JP2021096960A - 電気コネクタ及び電気コネクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線基板に対するコンタクト部材の接続部位を含む部位に関する電磁遮蔽(シールド)を容易に行うことを可能とする。【解決手段】シールドシェル部材13が、コンタクト部材12の基板接続部12aに対して他の電気コネクタ2の嵌合方向の前方から対向する第1グランドプレート13gと、その第1グランドプレート13gに連接された第2グランドプレート13aとを有し、電気コネクタ1と他の電気コネクタ2の嵌合時に、他の電気コネクタ2に設けられた他のシールドシェル部材23の一部が、第2グランドプレート13aの少なくとも一部と重なり合う状態で接触すると、第1グランドプレート13gと、他のシールドシェル部材23の一部とが協働して、コンタクト部材12の基板接続部12aから放射される電磁波を遮蔽する機能を発揮する。【選択図】図5

Description

本発明は、電気コネクタ及び電気コネクタ装置に関する。
電気機器等において、同軸ケーブル等の信号伝送媒体からの電気信号を配線基板に伝送するための電気コネクタ装置が広く用いられている。この種の電気コネクタ装置は、信号伝送媒体の端末部分に連結されたプラグコネクタを、配線基板上に実装されたレセプタクルコネクタに、挿入するようにして嵌合させる構成を備えており、絶縁性のハウジングに配列された導電性の複数のコンタクト部材(導電端子)を通して電気信号の伝送が行われるようになっている。
そして、このような電気コネクタ装置においては、例えば下記の特許文献1に開示されているように、ハウジングの外表面やコンタクトの外方を、薄板状の金属部材からなる金属シェルで覆い、電磁遮蔽(シールド)を行うことによって、伝送信号に対する外部からの電磁波ノイズの影響を低減する、或いは外部に向かって放射される電磁波ノイズを低減するようにしている。
特開2013−041680号公報
しかしながら、上記特許文献1を含む従来の電気コネクタでは、コンタクト部材(導電端子)が配線基板に接続されている部位が、外方に露出された状態になされていることから、伝送信号に対するシールド機能が十分に得られないという問題がある。伝送信号の高周波化に伴って、コンタクト部材(導電端子)の主体部分のみならず、配線基板との接続部位についても、外部からの電磁波ノイズの影響や、コンタクト部材の接続部位からの電磁波ノイズの外部放射を確実に防止することが必要になっている。
そこで本発明は、配線基板に対するコンタクト部材の接続部位を含む部位に関する電磁遮蔽(シールド)を容易に行うことができるようにした電気コネクタ及び電気コネクタ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1にかかる発明においては、配線基板の主面上に接続された状態で使用され、信号伝送媒体の端末部分が連結される他の電気コネクタが嵌合又は抜去されるものであって、一端に接点部が形成され、他端に、前記配線基板の主面に設けられた導電路に接続される基板接続部が形成された導電性のコンタクト部材と、前記コンタクト部材の周囲の少なくとも一部を覆う状態に配置され、前記コンタクト部材の接点部を外部に露出させる嵌合用開口部が形成された導電性のシールドシェル部材と、を備え、
前記他の電気コネクタが嵌合された状態において、前記信号伝送媒体からの信号が前記コンタクト部材を通して前記配線基板に伝送される電気コネクタにおいて、前記シールドシェル部材は、前記電気コネクタに前記他の電気コネクタが嵌合される方向である嵌合方向における前方の位置に配置され、前記コンタクト部材の基板接続部に対向する第1グランドプレートと、前記第1グランドプレートに連接されて前記嵌合方向の後方の位置において前記嵌合用開口部の外縁の一部を構成する導電性の第2グランドプレートとを有し、前記他の電気コネクタが嵌合された状態において、当該他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材の一部が、前記第2グランドプレートの少なくとも一部と重なり合う状態で接触する構成が採用されている。
このような構成を備えた請求項1にかかる発明によれば、シールドシェル部材に設けられた第1グランドプレートが、コンタクト部材の基板接続部を嵌合方向の前方の位置から対向している状態となる。また、他の電気コネクタの嵌合が行われた際に、第1グランドプレートに連接されて嵌合方向の後方の位置で嵌合用開口部の外縁を構成している第2グランドプレートに他の電気コネクタのシールドシェル部材が重なり合う。
このとき、請求項2にかかる発明のように、前記シールドシェル部材には、前記コンタクト部材の基板接続部を外部に露出させるシェル開口部が形成されており、前記他の電気コネクタの嵌合が行われた際に、当該他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材の一部が、前記シェル開口部を覆う構成になされていることが望ましい。
このような構成を有する請求項2記載の電気コネクタによれば、シールドシェル部材に設けられたシェル開口部を通して、コンタクト部材の基板接続部の接続状態が目視により確認可能になるとともに、他の電気コネクタが嵌合された後にあっては、当該他の電気コネクタのシールドシェル部材によってシェル開口部が覆われた状態となって、電磁遮蔽(シールド)も得られる。
また、請求項3にかかる発明のように、前記シールドシェル部材は、前記他の電気コネクタの嵌合が行われた際に、当該他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材の一方の主面に接触する接触部を備えていることが望ましい。
