JP2021082579A - 電力電子導線と端子の固定接続装置および操作方法 - Google Patents

Abstract

【解決手段】本発明は、電気設備の技術分野に関し、特に電力電子導線と端子の固定接続装置および操作方法に関する。前記装置は台板を含み、前記台板にはスライドブロック３が滑合可能に連結される。前記スライドブロックの上表面には取付台４が設けられ、二つの遮蔽板は前記取付台に設けられ、前記遮蔽板の間には細長隙間が形成され、前記遮蔽板の両端面には密封板が設けられ、前記密封板の間には、第一ギア棒と第二ギア棒が回転可能に設けられる。スライドブロックには位置規制スリーブが設けられ、前記位置規制スリーブには第一摺動ロッドと第二摺動ロッドが滑合可能に設けられる。【効果】本発明の電力電子導線と端子の固定接続装置を使用し、ケーブルラグと二本の導線を接続する時、導線の端部がケーブルラグから脱落することを防ぐことができ、導線を速く締めることが実現し、導線を端子ガスケット部に通す精度を高め、加工効率が向上する。【選択図】図１

Description

本発明は、ハーネス端子接続の技術分野に関し、特に電力電子導線と端子の固定接続装置および操作方法に関する。

電気設備では、端子は主にターミナルを指し、端子台とも呼ばれる。端子の種類は、単孔、二孔、挿し口およびフック型等に分類される。端子の材料は、銀メッキ銅、亜鉛メッキ銅、銅、アルミニウム、鉄等に分けられる。端子は導線の接続によく使用され、導線と電器の間および導線同士の間の接続をより強くすることができる。ケーブルラグはよくある一種の端子として、円筒部とガスケット部から構成され、主に４ｍｍ^２以上の複数の導線を接続するために使用される。導線とケーブルラグを接続する従来の方法は、操作者が手動で導線の絶縁層を取り外してケーブルラグに挿入し、圧着ペンチでケーブルラグを圧着する。電気設備の導線接続に対する品質要件はますます高くなるため、人力操作は統一された要件と基準を満たすことができず、その上人力操作は労働強度が大きく、生産効率が低い。

ＣＮ２０１７２０６１５９３７．９に開示されている導線とケーブルラグの圧着装置は、フレームと、シリンダーと、圧着上タイヤと、圧着下タイヤと、電磁弁と、制御スイッチと、を含み、前記圧着装置は、シリンダーの運動によって提供される圧力が人力を代替する力法により、輸出圧力が高く、効率が高く、構造がシンプルであり、頑丈で耐久性があり、メンテナンスが比較的簡単である等のメリットを有す。前記圧着装置は、ケーブルラグと導線の手動接続に比べ、加工効率を高めことができるが、前記圧着装置または従来技術における他の類似装置を実際にラグと導線を接続するために使用する場合、以下の問題が依然としてある：（１）導線の端部をケーブルラグの円筒部内に挿入した後、円筒部の径方向にはまだ大きな空間があり、円筒部に圧着するだけで導線の端部をしっかりと固定できず、使用する際に導線の端部はケーブルラグから脱落しやすい。（２）ラグを使用して二本の導線を接続する場合、一本の導線の端部を円筒部内に固定した後、もう一本の導線の端部を手動でガスケット部の中心孔に通す必要があり、それから導線を締める。導線を端子ガスケットに通す作業は作業者に対する経験の要求が高く、加工効率が低い。

