JP2021085275A - 函体推進工法における元押しジャッキ設備およびそれを用いた函体推進工法 - Google Patents

函体推進工法における元押しジャッキ設備およびそれを用いた函体推進工法 Download PDF

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【課題】短時間で順次推進を行うことが出来る函体推進工法における元押しジャッキ設備を提供する。【解決手段】コンクリート函体9を推進する発進立坑3において、コンクリート函体9の後方に元押しジャッキ10をラック架台24に収めた元押しジャッキ架台23,29を複数前後に並べて設置し、ジャッキ架台23,29相互の元押しジャッキ10を連接した。【選択図】図1

Description

本発明は、軌道下や道路下を横断してトンネルなどの地下構造物を埋設するための函体推進工法における元押しジャッキ設備およびそれを用いた函体推進工法に関するものである。
従来から、軌道下や道路下を横断してトンネルなどの地下構造物を構築する場合、先に角形鋼管等を並列したルーフ防護工を軌道下や道路下の地盤中に貫通させて埋設し、このルーフ防護工により軌道荷重や道路荷重を受け、ルーフ防護工の下面に沿って地下構造物の函体を推進埋設し、あるいはルーフ防護工を函体で押し出して置き換えながら函体を推進埋設し、走行する列車や車の流れを阻害しない非開削方式の路線下横断構造物施工法が行われている。
非開削工法による線路下横断構造物の構築方法には様々な施工法がある。その中で、エレメント推進、けん引工法とともに非開削工法の代表的な施士法の一つである函体推工法は、供用中の線路下に小土被りで施工でき、これまで多くの適用実績がある。
この施工法は、下記特許文献1にもあるが、図24に示すように線路直角方向に本設構造物のコンクリート函体9の外縁に合わせ、鉄道などの上部交通1および掘削切羽防護用の鋼製エレメントである矩形鋼管(箱形ルーフ6)を設置し、切羽掘削と共に函体推進を行って鋼製エレメントを到達側へ押し抜きながら、本設構造物の函体と置換設置する工法である。
特開昭55−19312号公報
鉄道などの上部交通1の脇に土留鋼矢板2を打設して、発進立坑3と到達立坑4を築造し、前記発進立坑3内に推進機(図示せず)を設置してこれで箱形ルーフ6を到達立坑4に向けて圧入させる。
発進立坑3内に反力壁8、コンクリート函体9による地下構造物をセットし、反力壁8とコンクリート函体9との間には元押しジャッキ10を設け、コンクリート函体9の先端に刃口11を設ける。
刃口11内を掘削し、小ジャッキ(図示せず)を伸長してコンクリート函体9を反力として箱形ルーフ6を1本ずつ順次推し進め、一通り箱形ルーフ6が前進したならば、小ジャッキを縮め、今度は元押しジャッキ10を伸長してコンクリート函体9を掘進させる。
図中16は元押しジャッキ10とコンクリート函体9との間に介在させるストラット、21はスペーサーを示す。
このようにして、箱形ルーフ6の前進とコンクリート函体9の前進とを交互に繰り返しながら、到達立坑4に出た箱形ルーフ6を順次撤去する。
そして、コンクリート函体9の先端が到達立坑4に達したならば、刃口11などを撤去し適宜裏込めグラウトを行って施工を完了する。
前記非開削工法による軌道下横断トンネル施工の場合、列車の間合いまたは線路閉鎖時間内での函体推進を行うため、作業時間が短く日進量が制限されてしまう。
そして、函体推進工法では、元押しジャッキ10による推進後、反力材(スペーサー21、ストラット16)を設置する必要があり、設置に多くの時間を必要とする。このため連続的に函体の推進を行うことが出来ない。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、短時間で順次推進を行うことが出来る函体推進工法における元押しジャッキ設備およびそれを用いた函体推進工法を提供することにある。
前記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、コンクリート函体を推進する発進立坑において、コンクリート函体の後方に元押しジャッキをラック架台に収めた元押しジャッキ架台を複数前後に並べて設置し、ジャッキ架台相互の元押しジャッキを連接したことを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、元押しジャッキ架台を追加設置し、各元押しジャッキを連接することで、倍のストロークを得て、順次推進を行うことが出来るため、反力材(スペーサー、ストラット)の数を減らして短時間で連続的な函体推進が可能となる。
元押しジャッキ架台を追加設置し、順次推進を行うことが出来るため、短時間で連続的な函体推進が可能となる。
請求項2記載の本発明は元押しジャッキ架台は発進立坑内に吊下し可能であることを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、元押しジャッキ架台は発進立坑内に吊下することで位置決めが容易となり、ラック自体を適正位置に置くことで、元押しジャッキを相互の連接も簡易、迅速に行うことができる。
