JP2021091990A - 布帛および防護製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】任意のカラー外観が可能で電気的アークに対する防護性能に優れ、さらに、通気性に優れた布帛および防護製品を提供すること。【解決手段】難燃性繊維を含む経糸と緯糸から構成される織物組織を有し、耐アーク性試験ASTM F1959−1999に規定されるATPV値が8.0cal/cm2以上であり、下記式に定義するカバーファクター(CF)が1700〜3500であり、JIS L 1096:2010 A法(フラジール法)に規定される通気度が10〜100cc/cm2・secである布帛。【選択図】なし

Description

本発明は、任意のカラー外観が可能で電気的アークに対する防護性能に優れ、さらに、通気性に優れた布帛および防護製品に関するものである。
電気設備付近で作業する人や、電気設備付近での事故に対応する救急隊員は、潜在的に電気アークやフラッシュ火災にさらされる可能性がある。電気アークは、通常、数千ボルトおよび数千アンペアの電気を伴う非常に激変的な事象である。アーク放電は、2つの電極間の電位差(つまり電圧)によって、気体分子が電離しイオン化が起こり、プラズマを生み出した結果、その中を電気が流れる。すなわち、普段は伝導性のない気体中に電流が流れる現象をいう。
このような電気的アークやフラッシュ火災に対する防護のために各種の難燃性繊維を用いた布帛が提案されている(例えば特許文献1〜12参照)。
しかしながら、これらの布帛を用いて作業服などを得て着用した場合、アーク防護性能は高いものの、重量が重く活動し難いという問題点があった。活動性とアーク防護性能とは互いに相反する性能であり、これらを兼備した布帛はこれまで提案されていない。
また、上記したカラーの課題に加えて、近年ではアーク防護性能に加えて更なる機能向
上を加えた付加価値の高い布帛も求められている。
また、特許文献11では、アーク防護用の織物として、経糸と緯糸にそれぞれカーボン粒子を含まないアラミド繊維とカーボン粒子を含むアラミド繊維を用い、アーク防護性能と任意のカラー外観を両立したアーク防護用の織物が提案されているが、アーク防護性能が不十分であり、カラーにも制限があった。
また、例えば、特許文献12のように、快適性の向上のため通気性に主眼を置いた布帛が提案されているが、アーク防護性能が不十分であった。
国際公開第2011/126999号パンフレット 国際公開第2010/141554号パンフレット 特表2011−527734号公報 特表2009−503278号公報 特表2007−529648号公報 特表2007−535415号公報 特表2007−501341号公報 特表2006−516306号公報 特表2010−502849号公報 国際公開第2012/077681号パンフレット US15/354208号明細書 特開2018−184686号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、電気的アークに対する優れ、かつ、通気性に優れた布帛およびそれを用いた防護製品を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、布帛を構成する糸や布帛の構造などを巧みに工夫することにより、電気的アークに対する防護性能を損なうことなく通気性が向上する範囲を見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
本発明によれば、難燃性繊維を含む経糸と緯糸から構成される織物組織を有し、耐アーク性試験ASTM F1959−1999に規定されるATPV値が8.0cal/cm以上であり、下記式に定義するカバーファクター(CF)が1700〜3500であり、JIS L 1096:2010 A法(フラジール法)に規定される通気度が10〜100cc/cm・secである布帛が提供される。また、難燃性繊維が、単糸または双糸からなる紡績糸であることも好ましい。また、難燃性繊維が、メタ型全芳香族ポリアミド繊維および/またはパラ型全芳香族ポリアミド繊維を含むことも好ましい。また、布帛のJIS L 1096:2010 A法に規定される目付けが120〜260g/mであることも好ましい。また、JIS L 1096:2010に規定される布帛の厚みが0.4〜0.8mmであることも好ましい。また、JIS L 1096:2010 A法(フラジール法)に規定される通気度が10〜50cc/cm・secであることも好ましい。また、布帛が多層構造を有することも好ましい。
また、本発明によれば、前記の布帛を用いてなる、アーク防護服、防炎防護服、作業服、活動服、手袋、防護用エプロン、および防護用部材からなる群より選択されるいずれかの防護製品が提供される。
本発明によれば、電気的アークに対する防護性能に優れ、かつ、通気性に優れた布帛および防護製品を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の布帛は、難燃性繊維を含む経糸と緯糸から構成される織物組織を有し、耐アーク性試験ASTM F1959−1999に規定されるATPV値が8.0cal/cm以上であり、下記式にて定義されるカバーファクター(CF)が1700〜3500(より好ましくは2000〜3200)であり、JIS L 1096:2010 A法(フラジール法)に規定される通気度が10〜100cc/cm・sec(より好ましくは、10〜50cc/cm・sec)である。
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
[DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。]
上記範囲にすることで、布帛を衣類として用いた際に、電気的アーク事故やフラッシュ火災に遭った際に、人体へ到達する熱エネルギーを効率的に抑制することができ、電気的アークに対する防護性能に優れ、かつ、通気性に優れた布帛を得ることができる。
また、難燃性繊維がメタ型全芳香族ポリアミド繊維および/またはパラ型全芳香族ポリアミド繊維を含むことが好ましく、メタ型全芳香族ポリアミド繊維とパラ型全芳香族ポリアミド繊維のメタ型全芳香族ポリアミド繊維を含む場合、紡績糸重量対比60〜87重量%(より好ましくは70〜85重量%)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維を紡績糸重量対比3〜10重量%(より好ましくは5〜10重量%)含むことがより好ましい。
