JP2021075208A - チャイルドシート - Google Patents

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JP2021075208A
JP2021075208A JP2019204833A JP2019204833A JP2021075208A JP 2021075208 A JP2021075208 A JP 2021075208A JP 2019204833 A JP2019204833 A JP 2019204833A JP 2019204833 A JP2019204833 A JP 2019204833A JP 2021075208 A JP2021075208 A JP 2021075208A
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正昭 戸谷
Masaaki Totani
正昭 戸谷
成幸 青木
Nariyuki Aoki
成幸 青木
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C EE SANSHO KK
CA Sansho Co Ltd
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C EE SANSHO KK
CA Sansho Co Ltd
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Abstract

【課題】高さ調整機構を簡便に構成しても、操作性が良好となるチャイルドシートを提供すること。【解決手段】座部2と背もたれ部9とを備えて、背もたれ部9が、本体部10と、高さ調整機構30により、高さ調整されるヘッドレスト部21と、を備える。高さ調整機構は、本体部前面側の複数の高さ調整用凹部32と、凹部32に係合する突起58を有したロックプレート54と、ばね52により下方へ付勢されて、上方への操作時に突起を係合位置P1から係合を解除する解除位置P2に移動させる作動片部62を有した操作レバー60と、を備える。高さ調整機構の操作部31は、操作レバー上端の鍔部31bとヘッドレスト部上部の突出部31aとからなり、操作時、鍔部を突出部側の上方へ引き上げる。ロックプレートは、突起を解除位置から係合位置へ復帰する弾性力を有した弾性変形可能な合成樹脂製としている。【選択図】図7

Description

本発明は、背もたれ部に配設されたヘッドレスト部の高さを調整可能なチャイルドシートに関する。
従来、ヘッドレスト部を高さ調整する高さ調整機構を備えたチャイルドシートでは、高さ調整機構を簡便な構成にできるように、合成樹脂製の操作部材を使用して、ヘッドレスト部の高さを調整するものがあった(例えば、特許文献1)。このチャイルドシートでは、背もたれ部が、本体部とヘッドレスト部とを備えて構成され、ヘッドレスト部が、本体部の前面側に配設されるとともに、本体部の後面側に、高さ調整用凹部を、左右両側に二列ずつとして、上下方向に沿って配設させていた。操作部材は、略T字形状として、上端側の左右に延びる揺動アームに、左右二列ずつの高さ調整用凹部に係合する係合部を備えるとともに、上下方向に延びる縦棒部位を、弾性片として、本体部の後面に圧接させていた。また、操作部材の左右の揺動アームの間には、本体部を貫通して、ヘッドレスト部の後面側に連結される連結部が配設されていた。このチャイルドシートでは、操作部材の連結部材の上縁側の操作摘みを把持して、弾性片の付勢力に抗して、操作部材を後方に倒し、係合部を高さ調整用凹部から離脱させれば、ヘッドレスト部を上下動させることができ、ヘッドレスト部を所定高さに配置させた後には、操作部材の操作摘みから手を離して、対応する高さ調整用凹部に係合部を係合させることにより、ヘッドレスト部の高さ調整を完了させることができた。
実用新案登録第3201637号公報
しかし、従来のチャイルドシートでは、ヘッドレスト部を高さ調整する際、係合部を高さ調整用凹部から離脱させるように、一方の手で操作部材の操作摘みを把持しつつ、他方の手でヘッドレスト部を把持して、ヘッドレスト部を所定高さ位置まで、上下動させることとなり、両手が塞がることとなって、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、高さ調整機構を簡便に構成しても、操作性が良好となるチャイルドシートを提供することを目的とする。
本発明に係るチャイルドシートは、座部と背もたれ部とを備えて構成されるとともに、
前記背もたれ部が、本体部と、該本体部の前面側に、高さ調整機構により、高さ調整可能に組み付けられるヘッドレスト部と、を備えて構成されるチャイルドシートであって、
前記高さ調整機構が、
前記本体部の前面側に上下方向に沿って配設される複数の高さ調整用凹部と、
前記ヘッドレスト部の後面側に配設されるロックプレートと、
前記ヘッドレスト部の後面側に配設される操作レバーと、
該操作レバーを下方へ付勢する付勢手段と、
を備え、
前記ロックプレートが、前記高さ調整用凹部に係合させて前記ヘッドレスト部の高さ位置を規定する突起を有して、前記突起を、前記高さ調整用凹部に係合させる係合位置と、前記係合位置より前方の前記高さ調整用凹部との係合を解除する解除位置と、に移動可能とし、かつ、前記解除位置から前記係合位置へ復帰する弾性力を有した弾性変形可能な合成樹脂製として、前記ヘッドレスト部の後面の下部側に保持され、
前記操作レバーが、
前記ヘッドレスト部の上端の後方側へ突出する突出部の下方で、後方側に屈曲する鍔部を配設させて、前記鍔部と前記突出部とから構成される操作部を把持して、前記鍔部を前記突出部側へ接近させるように、前記操作部を操作して、前記操作レバーを上方へ移動操作可能に構成されるとともに、
上方へ移動させる操作時、前記ロックプレートの前記突起を前記係合位置から前記解除位置へ移動させるように、前記突起を前方向へ押圧する作動片部を備えて、上下方向に沿って移動可能で、かつ、操作前の下方位置に復帰可能に、前記付勢手段により付勢されて、前記ヘッドレスト部の後面側に保持される合成樹脂製として、構成されていることを特徴とする。