このような構成を有する請求項3記載の電気コネクタによれば、シールドシェル部材に設けられた接触部によって、他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材の一方の主面にシールドシェル部材が接触することから、更なる電磁遮蔽(シールド)が得られる。
さらに、請求項4にかかる発明のように、前記シールドシェル部材は、前記他の電気コネクタの嵌合が行われた際に、当該他の電気コネクタの他のシールドシェル部材の他方の主面に接触する押え板を備えていることが望ましい。
このような構成を有する請求項4記載の電気コネクタによれば、他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材が、押え板によって安定的に保持されることから、更なる電磁遮蔽(シールド)が確実に得られる。
さらにまた、請求項5にかかる発明のように、前記シールドシェル部材は、前記他の電気コネクタの嵌合が行われた際に、当該他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材に係合することによって、前記シールドシェル部材が前記嵌合方向の後方に向かって移動することを規制する係合部を備えていることが望ましい。
このような構成を有する請求項5記載の電気コネクタによれば、他の電気コネクタの嵌合状態が係合部によって維持され、電磁遮蔽(シールド)も得られる。
また、請求項6にかかる発明のように、前記係合部は、前記他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材が弾性変位することによって、係合状態が解除される構成を備えていることが望ましい。
このような構成を有する請求項6記載の電気コネクタによれば、係止部の係合状態の解除操作が、他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材において行われることから、シールドシェル部材自体が弾性変位することがない。このため、当該シールドシェル部材を配線基板に固定することが可能となり、それによってシールド機能が高められることから、更なる電磁遮蔽(シールド)が得られる。
さらに、請求項7にかかる発明のように、請求項1から請求項6までのいずれかに記載された電気コネクタと、その電気コネクタに嵌合される他の電気コネクタと、を備えた電気コネクタ装置においても、同様な作用・効果が得られる。
本発明の効果を、上述した必須の構成と、その必須の構成が奏する作用との有機的な関係に基づいて説明すると、次の通りである。
すなわち、本発明は、コンタクト部材の周囲の少なくとも一部を覆う状態に配置した導電性のシールドシェル部材が、第1グランドプレートと、その第1グランドプレートに連接される第2グランドプレートとを有している。本発明によれば、第1グランドプレートがコンタクト部材の基板接続部に対向して配置されているので、他の電気コネクタが嵌合された状態において、当該他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材の一部が第2グランドプレートの少なくとも一部と重なり合う状態で接触すると、第1グランドプレートと、他のシールドシェル部材の一部とが協働して、コンタクト部材の基板接続部から放射される電磁波を遮蔽する機能を発揮する。よって、配線基板に対するコンタクト部材の基板接続部を含む部分に対する電磁遮蔽(シールド)を容易に行うことができる。
本発明の実施形態にかかるレセプタクルコネクタの前方に、プラグコネクタ(他の電気コネクタ)を配置した嵌合前の電気コネクタ装置を表した外観斜視説明図である。 図1に示した嵌合前の電気コネクタ装置の平面説明図である。 図2中のIII−III線に沿った断面説明図である。 図2中のIV−IV線に沿った断面説明図である。 図1〜図4に示した電気コネクタ装置の嵌合状態を表した外観斜視説明図である。 図5に示した嵌合状態にある電気コネクタ装置の平面説明図である。 図6中のVII−VII線に沿った断面説明図である。 図6中のVIII−VIII線に沿った断面説明図である。 嵌合された電気コネクタ装置のロック状態を解除した状態を表した図7相当の断面説明図である。
以下、同軸ケーブルを配線基板に接続する電気コネクタ及び電気コネクタ装置に本発明を適用した実施形態に関する説明を図面に基づいて詳細に行う。
[電気コネクタ装置の全体構造の概要]
図1〜図9に表されている本発明の一実施形態にかかる電気コネクタ装置は、配線基板WBの主面上に接続(実装)して使用される電気コネクタとしてのリセプタクルコネクタ1と、同軸ケーブルSCの端末部分が連結された、他の電気コネクタとしてのプラグコネクタ2と、を備えている。そして、リセプタクルコネクタ1に対して、嵌合の相手となるプラグコネクタ2が、図1〜図4に示されているように互いに対向するように配置された後に、配線基板WBの主面に対して略平行な方向(配線基板WBの延在方向)に沿ってリセプタクルコネクタ1に近接する方向に移動される。プラグコネクタ2の先端部分が、リセプタクルコネクタ1に設けられた開口部を通してリセプタクルコネクタ1の内部に差し込まれることで、図5〜図8のような両電気コネクタ1,2同士が嵌合された状態となる。
なお、理解を容易にするために、相互に直交するXYZ座標を設定し、適宜参照する。XYZ座標のY軸方向は、図1に示すように、リセプタクルコネクタ1に対してプラグコネクタ2が嵌合される方向である嵌合方向と同一の方向である。X軸方向は、リセプタクルコネクタ1の長手方向と同一の方向である。Z軸方向は、配線基板WBの主面に対して垂直な方向である。
