JP2021089088A - 極低温装置、および極低温機器のための加熱機構 - Google Patents

極低温装置、および極低温機器のための加熱機構 Download PDF

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Abstract

【課題】極低温機器を極低温から急速に昇温することのできる極低温装置、および極低温機器のための加熱機構を提供する。【解決手段】極低温装置10は、超伝導コイル12などの物体を伝導冷却により冷却する冷却ステージ22を備える極低温冷凍機20と、物体と冷却ステージ22が配置される真空領域32を外部環境14から隔てる真空チャンバー30と、外部環境14と熱的に結合され、外部環境14から真空領域32へと延びる伝熱体110と、伝熱体110が物体を熱伝導により加熱する加熱状態と伝熱体110が物体および冷却ステージ22から離れる待機状態とを切り替えるように伝熱体110を移動可能に支持する支持機構120と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、極低温装置、および極低温機器のための加熱機構に関する。
従来、超伝導コイルと、超伝導コイルを包囲する輻射シールドと、輻射シールドを包囲する真空容器と、真空容器に取り付けられ超伝導コイルと輻射シールドを冷却する冷凍機とを備えた超伝導マグネットが知られている。このような極低温装置では、超伝導コイルなど被冷却物を極低温に維持するために、例えば被冷却物を真空中に配置する等、断熱性能を高める様々な工夫がなされている。
特開2000−182821号公報
一般に、極低温装置は定期的に運用が停止されメンテナンスが施される。その際、極低温に冷却されている被冷却物は、運用中の極低温より高い温度、例えば室温まで昇温される。被冷却物の昇温には、典型的に、例えば、周囲からの自然の入熱により加熱する方法と、被冷却物にあらかじめ用意された電気ヒーターなどジュール熱を利用した加熱器具で加熱する方法がある。上述のように極低温装置は高い断熱性能をもつように設計されているが故に、前者の自然昇温には、例えば数日から一週間というように、相当に長い時間がかかる欠点がある。後者のジュール熱による昇温では、素早く加熱をするにはヒーター及びヒーターへの電気配線に大きな電流を流す必要があり、この場合、ヒーターでの過剰な加熱や電気配線の溶断などのトラブルが起こるリスクが高まり、安全上の懸念がある。また、もしヒーターが故障すれば、結局自然昇温に頼るほかない。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、極低温機器を極低温から急速に昇温することのできる極低温装置、および極低温機器のための加熱機構を提供することにある。
本発明のある態様によると、極低温装置は、物体を伝導冷却により冷却する冷却ステージを備える極低温冷凍機と、物体と冷却ステージが配置される真空領域を外部環境から隔てる真空チャンバーと、外部環境と熱的に結合され、外部環境から真空領域へと延びる伝熱体と、伝熱体が物体を熱伝導により加熱する加熱状態と伝熱体が物体および冷却ステージから離れる待機状態とを切り替えるように伝熱体を移動可能に支持する支持機構と、を備える。
本発明のある態様によると、真空領域に配置され外部環境から真空断熱された極低温機器のための加熱機構が提供される。加熱機構は、外部環境と熱的に結合され、外部環境から真空領域へと延びる伝熱体と、伝熱体が極低温機器を熱伝導により加熱する加熱状態と伝熱体が極低温機器から離れる待機状態とを切り替えるように伝熱体を移動可能に支持する支持機構と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、極低温機器を極低温から急速に昇温することのできる極低温装置、および極低温機器のための加熱機構を提供することができる。
実施の形態に係る極低温装置を概略的に示す図である。 図1に示される極低温装置の加熱機構の動作を概略的に示す図である。 図3(a)および図3(b)は、図1に示される極低温装置の加熱機構の動作を概略的に示す図である。 実施の形態に係り、加熱機構の熱源の他の例を概略的に示す図である。 図5(a)および図5(b)は、実施の形態に係り、押しねじ式の加圧機構を有する支持機構の例示的構成を概略的に示す図である。 実施の形態に係り、加熱機構の配置に関して他の例を概略的に示す図である。 図7(a)および図7(b)は、実施の形態に係り、加熱表示器具を有する加熱機構を概略的に示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。