JP2021085725A - プローブ - Google Patents

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Akihiro SHUTO
晃寛 首藤
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    • H01R2201/20Connectors or connections adapted for particular applications for testing or measuring purposes

Abstract

【課題】バレルとコイルばねの接触を抑制できるプローブを提供する。【解決手段】プローブ1は、管形状のバレル10と、バレル10の一方の開口端から基端部21が挿入され、先端が露出した状態でバレル10の軸方向に沿って摺動する第1プランジャー20と、バレル10の内部に配置され、第1プランジャー20をバレル10の軸方向に付勢するコイルばね40とを備える。第1プランジャーの基端部21が、コイルばね40の一端からコイルばね40の内側を延伸する挿入部211と、挿入部211に連結し、コイルばね40の外径よりも外径が大きくコイルばね40の一端に当接する頭部212を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、検査対象物の特性の測定に使用されるプローブに関する。
集積回路などの検査対象物の特性をウェハ状態で測定するためにプローブが使用されている。プローブを用いた測定では、プローブの一方の端部を検査対象物の電極に接触させ、プローブの他方の端部を、プリント基板などに配置された端子(以下において「ランド」という。)に接触させる。ランドは、テスタと電気的に接続される。
プローブには、検査対象物に接触する小径のプランジャーの一部を大径の管形状のバレルに挿入した構成などが使用される。例えば、バレルの内部に配置したコイルばねによりプランジャーを付勢して、プローブを所定の針圧で検査対象物に接触させる。
特開2016−125903号公報
検査対象物の電極配置の狭ピッチ化や電極個数の増大により、プローブの細径化や多ピン化が進んでいる。このため、プローブの外径が細くなり、それに伴ってコイルばねの線径を細くする必要がある。しかし、線径が細いほどコイルばねが蛇行しやすくなり、バレルの内壁面にコイルばねが接触する。その結果、バレルやコイルばねが損傷する問題があった。
上記問題点に鑑み、本発明は、バレルとコイルばねの接触を抑制できるプローブを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、管形状のバレルと、バレルの開口端から基端部が挿入され、バレルの軸方向に沿って摺動する第1プランジャーと、バレルの内部に配置され、第1プランジャーをバレルの軸方向に付勢するコイルばねとを備え、第1プランジャーの基端部が、コイルばねの一端からコイルばねの内側を延伸する挿入部と、挿入部に連結し、コイルばねの外径よりも外径が大きくコイルばねの一端に当接する頭部とを有するプローブが提供される。
本発明によれば、バレルとコイルばねの接触を抑制できるプローブを提供できる。
実施形態に係るプローブの構成を示す模式図である。 実施形態に係るプローブの保持方法を説明する模式図である。 測定時におけるプローブの保持状態を示す模式図である(その1)。 測定時におけるプローブの保持状態を示す模式図である(その2)。 比較例のプローブの構成を示す模式図である。 比較例のプローブの測定時におけるコイルばねの状態を示す模式図である。 実施形態に係るプローブの測定時におけるコイルばねの状態を示す模式図である。 実施形態に係るプローブの各部の径を説明するための模式図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各部の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置などを下記のものに特定するものでない。
本発明の実施形態に係るプローブ1は、管形状のバレル10、バレル10の一方の開口端から基端部21が挿入された棒形状の第1プランジャー20、およびバレル10の内部に配置されたコイルばね40を備える。第1プランジャー20は、バレル10の開口端から先端が露出した状態でバレル10の軸方向に沿って摺動する。コイルばね40は、第1プランジャー20をバレル10の軸方向に付勢する。
更に、プローブ1は、バレル10の他方の開口端から基端部31が挿入された棒形状の第2プランジャー30を有する。第2プランジャー30は、バレル10の開口端から先端が露出した状態でバレル10に接合されている。コイルばね40の一端が第1プランジャー20の基端部21に当接し、他端が第2プランジャー30の基端部31に当接する。図1に示したプローブ1では、コイルばね40が、第1プランジャー20と第2プランジャー30を相互に離間する方向に付勢する。
