JP2021085198A - 堰堤に捕捉体を取り付ける施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の堰堤に捕捉体を精度よくかつ簡単に構築することができる技術を提供する。【解決手段】水通し部を有する不透過型の堰堤1に、河川の上流側に面する堰堤1の上流壁面21に対して所定の間隔をあけかつ堰堤1の幅方向に所定の間隔をあけて上流壁面21に一端が固定される複数の柱部材31と、複数の柱部材31のうち幅方向の両端に設けられた柱部材31bの他端側で連結されて上流壁面21に向かって延びる端梁部材33と、を有する捕捉体3を施工する施工方法は、柱部材31の一端が固定される第1固定部213を上流壁面21に形成する第1形成工程と、第1固定部213に柱部材31を固定する第1固定工程と、端梁部材33の一端が固定される第2固定部225を上流壁面に形成する第2形成工程と、第2固定部に端梁部材33の一端を固定する第2固定工程と、を含むことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、堰堤に捕捉体を取り付ける施工方法に関し、特に水通し部を有する不透過型の堰堤に捕捉体を取り付ける施工方法に関する。
山間部等の河川においては、台風や大雨による土砂災害を防止するため、堰堤が設置される(例えば、特許文献1参照)。堰堤は、水を通過させつつも土石流に含まれる岩石や流木が通過することを抑えるものであり、その壁部にて土石流の勢いを弱めると共に、岩石や流木を堰き止める働きをしている。近年では、水の通過を遮ることなく、岩石や流木だけを捕捉するため、堰堤の一部にスリットを形成し、このスリットに鋼管等で柵状に構築された捕捉体を設けた、いわゆる透過型堰堤が構築されている(例えば、特許文献2参照)。
近年、土砂災害による被害を抑えるため、捕捉体が設けられていない既存の不透過型の堰堤についても水通し部に捕捉体を新たに設置する試みがなされている。図18に示すように、既存の不透過型の堰堤100に対して捕捉体103を設けるには、水通し部104を確保するため、水通し部104を切り欠く又は捕捉体103の周囲の袖部105を嵩上げする必要がある。例えば、捕捉体103の周囲を嵩上げすることにより、図19に示すように、捕捉体103で流木等106を捕捉しつつ、その上方に形成された空間を水通し部107として用いることができる。
また、図20に示すように、敷幅(河川の流れ方向に沿った幅)が短い既設の堰堤110に捕捉体111を設ける場合には、堰堤110の水通し部112における上流側に腹付部113を設け、水通し部112の底部及び腹付部113を利用して捕捉体111を設ける。
特公平2−55566号公報 特開2015−63840号公報
しかし、堰堤を切り欠いて水通し部を改築する場合、改築費用及び改築時間がかかる。また、堰堤を嵩上げする場合、その壁部に作用する土石流の外力も大きくなるため、堰堤の強度が不足し、強度不足を解消するための工事にコストや時間がかかってしまう。
既設の不透過型の堰堤に流木捕捉機能を追加すべく、既存の堰堤の上流側の壁面に捕捉体を設けることが試みられている。しかしながら、既存の堰堤においては、既に堰堤自体が経年劣化等により変形していたり、土石流等により一部壁面が欠損していたりすることがあり、捕捉体を後付けすることが困難な場合がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、既存の堰堤に捕捉体を精度よくかつ簡単に構築することができる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、水通し部を有する不透過型の堰堤に、河川の上流側に面する前記堰堤の上流壁面に対して所定の間隔をあけかつ前記堰堤の幅方向に所定の間隔をあけて前記上流壁面に一端が固定される複数の柱部材と、前記複数の柱部材のうち前記幅方向の両端に設けられた柱部材の他端側で該柱部材に連結されて前記上流壁面に向かって延びる端梁部材と、を有する捕捉体を施工する施工方法であって、前記柱部材の一端が固定される第1固定部を前記上流壁面に形成する第1形成工程と、前記第1固定部に前記柱部材を固定する第1固定工程と、前記端梁部材の一端が固定される第2固定部を前記上流壁面に形成する第2形成工程と、前記第2固定部に前記端梁部材の一端を固定する第2固定工程と、を含むことを特徴とする。
また、前記柱部材は、前記上流壁面に一端が固定されていて該上流壁面に対して前記上流側に傾斜して固定される脚部材と、前記脚部材の他端に連結されて前記上流壁面に対向して延びる立設部材とを有し、前記第1固定工程において、前記脚部材を前記第1固定部に固定し、前記幅方向において両端を除く前記脚部材に前記立設部材を連結し、前記第2形成工程前に、前記端梁部材が取り付けられる位置における前記上流壁面と、前記幅方向の両端における端脚部材との間隔L1を測定し、該間隔L1、前記河川の流れ方向における前記端脚部材に連結される端立設部材の寸法L2及び前記端梁部材の寸法L3とに基づいて、前記端梁部材と前記上流壁面との間の間隔L4を算出する算出工程を含んでいてもよい。