また、Y方向において、プラグコネクタ2がリセプタクルコネクタ1に近づく方向を前方(正方向)と称し、プラグコネクタ2がリセプタクルコネクタ1から離れる方向を後方(負方向)と称す。そして、Z方向において、配線基板WBの主面を基準として、配線基板WBに対して離れる方向を上方(正方向)と称し、配線基板WBに対して近づく方向を下方(負方向)と称す。
本発明にかかるリセプタクルコネクタ1の説明を行うに先立って、理解を容易にするために、嵌合の相手である他の電気コネクタとしてのプラグコネクタ2に関する説明、及びそのプラグコネクタ2に連結された信号伝送媒体としての同軸ケーブルSCに関する説明を、まず最初に行うこととする。
[プラグコネクタについて]
プラグコネクタ2は、図1に示されているように、細長状に形成された樹脂等の絶縁性の部材からなる絶縁ハウジング21を備えており、以下の説明においては、絶縁ハウジング21の長手方向がX軸方向に沿って配置されているものとする。このプラグコネクタ2の絶縁ハウジング21は、図3及び図4に示されているように、長手方向(X軸方向)に沿って平板状をなすように延在する本体支持部21aと、その本体支持部21aから嵌合方向の前方(Y軸の正方向)に向かって同じく平板状に延出する嵌合突部21bと、を一体的に備えている。そして、これら本体支持部21aから嵌合突部21bにかけての部位には、長手方向(X軸方向)に沿って予め定められた間隔で配置された複数のコンタクト部材22,22,・・・が、インサート成形又は圧入により一体的に装着されている。
これらの各コンタクト部材22は、嵌合方向(Y軸方向)に沿って延在する状態に配置されており、嵌合方向の前方(Y軸の正方向)に延出している端子電極部22aと、嵌合方向の後方(Y軸の負方向)に延出しているケーブル接続部22bとを有する。各コンタクト部材22における端子電極部22a及びケーブル接続部22bを除く部分は、絶縁ハウジング21の内部に埋設された状態になされている。
これらコンタクト部材22を構成している端子電極部22a及びケーブル接続部22bは、絶縁ハウジング11の表面からZ軸方向の上方に露出された状態で延在しているが、そのうちのケーブル接続部22bには、プラグコネクタ2の長手方向(X軸方向)に沿って並列された同軸ケーブルSCの端末部分が連結されている。
各同軸ケーブルSCの端末部分においては、特に図4及び図8に示されているように、被覆材が皮剥きされることによってケーブル中心導体(信号線)SCa及びケーブル外部導体(シールド線)SCbが、同軸状をなして露出する状態になされている。同軸ケーブルSCの中心軸線に沿うように配置されたケーブル中心導体SCaの端末部分が、本体支持部21aの表面からZ軸方向の上方 に露出するコンタクト部材22のケーブル接続部22bに対して、Z軸方向の上方から当接された状態で、半田付けにより接続されている。
これらのケーブル中心導体SCaとコンタクト部材22のケーブル接続部22bとの半田接続は一括的に行うことが可能であるが、そのような半田接続によって、プラグコネクタ2のコンタクト部材22に対して同軸ケーブルSCが連結された状態になされ、信号回路の一部が構成されるようになっている。
また、同軸ケーブルSCにおけるケーブル中心導体SCaの外周には、ケーブル外部導体SCbが同心状に取り囲むように配置されており、そのケーブル外部導体SCbが、導電性のグランド部材を構成するグランドバーGBに接続されている。本実施形態におけるグランドバーGBは、上述した同軸ケーブルSCの配列方向(X軸方向)に沿って平板状に延在する導電性の板状部材から形成されており、グランドバーGBの内部を貫通する状態に配置された同軸ケーブルSCのうちのケーブル外部導体SCbが、半田付けやカシメや圧接等によりグランドバーGBに一括的に接続されている。このようにして設けられたグランドバーGBは、後述するシールドシェル部材13,23等を介して、配線基板WBに形成されたグランド導電路等を含むグランド回路に接続される。
一方、前述した絶縁ハウジング21の嵌合突部21bには、コンタクト部材22における嵌合方向の前方(Y軸の正方向)の先端縁部分を構成している端子電極部22aが、複数の露出した電極を形成するように配置されている。このコンタクト部材22の端子電極部22aは、後述するようにプラグコネクタ2がリセプタクルコネクタ1に嵌合されたときに、リセプタクルコネクタ1のコンタクト部材12に接触し、信号伝送回路の一部を構成するものである。なお、これらのコンタクト部材12,22は、グランド接続用として構成することも可能である。
[シールドシェル部材について]
また、特に図1に示されているように、プラグコネクタ2の絶縁ハウジング21の外表面は、薄板状の金属部材が適宜の形状に折り曲げられて形成された導電性のシールドシェル部材23により覆われている。このプラグコネクタ2に設けられたシールドシェル部材23は、本発明における「他のシールドシェル部材」を構成するものである。他のシールドシェル部材23が、プラグコネクタ2の内部に形成される信号伝送経路を外方から覆うことによって、電磁遮蔽としての機能(シールド機能)を発揮するとともに、グランド回路の一部が形成されるようになっている。
このときの他のシールドシェル部材23は、Z軸方向の上下方向から絶縁ハウジング21を挟む、上シェル部材23aと下シェル部材23bとの嵌合体から構成されている。これらの上シェル部材23aと下シェル部材23bとの組付けは、同軸ケーブルSCの連結後に、すなわち前述したグランドバーGBを貫通する状態で装着された同軸ケーブルSCが絶縁ハウジング21にセットされた後に行われる。
