JP2021097296A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】起動時間をより短縮しつつ、撮影映像の表示出力における遅延を抑制することが可能な撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置において、システムの起動完了前に取得された1番目から3番目の撮像画像データを記録領域6aに保持する。システムの起動完了後に画像処理部は、撮像素子によって取得された撮像画像データを優先的に現像処理して表示制御を行う。また記録媒体への記録前に、画像処理部によって現像処理された4番目から8番目の撮像画像データは記録領域7aに保持される。記録領域6aに保持されている1番目から3番目の撮像画像データは、4番目から7番目の撮像画像データに対する現像制御の隙間の期間で現像処理されて記録媒体に記録される。時系列に従い、記録領域6aの撮像画像データ(現像処理済み)が全て記録された後、記録領域7aに保持されている撮像画像データが記録される。【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置の起動開始から画像記録の開始までにかかる時間をより短縮しつつ、撮影映像の表示出力の遅延を抑制する技術に関する。
デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置は電源投入後の起動開始時点から記録開始時点までに時間(以下、起動時間ともいう)がかかる。撮像装置の立ち上げ後にROM(Read Only Memory)等に格納されているプログラムを記憶領域に読み込むことで起動制御が行われる。起動時間が長いと、ユーザが撮像装置の電源投入直後に撮影開始を意図しても待ち時間の発生により、撮影開始タイミングを逃がす可能性がある。
特許文献1には、撮像装置の起動時間を短縮する技術が開示されている。撮像装置のシステムの完全な立ち上がりを待たずに、撮像素子から取得される撮像画像を一時的に記録領域に保持し、システムの立ち上げ後には記録領域に保持されている撮像画像の現像制御が行われる。
特許第5050023号公報
ところで動画撮影が可能な撮像装置の場合、撮影後の映像を瞬時に表示装置で確認できることが求められる。一例として、撮像装置のシステムが立ち上がる前に一時的に記録領域に保持されている撮像画像から先に現像および表示制御が行われる場合を想定する。この場合、記録領域に保持された撮像画像データの処理にかかる時間だけ撮影映像の表示タイミングに遅延が発生してしまう(具体例については図2を参照して後述する)。
本発明の目的は、起動時間をより短縮しつつ、撮影映像の表示出力における遅延を抑制することが可能な撮像装置を提供することである。
本発明の実施形態の撮像装置は、撮像素子により取得される撮像画像データを処理して撮像画像の表示制御および記録媒体への記録制御を行う撮像装置であって、前記撮像装置の電源投入時点から起動が完了するまでの第1の期間にて前記撮像素子により取得される第1の撮像画像データを一時的に保持する第1の保持手段と、前記第1の保持手段から取得される前記第1の撮像画像データと、前記撮像装置の起動が完了した後の第2の期間に前記撮像素子により取得される第2の撮像画像データを現像処理し、現像処理された前記第2の撮像画像データに対応する表示用画像データを出力する画像処理手段と、前記画像処理手段により現像処理された前記第1および第2の撮像画像データを時系列に沿って前記記録媒体に記録する記録手段と、を備える。
本発明によれば、起動時間をより短縮しつつ、撮影映像の表示出力における遅延を抑制することが可能な撮像装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 撮像画像の表示遅延について説明する模式図である。 第1実施形態の処理例を説明する模式図である。 第1実施形態の処理を説明するフローチャートである。 第2実施形態の処理例を説明する模式図である。
本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、撮像装置の電源投入後の起動開始直後から動画記録開始、そして記録媒体への記録終了までの制御例を示す。撮像システムの立ち上げ前には撮像素子が優先的に起動されて、撮像素子からの撮像画像データは一時的にバッファメモリに保持される。撮像システムの立ち上げ後に現像制御、さらに表示制御および記録媒体への記録制御が行われる。本実施形態ではデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置への適用について説明するが、本発明は撮像機能を備えた各種電子機器に適用可能である。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る撮像装置100の概略構成の一例を示すブロック図である。撮像装置100は、レンズ部1を透過した入射光の光電変換を行って撮像画像データを取得し、撮像画像の表示処理や記録処理を行う。画像処理部4は色、輝度等を調整して現像済み画像データを生成し、記録部8は画像データを記録媒体に記録する。また表示部9、外部表示部10は画像処理部4から取得した表示用画像データの表示処理を行う。以下、各構成部について詳述する。
