JP2021095172A - 包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体を通じた視認性を極めて良好としつつ、積み重ねた容器が崩れにくい包装用容器を提供する。【解決手段】シート成形によって形成される蓋体10と容器本体20からなり、前記蓋体に前記容器本体を積載することで複数個を積み重ね可能な包装用容器であって、蓋体は、全面が平面で構成される天板部1と、その周囲に直線状の連設部を介して下向きに連設され、少なくとも連設部と連続する部分を平面で構成した側壁部とを備え、連設部の表面側の曲率半径は0.6mm以下とする。一方、容器本体は、底板部22と脚部26とで、蓋体に対して、下面が開口した断面凹状の積載用凹状部を形成した。【選択図】図10

Description

本発明は、合成樹脂シートを成形して得られる包装用容器に係り、蓋体による内容物の視認性と、複数個を積み重ねて陳列した時の崩れを抑止する構成を両立したものに関するものである。
スーパーマーケットやデパートなどで広く利用されているシート成形からなる包装用容器は、食材等を収容した後、平積み状に積み重ねて運搬したり陳列したりすることが多いことから、積み重ねた容器が簡単に崩落しないような手段を講じる必要がある。
そこで特許文献1に開示された包装用容器の蓋体では、天板部の隅部にズレ防止用突起を設けて、その内側に上段の容器本体が嵌り込むようにしている。
一方、特許文献2に開示された包装用容器では、蓋体は、天板の辺部に傾斜面を設けると共に、天板のコーナー部には凹部を設けてなり、容器本体は、底壁の辺部に下方へ膨出する脚部を設けると共に、底壁のコーナー部には突起部を設けてなり、容器本体を蓋体の上に積み重ねたときに、前記脚部の内側面が前記傾斜面に当接しつつ、前記突起部が前記凹部に係合することで、積み重ねた容器の位置ズレを防止しつつ、位置ズレが生じても修正できる構成としている。
特開2013−14370号公報 特開2018−135111号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2の包装用容器は、蓋体にズレ防止用突起や凹部を設けて、その表面が複雑な形状となっているため、蓋体を通じた内容物の視認性に劣るという課題がある。つまり、この種の包装用容器は、例えば刺身や惣菜など、視覚に訴えて購買意欲を喚起することが重要であって、蓋体を通じた視認性が確保されなければならないところ、特許文献1の蓋体では、天板部の隅部に設けたズレ防止用突起の存在によって、ここを通る角度からの視認性が失われ、特許文献2の蓋体においても、天板の辺部に設けた傾斜面やコーナー部に設けた凹部によって、内容物をありのままの状態で視認することができなくなっている。
また別の課題として、特許文献1や特許文献2の包装用容器では、上段の容器が何らかの拍子に位置ズレを起こし傾いてしまうと、歯止めが効かずにそのまま雪崩れるおそれがあって、そうすると容器内で内容物が大きく偏ってしまい、商品価値を損ねてしまうだけでなく、最悪の場合、容器が破損して内容物や汁が漏出し、その下の容器や周辺の商品を汚してしまうことにも繋がる。
本発明は、上述した課題に鑑みなされたもので、その目的とするところは、蓋体を通じた視認性を極めて良好としつつ、積み重ねた容器が崩れにくい包装用容器を提供することにある。
上述した目的を達成するために本発明では、シート成形によって形成される蓋体と容器本体からなり、前記蓋体に前記容器本体を積載することで複数個を積み重ね可能な包装用容器であって、前記蓋体は、全面が平面で構成される天板部と、該天板部の周囲に直線状の連設部を介して下向きに連設され、少なくとも前記連設部と連続する部分を平面で構成した側壁部とを備え、前記連設部の表面側の曲率半径は0.6mm以下であり、前記容器本体は、底板部と、該底板部の周囲から下向きに突出する脚部とを備え、前記底板部と前記脚部とで、前記蓋体に対して、下面が開口した断面凹状の積載用凹状部を形成するという手段を用いた。
