JP6925138B2 - 包装用容器 - Google Patents

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Description

本願発明は、容器本体と蓋体とからなる包装用容器に関し、特に、複数段に段積み可能な包装用容器に関する。
従来から、惣菜やご飯等を収容する容器本体と、当該容器本体に嵌合可能な蓋体とからなる包装用容器が、スーパーやコンビニエンスストア等で使用されている。そして、この包装用容器は上下に段積みして運搬や陳列されるため、上下に段積みされた包装容器が横ずれしないように防止する必要がある。
例えば、特許文献1の包装用容器は、容器本体と蓋体とからなる包装用容器である。この蓋体は、上面と当該上面から下方へ連なる周壁とを備え、さらに、上面のコーナー部に陥没を備えている。そして、容器本体の底面には、前記陥没に係合する突起が設けられており、段積み時に、容器本体の突起が蓋体の陥没に係合して、横ずれ防止を実現している。
また、特許文献2の包装用容器も、容器本体と蓋体とからなる包装用容器である。この蓋体は、天板部と当該天板部から下方へ連なる側壁部とを備えている。そして、容器本体の底面には脚部が設けられ、当該脚部の内側面は、蓋体の上に容器本体を積み重ねたときに、蓋体の側壁部と密着嵌合する形状となっている。そのため、段積み時に、容器本体の脚部の内側面と蓋体の側壁部が密着嵌合して、横ずれ防止を実現している。また、蓋体の天板部の四隅には、滑らかな球面円弧状のコーナー部が形成されており、段積み時に、容器本体の脚部が、コーナー部の球面円弧に沿って、滑り込むようにして嵌め込まれる。そのため、多少ずれた状態で積み重ねられても、そのズレが修正されるようにして確実に嵌合され、段積みのし易さを実現している。
ところで一般に、バックヤードでの作業場では、作業員が食品を容器本体に収納し、手
で蓋体を持って容器本体を閉じている。その後、作業員は、コンテナに容器を収納したり、売り場で陳列する際に、容器を段積みしている。そして、この作業は、効率性を重視するため短時間で完了する必要があり、作業員にとって蓋体の持ちやすさは、作業性に大きく影響する重要な要因となっている。
そして、上記特許文献1及び特許文献2の包装用容器の蓋体は、天板部と当該天板部から下方へ連なる側壁部とを備えているが、蓋体の持ちやすさを考慮した工夫はなされていないものであった。さらには、当該特許文献1及び特許文献2の包装用容器は、容器本体の底部に突起部を備えているが、蓋体の嵌合時や容器の段積み時に、上方からの荷重が当該突起部に応力が集中して潰れてしまう恐れがあった。
その点、特許文献3の容器の蓋体は、人の指で持ちやすいように、蓋体の側壁の上端に凹部が形成されている。しかしながら、蓋体の側壁の上端に凹部を形成したことで、容器内の内容物が見えにくくなり、蓋体の視認性が悪くなっていた。さらには、当該特許文献3の容器は、容器の段積みを行うことを想定しておらず、段積み時の横ずれ防止や、段積みのし易さについては全く考慮されていなかった。
実開平7-24731 特開2004-155466 実開平4-80831
そこで、本願発明は、上記問題に鑑み、段積みがし易く尚且つ横ずれを防止でき、更に視認性もよく、蓋体が持ちやすい包装用容器を提供する。
上記課題を解決するために、本願発明の請求項1に係る包装用容器は、天板と、当該天板に連続する側壁と備えた蓋体と、底壁と、当該底壁から立ち上がる側壁とを備え、前記蓋体が嵌合可能な容器本体とからなる多角形の包装用容器であって、前記蓋体は、前記天板の辺部に前記側壁へと連続する傾斜面と、前記天板のコーナー部にコーナー凹部とを備え、前記容器本体は、前記底壁の辺部に下方へ膨出する脚部と、前記底壁のコーナー部に突起部とを備え、前記容器本体を前記蓋体の上に積み重ねたときに、前記容器本体の脚部の内側面が、前記蓋体の傾斜面に当接し、さらに前記容器本体の突起部が、前記蓋体のコーナー凹部に係合することを特徴とする。