このような他のシールドシェル部材23の上シェル部材23aには、長手方向(X軸方向)に沿って複数のグランド接触舌片23cが、切り欠き加工により形成されている。それらの各グランド接触舌片23cは、他のシールドシェル部材23の内方に向かって斜め方向、すなわち嵌合方向(Y軸方向)に対して傾斜する方向に突出する片持ち板バネ状に切り起こされており、前述したグランドバーGBの表面に対して、例えば半田付けにより接続状態になされている。
[延設板について]
また、他のシールドシェル部材23の上シェル部材23aには、嵌合方向の前方(Y軸の正方向)に向かって片持ち状に突出する延設板23dが設けられている。この延設板23dは、長手方向(X軸方向)における幅寸法が、コンタクト部材22の長手方向(X軸方向)における領域に対応しているとともに、図5に示されているように、延設部23dにおける嵌合方向の前方(Y軸の正方向)の先端部分が、後述するように嵌合状態になされたリセプタクルコネクタ1のシールドシェル部材13の端面部まで延在している。これによって、他のシールドシェル部材23の延設板23dを含む上シェル部材23aが、リセプタクルコネクタ1のシールドシェル部材13を、Z軸方向の上方から覆う構成になされている。
この他のシールドシェル部材23の延設板23dにおける嵌合方向の前方(Y軸の正方向)の先端部分には、長手方向(X軸方向)における略中央部分に解除操作部23eが設けられている。この解除操作部23eは、延設板23dの先端縁部から嵌合方向の前方(Y軸の正方向)にやや突出した後、その反対方向である嵌合方向の後方(Y軸の負方向)に折り返して重ね合わされた状態に形成されている。そして、この解除操作部23eが作業者の指先により、Z軸方向の下方に押し下げられることによって、延設板23dを含む後述の第2グランドプレート13aの一部が、下方に向かって弾性的に変位されるようになっている(図9参照)。
このようなプラグコネクタ2に設けられた他のシールドシェル部材23の延設板23d及び解除操作部23eと、リセプタクルコネクタ1との関係については、後段において本発明の要部として詳細に説明する。
[リセプタクルコネクタについて]
一方、特に図1に示されているように、リセプタクルコネクタ1は、リセプタクルコネクタ1の長手方向(X軸方向)に沿って配置された樹脂等の絶縁性部材からなる絶縁ハウジング11を備えており、絶縁ハウジング11には、複数のコンタクト部材12,12,・・・が、リセプタクルコネクタ1の長手方向(X軸方向)に沿って予め定められた間隔で配置されている。これらのコンタクト部材12,12,・・・は、インサート成形又は圧入により一体的に装着されている。
図3及び図4に示されているように、絶縁ハウジング11における嵌合方向の後方(Y軸の負方向)寄りの部位には、前述したプラグコネクタ2の絶縁ハウジング21に設けられた嵌合突部21bを受け入れる嵌合受け部11aが形成されている。この嵌合受け部11aは、長手方向(X軸方向)に沿って延在する空間部分であり、嵌合受け部11aの内部に、コンタクト部材12の一部をなす接点部12bが配置されている。
それらの各コンタクト部材12における嵌合方向の前方(Y軸の正方向)の先端部分は、配線基板WBの主面上に配置される基板接続部12aになされている。これらの基板接続部12aは、実際の使用時(実装時)において、配線基板WBの主面上に形成されている信号導電路又はグランド接続用の導電路に載置された状態で、例えば一括的な半田付けによって接続状態になされる。
本実施形態におけるコンタクト部材12の本体部分は、上述した基板接続部12aからZ軸方向の上方に向かって立ち上がるように折り曲げ成形されており、その立ち上がり部位の端部分から嵌合方向の後方(Y軸の負方向)に向かって片持ち状に延在する構成になされている。この片持ち状に延在する部分における嵌合方向の前方(Y軸の正方向)寄りの部分は絶縁ハウジング11に埋設されており、それ以外の部分は絶縁ハウジング11から露出している。そして、コンタクト部材12における嵌合方向の後方(Y軸の負方向)の先端部分には、下方に向かって山形状に張り出す接点部12bが設けられている。
これらのコンタクト部材12に設けられた接点部12bの下方の頂部は、プラグコネクタ2がリセプタクルコネクタ1に嵌合されたときに、プラグコネクタ2のコンタクト部材22の端子電極部22aに対して弾性的に接触される構成になされている(図8参照)。そして、このような弾性的な接触関係によって、上述した両接点部12b,22a同士の電気的な接続が行われる。
[シールドシェル部材について]
一方、特に図1及び図2に示されているように、上述した絶縁ハウジング11の外表面は、薄板状の金属部材が適宜の形状に折り曲げられて形成された導電性のシールドシェル部材13により覆われている。このシールドシェル部材13は、リセプタクルコネクタ1の内部に形成される信号伝送経路を外方から覆うことによって、電磁遮蔽としての機能(シールド機能)を発揮させる部材として装着されているが、グランド回路の一部を構成する部材でもある。
このシールドシェル部材13における嵌合方向の後方(Y軸の負方向)の先端位置には、前述したプラグコネクタ1の嵌合突部21bを受け入れる嵌合用開口部13pが、長手方向(X軸方向)に沿って延在する状態で設けられている。嵌合用開口部13pにおける長手方向(X軸方向)の両端縁を構成している一対の連結片13q,13qを介して、Z軸方向の上方に配置された第2グランドプレート13aと、Z軸方向の下方に配置された下シェル部材13bとが、一体的に連結された構成になされている(図3〜図4参照)。
