JP2021075957A - 柱脚構造 - Google Patents

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麻由美 矢澤
Mayumi Yazawa
麻由美 矢澤
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【課題】柱部材の柱脚部が埋め込まれた基礎部の成を小さくする。【解決手段】柱脚構造100は、基礎部50に埋め込まれた鉄骨柱10の柱脚部12と、柱脚部12の下端部14よりも上方に設けられ基礎部50の上面50Aに接触又は基礎部50に埋設された軸力プレート110と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、柱脚構造に関する。
特許文献1には、鉄骨建物の鉄骨柱を地中梁に固定する方法に関する技術が開示されている。この先行技術では、鉄骨柱の柱脚周囲の地中梁コンクリートにプレストレスを与えるようにしている。
特許文献2には、建築物における構造用の柱体のコンクリート基礎への固定方法に関する技術が開示されている。この先行技術では、掘削孔の底部に、第1コンクリート層の形成のための第1コンクリートを打設し、その硬化前の上面に、ベースプレートの上面を露出させて略水平に保持しアンカーを第1コンクリート層中に埋入する。その硬化後に、ベースプレートの上面に、位置決め体を載置し固定する。次に、位置決め体の上面の複数のL形片に、柱体の下端部を嵌合させて略鉛直に保持し、掘削孔内に、第2コンクリートを打設し、柱体の下端寄り部位の周囲を第2コンクリート層で固める。
特開昭63−223241号公報 特開2003−147855号公報
一方、基礎部に柱部材の柱脚部が埋め込まれた柱脚構造、所謂埋め込み柱脚において、柱脚部の下端部にベースプレートを設けた構造が知られている。
このような柱脚構造において、柱部材の軸力をベースプレートから基礎部に伝達する場合(図4参照)、パンチングによる柱部材の沈下等を防止するため、基礎部におけるベースプレートの下側の部位の厚みを確保する必要があり、基礎部の成が大きくなる。
本発明は、上記事実に鑑み、柱部材の柱脚部が埋め込まれた基礎部の成を小さくすることが目的である。
第一態様は、基礎部に埋め込まれた柱部材の柱脚部と、前記柱脚部の下端部よりも上方に設けられ、前記基礎部の上面に接触又は前記基礎部に埋設された板状部材と、を備えた柱脚構造である。
第一態様の柱脚構造では、基礎部に埋め込まれた柱脚部の下端部よりも上方に設けられた板状部材で柱部材の軸力を基礎部に伝達するので、柱脚部の下端部に設けられたベースプレートで軸力を基礎部に伝達する構成と比較し、基礎部の成を小さくできる。
また、板状部材によって支圧面積を大きく確保することで、パンチングによる柱部材の沈下等を効果的に防止することができる。
また、板状部材は、柱部材の側面から外側に突出する棒状部材(スタッド及び鉄筋等)を柱部材に多数設ける場合と比較し、容易に支圧面積を大きくすることができる。
第二態様は、前記板状部材の下面と前記柱脚部の側面との間に、リブが設けられている、第一態様に記載の柱脚構造である。
第二態様の柱脚構造では、板状部材の下面と柱脚部の側面との間にリブを設けることで、板状部材が補強され、板状部材の剛性が大きくなる。よって、柱部材の軸力を効果的に基礎部に伝達することができる。
第三態様は、前記柱脚部の下端部には、建方用のベースプレートが設けられている、第一態様又は第二態様に記載の柱脚構造である。
第三態様の柱脚構造では、柱脚部の下端部に建方用のベースプレートを設けることで、柱部材の建方時における作業性が向上する。
第四態様は、前記基礎部の下には捨てコンクリートが打設され、前記捨てコンクリートにおける前記ベースプレートの下の部位は、他の部位よりも厚みが大きい、第三態様に記載の柱脚構造である。
第四態様の柱脚構造では、基礎部の下に打設された捨てコンクリートにおけるベースプレートの下の部位の厚みを大きくすることで、アンカーボルトによるベースプレートの捨てコンクリートへの固定力が向上する。よって、柱部材の建方時の作業性が向上する。
本発明によれば、柱部材の柱脚部が埋め込まれた基礎部の成を小さくすることができる。
本実施形態の柱脚構造を示すX方向に沿った縦断面図である。 図1の2−2線に沿った水平断面図である。 (A)は軸力プレートの板厚方向の一部が基礎部に埋設された場合の拡大図であり、(B)は軸力プレートの板厚方向の全部が基礎部に埋設された場合の拡大図である。 比較例の柱脚構造を示すX方向に沿った縦断面図である。 他の例の柱脚構造を示すX方向に沿った縦断面図である。
