JP2021088999A - 流体圧アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズの大型化を回避しつつ、より大きな湾曲方向の力を発揮し得る流体圧アクチュエータを提供する。【解決手段】流体圧アクチュエータ10は、流体の圧力によって膨張及び収縮する円筒状のチューブ110と、所定方向に配向された繊維コードを編み込んだ伸縮性を有する構造体であり、チューブ110の外周面を覆うスリーブ120と、チューブ110の軸方向における端部を封止する封止部材210と、スリーブ120の内側において、チューブ110の軸方向における一端側から他端側に亘って設けられる拘束部材150を備える。拘束部材150は、チューブ110の軸方向に沿った圧縮に対して抵抗し、軸方向に直交する直交方向に変形可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、流体圧アクチュエータに関し、具体的には、いわゆるマッキベン型の流体圧アクチュエータに関する。
従来、気体または液体を用いてチューブを膨張及び収縮させる流体圧アクチュエータとして、空気圧によって膨張、収縮するゴム製のチューブと、チューブの外周面を覆うスリーブとを有する構造(いわゆるマッキベン型)が広く用いられている。
スリーブは、ポリアミド繊維などの高張力繊維を編み込んだ筒状の構造体であり、チューブの膨張運動を所定範囲に規制する(特許文献1参照)。
このようなマッキベン型の流体圧アクチュエータは、チューブ及びスリーブの軸方向に沿った長さを変化させることができる。
また、チューブ及びスリーブの軸方向ではなく、収縮時に湾曲(カール)するマッキベン型の流体圧アクチュエータも知られている(非特許文献1参照)。具体的には、流体圧アクチュエータの周囲に一部をベローズ状にした可撓性の枠材を設けることによって、流体圧アクチュエータが収縮すると、ベローズ部分を内側にして流体圧アクチュエータが湾曲する。
国際公開第2017/010304号 F. Zhao, S. Dohta and T. Akagi, Development and Analysis of Bending Actuator Using McKibben Artificial Muscle, Journal of System Design and Dynamics, Vol.6 No.2 (2012), pp. 158−169
上述したような湾曲可能なマッキベン型の流体圧アクチュエータは、流体圧アクチュエータの周囲を枠材で囲む必要があり、サイズが大型化する問題がある。
また、一部をベローズ状にした可撓性の枠材によって流体圧アクチュエータを湾曲させる構造であるため、湾曲方向に発揮できる力は限られている(20N程度)。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、サイズの大型化を回避しつつ、より大きな湾曲方向の力を発揮し得る流体圧アクチュエータの提供を目的とする。
本発明の一態様は、流体の圧力によって膨張及び収縮する円筒状のチューブと、所定方向に配向された繊維コードを編み込んだ伸縮性を有する構造体であり、前記チューブの外周面を覆うスリーブと、前記チューブの軸方向における端部を封止する封止部材とを備える流体圧アクチュエータであって、前記スリーブの内側において、前記チューブの前記軸方向における一端側から他端側に亘って設けられる拘束部材を備え、前記拘束部材は、前記軸方向に沿った圧縮に対して抵抗し、前記軸方向に直交する直交方向に変形可能である。
上述した流体圧アクチュエータによれば、サイズの大型化を回避しつつ、より大きな湾曲方向の力を発揮し得る
図1は、流体圧アクチュエータ10の側面図である。 図2は、流体圧アクチュエータ10の一部分解斜視図である。 図3は、封止機構200を含む流体圧アクチュエータ10の軸方向DAXに沿った一部断面図である。 図4は、アクチュエータ本体部100の径方向Dに沿った断面図である。 図5は、流体圧アクチュエータ10の挙動の説明図である。 図6は、流体圧アクチュエータ10を用いたシステムの構成例を示す図である。 図7は、変更例に係るアクチュエータ本体部100Aの径方向Dに沿った断面図である。 図8は、他の変更例に係るアクチュエータ本体部100Bの径方向Dに沿った断面図である。 図9は、変更例に係る拘束部材150Bの単体斜視図である。 図10は、変更例に係る封止機構200Aを含む流体圧アクチュエータ10の軸方向DAXに沿った一部断面図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
