JP2014182041A - プローブピンおよびコンタクトプローブ - Google Patents

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真吾 長谷
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聖司 竹田
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Abstract

【課題】実施が容易であり且つ擦れ屑が発生しにくいプローブピンを提供する。
【解決手段】略円弧形状に湾曲した板バネ製の先端部(11)と、その先端部(11)の両端からそれぞれ延び出し端部分が支持部材(a1)に固定された2つの耳部(12,12)とを有してなる。
【効果】耳部(12,12)が主として変形し、先端部(11)の変形が従となるので、先端部(11)の変形による検査対象物の導電面との擦れが少なくて済み、擦れ屑が発生しにくくなる。カンチレバーを設ける必要が無く、構造が簡単明瞭であり、実施が容易である。
【選択図】図1

Description

本発明は、プローブピンおよびコンタクトプローブに関し、さらに詳しくは、実施が容易であり且つ擦れ屑が発生しにくく大電流の検査にも適用できるプローブピンおよびコンタクトプローブに関する。
従来、プリント基板、MPUなどのパッケージ、パッケージ基板の検査、LCDなどのFPDのパターン検査、半導体チップ、ウエハなどの通電検査に用いるコンタクトプローブピンとしては、プローブを片持ち梁に保持し検査対象物の導電面に横方向から摺動接触させるカンチレバー型とプローブを垂直方向に保持し検査対象物の導電面に垂直方向から接触させプローブピンを弾性変形させる垂直型のプローブピンがある。
また、従来、板バネを曲げて略円弧形状にした部分を検査対象物の導電面に接触させる構造のプローブピンが知られている(例えば、特許文献1,2,3参照。)。
実開平5−82079号公報 特開平5−240877号公報 特開平6−74972号公報
従来のカンチレバー型のコンタクトプローブは、検査対象物の導電面に対し横方向から摺動接触させるため、検査対象物の導電面表面に擦り傷を発生させるとともに擦れ屑を発生させる問題がある。また、カンチレバー型のコンタクトプローブは、その片持ち梁形状から、コンタクトプローブピンの高集積ユニット化が困難である。
従来の垂直型のコンタクトプローブは、それ自身が垂直方向に変位出来るように内部にコイルスプリングなどのばね材を設けており、プローブピン自体の構造が複雑となる。このような内部構造が複雑なプローブピンでは、繰り返し使用による耐久性が問題となる。特に内部に複数の接点を持つ構造の場合は、大電流で検査したときに、劣化した接点があるとそこでスパークが発生し、プローブピンの破壊が発生する問題がある。
上記特許文献1には、略円弧形状に曲げた板バネをカンチレバーに取り付けたコンタクトプローブが開示されている。
しかし、上記のようにカンチレバー型のコンタクトプローブは、検査対象物の導電面に対し横方向から摺動接触させるため、検査対象物の導電面表面に擦り傷を発生させるとともに擦れ屑を発生させる問題がある。特に板バネをプローブとした場合、接触面積が広い分擦れ屑が多く発生する。擦れ屑が発生すると、大電流の測定では、端子接触面の炭化が発生し、導通性が著しく劣化する。また、上記特許文献1は、板バネをカンチレバーに取り付ける構造が不明であり、特許文献1の記載では容易に実施できない、カンチレバー型のプローブピンの高集積ユニット化が困難である、といった問題がある。
上記特許文献2には、板バネをJ字形状に形成し、直線形状部の端部分を支持部材に固定し、略円弧形状部の端部を自由にした構造のプローブピンが開示されている。
しかし、略円弧形状部を検査対象物の導電面に接触させたときに、板バネが曲がって略円弧形状部が横滑りし、その横滑りによる擦れ屑が発生する問題点がある。また、片持ち型の構造のため、プローブピンを押し込んだ場合、プローブピンが横方向に曲がってしまう問題がある。
上記特許文献3には、板バネをU字形状に形成し、第1の端部分を支持部材に固定し、第2の端部分を支持部材のガイド穴に昇降自在に収容した構造のプローブピンが開示されている。
しかし、第2の端部分の昇降によってガイド穴の内壁が擦れ、擦れ屑が発生する問題点がある。
上記のように従来のプローブピンには課題があり、擦れ屑が発生しにくい垂直型で構造が単純なコンタクトプローブが求められている。
そこで、本発明の目的は、実施が容易であり、垂直型で接触荷重が安定し、擦れ屑が発生しにくく大電流の検査に使用でき、さらに高集積ユニット化が可能なプローブピンおよびコンタクトプローブを提供する。
第1の観点では、本発明は、略円弧形状に湾曲し頂点部分を検査対象物の導電面に接触させる板バネ製の先端部と、前記先端部の両端からそれぞれ延び出し端部分が支持部材に固定される板バネ製の2つの耳部とを有し、前記支持部材に固定される端部分を除く前記耳部は直線形状であるか又は前記先端部よりも大きな曲率で湾曲しており、前記支持部材に固定される端部分を除く前記耳部の長さ又は弦長は前記先端部の矢高よりも大きく且つ3mmよりも長いことを特徴とするプローブピンを提供する。
検査対象物の検査に際し、プローブピンを検査対象物の導電面に接近する方向に移動させ、プローブピンが検査対象物の導電面に圧力ゼロで接触した位置から更にプローブピンを移動させ、所定圧力でプローブピンを検査対象物の導電面に当接させる。このプローブピンが検査対象物の導電面に圧力ゼロで接触した位置から所定圧力で当接した位置までの移動量をストロークという。
上記第1の観点によるプローブピンでは、耳部の端部分を半田付け,溶接,かしめ等により支持部材に固定すれば足り、実施が容易である。また、必要なストロークが耳部の変形で得られるため、接触圧力が安定すると共に先端部の変形による検査対象物の導電面との擦れが少なくて済み、擦れ屑が発生しにくくなる。そのため、大電流を流す検査においても故障が少ない。また、垂直型のコンタクトプローブとして構成を簡単化できるので繰り返しコンタクトに対する耐久性も高く、高集積ユニット化も可能となる。なお、支持部材に固定される端部分を除く前記耳部の長さ又は弦長が3mm以下の場合、所定の押し込み量を得たい際の前記耳部の変形量(曲がり)が、前記耳部の長さ又は弦長が3mmよりも長い場合に比べて大きくなるため、バネ性を保持するために許容される範囲を超えた塑性変形が発生し、プローブピンのバネ性を著しく劣化させるので本発明のピン形状には適さない。