布帛の目付は120〜260g/m(より好ましくは150〜240g/m)であることが好ましい。該範囲より小さいと、該布帛を衣料に使用し電気的アーク事故やフラッシュ火災に遭った際に、人体へ到達する熱エネルギーを抑制する効果が十分ではない恐れがある。逆に、それぞれ該範囲より大きいと、効果は十分であるものの、作業服として着用快適性や活動性が低下する恐れがある。
布帛の厚みは、0.4〜0.8mm(より好ましくは0.4〜0.6mm)であることが好ましい。0.4mm以下であると、布帛の耐久性が十分でない可能性があり、0.8mm以上であると衣服にした際に布帛の厚みによって動きの自由度が下がり、活動性が低下する恐れがある。
本発明の難燃性繊維は、JIS L 1091(E法)により規定される限界酸素指数(LOI)が26以上の繊維であることが好ましく、例えば、メタ型全芳香族ポリアミド繊維、パラ型全芳香族ポリアミド繊維、ポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維、ポリベンズイミダゾール繊維、ポリベンズチアゾール繊維、ポリイミド繊維、ポリエーテルイミド繊維、ポリアミドイミド繊維、ポリスルホンアミド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリアリレート繊維、炭素繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリ塩化ビニル繊維、難燃レーヨン、モダアクリル繊維、難燃アクリル繊維、難燃ポリエステル繊維、難燃ビニロン繊維、メラミン繊維、フェノール繊維、フッ素繊維、難燃ウール、難燃コットンなどが挙げられる。これらの難燃性繊維を1種または2種以上用いることができる。
また、難燃性繊維は、強度および難燃性の点で、パラ型全芳香族ポリアミド繊維すなわちポリパラフェニレンテレフタラミドまたはコポリパラフェニレン・3,4’−オキシジフェニレンテレフタルアミド、および/または、メタ型全芳香族ポリアミド繊維すなわちポリメタフェニレンイソフタラミドを用いることが好ましく、さらには、パラ型全芳香族ポリアミド繊維とメタ型全芳香族ポリアミド繊維とを混紡して紡績糸として用いることが好ましい。
なお、これらの難燃性繊維は、フィラメント、混繊糸、紡績糸などとして用いることが好ましく、特に、紡績糸がより好ましい。なお、紡績糸は複数本を合撚した合撚糸としてもよい。また、他の繊維と混紡する場合、繊維長25〜200mm(より好ましくは30〜150mm)の短繊維が好ましい。また、単繊維繊度は1〜5dtexが好ましい。なお、各繊維の繊維長は同一でもよいし、異なっていてもよい。
なお、これらの難燃性繊維は、本発明の目的を損なわない範囲で、酸化防止剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、難燃剤、酸化チタン、着色剤、不活性微粒子などの添加剤を含有してもよい。
また、難燃性繊維は、難燃性を阻害しない範囲でその他の繊維を含ませてもよい。その際、その他の繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリノジック繊維、リヨセル繊維、アクリル繊維、アクリル系繊維、ビニロン繊維、コットン、麻、ウールなどのその他の繊維を1種または2種以上用いることができる。
なお、これらのその他の繊維は、本発明の目的を損なわない範囲で、酸化防止剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、難燃剤、酸化チタン、着色剤、不活性微粒子、導電粒子などの添加剤を含有してもよい。
赤外線吸収剤は、赤外線吸収効果を有するものであればよい。例えば、アンチモンドープ酸化スズ、インジウムスズ酸化物、ニオブドープ酸化スズ、リンドープ酸化スズ、フッ素ドープ酸化スズ、酸化チタン基材に担持したアンチモンドープ酸化スズ、鉄ドープ酸化チタン、炭素ドープ酸化チタン、フッ素ドープ酸化チタン、窒素ドープ酸化チタン、アルミニウムドープ酸化亜鉛、アンチモンドープ酸化亜鉛などを挙げることができる。なお、インジウムスズ酸化物は、インジウムドープ酸化スズとスズドープ酸化インジウムを含む。
なお、赤外線吸収剤を含有する繊維は、その重量比率が、紡績糸重量対比10〜30重量%であることが好ましく、さらには10〜20重量%であることが好ましい。赤外線吸収剤を含む繊維を布帛に含有させることで、該布帛を衣料に使用し電気的アーク事故やフラッシュ火災に遭った際に、該赤外線吸収剤が、電気的アークや火炎フラッシュの熱エネルギーを吸収し、人体へ到達する熱エネルギーを抑制することができる。逆に繊維の重量比率が該範囲よりも大きいと、難燃性繊維の重量比率が低下するため、難燃性が低下するおそれがある。
導電剤は、導電効果を有するものであればよい。例えば、金属粒子(銀粒子、銅粒子、アルミ粒子など)や、金属酸化物(酸化第2錫、酸化亜鉛、酸化インジウムなどを主体とする粒子)や、導電性酸化物をコーティングした粒子などを含有した導電性粒子含有ポリマーなどを挙げることができる。
なお、導電剤を含有する繊維は、紡績糸重量対比で2〜30重量%含まれることが好ましく、さらには5〜20重量%であることが好ましく、最も好ましくは10〜20重量%である。
また、メタ型全芳香族ポリアミドは、その繰返し単位の85モル%以上がm−フェニレンイソフタルアミドであるポリマーからなる繊維である。かかるメタ型全芳香族ポリアミドは、15モル%未満内で第3成分を含んだ共重合体であってもよい。
このようなメタ型全芳香族ポリアミドは、従来から公知の界面重合法により製造することができ、そのポリマーの重合度は、0.5g/100mlの濃度のN−メチル−2−ピロリドン溶液で測定した固有粘度(I.V.)が1.3〜1.9dl/gのものが好ましく用いられる。
上記メタ型全芳香族ポリアミドにはアルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩が含有されていてもよい。アルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩は、ヘキシルベンゼンスルホン酸テトラブチルフォスフォニウム塩、ヘキシルベンゼンスルホン酸トリブチルベンジルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラフェニルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸トリブチルテトラデシルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸トリブチルベンジルアンモニウム塩などの化合物が好ましく例示される。なかでもドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルフォスフォニウム塩、またはドデシルベンゼンスルホン酸トリブチルベンジルアンモニウム塩は、入手しやすく、熱的安定性も良好なうえ、N−メチル−2−ピロリドンに対する溶解度も高いため特に好ましく例示される。
