JP7370637B1 - 包装用容器、及び、包装用容器の開蓋方法 - Google Patents

包装用容器、及び、包装用容器の開蓋方法 Download PDF

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Abstract

【課題】片手で容易に開蓋可能な包装用容器を提供する。【解決手段】包装用容器1は、試食用の食品を収容する容器である。包装用容器1は、上面20に開口部21を有する箱状の容器本体2と、容器本体2の開口部21を閉塞する蓋体3と、容器本体2の後面24の上端部と蓋体3の後部(後面34)の下端部とを連結するヒンジ部4と、容器本体2の前面23の上端部と蓋体3の前部(前面33)の下端部とを嵌合させる嵌合部5と、を備える。容器本体2の前面23には押圧部70が規定されている。嵌合部5にて容器本体2の前面23の上端部と蓋体3の前部(前面33)の下端部とが嵌合している閉蓋状態において、押圧部70が後方に向けて押圧されることにより容器本体2の前面23が変形することによって嵌合部5での嵌合が解除されて、ヒンジ部4の弾性復元力により蓋体3が開くように構成されている。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用 第15回ホビークッキングフェア2022
本発明は、試食用の食品を収容する包装用容器と、その開蓋方法とに関する。
特許文献1は、デパートやスーパーマーケット、食料品店などの食品売場で試食品を提供する際に用いられる試食用試食容器を開示している。この試食容器は、1物品で、小トレイの機能と小スプーンの機能とを兼ねるものである。
実用新案登録第3184916号公報
前述の試食容器に載置された試食用の食品は、空気にさらされた状態で試食者に提供される。
しかしながら、近年の衛生面に対する関心の高まりに応じて、当該容器についても、衛生面での更なる改善が求められるようになってきた。
この点、従来のいわゆる蓋付きのフードパックを単に小型化して試食用とすることも考えられるが、このように単に小型化するのみでは試食時に開蓋するのに両手を使う必要があり、ゆえに開蓋に手間がかかり、試食用としては使えないという問題があった。
本発明は、このような実状に鑑み、容易に開蓋可能な包装用容器を提供することを目的とする。
そのため本発明に係る包装用容器は食品を収容するものである。本発明に係る包装用容器は、上面に開口部を有する箱状の容器本体と、容器本体の開口部を閉塞する蓋体と、容器本体の後面の上端部と蓋体の後部の下端部とを連結するヒンジ部と、容器本体の前面の上端部と蓋体の前部の下端部とを嵌合させる嵌合部と、を備える。容器本体の前面には押圧部が規定されている。本発明に係る包装用容器は、嵌合部にて容器本体の前面の上端部と蓋体の前部の下端部とが嵌合している閉蓋状態において、押圧部が後方に向けて押圧されることにより容器本体の前面が変形することによって嵌合部での嵌合が解除されて、ヒンジ部の弾性復元力により蓋体が開くように構成されている。容器本体の前面は、左右方向に互いに間隔を空けて形成された複数の第1補強部を備え、第1補強部間に押圧部が規定されている。容器本体の後面には、第1補強部の直後方と押圧部の直後方とに、それぞれ、第2補強部が形成されている。容器本体の前面における第1補強部の面積の割合は、容器本体の後面における第2補強部の面積の割合よりも小さい。
本発明に係る包装用容器の開蓋方法は、前述の包装用容器を開蓋する方法であり、閉蓋状態の包装用容器を使用者が片手に持ち、使用者が、前記片手の人差し指及び/又は中指を容器本体の後面の第2補強部に当接させつつ、前記片手の親指で押圧部を後方に向けて押圧することにより、嵌合部での嵌合が解除されて、ヒンジ部の弾性復元力により蓋体が開く。
本発明によれば、閉蓋状態の包装用容器の容器本体の前面の押圧部を押圧するのみで(すなわちワンプッシュで)包装用容器を容易に開蓋することができる。