上記特徴によれば、容器本体の脚部の内側面が蓋体の傾斜面に当接しているので、上下の包装用容器がズレた状態で段積みされていても、容器本体の自重又は下方への外力により、脚部が傾斜面上を滑り落ちるようにして、上下の包装用容器のズレは自動的に修正され、正確な段積みを容易に行うことができるのである。
さらに、上側の容器本体の突部が下側の蓋体のコーナー凹部に係合するので、段積みされた包装用容器が、外力等を受けて不用意に横ズレするのを効果的に防止できる。
さらに、この傾斜面は斜めに傾斜しているので、例えば、天板の上に載せた手のひらから少し曲げた指に沿うように密着しやすく、指で蓋体を持ち易くなるのである。蓋体の嵌合時や容器の段積み時には、上方からの荷重が容器本体の底部に備えた突起部のみならず、脚部にも応力が分散されるため、潰れる恐れがない。また、従来は、指で持ちやすいように側壁の上端にコーナー凹部を設けていたため、蓋体の視認性が悪くなっていたが、本願発明の包装用容器によれば、天板の辺部と側壁との間に傾斜面を設け、その傾斜面により蓋を持ちやすくしたので、蓋体の視認性が悪くなることはない。
さらに、本願発明の請求項2に係る包装用容器は、前記蓋体は、前記天板の全ての辺部に前記傾斜面を備え、前記容器本体は、前記底壁の全ての辺部に前記脚部を備えることを特徴とする。
上記特徴によれば、上側の包装用容器が縦横のいずれかの方向へズレて段積みされたとしても、いずれかの脚部と傾斜面との間で、段積みのズレの修正機能が働く。つまり、包装用容器の段積み方向に関係無く、自動的にズレの修正機能が働くので、段積みの作業性がよくなる。
さらに、本願発明の請求項3に係る包装用容器は、前記蓋体の前記側壁は、内側に凹んだ側壁凹部を備えることを特徴とする。
上記特徴によれば、側壁は内側に凹んだ側壁凹部を備えるので、縁部と側壁との間の幅が広がり、指の先端側を入れる空間が確保されている。さらに、側壁凹部は内側に凹んでいるので、指の先端に密着し易い。そのため、片手でも蓋体を持ちやすくなるのである。
本願発明の包装用容器は、段積みがし易く尚且つ横ずれを防止でき、更に視認性もよく、蓋体が持ちやすい。
(a)は本願発明の包装用容器の蓋体の平面図、(b)はA−A端面図、(c)は蓋体の側壁周辺を斜め上方から拡大して示した斜視図である。 (a)は本願発明の包装用容器の容器本体の平面図、(b)はB−B端面図、(c)は容器本体の側面図である。 (a)は本願発明の包装用容器を段積みした状態の側面図、(b)はC−C端面図であって、脚部と傾斜面周辺を拡大して示した端面図、(c)は段積みした状態の包装用容器の突起部と凹部周辺を拡大した側面図である。 (a)は、ズレた状態で段積みされた本願発明の包装用容器の側面図、(b)は、図4(a)に示す状態を、図1(b)に示す蓋体の端面図と図2(b)に示す容器本体の端面図によって表した端面図、(c)及び(d)は、図4(b)に示す状態からズレが修正されていく過程を示した端面図である。 (a)は本願発明の包装用容器の蓋体の側壁周辺を拡大して示した平面図、(b)から(e)は、D−D端面図であって、様々な蓋の持ち方を示した端面図である。
100 蓋体
110 天板
111 辺部
120 傾斜面
130 側壁
160 コーナー凹部
200 容器本体
210 底壁
211 辺部
220 脚部
221 内側面
230 側壁
260 突起部
300 包装用容器
以下に、本願発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本明細書において、「上方」とは、包装用容器の容器本体の開口面を上にして水平面上に載置した際に、鉛直方向における上方に向かう方向のことであり、「下方」とは鉛直方向における下方に向かう方向のことであり、「横」とは水平方向に向かう方向のことであり、「縦」とは、水平面において「横」に対して直角の方向のことである。