第2の観点では、本発明は、検査対象物の導電面に接触させる接触子と、略円弧形状に湾曲し頂点部分に前記接触子が固定された板バネ製の先端部と、前記先端部の両端からそれぞれ延び出し端部分が支持部材に固定される板バネ製の2つの耳部とを有し、前記支持部材に固定される端部分を除く前記耳部は直線形状であるか又は前記先端部よりも大きな曲率で湾曲しており、前記支持部材に固定される端部分を除く前記耳部の長さ又は弦長は前記先端部の矢高よりも大きく且つ3mmよりも長いことを特徴とするプローブピンを提供する。
上記第2の観点によるプローブピンでは、耳部の端部分を半田付け,溶接,かしめ等により支持部材に固定すれば足り、実施が容易である。また、耳部の変形で必要なストロークが得られ、接触圧力が安定し、検査対象物の導電面と接触子の擦れが少なくて済み、擦れ屑が発生しにくくなる。そのため、大電流を流す検査においても故障が少ない。また、垂直型のコンタクトプローブとして構成を簡単化できるので繰り返しコンタクトに対する耐久性も高く、高集積ユニット化も可能となる。さらに、板バネの素材(例えばリン青銅)よりも検査対象物の導電面との接触に適した素材(例えばリン青銅よりも軟らかくて検査対象物の導電面を傷つけにくい銅、逆にリン青銅よりも摩耗しにくい銅タングステン)を接触子に選ぶことが出来る。なお、支持部材に固定される端部分を除く前記耳部の長さ又は弦長が3mm以下の場合、所定の押し込み量を得たい際の前記耳部の変形量(曲がり)が、前記耳部の長さ又は弦長が3mmよりも長い場合に比べて大きくなるため、バネ性を保持するために許容される範囲を超えた塑性変形が発生し、プローブピンのバネ性を著しく劣化させるので本発明のピン形状には適さない。
第3の観点では、本発明は、検査対象物の導電面に接触させる接触子と、前記接触子を挟むように各第1端部分が前記接触子を支持し前記各第1端部分からそれぞれ延び出し各第2端部分が支持部材にそれぞれ固定される板バネ製の2つの耳部とを有し、前記第1端部分および前記第2端部分を除く前記耳部は直線形状であるか又は前記先端部よりも大きな曲率で湾曲しており、前記第1端部分および前記第2端部分を除く前記耳部の長さは3mmよりも長いことを特徴とするプローブピンを提供する。
上記第3の観点によるプローブピンでは、耳部の端部分を半田付け,溶接,かしめ等により接触子や支持部材に固定すれば足り、実施が容易である。また、耳部の変形で必要なストロークが得られ、接触圧力が安定し、検査対象物の導電面と接触子の擦れが少なくて済み、擦れ屑が発生しにくくなる。そのため、大電流を流す検査においても故障が少ない。また、板バネ製の2つの耳部が直線形状であるか又は前記先端部よりも大きな曲率で湾曲しているため、プローブピン押し込み変形時に板ばねの一部に応力が集中することなく、繰り返し使用に対する耐久性が高くなる。加えて垂直型のコンタクトプローブとして構成を簡単化できるので繰り返しコンタクトに対する耐久性も高く、また高集積ユニット化も可能となる。さらに、板バネの素材よりも検査対象物の導電面との接触に適した素材を接触子に選ぶことが出来る。なお、支持部材に固定される端部分を除く前記耳部の長さ又は弦長が3mm以下の場合、所定の押し込み量を得たい際の前記耳部の変形量(曲がり)が、前記耳部の長さ又は弦長が3mmよりも長い場合に比べて大きくなるため、バネ性を保持するために許容される範囲を超えた塑性変形が発生し、プローブピンのバネ性を著しく劣化させるので本発明のピン形状には適さない。
第4の観点では、本発明は、略円弧形状に湾曲し頂点部分を検査対象物の導電面に接触させる板バネ製の先端部および前記先端部の両端からそれぞれ延び出した板バネ製の2つの耳部を有するプローブピンと、前記2つの耳部を外側から挟み且つ固定する支持部材とを具備したことを特徴とするコンタクトプローブを提供する。
上記第4の観点によるコンタクトプローブでは、耳部を半田付け,溶接,かしめ等により固定するので、実施が容易である。また、支持部材と耳部の擦れによる擦れ屑が発生しにくくなる。そのため、大電流を流す検査においても故障が少ない。さらに、支持部材で耳部を外側から挟むので、耳部が外側へ膨らまないようにすることができ、高集積ユニット化に対し特に有利となる。また、垂直型のコンタクトプローブとして構成を簡単化でき、組み立てが容易で繰り返しコンタクトに対する耐久性が高くなる。
第5の観点では、本発明は、検査対象物の導電面に接触させる接触子および略円弧形状に湾曲し頂点部分に前記接触子が固定された板バネ製の先端部および前記先端部の両端からそれぞれ延び出した板バネ製の2つの耳部を有するプローブピンと、前記2つの耳部を挟み且つ固定する支持部材とを具備したことを特徴とするコンタクトプローブを提供する。
上記第5の観点によるコンタクトプローブでは、耳部を半田付け,溶接,かしめ等により固定するので、実施が容易である。また、支持部材と耳部の擦れによる擦れ屑が発生しにくくなる。そのため、大電流を流す検査においても故障が少ない。さらに、支持部材で耳部を外側から挟むので、耳部が外側へ膨らまないようにすることができ、高集積ユニット化に対し特に有利となる。また、垂直型のコンタクトプローブとして構成を簡単化でき、組み立てが容易で繰り返しコンタクトに対する耐久性が高くなる。また、板バネの素材よりも検査対象物の導電面との接触に適した素材を接触子に選ぶことが出来る。
本発明のプローブピンおよびコンタクトプローブによれば、実施が容易であり、垂直型で接触荷重が安定し、擦れ屑が発生しにくなる。またコンタクトプローブの高集積化が可能となる。
