JPH0596124U - 鋼製透過型砂防ダムの保護工の設置構造 - Google Patents

鋼製透過型砂防ダムの保護工の設置構造

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JPH0596124U
JPH0596124U JP3658392U JP3658392U JPH0596124U JP H0596124 U JPH0596124 U JP H0596124U JP 3658392 U JP3658392 U JP 3658392U JP 3658392 U JP3658392 U JP 3658392U JP H0596124 U JPH0596124 U JP H0596124U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼製の透過型砂防ダムにおいて、流下土砂礫
が衝突することにより表面の防錆処理が容易に損傷して
鋼管表面が露出して防錆効果がなくなると共に酸性度の
高い水に浸かっている部分の鋼管が腐食して耐久性が著
しく低下し、また、鋼製透過型砂防ダムを構成する鋼材
を基礎コンクリートに垂直に設置することが比較的難し
く、そのために鋼材の自重を支えるだけの支持架台に載
せて基礎コンクリートを打設する必要がある。 【構成】 鋼製透過型砂防ダムを構成する鋼材の少なく
とも流下土砂礫が衝突したり水に浸る個所付近までを、
外周面を弾性体製の被覆材で覆った保護材で囲い、その
保護材の下端を立体形のアンカー筋台に連結し、このア
ンカー筋台を据え付け面の所定位置に配置したことを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、流砂による摩耗や衝撃力が作用したり、酸性水等で腐食し易かった りする環境下に構築される鋼製透過型砂防ダムの保護工の設置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
小規模の土砂礫は透過させ、土石流等の大規模な土砂礫はとどめてそれを通常 時の流水によって下流に順次流下させる機能を持つ透過型砂防ダムがある。 この透過型砂防ダムは、図7に示す如く、土砂や水の透過性等の機能性、工期 の短縮、一定の品質性、寒冷期の施工性さらには経済性等の理由によりコンクリ ート構造より鋼管製のものが近時利用されている。
【0003】 しかし、この鋼製の透過型砂防ダムによると、鋼は腐食し易い材料であるため に腐食対策を施す必要があると共に耐摩耗性の対策も施す必要がある。 従来この対策として、摩耗や腐食代を見込んで材料の肉厚を増加させたり構造 物の表面にZnメッキや防錆塗装あるいは樹脂ライニングを施して腐食環境から遮 断する等の工法が用いられている。
【0004】 しかし、これらの工法によると、流水と共に流下する転石が衝突した場合、塗 膜材が損傷したり剥離したりして鋼管の表面が露出して防錆効果がなくなる問題 がある。また、鋼は耐化学性が無く、酸性度の高い河川においては適用が難しい という問題もある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、鋼製の透過型砂防ダムにおいて、流下土砂礫が衝 突することにより表面の防錆処理が容易に損傷して鋼管表面が露出して防錆効果 がなくなると共に酸性度の高い水に浸かっている部分の鋼管が腐食して耐久性が 著しく低下する点である。
【0006】 また、鋼製透過型砂防ダムを構成する鋼材を基礎コンクリートに垂直に設置す ることが比較的難しく、そのために鋼材の自重を支えるだけの支持架台に載せて 基礎コンクリートを打設する必要がある点である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、鋼製透過型砂防ダムを構成する鋼材の少なくとも流下土砂礫が衝突 したり水に浸る個所付近までを、外周面を弾性体製の被覆材で覆った保護材で囲 い、その保護材の下端を立体形のアンカー筋台に連結し、このアンカー筋台を据 え付け面の所定位置に配置して基礎コンクリートを打設したことを特徴とする。
【0008】
【実施例】
以下に本考案の一実施例を図面を用いて説明する。 図1は保護材の正面図、図2は保護材の部分拡大断面図であり、図において、 1は鋼製透過型砂防ダムを構成する鋼材が挿入可能な程度の内径を有する鋼管で あり、鋼製透過型砂防ダムを構成する鋼材の中程以下の周囲を覆う程度の高さを 有する。2はこの鋼管1の下部に溶接等によって一体に取り付けた鉄板であり、 アンカー筋台3をその周囲に取り付けることができるようになっている。
【0009】 4は被覆材であり、耐摩耗性、耐化学性等にすぐれるゴム、合成樹脂等の弾性 材製の被覆材であり、必要に応じてこの被覆材の中にこの弾性材に比べて伸び率 がきわめて小さくしかも可撓性がある鋼線、合成繊維等の高張材を埋設し、互い に接着させて一体に構成した複合材製の被覆材としてもよい。その厚さは、現場 の礫の衝突エネルギーの大きさに応じて決定される。この被覆材4は、工場にお いて鋼管1表面の皮膜、汚れおよび油分等を除去した後、接着剤等により強固に 一体化したものであり、鋼管1の上端は被覆材を折り返して被覆してあり、これ によって酸性水が毛細管現象により浸透して内部が浸食されるのを防ぐことがで きる。下端は鋼管1の下端付近でとまっていればよく、後述する如くその部分は 基礎コンクリートの中に埋設されるためである。これによって保護材5が構成さ れる。
