JP2021083013A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリットによって分割された2つの領域を重ね合わせてFFCを配策する構成において、FFCの折り曲げ部を好適に保持する画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置は、画像読取ユニットと、一端が画像読取ユニットに接続され、他端がコントローラに接続され、画像読取ユニットとコントローラとを接続するフラットケーブル108と、を有する。フラットケーブル108は、長手方向における一部が幅方向において第1部分301と第2部分302に分割され、第1部分301と第2部分302とが厚み方向で重なるように配置され、第1部分と第2部分とが重なる領域において配策方向を変えるための折り曲げ部を有し、折り曲げ部が画像読取ユニットの主走査方向の端部に設けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取ユニットを備えた画像読取装置に関する。
一般に、原稿台ガラスに載置された原稿に光を照射し、その反射光をイメージセンサによって読み取る画像読取装置が知られている。このような画像読取装置は、原稿台ガラスの下方に配置された画像読取ユニットが移動しながら、載置原稿の画像を読み取る。
画像読取ユニットには、読み取った画像情報をコントローラに伝送するためのフレキシブルフラットケーブル(以下、FFCと呼ぶ)が接続されている。FFCは、一端が画像読取ユニットに接続され、他端がコントローラに接続される。
ところで特許文献1には、FFCの中央付近にスリットを設け、該スリットにより分割された2つの領域を2枚重ねにする構成が示されている。
特開2003−233138号公報
特許文献1に記載のように、スリットによって分割された2つの領域を重ね合わせてFFCを配策する構成においては、FFCの配策方向を変えるために、FFCの長手方向における一部の区間において、3〜4層に重なる部分(折り曲げ部分)が生じる。この折り曲げ部分は、重なりが多い部位であることから、厚み方向に膨らんでしまう虞がある。
本発明は、スリットによって分割された2つの領域を重ね合わせてFFCを配策する構成において、上記折り曲げ部分を好適に保持する手段を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る画像読取装置は、筐体と、原稿が載置される透明板と、前記筐体の内部に設けられ、前記透明板に載置された原稿の画像を移動しながら読み取る画像読取ユニットと、一端が前記画像読取ユニットに接続され、他端がコントローラに接続された、前記画像読取ユニットと前記コントローラとを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブルであって、前記フレキシブルフラットケーブルの長手方向における一部が幅方向において第1部分と第2部分に分割され、前記画像読取ユニットと対向する前記筐体の側壁に一部が固定され、前記側壁に固定された部分と前記画像読取ユニットに保持された部分との間の中間部分において前記幅方向が前記透明板における原稿が載置される面に対して交差するように配置され、前記中間部分において前記第1部分と前記第2部分とが厚み方向で重なるように配置されたフレキシブルフラットケーブルと、を有し、前記フレキシブルフラットケーブルは、前記第1部分と前記第2部分とが重なる領域において配策方向を変えるための折り曲げ部を有しており、前記折り曲げ部が前記画像読取ユニットの主走査方向端部に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、FFCの折り曲げ部分を好適に保持することができる。
(a)は第1の実施の形態に係るプリンタを示す全体概略図、(b)は画像形成部を示す模式図。 (a)は読取部がホームポジションに位置する際の画像読取部を示す斜視図、(b)は読取部がエンドポジションに位置する際の画像読取部を示す斜視図。 第1の実施の形態に係る制御ブロック図。 固定読み時の読取動作を示すフローチャート。 FFCを示す平面図。 FFCの各導体に対応する信号の内容を示す表。 FFCの重ね合せ方を示す模式図。 重ね合されたFFCの折り方を示す模式図。 (a)は読取部に取り付けられたFFCを上方から視た斜視図、(b)は読取部に取り付けられたFFCを下方から視た斜視図。 第2の実施の形態に係る制御ブロック図。 FFCの各導体に対応する信号の内容を示す表。 FFC係合部の詳細図。 FFC係合部の詳細図。 FFCの折り返し部を示す図。 FFCの詳細図。
<第1の実施の形態>
[全体構成]
以下、本発明に係る実施の形態について、図面に基づいて説明をする。図1(a)は、第1の実施に係る画像形成装置としてのプリンタ1を示す図である。図1(a)に示すようにプリンタ1は、装置本体2と、装置本体2の上部に設けられた画像読取装置3とを備えており、装置本体2の内部にはシートに画像を形成する画像形成部10が設けられている。