実施例1に係るプローブピンを示す正面図,右側面図及び底面図である。 実施例1に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例2に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例3に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例4に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例5に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例6に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例7に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例8に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例9に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例10に係るプローブピンを示す正面図,右側面図及び底面図である。 実施例10に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例11に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例12に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例13に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例14に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例15に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例16に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例17に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例18に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例19に係るプローブピンを示す正面図,右側面図及び底面図である。 実施例19に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例20に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例21に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例22に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例23に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例24に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例25に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例26に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例27に係るプローブピンの使用状態を示す正面図である。 実施例28に係るコンタクトプローブを示す正面図,右側面図,底面図および断面図である。 実施例29に係るコンタクトプローブを示す正面図である。 実施例30に係るコンタクトプローブを示す正面図,右側面図,底面図および断面図である。 実施例31に係るコンタクトプローブを示す正面図である。 実施例11のプローブピンのストローク−荷重特性図である。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
−実施例1−
図1の(a)は、実施例1に係るプローブピン1を示す正面図である。図1の(b)は、同右側面図である。図1の(c)は、同底面図である。
このプローブピン1は、全体が板バネ製であり、略円弧形状に湾曲した先端部11と、その先端部11の両端からそれぞれ延び出し端部分が支持部材a1に固定された2つの耳部12,12とを有してなる。
先端部11から支持部材a1へと両耳部12,12の間隔が狭くなっている。
板バネの素材は、例えばリン青銅である。板バネの厚さtは例えば0.05mmである。板バネの幅wは例えば1.4mmである。板バネの全長は例えば21.7mmである。
先端部11は、例えば半径r=1.17mmの半円形状である。先端部11の両端を結ぶ弦に先端部11の頂点から下ろした垂線の長さ(矢高)Y1は例えば1.2mmである。
支持部材a1に固定される端部分を除いて、耳部12,12の形状は直線形状であり、長さY2は例えば6mmである。
耳部12,12の端部分は、半田付け,溶接,かしめ等により支持部材a1に固定されている。
支持部材a1は、連結部材a0を介して、支持板Bに保持されている。
図2の(a)に示す待機位置では、プローブピン1は、検査対象物の導電面Cから離れている。
検査対象物の検査に際し、プローブピン1を検査対象物の導電面Cに接近する方向に移動させ、プローブピン1が検査対象物の導電面Cに圧力ゼロで接触した位置から更にプローブピン1を移動させ、所定圧力でプローブピン1を検査対象物の導電面Cに当接させる。
図2の(b)に示す検査位置は、所定圧力でプローブピン1を検査対象物の導電面Cに当接させた位置である。
図2の(b)に示す検査位置では、耳部12,12が変形し、所定圧力とするのに必要なストロークが得られている。
プローブピン1は、次の手順で製造しうる。
(1)所定サイズの平板形状の板バネを用意する。
(2)所定径の丸棒に板バネの中央部分を巻き付けて、先端部11および耳部12,12を形成する。
実施例1のプローブピン1は、カンチレバーを設ける必要が無く、垂直型プローブピンで、構造が簡単明瞭であり、実施が容易である。そのため、繰り返しコンタクトに対する耐久性も高く、ユニット化の際の高集積化も可能となる。また、先端部11の変形による検査対象物の導電面Cとの擦れが少なくて済み、擦れ屑が発生しにくくなる。擦れ屑が発生すると、特に大電流の測定では端子接触面で擦れ屑の炭化付着が発生し、導通性が著しく劣化するため、擦れ屑の発生防止は特に大電流の測定に用いるコンタクトプローブでは重要となる。加えて耳部12が3mmより長いため、所定圧力とするのに必要なストロークが得られると共に、プローブピンの押し込みにより発生する耳部の変形がバネ性を劣化させる程度の塑性変形を与えることがないため、繰り返しコンタクトによる接触圧力変化が小さく、信頼性の高いコンタクトプローブピンとなる。特に1mm以上プローブピンを押し込む場合で耳部12が3mm以下の長さの場合には、プローブピン1にバネ性が損なわれる程度の塑性変形が発生するので、耳部12を3mmよりも長くすることが必要となる。
