JP2021088959A - 燃料噴射システム - Google Patents

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本也 鎌原
Motoya Kamahara
本也 鎌原
祐樹 田名田
Yuki Tanada
祐樹 田名田
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Abstract

【課題】2つの制御弁の開閉動作により低矩形噴射と短インターバル多段噴射とを両立可能な燃料噴射システムを提供する。【解決手段】駆動制御装置は、第1制御弁又は第2制御弁の一方が開き他方が閉じた状態である1バルブモードと、第1制御弁及び第2制御弁が共に開いた状態である2バルブモードとを切り替えることで時間に対する噴射率の傾きを変更可能である。燃料噴射を開始するとき、駆動制御装置は、指令基準時t0に第1制御弁及び第2制御弁に対し同時に開弁指令し、指令基準時t0から所定のブースト期間τboost後に、第2制御弁(先閉じ弁)に対し閉弁指令する。ブースト期間τboostは、2バルブモードでニードルを開弁させる場合における指令基準時t0からニードルの開弁時taまでの遅れ期間であるニードル開弁遅れ期間τneedleよりも短く設定されている。【選択図】図7

Description

本発明は、燃料噴射装置、及びその駆動制御装置を含む燃料噴射システムに関する。
従来、主にディーゼルエンジン用の燃料噴射装置(いわゆるインジェクタ)としては、ニードル直上に制御室を有し、制御弁の開閉によりこの制御室の圧力を減圧又は昇圧することでニードルを開閉する装置が知られている。
例えば特許文献1には、2つのアクチュエータ及び2つの制御弁を有する燃料噴射装置が開示されている。この燃料噴射装置は、駆動制御装置の指令により2つの制御弁の開閉状態を切り替えることでニードル開弁速度を切り替え、噴射率の傾きを可変とする。
特開2019−39424号公報
2つの制御弁を有する燃料噴射装置において、一方の制御弁が開き他方の制御弁が閉じた状態である1バルブモードでは、ニードルが低速で開弁する。つまり、時間に対する噴射率の立ち上がりの傾きが相対的に小さいため、本明細書では1バルブモードでの噴射を「低矩形噴射」という。また、両方の制御弁が共に開いた状態である2バルブモードではニードルが高速で開弁する。つまり、時間に対する噴射率の立ち上がりの傾きが相対的に大きいため、本明細書では2バルブモードでの噴射を「高矩形噴射」という。
油圧回路により駆動される燃料噴射装置に共通の課題として、低矩形噴射を実現するため、ニードル上昇時にアウトオリフィス流量を低下させて制御室からの燃料排出速度を低下させる必要がある。しかし同時に、制御弁開弁からニードル開弁に至るまでの油圧応答時間も遅くなるため、燃料排出速度と油圧応答時間とを独立に制御することができない。その結果、油圧応答が遅い低矩形噴射の場合、噴射停止後すぐに再噴射する「多段噴射」において短インターバルでの多段噴射ができないという課題がある。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、2つの制御弁の開閉動作により低矩形噴射と短インターバル多段噴射とを両立可能な燃料噴射システムを提供することにある。
本発明による燃料噴射システムは、噴孔(34)から燃料を噴射する燃料噴射装置(10)、及び、燃料噴射装置による時間に対する噴射率の傾きを可変とするように燃料噴射装置を駆動する駆動制御装置(90)を含む。燃料噴射装置は、本体(20)と、ニードル(31)と、第1制御弁(51)と、第2制御弁(52)と、を備える。
本体は、外部から高圧燃料が流入する高圧通路(13、14)、高圧通路に接続され、噴孔から噴射される高圧燃料が供給されるノズル室(33)、高圧通路に接続され、内部の燃料圧力が制御される制御室(36、46)、制御室から排出された余剰燃料が収容される低圧室(57)、制御室と低圧室とを接続する第1通路(25)、及び、第1通路とは異なる経路で制御室と低圧室とを接続し、第1通路の開口流量よりも開口流量が大きい第2通路(27)、が設けられている。
ニードルは、制御室の燃料圧力に応じて軸方向に往復変位し、上昇して開弁すると噴孔を開き、下降して閉弁すると噴孔を閉じる。第1制御弁は、駆動制御装置からの指令に従い、第1通路と低圧室とを連通又は遮断する。第2制御弁は、駆動制御装置からの指令に従い、第2通路と低圧室とを連通又は遮断する。
前記駆動制御装置は、第1制御弁又は第2制御弁の一方が開き他方が閉じた状態である1バルブモードと、第1制御弁及び第2制御弁が共に開いた状態である2バルブモードとを切り替えることで時間に対する噴射率の傾きを変更可能である。
