JP2021088997A - 流体圧アクチュエータ - Google Patents

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Shingo Ono
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Abstract

【課題】近傍の物体に接触するような環境で用いられる場合でも、十分な耐久性を有し得る流体圧アクチュエータを提供する。【解決手段】流体圧アクチュエータは、流体の圧力によって膨張及び収縮する円筒状のチューブ110と、所定方向に配向された繊維コード121を編み込んだ伸縮性を有する構造体であり、チューブ110の外周面を覆うスリーブ120とを備える。スリーブ120を構成する繊維コード121の表面は、弾性材料によって被覆されるとともに、隣接する繊維コード121間には、弾性材料が入り込んでいる。【選択図】図5

Description

本発明は、流体圧アクチュエータに関し、具体的には、いわゆるマッキベン型の流体圧アクチュエータに関する。
従来、気体または液体を用いてチューブを膨張及び収縮させる流体圧アクチュエータとして、空気圧によって膨張、収縮するゴム製のチューブと、チューブの外周面を覆うスリーブとを有する構造(いわゆるマッキベン型)が広く用いられている。
スリーブは、ポリアミド繊維などの高張力繊維を編み込んだ筒状の構造体であり、チューブの膨張運動を所定範囲に規制する(特許文献1参照)。
このような流体圧アクチュエータは、例えば、人工筋肉用として好適に用いられ、パワーアシスト装置などとして、人体に装着することができる。
国際公開第2017/010304号
しかしながら、上述したパワーアシスト装置など、流体圧アクチュエータが人体など、近傍の物体に接触するような環境で用いられる場合、次のような問題が懸念される。
例えば、糸状の繊維コードを編み込んだスリーブが、人体または着衣などに接触する機会が増えると、スリーブの編み目が崩れたり、繊維コードが引っ掛かったりし易い。また、スリーブが汚れやすい。このため、流体圧アクチュエータの耐久性に悪影響を与える可能性がある。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、近傍の物体に接触するような環境で用いられる場合でも、十分な耐久性を有し得る流体圧アクチュエータの提供を目的とする。
本発明の一態様は、流体の圧力によって膨張及び収縮する円筒状のチューブと、所定方向に配向された繊維コードを編み込んだ伸縮性を有する構造体であり、前記チューブの外周面を覆うスリーブとを備え、前記スリーブを構成する前記繊維コードの表面は、弾性材料によって被覆されるとともに、隣接する前記繊維コード間には、前記弾性材料が入り込んでいる流体圧アクチュエータである。
上述した流体圧アクチュエータによれば、流体圧アクチュエータが近傍の物体に接触するような環境で用いられる場合でも、十分な耐久性を有し得る。
図1は、流体圧アクチュエータ10の側面図である。 図2は、流体圧アクチュエータ10の一部分解斜視図である。 図3は、封止機構200を含む流体圧アクチュエータ10の軸方向DAXに沿った一部断面図である。 図4は、アクチュエータ本体部100の径方向Dに沿った断面図である。 図5は、アクチュエータ本体部100の一部展開斜視図である。 図6は、アクチュエータ本体部100の一部拡大断面図である。 図7は、流体圧アクチュエータ10の挙動の説明図である。 図8は、変更例に係る流体圧アクチュエータ10Aの径方向Dに沿った断面図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
(1)流体圧アクチュエータの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る流体圧アクチュエータ10の側面図である。図1に示すように、流体圧アクチュエータ10は、アクチュエータ本体部100、封止機構200及び封止機構300を備える。また、流体圧アクチュエータ10の両端には、連結部20がそれぞれ設けられる。
アクチュエータ本体部100は、チューブ110とスリーブ120とによって構成される。アクチュエータ本体部100には、接続口211aを介して流体が流入する。
アクチュエータ本体部100は、基本的な特性として、チューブ110内への流体の流入によって、アクチュエータ本体部100の軸方向DAXにおいて収縮し、径方向Dにおいて膨張する。また、アクチュエータ本体部100は、チューブ110から流体の流出によって、アクチュエータ本体部100の軸方向DAXにおいて膨張し、径方向Dにおいて収縮する。このようなアクチュエータ本体部100の形状変化によって、流体圧アクチュエータ10は、アクチュエータとしての機能を発揮する。