本発明に係るチャイルドシートでは、ヘッドレスト部を高さ調整する際、操作部を構成する操作レバーの上端側の鍔部とヘッドレスト部の上端側の突出部とを把持し、鍔部を突出部に接近させるように、付勢手段に抗して、操作レバーを操作すれば、操作レバーの作動片部が、ロックプレートの突起を、本体部の高さ調整用凹部に係合する係合位置から高さ調整用凹部から離脱する解除位置に、前方移動させることから、操作部を把持した状態で、ヘッドレスト部を上下動させることができる。そして、ヘッドレスト部を所定高さに配置させたならば、操作部から手を離せば、操作レバーが、作動片部とともに、付勢手段により、下方位置に復帰して、ロックプレートの突起を、ロックプレート自体の弾性力により、解除位置から係合位置に復帰させ、所定の高さ調整用凹部に係合させることとができて、高さ調整したヘッドレスト部を、所定高さ位置で、停止させることができる。そして、高さ調整機構が、本体部の前面側に設けた高さ調整用凹部と、合成樹脂製の操作レバー及びロックプレートと、操作レバーを下方へ付勢する付勢手段から構成されて、簡便に構成でき、また、ヘッドレスト部の高さ調整が、ヘッドレスト部の上端の突起部と操作レバーの上端の鍔部とから構成される操作部を把持し、把持した状態でヘッドレスト部自体を上下動するだけで操作できることから、両手を使用すること無く、片手だけで簡単に操作することができて、操作性が良好となる。
したがって、本発明に係るチャイルドシートでは、高さ調整機構を簡便に構成しても、操作性を良好にすることができる。
そして、本発明に係るチャイルドシートでは、前記本体部が、
前記ヘッドレスト部の下部側を、上下動を許容し、かつ、左右方向の移動を規制して収納する収納凹部、を、左右方向の中央付近に、前面側から後方側へ凹むように、配設させるとともに、
前記高さ調整用凹部を、前記収納凹部の左右方向の中央付近の両側で、上下方向に沿って並設させるように、配設させ、
前記ヘッドレスト部が、
後面側に、前記ロックプレートと前記操作レバーとを配設させて、前記本体部の取付孔に締結されるねじ手段により、前記本体部に対して、取り付けられるとともに、前記ねじ手段を挿通させる上下方向に沿う挿通孔を左右方向の中央付近に設けて、上下方向に移動可能に、取り付けられ、かつ、
前記収納凹部に収納された下部側の前面側を、前記本体部の収納凹部の周縁の前面と、略面一とするように構成されて、
前記操作レバーが、前記ねじ手段を挿通させる上下方向に延びた長穴を備えて、左右の両縁側に、後方移動を規制して、前記ヘッドレスト部に対して上下動可能な係合爪部を、前記ヘッドレスト部に対応して設けた係止溝に係止させて、前記ヘッドレスト部に保持されるように、配設され、
前記ロックプレートが、左右に並設された前記高さ調整用凹部に対応して、前記突起を左右に配設させるとともに、前記操作レバーが、左右の前記突起に対応して、前記作動片部を配設させて、構成されていることが望ましい。
このような構成では、本体部の収納凹部に収納されたヘッドレスト部の下部側が、上下に移動しても、前面側を、本体部の収納凹部の周縁における前面側と略面一となることから、背もたれ部の前面側の平面度を確保できる。また、左右方向の中央側に、ねじ手段、ねじ手段を挿通させるヘッドレスト部の挿通孔、及び、操作レバーの長穴、を設けて、背もたれ部の本体部とヘッドレスト部との左右方向の中央付近の両側に、高さ調整用凹部、及び、ロックプレートの突起、が配設されることから、ヘッドレスト部を高さ調整する際、左右両側ずつの高さ調整用凹部に、左右の突起を係合させることができて、左右のバランスを良好にして、ヘッドレスト部の高さを調整できる。さらに、操作レバーも、左右両縁の係合爪部を、ヘッドレスト部の対応する係止溝に係止させて、円滑に上下動させて操作できることから、一層、左右のバランスを良好にして、ヘッドレスト部の高さを調整できる。
ねじ手段を利用して、ヘッドレスト部を、上下動可能に本体部に取り付ける場合、ねじ手段は、上下二段に配設したり、あるいは、1つとしてもよい。
上下二段にねじ手段を設ける場合には、上段の前記ねじ手段は、前記本体部の上部側に配置された前後方向に沿って貫通する前記取付孔に、取り付けるとともに、上下方向に沿った前記ヘッドレスト部の前記挿通孔と前記操作レバーの前記長穴とに対し、前記ヘッドレスト部と前記操作レバーとを上下方向に移動可能とするように、挿通させ、
下段の前記ねじ手段は、前記ヘッドレスト部の下部側に配置された前後方向に沿って貫通する挿通孔に、取り付けるとともに、前記本体部の左右方向の中央付近で、上下方向に沿って延びるように配設される取付孔に、上下方向に移動可能に、挿通させて、配設することができる。
このような構成では、上下二段のねじ手段が、それぞれ、本体部やヘッドレスト部に取り付けられるとともに、上下方向に延びたヘッドレスト部の長穴状の挿通孔や背もたれ部の本体部における長穴状の取付孔に対して、上下移動可能に配設されて、ヘッドレスト部は、左右の傾きが円滑に防止されて、上下移動が可能となることから、左右のバランスを良好にして、高さ調整することができる。
そして、ねじ手段を1つとする場合には、前記ねじ手段を、前記本体部の上部側に配設される1つとして、前記ヘッドレスト部は、下部の両側に、前記本体部に上下方向に沿うように設けられたガイド溝に係止されて、前方側への移動を規制されて上下方向に沿って移動可能とするスライド片を、配設させて、構成すればよい。
このような構成では、ねじ手段が1つでも、ヘッドレスト部の左右両側のスライド片が、それぞれ、本体部のガイド溝に、上下動可能に係止されることから、ヘッドレスト部は、左右の傾きが防止されて、左右のバランスを良好にして、高さ調整することができる。
ねじ手段を1つとする場合には、前記ヘッドレスト部の前記挿通孔が、開口幅を大小とした二つに区画するように構成され、
前記ねじ手段が、前記挿通孔を挿通する軸部を、前記挿通孔の二種類の開口幅に対応した二種類の幅寸法を有した断面略四角形として、構成されて、