また、前記第2形成工程において、前記端梁部材を取り付ける前記上流壁面の位置に、前記上流壁面から突出するように複数のアンカーボルトを設け、前記上流壁面から前記間隔L4をあけて前記端梁部材を固定する固定板を前記複数のアンカーボルトに位置固定自在に設ける工程を含んでいてもよい。
また、前記第1固定工程において前記脚部材を前記第1固定部に固定し、前記第2固定工程において前記端梁部材を前記固定板に取り付けた後に、前記立設部材を前記脚部材及び前記端梁部材と連結してもよい。
また、前記第2形成工程において、前記上流壁面と前記固定板との間にコンクリートを打設してもよい。
前記柱部材は、前記上流壁面に一端が固定されていて該上流壁面に対して前記上流側に傾斜して固定される脚部材と、前記脚部材の他端に連結されて前記上流壁面に対向して延びる立設部材とを有し、前記第1固定工程において、前記脚部材を前記第1固定部に固定し、前記脚部材に前記立設部材を連結し、前記第1固定工程後であって前記第2形成工程前に、前記立設部材に前記端梁部材の他端を連結し、前記上流壁面と該上流壁面側の前記端梁部材の一端との間の間隔L4を計測する計測工程を含み、前記第2形成工程において、コンクリートを前記上流壁面に打設して前記間隔L4に相当する肉厚の前記第2固定部を形成してもよい。
また、前記第1固定工程において、前記第1固定部に複数のアンカーボルトを設け、前記アンカーボルトを前記柱部材の一端に設けられたベースプレートに形成された孔に挿通して、前記第1固定部に前記柱部材を取り付ける前に、前記ベースプレートを下側から支持するストッパ機構を前記第1固定部に設けてもよい。
また、隣り合う前記柱部材を長さ調整自在な連結材を介して互いに連結してもよい。
本発明によれば、既存の堰堤に捕捉体を精度よくかつ簡単に構築することができる。
堰堤を上流側から見た正面図である。 堰堤を上流側から見た斜視図である。 図3(a)は堰堤の中間位置における断面図であり、図3(b)は堰堤の端部位置における断面図である。 図2における第2固定部を部分的に拡大して示す図である。 図5(a)は、脚部材の側面図であり、図5(b)は、第1脚部の一端を拡大して示す部分拡大図であり、図5(c)は、第1脚部の他端の平面図である。 図6(a)は、中央柱部材の中央脚部材を上流側から見た正面図であり、図6(b)は、端柱部材の第1脚部を上流側から見た正面図である。 図7(a)は、中央立設部材を上流側から見た正面図であり、図7(b)は、中央立設部材の一端の平面図である。 図8(a)は、端立設部材を上流側から見た正面図であり、図8(b)は、端立設部材を側方から見た側面図である。 図9は、端梁部材の構成を説明するための図である。 捕捉体を施工する第1の施工方法の一工程を示す図である。 捕捉体を施工する第1の施工方法の一工程を示す図である。 ストッパ機構の構成を説明するための図である。 捕捉体を施工する第1の施工方法の一工程を示す図である。 捕捉体を施工する第1の施工方法の一工程を示す図である。 捕捉体を施工する第1の施工方法の一工程を示す図である。 捕捉体を施工する第1の施工方法の一工程を示す図である。 捕捉体を施工する第2の施工方法の工程を示す図である。 従来技術において、(a)は捕捉体を設けるために堰堤を嵩上げする方法を説明する堰堤の正面図であり、(b)はその堰堤の側面図である。 従来技術において、(a)は図18の堰堤において流木を捕捉して水を通過させる状態を説明する堰堤の正面図であり、(b)はその堰堤の側面図である。 従来技術において、堰堤に捕捉体を設けるための腹付部を設けた状態を説明する堰堤の側面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<堰堤の構成>
図1は、堰堤1を上流側から見た正面図である。図2は、堰堤1を上流側から見た斜視図である。図3(a)は堰堤1の中間位置における断面図であり、図3(b)は堰堤1の端部位置における断面図である。説明の便宜上、河川の幅方向を「W」、河川の流れ方向を「L」とする。堰堤1は、本体2と、捕捉体3とを備えている。堰堤1は、河川に設置された既存の不透過型の堰堤の本体2に捕捉体3を新たに設置して流木や岩石等(物体)の捕捉機能を高めたものである。
(本体)
本体2は、その底部が地盤に埋設されており、河川を横切るように河川の幅方向Wに沿って延在するように構築されている。本体2は、例えば、コンクリート又はソイルセメントによって構築されている。なお、本体2において、河川の上流側又は下流側に面する壁面を、複数の鋼製セグメントを連結することにより形成された鋼板壁とし、その内部にコンクリートやソイルセメントを充填してもよい。本体2は、土台部21と、一対の袖部22と、水通し部23と、を有する。
土台部21は、本体2において河川の底側に設けられている。土台部21は、河川の両岸に接続している。土台部21は、側面視において略台形状に形成されている。
土台部21は、上流壁面211と、下流壁面212と、第1固定部213と、を有する。上流壁面211は、河川の上流側に面する。上流壁面211は、河川の底側から袖部22に向かって上方に向かうに連れて下流壁面212の側に傾斜している。なお、上流壁面211は、河川の底側から袖部22に向かって鉛直方向に延びていてもよい。下流壁面212は、河川の下流側に面する。下流壁面212は、河川の底側から袖部22に向かって上方に向かうに連れて上流壁面211の側に傾斜している。