説明および図面において同一または同等の構成要素、部材、処理には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。図示される各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。実施の形態は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、実施の形態に係る極低温装置10を概略的に示す図である。極低温装置10は、超伝導コイル12を室温から極低温に冷却するとともに、超伝導コイル12の使用中、超伝導コイル12を極低温に維持するように構成される。また、極低温装置10は、超伝導コイル12のメンテナンスなど必要に応じて、超伝導コイル12を極低温から室温に昇温するように構成される加熱機構100を備える。
超伝導コイル12は、例えばNMRシステム、MRIシステム、サイクロトロンなどの加速器、核融合システムなどの高エネルギー物理システム、またはその他の高磁場利用機器(図示せず)の磁場源として高磁場利用機器に搭載され、その機器に必要とされる高磁場を発生させることができる。超伝導コイル12は、超伝導転移温度以下の極低温に冷却された状態で超伝導コイル12に通電することにより強力な磁場を発生するように構成される。
極低温装置10は、極低温冷凍機20と、真空チャンバー30と、輻射熱シールド40とを備える。また、加熱機構100は、伝熱体110と、ベローズ130を有する支持機構120とを備える。
この実施の形態では、極低温装置10は、超伝導コイル12を液体ヘリウムなどの極低温液体冷媒に浸して冷却する浸漬冷却式ではなく、そうした液体冷媒を用いずに超伝導コイル12を極低温冷凍機20で直接冷却する伝導冷却式として構成される。
極低温冷凍機20は、物体を伝導冷却により冷却する冷却ステージ22、より具体的には、一段冷却ステージ22aと二段冷却ステージ22bを備える。極低温冷凍機20は、真空チャンバー30に設置され、一段冷却ステージ22aと二段冷却ステージ22bは、真空チャンバー30の中に配置される。
極低温冷凍機20は、作動ガス(たとえばヘリウムガス)の圧縮機(図示せず)と、コールドヘッドとも呼ばれる膨張機とを備え、圧縮機と膨張機により極低温冷凍機20の冷凍サイクルが構成され、それにより一段冷却ステージ22aおよび二段冷却ステージ22bがそれぞれ所望の極低温に冷却される。一段冷却ステージ22aは、例えば30K〜80Kに冷却され、二段冷却ステージ22bは、例えば3K〜20Kに冷却される。一段冷却ステージ22aおよび二段冷却ステージ22bは、例えば銅などの金属材料またはその他の高い熱伝導率をもつ材料で形成される。
極低温冷凍機20は、一例として、二段式のギフォード・マクマホン(Gifford-McMahon;GM)冷凍機であるが、パルス管冷凍機、スターリング冷凍機、またはそのほかのタイプの極低温冷凍機であってもよい。極低温冷凍機20は、単段式のGM冷凍機またはそのほかのタイプの極低温冷凍機であってもよい。
真空チャンバー30は、真空領域32を外部環境14から隔てるように構成される。真空領域32は、真空チャンバー30内に定められる。真空チャンバー30は、例えばクライオスタットであってもよい。超伝導コイル12、極低温冷凍機20の冷却ステージ22、輻射熱シールド40は、真空領域32に配置され、外部環境14から真空断熱される。
例示的な構成として、真空チャンバー30は、上壁30a、側壁30b、下壁30cを有する。真空チャンバー30は、床面16に設置されてもよく、例えば、真空チャンバー30の下壁30cが適宜の支持部材34を介して床面16に設置されてもよい。
輻射熱シールド40は、一段冷却ステージ22aと熱的に結合され一段冷却ステージ22aの冷却温度に冷却される。輻射熱シールド40は、それよりも低温に冷却される超伝導コイル12、極低温冷凍機20の二段冷却ステージ22b、およびその他の低温部を囲むように配置され、外部からの輻射熱からこれら低温部を熱的に保護することができる。輻射熱シールド40は、例えば銅などの金属材料またはその他の高い熱伝導率をもつ材料で形成される。
輻射熱シールド40は、一段冷却ステージ22aに直接取り付けられ、一段冷却ステージ22aと熱的に結合される。あるいは、輻射熱シールド40は、可撓性または剛性をもつ伝熱部材を介して一段冷却ステージ22aに取り付けられてもよい。
輻射熱シールド40は、伝熱体110を受け入れる開口部40aを有する。開口部40aは、例えば、輻射熱シールド40に形成される貫通孔である。