上記手段によれば、蓋体は、天板部の全面と、側壁部の少なくとも天板部と連続する部分が平面で構成され、しかも、連設部が曲率半径0.6mm以下に設定されて比較的角張った形状であるから、ガラス張りのように内容物の視認性が極めて良好となる。
また、包装用容器を積み重ねる際、下段容器の蓋体に対して積載用凹状部を嵌め込むように上段容器の容器本体を載置することで、上段容器の平面方向のズレや雪崩れを抑止するのであるが、本発明では、上述のように、蓋体の積載用凹状部に嵌り込む部分が平面で構成され、当該部分に凹凸が一切なく、しかも、天板部と側壁部の連設部も角張った形状であるため、上段容器の積載用凹状部を下段容器の蓋体に対して密に嵌め込むことができる。このため、より高度に上段容器のズレや雪崩れを抑止することができる。
また、容器本体についても、積載用凹状部における底板部と脚部とがなす内角部の曲率半径を0.6mm以下とすれば、当該積載用凹状部がより密に蓋体に嵌め込まれ、上述した上段容器のズレ等の抑止能力を高めることができる。
ここで、上述した曲率半径は、値として発明者が最適であるとするものであるが、本発明の作用効果を奏することができる限りにおいて、多少の誤差は許容する。要は、蓋体と積載用凹状部とが、より接触面積を大きくして嵌合することで、上段容器のズレ等の抑止能力を高めることができればよい。また、蓋体について、連設部が直線状であるとは、連設部にリブ等の変形部分がないことを意味する。さらに、連設部の表面側とは、容器外側の外面側を意味する。これに対して、連設部の裏面側、即ち容器内側の内面側は、当然、表面側の曲率半径よりも小さくなるが、具体的な数値については、用いるシート材の厚みや、金型の当該連設部に接するエッジ形状等に依存するため、特定しない。
一方、容器本体における積載用凹状部は、その深さが深ければ深いほど、蓋体に対する嵌め込み深さも大きくなり、上段容器のズレ等の抑止能力が高まるのであるが、本発明では、上述した手段により、下段容器の蓋体に対して上段容器の積載用凹状部が密に嵌り込む構成が実現されるため、積載用凹状部の深さは極限まで浅くすることができる。そこで、本発明では、積載用凹状部の深さを規定する脚部の突出長を5mm以下に設定することもある。この手段によれば、上段容器のズレ等の抑止能力を低下させることなく、脚部の突出長を小さくすることができる。そして、突出長が小さい脚部にあっては、シート成形による容器本体の成形性が良好となり、生産性も向上する。また、脚部の突出長を小さくすることによって積載用凹状部の深さを浅くした場合、積み重ね陳列時においても側面からの視認性を確保し易くなる。
ここまでは、容器本体について、脚部は底板部の周囲から下向きに突出し、いわば積載用凹状部の側壁を構成すること以外、具体的形状は限定していない。この点、本発明では、脚部を底面部と相似形をなすように全周が繋がった形状としてもよく、そうすると、脚部が完全な閉鎖形状となり、容器の積み重ね時に、その全周によって上段容器のズレ等を全方向で抑止できる反面、脚部の成形性が低下し、同時に、蓋体についても、積載用凹状部に合致するように高い精度で成形する必要が生じる。これに対して、底面部の周囲に沿って複数の脚部を間欠的に形成するようにすれば、ズレ等の抑止能力はほとんど低下させることなく、上述した問題を解消することができるので合理的である。特に、複数の脚部を底板部の周囲のうち隅部を避けた位置に形成することにより、前記底板部の隅部に対応する積載用凹状部の角部を開放した構成とすれば、前記角部に脚部が存在する場合と比べて、蓋体における天板部の角部の設計自由度が高まり、引いては前記天板部の角部を視認性が良好な形状とすることができる。
一方、本発明では、容器本体のさらなる具体的構成として、底板部の外周側で上方に立ち上がる本体周壁部と、該本体周壁部から外向きに延びる本体フランジ部と、該本体フランジ部から下向きに延出するスカート部とを備えるものとし、前記スカート部は、その下端縁を前記底板部と前記本体周壁部との間に形成される脚部の下端部と同じレベル位置か、それよりも下方まで延出するという手段を用いる。この手段によれば、何らかの拍子に、もし上段容器の積載用凹状部と下段容器の蓋体の嵌め込みがズレて、上段容器が傾いた姿勢となっても、そのスカート部が下段容器の蓋体の側壁部に引っ掛かり、雪崩れるのを防止することができる。