まず、図1には、本願発明の包装用容器300の蓋体100を示す。図に示すように、蓋体100は下方に開口した浅皿型形状であり、平面視略四角形の天板110と、当該天板110から斜め下方へ向けて連続する傾斜面120と、当該傾斜面120から下方へ向けて連続する側壁130とを備える。この側壁130の下端部には嵌合凸部140が設けられ、さらに、この嵌合凸部140より外側には、横方向へ延びる縁部150が設けられている。また、嵌合凸部140の底面には、複数のリブ141が周方向に沿って設けられている。そして、この傾斜面120、側壁130、嵌合凸部140、及び縁部150は、蓋体100の周方向へ全周にわたり連続して設けられている。なお、蓋体100の四隅には、縁部150から横方向へ延出した摘まみ部170が形成されている。
また、傾斜面120は、平坦な天板110の辺部111から、側壁130の上端に向けて傾斜する平坦面となっている。この傾斜面120と側壁130との間には凸形状の屈曲部122が形成されており、その屈曲部122の両端には、屈曲部122を補強するための凸形状のリブ123が形成されている。
また、側壁130には、内側に湾曲した曲面形状により、内側に窪んだ側壁凹部131が形成されている。図1(a)に示すように、側壁130は内側に窪んだ側壁凹部131を備えるため、側壁凹部131と、当該凹部131と相対する縁部150との間の幅が広くなっている。また、側壁130は、図1(b)に示すように、嵌合凸部140に向けて僅かに傾斜しており、側壁凹部131も同様に嵌合凸部140に向けて僅かに傾斜している。
また、天板110の四隅の各コーナー部(角部)には、隣接する傾斜面120の間にコーナー凹部160が形成されている。このコーナー凹部160は、天板110の表面から下方へ凹んだ形状をしており、その周囲は凸形状のリブ121で補強されている。
なお、傾斜面120は、図1に示すように、天板110の全ての辺部111に設けられているが、これに限定されることはなく、少なくとも一つ以上の辺部111に傾斜面120を設けることができる。また、側壁凹部131は、内側に湾曲した曲面形状をしているが、これに限定されることはなく、内側に窪んだ形状であれば、その他の形状も採用できる。
次に、図2には、本願発明の包装用容器300の容器本体200を示す。図に示すように、容器本体200は、上方に開口した深皿型形状であり、平面視略四角形の底壁210と、当該底壁210の辺部211から下方に膨出した脚部220と、当該脚部220から立ち上がるように形成された側壁230とを備える。この側壁230の上端には段部231が、当該段部231の上端には嵌合凹部240が設けられ、さらに、この嵌合凹部24
0の外側には、横方向へ延びる縁部250が設けられている。そして、脚部220、側壁230、段部231、嵌合凹部240、及び縁部250は、容器本体200の周方向へ全周にわたり連続して設けられている。
また、脚部220の内側面221は、平坦な底壁210の辺部211から、脚部220の底部222に向けて傾斜する平坦面となっている。この内側面221は、蓋体100の傾斜面120と対応した形状をしており、後述するように、容器本体200を蓋体100の上に積み重ねたときに、蓋体100の傾斜面120に沿うように当接できるように構成されている。
また、底壁210の四隅の各コーナー部(角部)には、底壁210から下方へ膨出するように、突部260が形成されている。この突部260は、後述するように、容器本体200を蓋体100の上に積み重ねたときに、蓋体100のコーナー凹部160に係合できるように構成されている。
なお、本実施形態に係る蓋体100及び容器本体200は、シート成形(例えば、真空成形、圧空成形、熱盤成形)可能な、厚さが0.2〜1.0mm程度のシート状の素材を用いるものであり、例えば、蓋体100の素材としては、中身の視認性を確保し、適度な弾性を有するように、A−PET、透明性のある二軸延伸ポリスチレン(OPS)、又はポリプロピレン(PP)を、容器本体200の素材としては、A−PET、フィラー入りポリプロピレン(PPF)、又はポリスチレン(PS)を用いることができる。また、蓋体100及び容器本体200は、平面視四角形であるが、この他にも、平面視多角形であれば、適宜変更することができる。