燃料噴射を開始するとき、駆動制御装置は、指令基準時(t0)に第1制御弁及び第2制御弁に対し同時に開弁指令する。そして、駆動制御装置は、指令基準時から所定のブースト期間(τboost)後に、第1制御弁又は第2制御弁から選択された一方の制御弁である「先閉じ弁」に対し閉弁指令する。ブースト期間は、2バルブモードでニードルを開弁させる場合における指令基準時からニードルの開弁時(ta)までの遅れ期間であるニードル開弁遅れ期間(τneedle)よりも短く設定されている。
本発明では、基本的に1バルブモードで低矩形噴射する場合において、制御室圧がニードル開弁圧まで減圧する期間のみ2バルブモードを用いることで、ニードルの開弁応答を高めることができる。つまり、ニードル開弁応答と開弁速度とを独立に制御することで、多段噴射における最小インターバルを短縮することができる。
また、先閉じ弁は、ニードルが開弁する前に閉弁するため、ニードル開弁時からニードルは1バルブモードで低速開弁する。よって、本発明の燃料噴射システムでは低矩形噴射と短インターバル多段噴射との両立が可能となる。
第1制御弁及び第2制御弁が共に閉じた状態(オフモード)の燃料噴射装置の模式断面を示す燃料噴射システムの構成図。 第1制御弁が開き第2制御弁が閉じた状態(1バルブモード)の燃料噴射装置の模式断面を示す燃料噴射システムの構成図。 第1制御弁及び第2制御弁が共に開いた状態(2バルブモード)の燃料噴射装置の模式断面を示す燃料噴射システムの構成図。 (a)1バルブモードでの低矩形噴射を示すタイムチャート、(b)2バルブモードでの高矩形噴射を示すタイムチャート。 ニードルの低リフト領域及び高リフト領域での噴射率の変化を説明する図。 比較例による低速開弁動作を示すタイムチャート。 本実施形態による低速開弁動作を示すタイムチャート。 コモンレール圧とブースト期間との関係を規定するマップの例。 (a)参考比較例(高矩形噴射)、(b)比較例(低矩形噴射)、(c)本実施形態(低矩形噴射)による噴射率特性の差異を示すタイムチャート。
(一実施形態)
以下、本発明の燃料噴射システムの一実施形態を図面に基づいて説明する。この燃料噴射システムは、燃料噴射装置、及び、燃料噴射装置を駆動する駆動制御装置を含む。燃料噴射装置は、ディーゼルエンジン等の燃料供給系において、コモンレールに蓄えられた高圧燃料を噴孔から燃焼室に噴射する。駆動制御装置は、燃料噴射装置による燃料の噴射率の時間に対する傾きを可変とするように燃料噴射装置を駆動する。
図1〜図4を参照し、本実施形態の燃料噴射システム100の構成について説明する。燃料噴射システム100の基本的な構成は、特許文献1(特開2019−39424号公報)の第1実施形態の構成と同様である。なお、特許文献1の一部の用語を本明細書では別の用語に言い換える。例えば特許文献1の「第1開閉弁51」及び「第2開閉弁52」を本明細書では「第1制御弁51」及び「第2制御弁52」という。また、特許文献1の「ECU90」を本明細書では「駆動制御装置90」という。
図1〜図3には、各制御弁51、52の開閉モードが異なる燃料噴射装置10の模式断面を示す。基本動作を説明するための模式断面図であるため、各部材の形状や寸法比率は実際のものとは大きく異なる。ニードル31の先端の弁開閉部分については図5が参照される。また、スプリング32、45、55、56や絞り14a、27a、42aは記号で図示され、実際の形状や寸法比率は当該技術分野の技術常識に基づいて推定される。
図1には第1制御弁51及び第2制御弁52が共に閉じた状態、図2には第1制御弁が開き第2制御弁52が閉じた状態、図3には第1制御弁51及び第2制御弁52が共に開いた状態が示され、それ以外の部分は共通である。そのため、各制御弁51、52、及び、それに追従する従動プレート41、ニードル31の動作に関する事項を除き、主に図1を参照する。以下、図1の上側を「上」、下側を「下」として説明する。
燃料噴射システム100は、燃料噴射装置10及び駆動制御装置90を含む。燃料噴射装置10は、ディーゼルエンジンの気筒数に応じて複数設けられる。コモンレール11の高圧燃料は、高圧配管12を経由して複数の燃料噴射装置10に分配される。図1には、複数のうち1つの燃料噴射装置10を示す。
燃料噴射装置10は、本体20、ニードル31、ニードルスプリング32、第1制御弁51、第2制御弁52、第1ソレノイド53、第2ソレノイド54、第1弁スプリング55、第2弁スプリング56等を備えている。本体20は、低圧室形成部材21、通路形成部材22、制御室形成部材23、ノズルボデー24により構成されている。