−実施例2−
図3に示すプローブピン1’は、耳部12’,12’が外側に湾曲した形状である以外は実施例1のプローブピン1と同じである。
耳部12’,12’の湾曲の曲率は、先端部11の湾曲の曲率の5倍以上大きい。
プローブピン1’は、次の手順で製造しうる。
(1)実施例1のプローブピン1を製造する。
(2)耳部12,12が外側に湾曲するように補助しながら荷重を加えて全体を圧縮し、耳部12,12を塑性変形させて耳部12’,12’とする。なお、先端部11も同時に塑性変形し、曲率がやや大きくなる。
なお、図2の(b)に示す状態で耳部12,12が外側に湾曲するように補助しながら塑性変形する大きさのストロークを与えて、耳部12,12を耳部12’,12’に塑性変形させれば、実施例1のプローブピン1を実施例2のプローブピン1’に変化させることが可能である。
図3の(b)に示すように、実施例2のプローブピン1’は、実施例1のプローブピン1よりも安定に耳部12’,12’が外側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部12’,12’は外側へ大きく膨らみうるので、ストロークを大きくすることが出来る。
−実施例3−
図4に示すプローブピン1”は、耳部12”,12”が内側に湾曲した形状である以外は実施例1のプローブピン1と同じである。
耳部12”,12”の湾曲の曲率は、先端部11の湾曲の曲率の5倍以上大きい。
プローブピン1”は、次の手順で製造しうる。
(1)実施例1のプローブピン1を製造する。
(2)所定径の丸棒に板バネの中央部分を巻き付けて、先端部11および耳部12,12を形成する。
(3)耳部12,12が内側に湾曲するように補助しながら荷重を加えて全体を圧縮し、耳部12,12を塑性変形させて耳部12”,12”とする。なお、先端部11も同時に塑性変形し、曲率がやや大きくなる。
なお、図2の(b)に示す状態で耳部12,12が内側に湾曲するように補助しながら塑性変形する大きさのストロークを与えて、耳部12,12を耳部12”,12”に塑性変形させれば、実施例1のプローブピン1を実施例3のプローブピン1”に変化させることが可能である。
図4の(b)に示すように、実施例3のプローブピン1”は、実施例1のプローブピン1よりも安定に耳部12”,12”が内側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部12”,12”が外側へ膨らまないので、他との接触を防止することが出来る。
−実施例4−
図5に示すプローブピン2は、先端部21から支持部材a2へと両耳部22,22の間隔が広くなっている以外は実施例1のプローブピン1と同様である。
図5の(b)に示す検査位置では、耳部22,22が変形し、所定圧力とするのに必要なストロークが得られる。
−実施例5−
図6に示すプローブピン2’は、耳部22’,22’が外側に湾曲した形状である以外は実施例4のプローブピン2と同じである。
耳部22’,22’の湾曲の曲率は、先端部21の湾曲の曲率の5倍以上大きい。
図6の(b)に示すように、実施例5のプローブピン2’は、実施例4のプローブピン2よりも安定に耳部22’,22’が外側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部22’,22’は外側へ大きく膨らみうるので、ストロークを大きくすることが出来る。
−実施例6−
図7に示すプローブピン2”は、耳部22”,22”が内側に湾曲した形状である以外は実施例4のプローブピン2と同じである。
図7の(b)に示すように、実施例6のプローブピン2”は、実施例4のプローブピン2よりも安定に耳部22”,22”が内側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部22”,22”が外側へ膨らまないので、他との接触を防止することが出来る。
−実施例7−
図8に示すプローブピン3は、先端部31から支持部材a3へと両耳部32,32の間隔が一定である以外は実施例1のプローブピン1と同様である。
図8の(b)に示す検査位置では、耳部32,32が変形し、所定圧力とするのに必要なストロークが得られる。
−実施例8−
図9に示すプローブピン3’は、耳部32’,32’が外側に湾曲した形状である以外は実施例7のプローブピン3と同じである。
耳部32’,32’の湾曲の曲率は、先端部31の湾曲の曲率の5倍以上大きい。
図9の(b)に示すように、実施例8のプローブピン3’は、実施例7のプローブピン3よりも安定に耳部32’,32’が外側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部32’,32’は外側へ大きく膨らみうるので、ストロークを大きくすることが出来る。
−実施例9−
図10に示すプローブピン3”は、耳部32”,32”が内側に湾曲した形状である以外は実施例7のプローブピン3と同じである。
図10の(b)に示すように、実施例9のプローブピン3”は、実施例7のプローブピン3よりも安定に耳部32”,32”が内側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部32”,32”が外側へ膨らまないので、他との接触を防止することが出来る。
−実施例10−
図11に示すプローブピン4は、先端部11の頂点部分に接触子13が取り付けられている以外は実施例1のプローブピン1と同じである。
接触子13は、例えば直径1.3mm,高さ0.5mmの円柱形であり、先端部11の頂点部分に半田付け,溶接,かしめ等により取り付けられている。
接触子13の素材は、例えば銅タングステンである。
図12の(a)に示す待機位置では、プローブピン1は、検査対象物の導電面Cから離れている。
図12の(b)に示す検査位置では、所定圧力でプローブピン1の接触子13を検査対象物の導電面Cに当接している。