撮像光学系はレンズ部1と減光部2から構成される。レンズ部1は、撮像装置100自体が備えるレンズユニットまたは撮像装置100の本体部に装着可能な交換レンズユニットである。減光部2は、撮像装置100の外部からの入射光の光量を調整するための絞り羽根、ND(Neutral Density)フィルタ等を備える。撮像処理部3は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)方式の撮像素子と、撮像素子を駆動するドライバ回路、タイミング生成回路、CDS/AGC回路等を備える。ドライバ回路およびタイミング生成回路は、撮像素子へ駆動パルス等を供給し、撮像素子からの撮像画像信号の読み出しや露光時間の調整等を行う。撮像素子は被写体の光像に対する光電変換を行い、CDS/AGC回路は撮像素子の各画素部に蓄えられた電荷(画像信号)に基づく画像情報のサンプリングおよび増幅を行う。CDS(相関二重サンプリング)は“Correlated Double Sampling”の略号であり、AGC(自動利得調整)は“Auto Gain Control”の略号である。撮像処理部3内のA/D変換器は、CDS/AGC回路から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して画像処理部4に出力する。
画像処理部4は、A/D変換器が出力するデジタル画像信号に対して、AWB(Auto White Balance)処理やガンマ補正等の種々の信号処理を行って画像データを生成する。マイクロコンピュータ5は、撮像装置100のシステム全体(撮像システム)を制御する中枢部であり、所定のプログラムを実行して各構成部を統括的に制御する。
撮像画像記録部6は、撮像装置100のシステムが全て立ち上がるまでの間、撮像処理部3からの撮像画像データをバッファメモリに一時的に保持するために使用される。撮像装置100のシステムが全て立ち上がった後には、撮像処理部3からの撮像画像データは撮像画像記録部6へ送信されず、画像処理部4へ送信される。
撮像画像記録部6はDRAM(Dynamic Random Access Memory)等による記録領域6aを有する。通常、画像処理部4を含めたシステムの立ち上がりの完了後、撮像処理部3により撮像制御を開始するが、本実施形態では、システムの立ち上がりを待たずに撮像処理部3が撮像制御を開始する。これは起動時間を短縮するためである。撮像処理部3からの撮像画像データは、システムが立ち上がっていない状態の画像処理部4に送信することができないので、撮像画像記録部6の記録領域6aに撮像画像データが一時的に保持される。マイクロコンピュータ5は、撮像画像記録部6の記録領域6aに撮像画像データが保持されているか否かの判定処理を行う。マイクロコンピュータ5は記録領域6a内の撮像画像データが全て画像処理部4に送信されたと判定した場合、撮像画像記録部6による撮像画像データの保持を停止させる処理を行う。この場合、撮像処理部3からの撮像画像データは画像処理部4へ直接送信される。
現像画像記録部7は、画像処理部4からの現像済みの画像データを一時的に保持するために使用される。撮像装置100のシステムが全て立ち上がった後にマイクロコンピュータ5は画像処理部4を用いて、撮像処理部3による撮像画像データを優先して現像制御を行う。つまり、時系列の撮像画像に関して、撮像時刻の早い撮像画像記録部6の撮像画像よりも、撮像時刻の遅い撮像処理部3の撮像画像が優先的に現像処理される。現像画像記録部7は、撮像処理部3から送信される撮像画像であって、画像処理部4が現像処理した画像データを一時的に保持する。また撮像画像記録部6から送信された撮像画像データを画像処理部4が現像処理し、現像済み画像データが全て記録部8によって記録媒体に記録された後に、現像画像記録部7が保持している現像済み画像データを記録媒体へ記録する処理が行われる。