図1に示した第1プランジャー20は、基端部21、首部22、第1胴体部23、フランジ24および第2胴体部25を順に連結した構成である。第1プランジャー20の基端部21は、コイルばね40の一端からコイルばね40の内側を延伸する挿入部211と、挿入部211に連結する頭部212を有する。コイルばね40の外径よりも外径が大きい頭部212が、コイルばね40の一端に当接する。
第1プランジャー20は、バレル10から抜け落ちず、且つ、バレル10の内部で基端部21が固定されないように、バレル10に抜け止めされる。例えば、第1プランジャー20の頭部212が抜けず、且つ、頭部212よりも径が細い首部22が通過できる程度の深さで、バレル10の第1接合部101をカシメ加工する。これにより、首部22が第1接合部101を通過し、第1プランジャー20の基端部21は、バレル10から抜けることなくバレル10の内部を摺動する。
首部22は、首部22よりも径が太い第1胴体部23にバレル10の内部で連結している。このため、バレル10の内部で第1プランジャー20が頭部212と第1胴体部23の2点で指示される。これにより、バレル10の内部での第1プランジャー20の傾きを抑制できる。また、第1胴体部23と第2胴体部25の間に、第1胴体部23と第2胴体部25よりも径が太いフランジ24が配置されている。
図1に示した第2プランジャー30は、基端部31、首部32、第1胴体部33および第2胴体部34を順に連結した構成である。第2プランジャー30の基端部31は、バレル10の内部に配置されたコイルばね40の一端に当接する。
第2プランジャー30は、第2接合部102においてバレル10に接合されている。例えば、図1に示すように、基端部31および第1胴体部33よりも径の細い首部32の位置でカシメ加工することにより、バレル10に第2プランジャー30を固定する。なお、圧着や溶接などによって第2プランジャー30とバレル10を接合してもよい。
上記のように、プローブ1は、第2プランジャー30がバレル10に固定され、第1プランジャー20がバレル10の内部を摺動する片端摺動型のプローブとして機能する。
測定対象物の測定時に、第1プランジャー20の第2胴体部25の先端が測定対象物に接続し、第2プランジャー30の第2胴体部34の先端がランドに接続する。そして、第1プランジャー20と第2プランジャー30の間で、バレル10やコイルばね40を介して電気信号が伝搬する。このため、バレル10、第1プランジャー20、第2プランジャー30およびコイルばね40には、伝導性の材料が使用される。
バレル10に、例えばニッケル(Ni)やニッケル合金、銅(Cu)や銅合金などの導電性の金属材料が使用される。なお、バレル10の内壁面を金メッキ処理してもよい。また、第1プランジャー20および第2プランジャー30に、例えばパラジウム(Pd)合金や銅合金などの導電性の金属材料が使用される。コイルばね40に、硬鋼線、ピアノ線、ステンレス鋼線などの導電性の材料が使用される。コイルばね40の表面を金メッキ処理してもよい。
プローブ1は、例えば図2に示すように、プローブヘッド2により保持される。すなわち、プローブヘッド2を構成する複数のガイドプレートをプローブ1が貫通した状態で、プローブ1がプローブヘッド2に保持される。プローブヘッド2の材料には、セラミックなどが使用される。
図2に例示したプローブヘッド2は、ボトムガイドプレート201、ミドルガイドプレート202、トップガイドプレート203を有する。ボトムガイドプレート201のガイド穴を第1プランジャー20が貫通し、トップガイドプレート203のガイド穴を第2プランジャー30が貫通する。そして、ボトムガイドプレート201とトップガイドプレート203の間に配置されたミドルガイドプレート202のガイド穴を、バレル10が貫通する。フランジ24の外径はボトムガイドプレート201のガイド穴の内径よりも太く、フランジ24がボトムガイドプレート201に当接する。これにより、プローブ1がプローブヘッド2から抜け落ちることが防止される。
プローブ1を用いた測定時には、図3に示すように、第2プランジャー30の第2胴体部34の先端がプリント基板3のランド301に接続する。このとき、第2プランジャー30がランド301に一定の押圧で接触するように、第2プランジャー30をランド301に押し付けるプリロードがプローブ1に掛けられる。プリロードにより、第2プランジャー30のプローブヘッド2の上面から露出した部分が短くなる。このとき、第1プランジャー20のフランジ24がボトムガイドプレート201に押し付けられ、コイルばね40が収縮する。
