JP2021094501A - 脱硝装置及びボイラシステム並びに脱硝装置の設置方法 - Google Patents

脱硝装置及びボイラシステム並びに脱硝装置の設置方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021094501A
JP2021094501A JP2019225451A JP2019225451A JP2021094501A JP 2021094501 A JP2021094501 A JP 2021094501A JP 2019225451 A JP2019225451 A JP 2019225451A JP 2019225451 A JP2019225451 A JP 2019225451A JP 2021094501 A JP2021094501 A JP 2021094501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire mesh
mesh portion
combustion gas
combustion
denitration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019225451A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7391651B2 (ja
Inventor
俊昭 其木
Toshiaki Sonoki
俊昭 其木
昌則 出本
Masanori Idemoto
昌則 出本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority to JP2019225451A priority Critical patent/JP7391651B2/ja
Publication of JP2021094501A publication Critical patent/JP2021094501A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7391651B2 publication Critical patent/JP7391651B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

【課題】燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する流路断面に設けた金網部の多くの領域が目詰まりを起こした場合であっても、燃焼ガスを脱硝触媒へと導き、脱硝触媒において脱硝を行うことを目的とする。【解決手段】脱硝装置50は、ボイラの火炉から排出される燃焼ガスが流通する煙道14の内部に設けられ、燃焼ガスを脱硝する。脱硝装置50は、燃焼ガスが通過する脱硝触媒58と、脱硝触媒58よりも上流側に燃焼ガスの流れと交差するように配置され、煙道14の流路断面の一部を覆い、燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する第1金網部61と、脱硝触媒58よりも上流側に燃焼ガスの流れと交差するように配置され、煙道14の流路断面の一部を覆い、燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する第2金網部62と、を備える。第1金網部61と脱硝触媒58との距離と、第2金網部62と脱硝触媒58との距離とが異なっている。【選択図】図8

Description

本開示は、脱硝装置及びボイラシステム並びに脱硝装置の設置方法に関するものである。
石炭焚きボイラなどの大型のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数の燃焼バーナが火炉の周方向に沿って配設されている。また、石炭焚きボイラは、火炉の鉛直方向上方に煙道が連結されており、この煙道に蒸気を生成するための熱交換器が配置されている。そして、燃焼バーナが火炉内に燃料と空気(酸化性ガス)との混合気を噴射することで火炎が形成され、燃焼ガスが生成されて煙道に流れる。燃焼ガスが流れる領域に熱交換器が設置され、熱交換器を構成する伝熱管内を流れる水や蒸気を加熱して過熱蒸気が生成される。
このような石炭焚きボイラでは、燃料の酸化反応が進行する過程において、燃焼生成物(粗粒灰)が発生する場合がある。発生した粗粒灰の一部は、燃焼ガスによって火炉から煙道へ気流搬送される。石炭焚きボイラは、熱交換器より燃焼ガス流れ下流側の煙道に、スクリーンやホッパなどを設けて粗粒灰を捕集する場合もある。このような場合であっても、すべての粗粒灰を捕集することは困難であり、スクリーンやホッパなどよりも更に燃焼ガス流れの下流側に設けられている脱硝装置まで粗粒灰が搬送される場合がある。粗粒灰が脱硝装置に設けられている脱硝触媒まで搬送されると、脱硝触媒へ目詰まりなどの悪影響を及ぼす可能性がある。このため、例えば、脱硝装置には、脱硝触媒よりも燃焼ガス流れの上流側に、粗粒灰を捕集するための金網(以下、「メッシュ」ともいう。)が設けることがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、脱硝触媒の層(以下、「触媒層」とも記載する)を形成する柱材の最上部に捕集部材を敷設し、補修部材によって触媒層の上流を被覆する脱硝装置が記載されている。捕集部材は、鋼製の網状部材からなり、脱硝触媒の目より若干小さい目開き部を有し、脱硝触媒の目を通りにくい粗粒灰を捕集できるように形成されている。
特開2003−164729号公報
しかしながら、特許文献1の捕集部材は、捕集部材が一平面の網状部材で形成されている。このため、捕集した粗粒灰により捕集部材が目詰まりを起こした場合には、捕集部材を燃焼ガスが通過し難くなる可能性がある。すなわち、煙道の流路断面のうち捕集部材を設けた領域において、捕集部材が燃焼ガスの流通を阻害する可能性がある。したがって、たとえば、捕集部材を煙道の流路断面の全域に設けた場合には、捕集部材の一部が粗粒灰によって目詰まりを起こした際に、目詰まりのない領域に燃焼ガスの流れとともに粗粒灰が集中し始めて一層に流路断面に目詰まりを起こし易くなり、少なくなった目詰まりのない領域に更に燃焼ガスの流れと粗粒灰が集中して流路断面の多くの領域への目詰まりすることが早くなるおそれがある。最終的には流路断面の多くの領域において目詰まりを生じると燃焼ガスの流通が阻害されて、触媒層へ燃焼ガスが流通し難くなる。よって、触媒層において好適に脱硝を行うことができなくなる可能性がある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する流路断面に設けた金網部の多くの領域が目詰まりを起こした場合であっても、燃焼ガスを触媒層へと導き、触媒層において好適に脱硝を行うことができる脱硝装置及びボイラシステム並びに脱硝装置の設置方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の脱硝装置及びボイラシステム並びに脱硝装置の設置方法は以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る脱硝装置は、ボイラの火炉から排出される燃焼ガスが流通する煙道の内部に設けられ、前記燃焼ガスを脱硝する脱硝装置であって、前記燃焼ガスが通過する脱硝触媒と、前記脱硝触媒よりも前記燃焼ガスの流れにおける上流側に前記燃焼ガスの流れと交差するように配置され、前記煙道の前記燃焼ガスが流通する領域の流路断面の一部を覆い、前記燃焼ガスに含まれる灰を捕集する第1金網部と、前記脱硝触媒よりも前記燃焼ガスの流れにおける上流側に前記燃焼ガスの流れと交差するように配置され、前記煙道の前記燃焼ガスが流通する領域の前記流路断面の一部を覆い、前記燃焼ガスに含まれる灰を捕集する第2金網部と、を備え、前記第1金網部と前記脱硝触媒との距離と、前記第2金網部と前記脱硝触媒との距離とが異なっている。
また、本開示の一態様に係る脱硝装置の設置方法は、ボイラから排出される燃焼ガスが流通する煙道の内部に設けられ、前記燃焼ガスが通過する脱硝触媒と、前記脱硝触媒よりも前記燃焼ガスの流れにおける上流側に前記燃焼ガスの流れと交差するように配置され、前記煙道の前記燃焼ガスが流通する領域の流路断面の一部を覆い、前記燃焼ガスに含まれる灰を捕集する第1金網部と、前記脱硝触媒よりも前記燃焼ガスの流れにおける上流側に前記燃焼ガスの流れと交差するように配置され、前記煙道の前記燃焼ガスが流通する領域の前記流路断面の一部を覆い、前記燃焼ガスに含まれる灰を捕集する第2金網部と、を備え、前記燃焼ガスを脱硝する脱硝装置の設置方法であって、前記第1金網部と前記脱硝触媒との距離と、前記第2金網部と前記脱硝触媒との距離とが異なるように、前記第1金網部及び前記第2金網部を前記煙道の内部に設置する設置工程を備える。
本開示によれば、燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する流路断面に設けた金網部の多くの領域が目詰まりを起こした場合であっても、燃焼ガスを触媒層へと導き、触媒層において好適に脱硝を行うことができる。