(1)流体圧アクチュエータの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る流体圧アクチュエータ10の側面図である。図1に示すように、流体圧アクチュエータ10は、アクチュエータ本体部100、封止機構200及び封止機構300を備える。また、流体圧アクチュエータ10の両端には、連結部20がそれぞれ設けられる。
アクチュエータ本体部100は、チューブ110とスリーブ120とによって構成される。アクチュエータ本体部100には、接続口211aを介して流体が流入する。
アクチュエータ本体部100は、基本的な特性として、チューブ110内への流体の流入によって、アクチュエータ本体部100の軸方向DAXにおいて収縮し、径方向Dにおいて膨張する。また、アクチュエータ本体部100は、チューブ110から流体の流出によって、アクチュエータ本体部100の軸方向DAXにおいて膨張し、径方向Dにおいて収縮する。このようなアクチュエータ本体部100の形状変化によって、流体圧アクチュエータ10は、アクチュエータとしての機能を発揮する。
このような流体圧アクチュエータ10は、いわゆるマッキベン型であり、人工筋肉用として適用できることは勿論のこと、より高い能力(収縮力)が要求されるロボットの体肢(上肢や下肢など)用としても好適に用い得る。連結部20には、当該体肢を構成する部材などが連結される。
本実施形態では、このような基本的な特性を有するマッキベン型の流体圧アクチュエータを用いつつ、軸方向DAXの圧縮を拘束する(規制または制限すると呼んでもよい、以下同)拘束部材150(図1において不図示、図2,3など参照)を設けることによって、軸方向DAXに直交する直交方向、つまり、径方向Dに湾曲(カール)することができる。
流体圧アクチュエータ10の駆動に用いられる流体は、空気などの気体、または水、鉱物油などの液体のどちらでもよいが、特に、流体圧アクチュエータ10は、アクチュエータ本体部100に高い圧力が掛かる油圧駆動にも耐え得る高い耐久性を有し得る。
封止機構200及び封止機構300は、軸方向DAXにおけるアクチュエータ本体部100の両端部を封止する。具体的には、封止機構200は、封止部材210及びかしめ部材230を含む。封止部材210は、アクチュエータ本体部100の軸方向DAXの端部を封止する。また、かしめ部材230は、アクチュエータ本体部100を封止部材210とともにかしめる。かしめ部材230の外周面には、治具によってかしめ部材230がかしめられた痕である圧痕231が形成される。
封止機構200と封止機構300との相違点は、接続口211aが設けられているか否かである。
接続口211aは、流体圧アクチュエータ10の駆動圧力源、具体的には、気体や液体のコンプレッサと接続されたホース(管路)を取り付けられる。接続口211aを介して流入した流体は、通過孔(不図示)を通過してアクチュエータ本体部100の内部、具体的には、チューブ110の内部に流入する。
図2は、流体圧アクチュエータ10の一部分解斜視図である。図2示すように、流体圧アクチュエータ10は、アクチュエータ本体部100及び封止機構200を備える。
アクチュエータ本体部100は、上述したように、チューブ110とスリーブ120とによって構成される。
チューブ110は、流体の圧力によって膨張及び収縮する円筒状の筒状体である。チューブ110は、流体による収縮及び膨張を繰り返すため、ブチルゴムなど弾性材料によって構成される。また、流体圧アクチュエータ10を油圧駆動とする場合には、耐油性が高いNBR(ニトリルゴム)、または水素化NBR、クロロプレンゴム、及びエピクロロヒドリンゴムからなる群より選択される少なくとも一種とすることが好ましい。
スリーブ120は、円筒状であり、チューブ110の外周面を覆う。スリーブ120は、所定方向に配向された繊維コードを編み込んだ伸縮性を有する構造体であり、配向されたコードが交差することによって菱形の形状が繰り返されている。スリーブ120は、このような形状を有することによって、パンタグラフ変形し、チューブ110の収縮及び膨張を規制しつつ追従する。
