JP2021088505A - マイクロカプセル含有組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】コア材として香料を内包し、徐放性を有し、かつ高い破壊強度を有するマイクロカプセル含有組成物を提供する。【解決手段】シェルを有し、コア材として香料を内包したマイクロカプセルを含むマイクロカプセル含有組成物であって、i)徐放性を有し、ii)マイクロカプセルの破壊強度が16MPa以上であるマイクロカプセル含有組成物である。【選択図】なし

Description

本開示は、マイクロカプセル含有組成物に関する。
近年、マイクロカプセルは、香料、染料、蓄熱材、医薬品成分などの機能性材料を内包して保護すること、機能性材料を刺激に応答して放出させること等の点で、新たな価値を顧客に提供できる可能性があることから注目されている。
香料をマイクロカプセルに内包する場合には、例えば、香料を内包したマイクロカプセル(以下、香料マイクロカプセルともいう。)を柔軟剤と混合することで、柔軟剤を使用して衣服を洗濯した後、柔軟剤に含まれるマイクロカプセルが衣服に付着し、圧力等によりマイクロカプセルが破壊されると内包されている香料が放出され、香料による香りを継続的に生じさせることができる。
現在、香料マイクロカプセルに用いられているシェル材はアルデヒドとアミンとの反応生成物(例えばメラミンホルムアルデヒド樹脂)が主体である。
シェルにメラミンホルムアルデヒド樹脂を用いる例として、特許文献1には、コア材料として香料を含み、壁材料(シェル材)としてアルデヒド(例えばホルムアルデヒド)とアミン(例えばメラミン)の反応生成物を含む樹脂を用いたマイクロカプセルが記載されている。
また、シェルとしてポリウレタン又はポリウレアを用いるマイクロカプセルも提案されている。
例えば、特許文献2には、ポリイソシアネートとポリアミンとの重合の反応生成物を含むポリ尿素壁(ポリウレア壁)と、ポリ尿素壁に封入された香料を含むポリ尿素マイクロカプセルが記載されている。
特開2017−122235号公報 特表2013−530825号公報
しかしながら、上記のようなマイクロカプセルは、圧力応答性を利用して内包成分を外部へ放出するものであるため、例えば香料マイクロカプセルとして用いる際には、衣類に圧力が加えられることでカプセルが壊れ、香料による芳香が拡散される。したがって、圧力がカプセルに加えられない状態では、香料はカプセル内に閉じ込められたまま保持され、香料による芳香を継続的に得ることはできない。
本発明の一実施形態が解決しようとする課題は、コア材として香料を内包し、徐放性を有し、かつ高い破壊強度を有するマイクロカプセル含有組成物を提供することである。
上記課題を解決するための具体的手段は、以下の態様を含む。
<1>
シェルを有し、コア材として香料を内包したマイクロカプセルを含むマイクロカプセル含有組成物であって、
i)2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造をシェル材の全質量に対して10質量%〜70質量%有し、
ii)シェルの厚みが0.3〜2.0μmである、マイクロカプセル含有組成物。
<2>
マイクロカプセルの破壊強度が16MPa以上である<1>に記載のマイクロカプセル含有組成物。
<3>
シェルを形成するシェル材がポリウレタン及びポリウレアの少なくとも一方又はメラミンホルムアルデヒド樹脂のいずれかである<1>又は<2>に記載のマイクロカプセル含有組成物。
<4>
シェル材がポリイソシアネート化合物に由来する構造を有するポリウレタン及びポリウレアの少なくとも一方のシェルが形成される<1>〜<3>のいずれか1項に記載のマイクロカプセル含有組成物。
<5>
シェル材が3官能以上の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造と、2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造と、を有するポリウレタン又はポリウレアを含む<4>に記載のマイクロカプセル含有組成物。
<6>
シェル材が、メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物に由来する構造を有するメラミンホルムアルデヒド樹脂である<1>〜<3>のいずれか1項に記載のマイクロカプセル含有組成物。
<7>
シェル材が、メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物に由来する構造と、2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造と、を有するメラミンホルムアルデヒド樹脂を含む<6>に記載のマイクロカプセル含有組成物。
<8>
<1>〜<7>のいずれかに1項に記載のマイクロカプセル含有組成物を含む洗濯組成物、デイケア組成物又はヘアケア用組成物。
本開示の一実施形態が解決しようとする課題は、コア材として香料を内包し、徐放性を有し、かつ高い破壊強度を有するマイクロカプセル含有組成物を提供すること
以下、本開示のマイクロカプセル含有組成物の一実施形態について詳細に説明する。
本明細書において、「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ下限値及び上限値として含む範囲を意味する。本開示に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本明細書において、「シェル」とは、マイクロカプセルの壁をいい、「コア」とは、シェルに内包される部分をいう。
本開示において、シェルを形成するための材料を「シェル材」という。また、コアに含まれる成分を総称して「コア材」という。
本開示のマイクロカプセルにおいて、「内包」とは、目的物がマイクロカプセルのシェルに覆われて閉じ込められている状態を指す。
≪マイクロカプセル含有組成物≫
本開示のマイクロカプセル含有組成物は、コア材として香料を内包し、徐放性を有し、かつ高い破壊強度を有することを含む。
上述の通り従来より知られているマイクロカプセルは、一般的に圧力が加えられない状態では、香料はカプセル内に閉じ込められたまま保持され、カプセルのシェルが破壊されない限り香料による芳香が放散される機能を有していない。しかし、圧力応答性を有する香料マイクロカプセルは、洗濯時の様々な工程、特に脱水工程で力がかかると破壊されてしまい、衣類に付着した香料マイクロカプセルにムラが生じる。一方、カプセルが破壊されない状況でも、僅かながら芳香が得られ、かつ、芳香を長時間に亘って持続させることができる性質、即ち香料が自然的に徐々に放出される徐放性を有する香料マイクロカプセルに対する要望がある。
上記に鑑み、本発明者は、特にマイクロカプセルのシェル材の特性に着目し、コア材として香料を内包し、i)2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造をシェル材の全質量に対して10質量%〜70質量%有し、ii)シェルの厚みが0.3〜2.0μmであるマイクロカプセルとする。これにより、マイクロカプセルの洗濯工程で破壊されることなく、かつ、内包成分を徐々に放出させることができることを見出した。
<マイクロカプセル>
本開示におけるマイクロカプセルは、コアとコアを内包するシェルとを有しており、i)2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造をシェル材の全質量に対して10質量%〜70質量%有し、ii)シェルの厚みが0.3〜2.0μmである。
(破壊強度)
本開示におけるマイクロカプセルは16MPa以上の破壊強度を有することが好ましい。これにより洗濯時の様々な工程、特に脱水工程においてもマイクロカプセルが破壊されることなく、繊維に均一に付着させることができる。上記と同様の観点から、マイクロカプセルの破壊強度は18〜35MPaがより好ましく、20〜30MPaが最も好ましい。
マイクロカプセルの破壊強度は以下の方法で測定できる。
マイクロカプセル水分散液を1000倍に水で希釈し、スライドガラスに0.1cc滴下後、乾燥し、スライドガラス上にある直径約20μmのマイクロカプセルについて破壊力を測定した。測定には微小硬度計DUH−W201(株式会社島津製作所製)を用い、付属の顕微鏡を用いてマイクロカプセルのサイズを確認し測定を行った。圧子には50μmの平面圧子を用いた。マイクロカプセルの破壊力は、Zhang,Z.;Sun,G;「Mechanical Properties of Melamine−Formaldehyde microcapsules,」J.Microencapsulation,vol 18,no.5,pages 593〜602,2001に与えられている手順を使用して決定した。次に、破壊力(ニュートン単位)を、対応するマイクロカプセルの断面積(πr2、式中、rは、圧縮前のマイクロカプセルの半径である)で割ることによって、各粒子の破壊強度を計算した。破壊強度は10個のマイクロカプセルについて測定した平均値を使用した。