本開示の実施形態に係る石炭焚きボイラを示す概略構成図である。 図1の石炭焚きボイラの要部を示す概略構成図である。 図2のE−E矢視断面図である。 図1の石炭焚きボイラに設けられた脱硝触媒を示す斜視図である。 図1の石炭焚きボイラに設けられた第1架台、第1金網部及び第3金網部を示す斜視図である。 図2のF−F矢視断面図である。 図6の捕集部の一部を示す斜視図である。 図1の石炭焚きボイラに設けられた捕集部及び仕切り板を示す模式的な側面図である。 図6の変形例に係る捕集部を示す上面図である。 図9の捕集部の一部を示す斜視図である。 図1の石炭焚きボイラに設けられた整流格子を示す斜視図である。
以下に、本開示に係る脱硝装置及びボイラシステム並びに脱硝装置の設置方法の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の石炭焚きボイラを表す概略構成図である。
本実施形態は、燃焼ガスに燃焼生成物が含まれるボイラとして、例えば石炭焚きボイラ10では、石炭(炭素含有固体燃料)を粉砕した微粉炭を微粉燃料として用い、この微粉燃料を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を給水や蒸気と熱交換して過熱蒸気を生成することが可能な石炭焚き(微粉炭焚き)ボイラである。以降の説明で、上や上方とは鉛直方向上側を示し、下や下方とは鉛直方向下側を示すものである。
本実施形態において、図1に示すように、石炭焚きボイラ10は、火炉11と燃焼装置12と燃焼ガス通路13を有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置されている。火炉11を構成する火炉壁は、複数の伝熱管とこれらを接続するフィンとで構成され、微粉燃料の燃焼により発生した熱を伝熱管の内部を流通する水や蒸気と熱交換して、火炉壁の温度上昇を抑制している。
燃焼装置12は、火炉11を構成する火炉壁の下部側に設けられている。本実施形態では、燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ(例えば21,22,23,24,25)を有している。例えば燃焼バーナ21,22,23,24,25は、火炉11の周方向に沿って均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って複数段配置されている。但し、火炉の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこの実施形態に限定されるものではない。
各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭供給管26,27,28,29,30を介して複数の粉砕機(ミル)31,32,33,34,35に連結されている。この粉砕機31,32,33,34,35は、図示しないが、例えば粉砕機のハウジング内に回転テーブルが駆動回転可能に支持され、この回転テーブルの上方に複数のローラが回転テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。石炭が複数のローラと回転テーブルとの間に投入されると、ここで所定の微粉炭の大きさに粉砕され、搬送用ガス(一次空気、酸化性ガス)により図示しない粉砕機のハウジング内の分級機に搬送されて所定の粒径範囲内に分級された微粉燃料を微粉炭供給管26,27,28,29,30から燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができる。
また、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト(風道)37の一端部が連結されている。空気ダクト37は、他端部に押込通風機(FDF:Forced Draft Fan)38が設けられている。
更に、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置より上方にアディショナル空気ポート39が設けられている。アディショナル空気ポート39に空気ダクト37から分岐した分岐空気ダクト40の端部が連結されている。従って、押込通風機38により送られた燃焼用空気(二次空気、酸化性ガス)を空気ダクト37から風箱36に供給し、この風箱36から各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができると共に、押込通風機38により送られた燃焼用追加空気(アディショナル空気)を分岐空気ダクト40からアディショナル空気ポート39に供給することができる。
燃焼ガス通路13は、図1に示すように、火炉11の鉛直方向上部に連結されている。燃焼ガス通路13は、燃焼ガスの熱を回収するための熱交換器として、過熱器41,42,43、再熱器44,45、節炭器46が設けられており、火炉11での燃焼で発生した燃焼ガスと各熱交換器を流通する給水や蒸気との間で熱交換が行われる。
燃焼ガス通路13は、図1に示すように、その下流側に熱交換を行った燃焼ガスが排出される煙道14が連結されている。煙道14は、空気ダクト37との間にエアヒータ(空気予熱器)49が設けられ、空気ダクト37を流れる空気と、煙道14を流れる燃焼ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給する燃焼用空気を昇温することができる。
また、煙道14には、エアヒータ49より上流側の位置に脱硝装置50が設けられている。脱硝装置50は、アンモニア、尿素水等の窒素酸化物を還元する作用を有する還元剤を煙道14内に供給し、還元剤が供給された燃焼ガスを窒素酸化物と還元剤との反応を、脱硝装置50内に設置された脱硝触媒58の触媒作用により促進させることで、燃焼ガス中の窒素酸化物を除去、低減するものである。なお、煙道14及び脱硝装置50の詳細については、後述する。
そして、煙道14に連結されるガスダクト48は、エアヒータ49より下流側の位置に電気集塵機などの集塵装置51、誘引通風機(IDF:Induced Draft Fan)52、脱硫装置53などが設けられ、下流端部に煙突54が設けられている。
一方、複数の粉砕機31,32,33,34,35が駆動すると、生成された微粉燃料が搬送用ガス(一次空気、酸化性ガス)と共に微粉炭供給管26,27,28,29,30を通して燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。また、石炭焚きボイラ10の煙道14から排出された排ガスとエアヒータ49で熱交換することで、加熱された燃焼用空気(二次空気、酸化性ガス)が空気ダクト37から風箱36を介して各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。すると、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉燃料と搬送用ガス(一次空気、酸化性ガス)とが混合した微粉燃料混合気を火炉11に吹き込むと共に燃焼用空気(二次空気、酸化性ガス)を火炉11に吹き込み、このときに微粉燃料混合気が着火することで火炎を形成することができる。火炉11内の下部で火炎が生じ、高温の燃焼ガスがこの火炉11内を上昇し、燃焼ガス通路13に排出される。なお、酸化性ガスとして、本実施形態では空気を用いる。空気よりも酸素割合が多いものや逆に少ないものであってもよく、燃料流量との適正化を図ることで使用可能になる。
火炉11は、下部の領域Aにて、微粉燃料混合気と燃焼用空気(二次空気、酸化性ガス)とが燃焼して火炎が生じる。ここで火炉11は、空気の供給量が微粉炭の供給量に対して理論空気量未満となるように設定されることで、内部が還元雰囲気に保持される。即ち、微粉炭の燃焼により発生した窒素酸化物(NOx)が火炉11の領域Bで還元され、その後、アディショナル空気ポート39からアディショナル空気が追加供給されることで微粉炭の酸化燃焼が完結され、微粉炭の燃焼によるNOxの発生量が低減される。
その後、燃焼ガスは、図1に示すように、燃焼ガス通路13に配置される第3過熱器43,第2過熱器42,第1過熱器41(以下単に過熱器と記載する場合もある)、第2再熱器44,第1再熱器45(以下単に再熱器と記載する場合もある),節炭器46で熱交換した後、脱硝装置50により窒素酸化物が還元除去され、集塵装置51で粒子状物質が除去され、脱硫装置53にて硫黄酸化物が除去された後、煙突54から大気中に排出される。なお、各熱交換器は燃焼ガス流れに対して、必ずしも前記記載順に配置されなくともよい。
次に、燃焼ガス通路13、煙道14及び脱硝装置50の詳細について、図2から図8を用いて説明する。なお、以下の説明において、上流側及び下流側とは、燃焼ガス通路13内及び煙道14内を流通する燃焼ガスの流れにおける上流側及び下流側を意味する。
燃焼ガス通路13の内部には、過熱器41,42,43及び再熱器44,45、節炭器46等が設けられており、水平部13aと、水平部13aの下流端から下方へ延びている鉛直部13bと、を有している。