現像画像記録部7はDRAM等による記録領域7aを有する。撮像装置100のシステムが全て立ち上がった直後から、撮像処理部3からの撮像画像データを優先して画像処理部4が現像処理を行う。これは、撮像システムの立ち上がり直後にて撮像処理部3により取得される撮像画像データを最短時間で表示部9、外部表示部10に出力するためである。画像処理部4は、撮像画像記録部6の記録領域6aに一時保持されている撮像時刻の早い撮像画像データよりも、撮像システムの立ち上がり後に撮像処理部3により取得された撮像時刻の遅い撮像画像データを優先して現像処理を行う。マイクロコンピュータ5は、撮像画像記録部6により保持された撮像画像データが全て、画像処理部4により現像処理されて現像済みの画像データが記録部8よって記録媒体に記録されたか否かを判定する。当該現像済みの画像データが記録部8よって記録媒体に記録されたと判定され場合、記録部8は現像画像記録部7により保持されている現像済み画像データを記録媒体へ記録する。具体的な処理例については図3を用いて後述する。
また、マイクロコンピュータ5は、現像画像記録部7の記録領域7aに現像済み画像データが保持されているか否かを判定する。現像済み画像データが記録領域7aに保持されていると判定された場合、保持されている現像済み画像データを記録部8に送信する処理が行われる。マイクロコンピュータ5は当該現像済み画像データが全て記録部8に送信されたと判定した場合、現像画像記録部7が記録領域7aに現像済み画像データを保持することを停止させる。その場合、画像処理部4は現像済み画像データを記録部8に直接送信する。
記録部8は、画像処理部4が現像処理し、かつ現像画像記録部7の記録領域7aに保持された撮像画像データを内部メモリ、またはメモリカード(SDカード、CFカード等)、外部レコーダ等の外部記録装置に記録する。
表示部9は、撮像装置100の本体部に具備される表示パネル等の表示デバイスを備え、画像処理部4が現像処理した撮像画像データの表示処理を行う。また、外部表示部10は撮像装置100のSDI、HDMI(登録商標)等の端子に接続された外部表示装置に対して画像処理部4が現像処理した撮像画像データを出力する。
操作部11は電源釦やレリーズ釦等の各種の操作部材や、タッチパネル等の操作デバイスを備え、ユーザ操作を検出して操作指示をマイクロコンピュータ5に通知する。ユーザは操作部11を用いて、撮像画像記録部6および現像画像記録部7を使用する第1の制御方式と、撮像画像記録部6および現像画像記録部7を使用しない第2の制御方式とを切り替える指示を行うことができる。
本実施形態では、図1に示す独立した回路部の構成例を示すが、全ての構成部またはその一部をマイクロコンピュータ5内に構成する形態でもよい。また、撮像素子の外部に撮像画像記録部6を有する構成を例示したが、撮像素子の内部に撮像画像記録部6を有する構成でもよい。例えば、積層型撮像素子において回路層に撮像画像記録部6を実装可能である。また画像処理部4内に現像画像記録部7を備える構成でもよい。あるいは撮像画像記録部6と現像画像記録部7を撮像装置100が内部に具備する形態に限らず、撮像画像記録部6と現像画像記録部7を外部装置が具備する形態がある。
本実施形態の撮像装置100の動作を説明する前に、図2を参照して比較例の問題点について説明する。図2はVD(垂直同期信号)を基準信号として、撮像制御、現像制御、表示制御、記録制御の各タイミングを表した模式図である。図2の横方向を時間軸方向と定義し、左方向を過去の時間方向とする。VDの周期はフレーム期間の長さに相当する。VDの各タイミングに対応する時刻をt1からt10に示す。
図2において撮像装置の電源投入時点、つまり電源投入による起動開始のタイミング(時刻t1参照)と、撮像装置100のシステム起動が完了したタイミング(時刻t4参照)をそれぞれ示す。円形枠内に数字1から9を付記した記号は、撮像素子により取得された撮像画像データをそれぞれ表している。数字が小さいほど、過去に取得された撮像画像データであることを意味する。システム起動完了前の時刻t1から時刻t4前の期間に1番目から3番目までの撮像画像データが取得され、システム起動完了後の時刻t4から時刻t10の期間に4番目から9番目までの撮像画像データが取得される例を示す。
撮像装置の電源投入後、システム起動の完了前に取得された1番目から3番目までの撮像画像データは記録領域に保持される。システム起動の完了直後において4番目の撮像画像データが最初に表示したい画像データである。
撮像制御に続く現像制御では時刻t5にて、取得された1番目の撮像画像データから順番に現像処理が実行される。図2では5番目までの撮像画像データを示す。現像制御に続く表示制御および記録制御では時刻t6にて、取得された1番目の撮像画像データから順番に処理が実行される。図2では4番目までの撮像画像データを示しており、4番目の撮像画像データの表示制御および記録制御の開始タイミングは時刻t9である。
