JP2021081524A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像の位置ずれを抑制しつつ、連続して両面印刷を行う場合に生産性を向上させる。【解決手段】像担持体(11)、露光手段(13)、画像形成手段(10)、転写手段(160)、反転搬送手段(86、90)、側端位置検知手段(141)を備え、第1モードと第2モードとを実行可能な画像形成装置(1)において、第1モードの実行に際し、1枚目のシートの第2面に対する前記側端位置の検知結果に基づいて像担持体への画像の書き込み位置を調整し、第2モードの実行に際し、既に画像を転写したシートの第2面に対する側端位置の検知結果に基づいて、2枚目以降のシートに転写される像担持体への画像の書き込み位置を調整する。【選択図】図1
Description
本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
用紙に画像を形成する画像形成装置では、用紙に対する画像の位置ずれが生じることがある。これに対して、例えば特許文献1には、トナー画像を用紙に転写する転写手段の上流に配置されたレジストレーションローラ近傍における用紙の側端位置に基づいて画像の位置を補正するものが開示されている。特許文献1では、用紙毎に、用紙の搬送方向及び搬送方向に直行する幅方向の側端位置を検出し、検出結果に基づいて感光体に形成される画像の位置を補正した後で、トナー画像が用紙に転写される。
また、特許文献2には、後続の用紙に対する画像の位置ずれを補正するために、先行して搬送される用紙の幅方向の側端位置の検出結果を用いるものが開示されている。特許文献2では、先行する用紙の幅方向の側端位置の検出結果に基づいて、後続の用紙に係る画像について感光体への画像の書き込み位置の補正及び用紙をスライドさせる補正が行われる。
ところで、上述した画像形成装置では、複数枚の用紙の両面に対して連続して印刷が行われることがある。ここで、特許文献2は、ジョブの1〜2枚目の用紙に対する補正値を0とし、1〜2枚目の用紙の側端位置の検出結果を3枚目以降の用紙への画像形成時に用いるものである。つまり、1〜2枚目の用紙に対しては、用紙の側端位置に基づいた画像の位置補正が行われていない。さらに、両面印刷において用紙の表面への印刷後、用紙を反転搬送して裏面に画像を形成するまでの間に用紙の側端位置がずれてしまう。また、特許文献1において連続印刷を行う場合、用紙毎に側端位置を検出した後で感光体への画像書き込みが行われるため、両面印刷における生産性を低下させる要因となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、画像の位置ずれを抑制しつつ、連続して両面印刷を行う場合に生産性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、像担持体と、前記像担持体の表面を露光して画像を書き込む露光手段と、前記画像を現像して前記像担持体の表面にトナー像を形成する画像形成手段と、前記像担持体に形成されたトナー像をシートに転写する転写手段と、前記転写手段によって第1面にトナー像が転写されたシートを反転させて、前記第1面の裏面の第2面にトナー像が転写されるように前記転写手段へとシートを搬送する反転搬送手段と、シートの搬送方向に直行する幅方向におけるシートの側端位置を検知する側端位置検知手段と、シートに対する前記側端位置の検知後に当該シートの画像を前記像担持体へ書き込む第1モードと、シートに対する前記側端位置の検知前に当該シートの画像を前記像担持体へ書き込む第2モードと、を実行可能な制御手段と、を備える画像形成装置において、ジョブに含まれる画像のうち、1枚目のシートの前記第1面及び前記第2面に形成される画像に係る前記像担持体への書き込みを前記第1モードで実行し、2枚目以降のシートに形成される画像に係る前記像担持体への書き込みを前記第2モードで実行し、前記第1モードの実行に際し、前記1枚目のシートの前記第2面に対する前記側端位置の検知結果に基づいて、当該1枚目のシートの前記第2面に転写される画像の前記像担持体への書き込み位置を調整し、前記第2モードの実行に際し、既に画像を転写したシートの前記第2面に対する前記側端位置の検知結果に基づいて、前記2枚目以降のシートの前記第2面に転写される画像の前記像担持体への書き込み位置を調整することを特徴とする。
本発明によれば、画像の位置ずれを抑制しつつ、連続して両面印刷を行う場合に生産性を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本開示に含まれる実施例について説明する。図1は、実施例1の画像形成装置1の概略断面図である。画像形成装置1は、例えば、電子写真方式を用いたカラープリンタである。以下では、画像形成装置1が、4色の画像形成エンジンが中間転写ベルト上に並べられている中間転写タンデム方式のものであるとして説明を行う。
画像形成装置1は、画像形成部150と、二次転写部160と、シート搬送部170とを備える。画像形成部150は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した画像形成エンジン10Y、10M、10C、10Kを有している。画像形成手段としての画像形成エンジン10Y、10M、10C、10Kは、それぞれのトナーの色が異なるものの、共通化された構成を有している。そこで、イエロー(Y)の画像形成エンジン10Yを例に説明を行い、他色の画像形成エンジン10M、10C、10Kについては説明を省略する。画像形成エンジン10Yは、像担持体としての感光体11Yと、帯電装置12Yと、露光手段としての露光装置13Yと、現像装置14Yとを含んで構成される。また、画像形成部150は、中間転写ベルト31と、二次転写内ローラ32と、駆動ローラ33と、テンションローラ34と、一次転写装置35とを有する。画像形成部150では、まず帯電装置12によって感光体11の表面が一様に帯電される。次に、露光装置13によって画像情報の信号に基づいて感光体11表面に静電潜像が書き込まれる。感光体11の表面に形成された静電潜像は、現像装置14によってトナー像として顕在化する画像である。そして、感光体11の表面のトナー像は、一次転写装置35によって加圧及び電圧が印加され、中間転写ベルト31に転写される。以後の説明において、トナーの色を区別して説明を行う必要のない場合においては、色を区別する符号の記載を省略し、画像形成エンジン10、感光体11、帯電装置12、露光装置13、現像装置14と記載する。
次に、中間転写ベルト31について説明する。中間転写ベルト31は、駆動ローラ33、テンションローラ34及び二次転写内ローラ32等のローラによって張架され、図1中に示す矢印Bの方向に駆動する。並列処理されるY、M、C、K各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト31に一次転写されたトナー像上に重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、フルカラーのトナー像が中間転写ベルト31に形成され、このトナー像が二次転写部160へと搬送される。
中間転写ベルト31に形成されたトナー像が転写されるシートPは、例えばサイズ毎にシート収納庫61、62、63又は手差し給送部64に積載される。シート収納庫61、62、63は、画像形成装置1の本体に対して着脱可能に設けられている。なお、記録材であるシートPとしては、普通紙及び厚紙等の紙、プラスチックフィルム、布、コート紙のような表面処理が施されたシート、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート材等、サイズ及び材質の異なる多様なシート材を使用可能である。シートPは、例えば給送部61aから給送され、搬送ローラ130、プレレジストレーションローラ対120等を通過してレジストレーションローラ対110へと搬送され、斜行が補正される。本実施例の第1回転体対としてのレジストレーションローラ対110は、シートPの斜行を補正した後、中間転写ベルト31上のトナー像がシートPに転写されるタイミングに合わせてシートPをニップ部Nから二次転写部160へと搬送する。本実施例の転写手段としての二次転写部160は、中間転写ベルト31と、中間転写ベルト31を介して互いに対向して配置される二次転写内ローラ32及び二次転写外ローラ41により形成される転写ニップ部T2とによって形成される。中間転写ベルト31に形成されたトナー像は、転写ニップ部T2において加圧及び電圧が印加されてシートP上に転写される。なお、シートPに転写されずに中間転写ベルト31に残留したトナー(残留トナー)は、転写クリーナ36によって中間転写ベルト31から除去される。