煙道14は、燃焼ガス通路13の鉛直部13bの下端から曲折して水平方向へ延びる第1水平部14aと、第1水平部14aの下流端から曲折して上方へ延びる第1鉛直部14bと、第1鉛直部14bの上端から曲折して水平方向へ延びる第2水平部14cと、第2水平部14cの下流端から曲折して下方へ延びる第2鉛直部14dと、を有している。第2鉛直部14dには、後述する脱硝触媒58等が設けられている。第2鉛直部14dの下流端は、ガスダクト48(図1参照)の上流端に接続されている。
火炉11から排出された燃焼ガスは、図2の矢印で示すように、燃焼ガス通路13の水平部13a及び鉛直部13b、煙道14の第1水平部14a、第1鉛直部14b及び第2水平部14cの順番で流通し、脱硝装置50へ導かれる。
また、本実施形態では燃焼ガス通路13は、鉛直部13bの鉛直下方に設けられる第1ホッパ13cと、第1鉛直部14bの鉛直下方に設けられる第2ホッパ14eを有していてもよい。第1ホッパ13c及び第2ホッパ14eには、燃焼ガスに含まれる粗粒灰(燃焼生成物)Aの一部が落下して捕集される。
また、本実施形態では、燃焼ガス通路13の内部には、鉛直部13bの下端に形成された傾斜面に沿って、第1スクリーン18が設けられていてもよい。また、煙道14の内部には、第1水平部14aの上流端に、第1水平部14aの流路断面の全域を覆うように、第2スクリーン15設けられていてもよい。また、第1鉛直部14bの下端部には、側壁から斜め上方へ延びる第3スクリーン16が設けられていてもよい。また、第1鉛直部14bの途中位置には、第1鉛直部14bの流路断面の一部を覆うように、第4スクリーン17が設けられていてもよい。詳細には、第4スクリーン17は、第1鉛直部14bの流路断面のうち、第2鉛直部14d側の一部を覆っている。第1スクリーン18、第2スクリーン15、第3スクリーン16及び第4スクリーン17は、各々、燃焼ガスに含まれる粗粒灰Aと接触することで粗粒灰Aの流速を低下させて、粗粒灰Aを各スクリーンの下方に配置された第1ホッパ13c又は第2ホッパ14eへ導く効果がある。
また、本実施形態では、煙道14は、少なくとも脱硝触媒58等が設けられる第2鉛直部14dにおいて、例えば図3により煙道14の流路断面(E−E断面)に示すように、仕切板14fによって複数(本実施形態では、一例として30個)の区画14gに分けられていてもよい。詳細には、仕切板14fは、煙道14の流路断面が分割されるように、複数の区画14gを区画していてもよい。
脱硝装置50は、図2に示すように、第1鉛直部14bの途中位置に設けられるアンモニア供給ノズル55と、第2鉛直部14dに設けられ、燃焼ガスに含まれる粗粒灰Aを捕集する捕集部56と、捕集部56の下方(下流側方向)に設けられる触媒層57と、を備えている。脱硝装置50は、アンモニア供給ノズル55によって燃焼ガスに対してアンモニア等の還元剤を注入し、還元剤が注入された燃焼ガスを、脱硝触媒58を通過させる。これにより、燃焼ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を触媒層57の触媒作用により促進させて還元し、燃焼ガスを脱硝している。
触媒層57は、図2に示すように、第2鉛直部14dに設けられている。触媒層57は、上下方向(上流下流方向)に並ぶように例えば3層設けられている。各触媒層57は、本実施形態では仕切板14fによって分けられた区画14g内に配置される複数からなる脱硝触媒58(図4参照)によって構成されてもよい。各区画14g内には、少なくとも一つの脱硝触媒58が配置されている。すなわち、脱硝触媒58は、煙道14の流路断面の略全域に配置されている。各脱硝触媒58は、例えば矩形の断面形状であり、図4に示すように、上下方向(上流下流方向)に延びる矩形の枠体である外枠部58aと、外枠部58aで区画された空間を複数(本実施形態では、一例として36個)の流路58cに分割する分割部58bと、を有する。流路58cの流路断面は、一辺が例えば6〜7mm程度の略正方形状とされている。すなわち、脱硝触媒58は、目開き(流路58cの流路幅)が6〜7mm程度とされている、いわゆるハニカム形状である。なお、脱硝触媒58は、ハニカム形状に限定されるものではなく、例えば複数の板状形状の触媒を所定隙間で配列して並べたものでもよい。
捕集部56は、図6及び図7に示すように、第1金網部61と、第1金網部61よりも下流側に設けられ第2金網部62と、第1金網部61の端部と第2金網部62の端部とを連結する第3金網部63と、第1金網部61及び第3金網部63が固定される第1架台64と、第2金網部62が固定される第2架台65と、を有している。捕集部56は、各金網部によって、燃焼ガスに含まれる灰を捕集する。なお、図6は煙道14の流路断面(F−F断面)での捕集部56の上面図であり、第1金網部61を網掛け模様を付した四角形で示し、第2金網部62を網掛け模様を付した四角で示している。なお、第1金網部61を上面視した際の形状は、例えば長方形、正方形や平行四辺形であってもよい。また、第2金網部62を上面視した際の形状は、例えば長方形、正方形や平行四辺形であってもよい。また、第1金網部61及び第2金網部62は、脱硝触媒58の矩形の断面形状の配置から選定されており、脱硝触媒58の断面形状に適するように必ずしも四角形に限定されず、三角形、五角形や六角形などの多角形でもよい。
第1金網部61は、粗粒灰Aの粒径よりも目開きが小さいとともに燃焼ガスの大きな通過抵抗増加とならない目開き(本実施形態では、一例として4mm〜6mm程度)の金属製(一例としてステンレス鋼)のメッシュによって構成されている。第1金網部61は、平面視で四角形状(例えば長方形状、正方形状や平行四辺形)に形成されている。第1金網部61は、上面及び下面が略水平となるように配置されている。すなわち、第1金網部61は、燃焼ガスの流れる方向と交差するように配置されている。また、図8に示すように、第1金網部61は、下面が脱硝触媒58の上面から距離H1だけ離間するように配置されている。すなわち、第1金網部61の下面と脱硝触媒58の上面との間には、空間が形成され、この空間の上下方向の長さは、距離H1と等しい長さとなっている。
第2金網部62は、粗粒灰Aの粒径よりも目開きが小さいとともに燃焼ガスの大きな通過抵抗増加とならない目開き(本実施形態では、一例として4mm〜6mm程度)金属製(一例としてステンレス鋼)のメッシュによって構成されている。第2金網部62は、第1金網部61と同形状に形成されている。第2金網部62の上面は、第1金網部61の上面よりも下方(脱硝触媒58側方向)に、上面及び下面が略水平となるように配置されている。すなわち、第2金網部62は、燃焼ガスの流れる方向と交差するように配置されている。また、図8に示すように、第2金網部62は、下面が脱硝触媒58の上面から距離H2だけ離間するように配置されている。すなわち、第2金網部62の下面と脱硝触媒58の上面との間には、空間が形成され、この空間の上下方向の長さは、距離H2と等しい長さとなっている。距離H2は、距離H1よりも短い距離とされている。また、距離H2は、脱硝触媒58の目開きの5倍以上の長さとされる。距離H2は、好ましくは、200mm以上とされる。距離H2は、第2金網部62の一部に粗粒灰Aが捕集されて散在した目詰まりが発生しても、脱硝触媒58へ流入する燃焼ガスに大きな偏流が生じないような距離とされる。
第1金網部61及び第2金網部62は、図6に示すように、複数設けられている。複数の第1金網部61及び第2金網部62は、上面が揃うように並んで配置される。また、第1金網部61及び第2金網部62は、水平面を構成する方向のうちの一方向である所定方向(図6では、紙面上下方向)に連続して並んで配置されている。すなわち、複数の第1金網部61及び第2金網部62は、一方向に直線状に並んで配置されている。また、複数の第1金網部61及び第2金網部62は、煙道14の一方向の燃焼ガスが流通する領域の略全域に設けられている。所定方向に隣接する第1金網部61同士及び第2金網部62同士は、平面視で隙間が形成されないように配置されている。本実施形態では、一例として、第1金網部61及び第2金網部62が、一方向に6個並んでいる例について説明しているが、第1金網部61及び第2金網部62の一方向に並ぶ個数は6個に限定されない。
また、第1金網部61及び第2金網部62は、水平面を構成する方向のうちの所定方向と直交する方向である交差方向(図6では、紙面左右方向)に、交互に並んでいる。詳細には、第1金網部61が一方向に並ぶ列と、第2金網部62が一方向に並ぶ列とが、交差方向の端部から第2金網部62の列、第1金網部61の列の順番で、交差方向の略全域に亘って交互に並んでいる。
交差方向に隣接する第1金網部61と第2金網部62とは、流路断面を平面視したときに、隙間が形成されないように配置されている。すなわち、第1金網部61と第2金網部62とは、上下方向に段を形成するように並んで配置されている。なお、交差方向に隣接する第1金網部61と第2金網部62とは、流路断面を平面視したときに、一部が重複するように配置されていてもよく、または離間するように配置されていてもよい。
このように、第1金網部61及び第2金網部62は、各々、煙道14の流路断面の一部を覆っている。また、第1金網部61と第2金網部62とによって、煙道14の流路断面の燃焼ガスが流通する領域の略全域を覆っている。