前記ヘッドレスト部を高さ調整する領域が、前記挿通孔の開口幅の広い広幅領域と開口幅の狭い細幅領域との二つとして、前記ねじ手段の幅寸法の調整により、それぞれの領域において、前記操作レバーを操作して、前記ヘッドレスト部の高さ調整が行われる構成としてもよい。
このような構成では、ねじ手段の幅寸法を調整して、ねじ手段が挿通できる領域、特に、開口幅の広い領域に対応させて、ねじ手段の幅寸法を大きく設定しておけば、開口幅の狭い領域には、ねじ手段が進入できず、ヘッドレスト部の高さ調整を制限できる。そして、高さ調整を広くする場合には、ねじ手段の幅寸法を小さくしておけば、挿通孔の広幅領域と細幅領域との両領域に、ねじ手段を進入させることができて、広い範囲で、ヘッドレスト部の高さ調整を行える。
本発明に係る第1実施形態のチャイルドシートの正面側から見た概略斜視図であり、クッション部分を省いた状態を示す。 第1実施形態のチャイルドシートの背面側から見た概略斜視図であり、クッション部分を省いた状態を示す。 第1実施形態のチャイルドシートにおける背面側から見た座部と背もたれ部との概略分解斜視図である。 第1実施形態のチャイルドシートにおける背もたれ部の本体部とヘッドレスト部との背面側から見た概略分解斜視図である。 第1実施形態のチャイルドシートにおける背もたれ部の正面側から見た概略分解斜視図である。 第1実施形態のチャイルドシートにおけるヘッドレスト部内の構成部品の背面側から見た概略分解斜視図である。 第1実施形態のチャイルドシートの操作レバーの操作時を示す概略部分縦断面図である。 第1実施形態の操作レバーの操作時におけるロックプレートの動作を示す概略部分断面図である。 第1実施形態の操作レバーの操作時におけるロックプレートの動作を示す概略部分断面図であり、図8の後の状態を示す。 第1実施形態のチャイルドシートにおけるヘッドレスト部を高い位置に調整した状態を示す概略断面図である。 第2実施形態のチャイルドシートの正面側から見た概略斜視図であり、クッション部分を省いた状態を示す。 第2実施形態のチャイルドシートの背面側から見た概略斜視図であり、クッション部分を省いた状態を示す。 第2実施形態のチャイルドシートにおける背面側から見た座部と背もたれ部との概略分解斜視図である。 第2実施形態のチャイルドシートにおけるヘッドレスト部を上昇させる状態を背面側から見た概略図である。 第2実施形態のチャイルドシートにおける背もたれ部の本体部とヘッドレスト部との背面側から見た概略分解斜視図である。 第2実施形態のチャイルドシートにおける背もたれ部の正面側から見た概略分解斜視図である。 第2実施形態のチャイルドシートにおけるヘッドレスト部内の構成部品の背面側から見た概略分解斜視図である。 第2実施形態のチャイルドシートの操作レバーの操作時を示す概略部分縦断面図である。 第2実施形態の操作レバーの操作時における操作レバーとロックプレートとの動作を示す概略部分断面図である。 第2実施形態の操作レバーの操作時における操作レバーとロックプレートの動作を示す概略部分断面図であり、図19の後の状態を示す。 第2実施形態の操作レバーの操作時におけるロックプレートの動作を示す概略部分断面図であり、図20に対応する。 第2実施形態のチャイルドシートにおけるヘッドレスト部を高い位置に調整した状態を示す概略断面図である。 第2実施形態のチャイルドシートにおけるヘッドレスト部の高さ調整できる領域を示す概略断面図であり、ねじ手段が挿通孔の広幅領域内に位置する際の高さ調整範囲と、ねじ手段が挿通孔の全域内に配置できる際の高さ調整範囲と、を示す概略断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態のチャイルドシート1は、自動車の座席に搭載して、幼児を着座させるものであり、図1〜3に示すように、座部2と背もたれ部9とを備えて構成されている。なお、座部2と背もたれ部9との周囲には、図示しないクッションが配設されている。また、座部2と背もたれ部9とは、後述する組付部品を除き、ブロー成形から形成されるポリエチレン等の中空状の合成樹脂品としている。
座部2は、幼児の着座する座本体部3と、座本体部3の左右両縁で、座本体部3から上方に延びるように配設される座側壁部7と、座本体部3の後端側で、左右方向に沿って配設された係止軸部4と、を備えて構成されている。係止軸部4は、樹脂コーティングされた円筒状の鋼管から形成されている。また、座本体部3の後端の左右には、後方へ突出する突出片部5が、配設されている。各突出片部5には、上面側に、左右方向に沿って凹み、前後方向に複数並設された係止溝5aが、配設されている。
なお、座部2には、左右の座側壁部7の下方における座本体部3の左右両側に、ISOフィクスアーム8が取り付けられている。ISOフィクスアーム8は、ケース8b内に、車両のシートに設けられたアンカに連結させるコネクタ8aを収納して、構成されている。符号8cの部材は、コネクタ8aのロックを解除して、コネクタ8aを前後移動可能とするリリースボタンである。
背もたれ部9は、本体部10と、本体部10の前面10a側に、高さ調整機構30により、高さ調整可能に組み付けられるヘッドレスト部21と、を備えて構成されている。
本体部10は、下端側の両側に、座部2の係止軸部4を係止する係止爪部12を配設させるとともに、座部2の突出片部5を挿通させて係止する係止孔13を配設させて構成されている。左右の係止孔13は、それぞれ、係止爪部12を係止軸部4に係止させた状態で、突出片部5を挿入させれば、各突出片部5の所定の係止溝5aに、内周面の突起13a(図7参照)を係止させて、背もたれ部9を、所定の傾斜角度で、座部2上に組み付ける構成としている。
また、本体部10は、左右両縁に、前方へ延びる背側壁部19を突設させるとともに、左右方向の中央部位に、後方側へ凹んで、ヘッドレスト部21の下部側を収納する収納凹部15を配設させている(図5参照)。収納凹部15は、下部側の左右方向の幅寸法を狭めた細幅部15aと、上部側の左右方向の幅寸法を広げた広幅部15bと、を配設させて構成されている。収納凹部15の底面(前面)17側には、左右方向の中央付近の両側に、後方へ凹む高さ調整用凹部32が、上下方向に沿って、多数配設されている。さらに、収納凹部15の左右方向の中央部位には、上端側に、前後方向に貫通する取付孔34(図4,5参照)と、高さ調整用凹部32の配設領域の略全域にわたって上下方向に延びて、前後方向に貫通する長穴状の取付孔36と、が配設されている。