さらに、本発明では、容器本体の他の構成として、底板部が、上げ底部と、該上げ底部の周囲に段差部を介して一段低く形成される基底部とからなるものとして、前記上げ底部の前記段差部の近傍には、前記段差部の高さ以下の突出長を有して前記上げ底部から下向きに突出するリブを設けるという手段を用いる。この手段では、主に上げ底部に食材等の内容物を載置し、その周辺の基底部は食材等から染み出た汁を受けたり、添付の醤油やわさびなどの小物を添え置く部分として機能する。そして、上述のように、不意に傾いた状態となった上段容器を元の状態(積載用凹状部に蓋体が嵌り込んだ状態)に戻す際、リブがない単なる二段底であると、段差部が下段容器の蓋体の角部に引っ掛かってしまってスムーズに姿勢を修正できないときがあるが、本発明では、リブが下段容器の蓋体の角部に乗り、前記段差部が角部に引っ掛かるのを防止するため、傾き状態にある上段容器をスムーズに元の状態に戻すことができる。
また、上述したリブは、底板部、特に食材等を載置する上げ底部を補強するのであるが、より具体的な態様として、上げ底部の隅部を隅切状に横断して、両端を基底部の隣合う二辺に連結した平面視直線状とすれば、上げ底部の撓みや捻れをより確実に防止することができる。
なお、リブは、段差部の高さを超える突出長とすると、上段容器が傾いたときに、元々形成されている上げ底と基底部との間の段差部とは別に、蓋体の角部が引っ掛かるような新たな段差部が形成されてしまうため、本発明では、上述のように、段差部の高さ以下の突出長として、元からある段差部への引っ掛かりを解消している。
本発明の包装用容器によれば、蓋体を通じた視認性が極めて良好で、積み重ねた容器も崩れにくい。また、上段容器が傾いて崩れかかったとしても、そのまま雪崩れることがなく、しかも、スムーズに上段容器を元の状態に戻すことができる。
本発明の一実施形態に係る包装用容器の斜視図 同、蓋体の平面図 同、蓋体の側面図 図2におけるA−A線端面図 図2におけるB−B線端面図 本発明の成型方法を示す工程図 同、容器本体の平面図 同、容器本体の側面図 図7におけるC−C線端面図 同、包装用容器を積み重ねた際の蓋体と容器本体の関係を示す説明図 同、位置ズレを起こして容器本体が傾いた状態を示す説明図 同、傾いた容器本体を元の位置に修正する手順を示した説明図 別実施形態に係る容器本体の平面図 図13におけるD−D線端面図 同、傾いた容器本体を元の位置に修正する手順を示した説明図 リブの変形例を示す容器本体の要部平面図
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に従って説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る包装用容器の斜視図であり、蓋体10と容器本体20を分離して示したものであり、以降、蓋体10、容器本体20の順に、それぞれの構成を詳述する。
まず蓋体10の構成を詳説すると、図2・3は、蓋体10のみを示した平面図と側面図であり、容器本体20の開口縁部に外側から装着するフランジ部11を有し、さらに、フランジ部11の側面には本体嵌合部21に嵌合する凹状の蓋体嵌合部12を有する。そして、容器本体20に収容した内容物を保護する部分を、天板部1と、その周囲に連設される側壁部2とで構成している。
天板部1は全面が平面で構成される平面視長方形である。そして、当該天板部1の四辺それぞれには、連設部3を介して側壁部2が連設している。連設部3それぞれは天板部1の四辺に沿った水平方向の直線状であるが、全体的に見れば、天板部1と同じ平面視長方形をなす。