本開示におけるマイクロカプセルは徐放性を有する。徐放性とはコアの香料がマイクロカプセルが破壊されない状況でも僅かな芳香が得られ、かつ芳香を長時間に亘って持続させる性質である。
本開示において、下記工程により得られた木綿タオルの25℃48時間後の香料減少量が5〜30質量%であればマイクロカプセルが徐放性を有すると判断する。
a)洗濯機に縦36cm×横36cmの木綿タオル1.5kgを入れる工程
b)香料換算1.0質量%となるように無香料柔軟剤と混合したマイクロカプセル含有組成物10質量部を上記洗濯機の柔軟剤注入口に入れる工程
c)上記洗濯機に水30Lを入れる工程
d)上記洗濯機を用いて洗濯10分、すすぎ25分、脱水10分を行う工程
e)上記で得られた木綿タオルを乾燥する工程
つまり、マイクロカプセルが繊維に付着したあと、マイクロカプセル内の香料が放出され、香料が減少することで徐放性に有無を確認できる。香料減少量が5質量%以上であることで放出した香料を十分に感じることができ、30質量%以下であることで長期に亘り芳香を持続できる。
上記と同様の観点から、香料減少量としては8〜25質量%であることがより好ましく、10〜20質量%であることが最も好ましい。
(シェル)
本開示におけるマイクロカプセルは、コアを内包するシェルを有する。
本開示におけるシェルを形成するシェル材は、ポリイソシアネート化合物に由来する構造を有するポリウレタン及びポリウレアの少なくとも一方、又はメラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物に由来する構造を有するメラミンホルムアルデヒド樹脂を有する。
〜ポリウレタン、ポリウレア〜
本開示のマイクロカプセルは、コア材を内包するためのシェルを含み、シェルを形成するシェル材としてポリウレタン又はポリウレアを含むことが好ましい。
シェルに含まれるポリウレタン及びポリウレアについて詳細に説明する。
本開示におけるポリウレタン及びポリウレアは、保存安定性の観点から、ポリイソシアネートに由来する構造を有することが好ましい。即ち、本開示におけるポリウレタン及びポリウレアは、保存安定性の観点から、ポリイソシアネートを用いて得られるポリマーであることが好ましい。
本開示におけるポリウレタン又はポリウレアには、ポリウレタンポリウレアが含まれる。また、本開示におけるポリウレタン又はポリウレアとしては、ポリウレタンポリウレアがより好ましい。
本開示においてポリウレタン、ポリウレア、ポリウレタンポリウレアは、2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造と、を有している。
ポリウレタン又はポリウレアの形成において、2官能のイソシアネート化合物とが用いられることで、本開示におけるシェルは、徐放性を兼ね備えたものである。
なお、以下において、2官能の脂肪族イソシアネート化合物及び2官能の芳香族イソシアネート化合物を総じて、「特定ジイソシアネート」と称する場合がある。
−特定ジイソシアネート−
シェルを形成するシェル材であるポリウレタン又はポリウレアは、特定ジイソシアネートに由来する構造、即ち、2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造を有する。
2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造とは、2官能の脂肪族イソシアネートがウレタン反応又はウレア反応して形成される構造を指す。
2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造とは、2官能の芳香族イソシアネートがウレタン反応又はウレア反応して形成される構造を指す。
2官能の脂肪族イソシアネート化合物としては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,3−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン及び1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート等が挙げられる。
2官能の芳香族イソシアネート化合物としては、例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−ビフェニルジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、キシリレン−1,3−ジイソシアネート、4−クロロキシリレン−1,3−ジイソシアネート、2−メチルキシリレン−1,3−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルヘキサフルオロプロパンジイソシアネート等が挙げられる。
イソシアネート化合物については「ポリウレタン樹脂ハンドブック」(岩田敬治編、日刊工業新聞社発行(1987))に記載されている。
特定ジイソシアネートに由来する構造、即ち、2官能の脂肪族イソシアネートに由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネートに由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造の、シェル材の全質量に占める割合としては、合計の質量比率で10質量%〜70質量%であることが好ましく、10質量%〜65質量%であることがより好ましく、12質量%〜60質量%であることが更に好ましい。
特定ジイソシアネートに由来する構造の割合が10質量%以上であると、シェルの架橋密度が低くなり、内包されるコア材の徐放性を高めることができる。また、特定ジイソシアネートに由来する構造の割合が70質量%以下、更には60質量%以下であると、シェルの柔軟性を保ちやすく、例えば繊維又は毛等に対する付着性を良好に維持することができる。
−3官能以上の脂肪族イソシアネート化合物−
シェルを形成するシェル材であるポリウレタン又はポリウレアは、3官能以上の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造を有することが好ましい。3官能以上の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造を有していることで、シェルの柔軟性及び破壊強度を高めることができ、繊維又は毛等の付着対象物に対する付着性が得られる。
3官能以上の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造とは、3官能以上の脂肪族イソシアネート化合物がウレタン反応又はウレア反応して形成される構造を指す。
3官能以上の脂肪族イソシアネート化合物としては、2官能の脂肪族イソシアネート化合物(分子中に2つのイソシアネート基を有する化合物)と分子中に3つ以上の活性水素基を有する化合物(3官能以上の例えばポリオール、ポリアミン又はポリチオール等)とのアダクト体(付加物)として3官能以上としたイソシアネート化合物(アダクト型)、2官能の脂肪族イソシアネート化合物の3量体(ビウレット型又はイソシアヌレート型)を挙げることができる。
アダクト型の3官能以上のイソシアネート化合物は、上市されている市販品を用いてもよい。市販品の例としては、タケネート(登録商標)D−120N(イソシアネート価=3.5 mmol/g)、D−140N、D−160N(以上、三井化学株式会社製)、スミジュール(登録商標)HT(バイエル株式会社製)、コロネート(登録商標)HL、HX(東ソー株式会社製)、デュラネートP301−75E(旭化成株式会社製)、バーノック(登録商標)DN−950(DIC株式会社製)などが挙げられる。
中でも、アダクト型の3官能以上のイソシアネート化合物として、三井化学株式会社製のタケネート(登録商標)シリーズ(例えば、タケネートD−110N、D−120N、D−140N、D−160N等)、及びDIC株式会社製のバーノック(登録商標)D−750から選ばれる少なくとも1種がより好ましい。