これらの高さ調整用凹部32や取付孔34,36は、高さ調整機構30の本体部10側に設けられた部位としている。
ヘッドレスト部21は、図1〜6に示すように、上下方向に延びる左右方向の中央の中央部22と、中央部22の上部側の左右両縁から前方に延びる側部26と、を備えて構成され、中央部22の下部22c側には、背もたれ部9の収納凹部15の細幅部15aに収納される細幅部23と、収納凹部15の広幅部15bに収納される広幅部24と、が形成されている。ヘッドレスト部21は、下部22cが、左右方向の移動を規制されて、上下動可能に、収納凹部15に収納されるとともに、収納凹部15に収納された中央部22の下部22c側は、前面22aが、収納凹部15の周縁の本体部10の前面10aと略面一となるように、構成されている。
また、ヘッドレスト部21は、中央部22の左右方向の中央側の下端側に、前後方向に貫通する丸孔状の挿通孔44と、挿通孔44の上方側で、前後方向を貫通して上下方向に延びる長穴状の挿通孔42と、が配設されている。挿通孔42,44には、ねじ手段70(U,D)が挿通される。そして、挿通孔44のヘッドレスト部21の前面22a側には、ねじ手段70Dのナット72が突出しないように、円形の凹部44aが形成されて、挿通孔42のヘッドレスト部21の前面22a側には、ねじ手段70Uのスリーブ74における大径部74aが突出しないように、凹溝状の凹部43が、形成されている。
さらに、ヘッドレスト部21の後面22b側には、左右方向の中央部に、前方側へ凹む長方形形状の組付凹部38が、配設されている(図6参照)。組付凹部38は、後述する操作レバー60とロックプレート54とを収納するものであり、下端側には、ロックプレート54の突起58の部位の前方移動時(解除位置への移動時)、突起58付近を収納する変形用凹部38aが形成されている。さらに、組付凹部38内の変形用凹部38aの近傍の上方には、左右両側に、円形状に凹む位置決め凹部40が配設されている。位置決め凹部40,40は、後述するロックプレート54の位置決め凸部57が挿入される。
また、ヘッドレスト部21には、上端側の左右両側に、上下方向に延びる係止溝47が形成されている。係止溝47は、相互に離隔する外側の縁側を、操作レバー60の係合爪部65に係止させる係止縁部48としている。なお、係止溝47の下端側には、組付時の係合爪部65を係止縁部48の前面側に配置させるように、広幅開口49が形成されている。
さらに、ヘッドレスト部21の後面22bの上端側には、組付凹部38から後方へ突出するように、高さ調整機構30の操作部31を構成する突出部31aが形成されている。
さらにまた、ヘッドレスト部21の後面22b側における左右の係止溝47,47間の中央には、コイルばね52を組み付けるばね座51が、配設されている。コイルばね52は、後述する操作レバー60を操作した後に操作前の下方位置に復帰させる付勢手段である。
高さ調整機構30は、既述した背もたれ部9の本体部10に配設された高さ調整用凹部32や取付孔34,36、ヘッドレスト部21に配設された組付凹部38、位置決め凹部40、挿通孔42,44、係止溝47、付勢手段としてのコイルばね52、及び、操作部31の突出部31aの他、ロックプレート54と、操作レバー60、及び、ねじ手段70(U,D)、を備えて構成されている。
ロックプレート54は、図4〜6に示すように、弾性変形可能なポリプロピレン等の合成樹脂製として、ヘッドレスト部21の後面22bの組付凹部38内に配設される。ロックプレート54は、左右の縦杆部56,56と、縦杆部56,56の下端側で相互を連結する横杆部55と、を備えた略U字形状として、ヘッドレスト部21の後面22b側の下部22c側における変形用凹部38a内に収納されるように、配設されている。
左右の縦杆部56には、それぞれ、上端付近に、前方に突出する円柱状の位置決め凸部57が配設され、下端付近に後方に突出する四角柱状の突起58が配設されている。位置決め凸部57は、ヘッドレスト部21の位置決め凹部40に挿入され、突起58は、所定位置の高さ調整用凹部32に係合させてヘッドレスト部21の高さ位置を規定するものである。縦杆部56,56は、図7〜9に示すように、突起58を、高さ調整用凹部32に係合させる係合位置P1と、係合位置P1より前方の高さ調整用凹部32との係合を解除する解除位置P2と、に移動可能とし、かつ、解除位置P2から係合位置P1へ復帰する弾性力を発揮できるように弾性変形可能に構成されている。
また、横杆部55の後面側の下縁は、斜め前方に傾斜する受面55aが配設され、操作レバー60の操作時に、作動片部62の押圧面部63に、受面55aが押圧されて、左右両側の突起58を、前方移動させて、係合位置P1から解除位置P2に移行させることとなる。
縦杆部56,56間は、操作レバー60の作動片部62を挿通させる挿通凹部54aを構成しており、上端側の内縁には、作動片部62の後面に圧接されて、操作時における作動片部62の後方側への浮き上がりを規制する係止片部56aが配設されている。
操作レバー60は、図4〜6に示すように、弾性変形可能なポリプロピレン等の合成樹脂製として、ヘッドレスト部21の後面22bの組付凹部38内に配設される。操作レバー60は、略長方形板状の基部61と、基部61の下端側で、基部61より左右方向の幅寸法を狭めて下方に延びる作動片部62と、を備えて構成されている。作動片部62は、下端側に、前面側から後方側に突出するように傾斜する押圧面63aを設けた押圧面部63を配設させている。作動片部62の押圧面63aは、図7,8に示すように、操作レバー60の上方への操作時、ロックプレート54の横杆部55の受面55aを、前方に押圧して、ロックプレート54の縦杆部56,56の下端の突起58を、前方に移動させて、係合位置P1から解除位置P2に移動させることとなる。なお、作動片部62には、押圧面63aの面積を広げるように、左右両側に張り出された延設部62aが形成されている。