超伝導コイル12は、伝熱部材24を介して二段冷却ステージ22bと熱的に結合される。一例として、伝熱部材24は、図1に示されるように、超伝導コイル12の底面に取り付けられるが、超伝導コイル12の側面または上面など他の部位に取り付けられてもよい。伝熱部材24は、可撓性をもつように例えば細線の束または箔の積層として形成されてもよく、銅などの高熱伝導材料で形成されてもよい。伝熱部材24は、例えばロッド状またはプレート状など、剛性の伝熱部材であってもよい。あるいは、超伝導コイル12は、伝熱部材24を介することなく、二段冷却ステージ22bに直接取り付けられてもよい。
超伝導コイル12の表面には、追加の伝熱部材が装着されてもよい。図1に示されるように、例えば、超伝導コイル12の上面に装着されるコイル上面伝熱プレート26aと、超伝導コイル12の外周面に装着されるコイル側面伝熱プレート26bが設けられてもよい。超伝導コイル12の内周面に伝熱プレートが設けられてもよい。こうした追加の伝熱部材は、伝熱部材24を介して、または直接に、二段冷却ステージ22bと熱的に結合されてもよい。
このようにして、超伝導コイル12は、極低温冷凍機20の二段冷却ステージ22bによって、二段冷却ステージ22bの冷却温度に冷却される。図示されない電源から超伝導コイル12に通電することにより、超伝導コイル12は、強力な磁場を発生することができる。
なお、超伝導コイル12のまわりに配置されるコイル上面伝熱プレート26a、コイル側面伝熱プレート26bといった伝熱部材は、超伝導コイル12を収容するコイルケースを形成してもよい。こうしたコイルケースは、超伝導コイル12とともに冷却ガス(例えばヘリウムガス)を気密に収容する気密容器であってもよい。この場合、超伝導コイル12は真空領域32に露出されない。コイルケース内に充填される冷却ガスは、超伝導コイル12の内部の熱伝導の均一化に役立ちうる。
次に、加熱機構100について説明する。伝熱体110は、外部環境14と熱的に結合され、外部環境14から真空領域32へと延びる。伝熱体110は、外部フランジ112と、伝熱ロッド114とを備える。
外部フランジ112は、外部環境14に配置され、外部環境14の温度、すなわち例えば室温に維持されることができる。伝熱ロッド114は、外部フランジ112から真空領域32へと延び、外部フランジ112によって外部環境14の温度に維持されることができる。したがって、後述するように、伝熱体110は、超伝導コイル12と接触することにより熱伝導により超伝導コイル12を加熱することができる。
外部フランジ112は、ベローズ130を介して真空チャンバー30の上壁30aに接続され、真空チャンバー30の一部を構成する。ベローズ130は、真空領域32の気密性を保つように、外部フランジ112と上壁30aそれぞれに接続される。よって、ベローズ130内の空間は、真空領域32の一部となる。真空チャンバー30の上壁30aには、伝熱ロッド114が挿通されるロッド挿通孔36が設けられ、外部フランジ112は、ロッド挿通孔36に面して配置される。ベローズ130の一端が、ロッド挿通孔36を囲むようにして上壁30aに取り付けられ、ベローズ130の他端が、外部フランジ112の下面に取り付けられる。
外部フランジ112の下面には、伝熱ロッド114の一端が固定され、外部フランジ112から直線的に延びる。伝熱ロッド114は真空領域32に配置される。伝熱ロッド114は、外部フランジ112からロッド挿通孔36およびベローズ130を通って真空チャンバー30内に進入し、さらに輻射熱シールド40の開口部40aを通って超伝導コイル12の近傍まで延びている。伝熱ロッド114の径は、輻射熱シールド40と物理的に接触しないように、開口部40aの径よりもいくらか小さい。伝熱ロッド114は、例えば円柱形状または角柱形状、または筒形状など任意の形状を有しうる。伝熱ロッド114は、例えば銅、真鍮、アルミニウムなどの金属材料またはその他の高い熱伝導率をもつ材料で形成される。
伝熱ロッド114の先端部114aは、例えば、研磨された金属面または表面、または金属蒸着面など、鏡面を有してもよい。このようにして、先端部114aの表面の反射率を高くすることにより、超伝導コイル12の近くに配置される伝熱ロッド114の先端部114aが発する輻射熱を低減することができる。超伝導コイル12の使用中、伝熱ロッド114から超伝導コイル12への入熱を小さくすることができる。
必要に応じて、伝熱ロッド114の先端部114aには、押付板116が設けられてもよい。押付板116は、先端部114aに固定され、伝熱ロッド114と同じ温度に維持される。押付板116は、先端部114aに比べて広い面積を有してもよく、それにより、伝熱ロッド114が押付板116を介して超伝導コイル12(または例えばコイル上面伝熱プレート26aなどの伝熱部材)と接触するとき、接触面積を大きくとることができる。超伝導コイル12など被冷却物の加熱を促進することができる。