では、次に、図1に示す蓋体100を、図2に示す容器本体200へ被蓋した状態の包装用容器300について、図3を参照して説明する。また、図3では、上下の包装用容器300が、横方向にズレることなく正確に段積みされた状態を示している。
まず、図3(a)及び(b)に示すように、包装用容器300は、容器の全周にわたり、蓋体100の嵌合凸部140が容器本体200の嵌合凹部240に内嵌合して密閉され、そして、密閉された包装用容器300が上下に段積みされている。また、図1(a)及び図3(b)に示すように、嵌合凸部140の底面にはリブ141が形成されているので、仮に嵌合凸部140と嵌合凹部240の間に内容物が噛み込んでも、リブ141に外界からの光(例えば、売り場の照明等)が反射して、内容物の噛み込みを目立ちにくくする。さらに、図3(b)に示すように、嵌合凹部240より内側に段部231を備えており、この段部231を、内容物を収容する際の目安として利用すれば、嵌合凹部240と内容物との間に距離ができるため、内容物が噛み込むことを未然に防止できる。
次に、この段積みされた状態を具体的に説明すると、図3(b)に示すように、上側に積まれた容器本体200の脚部220の内側面221が、下側の蓋体100の傾斜面120に沿うように当接している。同様に、容器本体200の各辺部211に形成された全ての内側面221も、それぞれに対応する傾斜面120に当接している。したがって、上下に段積みされた包装用容器300は、縦横にズレることなく、安定して段積みされている。
また、図3(c)に示すように、上に積まれた容器本体200の突部260が、下側の蓋体100のコーナー凹部160に係合している。同様に、容器本体200の各コーナー部に形成された全ての突部260も、それぞれに対応するコーナー凹部160に係合している。したがって、上下に段積みされた包装用容器300は、外力等が加わっても不用意に縦横にズレることなく、安定して段積みされている。
では、次に図4を参照して、上側の包装用容器300が横にズレて段積みされた状態について説明する。
まず、図4(a)及び(b)に示すように、上側の包装用容器300が、下側の包装用容器300に対して横方向にズレて段積みされたため、上側の容器本体200の突部260が下側の蓋体100のコーナー凹部160に係合していない。また、上側の容器本体200の脚部220が下側の蓋体100の天板110に乗り上げてしまい、上側の包装用容器300は斜めに傾いた状態となっている。
そこで、図4(c)に示すように、作業者は、上下に包装用容器300を正確に段積みするために、上側の包装用容器300に横方向の力Fを加える。上側の包装用容器300の容器本体200の脚部220は、水平方向へ延びる平坦な天板110の上を滑るように横方向へ移動し、天板110の辺部111を超えて傾斜面120まで移動し、蓋体100の傾斜面120に当接した状態となる。そして、蓋体100の傾斜面120は下方へ傾斜し、脚部220の内側面221は傾斜面120に当接しているので、容器本体200の自重又は下方への外力により、脚部220は傾斜面120上を滑り落ちていく。すると、図4(d)に示すように、上側の容器本体200の内側面221と下側の蓋体100の傾斜面120は接触し、上下の包装用容器300はズレることなく正確に段積みされた状態になる。
このように、本願発明の包装用容器300によれば、脚部220の内側面221が蓋体100の傾斜面120に当接しているので、上下の包装用容器300がズレた状態で段積みされていても、図4(c)に示すように、容器本体200の脚部220が蓋体100の傾斜面120に当接していれば、容器本体200の自重又は下方への外力により、脚部220は傾斜面120上を滑り落ちる。そして、図4(d)に示すように、上下の包装用容器300のズレを修正して、正確に段積みされた状態となる。その結果、本願発明の包装用容器300によれば、上下の包装用容器300が多少ズレた状態で段積みされていても、自動的にズレを修正するので、正確な段積みを容易に行うことができるのである。
