JP2021085406A - オイルポンプ - Google Patents

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Yoshito Uno
吉人 宇野
宏幸 柵木
Hiroyuki Sakugi
宏幸 柵木
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Abstract

【課題】オイルに含まれる気泡を効率的に除去することが可能なオイルポンプを提供すること。【解決手段】オイルポンプ1のポンプハウジング2と軸部5とに跨るように設けられ、ポンプ室34とポンプハウジング2の外部とを連通する通路6を備え、軸部5は、ポンプハウジング2に対して回転可能に取り付けられる回転軸51と、ポンプハウジング2に対して固定的に取り付けられる固定軸55とを備え、通路6は、インナーロータ3及び回転軸51に設けられてポンプ室34に接続する外側通路部61、固定軸55に設けられて少なくとも1つの外側通路部61に接続する内側通路部62及び固定軸55に設けられて内側通路部62並びに外部に接続する軸方向通路部63を有する。【選択図】図2

Description

本発明はオイルポンプに関する。
従来、ロータを備えるオイルポンプが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、インナーロータと、アウターロータと、ポンプハウジングと、回転軸と、気泡を排出するための通路とを備えるオイルポンプが開示されている。インナーロータは、複数の外歯を有している。インナーロータの歯底には、通路に気泡を導く溝部が設けられる。アウターロータは、インナーロータの外歯に係合する複数の内歯を有している。ポンプハウジングは、インナーロータおよびアウターロータを収容している。回転軸は、インナーロータと、ポンプハウジングとに挿通され、インナーロータとともに回転するようにポンプハウジングに回転自在に支持される。
気泡を排出するための通路は、内歯と外歯の間のポンプ室(溝部)とポンプハウジングの外部とを連通している。通路は、回転軸の近傍位置で、ポンプハウジングに設けられている。通路は、ポンプ室内のオイルに含まれる気泡を、ポンプハウジングの外部に排出して除去するように構成されている。なお、オイルは、気泡(空気)に比べて極めて比重が大きい。このため、オイルポンプの駆動時において、ポンプ室内では、オイルが遠心力により回転軸の半径方向外側に移動される。結果として、気泡が回転軸の半径方向内側(回転軸側)に集められる(相対的に移動される)。すなわち、気泡は、通路側に集められる。
特開2008−308991号公報
しかしながら、上記特許文献1のオイルポンプでは、オイルポンプの小型化のために回転軸及びインナーロータの径を縮小する場合には、隣り合う溝部の距離が短くなる。これにより、隣り合う溝部間のシール距離が短くなり、オイルがリークする不都合がある。その結果、オイルから分離された気泡(オイルに含まれる気泡)を効率的に除去できないという問題点がある。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、オイルに含まれる気泡を効率的に除去することが可能なオイルポンプを提供することにある。
上記の課題を解決するオイルポンプは、内部にロータ収容空間を有するポンプハウジングと、ロータ収容空間に収容されるインナーロータ及びアウターロータと、ポンプハウジング内で、インナーロータ及びアウターロータにより形成されるポンプ室と、インナーロータの内側に配置された軸部と、ポンプハウジングと軸部とに跨るように設けられ、ポンプ室とポンプハウジングの外部とを連通する通路とを備え、軸部は、ポンプハウジングに対して回転可能に取り付けられる回転軸と、ポンプハウジングに対して固定的に取り付けられる固定軸とを備え、通路は、インナーロータ及び回転軸に設けられ、ポンプ室に接続する外側通路部、固定軸に設けられ、少なくとも1つの外側通路部に接続する内側通路部及び固定軸に設けられ、内側通路部及び外部に接続する軸方向通路部を有し、内側通路部は、回転軸の軸方向において複数備え、複数の外側通路部のうちの1つを第1外側通路部と定義し、回転軸の周方向において、第1外側通路部と隣り合う2つの外側通路部を第2外側通路部及び第3外側通路部と定義し、第1外側通路部と第2外側通路部、または第1外側通路部と第3外側通路部とは、互いに異なる内側通路部に接続する。