側壁部2は、この実施形態の場合、図3によく示されるように、上段平面部4と下段平面部5を境界部6を介した二段構成としている。このうち上段平面部4は、上述した水平方向の連設部3を介して天板部1に連設されつつ、左右に隣合う上段平面部4同士は上下方向に直線状をなす連設部7で連設されている。一方、下段平面部5は境界部6を介して上段平面部4と連設しつつ、左右に隣合う下段平面部5同士は三角形状の面取り部8を介して連設している。ここで、上段平面部4と下段平面部5は、フランジ部11側から天板部1側に向かう立ち上がり角度が同一であって、いわゆる面一であるから、実際には図示のように直線状の境界部6は存在しないのであるが、隣合う同士の連設構成が、上段平面部4では直線状の連設部7、下段平面部5では三角形状の面取り部8という違いがあるため、説明の便宜上、境界部6とした。
なお、側壁部2には、下段平面部5とフランジ部11にまたがって、容器外側に膨出するスタック用突部9を形成している。これによって蓋体10同士を重ね合わせたときに、蓋体同士が完全に嵌り込んでしまうことを防止し、内容物(食材等)を収容した容器本体20への閉蓋作業時に、蓋体10を一つずつ取り出しやすくしている。このスタック用突部9を除けば、側壁部2は天板部1と同様に全面を平面で構成しているといえ、本発明の特徴的構成の一つである。
上記蓋体10のさらなる特徴的構成を、図4・5にしたがって説明すると、まず、天板部1と側壁部2(上段平面部4)とがなす二面角は、剛性を確保するための好ましい例として、蓋体10の長辺側、短辺側とも90°超、105°以下に設定している。具体的には、長辺側の二面角θ1は、図4に示すように、97.0°に設定しており、短辺側については図示を省略するが、やはり90°超、105°以下に設定している。また、蓋体10のコーナー部における天板部1と連設部7とのなす角θ2は、図5に示すように、100.0°に設定している。なお、長辺側と短辺側の二組の二面角は、上述した範囲であれば、異なる角度に設定することができる。このように角度を異にすることで、内容物を収容した容器を陳列した際に、角度が同一のものより陳列の見栄えに変化を持たせることができ、顧客吸引性を高めることができる。
さらに、天板部1と側壁部2(上段平面部4)との連設部3、及び側壁部2(上段平面部4)同士の連設部7において、その表面側の曲率半径Rは全て0.4mmに設定している。この数値も一例であり、より小さく設定することが好ましいが、0.6mm以下であれば、本発明の目的は達成することができる。
天板部1と側壁部2とを上述した構成とすることで、剛性を保持しつつ、視認性が良好な蓋体10となる。つまり、剛性については、天板部1を側壁部2によってほぼ垂直に支持するため、耐荷重が高まり、連設部3・7を曲率半径が極めて小さい角張った形状に形成することで、曲げや捻りに対する耐力が高まる。
視認性については、天板部1は全面が平面であり、側壁部2も、上段平面部4が全面的に平面であって、下段平面部5ではスタック用突部9を除けば平面で構成されているため、真上や斜め上からはもちろん、真横からも、内容物を歪みがない状態で鮮明に見ることができる。
なお、蓋体10は、無色透明であることが、最も視認性を高めることができるが、色彩や透明度について限定するものではない。また、成型素材、即ちシート材については、従来公知の熱可塑性樹脂から選択することができるが、PBT樹脂、PEN樹脂、PET樹脂、PETG樹脂、SPG樹脂などの熱可塑性ポリエステル系樹脂が好適である。とりわけ、作業性、成型性、コストに優れたPET樹脂を選択することが好ましい。
さらに、PET樹脂製のシート材を素材として蓋体10を成型する場合は、IV値(JIS K7367−1に準拠)が0.70〜0.85のPET樹脂により、水分率(JIS K0113に準拠したカールフィッシャー電量滴定法)が1500PPM未満で、厚みが0.10〜0.80mmのシート材を用いることが好ましい。なお、シート厚は0.20〜0.50mmの範囲であれば、上述した剛性と視認性をより高度な次元で両立することができる。
