JP2021097160A - インプリント装置、インプリント方法、及び物品の製造方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント方法、及び物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、型のパターン領域の外側にインプリント材がある場合であっても、型のパターン領域の外側にインプリント材を硬化させる光を照射させないインプリント装置を提供することを目的とする。【解決手段】 本発明のインプリント装置は、基部から突出する突出部を有する型を用いて、突出部を基板上の組成物に接触させてインプリント処理するインプリント装置であって、組成物と突出部とが接している状態で、突出部の第一領域に対応する位置の組成物に第一照明部からの光が照射されるように制御し、突出部の第一領域の外側の第二領域に対応する位置の組成物に第二照明部からの光が照射されるように制御する制御部と、を有し、制御部は、光量測定部の測定結果に基づき、第二照明部からの光が型の外周領域を照射するように第二照明部の照射領域の位置を調整することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、インプリント装置、インプリント方法、及び物品の製造方法に関する。
半導体デバイスやMEMSなどの物品を製造する方法として、型(モールド)を用いて基板上のインプリント材を成形するインプリント方法が知られている。インプリント方法は、基板上にインプリント材を供給し、供給されたインプリント材と型を接触させる(押印)。そして、インプリント材と型を接触させた状態でインプリント材を硬化させた後、硬化したインプリント材から型を引き離す(離型)ことにより、基板上にインプリント材のパターンが形成される。
インプリント装置は、基板上のインプリント材と型を接触させた後、型に形成された凹凸形状のパターンの凹部にインプリント材が十分に充填させた後、インプリント材を硬化させる。インプリント材と型を接触させている間に、型に形成されたパターン領域の外部にインプリント材がはみ出る(拡がる)ことを防止する必要がある。そのため、特許文献1には、型のパターン領域の周辺領域にインプリント材の粘性を増加させる光を照射するインプリント装置が開示されている。
特開2019−67918号公報
特許文献1は、インプリント材と型を接触させている間に、型のパターン領域の周辺領域の粘性を先に増加させるために、周辺領域に光を照射している。しかし、型のパターン領域の外側の領域にも光を照射しているため、型のパターン領域の外側に予め配置された未硬化のインプリント材やパターン領域の外側にはみ出したインプリント材を硬化させてしまう。
そこで、本発明は、型のパターン領域の外側にインプリント材がある場合であっても、型のパターン領域の外側にインプリント材を硬化させる光を照射させないインプリント装置を提供することを目的とする。
本発明のインプリント装置は、基部から突出する突出部を有する型を用いて、前記突出部を基板上の組成物に接触させてインプリント処理するインプリント装置であって、前記型を保持する型保持部と、前記組成物が設けられた前記基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部に設けられた光量測定部と、前記組成物と前記型の突出部とが接触するように駆動する駆動部と、前記組成物を硬化させる光を照射する第一照明部と、前記組成物を硬化させる光を照射する第二照明部と、前記組成物と前記突出部とが接している状態で、前記突出部の第一領域に対応する位置の前記組成物に前記第一照明部からの光が照射されるように制御し、前記突出部の前記第一領域の外側の第二領域に対応する位置の前記組成物に前記第二照明部からの光が照射されるように制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記光量測定部の測定結果に基づき、前記第二照明部からの光が前記型の外周領域を照射するように前記第二照明部の照射領域の位置を調整することを特徴とする。
本発明によれば、型のパターン領域の外側にインプリント材がある場合であっても、型のパターン領域の外側にインプリント材を硬化させる光を照射させないことができる。