トナー像が転写されたシートPは、エア吸着搬送手段42により定着装置50へと搬送される。そして、定着装置50において加圧及び加熱され、シートPに対してトナー像が溶融固着される。なお、シートPの搬送モードがフェースアップモードの場合、トナー像が定着されたシートPは排出部80へと搬送され、トナー像が定着した面が上を向いた状態で排出トレイ66に排出される。また、シートPの搬送モードがフェースダウンモードの場合、シートPの後端が反転ローラ79から搬送方向上流側に所定距離だけ残った状態でシートPの搬送を一旦停止させる。次に、反転ローラ79を逆回転させることにより、トナー像が定着した面が下に向いた状態で排出トレイ66に排出される。また、シートPの第1面(表面)及び第2面(裏面)の両方に対してトナー像を転写及び定着させる両面印刷の場合、シートPの後端が反転ローラ86から搬送方向上流側に所定距離だけ残った状態でシートPの搬送を一旦停止する。次に反転ローラ86を逆回転させ、両面搬送部90を介して、再度、レジストレーションローラ対110に向けてシートPを搬送し、画像形成部150にて裏面に対する画像形成を行う。その後の定着、排出動作は第1面と同様である。なお、本実施例では、シートPの搬送方向に直交する方向におけるシートの搬送路の中央の位置と、シートPの搬送方向に直交するシートの幅方向におけるシートPの中央の位置とを一致させてシートを搬送する中央基準のシート搬送方式を採用している。
シート収納庫61、62、63は、各々に収容されているシートPのサイズを検知するためのサイズ検知機構61d、62d、63dを有する。サイズ検知機構61d、62d、63dは、それぞれシートPの幅方向の位置を規制するサイド規制板(不図示)、サイド規制板に摺接して連動する回動可能なサイズ検知レバー(不図示)を有する。なお、サイド規制板は、シートPの側端位置に合わせて移動可能に構成される。また、サイド規制板を移動させた場合、サイズ検知レバーはサイド規制板の移動に連動して回動するように構成されている。
また、サイズ検知機構61d、62d、63dは、シート収納庫61、62、63が画像形成装置1の本体に装着された状態においてサイズ検知レバーに対応する位置に配備された複数のセンサ又はスイッチ(不図示)を有する。画像形成装置1本体にシート収納庫61、62、63が装着されるとサイズ検知レバーによって、サイズ検知機構61d、62d、63dのセンサ又はスイッチの検知素子がON又はOFFされる。これにより、サイズ検知機構61d、62d、63dのセンサ又はスイッチからシート収納庫61、62、63に収容されたシートPに応じたパターンの信号が出力される。画像形成装置1は、センサ又はスイッチから出力された信号に基づいてシート収納庫61、62、63に収納されているシートPのサイズ等を認識することができる。
また、サイズ検知機構61d、62d、63dは、画像形成装置1の本体に対するシート収納庫61、62、63の着脱の有無を検知する。つまり、サイズ検知機構61d、62d、63dが、本実施例の着脱検知手段である。例えば、画像形成装置1の本体からシート収納庫62が抜き取られた場合、サイズ検知機構62dのセンサ又はスイッチの検知素子がOFF状態となる。そして、シート収納庫62に対して給送カセットが装着された場合、サイズ検知機構62dのセンサ又はスイッチの検知素子がON状態となる。このように、画像形成装置1においては、サイズ検知機構62dにおける検知素子の値の変化に基づいて、画像形成装置1の本体に対するシート収納庫62の着脱を検知することができる。サイズ検知機構61d、63dについてもサイズ検知機構62dと同じであるため、重複する説明を省略する。なお、手差し給送部64に、サイズ検知機構62dと同様のサイズ検知機構64d及び着脱検知機構を設ける構成としてもよい。
サイズ検知機構61d、62d、63dのそれぞれのサイド規制板は、シートPの斜行や、幅方向におけるシートの位置ずれを抑制するために設けられている。しかし、実際には、サイド規制板とシートPとの間にわずかな隙間が生じることがある。このように、シート収納庫61、62、63に対してシートPをセットする際には、サイド規制板のガタや給送カセットの着脱時の振動の影響等により、幅方向におけるシートPの中央位置が搬送路の幅方向における中央位置からずれてしまうことがある。さらに、シートPの寸法にも僅かながらずれが生じることがある。このような場合、従来の画像形成装置では、シート位置がずれた状態のまま二次転写部160へと搬送され、シートに形成される画像の位置がずれてしまうことがある。また、シート収納庫61、62、63から給送されたシートが搬送中に斜行し、さらに幅方向にずれて移動したままの状態で斜送されてしまうこともある。これに対して、本実施例では、シートPに画像を転写する前に斜行補正部100においてシートPの斜行が補正される。
本実施例の斜行補正手段としての斜行補正部100は、ニップ部NにシートPの先端を突き当てる先端突き当て方式によってシートPの斜行を補正するものである。まず、停止した状態のレジストレーションローラ対110のニップ部NにシートPの先端を突き当てる。次に、レジストレーションローラ対110の駆動を停止させた状態でプレレジストレーションローラ対120からシートPを所定量搬送すると、ニップ部NにおいてシートPが弛んだ状態、いわゆるシートのループが形成された状態となる。シートにループが形成されると、幅方向におけるシートPの先端位置がニップ部Nに沿って位置合わせされる。そして、レジストレーションローラ対110の駆動を開始することにより、シートPの斜行が補正される。
また、シートPの搬送方向においてレジストレーションローラ対110と、プレレジストレーションローラ対120との間には、幅方向におけるシートPの側端位置を検知するCIS(Contact Image Sensor)141が設けられている。本実施例のCIS141が側端位置検知手段であり、プレレジストレーションローラ対120が第2回転体対である。後述の制御部200(図2参照)は、CIS141の検知結果に基づき、目標位置と幅方向における実際のシートの位置とのずれ量を定める。なお、本実施例における「目標位置」とは、シートPの搬送方向に直交する方向におけるシートの搬送路の中央の位置に基づいて定められる位置であり、搬送路に対するシートPの設計上の幅方向の理想位置を指す。つまり、幅方向におけるシートPの位置が目標位置であれば、幅方向における中間転写ベルト31上のトナー像の位置が幅方向におけるシートPの位置に好適な相対位置となり、画像位置のずれが抑制された印刷物を得ることができる。
次に、画像形成装置1の制御構成について説明する。図2は、画像形成装置1の制御ブロック図である。制御手段としての制御部200は、CPU201と、I/F(インタフェース)202と、メモリ203と、操作部204とを有するハードウェア資源200Aによって構成される。CPU201は、所定の制御プログラムなどを実行する演算手段である。メモリ203は、例えばRAMやROM、HDD等の記憶媒体であり、各種のプログラム及びデータを記憶領域に記憶する。操作部204は、シートのプロファイル情報(サイズ、坪量、素材、表面物性の情報等)、印刷ジョブの実行又は中断の指示命令の情報などを、画像形成装置1のユーザが行う操作を受け付けて出力する。CPU201は、メモリ203等の記憶媒体に記憶された画像形成装置1の制御プログラムをロードしてRAM上に展開して実行する。これにより、制御部200においては、画像形成装置1の全体の動作を制御するソフトウェアとしての画像形成制御部210、搬送制御部220、センサ制御部230、信号変換部240がハードウェア資源200A上で実現される。
画像形成制御部210は、画像形成部150(図1参照)を制御し、露光装置13による感光体11への静電潜像の書き込み等の画像形成動作を制御する。搬送制御部220は、給送モータ65、後述する第1駆動モータ121、第2駆動モータ111等によるシートPの搬送動作を制御する。センサ制御部230は、サイズ検知機構61d、62d、63d、64d、レジストレーションセンサ140などの検知開始又は停止を制御すると共に、これらのセンサの検知結果を受け付けて、他のソフトウェアに転送する。信号変換部240は、CIS141の検知出力値を幅方向におけるシートPの側端位置へと変換する。なお、例えばネットワークを介して接続されたコンピュータ(例えば、図2に示す情報処理装置400)から出力された情報をI/F202を介して印刷に使用するシートに関する各種情報を受信可能に構成してもよい。