伝熱ロッド114の先端部114a、または押付板116には、例えばインジウムシートなどの軟質材料層が設けられてもよい。こうした軟質材料層を介して伝熱ロッド114が超伝導コイル12と接触することによっても、良好な熱接触が得られる。
支持機構120は、外部環境14に配置され、伝熱体110を移動可能に支持するように構成される。支持機構120は、外部フランジ112を移動させるように構成される加圧機構122を備える。加圧機構122は、例えば押しねじ式などの可動機構を有してもよく、この可動機構を手動により作動させて外部フランジ112を移動させてもよい。可動機構を作動させるために、加圧機構122は、油圧、空圧、電動モーター、電磁石など適宜の駆動源を有してもよい。
支持機構120が伝熱体110を移動させることによって、伝熱体110が超伝導コイル12を熱伝導により加熱する加熱状態と、伝熱体110が超伝導コイル12および冷却ステージ22から離れる待機状態とを切り替えることができる。伝熱体110は、加熱状態と待機状態を切り替えるようにベローズ130の伸縮により移動可能である。
また、加熱機構100は、外部環境14に配置され、伝熱体110と熱的に結合される熱源140をさらに備えてもよい。熱源140は、例えば、外部フランジ112に取り付けられる電気ヒーターなどジュール熱を利用した加熱器具であってもよい。熱源140は、加熱機構100の少なくとも加熱状態において動作し、伝熱体110を室温に維持し、または室温より高い温度に加熱することができる。熱源140を使用することにより、超伝導コイル12を急速に加熱することができる。また、熱源140は外部環境14に配置されるので、もし故障したとしても、修理や交換が容易である。
図2、図3(a)、図3(b)は、図1に示される極低温装置10の加熱機構100の動作を概略的に示す図である。図2には、加熱機構100の加熱状態を示し、図3(a)には、加熱機構100の待機状態を示す。また、図3(b)には、加熱機構100の代替的な待機状態を示す。
図2に示されるように、加熱状態においては、伝熱体110が支持機構120(および加圧機構122)によって移動され、超伝導コイル12に物理的に接触する。伝熱体110は、伝熱体110から超伝導コイル12への熱伝導により超伝導コイル12を加熱することができる。上述のように伝熱体110は室温に維持されるので、極低温に冷却された超伝導コイル12に比べて、かなり高温の熱源として働く。
超伝導コイル12は真空領域32に配置され外部環境14から真空断熱されているから、仮に、加熱機構100無しで超伝導コイル12を室温まで自然に昇温するとしたら、本書の冒頭で述べたように、相当に長い時間がかかる。ところが、実施の形態に係る極低温装置10によれば、加熱機構100を利用して超伝導コイル12を極低温から室温へと急速に昇温することができる。
また、実施の形態に係る極低温装置10によれば、加熱機構100により超伝導コイル12を昇温することができるから、従来のように、真空チャンバー30内に電気ヒーターなどジュール熱を利用した加熱器具を設ける必要がない。したがって、ヒーターでの過剰な加熱や電気配線の溶断などのトラブルを心配する必要もない。
伝熱体110は、加熱状態において、冷却ステージ22または冷却ステージ22を超伝導コイル12など物体に接続する伝熱部材に接触することが好ましい。一例として、図2に示されるように、伝熱ロッド114の先端部114aが超伝導コイル12の表面に設けられる例えばコイル上面伝熱プレート26aなど伝熱部材に接触する。こうした伝熱部材は、極低温冷凍機20が極低温機器を一様に及び/または迅速に冷却するように効率的な熱伝導を可能とする伝熱経路を形成するように設計され配置されている。したがって、伝熱体110を伝熱部材に接触させることにより、加熱機構100は、効率的な伝熱経路を利用して、極低温機器を一様に及び/または迅速に加熱することができる。
図3(a)に示されるように、加熱機構100の待機状態においては、伝熱体110が超伝導コイル12から離れる。伝熱体110は、支持機構120によって、超伝導コイル12と接触しないように支持される。したがって、伝熱体110から超伝導コイル12への熱伝導による加熱は行われない。例えば、伝熱体110の先端部114aは、待機状態において、輻射熱シールド40の外に移動され、例えば開口部40aよりも超伝導コイル12から遠くに離れてもよい。
