JP2021091477A - 二重容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体の底部に外気導入孔を設けた場合でも、内袋と外殻の間の中間空間に外気がスムーズに導入可能である、二重容器を提供する。【解決手段】本発明によれば、外殻と内袋とを有し且つ内容物の減少に伴って前記内袋が収縮するように構成される容器本体を備える、二重容器であって、前記容器本体は、筒状の胴部と、前記胴部の下端に設けられた底部を備え、前記底部は、前記底部の中央に設けられた中央凹部と、前記中央凹部を取り囲む周縁部を備え、前記中央凹部において前記外殻には外気導入孔が設けられ、前記周縁部には、前記外殻と前記内袋の間に隙間を形成するためのスペーサーが設けられる、二重容器が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、二重容器に関する。
特許文献1には、内プリフォームと外プリフォームを重ねた状態でブロー成形することによって二重容器を製造する方法が開示されている。
WO2004/071887
内プリフォームによって内袋が構成され、外プリフォームによって外殻が構成される。内袋内の内容物の減少に伴って内袋は収縮するが、外殻に設けた外気導入孔から、内袋と外殻の間の中間空間に外気が導入されることによって、外殻は、元の状態が維持される。
このような二重容器において、本発明の発明者が、美観などを考慮して、容器の底部に外気導入孔を設けたところ、内袋と外殻の間の中間空間に外気が導入されにくい場合があることが分かった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、容器本体の底部に外気導入孔を設けた場合でも、内袋と外殻の間の中間空間に外気がスムーズに導入可能である、二重容器を提供するものである。
本発明によれば、外殻と内袋とを有し且つ内容物の減少に伴って前記内袋が収縮するように構成される容器本体を備える、二重容器であって、前記容器本体は、筒状の胴部と、前記胴部の下端に設けられた底部を備え、前記底部は、前記底部の中央に設けられた中央凹部と、前記中央凹部を取り囲む周縁部を備え、前記中央凹部において前記外殻には外気導入孔が設けられ、前記周縁部には、前記外殻と前記内袋の間に隙間を形成するためのスペーサーが設けられる、二重容器が提供される。
本発明が鋭意検討を行ったところ、容器本体の底部に中央凹部が設けられている場合、中央凹部を取り囲む周縁部において内袋と外殻の間に隙間が形成されにくく、このために、中央凹部に外気導入孔を設けると、容器本体の胴部に外気が導入されにくいことが分かった。そして、この知見に基づき、外殻と内袋の間に隙間を形成するためのスペーサーを周縁部に設けることによって、底部の外気導入孔から周縁部を通じて胴部に外気がスムーズに導入可能であることを見出し、本発明の完成に到った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記記載の二重容器であって、前記スペーサーは、前記外殻又は前記内袋に設けられた突起である、二重容器である。
好ましくは、前記記載の二重容器であって、前記スペーサーは、放射状に配置される、二重容器である。
好ましくは、前記記載の二重容器であって、前記スペーサーは、間欠円を構成するように配置される、二重容器である。
好ましくは、前記記載の二重容器であって、前記容器本体は、前記内袋となる内プリフォームに、前記外殻となる外プリフォームを被せた状態で、前記内プリフォームと前記外プリフォームを加熱してブロー成形することによって形成される、二重容器である。
好ましくは、前記記載の二重容器であって、前記内プリフォームは、前記内プリフォームの底部に位置決めピンを備え、前記外プリフォームは、前記外プリフォームの底部に位置決め孔を備え、前記ブロー成形は、前記位置決めピンを前記位置決め孔に挿入した状態で行う、二重容器である。