イソシアヌレート型の3官能以上のイソシアネート化合物は、上市されている市販品を用いてもよい。市販品の例としては、タケネート(登録商標)D−127N、D−170N、D−170HN、D−172N、D−177N(三井化学株式会社製)、スミジュールN3300、デスモジュール(登録商標)N3600、N3900、Z4470BA(以上、バイエル株式会社製)、コロネート(登録商標)HK(東ソー株式会社製)、デュラネート(登録商標)TPA−100、TKA−100(旭化成株式会社製)、バーノック(登録商標)DN−980(DIC株式会社製)などが挙げられる。
ビウレット型の3官能以上のイソシアネート化合物は、上市されている市販品を用いてもよく、例えば、タケネート(登録商標)D−165N、NP1200(三井化学株式会社製)、デスモジュール(登録商標)N3200A(バイエル株式会社製)、デュラネート(登録商標)24A−100、22A−75P(旭化成株式会社製)などが挙げられる。
3官能以上の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造の、シェル材の全質量に占める割合としては、20質量%〜95質量%であることが好ましく、20質量%〜90質量%であることがより好ましく、35質量%〜80質量%であることが更に好ましい。
3官能以上の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造の割合が20質量%以上であると、シェルに良好な柔軟性と破壊強度を付与することができる。また、3官能以上の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造の割合が95質量%以下であると、コア材の外部への徐放性を保持するのに適している。
特定ジイソシアネートに対する3官能の脂肪族イソシアネート化合物の比率としては、質量基準で、95/5〜20/80であることが好ましく、90/10〜30/70であることがより好ましく、90/10〜40/60であることが更に好ましい。
特定ジイソシアネートに対する3官能の脂肪族イソシアネート化合物の比率が上記の範囲内であると、コア材の徐放性に優れたものとなる。
−他のイソシアネート化合物−
シェルを形成するシェル材であるポリウレタン又はポリウレアは、上記の3官能の脂肪族イソシアネート化合物及び特定ジイソシアネート以外に、他のイソシアネート化合物に由来する構造を有していてもよい。
他のイソシアネート化合物に由来する構造とは、他のイソシアネート化合物がウレタン反応又はウレア反応して形成される構造を指す。
他のイソシアネート化合物としては、例えば、3官能以上の芳香族イソシアネート化合物が挙げられる。
3官能以上の芳香族イソシアネート化合物の具体例としては、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート又はヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物(アダクト体)、ビウレット体もしくはイソシアヌレート体等が挙げられる。
3官能以上の芳香族イソシアネート化合物として上市されている市販品を用いてもよく、市販品の例としては、バーノック(登録商標)D−750(DIC株式会社製)、タケネート(登録商標)D−102、D−103、D−103H、D−103M2、D−110N、オレスター(登録商標)P49−75S(以上、三井化学株式会社製)、デスモジュール(登録商標)L75、IL−135−BA、HL−BA、スミジュール(登録商標)E−21−1(バイエル株式会社製)、コロネート(登録商標)L、L−55、L−55E(東ソー株式会社製)、バーノック(登録商標)D−750、D−800(DIC株式会社製)等が挙げられる。
〜メラミンホルムアルデヒド樹脂〜
本開示のマイクロカプセルは、コア材を内包するためのシェルを含み、シェルを形成するシェル材としてメラミンホルムアルデヒド樹脂を含むことが好ましい。
シェルに含まれるメラミンホルムアルデヒド樹脂について詳細に説明する。
本開示におけるメラミンホルムアルデヒド樹脂は、保存安定性の観点から、メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物に由来する構造を有することが好ましい。即ち、本開示におけるメラミンホルムアルデヒド樹脂は、保存安定性の観点から、メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物を用いて得られるポリマーであることが好ましい。
本開示におけるメラミンホルムアルデヒド樹脂には、メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物とポリイソシアネートが架橋したアミノプラスト樹脂も含まれる。
本開示においてメラミンホルムアルデヒド樹脂は、メラミンホルムアルデヒドプレポリマーに由来する構造と、2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造と、を有している。
メラミンホルムアルデヒド樹脂の形成において、メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物と2官能のイソシアネート化合物とが用いられることで、本開示におけるシェルは、徐放性を兼ね備えたものである。2官能のイソシアネート化合物は上述の−特定ジイソシアネート−の項に記載したものを適時使用できる。
−メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物−
シェルを形成するシェル材であるメラミンホルムアルデヒド樹脂は、メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物に由来する構造を有する。メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物に由来する構造を有していることで、洗濯工程での高い安定性が得られる。
メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物はメラミンとホルムアルデヒドを反応させた初期重合体であり、マイクロカプセルのシェルを形成する際の取り扱いの観点からもメラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物を用いることが好ましい。
メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物はメラミンとホルムアルデヒドから常法に従って製造することができる。また、メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物としては、市販されているものも適宜使用できる。
例えばベッカミン APM、ベッカミンM−3、ベッカミンM−3(60)、ベッカミンMA−S、ベッカミンJ−101、ベッカミンJ−101LF(以上、DIC株式会社製)、ニカレジンS−176、ニカレジンS−260(以上、日本カーバイト株式会社製)等が挙げられる。
特定ジイソシアネートに対するメラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物の比率としては、質量基準で、95/5〜20/80であることが好ましく、90/10〜30/70であることがより好ましく、90/10〜40/60であることが更に好ましい。
特定ジイソシアネートに対するメラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物の比率が上記の範囲内であると、コア材の徐放性に優れたものとなる。
本開示のマイクロカプセルのシェル(壁)の厚み(壁厚)は、0.3μm〜2.0μmの範囲である。マイクロカプセルの壁厚が0.3μm以上であることで、マイクロカプセルが洗濯工程、特に脱水工程で割れることを抑制することができ、コア材をコア内において保護することができる。マイクロカプセルの壁厚が2.0μm以下であることで、マイクロカプセルに徐放性を付与し、繊維に付着したマイクロカプセルから香りを放出することができる。
上記と同様の観点から、マイクロカプセルの壁厚は、より好ましくは0.4μm〜1.7μmであり、さらに好ましくは0.4μm〜1.5μmである。
壁厚は、5個のマイクロカプセルの個々の壁厚(μm)を走査型電子顕微鏡(SEM)により求めて平均した平均値をいう。
具体的には、マイクロカプセル液を任意の支持体上に塗布し、乾燥させて塗布膜を形成する。得られた塗布膜の断面切片を作製し、その断面をSEMを用いて観察し、任意の5個のマイクロカプセルを選択して、それら個々のマイクロカプセルの断面を観察して壁厚を測定して平均値を算出することにより求められる。