このような流体圧アクチュエータ10は、いわゆるマッキベン型であり、人工筋肉用として適用できることは勿論のこと、より高い能力(収縮力)が要求されるロボットの体肢(上肢や下肢など)用としても好適に用い得る。連結部20には、当該体肢を構成する部材などが連結される。
本実施形態では、このような基本的な特性を有するマッキベン型の流体圧アクチュエータを用いつつ、軸方向DAXの圧縮を拘束する(規制すると呼んでもよい)拘束部材150(図1において不図示、図2,3など参照)を設けることによって、軸方向DAXに直交する直交方向、つまり、径方向Dに湾曲(カール)することができる。
流体圧アクチュエータ10の駆動に用いられる流体は、空気などの気体、または水、鉱物油などの液体のどちらでもよいが、特に、流体圧アクチュエータ10は、アクチュエータ本体部100に高い圧力が掛かる油圧駆動にも耐え得る高い耐久性を有し得る。
封止機構200及び封止機構300は、軸方向DAXにおけるアクチュエータ本体部100の両端部を封止する。具体的には、封止機構200は、封止部材210及びかしめ部材230を含む。封止部材210は、アクチュエータ本体部100の軸方向DAXの端部を封止する。また、かしめ部材230は、アクチュエータ本体部100を封止部材210とともにかしめる。かしめ部材230の外周面には、治具によってかしめ部材230がかしめられた痕である圧痕231が形成される。
封止機構200と封止機構300との相違点は、接続口211aが設けられているか否かである。
接続口211aは、流体圧アクチュエータ10の駆動圧力源、具体的には、気体や液体のコンプレッサと接続されたホース(管路)を取り付けられる。接続口211aを介して流入した流体は、通過孔(不図示)を通過してアクチュエータ本体部100の内部、具体的には、チューブ110の内部に流入する。
図2は、流体圧アクチュエータ10の一部分解斜視図である。図2示すように、流体圧アクチュエータ10は、アクチュエータ本体部100及び封止機構200を備える。
アクチュエータ本体部100は、上述したように、チューブ110とスリーブ120とによって構成される。
チューブ110は、流体の圧力によって膨張及び収縮する円筒状の筒状体である。チューブ110は、流体による収縮及び膨張を繰り返すため、ブチルゴムなど弾性材料によって構成される。また、流体圧アクチュエータ10を油圧駆動とする場合には、耐油性が高いNBR(ニトリルゴム)、または水素化NBR、クロロプレンゴム、及びエピクロロヒドリンゴムからなる群より選択される少なくとも一種とすることが好ましい。
スリーブ120は、円筒状であり、チューブ110の外周面を覆う。スリーブ120は、所定方向に配向された繊維コードを編み込んだ伸縮性を有する構造体であり、配向されたコードが交差することによって菱形の形状が繰り返されている。スリーブ120は、このような形状を有することによって、パンタグラフ変形し、チューブ110の収縮及び膨張を規制しつつ追従する。
スリーブ120を構成するコードとしては、芳香族ポリアミド(アラミド繊維)やポリエチレンテレフタラート(PET)の繊維コードを用いることが好ましい。但し、このような種類の繊維コードに限定されるものではなく、例えば、PBO繊維(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール)などの高強度繊維のコードでもよい。
また、スリーブ120を構成する繊維コードの表面は、弾性材料によって被覆されるとともに、隣接する繊維コード間には、当該弾性材料が入り込んでいる。なお、弾性材料の例については後述する。
チューブ110とスリーブ120との間には、拘束部材150が設けられる。
拘束部材150は、軸方向DAXには圧縮せず、径方向D(撓み方向と呼んでもよい)に沿ってのみ変形可能である。つまり、拘束部材150を含む流体圧アクチュエータ10は、軸方向DAXに沿った圧縮に対して抵抗し、軸方向DAXに直交する直交方向(径方向D)に変形可能である。
換言すると、拘束部材150は、軸方向DAXに沿って変形し難く、径方向Dに沿って撓める特性を有している。なお、変形可能とは、湾曲、或いはカール可能と言い換えてもよい。
また、拘束部材150は、拘束部材150が設けられているチューブ110の外周上の位置において、径方向D外側へのチューブ110(及びスリーブ120)の膨張を拘束(規制)する機能も有している。
本実施形態では、拘束部材150は、スリーブ120の内側、具体的には、スリーブ120の径方向内側の空間において、軸方向DAXの一端側から他端側に亘って設けられる。また、本実施形態では、拘束部材150は、板バネ(leaf spring)を用いて形成される。
