JP2021076339A - 空気調和システム - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒漏洩が生じている空気調和装置の冷媒回路から天井裏の空間に冷媒が放出され、その冷媒が天井裏の空間を介して他の空気調和装置の筐体に入ることを抑制する。【解決手段】空気調和システム10は、第1〜第3空気調和装置と、それらを管理する管理ユニット90とを備える。第1〜第3空気調和装置それぞれは、冷媒回路と、1つの筐体40とを有している。冷媒回路は、圧縮機、放熱器、膨張弁および蒸発器を有している。可燃性の冷媒が、冷媒回路を循環する。冷媒回路を収容する筐体は、天井裏の空間CS1に配置される。第1〜第3空気調和装置それぞれの筐体が配置される天井裏の空間は、連続した1つの空間である。管理ユニットは、いずれかの空気調和装置において冷媒漏洩が検知されたときに、第1〜第3空気調和装置全てを、運転停止状態あるいは運転禁止状態にする。【選択図】図1

Description

空気調和システム、特に、建物の同一の室内空間を空気調和する第1〜第N空気調和装置を備える空気調和システムに関する。
特許文献1(特開2018−189290号公報)に、複数の一体型の空気調和装置の熱源側ユニットが、それぞれ1つの天井裏の空間に配置される空気調和システムが示されている。
1つの筐体の中に冷媒回路が全て収容される一体型の空気調和装置が、建物の天井あるいは天井裏の空間に複数台設置される場合、ある空気調和装置から漏洩した冷媒が、天井裏の空間を介して、他の空気調和装置に流れ込む恐れがある。
そして、仮に、天井の下の室内空間が仕切りによって分割されているとすれば、分割され床面積が小さくなっている部屋に、その部屋の天井裏の空間以外のエリアに設置された空気調和装置から漏洩した冷媒が流れ落ちてくる可能性がある。
しかし、そのような現象への対策は、これまで何ら講じられていない。
第1観点の空気調和システムは、第1〜第N(Nは、2以上の整数)空気調和装置と、管理部とを備える。管理部は、第1〜第N空気調和装置を管理する。第1〜第N空気調和装置それぞれは、冷媒回路と、1つの筐体とを有している。冷媒回路は、圧縮機、放熱器、膨張弁および蒸発器を有している。可燃性の冷媒が、冷媒回路を循環する。筐体は、天井裏の空間に、少なくとも一部が配置される。天井裏の空間は、建物の室内空間の上に位置する。筐体は、冷媒回路を収容する。第1〜第N空気調和装置それぞれの筐体の少なくとも一部が配置される天井裏の空間は、連続した1つの空間である。管理部は、第1〜第N空気調和装置のうち少なくとも1台の空気調和装置において冷媒漏洩が検知されたときに、第1〜第N空気調和装置全てを、運転停止状態あるいは運転禁止状態にする。
ここでは、いずれかの空気調和装置において冷媒漏洩が検知されると、運転中の空気調和装置は運転停止し、停止中の空気調和装置は運転が禁止されて、全ての空気調和装置が運転停止状態あるいは運転禁止状態となる。これにより、冷媒漏洩が生じている空気調和装置の冷媒回路から天井裏の空間に冷媒が放出され、その冷媒が天井裏の空間を介して他の空気調和装置の筐体に入ったとしても、その筐体から室内空間に冷媒が流れることが抑制される。
第2観点の空気調和システムは、第1観点の空気調和システムであって、第1〜第N空気調和装置それぞれの筐体の内部には、第1空気流路と、第2空気流路と、が形成されている。第1空気流路は、室内空間から吸い込んだ空気を、放熱器又は蒸発器を通して、室内空間に吹き出す。第2空気流路は、天井裏の空間から吸い込んだ空気を、蒸発器又は放熱器を通して、天井裏の空間に吹き出す。第1〜第N空気調和装置それぞれは、第1空気流路に配置される第1冷媒漏洩検知センサと、第2空気流路に配置される第2冷媒漏洩検知センサと、を有している。
ここでは、筐体の内部に2つの冷媒漏洩検知センサが配備されている。このため、冷媒回路から漏洩した冷媒は、主として室内空間に通じる第1空気流路に流れる可能性が高い冷媒も、主として天井裏の空間に通じる第2空気流路に流れる可能性が高い冷媒も、それぞれ検知ができる。これにより、冷媒漏洩が生じた空気調和装置から室内空間に直接流れる冷媒に対しても、冷媒漏洩が生じた空気調和装置から天井裏の空間及び他の空気調和装置を経て室内空間に流れる冷媒に対しても、検知して対応を採ることができる。
第3観点の空気調和システムは、第1観点又は第2観点の空気調和システムであって、第1〜第N空気調和装置それぞれは、空気流れを生じさせる第2ファンを有している。第2ファンが生成する空気流れは、天井裏の空間から空気を吸い込み、蒸発器又は放熱器を通して天井裏の空間に吹き出す、空気流れである。管理部は、第1〜第N空気調和装置のうち少なくとも1台の空気調和装置において冷媒漏洩が検知されたときに、第1〜第N空気調和装置すべての圧縮機を停止すると共に、第1〜第N空気調和装置の少なくとも1台の第2ファンを駆動させる。