第1固定部213は、コンクリートにより形成されている。第1固定部213は、上流壁面211に設けられている。第1固定部213は、平面視矩形状に形成されている。第1固定部213は、河川の幅に沿った方向に延びている。第1固定部213は、上流壁面211から上流側に向かって突き出ており、第1固定部213の上流側を向く面は、不陸がない平らな平坦面213aとして形成されている。平坦面213aは、上流壁面211と平行である。仮に、欠損による不陸が上流壁面211にある場合には、不陸がない平坦な面を想定する。
各袖部22は、土台部21の上に設けられている。袖部22は、河川の幅方向において互いに間隔をあけて河川の両岸に接続して設けられている。袖部22は、天端面221と、上流壁面222と、下流壁面223と、側壁面224と、第2固定部225と、を有する。天端面221は、堰堤1の上方に面している。
上流壁面222は、上流側に面している。上流壁面222は、土台部21の上流壁面211に連続していて、上流壁面211から鉛直方向において上方に延びている。下流壁面223は、下流側に面している。下流壁面223は、土台部21の下流壁面212に連続していて、下流壁面212から鉛直方向において上方に延びている。なお、下流壁面223は、上方に向かうに連れて上流壁面222の側に傾斜していてもよい。
側壁面224は、上流壁面222と下流壁面223との間を河川の流れ方向Lに沿って延びている。側壁面224は、天端面221から本体2に向かって、対向する他方の袖部22における側壁面224に向かって傾斜している。
第2固定部225は、各袖部22の上流壁面222に設けられている。図4は、図2における第2固定部225を拡大して示す図である。第2固定部225は、上流壁面222から上流側に向かって突き出ており、平面視方形状に形成されている。第2固定部225は、コンクリート部225aと、鋼製の固定板225bと、を有する。コンクリート部225aの上流側を向く面に固定板225bが設けられている。固定板225bは、不陸がない平らな平坦面を形成する。固定板225bの平坦面は、上流壁面222と略平行である。仮に、欠損による不陸が上流壁面222にある場合には、不陸がない平坦な面を想定する。
水通し部23は、本体2における河川の幅方向に沿った中央近傍に設けられている。具体的には、水通し部23は、堰堤1が構築される河川の両岸から河川中央に延在する袖部22における側壁面224の間に凹んで形成されている。水通し部23は、上流から流れてくる流水を本体2の中央近傍に集約して下流に流すために形成されている。
(捕捉体)
捕捉体3は、河川の上流から流れてくる物体を捕捉して流水を通す構造体である。捕捉体3は、本体2の土台部21及び袖部22に上流側で設けられている。捕捉体3は、本体2の延在方向、すなわち、河川の幅方向Wに沿って設けられている。捕捉体3は、幅方向Wの長さが水通し部23の幅よりも長くなるように構築されている。捕捉体3の幅方向における両端部に設けられた柱部材31は、少なくとも本体2の袖部22と対向する位置に配置されている。
捕捉体3は、少なくとも一部が本体2の水通し部23の底面よりも上方に位置するように本体2に設けられている。捕捉体3は、複数の柱部材31と、連結梁32と、端梁部材33と、を有する。
柱部材31は、幅方向Wに沿って互いに所定の間隔をおいて設けられていて、かつ流れ方向Lにおいて本体2に対して所定の間隔をあけて設けられている。隣接する柱部材31の間隔は、河川を流れてくると想定される最大の流木の長さの半分の長さ、又は、河川を流れてくると想定される最大の礫径に相当する長さであることが好ましい。柱部材31は、脚部材310と、立設部材313と、を有する。
図5(a)は、脚部材310の側面図であり、図5(b)は、第1脚部311の一端を拡大して示す部分拡大図であり、図5(c)は、第1脚部311の他端の平面図である。脚部材310は、互いに一体に製造されている第1脚部311と第2脚部312とを有する。
なお、説明の便宜上、柱部材31のうち河川の幅方向Wにおいて中央の柱部材31を中央柱部材31a、両端の柱部材31を端柱部材31bともいう。また、脚部材310のうち河川の幅方向Wにおいて中央の脚部材310を中央脚部材310a、両端の脚部材310を端脚部材310bともいう。さらに、立設部材313のうち河川の幅方向Wにおいて中央の立設部材313を中央立設部材313a、両端の立設部材313を端立設部材313bともいう。
第1脚部311は、一端において本体2の第1固定部213に固定されている。第1脚部311は、第1固定部213から上流側に向かって斜め上方に延びている。第1脚部311は、他端において立設部材313に連結されている。第1脚部311は、堰堤1の高さ方向において袖部22の上流壁面222又は水通し部23に少なくとも対向する位置にまで延在している。
第1脚部311の一端にはベースプレート311aが設けられている。ベースプレート311aは、鋼材により形成されており、平面視円形である。ベースプレート311aの外周部は、第1脚部311の管状部分から外側に円環状に張り出している。ベースプレート311aには周方向に所定の間隔で4個の孔311bが設けられている。各孔311bにアンカーボルトB1(図3(b)参照)が挿通されている。アンカーボルトB1及びナットによって第1脚部311は第1固定部213に固定されている。