スリーブ120を構成するコードとしては、芳香族ポリアミド(アラミド繊維)やポリエチレンテレフタラート(PET)の繊維コードを用いることが好ましい。但し、このような種類の繊維コードに限定されるものではなく、例えば、PBO繊維(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール)などの高強度繊維のコードでもよい。
また、本実施形態では、チューブ110とスリーブ120との間には、拘束部材150が設けられる。
拘束部材150は、軸方向DAXには圧縮せず、径方向D(撓み方向と呼んでもよい)に沿ってのみ変形可能である。つまり、拘束部材150は、軸方向DAXに沿った圧縮に対して抵抗し、軸方向DAXに直交する直交方向(径方向D)に変形可能である。
換言すると、拘束部材150は、軸方向DAXに沿って変形し難く、径方向Dに沿って撓める特性を有している。なお、変形可能とは、湾曲、或いはカール可能と言い換えてもよい。
また、拘束部材150は、拘束部材150が設けられているチューブ110の外周上の位置において、径方向D外側へのチューブ110(及びスリーブ120)の膨張を拘束(規制)する機能も有している。
本実施形態では、拘束部材150は、スリーブ120の内側、具体的には、スリーブ120の径方向内側の空間において、軸方向DAXの一端側から他端側に亘って設けられる。また、本実施形態では、拘束部材150は、板バネ(leaf spring)を用いて形成される。
板バネの寸法は、流体圧アクチュエータ10のサイズ、及び必要とされる発生力などに応じて選択されればよく、特に限定されない。また、板バネの材料についても特に限定されないが、典型的には、ステンレス鋼などの金属など、曲げ易く、圧縮に強い材料であればよい。例えば、拘束部材150は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の薄板などによって形成されてもよい。CFRPは、金属に比べて塑性変形をし難いため、流体圧アクチュエータ10が湾曲後、元の真っ直ぐな状態に戻りやすい。
封止機構200は、アクチュエータ本体部100の軸方向DAXにおける端部を封止する。封止機構200は、封止部材210、係止リング220及びかしめ部材230によって構成される。
封止部材210は、管状のアクチュエータ本体部100に挿通される。具体的には、封止部材210は、頭部211と胴体部212とを有し、胴体部212は、チューブ110に挿通される。
封止部材210としては、ステンレス鋼などの金属を好適に用い得るが、このような金属に限定されず、硬質プラスチック材料などを用いてもよい。
係止リング220は、封止部材210にスリーブ120を係止する。具体的には、スリーブ120は、係止リング220を介して径方向D外側に折り返される(図2において不図示、図3参照)。
係止リング220には、封止部材210と係合できるように一部が切り欠かれた切欠き部221が形成されている。係止リング220としては、封止部材210と同様の金属、硬質プラスチック材料などの材料や、自然繊維(自然繊維の糸)、ゴム(例えばOリング)などの材料を用いることができる。
かしめ部材230は、アクチュエータ本体部100を封止部材210とともにかしめる。具体的には、かしめ部材230は、アクチュエータ本体部100の封止部材210が挿通された部分の外周面に設けられ、アクチュエータ本体部100を封止部材210にかしめる。
かしめ部材230としては、アルミニウム合金、真鍮、及び鉄などの金属を用いることができる。かしめ用の治具によってかしめ部材230がかしめられると、かしめ部材230には、図1に示したような圧痕231が形成される。
(2)封止機構200の構成
図3は、封止機構200を含む流体圧アクチュエータ10の軸方向DAXに沿った一部断面図である。
図3に示すように、チューブ110は、胴体部212に挿通される。また、スリーブ120は、係止リング220を介して径方向D外側に折り返されている。
スリーブ120の径方向D内側には、拘束部材150が設けられる。具体的には、拘束部材150は、チューブ110とスリーブ120との間に設けられる。
また、拘束部材150は、アクチュエータ本体部100の周方向における一部に設けられる。つまり、拘束部材150は、チューブ110(及びスリーブ120)の周方向における一部のみに設けられる。