ここでは、冷媒漏洩検知時に、少なくともいずれかの第2ファンが作動するため、第2ファンによって天井裏の空間に吹き出された空気によって、天井裏の空間に冷媒が漏れ出たとしても攪拌される。このため、天井裏の空間の空気の冷媒濃度が部分的に高くなることが抑制され、冷媒濃度が高い天井裏の空間の空気が空気調和装置を介して室内空間に流れてくることも抑制される。
第4観点の空気調和システムは、第2観点の空気調和システムであって、第1〜第N空気調和装置それぞれは、第1ファンと、第2ファンとを有している。第2ファンは、天井裏の空間から空気を吸い込み、蒸発器又は放熱器を通して天井裏の空間に吹き出す空気流れを生じさせる。第1ファンは、室内空間から空気を吸い込み、放熱器又は蒸発器を通して室内空間に吹き出す空気流れを生じさせる。管理部は、第1〜第N空気調和装置のうち少なくとも1台の空気調和装置の第1冷媒漏洩検知センサにおいて冷媒漏洩が検知された場合、第1〜第N空気調和装置の少なくとも1台の第1ファンを駆動させる。
ここでは、冷媒漏洩検知時に、少なくともいずれかの第1ファンが作動するため、室内空間に漏洩した冷媒が攪拌され、室内空間における部分的な冷媒濃度の上昇が抑えられる。
第5観点の空気調和システムは、第2観点の空気調和システムであって、第1〜第N空気調和装置それぞれは、第1ファンと、第2ファンとを有している。第2ファンは、天井裏の空間から空気を吸い込み、蒸発器又は放熱器を通して天井裏の空間に吹き出す空気流れを生じさせる。第1ファンは、室内空間から空気を吸い込み、放熱器又は蒸発器を通して室内空間に吹き出す空気流れを生じさせる。管理部は、第1〜第N空気調和装置のうち少なくとも1台の空気調和装置の第2冷媒漏洩検知センサにおいて冷媒漏洩が検知された場合、第1〜第N空気調和装置の少なくとも1台の第2ファンを駆動させる。
ここでは、冷媒漏洩検知時に、少なくともいずれかの第2ファンが作動するため、第2ファンによって天井裏の空間に吹き出された空気によって、天井裏の空間に冷媒が漏れ出たとしても攪拌される。このため、天井裏の空間の空気の冷媒濃度が部分的に高くなることが抑制され、冷媒濃度が高い天井裏の空間の空気が空気調和装置を介して室内空間に流れることも抑制される。
建物の1階の室内空間を3台の空気調和装置によって空気調和する空気調和システムの構成を示す図。 空気調和装置の概念図。 空気調和システムの制御、管理ブロック図。 室内空間の模様替えでパーティションが設置された状態を示す図。 冷媒漏洩チェック及び対応の制御フローを示す図。
(1)全体構成
図1に、建物80内に設置される空気調和システム100を示す。空気調和システム100は、建物80の1階の室内空間S1を、3台の空気調和装置10(第1空気調和装置10A、第2空気調和装置10B、第3空気調和装置10C)によって冷房あるいは暖房するシステムである。建物80の2階以上の各室内空間に対しても、空気調和システム100と同様のシステムが配備されているが、ここでは、1階の室内空間S1に対して設置されている空気調和システム100について説明を行う。
空気調和システム100は、主として、3台の空気調和装置10と、それらを管理、制御する管理ユニット90とを備えている。図1に示すように、各空気調和装置10は、1階の天井裏の空間CS1に配備されている。管理ユニット90は、1階の室内空間S1の側壁に固定されている。
空気調和装置10は、冷媒として、微燃性の冷媒であるR32を使用している。R32は、米国ANSI/ASHRAE34-2013規格に従い「2Lクラス」と判断される冷媒である。R32が室内空間S1に漏洩して室内の冷媒濃度が高くなると、冷媒の有する可燃性から、燃焼事故が発生するおそれがある。この燃焼事故を防止することが要求されている。
(2)詳細構成
(2−1)空気調和装置
図1に示す、第1空気調和装置10A、第2空気調和装置10B及び第3空気調和装置10Cは、基本的に同じ構成である。したがって、図2では、これらの構成を空気調和装置10として説明する。図2では、図の左側が上、図の右側が下となっており、天井85を挟んで、右側が室内空間S1、左側が天井裏の空間CS1である。
なお、構成は同じであるが、第1空気調和装置10Aは3馬力、第2空気調和装置10B及び第3空気調和装置10Cは2馬力の装置である。言い換えると、第1空気調和装置10Aの容量は、第2空気調和装置10B及び第3空気調和装置10Cそれぞれの容量より大きい。このため、第1空気調和装置10Aの冷媒回路20に充填されている冷媒の量は、第2空気調和装置10B及び第3空気調和装置10Cそれぞれの冷媒回路20に充填されている冷媒の量よりも多い。
空気調和装置10は、図2に示すように、冷媒回路20と、1つの筐体40とを備えている。冷媒回路20は、主として、圧縮機21と、放熱器あるいは蒸発器として機能する熱源熱交換器22と、膨張弁23と、蒸発器あるいは放熱器として機能する利用熱交換器24と、四路切換弁25とを有している。この冷媒回路20には、上述の冷媒R32が充填されている。R32は、大気圧において空気よりも密度が大きい、可燃性の冷媒である。
