JP2021075532A - 眼科組成物 - Google Patents

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温子 中田
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敬太 ▲高▼木
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Abstract

【課題】コンドロイチン硫酸又はその塩を高濃度で含有する、新規な眼科組成物を提供すること。【解決手段】(A)コンドロイチン硫酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種と、(B)(B−1)ヒマシ油、(B−2)ゴマ油、及び(B−3)流動パラフィンからなる群より選択される少なくとも1種と、(C)非イオン界面活性剤を含有する眼科組成物であって、(A)成分の含有量が該眼科組成物の総量を基準として0.7w/v%以上である、眼科組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、眼科組成物に関する。
コンドロイチン硫酸又はその塩は、エネルギー代謝を促進させること、新陳代謝や細胞呼吸を促進して目の疲れを解消させること、涙液成分を補給すること等を目的として眼科組成物に配合されている(例えば、特許文献1)。
特開2011−148791号公報
低濃度(例えば、0.5w/v%未満)のコンドロイチン硫酸又はその塩を配合する眼科組成物については比較的検討されている一方、コンドロイチン硫酸又はその塩を高濃度(例えば、0.7w/v%以上、好ましくは1.0w/v%以上)で含有する眼科組成物についてはあまり検討されていない。
本発明は、コンドロイチン硫酸又はその塩を高濃度で含有する、新規な眼科組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、ヒマシ油、ゴマ油、流動パラフィン等の油性成分と非イオン界面活性剤とを配合する眼科組成物において、高濃度のコンドロイチン硫酸及びその塩を配合することにより、コンタクトレンズに付着したタンパク質を顕著に洗浄できることを見出した。本発明はこの知見に基づくものであり、以下の各発明を提供するものである。
[1]
(A)コンドロイチン硫酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種と、(B)(B−1)ヒマシ油、(B−2)ゴマ油、及び(B−3)流動パラフィンからなる群より選択される少なくとも1種と、(C)非イオン界面活性剤と、を含有する眼科組成物であって、(A)成分の含有量が該眼科組成物の総量を基準として0.7w/v%以上である、眼科組成物。
[2]
(A)成分の含有量が、眼科組成物の総量を基準として1.0w/v%以上である、[1]に記載の眼科組成物。
[3]
(A)成分の含有量が、眼科組成物の総量を基準として3.0w/v%以上である、[1]に記載の眼科組成物。
[4]
(D)緩衝剤を更に含有する、[1]〜[3]のいずれかに記載の眼科組成物。
[5]
コンタクトレンズ用である、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の眼科組成物。
本発明によれば、コンドロイチン硫酸又はその塩を高濃度で含有し、コンタクトレンズに付着したタンパク質を顕著に洗浄可能な眼科組成物を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本明細書において、特に記載のない限り、含有量の単位「%」は「w/v%」を意味し、「g/100mL」と同義である。
〔1.眼科組成物〕
本実施形態に係る眼科組成物は、コンドロイチン硫酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種(単に「(A)成分」とも表記する。)を含有する。
〔(A)成分〕
本実施形態に係る眼科組成物は、(A)コンドロイチン硫酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種(単に「(A)成分」とも表記する。)を含有する。
(A)成分であるコンドロイチン硫酸及びその塩は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。コンドロイチン硫酸及びその塩の分子量は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されることを限度として、特に制限されないが、通常、重量平均分子量で0.1万〜10万程度、好ましくは0.5万〜5万程度、更に好ましくは1万〜4万程度のものを使用できる。
コンドロイチン硫酸の塩としては、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が挙げられる。アルカリ金属塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩が挙げられる。アルカリ土類金属塩としては、例えば、マグネシウム塩、カルシウム塩が挙げられる。
コンドロイチン硫酸及びその塩としては、コンドロイチン硫酸及びコンドロイチン硫酸のアルカリ金属塩が好ましく、コンドロイチン硫酸及びコンドロイチン硫酸ナトリウムがより好ましく、コンドロイチン硫酸ナトリウムが更に好ましい。
コンドロイチン硫酸及びその塩は、市販のものを用いることもできる。コンドロイチン硫酸及びその塩は、1種を単独で使用してもよく、又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係る眼科組成物における(A)成分の含有量は、眼科組成物の総量を基準として、0.7w/v%以上である。(A)成分の含有量の下限値は0.7w/v%以上であれば特に限定されず、(A)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(A)成分の含有量の下限値としては、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、例えば、0.7w/v%以上であることが好ましく、1.0w/v%以上であることがより好ましく、2.0w/v%以上であることが更に好ましく、2.5w/v%以上であることが更により好ましく、3.0w/v%以上であることが特に好ましい。(A)成分の含有量の上限値は特に限定されず、(A)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(A)成分の含有量の上限値としては、本発明による効果をより顕著に奏する観点、及び、使用感の観点から、例えば、5.0w/v%以下であることが好ましく、4.0w/v%以下であることがより好ましく、3.5w/v%以下であることが更に好ましく、3.0w/v%以下であることが更により好ましい。また、本実施形態に係る眼科組成物における(A)成分の含有量は、眼科組成物の総量を基準として、例えば、0.7〜5.0w/v%、0.7〜4.0w/v%、0.7〜3.5w/v%、0.7〜3.0w/v%、0.7〜1.5w/v%、0.7〜1.0w/v%、1.0〜5.0w/v%、1.0〜4.0w/v%、1.0〜3.5w/v%、1.0〜3.0w/v%、2.0〜5.0w/v%、2.0〜4.0w/v%、2.0〜3.5w/v%、2.0〜3.0w/v%、2.5〜5.0w/v%、2.5〜4.0w/v%、2.5〜3.5w/v%、又は2.5〜3.0w/v%であってもよい。別の態様として、本実施形態に係る眼科組成物における(A)成分の含有量は、眼科組成物の総量を基準として、例えば、1.0w/v%、2.0w/v%、又は3.0w/v%であってもよい。