上記アルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩の含有割合は、ポリ−m−フェニレンイソフタルアミドに対して2.5モル%以上、好ましくは3.0〜7.0モル%とすることで、十分な染色性の改良効果を得ることができる。
また、ポリ−m−フェニレンイソフタルアミドとアルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩を混合する方法は、溶媒中にポリ−m−フェニレンイソフタルアミドを混合、溶解し、それにアルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩を溶媒に溶解する方法などが用いられそのいずれを用いてもよい。このようにして得られたドープは、従来から公知の方法により繊維に形成される。
メタ型全芳香族ポリアミド繊維に用いるポリマーは、下記の式(1)で示される反復構造単位を含む芳香族ポリアミド骨格中に、反復構造の主たる構成単位とは異なる芳香族ジアミン成分、または芳香族ジカルボン酸ハライド成分を、第3成分として芳香族ポリアミドの反復構造単位の全量に対し1〜10mol%となるように共重合させることで染着性や耐変褪色性を向上させることも可能である。
−(NH−Ar1−NH−CO−Ar1−CO)−・・・式(1)
ここで、Ar1はメタ配位または平行軸方向以外に結合基を有する2価の芳香族基である。
また、第3成分として共重合させることも可能であり、式(2)、(3)に示した芳香族ジアミンの具体例は、例えば、p−フェニレンジアミン、クロロフェニレンジアミン、メチルフェニレンジアミン、アセチルフェニレンジアミン、アミノアニシジン、ベンジジン、ビス(アミノフェニル)エーテル、ビス(アミノフェニル)スルホン、ジアミノベンズアニリド、ジアミノアゾベンゼンなどが挙げられる。式(4)、(5)に示すような芳香族ジカルボン酸ジクロライドの具体例は、例えば、テレフタル酸クロライド、1,4−ナフタレンジカルボン酸クロライド、2,6−ナフタレンジカルボン酸クロライド、4,4’−ビフェニルジカルボン酸クロライド、5−クロルイソフタル酸クロライド、5−メトキシイソフタル酸クロライド、ビス(クロロカルボニルフェニル)エーテルなどが挙げられる。
N−Ar2−NH・・・式(2)
N−Ar2−Y−Ar2−NH2・・・式(3)
XOC−Ar3−COX・・・式(4)
XOC−Ar3−Y−Ar3−COX・・・式(5)
ここで、Ar2はAr1とは異なる2価の芳香族基、Ar3はAr1とは異なる2価の芳香族基、Yは酸素原子、硫黄原子、アルキレン基からなる群から選ばれる少なくとも1種の原子または官能基であり、Xはハロゲン原子を表す。
また、メタ型全芳香族ポリアミド繊維の結晶化度を5〜35%とすることで、染料の吸尽性を向上させ、より少ない染料でまたは染色条件が弱くても狙いの色に調整し易くすることができる。さらには、15〜25%とすることで、染料の表面偏在が起こり難く耐変褪色性を向上させ、実用上必要な寸法安定性も確保することができる。
また、メタ型全芳香族ポリアミド繊維の残存溶媒量を、0.1重量%以下(好ましくは0.001〜0.1重量%)とすることで、難燃性能の低下を抑制することができる。
前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維は以下の方法により製造することができ、特に後述する方法により、結晶化度や残存溶媒量を上記範囲とすることができる。
メタ型全芳香族ポリアミドポリマーの重合方法は、特に限定する必要はなく、例えば特公昭35−14399号公報、米国特許第3360595号公報、特公昭47−10863号公報などに記載された溶液重合法、界面重合法を用いてもよい。
紡糸溶液は、とくに限定されないが、上記溶液重合や界面重合などで得られた、芳香族コポリアミドポリマーを含むアミド系溶媒溶液を用いてもよいし、上記溶液重合の重合溶液から該ポリマーを単離し、これをアミド系溶媒に溶解したものを用いてもよい。
ここで用いられるアミド系溶媒は、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドなどを例示することができるが、とくにN,N−ジメチルアセトアミドが好ましい。
上記の通り得られた共重合芳香族ポリアミドポリマー溶液は、好ましくはアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩がポリマー溶液の全重量に対して1重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下である。このようにすることでアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩を含むことにより安定化され、より高濃度、低温での使用が可能となり好ましい。
紡糸・凝固工程において、上記で得られた紡糸液(メタ型全芳香族ポリアミド重合体溶液)を凝固液中に紡出して凝固させる。
紡糸装置は、特に限定されるものではなく、従来公知の湿式紡糸装置を使用することができる。また、安定して湿式紡糸できるものであれば、紡糸口金の紡糸孔数、配列状態、孔形状などは特に制限する必要はなく、例えば、孔数が1000〜30000個、紡糸孔径が0.05〜0.2mmのスフ用の多ホール紡糸口金などを用いてもよい。
また、紡糸口金から紡出する際の紡糸液(メタ型全芳香族ポリアミド重合体溶液)の温度は、20〜90℃が適当である。
繊維を得るために用いる凝固浴は、実質的に無機塩を含まない、アミド系溶媒、好ましくはNMPの濃度が45〜60質量%の水溶液を、浴液の温度10〜50℃で用いる。アミド系溶媒(好ましくはNMP)の濃度が45質量%未満ではスキンが厚い構造となってしまい、洗浄工程における洗浄効率が低下し、繊維の残存溶媒量を低減させることが困難となる。一方、アミド系溶媒(好ましくはNMP)の濃度が60質量%を超える場合には、繊維内部に至るまで均一な凝固を行うことができず、このためやはり、繊維の残存溶媒量を低減させることが困難となる。なお、凝固浴中への繊維の浸漬時間は、0.1〜30秒が適当である。