拘束部材150は、アクチュエータ本体部100(つまり、チューブ110及びスリーブ120)の軸方向DAXにおける一端側から他端側に亘って設けられる。具体的には、拘束部材150は、封止機構200から封止機構300に亘って設けられてもよい。
但し、拘束部材150は、必ずしも完全に封止機構200から封止機構300に亘って設けられていなくてもよく、封止機構200及び封止機構300の何れか一方(特に、湾曲時に自由端となる可能性が高い封止機構300側)には、拘束部材150が延在していなくてもよい。
かしめ部材230は、封止部材210の胴体部212の外径よりも大きく、胴体部212に挿通された上で治具によってかしめられる。かしめ部材230は、アクチュエータ本体部100を封止部材210とともにかしめる。
具体的は、かしめ部材230は、胴体部212に挿通されたチューブ110、及びチューブ110の径方向D外側に位置するスリーブ120をかしめる。つまり、かしめ部材230は、チューブ110及びスリーブ120を封止部材210とともにかしめる。
(3)アクチュエータ本体部100の構成
図4は、アクチュエータ本体部100の径方向Dに沿った断面図である。図4に示すように、拘束部材150は、チューブ110とスリーブ120との間に設けられる。拘束部材150は、チューブ110及びスリーブ120と密着していてもよいし、拘束部材150と、チューブ110及び/またはスリーブ120との間、及び拘束部材150の側方には、多少隙間が形成されても構わない。
拘束部材150は、チューブ110の周方向における一部に設けられる。拘束部材150の幅は、特に限定されないが、チューブ110の外径と基準とすれば、概ね当該外径の半分程度としてよい。一例としては、チューブ110の外径11mm、収縮するアクチュエータ本体部100部分の長さ185mm、拘束部材150(板バネ)の幅6mm、厚さ0.5mm程度とすることができる。
なお、本実施形態では、拘束部材150は、平板状であるが、撓み方に影響がない範囲において、チューブ110及びスリーブ120の断面形状に沿って多少湾曲させてもよい。
(4)流体圧アクチュエータ10の挙動
図5は、流体圧アクチュエータ10の挙動の説明図である。図5に示されている流体圧アクチュエータ10は、封止機構200側が固定されており、封止機構300側は自由に移動できる状態である。つまり、封止機構200側が固定端であり、封止機構300側が自由端である。
上述したように、流体圧アクチュエータ10の内部に流体が流入すると、軸方向DAXに収縮しようとするが、拘束部材150が設けられているため、軸方向DAXに沿った収縮が拘束(規制)される。
つまり、板バネなどの硬質な部材によって形成された拘束部材150が、背骨にような役割を果たし、拘束部材150が設けられているチューブ110及びスリーブ120の外周上の位置と反対側(図5における下側)において、径方向D外側に膨張することによって、軸方向DAXにおける流体圧アクチュエータ10の寸法が短くなり、方向D1に沿って流体圧アクチュエータ10(具体的には、アクチュエータ本体部100)が撓む。なお、方向D1は、可撓方向と呼んでもよい。
拘束部材150は、ゴム製のチューブ110と、スリーブ120との間に設けられ、軸方向DAXにおける圧縮に対して抵抗し、に直交する直交方向(径方向D)に沿って変形できる部材であり、アクチュエータ本体部100の周方向における一部に配置される。
つまり、アクチュエータ本体部100への流体の流入(加圧)によって、アクチュエータ本体部100(マッキベン)が軸方向DAXに沿って収縮しようとすると、拘束部材150の部分は圧縮剛性が高いため、拘束部材150が配置された部分は収縮することができない。一方、その他のアクチュエータ本体部100の部分は収縮しようとするため、直交方向(径方向D)に沿った曲げ方向の力が発生し、拘束部材150を背面として湾曲する。
(5)流体圧アクチュエータ10を用いたシステムの構成例
図6は、流体圧アクチュエータ10を用いたシステムの構成例を示す。具体的には、図6は、把持システム30の概略側面図である。
図6に示すように、把持システム30は、複数の流体圧アクチュエータを用いて構成される。把持システム30は、複数の流体圧アクチュエータ10、流体圧アクチュエータ15、台座部35、支柱部40、アクチュエータ接続部50及びアクチュエータ接続部60を備える。
