JP2021097151A - 半導体固体電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エネルギー密度を向上させた半導体固体電池を提供する。【解決手段】 N型半導体層とP型半導体層の間に絶縁層を具備した半導体固体電池において、P型半導体層と絶縁層の界面のP型半導体層には突起部を具備していることを特徴とする。また、P型半導体層の突起部は断面構造において底辺部の長さが平均10nm以上100nm以下であることが好ましい。また、P型半導体層の突起部は断面構造において高さの平均が10nm以上100nm以下であることが好ましい。【選択図】 図1

Description

実施形態は、半導体固体電池に関する。
近年、電気機器の普及、省エネの観点から電気を効率的に活用することが求められている。これに伴い、電気を充放電できる二次電池の開発が進められている。二次電池としては、Liイオン二次電池、鉛蓄電池、ニッケル水素蓄電池など様々なものが開発されている。例えば、特開2001−338649(特許文献1)にはLi複合酸化物を正極活物質に使ったLiイオン二次電池が開示されている。Liイオン二次電池は、小型化も可能であることから電器機器の電池として活用されている。
一方、Liイオン二次電池は、電解液を介してLiイオンを出し入れする構造である。そのため、電解液を必須とした電池である。鉛蓄電池やニッケル水素蓄電池も同様に電解液を必須とした電池である。電解液が漏れると火災や爆発の原因となる。このため、Liイオン二次電池では、液漏れを起こさないように密閉構造をとっている。しかしながら、長期使用による劣化、電器機器の使い方、使用環境によって液漏れが発生してしまうといった問題が生じていた。
このような液漏れによる不具合を無くすために半導体固体電池の開発が進められている。半導体固体電池はエネルギー準位に電子を捕獲し充電を行うものである。全固体の二次電池とすることができるため、電解液を使う必要がない。
半導体固体電池としては、国際公開第2018/117235号公報(特許文献2)が例示される。
特開2001−338649号公報 国際公開第2018/117235号公報
特許文献2の半導体固体電池は、N型半導体層、絶縁層、P型半導体層の3層構造を有している。特許文献2の半導体固体電池では、N型半導体層に電子の捕獲準位の導入、P型半導体層に正孔の捕獲準位の導入を行っている。これにより、特許文献2では、電圧ドロップの抑制ができている。その一方で、容量の向上には限界があった。
本発明は、このような問題に対処するためのものであり、高容量化が可能な半導体固体電池を提供するためのものである。
実施形態にかかる半導体固体電池は、N型半導体層とP型半導体層の間に絶縁層を具備した半導体固体電池において、P型半導体層と絶縁層の界面のP型半導体層には突起部を具備していることを特徴とするものである。
P型半導体層と絶縁層の界面のP型半導体層に突起部を具備させることにより、容量を向上させることができる半導体固体電池を提供するものである。
実施形態にかかる半導体固体電池の一例を示す図。 P型半導体層と絶縁層の界面の一例を示す図。 突起部の一例を示す図。
実施形態にかかる半導体固体電池は、N型半導体層とP型半導体層の間に絶縁層を具備した半導体固体電池において、P型半導体層と絶縁層の界面のP型半導体層には突起部を具備していることを特徴とするものである。
図1に、実施形態にかかる半導体固体電池の一例を示した。また、図2には、P型半導体層と絶縁層の界面の一例を示した。図中、1は半導体固体電池、2はN型半導体層、3はP型半導体層、4は絶縁層、5は表側電極、6は裏側電極、7は基板、8は突起部、である。
N型半導体層2、絶縁層4およびP型半導体層3の3層構造を有している。また、N型半導体層2には表側電極5が設けられている。また、P型半導体層3には裏側電極6が設けられている。また、裏側電極6は基板7上に設けられている。図1では、N型半導体層2を表側にしたが、N型とP型の積層順は逆であってもよい。
また、P型半導体層と絶縁層の界面のP型半導体層には突起部を具備していることを特徴としている。図2に例示したように、P型半導体層3には突起部8が設けられている。突起部8はP型半導体でできている。
P型半導体層3に突起部8を設けることにより、電池の容量を上げることができる。これは、突起部8が存在することにより電界集中が生じるためである。突起部8が存在することにより、突起部8からホール注入が生じ易くなるためである。突起部8から注入されたホールはN型半導体層2と絶縁層4の界面に集まっていく。これにより電界集中が起きる。