〔(B)成分〕
本実施形態に係る眼科組成物は、(A)成分に加えて、(B)(B−1)ヒマシ油(単に「(B−1)成分」とも表記する。)、(B−2)ゴマ油(単に「(B−2)成分」とも表記する。)、及び(B−3)流動パラフィンからなる群より選択される少なくとも1種を更に含有する(以下、(B−1)、(B−2)及び(B−3)の各成分をまとめて単に「(B)成分」とも表記する。)。(B)成分は、1種を単独で使用してもよく、又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係る眼科組成物における(B)成分の含有量は特に限定されず、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(B)成分の含有量としては、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、例えば、眼科組成物の総量を基準として、(B)成分の総含有量が、0.0001〜5w/v%であることが好ましく、0.001〜1w/v%であることがより好ましく、0.003〜0.5w/v%であることが更に好ましく、0.005〜0.1w/v%であることが更により好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物における、(A)成分に対する(B)成分の含有比率は特に限定されず、(A)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(A)成分に対する(B)成分の含有比率としては、本発明による効果をより一層高める観点から、例えば、本実施形態に係る眼科組成物に含まれる(A)成分の総含有量1質量部に対して、(B)成分の総含有量が、0.0001〜5質量部であることが好ましく、0.0005〜2.5質量部であることがより好ましく、0.001〜1質量部であることが更に好ましく、0.005〜0.5質量部であることが更により好ましく、0.01〜0.1質量部であることが特に好ましく、0.01〜0.05質量部であることが特により好ましい。
〔(B−1)成分〕
(B−1)成分であるヒマシ油は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。
本実施形態に係る眼科組成物における(B−1)成分の含有量は特に限定されず、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(B−1)成分の含有量としては、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、例えば、眼科組成物の総量を基準として、(B−1)成分の総含有量が、0.0001〜5w/v%であることが好ましく、0.001〜1w/v%であることがより好ましく、0.003〜0.5w/v%であることが更に好ましく、0.005〜0.1w/v%であることが更により好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物における、(A)成分に対する(B−1)成分の含有比率は特に限定されず、(A)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(A)成分に対する(B−1)成分の含有比率としては、本発明による効果をより一層高める観点から、例えば、本実施形態に係る眼科組成物に含まれる(A)成分の総含有量1質量部に対して、(B−1)成分の総含有量が、0.0001〜5質量部であることが好ましく、0.0005〜2.5質量部であることがより好ましく、0.001〜1質量部であることが更に好ましく、0.005〜0.5質量部であることが更により好ましく、0.01〜0.1質量部であることが特に好ましく、0.01〜0.05質量部であることが特により好ましい。
〔(B−2)成分〕
(B−2)成分であるゴマ油は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。
本実施形態に係る眼科組成物における(B−2)成分の含有量は特に限定されず、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(B−2)成分の含有量としては、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、例えば、眼科組成物の総量を基準として、(B−2)成分の総含有量が、0.0001〜5w/v%であることが好ましく、0.001〜1w/v%であることがより好ましく、0.003〜0.5w/v%であることが更に好ましく、0.005〜0.1w/v%であることが更により好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物における、(A)成分に対する(B−2)成分の含有比率は特に限定されず、(A)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(A)成分に対する(B−2)成分の含有比率としては、本発明による効果をより一層高める観点から、例えば、本実施形態に係る眼科組成物に含まれる(A)成分の総含有量1質量部に対して、(B−2)成分の総含有量が、0.0001〜5質量部であることが好ましく、0.0005〜2.5質量部であることがより好ましく、0.001〜1質量部であることが更に好ましく、0.005〜0.5質量部であることが更により好ましく、0.01〜0.1質量部であることが特に好ましく、0.01〜0.05質量部であることが特により好ましい。
〔(B−3)成分〕
(B−3)成分である流動パラフィンは、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。流動パラフィンとしては、流動パラフィン、軽質流動パラフィンが挙げられ、中でも流動パラフィンが好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物における(B−3)成分の含有量は特に限定されず、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(B−3)成分の含有量としては、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、例えば、眼科組成物の総量を基準として、(B−3)成分の総含有量が、0.0001〜5w/v%であることが好ましく、0.001〜1w/v%であることがより好ましく、0.003〜0.5w/v%であることが更に好ましく、0.005〜0.1w/v%であることが更により好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物における、(A)成分に対する(B−3)成分の含有比率は特に限定されず、(A)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(A)成分に対する(B−3)成分の含有比率としては、本発明による効果をより一層高める観点から、例えば、本実施形態に係る眼科組成物に含まれる(A)成分の総含有量1質量部に対して、(B−3)成分の総含有量が、0.0001〜5質量部であることが好ましく、0.0005〜2.5質量部であることがより好ましく、0.001〜1質量部であることが更に好ましく、0.005〜0.5質量部であることが更により好ましく、0.01〜0.1質量部であることが特に好ましく、0.01〜0.05質量部であることが特により好ましい。