低圧室形成部材21には、高圧通路13、低圧室57及び低圧通路58等が形成されている。高圧通路13は、低圧室形成部材21、通路形成部材22、制御室形成部材23を貫通してノズルボデー24のノズル室33に連通している。高圧通路13には、外部のコモンレール11から高圧配管12を経由して高圧燃料が流入する。流入した高圧燃料の一部はノズル室33に供給され、他の一部は、通路形成部材22に形成された高圧流入通路14を経由してプレート側制御室46に供給される。
低圧室57は、通路形成部材22側の面が開口している。低圧室57の内部に設けられた第1制御弁51又は第2制御弁52が開弁すると、制御室36、46から第1通路25又は第2通路27を経由して余剰燃料が低圧室57に排出される。低圧室57には制御室36、46から排出された余剰燃料が収容される。低圧室57の内部の低圧燃料は、低圧通路58を経由して燃料噴射装置10の外部へ排出される。第1制御弁51及び第2制御弁52の動作について詳細は後述する。
通路形成部材22には、高圧流入通路14、第1通路25及び第2通路27等が形成されている。「通路形成部材」の「通路」は、これらの高圧流入通路14、第1通路25及び第2通路27を意味する。高圧流入通路14は、高圧通路13から分岐し、制御室形成部材23側の面に開口した環状室15に連通している。高圧流入通路14は、途中に絞り14aが形成されており、いわゆる「インオリフィス」として機能する。本実施形態では従動プレート41が下降したとき、高圧流入通路14の燃料は、環状室15を経由してプレート側制御室46に流入する。「高圧流入通路」の「流入」は、プレート側制御室46への流入を意味する。
第1通路25及び第2通路27は、それぞれプレート側制御室46と低圧室57とを互いに異なる経路で接続する。本実施形態では、第1通路25の下端、すなわち制御室形成部材23側の開口端は、中間室26、及び、従動プレート41の中心軸に沿って貫通する連通路42を経由してプレート側制御室46と接続している。中間室26は、環状室15の内側で制御室形成部材23側の面に開口する空間である。第2通路27の下端、すなわち制御室形成部材23側の開口端は、プレート側制御室46に直接接続している。第1通路25及び第2通路27の上端、すなわち低圧室形成部材21側の開口端は、いずれも低圧室57に接続している。
第1通路25に接続される従動プレート41の連通路42の途中には絞り42aが形成されている。また、第2通路27の途中には絞り27aが接続されている。こうして第1通路25及び第2通路27は、いわゆる「アウトオリフィス」として機能する。ここで、第2通路27の開口流量は第1通路25の開口流量よりも大きい。つまり、第2通路27の開口流量が第1通路25の開口流量よりも大きくなるように、絞り42a、27aの径や長さ等が設定されている。
制御室36、46は高圧流入通路14を介して高圧通路13に接続されている。また、制御室36、46は、各制御弁51、52及び従動プレート41の動作により内部の燃料圧力が制御される。本実施形態の制御室36、46は、接続通路47によって接続されたプレート側制御室46及びニードル側制御室36の2つに分かれて構成されている。
制御室形成部材23には、プレート側制御室46及び接続通路47が形成されている。つまり、「制御室形成部材」の「制御室」はプレート側制御室46を意味する。プレート側制御室46は、通路形成部材22側の面が開口している。その開口の周囲は、通路形成部材22と制御室形成部材23との間においてシールされている。プレート側制御室46の内部には、従動プレート41、及び、従動プレート41を通路形成部材22側に付勢するプレートスプリング45が設けられている。
従動プレート41が上昇して通路形成部材22の下端面に当接した状態では、中間室26は連通路42を介してプレート側制御室46に連通し、環状室15の開口は従動プレート41により塞がれる。従動プレート41が下降して通路形成部材22の下端面から離れた状態では、中間室26は連通路42を介さずプレート側制御室46に連通する。また、環状室15の開口は開放され、高圧流入通路14がプレート側制御室46に連通する。
ノズルボデー24は、内部にノズル室33を有し、ノズル室33の下端部に燃料を噴射する噴孔34が形成されている。ノズルボデー24の内部には、上端部がシリンダ35に内挿されたニードル31が設けられている。ニードル31は、金属材料により、全体として円柱形に形成され、噴孔34側の先端は円錐形に形成されている。ニードル31は、ノズル室38に供給された高圧燃料から噴孔34を開く開弁方向の力を受ける。また、ニードル31は、ニードルスプリング32の付勢力により、シリンダ35に対して、噴孔34を閉じる閉弁方向へ常に付勢されている。