画像形成部10は、図1(b)に示すように、電子写真方式の画像形成ユニットPUと、定着装置17と、を備えている。この画像形成ユニットPUは、画像形成動作の開始が指令されると、感光体である感光ドラム11が回転し、ドラム表面が帯電装置12によって一様に帯電される。すると、露光装置13が、画像読取装置3又は外部のコンピュータから送信された画像データに基づいてレーザ光を変調して出力し、感光ドラム11の表面を走査して静電潜像を形成する。この静電潜像は、現像装置14から供給されるトナーによって可視化(現像)されてトナー像となる。
このような画像形成動作に並行して、不図示のカセット又は手差しトレイに積載されたシートを画像形成部10へ向けて給送する給送動作が実行される。給送されたシートは、画像形成ユニットPUによる画像形成動作の進行に合わせて搬送される。そして、感光ドラム11に担持されたトナー像は、転写ローラ15によってシートに転写される。トナー像転写後に感光ドラム11上に残ったトナーは、クリーニング装置16によって回収される。未定着のトナー像が転写されたシートは、定着装置17へと受け渡され、ローラ対に挟持されて加熱及び加圧される。トナーがシートに対して溶融及び固着して画像が定着したシートは、排出ローラ対等によって、排出される。
[画像読取装置]
次に、画像読取装置3の構成について、詳しく説明をする。なお、本実施の形態において、シートとは、普通紙の他にも、コート紙等の特殊紙、封筒やインデックス紙等の特殊形状からなる記録材、及びオーバーヘッドプロジェクタ用のプラスチックフィルムや布などを含むものである。また、原稿もシートの一例であり、原稿は、白紙でも、片面又は両面に画像が形成されていてもよいものとする。
画像読取装置3は、図1(a)に示すように、原稿の画像を読み取る画像読取部5と、画像読取部5に対して開閉可能に設けられた自動原稿搬送装置(以下、単にADFという)4と、を備えている。画像読取部5は、原稿が載置されると共に光を透過する透明板である原稿台ガラス70と、原稿の画像を読み取る画像読取ユニット105と、を備えている。画像読取部5は、固定読みと、流し読みと呼ばれる2種類の方法により原稿の読み取りが可能に構成されている。画像読取ユニット105は、画像読取ユニット105を支持する不図示のベルトを駆動するモータ213(図3参照)によって、副走査方向(図1(a)の矢印X方向)に移動可能に構成されている。
図2は、画像読取部5の斜視図である。図2に示す様に、画像読取部5におけるフレーム(筐体)109の上面には、原稿が載置される原稿台ガラス2(透明板)が嵌め込まれている。原稿台ガラス2は、矩形板状の透明のガラス板であり、原稿が載置される上面が略水平方向に延在するように配置されている。
また筐体109の内部には、原稿台ガラス2に載置された原稿の画像を読み取る画像読取ユニット3が設けられている。画像読取ユニット3は、原稿に光を照射する発光素子(不図示)と、原稿から反射した反射光を受光して電気信号に変換する受光素子(不図示)を有する。画像読取ユニット3は、原稿に対して発光素子から光を照射し、その反射光を受光素子が受光して電気信号に変換して主走査方向の走査を行う。
固定読みにおいて、画像読取部5は、シート支持部としての原稿台ガラス70に載置された原稿に対して、画像読取ユニット105を副走査方向に一定速度で走査することで、原稿に記録された画像情報を1ラインずつ読み取る。また、流し読みにおいては、画像読取ユニット105をADF4のリードローラ49の中心位置に来るように移動し、ADF4により搬送された原稿トレイ41上の原稿を光学的に読み取るようになっている。
ADF4は、1枚以上の原稿で構成される原稿束Sを積載する原稿トレイ41と、給送ローラ43と、分離パッド45及び分離ローラ44と、を備えている。給送ローラ43は、アームを介して昇降可能に構成されており、上方に位置した退避位置から下降することによって、原稿トレイ41に積載された原稿束Sの最上位の原稿と当接し、給送するように構成されている。給送ローラ43によって給送された原稿は、分離ローラ44と分離パッド45の作用によって1枚ずつ分離されて給送される。
分離ローラ44と分離パッド45によって分離された原稿は、引抜ローラ46により、レジストレーションローラ対47へ搬送され、レジストレーションローラ対47に原稿が突き当てられる。これにより原稿はループ状のたわみが形成され、原稿の搬送における斜行が補正される。レジストレーションローラ対47の下流側には、レジストレーションローラ対47を通過した原稿を流し読みガラス57へと搬送する搬送路が配置されており、この搬送路に送られた原稿は、読み取り上流ローラ48によって画像読取位置へと搬送される。画像読取位置では、原稿の表面は画像読取ユニット105に搭載されたLED204(図3参照)により照射され、その反射光は、画像読取ユニット105のイメージセンサ207(図3参照)に導かれ、原稿の表面画像が1ラインずつ読み取られる。なお、イメージセンサ207は、例えばCIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charged Coupled Devices)が適用される。