第1実施形態のインプリント装置の構成を示す概略図である。 (a)型をZ軸方向から見た平面図である。(b)型の断面を示す図である。 走査光照明部を示す概略図である。 インプリント装置における処理を示すフローチャートである。 インプリント処理を示すフローチャートである。 (a)型の突出部をZ軸方向から見たときの照射領域を示す図である。(b)走査露光の様子を説明する図である。 走査光照明部の走査条件が最適でない場合を示す図である。 第二照明部による照射領域を求める時の基板ステージと型を示す図である。 第二照明部による照射領域の求め方を示す図である。 遮光部を有する型を示す図である。 第2実施形態のインプリント装置の構成を示す概略図である。 光変調素子により調整された照射領域を示す図である。 物品の製造方法を説明するための図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一側面としてのインプリント装置1の構成を示す概略図である。インプリント装置1は、物品としての半導体デバイスなどのデバイスの製造に使用され、型を用いて基板上にインプリント材(組成物とも称する)のパターンを形成するインプリント処理を行うリソグラフィ装置である。本実施形態では、インプリント装置1は、基板上に供給されたインプリント材と型とを接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、型の凹凸パターンが転写された硬化物のパターンを形成することができる。
インプリント材には、硬化用のエネルギーが与えられることによって硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱などが用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光を用いる。
硬化性組成物は、光の照射によって、或いは、加熱によって硬化する組成物である。光の照射によって硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて、非重合性化合物又は溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材は、スピンコーターやスリットコーターによって基板上に膜状に付与されてもよい。また、インプリント材は、液体噴射ヘッドによって、液滴状、或いは、複数の液滴が繋がって形成された島状又は膜状で基板上に付与されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下である。
基板には、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂などが用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。具体的には、基板は、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスなどを含む。
インプリント装置1は、本実施形態では、インプリント材の硬化法として光硬化法を採用している。なお、図1に示すように、基板上のインプリント材に対して光を照射する照明部の光軸に平行な方向をZ軸とし、Z軸に垂直な平面内において互いに直交する方向をX軸及びY軸とする。基板13は、XY面に配置される。
インプリント装置1は、照明部2(第一照明部)と、型保持機構3と、基板ステージ4と、走査光照明部5(第二照明部)と、制御部6と、アライメント計測部7とを有する。また、インプリント装置1は、基板ステージ4を載置するベース定盤8と、型保持機構3を固定するブリッジ定盤9と、ベース定盤8から延設され、除振器10を介してブリッジ定盤9を支持する支柱11とを有する。除振器10は、床面からブリッジ定盤9に伝わる振動を低減(除去)する。更に、インプリント装置1は、型12を外部から型保持機構3に搬送する型搬送部(不図示)や基板13を外部から基板ステージ4に搬送する基板搬送部(不図示)なども有する。
照明部2は、インプリント処理において、基板13上のインプリント材14に対して、マスキングブレード15(遮光部材)、ダイクロイックミラー16及び型12を介して、インプリント材14を硬化させる紫外線17を照射する。照明部2は、例えば、400nmの波長帯域光を射出する光源と、かかる光源から射出された紫外線17をインプリント処理に適するように調整する光学素子とを含む。マスキングブレード15は、照明部2から射出される紫外線17の基板13への照射範囲を制限するための遮光板であり、詳細は後述するが型12と照明部2との間に位置し、紫外線17の照射範囲を矩形形状に調整することができる。マスキングブレードの照射領域は適宜調整できるように設けられており、露光時に照明部2からの紫外線は、マスキングブレードの位置で定まる照射領域に一括照射される。
型12は、基板上のインプリント材を成形するために用いられる。型は、モールド、テンプレートまたは原版とも呼ばれうる。型12は、多角形(矩形)の外周形状を有し、基板13に対向する面の中心付近には、周囲の基部12bより突出した部分(突出部18、メサ部とも称する)が設けられている。突出部18には、基板13上のインプリント材14に転写すべきパターン(凹凸パターン)が形成されたパターン領域を有する。そしてこの突出部18の領域がインプリント材14に接触することでインプリント処理が行われる。