引続き、アミド系溶媒、好ましくはNMPの濃度が45〜60質量%の水溶液であり、浴液の温度を10〜50℃とした可塑延伸浴中にて、3〜4倍の延伸倍率で延伸を行う。延伸後、10〜30℃のNMPの濃度が20〜40質量%の水溶液、続いて50〜70℃の温水浴を通して十分に洗浄を行う。
洗浄後の繊維は、温度270〜290℃にて乾熱処理を施し、上記の結晶化度および残存溶媒量を満たすメタ型全芳香族ポリアミド繊維を得ることができる。
なお、紡績糸は、混綿、混紡してもよいし、期待する機能特性に応じて、コイル状を呈する紡績糸、芯鞘二層構造紡績糸、コアスパンヤーンあるいは牽切加工糸を用いた複合糸としてもよい。紡績糸の紡績方法はリング紡績、MTS、MJS、MVSなどの革新紡績やリング紡績など通常の紡績方法でよい。撚り方向はZ方向またはS方向のいずれでもよい。
次いで、かかる紡績糸に必要に応じて撚り止めセット(真空スチームセット)を行った後、紡績糸を2本以上(好ましくは2〜4本、特に好ましくは2本)引き揃えて合糸し合撚する。合撚に用いる撚糸機は、アップツイスター、カバリング機、イタリー式撚糸機、ダブルツイスターなどの撚糸機が例示される。
次いで、かかる合撚糸に撚り止めセット(従来のアラミド双糸撚り止めセット同様の高圧真空スチームセット)を施す。強固な撚り止めセットの付与が必要である場合、撚り止めセットの回数を増やしたり、撚り止めセット温度やセット時間を変えたりしてもよい。例えば、セット温度は115〜125℃、セット時間は20〜40分、回数は1〜3回でよいが、セット温度が高いほど、また、セット時間が長いほどセット性がよく好ましい。撚り止めセットの回数を増やしたり、処理時間を長くしたり、温度を上げることにより、よりセット性を高めることが可能であるが、生産管理(作業管理の安全性、品質管理など)や生産加工費用を考慮すると処理時間を長くすることが好ましい。また、真空度が高いほど品質が良化し好ましい。
織物の組織は、平織や、斜文織、朱子織などの三原組織、変化組織、変化斜文織などの変化組織、たて二重織、よこ二重織などの片二重組織などが例示される。なお、これらの織物組織を有する織物は、レピア織機やエアージェット織機など通常の織機を用いて通常の方法により製織することができる。織物は、単層でもよいし2層以上の多層構造を有してもよい。
また、織物は製織に次いで後加工を施すことが好ましく、具体的な後加工工程は、精練、乾燥、リラックス、毛焼、染色および機能化処理などの工程を例示できる。精練やリラックス処理は、拡布処理であってもよいし、液流精練・リラックス処理であってもよい。具体的には、連続精練や連続乾燥において拡布ノンテンション機で処理する方法であり、例えばソフサー精練機や乾絨、シュリンクサーファー、ショートループ、ルシオール乾燥機などを用いた方法になる。また場合によっては、精練やリラックス工程を省く事も可能である。
また、その他特性の向上のために、剪毛および/または毛焼、および/または吸汗剤、撥水剤、蓄熱剤、紫外線遮蔽あるいは制電剤、抗菌剤、消臭剤、防虫剤、防蚊剤、防蚊剤、蓄光剤、再帰反射剤などの機能を付与する他の各種加工を付加適用してもよい。ここで、前記吸汗剤は、ポリエチレングリコールジアクリレートまたはポリエチレングリコールジアクリレートの誘導体またはポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体または水溶性ポリウレタンが好ましい。布帛に吸汗剤を付与する方法は、パディング処理する方法、染色加工時に染色液と同浴で処理する方法などが例示される。
また、耐久性や耐アーク性を有し、かつ、任意のカラーを得る上で、布帛の紡績糸に前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維およびその他の繊維(例えば、赤外線吸収剤および/または導電剤を含有する繊維)が含まれる場合、それらの繊維はともに着色していることが好ましい。ここで、前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維および赤外線吸収剤および/または導電剤を含有する繊維が同一の染料を含むことが好ましい。特に前記染料がカチオン染料であることが好ましい。
本発明の布帛は、カチオン染料を含む染色浴で染色加工を施すことが好ましく、その際、好ましくは115〜135℃で染色後、還元処理を行い、乾燥を行う方法などを採用することができる。
カチオン染料とは、水に可溶性で、塩基性を示す基を有する水溶性染料をいい、アクリル繊維、天然繊維あるいはカチオン可染型ポリエステル繊維などの染色に多く用いられているものである。カチオン染料は、例えばジアクリルメタン系、トリアクリルメタン系、キノンイミン(アジン、オキサジン、チアジン)系、キサンテン系、メチン系(ポリメチン、アザメチン)、複素環アゾ系(チアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ベンゾチアゾールアゾ)、アントラキノン系などが挙げられる。また、最近は、塩基性基を封鎖することにより分散型にしたカチオン染料もあるが、両者とも用いることができる。中でもアゾ系が望ましい。
また、染色加工において、キャリア剤を用いることが好ましく、カチオン染料とキャリア剤の同浴の染色処理が採用できる。また、カチオン染色前に織編物を特殊界面活性剤で処理することで、拡布染色で濃染化が可能となる。
ここで、キャリア剤は、例えば、DL−β−エチルフェネチルアルコール、2−エトキシベンジルアルコール、3−クロロベンジルアルコール、2,5−ジメチルベンジルアルコール、2−ニトロベンジルアルコール、p−イソプロピルベンジルアルコール、2−メチルフェネチルアルコール、3−メチルフェネチルアルコール、4−メチルフェネチルアルコール、2−メトキシベンジルアルコール、3−ヨードベンジルアルコール、ケイ皮アルコール、p−アニシルアルコール、ベンズヒドロール、およびシクロヘキシルピロリドンの中から選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。キャリア剤の量は、メタ型全芳香族ポリアミド繊維100重量部に対して1〜10重量部が好ましく、1〜5重量部がより好ましい。
なお、難燃性繊維を含む経糸と緯糸のいずれか一方にカーボンを含有する繊維を用いる場合、表面(着衣時における外気側面として用いることが好ましい。)に実質的にカーボンを含まない(好ましくはカーボン含有量が0.1重量%以下、より好ましくは0.001重量%以下)紡績糸(以下、表面紡績糸とする)を配し、裏面(着衣時における肌側)にカーボンを含有する紡績糸(以下、裏面紡績糸とする)を配することが好ましい。その際、裏面紡績糸が表面に露出していてもよいが、表面における裏面紡績糸の露出量が表面紡績糸よりも少ないことが好ましい。換言すると、表面紡績糸が裏面に露出していてもよいが、裏面における表面紡績糸の露出量が裏面紡績糸よりも少ないことがより好ましい。織物組織と、紡績糸を上記のようにすることで、優れた電気的アークに対する防護性能と通気性に加えて、カーボンを含有する繊維を使用していても任意のカラーの色相を得ることができる。