リードローラ49の原稿搬送方向下流には読み取り下流ローラ50が設けられており、この読み取り下流ローラ50により搬送された原稿は、原稿の表面画像のみを読み取る場合には排紙ローラ56によって排紙トレイ51に排出される。原稿が原稿トレイ41上に複数枚有る場合には、画像読取装置3は、最終原稿の読取及び排紙トレイ51への排紙が終了するまで上述の処理を繰り返す。
一方、原稿の裏面画像も読み取る場合には、表面画像を読み取り、原稿の後端が排紙ローラ56を抜ける前に原稿を停止させる。そして排紙ローラ56を逆回転させることで、原稿を両面搬送パス58を介してレジストレーションローラ対47へ向けて搬送し、表面画像の読み取り時と同様に原稿を搬送することで、原稿の裏面を読み取ることができる。
図2(a)(b)に示すように、画像読取ユニット105には、イメージセンサ207(図3参照)が実装されたプリント基板205が搭載されている。プリント基板205には、フレキシブルフラットケーブル(以下、FFC)108の一端が接続されている。FFC108は、画像読取部5の筐体であるフレーム109の側面109aに沿って這い回され、側面109aに形成された孔110から画像読取部5の外部に案内されて、配策方向が変更されてコントローラ200(図3参照)に接続される。
画像読取ユニット105は、固定読みの際には、図2(a)に示すホームポジションから図2(b)に示すエンドポジションに移動しながら、原稿台ガラス70に載置された原稿の画像を読み取る。この時、FFC108は、略水平方向に湾曲し、フレーム109の側面109aに摺動しながら画像読取ユニット105と共に移動するが、FFC108が側面109aに支持されることで、FFC108が重力によって垂れ下がることを低減している。
[制御ブロック]
図3は、本実施の形態における制御ブロック図である。画像読取装置3に設けられるコントローラ200は、ユーザが原稿のサイズの指定や読取開始等を支持する操作部203と、画像読取ユニット105と、に接続されている。コントローラ200は、画像読取装置3の中央演算装置であるCPU201と、CPU201の制御プログラムを格納する不揮発メモリ202と、FFCコネクタ210と、電源供給部211と、画像処理部212と、を有している。
画像読取ユニット105は、原稿に光を照射する光源としてのLED204と、プリント基板205と、を有する。プリント基板205は、LED204を点灯制御するLED駆動部206と、シートで反射した光を受光する撮像部としてのイメージセンサ207と、変換部としてのAFE208と、FFCコネクタ209と、を有している。画像読取ユニット105とコントローラ200とは、FFCコネクタ209,210との間でFFC108が連結されることで、電気的に接続されている。AFE(Analog Front End)208は、イメージセンサ207から出力されるアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換する。
[画像読取動作]
次に、図4に沿って、固定読み時のコントローラ200及び画像読取ユニット105の動作について説明する。図3及び図4に示すように、操作部203から読取ジョブの開始指示が出されると、CPU201は、電源供給部211を制御し、電源供給部に+24V及び+5Vの電圧を出力させる(ステップS11)。
電源供給部211が出力した+24Vの電圧は、FFCコネクタ209,210及びFFC108を介してLED駆動部206に供給され、LED204が点灯する。また、電源供給部211が出力した+5Vの電圧は、FFCコネクタ209,210及びFFC108を介してイメージセンサ207及びAFE208に供給される。そして、CPU201は、FFCコネクタ209,210及びFFC108を介してAFE208に対してシリアル通信を実行する。AFE208は、シリアル通信によって内部のレジスタに所定の設定を行うことで、イメージセンサ207に対して読取開始信号及び駆動信号を出力する。これにより、イメージセンサ207の駆動が開始されると共に、AFE208によるA/D変換が開始される(ステップS12,S13)。
この状態で、CPU201は、モータ213を駆動し、画像読取ユニット105を副走査方向に移動させ、画像読取ユニット105は、副走査方向に移動しながら原稿台ガラス70上の原稿を走査する(ステップS14)。イメージセンサ207は、走査した原稿の画像信号をAFE208に出力し、AFE208は、シリアル信号によって所定のレジスタ設定が行われることで、イメージセンサ207から出力された画像信号をデジタルの画像データに変換する。画像データは、FFCコネクタ209,210及びFFC108によってコントローラ200の画像処理部212に送信され、画像処理部212は、シェーディング補正等の所定の画像処理を実行し、装置本体2又は外部のPC等に画像データを送信する。