本発明の第1実施形態の二重容器1の容器本体2を示し、図1Aは正面図であり、図1Bは底面図である。 図2Aは、図1の容器本体2を底部7側から見た斜視図であり、図2Bは、外殻3の底部7近傍を、容器の内側から見た断面斜視図である。 図3Aは、図1B中のA−A断面図であり、図3Bは、図3A中のB−B断面図である。 内プリフォーム14及び外プリフォーム13が分離されている状態を示す斜視図である。 図4の外プリフォーム13の底部13c近傍を、外プリフォーム13の内側から見た断面斜視図である。 図6Aは、内プリフォーム14に外プリフォーム13を被せることによって構成されたアセンブリ15の斜視図であり、図6Bは、図6Aを別の角度から見た斜視図である。 二軸延伸ブロー成形工程を示し、口部支持型21にアセンブリ15を装着した状態を示す断面図である。 図7の状態から、成形型23,24を閉じ、底部支持型22が外プリフォーム13の底部13cを支持した後の状態を示す断面図である。 図8の状態から、支持棒25を伸長させると共に底部支持型22を後退させてアセンブリ15を縦延伸させた後の状態を示す断面図である。 間欠円状の突起13c1を有する外プリフォーム13を示す、図5に対応する断面斜視図である。 底部14cに放射状の突起14c2が設けられた構成の内プリフォーム14を示す斜視図である。 底部14cに間欠円状の突起14c2が設けられた構成の内プリフォーム14を示す斜視図である。 変形例の内プリフォーム14の底部14g近傍の拡大図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
図1に示すように、本発明の第1実施形態の二重容器1は、容器本体2を備える。図3Aに示すように、容器本体2は、外殻3と内袋4とを有し且つ内容物の減少に伴って内袋4が収縮するように構成される。
図1に示すように、容器本体2は、口部5と、胴部6と、底部7を備える。口部5は、不図示のポンプを装着可能な係合部5aを備える。係合部5aは、係合部5aは、ネジ式ポンプの場合は雄ねじ部であり、打栓式ポンプの場合は周方向に突出する環状突起である。口部5は、胴部6の上端6aから延びるように設けられている。口部5は、円筒形である。胴部6は、口部5よりも外径(本明細書において、「外径」は、断面が円形でない場合は、外接円径を意味する。)が大きい。
胴部6は筒状であり、底部7は、胴部6の下端に設けられ、胴部6の下端を閉塞する。底部7は、底部7の中央に設けられた中央凹部7aと、中央凹部7aを取り囲む周縁部7bを備える。
図2Aに示すように、中央凹部7aには、係止部7a1と、外気導入孔7a2と、環状凸部7a3と、位置決め凹部7a4が設けられている。図3Aに示すように、係止部7a1は、外殻3に設けられた挿通孔3a内に、内袋4に設けられた係止突起4aが挿入されて構成される。係止部7a1によって内袋4が外殻3から外れることが阻止される。外気導入孔7a2は、外殻3を貫通する貫通孔であり、内袋4の収縮に伴って、外気導入孔7a2を通じて外殻3と内袋4の間の中間空間に外気が導入される。係止部7a1と外気導入孔7a2は、環状凸部7a3内に配置される。位置決め凹部7a4は、容器本体2に印刷等を行う際に、容器本体2を周方向に位置決めするために用いられる。
周縁部7bには、接地部7b1と、周縁凹部7b2が設けられている。接地部7b1は、容器本体2を立設させたときに、容器本体2を載置する載置面に接触する部位である。周縁部7bの全体を接地部7b1とすると、容器本体2を立設させたときに中央凹部7aが容器本体2と載置面との間で密閉空間となり、外気導入孔7a2を通じた外気の導入が阻害される虞がある。そこで、中央凹部7a内が密閉空間とならないように通気路として周縁凹部7b2を設けている。
口部5に装着したポンプによって内袋4内の内容物を排出すると、内袋4が収縮して外殻3から離れようとする。この際に、外気導入孔7a2を通じて内袋4と外殻3間の空間に外気が導入される。一方、図3Aに示すように、周縁部7bは、曲率半径が小さいので、周縁部7bでは内袋4が外殻3から離れにくく、外気導入孔7a2から導入された外気が通る通気路が形成されにくい。このため、胴部6には外気が導入されにくい。この場合、内容物の減少に伴って外殻3が内袋4と共に収縮してしまうという問題がある。そこで、本実施形態では、外殻3と内袋4の間にスペーサー9を配置している。本実施形態では、スペーサー9として、外殻3から内袋4に向けて突出する突起3bを設けている。スペーサー9を設けるとスペーサー9に隣接した位置において外殻3と内袋4の間に隙間8が形成され、隙間8によって、胴部6と底部7をつなぐ通気路が形成され、外気導入孔7a2から導入された外気が、周縁部7bを通じて胴部6にまで導入されやすくなる。スペーサー9は、底部7と胴部6にまたがるように、放射状に設けられており、これによって、底部7と胴部6にまたがる通気路が形成されやすくなる。