第1脚部311は、他端に、第1脚部311の延在方向Xに対して鈍角θをなして延在方向Yが変向している変向部311cを有する。変向部311cは、鉛直方向に延びている。変向部311cの先端にはフランジ311dが設けられている。フランジ311dは、変向部311cの管状部分から外側に円環状に張り出している。フランジ311dには周方向に所定の間隔で8個の孔311eが等間隔に設けられている。脚部材310は、フランジ311dを介して立設部材313と連結されている。
図6(a)は、中央柱部材31aの中央脚部材310aを上流側から見た正面図であり、図6(b)は、端柱部材31bの端脚部材310bを上流側から見た正面図である。中央柱部材31aの第1脚部311は、4つの金具を有する。各中央脚部材310aは、隣り合う中央脚部材310aの第1脚部311に面する側にそれぞれ2つの金具311f,311gを有する。2つの金具311g,311gは、第1脚部311の軸方向に沿って互いに間隔をあけて設けられている。高さ方向において上側の金具は上側金具311fであり、下側の金具は下側金具311gである。
捕捉体3の柱部材31のうち、端柱部材31bの端脚部材310bは、2つの金具を有する。各端柱部材31bは、隣り合う中央柱部材31aの第1脚部311に面する側に2つの金具311f,311gを有する。
第2脚部312は、上流側の川底の傾斜に沿うように配置されていると、土石流の力を第2脚部312の軸線方向に沿って受けることができ、第2脚部312が土台部21の上流壁面211から引き剥がそうとする力を小さく抑えることができるので好ましい。
図5(a)に戻って、第2脚部312は一端にベースプレート312aを有する。ベースプレート312aは、鋼材により形成されており、平面視円形である。第2脚部312はベースプレート312aにおいて、本体2の第1固定部213にアンカーボルトB2(図3(b)参照)及びナット(図示せず)によって固定されている。ベースプレート312aの外周部は、第2脚部312の管状部分から外側に円環状に張り出している。ベースプレート312aには周方向に所定の間隔をあけて複数の孔(図示せず)が設けられている。各孔にアンカーボルトB2が挿通されている。第2脚部312は、両端部付近に2つの金具312bを有する。
第2脚部312は、第1固定部213から上流側に向かって斜め上方に延びている。第2脚部312は、他端において第1脚部311に一体に連結されている。柱部材31の第1脚部311及び第2脚部312は、側面視略λ形状に構築されている。
立設部材313は、一端が第1脚部311の他端側のフランジ311dに連結されている。立設部材313は、上流側に傾斜して延在している第1脚部311から上方に、柱部材31の斜めの延在方向を鉛直方向に変えるようにして設けられている(図5(a)参照)。
図7(a)は、中央立設部材313aを上流側から見た正面図であり、図7(b)は、中央立設部材313aの一端の平面図である。中央立設部材313aは、立設部314と、一対の梁部315と、を有する。立設部314は、鉛直方向に延びている。第1脚部311と連結される立設部314の一端にはフランジ314aが設けられている。フランジ314aは、管状部分から外側に円環状に張り出している。フランジ314aには周方向に等間隔で8個の孔314bが設けられている。中央立設部材313aのフランジ314aにおける孔314bの径は、第1脚部311のフランジ311dにおける孔311eの径よりも大きくなっている。2つの径を異ならせることにより、第1脚部311と立設部材313との連結時の製造誤差、施工誤差を吸収することができる。
中央立設部材313aは、一対の梁部315を有する。梁部315は管状部分である。一対の梁部315は、第1脚部311と連結される一端側とは反対側の他端側において管状部分から幅方向Wに互いに対向して突出している。梁部315の先端にはフランジ315aが設けられている。フランジ315aの構成は、フランジ311dの構成と同じであるので、ここでは説明を省く。
図8(a)は、端立設部材313bを上流側から見た正面図であり、図8(b)は、端立設部材313bを側方から見た側面図である。ここでは、上流側から見て左端の端立設部材313bを例にして説明する。端立設部材313bは、立設部316と、2つの梁部317,318と、を有する。第1脚部311と連結される立設部316の一端にはフランジ316aが設けられている。フランジ316aの構成は、フランジ314aと同じであるので、ここでは説明を省く。
梁部317,318はそれぞれ互いに直角をなして延びている。梁部317は、幅方向Wに延びており、中央立設部材313aの梁部315と連結される。梁部318は、流れ方向Lに延びている。隣り合う立設部材313は、梁部315,317において互いに連結されて連結梁32を形成している。端立設部材313bの梁部318は、後述する端梁部材33と連結されている。
両梁部317,318はそれぞれフランジ317a,318aを有する。各フランジ317a,318aは、立設部316の管状部分から外側に円環状に張り出している。フランジ317a,318aの構成は、フランジ311dと同じであるので、ここでは説明を省く。