そして、図4に示すように、第1プランジャー20の第2胴体部25の先端が、半導体デバイスなどの測定対象物4の電極401に接続する。このとき、所定の針圧で第1プランジャー20が電極401に接触するように、第1プランジャー20を電極401に押し付けるオーバードライブがプローブ1に掛けられる。オーバードライブにより、第1プランジャー20がバレル10の内部に押し込まれ、コイルばね40が収縮する。
プリロードやオーバードライブにより第1プランジャー20が摺動する距離よりもプローブ1の最大ストローク量が長いように、プローブ1の仕様は設定される。ここで、プローブ1の「ストローク」とは、コイルばね40が自由長である状態のプローブ1の全長と、コイルばね40が収縮した状態でのプローブ1の全長との差である。例えば、プリロードとオーバードライブによるコイルばね40の収縮量の合計がストロークである。なお、最大ストローク量は、コイルばね40の荷重維持性(耐久性)によって決まる。コイルばね40が伸縮を繰り返しても(例えば100万回以上)荷重の劣化がないストローク量の最大値が、最大ストローク量である。
プローブ1を介して、ランド301と測定対象物4との間で電気信号が伝搬する。すなわち、プローブ1を経由して、テスタからの電気信号が測定対象物4に送信され、測定対象物4から出力された電気信号がテスタに送信される。測定後、測定対象物4からプローブ1を離間させることにより、収縮していたコイルばね40が伸長する。
ところで、測定対象物4の電極配置の狭ピッチ化や電極個数の増大などに起因して、プローブ1に対して以下のような要求が生じる。
すなわち、測定対象物4の電極配置の狭ピッチ化に伴い、プローブ1の外径を細径化する必要がある。例えば、電極配置のピッチが150μm以下の場合、プローブ1の外径は100μm前後である。プローブ1の外径を細くするためには、バレル10の内部に収納するコイルばね40の外径も細くする。このため、コイルばね40の線径を細くする必要がある。例えば、外径が100μm前後のバレル10に挿入するコイルばね40の外径は80μm前後、コイルばね40の線径は20μm前後である。
一方、コイルばね40の線径が細くなるほど、コイルばね40の剛性が低下する。このため、コイルばね40がバレル10の内部で曲がりやすくなる。その結果、コイルばね40がバレル10の内部に接触する弊害が生じる。
また、測定対象物4の電極個数の増加および複数の測定対象物4を同時に検査する検査のマルチ化によって、プローブカードが多ピン化している。この多ピン化の弊害として、プローブカードに配置するプローブ1の総荷重が高くなることがある。ここで、「荷重」とは、プローブ1が測定対象物4の電極401に押し付けられるときの圧力である。
例えば、一本のプローブ1の荷重が10gfである場合、10000本のプローブ1では総荷重が100kgfである。プローブ1の総荷重が高いほど、プローブカードやプローブカードを支持する部材に加わる圧力が高くなる。このため、プローブ1の総荷重が高くなると、測定対象物4の検査に使用する各種の検査設備が、耐荷重を越えて破損する可能性がある。また、プローブカードの剛性を高めるために構造体の形状を複雑化したり高価な材料を使用したりする必要が生じる。
したがって、プローブ1に対して、低荷重での測定対象物4とプローブ1の安定した接触と、検査におけるばらつきを吸収するのに十分な高ストロークの両立が求められる。ここで、「ばらつき」とは、測定対象物4の電極401が半田などのバンプである場合のバンプの高さばらつき、プローブ1の総荷重によって発生する検査設備やプローブカードの歪みに起因する測定対象物4の電極401とプローブ1間の間隔のばらつきなどである。
上記のように、測定対象物4の電極配置の狭ピッチ化に対応し、且つ低荷重で高ストロークの要求を満たすプローブ1が求められている。例えば、150μm以下のピッチの電極配置に対応し、荷重が7gf以下、ストローク量が400μm以上の特性がプローブ1に求められる。荷重が7gf以下であれば、検査設備やプローブカードにかかる荷重を耐荷重の範囲に抑えることが容易になる。ストローク量が400μm以上であれば、測定精度の低下を抑制するためにプローブ1と測定対象物4の電極401との接触に十分な300μmのオーバードライブ量を確保できる。
ここで、図1に示すプローブ1と比較するために、図5に示す比較例のプローブ1Aについて検討する。図5に示した比較例のプローブ1Aは、コイルばね40Aをバレル10Aの内部に配置した構成であり、第1プランジャー20Aの基端部21Aおよび第2プランジャー30Aの基端部31Aが、バレル10Aの内部でコイルばね40Aの端部に当接する。第1プランジャー20Aはバレル10の内部を摺動し、第2プランジャー30Aはバレル10Aに固定されている。なお、第1プランジャー20Aの基端部21Aはコイルばね40の内部に延伸する部分を有さない。
