JP2021091259A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】それぞれが独立して回転可能に構成された一対のシートにおいて、その回転が阻害されることのない車両用シートを得る。【解決手段】車幅方向に間隔を空けて設けられ、それぞれが独立して回転可能に構成された一対のシート50R、50Lと、一対のシート50R、50Lの間に設けられ、一対のシート50R、50Lの少なくとも一方が車幅方向外側へ向かって回転する動作に連動して車両前方側へ移動し、シート50R、50Lのシートクッション52における車幅方向内側後端部の回転軌跡上から外れるように構成されたスライド部材50Cと、を備えた車両用シート50とする。【選択図】図8

Description

本発明は、車両用シートに関する。
回転機構を有するフロントシートを備えた車両は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。このフロントシートは、乗員が乗降する際に、フロントサイドドア方向へ向かって回転することで、フロントサイドドアを十分に開くことができない状況下においても、乗員の乗降性を向上させられるようになっている。
特開2015−145148号公報
上記のような回転機構は、リアシートにも適用可能である。しかしながら、左右のリアシートの間(車幅方向中央部)にセンターシートが設けられている車両では、そのセンターシートによって、左右のリアシートの回転が阻害されてしまう。すなわち、リアシートを回転させようとしても、そのシートクッションの車幅方向内側後端部がセンターシートに干渉して(当たって)しまい、回転させることが不可能になる。
また、フロントシートの場合であっても、車幅方向中央部に配置されているコンソールボックスとの車幅方向における間隔によっては、そのコンソールボックスによって回転が阻害されてしまう可能性がある。すなわち、フロントシートを回転させようとしても、そのシートクッションの車幅方向内側後端部がコンソールボックスに干渉してしまい、回転させることが不可能になる可能性がある。
そこで、本発明は、それぞれが独立して回転可能に構成された一対のシートにおいて、その回転が阻害されることのない車両用シートを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用シートは、車幅方向に間隔を空けて設けられ、それぞれが独立して回転可能に構成された一対のシートと、前記一対のシートの間に設けられ、前記一対のシートの少なくとも一方が車幅方向外側へ向かって回転する動作に連動して車両前方側へ移動し、該シートのシートクッションにおける車幅方向内側後端部の回転軌跡上から外れるように構成されたスライド部材と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、それぞれが独立して回転可能に構成された一対のシートの間に設けられたスライド部材は、一対のシートの少なくとも一方が車幅方向外側へ向かって回転する動作に連動して車両前方側へ移動し、そのシートの車幅方向内側後端部の回転軌跡上から外れる。したがって、一対のシートにおいて、その回転が阻害されることがない。
以上のように、本発明によれば、それぞれが独立して回転可能に構成された一対のシートにおいて、その回転が阻害されることがない。
本実施形態に係る車両用シートを備えた車両を示す平面図である。 本実施形態に係る車両用シートのライトシート及びセンターシートを示す斜視図である。 本実施形態に係る車両用シートのライトシートを示す側面図である。 本実施形態に係る車両用シートのセンターシートを示す側面図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた回転ロッドを示す分解斜視図である。 本実施形態に係る車両用シートに設けられた回転ロッドを示す平面図である。 本実施形態に係る車両用シートの下部構造を示す正面図である。 本実施形態に係る車両用シートのライトシート及びレフトシートを回転させた後を示す平面図である。 本実施形態に係る車両用シートのライトシート及びレフトシートの回転前と回転後とセンターシートの復帰途中とを示す工程図である。 本実施形態に係る車両用シートの変形例を示す平面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車両上方向、矢印FRを車両前方向、矢印RHを車両右方向とする。したがって、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車両上下方向の上下、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。また、車幅方向から見た場合を「側面視」とし、車両前方側から見た場合を「正面視」とする。