図2に例示するように、システム起動の完了直後に遅滞なく表示したい撮像画像データは、4番目の撮像画像データであるにも関わらず、1番目から3番目の撮像画像データの表示後に、4番目の撮像画像データが表示される。つまり、システム起動の完了時点である時刻t4から、4番目の撮像画像データの表示制御が開始される時刻t9までの表示遅延時間が発生する。この表示遅延時間は、記録領域に保持された1番目から3番目までの撮像画像データが記録領域から読み出された後に現像処理され、表示画面に撮像画像が表示されるのに必要な時間に相当する。
撮像装置にて記録領域に保持された撮像画像データ分だけ撮影映像の表示タイミングに遅延が発生することは、特に動画撮影を行う場合にユーザが違和感を抱く可能性があるので回避すべきである。そこで、図3を参照して本実施形態による解決策について説明する。
図3は、VDを基準信号として撮像制御、現像制御、表示制御、記録制御の各タイミングを表した模式図である。なお、図2にて既述の事項については詳細な説明を割愛する。撮像装置100の動作では、まず電源投入直後に撮像処理部3で撮像制御されて取得される撮像画像データが撮像画像記録部6の記録領域6aに保持される。図3では時刻t1から時刻t4までの期間にて、1番目から3番目までの撮像画像データが撮像画像記録部6の記録領域6aに保持される。
マイクロコンピュータ5はシステム起動の完了の判定処理を行う。画像処理部4やマイクロコンピュータ5等を含めたシステムの起動が完了したことが、マイクロコンピュータ5によって判定された場合、撮像処理部3は撮像制御により取得された撮像画像データを、画像処理部4に送信するように切り替える処理を行う。
マイクロコンピュータ5は画像処理部4を用いて、撮像処理部3から送信された撮像画像データの現像制御を行う。前記撮像制御が行われていない期間(各フレームの現像制御間の隙間に相当する期間)にて撮像画像記録部6の記録領域6aに保持されている撮像画像データの現像処理が行われる。図3の現像制御に示すように時刻t5から、4番目、1番目、5番目、2番目、6番目、3番目、7番目、8番目の順、すなわち7番目までは交互に撮像画像データの現像処理が実行される。より具体的には、システム起動の完了前に取得されて記録領域6aに保持される撮像画像データの数をmと表記する。図3の例では、m=3である。また電源投入後から順次計数される撮像画像の数をNと表記する。システム起動の完了後に取得されるN番目とN+1番目の各撮像画像データの現像制御期間の隙間である期間に、システム起動の完了前に取得されたN−m番目の撮像画像データの現像処理が実行される。
画像処理部4により現像処理された撮像画像データは、現像画像記録部7に転送されて、その記録領域7aに保持される。図3の例では、まず4番目の撮像画像データが記録領域7aに保持され、次に5番目の撮像画像データが記録領域7aに保持される。この時点で記録領域7aには4番目および5番目の撮像画像データが記録されている。その次に6番目の撮像画像データがさらに記録領域7aに保持される。その次に7番目の撮像画像データを記録する場合、4番目の撮像画像データが記録領域7aから削除される。記録領域7aには5番目から7番目までの撮像画像データが記録される。その次に8番目の撮像画像データを記録する場合には、それ以前の撮像画像データがすべて消去されている。
一方で、画像処理部4は撮像処理部3から直接送信されている撮像画像データの現像処理を行い、現像処理後の表示用画像データを表示部9、外部表示部10に送信する。撮像処理部3から直接送信されている撮像画像データとは、図3の例では4番目から9番目までの撮像画像データのことである。図3の表示制御では4番目から7番目までの撮像画像データだけを図示している。
記録媒体への記録制御においては、図3の1番目の撮像画像データから順次に記録処理が実行される。つまり、マイクロコンピュータ5は、撮像画像記録部6の記録領域6aに保持されている撮像画像データを画像処理部4が現像処理した画像データを優先して記録部8に送信する処理を行う。時刻t6にて1番目の撮像画像データ、時刻t7にて2番目の撮像画像データ、時刻t8にて3番目の撮像画像データの各記録制御が行われる。4番目の撮像画像データの記録制御は、時刻t8から時刻t9までの期間にて3番目の撮像画像データの後に行われる。5番目と6番目の撮像画像データの記録制御は、時刻t9から時刻t10までの期間に順次行われる。
マイクロコンピュータ5は、撮像画像記録部6の記録領域6aに保持されている撮像画像データが全て現像および記録されたか否かを判定する。マイクロコンピュータ5はシステム起動完了前に取得された撮像画像データの現像および記録が終了したと判定した場合、現像画像記録部7の記録領域7aに保持されている現像済み撮像画像データを記録部8に送信する処理を行う。記録部8は送信されてきた現像済み撮像画像データの順に記録媒体に記録する。したがって、記録媒体に記録される撮像画像データは、撮像順序に対応する時系列を維持している。