また、P型半導体層の突起部は断面構造において底辺部の長さが平均10nm以上100nm以下であることが好ましい。また、P型半導体層の突起部は断面構造において高さの平均が10nm以上100nm以下であることが好ましい。
図3に突起部の一例を示した。図中、Wは突起部の底辺部の長さ、Tは突起部の高さ、である。絶縁層4とP型半導体層3の積層構造を厚さ方向に断面を観察するものとする。断面観察は、TEM(透過型電子顕微鏡)を用いるものとする。TEMにて、200000倍の拡大写真を撮影する。拡大写真に写るP型半導体層3上にある突起部8の幅を突起部の底辺部の幅Wとする。また、突起部8の底辺部から垂直に伸ばした長さを突起部8の高さTとする。
底辺部の幅Wが10nm以上かつ高さTが10nm以上のものを突起部8としてカウントする。幅Wおよび高さTが10nm未満と小さいものは突起部としての効果が不十分であるためである。幅Wおよび高さTが10nm以上の突起部8を任意の10個の平均値を、突起部8の底辺部の幅W、高さTとする。
また、P型半導体層3の突起部8は断面構造において底辺部の長さWの平均が10nm以上100nm以下であることが好ましい。突起部8の底辺部の長さWの平均が10nm未満であると、突起部を設ける効果は不足する可能性がある。また、底辺部の長さWの平均が100nmを超えると、P型半導体層3と絶縁層4の間に空隙が形成されてしまう可能性がある。空隙が出来てしまうと、絶縁破壊が起きてしまう。このため、突起部8の底辺部の長さWの平均は10nm以上100nm以下、さらには20nm以上80nm以下が好ましい。
また、P型半導体層3の突起部8は断面構造において高さTの平均は10nm以上100nm以下であることが好ましい。突起部8の底辺部から垂直に伸ばした長さが突起部8の高さTとなる。突起部8の高さTの平均が10nm未満であると、突起部を設ける効果は不足する可能性がある。また、底辺部の高さTの平均が100nmを超えると、P型半導体層3と絶縁層4の間に空隙が形成されてしまう可能性がある。このため、突起部8の底辺部の高さTの平均は10nm以上100nm以下、さらには20nm以上80nm以下が好ましい。
また、P型半導体層3と絶縁層4の界面のP型半導体層3の算術平均粗さSaは0.5nm以上5nm以下であることが好ましい。また、P型半導体層3と絶縁層4の界面のP型半導体層3の最大高さSzは10nm以上100nm以下であることが好ましい。
算術平均粗さSaは、算術平均粗さRaを面に拡張したものである。最大高さSzは、最大高さRzを面に拡張したものである。SaおよびSzの測定はISO25178に準じて行うものとする。測定面積は2μm×2μmとする。
算術平均粗さSaおよび最大高さSzは、凹凸を面でとらえたパラメータである。前述の突起部8の底辺部の長さWおよび高さTは、突起部8を二次元でとらえたものである。それに対し、SaおよびSzは、凹凸を3次元でとらえたものである。3次元でとらえるため、突起部8同士の隙間の凹凸も考慮した値となる。
P型半導体層3の算術平均粗さSaは0.5nm以上5nm以下であるということは、突起部8がある個所とない箇所が存在していることを示している。つまり、突起部8の間隔で存在することを示している。Saが0.5nm未満では、突起部8の数が少ない可能性がある。突起部8の数が少ないと、突起部8を設ける効果が不十分となる可能性がある。また、Saが5nmを超えると、突起部8の数が多すぎる可能性がある。突起部8が部分的に密集すると、P型半導体層3と絶縁層4の界面に空隙ができる可能性がある。このため、Saは0.5nm以上5nm以下、さらには1nm以上3nm以下が好ましい。
また、Szの範囲10nm以上100nm以下は、突起部8の高さTの範囲と同じである。このことは、突起部8同士の間に大きな凹部がないことを示している。大きな凹部が存在すると、P型半導体層3と絶縁層4の界面に空隙が出来易くなる。このため、Szは10nm以上100nm以下、さらには20nm以上80nm以下が好ましい。また、Szと突起部8の高さTの差異が20nm以下であることが好ましい。Szと突起部高さTの差が小さいということは、突起部8同士の間に大きな凹部がないことを示している。なお、Szと高さTは、どちらが大きくてもよい。つまり、|Sz−突起部高さT|≦20nm、であることを示している。