次に、斜行補正部100の構成について説明する。図3は、斜行補正部100の斜視図である。なお、斜行補正部100は、シートの搬送方向において給送部61a、62a、63a、64aと画像形成部150との間に配置されている。斜行補正部100は、レジストレーションローラ対110と、第2駆動モータ111と、レジストレーションローラ入力ギア112とを含んで構成される。また、斜行補正部100は、レジストレーションローラアイドラギア113と、プレレジストレーションローラ対120とを有する。さらに、斜行補正部100は、第1駆動モータ121と、レジストレーションセンサ140と、CIS141とを有する。
第1駆動モータ121は、プレレジストレーションローラ対120を回転駆動する。第2駆動モータ111は、レジストレーションローラ入力ギア112と、レジストレーションローラアイドラギア113とを介してレジストレーションローラ対110を回転駆動する。シートの搬送方向においてレジストレーションローラ対110の上流には、CIS141が配置されている。なお、CIS141は、シートPの幅方向の中央位置(図3、矢印A)から幅方向にずれた位置に配置されている。これは、感光体11(図1参照)に書き込まれる画像の位置調整を行うに際して、シートPの片側においてのみシートPの側端位置を検知すればよいためである。なお、これ以外にも、CIS141をシートPの幅方向の中央位置を挟んだ両側に設け、シートPの両端においてシートPの側端位置を検知可能な構成としてもよい。
また、CIS141は、画像形成装置1において使用可能なシートサイズのうち、幅方向の長さが最も小さいシートP及び最も大きいシートPについてそれぞれの側端位置を検知することができるように構成されている。なお、CIS141によるシートPの側端位置の検知精度を低下させないためには、CIS141をレジストレーションローラ対110のできるだけ近傍に配置するとよい。さらに、CIS141の搬送ガイドギャップ(不図示)は均一なものとし、CIS141とプレレジストレーションローラ対120との間において、シートPに生じる弛みが進入可能な空間を設けることが望ましい。これは、シートPの斜行補正を行うために、プレレジストレーションローラ対120とレジストレーションローラ対110との間でシートのループが形成されるためである。
このような構成において、画像形成装置1では、CIS141によるシートの側端位置の検知結果に基づいて感光体11に書き込まれる画像の位置調整を行う。なお、本実施例の「画像の位置調整」とは、シートPの搬送方向に直交する方向における感光体11の中央の位置を基準として、露光装置13による画像(最終的にシート上に形成されるトナー像に対応する静電潜像)の書き込み位置を変更することを指す。つまり、シートPの搬送方向に直交する方向における感光体11の中央の位置が画像書き込みの基準位置であるとした場合において、露光装置13による画像の書き込み位置を変更して、シートPに転写されるトナー画像の位置を補正することである。
次に、図4から図6を参照して、本実施例の画像形成装置1における画像形成動作の流れを説明する。図4は、画像形成装置1の画像形成動作の流れを示すフローチャートである。また、図5(a、b)及び図6(a、b、c)は、斜行補正部100におけるシートPの斜行補正動作及び画像の書き込み位置の説明図である。
制御部200は、操作部204又は情報処理装置400を介してユーザからの印刷実行指示を含むジョブ情報を受け付けたことをトリガとしてジョブを開始する(S101)。なお、ジョブ情報としては、印刷対象の画像の情報やプリント部数などの情報と共に、印刷に使用するシートの種別などを指定する情報を含めるようにしてもよい。また、制御部200は、サイズ検知機構61d、62d、63d、64dの検知結果に基づいてシート収納庫61、62、63及び手差し給送部64に収容又は積載されているシート情報を取得する。なお、シート情報とは、シート収納庫61、62、63及び手差し給送部64に収容又は積載されているシートのサイズや、縦置き又は横置きといったようなシートの給送方向に対するシートの向きを示す情報である。
次に、制御部200は、シートPの給送開始に際し、当該シートPがジョブにおける1枚目の印刷であるか否かを判別する(S102)。シートPが1枚目の印刷である場合(S102/Y)、さらに当該シートPに対して第1面又は第2面のどちらにトナー画像が転写されるかを判別する(S103)。例えば、シートPの第1面とは、シートPの表面であり、シートPの第2面とは、シートPの裏面である。第1面へトナー像が転写されると判別された場合(S103/Y)、シートPは、搬送制御部220によってプレレジストレーションローラ対120まで搬送される。このとき、図5(a)に示すように、シートPが、搬送方向(図5、矢印A)に対して右回りに回転した状態で斜行し、かつ、幅方向におけるシートPの中央の位置が左側(図5(a)の下側)にずれた状態であるとする。なお、図5(a)の破線は、斜行及び幅方向へのずれがない状態でプレレジストレーションローラ対120に搬送されてきたシートPの先端が、レジストレーションローラ対110のニップ部Nに当接した状態を示している。「斜行及び幅方向へのずれがない状態」とは、シートPの搬送方向に直交する方向におけるシートの搬送路の中央の位置と、シートPの搬送方向に直交するシートの幅方向におけるシートPの中央の位置とが一致している状態を指す。また、CIS141は、斜行及び幅方向へのずれがない状態のときの幅方向におけるシートPの側端位置を原点として、左側へのずれをプラス方向、右側へのずれをマイナス方向としてシートPの側端位置を検知する。
制御部200は、レジストレーションセンサ140(図3参照)の検知結果に基づいて、停止した状態のレジストレーションローラ対110のニップ部NにシートPの先端が突き当てられたことを判別する。その後、予め設定された量だけプレレジストレーションローラ対120によってシートPを搬送して、プレレジストレーションローラ対120とレジストレーションローラ対110との間でシートPが弛むことにより、シートPのループが形成される。形成されたループによってシートPの先端位置がニップ部Nに沿って位置合わせされてシートPの斜行が補正される。図5(b)は、シートPが斜行補正された状態のシートPを示している。
制御部200は、斜行補正が行われた後のシートPの幅方向における側端位置をCIS141により検知する(S104)。なお、CIS141によるシートPの幅方向における側端位置の検知タイミングとしては、シートPの先端位置がニップ部Nに沿って位置合わせされてシートPの斜行が補正されてから、レジストレーションローラ対110の回転駆動が開始された直後が望ましい。また、シートPの先端位置がニップ部Nに沿って位置合わせされてシートPの斜行が補正されてから、レジストレーションローラ対110の回転駆動を開始する直前でもよい。このときのCIS141によるジョブの1枚目のシートの第1面について、幅方向におけるシートの側端位置をL11とする。なお、検知結果L11は、例えばメモリ203に記憶される。
次に、制御部200は、CIS141によるシートの側端位置の検知結果に基づいて、ジョブの1枚目のシートの第1面に転写される画像の書き込み位置G11を決定する(S105)。図5(b)においてシートPの側端位置は、プラス方向へL11だけずれている。このとき、制御部200は、シートの斜行及び幅方向へのずれがない状態からプラス方向へL11だけずれた位置に画像が形成されるように、感光体11への画像の書き込み位置G11を決定する。
画像形成制御部210は、露光装置13を制御して、感光体11に対して書き込み位置G11に画像を書き込む(S106)。これにより、感光体11においては、シートの斜行及び幅方向へのずれがない状態からプラス方向へL11だけずれた箇所に露光装置13によって画像が書き込まれることとなる。
その後、レジストレーションローラ対110によってシートPは二次転写部160まで搬送され、二次転写部160においてシートPにトナー像が転写される(S107)。このように、本実施例においては、ジョブにおいて1枚目のシートの第1面のシートがレジストレーションローラ対110に到達するまでの第1面に対するシートのずれ量に応じて感光体11への画像の書き込み位置を調整している。これにより、感光体11に書き込まれた画像のトナー像がシートに転写されるときには、幅方向のトナー像のずれ量がL11−G11≒0となり、幅方向におけるシートのずれが解消されて、高精度な画像位置を実現できる。