図2は本実施形態のインプリント装置で用いられうる型12を示した図である。図2(a)は、型12をZ軸方向から見た平面図である。図2(b)は、型12の図2(a)に示すA−A´断面である。型12の突出部18には、回路パターンなどの基板13に転写すべき凹凸パターンが3次元状に形成されている。型12は、紫外線17を透過させることが可能な材料、例えば、石英で構成されている。また、型12は、基板13に対向する面とは反対側の面(紫外線17の入射側の面)に、型12(突出部18)の変形を容易にするためのキャビティ12a(凹部)が設けられている。キャビティ12aは、円形の平面形状を有し、その深さは、突出部18の大きさや材料に応じて適宜設定される。Z軸方向から見たときにキャビティ12aは、突出部18よりも広い領域となるように設けられており、キャビティ12aの中央部分に位置するように突出部18が配置されている。
型保持機構3は、型12を保持する型保持部19と、型保持部19を保持して型12(型保持部19)を移動させる型駆動部20とを含む。
型保持部19は、型12の紫外線17の入射側の面の外周領域を真空吸着力や静電力によって引き付けることで型12を保持する。例えば、型保持部19が真空吸着力によって型12を保持する場合、型保持部19は、外部に設置された真空ポンプに接続され、かかる真空ポンプのオン/オフによって型12の着脱(保持及び保持の解除)が切り替えられる。
型駆動部20は、基板13上のインプリント材14への型12の突出部18の押し付け(押印処理)、又は、基板13上のインプリント材14からの型12の突出部18の引き離し(離型処理)を選択的に行うように、型12をZ軸方向に移動させる。型駆動部20に適用可能なアクチュエータは、例えば、リニアモータやエアシリンダを含む。型駆動部20は、型12を高精度に位置決めするために、粗動駆動系や微動駆動系などの複数の駆動系から構成されていてもよい。また、型駆動部20は、Z軸方向だけではなく、X軸方向やY軸方向に型12を移動可能に構成されている。更に、型駆動部20は、型12のθ(Z軸周りの回転)方向の位置や型12の傾きを調整するためのチルト機能を有するように構成されていてもよい。
インプリント装置1における押印処理及び離型処理は、本実施形態のように、型12をZ軸方向に移動させることで実現してもよいが、基板13(基板ステージ4)をZ軸方向に移動させることで実現してもよい。また、型12と基板13の双方を相対的にZ軸方向に移動させることで、押印処理及び離型処理を実現してもよい。
型保持部19及び型駆動部20は、照明部2からの紫外線17が基板13上のインプリント材14に照射されるように、中心部(内側)に開口21を有する。開口21には、開口21の一部と型12のキャビティ12aとで囲まれる空間を密閉空間にするための光透過部材22が配置され、かかる密封空間内の圧力は、真空ポンプなどを含む圧力調整装置によって調整される。圧力調整装置は、例えば、基板13上のインプリント材14と型12とを接触させる際に、密封空間内の圧力を外部の圧力よりも高くして、型12の突出部18を基板13に向かって凸形状に撓ませる(変形させる)。これにより、基板13上のインプリント材14に対して突出部18に形成されたパターン領域の一部(例えば中心部)から接触させることができる。従って、型12とインプリント材14との間に空気が残留することが抑えられ、型12の突出部18の凹凸パターンの隅々までインプリント材14を充填させることができる。これによって、基板13上のインプリント材14には、型12の突出部18によってパターンが成形される。
基板ステージ4は、基板13を保持し、基板上のインプリント材14と型12とを接触させる際において型12と基板13との位置合わせ(アライメント)に用いられる。基板ステージ4は、基板13を吸着して保持する基板保持部23と、基板保持部23を機械的に保持して各軸方向に移動可能とするステージ駆動部24とを含む。
ステージ駆動部24に適用可能なアクチュエータは、例えば、リニアモータや平面モータを含む。ステージ駆動部24は、基板13を高精度に位置決めするために、X軸及びY軸の各方向に対して、粗動駆動系や微動駆動系などの複数の駆動系から構成されていてもよい。また、ステージ駆動部24は、X軸方向やY軸方向だけではなく、Z軸方向に基板13を移動可能に構成されていてもよい。更に、ステージ駆動部24は、基板13のθ(Z軸周りの回転)方向の位置や基板13の傾きを調整するためのチルト機能を有するように構成されていてもよい。
