JP2021091933A - アルミニウム多孔質焼結体及び該アルミニウム多孔質焼結体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(式1) [(焼結後の明度L値−焼結前の明度L値)/(焼結前の明度L値)]×100
(式2) (1−相対密度)×100
なお、アルミニウムファイバーの長さを1としたの時の径は、アルミニウムファイバーの径が10μmで長さが5mmのファイバーは0.002であり、径が100μmで長さが1mmのファイバーは0.1であるから、0.002〜0.1が好ましい。
アルミニウムの成形体はシート状であることが好ましい。
シート状成形体の成形方法としては特に限定されないが、敷板であるセッター(以下「セッター」と言う)に任意の高さに調整した型枠を置き、その内側に原料を充填してから、上面をすりきり刃、若しくは、すりきり板(スキージ)ですりきって、表面を平滑にしてから型枠を除き、目的とする厚みのあるシートにしてもよい。
シート状のアルミニウム成形体は、粉末融合処理の前に脱ガス処理を行うことが好ましい。
熱可塑性樹脂と混合してシート状に成形した場合、熱可塑性樹脂は常温から加熱する間に徐々に分解するが、完全に除去するために450〜500℃の温度範囲で1〜2時間保持して除去することが好ましい。
脱ガス処理又は脱熱可塑性樹脂処理後、600〜660℃の温度範囲で1分〜2時間程度保持して粉末融合処理を行い、その後、常温まで冷却する。
これが粉末融合(液相焼結)であり、粉末間でほぼ同時進行することで、全体として多孔質焼結体になるものと考えられる。
原料として、累積50%粒子径が154μm、酸素含有量0.27重量%、炭素含有量0.01重量%未満である不定形状のアルミニウム粉末を使用した。
窒化ホウ素(BN)製のセッターを使用した。
セッターの上にアルミニウム粉末の自重による充填により、厚さ1mmのシート状に成形し、無加圧で、真空焼結炉内の炭素製の容器内に水平に静置して、炭素製の板で容器に蓋をした。
このとき原料に用いたアルミニウム粉末の明度L値は64.3であり、多孔質焼結体の原料粉末からの明度L値の変化量は、表面側が+2.7%、裏面側が+7.9%であった。気孔率は62.6%であった。
原料アルミニウムとして、累積50%粒子径152μm、酸素含有量0.16重量%、炭素含有量0.01重量%未満である不定形状のアルミニウム粉末を使用した。
BN製のセッターを使用した。
圧力は0.67g/cm2であった。
セッター材質にカーボンを用いた以外は、実施例1と同様の方法にて製造した。
セッター材質にカーボンを用い、2.24g/cm2の圧力をかけた以外は実施例2と同様の方法にてアルミニウム多孔質焼結体を製造した。
累積50%粒子径95μm、酸素0.02重量%、炭素0.01重量%未満である球状のアルミニウム粉末を用いた以外は実施例1の条件と同様の方法にて製造した。
実施例5と同様のアルミニウム粉末を用いた以外は、実施例2の条件で製造した。
直径60μm、長さ3mmのアルミニウムファイバーを用いた以外は、実施例3と同様にして製造した。
実施例7と同一のアルミニウムファイバーを用いた以外は、実施例2と同様の方法にて製造した。
実施例1と同一のアルミニウム粉末を用い、脱ガス工程を省き、粉末融合として、保持温度を605℃とした以外は、実施例1と同様の方法にて製造した。
実施例2と同一のアルミニウム粉末を用い、脱ガス工程を省いた以外は、実施例2の条件と同様の方法にて製造した。
粉末融合終了時の真空度は3mPaであった。
保持時間を0.25hにした以外は、実施例9の条件と同様の方法にて製造した。
累積50%粒子径154μm、酸素含有量0.27重量%、炭素含有量0.01重量%未満である不定形状のアルミニウム粉末を使用した。
セッター材質にBNを用いた。
セッターの上にアルミニウム粉末の自重による充填により、厚さ1mmのシート状に成形し、この粉末成形の上に、材質がBNの板をのせた。圧力は0.67g/cm2であった。
累積50%粒子径152μm、酸素含有量0.16重量%、炭素含有量0.01重量%未満である不定形状のアルミニウム粉末と、アクリル系ビヒクルM3210(積水化学工業株式会社製)を混合したペーストを厚さ1mmに塗工乾燥し、固形分で重量比(重量%)をアルミニウム粉末:樹脂=80:20にした。
さらに加熱し、660℃で1分間保持し、その後、冷却し常温になった後、取り出した。
累積50%粒子径95μm、酸素含有量0.02重量%、炭素含有量0.01重量%未満である球状のアルミニウム粉末と、雰囲気を3%水素−アルゴンガスの混合に変更した以外は、実施例12と同様の方法にて製造した。
実施例1で使用したアルミニウム粉末を酸化させて、粉末の酸素含有量を0.53重量%に調整した以外は、実施例1と同様の方法にて製造した。