マイクロカプセルの体積標準のメジアン径(D50)は、0.1μm〜100μmであることが好ましい。
メジアン径(D50)が0.1μm以上であることで、マイクロカプセルが、微細な空隙に入り込むことで、割れにくくなることを防ぐことができる。メジアン径(D50)が100μm以下であることで、付着性の低下を防ぐことができる。
上記の観点から、マイクロカプセルの体積標準のメジアン径(D50)は、1μm〜70μmであることがより好ましく、5μm〜50μmであることが更により好ましい。マイクロカプセルの体積標準のメジアン径は、本開示において、分散の条件を変更することなどにより、好ましく制御することができる。
ここで、マイクロカプセルの体積標準のメジアン径とは、マイクロカプセル全体を体積累計が50%となる粒子径を閾値に2つに分けた場合に、大径側と小径側での粒子の体積の合計が等量となる径をいう。
本開示において、マイクロカプセルの体積標準のメジアン径は、マイクロトラックMT3300EXII(日機装株式会社製)を用いて測定される。
本開示のマイクロカプセルについて、「単分散性が高い」とは、粒径分布の範囲が狭い(すなわち、粒径のバラツキが少ない)ことを意味し、「単分散性が低い」とは、粒径分布の範囲が広い(すなわち、粒径のバラツキが多い)ことを意味する。
より具体的には、マイクロカプセルの単分散性の高低は、CV値(coefficient of variation;変動係数)を用いて表すことができる。ここで、CV値とは、下記式で求められる値である。
CV値(%)=(標準偏差/体積平均粒径)×100
CV値が低いほどマイクロカプセルの単分散性が高く、CV値が高いほどマイクロカプセルの単分散性が低いことが表される。
本開示において、体積平均粒径及び標準偏差は、マイクロトラックMT3300EXII(日機装株式会社製)を用いて算出される。
例えば、マイクロカプセルの「単分散性が高い」とは、マイクロカプセルの粒径分布のCV値が、好ましくは40%以下、より好ましくは35%以下、更により好ましくは30%以下、最も好ましくは25%以下であることをいうこともできる。CV値が上記範囲である場合、マイクロカプセルの粒径の単分散性が高いため、マイクロカプセルの取扱い、機能発現の制御などが容易になる。
マイクロカプセルの形態は、例えば、マイクロカプセル分散液、好ましくはマイクロカプセル水分散液の形態であってよい。
(コア)
本開示におけるマイクロカプセルは、シェルに内包されたコアを有し、コア中のコア材として香料を含むことが好ましい。
本開示におけるマイクロカプセルは、洗濯工程、特に脱水工程を経ても破壊されることなく衣服の繊維又は毛(毛髪等)に対して付着し、コア材として香料を含むことにより、徐放性によって、長期に亘り芳香させることができる。
(香料)
香料としては、「特許庁、周知慣用技術集(香料)第III部香粧品香料、頁49−103頁、平成13年6月15日発行」に記載されている合成香料、天然精油、天然香料、動植物エキスなどから、適するものを適宜選択し、用いることができる。
具体的な香料としては、ピネン、ミルセン、カンフェン、Rリモネンなどのモノテルペン、セドレン、カリオフィレン、ロンギフォレンなどのセスキテルペン、1,3,5−ウンデカトリエン、α−アミルシンナミルアルデヒド、ジヒドロジャスモン、メチルイオノン、α−ダマスコン、アセチルセドレン、ジヒドロジャスモン酸メチル、シクロペンタデカノリドなど合成香料、オレンジ精油、レモン精油、ベルガモット精油、マンダリン精油などの天然精油が挙げられる。
コア材の全質量に対する香料の含有量としては、20〜100質量%以下が好ましく、30〜95質量%以下がより好ましく、40〜85質量%が最も好ましい。
(溶媒)
コア材は、オイル成分として溶媒を含有してもよい。
溶媒の例としては、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、ミリスチン酸イソプロピル等の脂肪酸エステル系化合物、ジイソプロピルナフタレン等のアルキルナフタレン系化合物、1−フェニル−1−キシリルエタン等のジアリールアルカン系化合物、イソプロピルビフェニル等のアルキルビフェニル系化合物、トリアリールメタン系化合物、アルキルベンゼン系化合物、ベンジルナフタレン系化合物、ジアリールアルキレン系化合物、アリールインダン系化合物等の芳香族炭化水素;フタル酸ジブチル、イソパラフィン等の脂肪族炭化水素;ツバキ油、大豆油、コーン油、綿実油、菜種油、オリーブ油、ヤシ油、ひまし油、魚油等の天然動植物油;鉱物油等の天然物高沸点留分などが挙げられる。
内包成分中の溶媒の含有量は、内包成分の全質量に対して、50質量%未満が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下が最も好ましい。
(補助溶媒)
内包成分は、必要に応じて、マイクロカプセルを製造する際の各素材の油相中への溶解性を高めるための油相成分として補助溶媒を含有してもよい。補助溶媒には、上記の溶媒は含まれない。
補助溶媒としては、例えば、メチルエチルケトン等のケトン系化合物、酢酸エチル等のエステル系化合物、イソプロピルアルコール等のアルコール系化合物等が挙げられる。好ましくは、補助溶媒は、沸点が130℃以下である。
内包成分における補助溶媒の含有量は、内包成分の全質量に対して、50質量%未満が好ましく、30質量%未満がより好ましく、20質量%未満がさらに好ましい。
(添加剤)
例えば、紫外線吸収剤、光安定化剤、酸化防止剤、ワックス、臭気抑制剤などの添加剤は、必要に応じて、マイクロカプセルに内包することができる。
添加剤は、コア材の全質量に対し、例えば、0質量%〜20質量%、好ましくは1質量%〜15質量%、より好ましくは5質量%〜10質量%含有することができる。
<分散媒>
本開示のマイクロカプセル含有組成物は、さらに、マイクロカプセルの分散媒を含むことが好ましい。
マイクロカプセルの分散媒をさらに含むことで、マイクロカプセル含有組成物は種々の用途に用いる際に、容易に配合することができる。
マイクロカプセル含有組成物における分散媒は、組成物の使用目的に応じて適宜選択される。分散媒としては、マイクロカプセルの壁材に影響を与えない液状成分であることが好ましい。
好ましい分散媒としては、水系溶媒、粘度調整剤、安定化剤などが挙げられる。
水系溶媒としては、水、水及びアルコール等が挙げられ、イオン交換水等を用いることができる。
なお、本開示のマイクロカプセル含有組成物における分散媒の含有量は、用途に応じて適宜選択すればよい。
(その他の成分)
本開示のマイクロカプセル含有組成物は、マイクロカプセル、併用成分である分散媒に加え、さらにその他の成分を含有することができる。
その他の成分には、特に制限はなく、目的又は必要に応じて適宜選択すればよい。
その他の成分としては、例えば、界面活性剤、架橋剤、潤滑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤等が挙げられる。
本開示のマイクロカプセル含有組成物は、マイクロカプセルが表面にアニオン電荷を有し、かつ、更にカチオン性界面活性剤を含有する態様が好ましい。
これにより、マイクロカプセルとカチオン性界面活性剤との間に相互作用が得られ、マイクロカプセルの周囲にカチオン性界面活性剤の正電荷を付与することができる。結果、アニオン電荷を有する付着対象物(例えば毛又は繊維)に対するマイクロカプセルの付着性を向上することが可能になる。
マイクロカプセルが表面にアニオン電荷を有することは、マイクロカプセルを水中に分散させた場合のゼータ電位を測定することで確認できる。ゼータ電位がマイナスである場合、マイクロカプセルの表面がアニオン電荷で覆われていることを指す。
マイクロカプセルのゼータ電位としては、水中に分散した場合の値として、−80meV〜−5meVであることが好ましく、−80meV〜−11meVであることがより好ましく、−50meV〜−10meVであることが更に好ましい。
「ゼータ電位」(z)は、特殊な測定技術によって測定される、溶液中の帯電物体によって生成される見掛けの静電位を意味する。ゼータ電位の論理的基本及び実際の関連性の詳細な考察は、例えば、「Colloid Science:Zeta Potential in Colloid Sciences:Principles and Applications」(Hunter Robert J.;Editor.;Publisher(Academic Press,London);1981;p 1988)に記載されている。物体のゼータ電位は、物体の表面からある程度の距離で測定され、一般に表面自体での静電位を超えない。しかしながら、その値は、溶液中にある他の物体、特に複数の結合部位を有する分子との静電的相互作用を確立する物体の能力の好適な尺度となり得る。