請求項3記載の本発明は前後に並べて設置する元押しジャッキ架台のうち、コンクリート函体側の元押しジャッキ架台は下部にチルタンクを設けて前後移動式としたことを要旨とするものである。
請求項3記載の本発明によれば、前後に並べて設置する元押しジャッキ架台のうち、コンクリート函体側の元押しジャッキ架台は下部にチルタンクを設けて前後移動式としたので、ジャッキ移動時の抵抗を低減させることができる。
請求項4記載の本発明は元押しジャッキ間には支圧板を配置することを要旨とするものである。
請求項4記載の本発明によれば、支圧板によりジャッキ架台の軸ずれによるジャッキシリンダーの座屈の懸念を払拭することができる。
請求項5記載の本発明はジャッキ架台の両脇にチルタンクによるガイド鋼材を設置することを要旨とするものである。
請求項5記載の本発明によれば、チルタンクによるガイド鋼材を移動式ジャッキ架台の両脇に設置することでジャッキ架台の軸ずれによる影響を低減することができる。
請求項6記載の本発明は、コンクリート函体を推進する発進立坑において、コンクリート函体の後方に元押しジャッキをラック架台に収めた元押しジャッキ架台を複数前後に並べて設置し、ジャッキ架台相互の元押しジャッキを連接した函体推進工法における元押しジャッキ設備を使用し、コンクリート函体から見て後方の元押しジャッキ架台の元押しジャッキで、前方の元押しジャッキ架台およびコンクリート函体を推進させ、次いで、前方の元押しジャッキ架台の元押しジャッキで、後方の元押しジャッキ架台を反力体としてコンクリート函体を推進させることを要旨とするものである。
請求項6記載の本発明によれば、推進方向に2連に繋げたダブルジャッキによって、1日当たりの推進量を倍にし、函体推進の生産性を向上させることができる。
以上述べたように本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備は、短時間で順次推進を行うことが出来るものである。
本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備の1実施形態を示す平面図である。 本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備の1実施形態を示す正面図である。 本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備の1実施形態を示す側面図である。 ジャッキの設置を示す正面図である。 本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法の第1〜第4工程の説明図である。 本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法の第5〜第8工程の説明図である。 本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法の第9〜第12工程の説明図である。 本発明の本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法の第13〜第16工程の説明図である。 本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法の第17〜第20工程の説明図である。 本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法の第21〜第24工程の説明図である。 本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法の第25〜第28工程の説明図である。 本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法の第29〜第32工程の説明図である。 本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法の第33〜第36工程の説明図である。 本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法と従来例との比較を示す説明図である。 チルタンクによるガイド鋼材の設置を示す正面図である。 チルタンクによるガイド鋼材の設置を示す平面図である。 地下構造物の施工法として(Simple and Face-Less Method of Construction of Tunnel)SFT工法の第1工程の縦断側面図である。 SFT工法の第2工程の縦断側面図である。 SFT工法の第3工程の縦断側面図である。 SFT工法の第4工程の縦断側面図である。 SFT工法の第5工程の縦断側面図である。 箱形ルーフの正面図である。 箱形ルーフの配置状態を示す正面図である。 推進工法の概要を示す斜視図である。
以下、図面について本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備の1実施形態を示す平面図、図2は同上正面図、図3は同上側面図で、図中3は土留鋼矢板2を打設して形成した発進立坑である。