上記構成によれば、複数の外側通路部が回転軸に垂直な同一面上に配置される場合に比べて、外側通路部間の回転軸と固定軸の接面における距離が長くなり、外側通路部間のシール距離が長くなる。これにより、外側通路部間のオイルのリークを抑制でき、オイルに含まれる気泡を効率的に除去できる。
上記の課題を解決するオイルポンプは、内部にロータ収容空間を有するポンプハウジングと、ロータ収容空間に収容されるインナーロータ及びアウターロータと、ポンプハウジング内で、インナーロータ及びアウターロータにより形成されるポンプ室と、インナーロータの内側に配置された軸部と、ポンプハウジングと軸部とに跨るように設けられ、ポンプ室とポンプハウジングの外部とを連通する通路とを備え、軸部は、ポンプハウジングに対して回転可能に取り付けられる回転軸と、ポンプハウジングに対して固定的に取り付けられる固定軸とを備え、通路は、インナーロータ及び回転軸に設けられ、ポンプ室に接続する外側通路部、固定軸に設けられ、少なくとも1つの外側通路部に接続する内側通路部及び固定軸に設けられ、内側通路部及び外部に接続する軸方向通路部を有し、内側通路部は、回転軸の軸方向において複数備え、外側通路部は、1つのポンプ室に対して2つ以上接続する。
上記構成によれば、1つのポンプ室に対する外側通路部の流路断面積の合計値を維持しつつ、外側通路部の周方向の長さを縮小できるため、外側通路部間の回転軸と固定軸の接面における距離が長くなり、外側通路部間のシール距離が長くなる。これにより、外側通路部間のオイルのリークを抑制でき、オイルに含まれる気泡をより効率的に除去できる。
外側通路部は、回転軸の軸方向の長さに比べて回転軸の周方向の長さが短いことが好ましい。
上記構成によれば、外側通路部の流路断面積を維持しつつ、外側通路部の周方向の長さを縮小できるため、外側通路部間の回転軸と固定軸の接面における距離が長くなり、外側通路部間のシール距離が長くなる。これにより、外側通路部間のオイルのリークを抑制でき、オイルに含まれる気泡をより効率的に除去できる。
上記オイルポンプにおいて、外側通路部は、ポンプ室に接続する第1接続口及び内側通路部に接続する第2接続口を有し、第1接続口は、第2接続口に比べて面積が大きいことが好ましい。
上記構成によれば、回転軸と固定軸の接面における外側通路部間のシール距離を維持しつつ、気泡を収容する外側通路部の体積を増加できる。これにより、オイルに含まれる気泡をより効率的に除去できる。
上記オイルポンプにおいて、外側通路部は、軸方向におけるインナーロータの中心又は略中心でポンプ室に接続することが好ましい。
上記構成によれば、インナーロータの軸方向の端面と外側通路部との距離が大きくなる。すなわち、肉厚が大きくなり、インナーロータの強度を向上できる。
上記オイルポンプにおいて、外側通路部は、軸方向におけるインナーロータの端面に開口する開口部を有することが好ましい。
上記構成によれば、金型等を用いてインナーロータを形成する段階で、金型に設ける凸部により外側通路部の全部を形成できる。または、外側通路部のうち、ボール盤等による加工が困難な部分を、金型に設ける凸部により形成できる。これにより、ボール盤等による加工工程を減らし、インナーロータを形成するために必要な工程を減らせる。