板バネの寸法は、流体圧アクチュエータ10のサイズ、及び必要とされる発生力などに応じて選択されればよく、特に限定されない。また、板バネの材料についても特に限定されないが、典型的には、ステンレス鋼などの金属など、曲げ易く、圧縮に強い材料であればよい。例えば、拘束部材150は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の薄板などによって形成されてもよい。CFRPは、金属に比べて塑性変形をし難いため、流体圧アクチュエータ10が湾曲後、元の真っ直ぐな状態に戻りやすい。
封止機構200は、アクチュエータ本体部100の軸方向DAXにおける端部を封止する。封止機構200は、封止部材210、係止リング220及びかしめ部材230によって構成される。
封止部材210は、管状のアクチュエータ本体部100に挿通される。具体的には、封止部材210は、頭部211と胴体部212とを有し、胴体部212は、チューブ110に挿通される。
封止部材210としては、ステンレス鋼などの金属を好適に用い得るが、このような金属に限定されず、硬質プラスチック材料などを用いてもよい。
係止リング220は、封止部材210にスリーブ120を係止する。具体的には、スリーブ120は、係止リング220を介して径方向D外側に折り返される(図2において不図示、図3参照)。
係止リング220には、封止部材210と係合できるように一部が切り欠かれた切欠き部221が形成されている。係止リング220としては、封止部材210と同様の金属、硬質プラスチック材料などの材料や、自然繊維(自然繊維の糸)、ゴム(例えばOリング)などの材料を用いることができる。
かしめ部材230は、アクチュエータ本体部100を封止部材210とともにかしめる。具体的には、かしめ部材230は、アクチュエータ本体部100の封止部材210が挿通された部分の外周面に設けられ、アクチュエータ本体部100を封止部材210にかしめる。
かしめ部材230としては、アルミニウム合金、真鍮、及び鉄などの金属を用いることができる。かしめ用の治具によってかしめ部材230がかしめられると、かしめ部材230には、図1に示したような圧痕231が形成される。
(2)封止機構200の構成
図3は、封止機構200を含む流体圧アクチュエータ10の軸方向DAXに沿った一部断面図である。
図3に示すように、チューブ110は、胴体部212に挿通される。また、スリーブ120は、係止リング220を介して径方向D外側に折り返されている。
スリーブ120の径方向D内側には、拘束部材150が設けられる。具体的には、拘束部材150は、チューブ110とスリーブ120との間に設けられる。
また、拘束部材150は、アクチュエータ本体部100の周方向における一部に設けられる。つまり、拘束部材150は、チューブ110(及びスリーブ120)の周方向における一部のみに設けられる。
拘束部材150は、アクチュエータ本体部100(つまり、チューブ110及びスリーブ120)の軸方向DAXにおける一端側から他端側に亘って設けられる。具体的には、拘束部材150は、封止機構200から封止機構300に亘って設けられてもよい。
但し、拘束部材150は、必ずしも完全に封止機構200から封止機構300に亘って設けられていなくてもよく、封止機構200及び封止機構300の何れか一方(特に、湾曲時に自由端となる可能性が高い封止機構300側)には、拘束部材150が延在していなくてもよい。
かしめ部材230は、封止部材210の胴体部212の外径よりも大きく、胴体部212に挿通された上で治具によってかしめられる。かしめ部材230は、アクチュエータ本体部100を封止部材210とともにかしめる。
具体的は、かしめ部材230は、胴体部212に挿通されたチューブ110、及びチューブ110の径方向D外側に位置するスリーブ120をかしめる。つまり、かしめ部材230は、チューブ110及びスリーブ120を封止部材210とともにかしめる。
(3)アクチュエータ本体部100の構成
図4は、アクチュエータ本体部100の径方向Dに沿った断面図である。図4に示すように、拘束部材150は、チューブ110とスリーブ120との間に設けられる。拘束部材150は、チューブ110及びスリーブ120と密着していてもよいし、拘束部材150と、チューブ110及び/またはスリーブ120との間、及び拘束部材150の側方には、多少隙間が形成されても構わない。
拘束部材150は、チューブ110の周方向における一部に設けられる。拘束部材150の幅は、特に限定されないが、チューブ110の外径と基準とすれば、概ね当該外径の半分程度としてよい。一例としては、チューブ110の外径11mm、収縮するアクチュエータ本体部100部分の長さ185mm、拘束部材150(板バネ)の幅6mm、厚さ0.5mm程度とすることができる。
なお、本実施形態では、拘束部材150は、平板状であるが、撓み方に影響がない範囲において、チューブ110及びスリーブ120の断面形状に沿って多少湾曲させてもよい。