制御室形成部材23の下端面、ニードル31の上端面、及び、シリンダ35の内壁に囲まれた空間によりニードル側制御室36が形成されている。ニードル31は、シリンダ35の内壁に案内されつつ、制御室36、46の燃料圧力(以下、「制御室圧」)に応じて軸方向に往復変位する。ニードル31が閉弁した状態で安定した制御室圧を「システム圧」という。ニードル開弁圧は、システム圧より低い圧力になるように、ニードルスプリング32の付勢力等により設定されている。
制御室圧がニードル開弁圧よりも高いとき、ニードル31は下降して閉弁し、噴孔34を閉じる。制御室圧がニードル開弁圧よりも低いとき、ニードル31は上昇して開弁し、噴孔34を開く。高圧通路13からノズル室33に供給された高圧燃料は、ニードル31が開弁したとき噴孔34から噴射される。なお、以下の文中及び図面における「リフト」は上昇と同じ意味である。また「リフト量」は、閉弁時を基準とした上昇量を意味する。
低圧室形成部材21の低圧室57の内部には、第1制御弁51、第2制御弁52、第1ソレノイド53、第2ソレノイド54、第1弁スプリング55、第2弁スプリング56が設けられている。第1制御弁51、第1ソレノイド53及び第1弁スプリング55は、第1通路25の上端(すなわち上部開口端)を開閉するためのユニットをなす。第2制御弁52、第2ソレノイド54及び第2弁スプリング56は、第2通路27の上端を開閉するためのユニットをなす。各ユニットはノーマリークローズの構成で設けられている。
第1通路25の上端を開閉するユニットを例に説明する。第1制御弁51が通路形成部材22に当接し第1通路25の上端を閉じた状態を「閉弁状態」といい、第1制御弁51が通路形成部材22から離間し第1通路25の上端を開いた状態を「開弁状態」という。第1弁スプリング55は、第1制御弁51が第1通路25を閉弁する方向へ付勢する。第1制御弁51が閉弁した状態では、第1通路25と低圧室57とが遮断される。このとき、第1通路25と低圧室57との間で燃料が漏れることはない。
第1ソレノイド53は、通電されることにより、第1弁スプリング55の付勢力に抗して第1制御弁51を開弁させる。第1制御弁51が閉弁した状態では、第1通路25と低圧室57とが連通し、第1通路25の燃料が低圧室57及び低圧通路58を経由して燃料噴射装置10の外部へ排出される。第1通路25の上端を開閉するユニットに関する上記の説明は、第2通路27の上端を開閉するユニットについても同様である。
駆動制御装置90は、CPU、ROM、RAM、駆動回路、入出力インターフェース等を含む、いわゆる「ECU(電子コントロールユニット)」及び「EDU(電子ドライブユニット)」として構成されている。駆動制御装置90は、例えば外部のエンジンECUから要求噴射量Qdemandが入力される。
駆動制御装置90は、要求噴射量Qdemandに基づき第1ソレノイド53及び第2ソレノイド54への通電を個別にON/OFFすることにより、第1制御弁51及び第2制御弁52に対し個別に開弁又は閉弁を指令する。第1制御弁51は、駆動制御装置90からの指令に従い、第1通路25と低圧室57とを連通又は遮断する。第2制御弁52は、駆動制御装置90からの指令に従い、第2通路27と低圧室57とを連通又は遮断する。
また、本実施形態の駆動制御装置90は、コモンレール圧、すなわちコモンレール11に設置された圧力センサの検出値を取得する。コモンレール圧の検出値は、制御室36、46に供給される高圧燃料の圧力とみなされる。本実施形態の駆動制御装置90は、コモンレール圧の検出値に基づき、予め保持したマップを用いて、後述するブースト期間τboostを決定する。
続いて図1〜図4を参照し、第1制御弁51及び第2制御弁52の動作について説明する。以下、2つの制御弁51、52が共に閉じた状態を「オフモード」、一方の制御弁が開き他方の制御弁が閉じた状態を「1バルブモード」、2つの制御弁51、52が共に開いた状態を「2バルブモード」という。1バルブモードについては、第1制御弁51が開き第2制御弁52が閉じた状態を主として説明する。
図1にはオフモード、図2には1バルブモード、図3には2バルブモードにおける燃料噴射装置10の模式断面を示す。図4(a)、(b)には、それぞれ1バルブモード及び2バルブモードでの開弁指令及び噴射率のタイムチャートを示す。駆動制御装置90は、第1制御弁51及び第2制御弁52に対し開弁指令パルスを出力する。具体的には、開弁指令パルスがONの期間中、ソレノイド53、54に通電され、開弁指令パルスがOFFされるとソレノイド53、54への通電が停止される。駆動制御装置90が開弁指令パルスをONすることを「開弁指令する」といい、開弁指令パルスをOFFすることを「閉弁指令する」という。