また、第2金網部62の上面から第1金網部61の上面までの距離は、1m以下とされている。好ましくは、60cm以下とされている。この距離は、第1金網部61及び第2金網部62の一部に粗粒灰Aが捕集され、第1金網部61及び第2金網部62をメンテナンスや清掃する際に、第2金網部62の上面に立った作業者の手が第1金網部61の上面に届くように設定されてもよい。
第3金網部63は、粗粒灰Aの粒径よりも目開きが小さい(本実施形態では、一例として4mm〜6mm程度)金属製(一例としてSUS)のメッシュによって構成されている。第3金網部63は、四角形状に形成されている。第3金網部63は、側面が略鉛直となるように配置されている。すなわち、第1金網部61は、燃焼ガスの流れる方向に沿うように配置されている。第3金網部63は、交差方向に隣接する第1金網部61と第2金網部62とを連結している。詳細には、第3金網部63は、第1金網部61の第2金網部62側の端部と第2金網部62の第1金網部61側の端部とを連結している。すなわち、第3金網部63は、第1金網部61と第2金網部62との間に、第1金網部61と第2金網部62と交差するように配置されている。
なお、第3金網部63は、側面が鉛直方向から+10°以内で傾斜するように配置されていてもよい。第3金網部63を傾斜させた場合には、交差方向に隣接する第1金網部61と第2金網部62とが、流路断面を平面視したときに、一部が重複または離間するように配置されることとなる。
なお、第1金網部61、第2金網部62及び第3金網部63は、燃焼ガス流れ方向に重なる複数のメッシュによって構成されてもよい。また、複数のメッシュで構成する場合には、各メッシュの目開きが異なっていてもよい。すなわち、素線の太い目開きの大きなメッシュと素線の細い所定の目開きとなるメッシュによって構成されてもよい。このように構成することで、第1金網部61、第2金網部62及び第3金網部63による粗粒灰Aの捕集機能を保持しつつ、第1金網部61、第2金網部62及び第3金網部63の剛性を向上させることができる。
第1架台64は、図5に示すように、四角形の枠状の部材である第1枠部64aと、第1枠部64aの各角部から下方へ延びる4本の第1脚部64bと、を有している。
第1枠部64aは、平面視で四角形状の枠状の部材である。すなわち、第1枠部64aは、平面視で内側に四角形状の空間を区画している。第1枠部64aの内側の空間には、第1金網部61が固定されている。詳細には、第1枠部64aの内周部と、第1金網部61の外周部とが固定されている。
各第1脚部64bは、第1枠部64aの4つの角部(平面視したときの四角形の角部)から下方へ延びる柱状の部材である。各第1脚部64bの長さは、距離H1と同じ長さとされている。各第1脚部64bの下端には、煙道14の内側に設けた仕切板14fと嵌合する嵌合部(図示省略)が設けられている。この嵌合部が仕切板14fと嵌合することで、第1架台64が仕切板14fを介して煙道14に対して固定される。
また、一方向に隣接する第1脚部64b同士の間には、第3金網部63が設けられている。第3金網部63は、一方向に隣接する第1脚部64b同士を連結している。第3金網部63は、第1枠部64aと、後述する第2枠部65aと、隣接する第1脚部64bとによって区画された空間に配置されている。すなわち、第3金網部63は、第1枠部64aと、第2枠部65aと、隣接する第1脚部64bと、に固定されている。また、交差方向に隣接する第1脚部64b同士の間には、第4金網部66が設けられている。なお、第4金網部66は省略してもよい。
第2架台65は、図7に示すように、四角形の枠状の部材である第2枠部65aと、第2枠部65aの各角部から下方へ延びる4本の第2脚部65bと、を有している。
第2枠部65aは、第1枠部64aと同形状の部材である。第2枠部65aの内側の空間には、第2金網部62が固定されている。詳細には、第2枠部65aの内周部と、第2金網部62の外周部とが固定されている。
各第2脚部65bは、第2枠部65aの4つの角部(平面視したときの四角形の角部)から下方へ延びる柱状の部材である。各第2脚部65bの長さは、距離H2と同じ長さとされている。各第2脚部65bの下端には、第1脚部64bと同様に、煙道14の内側に設けた仕切板14fと嵌合する嵌合部(図示省略)が設けられている。この嵌合部が仕切板14fと嵌合することで、第2架台65が仕切板14fを介して煙道14に対して固定される。また、隣接する第2脚部65b同士の間には、第5金網部67が設けられている。なお、第5金網部67は省略してもよい。
第1架台64と、第2架台65とは、独立しており、別体とされている。換言すれば、第1架台64と第2架台65とは、恒久的に接続固定されておらず、相対移動可能とされている。
なお、上記説明では、各架台の脚部と仕切板14fとを嵌合させることで、着脱可能に固定する例について説明したが、各架台の脚部と仕切板14fとを恒久的に接続固定しなくてもよい。例えば、第1金網部61、第3金網部63及び第4金網部66が固定された状態の第1架台64の重量を、燃焼ガスの流れに曝されても移動しない程度の重量としてもよい。このように構成しても、ボイラの運転時における第1架台64と仕切板14fとの相対移動を規制することができる。また、このように構成することで、第1架台64と仕切板14fとを固定する固定作業を省略することができるので、第1架台64の設置作業を簡易化することができ、メンテナンス清掃する際に作業者の移動を容易化することもできる。また、第2架台65についても同様に、第2金網部62及び第5金網部67が固定された状態の重量を燃焼ガスの流れに曝されても移動しない程度の重量としてもよい。
次に、捕集部56における燃焼ガスの流れについて説明する。まず、第1金網部61及び第2金網部62が、目詰まりを起こしていない状態においては、煙道14内を流通してする燃焼ガスは、第1金網部61及び第2金網部62を通過する。このとき、第1金網部61及び第2金網部62は、燃焼ガスに含まれる粗粒灰Aを捕集する。第1金網部61及び第2金網部62で粗粒灰Aを除去された燃焼ガスは、触媒層57へ導かれ、脱硝触媒58の流路58cに流入する。第1金網部61及び第2金網部62に目詰まりが発生し始めると、目詰まりを起こした部分を燃焼ガスが通過することができないので、燃焼ガスの流通に偏流が発生し始めるが、燃焼ガスの流通はある程度を維持できる。その後、さらに目詰まり部分が増加して、多くの領域において目詰まりが発生している状態に至ると、燃焼ガスの流通による圧力損失が増加して燃焼ガスの流通が阻害されて、第1金網部61及び第2金網部62を燃焼ガスが流通し難くなる状況となる。
第1金網部61及び第2金網部62の多くの領域が目詰まりを起こしている状態とは、図8に示すように、燃焼ガスが第1金網部61及び第2金網部62を通過しにくくなる状態である。この場合には、図8の矢印で示すように、燃焼ガスは、第1金網部61及び第2金網部62を迂回するように流通する。第1金網部61及び第2金網部62を迂回した燃焼ガスは、第1金網部61と第2金網部62との間の空間を通過して、第1金網部61の鉛直下方に回り込むことができる。このとき、第1金網部61と第2金網部62との間には、第3金網部63が設けられているので、燃焼ガスは第3金網部63を通過することとなる。このため、第3金網部63によって、燃焼ガスに含まれる粗粒灰Aを捕集することができる。第1金網部61の下流側に回り込んだ燃焼ガスは、触媒層57へ導かる。このとき、第2金網部62と脱硝触媒58との距離(距離H2)が十分に空いているので、第3金網部63を通過した燃焼ガスは、脱硝触媒58に至るまでに十分に拡散する。拡散された燃焼ガスの一部は、第2金網部62の鉛直下方に回り込む。触媒層57へ導かれた燃焼ガスは、脱硝触媒58の流路58cに流入する。
次に、捕集部56を煙道14内に設置する方法について説明する。
まず、第1架台64及び第2架台65を組立てる。次に、第1架台64及び第2架台65の所定箇所に、所定の目開きを有する金網部を固定する。第1架台64及び第2架台65の組立作業及び各金網部の固定作業は、煙道14内ではなく、別の場所で行われてもよい。次に、金網部を固定された第1架台64及び第2架台65を、煙道14内に運び入れ、1台ずつ所定の配置となるように、仕切板14fに固定していく。このとき、第1架台64及び第2架台65に設けられた嵌合部を仕切板14f側の嵌合部と嵌合させることで、第1架台64及び第2架台65と仕切板14fとを固定する。