CPU201は、画像読取ユニット105による原稿の読取りが終了したか否かを判断する(ステップS15)。なお、画像読取ユニット105が原稿の読取りを行っている間は、AFE208へのシリアル通信は行われず、シリアル通信信号はHi若しくはLowレベルに固定された状態となる。
原稿の読取りが終了した場合(ステップS15:Yes)、AFE208に所定のシリアル通信が行われることで、AFE208のA/D変換動作が終了する(ステップS16)。更に、AFE208に所定のシリアル通信が行われ、イメージセンサ207の駆動が終了する(ステップS17)。すると、CPU201は、電源供給部211をOFFし、+24V及び+5Vの電源供給が停止され、モータ213も駆動停止させる(ステップS18,S19)。以上により、読取ジョブが終了する。
[FFCの構成]
次に、FFC108の構成について詳しく説明する。図5に示すように、FFC108は、両端にFFCコネクタ209,210にそれぞれ接続される端子108a,108bが設けられている。そして、FFC108は、本実施の形態では、長さL=550mm、導体ピッチP=0.5mm、導体厚TP=0.05mm、幅W=0.5mmピッチ×50芯、厚みT=0.18mmに設定されている。なお、上記のような各寸法は、一例であって、本発明はこれに限定されない。
FFC108の端子108a,108bは、50芯のピンを有しているが、FFC108は、25芯目と26芯目のピンに対応する位置には電気信号や電源電圧を伝送可能な導体を有していない。FFC108は、幅方向に整列する複数(本実施の形態では48本)の導体線を有しており、以下では、これら複数の導体線を、便宜的に端子108a,108bのピンに対応するように導体C1〜C50(但し、C25,C26は存在しない)として呼称する。
FFC108は、FFC108の幅方向における中央部分に、端子108a,108bの25芯目と26芯目に対応する位置に長さ490mmのスリットSLを有しており、このスリットSLを形成するために2本の導体が抜かれている。スリットSLは、長さ方向において、端子108a,108bのそれぞれから30mm離間して配置されており、端子108a,108bが有る両端部では1本のFFCとなっているが、スリットSLの部分では2本のFFCに分割されている。これら2本のFFCを、それぞれ第1領域301及び第2領域302とする。
FFC108を製造する際には、予め中央の導体を2本分抜いた状態で複数の導体を並べ、それを上下から樹脂フィルムで挟み、熱と圧力を加えて樹脂フィルムを接着する。その後、導体の無いFFC108の中央部分、すなわち導体C24と導体C27との間を針等の先端が鋭利な部材で切ってスリットSLを開ける。
ここで、第1の導体線としての導体C24と、導体C24のスリットSLとは逆側に隣接する第3の導体線としての導体C23と、の距離は、導体ピッチP=0.5mmである。同様にして、第2の導体線としての導体C27と、導体C27のスリットSLとは逆側に隣接する第4の導体線としての導体C28と、の距離は、導体ピッチP=0.5mmである。一方で、スリットSLを挟んだ導体C24と導体C27の間の距離は、導体ピッチP×3+導体厚TP×2=1.6mmである。したがって、導体C24と導体C27の間隔は、導体C23と導体C24の間隔及び導体C27と導体C28の間隔よりも広い。
図6は、本実施の形態におけるFFC108の端子108a,108bの番号と、各導体C1〜C24,C27〜C50に伝送する信号内容を示している。なお、第1領域301には、導体C1〜C24が配置され、第2領域302には、導体C27〜C50が配置されている。導体C1〜C24には、AFE208から出力される画像データ及び画像データ転送用クロックが割り付けられている。AFE208は画像データ及び画像データ転送用クロックを差動信号で出力するため、画像データ転送用クロックは「CLK_P」、「CLK_N」のペアで表現し、画像データは「DATA_n_P」、「DATA_n_N」のペアで表している(n=1〜6)。
一方、導体C27〜C50には、CPU201からAFE208にアクセスするためのシリアル通信用の信号4本と、+24V電源及び+5V電源と、が割り付けられている。なお、「GND」は、グラウンド(接地)を表しており、信号が電気的に干渉してノイズとなる導体間のクロストークを防ぐためのグラウンド線として使用されている。
第1領域301に配置される導体C1〜C24では、原稿読取中に画像信号を伝送するため、信号の論理が原稿読み取り中に変化する。一方で、第2領域302に配置される導体C27〜C50では、原稿読取開始時から原稿読取終了時まで信号の論理は変化しない。このため、第1領域301と第2領域302の重なり部分における電気的なクロストークを低減することができる。