SaおよびSzの測定は、原子間力顕微鏡のAFM像を用いるものとする。AFM像を用いて、ISO25178に準じて行うものとする。なお、AFM像を得られないときは、突起部8の高さT方向に、任意の断面を5か所のTEM写真を撮影する。TEM写真からSaおよびSzを求めてもよいものとする。
また、突起部は界面の長さ1μmあたり、1個以上存在することが好ましい。また、突起部は界面の長さ1μmあたり、30個以下存在することが好ましい。突起部8が存在することにより、電界集中を発生させることができる。その一方で、突起部8は界面に空隙を生じさせる原因となる。そのため、存在個数を安定させることが好ましい。界面の長さ1μmあたりの個数を1個以上30個以下にすることにより、界面における電界集中の均質化を図ることができる。電界集中の均質化を図ることができ、さらに容量を向上させることができる。
また、突起部8は断面構造が三角形状であることが好ましい。断面構造が三角形状になることにより、ホールが放出し易くなる。断面構造が三角形状であるということは、先端に行くに従って細くなった形状を有している。突起部8の先端が細くなることにより、界面に空隙が形成され難くなる。このため、断面構造が三角形状とは先端が細くなっている形状を示す。先端が細くなっていれば、側面は直線状に限らず、曲面(砲弾型)形状になっていてもよい。断面構造は、前述のTEM写真を用いて観察するものとする。
また、N型半導体層またはP型半導体層の少なくとも一方は、金属酸化物、金属シリサイド、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、結晶シリコン、単結晶シリコンのいずれか1種であることが好ましい。
N型半導体およびP型半導体の両方がこれらの材料から選択される1種から、単独で形成されていることがより好ましい。N型半導体およびP型半導体の材料は、同じであってもよく、異なっていてもよい。上記の材料の中でも、N型半導体の材料およびP型半導体の材料を金属シリサイド及び金属酸化物の何れかとすることがより好ましい。
N型半導体3は電子をキャリアとする。また、P型半導体4は正孔をキャリアとする。N型半導体3、第一の絶縁層2、P型半導体4の積層構造をとることにより、蓄電後の電子・正孔の再結合を抑制することができる。電子・正孔の再結合を抑制すると、自己放電を抑制できるので半導体固体電池の高容量化を成し得ることができる。
また、高容量化のためには、半導体層の電子また正孔の量を適正化する必要がある。金属シリサイド、金属酸化物、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、結晶シリコン、単結晶シリコンは、キャリアとなる電子また正孔の量を制御し易い。また、N型半導体3とP型半導体4は不純物ドープや欠損導入によりキャリアの量を制御可能である。
また、金属シリサイドは、バリウムシリサイド(BaSi)、鉄シリサイド(FeSi)、マグネシウムシリサイド(MgSi)、マンガンシリサイド(MnSi1.7)、ゲルマニウムシリサイド(SiGe)、ニッケルシリサイド(NiSi)から選ばれる1種が好ましい。また、金属酸化物は、酸化タングステン(WO)、酸化モリブデン(MoO、MoO)、酸化チタン(TiO)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ニッケル(NiO)、酸化銅(CuO)、酸化カドミウム(CdO)、酸化アルミニウム(Al)から選ばれる1種が好ましい。
また、N型半導体またはP型半導体は、電子または正孔の捕獲準位を多数導入していることが好ましい。捕獲準位とは、電子または正孔を捕獲するエネルギー準位のことであり、トラップ準位とも呼ぶ。また、捕獲準位は1017cm−3〜1022cm−3の範囲内であることが好ましく、1018cm−3〜1022cm−3の範囲内であることがより好ましい。捕獲準位としては、不純物準位、欠陥準位がある。不純物準位は不純物のドープにより元素を置換することにより得られる準位である。不純物のドープ量を調整することにより制御できる。また、欠陥準位は元素の欠損により生じる準位である。金属酸化物であれば酸素欠損や金属欠損を設けることにより得られる準位である。
金属シリサイドであれば不純物ドープや組成ずれを設けることにより、欠陥準位を得られる。また、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、結晶シリコン、単結晶シリコンは、粒界にキャリアをトラップすることができる。これにより、トラップ準位(捕獲準位)を導入することができる。