ただし、真空チャンバー30は伝熱体110と同様に外部環境14の温度を有するから、真空チャンバー30から輻射熱シールド40の開口部40aを通じて輻射熱シールド40内に入射する輻射熱60(図3(a)に矢印で模式的に示す)が増える傾向にある。これは、超伝導コイル12の使用中、超伝導コイル12への入熱を増加させうる。
そこで、図3(b)に示されるように、真空領域32に配置される伝熱体110の先端部114aは、待機状態において、開口部40aに配置されてもよい。このようにすれば、真空チャンバー30からの輻射熱62は、伝熱体110に入射するにすぎない。開口部40aには伝熱体110の先端部114aが配置され、この先端部114aから輻射熱シールド40内に輻射熱64が入射しうる。しかし、開口部40aおよび先端部114aの面積は比較的小さいので、図3(a)に示される輻射熱60に比べて、輻射熱シールド40内への入熱を小さくすることができる。また、上述のように、先端部114aが鏡面を有することにより、先端部114aが発する輻射熱64をさらに減らすことができる。
伝熱体110と超伝導コイル12は真空領域32に配置されるので、両者の間にわずかでも隙間ができれば熱伝導は遮断される。よって、伝熱体110の先端部114aは、待機状態において、開口部40aよりも超伝導コイル12(および冷却ステージ22)の近くに配置されてもよい。この場合にも、真空チャンバー30からの輻射熱62を伝熱体110で受け、それにより輻射熱シールド40内への入熱を抑制できる。
図4は、実施の形態に係り、加熱機構100の熱源140の他の例を概略的に示す図である。図4に示されるように、伝熱体110、例えば外部フランジ112は、表面に立設された多数のフィン142または突起を備えてもよい。フィン142または突起は、外部環境14に配置される。これにより、外部環境14に露出される伝熱体110の表面積が増加され、外部環境14の気体(例えば空気)と伝熱体110との熱交換が促進され、これは伝熱体110を室温に維持することに役立つ。
フィン142とともに、またはフィン142に代えて、熱源140(または室温維持機構)としてファン144が設けられてもよい。ファン144は、伝熱体110、例えば外部フランジ112に送風するように、外部環境14に配置される。これも、伝熱体110を室温に維持することに役立つ。フィン142及び/またはファン144は、電気ヒーターなどの加熱器具と併用されてもよい。
図5(a)および図5(b)は、実施の形態に係り、押しねじ式の加圧機構122を有する支持機構120の例示的な構成を概略的に示す図である。伝熱体110は、上述のように、外部環境14に配置される外部フランジ112と、真空領域32に配置される伝熱ロッド114と、を備える。外部フランジ112は、ベローズ130を介して真空チャンバー30に接続され真空チャンバー30の一部を構成し、伝熱ロッド114は、外部フランジ112からベローズ130を通って真空チャンバー30内に進入する。
図5(a)に示されるように、支持機構120は、押しねじ150、ナット部材152、ナット固定構造154、フランジガイド156、戻しばね158を備える。
押しねじ150は、一端が外部フランジ112の上面に押し当てられる。押しねじ150は、外部フランジ112の上面に接触しながら軸まわりに回転可能である。上述のように、外部フランジ112の下面には伝熱ロッド114が固定されるから、外部フランジ112は、押しねじ150と伝熱ロッド114の間に配置される。押しねじ150は、伝熱ロッド114と同軸に配置される。押しねじ150は、外部フランジ112より上方でナット部材152と螺合する。
ナット部材152は、ナット固定構造154によって真空チャンバー30に固定される。ナット固定構造154は、ナット部材152を固定するナット固定板とナット固定板を真空チャンバー30に固定する固定シャフトとを有してもよい。
フランジガイド156は、外部フランジ112の移動を案内するように構成される。フランジガイド156は、ベローズ130のまわりで真空チャンバー30に立設されるガイドシャフトを有し、ガイドシャフトは押しねじ150および伝熱ロッド114と平行に配置されてもよい。外部フランジ112は、ガイドシャフトに沿って摺動可能にガイドシャフトに支持されてもよい。
戻しばね158は、例えば圧縮コイルばねであり、ベローズ130を囲むように配置され、ばねの一端が外部フランジ112に取り付けられ、他端が真空チャンバー30に取り付けられる。加圧機構122による押し付け力が作用するとき、戻しばね158は、さらに圧縮され、それによりベローズ130の収縮と真空チャンバー30内への伝熱体110の移動が可能となる。加圧機構122による押し付け力が作用しないとき、戻しばね158は、復元力によりベローズ130を伸長させ伝熱体110をもとの位置に復帰させることができる。