その後、定着装置50によって、シートPにトナー像が定着されて(S108)、搬送される(S109)。後続のジョブが無い場合又は当該シートPへの印刷が終了した場合(S110/Y)、トナー像が定着されたシートPは、排出部80から排出され、ジョブを終了する。一方で、両面ジョブの場合(S110/N)、1枚目のシートPの第2面への画像形成のために、S102にリターンする。
後続のジョブが、1枚目のシートの第2面の印刷であると判別した場合(S103/N)、シートPを反転ローラ86まで搬送してスイッチバック反転させ、両面搬送部90を経てプレレジストレーションローラ対120まで搬送する。ここで、スイッチバック反転するに際し、シートPは反転ローラ86によって斜送される場合がある。特に、反転ローラ86のニップ部のアライメントや、搬送ガイドから受ける搬送抵抗によってはシートの斜送が発生しやすくなる。また、両面搬送部90におけるシートのずれが生じ得る。制御部200は、第1面と同様に、ジョブの1枚目のシートの第2面に対して斜行補正が行われた後のシートPの幅方向における側端位置をCIS141により検知する(S111)。このときのCIS141によるジョブの1枚目のシートの第2面について、幅方向におけるシートの側端位置をL12とする。
次に、制御部200は、CIS141によるシートの側端位置の検知結果に基づいて、ジョブの1枚目のシートの第2面に転写される画像の書き込み位置G12を決定する(S112)。図6(a)に示すように、ここでは、シートPの側端位置は、マイナス方向へL12だけずれているとする。このとき、制御部200は、シートの斜行及び幅方向へのずれがない状態からマイナス方向へL12だけずれた位置に画像が形成されるように、感光体11への画像の書き込み位置G12を決定する。
画像形成制御部210は、露光装置13を制御して、感光体11に対して書き込み位置G12に画像を書き込む(S113)。これにより、感光体11においては、シートの斜行及び幅方向へのずれがない状態からマイナス方向へL12だけずれた箇所に露光装置13によって画像が書き込まれることとなる。このように、本実施例では、ジョブの1枚目のシートの第2面の印刷に際し、ジョブの1枚目のシートの第1面の印刷時と同様、シートの第2面のずれ量に応じて、感光体11への画像の書き込み位置を調整している。これにより、シートの斜送やずれが発生している場合でも、感光体11に書き込まれた画像のトナー像がシートに転写される際には、幅方向のトナー像のずれ量がL12−G12≒0となる。つまり、シートの斜送やずれが発生している場合でも、幅方向におけるシートのずれが解消されて、高精度な画像位置を実現することができる。ジョブの1枚目のシートの第2面へのトナー像の転写以降の動作は、ジョブの1枚目の第1面と同様なので、説明を省略する。
ジョブの1枚目のシートの第2面へのトナー像の定着後、同一ジョブにおいて後続のシートへの印刷が有る場合(S110/N)、ステップS102にリターンする。ジョブのn枚目(n≧2)のシートであり(S102/N)、かつ、第1面への印刷である場合(S114/Y)、制御部200は、ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第1面に転写される画像の感光体11への書き込み位置Gn1を決定する(S115)。S115において、制御部200は、シートPの先端がCIS141の検知位置に到達するまでに、書き込み位置Gn1を決定する。そして、画像形成制御部210は、シートPの幅方向の側端位置をCIS141が検知するまでに、露光装置13によって感光体11に対して書き込み位置Gn1に画像を書き込む(S116)。ここで、図6(b)の例では、ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第1面に係る画像の書き込み位置Gn1を、同一ジョブの1枚目のシートの第1面と同じ書き込み位置G11としている。次に、制御部200は、ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第1面に対して、斜行補正が行われた後のシートPの幅方向における側端位置をCIS141により検知する(S117)。このときのCIS141によるジョブの1枚目のシートの第2面について、幅方向におけるシートの側端位置をLn1とする。
ここで、CIS141によるジョブのn枚目(n≧2)のシートの第1面に対する側端位置が、Ln1だけずれているとする。このとき、ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第1面に対する側端位置と感光体11への画像の書き込み位置Gn1とのずれは、Ln1−G11となり、ジョブの1枚目のシートの第1面のようにほぼゼロとはならない場合がある。しかしながら、Ln1がそのまま画像ずれとなる場合に比べると、ジョブの1枚目のシートの第1面との差分が画像ずれとなるため、相対的に画像位置の精度を向上することができる。また、ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第1面に転写される画像の書き込みは、CIS141による側端位置の検知前に行われる。
ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第1面にトナー像が定着された後(S107)の動作は、ジョブの1枚目のシートと同様の動作であるので、説明を省略する。ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第1面へのトナー像の定着後、同一ジョブにおいて後続の印刷が有る場合(S110/N)、ステップS102にリターンする。ジョブのn枚目(n≧2)のシートであり(S102/N)、かつ、第2面への印刷である場合(S114/N)、制御部200は、ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第2面に転写される画像の書き込み位置Gn2を決定する(S118)。S118において、制御部200は、シートPの先端がCIS141の検知位置に到達するまでに、書き込み位置Gn2を決定する。そして、画像形成制御部210は、シートPの幅方向の側端位置をCIS141が検知するまでに、露光装置13によって感光体11に対して書き込み位置Gn2に画像を書き込む(S119)。ここで、図6(c)の例では、ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第2面に係る画像の書き込み位置Gn2を、同一ジョブの1枚目のシートの第2面と同じ書き込み位置G12としている。次に、制御部200は、ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第2面に対して、斜行補正が行われた後のシートPの幅方向における側端位置をCIS141により検知する(S120)。このときのCIS141によるジョブの1枚目のシートの第2面について、幅方向におけるシートの側端位置をLn2とする。
ここで、CIS141によるジョブのn枚目(n≧2)のシートの第2面に対する側端位置が、Ln2だけずれているとする。このとき、ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第2面に対する側端位置と感光体11への画像の書き込み位置Gn2とのずれは、Ln2−G12となり、ジョブの1枚目のシートの第2面のようにほぼゼロとはならない場合がある。しかしながら、Ln2がそのまま画像ずれとなる場合に比べると、ジョブの1枚目のシートの第2面との差分が画像ずれとなるため、相対的に画像位置の精度を向上することができる。また、ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第2面に転写される画像の書き込み位置Gn2は、ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第1面に転写される画像の書き込み位置Gn1に対して独立して制御することが可能である。ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第2面にトナー像が定着された後(S107)の動作は、ジョブの1枚目のシートと同様の動作であるので、説明を省略する。
従来のプリンタ等の画像形成装置においては、シート毎に幅方向の側端位置を検知した後で、側端位置の検知結果に基づいた感光体への画像の書き込みを行っていた。従来の感光体への画像の書き込み位置の調整方法によっては、シート毎の画像位置の精度を向上させることが可能である。しかし、一方で、画像を書き込む前に側端位置を検知する必要があるため、装置の大型化が避けられず、また、両面印刷時における印刷動作の生産性の低下が避けられない。