中国特許出願公開第２０７１４９８５３号明細書

本発明は、電力電子導線と端子の固定接続装置および操作方法を提供し、上記の従来技術における課題を解決することを目的とする。

上記の目的を実現するために、電力電子導線と端子の固定接続装置であって、前記端子はケーブルラグまたはケーブルラグに類似した他の端子を指し、前記固定接続は二本の導線の固定接続を指す。前記装置は、台板を含み、前記台板の上表面には、第一摺動溝が形成され、前記第一摺動溝には、スライドブロックが滑合可能に連結される。前記スライドブロックの上表面は鉄製の水平面であり、前記スライドブロックの上表面には、上下対称となる二つの取付台が鉛直に固定して設けられ、前記取付台の縦断面は逆Ｌ字形状である。二つの遮蔽板は前記取付台の上部の縁に斜めに固定して設けられ、二つの前記遮蔽板の縦断面はＶ字形で、二つの前記遮蔽板の底部の間には細長隙間が形成される。前記遮蔽板における底部の縁が上方に突出して収納室を形成する。前記遮蔽板の前後両端面には、二枚の密封板が鉛直に固定して設けられる。二枚の前記密封板の間には、同じ水平面に位置し、且つ前記細長隙間と平行な第一回転軸及び第二回転軸が水平に且つ回転可能に設けられる。互いに噛み合う第一ギア棒と第二ギア棒は、前記第一回転軸と前記第二回転軸に固定して外装され、前記第一ギア棒と前記第二ギア棒は、収納室の真上に位置し、前記第一ギア棒と前記第二ギア棒との噛み合い点は、前記細長隙間の真上にある。前記第一ギア棒と前記第二ギア棒との隣接するラックの間には、細い銅棒を収納することができる。細い銅棒は、前記遮蔽板と前記密封板によって形成された室内にあらかじめ入れ、前記第一ギア棒が時計回りに回転することと、前記第二ギア棒が反時計回りに回転することにより、細い銅棒は前記収納室の内部に運ばれる。前記収納室が細い銅棒で満たされた時、前記第一ギア棒と前記第二ギア棒が細い銅棒を前記細長隙間内に移動し、細い銅棒は前記細長隙間を通過して端子円筒部の内部に落下し、端子円筒部の半径方向における空間を満たす。前記第一ギア棒が反時計回りに回転し、且つ前記第二ギア棒が時計回りに回転すると、前記第一ギア棒と前記第二ギア棒との隣接するラックの間の細い銅棒が噛み合い点の前に押し出され、前記細長隙間に落ちないため、前記細長隙間を密封することができる。

前記スライドブロックの上表面には、二つの支持台が鉛直に固定して設けられ、前記支持台の頂部には、互い平行する二つの位置規制スリーブが固定して設けられる。二つの前記位置規制スリーブには、同じ長さの第一摺動ロッドと第二摺動ロッドがそれぞれと滑合される。前記第一摺動ロッドと前記第二摺動ロッドの一端は、それぞれ二つの前記取付台の鉛直面を垂直に貫通し、且つ前記第一摺動ロッドと前記第二摺動ロッドの一端には、前記取付台の鉛直面に平行する第一押し板と第二押し板が固定して設けられ、前記第一摺動ロッドと前記第二摺動ロッドの他端には、互いに平行な第一プッシュ板と第二プッシュ板が鉛直に固定して設けられる。前記第一プッシュ板と前記第二プッシュ板の頂部には、それぞれ第一連結棒と第二連結棒が固定して設けられ、前記第一連結棒と前記第二連結棒の頂部には、それぞれ二つの第一ラックと第二ラックが水平に固定して設けられる。前記第一回転軸の両端は、二つの前記密封板を貫通し、前記第一回転軸の両端には、前記第一ラックと噛み合う二つの第一歯車が固定して設けられ、前記第一ラックと前記第一歯車の噛み合い点は前記第一歯車の底部にある。前記第二回転軸の両端は、二つの前記密封板を貫通し、前記第二回転軸の両端には前記第二ラックと噛み合う二つの第二歯車が固定して設けられ、前記第二ラックと前記第二歯車の噛み合い点は前記第二歯車の底部にある。前記第一押し板と前記第二押し板を押し、前記第一摺動ロッドと前記第二摺動ロッドを対向して運動させることにより、前記第一プッシュ板と前記第二プッシュ板が対向して運動しながら端子円筒部の両側に当接し、端子円筒部の両側を押圧し、端子円筒部内の導線を固定する。前記第一プッシュ板と前記第二プッシュ板が対向して運動する過程で、前記第一連結棒と前記第二連結棒が対向して移動するように駆動され、これにより前記第一ラックと前記第二ラックは対向して移動する。前記第一ラックと前記第一歯車の噛み合い点は前記第一歯車の底部にあり、且つ前記第二ラックと前記第二歯車の噛み合い点は前記第二歯車の底部にあるので、前記第一ラックと前記第二ラックが対向して運動しながら前記第一歯車を介して前記第一回転軸と前記第一ギア棒を時計回りに回転させ、且つ前記第二ラックを介して前記第二回転軸と前記第二ギア棒を反時計回りに回転させ、細い銅棒を輸送し、細い銅棒が端子円筒部の半径方向の空間を満たすことができる。固定が完了した後、前記第一プッシュ板と前記第二プッシュ板を戻す過程で、前記第一プッシュ板と前記第二プッシュ板が対向して運動することにより、前記第一連結棒と前記第二連結棒は対向して運動し、前記第一ラックと前記第二ラックを対向して運動させることができる。前記第一歯車は前記第一回転軸と前記第一ギア棒を時計回りに回転させ、前記第二ラックは前記第二回転軸と前記第二ギア棒を反時計回りに回転させ、これにより前記細長隙間が密封することができ、細い銅棒は前記細長隙間を通って端子円筒部に落下しない。

本発明の好ましい技術的解決策として、前記スライドブロックの上表面には、端子円筒部と端子ガスケット部との接続部に係合する磁気係止ブロックがヒンジ接続される。端子が前記スライドブロックの上表面に載置された後、前記磁気係止ブロックが前記スライドブロックの上面に吸着することにより、端子をクランプして固定することができる。