図5は、アクチュエータ本体部100の一部展開斜視図である。図6は、アクチュエータ本体部100の一部拡大断面図である。
図5及び図6に示すように、アクチュエータ本体部100は、チューブ110とスリーブ120とによって構成されている。
チューブ110は、上述したように、ブチルゴムなど弾性材料によって構成された筒状体(管状体)である。
スリーブ120は、チューブ110の外周面を覆うように設けられる。スリーブ120は、互いに交差するように配向された複数の繊維コード121を編み込んで形成される。
図5では、2本の繊維コード121をペアとして、互いに交差するように繊維コード121のペアが配向されているが、ペアとする繊維コード121の本数は、2本以外(モノフィラメントまたはマルチフィラメント)でも構わない。また、2本以上の場合は、繊維コード121を撚ったものでも構わない。
なお、繊維コード121の直径は、アクチュエータ本体部100の動作を妨げないものであればよく、特に限定されない。
繊維コード121の表面は、弾性材料によって被覆されるとともに、隣接する繊維コード121間には、弾性材料が入り込んでいる。このような弾性材料によって、コーティング層122が形成される。このため、繊維コード121がアクチュエータ本体部100の表面に露出することはない。
当該弾性材料としては、例えば、合成樹脂を用いて生成することができる。典型的には、シリコン樹脂、ウレタン樹脂などを主な原料として用いることができる。また、複数の樹脂が配合されたものでもよい。
なお、コーティング層122は、人体などを含む周囲の物体と接触する可能性があることを考慮すると、一定の柔らかさを有していることが好ましい。
例えば、弾性材料(コーティング層122)の弾性は、スリーブ120(繊維コード121)の弾性よりも低いことが好ましい。具体的には、コーティング層122の弾性率(引張弾性率)は、繊維コード121の弾性率よりも低いことが好ましい。また、このような弾性率であれば、コーティング層122を有するスリーブ120がアクチュエータ本体部100の円滑な動作を妨げることもない。
なお、弾性材料の種類、または繊維コード121の材質にもよるが、スリーブ120、具体的には、繊維コード121は、コーティング層122を構成する弾性材料を含浸したような状態でもよい。コーティング層122は、アクチュエータ本体部100を液体状の合成樹脂にディッピングして形成してもよいし、アクチュエータ本体部100の外形に合わせた金型を用いて形成してもよい。
(4)流体圧アクチュエータ10の挙動
図7は、流体圧アクチュエータ10の挙動の説明図である。図7に示されている流体圧アクチュエータ10は、封止機構200側が固定されており、封止機構300側は自由に移動できる状態である。つまり、封止機構200側が固定端であり、封止機構300側が自由端である。
上述したように、流体圧アクチュエータ10の内部に流体が流入すると、軸方向DAXに収縮しようとするが、拘束部材150が設けられているため、軸方向DAXに沿った収縮が拘束(規制)される。
つまり、板バネなどの硬質な部材によって形成された拘束部材150が、背骨にような役割を果たし、拘束部材150が設けられているチューブ110及びスリーブ120の外周上の位置と反対側(図7における下側)において、径方向D外側に膨張することによって、軸方向DAXにおける流体圧アクチュエータ10の寸法が短くなり、方向D1に沿って流体圧アクチュエータ10(具体的には、アクチュエータ本体部100)が撓む。なお、方向D1は、可撓方向と呼んでもよい。
拘束部材150は、ゴム製のチューブ110と、スリーブ120との間に設けられ、軸方向DAXにおける圧縮に対して抵抗し、に直交する直交方向(径方向D)に沿って変形できる部材であり、アクチュエータ本体部100の周方向における一部に配置される。
つまり、アクチュエータ本体部100への流体の流入(加圧)によって、アクチュエータ本体部100(マッキベン)が軸方向DAXに沿って収縮しようとすると、拘束部材150の部分は圧縮剛性が高いため、拘束部材150が配置された部分は収縮することができない。一方、その他のアクチュエータ本体部100の部分は収縮しようとするため、直交方向(径方向D)に沿った曲げ方向の力が発生し、拘束部材150を背面として湾曲する。
(5)作用・効果
上述した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。具体的には、スリーブ120を構成する繊維コード121の表面は、弾性材料のコーティング層122によって被覆されるとともに、隣接する繊維コード121間には、当該弾性材料が入り込んでいる。つまり、スリーブ120は、コーティング層122を構成する弾性材料を含浸したような状態となる。