流体圧アクチュエータ10は、上述したように拘束部材150を備え、湾曲可能なマッキベン型のアクチュエータである。
台座部35の上面には、支柱部40が立設されている。支柱部40の上端部は、下方に向けて折り返されており、支柱部40の先端部分には、アクチュエータ接続部50が連結されている。
アクチュエータ接続部50には、流体圧アクチュエータ15が吊り下げられている。流体圧アクチュエータ15は、流体圧アクチュエータ10のような拘束部材は備えられておらず、一般的なマッキベン型のアクチュエータであり、軸方向(図中の矢印方向)に沿って収縮及び膨張する。つまり、流体圧アクチュエータ15は、単に軸方向の長さが変化するだけであり、流体圧アクチュエータ10のように湾曲することはできない。
流体圧アクチュエータ15の下端には、アクチュエータ接続部60が連結されている。アクチュエータ接続部60には、複数の流体圧アクチュエータ10が吊り下げられている。
流体圧アクチュエータ15は、流体圧アクチュエータ10と比較して大型であり、より大きな力を発生できる。一方、アクチュエータ接続部60に吊り下げられている複数の流体圧アクチュエータ10は、湾曲するため、ヒトの指に似た挙動を実現し得る。
複数の流体圧アクチュエータ10は、鶏卵のような柔らかくて壊れやすい物体を損傷させるずに把持できる。また、流体圧アクチュエータ10及び流体圧アクチュエータ15は、一定以上の重量があるような物体、例えば、砲丸投げの砲丸(7.26kg以上)を把持して持ち上げることも可能である。
(6)作用・効果
流体圧アクチュエータ10は、以下のような特徴を有している。
・湾曲角度が大きい(180度以上曲がる)
・発生力が大きい(40N程度)
・力の制御が容易(圧力に発生力が比例)
・構造がシンプル
・表面をコートすることによって、取り扱う物体に直接触れることも可能
また、流体圧アクチュエータ10に備えられる拘束部材150は、アクチュエータ本体部100(具体的には、チューブ110)の軸方向DAXに沿った圧縮に対して抵抗し、軸方向DAXに直交する径方向Dに変形可能である。
拘束部材150は、チューブ110の内側に設けられるため、流体圧アクチュエータ10のサイズが大型化することもない。さらに、拘束部材150によって、効率的に湾曲方向への力を発生させることができる。
すなわち、流体圧アクチュエータ10によれば、サイズの大型化を回避しつつ、より大きな湾曲方向の力を発揮し得る。
本実施形態では、拘束部材150は、チューブ110の周方向における一部に設けられる。このため、アクチュエータ本体部100の周上において、収縮する部分と収縮できない部分とが発生し、流体圧アクチュエータ10に加圧すると、一方向(拘束部材150が設けられている側と反対側)に湾曲する。これにより、効率的に湾曲方向への力を発生させることができ、より大きな湾曲方向の力を発揮し得る。
本実施形態では、拘束部材150は、チューブ110とスリーブ120との間に設けられる。このため、チューブ110の軸方向DAXに沿った膨張を効果的に拘束(規制)できる。これにより、効率的に湾曲方向への力を発生させることができ、より大きな湾曲方向の力を発揮し得る。
(7)その他の実施形態
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上述したアクチュエータ本体部100の構成は、次のように変更してもよい。図7は、変更例に係るアクチュエータ本体部100Aの径方向Dに沿った断面図である。
図7に示すように、アクチュエータ本体部100Aでは、拘束部材150は、チューブ110内に埋設される。
アクチュエータ本体部100Aの場合、アクチュエータ本体部100と同サイズ及び同形状の拘束部材150が用いられてもよいし、拘束部材150のサイズ及び形状の少なくとも一方は、アクチュエータ本体部100と異なっていてもよい。
図8は、他の変更例に係るアクチュエータ本体部100Bの径方向Dに沿った断面図である。
図8に示すように、アクチュエータ本体部100Bでは、拘束部材150Aは、チューブ110の内側に設けられる。拘束部材150Aは、チューブ110の径方向内側に設けられるため、アクチュエータ本体部100などに設けられていた拘束部材150よりも幅が狭いことが好ましい。
図9は、アクチュエータ本体部100などに設けられていた拘束部材150の変更例を示す。具体的には、図9は、変更例に係る拘束部材150Bの単体斜視図である。