さらに、図4(d)に示すように、容器本体200の内側面221と蓋体100の傾斜面120は互いに一致する形状をしているので、互いに密着することができる。そのため、上側の包装用容器300がズレにくく、安定した段積みを実現できる。なお、内側面221と傾斜面120とは互いに一致する形状に限定されず、内側面221と傾斜面120との傾斜角度が多少異なっていてもよい。両者の傾斜角度が多少異なっていても、内側面221の一部が傾斜面120に沿うように当接し、脚部220が傾斜面120上を滑り落ちる様にして、自動的にズレを修正できるからである。
また、容器本体200は底壁210の全ての辺部211に脚部220を備え、蓋体100は天板110の全ての辺部111に傾斜面120を備えているので、上側の包装用容器300が縦横のいずれかの方向へズレて段積みされたとしても、いずれかの脚部220と傾斜面120との間で、上述したズレの修正機能が働く。すなわち、包装用容器300の段積み方向に関係無く、自動的にズレの修正機能が働くので、段積みの作業性がよくなる。
また、図4(d)に示すように上下に包装用容器300が正確に段積みされると、図3(c)に示すように上側の容器本体200の突部260が下側の蓋体100のコーナー凹部160に係合する。そのため、段積みされた包装用容器300が、外力等を受けて不用意に横ズレすることを効果的に防止できる。さらに、コーナー凹部160は、蓋体100の天板110の全てのコーナー部に設けられ、突部260は、容器本体200の底壁210の全てのコーナ
ー部に設けられているので、縦横のいずれの方向においても、外力等を受けて不用意に横ズレすることを効果的に防止できる。
なお、コーナー凹部160は、図1に示すように、蓋体100の天板110の全てのコーナー部に設けられているが、これに限定されることはなく、少なくとも一つ以上のコーナー部にコーナー凹部160を設けることができる。同様に、突部260は、図2に示すように、容器本体200の底壁210の全てのコーナー部に設けられているが、これに限定されることはなく、少なくとも一つ以上のコーナー部に突部260を設けることができる。
また、図3(c)に示すように、包装用容器300が上下に段積みされた状態では、突部260の底部261は、コーナー凹部160の底部161から離間している。そのため、段積み時に、突部260の底部261がコーナー凹部160の底部161に当接して、容器本体200のコーナー部付近が浮いてしまうことを防止できる。その結果、脚部220の内側面221が蓋体100の傾斜面120に確実に当接でき、ズレの修正機能を確実に発揮できるのである。また、図4(d)に示すように、ズレが修正された後に、容器本体200の内側面221と蓋体100の傾斜面120とが確実に密着できるため、上側の包装用容器300がズレにくく、安定した段積みをより一層実現できる。
では、次に図5を参照して、本願発明の包装用容器300の蓋体100の持ちやすさについて説明する。なお、蓋体100の持ち方には様々な方法が考えられるため、以下で説明する蓋体100の持ち方は一例を示すものであって、これに限定されるわけではない。そして、図5(b)から(e)では、作業者の指Hが蓋体100の各部分(傾斜面120や側壁130)に接触し、その他の指(図示していない)で蓋体100の任意の他の部分に接触することで、少なくとも二本の指で蓋体100を把持することを想定している。
まず、図5(b)に示す蓋体100の持ち方では、人の指Hが、蓋体100の傾斜面120に接触している。そして、この傾斜面120は斜めに傾斜しているので、例えば、平坦な天板110の上に載せた手のひらから少し曲げた指Hに沿うように密着しやすく、指Hで蓋体100を持ち易くなるのである。また、従来は、指で持ちやすいように側壁の上端に凹部を設けていたため、蓋体100の視認性が悪くなっていたが、本願発明の包装用容器300によれば、天板110の辺部111と側壁130との間に傾斜面120を設け、その傾斜面120により蓋を持ちやすくしたので、蓋体100の視認性が悪くなることはない。さらに、人が蓋体100を斜め上方から見ても、斜めに傾斜した傾斜面120から蓋体100の内部が良く見え、視認性が良いのである。また、傾斜面120を平坦な傾斜面としたので、傾斜面120から蓋体100の内部を覗いても、歪んで見える事が無く、視認性が良好である。