ゼータ電位は、相対測定値であり、値は測定方法に依存する傾向がある。本開示において、ゼータ電位は、以下の方法により測定される値である。
a.装置はELSZ−2000ZS(大塚電子株式会社製)を用いる。
b.装置の設定は以下の通りである。
c.試料の調製手順は以下の通りである。
(i)対象とするカプセルを含有するスラリーをカプセル濃度として0.5質量%となるように水に加え、スラリーを希釈する。測定濃度は必要に応じて、計測率が自動検出により好ましい範囲になるように調整する。
(ii)希釈した試料のゼータ電位を、試料を濾過せずに測定する。
(iii)濾過したスラリーを標準セルユニット(大塚電子株式会社製)に注入し、セルを装置に挿入する。試験温度を25℃に設定する。
(iv)温度が安定してから(通常3〜5分後)測定を開始する。それぞれの試料に
ついて、5回の測定を行うように設定し、測定する。
d.本開示におけるゼータ電位は、各スラリーに対して3回の測定値の平均として「mV」を単位として測定される値である。
上記のもと、マイクロカプセルのゼータ電位は、ELSZ−2000ZS(大塚電子株
式会社製)を用いて測定することができる。
マイクロカプセル表面にアニオン電荷を付与する方法としては、特に制限はなく、例えば、アニオン性基付与剤をシェルに結合させる方法、マイクロカプセル表面に表面アニオン化剤を用いてアニオン電荷を付与する方法等が挙げられる。中でも、作業効率の観点から、マイクロカプセル表面に表面アニオン化剤を用いてアニオン電荷を付与する方法が好ましい。
アニオン性基付与剤を用いてシェルの表面にアニオン性基を結合させる方法としては、以下の方法を一例として挙げることができる。
即ち、香料、並びに、シェル材を撹拌混合して油相を調製する。続いて、水相として、アニオン性基付与剤(例えばリシン)を含む水溶液を調製する。調製した水相に油相を加えて分散して乳化し、得られた乳化液を加温して撹拌した後、冷却する。冷却後、塩基(例えば水酸化ナトリウム)の水溶液を添加し、表面にアニオン性基を有するマイクロカプセルの水分散液を得る。
アニオン性基付与剤を含む水溶液は、乳化液を生成した後に添加してもよいし、塩基の水溶液を事前に水相に加えておいてもよい。
なお、上記の各成分の含有量は、適宜変更することができる。
−アニオン性基付与剤−
アニオン性基付与剤としては、特に制限はなく、例えば、リシン、アスパラギン酸、グルタミン酸(以上、和光純薬工業株式会社製)等が挙げられる。
マイクロカプセル表面に表面アニオン化剤を用いてアニオン電荷を付与する方法としては、特に制限はなく、例えば、表面アニオン化剤を用いてマイクロカプセル表面に保護コロイドを形成する方法が好ましい。
保護コロイドとは、マイクロカプセル表面に存在することでマイクロカプセル表面にアニオン電荷を付与できるコロイドをいう。
−表面アニオン化剤−
表面アニオン化剤としては、マイクロカプセル表面にアニオン電荷を付与できるものであれば特に制限はなく、アニオン性水溶性ポリマー(アニオン変性ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、カラギーナンなどのアニオン性多糖類、ポリアクリル酸ナトリウム及び他のモノマーとの共重合体、ポリマレイン酸ナトリウム及び他のモノマーとの共重合体等)及びアニオン性界面活性剤(ドデシル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等)などが挙げられる。
本開示のマイクロカプセル含有組成物におけるマイクロカプセルは、マイクロカプセル表面へのアニオン電荷付与の点から、表面の少なくとも一部にアニオン変性ポリビニルアルコールを有していることが好ましい。
表面アニオン化剤を用いてマイクロカプセル表面に保護コロイドを形成する方法としては、例えば以下の方法が挙げられる。但し、本開示においては、以下の方法に限定されるものではない。
まず、溶媒と、シェル材である3官能の脂肪族イソシアネート及び特定ジイソシアネートと、を撹拌混合して、油相を調製する。続いて、水相として、表面アニオン化剤(例えばアニオン変性ポリビニルアルコール)を含む水溶液を調製する。調製した水相に油相を加えて分散させて乳化し、生成した乳化液を加温して撹拌し、冷却する。冷却後、塩基(例えば水酸化ナトリウム水溶液)を添加し、表面に保護コロイドを有するマイクロカプセルの水分散液を得る。
なお、上記した各成分の含有量は、適宜変更することができる。
アニオン変性ポリビニルアルコールは、上市されている市販品を用いることができる。
市販品の例としては、クラレポバールKM−618(株式会社クラレ製)、クラレポバールKL−318(株式会社クラレ製)、ゴーセノールL−3266(日本合成化学株式会社製)、ゴーセノールT−330(日本合成化学株式会社製)等が挙げられる。中でも、アニオン性付与の観点から、アニオン変性ポリビニルアルコールとしては、クラレポバールKM−618、ゴーセノールL−3266が好ましく、クラレポバールKM−618がより好ましい。
−カチオン性界面活性剤−
本開示のマイクロカプセル含有組成物は、マイクロカプセル表面にアニオン電荷が付与されている場合には、カチオン性界面活性剤を含有していることが好ましい。これにより、マイクロカプセルのアニオン電荷(マイナス電荷)と、カチオン性界面活性剤のプラス電荷と、が相互作用によって引き合うことで、マイクロカプセルをカチオン性界面活性剤のプラス電荷が覆う。結果、カプセル全体として、プラス電荷を生じさせることができ、マイクロカプセルのプラス電荷とマイクロカプセルが付着する付着対象物(例えば繊維又は毛)が有するマイナス電荷とが引き合い、付着対象物に対するマイクロカプセルの付着性をより向上させることができる。
カチオン界面活性剤は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができ、例えば、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩(例えば、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩、ポリエチレンポリアミン誘導体が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、上市されている市販品を用いてもよい。市販品の例としては、カチオンEQ−01D(日油株式会社)、カチオンSF−10(三洋化成工業株式会社製)、カチオンSF−75PA(三洋化成工業株式会社製)、アデカミンSF−108(株式会社ADEKA製)等が挙げられる。
<マイクロカプセルの製造方法>
本開示のマイクロカプセルは、例えば、以下の方法で製造できるが、以下の方法に限定されない。
本開示のマイクロカプセルの製造方法は、シェルがポリウレタン及びポリウレアの少なくとも一方により形成されている場合、香料と、シェル材であるポリイソシアネートと、を含む油相を、乳化剤を含む水相に分散して乳化液を調製する工程(乳化工程)と、シェル材を油相と水相との界面で重合させてシェルを形成し、香料を内包するマイクロカプセルを形成する工程(カプセル化工程)とを含む界面重合法を適宜使用できる。
シェルがメラミンホルムアルデヒド樹脂から形成される場合は、香料を含む油相を、乳化剤を含む水相に分散して乳化液を調製する工程(乳化工程)と、シェル材を水相に添加し、乳化液滴の表面にシェル材から形成される高分子層を形成し、香料を内包するマイクロカプセルを形成する工程(カプセル化工程)を含むコアセルベーション法を適宜使用できる。
[乳化工程]
本開示のマイクロカプセルの製造方法は、シェルがポリウレタン及びポリウレアの少なくとも一方により形成されている場合、香料と、シェル材であるポリイソシアネートと、を含む油相を、乳化剤を含む水相に分散して乳化液を調製する工程(乳化工程)を含む。
シェルがメラミンホルムアルデヒド樹脂から形成される場合は、香料を含む油相を、乳化剤を含む水相に分散して乳化液を調製する工程(乳化工程)を含む。
〜乳化液〜
本開示の乳化液は、香料と、必要に応じてシェル材であるポリイソシアネートと、を含む油相を、乳化剤を含む水相に分散させることにより形成される。
(油相)
本開示の油相には、少なくとも、香料が含まれる。必要に応じて、更にシェル材であるポリイソシアネート、溶媒、補助溶媒、及び/又は添加剤などの成分が更に含まれてもよい。そのような溶媒、補助溶媒、及び添加剤は、<マイクロカプセル>の項に記載した通りである。