図1に示されるように、車両10における車室の車幅方向外側には、センターピラー12が上下方向に沿って配設されており、その前後には、それぞれドア開口部16、18が形成されている。前側のドア開口部16は、フロントサイドドア(図示省略)によって開閉され、後側のドア開口部18は、リアサイドドア(スライドドアを含む)24によって開閉されるようになっている。
リアサイドドア24の下方側には、ロッカ(図示省略)が配設されており、そのロッカの後方側には、ホイールハウス26が形成されている。そして、そのホイールハウス26には、後輪28が収容されている。また、車室の前端部には、インストルメントパネル20が配設されており、そのインストルメントパネル20における所定位置には、後述するロック機構40のロックを解除するスイッチ22が設けられている。
車室の前部には、左右一対のフロントシート30が設けられている。フロントシート30は、例えば運転席となるライトシート30Rと助手席となるレフトシート30Lとを有している。なお、ライトシート30Rとレフトシート30Lとは左右対称であるため、以下においては、主にライトシート30Rを例に採って説明する。
ライトシート30Rは、シートクッション32とシートバック34とヘッドレスト(図示省略)とを有している。シートクッション32の下方側には、回転機構を構成する円形状のシート台座38が設けられている。シート台座38は、上下に配置された回転台座38Aと固定台座(図示省略)とで構成されており、回転台座38Aは、固定台座に対して回転可能に構成されている。
すなわち、固定台座の中心部には回転軸39が突設されており、回転台座38Aは、その回転軸39に回転可能に支持されている。そして、降車するときには、回転台座38Aに設けられているロックレバー(図示省略)を操作して固定台座に対するロックを解除し、回転台座38Aを車幅方向外側(フロントサイドドア側)へ所定の角度(例えば60度〜90度)まで回転したところで、そのロックレバーを操作することにより、固定台座に対して回転台座38Aがロックされるようになっている。
なお、乗車するときには、回転台座38Aに設けられているロックレバーを操作して固定台座に対するロックを解除し、回転台座38Aを車幅方向内側へ元の角度(前方を向く角度)に達するまで回転させる。そして、その位置でロックレバーを操作することにより、固定台座に対して回転台座38Aをロックする。
また、固定台座の下方側には、ライトシート30Rを前後方向へスライド可能にするためのスライド機構(図示省略)が設けられている。また、固定台座には、ロックレバーによるロックの他に、走行中における回転台座38Aの不用意な回転を阻止するためのロック機構40(図3参照)が設けられている。具体的に説明すると、固定台座には、上下方向へ移動可能なロックピン(図示省略)が設けられており、そのロックピンが回転台座38Aに形成された穴部(図示省略)に嵌合することで回転台座38Aの回転を阻止するようになっている。
車室の後部には、本実施形態に係る車両用シートとしての左右一対のリアシート50が設けられている。リアシート50は、左右一対のライトシート50R及びレフトシート50Lと、ライトシート50Rとレフトシート50Lとの間に配置されたスライド部材としてのセンターシート50Cと、を有している。なお、ライトシート50Rとレフトシート50Lとは左右対称であるため、以下においては、主にライトシート50Rを例に採って説明する。
図2、図3に示されるように、ライトシート50Rは、シートクッション52とシートバック54とヘッドレスト56とを有している(図1、図8〜図10では、ヘッドレスト56の図示を省略している)。シートクッション52の下方側には、回転機構を構成する円形状のシート台座58が設けられている。シート台座58は、上下に配置された回転台座58Aと固定台座58Bとで構成されており、回転台座58Aは固定台座58Bに対して回転可能に構成されている。
すなわち、固定台座58Bの中心部には回転軸59(図1参照)が突設されており、回転台座58Aは、その回転軸59に回転可能に支持されている。そして、降車するときには、回転台座58Aに設けられているロックレバー(図示省略)を操作して固定台座58Bに対するロックを解除し、回転台座58Aを車幅方向外側(リアサイドドア24側)へ所定の角度(例えば60度〜90度)まで回転したところで、そのロックレバーを操作することにより、固定台座58Bに対して回転台座58Aがロックされるようになっている。