図12の(b)に示す検査位置では、耳部12,12が変形し、所定圧力とするのに必要なストロークが得られている。
プローブピン4は、次の手順で製造しうる。
(1)所定サイズの平板形状の板バネを用意する。
(2)板バネの中央部分に接触子13を取り付ける。
(3)所定径の丸棒に板バネの中央部分を巻き付けて、先端部11および耳部12,12を形成する。
実施例10のプローブピン4は、カンチレバーを設ける必要が無く、垂直型プローブピンで、構造が簡単明瞭であり、実施が容易である。そのため、繰り返しコンタクトに対する耐久性も高く、ユニット化の際の高集積化も可能となる。また、接触子13と検査対象物の導電面Cとの擦れが少なくて済み、擦れ屑が発生しにくくなる。擦れ屑が発生すると、特に大電流の測定では端子接触面で擦れ屑の炭化付着が発生し、導通性が著しく劣化するため、擦れ屑の発生防止は特に大電流の測定に用いるコンタクトプローブでは重要となる。接触子13は、その接触面を平坦にすることにより板バネのみの場合よりも検査対象物の導電面Cと安定した接触が得られるとともに、板バネの素材よりも検査対象物の導電面Cとの接触に適した素材を選択し使用することが出来る。さらに実施例10のプローブピン4は、耳部12が3mmより長いため、所定圧力とするのに必要なストロークが得られると共に、プローブピンの押し込みにより発生する耳部の変形がバネ性を劣化させる程度の塑性変形を与えることがないため、繰り返しコンタクトによる接触圧力変化が小さく、信頼性の高いコンタクトプローブピンとなる。特に1mm以上プローブピンを押し込む場合で耳部12が3mm以下の長さの場合には、プローブピン1にバネ性が損なわれる程度の塑性変形が発生するので、耳部12を3mmよりも長くすることが必要となる。
−実施例11−
図13に示すプローブピン4’は、耳部12’,12’が外側に湾曲した形状である以外は実施例10のプローブピン4と同じである。
耳部12’,12’の湾曲の曲率は、先端部11の湾曲の曲率の5倍以上大きい。
プローブピン4’は、次の手順で製造しうる。
(1)実施例10のプローブピン4を製造する。
(2)耳部12,12が外側に湾曲するように補助しながら塑性変形する大きさのストロークを与えて、耳部12,12を耳部12’,12’に塑性変形させる。なお、先端部11も同時に塑性変形し、曲率がやや大きくなる。
図13の(b)に示すように、実施例11のプローブピン4’は、実施例10のプローブピン4よりも安定に耳部12’,12’が外側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部12’,12’は外側へ大きく膨らみうるので、ストロークを大きくすることが出来る。
図35は、実施例11のプローブピン4’のストローク−荷重特性図である。
特性曲線S1は、実施例10のプローブピン4に対してストローク0.3mmを一度与えて耳部12,12を耳部12’,12’に塑性変形させたプローブピン4’の特性である。
特性曲線S2は、実施例10のプローブピン4に対してストローク0.7mmを一度与えて耳部12,12を耳部12’,12’に塑性変形させたプローブピン4’の特性である。
特性曲線S3は、実施例10のプローブピン4に対してストローク1.0mmを一度与えて耳部12,12を耳部12’,12’に塑性変形させたプローブピン4’の特性である。
特性曲線S4は、実施例10のプローブピン4に対してストローク1.5mmを一度与えて耳部12,12を耳部12’,12’に塑性変形させたプローブピン4’の特性である。
プローブピン4’を検査に使用するときの条件として、荷重が例えば40gfであり、ストロークが例えば0.2mmならば、特性曲線S1のプローブピン4’を製造すればよい。荷重が48gfまで、ストロークが0.3mmまでならば、特性曲線S1は変化しないので、その分が余裕になる。
プローブピン4’を検査に使用するときの条件として、荷重が例えば52gfであり、ストロークが例えば0.5mmならば、特性曲線S2のプローブピン4’を製造すればよい。荷重が60gfまで、ストロークが0.7mmまでならば、特性曲線S2は変化しないので、その分が余裕になる。
プローブピン4’を検査に使用するときの条件として、荷重が例えば60gfであり、ストロークが例えば0.8mmならば、特性曲線S3のプローブピン4’を製造すればよい。荷重が63gfまで、ストロークが1.0mmまでならば、特性曲線S3は変化しないので、その分が余裕になる。
プローブピン4’を検査に使用するときの条件として、荷重が例えば60gfであり、ストロークが例えば1.3mmならば、特性曲線S4のプローブピン4’を製造すればよい。荷重が63gfまで、ストロークが1.5mmまでならば、特性曲線S4は変化しないので、その分が余裕になる。
図35に示す実施例11のプローブピン4’のストローク−荷重特性は、プローブピン4’にストロークを与えると塑性変形が発生するが、一度与えたストローク以下のストローク範囲であれば、繰り返しストロークに対し荷重の再現性が高く、バネ性が保持されることを意味している。この性質を利用すれば、例えば、検査対象物に導電面Cが複数あり、その高さにばらつきがあるような場合、プローブピン4’を用いてユニット化したコンタクトプローブユニットを作製し、複数ある導電面Cのそれぞれの高さに合わせた押し込み量によりプローブピン4’に一度塑性変形を与えれば、コンタクトプローブユニットのそれぞれのプローブピン4’はその同じ検査対象物に対して繰り返し試験を行う場合、接触荷重の再現性が非常に高く安定した検査が行える。従って量産品の検査に対し適している。特に図35のS2、S3、S4に示すの範囲では、ストローク変化に対する荷重の変化が小さいため、検査対象物の導電面Cに高さばらつきがある場合でもコンタクトプローブユニットのそれぞれのプローブピンによる荷重の差は小さくなるので接触安定性が保たれる。また、接触圧が過剰にかかり検査対象物を破損させることも無くなる。この特性は実施例11に示すプローブピン4’に限定されるものでは無く、本発明における実施例1乃至実施例10および実施例12乃至実施例27にも共通の特性である。
−実施例12−
図14に示すプローブピン4”は、耳部12”,12”が内側に湾曲した形状である以外は実施例10のプローブピン4と同じである。