そして、これらの第2グランドプレート13aと下シェル部材13bとで形成されているシールドシェル部材13の内部の空間を埋めるように、上述したコンタクト部材12を有する絶縁ハウジング11が嵌合方向(Y軸方向)に圧入される。それによって絶縁ハウジング11が、Z軸方向において第2グランドプレート13aと下シェル部材13bとにより挟まれた状態で固定されている。なお、これらのシールドシェル部材13と絶縁ハウジング11とを固定するにあたっては、インサート成形等の他の固定手段を採用することも当然ながら可能である。
すなわち、これらシールドシェル部材13を構成している第2グランドプレート13a及び下シェル部材13bは、絶縁ハウジング11におけるZ軸方向の上面及び下面にそれぞれ接触した状態で配置されている。第2グランドプレート13a及び下シェル部材13bによって先端部分に形成されている嵌合用開口部13pが、前述した絶縁ハウジング11の嵌合受け部11aの開口端縁部を外方から取り囲む状態で配置されている。そして、第2グランドプレート13aにおける嵌合方向の後方(Y軸の負方向)の位置において外縁の一部が形成されている嵌合用開口部13pは、前述したコンタクト部材12の接点部12bを外部に露出させている(図4参照)。
なお、上述したように、嵌合用開口部13pにおける長手方向(X軸方向)の両端に配置されている一対の連結片13q,13qは、嵌合用開口部13pから嵌合方向の後方(Y軸の負方向)にやや突出した位置に配置されている。
[第2グランドプレートについて]
ここで、第2グランドプレート13aは、上述したようにコンタクト部材12に対して、Z軸方向の上方の位置に天井板をなすように延在している。一方で、第2グランドプレート13aは、図3及び図4に示されているように、嵌合方向の後方(Y軸の負方向)の先端部分が、前述した絶縁ハウジング11の嵌合受け部11aの開口端縁部と一致した位置まで延在して嵌合受け部11aの壁部に固定されている。
また、図1に示されているように、その第2グランドプレート13aには、第2グランドプレート13aの長手方向(X軸方向)の両端部分に、Z軸方向の下方に向かって折り曲げられたホールドダウン13c,13cが連接されているとともに、第2グランドプレート13aにおける嵌合方向の前方(Y軸の正方向)の端部には、第1グランドプレート13gが、Z軸方向の下方に向かって折り曲げられた状態で連接されている。
そのうちのホールドダウン13c,13cは、長手方向(X軸方向)の両側外方から絶縁ハウジング11を挟む側壁板を構成するように配置されており、シールドシェル部材13の長手方向(X軸方向)の片方部分において一対ずつ設けられている。そして、各ホールドダウン13cにおけるZ軸方向の下方の端縁部が、配線基板WBの主面上に形成されたグランド接続用の導電路に対して半田付けにより接合状態になされ、それによってグランド回路の電気的な接続が行われるとともに、リセプタクルコネクタ1の全体が強固に固定されるようになっている。
さらに、図1及び図2に示されているように、コンタクト部材12をZ軸方向の上方から天井板をなすように覆っている第2グランドプレート13aには、コンタクト部材12の基板接続部12aを、Z軸方向の上方に露出させるシェル開口部13fが形成されている。このシェル開口部13fは、第2グランドプレート13aの一部を切り欠くようにして形成されており、長手方向(X軸方向)においては、コンタクト部材12の配列領域の全幅にわたって延在する開口幅を有している一方、嵌合方向(Y軸方向)においては、コンタクト部材12の基板接続部12aから、その近傍部分(上方立ち上がり部分)に至るまでの領域に配置されている。
このような開口領域を有するシェル開口部13fが、シールドシェル部材13の第2グランドプレート13aに設けられていることによって、コンタクト部材12の基板接続部12aと配線基板WBとの接続状態が、Z軸方向の上方から、シェル開口部13fを通して目視することが可能となっている。
[第1グランドプレートについて]
また、上述したように第2グランドプレート13aに連接されている第1グランドプレート13gは、嵌合方向の前方(Y軸の正方向)の位置に配置されているが、その第1グランドプレート13gは、コンタクト部材12の基板接続部12aから、嵌合方向の前方(Y軸の正方向)に予め決められた距離だけ離隔した位置に配置されており、コンタクト部材12の基板接続部12aに対して、嵌合方向の前方(Y軸の正方向)から対向する状態に配置されている。
より詳しくは、第1グランドプレート13gは、コンタクト部材12の配列領域の全幅にわたって長手方向(X軸方向)に延在する板状部材から形成されており、リセプタクルコネクタ1が配線基板WBに実装された状態において、配線基板WBの主面から略垂直な方向、すなわちZ軸方向の上方に立ち上がって、シールドシェル部材13の背面板をなす構成になされている。
このような構成を有する第1グランドプレート13gが、リセプタクルコネクタ1に設けられていることによって、コンタクト部材12の基板接続部12aは、嵌合方向の前方(Y軸の正方向)の位置から第1グランドプレート13gにより対向した状態となり、配線基板WBの主面に平行な方向である嵌合方向の前方(Y軸の正方向)における電磁遮蔽(シールド)が良好に行われる。
また、その第1グランドプレート13gには、配線基板WBの主面と対面する端縁部、すなわちZ軸方向における下方の端縁部に、配線基板WBの主面上に形成されたグランド用導電路に接触する複数のグランド接続部13i,13i,・・・が爪状をなすように設けられている。これらの各グランド接続部13iは、第1グランドプレート13gの端縁部から嵌合方向の前方(Y軸の正方向)に向かって略直角に折れ曲がって突出しており、それらの各グランド接続部13i同士が、長手方向(X軸方向)において略等間隔で配置されている。