<実施形態>
本発明の一実施形態の柱脚構造について説明する。なお、水平方向の直交する二方向をX方向及びY方向とし、それぞれ矢印X及び矢印Yで示す。また、X方向及びY方向に直交する鉛直方向をZ方向とし、矢印Zで示す。
[構成]
まず、本実施形態の柱脚構造の構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態の柱脚構造100は、柱部材の一例としての鉄骨柱10の柱脚部12と、柱脚部12に設けられた板状部材の一例としての軸力プレート110と、を有している。また、柱脚構造100は、基礎部50に鉄骨柱10の柱脚部12を埋め込んで固定端とする埋め込み柱脚である。
本実施形態の鉄骨柱10は、鋼管で構成され(図2も参照)、柱脚部12が基礎部50に埋め込まれている。本実施形態の基礎部50は、地盤Gに設けられ、図示していない鉄筋が配筋された鉄筋コンクリート造とされている。また、本実施形態では、基礎部50の下には捨てコンクリート60が打設され、捨てコンクリート60の下には砕石70が敷かれている。なお、基礎部50には、基礎柱及び基礎梁等が含まれる。また、砕石70は、省略される場合がある。
鉄骨柱10の柱脚部12の下端部14には、建方用のベースプレート20が設けられている。具体的には、ベースプレート20は、柱脚部12の下面15に接合されている。また、本実施形態のベースプレート20は、平面視で矩形状であるが、これに限定されない。
ベースプレート20は、捨てコンクリート60にL字状のアンカーボルト22によって固定されている。なお、ベースプレート20と捨てコンクリート60との間には、無収縮モルタル24が設けられている。また、捨てコンクリート60におけるベースプレート20の下の部位62は、他の部位64よりも厚みが大きくなっている。なお、平面視において、捨てコンクリート60における厚みが大きい部位62の領域は、ベースプレート20よりも若干大きい。
柱脚部12におけるベースプレート20が設けられた下端部14よりも上方には、軸力プレート110が設けられている。本実施形態の軸力プレート110は、柱脚部12の側面12Aに接合されており、外ダイアフラムと同様の接合構造となっている。しかし、ベースプレート20の接合構造は、これに限定されない。例えば、通しダイアフラムと同様の接合構造であってもよい。
本実施形態の軸力プレート110は、基礎部50の上面50Aに接触している。なお、図3(A)のように、軸力プレート110は、板厚方向の一部が基礎部50に埋設されていてもよい。更に、図3(B)のように、軸力プレート110は、板厚方向の全部が基礎部50に埋設されていてもよい。言い換えると、軸力プレート110の上面110Bが、基礎部50の上面50Aと面一又は略面一であってもよい。
軸力プレート110の下面110Aと柱脚部12の側面12Aとの間には、複数のリブ120が設けられている。リブ120は、基礎部50に埋設されており、露出していない。また、本実施形態では、図2に示すように、リブ120は、X方向及びY方向に沿って設けられている。
[作用及び効果]
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
ここで、まず比較例の柱脚構造について説明する。
図4に示す比較例の柱脚構造300は、図示していない鉄筋が配筋された鉄筋コンクリート造の基礎部51に鋼管で構成された鉄骨柱10の柱脚部12が埋設されている埋め込み柱脚である。柱脚部12の下端部14には、ベースプレート20が設けられている。ベースプレート20は、基礎部51にアンカーボルト23によって固定されている。なお、ベースプレート20の下には無収縮モルタル24が設けられている。
この比較例の柱脚構造300では、ベースプレート20から鉄骨柱10の軸力が基礎部51に伝達される。よって、パンチングによる鉄骨柱10の沈下等を防止するため、基礎部51におけるベースプレート20の下側の部位の厚みをL1確保する必要がある。また、鉄骨柱10の柱脚部12を固定端とするために必要な埋設深さはL2が必要である。よって、基礎部51の全体の成であるL3(=L1+L2)が大きくなる。なお、想像線Sは、パンチングによって沈下等が発生する領域である。また、本実施形態では、応力分散角である角度θは45°で検討したが、これに限定されない。角度θは、45°以上であればよい。