〔(C)成分〕
本実施形態に係る眼科組成物は、(A)成分及び(B)成分に加えて、(C)非イオン界面活性剤(単に「(C)成分」とも表記する。)を更に含有する。(C)成分は、1種を単独で使用してもよく、又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
(C)成分である非イオン界面活性剤は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。
非イオン界面活性剤としては、例えば、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート40)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート65)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン(5)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油5)、ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10)、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油20)、ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油30)、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40)、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60)、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80)、ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油100)等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;ポリオキシエチレン(3)ヒマシ油(ポリオキシエチレンヒマシ油3)、ポリオキシエチレン(10)ヒマシ油(ポリオキシエチレンヒマシ油10)、ポリオキシエチレン(35)ヒマシ油(ポリオキシエチレンヒマシ油35)、ポリオキシエチレン(70)ヒマシ油(ポリオキシエチレンヒマシ油70)等のポリオキシエチレンヒマシ油;ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル等のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール(プルロニックL44)、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール(ポロクサマー403、プルロニックP123)、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコール(ポロクサマー235、プルロニックP85)、ポリオキシエチレン(120)ポリオキシプロピレン(40)グリコール(プルロニックF87)、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール(ポロクサマー188、プルロニックF68)、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール(ポロクサマー407、プルロニックF127)、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール等のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール;ステアリン酸ポリオキシル10、ステアリン酸ポリオキシル40等のモノステアリン酸ポリエチレングリコール等が挙げられる。なお、上記で例示する化合物において、括弧内の数字は付加モル数を示す。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコールが好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコールがより好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコールが更に好ましい。
非イオン界面活性剤は、市販されているものを使用してもよい。非イオン界面活性剤は、1種を単独で使用してもよく、又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係る眼科組成物における(C)成分の含有量は特に限定されず、(C)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(C)成分の含有量としては、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、例えば、眼科組成物の総量を基準として、(C)成分の総含有量が、0.0001〜5w/v%であることが好ましく、0.001〜3w/v%であることがより好ましく、0.005〜2w/v%であることが更に好ましく、0.01〜1.5w/v%であることが更により好ましく、0.02〜1w/v%であることが特に好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物における、(A)成分に対する(C)成分の含有比率は特に限定されず、(A)成分及び(C)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(A)成分に対する(C)成分の含有比率としては、本発明による効果をより一層高める観点から、例えば、本実施形態に係る眼科組成物に含まれる(A)成分の総含有量1質量部に対して、(C)成分の総含有量が、0.0001〜10質量部であることが好ましく、0.0005〜5質量部であることがより好ましく、0.001〜3質量部であることが更に好ましく、0.003〜1質量部であることが更により好ましく、0.01〜0.5質量部であることが特に好ましく、0.01〜0.25質量部であることが特により好ましい。
〔(D)成分〕
本実施形態に係る眼科組成物は、(D)緩衝剤(単に「(D)成分」とも表記する。)を更に含有してもよい。眼科組成物が(D)成分を更に含有することで、本発明による効果がより顕著に奏される。
緩衝剤は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。
緩衝剤としては、例えば、無機酸由来の緩衝剤である無機緩衝剤、及び有機酸又は有機塩基由来の緩衝剤である有機緩衝剤が挙げられる。
無機緩衝剤としては、例えば、ホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤等が挙げられる。ホウ酸緩衝剤としては、ホウ酸又はその塩(ホウ酸アルカリ金属塩、ホウ酸アルカリ土類金属塩等)が挙げられる。リン酸緩衝剤としては、リン酸又はその塩(リン酸アルカリ金属塩、リン酸アルカリ土類金属塩等)が挙げられる。炭酸緩衝剤としては、炭酸又はその塩(炭酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ土類金属塩等)が挙げられる。また、ホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤又は炭酸緩衝剤として、ホウ酸塩、リン酸塩又は炭酸塩の水和物を用いてもよい。より具体的な例として、ホウ酸緩衝剤として、ホウ酸又はその塩(ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ砂等);リン酸緩衝剤として、リン酸又はその塩(リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム等);炭酸緩衝剤として、炭酸又はその塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグネシウム等)などが例示できる。