このような複数体のグランド接続部13iに対応して、配線基板WBの主面上には、複数体のグランド用導電路(図示省略)が、長手方向(X軸方向)に略等間隔で並列する状態に形成されている。それらの各グランド用導電路は、コンタクト部材12の基板接続部12aに対して、嵌合方向の前方(Y軸の正方向)に近接した位置に形成されており、グランド用導電路上に、第1グランドプレート13gの各グランド接続部13iが載置された状態で、例えば一括的な半田付けにより接続状態になされる。
このように第1グランドプレート13gが、グランド接続部13iを介して配線基板WBのグランド用導電路に接続されると、第1グランドプレート13gによって電磁遮蔽(シールド)が行われる位置の近傍にグランド回路が形成されることとなり、電磁遮蔽(シールド)の機能が、より高められる。
[第2グランドプレート後端板について]
一方、上述した第1グランドプレート13gには、第1グランドプレート13gにおけるZ軸方向の上方の端縁部から、前述した第2グランドプレート13aの一部である第2グランドプレート後端板13hが、略直角に折れ曲がって片持ち状に延びる状態に連接されている。この第1グランドプレート13gから延出している第2グランドプレート後端板13hは、嵌合方向の後方(Y軸の負方向)に片持ち状に延出する板状部材から形成されており、前述したシェル開口部13fの開口端縁のうちの嵌合方向の前方(Y軸の正方向)の端縁を形成する状態で、コンタクト部材12の配列領域の全幅にわたって延在している。
より詳しくは、第2グランドプレート後端板13hは、嵌合方向(Y軸方向)において、コンタクト部材12の基板接続部12aより後方の位置まで延出しており、リセプタクルコネクタ1が配線基板WBの主面上に実装された際に、配線基板WBの主面に対してZ軸方向の上方から対向する状態に配置されるようになっている。
そして、リセプタクルコネクタ1にプラグコネクタ2が嵌合された状態(図5〜図8参照)において、プラグコネクタ2に設けられた他のシールドシェル部材23の一部、より具体的には上シェル部材23aを構成している延設板23dが、リセプタクルコネクタ1の第2グランドプレート後端板13hを含む第2グランドプレート13aに対して、Z軸方向の上方に重なり合った状態で接触する構成になされている。
このときのプラグコネクタ2の延設板23dとしては、リセプタクルコネクタ1の第2グランドプレート13aの全体を覆う構成、又は一部を覆う構成のいずれであっても採用することが可能である。
このように、リセプタクルコネクタ1の第2グランドプレート後端板13hを含む第2グランドプレート13aに対して、プラグコネクタ2の延設板23dが重なり合った状態で接触すると(図5〜図8参照)、コンタクト部材12の接点部12bを外方に露出させていた嵌合用開口部13pが、プラグコネクタ2の延設板23dによって閉塞された状態になされるとともに、第2グランドプレート13aに設けられたシェル開口部13fも、プラグコネクタ2の延設板23dによって閉塞された状態になされる。これにより、コンタクト部材12の接続部位である、コンタクト部材12の接点部12b及び基板接続部12a、並びにそれらの近傍の部位が、Z軸方向の上方から覆われた状態となり、コンタクト部材12の全体について、配線基板WBの主面と垂直な方向であるZ軸方向における電磁遮蔽(シールド)が良好に行われる。
このように、本実施形態においては、まずリセプタクルコネクタ1のシールドシェル部材13に設けられた第1グランドプレート13gが、嵌合方向の手前(Y軸の正方向)の位置から対向する状態でコンタクト部材12の基板接続部12aを覆うことにより、嵌合方向の前方(Y軸の正方向)における電磁遮蔽(シールド)が行われる。さらに、プラグコネクタ2が嵌合された状態にあっては、当該プラグコネクタ2に設けられている他のシールドシェル部材23の延設板23dが、シールドシェル部材13の第2グランドプレート後端板13hと接触し、プラグコネクタ2における他のシールドシェル部材23と、リセプタクルコネクタ1のシールドシェル部材13とが重なり合う状態となることによって、コンタクト部材12の接点部12aから基板接続部12aにかけての部位が、Z軸方向において覆われた状態となり、Z軸方向の電磁遮蔽(シールド)が行われる。その結果、コンタクト部材12の接続部位及びその周囲において、コンタクト部材12の基板接続部12aから放射される電磁波を遮蔽する機能が得られる。
このとき、特に図1〜図4に示されているように、上述したリセプタクルコネクタ1の第2グランドプレート後端板13hには、リセプタクルコネクタ1に嵌合されたプラグコネクタ2の延設板23dに接触する複数(5体)の接触部として、板バネ状部材13j,13j,・・・が、長手方向(X軸方向)に並列する状態で設けられている。これらの各板バネ状部材13jは、第2グランドプレート13aの一部を、Z軸方向の上方に向かって片持ち状に切り起こした弾性部材から形成されており、プラグコネクタ2が嵌合された際に(図5〜図8参照)、上述したプラグコネクタ2の延設板23dを構成している主面のうちの一方の主面であるZ軸方向における下方の面23d1に対して、Z軸方向の下方から弾性的に接触する構成になされている。
このように第2グランドプレート後端板13hに設けられた板バネ状部材13jが、プラグコネクタ2の延設板23dに接触する構成によって、第2グランドプレート13aが電気的に良好な接触状態になされる。板バネ状部材13jによるZ軸方向の上方への付勢力によって、プラグコネクタ2の延設板23dの突出部分、すなわち上述した絶縁ハウジング21における嵌合方向の前方(Y軸の正方向)の端面から延設板23dが片持ち状に突出している自由端領域の部分が、Z軸方向の上方に持ち上げられて僅かに撓むこととなる。