また、操作レバー60には、基部61から作動片部62の領域にわたって上下方向に延びて前後方向に貫通する長穴64が、形成されている。長穴64には、ねじ手段70Uのスリーブ74の柱状部74cが挿通される。操作レバー60の長穴64の上方近傍の前面側には、ばね52に圧接される当接片66が突設され、当接片66の左右両側には、ヘッドレスト部21の係止溝47,47の係止縁部48に係止される係合爪部65が、前方側に突設されている。係合爪部65,65は、ヘッドレスト部21の係止溝47,47の下端側の広幅開口49から挿入させて、上方側へ移動させることにより、係止溝47の係止縁部48に係止させることとなる。
なお、操作レバー60は、係合爪部65,65を係止溝47の係止縁部48に係止させれば、当接片66が、上端側をばね座51の天井面51aに当接させたコイルばね52の下端側に圧接されることから、下方へ付勢されることとなるが、基部61の下端面61aが、ロックプレート54の縦杆部56の上端面からなる規制面56bに当接して、その下方位置が規制されることとなる。
また、その位置では、作動片部62の後面62c側は、背もたれ部9の本体部10における収納凹部15における長穴状の取付孔36の周縁の前面(底面)17側に、位置規制され、作動片部62の押圧面部63の後方移動が規制されることとなる。
さらに、操作レバー60は、上端側に、後方側に屈曲する鍔部31bを配設させている。鍔部31bは、ヘッドレスト部21の上端の後方側へ突出する突出部31aの下方に配設されて、突出部31aとともに、高さ調整機構30の操作部31を構成している。すなわち、図7,8に示すように、操作部31の突出部31aと鍔部31bとを把持して、鍔部31bを突出部31a側へ接近させるように、操作部31を操作して、ばね52の付勢力に抗して、操作レバー60を上方へ移動操作すれば、作動片部62の押圧面部63が上方移動し、押圧面63aを受面55aに圧接させることから、突起58が、前方移動することとなる。
ねじ手段70(U,D)は、第1実施形態の場合、図1,2,4〜6に示すように、二つ使用されて、それぞれ、頭部71aとねじ棒部71bとを有したボルト71、ねじ棒部71bに噛合するナット72、ワッシャ73、及び、スリーブ74、から構成される。スリーブ74は、ねじ棒部71dを挿通する挿通孔74dを有する略円筒状として、円筒状の大径部74aと、大径部74aより外形形状を小さくした略長方形断面の柱状部74cと、を備えて構成されている。大径部74aは、挿通孔74dの周囲で、円筒状に突出するカバー壁部74bを突設させている。
そして、ねじ手段70(U,D)は、背もたれ部9の本体部10の上端側の取付孔34側では、ヘッドレスト部21側の挿通孔42と操作レバー60の長穴64とに、ねじ手段70Uのスリーブ74の柱状部74cを挿通させて、柱状部74cの先端を、本体部10の前面17側の取付孔34周縁の嵌合凹部34aに嵌めるとともに、大径部74aをヘッドレスト部21の挿通孔42の周縁の凹部43内に嵌め、ついで、スリーブ74の挿通孔74dと本体部10の取付孔34とに、ねじ棒部71bを貫通させて、ねじ棒部71bの突出した先端側に、ワッシャ73を嵌めてナット72を締結させる。なお、図例の場合は、ヘッドレスト部21の前面22a側におけるスリーブ74のカバー壁部74bに囲まれた領域に、ボルト71の頭部71aを配置させて、ねじ棒部71bの貫通した本体部10の後面10b側における取付孔34の周縁の凹部34bに、ワッシャ73とナット72とが収納される構成としている。
また、ねじ手段70Dのヘッドレスト部21の下端側の挿通孔44側では、本体部10の後面10b側の取付孔36に、スリーブ74の柱状部74cを挿通させて、柱状部74cの先端を、ヘッドレスト部21の後面22b側の挿通孔44の周縁の嵌合凹部44bを嵌めるとともに、大径部74aを本体部10の取付孔36の周縁の凹部36a内に嵌め、ついで、スリーブ74の挿通孔74dとヘッドレスト部21の挿通孔44とに、ねじ棒部71bを貫通させて、ねじ棒部71bの突出した先端側に、ワッシャ73を嵌めてナット72を締結させる。なお、図例の場合、ねじ手段70D側では、本体部10の後面10b側におけるスリーブ74のカバー壁部74bに囲まれた領域に、ボルト71の頭部71aを配置させて、ねじ棒部71bの貫通したヘッドレスト部21の前面22a側における挿通孔44の周縁の凹部44aに、ワッシャ73とナット72とが収納される構成としている。
なお、各ねじ手段70(U,D)では、本体部10の取付孔36、ヘッドレスト部21の挿通孔42、及び、操作レバー60の長穴64に対し、スリーブ74の柱状部74cは、幅寸法の長い長辺側を、上下方向に沿うように配設させて、挿通させている。
上記の二つのねじ手段70(U,D)により、ヘッドレスト部21を本体部10に組み付ける際には、予め、本体部10のばね座51に、コイルばね52を組み付けるとともに、ヘッドレスト部21の後面22b側に、ロックプレート54と操作レバー60とを組み付けておく。ロックプレート54と操作レバー60との組付は、ロックプレート54の挿通凹部54aに、操作レバー60の作動片部62を配置させて、作動片部62の後面側に係止片部56aを当てるとともに、作動片部62の延設部62aを左右の突起58の前面側に配置させ、その状態の操作レバー60の左右の係合爪部65を、広幅開口49側から係止溝47内に挿入させて、僅かに上方移動させ、係止縁部48に係止させ、さらに、ロックプレート54の位置決め凸部57を位置決め凹部40に嵌める。すると、操作レバー60は、当接片66に当接するコイルばね52の付勢力により、押し下げられて、下端面61aをロックプレート54の規制面56b当接させて、位置を規制されてヘッドレスト部21に保持され、また、ロックプレート54は、左右の位置決め凸部(組付固定部)57をヘッドレスト部21の位置決め凹部40に嵌めて、ヘッドレスト部21に保持されることとなる。