コンクリート函体を推進する発進立坑3の最奥部には鉄筋コンクリート製の反力壁8が設けられ、その前には鋼材で組まれた井桁枠22が設置される。
本発明は、元押しジャッキ架台23、29を複数前後に並べて設置した。
該元押しジャッキ架台23、29は元押しジャッキ10をH形鋼材等で組んだラック架台24に前後方向に向け水平に収めたもので、図4に示すように元押しジャッキ10のシリンダー部を溶接でラック架台24に固定する。なお、溶接しない場合は、ホルダーを設けたり、バンド止めで固定してもよい。
これら元押しジャッキ架台23、29は地上で枠組んで、元押しジャッキ10を取付けてから、ラック架台24毎クレーン等で発進立坑3内に吊下し可能なものとする。
発進立坑3の奥側(コンクリート函体9の推進側と反対側)に設置する元押しジャッキ架台23はラック架台24と井桁枠22とを繋ぎ材25で連結するなどして固定的に設ける。
一方、その前側(コンクリート函体9側)に設置する元押しジャッキ架台29は下部にチルタンク30を設けて前後移動式とした。また、これに対応して発進立坑3の底部には基礎コンクリート中にH型鋼材をそのフランジ面を顕出させて埋設してなるレール31を敷設した。
発進立坑3に前後に並べて設置した前記元押しジャッキ架台23、29は、ジャッキ架台23、29相互の元押しジャッキ10は中心を同一にして並ぶようにして相互に連接し、元押しジャッキ10の推進は相互に作用できるようにする。
なお、図示は省略するが、元押しジャッキ10間には支圧板を配置する。
この支圧板は厚みのある鋼製の矩形板であり、例えば元押しジャッキ10のジャッキシリンダーの端に取り付けた。
かかる支圧板を設けることでジャッキ架台の軸ずれによるジャッキシリンダーの座屈の懸念を払拭することができる。
なお、前側に設置する元押しジャッキ架台29が位置する側方には発進立坑3の壁から突き出るガイド枠壁26を形成し、元押しジャッキ設備29はこの左右のガイド枠壁26内に収め、大きく傾くことの無い様にした。
このガイド枠壁26は図15、図16に示すようにチルタンクによるガイド鋼材32として構成することができる。ガイド鋼材はH330鋼を枠組組んだものでありチルタンク(ローラー)は横向きの鋼材のフランジ面に外側に向けて配置される。
かからチルタンクによるガイド鋼材32を移動式ジャッキ架台29の両脇に設置することでジャッキ架台29の軸ずれによる影響を低減することができる。
本発明工法は、コンクリート函体を推進する発進立坑において、コンクリート函体の後方に元押しジャッキをラック架台に収めた元押しジャッキ架台を複数前後に並べて設置し、ジャッキ架台相互の元押しジャッキを連接した函体推進工法における元押しジャッキ設備を使用し、コンクリート函体から見て後方の元押しジャッキ架台の元押しジャッキで、前方の元押しジャッキ架台およびコンクリート函体を推進させ、次いで、前方の元押しジャッキ架台の元押しジャッキで、後方の元押しジャッキ架台を反力体としてコンクリート函体を推進させるものである。
次に、このような元押しジャッキ架台23、29を用いる函体推進工法の一つとしてSFT工法を説明する。
この工法(Simple and Face-Less Method of Construction of Tunnel)は、「シンプルで切羽の無いトンネルの構築工法」の略称としてSFT工法と名付けられた。
図17〜図21の工程図に基づいて説明すると、第1工程として図17に示すように鉄道などの上部交通(図示は省略した)の脇に土留鋼矢板2を打設して、発進立坑3と到達立坑4を築造し、前記発進立坑3内に推進機5を設置してこれでルーフ用筒体である箱形ルーフ6を到達立坑4に向けて圧入させる。箱形ルーフ6の上面にはフリクションカッタープレート7を取り付けて、箱形ルーフ6とともに押出す。
この場合、箱形ルーフ6は図23に示すように推進させようとするコンクリート函体9の外形に対応するように四角形状に配置し、箱形ルーフ6で囲まれた切羽部には土留部材19を配設する。
図22は箱形ルーフ6の正面図で、略正方形断面の箱形筒体であり、側面に鉤状のもしくは平板状の継手6a,6bを長手方向に連続して形成し、また、上面に平板からなるフリクションカッタープレート7を取り付けている。箱形ルーフ6は長さ方向に順次接続して必要長を埋設することができ、さらに継手6a,6bを介して縦横方向に連続しながら並列させる。
図中17は腹起こし材、発進立坑3側の土留鋼矢板2と到達立坑4側の土留鋼矢板2を結合するタイロット材18で固定する。20は発進台を示す。
図18に示すように、発進立坑3と到達立坑4間に箱形ルーフ6を貫通させて図23に示すように推進させようとするコンクリート函体9の外形に対応するように四角形状に配置し、箱形ルーフ6で囲まれた切羽部には土留部材19を配設する。
次に第3工程の図19に示すようにコンクリート函体9を発進立坑3に設置し、コンクリート函体9の後方の反力壁8との間に推進設備として元押しジャッキ10、ストラット16を配設する。