第1架台64の第1脚部64bと、第2架台65の第2脚部65bとの長さは異なっている。このため、このように第1架台64及び第2架台65を設置することで、第1架台64に固定された第1金網部61と脱硝触媒58との距離H1と、第2架台65に固定された第2金網部62と脱硝触媒58との距離H2とが異なるように、第1金網部61及び第2金網部62を煙道14の内部に設置することができる。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、第1金網部61と脱硝触媒58との距離H1と、第2金網部62と脱硝触媒58との距離H2とが異なっている。すなわち、第1金網部61と第2金網部62とが、燃焼ガス流れ方向に離間している。これにより、第1金網部61と第2金網部62との間に空間が形成される。また、本実施形態では、第1金網部61及び第2金網部62が、各々、煙道14の流路断面の一部を覆っている。すなわち、第1金網部61及び第2金網部62が、各々、煙道14の流路断面の全域を覆っていない。これにより、捕集した粗粒灰A等によって第1金網部61及び第2金網部62の多くの領域が目詰まりした場合においても、第1金網部61及び第2金網部62を通過できない燃焼ガスは、第1金網部61及び第2金網部62を迂回して、第1金網部61と第2金網部62との間の空間を通過するように流通することができる。第1金網部61及び第2金網部62を迂回した燃焼ガスは、第1金網部61と第2金網部62との間の空間を通過するとともに、第1金網部61及び第2金網部62の下流側へ流通する。したがって、第1金網部61及び第2金網部62が目詰まりした場合であっても、燃焼ガスを脱硝触媒58へと導くことができる。よって、脱硝触媒58において脱硝反応を継続して行うことができる。
また、第1金網部61及び第2金網部62は、燃焼ガス流れと交差するように配置されている。このため、第1金網部61及び第2金網部62の多くの領域が目詰まりを起こしていない状態では、燃焼ガスが第1金網部61または第2金網部62を通過する。このため、第1金網部61及び第2金網部62によって好適に粗粒灰Aを捕集することができる。
また、本実施形態では、第2金網部62と脱硝触媒58との距離H2は、脱硝触媒58の目開きの5倍以上とされている。これにより、第2金網部62を迂回した燃焼ガスが、脱硝触媒58に到達するまでに好適に拡散する。したがって、脱硝触媒58の複数の流路のうちの一部に、燃焼ガスが偏って流入する事態を抑制することができる。
また、例えば、捕集部が、全域が平面状のメッシュで構成されている場合には、平面状のメッシュの一部が目詰まりを起こした場合、目詰まりを起こした領域では燃焼ガスが通過できないため、燃焼ガスが目詰まりを起こしていない領域に燃焼ガスが偏流する。これにより、一部の領域に燃焼ガスが集中してしまうことがある。また、このときに目詰まりを起こしていない他の領域には、燃焼ガスの流れとともに粗粒灰Aが集中し始め、平面状のメッシュに目詰まりを一層に起こし易くなる。また、目詰まりが進行して、目詰まりを起こしていない他の領域がさらに少なくなると、燃焼ガスの流れと粗粒灰Aの集中が進み、平面状のメッシュの全領域に目詰まりが発生するまでの時間が短時間かしてしまうことがある。
このように、捕集部において、一部の領域に燃焼ガスが集中すると、捕集部の下流側に配置される脱硝触媒にも、燃焼ガスが偏って導かれることとなる。脱硝触媒に燃焼ガスが偏って導かれると、脱硝触媒の通過圧損が増加する可能性や、燃焼ガスが集中する部分において脱硝反応領域の偏在などによって反応時間が低減し、脱硝性能が十分に発揮されない可能性がある。また、脱硝触媒の劣化が加速する可能性や、集中した燃焼ガスは含まれる粗粒灰Aの密度が増加するとともに流速が増加するので、脱硝触媒の摩耗が進行し易く脱硝触媒の寿命が短くなる可能性がある。
本実施形態では、第1金網部61及び第2金網部62の多くの領域が目詰まりを起こした際に、第3金網部63を通過する新たな流路によって燃焼ガスを流通させている。これにより、目詰まりを起こしていない他の領域に燃焼ガスが集中する事態を抑制することができる。また、上述のように、第2金網部62と脱硝触媒58との距離H2を脱硝触媒58の目開きの5倍以上とし、燃焼ガスが脱硝触媒58に到達するまでに好適に拡散するようにしている。これにより、脱硝触媒58に燃焼ガスが偏って導かれる事態を抑制することができる。したがって、脱硝触媒58の通過圧損の増大を抑制することができる。また、反応時間が低減し脱硝性能が十分に発揮されない事態を抑制することができる。また、脱硝触媒58の劣化の加速を抑制することができる。また、脱硝触媒58の摩耗の進行を抑制することができるので、脱硝触媒58を長寿命化することができる。
また、本実施形態では、第1金網部61と第2金網部62とによって、煙道14の燃焼ガスが流通する領域の流路断面の略全域を覆っている。これにより、第1金網部61及び第2金網部62が目詰まりを起こしていない状態では、煙道14の燃焼ガスが流通する領域の流路断面の全域において、好適に粗粒灰Aを捕集することができる。一方、第1金網部61及び第2金網部62の多くの領域が目詰まりした場合であっても、上述のように、第1金網部61及び第2金網部62を通過できない燃焼ガスが、第1金網部61及び第2金網部62を迂回して第1金網部61と第2金網部62との間の空間を通過して第1金網部61及び第2金網部62の下流側へ流通する。したがって、燃焼ガスを脱硝触媒58へと導いて、脱硝触媒58において脱硝を行うことができる。
また、本実施形態では、第1金網部61と第2金網部62との間に設けられた第3金網部63を備えている。これにより、第1金網部61と第2金網部62との間の空間を通過する燃焼ガスに含まれる粗粒灰Aを第3金網部63によって捕集することができる。したがって、第1金網部61及び第2金網部62の多くの領域が目詰まりし、燃焼ガスが第1金網部61と第2金網部62との間の第3金網部63を通過して、第1金網部61と第2金網部62との間の空間を通過する場合であっても、燃焼ガスに含まれる粗粒灰Aを捕集することができる。よって、脱硝触媒58へ導かれる粗粒灰Aを低減することができるので、脱硝触媒58において好適に脱硝を行うことができる。
また、本実施形態では、第1金網部61及び第2金網部62が第1架台64及び第2架台65に固定されている。これにより、第1架台64及び第2架台65を煙道14内の所定の位置に設けるだけで、第1金網部61及び第2金網部62を所定の位置に配置することができる。したがって、煙道14内において、所定の位置となるように第1金網部61及び第2金網部62の位置を調整する作業を省略することができる。よって、第1金網部61及び第2金網部62の設置作業を簡易化することができる。
また、本実施形態では、第1金網部61を所定の位置に固定する第1架台64と第2金網部62を所定の位置に固定する第2架台65とが別体である。これにより、第1架台64と第2架台65とを別々に移動させることができる。したがって、第1架台64と第2架台65とが一体である場合と比較して、容易に第1金網部61及び第2金網部62の配置を変更することができ、また清掃やメンテナンス等する際に作業者の移動を容易化することもできる。
また、例えば、各金網部の清掃やメンテナンス等を行う際に、第1金網部61の上に作業員が乗って作業を行う場合がある。本実施形態では、複数の第1金網部61は、上面が一方向に沿って連続して並ぶように配置されている。これにより、第1金網部61上の作業員は、一方向に沿って移動し易い。したがって、作業員の作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1金網部61と第2金網部62とが燃焼ガス流れ方向に離間する距離は、1m以下とされている。これにより、第1金網部61上で作業する作業員が、第2金網部62に手が届き易い。したがって、例えば、第1金網部61上の作業員が第2金網部62を清掃する際に、作業員が容易に清掃作業を行うことができる。
また、本実施形態では、第3金網部63が略鉛直に配置されている。このように第3金網部63を略鉛直に配置することで、第3金網部63に捕集した粗粒灰Aが堆積し難くすることができる。よって、第3金網部63から始まる目詰まりを抑制することができる。したがって、第1金網部61、第2金網部62及び第3金網部63の全てが目詰まりを起こし燃焼ガスの流通が極端に阻害される事態を抑制することができる。
[変形例]
次に、本実施形態の変形例について図9及び図10を用いて説明する。
本変形例は、第1金網部61等が固定された状態の第1架台64及び第2金網部62が固定された状態の第2架台65の配置が、上記実施形態と異なっている。その他の構成は、上記実施形態と同様のため、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本変形例に係る捕集部70は、図9及び図10に示すように、第1架台64及び第2架台65が千鳥配置されている。詳細には、第1架台64及び第2架台65は、所定方向(図9では、紙面上下方向)に交互に並んでいるとともに、交差方向(図9では、紙面左右方向)に交互に並んでいる。
このように構成することで、第3金網部63だけでなく、交差方向に隣接する第1脚部64b同士の間に設けられた第4金網部66も、第1金網部61と第2金網部62との間に設けられることとなる。すなわち、第1金網部61及び第2金網部62が目詰まりを起こした場合に、第4金網部66を通過する流路によっても、燃焼ガスを捕集部70の下流側へ導くことができる。したがって、第1金網部61及び第2金網部62が目詰まりを起こした場合における燃焼ガスが流通する流路の流路面積を増大することができる。よって、第1金網部61及び第2金網部62が目詰まりした場合であっても、より好適に燃焼ガスを脱硝触媒58へと導くことができる。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。