第1実施形態にかかるオイルポンプ1の構成の一例を示す正面図である。 第1実施形態にかかるオイルポンプ1の構成の一例を示す断面図である。 第1実施形態にかかるインナーロータ3及び回転軸51の図2におけるIII−III断面図である。 第1実施形態にかかるオイルポンプ1による気泡の排出工程(A)〜(C)について順に説明するための図である。 第2実施形態にかかるインナーロータ3及び軸部5の構成の一例を示す拡大図である。 第3実施形態にかかるインナーロータ3及び軸部5の構成の一例を示す拡大図である。 第4実施形態にかかるインナーロータ3及び軸部5の構成の一例を示す拡大図である。 第5実施形態にかかるインナーロータ3及び軸部5の構成の一例を示す拡大図である。 第6実施形態にかかるインナーロータ3及び軸部5の構成の一例を示す拡大図である。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態にかかるオイルポンプ1の構成の一例を示す正面図である。図2は第1実施形態にかかるオイルポンプ1の構成の一例を示す断面図である。図3は第1実施形態にかかるインナーロータ3及び回転軸51の図2におけるIII−III断面図である。
本実施形態にかかるオイルポンプ1は、図示しないエンジンを有する自動車に搭載され、図示しないオイルパンからオイルを汲み上げて、図示しないクランクシャフト等のエンジン各部にオイルを供給する。オイルポンプ1は、トロコイド式のポンプである。オイルポンプ1は、ポンプハウジング2、インナーロータ3、アウターロータ4、軸部5及び通路6を有する。
ポンプハウジング2は、オイルポンプ1の外郭を形成する。ポンプハウジング2は、ボデー21、カバー22、ロータ収容空間23、吸入ポート24及び吐出ポート25を有する。
以下では、軸部5の軸方向をA方向とし、A方向のうちボデー21側からカバー側を向く方向をA1方向とし、その逆方向をA2方向とする。
ボデー21及びカバー22は、互いに連結され、ポンプハウジング2の外郭を形成する。ボデー21及びカバー22は、ロータ収容空間23、吸入ポート24及び吐出ポート25を形成する。ボデー21及びカバー22は、軸部5が挿通される。
ロータ収容空間23は、インナーロータ3及びアウターロータ4を回転可能に収容する。ロータ収容空間23は、ボデー21に形成される軸方向の窪みをカバー22により塞ぐことで、形成される。ロータ収容空間23は、軸方向を厚み方向とし、アウターロータ4の外形に対応する円柱形状を有する。
吸入ポート24は、吸入ポート24の上流側に位置するオイルパン(図示せず)に接続する。吸入ポート24は、後述するポンプ室34が拡大していく部分に、ポンプ室34に連通する吸入口24aを有する。吸入口24aは、吸入ポート24内からポンプ室34にオイルを流入させる流入口として機能する。
吐出ポート25は、吐出ポート25の下流側に位置するエンジン各部(図示せず)に接続する。吐出ポート25は、ポンプ室34が縮小していく部分に、ポンプ室34に連通する吐出口25aを有している。吐出口25aは、ポンプ室34から吐出ポート25内にオイルを流出させる流出口として機能する。
インナーロータ3およびアウターロータ4は、軸部5が挿通された状態で、ポンプハウジング2内に配置される。インナーロータ3は、ポンプハウジング2内において、軸部5により回転される。アウターロータ4は、ポンプハウジング2内において、インナーロータ3を介して、軸部5により回転される。インナーロータ3が矢印R方向に回転されると、アウターロータ4は同じ方向に回転される。インナーロータ3(軸部5)は、アウターロータ4の回転中心軸線に対して偏心した回転中心軸線α回りに回転するように構成される。
図1に示すように、インナーロータ3の外歯31は、アウターロータ4の内歯41に、内側から係合するように、アウターロータ4の内側に配置される。インナーロータ3の外歯31の数は、アウターロータ4の内歯41の数よりも1枚少ない。
回転の際、インナーロータ3とアウターロータ4との距離の小さい側では、インナーロータ3の外歯31とアウターロータ4の内歯41とが噛み合い、距離の大きい側では、外歯31と内歯41とが噛み合うことなく外歯31と内歯41との間に隙間(ポンプ室34)が形成される。