比較例のプローブ1Aに関して低荷重および高ストロークを実現する方法として、コイルばね40Aの有効巻き数を多くすることが考えられる。しかし、コイルばね40Aの径を細くし、且つ有効巻き数を多くすることにより、図6に示すように、バレル10Aの内部でコイルばね40Aが収縮したときにコイルばね40が大きく蛇行する。コイルばね40Aの蛇行が大きいと、コイルばね40Aとバレル10Aの内壁面が接触し、コイルばね40Aやバレル10Aが損傷する問題が生じる。
すなわち、コイルばね40Aがバレル10Aの内壁面に強く擦れることにより、コイルばね40Aの表面が削れたり、バレル10Aの内壁面が剥がれたりする。その結果、プローブ1Aの電気抵抗値が増大する。
例えば、オーバードライブ量を300μmとして第1プランジャー20Aの摺動を50万回繰り返したプローブ耐久試験の結果、プローブ1A全体の電気抵抗値が初期状態の数十倍から百倍程度に増大する。また、コイルばね40Aの蛇行によってコイルばね40Aがバレル10Aの内壁面に強く擦れることによりバレル10Aが損耗して、バレル10Aの側面に穴が生じる場合がある。
なお、コイルばね40Aの蛇行によるコイルばね40Aやバレル10Aの損傷は、コイルばね40Aの第1プランジャー側で生じやすい。これは以下のコイルばね40Aの各部の摺動量の差に起因する。
コイルばね40Aの摺動量が最も大きい位置は、コイルばね40Aの第1プランジャー20Aとの接点である。この接点での摺動量は、オーバードライブ量と同等である。一方、コイルばね40Aの摺動量が最も小さい位置は、コイルばね40Aの第2プランジャー30Aとの接点であり、この接点での摺動量はゼロである。オーバードライブ量OD、コイルばね40Aの有効巻き数nを用いて、第1プランジャー20Aとの接点からi番目の巻き数の位置での摺動量S(i)は以下の式(1)でほぼ表される(1≦i≦n):

S(i)=OD−i×(OD/n) ・・・(1)

このように、コイルばね40Aの摺動量が第1プランジャー側で大きいため、コイルばね40Aやバレル10Aの損傷が第1プランジャー側で生じる。
コイルばね40Aの摺動に起因するコイルばね40Aやバレル10Aの損傷を抑制するために、オーバードライブ量やストローク量を小さくする対応も考えられる。例えば、狭ピッチ(150μ以下)、低荷重(7gf以下)のプローブ1Aについて、オーバードライブ量を200μm、最大ストローク量を300μmとする。オーバードライブ量やストローク量を小さくすることにより、コイルばね40Aとバレル10Aの内壁面との摩耗量(擦れる距離、擦れる量)を小さくできる。これにより、コイルばね40Aやバレル10Aの損傷を抑制できる。しかし、オーバードライブ量やストローク量を小さくすると、測定対象物4の検査においてばらつきを吸収することが難しい。
これに対し、図1に示したプローブ1によれば、第1プランジャー20の基端部21に挿入部211を設けることにより、図7に示すように、コイルばね40の蛇行を抑制できる。その結果、コイルばね40やバレル10の損傷を抑制することができる。
なお、図8に示すように、コイルばね40の内径と挿入部211の外径の差をクリアランスC1、バレル10の内径とコイルばね40の外径の差をクリアランスC2とするとき、C1<C2であるように挿入部211の外径を設定することが好ましい。これは、クリアランスC1を小さくしてコイルばね40の蛇行を抑制し、且つ、クリアランスC2をできるだけ大きくしてバレル10とコイルばね40の接触を抑制するためである。
例えば、バレル10の内径とコイルばね40の外径のクリアランスC2が10μmの場合に、コイルばね40の内径が40μmであると、挿入部211の外径を31μm以上とする。ただし、挿入部211の外径は、コイルばね40の内径の公差を含む最小径よりも小さくする。
また、挿入部211のコイルばね40の内側を延伸するバレル10の軸方向に沿った長さ(以下において単に「長さ」という。)は、コイルばね40の蛇行を抑制するために長いほどよい。例えば、オーバードライブによりコイルばね40が収縮する範囲をカバーするために、挿入部211の長さをオーバードライブ量の最大値以上にすることが好ましい。
例えば、オーバードライブ量の最大値の仕様が300μmのプローブ1の場合に、挿入部211の長さは300μm以上とする。ただし、最大ストローク量がプローブ1に掛かったときに挿入部211が第2プランジャー30の基端部31に接触しないように、挿入部211の長さを設定する。
また、第1プランジャー20の頭部212のサイズは、頭部212とバレル10との安定した接触抵抗を維持し、且つ、頭部212との接触によるバレル10の内壁面の損傷を回避するように、設定される。
具体的には、頭部212の外径は、コイルばね40の外径よりも太くする。例えば、コイルばね40の外径が80μmの場合に、頭部212の外径は81μm以上にする。ただし、頭部212の外径は、バレル10の内径の公差を含む最小値よりも小さくする。