有機緩衝剤としては、例えば、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、乳酸緩衝剤、コハク酸緩衝剤、トリス緩衝剤、AMPD緩衝剤等が挙げられる。クエン酸緩衝剤としては、クエン酸又はその塩(クエン酸アルカリ金属塩、クエン酸アルカリ土類金属塩等)が挙げられる。酢酸緩衝剤としては、酢酸又はその塩(酢酸アルカリ金属塩、酢酸アルカリ土類金属塩等)が挙げられる。乳酸緩衝剤としては、乳酸又はその塩(乳酸アルカリ金属塩、乳酸アルカリ土類金属塩等)が挙げられる。コハク酸緩衝剤としては、コハク酸又はその塩(コハク酸アルカリ金属塩等)が挙げられる。また、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、乳酸緩衝剤又はコハク酸緩衝剤として、クエン酸塩、酢酸塩、乳酸塩又はコハク酸塩の水和物を用いてもよい。より具体的な例として、クエン酸緩衝剤として、クエン酸又はその塩(クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸カルシウム、クエン酸二水素ナトリウム、クエン酸二ナトリウム等);酢酸緩衝剤として、酢酸又はその塩(酢酸アンモニウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム等);乳酸緩衝剤として、乳酸又はその塩(乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸カルシウム等);コハク酸緩衝剤としてコハク酸又はその塩(コハク酸一ナトリウム、コハク酸二ナトリウム等)などが例示できる。トリス緩衝剤としては、例えば、トロメタモール又はその塩(トロメタモール塩酸塩等)が挙げられる。AMPD緩衝剤としては、例えば、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール又はその塩が挙げられる。
緩衝剤としては、ホウ酸緩衝剤(例えば、ホウ酸とホウ砂の組み合わせ等)、リン酸緩衝剤(例えば、リン酸水素二ナトリウムとリン酸二水素ナトリウムの組み合わせ等)、トリス緩衝剤(例えば、トロメタモール)が好ましく、ホウ酸緩衝剤がより好ましく、ホウ酸及びその塩が更に好ましく、ホウ酸とホウ砂の組み合わせが更により好ましい。
緩衝剤は、市販されているものを使用してもよい。緩衝剤は、1種を単独で使用してもよく、又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係る眼科組成物における(D)成分の含有量は特に限定されず、(D)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(D)成分の含有量としては、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、例えば、眼科組成物の総量を基準として、(D)成分の総含有量が、0.01〜10w/v%であることが好ましく、0.05〜5w/v%であることがより好ましく、0.1〜3w/v%であることが更に好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物における、(A)成分に対する(D)成分の含有比率は特に限定されず、(A)成分及び(D)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(A)成分に対する(D)成分の含有比率としては、本発明による効果をより一層高める観点から、例えば、本実施形態に係る眼科組成物に含まれる(A)成分の総含有量1質量部に対して、(D)成分の総含有量が、0.01〜10質量部であることが好ましく、0.1〜5質量部であることがより好ましく、0.3〜4質量部であることが更に好ましく、0.5〜3質量部であることが更により好ましい。
〔(E)成分〕
本実施形態に係る眼科組成物は、(E)キレート剤を更に含有してもよい。眼科組成物が(E)成分を更に含有することで、本発明による効果がより顕著に奏される。キレート剤は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されないが、例えば、エデト酸及びその塩、エチレンジアミン二酢酸(EDDA)、エチレンジアミン三酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、並びにジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)等が挙げられ、これらの中でも、エデト酸又はその塩が好適に用いられる。
エデト酸は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)とも称され、C1016で示される公知の化合物である。
エデト酸の塩としては、例えば、エデト酸ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム等のアルカリ金属塩が挙げられ、これらの中でも、エデト酸二ナトリウムが好適に用いられる。
本実施形態に係る眼科組成物における(E)成分の含有量は特に限定されず、(E)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(E)成分の含有量としては、防腐効果をより高める観点から、例えば、眼科組成物の総量を基準として、(E)成分の総含有量が、0.01w/v%以上であることが好ましく、0.03w/v%以上であることがより好ましく、0.05w/v%以上であることが更に好ましく、0.07w/v%以上であることが更により好ましく、0.09w/v%以上であることが特に好ましい。また、(E)成分の含有量としては、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、例えば、眼科組成物の総量を基準として、(E)成分の総含有量が、10w/v%以下であることが好ましく、5w/v%以下であることがより好ましく、3w/v%以下であることが更に好ましく、1w/v%以下であることが更により好ましく、0.5w/v%以下であることが特に好ましい。また、本実施形態に係る眼科組成物における(B−2)成分の含有量は、眼科組成物の総量を基準として、例えば、0.01〜10w/v%、0.03〜5w/v%、0.05〜3w/v%、0.07〜1w/v%、又は0.09〜0.5w/v%であってもよい。
本実施形態に係る眼科組成物における、(A)成分に対する(E)成分の含有比率は特に限定されず、(A)成分及び(E)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(A)成分に対する(E)成分の含有比率としては、本発明による効果をより一層高める観点から、例えば、本実施形態に係る眼科組成物に含まれる(A)成分の総含有量1質量部に対して、(E)成分の総含有量が、0.003〜10質量部であることが好ましく、0.01〜5質量部であることがより好ましく、0.017〜3質量部であることが更に好ましく、0.023〜1質量部であることが更により好ましく、0.03〜0.5質量部であることが特に好ましい。