上記のように、不純物ドープ、欠損(欠陥)、粒界による電子・正孔の捕獲準位を導入することができる。また、これらは1種であってもよいし、2種以上を組合せてもよい。
なお、N型半導体におけるキャリアは電子であるため、N型半導体に導入される捕獲準位は、電子の捕獲準位である。同様に、P型半導体におけるキャリアは正孔であるため、P型半導体に導入される捕獲準位は、正孔の捕獲準位である。N型半導体およびP型半導体の何れか一方に捕獲準位が導入されていてもよい。或いは、N型半導体とP型半導体の両方に捕獲準位が導入されていてもよい。
また、P型半導体層3は金属酸化物からなることが好ましい。金属酸化物は、後述するようにスパッタ条件を制御することにより突起部のサイズを調整し易いためである。
また、N型半導体層2またはP型半導体層3は厚さが0.1μm以上であることが好ましい。厚さが0.1μm未満(100nm未満)であると、キャリアの発生量が少ないため、エネルギー密度の向上が困難となる可能性がある。また、N型半導体層2またはP型半導体層3は厚さの上限は特に限定されるものではないが、200μm以下が好ましい。200μmを超えて厚いと、キャリアの移動距離が長くなり内部抵抗が増大する可能性がある。このため、N型半導体層2またはP型半導体層3の厚さは0.1μm以上200μm以下が好ましい。
また、絶縁層は、金属酸化物、金属窒化物、絶縁性樹脂から選ばれる1種または2種以上が好ましい。金属酸化物は、珪素、アルミニウム、タンタル、ニッケル、銅、鉄から選ばれる1種または2種以上の酸化物(複合酸化物含む)が好ましい。また、金属窒化物は、珪素、アルミニウムから選ばれる1種または2種以上の窒化物(複合窒化物含む)が好ましい。また、金属酸窒化物であってもよい。また、絶縁性樹脂であってもよい。
また、絶縁層4は30μm以下であることが好ましい。絶縁層4が30μmを超えて厚いと、体積が増大し、エネルギー密度の低下につながる可能性がある。また、絶縁層の下限値は特に限定されるものではないが、30nm以上であることが好ましい。絶縁層の厚さが10nm未満であると、突起部8が絶縁層4を突き抜けてしまう可能性がある。このため、絶縁層4は突起部8の高さTの最大値よりも3倍以上厚いことが好ましい。
また、表側電極5と裏側電極6は、金(Au)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)などの導電性のよい金属材料が好ましい。また、ITO(Indium−doped Tin Oxide)などの透明電極材料であってもよい。また、これらの材料を組合わせた多層構造であってもよい。
また、表側電極5はN型半導体層2表面の全部または一部に設けることができる。また、裏側電極6はP型半導体層4表面の全部または一部に設けることができる。また、N型半導体層2表面に設けた電極を表面電極5としたが、N型とP型は逆であってもよい。基板7に近い方の半導体層に設けられた電極を裏側電極6、基板7に遠い方の半導体層に設けられた電極を表側電極5とする。
また、基板7は、絶縁性基板を用いるものとする。絶縁性基板としては、ガラス基板、セラミックス基板、樹脂基板などが挙げられる。
以上のような半導体固体電池では、P型半導体層3と絶縁層4の界面において、P型半導体層3に突起部8を具備している。突起部8を具備することにより、突起部8に電解集中を発生させることができる。これにより、正孔注入が可能となり、半導体固体電池の高容量化を成しえることができる。高容量化した半導体固体電池は、エネルギー密度が2.0Wh/kg以上にすることができる。また、N型半導体層/絶縁層/P型半導体層を同じ材料および厚さで作製した半導体固体電池では、突起部を設けることにより、エネルギー密度を1.2倍以上にすることができる。
次に、半導体固体電池の製造方法について説明する。実施形態にかかる半導体固体電池は上記構成を有していれば、その製造方法については特に限定されるものではないが、歩留まり良く得るための方法として次のものが挙げられる。
製造工程は図1の半導体固体電池を例にとって説明する。
まず、基板7を用意する。基板7は絶縁性基板である。絶縁性基板としては、ガラス基板、セラミックス基板、樹脂基板が挙げられる。また、基板は電極材料と反応しないものが好ましい。また、成膜プロセス中に変形や変質しないものが好ましい。このような観点からすると、ガラス基板またはセラミックス基板が好ましい。