なお、表面紡績糸は、赤外線吸収剤および/または導電剤を含有する繊維を含むことが好ましい。赤外線吸収剤を含有する繊維は、その重量比率が、紡績糸重量対比10〜30重量%であることが好ましく、さらには10〜20重量%であることが好ましい。また、導電剤を含有する繊維が、紡績糸重量対比で2〜30重量%含まれることが好ましく、さらには5〜20重量%であることが好ましく、最も好ましくは10〜20重量%である。
なお、表綿紡績糸は、赤外線吸収剤を含有する繊維と導電剤を含有する繊維とのいずれか一方が単独で用いられてもよいし、双方が用いていてもよい。赤外線吸収剤と、導電剤との双方が用いられる例として、鞘部に赤外線吸収剤が含有され、芯部に金属酸化物含有ポリマーなどの導電剤が含有される芯鞘型の複合繊維が好ましく挙げられる。さらには鞘部がアクリルからなり、かつ、芯部が金属酸化物系粒子含有ポリマーからなる芯鞘型複合繊維、偏心芯鞘型複合繊維なども好ましい。
なお、裏面紡績糸が、カーボンを紡績糸重量対比0.5〜50重量%含むことが好ましい。かかるカーボンを含む紡績糸を布帛に含有させることで、該布帛を衣料に使用し電気的アーク事故やフラッシュ火災に遭った際に、カーボンが電気的アークや火炎フラッシュの熱エネルギーを吸収し、人体へ到達する熱エネルギーを抑制することができる。逆にカーボンの重量比率が該範囲よりも大きいと、紡績糸の強度が低下するおそれがある。カーボンを含む紡績糸は、カーボンブラックを練り込んだメタ型全芳香族ポリアミド繊維、カーボンブラックを練り込んだパラ型全芳香族ポリアミド繊維、カーボンブラックを含有したナイロン繊維、パイロメックス(登録商標)、炭素繊維からなる群より選択される1種以上が含まれる紡績糸である。
本発明の防護製品は、前記の防護製品用布帛を用いてなる、アーク防護服、防炎防護服、作業服、活動服、手袋、防護用エプロン、および防護用部材からなる群より選択されるいずれかの防護製品である。前記作業服には、製鉄所や鉄鋼工場の作業用作業服、溶接作業用作業服、防爆エリアにおける作業服などが含まれる。また、前記手袋には、精密部品を取り扱う航空機産業、情報機器産業、精密機器産業などで使用される作業手袋などが含まれる。かかるまた防護製品において、前記布帛の表面を外気側面として用い、裏面を肌側面として用いることが好ましい。
なお、布帛はカーボンを布帛重量対比3.0重量%より多く含むことが好ましい。カーボンを布帛重量対比3.0重量%より多く含むことで、低目付においても電気的アーク事故やフラッシュ火災に遭った際に、カーボンが電気的アークや火炎フラッシュの熱エネルギーを吸収し、人体へ到達する熱エネルギーを抑制することができる。
本発明の防護製品は、前記布帛を用いてなる、アーク防護服、防炎防護服、作業服、活動服、手袋、防護用エプロン、および防護用部材からなる群より選択されるいずれかの防護製品である。前記作業服には、製鉄所や鉄鋼工場の作業用作業服、溶接作業用作業服、防爆エリアにおける作業服などが含まれる。また、前記手袋には、精密部品を取り扱う航空機産業、情報機器産業、精密機器産業などで使用される作業手袋などが含まれる。かかる防護製品は前記の防護製品用布帛を用いており、難燃性だけでなくフラッシュ火炎に対しての抵抗力(防護力)をも有し、安全性に優れる。またフラッシュ火炎に対しての抵抗力(防護力)は、布帛を刺子(キルトステッチ)のように積層すればするほど、抵抗力(防護力)は向上する。
布帛は、構成する糸や布帛の構造などを巧みに工夫し、さらに耐アーク性やCF、通気度等を上記した範囲にすることにより、電気的アークに対する防護性能に優れ、かつ、通気性に優れた布帛および防護製品を得ることができる。
次に本発明の実施例および比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
(1)ATPV値
耐アーク性試験ASTMF1959−1999によりATPV値を測定した。8.0cal/cm以上を合格(レベル2クリア)とした。
(2)カバーファクター(CF)
CF=(DWp/1.1)1/2×MWp+(DWf/1.1)1/2×MWf
[DWpは経糸総繊度(dtex)、MWpは経糸織密度(本/2.54cm)、DWfは緯糸総繊度(dtex)、MWfは緯糸織密度(本/2.54cm)である。]
(3)通気度
JIS L 1096:2010 A法(フラジール法)により通気性を測定した。
(4)織物の厚み
JIS L 1096:2010に従って測定した。
(5)織物の目付
JIS L 1096:2010 A法に従って測定した。
[実施例1]
メタ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「TeijinconexNEO」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人アラミド社製、「トワロン」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長50mm)、導電繊維として導電性アクリル繊維(単繊維繊度3.3dtex、繊維長38mm)を用い、メタ型全芳香族ポリアミド繊維:93重量%、パラ型全芳香族ポリアミド繊維:5重量%、導電性アクリル繊維:2重量%となるように、撚り数24.0回/2.54cm(撚り方向Z)で綿番手40/1の紡績糸を作り、次いで、撚り数24.0回/2.54cm(撚り方向S)で双糸合撚加工糸条を得た。
次いで、前記双糸合撚加工糸条を経糸および緯糸に用いて、綾織(2/2綾組織)にて、経密度98本/2.54cm、緯密度71本/2.54cmの織物を製織した。
得られた未染色織物(生機)を、常法により糊抜き精練、乾燥した後、液流染色機を用いて、カチオン染料およびキャリア剤を含む染浴で、常温から昇温して130℃で60分間染色した。その後、仕上げセットをおこなった。
得られた布帛(アーク防護織物)において、経密度104本/2.54cm、緯密度75本/2.54cm、カバーファクターは2918、厚みは0.49mm、目付けは248g/m、通気度は18cc/cm・secであり、ATPV値は8.6cal/cmと良好であった。結果を表1に示す。
[実施例2]