〔(F)成分〕
本実施形態に係る眼科組成物は、(F)等張化剤(単に「(F)成分」とも表記する。)を更に含有してもよい。眼科組成物が(F)成分を更に含有することで、本発明による効果がより顕著に奏される。(F)成分は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。
(F)成分である等張化剤としては、例えば、イオン性等張化剤及び非イオン性等張化剤が挙げられる。
イオン性等張化剤としては、例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム等の無機塩類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミンが挙げられる。イオン性等張化剤の中でも、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、塩化ナトリウム、モノエタノールアミンが好ましい。
非イオン性等張化剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(400、4000、6000等)、グルコース、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、及びトレハロース等のアルコール類が挙げられる。非イオン性等張化剤の中でも、本発明による効果をより顕著に奏する観点、及び製剤のべたつきを防止できる観点から、マンニトールが好ましい。
等張化剤は、市販のものを用いることもできる。等張化剤は、1種を単独で使用してもよく、又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係る眼科組成物における(F)成分の総含有量は特に限定されず、(F)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(F)成分の含有量としては、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、例えば、眼科組成物の総量を基準として、(F)成分の総含有量が、0.0001〜10w/v%であることが好ましく、0.0005〜7w/v%であることがより好ましく、0.001〜6w/v%であることが更に好ましく、0.005〜5w/v%であることが更により好ましく、0.005〜4w/v%であることが特に好ましく、0.005〜3w/v%であることがより特に好ましく、0.01〜2w/v%であることが更に特に好ましく、0.01〜1.5w/v%であることが更により特に好ましく、0.05〜1w/v%であることが最も好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物における、(A)成分に対する(F)成分の含有比率は特に限定されず、(A)成分及び(F)成分の種類、他の配合成分の種類及び含有量、眼科組成物の用途及び製剤形態等に応じて適宜設定される。(A)成分に対する(F)成分の含有比率としては、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、例えば、本実施形態に係る眼科組成物に含まれる(A)成分の総含有量1質量部に対して、(F)成分の総含有量が、0.00003〜10質量部であることが好ましく、0.00017〜7質量部であることがより好ましく、0.0003〜6質量部であることが更に好ましく、0.0017〜5質量部であることが更により好ましく、0.0017〜4質量部であることが特に好ましく、0.0017〜3質量部であることがより特に好ましく、0.003〜2質量部であることが更に特に好ましく、0.003〜1.5質量部であることが更により特に好ましく、0.016〜1質量部であることが最も好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物のpHは、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される範囲内であれば、特に限定されるものではない。本実施形態に係る眼科組成物のpHとしては、例えば、4.0〜9.5であってよく、4.0〜9.0であることが好ましく、4.5〜9.0であることがより好ましく、4.5〜8.5であることが更に好ましく、5.0〜8.5であることが更により好ましく、5.5〜8.0であることが特に好ましく、6.0〜7.8であることが特により好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物は、必要に応じて、生体に許容される範囲内の浸透圧比に調節することができる。適切な浸透圧比は適用部位、剤型等により異なるが、本発明による効果をより顕著に奏する観点から、例えば、0.05〜6とすることが好ましく、0.4〜5とすることがより好ましく、0.6〜3とすることが更に好ましく、0.8〜2とすることが更により好ましい。また、浸透圧比は0.3〜4、0.5〜3、又は0.7〜1.4としてもよい。浸透圧の調整は無機塩類、多価アルコール等を用いて、当該技術分野で既知の方法で行うことができる。浸透圧比は、第十七改正日本薬局方に基づき、286mOsm(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液の浸透圧)に対する試料の浸透圧の比とし、浸透圧は日本薬局方記載の浸透圧測定法(凝固点降下法)を参考にして測定する。なお、浸透圧比測定用標準液(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液)は、塩化ナトリウム(日本薬局方標準試薬)を500〜650℃で40〜50分間乾燥した後、デシケーター(シリカゲル)中で放冷し、その0.900gを正確に量り、精製水に溶かし正確に100mLとして調製するか、市販の浸透圧比測定用標準液(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液)を用いることができる。
本実施形態に係る眼科組成物の粘度は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される範囲内であれば、特に限定されるものではない。本実施形態に係る眼科組成物の粘度としては、例えば、回転粘度計(TV−20型粘度計、東機産業社製、ローター;1°34’×R24)で測定した20℃における粘度が0.1〜10000mPa・sであることが好ましく、1〜3000mPa・sであることがより好ましく、1〜1000mPa・sであることが更に好ましく、1〜100mPa・sであることが更により好ましく、1〜50mPa・sであることが特に好ましく、1〜10mPa・sであることが特により好ましく、1.3〜5mPa・sであることが特に更に好ましい。また、粘度は1〜5mPa・s、1〜4mPa・s、又は1〜3mPa・sとしてもよい。
本実施形態に係る眼科組成物は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、上記成分の他に種々の薬理活性成分及び生理活性成分から選択される成分を組み合わせて適当量含有していてもよい。当該成分は特に制限されず、例えば、一般用医薬品製造販売承認基準2012年版(一般社団法人 レギュラトリーサイエンス学会 監修)に記載された眼科用薬における有効成分が例示できる。眼科用薬において用いられる成分として、具体的には、例えば、次のような成分が挙げられる。