なお、オーバードライブによりコイルばね40がバレル10の内壁面と擦れる可能性のある範囲が、オーバードライブ量に相当する。このため、頭部212の長さがオーバードライブ量より短い場合には、バレル10の内壁面のコイルばね40が擦れる領域だけに頭部212が接触することも考えられる。したがって、頭部212の長さは、オーバードライブ量の最大値以上にすることが好ましい。これにより、頭部212は、コイルばね40が擦れることがない領域のバレル10の内壁面にも確実に接触する。その結果、バレル10と第1プランジャー20の接触が安定し、接触抵抗も安定する。
例えば、オーバードライブ量の最大値の仕様が300μmのプローブ1の場合に、頭部212の長さは300μm以上とする。ただし、頭部212の長さは、首部22の長さが最大ストローク量以上の長さを確保できる範囲とする。首部22の長さが最大ストローク量以上でないと、第1接合部101に第1胴体部23が接触してストロークが阻害される可能性がある。
以上に説明したように、本発明の実施形態に係るプローブ1では、第1プランジャー20の基端部21が、コイルばね40の内側に挿入する挿入部211および挿入部211に連結してコイルばね40に当接する頭部212を有する。プローブ1によれば、コイルばね40の収縮時における蛇行が抑制される。そして、挿入部211および頭部212のサイズを上記のように設定することにより、コイルばね40やバレル10の内壁面の損傷を抑制できる。例えば、150μm以下の狭ピッチに対応し、7gf以下の低荷重のプローブ1について、オーバードライブ量の最大値として300μmを確保する最大ストローク量が450μmの高ストロークを実現できる。
プローブ1によれば、オーバードライブ量が300μmの摺動を100万回繰り返したプローブ耐久試験において、プローブ1全体の電気抵抗値が初期状態から変動しない。このように、耐久性を向上したプローブ1を実現できる。
(その他の実施形態)
上記のように本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記ではバレル10の両端の開口端にプランジャーが挿入された構成を示したが、バレル10に第1プランジャー20のみが挿入された構成であってもよい。即ち、プローブ1を、バレル10の一方の端部に挿入された第1プランジャー20の先端が測定対象物4に接触し、バレル10の他方の端部がランド301と接触する構造としてもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態などを含むことはもちろんである。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…プローブ
10…バレル
20…第1プランジャー
21…基端部
30…第2プランジャー
40…コイルばね
211…挿入部
212…頭部

Claims (5)

  1. 管形状のバレルと、
    前記バレルの一方の開口端から基端部が挿入され、先端が露出した状態で前記バレルの軸方向に沿って摺動する第1プランジャーと、
    前記バレルの内部に配置され、前記第1プランジャーを前記バレルの軸方向に付勢するコイルばねとを備え、
    前記第1プランジャーの基端部が、
    前記コイルばねの一端から前記コイルばねの内側を延伸する挿入部と、
    前記挿入部に連結し、前記コイルばねの外径よりも外径が大きく前記コイルばねの前記一端に当接する頭部とを有することを特徴とするプローブ。
  2. 前記バレルの他方の開口端から基端部が挿入され、先端が露出した状態で前記バレルに接合された第2プランジャーを更に備え、
    前記コイルばねが、前記第1プランジャーと前記第2プランジャーを相互に離間する方向に付勢することを特徴とする請求項1に記載のプローブ。
  3. 前記挿入部の前記コイルばねの内側を延伸する長さが、測定対象物の測定時に掛けるオーバードライブ量の最大値以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のプローブ。
  4. 前記頭部の前記バレルの軸方向に沿った長さが、測定対象物の測定時に掛けるオーバードライブ量の最大値以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプローブ。
  5. 前記コイルばねの内径と前記挿入部の外径のクリアランスが、前記バレルの内径と前記コイルばねの外径のクリアランスよりも小さいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプローブ。
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