これに対して、本実施例では、シートの両面に対して連続印刷を行う際に、ジョブの1枚目のシートに対しては、幅方向における側端位置を検知した後に側端位置の検知結果に基づいて画像の書き込みを行う第1モードでの動作を行う。また、ジョブの2枚目以降のシートに対しては、ジョブの1枚目のシートの側端位置に基づいて、2枚目以降のシートの側端位置を検知する前に画像の書き込みを行う第2モードでの動作を行う。このように、ジョブの進行に応じて感光体11に対する画像の書き込みを第1モードから第2モードへ切り替えて実行可能である。このような構成により、本実施例では、両面印刷を行う際に、画像位置の精度を向上させ、かつ、両面印刷における生産性を向上させることが可能となる。
なお、反転搬送によるシートのずれは、装置本体の機械構成や、シートの種類及びシートの形状誤差等のシートの特性に依ることが多い。一般的に、連続して両面印刷を行っている場合において、直近のシート間における両面搬送部90の搬送に由来する側端位置のずれ量は大きく変わらない。これは、両面搬送時におけるシートの側端位置のずれの要因が、画像形成装置1の本体固有の現象である他に、シートの特性に起因するためである。例えば、矩形のシートにおいて、長辺に対する短辺の直角性がずれている場合には、シートの先端をレジストレーションローラ対110に当接させて斜行補正を行った後、反転搬送した際に、シートの先端と後端とが入れ替わって搬送される。これにより、第1面に対して第2面のシートの幅方向の位置のずれが生じる。このようなシートの特性を要因とするずれであれば、直近のシート間における両面搬送部90の搬送に由来するシートの直角性は比較的ずれが少ないと言える。このような理由により、本実施例は、ジョブの2枚目以降のシートの第2面への印刷に際し、シート毎に側端位置を検知してから検知結果に基づいて感光体11への画像の書き込み位置を調整する場合に比べて、より生産性を向上させることが可能である。また、反転搬送によるシートのずれ量の傾向としては、装置本体の機械構成や、シートの種類、及び、形状誤差等に由来するオフセット量(DCずれ量)、及び、DCずれ量のばらつき量(ACずれ量)をもつ。本実施例では、シートの第2面のずれ量として、ACずれ量に対してDCずれ量が大きい場合に、特に高精度な画像位置の精度向上を実現することが可能である。
なお、図4のフローチャートでは、ジョブのn枚目(n≧2)のシートの第1面に係る画像の書き込み位置Gn1を、ジョブの1枚目のシートの第1面に係る画像の書き込み位置G11と同じであるとした。本実施例では、これ以外にも、例えば、シートの第1面及び第2面に対して、それぞれ、ジョブのn−1枚目までのシートの側端位置に基づいて画像の書き込み位置を決定する構成としてもよい。つまり、本実施例では、ジョブに含まれる画像のうち、2枚目以降のシートに転写される画像に係る書き込み位置を、既に画像を転写したシートについての側端位置の検知結果に基づいて決定してもよい。具体的には、今回画像を転写するシートが5枚目、すなわちn=5であるとすると、ジョブにおいて1枚目から4枚目までのシート(n=1〜4)の側端位置の検知結果に基づいて5枚目のシートに転写される画像に係る書き込み位置を決定することができる。このとき、ジョブにおいて5枚目のシートの第1面及び第2面に係る画像の書き込み位置を、それぞれ、4枚目のシートの第1面及び第2面に係る側端位置の検知結果に基づいて決定してもよい。また、ジョブにおいて、1枚目から4枚目のシートの第1面及び第2面に係る側端位置の検知結果の平均値に基づいて、5枚目のシートの第1面及び第2面に係る画像の書き込み位置をそれぞれ決定することも可能である。
次に、シートの第1面及び第2面に対して連続して印刷を行う場合における感光体11への画像の書き込み位置の調整について、生産性の観点から説明する。図7及び図8は、2枚のシートに対して両面印刷を行うジョブにおいて、画像書き込み信号の出力タイミング、CIS141によるシートの側端位置の検知タイミング、シートに対するトナー像の二次転写のタイミングをそれぞれ示したものである。図7及び図8においては、ジョブの1枚目のシートの第1面への画像書き込み信号の出力タイミングをg11、ジョブの1枚目のシートの第2面への画像書き込み信号の出力タイミングをg12というように定義している。また、図7及び図8において、ジョブの2枚目のシートの第1面への画像書き込み信号の出力タイミングがg21、ジョブの2枚目のシートの第2面への画像書き込み信号の出力タイミングがg22である。さらに、図7及び図8においては、ジョブの1枚目のシートの第1面へのCIS141によるシートの側端位置の検知タイミングがl11、ジョブの1枚目のシートの第2面へのCIS141によるシートの側端位置の検知タイミングがl12である。また、図7及び図8において、ジョブの2枚目のシートの第1面へのCIS141によるシートの側端位置の検知タイミングがl21、ジョブの2枚目のシートの第2面へのCIS141によるシートの側端位置の検知タイミングがl22である。図7は、参考例として従来の画像形成装置における画像位置調整動作のタイミングチャートであり、図8は、本実施例における画像位置調整動作のタイミングチャートである。なお、図7及び図8では、説明のため、両面搬送部90においてシートを1枚ずつ搬送する例を示している。
図7では、ジョブの1枚目のシートの第1面へのCISによるシートの側端位置の検知タイミングl11よりも先にジョブの1枚目のシートの第1面への画像書き込み信号の出力タイミングg11に到達している。つまり、参考例では、ジョブの1枚目のシートの第1面の側端位置が検知される前に、感光体に対する画像書き込みがされていることとなる。中間転写タンデム方式の画像形成装置では、画像形成部としての感光体及び露光装置が4色並列で配置されている。これにより、1色目の露光装置の配置位置から二次転写部160までの距離が、レジストレーションローラ近傍に配置されたCIS等の側端位置検知手段よりも長いことが多い。このような画像形成装置の構成により、レジストレーションローラにシートが到達する前に感光体へ画像が書き込まれることが多いため、シートの側端位置を検知した後で、検知結果に基づいて画像の書き込み位置を決定することが困難である。さらに、ジョブの1枚目のシートの第2面以降の印刷においても、レジストレーションローラにシートが到達する前に感光体へ画像が書き込まれる(図7、g12)。つまり、従来の画像形成装置においては、感光体に画像が書き込まれた状態でシートの側端位置が検知される(図7、l12)。
これに対して、本実施例では、図8に示すように、ジョブの1枚目のシートの第1面に対しては、CIS141によって側端位置が検知されてから(図8、l11)、時間t9経過後に画像書き込み信号が出力されている(図8、g11)。そして、画像形成部150においてトナー像が形成された後、トナー像が中間転写ベルト31に転写され(図1参照)、レジストレーションローラ対110によりシートが二次転写部160に搬送される。ジョブの1枚目のシートの第1面への画像書き込み信号が出力されたタイミングg11から、トナー像がシートに二次転写されたタイミングまでの経過時間がt10である。このように、本実施例におけるジョブの1枚目のシートの第1面に対するシートの側端位置の検知から二次転写までに要する時間は、従来例よりも(t9+t10−t2)だけ長い。なお、ジョブの1枚目のシートの第2面に対するシートの側端位置の検知から二次転写までに要する時間も第1面のときと同様であるため、従来例に比べ(t11+t12−t3、図7及び図8参照)だけ長くなる。
一方、ジョブの2枚目以降のシートに対しては、上述したように、感光体11への画像の書き込み位置を、ジョブの1枚目のシートにおける感光体11への画像の書き込み位置と同じ位置にしている。これにより、ジョブの2枚目以降のシートに対しては、シートがCIS141の検知位置に到達する前に感光体11へ画像を書き込むことができる。つまり、本実施例では、ジョブの2枚目のシートの第1面に対するシートの側端位置の検知タイミング(図8、l21)から二次転写までに要する時間(図8、t14)を従来例(図7、t6)と同じ長さにすることが可能となる。