筐体40は、建物80内の天井裏の空間CS1において、図示しない梁から吊り下げられる形で固定、配置されている。筐体40は、冷媒回路20の全てを収容している。また、筐体40は、室内空間S1に露出する露出面41を有している。露出面41には、室内空間S1の空気を吸い込む吸込口41aと、その吸込口41aから吸い込まれた空気を室内空間S1に吹き出す吹出口41bと、が形成されている。筐体40内における空気の流れは、給気ファン31及び排気ファン32によって生成される。給気ファン31が作動すると、室内空間S1から吸込口41a、給気ファン31、利用熱交換器24、吹出口41bを順に流れ、再び室内空間S1に戻る空気の流れF1が生成される。この空気の流れF1は、筐体40内に設けられる第1空気流路31aを通る。言い換えると、第1空気流路31aは、室内空間S1から吸い込んだ空気を利用熱交換器24を通して室内空間S1に吹き出す空気流路である。一方、排気ファン32が作動すると、天井裏の空間CS1から排気ファン32、熱源熱交換器22と順に流れ、再び天井裏の空間CS1に戻る空気の流れF2が生成される(図2参照)。この空気の流れF2は、筐体40内に設けられる第2空気流路32aを通る。言い換えると、第2空気流路32aは、天井裏の空間CS1から吸い込んだ空気を熱源熱交換器22を通して天井裏の空間CS1に吹き出す空気流路である。
なお、第1空気調和装置10A、第2空気調和装置10B及び第3空気調和装置10Cそれぞれの筐体40が配置される天井裏の空間CS1は、図1に示すように、連続した1つの空間である。
空気調和装置10は、図3に示すように、さらに、温度センサ92、第1冷媒漏洩検知センサ71及び第2冷媒漏洩検知センサ72を有している。温度センサ92は、筐体40内に吸い込む室内空間S1の空気の温度を測る機器である。第1冷媒漏洩検知センサ71は、第1空気流路31aにおいて利用熱交換器24の近傍に配置され、冷媒回路20から冷媒が漏洩したことを検知する。第2冷媒漏洩検知センサ72は、第2空気流路32aにおいて熱源熱交換器22の近傍に配置され、冷媒回路20から冷媒が漏洩したことを検知する。第1冷媒漏洩検知センサ71及び第2冷媒漏洩検知センサ72は、検知した冷媒濃度が閾値を上回ったときに、冷媒漏洩を示す信号を装置制御部11に送る。
(2−2)管理ユニット
3台の空気調和装置10を管理、制御する管理ユニット90は、図3に示すように、各空気調和装置10の装置制御部11と信号線によって接続され、それぞれの空気調和装置10を個別に管理、制御する。
管理ユニット90は、主として、システム制御部91と、タッチパネル96と、ブザー97とを備えている。
システム制御部91は、コンピュータにより実現されるものである。システム制御部91は、制御演算装置や記憶装置を備える。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の画像処理や演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。この管理ユニット90のシステム制御部91と、各空気調和装置10の装置制御部11とが協働して、空気調和システム100の制御部を構成する。
タッチパネル96は、表示機能及び入力機能を併せ持つ画面を有するデバイスであり、画面上の表示を押すことで空気調和装置10に関する指示等を行うことができる。
ブザー97は、室内空間S1に居る人に対して、音によって報知を行う機器である。
管理ユニット90のシステム制御部91は、それぞれの装置制御部11に対して指示コマンドを送ることができる。システム制御部91は、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cそれぞれの運転状態及び停止状態を、個別に切り換える。また、システム制御部91は、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cそれぞれの冷房運転状態及び暖房運転状態を、個別に切り換える。
また、管理ユニット90のシステム制御部91は、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cそれぞれの冷房運転あるいは暖房運転における設定温度を、個別に設定する。具体的には、タッチパネル96からユーザーに設定温度の入力をさせる。そして、システム制御部91から第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cそれぞれの装置制御部11に設定温度の情報が送られると、各装置制御部11は、温度センサ92の測定値と設定温度とに基づいて、測定値が所定の設定温度近傍の範囲に維持されるように、必要に応じて圧縮機21などを一時的に止める。言い換えると、システム制御部91及び各装置制御部11から成る空気調和システム100の制御部は、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cそれぞれを、個別に、一時的に第1運転停止状態にする。システム制御部91及び各装置制御部11から成る空気調和システム100の制御部が行う、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cそれぞれを、個別に、一時的に第1運転停止状態とする制御は、所謂サーモオフの制御のことである。サーモオフの制御とは、温度センサ92の測定値が設定温度(正確には、設定温度から0.5℃あるいは1.0℃ずらした温度)になった場合に、圧縮機21および排気ファン32の運転を停止して、給気ファン31を最低回転数で駆動させる運転のことを言う。