なお、上述した接触部を構成している板バネ状部材13jは、弾性を有しないピンプル等の突起部など、他の構成とすることも可能である。
また、本実施形態では、板バネ状部材13jからなる接触部を、リセプタクルコネクタ1のシールドシェル部材13を構成している第2グランドプレート13aに設けているが、プラグコネクタ2の延設板23dに設けることも可能であり、さらに双方の部材に接触部を設けることも可能である。
このとき、リセプタクルコネクタ1の第2グランドプレート13aには、プラグコネクタ2の延設板23dの位置を、Z軸方向の上方から規制する一対の押え板13k,13kが設けられている。これら一対の押え板13k,13kは、第2グランドプレート13aの一部を上方に切り起こした形状に形成されており、長手方向(X軸方向)に適宜の間隔をなして配置されている。
そして、リセプタクルコネクタ1に対してプラグコネクタ2の嵌合が行われた際に(図5〜図8参照)、プラグコネクタ2の延設板23dを構成している主面のうちの他方の主面である、Z軸方向における上方の面23d2、すなわち板バネ状部材(接触部)13jが接触する面と反対の面に対して、一対の押え板13k,13kが、Z軸方向の上方から接触する構成になされている。
このような構成を備えた押え板13kを設けておけば、リセプタクルコネクタ1に対してプラグコネクタ2が嵌合された際に(図5〜図8参照)、プラグコネクタ2に設けられた他のシールドシェル部材23の延設板23dが、リセプタクルコネクタ1の第2グランドプレート13aに設けられた板バネ状部材13jと押え板13kとの間に安定的に保持されることとなる。
さらに、それらの各押え板13kの略中央部分には、貫通穴からなる係合部13mがそれぞれ形成されているとともに、上述したプラグコネクタ2の延設板23dには、押え板13kの係合部13mに対して、Z軸方向の下方から係合する係合部23fが凸状をなすように形成されている。このプラグコネクタ2に設けられた係合部23fは、上述した延設板23dの一部を爪状に切り起こした形状を有しており、嵌合方向の後方(Y軸の負方向)における先端縁部が、延設板23dの表面からZ軸方向の上方に離隔するように立ち上げられている。
そして、リセプタクルコネクタ1にプラグコネクタ2が嵌合された状態において(図5〜図8参照)、リセプタクルコネクタ1の板バネ状部材13jによるZ軸方向の上方への付勢力により、プラグコネクタ2の係合部23fが持ち上げられる。係合部23fは、リセプタクルコネクタ1の押え板13kに設けられた係合部13mに、Z軸方向の下方から挿入される。それによって係合部13mを構成している貫通穴の開口部の一端縁部に、係合部23fの端縁部が嵌合方向の後方(Y軸の負方向)に当接し、係合状態になされる(図7及び図8参照)。
このように、リセプタクルコネクタ1の係合部13mに対して、プラグコネクタ2の係合部23fが嵌合方向の後方(Y軸の負方向)に係合状態となることで、プラグコネクタ2の嵌合状態が保持されるロック状態に移行し、プラグコネクタ2の他のシールドシェル部材13が、嵌合方向の後方(Y軸の負方向)に向かって移動することが規制されることによって電気的な接続状態が良好に維持される。
一方、上述した嵌合のロック状態から、特に図9に示されているように、プラグコネクタ2の延設板23dに設けられている解除操作部23eが、作業者の指先によりZ軸方向の下方に向かって押し下げられると、リセプタクルコネクタ1の板バネ状部材13jが押し下げられる結果、他のシールドシェル部材23における係合部23fを含む延設板23dの全体もZ軸方向の下方に向かって弾性的に変位される。そして、リセプタクルコネクタ1の係合部13mから、プラグコネクタ2の係合部23fが離脱し、ロック状態が解除される。ロックが解除された状態で、作業者の指先により解除操作部23eが、プラグコネクタ2の嵌合方向の後方(Y軸の負方向)に押し込まれると(図7及び図8の右方)、プラグコネクタ2の抜去が行われる。
このように本実施形態においては、リセプタクルコネクタ1の係合部13mにおける係合状態の解除操作が、プラグコネクタ2に設けられている解除操作部23eにより行われることから、解除操作が行われる際に、リセプタクルコネクタ1のシールドシェル部材13自体が弾性変位することがない。そのため、シールドシェル部材13に設けられた第1グランドプレート13gを配線基板WBに半田付けすることが可能となっており、それによってシールド機能が高められるようになっている。
[下シェル部材について]
一方、図3及び図4に示されているように、シールドシェル部材13の底板部分を構成している下シェル部材13bには、長手方向(X軸方向)に沿って複数体のグランド接続部13d及びグランド接触舌片13eが切り欠き加工により形成されている。これらのグランド接続部13d及びグランド接触舌片13eは、嵌合方向の前方(Y軸の正方向)に向かって片持ち状に延出している。
そのうちのグランド接続部13dにおける延出方向の先端部分が、配線基板WBの主面に沿うように延在しており、配線基板WBの主面上に形成されたグランド接続用の導電路に対して半田付けにより接合状態になされる。