このように、本実施例では、ジョブの1枚目のシートに係る画像書き込み信号の出力タイミング(図8、g11及びg12)が、シートの側端位置の検知後(図8、l11及びl12)となる。一方で、ジョブの2枚目以降のシートに係る画像書き込み信号の出力タイミング(図8、g21及びg22)は、シートの側端位置の検知前(図8、l21及びl22)である。このように、本実施例においては、ジョブの1枚目の第1面及び第2面の印刷に際して、シートの側端位置に基づいて感光体11への画像の書き込み位置を調整することにより、シートに転写される画像の位置精度を向上させている。また、ジョブの2枚目以降のシートへの印刷では、既にトナー像が転写されたシート(図8では、ジョブの1枚目のシート)の画像の書き込み位置と同じ感光体11の位置に画像を書き込んでいる。さらに、上述したように、本実施例において、ジョブの2枚目のシートの第1面及び第2面におけるシートの側端位置検知から二次転写までに要する時間(t14、t16)は、それぞれ、従来例と同じ時間(t6、t8)にすることが可能である。これにより、ジョブの2枚目以降のシートへの印刷において印刷動作の生産性を損なうことなく、シートに転写される画像の位置精度を向上させることができる。このような効果は、ジョブにおいて3枚以上のシートに対して両面印刷を行う場合においても、3枚目以降のシートに対して2枚目のシートに対する動作と同様の動作を行うことにより、同様の効果を得ることができる。
なお、上述した説明では、CIS141の検知位置がシートの搬送方向においてレジストレーションローラ対110の上流側の直前に配置されている構成を例に説明を行った。CIS141の検知位置としては、これ以外にも、シートの搬送方向においてレジストレーションローラ対110の下流側に設ける構成としてもよい。このような場合、ジョブの1枚目のシートに対しては、シートの側端位置をCIS141で検知した後に、シートをレジストレーションローラ対110で挟持した状態で、二次転写部160に向けてシートの搬送を開始するタイミングを調整すればよい。また、シートの斜行補正手段として、先端突き当て方式を例に説明を行ったが、これ以外の構成を用いてもよい。例えば、シートの斜行補正手段として、シートの先端を突き当てる部材として、搬送方向と直交する方向に延びるシャッターを設け、シャッターにシートの先端を突き当ててシートの斜行を補正する構成でも同様の効果が期待できる。
実施例1では、ジョブの1枚目のシートについてシートの側端位置を検知した後、検知結果に基づいて画像の書き込み位置を調整する場合について説明を行った。ここで、同一のジョブの実行中又は次のジョブを実行するときに、シートの給送元がシート収納庫61からシート収納庫62に切り替わったとする。このとき、例えば、シート収納庫61、62、63に収納されているシートとサイド規制板との間の隙間は、サイド規制板のガタやシート収納庫61、62、63への給送カセットの着脱及びシートの補給等によって必ずしも一定ではない。つまり、シートの給送元が切り替わった場合には、シートの給送元が切り替わる前と同じサイズのシートを給送するときでも、斜行及び幅方向へのずれが生じる状況が起こりうる。
これに対して、本実施例では、シートに斜行及び幅方向へのずれが生じたか否かに応じて、当該シートの側端位置に基づいて感光体11への画像の書き込み位置の調整を行うか否かを判断する。具体的に、例えば、シートの給送元がシート収納庫61からシート収納庫62に切り替わった場合に、給送元の切り替え後、シート収納庫62から給送される1枚目のシートに対して側端位置に基づいた画像の書き込み位置の調整を行うか否かを判断する。なお、シートの給送元が切り替わった後において、ジョブの2枚目以降のシートに係る画像の書き込み位置の調整動作等の、実施例1において既に説明した機能構成と同一のものには、同じ符号を付し、その説明を省略する。
例えば、シート収納庫61から給送したシートへ印刷した後に、シートの給送元をシート収納庫62に切り替えたとする。この場合、給送元を切り替えた後にシート収納庫62から給送される1枚目のシートに対して、シート収納庫62が画像形成装置1に対して着脱されたか否かに応じて側端位置に基づいて感光体11への画像の書き込み位置の調整を行うか否かを判断する。なぜなら、シート収納庫62の着脱があった場合には、着脱時の衝撃の影響や、シート収納庫62へのシートの補給や入れ替えを行っている可能性があるからである。しかし、シート収納庫61から給送されたシートに対する印刷以前において、シート収納庫62から給送されたシートへの印刷を行っている場合であり、かつ、その後、シート収納庫62を画像形成装置1から着脱していない場合がある。このような場合、シート収納庫62に対する着脱時の衝撃の影響はなく、また、シート収納庫62に対してシートの補給や入れ替えがされていない状態である。
したがって、このような場合には、シートの給送元がシート収納庫61からシート収納庫62に切り替わった後の印刷でも、以前にシート収納庫62から給送されたシートに印刷したときに決定した画像の書き込み位置を利用することができる。ここでは、以前にシート収納庫62から給送されたシートに印刷したときに決定した第1面に係る感光体11への画像の書き込み位置をG01、第2面に係る感光体11への画像の書き込み位置をG02とし、以後、「前回画像位置」とする。なお、前回画像位置としては、以前にシート収納庫62から給送され、かつ、既に画像が転写されたシートの第1面及び第2面に係る画像の書き込み位置が用いられる。前回画像位置を利用する場合は、画像書き込み信号の出力タイミングを側端位置の検知前とすることができるため、印刷動作の生産性低下は生じない。一方、シートの給送元がシート収納庫62に切り替わる以前に、シート収納庫62が画像形成装置1から着脱され、かつ、着脱後にシート収納庫62からシートが給送されていなければ、シート収納庫62における着脱時の衝撃の影響等を考慮する必要がある。つまり、このような場合には、シートの給送元がシート収納庫62に切り替わった後、シート収納庫62から給送される1枚目のシートに係る感光体11への画像の書き込み位置を当該シートの側端位置に基づいて調整することが望ましい。しかし、1枚のシートに対してのみ印刷を行うジョブを実行するときや、画像の書き込み位置の精度を優先させたいなど、様々なユーザのニーズがある。
これに対し、本実施例の画像形成装置1は、感光体11への画像の書き込み位置の調整モードとして、3つの異なるモードを設定することができる。図9は、画像形成装置1において感光体11への画像の書き込み位置の調整モードを特定する動作を示すフローチャートである。図9においては、シートの給送元がシート収納庫61からシート収納庫62に切り替わったとして説明を行うものの、シート収納庫63又は手差し給送部64に対しても同様の動作を適用することができる。つまり、シートの給送元を切り替える前後において、切り替え前のシートの給送元が本実施例の第1シート収納部であり、切り替え後のシートの給送元が本実施例の第2シート収納部である。
本実施例では、操作部204又は情報処理装置400を介して画像形成装置1の3つの異なる画像の書き込み位置の調整モードとして、「高生産性モード」、「高精度モード」、「自動モード」を設定可能である。「高生産性モード」、「高精度モード」、「自動モード」では、シートの給送元がシート収納庫62へと切り替わった後のシート収納庫62から二次転写部160へと搬送される1枚目のシートに転写される画像の感光体への書き込み位置の調整態様が異なる。なお、以後の説明において、シートの給送元がシート収納庫62へと切り替わった後のシート収納庫62から二次転写部160へと搬送される1枚目のシートを「切り替え後シート」とする。
「高生産性モード」とは、切り替え後シートがシート収納庫62の着脱後の1枚目のシートであるか否かに関わらず、切り替え後シートに対して前回画像位置を利用するモードである。「高精度モード」とは、切り替え後シートがシート収納庫62の着脱後の1枚目のシートであるか否かに関わらず、切り替え後シートの側端位置を検知し、検知結果に基づいて感光体11への画像の書き込み位置を調整するモードである。「自動モード」とは、切り替え後シートがシート収納庫62の着脱後の1枚目のシートである場合に、切り替え後シートの側端位置を検知し、検知結果に基づいて感光体11への画像の書き込み位置を調整するモードである。また、「自動モード」では、切り替え後シートがシート収納庫62の着脱後の1枚目のシートではない場合に、前回画像位置を利用するモードである。本実施例において、「高生産性モード」が第1条件であり、「高精度モード」が第2条件であり、「自動モード」が第3条件である。
シートの給送元がシート収納庫61からシート収納庫62に切り替わる(S201)と、制御部200は、メモリ203を参照して感光体11への画像の書き込み位置の調整モードがどのモードに設定されているかを確認する(S202)。制御部200は、画像の書き込み位置の調整モードが「高生産性モード」に設定されている場合、シート収納庫62の着脱の有無に関わらず、感光体11への画像の書き込み位置を前回画像位置に決定する(S203)。「高生産性モード」では、切り替え後シートの第1面に対してS203の動作を行った後、第1面に対する印刷を行い、さらに切り替え後シートの第2面に対しても印刷を行う場合には、第2面に対してもS203の動作が行われる。これにより「高生産性モード」では、切り替え後シートの第1面及び第2面に転写される画像に係る感光体11への画像の書き込み位置が、既に画像が転写されたシートの第1面及び第2面に係る前回画像位置に基づいて決定される。
