正され、間隙水13が有色であったり濁っていても白色と判定されるため、図10に示すような補正浮遊物画像65が得られる。
その後、2値化処理工程を実施し、輝度の閾値S(図12参照)を基準にして、画像補正工程で得られた補正浮遊物画像65(図10,図13参照)を2値化処理し、2値化画像66(図13参照)を得る。
上記各実施の形態では、輝度の閾値Sを画素値200に設定しているが、画素値200に限定されるものではなく、浮遊物画像63の凝集フロック12と間隙水13の輝度等に応じて、最適な画素値に変更してもよい。
上記各実施の形態では、液体撮像装置10を用いて廃水5中の凝集フロック12と間隙水13を撮像しているが、撮像対象液は、廃水5の凝集フロック12と間隙水13に限定されるものではなく、廃水5以外の液体やスラリーであってもよく、凝集フロック12以外の析出物等の浮遊物であってもよい。
1 凝集混和槽
5 廃水(撮像対象液)
10 液体撮像装置
12 凝集フロック(浮遊物)
13 間隙水
21 カメラ(撮像手段)
32 水没部
33 突出部
35,37 液面
38 第1撮像室
39 第2撮像室
43 下方延長部
63 浮遊物画像
64 間隙水画像
65 補正浮遊物画像
66 2値化画像
S 閾値

Claims (6)

  1. 浮遊物を間隙水と共に撮像して浮遊物画像を得る浮遊物撮像工程と、
    浮遊物を除いた間隙水を撮像して間隙水画像を得る間隙水撮像工程と、
    浮遊物画像と間隙水画像とに基づいて、浮遊物画像中の間隙水に相当する範囲の画素が白の輝度に相当するように補正した補正浮遊物画像を得る画像補正工程と、
    画像補正工程で得られた補正浮遊物画像を2値化処理し、2値化画像を得る2値化処理工程とを有することを特徴とする浮遊物検出方法。
  2. 画像補正工程において、浮遊物画像の各画素の輝度から間隙水画像の各画素の輝度を差し引いた値に、白の輝度を加算することにより、補正浮遊物画像を得ることを特徴とする請求項1記載の浮遊物検出方法。
  3. 画像補正工程において、浮遊物画像の各画素の輝度を間隙水画像の各画素の輝度で割った値に、白の輝度を掛けることにより、補正浮遊物画像を得ることを特徴とする請求項1記載の浮遊物検出方法。
  4. 画像補正工程において、浮遊物画像中の間隙水に相当する範囲の輝度を白の輝度まで上げることにより、補正浮遊物画像を得ることを特徴とする請求項1記載の浮遊物検出方法。
  5. 浮遊物は凝集フロックであり、
    浮遊物撮像工程と間隙水撮像工程とを共通の凝集混和槽内の撮像対象液に対して行うことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の浮遊物検出方法。
  6. 上記請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の浮遊物検出方法に使用される液体撮像装置であって、
    筒部材と、筒部材に固定された撮像手段とを有し、
    筒部材は、液面下に没する水没部と、液面上に突出する突出部とを有し、
    筒部材内は、水没部において、浮遊物を間隙水と共に撮像する第1撮像室と、浮遊物を沈降させて残った上澄みの間隙水を撮像する第2撮像室とに分けられており、
    第1撮像室の上方と第2撮像室の上方とが筒部材の突出部内において連通し、
    撮像手段は筒部材内の液面の上方から第1および第2撮像室内を撮像可能であり、
    第1および第2撮像室は共に下端が液体中に浸漬された状態で開口し、
    第2撮像室は第1撮像室よりも下方に長く形成された下方延長部を有していることを特徴とする液体撮像装置。
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