−溶媒−
本開示の製造方法において使用される溶媒は、<マイクロカプセル>の項に記載した通りである。
−シェル材−
本開示におけるシェル材は、ポリイソシアネート又はメラミンホルムアルデヒドプレポリマーを含むことができる。さらに、特定ジイソシアネートを含むことが好ましい。
シェル材は、油相の全質量に対し、例えば、0.1質量%超20質量%以下、好ましくは0.5質量%〜10質量%、より好ましくは1質量%〜5質量%で油相に含有される。
シェル材の濃度は、マイクロカプセルの大きさ、壁厚などに鑑みて、適宜調整することができる。
(水相)
本開示の水相は、少なくとも、水性媒体、及び乳化剤を含む。
−水性媒体−
本開示の水性媒体としては、水、水と水溶性有機溶剤との混合溶媒が挙げられ、好ましくは水である。「水溶性」とは、25℃の水100質量%に対する対象物質の溶解量が5質量%以上であることを意味する。
水性媒体は、油相と水相との混合物である乳化液の全質量に対し、好ましくは20質量%〜80質量%、より好ましくは30質量%〜70質量%、更により好ましくは40質量%〜60質量%である。
−乳化剤−
乳化剤には、分散剤、若しくは界面活性剤、又はこれらの組み合わせが含まれる。
分散剤としては、例えば、ポリビニルアルコール及びその変性物、ポリアクリル酸アミド及びその誘導体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、エチレン−アクリル酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、カゼイン、ゼラチン、澱粉誘導体、アラビアゴム及びアルギン酸ナトリウムなどを挙げることができ、ポリビニルアルコールが好ましい。
これらの分散剤は、シェル材と反応しない、又は極めて反応し難いことが好ましく、例えばゼラチンなどの分子鎖中に反応性のアミノ基を有するものは、予め反応性を失わせる処理をしておくことが必要である。
界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ノニオン界面活性剤は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系化合物、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル系化合物、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル系化合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル系化合物、グリセリン脂肪酸部分エステル系化合物、ソルビタン脂肪酸部分エステル系化合物、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル系化合物、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル系化合物、ショ糖脂肪酸部分エステル系化合物、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル系化合物、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部分エステル系化合物、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル系化合物、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル系化合物、ポリオキシエチレン化ひまし油系化合物、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸部分エステル系化合物、脂肪酸ジエタノールアミド系化合物、N,N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン系化合物、ポリオキシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸エステル、トリアルキルアミンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールの共重合体等が挙げられる。
アニオン界面活性剤は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。例えば、脂肪酸塩、アビエチン酸塩、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ジアルキルスルホ琥珀酸エステル塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルフェノキシポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェニルエーテル塩、N−メチル−N−オレイルタウリンナトリウム塩、N−アルキルスルホコハク酸モノアミド二ナトリウム塩、石油スルホン酸塩、硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸エステル塩、スチレン−無水マレイン酸共重合物の部分けん化物、オレフィン−無水マレイン酸共重合物の部分けん化物、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、アルキルポリオキシアルキレンスルホアルキルエーテルの塩、アルケニルポリオキシアルキレンスルホアルキルエーテルの塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。例えば、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩(例えば、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド)、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩、ポリエチレンポリアミン誘導体等が挙げられる。
両性界面活性剤は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。例えば、カルボキシベタイン、アミノカルボン酸、スルホベタイン、アミノ硫酸エステル、イミタゾリン等が挙げられる。
乳化剤の濃度は、油相と水相との混合物である乳化液の全質量に対し、0質量%超20質量%以下が好ましく、0.005質量%以上10質量%以下がより好ましく、0.01質量%以上10質量%以下が更により好ましく、1質量%以上5質量%以下が最も好ましい。
水相は、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤などの他の成分を含有してもよい。そのような他の成分は、水相の全質量に対し、例えば、0質量%超20質量%以下、好ましくは0.1質量%超15質量%以下、より好ましくは1質量%超10質量%以下含有されてよい。
(分散)
分散は、本開示の油相を油滴として本開示の水相に分散させること(乳化)をいう。分散は、油相と水相との分散に通常用いられる手段、例えば、ホモジナイザー、マントンゴーリー、超音波分散機、ディゾルバー、ケディーミル、又はその他の公知の分散装置を用いて行なうことができる。
油相の水相に対する混合比(油相質量/水相質量)は、0.1〜1.5が好ましく、0.2〜1.2がより好ましく、0.4〜1.0がさらに好ましい。混合比が0.1〜1.5の範囲内であると、適度の粘度に保持でき、製造適性に優れ、乳化液の安定性に優れる。
[カプセル化工程]
本開示のマイクロカプセルの製造方法は、シェル材を油相と水相との界面で重合させてシェルを形成する界面重合法、油相と水相を乳化後、シェル材を添加し重合させるコセルベーション法を用いて、香料を内包するマイクロカプセルを形成する工程を含む。これにより、本開示の香料がシェルに内包されたマイクロカプセルが形成される。
(重合)
重合は、乳化液中に含まれるシェル材を重合させる工程であり、これによりシェルが形成される。重合は、好ましくは加熱下で行われる。重合における反応温度は、通常は40℃〜100℃が好ましく、50℃〜80℃がより好ましい。また、重合の反応時間は、通常は0.5時間〜10時間程度が好ましく、1時間〜5時間程度がより好ましい。重合温度が高い程、重合時間は短くなるが、高温で分解するおそれのある内包物やシェル材を使用する場合には、低温で作用する重合開始剤を選択して、比較的低温で重合させるのが望ましい。