ここで、基準となる開弁指令パルスのONタイミングを「指令基準時t0」と定義し、指令基準時t0からのパルスON期間を「指令値τ」と定義する。以下のタイムチャートにおいて、時刻(又はタイミング)に関する記号を「t」で表し、指令基準時t0から起算される期間に関する記号を「τ」で表す。
図4(a)に示すように、1バルブモードでは、指令基準時t0に第1制御弁51に対してのみ開弁指令される。つまり、第1制御弁51に対して指令値τ(>0)が出力され、第2制御弁52に対する指令値τは0である。図4(b)に示すように、2バルブモードでは、指令基準時t0に第1制御弁51及び第2制御弁52に対し同時に開弁指令される。また、第1制御弁51及び第2制御弁52に対し等しく指令値τが出力される。
さらに噴射率のタイムチャートに関し、「噴射率の傾き」とは「時間に対する噴射率の傾き」を意味する。特に本明細書では、ニードル31の開弁時、すなわち噴射の開始時における噴射率の立ち上がりの傾きに注目する。時間に対する噴射率の立ち上がりの傾きが相対的に大きく、タイムチャート上で直角に近い場合、噴射率の波形は矩形に近似する。本明細書では、時間に対する噴射率の立ち上がりの傾きが相対的に大きい噴射を「高矩形噴射」という。逆に、時間に対する噴射率の傾きが相対的に小さい噴射を「低矩形噴射」という。
図1に示すオフモードでは、ソレノイド53、54への通電がOFFされており、弁スプリング55、56の付勢力により、各制御弁51、52が閉弁している。これにより、第1通路25と低圧室57とが遮断され、且つ、第2通路27と低圧室57とが遮断されている。また、制御室36、46、中間室26、第1通路25及び第2通路27の内部の燃料圧力はいずれも高圧で釣り合っている。従動プレート41は、プレートスプリング45により付勢され、通路形成部材22の下端面に当接している。ニードル31は、ニードルスプリング32の付勢力により閉弁している。
図2及び図4(a)に示す1バルブモードでは、第1通路25と低圧室57とが連通し、プレート側制御室46の内部の燃料は、連通路42、中間室26及び第1通路25を通る経路を経由して低圧室57へ排出される。このとき、従動プレート41の連通路42における絞り42aの両側の燃料圧力に生じる差圧により従動プレート41は中間室26側に引き付けられる。制御室圧がニードル開弁圧まで低下すると、ニードル31が上昇して開弁する。1バルブモードでは、制御室圧がニードル開弁圧まで減圧する速度が小さいため、遅いタイミングtcでニードル31が開弁開始する。1バルブモードではニードル31の開弁速度が比較的小さいため噴射率が緩やかに上昇する。よって、1バルブモードでは「低矩形噴射」が実現される。
図3及び図4(b)に示す2バルブモードでは、第1通路25と低圧室57とが連通し、且つ第2通路27と低圧室57とが連通する。プレート側制御室46の内部の燃料は、連通路42、中間室26及び第1通路25を通る経路と、第2通路27を通る経路との両方を経由して低圧室57へ排出される。そのため、2バルブモードでは1バルブモードに比べ、制御室圧がニードル開弁圧まで速く減圧し、早いタイミングtaでニードル31が開弁開始する。
ニードル31の開弁速度は、制御室36、46からの燃料の排出速度にほぼ等しい。つまり、ニードル31は、ニードル側制御室36から燃料が排出された分だけ上昇し、ニードル上昇中の制御室圧は、ほぼ一定値(すなわちニードル開弁圧)に保たれる。したがって、2バルブモードにおけるニードル31の開弁速度は、1バルブモードにおけるニードル31の開弁速度よりも大きくなる。すなわち、2バルブモードにおける噴射率の傾きは、1バルブモードにおける噴射率の傾きよりも大きくなる。よって、2バルブモードでは「高矩形噴射」が実現される。このように、本実施形態の駆動制御装置90は、1バルブモードと2バルブモードとを切り替えることで時間に対する噴射率の傾きを変更可能である。
図5を参照し、ニードル31のリフト量と燃料の流路面積との関係について補足する。図5の上側にはノズルボデー24先端部の拡大図を示す。ニードル31の先端部のテーパ面313がノズルボデー24の内壁に形成されたシート部244に着座することで、ニードル31は閉弁する。ニードル31のテーパ面313がシート部244から離座すると、高圧燃料は、テーパ面313とシート部244との間の環状隙間を通り、サック室335から複数の噴孔34に噴射される。
ここで、テーパ面313とシート部244との間の環状隙間の流路面積を「シート部流路面積」といい、複数の噴孔34の開口面積の総和を「噴孔流路面積」という。シート部流路面積はニードル31のリフト量に応じて増加するが、噴孔流路面積はニードル31のリフト量に関係なく一定である。