拘束部材150Bは、拘束部材150に代えて用いることができる。図9に示すように、拘束部材150Bは、複数のピアノ線151によって構成される。
具体的には、複数のピアノ線151が、ピアノ線151の径方向に沿って複数並べられることによって、拘束部材150Bが構成される。ピアノ線151の材料としては、炭素鋼など、一般的な材料で構わないが、CFRPなど、金属以外の材料がもちいられても構わない。
図10は、変更例に係る封止機構200Aを含む流体圧アクチュエータ10の軸方向DAXに沿った一部断面図である。
図10に示すように、チューブ110と拘束部材150との間には、離間部材160が設けられる。具体的には、離間部材160は、チューブ110の軸方向DAXにおける一端側、具体的には、封止機構200A(固定端)側において、チューブ110と拘束部材150との間に介在する。
離間部材160は、チューブ110と拘束部材150とを所定距離を隔てて離間させる。つまり、チューブ110の軸方向DAXにおける一端側(固定端側)には、チューブ110と拘束部材150との間に介在し、チューブ110と拘束部材150とを所定距離を隔てて離間させ離間部材160が設けられる。
離間部材160は、ゴム製のシートなど、弾性体によって形成されることが好ましい。これにより、特に、固定端側の拘束部材150の端部に掛かる応力を効率よく逃がすことができ、拘束部材150の端部の疲労及び損傷を抑制し得る。
また、上述した実施形態では、拘束部材150は、アクチュエータ本体部100(チューブ110)の周方向における一部(1/4周以下)に設けられていたが、拘束部材は、アクチュエータ本体部100(チューブ110)の周方向における半分(半周分)程度の範囲には、設けられていても構わない。
さらに、上述した実施形態では、拘束部材150は、アクチュエータ本体部100(つまり、チューブ110及びスリーブ120)の軸方向DAXにおける一端側から他端側に亘って設けられていたが、アクチュエータ本体部100の軸方向DAXにおける略全体の領域に亘って設けられていれば、必ずしも、アクチュエータ本体部100の軸方向DAXにおける一端から他端に亘って設けられていなくても構わない。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
10,15 流体圧アクチュエータ
20 連結部
30 把持システム
35 台座部
40 支柱部
50,60 アクチュエータ接続部
100,100A,100Bアクチュエータ本体部
110 チューブ
120 スリーブ
150,150A,150B 拘束部材
151 ピアノ線
160 離間部材
200,200A 封止機構
210 封止部材
211 頭部
211a 接続口
212 胴体部
220 係止リング
221 切欠き部
230 かしめ部材
231 圧痕
300 封止機構

Claims (6)

  1. 流体の圧力によって膨張及び収縮する円筒状のチューブと、
    所定方向に配向された繊維コードを編み込んだ伸縮性を有する構造体であり、前記チューブの外周面を覆うスリーブと、
    前記チューブの軸方向における端部を封止する封止部材と
    を備える流体圧アクチュエータであって、
    前記スリーブの内側において、前記軸方向における一端側から他端側に亘って設けられる拘束部材を備え、
    前記拘束部材は、前記軸方向に沿った圧縮に対して抵抗し、前記軸方向に直交する直交方向に変形可能である流体圧アクチュエータ。
  2. 前記拘束部材は、前記チューブの周方向における一部に設けられる請求項1に記載の流体圧アクチュエータ。
  3. 前記拘束部材は、前記チューブと前記スリーブとの間に設けられる請求項1または2に記載の流体圧アクチュエータ。
  4. 前記拘束部材は、前記チューブ内に埋設される請求項1または2に記載の流体圧アクチュエータ。
  5. 前記拘束部材は、前記チューブの内側に設けられる請求項1または2に記載の流体圧アクチュエータ。
  6. 前記チューブの前記軸方向における一端側には、前記チューブと前記拘束部材との間に介在し、前記チューブと前記拘束部材とを所定距離を隔てて離間させる離間部材が設けられる請求項1または2に記載の流体圧アクチュエータ。
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