図4〜図6に示すように、容器本体2は、内袋4となる内プリフォーム14に、外殻3となる外プリフォーム13を被せた状態で、内プリフォーム14と外プリフォーム13を加熱して二軸延伸ブロー成形することによって形成することができる。
図4に示すように、内プリフォーム14は、有底筒状であり、口部14aと、胴部14bと、底部14cを備える。口部14aの開口端には、フランジ14a1が設けられている。底部14cには、位置決めピン14c1が設けられている。
図4に示すように、外プリフォーム13は、有底筒状であり、口部13aと、胴部13bと、底部13cを備える。図5に示すように、外プリフォーム13の底部13cの内面には、放射状に配置された突起13c1が設けられている。底部13cには、位置決め孔13c2及び外気導入孔13c3が設けられている。図6Bに示すように、底部13cの外面には環状凸部13c4が設けられている。位置決め孔13c2及び外気導入孔13c3は、環状凸部13c4の内側の領域に配置されている。外プリフォーム13は、内プリフォーム14が挿入可能なサイズになっている。
内プリフォーム14及び外プリフォーム13は、ポリエステル(例:PET)やポリオレフィン(例:ポリプロピレン、ポリエチレン)等の熱可塑性樹脂のブロー成形や射出成形等によって形成可能である。一例では、内プリフォーム14がポリプロピレンのブロー成形で形成され、外プリフォーム13は、PETの射出成形で形成される。内プリフォーム14と外プリフォーム13の材料を異ならせることによってブロー成形の際に互いに溶着することが抑制される。また、外プリフォーム13を射出成形で形成する場合、射出成形時に外気導入孔13c3を形成可能であるので、後加工の手間を省くことができる。
2.二軸延伸ブロー成形
二軸延伸ブロー成形は、以下の方法で行うことができる。
まず、図6に示すように、内プリフォーム14に外プリフォーム13を被せて(別の表現では、外プリフォーム13内に内プリフォーム14を挿入して)アセンブリ15とする。この際に、フランジ14a1を口部13aの開口端に当接させると共に、位置決めピン14c1を位置決め孔13c2に挿入する。これによって、内プリフォーム14と外プリフォーム13が互いに位置決めされる。この状態では、口部14aと口部13aが対向し、胴部14bと胴部13bが対向する。
次に、アセンブリ15を加熱して軟化させる。
次に、アセンブリ15をブロー成形用の金型内に配置し、口部13a及び環状凸部13c4を治具で支持した状態で内プリフォーム14内にエアーを吹き込むことによってアセンブリ15を膨張させて金型のキャビティの内面に密着させる。この際に、内プリフォーム14の内底面に不図示の支持棒を押し当てることによって、アセンブリ15が金型内で揺れることを抑制してもよい。また、内プリフォーム14の内底面には、支持棒が嵌る凹部を設けて、支持棒を内プリフォーム14に固定しやすいようにしてもよい。
ブロー成形によって、アセンブリ15が膨張して図1〜図3に示す容器本体2が得られる。口部13a,14aが口部5となり、胴部13b,14bが胴部6となり、底部13c,14cが底部7となる。突起13c1,環状凸部13c4及び外気導入孔13c3は、それぞれ、突起3b,環状凸部7a3及び外気導入孔7a2となる。ブロー成形の際に、口部13a,14aと、環状凸部13c4とその内側の領域は、ほとんど変形せず、その他の部位が主に変形する。外気導入孔13c3は、環状凸部13c4の内側の領域に配置されているので、ブロー成形の際に変形して閉塞されることが抑制される。フランジ14a1は、図1Aに示すように、容器本体2の口部5の開口端を覆うフランジ4bとなる。
ブロー成形後に、位置決め孔13c2が図3Aに図示する挿通孔3aとなり、挿通孔3aに位置決めピン14c1が挿通された状態になる。その後、位置決めピン14c1を変形させて(つまり、潰したり、折り曲げたりして)図3Aに図示する係止突起4aとする。これによって、容器本体2の係止部7a1が構成される。
3.二軸延伸ブロー成形の詳細
上述した二軸延伸ブロー成形は、一例では、図7〜図9に示す金型ユニット20を用いて行うことができる。金型ユニット20は、口部支持型21と、底部支持型22と、成形型23,24を備える。