本発明の一実施形態における閉蓋状態及び開蓋状態の包装用容器の斜視図 同上実施形態における閉蓋状態の包装用容器の正面図及び背面図 同上実施形態における開蓋状態の包装用容器の側面図、A矢視図、及び、B矢視図 同上実施形態における開蓋状態の包装用容器の平面図、及び、C-C断面図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態における包装用容器1の斜視図である。詳しくは、図1(ア)は、閉蓋状態の包装用容器1を示し、図1(イ)は、開蓋状態の包装用容器1を示す。図2(ア)及び(イ)は、閉蓋状態の包装用容器1の正面図及び背面図である。図3(ア)は、開蓋状態の包装用容器1の側面図である。図3(イ)及び(ウ)は、図3(ア)のA矢視図及びB矢視図である。図4(ア)は、開蓋状態の包装用容器1の平面図である。図4(イ)は、図3(イ)のC-C断面図である。
ここにおいて、図1(ア)、図2(ア)及び(イ)に示す閉蓋状態の包装用容器1を基準として「上下」・「前後」・「左右」を規定して、以下説明する。
図1~図4に示す包装用容器1は、試食用の食品を収容するものである。包装用容器1は、容器本体2と蓋体3とヒンジ部4とを備える。包装用容器1は樹脂製であり、例えば樹脂製シート及び/又は樹脂製フィルムをプレス加工することで、容器本体2と蓋体3とヒンジ部4とが一体的に成形される。包装用容器1に用いられる樹脂としては、例えば、二軸延伸ポリスチレン(OPS)などのポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)などを挙げることができる。
包装用容器1については、それに収容される食品の視認性を確保するために、包装用容器1の少なくとも一部が透明又は半透明であることが好ましい。この点、本実施形態では、包装用容器1の全体が透明又は半透明である。
包装用容器1の厚さ(肉厚)は0.1mm~0.3mmの範囲内であることが好ましい。この点、本実施形態では、包装用容器1の厚さ(肉厚)が0.15mm程度である。
容器本体2は、上面20に開口部21を有する箱状である。容器本体2は、上面視で矩形状であり、矩形状の底面22と、底面22の周縁部から立ち上がる前面23、後面24、左側面25、及び右側面26とを有する。ここにおいて、前述の矩形状における長辺には前面23及び後面24が対応し、短辺には左側面25及び右側面26が対応する。前述の矩形状における長辺の長さは65mm~85mmの範囲内であることが好ましく、また、前述の矩形状における短辺の長さは45mm~65mmの範囲内であることが好ましい。容器本体2の高さ(深さ)は、15mm~30mmの範囲内であることが好ましい。
容器本体2の上面20の開口部21の周縁部(すなわち、前面23、後面24、左側面25、及び右側面26の各々の上端部)には、略水平に外方に張り出すように、フランジ部27が形成されている。フランジ部27には、図中に網掛け部分として示されているローレット部が形成されている(すなわち、ローレット加工が施されている)。
蓋体3は、容器本体2の上面20の開口部21を閉塞するものである。蓋体3は、下面30に開口部31を有する箱状であるが、その高さは、容器本体2の高さ(深さ)よりも小さい。蓋体3は、容器本体2と同様に、上面視で矩形状であり、矩形状の上面32と、上面32の周縁部から下方に延びる前面33、後面34、左側面35、及び右側面36とを有する。ここにおいて、前述の矩形状における長辺には前面33及び後面34が対応し、短辺には左側面35及び右側面36が対応する。前述の矩形状における長辺の長さは65mm~85mmの範囲内であることが好ましく、また、前述の矩形状における短辺の長さは45mm~65mmの範囲内であることが好ましい。蓋体3の高さは、例えば、10mm~20mmの範囲内である。