そして、上記のように操作レバー60とロックプレート54とを組み付けたヘッドレスト部21を、二つのねじ手段70(U,D)により、本体部10に取り付けて、背もたれ部9を形成し、ついで、係止軸部4に係止爪部12を係止させるとともに、係止孔13に突出片部5を挿入係止させて、背もたれ部9を座部2に組み付ければ、チャイルドシート1を形成できる。なお、図示しないクッションや各種ベルトは、組付途中に、適宜、装着することとなる。
このように形成した第1実施形態のチャイルドシート1では、ヘッドレスト部21を高さ調整する際、図7のA,Bに示すように、操作部31を構成する操作レバー60の上端側の鍔部31bとヘッドレスト部21の上端側の突出部31aとを把持し、鍔部31bを突出部31aに接近させるように、付勢手段としてのコイルばね52に抗して、操作レバー60を上方へ移動させるように操作すれば、操作レバー60の作動片部62が、押圧面部63の押圧面63aにより横杆部55の受面55aを前方側に押し、ロックプレート54の突起58,58を、図8のA,Bに示すように、縦杆部56,56を撓ませつつ、本体部10の高さ調整用凹部32に係合する係合位置P1から高さ調整用凹部32から離脱する解除位置P2に、前方移動させることから、図9のA,Bや図10に示すように、操作部31を把持した状態で、ヘッドレスト部21を上下動させることができる。そして、ヘッドレスト部21を所定高さに配置させて、操作部31から手を離せば、操作レバー60が、作動片部62とともに、付勢手段としてのコイルばね52により、下方位置に復帰して、ロックプレート54の突起58,58を、ロックプレート54自体の弾性力により、解除位置P2から係合位置P1に復帰させ、所定の高さ調整用凹部32に係合させることとができて、高さ調整したヘッドレスト部21を、所定高さ位置で、停止させることができる。そして、高さ調整機構30が、本体部10の前面17側に設けた高さ調整用凹部32と、合成樹脂製の操作レバー60及びロックプレート54と、操作レバー60を下方へ付勢する付勢手段としてのコイルばね52から構成されて、簡便に構成でき、また、ヘッドレスト部21の高さ調整が、ヘッドレスト部21の上端の突出部31aと操作レバー60の上端の鍔部31bとから構成される操作部31を把持し、把持した状態でヘッドレスト部21自体を上下動するだけで操作できることから、両手を使用すること無く、片手だけで簡単に操作することができて、操作性が良好となる。
したがって、第1実施形態のチャイルドシート1では、高さ調整機構30を簡便に構成しても、操作性を良好にすることができる。
そして、第1実施形態のチャイルドシート1では、本体部10が、ヘッドレスト部21の下部22c側の上下動を許容し、かつ、左右方向の移動を規制して収納する収納凹部15、を、左右方向の中央付近に、前面10a側から後方側へ凹むように、配設させるとともに、高さ調整用凹部32を、収納凹部15の左右方向の中央付近の両側で、上下方向に沿って並設させるように、配設させている。また、ヘッドレスト部21が、後面22b側に、ロックプレート54と操作レバー60とを配設させて、本体部10の取付孔34に締結されるねじ手段70Uにより、本体部10に対して、取り付けられるとともに、ねじ手段70Uを挿通させる上下方向に沿う挿通孔42を左右方向の中央付近に設けて、上下方向に移動可能に、取り付けられ、かつ、収納凹部15に収納された下部22c側の前面22a側を、本体部10の収納凹部15の周縁の前面10aと、略面一とするように構成されている。そして、操作レバー60が、ねじ手段70Uを挿通させる上下方向に延びた長穴64を備えて、左右の両縁側に、後方移動を規制して、ヘッドレスト部21に対して上下動可能な係合爪部65を、ヘッドレスト部21に対応して設けた係止溝47(係止縁部48)に係止させて、ヘッドレスト部21に保持されるように、配設されている。また、ロックプレート54が、左右に並設された高さ調整用凹部32に対応して、突起58,58を左右に配設させるとともに、操作レバー60が、左右の突起58,58に対応して、作動片部62を配設させて、構成されている。
そのため、第1実施形態では、本体部10の収納凹部15に収納されたヘッドレスト部21の下部22c側が、上下に移動しても、前面22a側を、本体部10の収納凹部15の周縁における前面10a側と略面一とすることから、背もたれ部9の前面10a側の平面度を確保できる。また、左右方向の中央側に、ねじ手段70U、ねじ手段70Uを挿通させるヘッドレスト部21の挿通孔42、及び、操作レバー60の長穴64、を設けて、背もたれ部9の本体部10とヘッドレスト部21との左右方向の中央付近の両側に、高さ調整用凹部32、及び、ロックプレート54の突起58、が配設されることから、ヘッドレスト部21を高さ調整する際、左右両側ずつの高さ調整用凹部32に、左右の突起58を係合させることができて、左右のバランスを良好にして、ヘッドレスト部21の高さを調整できる。さらに、操作レバー60も、左右両縁の係合爪部65を、ヘッドレスト部21の対応する係止溝47に係止させて、円滑に上下動させて操作できることから、一層、左右のバランスを良好にして、ヘッドレスト部21の高さを調整できる。
また、第1実施形態では、上下二段のねじ手段70(U,D)を利用して、ヘッドレスト部21を、上下動可能に本体部10に取り付けており、詳しくは、第1実施形態では、上段のねじ手段70Uは、本体部10の上部側に配置された前後方向に沿って貫通する取付孔34に、取り付けるとともに、上下方向に沿ったヘッドレスト部21の挿通孔42と操作レバー60の長穴64とに対し、ヘッドレスト部21と操作レバー60とを上下方向に移動可能とするように、挿通させ、下段のねじ手段70Dは、ヘッドレスト部21の下部22c側に配置された前後方向に沿って貫通する挿通孔44に、取り付けるとともに、本体部10の左右方向の中央付近で、上下方向に沿って延びるように配設される取付孔36に、上下方向に移動可能に、挿通させて、配設している。