図9は、端梁部材33の構成を説明するための図である。端梁部材33は、端柱部材31bと袖部22との間に設けられている。端梁部材33は、梁部331と、2つの突出部332,333と、を有する。
梁部331は、下流側に第2固定部225に固定されるベースプレート331aを有し、上流側に端立設部材313bの梁部318におけるフランジ318aと連結されるフランジ331bを有する。ベースプレート331a,フランジ331bは、梁部331の管状部分から外側に円環状に張り出している。ベースプレート331a,フランジ331bには周方向に等間隔で複数の孔(図示せず)が設けられている。梁部331は、下流側のベースプレート331aにおいて、各孔にアンカーボルトB3(図3(b)参照)が挿通されて第2固定部225に固定されている。梁部331は、他方のフランジ331bにおいて、端立設部材313bの梁部318と連結されている。
各突出部332は、梁部331から鉛直方向に2方向(上下方向)に突き出ている。突出部332,333は、梁部331の延在方向(流れ方向L)に沿って互いに所定の間隔をあけて設けられている。相対的に上流側に位置する突出部332は、上流側に面する側に金具332aを有し、下流側に位置する突出部333は、下流側に面する側に金具333aを有する。
<第1の施工方法>
次に図10〜16を用いて、既設の堰堤に捕捉体3を施工する第1の施工方法について説明する。図10,11,13〜16は、捕捉体3を施工する第1の施工方法の各工程を示す図である。
本発明に係る施工方法は、水通し部23を有する不透過型の堰堤の本体2に、河川の上流側に面する堰堤の上流壁面211,222に対して所定の間隔をあけかつ前記堰堤の幅方向に所定の間隔をあけて上流壁面211に一端が固定される複数の柱部材31と、複数の柱部材31のうち幅方向において両端に設けられた柱部材31の他端側で柱部材31に連結されていて上流壁面222に向かって延びる端梁部材33と、を有する捕捉体3を施工する施工方法である。本発明に係る施工方法は、柱部材31の一端が固定される第1固定部213を上流壁面211に形成する第1形成工程と、第1固定部213に柱部材31を固定する第1固定工程と、端梁部材33の一端が固定される第2固定部225を上流壁面に形成する第2形成工程と、第2固定部225に端梁部材33の一端を固定する第2固定工程と、を含む。以下、既存の堰堤への捕捉体3の施工方法について具体的に説明する。
既存の堰堤の上流壁面211,222は、経年劣化等により不陸が生じていることがある。上流壁面211,222に不陸があると、捕捉体3を既存の堰堤に正確かつ確実に施工することが困難になることがある。そこで、まず、上流壁面211に鋼製の型枠を設置し、型枠にコンクリートを打設して、既存の堰堤の土台部21の上流壁面211に第1固定部213を形成する(第1形成工程(図10参照))。
次に、各第1脚部311及び第2脚部312を固定する位置を第1固定部213に確定すると共に、端梁部材33を固定する位置を袖部22の上流壁面222に確定する。脚部材310及び端梁部材33の固定位置を確定するために、まず、第1固定部213及び袖部22の上流壁面222に墨出しを行う。墨出しにより第1固定部213及び上流壁面222に付けられた線(破線により示す)に基づいて、第1脚部311のベースプレート311aの孔311b、第2脚部312のベースプレート312aの孔、及び端梁部材33のベースプレート331aの孔のそれぞれに挿通されるアンカーボルトB1〜B3の設置位置を確定する(図11参照)。確定された設置位置にアンカーボルトB1,B2を埋め込む。
第1脚部311及び第2脚部312のベースプレート311a,312aそれぞれを、対応するアンカーボルトB1,B2に挿通する。ベースプレート311a,312aそれぞれの孔は、アンカーボルトB1,B2の設置誤差を吸収するために、アンカーボルトB1,B2の径よりも大きくなっている。そのため、脚部材310を第1固定部213に固定する場合、脚部材310が第1固定部213の平坦面213aに沿って滑動することを防ぎたい。
そこで、脚部材310を第1固定部213に取り付ける前に、第1固定部213にストッパ機構50を設置する。図12は、ストッパ機構50の構成を説明するための図である。ストッパ機構50は、各第1脚部311の設置位置の下側に設けられている(図1参照)。脚部材310を第1固定部213に固定する際、ストッパ機構50は、ベースプレート311aを下側から支持して、脚部材310の滑動を防ぐ。
ストッパ機構50は、滑動防止板51と、ジャッキボルト52と、を有する。滑動防止板51は、断面L字状に鋼板により形成されている。滑動防止板51は、幅方向Wにおいて4つの柱部材31にわたって延びている。一の滑動防止板51を、4つの第1脚部311の設置位置の下側に設ける。滑動防止板51は、接触部分511と、突出部分512とを有する。接触部分511は、第1固定部213の平坦面213aに面接触している。滑動防止板51は接触部分511において、ボルト53aにより第1固定部213に不動に取り付けられる。突出部分512は、第1固定部213の平坦面213aから垂直に突き出ており、突出部分512には孔(図示せず)が形成されている。突出部分512において、その孔と同心にナット512aが溶接されている。