本発明の好ましい技術的解決策として、第一位置規制ブロックと第二位置規制ブロックは、前記第一摺動ロッドと前記第二摺動ロッドとにおける前記取付台の外側に固定して設けられる。前記第一位置規制ブロックと前記第一プッシュ板との距離、および前記第二位置規制ブロックと前記第二プッシュ板との距離は同じである。第一バネは、前記第一位置規制ブロックと前記取付台との間且つ前記第一摺動ロッドの外側に外装され、第二バネは、前記第二位置規制ブロックと前記取付台との間且つ前記第二摺動ロッドの外側に外装される。前記第一位置規制ブロックと前記第一プッシュ板との距離、および前記第二位置規制ブロックと前記第二プッシュ板との距離が一致することにより、第一プッシュ板と第二プッシュ板が端子円筒部の両側をクランプする時の伸度は同じであり、各完成品の圧着度合いを一致することが保証され、完成品が統一要件を満たし、悪い固定接続効果による不良品の発生を回避することができる。

本発明の好ましい技術的解決策として、前記台板の上面には、支持板が鉛直に固定して設けられる。前記支持板には、水平状態の第三回転軸が回転自在に連結され、前記第三回転軸の端部には、第一取付板が鉛直に固定して設けられる。前記第一取付板の底部には、第二取付板が水平に固定して接続される。前記第一取付板には、Ｌ字型の第一導線管が固定して設けられ、前記第一導線管の一部は水平状態であり、他部分は垂直状態であり、且つ鉛直状態にある前記他部分の頂部が位置する水平面は、前記スライドブロックの上表面が位置する平面より低い。前記第一取付板には、鉛直方向の第二摺動溝が形成され、前記第二取付板には、伸縮ロッドが鉛直に固定して設けられ、前記伸縮ロッドの頂部には、前記第二摺動溝と滑合する第二導線管が固定して設けられ、前記第二導線管は逆Ｌ字状であり、前記第二導線管の一部は水平状態で、他部分は鉛直状態であり、更に前記第二導線管の鉛直状態の部分の下端は前記第一導線管の上端に対応する。第三バネを介して、水平状態の押圧ブロックは、前記第二取付板にある前記第一導線管の水平部分の端部位置に連結される。前記第二導線管の下端を端子ガスケット部に通して前記第一導線管の上端と接続し、それから導線を前記第二導線管と前記第一導線管に通すことで、導線を端子ガスケット部に精確に通すことを実現する。前記伸縮ロッドが前記第二導線管を上昇させ、前記スライドブロックが端子を前記第二導線管から離れる方向に駆動し、導線を前記第二導線管と前記第一導線管との間に一定程度を引き出す。前記第三回転軸を回転させることにより、前記第二導線管と前記第一導線管全体が回転し、導線を締めることができる。

また、本発明は、電力電子導線と端子の固定接続装置の操作方法を提供する。端子を介して二本の導線を接続し、前記方法は電力電子導線と端子の固定接続装置を使用して実現する。具体的には、次の手順を含む：

ステップ１：端子を前記スライドブロックの上表面に水平に置き、端子の位置を調整し、端子円筒部を前記第一プッシュ板と前記第二プッシュ板の間に位置させ、前記磁気係止ブロックは前記スライドブロックの上表面に吸着し、端子円筒部と端子ガスケット部の間の接続部を押さえる。

ステップ２：細い銅棒を、前記細長隙間と平行な方向を沿って前記遮蔽板と前記密封板によって形成された室内に置き、一本の導線を、端部の絶縁層を取り外してから、端子円筒部に挿入する。

ステップ３：前記第一押し板と前記第二押し板を押し動かすことで、前記第一摺動ロッドと前記第二摺動ロッドを対向して運動させ、前記第一プッシュ板と前記第二プッシュ板が対向して運動しながら端子円筒部の両側に当接し、端子円筒部の両側を押圧し、端子円筒部内の導線を固定する。

ステップ４：前記第一プッシュ板と前記第二プッシュ板が対向して運動しながら前記第一連結棒と前記第二連結棒とによって前記第一ギア棒と前記第二ギア棒を回転させ、細い銅棒を輸送し、細い銅棒は前記細長隙間から端子円筒部に落ち、前記第一位置規制ブロックおよび前記第二位置規制ブロックが前記取付台に当接するまで端子円筒部内の空間を満たす。

ステップ５：前記伸縮ロッドを持ち上げ、前記第一導線管と前記第二導線管を分離させ、前記スライドブロックを押し動かし、端子ガスケット部の内輪を前記第一導線管と前記第二導線管の間に位置させ、前記伸縮ロッドを復位させ、前記第一導線管の上端と前記第二導線管の下端を接続する。