図14の(b)に示すように、実施例12のプローブピン4”は、実施例10のプローブピン4よりも安定に耳部12”,12”が内側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部12”,12”が外側へ膨らまないので、他との接触を防止することが出来る。
−実施例13−
図15に示すプローブピン5は、先端部51から支持部材a2へと両耳部52,52の間隔が広くなっている以外は実施例10のプローブピン4と同様である。
図15の(b)に示す検査位置では、耳部52,52が変形し、所定圧力とするのに必要なストロークが得られる。
−実施例14−
図16に示すプローブピン5’は、耳部52’,52’が外側に湾曲した形状である以外は実施例13のプローブピン5と同じである。
耳部52’,52’の湾曲の曲率は、先端部21の湾曲の曲率の5倍以上大きい。
図16の(b)に示すように、実施例14のプローブピン5’は、実施例13のプローブピン5よりも安定に耳部52’,52’が外側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部52’,52’は外側へ大きく膨らみうるので、ストロークを大きくすることが出来る。
−実施例15−
図17に示すプローブピン5”は、耳部52”,52”が内側に湾曲した形状である以外は実施例13のプローブピン5と同じである。
図17の(b)に示すように、実施例15のプローブピン5”は、実施例13のプローブピン5よりも安定に耳部52”,52”が内側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部52”,52”が外側へ膨らまないので、他との接触を防止することが出来る。
−実施例16−
図18に示すプローブピン6は、先端部61から支持部材a3へと両耳部62,62の間隔が一定である以外は実施例10のプローブピン4と同様である。
図18の(b)に示す検査位置では、耳部62,62が変形し、所定圧力とするのに必要なストロークが得られる。
−実施例17−
図19に示すプローブピン6’は、耳部62’,62’が外側に湾曲した形状である以外は実施例16のプローブピン6と同じである。
耳部62’,62’の湾曲の曲率は、先端部61の湾曲の曲率の5倍以上大きい。
図19の(b)に示すように、実施例17のプローブピン6’は、実施例16のプローブピン6よりも安定に耳部62’,62’が外側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部62’,62’は外側へ大きく膨らみうるので、ストロークを大きくすることが出来る。
−実施例18−
図20に示すプローブピン6”は、耳部62”,62”が内側に湾曲した形状である以外は実施例16のプローブピン6と同じである。
図20の(b)に示すように、実施例18のプローブピン6”は、実施例16のプローブピン6よりも安定に耳部62”,62”が内側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部62”,62”が外側へ膨らまないので、他との接触を防止することが出来る。
−実施例19−
図21の(a)は、実施例19に係るプローブピン7を示す正面図である。図19の(b)は、同右側面図である。図19の(c)は、同底面図である。
このプローブピン7は、接触子73と、接触子73を挟むように各第1端部分が接触子73を支持し各第1端部分からそれぞれ延び出し各第2端部分が支持部材a4にそれぞれ固定される板バネ製の2つの耳部72とを有してなる。
接触子73から支持部材a4へと両耳部72,72の間隔が広くなっている。
接触子73は、例えば底面1.3mm×1.3mm,高さ0.5mmの角柱形であり、耳部72の第1端部分に半田付け,溶接,かしめ等により取り付けられている。
接触子73の素材は、例えば銅である。
耳部72,72は、板バネ製である。
板バネの素材は、例えばリン青銅である。板バネの厚さtは例えば1mmである。板バネの第1端の幅は例えば1.4mmであり、第2端の幅は例えば3mmである。
第1端部分および第2端部分を除いて、耳部72,72の形状は直線形状であり、長さY3は例えば10mmである。
第2端部分は、半田付け,溶接,かしめ等により支持部材a4に固定されている。
支持部材a4は、連結部材a0を介して、支持板Bに保持されている。
図22の(a)に示す待機位置では、プローブピン7は、検査対象物の導電面Cから離れている。
検査対象物の検査に際し、プローブピン7を検査対象物の導電面Cに接近する方向に移動させ、プローブピン7が検査対象物の導電面Cに圧力ゼロで接触した位置から更にプローブピン7を移動させ、所定圧力でプローブピン7を検査対象物の導電面Cに当接させる。
図22の(b)に示す検査位置は、所定圧力でプローブピン7を検査対象物の導電面Cに当接させた位置である。
図22の(b)に示す検査位置では、耳部72,72が変形し、所定圧力とするのに必要なストロークが得られている。
実施例19のプローブピン7は、カンチレバーを設ける必要が無く、垂直型プローブピンで、構造が簡単明瞭であり、実施が容易である。そのため、繰り返しコンタクトに対する耐久性も高く、ユニット化の際の高集積化も可能となる。また、接触子73と検査対象物の導電面Cとの擦れが少なくて済み、擦れ屑が発生しにくくなる。擦れ屑が発生すると、特に大電流の測定では端子接触面で擦れ屑の炭化付着が発生し、導通性が著しく劣化するため、擦れ屑の発生防止は特に大電流の測定に用いるコンタクトプローブでは重要となる。また、接触子73は、その接触面を平坦にすることにより検査対象物の導電面Cと安定した接触が得られるとともに、板バネの素材よりも検査対象物の導電面Cとの接触に適した素材を選択し使用することが出来る。さらに、実施例19のプローブピン7は、耳部72が3mmより長いため、所定圧力とするのに必要なストロークが得られると共に、プローブピンの押し込みにより発生する耳部の変形がバネ性を劣化させる程度の塑性変形を与えることがないため、繰り返しコンタクトによる接触圧力変化が小さく、信頼性の高いコンタクトプローブピンとなる。特に1mm以上プローブピンを押し込む場合で耳部72が3mm以下の長さの場合には、プローブピン1にバネ性が損なわれる程度の塑性変形が発生するので、耳部72を3mmよりも長くすることが必要となる。
−実施例20−