メタ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「TeijinconexNEO」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人アラミド社製、「トワロン」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長50mm)、導電繊維として導電性アクリル繊維(単繊維繊度3.3dtex、繊維長38mm)を用い、メタ型全芳香族ポリアミド繊維:85重量%、パラ型全芳香族ポリアミド繊維:5重量%、導電性アクリル繊維:10重量%となるように、撚り数22.2回/2.54cm(撚り方向Z)で綿番手36/1の紡績糸を作り、次いで、撚り数22.2回/2.54cm(撚り方向S)で双糸合撚加工糸条を得た。
次いで、前記双糸合撚加工糸条を経糸および緯糸に用いて、綾織(2/2綾組織)にて、経密度70本/2.54cm、緯密度51本/2.54cmの織物を製織した。
得られた未染色織物(生機)を、常法により糊抜き精練、乾燥した後、液流染色機を用いて、カチオン染料およびキャリア剤を含む染浴で、常温から昇温して130℃で60分間染色した。その後、仕上げセットをおこなった。
得られた布帛(アーク防護織物)において、経密度75本/2.54cm、緯密度54本/2.54cm、カバーファクターは2217、厚みは0.46mm、目付けは194g/m、通気度66cc/cm・secであり、ATPV値は8.2cal/cmと良好であった。結果を表1に示す。
[実施例3]
メタ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「TeijinconexNEO」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人アラミド社製、「トワロン」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長50mm)、導電繊維として導電性アクリル繊維(単繊維繊度3.3dtex、繊維長38mm)を用い、メタ型全芳香族ポリアミド繊維:85重量%、パラ型全芳香族ポリアミド繊維:5重量%、導電性アクリル繊維:10重量%となるように、撚り数20.3回/2.54cm(撚り方向Z)で綿番手30/1の紡績糸を作り、次いで、撚り数20.3回/2.54cm(撚り方向S)で双糸合撚加工糸条を得た。
次いで、前記双糸合撚加工糸条を経糸および緯糸に用いて、綾織(2/2綾組織)にて、経密度64本/2.54cm、緯密度46本/2.54cmの織物を製織した。
得られた未染色織物(生機)を、常法により糊抜き精練、乾燥した後、液流染色機を用いて、カチオン染料およびキャリア剤を含む染浴で、常温から昇温して130℃で60分間染色した。その後、仕上げセットをおこなった。
得られた布帛(アーク防護織物)において、経密度69本/2.54cm、緯密度49本/2.54cm、カバーファクターは2221、厚みは0.50mm、目付けは215g/m、通気度84cc/cm・secであり、ATPV値は9.5cal/cmと良好であった。結果を表1に示す。
[実施例4]
経糸用として、メタ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「TeijinconexNEO」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人アラミド社製、「トワロン」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長50mm)、赤外線吸収剤および導電剤を含む繊維として導電性アクリル繊維、単繊維繊度3.3dtex、繊維38mm、鞘部:アクリル/芯部:金属化合物の偏心芯鞘型導電性アクリル繊維)を用い、メタ型全芳香族ポリアミド繊維:80重量%、パラ型全芳香族ポリアミド繊維:5重量%、導電性アクリル繊維:15重量%となるように、撚り数23.4回/2.54cm(撚り方向Z)で綿番手40/1の紡績糸を作り、次いで、撚り数23.4回/2.54cm(撚り方向S)で双糸合撚加工糸条(A)を得た。
緯糸用として、カーボン粒子を1.1%練り込んだメタ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「Teijinconex」(登録商標)、単繊維繊度2.2dtex、繊維長51mm)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「テクノーラ」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)を用い、メタ型全芳香族ポリアミド繊維:90重量%、パラ型全芳香族ポリアミド繊維:10重量%となるように、撚り数23.4回/inch(撚り方向Z)で綿番手40/1の紡績糸を作り、次いで、撚り数23.4回/inch(撚り方向S)で双糸合撚加工糸条(B)を得た。
次いで、双糸合撚加工糸条(A)を経糸、双糸合撚加工糸条(B)を緯糸に用いて、綾織(2/1綾組織)にて、経密度72本/2.54cm、緯密度50本/2.54cmの織物を製織した。
得られた未染色織物(生機)を、常法により糊抜き精練、乾燥した後、液流染色機を用いて、カチオン染料およびキャリア剤を含む染浴で、常温から昇温して130℃で60分間染色した。その後、仕上げセットをおこない、表面に赤外線吸収剤および導電剤を含有する繊維を含む紡績糸が配され、裏面にカーボンを含有する繊維を含む紡績糸が配されたカーボン量が0.4重量%の布帛を得た。
得られた布帛(アーク防護織物)において、経密度73本/2.54cm、緯密度53本/2.54cm、カバーファクターは2054、厚みは0.42mm、目付けは181g/m、通気度90cc/cm・secであり、ATPV値は8.5cal/cmと良好であった。結果を表1に示す。
[実施例5]
経糸用として、実施例4と同様にして、双糸合撚加工糸条(A)を得た。また、緯糸用として、カーボン粒子を5.0%練り込んだパラ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「テクノーラ」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)を用い、撚り数23.4回/2.54cm(撚り方向Z)で綿番手40/1の紡績糸を作り、次いで、撚り数23.4回/2.54cm(撚り方向S)で双糸合撚加工糸条(B)を得た。
双糸合撚加工糸条(A)を経糸、双糸合撚加工糸条(B)を緯糸に用いて、綾織(2/1綾組織)にて、経密度72本/2.54cm、緯密度50本/2.54cmの織物を製織した。