口部支持型21は、外プリフォーム13の口部13aを支持可能に構成されている。口部支持型21内には、挿通孔21aが設けられており、挿通孔21aに支持棒25が挿通されている。支持棒25は、不図示の駆動機構によって伸縮が可能になっている。底部支持型22は、駆動機構22cで駆動されて、縦延伸方向(図7の上下方向)に移動可能に構成されている。成形型23,24は、開閉可能であり、それぞれ、キャビティ面23a,24aを備える。キャビティ面23a,24aが合わさって、容器本体2の外形に対応した形状のキャビティが形成される。
この方法は、プリフォーム加熱工程と、底部支持工程と、延伸工程と、ブロー成形工程を備える。
<プリフォーム加熱工程>
プリフォーム加熱工程では、内プリフォーム14に外プリフォーム13を被せて構成したアセンブリ15を、図7に示すように口部支持型21に装着し、その状態でアセンブリ15を加熱して軟化させる。アセンブリ15の加熱は、アセンブリ15を成形型23,24の間に配置した状態で行ってもよく、成形型23,24の間の空間の外側で行ってもよい。また、プリフォーム加熱工程の前に、支持棒25の先端を内プリフォーム14の内底面に当接させてもよい。これによって、軟化されたアセンブリ15が揺れることが抑制される。
<底部支持工程>
底部支持工程では、図8に示すように、底部支持型22が外プリフォーム13の底部13cに向かって移動し、底部支持型22で外プリフォーム13の底部13cを支持する。底部支持型22には、環状凸部13c4を収容可能な凹部22aが設けられており、底部支持型22は、環状凸部13c4が凹部22a内に収容されるように底部13cを支持することが好ましい。これによって、環状凸部13c4及びその内側の領域がブロー成形工程の際に延伸されることが抑制される。凹部22aは、環状であることが好ましい。また、底部支持型22は、位置決めピン14c1を収容可能な凹部22bを備え、凹部22b内に位置決めピン14c1を収容するように底部13cを支持することが好ましい。これによって、位置決めピン14c1が底部支持型22に干渉することが抑制される。図8は、成形型23,24が閉じられた状態を示しているが、成形型23,24は、ブロー成形工程の前の任意の時点で閉じればよいので、縦延伸工程の後に閉じるようにしてもよい。
<縦延伸工程>
縦延伸工程では、図8〜図9に示すように、支持棒25を内プリフォーム14の内底面に押し当てて伸長させることによって、アセンブリ15を縦方向(図9の上下方向)に延伸させる。この際、支持棒25の伸長と同期させて底部支持型22を後退させることが好ましい。これによって、アセンブリ15を安定して延伸させることができる。なお、縦延伸工程は、底部支持型22で底部13cを支持していない状態で行うことも可能であるので、縦延伸工程の後に底部支持工程を行ってもよい。
<ブロー成形工程>
ブロー成形工程では、図9の状態から内プリフォーム14内にエアーを吹き込むことによってアセンブリ15を横方向に延伸させて(つまり膨張させて)キャビティ面23a,24aの形状に賦形する。エアーの吹き込みは、口部支持型21と支持棒25の間の通気路26を通じて行うことができるが、例えば、支持棒25内に通気路を設けて、支持棒25の側面からエアーを吹き出すようにしてもよい。
本実施形態では、外プリフォーム13の底部13cが底部支持型22で支持された状態でエアーの吹き込みを行うので、外プリフォーム13の底部13cの延伸が抑制される。
なお、ブロー成形工程は、縦延伸工程と同時に行うこともできる。つまり、アセンブリ15を縦方向に延伸させながら、内プリフォーム14内にエアーを吹き込んでもよい。また、縦延伸工程を省略して、底部支持工程の後に、アセンブリ15を縦方向に延伸させずに、エアーの吹き込みを行ってもよい。
4.その他の実施形態
・上記実施形態では、スペーサー9は放射状に設けているが、スペーサー9は、別の形状であってもよい。例えば、スペーサー9は、間欠円を構成するように配置してもよい。この場合、円の欠けた部位に通気路が形成される。間欠円は、複数の間欠円が同心円状に配置されることが好ましい。このようなスペーサー9は、例えば、図10に示すように、間欠円状の突起13c1を有する外プリフォーム13を用いることによって形成することができる。