【0010】 図3は上記保護材を施した鋼製透過型砂防ダムを構成する鋼材の設置例を示す 部分正面図であり、鋼製透過型砂防ダムの鋼材6の下部にの少なくとも流下土砂 礫が衝突したり水に浸る個所付近まで上記保護材5を嵌め、保護材5の鉄板2に アンカー筋台3を取り付けて基礎コンクリート7によって固定させて起立させる ものである。
【0011】 そこで、上記保護材5の鉄板2に取り付けるアンカー筋台3の説明を図4、図 5を用いて説明する。円板状の上板8の下に円錐台を形成するように縦および周 囲を鉄筋等の鉄製の棒状体9により溶接等により組み立て、この上板8には係止 孔10があけてあり、必要に応じて図示する如く下板11が取り付けてある。 なお、上記アンカー筋台の形状は必ずしも台形である必要はなく、例えば円筒 、立方体等の立体形であればよい。
【0012】 このようにしたアンカー筋台3を、上記保護材5の鉄板2に係止孔10を介し てボルト等により一体にし、据え付け面12の所定位置にアンカー筋台3を設置 することにより保護材5は自立し、計画天端面まで基礎コンクリート7を打設し て保護工の据え付けは完了する。 なお、上記説明では保護材5に予めアンカー筋台3を取り付けた状態で据え付 け面12の所定位置に設置したが、図6に示す如く、アンカー筋台3を先ず据え 付け面11の所定位置に設置し、その後に保護材5をその鉄板2に係止孔10を 介してボルト等により一体にしてもよい。
【0013】
【考案の効果】
以上詳細に説明した本考案によると、鋼製透過型砂防ダムを構成する鋼材の少 なくとも流下土砂礫が衝突したり水に浸る個所付近までを、外周面を弾性体製の 被覆材で覆った保護材で囲んだことにより、鋼材表面に流下土砂礫が直接鋼製透 過型砂防ダムを構成する鋼材に衝突することがなくなり、また酸性水からも保護 することができるために、従来施工が困難とされていた摩耗、衝撃腐食環境下お よび酸性水地域においても鋼製透過型砂防ダムを施工することができる効果を有 する。
【0014】 また、基礎コンクリートに埋設するアンカー筋を、台形もしくは筒形等の立体 形のアンカー筋台とし、それに保護材を固定し、この保護材に鋼製透過型砂防ダ ムを構成する鋼材を嵌めるようにしたことにより、特別な支持架台を必要とせず に鋼製透過型砂防ダムを構成する鋼材を起立させることができる効果を有する。 さらに、アンカー筋台は保護材と分離しているためにアンカー筋台を先に現地 に搬入しておくことにより基礎工事と鋼製透過型砂防ダムを構成する鋼材の製作 を平行して行うことができるこよになり、それによって工期の短縮をはかること ができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保護材の実施例を示す正面図
【図2】保護材の部分拡大断面図
【図3】保護材を施した鋼材の設置例を示す部分正面図
【図4】アンカー筋台の実施例を示す正面図
【図5】同平面図
【図6】他のアンカー筋台の設置例を示す正面図
【図7】鋼製透過型砂防ダムの従来例を示す説明図
【符号の説明】
1 鋼管 2 鉄板 3 アンカー筋台 4 被覆材 5 保護材 6 鋼製透過型砂防ダムを構成する鋼材 7 基礎コンクリート 8 上板 9 鉄製の棒状体 10 係止孔 11 据え付け面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼製透過型砂防ダムを構成する鋼材の少
    なくとも流下土砂礫が衝突したり水に浸る個所付近まで
    を、外周面を弾性体製の被覆材で覆った保護材で囲い、
    その保護材の下端を立体形のアンカー筋台に連結し、こ
    のアンカー筋台を据え付け面の所定位置に配置して基礎
    コンクリートを打設したことを特徴とする鋼製透過型砂
    防ダムの保護工の設置構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、アンカー筋台上下面
    の少なくとも上面に鉄板を取り付けたことを特徴とする
    鋼製透過型砂防ダムの保護工の設置構造。
JP1992036583U 1992-06-01 1992-06-01 鋼製透過型砂防ダムの保護工の設置構造 Expired - Fee Related JP2573779Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170112592A (ko) * 2016-03-31 2017-10-12 주식회사 대흥미래기술 친환경 식생형 슬릿댐
JP2020159025A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 日鉄建材株式会社 鋼製柱部材用の嵩上げ部材および同部材を用いた鋼製柱部材の設置工法
JP2021085198A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 Jfe建材株式会社 堰堤に捕捉体を取り付ける施工方法

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