(3)動作
上述のように、3台の空気調和装置10(第1空気調和装置10A、第2空気調和装置10B、第3空気調和装置10C)は、建物80の1階の室内空間S1を冷房あるいは暖房する。
冷房運転時には、四路切換弁25が図2に示す実線の状態に切り換えられる。各空気調和装置10の圧縮機21から高温高圧の冷媒が吐出され、熱源熱交換器22において凝縮する。熱源熱交換器22の内部を流れる冷媒は、排気ファン32の作動によって熱源熱交換器22の周囲を流れる空気(図2の空気の流れF2を参照)との間で、熱交換を行う。熱源熱交換器22を経て液状態となった冷媒は、膨張弁23において膨張する。膨張弁23によって減圧された低温低圧の二相状態の冷媒は、利用熱交換器24において蒸発する。利用熱交換器24の内部を流れる冷媒は、給気ファン31の作動によって利用熱交換器24の周囲を流れる空気(図2の空気の流れF1を参照)との間で、熱交換を行う。これにより、室内空間S1から取り込まれ吹出口41bから室内空間S1に吹き出される空気が冷却され、室内空間S1が冷房される。利用熱交換器24を経てガス状態となった冷媒は、圧縮機21に吸入され、圧縮機21において圧縮され、再び熱源熱交換器22に向けて吐出される。
なお、上述のとおり、冷房運転において、空気調和装置10は、天井裏の空間CS1に、熱源熱交換器22で冷媒から熱を奪った空気を放出する(図2の点線の空気の流れF2を参照)。
暖房運転時には、四路切換弁25が図2に示す点線の状態に切り換えられる。各空気調和装置10の圧縮機21から高温高圧の冷媒が吐出され、利用熱交換器24において凝縮する。利用熱交換器24の内部を流れる冷媒は、給気ファン31の作動によって利用熱交換器24の周囲を流れる空気(図2の空気の流れF1を参照)との間で、熱交換を行う。これにより、室内空間S1から取り込まれ吹出口41bから室内空間S1に吹き出される空気が加熱され、室内空間S1が暖房される。利用熱交換器24で放熱・凝縮し、液状態となった冷媒は、膨張弁23において膨張する。膨張弁23によって減圧された低温低圧の二相状態の冷媒は、熱源熱交換器22において蒸発する。熱源熱交換器22の内部を流れる冷媒は、排気ファン32の作動によって熱源熱交換器22の周囲を流れる空気(図2の空気の流れF2を参照)との間で、熱交換を行う。熱源熱交換器22を経てガス状態となった冷媒は、圧縮機21に吸入され、圧縮機21において圧縮され、再び利用熱交換器24に向けて吐出される。
なお、上述のとおり、暖房運転において、空気調和装置10は、天井裏の空間CS1に、熱源熱交換器22で冷媒に熱を奪われた空気を放出する(図2の点線の空気の流れF2を参照)。
(4)各空気調和装置に充填される微燃性冷媒R32の充填量
(4−1)
上述のように、空気調和装置10の冷媒回路20には微燃性の冷媒が充填されているため、空気調和装置10からの冷媒漏洩が生じたときにも室内空間S1において燃焼事故が起こらないように対策する必要がある。
いずれかの空気調和装置10の冷媒回路20から室内空間S1に冷媒が漏洩した場合にも、燃焼事故が発生しないように、ここでは、ISO817で定められたLFL(Lower Flammability Limit;燃焼下限界または燃焼下限濃度)を使って、空気調和装置10の冷媒の充填量を決めている。LFLは、冷媒と空気を均一に混合させた状態で火炎を伝播することが可能な冷媒の最小濃度である。LFLは、冷媒毎に決まる値である。R32、R1234yf、R1234ze(E)など、それぞれの冷媒のLFLは、別々の固有の値になっている。
冷媒漏洩時の冷媒が滞留することになる室内空間S1の床面積を、A(m)、
室内空間S1の床面86から空気調和装置10の吸込口41aまでの高さ、及び、室内空間S1の床面86から空気調和装置10の吹出口41bまでの高さのうち、小さいほうの高さを、H(m)、
冷媒回路20に充填される冷媒の充填量を、M(kg)、
冷媒の燃焼下限濃度を、LFL(kg/m)、
としたときに、冷媒の充填量M(kg)は、
式1:M<(1/SF)×LFL×A×H
を満たす。
ここで、図2に示すように、空気調和装置10の吸込口41aも吹出口41bも室内空間S1の天井85の高さ位置と同じであるため、H(m)は、図1に示すように室内空間S1の床面86から天井85までの高さ距離になっている。室内空間S1の床面積A(m)は、図1に示す床面86の面積である。
式1のSFは、安全率である。この安全率SFとして、1、4、6などを選択することができる。ここでは、SF=1を選択する。
以上のように、3台の空気調和装置10(第1空気調和装置10A、第2空気調和装置10B、第3空気調和装置10C)それぞれの冷媒回路20に充填する冷媒の量M(kg)が決められている。それぞれの冷媒回路20に充填される冷媒の充填量M(kg)は、式1を満たすため、いずれかの空気調和装置10から充填されている全ての冷媒が漏洩したとしても、室内空間S1の冷媒濃度がLFLを超えることはない。