・上記実施形態では、外プリフォーム13に突起13c1を設けることによって外殻3から内袋4に向けて突出する突起3bを形成しているが、図11〜図12に示すように、内プリフォーム14の底部14cに突起14c2(例:図11に示す放射状の突起や、図12に示す間欠円状の突起)を設けることによって、内袋4から外殻3に向かって突出する突起(スペーサー)を形成してもよい。
・スペーサー9は、別部材で構成してもよい。内プリフォーム14と外プリフォーム13の間にスペーサーとなる部材を配置した状態でブロー成形することによって、外殻3と内袋4の間のスペーサー9を配置することができる。
5.別観点の発明
内プリフォーム14がブロー成形体(より詳しくはダイレクトブロー成形体)である場合、図13に示すように、内プリフォーム14の底部14gには、パリソンを閉塞させた位置にピンチオフ部14hが形成される。ピンチオフ部14hは、強度が比較的弱いので、二軸延伸ブロー成形の際にピンチオフ部14h近傍の部位が勢いよく延伸されると、ピンチオフ部14hが開裂する虞がある。
一例では、図13に示すように、内プリフォーム14は、多層構成であり、内側から順に、最内層14dと、ガスバリア層(例:EVOH層)14eと、最外層14fを備える。最内層14dと最外層14fは、ポリオレフィン(例:ポリエチレン、ポリプロピレン)やPETなどで構成される。ピンチオフ部14hにおいて、対向するガスバリア層14e1,14e2同士は繋がっているか、又は離れているとしてもその間の隙間Gが非常に小さくなっている。二軸延伸ブロー成形の際にピンチオフ部14h近傍の部位が勢いよく延伸されると、ガスバリア層14eが裂けたり、隙間Gが大きくなったりすることによって、ガスバリア性低下等の問題が生じる場合がある。
上記課題は、「2.二軸延伸ブロー成形」及び「3.二軸延伸ブロー成形の詳細」で説明したように、外プリフォーム13の底部13cの延伸を抑制した状態で、アセンブリ15を膨張させることによって解決することができる。ピンチオフ部14hは、外プリフォーム13の底部13cに対向する位置に配置されるので、底部13cの延伸が抑制されると、ピンチオフ部14h近傍の部位の延伸も抑制され、上記課題が解決される。
「2.二軸延伸ブロー成形」では、外プリフォーム13の底部13cに環状凸部13c4を設けることによって、底部13cの剛性を高めて底部13cの延伸を抑制している。底部13cの剛性を高めるために設ける構造は、環状凸部13c4以外の補強構造であってもよい。
「3.二軸延伸ブロー成形の詳細」では、底部支持型22で外プリフォーム13の底部13cを支持した状態でブロー成形工程を行うことによって、底部13cの延伸を抑制している。上記説明では、環状凸部13c4を凹部22aに収容しているが、底部13cに環状凸部13c4がない場合でも、底部支持型22で底部13cを支持することによって、底部13cと底部支持型22の摩擦によって底部13cの延伸は抑制される。
以上の点を考慮すると、本発明によれば、
二重容器の製造方法であって、
ブロー成形工程を備え、
前記ブロー成形工程は、内プリフォームに外プリフォームを被せた状態で前記内プリフォームと前記外プリフォームを加熱して軟化させ、その状態で前記内プリフォーム内にエアーを吹き込むことによって行われ、
前記内プリフォームは、ブロー成形体であり、
前記ブロー成形工程は、前記外プリフォームの底部の延伸を抑制した状態で行われる、方法が提供される。
好ましくは、前記外プリフォームは、前記外プリフォームの底部の延伸を抑制する補強構造を備える。
好ましくは、前記補強構造は、前記外プリフォームの底部に設けられた環状凸部である。
好ましくは、前記ブロー成形工程は、前記外プリフォームの底部を底部支持型で支持することによって前記底部の延伸を抑制した状態で行われる。
また、別の観点では、
二重容器の製造方法であって、
ブロー成形工程を備え、
前記ブロー成形工程は、内プリフォームに外プリフォームを被せた状態で、前記内プリフォームと前記外プリフォームを加熱して軟化させた状態で前記内プリフォーム内にエアーを吹き込むことによって行われ、
前記内プリフォームは、ブロー成形体であり、
前記外プリフォームは、底部に環状凸部を有する、方法が提供される。
なお、別観点の発明においては、外気導入孔の位置は限定されず、容器本体2の口部5、胴部6、底部7の何れに設けてもよい。また、外殻3と内袋4の間に隙間を形成するためのスペーサー9は必須ではない。