インナーロータ3およびアウターロータ4は、ポンプ室34を矢印R方向へ回転移動させてポンプ室34を拡大縮小することにより、ポンプ機能を生み出す。したがって、ポンプ室34の容積が拡大することに伴い、吸入ポート24からオイルがポンプ室34に流れ込む。また、ポンプ室34の容積が縮小することに伴い、ポンプ室34からオイルが吐出ポート25に流れ出る。
インナーロータ3の複数(6つ)の歯底32には、それぞれ、気泡導入部33が設けられる。気泡導入部33は、軸部5の半径方向内側に窪む凹形状を有する。気泡導入部33は、軸部5の半径方向内側において、後述する通路6に接続する。気泡導入部33は、ポンプ室34と通路6との間に配置される。気泡導入部33は、ポンプ室34の気泡Kを溜め込み、溜め込んだ気泡Kを通路6に導入する。
軸部5は、図2に示すように、回転軸51と、固定軸55とを含んでいる。回転軸51は、ポンプハウジング2に対してボデー21側から回転可能に取り付けられる。一方、固定軸55は、ポンプハウジング2(カバー22)に対してカバー22側から固定的に取り付けられる。
回転軸51は、概して、A方向に延びる円柱形状を有する。回転軸51は、A2方向の端部にベルトBが取り付けられるベルト取付部52を有する。回転軸51は、ベルトBを介してクランクシャフトなどから回転駆動力(トルク)を受け取って回転駆動することにより、インナーロータ3を回転駆動する。なお、回転軸51は、インナーロータ3に圧入により挿通(嵌合)され、インナーロータ3と同期して回転する。
回転軸51は、ボデー21及びカバー22に挿通される。回転軸51のA1方向側の端面には、A2方向に窪む凹部53が形成される。凹部53は、A方向に直交する断面が円形状を有する。凹部53の中心軸線は、回転軸51の回転中心軸線αと略同軸上に位置している。
固定軸55は、A1方向側の一部を除き、回転軸51の内側に配置される。固定軸55には、後述する内側通路部62と、後述する軸方向通路部63とが設けられる。
固定軸55は、A方向に延びる円筒形状を有する。固定軸55は、A1方向側から凹部53内に挿入(嵌合)される。したがって、固定軸55の中心軸線は、回転軸51の回転中心軸線αと略同軸上に位置する。固定軸55は、カバー22側からインナーロータ3のA2方向側端面の近傍位置まで延設される。
通路6は、インナーロータ3と軸部5とに跨る。通路6は、内歯41と外歯31との間のポンプ室34と、ポンプハウジング2の外部とを連通する。オイルポンプ1は、通路6を介してポンプ室34内のオイルに含まれる気泡Kをポンプハウジング2の外部に排出する。通路6は、外側通路部61、内側通路部62及び軸方向通路部63を含む。
複数(6つ)の外側通路部61は、インナーロータ3及び回転軸51に設けられた貫通孔により形成され、気泡導入部33から回転軸51の凹部53まで延設される。したがって、外側通路部61は、ポンプ室34と、凹部53の内側とを連通する。外側通路部61は、インナーロータ3、回転軸51と同期して回転する。
複数の外側通路部61は、図2に示すように、軸方向に垂直な異なる2つの面にそれぞれ配置される。各面の外側通路部61は、回転軸51の周方向(回転方向)に等角度間隔で配置されている。すなわち、図3に示すように、周方向に並ぶ外側通路部61は、交互に異なる2つの面に配置される。
内側通路部62は、固定軸55に設けられた貫通孔により形成されている。したがって、内側通路部62は、インナーロータ3および軸部5が回転したとしても、回転することはない。内側通路部62は、軸方向において複数(2つ)備える。内側通路部62の外側の一端は、固定軸55の外表面に接続されている。内側通路部62の内側の他端は、固定軸55の内側で、軸方向通路部63に接続されている。
内側通路部62は、軸部5の半径方向に直線状に延びている。内側通路部62は、インナーロータ3および回転軸51が回転する中で(外側通路部61が回転する中で)、回転軸51の所定の回転位置において、外側通路部61と連通するように、A方向において外側通路部61に対応する位置(図2参照)に配置されている。