また、上述したグランド接触舌片13eは、リセプタクルコネクタ1の内方に向かって斜め上方に突出する片持ち板バネ状をなすように切り起こされている。そして、リセプタクルコネクタ1に嵌合状態になされたプラグコネクタ2(図5〜8参照)の下シェル部材23bに対して、リセプタクルコネクタ1の各グランド接触舌片13eが、Z軸方向の下方から弾性的に接触する。それによってグランド回路の電気的な接続が行われるようになっている。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、本発明は、上述した実施形態のような同軸ケーブル用コネクタに限定されることはなく、絶縁ケーブル用コネクタや、同軸ケーブルと絶縁ケーブルとが複数混合したタイプの電気コネクタや、フレキシブル配線基板等が連結される電気コネクタ、プリント基板同士を接続する基板対基板コネクタ等についても同様に適用することが可能である。
以上のように本実施形態は、各種電気機器に使用される多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である。
1 リセプタクルコネクタ(電気コネクタ)
11 絶縁ハウジング
11a 嵌合受け部
12 コンタクト部材
12a 基板接続部
12b 接点部
13 シールドシェル部材
13a 第2グランドプレート
13b 下シェル部材
13c ホールドダウン
13d グランド接続部
13e グランド接触舌片
13f シェル開口部
13g 第1グランドプレート
13h 第2グランドプレート後端板
13i グランド接続部
13j 板バネ状部材(接触部)
13k 押え板
13m 係合部
13p 嵌合用開口部
13q 連結片
2 プラグコネクタ(他の電気コネクタ)
21 絶縁ハウジング
21a 本体支持部
21b 嵌合突部
22 コンタクト部材
22a 端子電極部
22b ケーブル接続部
23 他のシールドシェル部材
23a 上シェル部材
23b 下シェル部材
23c グランド接触舌片
23d 延設板
23d1 下方の面(一方の主面)
23d2 上方の面(他方の主面)
23e 解除操作部
23f 係合部
GB グランドバー
SC 同軸ケーブル(信号伝送媒体)
SCa ケーブル中心導体(信号線)
SCb ケーブル外部導体(シールド線)
WB 配線基板

Claims (7)

  1. 配線基板の主面上に接続された状態で使用され、信号伝送媒体の端末部分が連結される他の電気コネクタが嵌合又は抜去されるものであって、
    一端に接点部が形成され、他端に、前記配線基板の主面に設けられた導電路に接続される基板接続部が形成された導電性のコンタクト部材と、
    前記コンタクト部材の周囲の少なくとも一部を覆う状態に配置され、前記コンタクト部材の接点部を外部に露出させる嵌合用開口部が形成された導電性のシールドシェル部材と、を備え、
    前記他の電気コネクタが嵌合された状態において、前記信号伝送媒体からの信号が前記コンタクト部材を通して前記配線基板に伝送される電気コネクタにおいて、
    前記シールドシェル部材は、
    前記電気コネクタに前記他の電気コネクタが嵌合される方向である嵌合方向における前方の位置に配置され、前記コンタクト部材の基板接続部に対向する第1グランドプレートと、
    前記第1グランドプレートに連接されて前記嵌合方向の後方の位置において前記嵌合用開口部の外縁の一部を構成する導電性の第2グランドプレートと、
    を有し、
    前記他の電気コネクタが嵌合された状態において、当該他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材の一部が、前記第2グランドプレートの少なくとも一部と重なり合う状態で接触することを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記シールドシェル部材には、前記コンタクト部材の基板接続部を外部に露出させるシェル開口部が形成されており、
    前記他の電気コネクタの嵌合が行われた際に、当該他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材の一部が、前記シェル開口部を覆う構成になされていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記シールドシェル部材は、前記他の電気コネクタの嵌合が行われた際に、当該他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材の一方の主面に接触する接触部を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気コネクタ。
  4. 前記シールドシェル部材は、前記他の電気コネクタの嵌合が行われた際に、当該他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材の他方の主面に接触する押え板を備えていることを特徴とする請求項3記載の電気コネクタ。
  5. 前記シールドシェル部材は、前記他の電気コネクタの嵌合が行われた際に、当該他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材に係合することによって、前記他のシールドシェル部材が前記嵌合方向の後方に向かって移動することを規制する係合部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項記載の電気コネクタ。
  6. 前記係合部は、前記他の電気コネクタに設けられた他のシールドシェル部材が弾性変位することによって、係合状態が解除される構成を備えていることを特徴とする請求項5記載の電気コネクタ。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載された電気コネクタと、その電気コネクタに嵌合される他の電気コネクタと、を備えた電気コネクタ装置。
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