基板7に裏側電極6を設ける工程を行う。裏側電極6は、金(Au)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)などの導電性のよい金属材料が好ましい。また、ITO(Indium−doped Tin Oxide)などの透明電極材料であってもよい。また、これらの材料を組合わせた多層構造であってもよい。スパッタ法などの成膜プロセスにより電極を設けるものとする。
次に、P型半導体層3を成膜プロセスを用いて形成する。
成膜プロセスは、化学気相成長法(Chemical Layer Deposition;CVD法)、スパッタ法、溶媒に分散させた微粒子の塗布など様々な成膜方法を適用することができる。また、成膜工程では、必要に応じ、基板を加熱してもよいものとする。また、Ar雰囲気、真空雰囲気など適宜調整するものとする。
また、酸化膜または窒化膜を形成する場合は、原子層堆積法(Atomic Layer Deposition;ALD法)、熱酸化法(酸化雰囲気中での熱処理)、熱窒化法(窒化雰囲気中での熱処理)などを用いても良い。
アモルファスシリコンを用いる場合は、スパッタリング法、真空蒸着法、化学気相成長法(CVD法)などの成膜方法を用いることができる。多結晶シリコン、結晶シリコンについては、上記手法に加え、成膜中の基板加熱、成膜後の熱処理などの手法によりアモルファスシリコンを結晶化させる必要がある。例えば、アモルファスシリコン薄膜を成膜した後、窒素等の不活性雰囲気で、かつ600℃以上の温度で一定時間熱処理を行うと、多結晶シリコン、結晶シリコンを得ることができる。結晶粒径は、熱処理温度や熱処理時間によって制御可能である。
また、半導体層の成膜工程にて、不純物ドープを行うときは、不純物元素を同時蒸着する方法が有効である。同時蒸着の割合を調整することにより、不純物ドープ量、つまりは不純物準位量を制御することができる。
また、不純物のドープは、成膜中のガス導入、異なる蒸着源を用いた同時成膜によって不純物をドープできる。例えば、CVD法の場合は、N型層の成膜にはモノシランにリンの水素化合物であるフォスフィン(PH)をガスとして混合することが好ましい。P型層の成膜には硼素(ボロン)の水素化合物であるジボラン(B)などをガスとして混合することが好ましい。
金属シリサイドからなる半導体層とする場合は、先に説明したとおり元素比やドープ元素を制御することで準位位置を制御できる。また、成膜工程の成膜レートを変えることにより、金属シリサイドの組成ずれを形成することができる。
酸素や金属の欠損を設ける方法には、例えば、真空成膜などの成膜中の酸素分圧制御、成膜後の膜の熱処理(大気雰囲気でのアニール、酸化雰囲気ガスによるアニールなど)、電子線・紫外線照射などが挙げられる。
ここで成膜中の酸素制御では、成膜装置への導入ガスを不活性ガスと酸素の混合ガスにし、酸素分圧を制御することが好ましい。例えば、成膜中の酸素分圧制御では、出力0.3kW以上のRFスパッタ時に、基板加熱温度を150℃以上280℃以下、OとArのガス流量比O/Arを0.05以上とすることが好ましい。出力は0.5kW以上1.0kW以下の範囲内が好ましい。また、基板加熱温度は180℃以上240℃以下の範囲内が好ましい。また、ガス流量比O/Arは0.09以上0.20以下の範囲内が好ましい。
また、Oガス流量は8sccm以上が好ましい。また、Arガス流量は100sccm以上が好ましい。例えば、NiO層の場合は、スパッタ中の酸素ガスが過剰となることでNi金属が欠損し、Ni1-xOの金属欠損膜が得られる。また、RFスパッタの出力や基板加熱温度が上記範囲であれば、金属と酸素の反応を促進することができる。
また、P型半導体層3の算術平均粗さSaを0.5nm以上5nm以下になるように成膜することが好ましい。また、P型半導体層3の最大高さSzが10nm以上100nm以下になるように成膜することが好ましい。また、成膜後のP型半導体層3のSaおよびSzの両方が前述の範囲内であることが好ましい。
また、P型半導体層3のSaおよびSzの制御には、P型半導体層3を構成する成分の融点に合わせた基板温度を制御することが好ましい。また、成膜中のアルゴンガスの分圧を制御することが好ましい。