例えば、図3に示すように、一方の面に配置される外側通路部61の1つを第1外側通路部61aとすると、第1外側通路部61aと隣り合う2つの第2外側通路部61b及び第3外側通路部61cは、第1外側通路部61aと異なる面に配置される。A方向において外側通路部61の位置に対応して内側通路部62は配置されるため、第1外側通路部61aと第2外側通路部61b、及び第1外側通路部61aと第3外側通路部62cとは互いに異なる内側通路部62に接続する。
軸方向通路部63は、軸部5の固定軸55に設けられた貫通孔により形成される。軸方向通路部63は、軸部5の回転軸51の回転中心軸線αに沿って軸方向(A方向)に延びている。軸方向通路部63の中心軸線は、回転軸51の回転中心軸線αと略同軸上に位置する。
軸方向通路部63のA1方向側の一端は、ポンプハウジング2の外表面(外部)に接続される。すなわち、軸方向通路部63のA1方向側の一端は、大気に接続される。
図4は第1実施形態にかかるオイルポンプ1による気泡の排出工程(A)〜(C)について順に説明するための図である。次に、図4(A)〜(C)を参照して、オイルポンプ1の通路6を介したポンプ室34からの気泡Kの排出動作について説明する。
まず、図4(A)に示すように、吸入ポート24の吸入口24aを介してポンプ室34内にオイルが供給された状態で、吸入ポート24とポンプ室34との連通が締め切られる。この状態では、ポンプ室34は、吸入ポート24、吐出ポート25および通路6のいずれとも連通していない。
そして、ポンプ室34は、図4(A)の状態から矢印R方向に回転すると、最大の容積となり、そこから容積を縮小させながら図4(B)の状態となる。図4(B)の状態では、ポンプ室34は、通路6を介してポンプハウジング2の外側と連通している。すなわち、外側通路部61、内側通路部62及び軸方向通路部63とが連通して、通路6は、気泡Kを排出可能な状態になる。
ポンプ室34は、図4(B)の状態から矢印R方向に回転すると、図4(C)の状態となる。図4(C)の状態では、ポンプ室34と吐出ポート25とが連通しているとともに、内側通路部62と軸方向通路部63との連通が解除されている。すなわち、オイルポンプ1は、通路6を介した気泡Kのポンプ室34からの排出が完了して、気泡Kをほとんど含まないオイルを、吐出ポート25を介してエンジン各部(図示せず)に吐出することが可能な状態になる。以上で、ポンプ室34から気泡Kを排出するための一連の動作が完了する。
上記構成によれば、複数の外側通路部61が回転軸51に垂直な同一面上に配置される場合に比べて、外側通路部61間の回転軸51と固定軸55の接面における距離が長くなり、外側通路部61間のシール距離が長くなる。これにより、外側通路部61間のオイルのリークを抑制でき、オイルに含まれる気泡Kを効率的に除去できる。
(第2実施形態)
図5は第2実施形態にかかるインナーロータ3及び軸部5の構成の一例を示す拡大図である。
第2実施形態について、第1実施形態と異なる構成のみ説明する。第2実施形態は、外部通路部61が1つのポンプ室34に対して2つ以上接続する点が異なる。
本実施形態にかかる外側通路部61は、各ポンプ室34に対して2つずつ接続する。1つのポンプ室に対する2つの外側通路部61は、それぞれ異なる内側通路部62に接続する。2つの外側通路部61の流路断面積の合計値は、第1実施形態にかかる外側通路部61の流路断面積を維持している。外側通路部61の周方向の長さは、第1実施形態にかかる外側通路部61の長さより短い。
上記構成によれば、1つのポンプ室34に対する外側通路部61の流路断面積の合計値を維持しつつ、外側通路部61の周方向の長さを縮小できるため、外側通路部間61の回転軸51と固定軸55の接面における距離が長くなり、外側通路部61間のシール距離が長くなる。これにより、外側通路部61間のオイルのリークを抑制でき、オイルに含まれる気泡Kをより効率的に除去できる。