ジャッキボルト52は、軸部52aと、ヘッド部52bと、フランジナット52cと、を有する。軸部52aにはねじ山が形成されている。ヘッド部52bは、軸部52aの一端に設けられている。フランジナット52cは、軸部52aの他端に設けられている。フランジナット52cが取り付けられていない状態において、ジャッキボルト52を突出部分512の孔及びナット512aに挿通する。突出部分512から抜け出た軸部52aの先端にフランジナット52cを取り付ける。軸部52aを回転させることにより、突出部分512からの軸部52aの突出量を自在に調整することができる。
ストッパ機構50を第1固定部213に取り付けた後、クレーンにより脚部材310を吊り上げた状態において、第1脚部311のベースプレート311a及び第2脚部312のベースプレート312aの孔にそれぞれアンカーボルトB1,B2を挿通させる。脚部材310を吊り上げた状態で所望の位置を決定し、ジャッキボルト52を調整してフランジナット52cを第1脚部311のベースプレート311aに当接させる。これにより、脚部材310を第1固定部213の所望な位置に正確に取り付けることができる。施工時にジャッキボルト52が緩まないように、溶接したナットの反対側にあるナット52dを締付ける(第1固定工程)。ストッパ機構50は、捕捉体3の施工後、取り外す必要はない。
第1固定部213への脚部材310の固定は、捕捉体3の設置幅の中央から、左右交互に行い、まず、各中央脚部材310aに中央立設部材313aを連結する。隣り合う脚部材310を長さ調整自在な2つの連結材60を介して互いに連結する(図13参照)。
2つの連結材60は、互いに交差している。一の連結材60は、一方の脚部材310の第1脚部311の上側金具311fと、他方の脚部材310の第1脚部311の下側金具311gとを連結する。他の連結材は、一方の脚部材310の第1脚部311の下側金具311gと、他方の脚部材310の第1脚部311の上側金具311fとを連結する。
連結材60は、ターンバックルを有している。連結材60は、ターンバックルにより長手方向における長さ調整が可能である。また、連結材60は、チェーンブロックであってもよい。連結材60により脚部材310同士を連結することにより、各脚部材310の位置決めとともに、互いに間隔を一定に保持することができる。なお、連結材60は、捕捉体3の施工後、取り外してもよい。
次に、端梁部材33が取り付けられる位置における上流壁面222と、幅方向Wの両端における端脚部材310bとの間隔L1を測定し、この間隔L1と河川の流れ方向Lにおける端脚部材310bに連結される端立設部材313bの寸法L2及び端梁部材33の寸法L3とに基づいて、端梁部材33と上流壁面222との間の間隔L4を算出する(算出工程、図14参照(L1−(L2+L3)=L4))。
ここで、間隔L1は、袖部22の上流壁面222に面する端脚部材310bの変向部311cの面と上流壁面222との距離である。また、寸法L2は、端立設部材313bの立設部316から突き出た梁部318の量であり、梁部318のフランジ318aまでの長さである。また、寸法L3は、流れ方向Lに沿った端梁部材33の梁部331の長さであり、梁部331のベースプレート331a,フランジ331b間の長さである。
次いで、第2固定部225を形成する工程(第2形成工程)と、第2固定部225に端梁部材33を固定する工程(第2固定工程)とを並行して実施する。端梁部材33を取り付ける上流壁面222の位置に、上流壁面222から突出するように複数のアンカーボルトB3を設ける(図15(a)参照)。上流壁面222から間隔L4をあけて端梁部材33を固定する固定板225bを複数のアンカーボルトB3に位置固定自在に設ける。(図15(b)参照)。
端梁部材33は、捕捉体3において最後に連結される部材であるため、端梁部材33の連結作業は、製造誤差、施工誤差の影響を受けやすい。そのため、上流壁面222から間隔L4をあけた位置に固定板225bを設ける。固定板225bには複数の貫通孔が設けられている。固定板225bを、貫通孔を通じてアンカーボルトB3に挿通し、間隔L4の位置で固定板225bをアンカーボルトB3にナットを介して位置固定する。ナットは、上流壁面222に面する固定板225bの面側に取り付ける。なお、固定板225bの面積は、第2固定部225の面積と略同じである。
次いで、端梁部材33の梁部331の一端を第2固定部225の固定板225bに固定する(図16(a)参照)。端梁部材33をクレーンにより吊した状態において、端梁部材33の梁部331におけるベースプレート331aの孔に、固定板225bから突出しているアンカーボルトB3を挿通し、河川の上流に面する固定板225bの面側からナットを取り付ける。この作業中、端梁部材33をクレーン等により吊り下げた状態においてチェーンブロックCにより袖部22に固定する。チェーンブロックCを突出部333における金具333aに通し、チェーンブロックCの両端を袖部22の天端面221に固定する。
次いで、端立設部材313bを端脚部材310b及び端梁部材33と連結する(図16(b)参照)。端梁部材33及び端立設部材313bは、互いにそれぞれのフランジ331b,318aを介して互いに連結される。仮に、端梁部材33と端立設部材313bとの間に隙間が生じた場合には、固定板225bの位置をアンカーボルトB3の軸線方向に沿ってずらすことにより、隙間を埋めることができる。また、フランジ331b,318a同士の位置が上下方向においてずれている場合には、チェーンブロックCを引き締める又は引き延ばすことにより、端梁部材33の高さ方向における位置を調整することができる。