次に図4のフローチャートを参照して、撮像装置100においてマイクロコンピュータ5が行う制御について説明する。以下の処理はマイクロコンピュータ5がROM等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
S101にて、少なくとも画像処理部4とマイクロコンピュータ5の立ち上げが完了しているか否かについて判定処理が実行される。撮像システムの立ち上げが完了したと判定された場合、S103の処理に進む。また撮像システムの立ち上げが完了していないと判定された場合、S102の処理に進む。
S102にて、撮像処理部3により取得された撮像画像データを撮像画像記録部6が一時的に保持する。そしてS101に戻り、撮像システムの立ち上げが完了したと判定されるまで、S102の処理が繰り返される。
S103にて画像処理部4は、撮像処理部3により取得された撮像画像データの現像処理を行い、現像済み画像データを生成する。その後、S104にて画像処理部4は、表示部9、外部表示部10に対して現像済み画像データを送信することでディスプレイ等の画面上に撮像画像を表示する処理を行う。撮像システムの立ち上げの完了直後の撮像画像の現像および表示の制御によって、撮像画像の表示遅延時間を短縮することができる。
次のS105にてマイクロコンピュータ5は、撮像画像記録部6の記録領域6aに撮像画像データが保持されているか否かを判定する。記録領域6aに撮像画像データが保持されていることが判定された場合、S106の処理に進む。また記録領域6aに撮像画像データが保持されていないことが判定された場合、S109の処理に進む。
S106にて現像画像記録部7は、現像済み画像データを記録領域7aに保持する。つまり、現像画像記録部7は撮像処理部3から直接に画像処理部4へ送信される撮像画像データ(現像処理済み)を一時的に保持する。その理由は、撮像処理部3から直接送信される撮像画像データについて優先的に現像制御を行うためである。撮像画像記録部6の記録領域6aに保持されている撮像画像データではなく、撮像時刻の遅い現像済み画像データが現像画像記録部7に送信されることになる。記録部8に送信する現像済み画像データを時系列に沿う順番に並べ替えるには、前記現像済み画像データを現像画像記録部7の記録領域7aに、一時的に保持する必要がある。
S107にて画像処理部4は、撮像画像記録部6の記録領域6aに保持されている撮像画像データの現像処理を行う。ここでは、撮像処理部3から直接送信される撮像画像データの現像制御が実行されていない隙間の期間に、記録領域6aに保持された撮像画像データが現像処理される。その後、S108では、S107にて処理された現像済み画像データが記録部8に送信されて、記録部8は記録媒体に現像済み画像データを記録する。そしてS103に戻って処理を続行する。
S105にて撮像画像記録部6の記録領域6aに保持されていた全ての撮像画像データの現像および記録が終了したと判定された場合、S109にて現像画像記録部7の記録領域7aに保持されている現像済み画像データが記録部8に送信される。記録部8は記録媒体に現像済み画像データを記録する。これにより、記録媒体には、撮像時刻の早い撮像画像データ(撮像画像記録部6が保持していた撮像画像データ)を現像処理した現像済み画像データが先に記録される。その後に現像画像記録部7の記録領域7aに保持されている現像済み画像データが記録される。よって、時系列的に正しい順序で記録媒体への記録が保証される。次のS110にてマイクロコンピュータ5は記録制御の終了について判定する。記録制御が終了したと判定された場合、一連の処理を終了し、記録制御が終了していないと判定された場合にはS103に戻って処理を続行する。
本実施形態の第1の制御方式にてマイクロコンピュータ5は、撮像画像記録部6の記録領域6aに保持された撮像画像データに係る撮像制御が終了したと判定した場合、撮像処理部3により取得される撮像画像データを画像処理部4に送信する処理を行う。画像処理部4は取得した撮像画像データの現像処理を行い、表示用画像データを表示部9または外部表示部10に出力する。これにより、システム起動の完了後に取得される撮像画像を直ちに表示することができる。図3の例では4番目の撮像画像データの表示制御の開始タイミングが時刻t5である。また記録制御において現像画像記録部7の記録領域7aを用いることで、システム起動前に取得された撮像画像データから時系列の順番で記録媒体への記録処理を実行できる。図3の例では1番目から3番目の撮像画像データの記録制御後、4番目の撮像画像データの記録制御の開始タイミングが時刻t9よりも前である。