次に、上記蓋体10の成型方法を、図6にしたがって説明する。同図の(a)〜(e)は、蓋体10の成型工程を示す概念図であり、まず、上述した熱可塑性樹脂製のシート材30を両面ヒータ31により加熱して軟化させる(図6(a))。そして、軟化状態にあるシート材30を金型(雄型)32とプラグ33の間に搬送し(図6(b))、金型32を上昇させて、その成型面をシート材30に押し当てる(図6(c))。この状態で、シート材30を金型32との間で密封するようにプラグ33を作動させ、金型32に貫通して設けた多数の吸引孔32aを通じて真空引きを行う(図6(d))。そして、金型32とプラグ33を元の位置に戻して離型し(図6(e))、その後、余剰部をカットし、トリミングを行うことで蓋体10を得ることができる。
ここでは、蓋体10の成型方法として真空成型法を説明したが、軟化したシート材を圧縮空気によって金型に密着させる圧空成型法を採用してもよく、これら真空成型法と圧空成型法を同時に採用することも可能である。
続いて、容器本体20の構成を詳説する。この実施形態における容器本体20は、図1と共に図7・8に示すように、底板部22と、その外周側で上方に立ち上がる本体周壁部23と、該本体周壁部23から外向きに延びる本体フランジ部24と、該本体フランジ部24から上述した本体嵌合部21を介して下向きに延出するスカート部25を備えている。底板部22は蓋体10の天板部1とほぼ同じ面積を有する平面視長方形である。そして、底板部22に食材等の内容物を載置した後、蓋体10を被せ、両者の蓋体嵌合部12と本体嵌合部21とを嵌合することで閉蓋作業が完了する。このように閉蓋した包装用容器における剛性と視認性については既に詳述したとおりである。
なお、この実施形態では、底板部22を上げ底状としている。即ち、底板部22は、内方側を上げ底部22aとして、その周囲を取り巻いて段差部22bを介し一段低い基底部22cを形成している。このうち上げ底部22aは内容物を載置する主要部であり、その回りの基底部22cは食材等から染み出たドリップや余分な油を受けると共に、必要に応じて添付される醤油やわさび等の小物を添え置く部分としても機能する。
そして、底板部22(基底部22c)の外周であって、本体周壁部23の内側には、複数の脚部26を間欠的に設けている。この実施形態の場合、脚部26は、容器本体20の長辺部分と短辺部分それぞれに二つずつ、合計8箇所に平面視直線状のものを設けている。ここで、各脚部26を意図的に底板部22の隅部22dを避けて設けていることも本実施形態の特徴の一つである。なお、この脚部26は、必ずしも文字通りに容器本体20(包装用容器)を支持する部分ではなく、上述したスカート部25の延出長が十分長い場合は、当該スカート部25が実質的に容器本体20の脚として機能する場合もある。
そして、脚部26は、図9に示すように、底板部22から下向きに突出して形成しており、当該脚部26の内側には底板部22とによって、下面が開口した断面凹状の積載用凹状部27を構成している。この実施形態では、脚部26を間欠的に設けている結果、積載用凹状部27は、厳密には、当該脚部26を通る断面のみが凹状となるが、後述するように、蓋体10を嵌め込む機能は達成される。また、底板部22が上げ底状であることに対応して、積載用凹状部27の天面部分は二段構成となるが、この実施形態では、基底部22cを基準面として天面を構成している。そのうえで、脚部26と基底部22cとで形成される積載用凹状部27の内角部27aの曲率半径R1を、蓋体10の連設部3の表面側の曲率半径Rに対応して、0.6mm以下に設定している。なお、前記内角部27aの角度は限定しないが、蓋体10における天板部1と側壁部2(上段平面部4)とがなす二面角に対応させることが、嵌め込みやすさと水平方向のズレを防止する点で有効である。
そして、上述した容器本体20を備えた内容物入りの包装用容器を何段か平積みの状態で積み重ねるときは、図10に示すように、下段容器の蓋体10に積載用凹状部27を嵌め込むようにして上段容器の容器本体20を積載する。このように積み重ねた場合、本発明では、蓋体10の嵌め込まれる上部と、容器本体20の積載用凹状部27の内面の立体形状がほぼ一致しており、特に、蓋体10における連設部3の表面側の曲率範囲Rと、容器本体20における積載用凹状部27の内角部の曲率半径R1とが一致、若しくは近似した対応関係にあるため、堅固に積み重ね状態を保持することができる。