このような構成では、上下二段のねじ手段70U,70Dが、それぞれ、本体部10やヘッドレスト部21に取り付けられるとともに、上下方向に延びたヘッドレスト部21の長穴状の挿通孔42や背もたれ部9の本体部10における長穴状の取付孔36に対して、上下移動可能に配設されて、ヘッドレスト部21は、左右の傾きが円滑に防止されて、上下移動が可能となることから、左右のバランスを良好にして、高さ調整することができる。
勿論、ねじ手段70は一つとしてもよく、その場合には、第1実施形態の背もたれ部9の本体部10として、上下方向に延びる取付孔36を設けずに、取付孔36の上部側の領域に、取付孔34を設けて、その取付孔34にねじ手段70Uを取り付けて、そのねじ手段70Uを、ヘッドレスト部21の挿通孔42と操作レバー60の長穴64に挿通させるように、構成してもよい。
また、ねじ手段を1つとする場合には、図11〜23に示す第2実施形態のチャイルドシート1Aのように構成してもよい。
第2実施形態のチャイルドシート1Aは、図11〜17に示すように、ねじ手段80が、背もたれ部9Aの本体部10Aの上部側に配設された取付孔34Aに取り付けられる1つとして、ヘッドレスト部21Aが、下部の両側に、本体部10Aに上下方向に沿うように設けられたガイド溝18に係止されて、前方側への移動を規制されつつ、上下動するスライド片28を、配設させて、構成されている。すなわち、1つのねじ手段80と二つのスライド片28とによって、ヘッドレスト部21Aが、左右に傾かずに、安定して、上下動できるように構成されている。
なお、第2実施形態のチャイルドシート1Aでも、第1実施形態と同様に、座部2A、背もたれ部9Aの本体部10A、及び、ヘッドレスト部21Aは、ブロー成形から形成されるポリエチレン等の中空状の合成樹脂品としている。
ガイド溝18は、図12,14,16に示すように、本体部10Aにおける収納凹部15の中央付近の左右両側に上下方向に沿って並設された高さ調整用凹部32の外縁側近傍で、前後方向に沿って貫通して、上下方向に沿って延びるように配設されている。ガイド溝18は、上端側に、広幅開口18aを設けて、外縁側周縁を係止縁18bとして、スライド片28を係止する。スライド片28は、ヘッドレスト部21Aの中央部22の下端側の左右両縁側に設けられており、後方へ突出する突出杆28aと、突出杆28aの後端から左右方向の外方へ延びる係止鍔部28bと、を備えて構成され、係止鍔部28bの前面側がガイド溝18の係止縁18bの後面側を係止する。なお、スライド片28は、広幅開口18aから後方に挿入されて、下方移動させて、係止鍔部28bを係止縁18bに係止させている。
ねじ手段80は、背もたれ部9Aの本体部10Aにおける上端の取付孔34Aに取り付けられる(図14,15参照)。取付孔34Aは、本体部10Aの左右方向の中央の上縁側で、前後方向に貫通するように配設されて、内周面側の上下左右から45°ずれた4箇所に、前後方向に沿って凹溝34cを配設させて構成されている。ねじ手段80は、前後の合成樹脂製の前キャップ82及び後キャップ88と、ねじ81と、を備えて構成されている(図17,18,23参照)。
前キャップ82は、前端側の円板部83と、円板部83の後面側から突出する断面略四角形状(断面略長方形状)の柱状部85と、前後方向に貫通して、ねじ81のねじ棒部81bを挿通させる挿通孔86と、を備えている。円板部83の前面側の挿通孔86の周縁には、ねじ81の頭部81aの周囲を囲む円筒状のカバー壁部84が突設されている。
柱状部85は、直交方向の断面の幅寸法を大小とするように、断面略長方形状として、外周面側に、断面略長方形の長辺側に位置する二つの長辺部85aと、断面略長方形の短辺側に位置する二つの短辺部85bと、を備えて構成されている。そして、挿通孔86は、円板部89側の前側部86aを、ねじ棒部81bを挿通可能な円形の開口として、柱状部85側の後側部86bを、後キャップ88の後述する嵌合軸部92を回転不能に嵌合させる嵌合凹部として、構成されている。
後キャップ88は、後端側の円板状の円板部89と、円板部89の前側から突出する嵌合軸部92と、嵌合軸部92の先端面に開口してねじ棒部81bを螺着させる取付孔94と、を備えて構成されている。円板部89は、後面に、直径方向に延びる摘み部90を配設させるとともに、前面側に、嵌合軸部92の周囲を囲むように、略1/4円弧状の撓み片91aを突設させて、取付孔34Aに嵌挿される嵌挿軸部91を配設させている。撓み片91aには、取付孔34Aの凹溝34cに嵌合可能な突条91bが突設されている。
嵌合軸部92は、円柱状の円柱部92aと、円柱部92aの外周面から直径方向に突出する二つの突条92bと、を備えている。さらに、嵌合軸部92の円板部89側となる元部側には、各突条92bからさらに突出するように、支持突起93が配設されるとともに、各突条92bの直交方向からも、支持突起93を突設させている。これら4つの支持突起93は、4つの撓み片91a相互の間に配設されて、摘み部90を把持して、取付孔34A内に配設されたねじ手段80を回す際、外周面側を取付孔34Aの内周面に当接させて、ねじ手段80の回転操作を安定させるように、配設されている。
そして、ねじ手段80は、後キャップ88の嵌挿軸部91を取付孔34Aに嵌挿させる際に、前キャップ82の柱状部85が、ヘッドレスト部21Aの挿通孔42Aに挿通させるように配設される。
ヘッドレスト部21Aは、図11,16に示すように、背もたれ部9Aの本体部10Aにおける収納凹部15に収納される中央部22を備えている。中央部22の下部22c側には、収納凹部15の細幅部15aや広幅部15bに対応する幅寸法の細幅部23と広幅部24とが配設されるとともに、左右方向の中央には、上下方向に延びる挿通孔42Aが配設されている。この挿通孔42Aは、開口幅を広くする広幅部42aと、開口幅を狭くする細幅部42bと、を備えて構成されている(図14,17参照)。広幅部42aは、挿通孔42Aの上部側に配設されて、図14,15に示すように、開口幅WUを、ねじ手段80の柱状部85における短辺部85b,85b間の幅寸法CWより、僅かに広くし、細幅部42bは、挿通孔42Aの下部側に配設されて、開口幅WDを、ねじ手段80の柱状部85における短辺部85b,85b間の幅寸法CWより小さく、長辺部85a,85a間の幅寸法CSより、僅かに広くしている。ヘッドレスト部21Aの前面22a側には、挿通孔42Aの周縁に、ねじ手段80の前キャップ82におけるカバー壁部84を設けた円板部83を、前面22aから突出させないように、凹部43が形成されている(図11参照)。