このため、流体圧アクチュエータ10が人体など、近傍の物体に接触するような環境で用いられる場合でも、スリーブ120の編み目が崩れたり、繊維コード121が引っ掛かったりすることがない。また、スリーブ120が汚れることもない。
すなわち、流体圧アクチュエータ10によれば、近傍の物体に接触するような環境で用いられる場合でも、十分な耐久性を有し得る。
特に、本実施形態では、流体圧アクチュエータ10は、ヒトの指のように方向D1に湾曲可能である。コーティング層122は、隣接する繊維コード121間にも入り込んでいるため、流体圧アクチュエータ10が湾曲した場合でも、繊維コード121とコーティング層122とのずれが生じ難い。単にスリーブ120を被覆した状態だと、湾曲時に繊維コード121と被覆する部材との間に擦れなどが生じるため、好ましくない。
また、流体圧アクチュエータ10を湾曲させて、対象物を繰り返し把持する場合でも、合成樹脂などによって形成されたコーティング層122によってスリーブ120が被覆されているため、スリーブ120の表面を衛生的に保つことができる。また、コーティング層122によってスリーブ120が被覆されているため、スリーブ120の糸くずやチューブ110から析出してくる配合物、チューブ110とスリーブ120との擦れによる摩滅により発生するパーティクルなどの環境への放出が抑制でき、クリーン環境での使用も可能である。
本実施形態では、コーティング層122を構成する弾性材料の弾性は、スリーブ120(繊維コード121)の弾性よりも低い。このため、アクチュエータ本体部100の円滑な動作を妨げることがない。
(6)その他の実施形態
以上、実施形態に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、流体圧アクチュエータ10は、人体への装着を考慮して、次のように変更してもよい。図8は、変更例に係る流体圧アクチュエータ10Aの径方向Dに沿った断面図である。
具体的には、図8は、流体圧アクチュエータ10Aの封止機構300Aの部分における径方向Dに沿った断面図である。図8に示すように、流体圧アクチュエータ10Aの封止機構300Aの断面形状は、円形状ではなく、封止機構300Aは、平坦な部分を有している。
具体的には、封止機構300Aは、一対の平面部311と、一対の平面部312とを有する。なお、平面部311及び平面部312の何れか一方は、必ずしも形成されていなくてもよい。また、一対の平面部311の何れか一方、及び/または一対の平面部312の何れか一方も、必ずしも形成されていなくてもよい。
このような形状を有する封止機構300Aを備える流体圧アクチュエータ10Aによれば、封止機構300Aが面接触することが可能となるため、流体圧アクチュエータ10Aを装着した人間が、流体圧アクチュエータ10Aと接触することによる違和感を覚えることを低減し得る。また、封止機構200側も封止機構300Aと同様に、平面部を有してよい。
また、このように平面部311及び平面部312を形成することを目的として、封止機構の部分をかしめずに、別の方法で封止してもよい。
また、上述した実施形態では、流体圧アクチュエータ10に拘束部材150が備えられていたが、拘束部材150は備えられなくてもよい。つまり、流体圧アクチュエータは、特に湾曲せずに、軸方向DAXに沿って収縮及び膨張する一般的な挙動を示すものでもよい。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
10,10A 流体圧アクチュエータ
20 連結部
100 アクチュエータ本体部
110 チューブ
120 スリーブ
121 繊維コード
122 コーティング層
150 拘束部材
200 封止機構
210 封止部材
211 頭部
211a 接続口
212 胴体部
220 係止リング
221 切欠き部
230 かしめ部材
231 圧痕
300,300A 封止機構
311,312 平面部

Claims (4)

  1. 流体の圧力によって膨張及び収縮する円筒状のチューブと、
    所定方向に配向された繊維コードを編み込んだ伸縮性を有する構造体であり、前記チューブの外周面を覆うスリーブと
    を備え、
    前記スリーブを構成する前記繊維コードの表面は、弾性材料によって被覆されるとともに、隣接する前記繊維コード間には、前記弾性材料が入り込んでいる流体圧アクチュエータ。
  2. 前記弾性材料は、合成樹脂を用いて生成される請求項1に記載の流体圧アクチュエータ。
  3. 前記弾性材料の弾性は、前記スリーブの弾性よりも低い請求項1に記載の流体圧アクチュエータ。
  4. 前記流体圧アクチュエータは、前記チューブの軸方向に直交する直交方向に変形可能である請求項1乃至3の何れか一項に記載の流体圧アクチュエータ。

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