図23に示すプローブピン7’は、耳部72’,72’が外側に湾曲した形状である以外は実施例19のプローブピン7と同じである。
プローブピン7’は、実施例19のプローブピン7を製造した後、耳部72,72が外側に湾曲するように補助しながら荷重を加えて全体を圧縮し、耳部72,72を塑性変形させて耳部72’,72’とすることにより製造しうる。
なお、図22の(b)に示す状態で耳部72,72が外側に湾曲するように補助しながら塑性変形する大きさのストロークを与えて、耳部72,72を塑性変形させれば、実施例19のプローブピン7を実施例20のプローブピン7’に変化させることが可能である。
図23の(b)に示すように、実施例20のプローブピン7’は、実施例19のプローブピン7よりも安定に耳部72’,72’が外側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部72’,72’は外側へ大きく膨らみうるので、ストロークを大きくすることが出来る。
−実施例21−
図24に示すプローブピン7”は、耳部72”,72”が内側に湾曲した形状である以外は実施例19のプローブピン7と同じである。
プローブピン7”は、実施例19のプローブピン7を製造した後、耳部72,72が内側に湾曲するように補助しながら荷重を加えて全体を圧縮し、耳部72,72を塑性変形させて耳部72”,72”とすることにより製造しうる。
なお、図22の(b)に示す状態で耳部72,72が内側に湾曲するように補助しながら塑性変形する大きさのストロークを与えて、耳部72,72を塑性変形させれば、実施例19のプローブピン7を実施例21のプローブピン7”に変化させることが可能である。
図24の(b)に示すように、実施例21のプローブピン7”は、実施例19のプローブピン7よりも安定に耳部72”,72”が内側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部72”,72”が外側へ膨らまないので、他との接触を防止することが出来る。
−実施例22−
図25に示すプローブピン8は、接触子83から支持部材a5へと両耳部82,82の間隔が狭くなっている以外は実施例19のプローブピン7と同様である。
図25の(b)に示す検査位置では、耳部82,82が変形し、所定圧力とするのに必要なストロークが得られる。
−実施例23−
図26に示すプローブピン8’は、耳部82’,82’が外側に湾曲した形状である以外は実施例22のプローブピン8と同じである。
図26の(b)に示すように、実施例23のプローブピン8’は、実施例22のプローブピン8よりも安定に耳部82’,82’が外側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部82’,82’は外側へ大きく膨らみうるので、ストロークを大きくすることが出来る。
−実施例24−
図27に示すプローブピン8”は、耳部82”,82”が内側に湾曲した形状である以外は実施例22のプローブピン8と同じである。
図27の(b)に示すように、実施例24のプローブピン8”は、実施例22のプローブピン8よりも安定に耳部82”,82”が内側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部82”,82”が外側へ膨らまないので、他との接触を防止することが出来る。
−実施例25−
図28に示すプローブピン9は、先端部91から支持部材a5へと両耳部92,92の間隔が一定である以外は実施例22のプローブピン8と同様である。
図28の(b)に示す検査位置では、耳部92,92が変形し、所定圧力とするのに必要なストロークが得られる。
−実施例26−
図29に示すプローブピン9’は、耳部92’,92’が外側に湾曲した形状である以外は実施例25のプローブピン9と同じである。
図29の(b)に示すように、実施例26のプローブピン9’は、実施例25のプローブピン9よりも安定に耳部92’,92’が外側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部92’,92’は外側へ大きく膨らみうるので、ストロークを大きくすることが出来る。
−実施例27−
図30に示すプローブピン9”は、耳部92”,92”が内側に湾曲した形状である以外は実施例25のプローブピン9と同じである。
図30の(b)に示すように、実施例27のプローブピン9”は、実施例25のプローブピン9よりも安定に耳部92”,92”が内側に湾曲するため、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。また、耳部92”,92”が外側へ膨らまないので、他との接触を防止することが出来る。
−実施例28−
図31の(a)は、実施例28に係るコンタクトプローブ1000を示す正面図である。図31の(b)は、同右側面図である。図31の(c)は、同底面図である。図31の(d)は、図31の(c)のX−X’断面図である。
このコンタクトプローブ1000は、略円弧形状に湾曲し頂点部分を検査対象物の導電面に接触させる板バネ製の先端部101および先端部101の両端からそれぞれ延び出した板バネ製の2つの耳部102を有するプローブピン100と、2つの耳部102を外側から挟み且つ固定する支持部材105とを具備してなる。
プローブピン100の板バネの素材は、例えばリン青銅である。板バネの厚さは例えば0.05mmである。板バネの幅は例えば1.4mmである。
先端部101は、例えば半径r=1.17mmの半円形状である。
耳部102,102の形状は直線形状であり、長さは例えば6mmである。
支持部材105には、耳部102,102を収容するスロットが穿設されている。
耳部102,102は、支持部材105のスロットに収容され、貫通ピン104により支持部材a4に固定されている。
支持部材105は、連結部材106を介して、支持板Bに保持されている。
検査対象物の検査に際し、コンタクトプローブ1000を検査対象物の導電面に接近する方向に移動させ、先端部101が検査対象物の導電面に圧力ゼロで接触した位置から更にコンタクトプローブ1000を移動させ、所定圧力で先端部101を検査対象物の導電面に当接させる。このとき、先端部101が変形し、所定圧力とするのに必要なストロークが得られる。耳部102,102は、支持部材105のスロットの壁面で規制され、外側へは膨らまない。