(4−2)
それぞれの空気調和装置10の冷媒の充填量M(kg)は、上記のとおり決定されている。一方、3台の空気調和装置10それぞれの冷媒の充填量M(kg)の合計量ΣM(kg)については、空気調和システム100では、以下の式2を満たすように決めている。
式2:(1/SF)×LFL×A×H<ΣM
また、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cそれぞれに充填される冷媒の充填量のうち、最大の量を、Mmax(kg)、としたときに、
式3:Mmax<(1/SF)×LFL×A×H
を満たすようにしている。上述の式1と同じく、SFは、安全率であり、SF=1を選択している。ここでは、第2空気調和装置10B及び第3空気調和装置10Cそれぞれの冷媒回路20に充填されている冷媒の量よりも、第1空気調和装置10Aの冷媒回路20に充填されている冷媒の量が多いため、Mmax(kg)は、第1空気調和装置10Aの冷媒回路20に充填されている冷媒の量である。
言い換えると、第1空気調和装置10Aの冷媒回路20、あるいは、それよりも冷媒の充填量が少ない第2空気調和装置10B又は第3空気調和装置10Cの冷媒回路20から冷媒が漏洩しても、1つの空気調和装置10からだけ冷媒が漏洩している限り、室内空間S1の冷媒濃度がLFLを超えることはない。
一方、2つ、あるいは、3つの空気調和装置10から仮に同時に冷媒漏洩が生じた場合には、室内空間S1の冷媒濃度がLFLを超えてしまう。しかし、ここでは3つの空気調和装置10それぞれは別体であり、それぞれ独立しているため、いずれかの空気調和装置10が冷媒漏洩を起こしたとしても、それが他の空気調和装置10に影響を与えることは殆どなく、実際には、室内空間S1の冷媒濃度がLFLを超える可能性は非常に小さい。
しかし、もしも複数の空気調和装置10の冷媒回路20から同時に冷媒漏洩が生じた場合、室内空間S1の冷媒濃度がLFLを超えることも想定される。特に、図4に示すように、空気調和システム100を建物80に据え付けて運転を開始してから時間が経過し、その後、室内空間S1の模様替えが行われてパーティション88等が新設された場合、分割された各空間の床面積が変わることになって、冷媒濃度がLFLを超える可能性が上がってくる。このようなことに鑑み、空気調和システム100では、以下に示す対応を行っている。
(5)冷媒漏洩チェック及び冷媒漏洩時の対応
図5に、空気調和装置10の冷媒回路20から冷媒が漏洩していないかを確認し、冷媒漏洩が生じているときに各種の対応を行う、管理ユニット90のシステム制御部91による制御フローを示す。システム制御部91は、図5に示す各種の対応を、各空気調和装置10の装置制御部11と協働して行う。
まず、ステップS11において、システム制御部91は、冷媒漏洩時に冷媒漏洩に対応した処理を行うフラグが立っているか否かを判定する。このフラグは、空気調和システム100の建物80への設置時に行う初期設定や、その後の室内空間S1の模様替えの後の設定変更において、必要に応じて立てられるフラグである。管理ユニット90のタッチパネル96に表示される初期設定などの設定画面において、空気調和システム100の据付業者あるいは空気調和システム100のユーザーが、冷媒漏洩時の処理が必要か否かを判断し、フラグを立てるか立てないかを選択する。言い換えると、管理ユニット90のタッチパネル96は、冷媒漏洩が検知されたときの処理を行うか行わないかを選択するための選択部としての役割を果たす。
例えば、上記の式2を満たす本実施形態の空気調和システム100では、室内空間S1の模様替えを行って、図4に示すように室内空間S1の床面が左側の床面86aと右側の床面86bとに分かれた場合、右側の床面86bの上方の空間は、容積が小さくなる。すると、いずれかの空気調和装置10の冷媒回路20から冷媒漏洩が生じた場合、その空間の冷媒濃度がLFLを超えることも想定されるので、フラグが立てられる。
一方、室内空間S1が分割されず、いずれかの空気調和装置10から冷媒が漏洩したとしても室内空間S1の冷媒濃度がLFLを超えることがないのであれば、フラグを立てる必要はなく、フラグは降ろされた状態となる。
ステップS11において、フラグが立っている場合、ステップS12に移行する。ステップS12では、3台の空気調和装置10のうち、いずれかの空気調和装置10の第1冷媒漏洩検知センサ71あるいは第2冷媒漏洩検知センサ72によって冷媒漏洩が検知されているか否かが判定される。システム制御部91は、いずれかの空気調和装置10で冷媒漏洩が検知されている場合、ステップS13に移行する。
ステップS13では、冷媒漏洩が検知された空気調和装置10も、冷媒漏洩が検知されていない空気調和装置10も、全ての空気調和装置10の圧縮機21が運転停止あるいは運転禁止状態にされる。具体的には、ステップS13において、システム制御部91は、運転中の空気調和装置10の圧縮機21を停止させ、停止中の空気調和装置10の圧縮機21が起動しないように作動禁止状態にする。