また第1の制御方式にてマイクロコンピュータ5は、現像画像記録部7の記録領域7aに保持されている現像済み画像データが全て記録部8に送信されたかどうかを判定する。記録領域7aに保持されている現像済み画像データが全て記録部8に送信されたと判定された場合、マイクロコンピュータ5は画像処理部4が現像処理した画像データを、画像処理部4から記録部8に直接送信するように切り替える処理を行う。図3の例では、記録領域7aに保持されている8番目の撮像画像データが記録部8に送信された場合、それ以後に画像処理部4が現像処理した9番目の撮像画像データは記録部8に送信されて記録媒体に記録される。マイクロコンピュータ5は第1の制御方式から第2の制御方式への切り替え処理を行う。第2の制御方式では撮像処理部3からの撮像画像データを画像処理部4が処理し、現像済み撮像画像データの表示制御および記録媒体への記録制御が行われる。
本実施形態によれば、撮像装置の起動時間をより短縮しつつ、動画記録時の撮影映像に係る表示出力の遅延を抑制可能である。
[第2実施形態]
次に、図5を参照して本発明の第2実施形態について説明する。以下では第1実施形態との相違点のみ説明し、第1実施形態と同様の事項については既に使用済みの符号や記号を流用することで、それらの詳細な説明を省略する。
第1実施形態では撮像処理部3が行う撮像制御の時間に対して、画像処理部4が行う現像処理の時間は短いことが必要である。つまり撮像画像記録部6が保持する撮像画像データの現像処理を画像処理部4が行う期間は、撮像システムの起動完了後に撮像素子により取得される撮像画像データの現像処理を行う期間の隙間に相当する期間であって撮像素子の撮像制御が行われない期間である。本実施形態では、撮像画像記録部6が保持する第1の撮像画像データの現像処理と、撮像システムの起動完了後に撮像素子により取得される第2の撮像画像データの現像処理が並行処理として実行される。
本実施形態の画像処理部4は、第1および第2の処理回路を有する。第1の処理回路は第1の撮像画像データの現像処理を行い、第2の処理回路は第2の撮像画像データの現像処理を行う。つまり第1および第2の処理回路は、画像処理部4の内部で並列回路として実装されている。
図5は、VDを基準信号として本実施形態の撮像制御、現像制御、表示制御、記録制御の各タイミングを表した模式図である。なお、図2および図3にて既述の事項については詳細な説明を割愛する。
撮像システムの起動完了前の制御については第1実施形態と同じである。時刻t5からマイクロコンピュータ5は画像処理部4を用いて、撮像処理部3から送信される撮像画像データおよび撮像画像記録部6の記録領域6aに保持されている撮像画像データの現像処理を行う。つまり、撮像処理部3から送信される撮像画像データの現像処理を第2の処理回路が行いつつ、記録領域6aから取得される撮像画像データの現像処理を第1の処理回路が行う。具体的には、図5の現像制御に示すように時刻t5から時刻t6までの期間に4番目および1番目の撮像画像データの現像処理が実行され、時刻t6から時刻t7までの期間に5番目および2番目の撮像画像データの現像処理が実行される。時刻t7から時刻t8までの期間に6番目および3番目の撮像画像データの現像処理が実行され、時刻t8から時刻t9までの期間に7番目の撮像画像データの現像処理が実行される。時刻t9から時刻t10までの期間に8番目の撮像画像データの現像処理が実行される。
画像処理部4により現像処理された4番目から8番目の撮像画像データは、現像画像記録部7に転送されて、その記録領域7aに保持される。一方で、画像処理部4は撮像処理部3から直接送信される4番目から9番目の撮像画像データから、現像処理後の表示用画像データを生成して表示部9、外部表示部10に送信する。
記録媒体への記録制御においては、1番目の撮像画像データから順次に記録処理が実行される。つまり、マイクロコンピュータ5は、撮像画像記録部6の記録領域6aに保持されている撮像画像データを画像処理部4が現像処理した画像データを優先して記録部8に送信する処理を行う。記録制御は第1実施形態と同様であり、時系列に沿って現像済みの撮像画像データが記録媒体に記録される。
本実施形態では撮像システムの起動完了前に取得される第1の撮像画像データの現像処理と起動完了後に取得される第2の撮像画像データの現像処理が並行処理として実行される。撮像システムの起動完了後、現像処理された第2の撮像画像データの表示出力が瞬時に行われる。よって、撮像装置の起動時間をより短縮しつつ、動画記録時の撮影映像に係る表示出力の遅延を抑制可能である。
3‥‥ 撮像処理部
4‥‥ 画像処理部
5‥‥ マイクロコンピュータ
6‥‥ 撮像画像記録部
7‥‥ 現像画像記録部
8‥‥ 記録部
9‥‥ 表示部
10‥‥ 外部表示部

Claims (11)

  1. 撮像素子により取得される撮像画像データを処理して撮像画像の表示制御および記録媒体への記録制御を行う撮像装置であって、