ニードル31の低リフト領域ではシート部流路面積が噴孔流路面積より小さく、シート部244に沿った環状隙間が最小絞り部となる。そのため、噴射率はニードル31の上昇と共に増加する。一方、ニードル31の高リフト領域ではシート部流路面積が噴孔流路面積を上回り、複数の噴孔34が最小絞り部となる。そのため、噴射率が最大噴射率に到達する最大噴射率到達時t1以後、噴射率は一定となる。
次に図6〜図9を参照し、比較例及び本実施形態によるニードル開弁動作を対比して説明する。図6、図7のタイムチャートには、駆動制御装置90から各制御弁51、52に対する開弁指令パルス、各制御弁51、52のリフト量、制御室圧、及び、ニードル31のリフト量を示す。
図6に示す比較例では通常の低矩形噴射を行う1バルブモードで動作する。駆動制御装置90は、指令基準時t0に第1制御弁51のみに対して開弁指令する。応答遅れ後の時刻tvに第1制御弁51がリフト開始すると、制御室36、46内の燃料が低圧室57に排出され、制御室圧がシステム圧から減圧し始める。このとき、第1通路25のみの流量(いわゆるアウトオリフィス流量)は比較的小さく、燃料排出速度が遅いため、制御室圧がニードル開弁圧まで減圧する油圧応答時間は長くなる。そして、制御室圧がニードル開弁圧まで減圧したタイミングtcにニードル31が低速開弁を開始する。このとき、第1制御弁51の開弁に伴う水撃波により、制御室圧はニードル開弁圧付近で脈動する。
続いて図9(a)、(b)を参照し、開弁指令をON状態から一旦OFFした後、最小指令インターバルτiv−min後にすぐ再ONする「多段噴射」の動作を示す。最小指令インターバルτiv−minは、駆動制御装置90が制御可能な指令インターバル限界である。インターバル前の開弁指令パルスを一次パルスP1とし、インターバル後の開弁指令パルスを二次パルスP2とする。二次パルスP2のONタイミングを指令基準時t0とし、一次パルスのONタイミングを前回指令時t00とする。また、一次パルスP1による噴射を一次噴射IJ1とし、二次パルスP2による噴射を二次噴射IJ2とする。
図9(a)には、参考比較例として、2バルブモードによる多段噴射を示す。2バルブモードでは、二次噴射IJ2の開始時において時間に対する噴射率の傾きが大きく、高速開弁すなわち高矩形噴射が実現される。また、開弁指令パルスのONから噴射開始までの応答遅れ時間RDHが比較的短い。そのため、一次噴射IJ1終了から二次噴射IJ2開始までの最小インターバルIVminが比較的小さく、短インターバルでの多段噴射が可能である。
図9(b)には、図6に示す比較例として、1バルブモードによる低矩形噴射での多段噴射を示す。1バルブモードでは、二次噴射IJ2の開始時において時間に対する噴射率の傾きが小さく、低速開弁すなわち低矩形噴射が実現される。また、開弁指令パルスのONから噴射開始までの応答遅れ時間RDLが比較的長い。そのため、一次噴射IJ1終了から二次噴射IJ2開始までの最小インターバルIVminが比較的大きく、短インターバルでの多段噴射ができない。つまり、比較例の1バルブモードでは、ニードル開弁応答と開弁速度とを独立に制御することができず、低矩形噴射(すなわちニードル低速開弁)と短インターバル多段噴射とを両立できないという課題がある。
そこで本実施形態では、二次噴射IJ2における低速開弁タイミングを早めることで、最小インターバルIVminを短縮し、低矩形噴射と短インターバル多段噴射との両立を図る。図7に示す本実施形態では、開口流量が相対的に大きい第2通路27に対応する第2制御弁52が「先閉じ弁」として選択される。
燃料噴射を開始するとき、駆動制御装置90は、指令基準時t0に、第1制御弁51及び第2制御弁52に対し同時に開弁指令する。そして、駆動制御装置90は、指令基準時t0から所定の「ブースト期間τboost」後に、先閉じ弁である第2制御弁52に対し閉弁指令する。なお、指令基準時t0からブースト期間τboost後の時刻をブースト終了時tboostとする。
指令基準時t0から応答遅れ後の時刻tvに第1制御弁51及び第2制御弁52がリフト開始すると、制御室圧は、2バルブモードによる高速開弁の減圧速度で低下する。そして、制御室圧がニードル開弁圧に到達した時刻taにニードル31が開弁開始する。このニードル開弁時taは、破線で示す比較例(すなわち1バルブモード)におけるニードル開弁時tcより早い。
ここで、2バルブモードでニードル31を開弁させる場合における指令基準時t0からニードル開弁時taまでの遅れ期間を「ニードル開弁遅れ期間τneedle」とする。ブースト期間τboostは、ニードル開弁遅れ期間τneedleよりも短く、すなわち、下記の関係が成り立つように設定されている。
τboost<τneedle