得られた未染色織物(生機)を、常法により糊抜き精練、乾燥した後、液流染色機を用いて、カチオン染料およびキャリア剤を含む染浴で、常温から昇温して130℃で60分間染色した。その後、仕上げセットをおこない、表面に赤外線吸収剤および導電剤を含有する繊維を含む紡績糸が配され、裏面にカーボンを含有する繊維を含む紡績糸が配されたカーボン量が1.9重量%の布帛を得た。
得られた布帛(アーク防護織物)において、経密度73本/2.54cm、緯密度53本/2.54cm、カバーファクターは2054、厚みは0.42mm、目付けは182g/m、通気度88cc/cm・secであり、ATPV値は9.3cal/cmと良好であった。結果を表1に示す。
[実施例6]
経糸用として、実施例4と同様にして、双糸合撚加工糸条(A)を得た。また、緯糸用として、炭素繊維(東邦テナックス(株)製、「パイロメックスCPX」(登録商標)、単繊維繊度2.2dtex、繊維長51mm)、メタ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「TeijinconexNEO」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人アラミド社製、「トワロン」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長50mm)を用い、炭素繊維:50%、メタ型全芳香族ポリアミド繊維:45重量%、パラ型全芳香族ポリアミド繊維:5重量%となるように、撚り数23.4回/2.54cm(撚り方向Z)で綿番手40/1の紡績糸を作り、次いで、撚り数23.4回/2.54cm(撚り方向S)で双糸合撚加工糸条(B)を得た。
双糸合撚加工糸条(A)を経糸、双糸合撚加工糸条(B)を緯糸に用いて、綾織(2/1綾組織)にて、経密度72本/2.54cm、緯密度50本/2.54cmの織物を製織した。
得られた未染色織物(生機)を、常法により糊抜き精練、乾燥した後、液流染色機を用いて、カチオン染料およびキャリア剤を含む染浴で、常温から昇温して130℃で60分間染色した。その後、仕上げセットをおこない、表面に赤外線吸収剤および導電剤を含有する繊維を含む紡績糸が配され、裏面にカーボンを含有する繊維を含む紡績糸が配されたカーボン量が20.1重量%の布帛を得た。
得られた布帛(アーク防護織物)において、経密度75本/2.54cm、緯密度53本/2.54cm、カバーファクターは2087、厚みは0.44mm、目付けは185g/m、通気度78cc/cm・secであり、ATPV値は9.6cal/cmと良好であった。結果を表1に示す。
[実施例7]
経糸用として、実施例4と同様にして、双糸合撚加工糸条(A)を得た。また、緯糸用として、カーボン粒子を14%練り込んだパラ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「テクノーラ」(登録商標)、単繊維繊度2.8dtex、繊維長51mm)100重量%を、撚り数20.3回/inch(撚り方向Z)で綿番手30/1の紡績糸を作り、次いで、撚り数20.3回/inch(撚り方向S)で双糸合撚加工糸条(B)を得た。
次いで、双糸合撚加工糸条(A)を経糸、双糸合撚加工糸条(B)を緯糸に用いて、綾織(2/1綾組織)にて、経密度57本/2.54cm、緯密度43本/2.54cmの織物を製織した。
得られた未染色織物(生機)を、常法により糊抜き精練、乾燥した後、液流染色機を用いて、カチオン染料およびキャリア剤を含む染浴で、常温から昇温して130℃で60分間染色した。その後、仕上げセットをおこない、表面に赤外線吸収剤および導電剤を含む紡績糸が配され、裏面にカーボンを含有する繊維を含む紡績糸が配されたカーボン量が6.0重量%の布帛を得た。
得られた布帛(アーク防護織物)において、経密度57本/2.54cm、緯密度46本/2.54cm、カバーファクターは1795、厚みは0.46mm、目付けは179g/m、通気度94cc/cm・secであり、ATPV値は9.2cal/cmと良好であった。結果を表1に示す。
[実施例8]
緯糸用として、実施例4と同様にして、双糸合撚加工糸条(A)を得た。経糸用として、カーボン粒子を5.0%練り込んだパラ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「テクノーラ」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)100重量%を用い、撚り数20.3回/2.54cm(撚り方向Z)で綿番手30/1の紡績糸を作り、次いで、撚り数20.3回/2.54cm(撚り方向S)で双糸合撚加工糸条(B)を得た。
双糸合撚加工糸条(A)を緯糸、双糸合撚加工糸条(B)を経糸に用いて、綾織(1/2綾組織)にて、経密度65本/2.54cm、緯密度29本/2.54cmの織物を製織した。
得られた未染色織物(生機)を、常法により糊抜き精練、乾燥した後、液流染色機を用いて、カチオン染料およびキャリア剤を含む染浴で、常温から昇温して130℃で60分間染色した。その後、仕上げセットをおこない、表面に赤外線吸収剤および導電剤を含む紡績糸が配され、裏面にカーボンを含有する繊維を含む紡績糸が配されたカーボン量が3.5重量%布帛を得た。
得られた布帛(アーク防護織物)において、経密度69本/2.54cm、緯密度30本/2.54cm、カバーファクターは1788、厚みは0.46mm、目付けは178g/m、通気度95cc/cm・secであり、ATPV値は8.4cal/cmと良好であった。結果を表1に示す。
Figure 2021091990
[比較例1]
メタ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「TeijinconexNEO」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人アラミド社製、「トワロン」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長50mm)、導電繊維として導電性アクリル繊維(単繊維繊度3.3dtex、繊維長38mm)を用い、メタ型全芳香族ポリアミド繊維:85重量%、パラ型全芳香族ポリアミド繊維:5重量%、導電性アクリル繊維:10重量%となるように、撚り数20.3回/2.54cm(撚り方向Z)で綿番手30/1の紡績糸を作り、次いで、撚り数20.3回/2.54cm(撚り方向S)で双糸合撚加工糸条を得た。
次いで、前記双糸合撚加工糸条を経糸および緯糸に用いて、綾織(2/2綾組織)にて、経密度54本/2.54cm、緯密度39本/2.54cmの織物を製織した。