基板ステージ4の側面には、X軸、Y軸及びZ軸の各方向に対応したエンコーダシステム25が配置されている。エンコーダシステム25は、エンコーダヘッド26からエンコーダスケール27にビームを照射することで、基板ステージ4の位置を計測する。エンコーダシステム25は、基板ステージ4の位置を実時間で計測する。制御部6は、エンコーダシステム25の計測値に基づいて、基板ステージ4の位置決めを実行する。基板ステージ4の位置計測にはエンコーダシステムの替わりに干渉計を用いてもよい。
走査光照明部5(第二照明部)は、ダイクロイックミラー28を介して基板13上の所望の位置にビーム状の紫外線29を走査させながら照射させ、インプリント材を硬化させる。
図3は、走査光照明部5の構成を示す概略図である。光源部30は、インプリント材14を硬化させる波長の光を照射する。例えば、光源部30は400nmの波長帯域の光を射出する。本実施形態では、走査光照明部5の光源部30は照明部2の光源とは別の光源を使用しているが、走査光照明部5と照明部2とで共通の光源からの光を用いてインプリント材に照射してもよい。
光源部30から射出された光は光学素子31によってビーム状にスポット形状を調整され、走査素子32へと導かれる。走査素子32(走査部)は、光学素子31からのビーム光を基板13上においてXY平面方向に走査する走査機構である。走査素子32で走査されたビーム状の紫外線29が光学素子33を介して基板13上のインプリント材上に照射されることで、インプリント材を硬化させることができる。走査素子32としては、例えばガルバノスキャナやMEMSミラーデバイス等を用いることができる。
制御部6は、CPUやメモリなどを含むコンピュータで構成され、メモリに格納されたプログラムに従ってインプリント装置1の各部を制御する。制御部6は、インプリント装置1の各部の動作及び調整などを制御することで基板上にパターンを形成するインプリント処理を制御する。さらに本実施形態において、制御部6は、型保持部19で保持される型12の種類(突出部18の形状)に応じて、マスキングブレード15による照射領域や走査光照明部5によるビーム状の光の走査を制御することができる。また、制御部6は、インプリント装置1の他の部分と一体で(共通の筐体内に)構成してもよいし、インプリント装置1の他の部分とは別体で(別の筐体内に)構成してもよい。
アライメント計測部7は、インプリント処理を行う際に、アライメント光34を型12および基板13に照射し、型12および基板13で反射されたアライメント光34を検出することで、型12と基板13との相対位置ずれ量等を計測する。ここで計測された相対位置ずれ量などは、型駆動部20やステージ駆動部24を調整することで、位置ずれを低減する際に用いられる。また、形状補正部(不図示)により型12の突出部18または基板13のインプリント領域の形状を変形させることで、位置ずれを低減させることもできる。
なお、本実施形態においては、インプリント装置1に基板13が搬入される前に基板全面に予めインプリント材14が供給されている例を用いて説明する。しかしながら、インプリント材の供給方法は、インプリント装置1に設けられた供給部(ディスペンサ)によって、基板13上に未硬化のインプリント材を供給(塗布)してもよい。その際にインプリント材は基板13全面に一括して供給(塗布)してもよいし、基板13上のインプリント処理を実施する領域(ショット領域)ごとに供給(塗布)してもよい。
次に、本実施形態におけるインプリント装置1を用いたインプリント処理について、図4および図5を用いて説明する。図4は、型12がインプリント装置1に搬入されてから搬出されるまでのインプリント装置1における処理を示すフローチャートである。図5は、図4のステップS14におけるパターンを形成するインプリント処理を示すフローチャートである。このようなインプリント処理は、制御部6がインプリント装置1の各部を統括的に制御することで行われる。
まず処理が開始されると、ステップS11では、制御部6は、型12を外部の型搬送部(不図示)などにより型保持機構3へ搬送させ、型保持部19で吸着保持するように制御する(型搬入)。
ステップS12では、制御部6は、ステップS11において搬入された型12の突出部18の領域より狭い領域が照射されるようにマスキングブレード15の位置を決定する。さらにステップS12では、マスキングブレード15で遮光されて光が照射されない突出部18の領域(パターン領域の周辺領域)に走査光照明部5からの光が走査されるように走査条件を決定する。
図6は、型12の突出部18をZ軸方向から見たときの照射領域を示す図である。図6(a)は、ステップS12で決定される照射領域35(第一領域)と、走査領域36(第二領域)とを示した図である。図6(b)は、走査光照明部5からのビーム状の紫外線29が走査されたときの走査軌跡29aを示す図である。ここでは、型12の突出部18と照射領域との関係について示しているが、突出部18の替わりに対応する型のパターン領域や基板13に形成されたショット領域であってもよい。