次いで、間隔L4だけあいた固定板225bと袖部22の上流壁面222との間の隙間にコンクリートを打設する(図16(c)参照)。固定板225bの側縁及び下縁に沿って型枠を設置し、上縁側からコンクリートを打設してコンクリート部225aを形成する。これにより、第2固定部225が完成する。なお、固定板225bを型枠として使用することができる。第1の施工方法においては、第2形成工程及び第2固定工程を並行して行っている。以上の工程により、既存の堰堤に捕捉体3を施工する第1の施工方法が終了する。
上記施工方法によれば、既存の堰堤に捕捉体3を取り付けるために、土台部21の上流壁面211及び袖部22の上流壁面222のそれぞれに固定部213,225を設けるので、既存の堰堤に不陸があった場合であっても捕捉体3を精度よくかつ簡単に構築することができる。既存の堰堤の上流壁面211,222に付加的に第1固定部213及び第2固定部225を形成することにより、既存の堰堤そのものを削って平坦な部分を形成する必要はない。
捕捉体3を構成する各柱部材31は、別体の脚部材310及び立設部材313同士を連結することにより構成されているので、捕捉体3の補修時に捕捉体3全体を交換することなく、部分的に交換することができる。
施工誤差等により端梁部材33と柱部材31の立設部材313とを連結することが困難な場合、第2固定部の固定板225bをアンカーボルトB3に対して移動させて、上流壁面222との間の予め算出された間隔L4を調整することにより施工誤差等を補正することができる。
コンクリート部225aを固定板225bと上流壁面222との間に形成することにより、固定板225bを第2固定部225の型枠として使用することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態及について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、上記実施の形態の各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。例えば、上記実施の形態において堰堤1は、既設の不透過型の堰堤の本体2に捕捉体3を構築したものであったが、河川に設置された新設の不透過型の堰堤の本体2に捕捉体3を新たに設置して流木や岩石等(物体)の捕捉機能を高めたものでもよい。この場合、新設の不透過型の堰堤に捕捉体3を施工する場合も上記実施の形態の場合と同様の施工方法で行うことができる。
また、上記実施の形態においては、ストッパ機構50は、第1脚部311の設置位置の下側に設けられていたが、第2脚部312の設置位置の下側に設けられていてもよい。
<第2の施工方法>
例えば、捕捉体3の施工方法は、上記第1の施工方法に限られない。以下に、第2の施工方法による捕捉体3の施工工程について説明する。図17は、捕捉体3を施工する第2の施工方法の各工程を示す図である。第2の施工方法において、第2固定部225Aは、コンクリート部225aのみから形成されている。上流側に面するコンクリート部225aの面が平坦面をなす。
まず、上流壁面211に鋼製の型枠を設置し、型枠にコンクリートを打設して、既存の堰堤の本体2の上流壁面211に第1固定部213を形成する(第1形成工程)。次に、各第1脚部311及び第2脚部312を固定する位置を第1固定部213に確定すると共に、端梁部材33を固定する位置を袖部22の上流壁面222に確定する。脚部材310及び端梁部材33の固定位置を確定するために、まず、第1固定部213及び袖部22の上流壁面222に墨出しを行う。
墨出しにより第1固定部213及び上流壁面222に付けられた線(破線により示す)に基づいて、第1脚部311のベースプレート311aの孔311b、第2脚部312のベースプレート312aの孔、及び端梁部材33のベースプレート331aの孔のそれぞれに挿通されるアンカーボルトB1〜B3の設置位置を確定する(図11参照)。確定された設置位置にアンカーボルトB1〜B3を埋め込む。なお、第1固定部213に対する脚部材310の固定工程(第1固定工程)は、第1の施工方法と同じである。隣り合う脚部材310を長さ調整自在な2つの連結材60を介して互いに連結する。
次いで、脚部材310を第1固定部213に固定し、幅方向Wにおける全ての脚部材310に立設部材313を連結し、端立設部材313bに端梁部材33の他端を連結し、上流壁面222とこの上流壁面222側の端梁部材33の一端側のベースプレート331aとの間の間隔L4を計測する(計測工程(図17(a)参照))。
次いで、柱部材31のうち端柱部材31bから端梁部材33と端立設部材313bとを取り外し、コンクリートを上流壁面222に打設して間隔L4に相当する肉厚の第2固定部225Aを形成する(第2形成工程)。第2固定部225Aに複数のアンカーボルトB3を設ける(図17(b)参照)。