1 :二重容器
2 :容器本体
3 :外殻
3a :挿通孔
3b :突起
4 :内袋
4a :係止突起
4b :フランジ
5 :口部
5a :係合部
6 :胴部
6a :上端
7 :底部
7a :中央凹部
7a1 :係止部
7a2 :外気導入孔
7a3 :環状凸部
7a4 :位置決め凹部
7b :周縁部
7b1 :接地部
7b2 :周縁凹部
8 :隙間
9 :スペーサー
13 :外プリフォーム
13a :口部
13b :胴部
13c :底部
13c1 :突起
13c2 :位置決め孔
13c3 :外気導入孔
13c4 :環状凸部
14 :内プリフォーム
14a :口部
14a1 :フランジ
14b :胴部
14c :底部
14c1 :位置決めピン
14c2 :突起
14d :最内層
14e :ガスバリア層
14e1 :ガスバリア層
14e2 :ガスバリア層
14f :最外層
14g :底部
14h :ピンチオフ部
15 :アセンブリ
20 :金型ユニット
21 :口部支持型
21a :挿通孔
22 :底部支持型
22a :凹部
22b :凹部
22c :駆動機構
23 :成形型
23a :キャビティ面
24 :成形型
24a :キャビティ面
25 :支持棒
26 :通気路
G :隙間

Claims (10)

  1. 外殻と内袋とを有し且つ内容物の減少に伴って前記内袋が収縮するように構成される容器本体を備える、二重容器であって、
    前記容器本体は、筒状の胴部と、前記胴部の下端に設けられた底部を備え、
    前記底部は、前記底部の中央に設けられた中央凹部と、前記中央凹部を取り囲む周縁部を備え、
    前記中央凹部において前記外殻には外気導入孔が設けられ、
    前記周縁部には、前記外殻と前記内袋の間に隙間を形成するためのスペーサーが設けられる、二重容器。
  2. 請求項1に記載の二重容器であって、
    前記スペーサーは、前記外殻又は前記内袋に設けられた突起である、二重容器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の二重容器であって、
    前記スペーサーは、放射状に配置される、二重容器。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の二重容器であって、
    前記スペーサーは、間欠円を構成するように配置される、二重容器。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の二重容器であって、
    前記容器本体は、前記内袋となる内プリフォームに、前記外殻となる外プリフォームを被せた状態で、前記内プリフォームと前記外プリフォームを加熱してブロー成形することによって形成される、二重容器。
  6. 請求項5に記載の二重容器であって、
    前記内プリフォームは、前記内プリフォームの底部に位置決めピンを備え、
    前記外プリフォームは、前記外プリフォームの底部に位置決め孔を備え、
    前記ブロー成形は、前記位置決めピンを前記位置決め孔に挿入した状態で行う、二重容器。
  7. 二重容器の製造方法であって、
    ブロー成形工程を備え、
    前記ブロー成形工程は、内プリフォームに外プリフォームを被せた状態で前記内プリフォームと前記外プリフォームを加熱して軟化させ、その状態で前記内プリフォーム内にエアーを吹き込むことによって行われ、
    前記内プリフォームは、ブロー成形体であり、
    前記ブロー成形工程は、前記外プリフォームの底部の延伸を抑制した状態で行われる、方法。
  8. 請求項7に記載の方法であって、
    前記外プリフォームは、前記外プリフォームの底部の延伸を抑制する補強構造を備える、方法。
  9. 請求項8に記載の方法であって、
    前記補強構造は、前記外プリフォームの底部に設けられた環状凸部である、方法。
  10. 請求項7〜請求項9の何れか1つに記載の方法であって、
    前記ブロー成形工程は、前記外プリフォームの底部を底部支持型で支持することによって前記底部の延伸を抑制した状態で行われる、方法。
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