ステップS12で照射領域を決定するとき、ステップS11で予め設定された位置に型12が搬入されれば、マスキングブレード15や走査領域36の位置を型12が搬入される毎に調整する必要はない。しかしながら、型12は、型保持部19へ搬送されるときに、X方向、あるいは、Y方向、あるいは、XY平面内の回転方向に初期的な位置ずれが生じることがある。そのため、走査光照明部5からのビーム状の紫外線29の走査領域36は、目標位置に対して初期的な照射位置ずれが生じることがある。
そのため、図7に示すように、走査光照明部5が型12の突出部18のパターン領域の外側に紫外線29を照射してしまい、隣接するショット領域に供給された未硬化のインプリント材を硬化させてしまう恐れがある。また、図7に示すように、走査光照明部5の走査軌跡29aと突出部18に対して設定された走査領域36と位置ずれが生じるため、照明部2の照射領域35と走査光照明部5の走査領域36の接続ムラが生じる恐れがある。図7は、突出部18に形成されたパターン領域(対応するショット領域)に対して走査光照明部5の走査軌跡29aが回転方向に位置ずれが生じている照射状態の一例を示したものである。
このような突出部18と走査光照明部5の走査軌跡29aとの位置ずれに対して、図8を用いて、照射領域の位置ずれを補正する方法について説明する。本実施形態では基板ステージ4に設けられた光量センサ37(光量測定部)を用いて照射領域の位置を補正する方法について説明する。図8に示すように、基板ステージ4をXY方向に駆動して、光量センサ37を突出部18の側面の下の基準位置に配置する。光量センサ37は面計測可能なセンサとすることが望ましい。
続いて、突出部18の側面(外周領域)を含む領域に走査光照明部5からのビーム状の紫外線29を、任意に照射角を変えながら照射する。例えば、図9(a)に示す通り、突出部18の側面に対して任意の間隔で走査を行い、それぞれの走査において突出部18の側面の位置を求める。図9(a)に示す本実施形態では測定M1から測定M6まで、突出部18の一側面に対して6回の走査を行った場合を示す。突出部18の側面の位置を求める方法は、上記の場合に限らず、走査間隔、走査回数は任意に設定してよい。測定M1から測定M6までの各走査を行った時の光量センサ37での測定結果を図9(b)に示す。各走査で、光量センサ37が測定した光量について最大となった位置を、突出部18の側面の位置として検出することができる。このようにして求めた突出部18の側面の位置に基づいて、走査光照明部5の照射領域である走査軌跡29aの最適な走査位置を設定することができる。
図9では突出部18の一側面について説明したが、残りの辺についても同様に光量センサ37を走査して側面の位置を求めることができる。これらの結果に基づいて求めた突出部18の位置に基づいて、走査光照明部5の走査軌跡29aを適切に設定することができる。また、求めた突出部18の位置に基づいて、マスキングブレード15の位置を調整することにより、照明部2による照射領域35の位置を補正することができる。そして、照明部2による照射領域35と走査光照明部5による走査領域36を繋ぎ合わせることにより、照射領域や走査条件を決定することができる。
なお、図6(b)の例では、走査光照明部5は、ビーム状の紫外線の基板表面における照射領域の形状を常に一定としていたが、走査中に形状を変更してもよい。図3に示した光学素子31の位置を制御することにより、ビームのスポット形状の大きさを調整し、基板13の表面上を露光できる幅を調整してもよい。
また、図6では、照明部2による照射領域35を囲むように設けられた走査領域36を、紫外線29を一周走査させることにより露光させる走査軌跡29aの例を示したが、走査領域36を複数回往復させるように走査条件を決定してもよい。また、マスキングブレード15の位置の調整、および走査光照明部5の走査条件の決定に関しては、必ずしも基板を搬入する(ステップS13)前に定まっている必要はなく、後述のステップS25及びステップS26の露光工程の前までに決まっていればよい。
ステップS13では、制御部6は、基板13を外部の基板搬送部(不図示)などによりインプリント装置1に搬入し、基板ステージ4の基板保持部23で吸着保持するように基板を搬送する(基板搬入)。なお、ここで搬入される基板13は、予め不図示の供給部により、基板13の表面の全面にインプリント材が供給(塗布)されている。
ステップS14では、制御部6は、インプリント処理を実行する。ステップS14のインプリント処理の詳細は後述する。
ステップS15では、制御部6は、インプリント処理がなされた基板13を外部の基板搬送部(不図示)などによりインプリント装置1から搬出し、基板ステージ4の基板保持部23から基板13を搬出させる(基板搬出)。