重合工程中に、マイクロカプセル同士の凝集を防止するためには、水性溶液(例えば、水、酢酸水溶液など)を更に加えてマイクロカプセル同士の衝突確率を下げることが好ましく、充分な攪拌を行うことも好ましい。重合工程中に改めて凝集防止用の分散剤を添加してもよい。更に、必要に応じて、ニグロシン等の荷電調節剤、又はその他任意の補助剤を添加することができる。これらの補助剤は、シェルの形成時、又は任意の時点で添加することができる。
<マイクロカプセル含有組成物の用途>
本開示のマイクロカプセル含有組成物は種々の用途に使用することができる。
マイクロカプセル含有組成物は、例えば、洗濯、ヘアケア、デイケア等の用途を挙げることができる。
(洗濯組成物)
−衣料用柔軟剤−
本開示のマイクロカプセル含有組成物は、例えば、コア材(例えば香料)を含むことで衣料用柔軟剤とすることができる。これによって、本開示のマイクロカプセル含有組成物は、洗濯組成物に適用することができる。
本開示の衣料用柔軟剤であるマイクロカプセル含有組成物は、衣料をマイクロカプセル含有組成物に浸漬し、脱水、乾燥することで、マイクロカプセル含有組成物に含まれるマイクロカプセルが衣料の繊維に吸着したり、繊維間の微細な空隙に入り込んだりして、衣料に保持される。このため、衣類に対し、柔軟化、帯電防止性などが付与され、さらに、コア材を含むマイクロカプセルを含むことで、所望の時期にコア材を放出することができる。
本開示の衣料用柔軟剤により処理した衣料を着用した場合、柔らかな着心地に加え、マイクロカプセル内にコア材が安定に含まれるため、経時後であっても、衣服を擦るなどして応力を与え、マイクロカプセルを崩壊させることでコア材を放出させることができる。また、特に応力を付与しなくても、衣服を着用し、行動することにより、徐々にマイクロカプセルが崩壊され、徐々にコア材を放出させることができる。
衣料用柔軟剤としては、マイクロカプセル含有組成物全量中、マイクロカプセルを0.3質量%〜3質量%含むことが好ましい。
その他、衣料用柔軟剤に含まれる公知の成分、例えば、消泡剤、色材、香料などをさらに含むことができる。衣料用柔軟剤に用いられる分散媒としては、イオン交換水等の水が好ましい。
(ヘアケア組成物)
本開示におけるマイクロカプセルと、マイクロカプセルの分散媒とを含むマイクロカプセル含有組成物は、そのままヘアケア組成物に適用することができる。
ヘアケア組成物の用途としては、リンス、コンディショナー、整髪料等の毛髪化粧料等に任意に適用することができる。
毛髪化粧料である本開示のマイクロカプセル含有組成物は、毛髪に適用した場合、マイクロカプセルが毛髪に付着し、毛髪を擦る、櫛でとく等した場合、応力によりマイクロカプセルが崩壊し、コア材を放出することができる。
液状の毛髪化粧料の場合、スプレー容器に充填することで、より長時間に亘り、マイクロカプセルを安定に保存することができ、好ましい。
スプレーにより毛髪化粧料を毛髪に付与した場合、分散媒とマイクロカプセルとが、毛髪に付着する。その後、頭皮をマッサージするなどを行なうことにより、マイクロカプセルに応力が掛かることでマイクロカプセルが崩壊し、コア材を毛髪に付着させることができる。
毛髪化粧料である本開示のマイクロカプセル含有組成物には、毛髪化粧料に含まれ得る公知の成分を任意に含有することができる。
毛髪化粧料の含まれ得る公知の成分としては、アルコールなどの水性媒体、油剤、洗浄成分或いは分散成分としての界面活性剤、皮膚に浸透する有効成分、色材、香料などが挙げられる。
(デイケア組成物)
本開示のマイクロカプセル含有組成物は、例えば、支持体と、支持体に含浸された既述の本開示のマイクロカプセル含有組成物とを含む化粧用シート、おむつ等のデイケア組成物に適用することができる。
支持体としては、液状成分を保持することができれば特に制限はない。支持体としては、不織布、織布などの内部に水分を保持する空隙を有する繊維集合体、スポンジシートなどの多孔質体等が好ましい。
支持体に、本開示のマイクロカプセル含有組成物を含浸させることで、支持体を皮膚に押しつけて擦ることで、マイクロカプセルが崩壊し、任意の時期コア材を放出することができる。また、マイクロカプセル含有組成物が、界面活性剤等の洗浄成分を含むことで、皮膚清拭用のシートとすることができる。
化粧用シート、おむつ等は、マイクロカプセル含有組成物を安定に保持するため、水不透過性の包装材料により包装されることが、効果の持続性の観点から好ましい。
既述のように、本開示のマイクロカプセル含有組成物は、必要なタイミングで任意の時期にコア材を放出しうるため、種々の用途に適用することができる。既述の用途は、その一例であり、本開示のマイクロカプセル含有組成物の用途は、上記記載には限定されない。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。また、特に断りのない限り、「部」及び「%」は質量基準である。
なお、本実施例において、体積基準のメジアン径、標準偏差、体積平均粒径は、マイクロトラックMT3300EXII(日機装株式会社製)により測定した。壁厚は、マイクロカプセルの断面を走査型電子顕微鏡JSM−7800F(日本電子株式会社製)により観察することで測定した。
(マイクロカプセルの破壊強度測定)
本実施例において、マイクロカプセルの破壊強度はマイクロカプセル水分散液を1000倍に水で希釈し、スライドガラスに滴下、乾燥した。スラドガラス上の直径約20μmのマイクロカプセルの破壊強度を微小硬度計DUH−W201(株式会社島津製作所製)を用いて測定した。1つのサンプルにつき6つのマイクロカプセルについて測定を行い、平均値を測定値とした。
(実施例1)
溶媒としてサラコス(登録商標)HG−8(日清オイリオグループ株式会社製)を18.2質量部、香料としてD−リモネン(ヤスハラケミカル株式会社製、香料)54.7質量部、シェル材として3官能の脂肪族イソシアネート化合物であるタケネート(登録商標)D−160N(三井化学株式会社製、ヘキサメチレンジイソシアネートトリメチロールプロパンアダクト体)13.5質量部、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI、和光純薬工業株式会社製;特定ジイソシアネート化合物)4.5質量部を撹拌混合して油相溶液を得た。2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造の、シェル材の全質量に対する含有比率は、25質量%である。
また、ポリビニルアルコールであるクラレポバール(登録商標)PVA−217E(株式会社クラレ製、PVA)の5.8%水溶液157部に油相溶液を加えて分散し、得られた乳化液を70℃まで加温した。6時間撹拌し、10質量%水酸化ナトリウム水溶液を3.8質量部添加しマイクロカプセル水分散液を得た。
得られたマイクロカプセルの体積基準のメジアン径(D50)は18μmであった。また、粒径分布のCV値[=(標準偏差/体積平均粒径)×100]は36%であった。マイクロカプセルの破壊強度は20.5MPaであった。
<評価サンプルの作成>
上記で作製したマイクロカプセルの香料換算1.0質量%となるように、無香料柔軟剤(ULTRA Downy、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社製)と混合しマイクロカプセル含有組成物とした。自動洗濯機AW−422S(H)(株式会社東芝製)に木綿タオル(36cm×36cm)約1.5kgを入れ、さらに水30Lをいれ、マイクロカプセル含有組成物10質量部を洗濯基の柔軟剤注入口に入れ、洗濯工程(洗濯10分、すすぎ25分、脱水10分)を行った。その後24時間乾燥し、徐放性評価用のサンプルとした。
(実施例2)
実施例1において、使用したポリビニルアルコールを、表1に記載した通りに用いた以外は、実施例1と同様にして、マイクロカプセル水分散液を得た。
得られたマイクロカプセルの体積基準のメジアン径、標準偏差、体積平均粒径、壁厚、マイクロカプセルの破壊強度は、実施例1と同様に測定した。
(実施例3〜実施例17)
実施例1において、使用したポリビニルアルコールを変更し、かつイソシアネート化合物の種類及び混合比を、表1に記載の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、マイクロカプセル水分散液を得た。
得られたマイクロカプセルの体積基準のメジアン径、標準偏差、体積平均粒径、壁厚、マイクロカプセルの破壊強度は、実施例1と同様に測定した。
(比較例1〜5)
実施例1において、使用したイソシアネート化合物の種類及び混合比を、表1に記載の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、マイクロカプセル水分散液を得た。