なお、脚部26の突出長によって積載用凹状部27の深さが決定され、当該深さが深ければ深いほど嵌め込み状態の保持力が高まるが、本発明では、上述したように、蓋体10については天板部1と側壁部2を平面で構成したこと、及び、蓋体10における連設部3の表面側の曲率範囲Rと、容器本体20における積載用凹状部27の内角部27aの曲率半径R1を一致、若しくは近似させた対応関係とすることによって、堅固に積み重ね状態を保持することができるため、積載用凹状部26の深さを極限まで小さくすることができる。具体的には、基底部22cを基準として脚部26の突出長は5mmあれば十分であり、より短くすることで、容器本体20の成形性を良好にして、生産性の向上に寄与する。
また、この実施形態では、脚部26について、上述したように、底板部22の隅部22dへの配置を回避し、意図的に積載用凹状部27は角部(コーナー部)が開放された態様(角部がない態様)としている。当該態様によって、蓋体10の設計自由度が高まり、視認性を優先した構成とすることができるので、より好ましい構成である。これに対して、底板部22の隅部22dに沿って例えばL字状の脚部26を設け、積載用凹状部の角部を形成した場合は、蓋体10の天板部1も積載用凹状部の前記角部に正確に合う形状としなければならず、蓋体10の成形性に制約が生じる。ただし、本発明において、このような構成を完全に排除することまでは予定しておらず、任意に採用すればよい。
このように、本発明では、平積みした包装用容器に横からの外力や多少の振動が加わっても堅固に積み重ね状態(積載用凹状部への嵌め込み状態)を保持するのであるが、例えば、消費者が容器を手に取った後などは、正規の状態から位置ズレを起こし、積載用凹状部27の嵌め込みが外れたまま、上段容器の容器本体20が下段容器の蓋体10に斜めの状態となることがある。図11は、何らかの原因で、積載用凹状部27の嵌め込みが外れて、上段容器の容器本体20が下段容器の蓋体10に斜めの状態となったところを示している。このように上段容器が傾くと、従来の構成では歯止めが効かず、そのまま上段容器が雪崩れてしまうおそれがあった。しかし、本発明によれば、容器本体20のスカート部25の延出長を十分長くとっているため、容器本体20が傾いても、スカート部25の下端縁25aが下段容器の蓋体10の上角部(側壁部2)に引っ掛かり、上段容器が崩落することを防止することができる。特に、蓋体1の連設部3・7を曲率半径が極めて小さい角張った形状に形成しているので、この部分も含めてスカート部4の下端縁25aが引っ掛かりやすくなっている。この場合のスカート部25の延出長は、蓋体10の大きさ等にもよるが、少なくとも脚部26の下端部26aと同じレベル位置とし、より好ましくは、脚部26の下端部26aよりも下方に飛び出る延出長とする。
一方、上述のように傾いた上段容器を元に戻すには、図12に示すように、容器本体20を傾きを解消する方向に少しずつスライドさせればよい(同図(a)・(b))。しかし、容器本体20の内容物の重さ等によっては、途中で下段容器の蓋体10の上角部(連設部3に相当)に上段容器の段差部22bが引っ掛かってしまい、それ以上、上段容器をスライドさせることが難しくなることがある。
この点を改良した容器本体40の別実施形態を図13・14にしたがって説明すると、当該容器本体40においても、底板部41について、内方側を上げ底部42とし、その周囲に段差部43を介して一段低い基底部44を形成した構成は上記実施形態と同じであるが、ここでは、段差部43の近傍に、前記上げ底部42から下向きに突出する、平面視矩形状のリブ45を設けている。より具体的には、リブ45は、上げ底部42の四隅に位置して設けており(図13)、その突出長H1は段差部43の高さH0とほぼ同じ長さに設定している。