蓋体3の下面30の開口部31の周縁部(すなわち、前面33、後面34、左側面35、及び右側面36の各々の下端部)には、略水平に外方に張り出すように、フランジ部37が形成されている。フランジ部37には、図中に網掛け部分として示されているローレット部が形成されている(すなわち、ローレット加工が施されている)。包装用容器1の閉蓋時に蓋体3のフランジ部37は容器本体2のフランジ部27に当接し得る。
尚、蓋体3の形状については、前述の箱状に限らず、例えば板状であってもよいことは言うまでもない。
ヒンジ部4は、容器本体2の後面24の上端部と蓋体3の後面34の下端部とを連結するものである。ヒンジ部4は、前述のフランジ部27,37のうち後側の部分と一体的に形成されている。ここにおいて、開蓋状態の包装用容器1の蓋体3を閉じるときには、ヒンジ部4を折り曲げるように弾性変形させる。すなわち、ヒンジ部4は、弾性変形可能に構成されている。
包装用容器1は、容器本体2の前面23の上端部と蓋体3の前面33の下端部とを嵌合させる嵌合部5を備えている。嵌合部5は、容器本体2の前面23の上端部に形成された第1引っ掛け部51と、蓋体3の前面33の下端部に形成された第2引っ掛け部52とからなる。
第1引っ掛け部51は、容器本体2の前面23の上端部に沿って左右方向に延びており、フランジ部27より上方に突出している。第1引っ掛け部51は、前方に張り出す第1張出部51aと、第1張出部51aの下側にて後方に窪んだ第1窪み部51bとを有する。ここにおいて、第1張出部51a及び第1窪み部51bについても、容器本体2の前面23の上端部に沿って左右方向に延びている。尚、図1(イ)及び図3(イ)においては、図示簡略化のため、第1張出部51a及び第1窪み部51bの図示を省略している。
第2引っ掛け部52は、蓋体3の前面33の下端部に沿って左右方向に延びている。第2引っ掛け部52は、包装用容器1の閉蓋時に第1窪み部51bに入り込むことが可能な第2張出部52aと、包装用容器1の閉蓋時に第1張出部51aを受け入れることが可能な第2窪み部52bとを有する。ここにおいて、第2張出部52a及び第2窪み部52bについても、蓋体3の前面33の下端部に沿って左右方向に延びている。
包装用容器1の閉蓋時には、第1張出部51aが第2窪み部52bに入り込み、かつ、第2張出部52aが第1窪み部51bに入り込むことで、第1引っ掛け部51と第2引っ掛け部52とが互いに引っ掛かり、この結果、嵌合部5における容器本体2の前面23の上端部と蓋体3の前面33の下端部との嵌合が実現される。
嵌合部5を構成する第1引っ掛け部51及び第2引っ掛け部52の各寸法については、包装用容器1の閉蓋時に嵌合部5で要求される嵌合性能(閉蓋保持能力)と、包装用容器1の開蓋時の開蓋のしやすさとを考慮して、適宜設定され得る。この点、第1引っ掛け部51のフランジ部27からの突出量(高さ)は、2mm~4mmの範囲内であることが好ましく、本実施形態では、3mm程度である。第1窪み部51b及び第2窪み部52bの各々の窪み度合い(深さ)は、0.5mm~0.8mmの範囲内であることが好ましい。第1引っ掛け部51の左右方向の長さは、容器本体2の前面23における左右方向の長さの80%~100%の範囲内であることが好ましく、90%~100%の範囲内であることが更に好ましい。第2引っ掛け部52の左右方向の長さは、蓋体3の前面33における左右方向の長さの80%~100%の範囲内であることが好ましく、90%~100%の範囲内であることが更に好ましい。
容器本体2の底面22、前面23、後面24、左側面25、及び右側面26には、形状保持や強度確保を目的として、凹凸面からなる補強部が形成されている。蓋体3の前面33、後面34、左側面35、及び右側面36についても、同様の補強部が形成されている。本実施形態では、補強部(凹凸面)の断面形状が波形である。