つまり、ニードル開弁時taよりも早いブースト終了時tboostに、第2制御弁52は閉弁方向に移動し始める。このように本実施形態では、ニードル31の開弁前に2バルブモードから1バルブモードに移行する。そのため、ニードル開弁時taからニードル31は低速開弁し、低矩形噴射が実現される。
本実施形態の駆動制御装置90は、図8に示すように、予め適合されたコモンレール圧とブースト期間τboostとの関係を規定するマップを保持している。上述の通り、コモンレール圧は、「制御室に供給される高圧燃料の圧力」とみなされる。ニードル開弁遅れ期間τneedleは、コモンレール圧が高くなるにつれ、下に凸となる曲線を描きながら減少する。コモンレール圧の低圧領域では圧力上昇に伴うニードル開弁遅れ期間τneedleの減少の変化が急であり、高圧領域では圧力上昇に伴うニードル開弁遅れ期間τneedleの減少の変化が次第に緩やかになる。
ブースト期間τboostは、ニードル開弁遅れ期間τneedleを示す実線より下の領域に設定可能である。ただし、後述する効果を有効に得るため、ブースト期間τboostは、できるだけニードル開弁遅れ期間τneedleに近く設定されることが好ましい。具体的には、ブースト終了時tboostからニードル開弁時taまでの応答遅れ時間をニードル開弁遅れ期間τneedleから差し引いた期間が、破線で示すブースト期間τboostのマップ値として設定される。これにより、2バルブモードによる高速開弁でのニードル開弁時taの直前のタイミングに低速開弁を実現することができる。
(効果)
(1)図9(c)を参照し、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の駆動制御装置90は、最小指令インターバルτiv−min後の二次パルスP2をONする指令基準時t0に2つの制御弁51、52に対し同時に開弁指令した後、ニードル31の開弁前に、先閉じ弁である第2制御弁52に閉弁指令する。言い換えれば、基本的に1バルブモードで低矩形噴射する場合において、制御室圧がニードル開弁圧まで減圧する期間のみ2バルブモードを用いる。
そのため本実施形態では、ニードル31の開弁応答を高め、二次噴射IJ2の噴射開始時期を早めることができる。つまり、ニードル開弁応答と開弁速度とを独立に制御することで、一次噴射IJ1終了から二次噴射IJ2開始までの最小インターバルIVminを比較例よりも短縮することができる。また、先閉じ弁である第2制御弁52は、ニードル31が開弁する前に閉弁するため、ニードル開弁時からニードル31は1バルブモードで低速開弁する。よって、本実施形態の燃料噴射システム100では低矩形噴射と短インターバル多段噴射との両立が可能となる。
ところで、特許文献1の図26には、第1開閉弁及び第2開閉弁を同時に開弁した後、先に第1開閉弁のみを閉弁し、噴射率の高速立上げから低速立下げに変更する動作が開示されている。しかし、第1開閉弁が閉弁する時刻t24はニードル開弁時刻t23の後である。また特許文献1には、噴射停止後にすぐ再噴射する多段噴射のインターバルに関して何ら言及されていない。
それに対し本実施形態では、先閉じ弁である第2制御弁52はニードル開弁前に閉弁する。また、噴射率については最初から低速立上げを意図しており、高速立上げから低速立下げに変更するものではない。このように、低矩形噴射と短インターバル多段噴射とを両立させるという本実施形態の技術的思想は、特許文献1の図26に開示された技術とは全く異なるものである。
(2)本実施形態では、開口流量が相対的に大きい第2通路27に対応する第2制御弁52が先閉じ弁として選択される。開口流量が相対的に小さい第1通路25に対応する第1制御弁51でニードル31を開弁することにより、ニードル開弁速度をより低く抑えることができる。
(3)本実施形態の駆動制御装置90は、コモンレール圧とブースト期間τboostとの関係を予め適合してマップに保持しているため、ニードル開弁タイミングの検出装置等が不要となり、上記の作用効果を低コストで実現することができる。
(その他の実施形態)
(a)上記実施形態では、相対的に開口流量の大きい第2通路27に対応する第2制御弁52を先閉じ弁として動作させている。ただし、これとは逆に、第1制御弁51を先開き弁として動作させてもよい。
(b)燃料噴射システム100がニードルリフト検出手段を備える場合、駆動制御装置90は、ニードルリフト検出手段により検出したニードル開弁タイミングに基づくフィードバック制御により、マップを用いずにブースト期間τboostを決定してもよい。つまり駆動制御装置90は、今回の噴射時に検出されたニードル開弁タイミングを取得し、応答遅れを考慮しつつ、コモンレール圧が変化しないことを前提として、次回噴射時におけるブースト期間τboostを決定してもよい。