なお、実施例1で説明したと同様に、荷重を加えて先端部101を圧縮し、曲率がやや大きくなるように塑性変形させておくのが好ましい。これにより、安定に先端部101が湾曲するようになり、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。
実施例28のコンタクトプローブ1000は、カンチレバーを設ける必要が無く、垂直型プローブピンで、構造が簡単明瞭であり、実施が容易である。そのため、繰り返しコンタクトに対する耐久性も高く、ユニット化の際の高集積化も可能となる。また、先端部101と検査対象物の導電面との擦れが少なくて済み、擦れ屑が発生しにくくなる。擦れ屑が発生すると、特に大電流の測定では端子接触面で擦れ屑の炭化付着が発生し、導通性が著しく劣化するため、擦れ屑の発生防止は特に大電流の測定に用いるコンタクトプローブでは重要となる。さらに、耳部102,102が外側へ膨らまないので、他のプローブピンとの接触を防ぐことが出来る。
−実施例29−
図32に示すように、実施例28のコンタクトプローブ1000を2つ並べて、2つの先端部101が検査対象物の導電面に同時に接触するようにしてもよい。
−実施例30−
図33に示すコンタクトプローブ2000は、先端部101の頂点部に接触子103を取り付けた以外は実施例28のコンタクトプローブ1000と同様の構成である。
接触子73は、例えば直径1.3mm,高さ0.5mmの円柱形の上に直径0.5mm,高さ0.5mmの円柱形を載せた2段円柱形であり、先端部101の頂点部にかしめ等により取り付けられている。
接触子73の素材は、例えば銅タングステンである。
なお、実施例28で説明したと同様に、荷重を加えて先端部101を圧縮し、曲率がやや大きくなるように塑性変形させておくのが好ましい。これにより、安定に先端部101が湾曲するようになり、検査位置におけるストロークの変動に対する圧力の変動を小さくすることが出来る。
実施例30のコンタクトプローブ2000は、カンチレバーを設ける必要が無く、垂直型プローブピンで、構造が簡単明瞭であり、実施が容易である。そのため、繰り返しコンタクトに対する耐久性も高く、ユニット化の際の高集積化も可能となる。また、接触子103と検査対象物の導電面との擦れが少なくて済み、擦れ屑が発生しにくくなる。擦れ屑が発生すると、特に大電流の測定では端子接触面で擦れ屑の炭化付着が発生し、導通性が著しく劣化するため、擦れ屑の発生防止は特に大電流の測定に用いるコンタクトプローブでは重要となる。接触子103は、その接触面を平坦にすることにより検査対象物の導電面Cと安定した接触が得られるとともに、板バネの素材よりも検査対象物の導電面Cとの接触に適した素材を選択し使用することが出来る。さらに、耳部102,102は、支持部材105のスロットの壁面で規制され、外側へは膨らまないので他のプローブピンとの接触を防ぐことができる。
−実施例31−
図34に示すように、実施例30のコンタクトプローブ2000を2つ並べて、2つの接触子103が検査対象物の導電面に同時に接触するようにしてもよい。
本発明のプローブピンおよびコンタクトプローブは、半導体チップの検査、特に電力用半導体素子など大電流を流す半導体チップの検査に利用することが出来る。また、プリント基板、MPUなどのパッケージ、パッケージ基板の検査、LCDなどのFPDのパターン検査にも利用することが出来る。
1〜9 プローブピン
1’〜9’ プローブピン
1”〜9” プローブピン
11,21,31 先端部
12,12’,12” 耳部
13,73,83,93 接触子
22,22’,22” 耳部
32,32’,32” 耳部
51 先端部
52,52’,52” 耳部
61 先端部
62,62’,62” 耳部
72,72’,72” 耳部
82,82’,82” 耳部
92,92’,92” 耳部
100 プローブピン
101 先端部
102 耳部
103 接触子
105 支持部材
1000,2000 コンタクトプローブ

Claims (5)

  1. 略円弧形状に湾曲し頂点部分を検査対象物の導電面に接触させる板バネ製の先端部と、前記先端部の両端からそれぞれ延び出し端部分が支持部材に固定される板バネ製の2つの耳部とを有し、前記支持部材に固定される端部分を除く前記耳部は直線形状であるか又は前記先端部よりも大きな曲率で湾曲しており、前記支持部材に固定される端部分を除く前記耳部の長さ又は弦長は前記先端部の矢高よりも大きく且つ3mmよりも長いことを特徴とするプローブピン。
  2. 検査対象物の導電面に接触させる接触子と、略円弧形状に湾曲し頂点部分に前記接触子が固定された板バネ製の先端部と、前記先端部の両端からそれぞれ延び出し端部分が支持部材に固定される板バネ製の2つの耳部とを有し、前記支持部材に固定される端部分を除く前記耳部は直線形状であるか又は前記先端部よりも大きな曲率で湾曲しており、前記支持部材に固定される端部分を除く前記耳部の長さ又は弦長は前記先端部の矢高よりも大きく且つ3mmよりも長いことを特徴とするプローブピン。
  3. 検査対象物の導電面に接触させる接触子と、前記接触子を挟むように各第1端部分が前記接触子を支持し前記各第1端部分からそれぞれ延び出し各第2端部分が支持部材にそれぞれ固定される板バネ製の2つの耳部とを有し、前記第1端部分および前記第2端部分を除く前記耳部は直線形状であるか又は前記先端部よりも大きな曲率で湾曲しており、前記第1端部分および前記第2端部分を除く前記耳部の長さは3mmよりも長いことを特徴とするプローブピン。
  4. 略円弧形状に湾曲し頂点部分を検査対象物の導電面に接触させる板バネ製の先端部および前記先端部の両端からそれぞれ延び出した板バネ製の2つの耳部を有するプローブピンと、前記2つの耳部を外側から挟み且つ固定する支持部材とを具備したことを特徴とするコンタクトプローブ。
  5. 検査対象物の導電面に接触させる接触子および略円弧形状に湾曲し頂点部分に前記接触子が固定された板バネ製の先端部および前記先端部の両端からそれぞれ延び出した板バネ製の2つの耳部を有するプローブピンと、前記2つの耳部を挟み且つ固定する支持部材とを具備したことを特徴とするコンタクトプローブ。
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