容器本体2の前面23には、左右一対の補強部60L,60Rが互いに間隔を空けて形成されている。そして、容器本体2の前面23には、これら補強部60L,60R間に押圧部70が規定されている(換言すれば、画定されている)。押圧部70は、容器本体2の前面23における左右方向中央部に規定されている。押圧部70は、その左右の両端が、補強部60L,60Rによって区画されている。補強部60L,60Rは、各々が、凹凸面状である。これに対し、押圧部70は平面状である。ゆえに、押圧部70は、補強部60L,60Rよりも、外力(押圧力)が作用すると変形しやすい。
容器本体2の前面23には、押圧部70の位置を示す表示がなされている(換言すれば、容器本体2の前面23は、押圧部70の位置を表示する位置表示部を有する)。この点、本実施形態では、「PUSH」という文字列を前述のプレス加工時に形成している(図1~図3参照)。尚、押圧部70の位置を示す表示はこれに限らない。例えばドットや波形などの形状の突起を押圧部70に形成することで、押圧部70の位置を示すようにしてもよい。また、「PUSH」などの文字列に限らず、「押」などの文字や、丸(○)、三角(△)、四角(□)などの図形を用いてもよいことは言うまでもない。尚、押圧部70の位置を示す表示は、前述のプレス加工によって形成されるに限らず、例えば、押圧部70箇所に印刷してもよく、又は、シールやフィルム等を貼付してもよい。
容器本体2の後面24には、前述の補強部60L,60Rの直後方に、補強部61L,61Rが形成されている。そして、容器本体2の後面24には、これら補強部61L,61R間であって、かつ、押圧部70の直後方に、中央補強部61Cが形成されている。補強部61L,61R、及び、中央補強部61Cは、各々が、凹凸面状である。
容器本体2の前面23における補強部60L,60Rの面積の割合は、容器本体2の後面24における補強部61L,61R及び中央補強部61Cの面積の割合よりも小さい。ゆえに、容器本体2の前面23のほうは、容器本体2の後面24よりも、外力(押圧力)が作用すると変形しやすい。また、容器本体2の前面23では、押圧部70のほうが、補強部60L,60Rよりも変形しやすい。
蓋体3の上面32には、平面視で矩形状の凸部39が形成されている。容器本体2の底面22には、蓋体3の上面32の凸部39に対応した、平面視で矩形状の凹部29が形成されている。閉蓋状態の包装用容器1を複数個、上下に積み重ねる場合(すなわち段積みする場合)には、下段の包装用容器1の蓋体3の上面32の凸部39を、上段の包装用容器1の容器本体2の底面22の凹部29に遊嵌させることで、安定的な段積みを実現することができる。
次に、本実施形態における包装用容器1の使用方法の一例について、説明する。
試食の準備段階では、まず、開蓋状態の包装用容器1の容器本体2内に、試食用の食品を入れる。
次に、試食用の食品が入った開蓋状態の包装用容器1の蓋体3を閉じる。このときには、ヒンジ部4を折り曲げるように弾性変形させ、閉蓋の最終段階で、嵌合部5にて、容器本体2の前面23の上端部と蓋体3の前面33の下端部とを嵌合させる。つまり、第1引っ掛け部51と第2引っ掛け部52とを互いに引っ掛ける。これにより、簡易に蓋止めを行うことができる。
そして、必要であれば、閉蓋状態の包装用容器1を、複数個、段積みする。
試食者が試食用の食品を試食するときには、まず、閉蓋状態の包装用容器1(試食用の食品が入っているもの)を試食者が片手に持つ。ここにおいて、試食者は、本発明における使用者の一例である。
次に、試食者が、当該片手の人差し指及び/又は中指を容器本体2の後面24に当接させつつ、当該片手の親指で押圧部70を後方に向けて押圧する。これにより、容器本体2の前面23(特に、押圧部70)が変形(例えば弾性変形)する。この変形により、嵌合部5における嵌合が、左右方向中央部(つまり押圧部70に隣接している部分)から徐々に解除されて、嵌合部5での嵌合保持力(引っ掛かり保持力)が、ヒンジ部4の弾性復元力を下回ると、嵌合部5での嵌合が全体的に瞬時に解除されて、蓋体3が開く。つまり、押圧部70を親指で一度押すだけで(換言すればワンプッシュで)、片手で簡単に、包装用容器1を開蓋することができる。従って、包装用容器1を開蓋するために試食者が両手を使わなくて済む。