ステップ６：もう一本の導線を前記第二導線管の水平端部から挿入し、前記第一導線管の水平端部から外に出し、前記押圧ブロックを介して導線の端部を前記第二取付板に圧着する。前記第二導線管が上昇すると同時に、前記スライドブロックが前記第二導線管から離れる方向に摺動し、導線は一定程度引き延ばされる。

ステップ７：前記第二導線管を復位させ、前記第一導線管の上端と前記第二導線管の下端を接続し、前記第三回転軸を回転させることにより、前記第一取付板と前記第二取付板は回転し、導線の引き伸ばされた部分を締めることができる。前記第一導線管の中にある導線の部分を引き出した後に切断すればよい。

本発明は、従来技術に比べ、具体的には以下の改良及び利点を有する：

（１）本発明の電力電子導線と端子の固定接続装置を使用し、ケーブルラグと二本の導線を接続する時、一本の導線の端部がケーブルラグの端子円筒部内に挿入した後、細い銅棒はケーブルラグにおける端子円筒部を満たし、また、プッシュ板が端子円筒部を圧着し、導線の端部を固定し、端子円筒部における径方向の残留空間を生じることを防ぎ、使用する際に導線の端部がケーブルラグから脱落することを防ぐことができる。ケーブルラグと別の導線を接続する時、第一導線管と第二導線管の協働により、導線は端子ガスケット部を精確に通過することを実現し、さらに第三回転軸を回転させることにより、導線を速く締めることができる。人力に比べ、導線を端子ガスケット部に通す精度を高め、加工効率を向上させる。

（２）本発明の電力電子導線と端子の固定接続装置において、第一位置規制ブロックと第二位置規制ブロックは、第一摺動ロッドと第二摺動ロッドに設けられ、且つ前記第一位置規制ブロックと前記第一プッシュ板との距離、および前記第二位置規制ブロックと前記第二プッシュ板との距離は同じである。第一押圧板と第二押圧板が端子円筒部の両側を圧着する時の伸度は同じであり、各完成品の圧縮の度合いを一致させることが保証され、完成品が統一要件を満たし、悪い固定接続効果による不良品の発生を回避することができる。

（３）本発明の電力電子導線と端子の固定接続装置において、第一ギア棒が時計回りに回転することと、第二ギア棒が反時計回りに回転することとの協働により、まず細い銅棒は収納室の内部に運び、次に細い銅棒を細長隙間に移動する。細い銅棒は前記細長隙間に通して端子円筒部の内部に落下する。導線端部を圧着すると同時に、細い銅棒を輸送することが実現でき、操作が簡単であり、加工効率が向上する。

本願に記載の各方向が、図１と同じ向きに装置を見た際の方向である。

本発明の実施例に係わる電力電子導線と端子の固定接続装置の正面図である。 本発明の実施例に係わる電力電子導線と端子の固定接続装置の上面図である。 図２のＡ−Ａ線に沿う断面図である。 図３におけるＢの部分の拡大図である。 本発明の実施例に係わる電力電子導線と端子の固定接続装置の操作方法の流れ図である。

下記、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。本発明は請求項により限定され且つ被覆された様々な異なる形態で実施することができる。

図１から図４に示すように、本実施例は、電力電子導線と端子の固定接続装置を提供する。前記端子はケーブルラグまたはケーブルラグに類似した他の端子を指し、前記固定接続は二本の導線の固定接続を指す。前記装置は、台板１を含み、前記台板１の上表面には、第一摺動溝２が形成され、前記第一摺動溝２には、スライドブロック３が滑合可能に連結される。前記スライドブロック３の上表面は鉄製の水平面であり、前記スライドブロック３の上表面には、上下対称となる二つの取付台４が鉛直に固定して設けられ、前記取付台４の縦断面は逆Ｌ字形状である。二つの遮蔽板５は前記取付台４の上部の縁に斜めに固定して設けられ、二つの前記遮蔽板５の縦断面はＶ字形で、二つの前記遮蔽板５の底部の間には細長隙間６が形成される。前記遮蔽板５における底部の縁が上方に突出して収納室５０１を形成する。前記遮蔽板５の前後両端面には、二枚の密封板７が鉛直に固定して設けられる。二枚の前記密封板７の間には、同じ水平面に位置し、且つ前記細長隙間６と平行な第一回転軸８及び第二回転軸９が水平に且つ回転可能に設けられる。互いに噛み合う第一ギア棒１０と第二ギア棒１１は、前記第一回転軸８と前記第二回転軸９に固定して外装され、前記第一ギア棒１０と前記第二ギア棒１１は、収納室５０１の真上に位置し、前記第一ギア棒１０と前記第二ギア棒１１との噛み合い点は、前記細長隙間６の真上にある。前記第一ギア棒１０と前記第二ギア棒１１との隣接するラックの間には、細い銅棒を収納することができる。細い銅棒は、前記遮蔽板５と前記密封板７によって形成された室内にあらかじめ入れ、前記第一ギア棒１０が時計回りに回転することと、前記第二ギア棒１１が反時計回りに回転することにより、細い銅棒は前記収納室５０１の内部に運ばれる。前記収納室５０１が細い銅棒で満たされた時、前記第一ギア棒１０と前記第二ギア棒１１が細い銅棒を前記細長隙間６内に移動し、細い銅棒は前記細長隙間６を通過して端子円筒部の内部に落下し、端子円筒部の半径方向における空間を満たす。前記第一ギア棒１０が反時計回りに回転し、且つ前記第二ギア棒１１が時計回りに回転すると、前記第一ギア棒１０と前記第二ギア棒１１との隣接するラックの間の細い銅棒が噛み合い点の前に押し出され、前記細長隙間６に落ちないため、前記細長隙間６を密封することができる。