なお、乗車するときには、回転台座58Aに設けられているロックレバーを操作して固定台座58Bに対するロックを解除し、回転台座58Aを車幅方向内側へ元の角度(前方を向く角度)に達するまで回転させる。そして、その位置でロックレバーを操作することにより、固定台座58Bに対して回転台座58Aをロックする。
また、固定台座58Bは、車室のフロア14に支持部材44を介して固定されている。また、固定台座58Bには、ロックレバーによるロックの他に、走行中における回転台座58Aの不用意な回転を阻止するためのロック機構40が設けられている。具体的に説明すると、固定台座58Bには、上下方向へ移動可能なロックピン42が設けられており、そのロックピン42が回転台座58Aに形成された穴部(図示省略)に嵌合することで回転台座58Aの回転を阻止するようになっている。
また、シートクッション52の車幅方向内側後端部には、車幅方向内側へ突出する回転ロッド60が設けられている。図5、図6に示されるように、回転ロッド60は、少なくとも車幅方向外側端部が平面視で略円弧状に形成された略四角柱状のロッド本体62と、そのロッド本体62の車幅方向外側端部を収容して保持するホルダー64と、ホルダー64に対してロッド本体62を後方側へ向かって付勢する付勢部材としてのトーションバネ66と、で構成されている。
ホルダー64は、シートクッション52の車幅方向内側後端部に車幅方向内側へ突出するように取り付けられている。そして、ロッド本体62の車幅方向外側端部は、上下方向を軸方向とするボルト65によってホルダー64に取り付けられている。具体的に説明すると、ロッド本体62の車幅方向外側端部には、ボルト65の軸部65Aを挿通させる貫通孔62Aが形成されており、ホルダー64の所定位置にも、ボルト65の軸部65Aを挿通させる貫通孔64Aが形成されている。
したがって、ホルダー64にロッド本体62の車幅方向外側端部とトーションバネ66とを挿入し、上方側からボルト65をホルダー64の上側の貫通孔64A、トーションバネ66のコイル部66A、ロッド本体62の貫通孔62A、ホルダー64の下側の貫通孔64Aに挿通し、ナット67に螺合することにより、ロッド本体62がホルダー64に回転可能に取り付けられるようになっている。
なお、図6に示されるように、トーションバネ66の一端部66Bが、ロッド本体62の上面に形成された係止突起63に係止され、トーションバネ66の他端部66Cが、ホルダー64の後壁64Bに係止されるようになっている。これにより、ロッド本体62が、トーションバネ66の付勢力によって常時後方側に向かって付勢されるようになっている。
ここで、ホルダー64の後壁64Bは、その貫通孔64Aよりも車幅方向内側へ所定の長さ突出されている。したがって、ロッド本体62は、ボルト65を中心にトーションバネ66の付勢力に抗して前方側へは回転可能となる構成になっているが、そのボルト65を中心に後方側へは後壁64Bによって回動不能となる構成になっている(ロッド本体62は、後壁64Bによって後方側への回転が阻止される構成になっている)。
また、図2、図4に示されるように、センターシート50Cは、シートクッション53とシートバック55とヘッドレスト57とを有している。シートクッション53の下面における左右両側には、それぞれ前後一対の脚部53Aが垂設されており、その脚部53Aの下端部には、左右一対のスライダー48が一体的に設けられている(図7参照)。
そして、ライトシート50Rとレフトシート50Lとの間(車幅方向中央部)における車室のフロア14には、前後方向に延在する左右一対のレール46が設けられており、図7に示されるように、そのレール46にスライダー48が摺動可能に保持されている。つまり、スライダー48(センターシート50C)は、レール46に沿って前後方向へスライド可能になっている。なお、レール46は、フロア14に設けられたフロアカーペット36によって上面しか露出されないように隠される構成になっている。
また、図2、図4に示されるように、レール46よりも前方側におけるフロア14の車幅方向中央部(正面視で左右一対のレール46の間)には、上方側へ突出する略円柱状の引掛部45が立設されており、センターシート50Cのシートクッション53の下面における車幅方向中央部には、下方側へ突出する略円柱状の引掛部53Bが垂設されている。そして、引掛部45と引掛部53Bとの間には、所定の付勢力以下とされた引張コイルバネ68が架設されている。