このようにして、試食者は、包装用容器1を片手で持って簡単に開蓋して、容器本体2内の食品を試食することができる。尚、開蓋時の開蓋角度(容器本体2の上面20と蓋体3の下面30とがなす角度θ(図1(イ)参照)は、90°以上であることが好ましい。
尚、本実施形態では、容器本体2の前面23の補強部60L,60Rが、第1引っ掛け部51まで上方に延長されている。これにより、第1引っ掛け部51における、押圧部70に隣接している部分を、当該延長部分よりも変形しやすくすることができる。この点も、前述のワンプッシュ開蓋の実現に寄与し得る。
また、本実施形態では、容器本体2の前面23、後面24、左側面25、及び右側面26の各上端部のうち、前面23の上端部のみに第1引っ掛け部51が形成されている。これに加えて、蓋体3の前面33、後面34、左側面35、及び右側面36の各下端部のうち、前面33の下端部のみに第2引っ掛け部52が形成されている。このように嵌合部5を包装用容器1の前面側に限定することも、前述のワンプッシュ開蓋の実現に寄与し得る。
また、本実施形態では、試食者が、包装用容器1の開蓋時に、片手の親指で押圧部70を後方に向けて押圧する際に、当該片手の人差し指及び/又は中指を、容器本体2の後面24の中央補強部61Cに当接させることで、当該親指と当該人差し指及び/又は中指とで摘まむ力を、効率よく、押圧部70箇所及びその近傍の変形に活用することができる。
本実施形態によれば、包装用容器1は、食品を収容する容器である。包装用容器1は、上面20に開口部21を有する箱状の容器本体2と、容器本体2の開口部21を閉塞する蓋体3と、容器本体2の後面24の上端部と蓋体3の後部(後面34)の下端部とを連結するヒンジ部4と、容器本体2の前面23の上端部と蓋体3の前部(前面33)の下端部とを嵌合させる嵌合部5と、を備える。容器本体2の前面23には押圧部70が規定されている。嵌合部5にて容器本体2の前面23の上端部と蓋体3の前部(前面33)の下端部とが嵌合している閉蓋状態において、押圧部70が後方に向けて押圧されることにより容器本体2の前面23が変形することによって嵌合部5での嵌合が解除されて、ヒンジ部4の弾性復元力により蓋体3が開くように包装用容器1が構成されている。これにより、閉蓋状態の包装用容器1の押圧部70を押圧するのみで(すなわちワンプッシュで)包装用容器1を容易に開蓋することができる。
また本実施形態によれば、容器本体2の前面23は、左右方向に互いに間隔を空けて形成された複数の補強部60L,60Rを備え、補強部60L,60R間に押圧部70が規定されている。そして、補強部60L,60Rは凹凸面状であり、押圧部70は平面状である。ゆえに、容器本体2の前面23における変形を、押圧部70箇所及びその近傍に集中させることができる。
また本実施形態によれば、容器本体2の前面23には、押圧部70の位置を示す表示がなされている。これにより、使用者は、押圧部70の位置を容易に把握することができる。
また本実施形態によれば、蓋体3の上面32には凸部39が形成されており、容器本体2の底面22には、蓋体3の上面32の凸部39に対応した凹部29が形成されている。これにより、複数個の閉蓋状態の包装用容器1を、安定的に段積みすることができる。
また本実施形態によれば、容器本体2は上面視で矩形状であり、この矩形状における長辺の長さが65mm~85mmの範囲内であり、この矩形状における短辺の長さが45mm~65mmの範囲内である。この寸法は、試食用の食品を収容する包装用容器1として好適である。特に、この寸法は、成人の手の指の長さの平均値等から見出された好適な数値範囲である。また、この寸法により、前述の片手でのワンタッチ開蓋を良好に実現することができる。