前記スライドブロック３の上表面には、二つの支持台１２が鉛直に固定して設けられ、前記支持台１２の頂部には、互い平行する二つの位置規制スリーブ１３が固定して設けられる。二つの前記位置規制スリーブ１３には、同じ長さの第一摺動ロッド１４と第二摺動ロッド１５がそれぞれと滑合される。前記第一摺動ロッド１４と前記第二摺動ロッド１５の一端は、それぞれ二つの前記取付台４の鉛直面を垂直に貫通し、且つ前記第一摺動ロッド１４と前記第二摺動ロッド１５の一端には、前記取付台４の鉛直面に平行する第一押し板１６と第二押し板１７が固定して設けられ、前記第一摺動ロッド１４と前記第二摺動ロッド１５の他端には、互いに平行な第一プッシュ板１８と第二プッシュ板１９が鉛直に固定して設けられる。前記第一プッシュ板１８と前記第二プッシュ板１９の頂部には、それぞれ第一連結棒２０と第二連結棒２１が固定して設けられ、前記第一連結棒２０と前記第二連結棒２１の頂部には、それぞれ二つの第一ラック２２と第二ラック２３が水平に固定して設けられる。前記第一回転軸８の両端は、二つの前記密封板７を貫通し、前記第一回転軸８の両端には、前記第一ラック２２と噛み合う二つの第一歯車２４が固定して設けられ、前記第一ラック２２と前記第一歯車２４の噛み合い点は前記第一歯車２４の底部にある。前記第二回転軸９の両端は、二つの前記密封板７を貫通し、前記第二回転軸９の両端には前記第二ラック２３と噛み合う二つの第二歯車２５が固定して設けられ、前記第二ラック２３と前記第二歯車２５の噛み合い点は前記第二歯車２５の底部にある。前記第一押し板１６と前記第二押し板１７を押し、前記第一摺動ロッド１４と前記第二摺動ロッド１５を対向して運動させることにより、前記第一プッシュ板１８と前記第二プッシュ板１９が対向して運動しながら端子円筒部の両側に当接し、端子円筒部の両側を押圧し、端子円筒部内の導線を固定する。前記第一プッシュ板１８と前記第二プッシュ板１９が対向して運動する過程で、前記第一連結棒２０と前記第二連結棒２１が対向して移動するように駆動され、これにより前記第一ラック２２と前記第二ラック２３は対向して移動する。前記第一ラック２２と前記第一歯車２４の噛み合い点は前記第一歯車２４の底部にあり、且つ前記第二ラック２３と前記第二歯車２５の噛み合い点は前記第二歯車２５の底部にあるので、前記第一ラック２２と前記第二ラック２３が対向して運動しながら前記第一歯車２４を介して前記第一回転軸８と前記第一ギア棒１０を時計回りに回転させ、且つ前記第二ラック２３を介して前記第二回転軸９と前記第二ギア棒１１を反時計回りに回転させ、細い銅棒を輸送し、細い銅棒が端子円筒部の半径方向の空間を満たすことができる。固定が完了した後、前記第一プッシュ板１８と前記第二プッシュ板１９を戻す過程で、前記第一プッシュ板１８と前記第二プッシュ板１９が対向して運動することにより、前記第一連結棒２０と前記第二連結棒２１は対向して運動し、前記第一ラック２２と前記第二ラック２３を対向して運動させることができる。前記第一歯車２４は前記第一回転軸８と前記第一ギア棒１０を時計回りに回転させ、前記第二ラック２３は前記第二回転軸９と前記第二ギア棒１１を反時計回りに回転させ、これにより前記細長隙間６が密封することができ、細い銅棒は前記細長隙間６を通って端子円筒部に落下しない。