また、センターシート50Cのシートクッション53の下方側にもロック機構40(図3参照)を有する固定台座(図示省略)が設けられている。すなわち、シートクッション53の下面側には、ロック機構40のロックピン(図示省略)が嵌合する穴部(図示省略)が形成されており、車両10の走行中には、そのロックピンが穴部に嵌合されるようになっている。したがって、このセンターシート50Cは、そのロック機構40が解除されると、引張コイルバネ68の付勢力により、自動的に前方側へ移動可能となる構成になっている。
また、シートクッション53の後端下部は、側面視で略円弧状に抉れている。つまり、シートクッション53の後端下部には、側面視で略円弧状の切欠部53Cが形成されている。そして、車両10の走行中など、ライトシート50R及びレフトシート50Lの回転台座58Aの回転がロック機構40によってロックされているときには、その切欠部53Cの前端部に回転ロッド60のロッド本体62が収容されるようになっている(図1、図9(A)参照)。
以上のような構成とされた本実施形態に係るリアシート50において、次にその作用について説明する。
車両10の駐車が完了したら、運転者がスイッチ22を操作して、全てのロック機構40を解除する。すなわち、ロックピン42が下降し、回転台座58Aの穴部及びシートクッション53の穴部から外れる。なお、運転者がスイッチ22を操作するのではなく、運転者がセレクトレバーをパーキングに入れたときに自動的にロック機構40が解除される構成になっていてもよい。
ロック機構40が解除されたら、乗員が車両10から降車するが、ここではリアシート50のライトシート50Rに乗車している乗員が降車する場合を例に採って説明する。図8、図9(B)に示されるように、ライトシート50Rに乗車している乗員又は他の乗員がロックレバーを操作し、ライトシート50Rを車幅方向外側(リアサイドドア24側)へ向けて回転させる。
すると、その回転に伴い、ホルダー64の後壁64Bによって後方側へ回転不能とされたロッド本体62が、センターシート50Cのシートクッション53に形成されている切欠部53Cの内面を前方側へ押圧する。このとき、センターシート50Cは、引張コイルバネ68の付勢力により、前方側へ移動し始めているので、センターシート50Cは、そのライトシート50Rの回転に連動して(ロッド本体62に押されて)速やかに前方側へスライドする。つまり、レール46に沿ってスライダー48が前方側へスライドする。
これにより、センターシート50Cが、ライトシート50Rのシートクッション52の車幅方向内側後端部の回転軌跡上から外れるため、ライトシート50Rにおいて、その回転がセンターシート50Cによって阻害されることがない。このように、本実施形態に係るリアシート50によれば、センターシート50Cが設けられていても、乗員の乗降性を向上させることができる。よって、リアシート50を備えた車両10としての商品力(ブランド力)を向上させることができる。
なお、図8、図9(B)に示されるように、この状態でレフトシート50Lが車幅方向外側(リアサイドドア24側)へ向けて回転しても、すでにセンターシート50Cは、前方側へスライドしているので、そのレフトシート50Lの回転がセンターシート50Cによって阻害されることもない。また、ライトシート50R及びレフトシート50Lが同時に回転するときにも同様に阻害されることがない。
乗員がライトシート50Rに乗車するときには、そのライトシート50Rを車幅方向内側へ向けて回転させる。すなわち、ライトシート50Rに乗車する乗員又は他の乗員がロックレバーを操作し、ライトシート50Rを車幅方向内側へ向けて回転させる。このとき、ロッド本体62は、前方側へは回転可能になっているため、センターシート50Cのシートクッション53に当たっても、そのシートクッション53に相対的に前方側へ押されて回転し、そのライトシート50Rの車幅方向内側への回転を許容する。
そして、そのロッド本体62がセンターシート50Cのシートクッション53の後方側に配置される位置まで(通常の位置まで)ライトシート50Rを回転させたら、ロックレバーを操作してライトシート50Rを固定する。このとき、レフトシート50Lも回転させられていたら、ライトシート50Rと同様に通常の位置までレフトシート50Lを回転させる。こうして、ライトシート50R及びレフトシート50Lが、通常の位置まで戻ると、ロック機構40が作動し、ロックピン42が回転台座58Aの穴部に嵌合する。