したがって、押しねじ150が軸まわりに回転するとき、押しねじ150とナット部材152の螺合により、押しねじ150は、ナット部材152に対して押しねじ150の長手方向に直線的に移動することができる。押しねじ150の直線移動に伴い、伝熱体110がベローズ130を伸縮させながら進退する。
例えば、押しねじ150を締めるとき(図5(a)に矢印162で模式的に示す)、押しねじ150は下向きに移動され、外部フランジ112に押し付けられる。押しねじ150とともに外部フランジ112がベローズ130と戻しばね158を縮めながら真空チャンバー30に接近する。外部フランジ112はフランジガイド156に沿って下方に移動し、伝熱ロッド114は真空チャンバー30内へと押し込まれていく(図5(a)に矢印164で模式的に示す)。こうして、図2に示されるように、伝熱ロッド114が被冷却物と接触し、加熱機構100は加熱状態をとることができる。
逆に、押しねじ150を緩めると、押しねじ150は上向きに移動され、外部フランジ112への押し付け力が解放される。戻しばね158の復元力により外部フランジ112は押しねじ150とともに上向きに移動され、ベローズ130は伸長され、伝熱ロッド114も引き上げられる。こうして、図3(a)および図3(b)に示されるように、伝熱ロッド114は被冷却物から離れ、加熱機構100は待機状態をとることができる。
押しねじ150は、人力で回転可能であってもよい。その場合、加圧機構122を手動で作動させることができる。あるいは、支持機構120は、押しねじ150を軸まわりに回転させるように押しねじ150に接続される例えば電動モーターなどの回転駆動源160を備えてもよい。
また、図5(b)に示されるように、支持機構120は、例えばロードセルなどの荷重センサ166を備えてもよい。荷重センサ166は、伝熱体110による被冷却物への押し付け力を測定するように構成される。この押し付け力が弱ければ、伝熱体110と被冷却物の間の熱抵抗は増加する傾向にある。したがって、荷重センサ166によって測定される押し付け力に基づいて、押し付け力を適正な値に管理することにより、伝熱体110と被冷却物の間の熱抵抗を抑え良好な熱接触をとることが可能となる。
荷重センサ166は、例えば、押しねじ150と外部フランジ112の間に配置されてもよい。荷重センサ166が押しねじ150と外部フランジ112に挟み込まれることによって、押しねじ150から外部フランジ112への押し付け力(すなわち伝熱ロッド114から被冷却物への押し付け力)を測定することができる。
荷重センサ166が例えば外部フランジ112の上面に設置され、荷重センサ166と押しねじ150の間にはセンサ押付板168が設けられてもよい。センサ押付板168は、押しねじ150よりも高硬度の材料で形成されてもよい。センサ押付板168は、ナット固定構造154に対し上下に摺動可能に設けられてもよい。センサ押付板168を介して押しねじ150から荷重センサ166に荷重を作用させることにより、押しねじ150で荷重センサ166を直接押し込む場合に比べて、荷重センサ166に対する押しねじ150の傾きを抑え、まっすぐに荷重を作用させることができる。
上述の説明では、加熱機構100は、真空チャンバー30の上壁30aに搭載されているが、以下に例示するように、他の場所に設けられてもよい。その場合にも同様に、伝熱体110は、熱伝導により超伝導コイル12を加熱することができる。
図6は、実施の形態に係り、加熱機構100の配置に関して他の例を概略的に示す図である。加熱機構100は、伝熱体110と、ベローズ130を有する支持機構120とを備える。支持機構120は、加熱状態と待機状態を切り替えるように伝熱体110を移動可能に支持する。
伝熱体110は、真空チャンバー30の下壁30cに設置されてもよい。外部フランジ112は、外部環境14、例えば床面16上に配置され、外部環境14の温度、すなわち例えば室温に維持されることができる。伝熱ロッド114は、外部フランジ112から真空領域32へと延び、外部フランジ112によって外部環境14の温度に維持されることができる。
外部フランジ112は、ベローズ130を介して真空チャンバー30の下壁30cに接続され、真空チャンバー30の一部を構成する。真空チャンバー30の下壁30cにはロッド挿通孔36が設けられ、輻射熱シールド40には開口部40aが設けられる。開口部40aはロッド挿通孔36の上方にある。伝熱ロッド114は、外部フランジ112の上面からベローズ130、ロッド挿通孔36、および開口部40aを通って直線的に延び、真空領域32に配置される。