また本実施形態によれば、包装用容器1を開蓋する方法では、閉蓋状態の包装用容器1を使用者が片手に持ち、使用者が、当該片手の人差し指及び/又は中指を容器本体2の後面24に当接させつつ、当該片手の親指で押圧部70を後方に向けて押圧することにより、嵌合部5での嵌合が解除されて、ヒンジ部4の弾性復元力により蓋体3が開く。これにより、閉蓋状態の包装用容器1の押圧部70を押圧するのみで(すなわちワンプッシュで)包装用容器1を容易に開蓋することができる。
尚、本実施形態では、容器本体2及び蓋体3が上面視で矩形状である例を示したが、この他、当該上面視で長円形状であってもよい。当該上面視で長円形状である場合には、容器本体2の左側面25及び右側面26と、蓋体3の左側面35及び右側面36とが、それぞれ、上面視で半円形状に湾曲し得る。
図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
尚、出願当初の請求項は以下のとおりであった。
[請求項1]
食品を収容する包装用容器であって、
上面に開口部を有する箱状の容器本体と、
前記容器本体の前記開口部を閉塞する蓋体と、
前記容器本体の後面の上端部と前記蓋体の後部の下端部とを連結するヒンジ部と、
前記容器本体の前面の上端部と前記蓋体の前部の下端部とを嵌合させる嵌合部と、
を備え、
前記容器本体の前面には押圧部が規定されており、
前記嵌合部にて前記容器本体の前面の上端部と前記蓋体の前部の下端部とが嵌合している閉蓋状態において、前記押圧部が後方に向けて押圧されることにより前記容器本体の前面が変形することによって前記嵌合部での嵌合が解除されて、前記ヒンジ部の弾性復元力により前記蓋体が開くように構成された、包装用容器。
[請求項2]
前記容器本体の前面は、左右方向に互いに間隔を空けて形成された複数の補強部を備え、前記補強部間に前記押圧部が規定されている、請求項1に記載の包装用容器。
[請求項3]
前記補強部は凹凸面状であり、前記押圧部は平面状である、請求項2に記載の包装用容器。
[請求項4]
前記容器本体の前面には、前記押圧部の位置を示す表示がなされている、請求項1に記載の包装用容器。
[請求項5]
前記蓋体の上面には凸部が形成されており、
前記容器本体の底面には、前記蓋体の上面の凸部に対応した凹部が形成されている、請求項1に記載の包装用容器。
[請求項6]
前記容器本体は上面視で矩形状であり、該矩形状における長辺の長さが65mm~85mmの範囲内であり、前記矩形状における短辺の長さが45mm~65mmの範囲内である、請求項1に記載の包装用容器。
[請求項7]
請求項1~請求項6のいずれか1つに記載の包装用容器を開蓋する方法であって、
前記閉蓋状態の前記包装用容器を使用者が片手に持ち、
前記使用者が、前記片手の人差し指及び/又は中指を前記容器本体の後面に当接させつつ、前記片手の親指で前記押圧部を後方に向けて押圧することにより、前記嵌合部での嵌合が解除されて、前記ヒンジ部の弾性復元力により前記蓋体が開く、
包装用容器の開蓋方法。
1…包装用容器、2…容器本体、3…蓋体、4…ヒンジ部、5…嵌合部、20…上面、21…開口部、22…底面、23…前面、24…後面、25…左側面、26…右側面、27…フランジ部、29…凹部、30…下面、31…開口部、32…上面、33…前面、34…後面、35…左側面、36…右側面、37…フランジ部、39…凸部、51…第1引っ掛け部、51a…第1張出部、51b…第1窪み部、52…第2引っ掛け部、52a…第2張出部、52b…第2窪み部、60L,60R…補強部、61C…中央補強部、61L,61R…補強部、70…押圧部、θ…開蓋角度

Claims (8)

  1. 食品を収容する包装用容器であって、
    上面に開口部を有する箱状の容器本体と、