スパッタリング法により得られる膜の構造変化のモデルとしてThorntonのゾーンモデルがある。このゾーンモデルでは基板温度が一定のときに緻密な膜となっている。同様に、圧力が一定のときは、基板温度が高い方が緻密な膜が得られている。突起部8を有するP型半導体層3を製造するためには、ThorntonのゾーンモデルのZONE−Iの領域でスパッタリングすることが有効である。緻密なスパッタ膜を得るにはZONE−Tの領域でスパッタしている。ZONE−Iの領域でスパッタすることにより、隙間の広い柱状構造を有する膜を製造することができる。
ZONE−Iにするには、P型半導体層3を構成する成分の融点に合わせた基板温度、成膜中のアルゴンガスの分圧を制御することが好ましい。P型半導体層3を構成する成分の融点をTm、成膜中の基板温度をTs、成膜中のアルゴンガスの分圧をPAr、成膜中の雰囲気圧力をPとする。Thorntonのゾーンモデルは、縦軸はPAr/P、横軸はTs/Tmによりゾーンを求めることができる。
例えば、P型半導体層3としてNiO(酸化ニッケル)を用いるときを使って説明する。NiOの融点Tmは1984℃となる。Tmは酸素欠損の有無を考慮する必要は無く、構成成分の代表値(理論値)を適用するものとする。成膜中の雰囲気の圧力P=1Pa、成膜中のアルゴンガスの分圧PArを0.4Paとすると、PAr/P=0.4となる。このとき、ZONE−Iの範囲内にするには、Ts/Tm≦0.11であることが必要である。つまり、成膜中の基板温度Tsを218℃以下にする必要がある。なお、Ts/Tmの下限値は特に限定されるものではないが、0.05以上が好ましい。Ts/Tmが小さいと、酸素欠損を設ける工程と同一行程で行うことが難しくなる。
ZONE−Iの範囲内になるように、Ts、Tm、PAr、Pを調製することにより、突起部を有するP型半導体層を製造することができる。また、P型半導体層3は初期段階をZONE−Tの条件で成膜したのち、ZONE−Iの条件で成膜する方法を行ってもよい。
また、前述のように、成膜中のガス流量比O/Arなどを調製することにより、酸素欠損を有し、かつ突起部を有するP型半導体層を製造することができる。また、ここではP型半導体層3としてNiOを使ったものを例示したが他の材料を用いる場合は、その材料の融点に合わせて条件を変えることができる。
次に、絶縁層4を形成する工程を行うものとする。絶縁層4は、金属酸化物、金属窒化物、絶縁性樹脂から選ばれる1種または2種以上が好ましい。また、絶縁層4についても成膜プロセスを用いて形成するものとする。成膜プロセスとしては、スパッタ法やCVD法などが挙げられる。
次に、N型半導体層2を設ける工程を行うものとする。N型半導体層2を設ける工程は、P型半導体層3と同じ成膜プロセスが適用できる。また、P型半導体のキャリアはホール(正孔)となる。また、N型半導体のキャリアは電子となる。N型となるように、成膜プロセスを適用するものとする。
次に、表側電極5を設ける工程を行う。表側電極5を設ける工程は、裏側電極6と同様の成膜プロセスを適用することができる。

以上の工程により、半導体固体電池を作製することができる。また、必要に応じ、半導体固体電池を樹脂モールドしたり、ケースに収納したりするものとする。
(実施例)
(実施例1〜5、比較例1〜2)
P型半導体層としてNiO、絶縁層としてSiON、N型半導体層としてTiOの3層構造を有する半導体固体電池を用意した。各層はスパッタリング法により作製した。NiO層は厚さ0.3μm、SiON層は厚さ0.3μm、TiO層は厚さ0.3μmに統一した。また、半導体層および絶縁層の面積は4cmに統一した。
また、スパッタリング工程は、ガラス基板上にITO電極を設け、その上にNiO層を設けた。NiO層は、高純度Niスパッタリングターゲットを用いて、酸素含有雰囲気中でスパッタして成膜したものである。なお、実施例にかかるものはThorntonのゾーンモデルのZONE−Iを満たす条件とした。また、比較例1および比較例2はZONE−Tを満たす条件とした。なお、実施例および比較例にかかるNiO層はNi欠損量を5×1018cm−3とした。
次に、SiON層を設けた。次に、高純度Tiスパッタリングターゲットを用いてTiO層を設けた。TiO層は酸素欠損量5×1018cm−3とした。TiO層上にAu/Ti電極層を設けた。この工程により、実施例および比較例にかかる半導体固体電池を作製した。
また、NiO層を形成するスパッタ条件は表1に示した通りである。また、NiO層を形成後、AFM像を撮影し、P型半導体層の算術平均粗さSa、最大高さSzを測定した。
Figure 2021097151