図示の例においては、伝熱ロッド114の先端部114aは、加熱状態において伝熱部材24に接触し、待機状態において伝熱部材24から離れる。あるいは、伝熱ロッド114は、加熱状態において二段冷却ステージ22bに接触するように配置されてもよいし、または、超伝導コイル12に直接接触するように配置されてもよい。
極低温の超伝導コイル12を伝熱ロッド114で加熱するとき、とくに加熱し始めるときには、伝熱ロッド114は超伝導コイル12によって冷却されることになる。それにより外部フランジ112も冷却され、その表面には結露が生じうる。伝熱体110が真空チャンバー30の下壁30cに設置される場合には、結露水は床面16を濡らしうるにすぎない。よって、伝熱体110が真空チャンバー30の上壁30aに設置される場合に比べて、結露水による真空チャンバー30の腐食や周囲の機器への結露水の悪影響を避けやすく、都合がよい。結露水の周囲への広がりを抑えるために、図示されるように、水受けトレイ170が外部フランジ112の下に配置されてもよい。
なお、伝熱体110は、真空チャンバー30の側壁30bに設置されてもよい。
図7(a)および図7(b)は、実施の形態に係り、加熱表示器具180を有する加熱機構100を概略的に示す図である。図7(a)には、加熱機構100の加熱状態を示し、図7(b)には、加熱機構100の待機状態を示す。
加熱表示器具180は、加熱機構100の機械的な動きによって加熱状態を表示するように構成される。加熱表示器具180は、加熱表示面182を備え、加熱機構100が加熱状態にあるとき加熱表示面182が現れ、加熱機構100が待機状態にあるとき加熱表示面182が隠されるように構成される。
一例として、加熱表示器具180は、加熱機構100を囲むように真空チャンバー30に設置される筒状部材を有し、この筒状部材は、外部フランジ112の外径よりわずかに大きい内径を有する。したがって、外部フランジ112は、加熱表示器具180に対し移動可能である。加熱表示面182は、加熱状態を示す標識として、加熱表示器具180の内面に設けられる。例えば、加熱表示面182は、例えば赤色など加熱状態を示す色またはその他の認識容易な色による塗装によって形成されてもよい。
図7(a)に示されるように、加熱機構100が加熱状態をとるとき、伝熱体110が真空チャンバー30内へと押し込まれ、外部フランジ112が加熱表示器具180の上端に対して下方に移動する。このとき加熱表示面182が現れ、視認可能となる。一方、図7(b)に示されるように、加熱機構100が待機状態をとるとき、伝熱体110がもとの位置に戻され、加熱表示面182は外部フランジ112で隠れる。このようにして、作業者は、加熱表示面182を目視することによって、加熱機構100が加熱状態と待機状態のどちらであるかを容易に確認することができる。
なお、加熱機構100が真空チャンバー30の上壁30aに設けられる場合、加熱表示器具180のような筒状部材は、図6に示される水受けトレイ170と同様に、結露水の周囲への広がりを抑えることができ、都合がよい。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。ある実施の形態に関連して説明した種々の特徴は、他の実施の形態にも適用可能である。組合せによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態それぞれの効果をあわせもつ。
上述の実施の形態では、極低温装置10が極低温冷却されるべき物体として超伝導コイル12を有する場合を例として説明したが、本発明は、これに限られない。極低温装置10は、超伝導機器、センサ、またはその他の極低温機器を室温から極低温に冷却するとともに、極低温機器の使用中、当該機器を極低温に維持するように構成されてもよい。極低温機器は、真空領域に配置され外部環境から真空断熱される。また、加熱機構100は、そうした極低温機器を極低温から昇温するように構成されてもよい。
必要とされる場合には、図1に示されるように、極低温装置10は、真空領域32にヒーター50を備えてもよい。ヒーター50は、例えば電気ヒーターなどジュール熱を利用した加熱器具であってもよい。ヒーター50は、真空チャンバー30内に配置され、超伝導コイル12など極低温機器と熱的に結合されてもよい。ヒーター50は、例えば、伝熱部材24、または冷却ステージ22(例えば二段冷却ステージ22b)に取り付けられてもよい。ヒーター50は、極低温機器の運転中に当該機器の温度を微調整するために使用されてもよい。また、ヒーター50は、加熱機構100の加熱状態において、極低温機器の加熱のために加熱機構100とともに補助的に使用されてもよい。極低温装置10には加熱機構100が設けられているから、ヒーター50は、従来に比べて、低出力のもので十分となりうる。したがって、安全上の懸念は小さく、従来の問題は緩和される。