次に、図5(c)に示す蓋体100の持ち方では、人の指Hの腹が、蓋体100の傾斜面120に密着しつつ、指Hの先端側が屈曲部122や凸形状のリブ123に係止して、指Hが滑りにくくなっている。そのため、片手でも蓋体100を持ちやすくなっていて、更に作業者が手袋を着用していた場合であっても、指Hが滑りにくくなっているのである。
次に、図5(d)に示す蓋体100の持ち方では、人の指Hの先端側が側壁130に接触しつつ、指Hの腹が傾斜面120に密着している。そして、側壁130は内側に凹んだ側壁凹部131を備えるので、縁部150と側壁130との間の幅が広がり、指Hの先端側を入れる空間が確保されている。さらに、側壁凹部131は内側に凹んでいるので、指Hの先端に密着し易い。そのため、片手でも蓋体100を持ちやすくなっていて、更に作業者が手袋を着用していた場合であっても、指Hが滑りにくくなっているのである。
特に、図5(d)に示す蓋体100の持ち方では、指Hの先端から側壁130に力が加わるが、側壁130の側壁凹部131は内側に凹んでいるので、指Hの先端からの力によって側壁130が凹んで白化したりすることを防止できる。また、指Hの先端を折り曲げて側壁凹部131を掴むと、図5(d)に示すように、指の腹は肉が集まり厚くなる。そのため、厚くなった指の腹は、側壁130の上方の傾斜面120に密着しやすくなり、片手でも蓋体100を持ちやすくなるのである。
なお、側壁130の側壁凹部131は僅かに外側の嵌合凸部140に向けて下方に傾斜しているので、指Hが密着しやすく、滑りにくくなっている。また、側壁凹部131は内側に湾曲した形状に限定されず、内側に凹んで指Hと密着し易い形状であれば、適宜変更可能である。また、蓋体100の視認性の良さは、側壁130の上方に連続する傾斜面120により確保されているので、側壁130を凹んだ形状としても、蓋体100の視認性に大きな影響を与えることない。
次に、図5(e)に示す蓋体100の持ち方では、指Hにより押圧されて、その力が傾斜面120及び側壁130にかかり、屈曲部122が内側に弾性変形している。より具体的には、屈曲部122は傾斜面120と側壁130との間の連結箇所であると共に、内側に湾曲するように凹んだ側壁凹部131に連続しているので、図5(a)に示すように、屈曲部122自体も平面視で内側に僅かに湾曲するような円弧状をしている。したがって、傾斜面120及び側壁130に力が加わると、その連結箇所である屈曲部122の内角αが大きくなるように、屈曲部122は内側に撓みやすい。すると、屈曲部122の上下にある傾斜面120及び側壁130自体の形状はあまり変形せず、屈曲部122が内側に凹むように弾性変形するので、図5(e)に示すように、傾斜面120及び側壁130はおおよそ直線状になる。すると、おおよそ直線状に並んだ傾斜面120及び側壁130は、一つの大きな面を構成することになり、その面に接触している指Hからの力は、傾斜面120及び側壁130全体に分散していくのである。
したがって、面を構成する傾斜面120及び側壁130全体に力が分散するので、指Hから力が加わっても、傾斜面120及び側壁130が潰れたり、応力が集中することによる亀裂や白化等が生じにくいのである。なお、指からの力が無くなれば蓋体100自体の素材の可撓性により、傾斜面120、屈曲部122、及び側壁130は元の状態に復帰する。また、屈曲部122の両端は、リブ123で補強されているので、更に元の状態に復帰し易くなっている。
ところで、バックヤードでの作業場では、作業員が食品を容器本体200に収納し、手で蓋体100を持って容器本体200を閉じており、この作業は、効率性を重視するため短時間で確実に完了する必要がある。そして、蓋体100が確実に閉まったか否かを素早く簡単に確認することが求められる。