[FFCの配策方法]
次に、FFC108の配策方法について説明する。図7に示すように、FFC108の第1領域301及び第2領域302を図に示すように山折り又は谷折りすることで、第1領域301及び第2領域302を重ね合せる。具体的には、第1領域301の端子108b側を、幅方向及び長手方向に対して斜めに15mmの間隔で谷折り及び山折りする。これにより、第1領域301及び第2領域302は、FFC108の厚さ方向から視て、少なくとも一部が重なる。また、第1領域301及び第2領域302の端子108a側を、それぞれ斜めに谷折りする。このように第1領域301及び第2領域302が重ね合さっている部分は、FFC108の幅が半分になる。更に、図8に示すように、第1領域301及び第2領域302が重ね合された部分に折り目を付ける。
図9(a)(b)は、FFC108をプリント基板205に設けられたFFCコネクタ209及び不図示のコントローラに取り付けた状態における、読取部15の斜視図である。プリント基板205は、画像読取ユニット105の筐体106の側面106aに取り付けられており、FFC108の端子108bは、FFCコネクタ209に下方から接続されている。FFCコネクタ209に一端が接続されたFFC108は、画像読取ユニット105の筐体106の側面106a、底面106b及び裏面106cに沿って這いまわされ、画像読取部5のフレーム109の側面109aに当接する。そして、図2(a)に示すように、フレーム109の側面109aに摺接可能に取付けられて、孔110を通ってコントローラ200のFFCコネクタ210に接続される。
またFFC108において、フレーム109の側面109aに固定された部分と画像読取ユニット105に保持された部分との間の中間部分では、FFC108の幅方向が原稿台ガラス70の上面に対して交差するように配置される。また上記中間部分では、第1領域301と第2領域302とが厚み方向で重なるように配置される。
またFFC108は、画像読取ユニット105の主走査方向において画像読取ユニット3と対向するフレーム109の側壁109aに一部が両面テープで固定されている。ケーブル5は、この固定部分から曲げられて側壁109aの不図示の開口部を通過し、フレーム109の外部に這い回されて画像形成装置Aの装置本体側のコントローラ200に接続される。
図9(b)の要部を拡大した詳細図を図12に示す。図12に示すように、FFC108の2枚重ね領域には、FFC108の配策方向を変えるための折り曲げ部103を有している。2枚重ね領域における折り曲げ部103によってFFC108の配策方向を変える場合、折り曲げ部103は、フラットケーブルを3〜4枚重ねた場合に相当する厚みを持つ(図14を参照)。このような厚みを持つFFC108の折り曲げ部103を、画像読取ユニット105の側面や底面に沿って配策する(這い回す)場合、FFC108の重なりが多いため、両面テープ等の貼り付けでは剥がれが生じやすい。そこで本実施形態の画像読取装置は、折り曲げ部103を、画像読取ユニット105の主走査方向端部に対応する位置(画像読取ユニット105の側面106a)に設け、この主走査方向端部にFFC108を両面テープで貼り付けている。折り曲げ部103は、FFC108の屈曲力が画像読取ユニット105へと向かうように設けられており、折り曲げ部103の膨らみはFFC108の屈曲力により画像読取ユニット105側へ押し付けられる。このようにFFC108の2枚重ね領域における折り曲げ部103を画像読取ユニット105の主走査方向端部に設けることで、FFC108の腰付け力によるFFC108の膨らみを防止している。この結果、FFC108が画像読取ユニット105の外側(画像読取ユニット105から離れる方向)に膨らむのを防止することができる。
FFC108は、画像読取ユニット105がホームポジション(待機位置)に居る時に、最小の屈曲半径となるように構成されている。通常、画像読取ユニット105は、読取開始信号が入力された場合に副走査方向に移動を開始し画像を読み取る構成であるが、それ以外の時間はホームポジション(待機位置)に停止している。この時、FFC108の屈曲力により画像読取ユニット105へ向かう押圧力は最大となるため、折り曲げ部103が外側に膨らむことが長時間にわたり防止できる。
以上のように、本実施の形態は構成されており、図2(a)に示すように、画像読取ユニット105がホームポジションに位置している際には、FFC108が側面109aに支持されているため、FFC108の垂れ下がりが低減されている。しかしながら、図2(b)に示すように、画像読取ユニット105がエンドポジションに位置している際には、FFC108と側面109aとの当接面積が少なく、第1領域301及び第2領域302が重なった部分の大部分は宙に浮いている。このため、FFC108が重力により垂れ下がりやすい。