その後、図9(C)に示されるように、センターシート50Cをライトシート50R又はレフトシート50Lに乗車している乗員が引張コイルバネ68の付勢力に抗して後方側へスライドさせる。つまり、センターシート50Cを後方側の通常の位置までスライドさせる。すると、ロック機構40が作動し、ロックピン42がシートクッション53の穴部に嵌合する。また、シートクッション53の後端下部には切欠部53Cが形成されているため、その切欠部53Cにロッド本体62が相対的に収容される。
なお、図10に示されるように、フロントシート30のライトシート30R及びレフトシート30Lをリアシート50のライトシート50R及びレフトシート50Lと同様の構成にするとともに、コンソールボックス70をセンターシート50Cと同様の構成にしてもよい。すなわち、フロントシート30を車両用シートの一例とし、コンソールボックス70をスライド部材の一例としてもよい。
簡単に説明すると、ライトシート30R及びレフトシート30Lの車幅方向内側後端部に回転ロッド60(ロッド本体62)を設ける。また、コンソールボックス70の下面にスライダー(図示省略)を設けるとともに、ライトシート30Rとレフトシート30Lとの間(車幅方向中央部)における車室のフロア14にレール47を設け、そのレール47にスライダーを摺動可能に保持させる。
そして、レール47よりも前方側におけるフロア14の車幅方向中央部に略円柱状の引掛部43を立設するとともに、コンソールボックス70の下面に略円柱状の引掛部72を垂設し、引掛部43と引掛部72との間に所定の付勢力以下とされた引張コイルバネ76を架設する。さらに、コンソールボックス70もロック機構40のロックピン(図示省略)によってロックされる構成にするとともに、コンソールボックス70の後端下部に切欠部74を形成する。
このような構成にすれば、例えばライトシート30Rを車幅方向外側(フロントサイドドア側)へ向けて回転させると、その回転に伴い、ロッド本体62が、コンソールボックス70に形成されている切欠部74の内面を前方側へ押圧する。このとき、コンソールボックス70は、引張コイルバネ76の付勢力により、前方側へ移動し始めているので、コンソールボックス70は、そのライトシート30Rの回転に連動して(ロッド本体62に押されて)速やかに前方側へスライドする。
これにより、コンソールボックス70が、ライトシート30Rのシートクッション32の車幅方向内側後端部の回転軌跡上から外れるため、ライトシート30Rにおいて、その回転がコンソールボックス70によって阻害されることがない。なお、レフトシート30Lが回転する場合でも同様にレフトシート30Lの回転がコンソールボックス70によって阻害されることがない。
以上、本実施形態に係る車両用シート(リアシート50及びフロントシート30)について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車両用シート(リアシート50及びフロントシート30)は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。
例えば、リアシート50のライトシート50R及びレフトシート50Lは、それぞれ独立して電動で(運転席側のスイッチ操作等で)回転するように構成されていてもよい。また、リアシート50は、シートクッション52とシートバック54とが一体化されたキャプテンシートとされていてもよい。さらに、ロッド本体62の形状は、図示の略四角柱状に限定されるものではなく、例えば略円柱状等に形成されていてもよい。
30 フロントシート(車両用シート)
30L レフトシート(シート)
30R ライトシート(シート)
32 シートクッション
50 リアシート(車両用シート)
50C センターシート(スライド部材)
50L レフトシート(シート)
50R ライトシート(シート)
52 シートクッション
70 コンソールボックス(スライド部材)

Claims (1)

  1. 車幅方向に間隔を空けて設けられ、それぞれが独立して回転可能に構成された一対のシートと、
    前記一対のシートの間に設けられ、前記一対のシートの少なくとも一方が車幅方向外側へ向かって回転する動作に連動して車両前方側へ移動し、該シートのシートクッションにおける車幅方向内側後端部の回転軌跡上から外れるように構成されたスライド部材と、
    を備えた車両用シート。
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