次に、各半導体固体電池の任意の断面をTEM観察し、突起部について観察した。TEM観察は、200000倍の拡大写真を用いた。拡大写真に写る突起の中で底辺部の幅Wが10nm以上かつ高さTが10nm以上のものを突起部としてカウントした。突起部10個の平均値を幅Wの平均値、高さTの平均値とした。また、界面の長さ1μmあたりの突起部の個数を求めた。なお、比較例1および比較例2は幅Wおよび高さTが10nm以上の突起部が観察されなかった。このため、比較例は幅Wおよび高さTが2nm以上10nm未満のものをカウントした。その結果を表2に示す。
Figure 2021097151
表から分かる通り、実施例にかかる半導体固体電池はP型半導体層と絶縁層の界面に突起部が観察された。それに対し、比較例のものは幅Wおよび高さTが小さな突起部が観察された。
次に、実施例および比較例にかかる半導体固体電池のエネルギー密度を測定した。エネルギー密度を測定するために、充放電装置を用いて50μAの一定電流で60秒間の充電を行い、連続して5μAの一定電流で0Vまでの放電を実施した。放電時の電気容量から半導体固体電池の容量(mAh)を求めた。半導体固体電池について得られた容量と平均放電電圧(V)との積を算出し、さらに蓄電部の重量で除すことでエネルギー密度(Wh/kg)を求めた。ここで、蓄電部の重量とは、基板および電極を除く、N型半導体層/絶縁層/P型半導体層の3層構造の重量である。
その結果を表3に示す。
Figure 2021097151
表から分かる通り、実施例にかかる半導体固体電池はエネルギー密度が向上した。同じ材料、同じ厚さで構成された比較例1および比較例2と比べてエネルギー密度が向上していることから、突起部を設ける効果が得られていることが分かる。また、突起部のサイズや個数をを制御することにより、エネルギー密度が向上することが分かった。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1…半導体固体電池
2…N型半導体層
3…P型半導体層
4…絶縁層
5…表側電極
6…裏側電極
7…基板
8…突起部
T…突起部の高さ
W…突起部の底辺長さ

Claims (10)

  1. N型半導体層とP型半導体層の間に絶縁層を具備した半導体固体電池において、P型半導体層と絶縁層の界面のP型半導体層には突起部を具備していることを特徴とする半導体固体電池。
  2. P型半導体層の突起部は断面構造において底辺部の長さが平均10nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体固体電池。
  3. P型半導体層の突起部は断面構造において高さの平均が10nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項2のいずれか1項に記載の半導体固体電池。
  4. P型半導体層と絶縁層の界面のP型半導体層の算術平均粗さSaは0.5nm以上5nm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の半導体固体電池。
  5. P型半導体層と絶縁層の界面のP型半導体層の最大高さSzは10nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の半導体固体電池。
  6. 突起部は断面構造が三角形状であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の半導体固体電池。
  7. 突起部は界面の長さ1μmあたり、1個以上存在することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の半導体固体電池。
  8. 突起部は界面の長さ1μmあたり、30個以下存在することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の半導体固体電池。
  9. N型半導体層またはP型半導体層の少なくとも一方は、金属酸化物、金属シリサイド、アモルファスシリコン、多結晶シリコン、結晶シリコン、単結晶シリコンのいずれか1種であることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の半導体固体電池。
  10. N型半導体層またはP型半導体層は厚さが0.1μm以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の半導体固体電池。
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