そして、止め部材14でフリクションカッタープレート7を発進立坑3側に固定する。このフリクションカッタープレート7により箱形ルーフ6およびコンクリート函体9と周辺土砂との縁切りを行う。
次に先行して押出した箱形ルーフ6の後端にコンクリート函体9の先端を接合し、または当接させて、第4工程として図20に示すように元押しジャッキ10を伸長してコンクリート函体9を前方に押出す。
コンクリート函体9の押出しと同時に箱形ルーフ6も押出し、さらに切羽部の掘削は行わず、箱形ルーフ6を押出すときに同時に箱形ルーフ6で囲まれた部分に配設した土留部材19を押出すことによりその前方の土砂も同時に押出す。この場合、前記のようにフリクションカッタープレート7により箱形ルーフ6およびコンクリート函体9と周辺土砂との縁切りがなされているから、箱形ルーフ6およびコンクリート函体9はスムーズに推進する。
このようにして第4工程として図20に示すように箱形ルーフ6とこの箱形ルーフ6に囲まれて同時に押出された土砂が到達立坑4に到達したならば、到達立坑4で箱形ルーフ6を撤去すると同時に、土砂を掘削して排土する。
そして、さらにコンクリート函体9の先端が到達立坑4に達するまで推進してコンクリート函体9の全長の推進が完了する。
次に前記SFT工法などの推進工法における本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法の施工ステップについて説明する。
図5は第1〜第4工程を示すもので、第1工程として前記図17に示すようにコンクリート函体9を発進立坑3に築造した状態から、第2工程として井桁枠22を反力壁8の前に設置し、第3工程として第1段目の元押しジャッキ架台23をその前に据付け、第4工程としてこの元押しジャッキ架台23の元押しジャッキ10を用いてコンクリート函体9を空押しする。
図6は第5〜第8工程を示すもので、第5工程として元押しジャッキ架台23の元押しジャッキ10を後退させ、コンクリート函体9の後ろにスペーサー21を介在させ、箱形ルーフ6の後ろに押角27を設置し、箱形ルーフ6とコンクリート函体9を押角27を介在させて接合させる。
第6工程としてコンクリート函体9の上にフリクションカッタープレート7を敷設し、フリクションカッタープレート制御装置28をフリクションカッタープレート7に取り付ける。第7工程としてフリクションカッタープレート7のフリクションカッタープレート制御装置28を作動させ、第8工程としてコンクリート函体9を推進させる。このフリクションカッタープレート制御装置28はフリクションカッタープレート7を引き戻すものである。
図7は第9〜第12工程を示すもので、第9工程としてスペーサー21(3基のうち2基)を撤去し、その空いた後に下側にチルタンク30を取り付けた第2段目の元押しジャッキ架台29を吊り下ろし設置する。この第2段目の元押しジャッキ架台29はレール31に沿って移動可能である。
第10工程として第1段目の元押しジャッキ架台23の元押しジャッキ10により第2段目の元押しジャッキ架台29とコンクリート函体9および箱形ルーフ6を推進させ、同時に箱形ルーフ6で囲まれた土砂も押出す。
第11工程として第1段目の元押しジャッキ架台23の元押しジャッキ10はそのまま伸長させた状態で、第2段目の元押しジャッキ架台29の元押しジャッキ10でコンクリート函体9および箱形ルーフ6をさらに推進させ、第12工程では残っていたスペーサー21を吊り上げ撤去し、第2段目の元押しジャッキ架台29を後退させる。
図8は第13〜第16工程を示すもので、第13工程として第1段目の元押しジャッキ架台23を後退させ、第2段目の元押しジャッキ架台29をレバーブロック(登録商標)で第1段目の元押しジャッキ設備23側に移動する。
第14工程としてストラット16を組み立て、第15工程として第1段目の元押しジャッキ架台23の元押しジャッキ10により第2段目の元押しジャッキ架台29とコンクリート函体9および箱形ルーフ6を推進させ、さらに 第16工程として第2段目の元押しジャッキ架台29の元押しジャッキ10でさらに推進させる。
図9は第17〜第20工程を示すもので、第17工程としてストラット16の2基目を組立て、第18工程として第1段目の元押しジャッキ架台23の元押しジャッキ10によりコンクリート函体9および箱形ルーフ6を推進させ、さらに第19工程として第2段目の元押しジャッキ設備23でさらに推進させる。第20工程としてストラット16の3基目を組立てる。
図10は第21〜第24工程を示すもので、第21工程として第1段目の元押しジャッキ架台23の元押しジャッキ10により第2段目の元押しジャッキ架台29ともどもコンクリート函体9および箱形ルーフ6を推進させ、第22工程として第2段目の元押しジャッキ架台29の元押しジャッキ10によりコンクリート函体9および箱形ルーフ6を推進させ、第21工程としてストラット16の上部に足場・安全手摺(図示せず)を設置し、第23工程として第2段目の元押しジャッキ架台29の元押しジャッキ10でさらに推進させる。第24工程としてストラット16の4基目を設置する。