制御部200は、画像の書き込み位置の調整モードが「高精度モード」に設定されている場合、シート収納庫62の着脱の有無に関わらず、切り替え後シートの側端位置をCIS141により検知する(S204)。次に、制御部200は、切り替え後シートの側端位置の検知結果に基づいて、感光体11への画像の書き込み位置を決定する(S205)。なお、「高精度モード」においては、切り替え後シートの第1面に対してS204及びS205の動作を行った後、第1面に対する印刷を行う。そして、切り替え後シートの第2面に対して印刷を行う場合には、第2面に対してもS204及びS205の動作が行われる。これにより「高精度モード」では、切り替え後シートの第1面及び第2面に転写される画像に係る感光体11への画像の書き込み位置が、切り替え後シートの第1面及び第2面のそれぞれの側端位置に基づいて決定される。
制御部200は、画像の書き込み位置の調整モードが「自動モード」に設定されている場合、切り替え後シートがシート収納庫62の着脱後、シート収納庫62から給送される1枚目のシートであるか否かを判別する(S206)。具体的に、制御部200は、サイズ検知機構61d(図1参照)のセンサ又はスイッチの検知素子がON又はOFFしたことに基づいて画像形成装置1本体に対するシート収納庫62の着脱の有無を判別する。そして、画像形成装置1本体に対してシート収納庫62が着脱されたと判別し、シート収納庫62から1枚目のシートが給送された場合に、切り替え後シートがシート収納庫62の着脱後の1枚目のシートであると判別する。切り替え後シートがシート収納庫62の着脱後、シート収納庫62から給送される1枚目のシートである場合(S206/Y)、制御部200は、切り替え後シートの側端位置をCIS141により検知する(S207)。次に、制御部200は、切り替え後シートの側端位置の検知結果に基づいて、感光体11への画像の書き込み位置を決定する(S208)。なお、「自動モード」において、切り替え後シートの第1面に対してS207及びS208の動作及び印刷を行い、さらに切り替え後シートの第2面に対しても印刷を行う場合には、第2面に対してもS207及びS208の動作が行われる。
一方で、切り替え後シートがシート収納庫62の着脱後、シート収納庫62から給送される1枚目のシートではない場合(S206/N)、制御部200は、感光体11への画像の書き込み位置を前回画像位置に決定する(S209)。これにより「自動モード」では、切り替え後シートが、シート収納庫62の着脱後、シート収納庫62から給送される1枚目のシートであるか否かに応じて感光体11への画像の書き込み位置が決定される。
なお、「高生産性モード」、「高精度モード」、「自動モード」において、シートの給送元がシート収納庫62に切り替わった後、シート収納庫62から給送される2枚目以降のシートに対しては、S114からの動作を行うため、以後の説明を省略する。
このように、本実施例においては、シートの給送元が切り替わった場合において、切り替え後の給送元から給送されるシートの斜行及び幅方向へのずれを考慮して、感光体11への画像の書き込み位置の調整を行うことができる。また、シートの給送元が切り替わった直後における感光体11に対する画像の書き込み位置の調整をどのように行うかをユーザが任意に設定することができる。これにより、1枚のシートに対してのみ印刷を行うジョブを実行するときや、画像の書き込み位置の精度を優先させたい場合に、より生産性を向上させることが可能となる。なお、本実施例の「前回画像位置」として、感光体11の所定の位置を初期値としてメモリ203に記憶する構成としてもよい。
本実施例では、シートの側端位置の検知よりも先に、感光体11への画像書き込みが行われる場合、つまり、第2モードでの動作中においてシートの側端位置のずれが許容範囲を超えている場合に実行される動作について説明する。なお、実施例1及び2において既に説明した機能構成と同一のものには、同じ符号を付すとともにその説明を省略する。
図10は、画像形成装置1において複数のシートに対して両面印刷を行うジョブの実行中に行われる回復動作を示すタイミングチャートである。図10に示すタイミングチャートにおいて、ジョブの1枚目のシートの第1面及び第2面、また、ジョブの2枚目のシートの第1面に係る動作のタイミングは、図8と同じであるため、説明を省略する。図10に示すように、ジョブの2枚目のシートの第2面に対しては、CIS141によって側端位置が検知される前(図10、l22)に、既に画像書き込み信号が出力されている(図10、g22)。このとき、ジョブの2枚目のシートの第2面の側端位置(L22)が、感光体11への画像の書き込み位置(G22)に対して大きくずれている場合がある。このような場合、トナー像をシートに転写するとトナー像の全体がシートに転写されない等の画像位置精度を低下させることがある。これに対し、本実施例では、ジョブの2枚目のシートの第2面の側端位置と感光体11への画像の書き込み位置とのずれが設定量を超える場合であっても、画像位置精度の低下を抑制することを目的としている。
ここで、本実施例におけるジョブの2枚目のシートの第2面の側端位置(L22)と感光体11への画像の書き込み位置(G22)とのずれを許容する設定値を設定値Dとする。設定値D、ジョブの2枚目のシートの第2面の側端位置(L22)、及び、感光体11の画像書き込み位置(G22)は、(L22―G22)>Dの関係である。このとき、ジョブの2枚目のシートの第2面の側端位置の検知結果が設定値Dを超えた場合、つまり、L22>D−G22である場合に、制御部200は回復動作を実行する。本実施例の回復動作では、まず、レジストレーションローラ対110によってシートを矜持した状態のまま、中間転写ベルト31に形成されたトナー像が転写クリーナ36にて消去される。次に、レジストレーションローラ対110に矜持されたシートの側端位置(ここでは、L22)に基づいて、新たに感光体11への画像の書き込み位置を決定する。そして、露光装置13によって、新たに決定した感光体11の画像の書き込み位置に再度、画像を書き込む。g22’は、回復動作において感光体11に画像を書き込むときの画像書き込み信号の出力タイミングである。回復動作において感光体11に書き込まれた画像は、現像装置14においてトナー像に現像され、トナー像は中間転写ベルト31に転写される。そして、二次転写部160において、感光体11の画像の書き込み位置に書き込まれた画像のトナー像がシートに二次転写される。このように、本実施例では、シートの側端位置と感光体11への画像の書き込み位置とのずれが大きい場合であっても、画像位置精度の低下を抑制することができる。なお、ジョブにおいて回復動作を行った場合、ジョブの終了をユーザに通知する際に、シートの側端位置が大きくずれていることを操作部204に表示してユーザに注意喚起を促す構成としてもよい。
なお、2枚目以降の側端位置検知結果が許容値を超えた場合、画像形成装置1を停止させて印刷動作を中止し、画像形成装置1内部に残ったシートが除去された後にジョブを再開して中止したシートに係る画像を再度、感光体11に書き込むようにしてもよい。このようにすることで、画像位置精度のずれをより抑制することができる。なお、設定値Dは、シートの種類やサイズ、シートの材質等のシートのプロファイル情報に基づいて予め決定し、メモリ203に記憶させておく構成であってもよい。また、回復動作時のシートの側端位置に応じて変化するような構成であってもよい。
<その他の実施例>
実施例1から3においては、中央基準方式のシート搬送方式を採用した画像形成装置について説明を行った。これ以外にも、例えば、シートの搬送方向に沿って設けられた側端基準位置と、幅方向におけるシートPの側端位置とを一致させてシートを搬送する側端基準のシート搬送方式を採用した場合にも、実施例1から3と同様の効果を得ることができる。
実施例1から3においては、中央基準方式のシート搬送方式を採用した画像形成装置について説明を行った。これ以外にも、例えば、シートの搬送方向に沿って設けられた側端基準位置と、幅方向におけるシートPの側端位置とを一致させてシートを搬送する側端基準のシート搬送方式を採用した場合にも、実施例1から3と同様の効果を得ることができる。