しかしながら、FFC108にスリットSLを入れて第1領域301と第2領域302とが折り重なることで、FFC108の宙に浮いている部分の幅が半分となっている。このため、たとえFFC108が重力により垂れ下がっても、FFC108をフレーム109の底面109bにFFC108が接触することなく省スペースで這いまわすことができる。そして、FFC108の幅が半分になった分だけ、FFC108を断線させることなく画像読取部5の高さを小型化することができる。FFC108の厚みTは、垂れ下がり低減並びに配策する際の可撓性の確保のために、0.15mm以上1mm以下が好ましい。
なお、FFC108の第1領域301及び第2領域302の長さは、FFC108の折り方によって僅かに異なるように設計されている。このため、画像読取ユニット105がホームポジションとエンドポジションとの間で移動する際に、第1領域301と第2領域302とが互いに離れる方向に湾曲することを低減できる。
また、1本のFFC108の中央部にスリットSLを入れて重ね合せているため、FFCを2本使う場合に比してFFCコネクタ209,210の数は増大せず、画像読取部5をコストダウン及び小型化することができる。更に、第2領域302に配置される導体C27〜C50は原稿読取中に信号の論理が変化しないので、FFC108を重ね合せることによる電気的なクロストークを低減できる。
(変形例)
なお上述した実施形態では、FFCの折り曲げ部を読取部の主走査方向端部に両面テープで貼り付ける例を説明した。しかしながら、両面テープではなく、図13に示すように、折り曲げ部103をフラットケーブル押さえ部材104で保持するように構成してもよい。
図13に示すようにフラットケーブル押さえ部材104でFFC108を押さえる場合、例えば、厚み0.2mm程度の薄いプラスチックシート材で構成されたフラットケーブル抑え部材104を用いてもよい。本実施形態では、折り曲げ部103が画像読取ユニット105の主走査方向における端部の位置に設けられていることから、上述したようにFFCの膨らみが生じ難い。よって、板金や樹脂成型部材といった剛体でフラットケーブル押さえ部材104を構成する必要はない。
また、近年、図15に示すように、電磁両立性(electromagnetic compatibility、EMC)対策のため、FFC108の表面にシールド部材105が付加される場合がある。この場合はFFCの総厚が0.5mm程度にまで増加する。このように、FFC108にシールド部材105が付加され総厚が増した場合、FFCの腰が強くなる傾向となりFFCの屈曲力も増大する。このようにシールド部材105が付加されたFFC108の折り曲げ部103にフラットケーブル押さえ部材104を使用すると好適である。
<第2の実施の形態>
次いで、第2の実施の形態について説明するが、第2の実施の形態は、第1の実施の形態のAFE208をコントローラ200側に実装したものである。このため、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
図10に示すように、コントローラ200Aは、CPU201と、不揮発メモリ202と、FFCコネクタ210と、電源供給部211と、画像処理部212と、変換部としてのAFE208Aと、を有している。また、プリント基板205Aは、LED204を点灯制御するLED駆動部206と、イメージセンサ207と、FFCコネクタ209と、を有している。AFE208Aは、イメージセンサ207から出力されるアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換する。
本実施の形態では、AFE208Aがコントローラ200Aに実装されているので、CPU201がAFE208Aに送信するシリアル信号は、FFC108によって伝送されない。一方で、AFE208Aによって生成されるイメージセンサ207への読取開始信号及び駆動信号並びにイメージセンサ207が出力したアナログの画像信号が、FFC108によって伝送される。
図11は、本実施の形態におけるFFC108の端子108a,108bの番号と、各導体C1〜C24,C27〜C50に伝送する信号内容を示している。図11に示すように、導体C1〜C24には、イメージセンサ207から出力される画像信号及びAFE208から供給される読取開始信号及び駆動信号が割り付けられている。イメージセンサ207は、画像信号を差動信号で出力するため、「ANALOG_n_P」、「ANALOG_n_N」のペアで表現している(n=1〜6)。一方、導体C27〜C50には、+24V電源及び+5V電源が割り付けられている。