油回転真空ポンプ(RP)を用いて到達可能な8000mPaの真空度になると直ちに加熱を開始した以外は実施例1と同様の方法にて製造した。
酸素含有量及び炭素含有量は酸素・窒素分析装置EMGA−920(株式会社堀場製作所製)を使用し、黒鉛るつぼに実施例及び比較例の焼結体を入れ、不活性ガス(He)雰囲気中で該焼結体を融解し、試料中の酸素が、黒鉛るつぼの炭素で還元され一酸化炭素(CO)として抽出され、そのガスは赤外線検出器でガス濃度に変換して求める方法で測定した。
酸素の変化量は、原料のアルミニウムと焼結後の多孔質焼結体の酸素含有量を測定し、原料アルミニウムの酸素含有量を基準として、増減量を示した。
炭素含有量は炭素・硫黄分析装置EMIA(株式会社堀場製作所製)を使用し、酸素キャリア中で実施例及び比較例の焼結体を助燃剤と共に燃焼させ、試料中炭素を二酸化炭素(CO2)、一酸化炭素(CO)にして赤外線検出器でガス濃度として変換して測定した。
測色色計SE6000(日本電色工業株式会社製)を使用し、日本粉体工業技術協会規格SAP16−3に準拠して求めた。
また、明度L値の変化量は(式1)にて算出した。
気孔率は、試料を30mm角に切り出し、厚みと重さの値から、相対密度を求め、(式2)にて算出した。
各焼結体を空中に持ち上げた状態で、シート端部より約6μPaの圧力を約30回規則的に与え、脱落した未焼結粉末がないものを〇、未焼結粉末が脱落したものを×として評価した。
結果は表3多孔質焼結体評価の「粉落ち」の欄に示す。
図5のとおり、製造した各アルミニウム多孔質焼結体から厚み1mm、長さ30×60mmの試料を切り出し、60mmの半分である30mmの長さの位置を直線上で90°に曲げて、その折り曲げ部を目視により亀裂の有無を調べた。
亀裂が確認されなかったものを〇、亀裂が確認されたものを×として評価した。
結果は表3多孔質焼結体評価の「曲げ」の欄に示す。
図2より気孔が屈曲していることが確認できた。
また、全ての実施例のアルミニウム多孔質焼結体は同様に気孔の屈曲が確認できた。
図3より気孔が連通していることが確認できた。
また、全ての実施例のアルミニウム多孔質焼結体は同様に気孔の連通が確認できた。
したがって、熱交換機用の熱媒体の通路部材に使用すれば、熱交換性能の向上が望める。
また、気孔率が高いので、リチウムイオンの二次電池の正極集電体等に使用すれば、電解液の保液性の向上が望める。
したがって、本発明は産業上の利用可能性の高い発明である。
Claims (9)
- アルミニウム多孔質焼結体であって、前記アルミニウム多孔質焼結体は酸素含有量が0.35重量%以下、及び/又は、焼結前と焼結後の酸素含有量の増加量が0.08重量%以下であり、気孔率が30〜75%であり、屈曲した連通孔を有するアルミニウム多孔質焼結体。
- アルミニウム多孔質焼結体であって、前記アルミニウム多孔質焼結体は焼結前と焼結後の明度L値の変化量が±15%以内であり、気孔率が30〜75%であり、屈曲した連通孔を有するアルミニウム多孔質焼結体。
- 前記アルミニウム多孔質焼結体の炭素含有量が0.02重量%以下である請求項1又は2記載のアルミニウム多孔質焼結体。
- 原料のアルミニウムがアルミニウム粉末又はアルミニウムファイバーである請求項1乃至3いずれか記載のアルミニウム多孔質焼結体。
- 前記アルミニウム粉末が、累積50%粒子径が50〜200μmのアルミニウム粉末である、又は、前記アルミニウムファイバーが、径が10〜100μmであり、長さを1とした時の径が0.002〜0.1のアルミニウムファイバーである請求項4記載のアルミニウム多孔質焼結体。
- アルミニウムの成形体を真空度500mPa未満で保持しながら加圧せずに加熱処理後、前記真空度で常温まで冷却する請求項1乃至5いずれか記載のアルミニウム多孔質焼結体の製造方法。
- アルミニウムの成形体を真空度500mPa未満で保持しながら5g/cm2以下(但し0g/cm2は含まない)の圧力を負荷して加熱処理後、前記圧力を負荷しながら常温まで冷却する請求項1乃至5いずれか記載のアルミニウム多孔質焼結体の製造方法。
- 非酸化性気体を流入しながら加熱処理後、常温まで冷却する請求項6又は7記載のアルミニウム多孔質焼結体の製造方法。
- 前記加熱処理を2段階の温度域で行う請求項6乃至8いずれか記載のアルミニウム多孔質焼結体の製造方法。
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JP2013157392A (ja) * | 2012-01-27 | 2013-08-15 | Tdk Corp | 多孔質アルミニウム焼結体、固体電解コンデンサ用陽極電極材及び固体電解コンデンサ |
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