得られたマイクロカプセルの体積基準のメジアン径、標準偏差、体積平均粒径、壁厚、マイクロカプセルの破壊強度は、実施例1と同様に測定した。
(実施例18)
イソバン(登録商標)10(クラレ株式会社製、濃度10%イソブチレン−無水マレイン酸共重合体水溶液)75質量部と水80質量部を混合し、この混合液のpHを10%水酸化ナトリウム水溶液で4.5に調整し水相溶液とした。溶媒としてサラコス(登録商標)HG−8(日清オイリオ製)を18.3質量部、香料としてD−リモネン(ヤスハラケミカル株式会社製、香料)54.7質量部、シェル材として4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI、和光純薬工業株式会社製;特定ジイソシアネート化合物)4.5質量部を混合し油相溶液とし、水相溶液140質量部に調整した油相溶液の全量を加えて分散し乳化液を得た。シェル材としてメラミン―ホルムアルデヒドプレポリマーであるニカレジンS−260(日本カーバイト工業株式会社製)10.1質量部を、乳化液に加えてから加熱し65℃に達してから、24時間カプセル膜形成反応を続け反応させた。残留ホルムアルデヒドを減少させるために、30℃に冷却後29%アンモニア水をpH7.5になるまで添加してマイクロカプセル水分散液を得た。
得られたマイクロカプセルの体積基準のメジアン径(D50)は18μmであった。また、粒径分布のCV値[=(標準偏差/体積平均粒径)×100]は36%であった。マイクロカプセルの破壊強度は24.3MPaであった。
(実施例19〜実施例33)
実施例18において、使用したメラミンホルムアルデヒドプレポリマー及びイソシアネート化合物の種類及び混合比を、表2に記載の通りに変更した以外は、実施例18と同様にして、マイクロカプセル水分散液を得た。
得られたマイクロカプセルの体積基準のメジアン径、標準偏差、体積平均粒径、壁厚、マイクロカプセルの破壊強度は、実施例18と同様に測定した。
(比較例6〜10)
実施例18において、使用したイソシアネート化合物の種類及び混合比を、表2に記載の通りに変更した以外は、実施例18と同様にして、マイクロカプセル水分散液を得た。
得られたマイクロカプセルの体積基準のメジアン径、標準偏差、体積平均粒径、壁厚、マイクロカプセルの破壊強度は、実施例18と同様に測定した。
−評価−
(徐放性の官能評価)
上記で得た評価サンプル(木綿タオル)を25℃で経時し、香りの強度を24時間おきに10人のパネラーに評価してもらった。以下の基準で点数をつけ、5回の平均値(整数に四捨五入)を求めて徐放性を評価する指標とした。
<評価基準>
0点:乾燥直後でも香りがしない。
1点:乾燥直後は香りがするが、24時間経時した時点では香りがしない。
2点:24時間以降も香りがするが、48時間経時した時点は香りがしない。
3点:48時間以降も香りがするが、72時間経時した時点は香りがしない。
4点:72時間以降も香りがする。
(香料減少量による徐放性評価)
上記で得られた評価サンプル(木綿タオル)を6分の1の面積の方形に切り取り、切り取ったタオルをジメチルスルホキシド100gに浸漬し、24時間静置することでマイクロカプセル内部の香料を抽出した。得られたジメチルスルホキシド溶液をガスクロマトグラフ分析計(QP2010Ultra、株式会社島津製作所製)にて香料の抽出量(mg)を定量した。この香料抽出量について、評価サンプル作製直後と25℃で48時間経時後の香料抽出量から次式を用いて香料減少量を算出した。
(式)
香料減少量(質量%)=(作製直後の香料抽出量(mg)−25℃48時間経時後の香料抽出量(mg))/作製直後の香料抽出量(mg)×100
Figure 2021088505

Figure 2021088505

表1及び表2中、「−」は成分が含まれていないことを表す。
表1及び表2中の成分の詳細は、以下の通りである。
・217E:クラレポバールPVA―217E(部分ケン化ポリビニルアルコール)、株式会社クラレ製
・KM−618:クラレポバールKM−618(アニオン変性ポリビニルアルコール)、株式会社クラレ製
・タケネートD−160N:ヘキサメチレンジイソシアネートトリメチロールプロパンアダクト体(三井化学株式会社製)
・MDI:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(和光純薬工業株式会社製)
・HDI:ヘキサメチレンジイソシアネート(和光純薬工業株式会社製)
・DMDI:4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(和光純薬工業株式会社製)
・THDI:トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(和光純薬工業株式会社製)
・イソバン10:濃度10%イソブチレン−無水マレイン酸共重合体水溶液、株式会社クラレ製
・ニカレジンS−260:メラミン―ホルムアルデヒドプレポリマー、日本カーバイド工業株式会社製
表1に示す通り、シェル材がポリウレタン又はポリウレアを含むマイクロカプセルであり、i)2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造をシェル材の全質量に対して10質量%〜70質量%有し、ii)シェルの厚みが0.3〜2.0μmであるマイクロカプセル組成物である実施例1〜実施例17は、それを満たさない比較例1〜5よりも、徐放性に優れることがわかった。
また、実施例6〜11のマイクロカプセルから、徐放性の点で、3官能以上の脂肪族イソシアネート化合物と特定ジイソシアネート化合物の量的関係に好ましい範囲があることが分かった。
また、表2に示す通り、シェル材がメラミンホルムアルデヒド樹脂を含むマイクロカプセルを用いた場合も上記と同様の結果であった。
本開示のマイクロカプセルは、コア材として、特に香料を内包する態様で好適に利用でき、香料の保護、徐放性などの種々の好ましい機能を発揮することができる。

Claims (8)

  1. シェルを有し、コア材として香料を内包したマイクロカプセルを含むマイクロカプセル含有組成物であって、
    i)2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造をシェル材の全質量に対して10質量%〜70質量%有し、
    ii)シェルの厚みが0.3〜2.0μmである、
    マイクロカプセル含有組成物。
  2. 前記マイクロカプセルの破壊強度が16MPa以上である請求項1に記載のマイクロカプセル含有組成物。
  3. 前記シェルを形成するシェル材が、ポリウレタン及びポリウレアの少なくとも一方又はメラミンホルムアルデヒド樹脂のいずれかである請求項1又は請求項2に記載のマイクロカプセル含有組成物。
  4. 前記シェル材がポリイソシアネート化合物に由来する構造を有するポリウレタン及びポリウレアの少なくとも一方のシェルが形成される請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のマイクロカプセル含有組成物。
  5. 前記シェル材が3官能以上の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造と、2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造と、を有するポリウレタン又はポリウレアを含む請求項4に記載のマイクロカプセル含有組成物。
  6. 前記シェル材が、メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物に由来する構造を有するメラミンホルムアルデヒド樹脂である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のマイクロカプセル含有組成物。
  7. 前記シェル材が、メラミンホルムアルデヒドプレポリマー化合物に由来する構造と、2官能の脂肪族イソシアネート化合物に由来する構造及び2官能の芳香族イソシアネート化合物に由来する構造から選ばれる少なくとも一方の構造と、を有するメラミンホルムアルデヒド樹脂を含む請求項6に記載のマイクロカプセル含有組成物。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに1項に記載のマイクロカプセル含有組成物を含む洗濯組成物、デイケア組成物又はヘアケア用組成物。
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