例えば、上記実施形態の捕集部56と、変形例の捕集部70とを組み合わせてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、第1金網部61と第2金網部62との間に第3金網部63を設ける例について説明したが、第3金網部63を設けなくてもよい。
また、第1金網部61、第2金網部62及び第3金網部63の形状が四角形である例について説明したが、本開示はこれに限定されない。第1金網部61、第2金網部62及び第3金網部63の形状は、例えば、正方形状であってもよいし、三角形状であってもよい。また、他の多角形状であってもよい。また、円形状であってもよい。
また、上記実施形態では、煙道14の燃焼ガスが流通する領域の流路断面の略全域に第1金網部61及び第2金網部62を設ける例について説明したが、本開示はこれに限定されない。運転状況等から目詰まりを起こし易い領域を特定し、目詰まりを起こし易い領域のみに第1金網部61及び第2金網部62を設けてもよい。この場合には、目詰まりを起こし易い領域以外の領域については、平坦状の金網部を設けてもよく、また、金網部自体を設けなくてもよい。
また、捕集部56と脱硝触媒58との間に、燃焼ガスの流れを整える整流格子59(図11参照)を設けてもよい。整流格子59を設ける場合には、整流格子59は、脱硝触媒58と同様に、煙道14の各区画14g(図3参照)内に、少なくとも一つずつ配置される。すなわち、整流格子59は、煙道14の燃焼ガスが流通する領域の流路断面の略全域に配置されている。このとき、第2金網部62の下面と整流格子59の上面との間の距離は、第1実施形態における第2金網部62の下面と脱硝触媒58の上面との距離H2と略同一となるように設定してもよい。各整流格子59は、図11に示すように、四角形の枠体である外枠部59aと、外枠部59aで区画された空間を複数(本実施形態では、一例として36個)の流路59cに分割する格子部59bと、を有している。外枠部59a及び格子部59bによって区画される流路59cは、上下方向に貫通しており、燃焼ガスが流通する。流路59cの流路断面は、一辺が10mm程度の略正方形状とされている。整流格子59が設けられる場合には、整流格子59が設けられる各区画14gを区画する仕切板14fに第1架台64及び第2架台65を固定してもよい。
また、上記実施形態では、捕集部56が有する水平状に配置される金網部が、第1金網部61及び第2金網部62のみである例について説明したが本開示はこれに限定されない。例えば、脱硝触媒58からの距離が第1金網部61(距離H1)とも、第2金網部62(距離H2)とも異なる金網部を設けてもよい。
また、上述した実施形態では、燃焼ガスに燃焼生成物が含まれるボイラを、石炭焚きボイラとしたが、固体燃料としては、バイオマス燃料や石油精製時に発生するPC(石油コークス:Petroleum Coke)燃料、石油残渣などを使用するボイラであってもよい。また、燃料として固体燃料に限らず、重質油などの液体燃料も使用することができ、これら燃料の混焼焚きにも適用することができる。
以上説明した各実施形態に記載の脱硝装置及びボイラシステム並びに脱硝装置の設置方法は例えば以下のように把握される。
また、本開示の一態様に係る脱硝装置(50)は、ボイラ(10)の火炉(11)から排出される燃焼ガスが流通する煙道(14)の内部に設けられ、前記燃焼ガスを脱硝する脱硝装置(50)であって、前記燃焼ガスが通過する脱硝触媒(58)と、前記脱硝触媒(58)よりも前記燃焼ガスの流れにおける上流側に前記燃焼ガスの流れと交差するように配置され、前記煙道(14)の前記燃焼ガスが流通する領域の流路断面の一部を覆い、前記燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する第1金網部(61)と、前記脱硝触媒(58)よりも前記燃焼ガスの流れにおける上流側に前記燃焼ガスの流れと交差するように配置され、前記煙道(14)の前記燃焼ガスが流通する領域の前記流路断面の一部を覆い、前記燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する第2金網部(62)と、を備え、前記第1金網部(61)と前記脱硝触媒(58)との距離と、前記第2金網部(62)と前記脱硝触媒(58)との距離とが異なっている。
上記構成では、第1金網部と脱硝触媒との距離と、第2金網部と脱硝触媒との距離とが異なっている。すなわち、第1金網部と第2金網部とが、燃焼ガス流れ方向に離間している。これにより、第1金網部と第2金網部との間に空間が形成される。また、上記構成では、第1金網部及び第2金網部が、各々、煙道の流路断面の一部を覆っている。すなわち、第1金網部及び第2金網部が、各々、煙道の燃焼ガスが流通する領域の流路断面の全域を覆っていない。これにより、捕集した燃焼生成物等によって第1金網部及び第2金網部の多くの領域が目詰まりした場合、第1金網部及び第2金網部を通過できない燃焼ガスは、第1金網部及び第2金網部を迂回するように流通する。第1金網部及び第2金網部を迂回した燃焼ガスは、第1金網部と第2金網部との間の空間を通過するとともに、第1金網部及び第2金網部の下流側へ流通する。したがって、第1金網部及び第2金網部が目詰まりした場合であっても、燃焼ガスを脱硝触媒へと導くことができる。よって、脱硝触媒において脱硝反応を継続して行うことができる。
また、第1金網部及び第2金網部は、燃焼ガス流れと交差するように配置されている。このため、第1金網部及び第2金網部の多くの領域が目詰まりを起こしていない状態では、燃焼ガスが第1金網部または第2金網部を通過する。このため、第1金網部及び第2金網部によって好適に燃焼生成物を捕集することができる。
また、本開示の一態様に係る脱硝装置は、前記第1金網部(61)と前記第2金網部(62)とによって、前記煙道(14)の前記流路断面の全域を覆っている。
上記構成では、第1金網部と第2金網部とによって、煙道の燃焼ガスが流通する領域の流路断面の全域を覆っている。これにより、第1金網部及び第2金網部の多くの領域が目詰まりを起こしていない状態では、煙道の燃焼ガスが流通する領域の流路断面の全域において、好適に異物を捕集することができる。一方、第1金網部及び第2金網部の多くの領域が目詰まりした場合であっても、第1金網部及び第2金網部を通過できない燃焼ガスが、第1金網部及び第2金網部を迂回して第1金網部61と第2金網部62との間の空間を通過して第1金網部及び第2金網部の下流側へ流通する。したがって、燃焼ガスを脱硝触媒へと導いて、脱硝触媒において脱硝を行うことができる。
また、本開示の一態様に係る脱硝装置は、前記第1金網部(61)と前記第2金網部(62)との間に設けられ、前記第1金網部(61)及び前記第2金網部(62)と交差するように配置され、前記燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する第3金網部(63)を備える。
上記構成では、第1金網部と第2金網部との間に設けられた第3金網部を備えている。これにより、第1金網部と第2金網部との間の空間を通過する燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を第3金網部によって捕集することができる。したがって、第1金網部及び第2金網部の多くの領域が目詰まりし、燃焼ガスが第1金網部と第2金網部との間の空間を通過する場合であっても、燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集することができる。よって、脱硝触媒へ導かれる燃焼生成物を低減することができるので、脱硝触媒において好適に脱硝を行うことができる。
また、本開示の一態様に係る脱硝装置は、前記第1金網部(61)及び前記第2金網部(62)を所定の位置に固定する架台を備える。
上記構成では、第1金網部及び第2金網部が架台に固定されている。これにより、第1金網部及び第2金網部が固定された架台を煙道内の所定の位置に設けるだけで、第1金網部及び第2金網部を所定の位置に配置することができる。したがって、煙道内において、所定の位置となるように第1金網部及び第2金網部の位置を調整する作業を省略することができる。よって、第1金網部及び第2金網部の設置作業を簡易化することができる。
また、本開示の一態様に係る脱硝装置は、前記架台は、前記第1金網部(61)を所定の位置に固定する第1架台(64)と、前記第2金網部(62)を所定の位置に固定する第2架台(65)と、を備え、前記第1架台(64)と前記第2架台(65)とは別体である。
上記構成では、第1金網部を所定の位置に固定する第1架台と第2金網部を所定の位置に固定する第2架台とが別体である。これにより、第1架台と第2架台とを別々に移動させることができる。したがって、第1架台と第2架台とが一体である場合と比較して、容易に第1金網部及び第2金網部の配置を変更することができ、また清掃やメンテナンス等する際に作業者の移動を容易化することもできる。
また、本開示の一態様に係る脱硝装置は、前記第1金網部(61)及び/又は前記第2金網部(62)は、目開きが異なる複数の金網が前記燃焼ガスの流れ方向に重なっている。