ステップS16では、制御部6は、次に処理すべき基板13があるかを判定し、処理すべき基板がある場合(YESの場合)には、ステップS13に戻り、新しい基板をインプリント装置に搬入する。一方で、処理すべき基板がない場合(NOの場合)には、ステップS17に進む。
ステップS17では、制御部6は、型12を外部の型搬送部(不図示)などによりインプリント装置1の型保持機構3から搬出するように制御(型搬出)し、処理を完了する。
次に、ステップS14のインプリント処理について詳細を説明する。図5は、ステップS15で実行されるインプリント処理を示したフローチャートである。
ステップS21では、制御部6は、型12の突出部18の下側にこれからインプリント処理を行う予定の基板13のショット領域が位置するように基板ステージ4および型駆動部20の少なくとも一方が駆動するように制御する。
ステップS22では、制御部6は、型12の突出部18と基板13のインプリント材14とを接触させる(押印工程)。具体的には、キャビティ12aで構成される空間の圧力を調整しながら型駆動部20をZ軸方向に駆動させて、気泡が残存しないように型12の突出部18と基板13上のインプリント材14を接触させる。このとき突出部18のパターン領域に形成された凹凸パターンにインプリント材14が充填されるように調整しながら接触させることが好ましい。
ステップS23では、制御部6は、アライメント計測部7で基板13と型12とにそれぞれ形成されたアライメントマークの相対位置を計測させ、相対位置ずれを取得する。
ステップS24では、制御部6は、ステップS23で取得された相対位置ずれが低減するように、基板ステージ4および型保持機構3の少なくとも一方が駆動するように制御し、基板13と型12の位置合わせを行う。
ステップS25では、制御部6は、ステップS12で位置決めされたマスキングブレード15を介した照明部2からの紫外線17を照射領域35(第一領域)に照射させるように制御する(露光工程)。具体的には、図6(b)に示すような照射領域35を照明部2で一括露光し、突出部18の照射領域35が接している領域のインプリント材を硬化させる。
ステップS26では、制御部6は、ステップ12で決定された走査条件に従って、走査光照明部5からの紫外線29を走査領域36(第二領域)に走査されるように走査素子32を制御する(露光工程)。具体的には、制御部6は、図6(b)に示すような走査軌跡29aに沿ってビーム状の紫外線29を走査することにより、突出部18の走査領域36が接している領域のインプリント材を硬化させる。
なお、図5のフローチャートで示すように、ステップS25とステップS26とを並行処理させることにより、インプリント処理にかかる時間を短縮させることができるが、順次行われるようにしてもよい。
ステップS27では、制御部6は、型12の突出部18(パターン領域)を硬化したインプリント材14から引き離す(離型工程)する。具体的には、キャビティ12aで構成される空間の圧力を調整しながら型駆動部20をZ軸方向に駆動させることで、型12を硬化したインプリント材14から引き離す。離型工程は、型12をZ軸方向に駆動させる替わりに、基板13をZ軸方向に駆動させてもよいし、型12と基板13の双方を駆動させてもよい。
以上のように、走査光照明部5の走査領域36が、突出部18の外周部と一致するように走査光照明部5の照射を制御することができる。これにより、型12の位置ずれや突出部18の位置ずれなどにより、ビーム状の光の照射位置ずれが生じた場合でも、良好な露光状態を保つインプリント処理を実現することができる。
型12は、型保持部19への搬送時の初期的な位置ずれだけでなく、繰り返しインプリント処理の動作を行うことによる経時的な位置ずれが発生することがある。本実施形態では、ステップS12において走査光の走査領域の位置を補正する場合について説明したが、これに限らず、ステップS13で基板を搬入する直前、あるいはステップS14のインプリント処理の直前で行ってもよい。また、インプリント装置に搬入される基板毎に走査領域の補正を行ってもよいし、ショット領域にインプリント処理毎に走査領域の補正を行ってもよい。
さらに、図10に示す通り、型12において、型12の突出部18を除いた領域の少なくとも一部に遮光部39としてクロムを塗布した型(クロム遮光マスク)を使用することができる。遮光部39は型12の突出部18の外周領域に、メサ部を囲むように設けられているのが望ましい。これにより、光量センサ37での型12の位置(突出部18の位置)を検出する精度を向上させることができる。
(第2実施形態)