上述の実施の形態では、加熱機構100は、超伝導コイル12など、二段冷却ステージ22bによって冷却される部位を加熱するように構成される。しかし、加熱機構100は、輻射熱シールド40など、一段冷却ステージ22aによって冷却される部位を加熱するように構成されてもよい。よって、加熱機構100は、伝熱体110が輻射熱シールド40または一段冷却ステージ22aと接触し熱伝導により加熱する加熱状態と、伝熱体110が輻射熱シールド40および一段冷却ステージ22aから離れる待機状態とを切り替えるように構成されてもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用の一側面を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
10 極低温装置、 14 外部環境、 20 極低温冷凍機、 22 冷却ステージ、 24 伝熱部材、 30 真空チャンバー、 30a 上壁、 30b 側壁、 30c 下壁、 32 真空領域、 40 輻射熱シールド、 40a 開口部、 100 加熱機構、 110 伝熱体、 112 外部フランジ、 114 伝熱ロッド、 114a 先端部、 120 支持機構、 130 ベローズ、 140 熱源。

Claims (8)

  1. 物体を伝導冷却により冷却する冷却ステージを備える極低温冷凍機と、
    前記物体と前記冷却ステージが配置される真空領域を外部環境から隔てる真空チャンバーと、
    前記外部環境と熱的に結合され、前記外部環境から前記真空領域へと延びる伝熱体と、
    前記伝熱体が前記物体を熱伝導により加熱する加熱状態と前記伝熱体が前記物体および前記冷却ステージから離れる待機状態とを切り替えるように前記伝熱体を移動可能に支持する支持機構と、を備えることを特徴とする極低温装置。
  2. 前記外部環境に配置され、前記伝熱体と熱的に結合される熱源をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の極低温装置。
  3. 前記伝熱体は、前記加熱状態において、前記冷却ステージまたは前記冷却ステージを前記物体に接続する伝熱部材に接触することを特徴とする請求項1または2に記載の極低温装置。
  4. 前記真空領域に配置される前記伝熱体の先端部は、鏡面を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の極低温装置。
  5. 前記物体および前記冷却ステージを囲むように前記真空領域に配置される輻射熱シールドをさらに備え、前記輻射熱シールドは、前記伝熱体を受け入れる開口部を有し、
    前記真空領域に配置される前記伝熱体の先端部は、前記待機状態において、前記開口部に、または前記開口部よりも前記物体および前記冷却ステージの近くに配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の極低温装置。
  6. 前記伝熱体は、前記真空チャンバーの下壁または側壁に設置されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の極低温装置。
  7. 前記伝熱体は、前記外部環境に配置される外部フランジと、前記外部フランジから前記真空領域へと延びる伝熱ロッドと、を備え、
    前記支持機構は、前記外部フランジを前記真空チャンバーに接続し前記伝熱ロッドが挿通されるベローズを備え、前記伝熱体は、前記加熱状態と前記待機状態を切り替えるように前記ベローズの伸縮により移動可能であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の極低温装置。
  8. 真空領域に配置され外部環境から真空断熱された極低温機器のための加熱機構であって、
    前記外部環境と熱的に結合され、前記外部環境から前記真空領域へと延びる伝熱体と、
    前記伝熱体が前記極低温機器を熱伝導により加熱する加熱状態と前記伝熱体が前記極低温機器から離れる待機状態とを切り替えるように前記伝熱体を移動可能に支持する支持機構と、を備えることを特徴とする加熱機構。
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