ステップS13に続くステップS14では、天井裏の空間CS1と連通する第2空気流路32aに配置された第2冷媒漏洩検知センサ72によって冷媒漏洩が検知されているか否かが判定される。第2冷媒漏洩検知センサ72によって冷媒漏洩が検知されている場合、ステップS15に移行して、3台全ての空気調和装置10の排気ファン32を動かして、天井裏の空間CS1の空気を攪拌する。続いて、ステップS16に移行し、システム制御部91は、冷媒漏洩が検知された空気調和装置10の給気ファン31を動かす。
一方、ステップS14で、第2冷媒漏洩検知センサ72によって冷媒漏洩が検知されていないと判定した場合、システム制御部91は、ステップS17に移行する。ステップS17に移行したということは、ステップS12で冷媒漏洩が検知されていると判定され、且つ、ステップS14で第2冷媒漏洩検知センサ72によって冷媒漏洩が検知されていないと判定されたということなので、第1冷媒漏洩検知センサ71によって冷媒漏洩が検知されていることになる。
ステップS17では、室内空間S1と直接的に連通する第1空気流路31aに配置された第1冷媒漏洩検知センサ71によって冷媒漏洩が検知されていることに鑑み、3台全ての空気調和装置10の給気ファン31を動かして、室内空間S1の空気を攪拌する。
なお、最初のステップS11においてフラグが立っていなければ、ステップS12以降の冷媒漏洩の確認や冷媒漏洩時の対応制御は行われない。言い換えると、いずれかの空気調和装置10から冷媒が漏洩したとしても室内空間S1の冷媒濃度がLFLを超えることはないとして、据え付け業者やユーザーがフラグを立てないという選択を行った場合、システム制御部91は、空気調和装置10において冷媒漏洩が検知されたか否かに関わらず、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10C全ての運転継続状態あるいは運転許容状態を維持する。
(6)特徴
(6−1)
上記の実施形態の空気調和システム100では、管理ユニット90のシステム制御部91は、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cのうち少なくとも1台の空気調和装置10において冷媒漏洩が検知されたときに、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10C全てを、運転停止状態あるいは運転禁止状態にする(図5のステップS13を参照)。言い換えると、いずれかの空気調和装置10において冷媒漏洩が検知されると、システム制御部91は、運転中の空気調和装置10は運転停止し、停止中の空気調和装置10は運転が禁止されて、全ての空気調和装置10の圧縮機21が運転停止状態あるいは運転禁止状態となる。これにより、冷媒漏洩が生じている空気調和装置10の冷媒回路20から天井裏の空間CS1に冷媒が放出され、その冷媒が天井裏の空間CS1を介して他の空気調和装置10の筐体40に入ったとしても、その筐体40から室内空間CS1に冷媒が流れることが抑制される。
なお、ある空気調和装置10から天井裏の空間CS1に冷媒が漏洩し、その冷媒が他の空気調和装置10に入って室内空間S1に流れる現象を、図4に示す配置の第1,第3空気調和装置10A,10Cを例にとって説明すると、第1空気調和装置10で冷媒が漏洩し、その冷媒が天井裏の空間CS1を流れて第3空気調和装置10Cの筐体40に入り、その筐体40から室内空間S1のパーティション88の右側の部分に漏れ出すという現象が挙げられる。特に、第3空気調和装置10Cが外気導入の経路を備えるような機器である場合、天井裏の空間CS1から室内空間S1に空気を導くこともあり、天井裏の空間CS1を共有する第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cは、たとえ冷媒回路20がそれぞれ独立しているとしても、上記の図5に示す冷媒漏洩チェック及び対応の処理を行うことが好ましい。
(6−2)
上記の実施形態の空気調和システム100では、各空気調和装置10の筐体40の内部に、2つの冷媒漏洩検知センサ71,72が配備されている。このため、冷媒回路20から漏洩した冷媒は、主として室内空間S1に通じる第1空気流路31aに流れる可能性が高い冷媒も、主として天井裏の空間CS1に通じる第2空気流路32aに流れる可能性が高い冷媒も、それぞれ検知ができる。これにより、冷媒漏洩が生じた空気調和装置10から室内空間S1に直接流れる冷媒に対しても、冷媒漏洩が生じた空気調和装置10から天井裏の空間CS1及び他の空気調和装置10を経て室内空間S1に流れる冷媒に対しても、検知して対応を採ることができている。
(6−3)