図11は、第2実施形態のインプリント装置40を示した図である。第2実施形態のインプリント装置について図11を用いて説明する。第1実施形態で説明したインプリント装置1と同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
第1実施形態のインプリント装置1では、走査光照明部5、および、ダイクロイックミラー28を用いて、基板13の所望の位置にビーム状の紫外線29を走査するインプリント装置1を示した。第2実施形態のインプリント装置40では、これらに替わり、第二照明部として一括照明部41、光変調素子42(空間光変調素子)を用いたインプリント装置40を示す。
一括照明部41の光源は、インプリント材14を硬化させる波長の光を照射し、型12の突出部18の周辺部を一括で照明することができる。例えば、一括照明部41の光源は400nmの波長帯域の光を射出する。本実施形態では、一括照明部41の光源は照明部2(第一照明部)の光源とは別の光源を使用しているが、一括照明部41と照明部2とで共通の光源からの光を用いてインプリント材に照射してもよい。
光変調素子42としては、デジタルマイクロミラーデバイス(以下DMD)を使用する。光変調素子42としては、DMDに限らず、LCDデバイスやLCOSデバイス等のその他の素子を使用することができる。インプリント装置40は、一括照明部41と基板13との間に光変調素子42を用いることで、一括照明部41による照射領域43(第二領域)を任意に設定することができる。
第2実施形態のインプリント装置40における照射領域を補正する方法は、ステップS12において、図8に示す通り、基板ステージ4をXY方向に駆動して、光量センサ37を突出部18の側面の下の基準位置に配置する。続いて、突出部18の側面を含む周辺部に一括照明部41からの紫外線29を照射する。同時に、DMDにより照射領域43を任意に設定変更し、その結果を光量センサ37で測定することにより、一括照明部41の照射領域43が、突出部18の外周部と一致するようにDMDの設定条件を求める。
DMDに最適な設定を行い、突出部18の外周部に対して一括照明部41の照射領域43を決定した時の例を図12に示す。図12の斜線部が光変調素子42であるDMDを有効にして照射する領域であり、突出部18の側面から所定の幅を持たせて照射を行う。
なお、図12において光変調素子42の分解能を示すDMDの分割数は任意に設定可能である。図12では説明のため荒い分解能としたが、一般にDMDの分解能は数十μm程度であり、実際のインプリント装置40では、図12に示すDMDの分割数よりもはるかに多く、細かい分解能に設定することができる。
図12には、型12に形成された突出部18の一辺に対して、照射領域43を調整する場合について説明している。突出部18の残りの辺に対しても。同様に突出部18の位置を求めて、照射領域43の補正を行うことにより、突出部18に形成されたパターン領域を取り囲む外周部に紫外線が照射されるようにDMDに最適な設定を決定できる。あるいは、突出部18の全域を測定可能な光量センサ37を設け、突出部18のパターン領域を取り囲む外周部に対して、DMDに最適な設定を一度に求めてもよい。
なお、図4に示したインプリント装置における処理を示すフローチャート、および、図5で示したインプリント処理を示すフローチャートは、上述のステップS12とステップS26で一括照明部41を用いて照明する点が異なる。そのため、本実施形態のインプリント装置の処理とは、型12の突出部18の外周領域を一括露光(露光工程)することを除き第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
このように、本実施形態のインプリント装置は光量センサ37によって型12の突出部18の位置を検出して、一括照明部41(光変調素子42)による照射領域を調整することにより、照射光を所望の領域に照射することができる。これにより、パターン領域の外側に光を照射したり、ショット領域内で照射光が不均一になったりすることを低減できる。
以上のように、一括照明部41の照射領域43が、突出部18の外周部と一致するように一括照明部41の照射を制御することができる。これにより、型12の位置ずれや突出部18の位置ずれなどで、外周部を照射する光の照射位置にずれが生じた場合でも、良好な露光状態を保つインプリント処理を実現することができる。
(物品の製造方法)
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。さらに、基板を処理する周知の工程としては、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等が含まれる。