    前記容器本体の前記開口部を閉塞する蓋体と、
    前記容器本体の後面の上端部と前記蓋体の後部の下端部とを連結するヒンジ部と、
    前記容器本体の前面の上端部と前記蓋体の前部の下端部とを嵌合させる嵌合部と、
    を備え、
    前記容器本体の前面には押圧部が規定されており、
    前記嵌合部にて前記容器本体の前面の上端部と前記蓋体の前部の下端部とが嵌合している閉蓋状態において、前記押圧部が後方に向けて押圧されることにより前記容器本体の前面が変形することによって前記嵌合部での嵌合が解除されて、前記ヒンジ部の弾性復元力により前記蓋体が開くように構成され
    前記容器本体の前面は、左右方向に互いに間隔を空けて形成された複数の第1補強部を備え、前記第1補強部間に前記押圧部が規定されており、
    前記容器本体の後面には、前記第1補強部の直後方と前記押圧部の直後方とに、それぞれ、第2補強部が形成されており、
    前記容器本体の前面における前記第1補強部の面積の割合は、前記容器本体の後面における前記第2補強部の面積の割合よりも小さい、包装用容器。
  2. 前記嵌合部は、前記容器本体の前面の上端部に形成されて左右方向に延びる第1引っ掛け部と、前記蓋体の前部の下端部に形成されて左右方向に延びる第2引っ掛け部と、を備え、
    前記閉蓋状態において、前記第1引っ掛け部と前記第2引っ掛け部とが互いに引っ掛かることで、前記嵌合部での嵌合が実現され、
    前記第1補強部が前記第1引っ掛け部まで上方に延長されている、請求項1に記載の包装用容器
  3. 前記第1引っ掛け部は、前方に張り出す第1張出部と、前記第1張出部の下側にて後方に窪んだ第1窪み部とを有し、
    前記閉蓋状態において、前記第1引っ掛け部の第1張出部が前記第2引っ掛け部の第2窪み部に入り込み、かつ、前記第2引っ掛け部の第2張出部が前記第1引っ掛け部の第1窪み部に入り込むことにより、前記第1引っ掛け部と前記第2引っ掛け部とが互いに引っ掛かることで、前記嵌合部での嵌合が実現される、請求項2に記載の包装用容器
  4. 前記容器本体の前記開口部の周縁部には、略水平に外方に張り出すように、フランジ部が形成されており、
    前記第1引っ掛け部は、前記フランジ部より上方に突出している、請求項2に記載の包装用容器
  5. 前記第1補強部及び第2補強部は凹凸面状であり、前記押圧部は平面状であり、
    前記容器本体の前面には、前記押圧部の位置を示す表示がなされており、
    前記包装用容器の全体が透明又は半透明である、請求項1に記載の包装用容器。
  6. 前記蓋体の上面には凸部が形成されており、
    前記容器本体の底面には、前記蓋体の上面の凸部に対応した凹部が形成されている、請求項1に記載の包装用容器。
  7. 前記容器本体は上面視で矩形状であり、該矩形状における長辺の長さが65mm~85mmの範囲内であり、前記矩形状における短辺の長さが45mm~65mmの範囲内であり、
    前記第1引っ掛け部の左右方向の長さは、前記容器本体の前面における左右方向の長さの80%~100%の範囲内であり、
    前記第2引っ掛け部の左右方向の長さは、前記蓋体の前部における左右方向の長さの80%~100%の範囲内である、請求項2に記載の包装用容器。
  8. 請求項1~請求項7のいずれか1つに記載の包装用容器を開蓋する方法であって、
    前記閉蓋状態の前記包装用容器を使用者が片手に持ち、
    前記使用者が、前記片手の人差し指及び/又は中指を前記容器本体の後面の前記第2補強部に当接させつつ、前記片手の親指で前記押圧部を後方に向けて押圧することにより、前記嵌合部での嵌合が解除されて、前記ヒンジ部の弾性復元力により前記蓋体が開く、
    包装用容器の開蓋方法。
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