一般的に、蓋体100で容器本体200を閉じる際は、蓋体100が容器本体200に押圧されることで、蓋体100の嵌合凸部140が弾性変形しながら容器本体200の嵌合凹部240に徐々に嵌合していく。そして、完全に嵌合した後に、蓋体100に蓄積された応力により、嵌合凸部140が一気に復元する。その際に、嵌合凸部140の一部が嵌合凹部240の一部に強く当接するので、軽い嵌合音がなると考えられている。また、蓋体100のコーナー部付近の方がその他の辺部よりも剛性が高いため、蓋体100を閉じる際は、蓋体100の辺部が先に容器本体200に嵌合していき、最後にコーナー部付近が容器本体200に嵌合して、軽い嵌合音がなると考えられる。
そこで、本願発明の包装用容器300では、図1に示すように、蓋体100のコーナー部にコーナー凹部160を形成したことで、コーナー部の剛性を更に強化した。そのため、コーナ
ー部の剛性が高くなると、それだけ高い音が発生することから、作業員にとって、高い「パチン」という嵌合音は聞き取りやすく、蓋体100が確実に閉まったか否かを素早く簡単に確認することができる。また、蓋体100のコーナー部にコーナー凹部160を形成したことで、コーナー凹部160と当該コーナー凹部160と相対する嵌合凸部140までの距離が、コーナー部以外の側壁130と当該側壁130と相対する嵌合凸部140までの距離より長くなる。そのため、蓋体100を閉じる際に、嵌合凸部140までの距離が長いコーナー部付近が、大きくしなるように弾性変形する。その結果、コーナー部付近の嵌合凸部140は強い力で一気に復元し、より大きな「パチン」という嵌合音がなり、蓋体100が確実に閉まったか否かを素早く簡単に確認することができる。
さらに、本願発明の包装用容器300では、コーナー凹部160に隣接する両側に、それぞれ傾斜面120を設けている。この傾斜面120は、上述したように人の指で把持する部分なので、コーナー凹部160の両側の傾斜面120は、人の指で把持されると、内側に僅かに弾性変形する。すると、コーナー部にあるコーナー凹部160付近は、両側の傾斜面120に挟まれて応力が集中する。その結果、蓋体100の嵌合後に、蓋体100のコーナー部付近の嵌合凸部140が、強い力で一気に復元するため、より大きな「パチン」という嵌合音がなり、蓋体100が確実に閉まったか否かを素早く簡単に確認することができる。
なお、本実施形態では、包装用容器300の蓋体100と容器本体200は内嵌合しているが、これに限定されることはなく、外嵌合、又は内嵌合と外嵌合の組み合わせによって、蓋体100と容器本体200とを嵌合させてもよい。
なお、本願発明の包装用容器は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (3)

  1. 天板と、当該天板に連続する側壁と備えた蓋体と、
    底壁と、当該底壁から立ち上がる側壁とを備え、前記蓋体が嵌合可能な容器本体とからなる多角形の包装用容器であって、
    前記蓋体は、前記天板の辺部に前記側壁へと連続する傾斜面と、前記天板のコーナー部にコーナー凹部とを備え、
    前記容器本体は、前記底壁の辺部に下方へ膨出する脚部と、前記底壁のコーナー部に突起部とを備え、
    前記容器本体を前記蓋体の上に積み重ねたときに、前記容器本体の脚部の内側面が、前記蓋体の傾斜面に当接し、さらに、前記容器本体の突起部が、前記蓋体のコーナー凹部に係合することを特徴とする包装用容器。
  2. 前記蓋体は、前記天板の全ての辺部に前記傾斜面を備え、
    前記容器本体は、前記底壁の全ての辺部に前記脚部を備えることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 前記蓋体の前記側壁は、内側に凹んだ側壁凹部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用容器。


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