上記構成では、第1金網部及び/又は第2金網部が、目開きが異なる複数の金網が燃焼ガス流れ方向に重なっている。これにより、第1金網部及び/又は第2金網部による燃焼ガスに含まれる燃焼生成物の捕集性能を保持しつつ、第1金網部及び/又は第2金網部の剛性を向上させることができる。第1金網部及び/又は第2金網部は、素線の太い目開きの大きなメッシュと素線の細い所定の目開きとなるメッシュによって構成されてもよい。
また、本開示の一態様に係る脱硝装置は、前記第1金網部(61)は、複数設けられていて、複数の前記第1金網部(61)は、各前記第1金網部(61)の上面が一方向に沿って連続して並ぶように配置されている。
例えば、脱硝装置のメンテナンス等を行う際に、第1金網部の上に作業員が乗って作業を行う場合がある。上記構成では、複数の第1金網部は、上面が一方向に沿って連続して並ぶように配置されている。これにより、第1金網部上の作業員は、一方向に沿って移動し易い。したがって、作業員の作業性を向上させることができる。
また、本開示の一態様に係る脱硝装置は、前記脱硝触媒(58)は、前記燃焼ガスが通過する複数の流路(58c)を有し、前記第2金網部(62)は、前記第1金網部(61)よりも前記脱硝触媒(58)側に配置されていて、前記第2金網部(62)と前記脱硝触媒(58)との距離(H2)は、前記流路(58c)の幅の5倍以上である。
上記構成では、第2金網部と脱硝触媒との距離は、脱硝触媒の流路の幅の5倍以上とされている。これにより、第2金網部を迂回した燃焼ガスが、脱硝触媒に到達するまでに好適に拡散する。したがって、脱硝触媒の複数の流路のうちの一部に、燃焼ガスが偏って流入する事態を抑制することができる。
また、本開示の一態様に係る脱硝装置は、前記第2金網部(62)は、前記第1金網部(61)よりも前記脱硝触媒(58)側に配置されていて、前記第1金網部(61)と前記第2金網部(62)とが前記燃焼ガス流れ方向に離間する距離は、1m以下である。
上記構成では、第1金網部と第2金網部とが燃焼ガス流れ方向に離間する距離は、1m以下とされている。これにより、第1金網部上で作業する作業員が、第2金網部に手が届き易い。したがって、例えば、第1金網部上の作業員が第2金網部を清掃する際に、作業員が容易に清掃を行うことができる。
本開示の一態様に係るボイラシステムは、燃焼ガスを生成し、前記燃焼ガスを用いて蒸気を生成する石炭焚きボイラ(10)と、上記のいずれかに記載の脱硝装置(50)と、を備えている。
本開示の一態様に係る脱硝装置の設置方法は、石炭焚きボイラ(10)の火炉(11)から排出される燃焼ガスが流通する煙道(14)の内部に設けられ、前記燃焼ガスが通過する脱硝触媒(58)と、前記脱硝触媒(58)よりも前記燃焼ガスの流れにおける上流側に前記燃焼ガスの流れと交差するように配置され、前記煙道(14)の前記燃焼ガスが流通する領域の流路断面の一部を覆い、前記燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する第1金網部(61)と、前記脱硝触媒(58)よりも前記燃焼ガスの流れにおける上流側に前記燃焼ガスの流れと交差するように配置され、前記煙道(14)の前記燃焼ガスが流通する領域の前記流路断面の一部を覆い、前記燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する第2金網部(62)と、を備え、前記燃焼ガスを脱硝する脱硝装置(50)の設置方法であって、前記第1金網部(61)と前記脱硝触媒(58)との距離と、前記第2金網部(62)と前記脱硝触媒(58)との距離とが異なるように、前記第1金網部(61)及び前記第2金網部(62)を前記煙道(14)の内部に設置する設置工程を備えている。
10 :石炭焚きボイラ(ボイラ)
11 :火炉
12 :燃焼装置
13 :燃焼ガス通路
13a :水平部
13b :鉛直部
13c :第1ホッパ
14 :煙道
14a :第1水平部
14b :第1鉛直部
14c :第2水平部
14d :第2鉛直部
14e :第2ホッパ
14f :仕切板
14g :区画
15 :第2スクリーン
16 :第3スクリーン
17 :第4スクリーン
18 :第1スクリーン
21 :燃焼バーナ
22 :燃焼バーナ
23 :燃焼バーナ
24 :燃焼バーナ
25 :燃焼バーナ
26 :微粉炭供給管
27 :微粉炭供給管
28 :微粉炭供給管
29 :微粉炭供給管
30 :微粉炭供給管
31 :粉砕機
32 :粉砕機
33 :粉砕機
34 :粉砕機
35 :粉砕機
36 :風箱
37 :空気ダクト
38 :押込通風機
39 :アディショナル空気ポート
40 :分岐空気ダクト
41 :第1過熱器
42 :第2過熱器
43 :第3過熱器
44 :第2再熱器
45 :第1再熱器
46 :節炭器
48 :ガスダクト
49 :エアヒータ
50 :脱硝装置
51 :集塵装置
53 :脱硫装置
54 :煙突
55 :アンモニア供給ノズル
56 :捕集部
57 :触媒層
58 :脱硝触媒
58a :外枠部
58b :分割部
58c :流路
59 :整流格子
59a :外枠部
59b :格子部
59c :流路
61 :第1金網部
62 :第2金網部
63 :第3金網部
64 :第1架台
64a :第1枠部
64b :第1脚部
65 :第2架台
65a :第2枠部
65b :第2脚部
66 :第4金網部
67 :第5金網部
70 :捕集部

Claims (11)

  1. ボイラの火炉から排出される燃焼ガスが流通する煙道の内部に設けられ、前記燃焼ガスを脱硝する脱硝装置であって、
    前記燃焼ガスが通過する脱硝触媒と、
    前記脱硝触媒よりも前記燃焼ガスの流れにおける上流側に前記燃焼ガスの流れと交差するように配置され、前記煙道の前記燃焼ガスが流通する領域の流路断面の一部を覆い、前記燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する第1金網部と、
    前記脱硝触媒よりも前記燃焼ガスの流れにおける上流側に前記燃焼ガスの流れと交差するように配置され、前記煙道の前記流路断面の一部を覆い、前記燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する第2金網部と、を備え、
    前記第1金網部と前記脱硝触媒との距離と、前記第2金網部と前記脱硝触媒との距離とが異なっている脱硝装置。
  2. 前記第1金網部と前記第2金網部とによって、前記煙道の前記流路断面の全域を覆っている請求項1に記載の脱硝装置。
  3. 前記第1金網部と前記第2金網部との間に設けられ、前記第1金網部及び前記第2金網部と交差するように配置され、前記燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する第3金網部を備える請求項1または請求項2に記載の脱硝装置。
  4. 前記第1金網部及び前記第2金網部を所定の位置に固定する架台を備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の脱硝装置。
  5. 前記架台は、前記第1金網部を所定の位置に固定する第1架台と、前記第2金網部を所定の位置に固定する第2架台と、を備え、
    前記第1架台と前記第2架台とは別体である請求項4に記載の脱硝装置。
  6. 前記第1金網部及び/又は前記第2金網部は、目開きが異なる複数の金網が前記燃焼ガスの流れ方向に重なっている請求項1から請求項5のいずれかに記載の脱硝装置。
  7. 前記第1金網部は、複数設けられていて、
    複数の前記第1金網部は、各前記第1金網部の前記燃焼ガスの上流側を向く上面が一方向に沿って連続して並ぶように配置されている請求項1から請求項6のいずれかに記載の脱硝装置。
  8. 前記脱硝触媒は、前記燃焼ガスが通過する複数の流路を有し、
    前記第2金網部は、前記第1金網部よりも前記脱硝触媒側に配置されていて、
    前記第2金網部と前記脱硝触媒との距離は、前記流路の幅の5倍以上である請求項1から請求項7のいずれかに記載の脱硝装置。
  9. 前記第2金網部は、前記第1金網部よりも前記脱硝触媒側に配置されていて、
    前記第1金網部と前記第2金網部とが前記燃焼ガス流れ方向に離間する距離は、1m以下である請求項1から請求項8のいずれかに記載の脱硝装置。
  10. 燃焼ガスを生成し、前記燃焼ガスを用いて蒸気を生成するボイラと、
    請求項1から請求項9のいずれかに記載の脱硝装置と、
    を備えたボイラシステム。
  11. ボイラの火炉から排出される燃焼ガスが流通する煙道の内部に設けられ、前記燃焼ガスが通過する脱硝触媒と、
    前記脱硝触媒よりも前記燃焼ガスの流れにおける上流側に前記燃焼ガスの流れと交差するように配置され、前記煙道の前記燃焼ガスが流通する領域の流路断面の一部を覆い、前記燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する第1金網部と、
    前記脱硝触媒よりも前記燃焼ガスの流れにおける上流側に前記燃焼ガスの流れと交差するように配置され、前記煙道の前記燃焼ガスが流通する領域の前記流路断面の一部を覆い、前記燃焼ガスに含まれる燃焼生成物を捕集する第2金網部と、を備え、