得られた未染色織物(生機)を、常法により糊抜き精練、乾燥した後、液流染色機を用いて、カチオン染料およびキャリア剤を含む染浴で、常温から昇温して130℃で60分間染色した。その後、仕上げセットをおこなった。
得られたアーク防護織物において、経密度57本/2.54cm、緯密度41本/2.54cm、カバーファクターは1845、厚みは0.48mm、目付けは182g/m、通気度152.2cc/cm・secであり、ATPV値は6.7cal/cmと不良であった。結果を表2に示す。
[比較例2]
経糸用として、メタ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「TeijinconexNEO」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)、パラ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人アラミド社製、「トワロン」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長50mm)を用い、メタ型全芳香族ポリアミド繊維:95重量%、パラ型全芳香族ポリアミド繊維:5重量%となるように、撚り数23.4回/inch(撚り方向Z)で綿番手40/1の紡績糸を作り、次いで、撚り数23.4回/inch(撚り方向S)で双糸合撚加工糸条(A)を得た。
緯糸用として、実施例4と同様にして、双糸合撚加工糸条(B)を得た。
双糸合撚加工糸条(A)を経糸、双糸合撚加工糸条(B)を緯糸に用いて、綾織(2/1綾組織)にて、経密度72本/2.54cm、緯密度50本/2.54cmの織物を製織した。
得られた未染色織物(生機)を、常法により糊抜き精練、乾燥した後、液流染色機を用いて、カチオン染料およびキャリア剤を含む染浴で、常温から昇温して130℃で60分間染色した。その後、仕上げセットを行い、表面に赤外線吸収剤および導電剤を含有する繊維を含む紡績糸が配され、裏面にカーボンを含有する繊維を含む紡績糸が配されたカーボン量が0.4重量%の布帛を得た。
得られた布帛(アーク防護織物)において、経密度76本/2.54cm、緯密度53本/2.54cm、カバーファクターは2103、厚みは0.44mm、目付けは183g/m、通気度75cc/cm・secであり、ATPV値は7.6cal/cmと不良であった。結果を表2に示す。
[比較例3]
経糸用として、実施例4と同様にして、双糸合撚加工糸条(A)を得た。また、緯糸用として、経糸用の双糸合撚加工糸条(A)と同じ構成にて、双糸合撚加工糸条(B)を得た。
次いで、双糸合撚加工糸条(A)を経糸、双糸合撚加工糸条(B)を緯糸に用いて、綾織(2/1綾組織)にて、経密度72本/2.54cm、緯密度50本/2.54cmの織物を製織した。
得られた未染色織物(生機)を、常法により糊抜き精練、乾燥した後、液流染色機を用いて、カチオン染料およびキャリア剤を含む染浴で、常温から昇温して130℃で60分間染色した。その後、仕上げセットを行った。
得られた布帛(アーク防護織物)において、経密度76本/2.54cm、緯密度53本/2.54cm、カバーファクターは2103、厚みは0.44mm、目付けは183g/m、通気度78cc/cm・secであり、ATPV値は6.1cal/cmと不良であった。結果を表2に示す。
[比較例4]
経糸用として、実施例4と同様にして、双糸合撚加工糸条(A)を得た。緯糸用として、カーボン粒子を4.0%練り込んだパラ型全芳香族ポリアミド繊維(帝人(株)製、「テクノーラ」(登録商標)、単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mm)100重量%を、撚り数20.3回/inch(撚り方向Z)で綿番手30/1の紡績糸を作り、次いで、撚り数20.3回/inch(撚り方向S)で双糸合撚加工糸条(B)を得た。
次いで、双糸合撚加工糸条(A)を経糸、双糸合撚加工糸条(B)を緯糸に用いて、綾織(2/1綾組織)にて、経密度57本/2.54cm、緯密度43本/2.54cmの織物を製織した。
得られた未染色織物(生機)を、常法により糊抜き精練、乾燥した後、液流染色機を用いて、カチオン染料およびキャリア剤を含む染浴で、常温から昇温して130℃で60分間染色した。その後、仕上げセットを行い、表面に赤外線吸収剤および導電剤を含む紡績糸が配され、裏面にカーボンを含有する繊維を含む紡績糸が配されたカーボン量が2.3重量%の布帛を得た。
得られた布帛(アーク防護織物)において、経密度57本/2.54cm、緯密度46本/2.54cm、カバーファクターは1795、厚みは0.45mm、目付けは178g/m、通気度130cc/cm・secであり、ATPV値は7.4cal/cmと不良であった。結果を表2に示す。
Figure 2021091990

Claims (8)

  1. 難燃性繊維を含む経糸と緯糸から構成される織物組織を有し、耐アーク性試験ASTM F1959−1999に規定されるATPV値が8.0cal/cm以上であり、下記式に定義するカバーファクター(CF)が1700〜3500であり、JIS L 1096:2010 A法(フラジール法)に規定される通気度が10〜100cc/cm・secであることを特徴とする布帛。
  2. 難燃性繊維が、単糸または双糸からなる紡績糸である、請求項1に記載の布帛。
  3. 難燃性繊維が、メタ型全芳香族ポリアミド繊維および/またはパラ型全芳香族ポリアミド繊維を含む、請求項1または2に記載の布帛。
  4. 布帛のJIS L 1096:2010 A法に規定される目付けが120〜260g/mである、請求項1から3のいずれか1つに記載の布帛。
  5. JIS L 1096:2010に規定される布帛の厚みが0.4〜0.8mmである、請求項1から4のいずれか1つに記載の布帛。
  6. JIS L 1096:2010 A法(フラジール法)に規定される通気度が10〜50cc/cm・secである請求項1から5のいずれか1つに記載の布帛。
  7. 布帛が多層構造を有する、請求項1から6のいずれか1つに記載の布帛。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の布帛を用いてなる、アーク防護服、防炎防護服、作業服、活動服、手袋、防護用エプロン、および防護用部材からなる群より選択されるいずれかの防護製品。
JP2019222965A 2019-12-10 2019-12-10 布帛および防護製品 Active JP7409853B2 (ja)

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