また、実施例1から3においては、YMCKの各色に対応した画像形成エンジン10Y、10M、10C、10Kを備える画像形成装置1について説明した。これ以外にも、電子写真方式の画像形成エンジンとして単色のものを備えるプリンタに対しても実施例1から3の構成を同様に適用することができる。また、側端位置検知手段として、CIS等のイメージセンサ以外にも、例えば、幅方向におけるシートの長さに応じて出力値が変化するセンサ(赤外線センサ等)を用いてもよい。
1 画像形成装置/10Y、10M、10C、10K 画像形成エンジン(画像形成手段)/11Y、11M、11C、11K 感光体(像担持体)/13Y、13M、13C、13K 露光装置(露光手段)/61 シート収納庫(第1シート収納部)/62 シート収納庫(第2シート収納部)/62d サイズ検知機構(着脱検知手段)/86 反転ローラ 90 両面搬送部(反転搬送手段)/100 斜行補正部(斜行補正手段)/110 レジストレーションローラ対(第1回転体対)/120 プレレジストレーションローラ対(第2回転体対)/141 CIS(側端位置検知手段)/160 二次転写部(転写手段)/D 設定値/N ニップ部/P シート
Claims (8)
- 像担持体と、
前記像担持体の表面を露光して画像を書き込む露光手段と、
前記画像を現像して前記像担持体の表面にトナー像を形成する画像形成手段と、
前記像担持体に形成されたトナー像をシートに転写する転写手段と、
前記転写手段によって第1面にトナー像が転写されたシートを反転させて、前記第1面の裏面の第2面にトナー像が転写されるように前記転写手段へとシートを搬送する反転搬送手段と、
シートの搬送方向に直行する幅方向におけるシートの側端位置を検知する側端位置検知手段と、
シートに対する前記側端位置の検知後に当該シートの画像を前記像担持体へ書き込む第1モードと、シートに対する前記側端位置の検知前に当該シートの画像を前記像担持体へ書き込む第2モードと、を実行可能な制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
ジョブに含まれる画像のうち、1枚目のシートの前記第1面及び前記第2面に形成される画像に係る前記像担持体への書き込みを前記第1モードで実行し、2枚目以降のシートに形成される画像に係る前記像担持体への書き込みを前記第2モードで実行し、
前記第1モードの実行に際し、前記1枚目のシートの前記第2面に対する前記側端位置の検知結果に基づいて、当該1枚目のシートの前記第2面に転写される画像の前記像担持体への書き込み位置を調整し、
前記第2モードの実行に際し、既に画像を転写したシートの前記第2面に対する前記側端位置の検知結果に基づいて、前記2枚目以降のシートの前記第2面に転写される画像の前記像担持体への書き込み位置を調整する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第1モードの実行に際し、前記1枚目のシートの前記第1面に対する前記側端位置の検知結果に基づいて当該1枚目のシートの前記第1面に転写される画像の前記像担持体への書き込み位置を調整し、前記第2モードの実行に際し、前記既に画像を転写したシートの前記第1面に対する前記側端位置の検知結果に基づいて前記2枚目以降のシートの前記第1面に転写される画像の前記像担持体への書き込み位置を調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記ジョブに含まれる画像のうち、3枚目以降のシートに対して画像を転写する場合において、前記第2モードの実行に際し、前記1枚目のシートから前回画像を転写したシートまでの前記第1面に対する前記側端位置の検知結果に基づいて、前記3枚目以降のシートの前記第1面に転写される画像の前記像担持体への書き込み位置を調整し、前記1枚目のシートから前記前回画像を転写したシートまでの前記第2面に対する前記側端位置の検知結果に基づいて、前記3枚目以降のシートの前記第2面に転写される画像の前記像担持体への書き込み位置を調整する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - シートの搬送方向において前記転写手段よりも上流に配置されるニップ部を有し、シートの先端を前記ニップ部に突き当てることによりシートの斜行を補正する斜行補正手段を備え、
前記斜行補正手段は、前記ニップ部を形成する第1回転体対と、前記搬送方向において前記第1回転体対よりも上流に設けられ、前記ニップ部に向けてシートを搬送することによりシートを弛ませる第2回転体対と、を有し、
前記制御手段は、シートを弛ませた後、前記第1回転体対を回転させてシートの斜行を補正し、
前記側端位置検知手段は、前記搬送方向において前記第1回転体対と前記第2回転体対との間の検知位置において、前記斜行補正手段によって斜行が補正されたシートの前記側端位置を検知する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 装置本体に対して着脱可能であり、それぞれにシートが収納される第1シート収納部及び第2シート収納部と、
前記第2シート収納部の着脱を検知する着脱検知手段と、を備え、
前記制御手段は、シートの給送元が前記第1シート収納部から前記第2シート収納部に切り替わった場合に、前記第2シート収納部から前記転写手段に搬送される1枚目のシートである切り替え後シートの画像に係る前記像担持体への書き込みを、前記第1モード又は前記第2モードのどちらで実行するかを決定するための条件として、
前記切り替え後シートが、前記第2シート収納部の着脱後の1枚目のシートであるか否かに関わらず、前記切り替え後シートに転写される画像に係る前記像担持体への書き込みを前記第2モードで実行する第1条件と、
前記切り替え後シートが、前記第2シート収納部の着脱後の1枚目のシートであるか否かに関わらず、前記切り替え後シートに転写される画像に係る前記像担持体への書き込みを前記第1モードで実行する第2条件と、
前記切り替え後シートが、前記第2シート収納部の着脱後の1枚目のシートである場合に、前記切り替え後シートに転写される画像に係る前記像担持体への書き込みを前記第1モードで実行し、前記切り替え後シートが、前記第2シート収納部の着脱後の1枚目のシートではない場合に、前記切り替え後シートに転写される画像に係る前記像担持体への書き込みを前記第2モードで実行する第3条件と、を設定可能である、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第2モードの実行に際し、前記像担持体に書き込まれた画像と、前記幅方向におけるシートの前記側端位置との前記幅方向におけるずれ量が設定量よりも大きい場合に、前記像担持体に書き込まれた画像を消去し、当該シートの前記側端位置に基づいて前記像担持体への書き込み位置を調整して画像の書き込みを行う回復動作を実行する、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記シートの搬送を停止させた状態で前記回復動作を実行する、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記設定量は、シートのプロファイル情報に基づいて決定される量である、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019207496A JP2021081524A (ja) | 2019-11-15 | 2019-11-15 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019207496A JP2021081524A (ja) | 2019-11-15 | 2019-11-15 | 画像形成装置 |
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Family Applications (1)
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JP2019207496A Pending JP2021081524A (ja) | 2019-11-15 | 2019-11-15 | 画像形成装置 |
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-
2019
- 2019-11-15 JP JP2019207496A patent/JP2021081524A/ja active Pending
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