上記の実施形態の空気調和システム100では、管理ユニット90のシステム制御部91は、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cのうち少なくとも1台の空気調和装置10において第1冷媒漏洩検知センサ71が冷媒漏洩を検知した場合に、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cの少なくとも1台の給気ファン31を駆動させている(図5のステップS17及びステップS18を参照)。このように、空気調和システム100では、冷媒漏洩検知時に、少なくともいずれかの給気ファン31が作動するため、室内空間S1に漏洩した冷媒が攪拌され、室内空間S1における部分的な冷媒濃度の上昇が抑えられる。
(6−4)
上記の実施形態の空気調和システム100では、管理ユニット90のシステム制御部91は、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cのうち少なくとも1台の空気調和装置10の第2冷媒漏洩検知センサ72において冷媒漏洩が検知された場合、第1〜第3空気調和装置すべての圧縮機21を停止すると共に、第1〜第3空気調和装置10A,10B,10Cの少なくとも1台の排気ファン32を駆動させている(図5のステップS13〜ステップS15を参照)。このように、空気調和システム100では、冷媒漏洩検知時に、排気ファン32が作動するため、天井裏の空間CS1に冷媒が漏れ出たとしても攪拌される。このため、天井裏の空間CS1の空気の冷媒濃度が部分的に高くなることが抑制され、冷媒濃度が高い天井裏の空間CS1の空気が空気調和装置10を介して室内空間S1に流れることも抑制される。
(7)変形例
(7−1)変形例1A
上記の実施形態の空気調和システム100では、冷房運転と暖房運転とを切り換えることができる空気調和装置10を採用しているが、室内空間S1に対して、冷房運転及び暖房運転のいずれか一方だけを行う空気調和装置を設置してもよい。
(7−2)変形例1B
上記の実施形態の空気調和システム100の説明では明示していないが、いずれかの空気調和装置10において冷媒漏洩が検知されたときに、管理ユニット90において表示機能を担うタッチパネル96に、冷媒漏洩が生じていることと、それに伴って所定の空気調和装置10の運転を止めるといった対応を行っていることとを表示することが好ましい。また、管理ユニット90のシステム制御部91は、さらにブザー97を鳴らし、室内空間S1に居る人に冷媒漏洩に関する異常を知らせることが好ましい。
(7−3)変形例1C
上記の実施形態の空気調和システム100では、図5のステップS15において、システム制御部91が全ての空気調和装置10の排気ファン32を動かしているが、それに代えて、冷媒漏洩が検知された空気調和装置10の排気ファン32だけを動かしてもよい。
また、図5のステップS17において、システム制御部91が全ての空気調和装置10の給気ファン31を動かしているが、それに代えて、冷媒漏洩が検知された空気調和装置10の給気ファン31だけを動かしてもよい。
また、図5のステップS18は、必須の処理ではなく、省略してもよい。
(7−4)変形例1D
上記の実施形態の空気調和装置10では、冷媒回路20に、冷媒として、R32を充填している。しかし、上記の一体型の空気調和装置10を利用した技術は、燃焼性を有する他の冷媒が冷媒回路20に充填されている場合にも有効である。いわゆる微燃性を有する冷媒である、R32、R1234yf、R1234ze若しくはR744の単一冷媒または該冷媒を含む混合冷媒が充填されている場合にも、上記の技術は有効である。なお、上記R32はジフルオロメタン(HFC−32)であり、R1234yfは2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン(HFO−1234yf)であり、R1234zeは1,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン(HFO−1234ze)であり、R744は二酸化炭素である。
また、冷媒回路20に充填され冷媒回路20を流れる冷媒として、微燃性の冷媒のほか、弱燃性の冷媒あるいは強燃性の冷媒も想定される。微燃性の冷媒は、米国ANSI/ASHRAE34-2013規格に従い「2Lクラス」と判断される冷媒である。弱燃性の冷媒は、米国ANSI/ASHRAE34-2013規格に従い「2クラス」と判断される冷媒である。強燃性の冷媒は、米国ANSI/ASHRAE34-2013規格に従い「3クラス」と判断される冷媒である。
ここで、米国ANSI/ASHRAE34-2013規格は、可燃性ガスの評価基準に関する米国の規格である。世界各国で化学物質の規制が為されており、規制される内容の一つに化学物質の燃焼性が挙げられる。各国で規格を設け、各々の評価基準のもと、気体においては可燃性ガスかどうかの分類が行われている。日本の高圧ガス保安法では、可燃性ガスの判断基準として、爆発限界の値が用いられている。可燃性ガスの評価基準は、米国の規格ではASHRAE34、DOT、欧州の規格ではEN378-1、CLP規制、国際的な規格ではGHS、ISO10156が挙げられる。米国ANSI/ASHRAE34-2013規格に相当する欧州の規格は、例えば、DIN EN378-1(2008)である。ここでも、米国ANSI/ASHRAE34-2013規格と同様の「Class3:強燃性」、「Class2:弱燃性」、「Class2L:微燃性」が規定されている。また、ISO/FDIS(Final Draft International Standard)817(2013)においても、同様の「Class3:強燃性」、「Class2:弱燃性」、「Subclass2L:微燃性」が規定されている。