    前記燃焼ガスを脱硝する脱硝装置の設置方法であって、
    前記第1金網部と前記脱硝触媒との距離と、前記第2金網部と前記脱硝触媒との距離とが異なるように、前記第1金網部及び前記第2金網部を前記煙道の内部に設置する設置工程を備える脱硝装置の設置方法。
JP2019225451A 2019-12-13 2019-12-13 脱硝装置及びボイラシステム並びに脱硝装置の設置方法 Active JP7391651B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019225451A JP7391651B2 (ja) 2019-12-13 2019-12-13 脱硝装置及びボイラシステム並びに脱硝装置の設置方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019225451A JP7391651B2 (ja) 2019-12-13 2019-12-13 脱硝装置及びボイラシステム並びに脱硝装置の設置方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021094501A true JP2021094501A (ja) 2021-06-24
JP7391651B2 JP7391651B2 (ja) 2023-12-05

Family

ID=76430080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019225451A Active JP7391651B2 (ja) 2019-12-13 2019-12-13 脱硝装置及びボイラシステム並びに脱硝装置の設置方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7391651B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023053218A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 三菱重工業株式会社 脱硝装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5326261A (en) * 1976-08-24 1978-03-10 Kobe Steel Ltd Treating method for exhaust gas
JP2003164729A (ja) * 2001-11-29 2003-06-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 浄化装置および浄化方法
US20050061261A1 (en) * 2002-06-20 2005-03-24 Klaus Grommes Coal-fired power station
JP2006250511A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Babcock Hitachi Kk 排熱回収ボイラ
CN102500233A (zh) * 2011-11-01 2012-06-20 东南大学 烟气脱硝装置
JP2013104641A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 排ガス処理装置
US20140090560A1 (en) * 2012-10-02 2014-04-03 Integrated Global Services, Inc. Apparatus and methods for large particle ash separation from flue gas using screens having semi-elliptical cylinder surfaces
JP2016022425A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 三菱日立パワーシステムズ株式会社 脱硝装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5326261A (en) * 1976-08-24 1978-03-10 Kobe Steel Ltd Treating method for exhaust gas
JP2003164729A (ja) * 2001-11-29 2003-06-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 浄化装置および浄化方法
US20050061261A1 (en) * 2002-06-20 2005-03-24 Klaus Grommes Coal-fired power station
JP2006250511A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Babcock Hitachi Kk 排熱回収ボイラ
CN102500233A (zh) * 2011-11-01 2012-06-20 东南大学 烟气脱硝装置
JP2013104641A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 排ガス処理装置
US20140090560A1 (en) * 2012-10-02 2014-04-03 Integrated Global Services, Inc. Apparatus and methods for large particle ash separation from flue gas using screens having semi-elliptical cylinder surfaces
JP2016022425A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 三菱日立パワーシステムズ株式会社 脱硝装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023053218A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 三菱重工業株式会社 脱硝装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7391651B2 (ja) 2023-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100304321B1 (ko) 쓰레기파생연료를이용하는유동층반응기및그작동방법
US10323844B2 (en) Exhaust duct and boiler
TW201716727A (zh) 鍋爐
JP5972857B2 (ja) 排気ダクト及びボイラ
JP2021094501A (ja) 脱硝装置及びボイラシステム並びに脱硝装置の設置方法
JP6560007B2 (ja) 排ガス処理装置
JP5762255B2 (ja) 排ガス処理装置
JP2017145972A (ja) 固体粒子回収装置及び流動層ボイラ設備
RU2476768C1 (ru) Двухкамерная топка для сжигания дробленых древесных отходов (варианты)
WO2017014299A1 (ja) 竹材を主燃料にしたバイオマス発電システムおよび該バイオマス発電システムにおける竹材の燃焼方法
JP6887917B2 (ja) 焼却プラント
JP6322116B2 (ja) 焼却プラント
JP2008164188A (ja) 微粉炭焚き貫流ボイラ及び微粉炭焚き貫流ボイラを備えた発電プラント
TWI778501B (zh) 脫硝裝置及鍋爐
WO2019168059A1 (ja) 排ガス処理装置
JP6785046B2 (ja) 排気ダクト及びボイラ並びに固体粒子の除去方法
JP7171457B2 (ja) 粉塵回収装置及びそれを備えた排ガス処理装置並びに粉塵回収方法
KR20220007594A (ko) 고체 재료를 위한 소각 플랜트 및 그의 노즐 인서트를 교체하기 위한 방법
JP5854863B2 (ja) 排ガス処理装置
KR20220008325A (ko) 고형물 소각설비
RU2635947C2 (ru) Котел и способ его работы
JPH08254301A (ja) 流動層ボイラの炉壁構造
JP6869106B2 (ja) ホッパ構造物、排気ダクト、及びボイラ
RU2609268C1 (ru) Призматическая осадительная камера
JP7379944B2 (ja) 旋回燃焼ボイラの運転方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20220121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7391651

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150