これに対して、図1に示す本実施形態の柱脚構造100では、鉄骨柱10の軸力は、柱脚部12におけるベースプレート20が設けられた下端部14よりも上方に設けられた軸力プレート110から基礎部50に伝達される。
鉄骨柱10の柱脚部12を固定端とするために必要な埋設深さL2よりも、パンチングによる沈下等を防止するために必要な厚みL1が大きい場合、基礎部50全体の成L3は、L1又は略L1にすることができる。また、図示は省略するが、L2よりもL1が小さい場合は、基礎部50全体の成L3は、L2又は略L2にすることができる。
このように基礎部50に埋め込まれた柱脚部12の下端部14よりも上方に設けられた軸力プレート110で鉄骨柱10の軸力を基礎部50に伝達するので、比較例のように柱脚部12の下端部14に設けられたベースプレート20で軸力を基礎部51に伝達する構成と比較し、基礎部50の成を小さくできる。
また、柱脚部12の下端部14に建方用のベースプレート20を設けることで、鉄骨柱10の建方時における作業性が向上する。
別の観点から説明すると、比較例の柱脚構造300では、ベースプレート20は建て方と軸力伝達の二つの機能を有しているのに対して、本実施形態の柱脚構造100では、建て方はベースプレート20が行い、軸力伝達は軸力プレート110が行っており、機能分離されている。よって、基礎部50の成を小さくできると共に建方時の作業性が向上する。
また、基礎部50の下に打設された捨てコンクリート60におけるベースプレート20の下の部位62の厚みを大きくすることで、アンカーボルト22によるベースプレート20の捨てコンクリート60への固定力が向上する。よって、鉄骨柱10の建方時の作業性が更に向上する。
また、軸力プレート110によって支圧面積を大きく確保することで、パンチングによる鉄骨柱10の沈下等を効果的に防止することができる。
また、板状の軸力プレート110は、例えば鉄骨柱10の柱脚部12の側面12Aに外側に突出する棒状部材(スタッド及び鉄筋等)を多数設ける場合と比較し、容易に支圧面積を大きくすることができると共に基礎部50の配筋への影響が少ない。
また、軸力プレート110の下面110Aと柱脚部12の側面12Aとの間にリブ120を設けることで、軸力プレート110が補強され、軸力プレート110の剛性が大きくなる。よって、鉄骨柱10の軸力を効果的に基礎部50に伝達することができる。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、図5に示す柱脚構造101のように、軸力プレート110が基礎部50内に完全に埋設されていてもよい。
要は、軸力プレート110は、基礎部50に対してパンチングにより鉄骨柱10が沈下しない厚みL1以上の高さに配置されていればよい。
また、例えば、リブ120は、設けられていなくてもよい。
また、例えば、ベースプレート20は、設けられていなくてもよい。
また、鉄骨柱10は、鋼管で構成されていたが、これに限定されない。鉄骨柱10は、H形鋼等の形鋼で構成されていてもよい。更に、鉄骨以外の柱部材、例えば木質の材料で構成された柱部材であってもよい。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
10 鉄骨柱(柱部材の一例)
12 柱脚部
12A 側面
14 下端部
20 ベースプレート
22 アンカーボルト
50 基礎部
50A 上面
100 柱脚構造
110 軸力プレート(板状部材の一例)
110A 下面
120 リブ

Claims (4)

  1. 基礎部に埋め込まれた柱部材の柱脚部と、
    前記柱脚部の下端部よりも上方に設けられ、前記基礎部の上面に接触又は前記基礎部に埋設された板状部材と、
    を備えた柱脚構造。
  2. 前記板状部材の下面と前記柱脚部の側面との間に、リブが設けられている、
    請求項1に記載の柱脚構造。
  3. 前記柱脚部の下端部には、建方用のベースプレートが設けられている、
    請求項1又は請求項2に記載の柱脚構造。
  4. 前記基礎部の下には捨てコンクリートが打設され、
    前記捨てコンクリートにおける前記ベースプレートの下の部位は、他の部位よりも厚みが大きい、
    請求項3に記載の柱脚構造。
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