図11は第25〜第28工程を示すもので、第25工程として第1段目の元押しジャッキ架台23の元押しジャッキ10により第2段目の元押しジャッキ架台29ともどもコンクリート函体9および箱形ルーフ6を推進させ、第26工程として第2段目の元押しジャッキ架台29の元押しジャッキ10によりコンクリート函体9および箱形ルーフ6を推進させる。第27工程としてストラット16の5基目を設置する。第28工程として第1段目の元押しジャッキ架台23の元押しジャッキ10により第2段目の元押しジャッキ架台29ともどもコンクリート函体9および箱形ルーフ6を推進させる。
図12は第29〜第32工程を示すもので、第29工程として第2段目の元押しジャッキ架台29の元押しジャッキ10によりコンクリート函体9および箱形ルーフ6を推進させ、第30工程としてストラット16の6基目を設置する。第31工程として第1段目の元押しジャッキ架台23により第2段目の元押しジャッキ架台29ともどもコンクリート函体9および箱形ルーフ6を推進させ、第32工程として第2段目の元押しジャッキ架台29によりコンクリート函体9および箱形ルーフ6を推進させる。
図13は第33〜第36工程を示すもので、第33工程として第2段目の元押しジャッキ架台23の元押しジャッキ10を後退させ、スペーサー21を1基投入し、コンクリート函体9および箱形ルーフ6を推進させる。第34工程として第1段目の元押しジャッキ架台23の元押しジャッキ10を後退させ、第2段目の元押しジャッキ架台29も後退させ、押角27やストラット16の4基を発進立坑3の上方に楊重して撤去する。
第35工程として、フリクションカッタープレート制御装置28を撤去し、フリクションカッタープレートを切断し、第36工程として、箱形ルーフ6内の土砂を掘削排除し、箱形ルーフ6を撤去する。
図14は本発明の函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法と従来例との比較を示す説明図で、左に従来工法、右に本発明工法(ダブルジャッキ)を示す。
従来工法では、1回の推進長は940mmで、ストラット16も940mmであるが、本発明工法では1回の推進長は第1段目の元押しジャッキ架台23の元押しジャッキ10の推進長890mmと第2段目の元押しジャッキ架台29の元押しジャッキ10の推進長1150mmとを合わせた2040mmが得られる。
以上の実施形態は函体推進工法の一つとしてSFT工法について説明したが、
他の函体推進工法でも同様に適用できるものである。
1 上部交通 2 土留鋼矢板
3 発進立坑 4 到達立坑
5 推進機 6 箱形ルーフ
6a、6b 鉤状の継手 7 フリクションカッタープレート
8 反力壁 9 コンクリート函体
10 元押しジャッキ 11 刃口
14 止め部材 16 ストラット
17 腹起こし材 18 タイロット材
19 土留部材 20 発進台
21 スペーサー 22 井桁枠
23 元押しジャッキ架台 24 ラック架台
25 繋ぎ材 26 ガイド枠壁
27 押角
28 フリクションカッタープレート制御装置
29 元押しジャッキ架台 30 チルタンク
31 レール
32 チルタンクによるガイド鋼材

Claims (6)

  1. コンクリート函体を推進する発進立坑において、コンクリート函体の後方に元押しジャッキをラック架台に収めた元押しジャッキ架台を複数前後に並べて設置し、ジャッキ架台相互の元押しジャッキを連接したことを特徴とする函体推進工法における元押しジャッキ設備。
  2. 元押しジャッキ架台は発進立坑内に吊下し可能である請求項1記載の函体推進工法における元押しジャッキ設備。
  3. 前後に並べて設置する元押しジャッキ架台のうち、コンクリート函体側の元押しジャッキ架台は下部にチルタンクを設けて前後移動式とした請求項1または請求項2記載の函体推進工法における元押しジャッキ設備。
  4. 元押しジャッキ間には支圧板を配置する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の元押しジャッキ設備。
  5. ジャッキ架台の両脇にチルタンクによるガイド鋼材を設置する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の元押しジャッキ設備。
  6. コンクリート函体を推進する発進立坑において、コンクリート函体の後方に元押しジャッキをラック架台に収めた元押しジャッキ架台を複数前後に並べて設置し、ジャッキ架台相互の元押しジャッキを連接した函体推進工法における元押しジャッキ設備を使用し、コンクリート函体から見て後方の元押しジャッキ架台の元押しジャッキで、前方の元押しジャッキ架台およびコンクリート函体を推進させ、次いで、前方の元押しジャッキ架台の元押しジャッキで、後方の元押しジャッキ架台を反力体としてコンクリート函体を推進させることを特徴とした函体推進工法における元押しジャッキ設備を用いた函体推進工法。
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