(7−5)変形例1E
上記の実施形態の空気調和システム100では、3台の空気調和装置10によって室内空間S1を空気調和しているが、言うまでもなく、4台以上の空気調和装置によって対象空間を空気調和してもよい。
(7−6)
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
10(10A,10B,10C) 空気調和装置
20 冷媒回路
21 圧縮機
22 熱源熱交換器(放熱器あるいは蒸発器)
23 膨張弁
24 利用熱交換器(蒸発器あるいは放熱器)
31 給気ファン(第1ファン)
31a 第1空気流路
32 排気ファン(第2ファン)
32a 第2空気流路
40 筐体
71 第1冷媒漏洩検知センサ
72 第2冷媒漏洩検知センサ
80 建物
90 管理ユニット(管理部)
91 システム制御部
100 空気調和システム
S1 室内空間
CS1 天井裏の空間
特開2018−189290号公報

Claims (5)

  1. 第1〜第N(Nは、2以上の整数)空気調和装置(10A,10B,10C)と、
    前記第1〜第N空気調和装置を管理する管理部(90)と、
    を備え、
    前記第1〜第N空気調和装置それぞれは、
    圧縮機(21)、放熱器(22)、膨張弁(23)および蒸発器(24)を有し、可燃性の冷媒が循環する冷媒回路(20)と、
    建物の室内空間(S1)の上に位置する天井裏の空間(CS1)に少なくとも一部が配置され、前記冷媒回路を収容する、1つの筐体(40)と、
    を有し、
    前記第1〜第N空気調和装置それぞれの前記筐体の少なくとも一部が配置される前記天井裏の空間(CS1)は、連続した1つの空間であり、
    前記管理部(90)は、前記第1〜第N空気調和装置のうち少なくとも1台の空気調和装置において冷媒漏洩が検知されたときに、第1〜第N空気調和装置全てを、運転停止状態あるいは運転禁止状態にする、
    空気調和システム。
  2. 前記第1〜第N空気調和装置それぞれの前記筐体の内部には、前記室内空間から吸い込んだ空気を前記放熱器又は前記蒸発器を通して前記室内空間に吹き出す第1空気流路と、前記天井裏の空間から吸い込んだ空気を前記蒸発器又は前記放熱器を通して前記天井裏の空間に吹き出す第2空気流路と、が形成されており、
    前記第1〜第N空気調和装置それぞれは、前記第1空気流路に配置される第1冷媒漏洩検知センサと、前記第2空気流路に配置される第2冷媒漏洩検知センサと、を有している、
    請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記第1〜第N空気調和装置それぞれは、前記天井裏の空間から空気を吸い込み、前記蒸発器又は前記放熱器を通して前記天井裏の空間に吹き出す空気流れを生じさせる第2ファンを有し、
    前記管理部は、前記第1〜第N空気調和装置のうち少なくとも1台の空気調和装置において冷媒漏洩が検知されたときに、前記第1〜第N空気調和装置すべての圧縮機を停止すると共に、前記第1〜第N空気調和装置の少なくとも1台の前記第2ファンを駆動させる、
    請求項1又は2に記載の空気調和システム。
  4. 前記第1〜第N空気調和装置それぞれは、
    前記天井裏の空間から空気を吸い込み、前記蒸発器又は前記放熱器を通して前記天井裏の空間に吹き出す空気流れを生じさせる第2ファンと、
    前記室内空間から空気を吸い込み、前記放熱器又は前記蒸発器を通して前記室内空間に吹き出す空気流れを生じさせる第1ファンと、
    を有し、
    前記管理部は、前記第1〜第N空気調和装置のうち少なくとも1台の空気調和装置の前記第1冷媒漏洩検知センサにおいて冷媒漏洩が検知された場合、前記第1〜第N空気調和装置の少なくとも1台の前記第1ファンを駆動させる、
    請求項2に記載の空気調和システム。
  5. 前記第1〜第N空気調和装置それぞれは、
    前記天井裏の空間から空気を吸い込み、前記蒸発器又は前記放熱器を通して前記天井裏の空間に吹き出す空気流れを生じさせる第2ファンと、
    前記室内空間から空気を吸い込み、前記放熱器又は前記蒸発器を通して前記室内空間に吹き出す空気流れを生じさせる第1ファンと、
    を有し、
    前記管理部は、前記第1〜第N空気調和装置のうち少なくとも1台の空気調和装置の前記第2冷媒漏洩検知センサにおいて冷媒漏洩が検知された場合、前記第1〜第N空気調和装置の少なくとも1台の前記第2ファンを駆動させる、
    請求項2に記載の空気調和システム。
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