なお、第1実施形態に比べて、必ずしも流路断面積を維持しなければならない訳ではない。流路断面積が大きくなる場合には、気泡Kを収容する外側通路部61の体積を増加できる。流路断面積が小さくなる場合には、外側通路部61の周方向の長さがより短くでき、シール距離がより長くなる。
(第3実施形態)
図6は第3実施形態にかかるインナーロータ3及び軸部5の構成の一例を示す拡大図である。
第3実施形態について、第1実施形態と異なる構成のみ説明する。第3実施形態は、外部通路部61が軸方向の長さに比べて周方向の長さが短い点が異なる。
本実施形態にかかる外側通路部61は、軸方向の長さに比べて周方向の長さが短い。すなわち、外側通路部61の流路断面は長穴形状である。外側通路部61の周方向の長さは、第1実施形態にかかる外側通路部61の周方向の長さより短い。外側通路部61の軸方向の長さは、第1実施形態にかかる外側通路部61の軸方向の長さより長い。外側通路部61の流路断面積は、第1実施形態にかかる外側通路部61の流路断面積を維持している。
上記構成によれば、外側通路部61の流路断面積を維持しつつ、外側通路部61の周方向の長さを縮小できるため、外側通路部61間の回転軸51と固定軸55の接面における距離が長くなり、外側通路部61間のシール距離が長くなる。これにより、外側通路部61間のオイルのリークを抑制でき、オイルに含まれる気泡Kをより効率的に除去できる。
(第4実施形態)
図7は第4実施形態にかかるインナーロータ3及び軸部5の構成の一例を示す拡大図である。
第4実施形態について、第1実施形態と異なる構成のみ説明する。第4実施形態は、外側通路部61に設けられポンプ室34に接続する第1接続口71が外側通路部に設けられ内側通路部に接続する第2接続口72に比べて面積が大きい点が異なる。
本実施形態にかかる外側通路部61は、ポンプ室34(気泡導入部33)に接続する第1接続口71及び内側通路部に接続する第2接続口72を有する。第1接続口71は、第2接続口72に比べて面積が大きい。外側通路部61の第2接続口72は、第1実施形態にかかる第2接続口72の面積を維持している。外側通路部61の体積は、第1実施形態にかかる外側通路部61の体積より大きい。
上記構成によれば、固定軸55と回転軸51の接面における外側通路部61間のシール距離を維持しつつ、気泡Kを収容する外側通路部61の体積を増加できる。これにより、オイルに含まれる気泡Kをより効率的に除去できる。
(第5実施形態)
図8は第5実施形態にかかるインナーロータ3及び軸部5の構成の一例を示す拡大図である。
第5実施形態について、第1実施形態と異なる構成のみ説明する。第5実施形態は、外側通路部61が軸部6の軸方向におけるインナーロータ3の中心又は略中心でポンプ室34に接続する点が異なる。
本実施形態にかかる外側通路部61は、軸方向におけるインナーロータ3の中心又は略中心でポンプ室34(気泡導入部33)に接続する。略中心とは、2つの内側通路部62の間の範囲まで許容される。
上記構成によれば、インナーロータ3の軸方向の端面と外側通路部61との距離が大きくなる。すなわち、肉厚が大きくなり、インナーロータ3の強度を向上できる。
(第6実施形態)
図9は第6実施形態にかかるインナーロータ3の構成の一例を示す断面図である。
第6実施形態について、第1実施形態と異なる構成のみ説明する。第6実施形態は、外側通路部61は、軸方向におけるインナーロータ3の端面に開口する開口部81を有する点が異なる。
本実施形態にかかる外側通路部61は、軸方向におけるインナーロータ3の端面に開口する開口部81を有する。
上記構成によれば、金型等を用いてインナーロータ3を形成する段階で、金型に設ける凸部により外側通路部61の全部を形成できる。または、外側通路部61のうち、ボール盤等による加工が困難な部分を、金型に設ける凸部により形成できる。これにより、ボール盤等による加工工程を減らし、インナーロータ3を形成するために必要な工程を減らせる。
(別実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
1 オイルポンプ
2 ポンプハウジング