抗アレルギー剤:例えば、クロモグリク酸ナトリウム、トラニラスト、ペミロラストカリウム等。
抗ヒスタミン剤:例えば、塩酸ジフェンヒドラミン、イプロヘプチン、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸レボカバスチン、フマル酸ケトチフェン、ペミロラストカリウム、塩酸オロパタジン等。
消炎剤:例えば、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、アラントイン、トラネキサム酸、リゾチーム、塩化リゾチーム、インドメタシン、プラノプロフェン、イブプロフェン、イブプロフェンピコノール、ケトプロフェン、フェルビナク、ベンダザック、ピロキシカム、ブフェキサマク、フルフェナム酸ブチル、イプシロン−アミノカプロン酸、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナトリウム等。
ステロイド剤:例えば、プロピオン酸フルチカゾン、フランカルボン酸フルチカゾン、フランカルボン酸モメタゾン、プロピオン酸ベクロメタゾン、フルニソリド等。
充血除去剤:例えば、塩酸テトラヒドロゾリン、硝酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、硝酸ナファゾリン、エピネフリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸フェニレフリン、dl−塩酸メチルエフェドリン等。
眼筋調節薬剤:例えば、アセチルコリンと類似した活性中心を有するコリンエステラーゼ阻害剤、具体的にはメチル硫酸ネオスチグミン、トロピカミド、ヘレニエン、硫酸アトロピン等。
ビタミン類:例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、酢酸トコフェロール、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミン、塩酸ピリドキシン、パンテノール、パントテン酸カルシウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム等。
アミノ酸類:例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、アルギニン、グリシン、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、トリメチルグリシン及びそれらの塩等。
収斂剤:例えば、亜鉛華、乳酸亜鉛、硫酸亜鉛等。
その他:例えば、スルファメトキサゾール、スルフイソキサゾール、スルフイソミジン及びそれらの塩等。
本実施形態に係る眼科組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、その用途及び製剤形態に応じて、常法に従い、様々な添加物を適宜選択し、1種又はそれ以上を併用して適当量含有させてもよい。このような添加物として、例えば、医薬品添加物事典2007(日本医薬品添加剤協会編集)に記載された各種添加物が例示できる。代表的な成分として次の添加物が挙げられる。
担体:例えば、水、含水エタノール等の水性溶媒。
基剤:例えば、オクチルドデカノール、酸化チタン、臭化カリウム、プラスチベース等。
pH調節剤:例えば、塩酸、酢酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等。
安定化剤:例えば、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート(ロンガリット)、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、モノステアリン酸アルミニウム、モノステアリン酸グリセリン、シクロデキストリン、モノエタノールアミン、ジブチルヒドロキシトルエン等。
(A)成分以外の増粘剤:例えば、セルロース系高分子化合物(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等)、ポリビニル系高分子化合物(ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等)、カルボキシビニルポリマー、グアーガム、ヒドロキシプロピルグアーガム、アラビアゴム、カラヤガム、キサンタンガム、寒天、アルギン酸及びその塩(ナトリウム塩等)、ムコ多糖類(例えば、ヘパリン類似物質、ヘパリン、ヘパリン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリノイド、ヒアルロン酸及びその塩(ナトリウム塩等))、デンプン、キチン及びその誘導体、キトサン及びその誘導体、カラギーナン等。
糖類:例えば、グルコース、シクロデキストリン等。
陰イオン界面活性剤:例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、N−アシルタウリン塩等。
両性界面活性剤:例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等。
防腐剤:例えば、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、安息香酸ナトリウム、エタノール、クロルヘキシジン及びその塩(具体的には、塩酸クロルヘキシジン、酢酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン等)、塩化亜鉛、ジブチルヒドロキシトルエン、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、硫酸オキシキノリン、フェネチルアルコール、ベンジルアルコール、塩化ベンザルコニウム、ビグアニド化合物(具体的には、塩酸ポリヘキサニド(ポリヘキサメチレンビグアニド)、アレキシジン塩酸塩等)、グローキル(ローディア社製商品名)等。
本実施形態に係る眼科組成物は、本発明の効果を顕著に奏することができる観点から、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸ポリヘキサニド、ネオスチグミンメチル硫酸塩、レシチン、ワセリン、2種以上のL−アスパラギン酸金属塩、0.3%以上のヒアルロン酸ナトリウム及びグリチルリチン酸二カリウムを含有しないことが好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物は、水性組成物(基剤又は担体として水性ないしは親水性のものを主に含む)であってもよく、油性組成物(基剤又は担体として油性ないしは疎水性のものを主に含む)であってもよい。眼科組成物が水性組成物である場合の水の含有量は、例えば、眼科組成物の総量を基準として、50重量%以上であることが好ましく、75重量%以上であることがより好ましく、80重量%以上であることが更に好ましく、85重量%以上であることが更により好ましく、90重量%以上であることが特に好ましい。また、眼科組成物が水性組成物である場合の水の含有量は、例えば、眼科組成物の総量を基準として、100重量%未満であることが好ましく、99.5重量%以下であることがより好ましく、99.2重量%以下であることが更に好ましく、99.0重量%以下であることが更により好ましく、97.0重量%以下であることが特に好ましく、96.5重量%以下であることが最も好ましい。眼科組成物が油性組成物である場合の水の含有量は、例えば、眼科組成物の総量を基準として、50重量%未満であることが好ましく、30重量%以下であることがより好ましく、20重量%以下であることが更に好ましい。本実施形態に係る眼科組成物は、水性組成物であることが好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物に用いられる水は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであればよい。このような水として、例えば、蒸留水、常水、精製水、滅菌精製水、注射用水及び注射用蒸留水等を挙げることができる。これらの定義は第十七改正日本薬局方に基づく。