このようなリブ45を設けた容器本体40によれば、上段容器が傾いたとしても、下段容器の蓋体10の上角部にリブ45が乗り上げ(図15(a))、上段容器を傾きが解消する方向にスライドさせる間も、リブ45がガイドとなって下段容器の蓋体10の天板部1を摺接し(図15(b))、その外側に位置する段差部43が一度も蓋体10の上角部に引っ掛かることなく、上段容器を元の位置にスムーズに戻すことができる(図15(c))。
なお、このリブ45は、上述したガイド機能の他、底板部41を補強する機能も発揮するが、その突出長H1をあまり大きくすると、元ある段差部43とは別に、下段容器の蓋体10の上角部が引っ掛かってしまうような新たな段差部が生じるうえ、容器本体40の成形性にも影響する。このため、本発明では、リブ45は、その突出長H1を段差部43の高さH0以下に設定することとした。
この点、図16に示す変形例では、リブ50について、上げ底部51の隅部52を隅切状に横切り、しかも、その両端を段差部53を介して隣合う長辺側の基底部53aと短辺側の基底部53bそれぞれに連結した平面視直線状に形成している。したがって、当該リブ50を比較的小さい突出長としながらも、上げ底部51の撓みや捻れをより確実に防止する補強機能を発揮する。もちろんリブ50は上述したガイド機能によって、崩れかかった上段容器をスムーズに元の位置に戻すことができるのである。
1 天板部
2 側壁部
3・7 連設部
4 上段平面部
5 下段平面部
6 境界部
8 面取り部
9 スタック用突部
10 蓋体
20、40 容器本体
21 本体嵌合部
22、41 底板部
22a、42、51 上げ底部
22b、43、53 段差部
22c、44、53a・53b 基底部
23 本体周壁部
24 本体フランジ部
25 スカート部
26 脚部
27 積載用凹状部
30 シート材
31 ヒータ
32 金型(雄型)
32a 吸引孔
33 プラグ
45、50 リブ

Claims (7)

  1. シート成形によって形成される蓋体と容器本体からなり、前記蓋体に前記容器本体を積載することで複数個を積み重ね可能な包装用容器であって、
    前記蓋体は、
    全面が平面で構成される天板部と、
    該天板部の周囲に直線状の連設部を介して下向きに連設され、少なくとも前記連設部と連続する部分を平面で構成した側壁部とを備え、
    前記連設部の表面側の曲率半径は0.6mm以下であり、
    前記容器本体は、
    底板部と、
    該底板部の周囲から下向きに突出する脚部とを備え、
    前記底板部と前記脚部とで、前記蓋体に対して、下面が開口した断面凹状の積載用凹状部を形成した
    ことを特徴とする包装用容器。
  2. 積載用凹状部において底板部と脚部とがなす内角部の曲率半径は0.6mm以下である請求項1記載の包装用容器。
  3. 積載用凹状部の深さを規定する脚部の突出長は5mm以下である請求項1または2記載の包装用容器。
  4. 積載用凹状部は、底板部の周囲のうち隅部を避けた位置に、複数の脚部を形成することにより、前記底板部の隅部に対応する角部が開放されている請求項1、2または3記載の包装用容器。
  5. 容器本体は、さらに、底板部の外周側で上方に立ち上がる本体周壁部と、該本体周壁部から外向きに延びる本体フランジ部と、該本体フランジ部から下向きに延出するスカート部とを備え、前記スカート部は、その下端縁が前記底板部と前記本体周壁部との間に形成される脚部の下端部と同じレベル位置か、それよりも下方まで延出されている請求項1から4のうち何れか一項記載の包装用容器。
  6. 底板部は、上げ底部と、該上げ底部の周囲に段差部を介して一段低く形成される基底部とからなり、前記上げ底部の前記段差部の近傍には、前記段差部の高さ以下の突出長を有して前記上げ底部から下向きに突出するリブを設けた請求項1から5のうち何れか一項記載の包装用容器。
  7. リブは、上げ底部の隅部を隅切状に横断して、両端を基底部の隣合う二辺に連結した平面視直線状である請求項6記載の包装用容器。
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