(c)「制御室に供給される高圧燃料の圧力」とブースト期間τboostとの関係を規定するマップにおいて、「制御室に供給される高圧燃料の圧力」はコモンレール圧の検出値に限らない。例えば、燃料噴射装置10の内部に高圧燃料の圧力センサが設けられ、その検出値が駆動制御装置90に取得されてもよい。
(d)燃料噴射装置10は、図1〜図3に示す従動プレート41を備えなくてもよい。すなわち、例えば高圧流入通路14の絞り径が第1通路25及び第2通路27の絞り径よりも小さく設定することで、従動プレート41を用いずに、制御弁51、52の開閉に追従して制御室36、46の圧力を変化させることが可能である。また、従動プレート41を用いない場合、第1通路25の下端側に中間室26が形成されなくてもよい。
(e)本発明において制御室と低圧通路とを連通する「第1通路」及び「第2通路」は単に開口流量の大小によってのみ定義される。したがって、「第1通路」は、図1〜図3の第1通路25のように従動プレート41の連通路42を介してプレート側制御室46に接続する構成に限らない。また「第2通路」は、図1〜図3の第2通路27のように直接プレート側制御室46に接続する構成に限らない。各通路における絞りの数や位置等も、図1〜図3に示された構成に限らない。また、「制御室」は、2つの制御室36、46が接続通路47を介して接続される構成に限らず、一体の空間として形成されてもよい。
(f)制御弁51、52を駆動するアクチュエータ53、54は、ソレノイドの他、ピエゾ素子等が用いられてもよい。また、制御弁51、52を閉弁方向に付勢するスプリング55、56に代えて、他の付勢手段が用いられてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
100・・・燃料噴射システム、
10・・・燃料噴射装置、 13、14・・・高圧通路、
20・・・本体、 25・・・第1通路、 27・・・第2通路、
31・・・ニードル、 33・・・ノズル室、 34・・・噴孔、
36、46・・・制御室、
51・・・第1制御弁、 52・・・第2制御弁、
90・・・駆動制御装置。

Claims (3)

  1. 噴孔(34)から燃料を噴射する燃料噴射装置(10)、及び、前記燃料噴射装置による時間に対する噴射率の傾きを可変とするように前記燃料噴射装置を駆動する駆動制御装置(90)を含む燃料噴射システム(100)であって、
    前記燃料噴射装置は、
    外部から高圧燃料が流入する高圧通路(13、14)、前記高圧通路に接続され、前記噴孔から噴射される高圧燃料が供給されるノズル室(33)、前記高圧通路に接続され、内部の燃料圧力が制御される制御室(36、46)、前記制御室から排出された余剰燃料が収容される低圧室(57)、前記制御室と前記低圧室とを接続する第1通路(25)、及び、前記第1通路とは異なる経路で前記制御室と前記低圧室とを接続し、前記第1通路の開口流量よりも開口流量が大きい第2通路(27)、が設けられた本体(20)と、
    前記制御室の燃料圧力に応じて軸方向に往復変位し、上昇して開弁すると前記噴孔を開き、下降して閉弁すると前記噴孔を閉じるニードル(31)と、
    前記駆動制御装置からの指令に従い、前記第1通路と前記低圧室とを連通又は遮断する第1制御弁(51)と、
    前記駆動制御装置からの指令に従い、前記第2通路と前記低圧室とを連通又は遮断する第2制御弁(52)と、
    を備え、
    前記駆動制御装置は、前記第1制御弁又は前記第2制御弁の一方が開き他方が閉じた状態である1バルブモードと、前記第1制御弁及び前記第2制御弁が共に開いた状態である2バルブモードとを切り替えることで時間に対する噴射率の傾きを変更可能であり、
    燃料噴射を開始するとき、前記駆動制御装置は、指令基準時(t0)に前記第1制御弁及び前記第2制御弁に対し同時に開弁指令し、前記指令基準時から所定のブースト期間(τboost)後に、前記第1制御弁又は前記第2制御弁から選択された一方の制御弁である先閉じ弁に対し閉弁指令し、
    前記ブースト期間は、前記2バルブモードで前記ニードルを開弁させる場合における前記指令基準時から前記ニードルの開弁時(ta)までの遅れ期間であるニードル開弁遅れ期間(τneedle)よりも短く設定されている燃料噴射システム。
  2. 前記先閉じ弁は前記第2制御弁である請求項1に記載の燃料噴射システム。
  3. 前記駆動制御装置は、前記制御室に供給される高圧燃料の圧力と、前記ブースト期間との関係を規定するマップを保持している請求項1または2に記載の燃料噴射システム。
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