本実施形態に係る眼科組成物は、例えば、(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び必要に応じて他の含有成分を所望の含有量となるように添加及び混和することにより調製することができる。具体的には、例えば、精製水で上記成分を溶解又は懸濁させ、所定のpH及び浸透圧に調整し、濾過滅菌等により滅菌処理することで調製できる。
本実施形態に係る眼科組成物は、目的に応じて種々の剤型をとることができ、例えば、液剤、ゲル剤、半固形剤(軟膏等)等が挙げられる。これらの中でも、液剤が好ましく、水性液剤がより好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物は、例えば、点眼剤(点眼液又は点眼薬ともいう。また、点眼剤には人工涙液、コンタクトレンズ装用中に点眼可能な点眼剤を含む。)、洗眼剤(洗眼液又は洗眼薬ともいう。また、洗眼剤にはコンタクトレンズ装用中に洗眼可能な洗眼剤を含む。)、コンタクトレンズ用組成物[コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズケア用組成物(コンタクトレンズ消毒剤、コンタクトレンズ用保存剤、コンタクトレンズ用洗浄剤、コンタクトレンズ用洗浄保存剤)、コンタクトレンズ装着液及びコンタクトレンズ装用中の点眼剤の両方の用途に用いられる、コンタクトレンズ装着点眼液等]として用いることができる。本実施形態に係る眼科組成物の好適な一例として、点眼剤、洗眼剤、コンタクトレンズ用組成物が挙げられ、より好適な例として、コンタクトレンズ装用中に点眼可能な点眼剤、コンタクトレンズ装用中に洗眼可能な洗眼剤、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズ装着点眼液が挙げられ、更に好適な例として、コンタクトレンズ装用中に点眼可能な点眼剤が挙げられる。なお、「コンタクトレンズ」は、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズ(イオン性及び非イオン性の双方を包含し、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ及び非シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの双方を包含する)を含む。
また、本明細書において、「ソフトコンタクトレンズ」とは、平成11年3月31日付医薬審第645号厚生労働省(当時の厚生省)医薬安全局審査管理課長通知「ソフトコンタクトレンズ及びソフトコンタクトレンズ用消毒剤の製造(輸入)承認申請に際し添付すべき資料の取り扱い等について」において規定された「ソフトコンタクトレンズの分類方法について」に基づくソフトコンタクトレンズの分類である。ここでは、ソフトコンタクトレンズは、含水率や陰イオンを有するモノマーのモル%等を基準として分類される。例えば、グループIVに属するソフトコンタクトレンズは、含水率が50%以上であり、原材料ポリマーの構成モノマーのうち陰イオンを有するモノマーのモル%が1%以上であることを共通の性質として有する。なお、本分類はFDA(米国食品医薬品局)が行なっているソフトコンタクトレンズの分類方法に従っている。
本実施形態に係る眼科組成物が点眼剤である場合、本発明による効果をより顕著に発揮できることから、眼科組成物は、コンタクトレンズ装用中に点眼可能な点眼剤であることが好ましく、ソフトコンタクトレンズ装用中に点眼可能な点眼剤(ソフトコンタクトレンズ用点眼剤)であることがより好ましく、FDAコンタクトレンズ分類においてグループIVのソフトコンタクトレンズ用眼科組成物として用いられることが更に好ましい。なお、本実施形態に係る眼科組成物が点眼剤である場合、その用法・用量としては、効果を奏し、副作用の少ない用法・用量であれば特に限定されないが、例えば成人(15歳以上)及び7歳以上の小児の場合、1回1〜2滴を1日2〜4回、又は4回点眼して用いる方法、1回1〜2滴、1〜3滴、又は2〜3滴を1日5〜6回点眼して用いる方法を例示できる。
また、本実施形態に係る眼科組成物は、本発明による効果をより顕著に発揮できることから、人工涙液であることも好ましい。なお、本実施形態に係る眼科組成物が人工涙液である場合、当該眼科組成物は、抗炎症剤、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、ステロイド剤、充血除去剤、眼筋調節薬剤、ビタミン剤、収斂剤、スルファメトキサゾール、スルフイソキサゾール、スルフイソミジンのいずれも含有しないことが好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物は、任意の容器に収容して提供される。本実施形態に係る眼科組成物を収容する容器については特に制限されず、例えば、ガラス製であってもよく、またプラスチック製であってもよい。好ましくはプラスチック製である。プラスチックとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド及びこれらを構成するモノマーの共重合体、並びにこれら2種以上を混合したものが挙げられる。好ましくは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートであり、より好ましくは、ポリエチレンテレフタレートである。また、本実施形態に係る眼科組成物を収容する容器は、容器内部を視認できる透明容器であってもよく、容器内部の視認が困難な不透明容器であってもよい。好ましくは透明容器である。ここで、「透明容器」とは、無色透明容器及び有色透明容器の双方が含まれる。
本実施形態に係る眼科組成物を収容する容器には、ノズルが装着されてもよい。ノズルの材質については特に制限されず、例えば、ガラス製であってもよく、またプラスチック製であってもよい。好ましくはプラスチック製である。プラスチックとしては、例えば、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンナフタレート及びこれらを構成するモノマーの共重合体、並びにこれら2種以上を混合したものが挙げられる。ノズルの材質としては、本発明の効果をより一層高めるという観点から、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートが好ましく、ポリエチレンがより好ましい。
本実施形態に係る眼科組成物を収容する容器は、複数回の使用量が収容されるマルチドーズ型であってもよく、単回の使用量が収容されるユニットドーズ型であってもよいが、本発明による効果をより顕著に発揮できることから、マルチドーズ型であることが好ましい。
以下、試験例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔試験例1:タンパク質洗浄試験〕