次いで、端梁部材33の梁部331の一端を第2固定部225Aに固定する(第2固定工程)。端梁部材33をクレーンにより吊した状態において、端梁部材33の梁部331におけるベースプレート331aの孔に、第2固定部225から突出しているアンカーボルトB3を挿通しナットを取り付ける。この作業中、端梁部材33をクレーン等により吊り下げた状態においてチェーンブロックCにより袖部22に固定する。チェーンブロックCを突出部333における金具333aに通し、チェーンブロックCの両端を袖部22の天端面221に固定する。
次いで、端立設部材313bを端脚部材310bに連結し、かつ端梁部材33に連結する。以上の工程により、既存の堰堤に捕捉体3を施工する第2の施工方法が終了する。第2の施工方法は、第1の施工方法と同様の効果を奏する。
1 堰堤
2 本体
21 土台部
211 上流壁面
212 下流壁面
213 第1固定部
22 袖部
222 上流壁面
223 下流壁面
225,225A 第2固定部
225a コンクリート部
225b 固定板
23 水通し部
3 捕捉体
31 柱部材
310 脚部材
311 第1脚部
311a ベースプレート
311c 変向部
312 第2脚部
312a ベースプレート
313 立設部材
50 ストッパ機構
60 連結材

Claims (8)

  1. 水通し部を有する不透過型の堰堤に、
    河川の上流側に面する前記堰堤の上流壁面に対して所定の間隔をあけかつ前記堰堤の幅方向に所定の間隔をあけて前記上流壁面に一端が固定される複数の柱部材と、前記複数の柱部材のうち前記幅方向の両端に設けられた柱部材の他端側で該柱部材に連結されて前記上流壁面に向かって延びる端梁部材と、を有する捕捉体を施工する施工方法であって、
    前記柱部材の一端が固定される第1固定部を前記上流壁面に形成する第1形成工程と、
    前記第1固定部に前記柱部材を固定する第1固定工程と、
    前記端梁部材の一端が固定される第2固定部を前記上流壁面に形成する第2形成工程と、
    前記第2固定部に前記端梁部材の一端を固定する第2固定工程と、
    を含むことを特徴とする堰堤に捕捉体を取り付ける施工方法。
  2. 前記柱部材は、前記上流壁面に一端が固定されていて該上流壁面に対して前記上流側に傾斜して固定される脚部材と、前記脚部材の他端に連結されて前記上流壁面に対向して延びる立設部材とを有し、
    前記第1固定工程において、前記脚部材を前記第1固定部に固定し、前記幅方向において両端を除く前記脚部材に前記立設部材を連結し、
    前記第2形成工程前に、前記端梁部材が取り付けられる位置における前記上流壁面と、前記幅方向の両端における端脚部材との間隔L1を測定し、該間隔L1、前記河川の流れ方向における前記端脚部材に連結される端立設部材の寸法L2及び前記端梁部材の寸法L3とに基づいて、前記端梁部材と前記上流壁面との間の間隔L4を算出する算出工程を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の施工方法。
  3. 前記第2形成工程において、前記端梁部材を取り付ける前記上流壁面の位置に、前記上流壁面から突出するように複数のアンカーボルトを設け、前記上流壁面から前記間隔L4をあけて前記端梁部材を固定する固定板を前記複数のアンカーボルトに位置固定自在に設ける工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の施工方法。
  4. 前記第1固定工程において前記脚部材を前記第1固定部に固定し、前記第2固定工程において前記端梁部材を前記固定板に取り付けた後に、前記立設部材を前記脚部材及び前記端梁部材と連結することを特徴とする請求項3に記載の施工方法。
  5. 前記第2形成工程において、前記上流壁面と前記固定板との間にコンクリートを打設することにより前記第2固定部を形成することを特徴とする請求項4に記載の施工方法。
  6. 前記柱部材は、前記上流壁面に一端が固定されていて該上流壁面に対して前記上流側に傾斜して固定される脚部材と、前記脚部材の他端に連結されて前記上流壁面に対向して延びる立設部材とを有し、
    前記第1固定工程において、前記脚部材を前記第1固定部に固定して、前記脚部材に前記立設部材を連結し、
    前記第1固定工程後であって前記第2形成工程前に、前記立設部材に前記端梁部材の他端を連結し、前記上流壁面と該上流壁面側の前記端梁部材の一端との間の間隔L4を計測する計測工程を含み、
    前記第2形成工程において、コンクリートを前記上流壁面に打設して前記間隔L4に相当する肉厚の前記第2固定部を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の施工方法。
  7. 前記第1固定工程において、前記第1固定部に複数のアンカーボルトを設け、前記アンカーボルトを前記柱部材の一端に設けられたベースプレートに形成された孔に挿通して、前記第1固定部に前記柱部材を取り付ける前に、前記ベースプレートを下側から支持するストッパ機構を前記第1固定部に設けることを特徴とする請求項2又は6に記載の施工方法。
  8. 隣り合う前記柱部材を長さ調整自在な連結材を介して互いに連結することを特徴とする請求項1から7までのいずれか一項に記載の施工方法。
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