本実施例において、前記スライドブロック３の上表面には、端子円筒部と端子ガスケット部との接続部に係合する磁気係止ブロック２６がヒンジ接続される。端子が前記スライドブロック３の上表面に載置された後、前記磁気係止ブロック２６が前記スライドブロック３の上面に吸着することにより、端子をクランプして固定することができる。

本実施例において、第一位置規制ブロック２７と第二位置規制ブロック２８は、前記第一摺動ロッド１４と前記第二摺動ロッド１５とにおける前記取付台４の外側に固定して設けられる。前記第一位置規制ブロック２７と前記第一プッシュ板１８との距離、および前記第二位置規制ブロック２８と前記第二プッシュ板１９との距離は同じである。第一バネ２９は、前記第一位置規制ブロック２７と前記取付台４との間且つ前記第一摺動ロッド１４の外側に外装され、第二バネ３０は、前記第二位置規制ブロック２８と前記取付台４との間且つ前記第二摺動ロッド１５の外側に外装される。前記第一位置規制ブロック２７と前記第一プッシュ板１８との距離、および前記第二位置規制ブロック２８と前記第二プッシュ板１９との距離が一致することにより、第一プッシュ板１８と第二プッシュ板１９が端子円筒部の両側をクランプする時の伸度は同じであり、各完成品の圧着度合いを一致することが保証され、完成品が統一要件を満たし、悪い固定接続効果による不良品の発生を回避することができる。

本実施例において、前記台板１の上面には、支持板３１が鉛直に固定して設けられる。前記支持板３１には、水平状態の第三回転軸３２が回転自在に連結され、前記第三回転軸３２の端部には、第一取付板３３が鉛直に固定して設けられる。前記第一取付板３３の底部には、第二取付板３４が水平に固定して接続される。前記第一取付板３３には、Ｌ字型の第一導線管３５が固定して設けられ、前記第一導線管３５の一部は水平状態であり、他部分は垂直状態であり、且つ鉛直状態にある前記他部分の頂部が位置する水平面は、前記スライドブロック３の上表面が位置する平面より低い。前記第一取付板３３には、鉛直方向の第二摺動溝３３０１が形成され、前記第二取付板３４には、伸縮ロッド３６が鉛直に固定して設けられ、前記伸縮ロッド３６の頂部には、前記第二摺動溝３３０１と滑合する第二導線管３７が固定して設けられ、前記第二導線管３７は逆Ｌ字状であり、前記第二導線管３７の一部は水平状態で、他部分は鉛直状態であり、更に前記第二導線管３７の鉛直状態の部分の下端は前記第一導線管３５の上端に対応する。第三バネ３８を介して、水平状態の押圧ブロック３９は、前記第二取付板にある前記第一導線管３５の水平部分の端部位置に連結される。前記第二導線管３７の下端を端子ガスケット部に通して前記第一導線管３５の上端と接続し、それから導線を前記第二導線管３７と前記第一導線管３５に通すことで、導線を端子ガスケット部に精確に通すことを実現する。前記伸縮ロッド３６が前記第二導線管３７を上昇させ、前記スライドブロック３が端子を前記第二導線管３７から離れる方向に駆動し、導線を前記第二導線管３７と前記第一導線管３５との間に一定程度を引き出す。前記第三回転軸３２を回転させることにより、前記第二導線管３７と前記第一導線管３５全体が回転し、導線を締めることができる。

また、図５に示すように、本実施例は、電力電子導線と端子の固定接続装置の操作方法を提供する。端子を介して二本の導線を接続し、前記方法は電力電子導線と端子の固定接続装置を使用して実現する。具体的には、次の手順を含む：

ステップ１：端子を前記スライドブロック３の上表面に水平に置き、端子の位置を調整し、端子円筒部を前記第一プッシュ板１８と前記第二プッシュ板１９の間に位置させ、前記磁気係止ブロック２６は前記スライドブロック３の上表面に吸着し、端子円筒部と端子ガスケット部の間の接続部を押さえる。

ステップ２：細い銅棒を、前記細長隙間６と平行な方向を沿って前記遮蔽板５と前記密封板７によって形成された室内に置き、一本の導線を、端部の絶縁層を取り外してから、端子円筒部に挿入する。

ステップ３：前記第一押し板１６と前記第二押し板１７を押し動かすことで、前記第一摺動ロッド１４と前記第二摺動ロッド１５を対向して運動させ、前記第一プッシュ板１８と前記第二プッシュ板１９が対向して運動しながら端子円筒部の両側に当接し、端子円筒部の両側を押圧し、端子円筒部内の導線を固定する。