次に、物品の具体的な製造方法について説明する。図13(a)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコンウエハ等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図13(b)に示すように、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図13(c)に示すように、インプリント材3zが付与された基板1zと型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを透して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図13(d)に示すように、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図13(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図13(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも一つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 インプリント装置
2 照明部(第一照明部)
5 走査光照明部(第二照明部)
32 走査素子
37 光量センサ

Claims (8)

  1. 基部から突出する突出部を有する型を用いて、前記突出部を基板上の組成物に接触させてインプリント処理するインプリント装置であって、
    前記型を保持する型保持部と、
    前記組成物が設けられた前記基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部に設けられた光量測定部と、
    前記組成物と前記型の突出部とが接触するように駆動する駆動部と、
    前記組成物を硬化させる光を照射する第一照明部と、
    前記組成物を硬化させる光を照射する第二照明部と、
    前記組成物と前記突出部とが接している状態で、前記突出部の第一領域に対応する位置の前記組成物に前記第一照明部からの光が照射されるように制御し、前記突出部の前記第一領域の外側の第二領域に対応する位置の前記組成物に前記第二照明部からの光が照射されるように制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記光量測定部の測定結果に基づき、前記第二照明部からの光が前記型の外周領域を照射するように前記第二照明部の照射領域の位置を調整する
    を有することを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記制御部は、前記第一照明部からの照射と、前記第二照明部からの照射とを並行して行うように制御することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記第二照明部は、前記組成物を硬化させるビーム状の光を走査する走査部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のインプリント装置。
  4. 前記第二照明部は、前記組成物を一括で硬化させる光源と、基板上の照射領域を設定する光変調素子を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のインプリント装置。
  5. 前記光変調素子として、デジタルマイクロミラーデバイスを備えることを特徴とする請求項4に記載のインプリント装置。
  6. 前記第一照明部から照射される光の波長と、前記第二照明部から照射される光の波長は異なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインプリント装置を用いて、基板の上の組成物の硬化物を形成する工程と、
    前記工程で前記組成物の硬化物が形成された前記基板を処理する工程と、を有する、
    ことを特徴とする物品の製造方法。
  8. 基部から突出する突出部を有する型を用いて、前記突出部を基板上の組成物に接触させてインプリント処理するインプリント方法であって、
    前記組成物と前記突出部とを接触させる接触工程と、
    前記接触工程の後に、前記突出部の第一領域に対応する位置の前記組成物に、当該組成物を硬化させる光を照射する第1の照射工程と、
    前記接触工程の後に、前記突出部の前記第一領域の外側の第二領域に対応する位置の前記組成物に、当該組成物を硬化させる光を照射する第2の照射工程と、を有し、
    前記型からの光量の測定結果に基づき、前記第2の照射工程の前記第二領域が前記型の外周領域を照射することを特徴とするインプリント方法。
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