3 インナーロータ
4 アウターロータ
5 軸部
6 通路
21 ボデー
22 カバー
23 ロータ収容空間
24 吸入ポート
24a 吸入口
25 吐出ポート
25a 吐出口
31 外歯
32 歯底
33 気泡導入部
34 ポンプ室
41 内歯
51 回転軸
52 ベルト取付部
53 凹部
55 固定軸
61 外側通路部
62 内側通路部
63 軸方向通路部
71 第1接続口
72 第2接続口
81 開口部
α 回転中心軸線
B ベルト
K 気泡

Claims (6)

  1. 内部にロータ収容空間を有するポンプハウジングと、
    前記ロータ収容空間に収容されるインナーロータ及びアウターロータと、
    前記ポンプハウジング内で、前記インナーロータ及び前記アウターロータにより形成されるポンプ室と、
    前記インナーロータの内側に配置された軸部と、
    前記ポンプハウジングと前記軸部とに跨るように設けられ、前記ポンプ室と前記ポンプハウジングの外部とを連通する通路とを備え、
    前記軸部は、前記ポンプハウジングに対して回転可能に取り付けられる回転軸と、前記ポンプハウジングに対して固定的に取り付けられる固定軸とを備え、
    前記通路は、前記インナーロータ及び前記回転軸に設けられて前記ポンプ室の各々に接続する複数の外側通路部、前記固定軸に設けられて少なくとも1つの前記外側通路部に接続する内側通路部、及び前記固定軸に設けられて前記内側通路部並びに外部に接続する軸方向通路部を有し、
    前記内側通路部は、前記回転軸の軸方向において複数備え、
    複数の前記外側通路部のうちの1つを第1外側通路部と定義し、
    前記回転軸の周方向において、前記第1外側通路部と隣り合う2つの前記外側通路部を第2外側通路部及び第3外側通路部と定義し、
    前記第1外側通路部と前記第2外側通路部、または前記第1外側通路部と前記第3外側通路部とは、互いに異なる前記内側通路部に接続する
    オイルポンプ。
  2. 内部にロータ収容空間を有するポンプハウジングと、
    前記ロータ収容空間に収容されるインナーロータ及びアウターロータと、
    前記ポンプハウジング内で、前記インナーロータ及び前記アウターロータにより形成されるポンプ室と、
    前記インナーロータの内側に配置された軸部と、
    前記ポンプハウジングと前記軸部とに跨るように設けられ、前記ポンプ室と前記ポンプハウジングの外部とを連通する通路とを備え、
    前記軸部は、前記ポンプハウジングに対して回転可能に取り付けられる回転軸と、前記ポンプハウジングに対して固定的に取り付けられる固定軸とを備え、
    前記通路は、前記インナーロータ及び前記回転軸に設けられて前記ポンプ室に接続する外側通路部、前記固定軸に設けられて少なくとも1つの前記外側通路部に接続する内側通路部、及び前記固定軸に設けられて前記内側通路部並びに外部に接続する軸方向通路部を有し、
    前記内側通路部は、前記回転軸の軸方向において複数備え、
    前記外側通路部は、1つの前記ポンプ室に対して2つ以上接続する
    オイルポンプ。
  3. 前記外側通路部は、前記回転軸の軸方向の長さに比べて前記回転軸の周方向の長さが短い
    請求項1又は2に記載のオイルポンプ。
  4. 前記外側通路部は、前記ポンプ室に接続する第1接続口及び前記内側通路部に接続する第2接続口を有し、
    前記第1接続口は、前記第2接続口に比べて面積が大きい
    請求項1〜3いずれか1項に記載のオイルポンプ。
  5. 前記外側通路部は、前記軸方向における前記インナーロータの中心又は略中心で前記ポンプ室に接続する
    請求項1〜4いずれか1項に記載のオイルポンプ。
  6. 前記外側通路部は、前記軸方向における前記インナーロータの端面に開口する開口部を有する
    請求項1〜5いずれか1項に記載のオイルポンプ。
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