ステップ４：前記第一プッシュ板１８と前記第二プッシュ板１９が対向して運動しながら前記第一連結棒２０と前記第二連結棒２１とによって前記第一ギア棒１０と前記第二ギア棒１１を回転させ、細い銅棒を輸送し、細い銅棒は前記細長隙間６から端子円筒部に落ち、前記第一位置規制ブロック２７および前記第二位置規制ブロック２８が前記取付台４に当接するまで端子円筒部内の空間を満たす。

ステップ５：前記伸縮ロッド３６を持ち上げ、前記第一導線管３５と前記第二導線管３７を分離させ、前記スライドブロック３を押し動かし、端子ガスケット部の内輪を前記第一導線管３５と前記第二導線管３７の間に位置させ、前記伸縮ロッド３６を復位させ、前記第一導線管３５の上端と前記第二導線管３７の下端を接続する。

ステップ６：もう一本の導線を前記第二導線管３７の水平端部から挿入し、前記第一導線管３５の水平端部から外に出し、前記押圧ブロック３９を介して導線の端部を前記第二取付板３４に圧着する。前記第二導線管３７が上昇すると同時に、前記スライドブロック３が前記第二導線管３７から離れる方向に摺動し、導線は一定程度引き延ばされる。

ステップ７：前記第二導線管３７を復位させ、前記第一導線管３５の上端と前記第二導線管３７の下端を接続し、前記第三回転軸３２を回転させることにより、前記第一取付板３３と前記第二取付板３４は回転し、導線の引き伸ばされた部分を締めることができる。前記第一導線管３５の中にある導線の部分を引き出した後に切断すればよい。

上記の実施例は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明を限定するものではなく、当業者であれば、様々な変更および改良が可能である。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、任意の修正、均等置換、改良等は、いずれも本発明の特許請求の範囲が求める保護を逸脱しない。

１ 台板
２ 第一摺動溝
３ スライドブロック
４ 取付台
５ 遮蔽板
５０１ 収納室
６ 細長隙間
７ 密封板
８ 第一回転軸
９ 第二回転軸
１０ 第一ギア棒
１１ 第二ギア棒
１２ 支持台
１３ 位置規制スリーブ
１４ 第一摺動ロッド
１５ 第二摺動ロッド
１６ 第一押し板
１７ 第二押し板
１８ 第一プッシュ板
１９ 第二プッシュ板
２０ 第一連結棒
２１ 第二連結棒
２２ 第一ラック
２３ 第二ラック
２４ 第一歯車
２５ 第二歯車
２６ 磁気係止ブロック
２７ 第一位置規制ブロック
２８ 第二位置規制ブロック
２９ 第一バネ
３０ 第二バネ
３１ 支持板
３２ 第三回転軸
３３ 第一取付板
３３０１ 第二摺動溝
３４ 第二取付板
３５ 第一導線管
３６ 伸縮ロッド
３７ 第二導線管
３８ 第三バネ
３９ 押圧ブロック

Claims (4)