以上のように、本実施の形態では、FFC108が、第1領域301においてイメージセンサ207から出力するアナログの画像信号を伝送していると共に、第2領域302において電源電圧を伝送している。第1領域301で伝送されるアナログ信号は、デジタル信号に比べてクロストークの影響を受けやすいが、第2領域302で伝送される電源電圧は原稿読取中に信号の論理が変化しない。このため、FFC108の第1領域301と第2領域302とが重ね合されても、電気的なクロストークを低減することができる。
なお、第1及び第2の実施の形態において、第1領域301及び第2領域302は、全域に亘って互いに重なる必要はない。そして、FFC108は、重力によって垂れ下がった際に、最もフレーム109の底面109bに近接する位置において第1領域301及び第2領域302が重なるように構成されると好適である。
また、FFC108は、図7及び図8に示す折り方に限らず、画像読取ユニット105のプリント基板205の配置やコントローラ200の配置に応じて適宜折り方を変更してもよい。また、FFC108は、スリットSLで折り目が付くように折り畳まれなくてもよい。また、FFC108の導体厚TPは、第1及び第2の実施の形態では50ミクロンに設定されていたが、これに限定されず、例えば35ミクロンに設定してもよい。
また、第1及び第2の実施の形態では、25芯目と26芯目のピンに対応する2本の導体を抜いてFFC108を構成したが、これに限定されない。すなわち、1本の導体又は3本以上の導体を抜いてFFC108を構成し、抜いた導体の位置にスリットSLを設けてもよい。
また、コントローラ200、画像読取装置3ではなく、装置本体2に設けられていてもよい。上述のフレキシブルフラットケーブル108は、画像読取部5に限らず、例えば装置本体2の露光ヘッドと中継基板とを接続するために用いてもよい。
また、既述のいずれの形態においても、電子写真方式のプリンタ1を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ノズルからインク液を吐出させることでシートに画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置にも本発明を適用することが可能である。
5 画像読取部
70 シート支持部(原稿台ガラス)
105 画像読取ユニット
108 フレキシブルフラットケーブル(FFC)
109 フレーム(筐体)
109a 側面/109b:底面
200 制御部(コントローラ)
204 光源(LED)
207 撮像部(イメージセンサ)
208,208A 変換部(AFE)
211 電源供給部
301 第1領域
302 第2領域
C23 第3の導体線(導体)
C24 第1の導体線(導体)
C27 第2の導体線(導体)
C28 第4の導体線(導体)
SL スリット

Claims (5)

  1. 筐体と、
    原稿が載置される透明板と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記透明板に載置された原稿の画像を移動しながら読み取る画像読取ユニットと、
    一端が前記画像読取ユニットに接続され、他端がコントローラに接続された、前記画像読取ユニットと前記コントローラとを電気的に接続するフレキシブルフラットケーブルであって、前記フレキシブルフラットケーブルの長手方向における一部が幅方向において第1部分と第2部分に分割され、前記画像読取ユニットと対向する前記筐体の側面に一部が固定され、該固定された部分と前記画像読取ユニットに保持された部分との間の中間部分において前記幅方向が前記透明板における原稿が載置される面に対して交差するように配置され、前記中間部分において前記第1部分と前記第2部分とが厚み方向で重なるように配置されたフレキシブルフラットケーブルと、
    を有し、
    前記フレキシブルフラットケーブルは、前記第1部分と前記第2部分とが重なる領域において配策方向を変えるための折り曲げ部を有しており、前記折り曲げ部が前記画像読取ユニットの主走査方向における端部に設けられていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記折り曲げ部を保持するケーブル押さえ部材が前記画像読取ユニットに設けられることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記ケーブル押さえ部材はプラスチックシート材により構成されることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記画像読取ユニットに向かう前記フレキシブルフラットケーブルの屈曲力は、前記画像読取ユニットが待機位置にある時に最大となることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記フレキシブルフラットケーブルはシールド部材が付加されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像読取装置。
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