表1に示す各眼科組成物(点眼剤;100mL)を常法により調製した。表1における各成分の単位はw/v%である。
FDAガイドラインに従って、タンパク液(バッファー溶液(塩化ナトリウム:0.9w/v%、リン酸二水素ナトリウム二水和物:0.045w/v%)に、卵白リゾチームを0.120w/v%、牛血清アルブミンを0.388w/v%、牛グロブリンを0.161w/v%になるように添加したもの)を10mLのガラス製のバイアル(以下、スクリューバイアル)に2mLずつ分注した。次いで、ソフトコンタクトレンズ(エタフィルコンA(etafilcon A)レンズ(ジョンソン&ジョンソン社製、商品名:2ウィークアキュビュー、FDAコンタクトレンズ分類:グループIV))をビーカーに入れた生理食塩液100mLで洗浄し、ベンコット(登録商標)リントフリーにて水分をふき取り、上記のタンパク液に、コンタクトレンズを1枚ずつ浸漬し、34℃、120rpmに設定したシェーカーで8時間振盪した。コンタクトレンズを取り出し、生理食塩液100mLに約1秒間浸漬させて余分なタンパク液をすすいだ後、水分を切り、ベンコット(登録商標)リントフリーにて水をふき取り、予め10mLのスクリューバイアルに2mLずつ入れた各眼科組成物に1枚ずつ浸漬させ、34℃、120rpmに設定したシェーカーで約16時間振盪した。次いで、コンタクトレンズを取り出し、生理食塩液100mLに約1秒間浸漬させて余分な眼科組成物をすすいだ後、水分を切り、ベンコット(登録商標)リントフリーにて水分をふき取った後、10mLのスクリューバイアルに2mLずつ入れたタンパク質分離用液(1%炭酸ナトリウム及び1%SDS含有水溶液)に浸漬させた。室温、120rpmに設定したシェーカーで約1時間振盪し、コンタクトレンズに吸着したタンパク質をタンパク質分離用液中に回収した。BCAアッセイキット(Thermo Scientific,Pierce #23225)を用いて、タンパク質分離用液中のタンパク質量を、アルブミンを標準として定量することによりアルブミン換算値として定量し、コンタクトレンズに対するタンパク質吸着量とした。
下記の式1に従い、参考例1−1に対する、各眼科組成物のタンパク質洗浄改善率を算出した。結果を表1に示す。
[式1]タンパク質洗浄改善率(%)={(参考例1−1のタンパク質吸着量−各眼科組成物のタンパク質吸着量)/参考例1−1のタンパク質吸着量}×100
なお、コンドロイチン硫酸ナトリウムとしては、局外規コンドロイチン硫酸ナトリウム(生化学工業株式会社製、重量平均分子量20,000)を用いた。
Figure 2021075532
ヒマシ油、ゴマ油、又は流動パラフィンを配合した比較例1−1、1−2、又は1−3では、ヒマシ油、ゴマ油、又は流動パラフィンを配合しない参考例1−1と比較して、タンパク質の洗浄効果が著しく低下した。一方、ヒマシ油、ゴマ油、又は流動パラフィンに3.0w/v%のコンドロイチン硫酸ナトリウムを配合した実施例1−1、1−2、又は1−3では、ヒマシ油、ゴマ油、又は流動パラフィンを配合しない参考例1−1と比較して、タンパク質の洗浄改善率が顕著に向上することが確認された。
〔試験例2:滴下量のばらつき評価〕
表2に示す各眼科組成物(点眼剤;100mL)を常法により調製した。表2における各成分の単位はw/v%である。
次に、調製した各眼科組成物を内容積10mLのポリエチレンテレフタレート製点眼容器に10mL充填し、この容器にポリエチレン製ノズルを装着した。ポリエチレン製ノズルとしては、30〜50μLの滴下に適したノズルを使用した。この容器入り点眼剤を水平方向に向けて滴下した場合の1滴滴下毎に滴下重量を測定した。この操作を10回繰り返すことによって求めた平均滴下量(AVG:mg)及び標準偏差(SD:mg)から、下記式2によって滴下量のばらつき(変動係数CV:%)を算出した。得られた各変動係数を用いて、比較例2−1に対する各眼科組成物の滴下量のばらつき抑制率を下記式3に基づき算出した。結果を表2に示す。
[式2]滴下量のばらつき(変動係数CV:%)=(SD/AVG)×100
[式3]滴下量のばらつき抑制率(%)={(比較例2−1の変動係数−各眼科組成物の変動係数)/比較例2−1の変動係数}×100
なお、コンドロイチン硫酸ナトリウムとしては、局外規コンドロイチン硫酸ナトリウム(生化学工業株式会社製、重量平均分子量20,000)を用いた。
Figure 2021075532
3.0w/v%のコンドロイチン硫酸ナトリウムを含有する眼科組成物に、ゴマ油、又は流動パラフィンを配合することにより、滴下量のばらつきが顕著に抑制されることが確認された。
〔試験例3:タンパク質洗浄試験(2)〕
表3に示す各眼科組成物(点眼剤;100mL)を常法により調製した。表3における各成分の単位はw/v%である。
上記試験例1と同様の方法でコンタクトレンズに対する各眼科組成物のタンパク質吸着量を定量し、下記の式3に従い、参考例3−1に対する、各眼科組成物のタンパク質洗浄改善率を算出した。また、各眼科組成物の粘度及び浸透圧を測定した。粘度は回転粘度計(TV−20型粘度計、東機産業社製、ローター;1°34’×R24)を用い、回転数を100rpmとして、20℃における粘度を測定した。浸透圧は日本薬局方記載の浸透圧測定法(凝固点降下法)を参考にして測定した。結果を表3に示す。
[式3]タンパク質洗浄改善率(%)={(参考例3−1のタンパク質吸着量−各眼科組成物のタンパク質吸着量)/参考例3−1のタンパク質吸着量}×100
なお、コンドロイチン硫酸ナトリウムとしては、局外規コンドロイチン硫酸ナトリウム(生化学工業株式会社製、重量平均分子量20,000)を用いた。
Figure 2021075532
ヒマシ油、ゴマ油、又は流動パラフィンを配合した比較例3−1、3−2、又は3−3では、ヒマシ油、ゴマ油、又は流動パラフィンを配合しない参考例3−1と比較して、タンパク質の洗浄効果が著しく低下した。一方、ヒマシ油、ゴマ油、又は流動パラフィンに1.0w/v%のコンドロイチン硫酸ナトリウムを配合した実施例3−1、3−2、又は3−3では、ヒマシ油、ゴマ油、又は流動パラフィンを配合しない参考例3−1と比較して、タンパク質の洗浄改善率が顕著に向上することが確認された。
〔製剤例〕
以下の表4に製剤例を示す。表4における各成分の単位は表中に明記したもの以外は全てw/v%である。
Figure 2021075532

Claims (5)

  1. (A)コンドロイチン硫酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種と、(B)(B−1)ヒマシ油、(B−2)ゴマ油、及び(B−3)流動パラフィンからなる群より選択される少なくとも1種と、(C)非イオン界面活性剤を含有する眼科組成物であって、(A)成分の含有量が該眼科組成物の総量を基準として0.7w/v%以上である、眼科組成物。
  2. (A)成分の含有量が、眼科組成物の総量を基準として1.0w/v%以上である、請求項1に記載の眼科組成物。
  3. (A)成分の含有量が、眼科組成物の総量を基準として3.0w/v%以上である、請求項1に記載の眼科組成物。
  4. (D)緩衝剤を更に含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の眼科組成物。
  5. コンタクトレンズ用である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の眼科組成物。
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