1. 電力電子導線と端子の固定接続装置であって、
   台板（１）を含み、
   前記台板（１）の上表面には、第一摺動溝（２）が形成され、
   前記第一摺動溝（２）には、スライドブロック（３）が滑合可能に連結され、
   前記スライドブロック（３）の上表面は鉄製の水平面であり、
   前記スライドブロック（３）の上表面には、上下対称となる二つの取付台（４）が鉛直に固定して設けられ、
   前記取付台（４）の縦断面は逆Ｌ字形状であり、
   二つの遮蔽板（５）は前記取付台（４）の上部の縁に斜めに固定して設けられ、
   二つの前記遮蔽板（５）の縦断面はＶ字形で、
   二つの前記遮蔽板（５）の底部の間には細長隙間（６）が形成され、
   前記遮蔽板（５）における底部の縁が上方に突出して収納室（５０１）を形成し、
   前記遮蔽板（５）の前後両端面には、二枚の密封板（７）が鉛直に固定して設けられ、
   二枚の前記密封板（７）の間には、同じ水平面に位置し、且つ前記細長隙間（６）と平行な第一回転軸（８）及び第二回転軸（９）が水平に且つ回転可能に設けられ、
   互いに噛み合う第一ギア棒（１０）と第二ギア棒（１１）は、前記第一回転軸（８）と前記第二回転軸（９）に固定して外装され、
   前記第一ギア棒（１０）と前記第二ギア棒（１１）は、収納室（５０１）の真上に位置し、
   前記第一ギア棒（１０）と前記第二ギア棒（１１）との噛み合い点は、前記細長隙間（６）の真上にあり、
   前記スライドブロック（３）の上表面には、二つの支持台（１２）が鉛直に固定して設けられ、
   前記支持台（１２）の頂部には、互い平行する二つの位置規制スリーブ（１３）が固定して設けられ、
   二つの前記位置規制スリーブ（１３）には、同じ長さの第一摺動ロッド（１４）と第二摺動ロッド（１５）がそれぞれと滑合され、
   前記第一摺動ロッド（１４）と前記第二摺動ロッド（１５）の一端は、それぞれ二つの前記取付台（４）の鉛直面を垂直に貫通し、
   前記第一摺動ロッド（１４）と前記第二摺動ロッド（１５）の一端には、前記取付台（４）の鉛直面に平行する第一押し板（１６）と第二押し板（１７）が固定して設けられ、
   前記第一摺動ロッド（１４）と前記第二摺動ロッド（１５）の他端には、互いに平行な第一プッシュ板（１８）と第二プッシュ板（１９）が鉛直に固定して設けられ、
   前記第一プッシュ板（１８）と前記第二プッシュ板（１９）の頂部には、それぞれ第一連結棒（２０）と第二連結棒（２１）が固定して設けられ、
   前記第一連結棒（２０）と前記第二連結棒（２１）の頂部には、それぞれ二つの第一ラック（２２）と第二ラック（２３）が水平に固定して設けられ、
   前記第一回転軸（８）の両端は、二つの前記密封板（７）を貫通し、
   前記第一回転軸（８）の両端には、前記第一ラック（２２）と噛み合う二つの第一歯車（２４）が固定して設けられ、
   前記第一ラック（２２）と前記第一歯車（２４）の噛み合い点は前記第一歯車（２４）の底部にあり、
   前記第二回転軸（９）の両端は、二つの前記密封板（７）を貫通し、
   前記第二回転軸（９）の両端には、前記第二ラック（２３）と噛み合う二つの第二歯車（２５）が固定して設けられ、
   前記第二ラック（２３）と前記第二歯車（２５）の噛み合い点は前記第二歯車（２５）の底部にある、
   ことを特徴とする電力電子導線と端子の固定接続装置。
2. 前記スライドブロック（３）の上表面には、端子円筒部と端子ガスケット部との接続部に係合する磁気係止ブロック（２６）がヒンジ接続される、
   ことを特徴とする請求項１に記載の電力電子導線と端子の固定接続装置。
3. 第一位置規制ブロック（２７）と第二位置規制ブロック（２８）は、前記第一摺動ロッド（１４）と前記第二摺動ロッド（１５）とにおける前記取付台（４）の外側に固定して設けられ、
   前記第一位置規制ブロック（２７）と前記第一プッシュ板（１８）との距離、および前記第二位置規制ブロック（２８）と前記第二プッシュ板（１９）との距離は同じであり、
   第一バネ（２９）は、前記第一位置規制ブロック（２７）と前記取付台（４）との間且つ前記第一摺動ロッド（１４）の外側に外装され、
   第二バネ（３０）は、前記第二位置規制ブロック（２８）と前記取付台（４）との間且つ前記第二摺動ロッド（１５）の外側に外装される、
   ことを特徴とする請求項１に記載の電力電子導線と端子の固定接続装置。
4. 前記台板（１）の上面には、支持板（３１）が鉛直に固定して設けられ、
   前記支持板（３１）には、水平状態の第三回転軸（３２）が回転自在に連結され、
   前記第三回転軸（３２）の端部には、第一取付板（３３）が鉛直に固定して設けられ、
   前記第一取付板（３３）の底部には、第二取付板（３４）が水平に固定して接続され、
   前記第一取付板（３３）には、Ｌ字型の第一導線管（３５）が固定して設けられ、
   前記第一導線管（３５）の一部は水平状態であり、
   前記第一導線管（３５）の他部分は垂直状態であり、
   前記第一導線管（３５）の鉛直状態にある前記他部分の頂部が位置する水平面は、前記スライドブロック（３）の上表面が位置する平面より低く、
   前記第一取付板（３３）には、鉛直方向の第二摺動溝（３３０１）が形成され、
   前記第二取付板（３４）には、伸縮ロッド（３６）が鉛直に固定して設けられ、
   前記伸縮ロッド（３６）の頂部には、前記第二摺動溝（３３０１）と滑合する第二導線管（３７）が固定して設けられ、
   前記第二導線管（３７）は逆Ｌ字状であり、
   前記第二導線管（３７）の一部は水平状態で、他部分は鉛直状態であり、
   更に前記第二導線管（３７）の鉛直状態の部分の下端は前記第一導線管（３５）の上端に対応し、
   第三バネ（３８）を介して、水平状態の押圧ブロック（３９）は、前記第二取付板（３４）にある前記第一導線管（３５）の水平部分の端部位置に連結される、
   ことを特徴とする請求項１に記載の電力電子導線と端子の固定接続装置。

Images