    前記撮像装置の電源投入時点から起動が完了するまでの第1の期間にて前記撮像素子により取得される第1の撮像画像データを一時的に保持する第1の保持手段と、
    前記第1の保持手段から取得される前記第1の撮像画像データと、前記撮像装置の起動が完了した後の第2の期間に前記撮像素子により取得される第2の撮像画像データを現像処理し、現像処理された前記第2の撮像画像データに対応する表示用画像データを出力する画像処理手段と、
    前記画像処理手段により現像処理された前記第1および第2の撮像画像データを時系列に沿って前記記録媒体に記録する記録手段と、を備える
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像処理手段は、前記第2の撮像画像データを、前記第1の撮像画像データよりも先に現像処理して表示用画像データを出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画像処理手段が現像処理した前記第2の撮像画像データを一時的に保持する第2の保持手段を備え、
    前記記録手段は、前記第1の撮像画像データを前記画像処理手段が現像処理したデータを前記記録媒体に記録した後、前記第2の保持手段から取得した前記第2の撮像画像データを前記記録媒体に記録する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記画像処理手段は、前記第2の撮像画像データの現像処理を行う期間の隙間に相当する期間であって、前記撮像素子の撮像制御が行われない期間に前記第1の撮像画像データの現像処理を行い、現像処理された前記第1の撮像画像データを前記記録手段に出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記表示制御および記録制御を行う制御手段を備え、
    前記制御手段は、
    第1の制御にて、前記第1の保持手段から取得される前記第1の撮像画像データ、および前記第2の撮像画像データに対して、前記画像処理手段により現像処理を行い、現像処理された前記第2の撮像画像データを前記第2の保持手段に保持し、現像処理された前記第1の撮像画像データ、および前記第2の保持手段から取得された前記第2の撮像画像データの記録制御を行い、
    第2の制御にて、前記撮像素子により取得される撮像画像データを前記画像処理手段により現像処理し、現像処理された撮像画像データの表示制御および記録制御を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1および第2の期間に前記第1の制御を行い、前記第1の保持手段から取得されて前記画像処理手段により現像処理された前記第1の撮像画像データ、および前記第2の保持手段から取得された前記第2の撮像画像データが前記記録媒体に記録された後に前記第2の制御を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記第2の期間に前記表示用画像データの表示処理を行う表示手段または前記表示用画像データを出力する出力手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記撮像素子は前記第1の保持手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記第1の保持手段は、前記撮像素子の外部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記画像処理手段は、前記第1の撮像画像データの現像処理および前記第2の撮像画像データの現像処理を並行して行い、現像処理された前記第2の撮像画像データに対応する表示用画像データを出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  11. 撮像素子により取得される撮像画像データを処理して撮像画像の表示制御および記録媒体への記録制御を行う撮像装置にて実行される制御方法であって、
    前記撮像装置の電源投入時点から起動が完了するまでの第1の期間にて前記撮像素子により取得される第1の撮像画像データを、保持手段が一時的に保持する工程と、
    画像処理手段が、前記保持手段から取得される前記第1の撮像画像データと、前記撮像装置の起動が完了した後の第2の期間に前記撮像素子により取得される第2の撮像画像データを現像処理し、現像処理された前記第2の撮像画像データに対応する表示用画像データを出力する工程と、
    前記画像処理手段により現像処理された前記第1および第2の撮像画像データを時系列に沿って前記記録媒体に記録する工程と、を有する
    ことを特徴とする制御方法。
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