なお、ねじ手段80は、背もたれ部9Aの本体部10Aの取付孔34A内に、後キャップ88の嵌挿軸部91を嵌めて、本体部10Aの後面10b側の取付孔34Aの周縁に、後キャップ88の円板部89を当接させる状態とし(図18参照)、ヘッドレスト部21Aの前面22a側から、前キャップ82の柱状部85を挿通孔42A内に挿入させ、後キャップ88の嵌合軸部92を柱状部85の嵌合凹部86bに嵌合させて、前キャップ82の挿通孔86を経て、ねじ81のねじ棒部81bを、後キャップ88の取付孔94に螺着させて、本体部10Aに取り付けている。
また、ヘッドレスト部21Aは、挿通孔42Aの左右両側の上下に、操作レバー60Aの係合爪部65Aを上下動可能に係止する係止溝47Aが形成されている。詳しくは、係合爪部65Aは、係止溝47Aにおける外側縁の係止縁部48の前面側に係止されている。なお、係止溝47Aの下端面側は、規制面50として、操作レバー60Aの係合爪部65Aの下面側の位置規制面67と当接して、付勢手段としてのコイルばね53により押圧される操作レバー60Aの下方移動を規制することとなる。
さらに、ヘッドレスト部21Aは、後面22b側に、ポリプロピレン等の弾性力を発揮可能な合成樹脂製の操作レバー60Aとロックプレート54とを収納する組付凹部38Aを配設させている(図17参照)。組付凹部38Aには、既述の係止溝47Aや挿通孔42Aが開口されるとともに、下部側に、ロックプレート54Aの突起58Aの前方移動時のスペースを確保できるように、前方側に凹む変形用凹部38aも配設されている。さらに、変形用凹部38aの下端側の左右両側には、ロックプレート54Aの後述する位置決め用の下側横杆部(組付固定部)59を係止する位置決め凹部40Aが配設されている。
操作レバー60Aは、弾性変形可能なポリプロピレン等の合成樹脂製として、図15〜17に示すように、略長方形板状の基部61Aを備えて、基部61Aには、左右方向の中央に、上下方向に沿って延びて、挿通孔42Aより大きく開口する長穴64Aが配設されている。また、基部61Aの左右両縁の上下に、前方へ突出して、ヘッドレスト部21Aの係止溝47Aの係止縁部48に係止される係合爪部65Aを配設させている。基部61Aの下端側には、左右両縁を略U字状に連結する形状とした作動片部62Aが、配設されている。作動片部62Aは、基部61A近傍の左右両側の後方側に湾曲する部位を、押圧面部63Aとして、前面側を、前下方向に傾斜させて、ロックプレート54Aの突起58Aを、高さ調整用凹部32に係合する係合位置P1から離脱する解除位置P2に移動させる押圧面63aとしている。
また、操作レバー60Aは、作動片部62Aの下端に、付勢手段としてのコイルばね53と当接する当接片66Aを配設させている。当接片66Aは、上面側に、コイルばね53の下端側を嵌めて、コイルばね53を保持する保持軸66aを上方へ突設させている。
なお、コイルばね53の上端側は、本体部10Aの後面10b側に、前方へ凹むように配設されたばね座51Aの天井面51aに当接されることとなる。
また、操作レバー60Aの上端には、ヘッドレスト部21Aの後面側の上端で方向に突出する突出部31aとともに、操作部31Aを形成する鍔部31bを後方へ突出させている。
ロックプレート54Aは、弾性変形可能なポリプロピレン等の合成樹脂製として、図16〜19に示すように、左右の上下方向に沿って配設される縦杆部56Aと、縦杆部56A,56Aの上端相互を連結する横杆部55Aと、縦杆部56A,56Aの下端相互を連結する下側横杆部59と、を備えて、略四角形の中央開口54bを備えた略四角環状に構成されている。縦杆部56A,59Aの上端側の後面には、背もたれ部9Aの本体部10Aにおける前面17の左右両側に上下方向に沿って並設された高さ調整用凹部32に、係合される四角柱状の突起58Aが、後方へ突設されている。
また、ロックプレート54Aの横杆部55Aは、下方へ湾曲する湾曲部55bを備えるとともに、縦杆部56A近傍の後面側を、操作レバー60Aの作動片部62Aにおける押圧面部63Aの押圧面63aに押されて、突起58Aを係合位置P1から解除位置P2に移動される受面55aとしている。すなわち、操作レバー60Aが、操作部31Aの操作時における鍔部31bを上方移動されると、押圧面部63Aが上方移動して、前下方向に傾斜する押圧面63aが、受面55aを前方に押し出すことから、縦杆部56Aの上端側の突起58Aを、前方移動させて、高さ調整用凹部32に係合していた係合位置P1から、係合を解除する解除位置P2に移動させることとなる(図18,19参照)。
この第2実施形態では、ロックプレート54Aの組付固定部としての下側横杆部59を本体部10Aの位置決め凹部40Aに嵌めて、ロックプレート54Aを本体部10Aの後面10b側に組み付けるとともに、操作レバー60Aの当接片66Aの保持軸66aにコイルばね53を嵌めつつ、ロックプレート54Aの中央開口54bを経て、コイルばね53の上端側を本体部10Aのばね座51Aにおける天井面51aに当てつつ、コイルばね53をばね座51Aに嵌めて、当接片66Aや押圧面部63Aも中央開口54b内に配置させ、さらに、操作レバー60Aの各係合爪部65Aを、係止溝47Aに係止させれば、ヘッドレスト部21Aに対して、ロックプレート54Aと操作レバー60Aとを組み付けることができる。この時、操作レバー60Aは、コイルばね53により、下方へ付勢されて、係合爪部65Aの下端面となる位置規制面67を、係止溝47Aの下端面の規制面50に当接させて、下方位置を規制されることとなる。
ついで、ロックプレート54Aと操作レバー60Aとを組み付けたヘッドレスト部21Aの左右のスライド片28の係止鍔部28bを、背もたれ部9の本体部10Aにおける広幅開口49に対して、前方側から後方側に貫通させるように挿通させて、下方移動させれば、係止鍔部28bが係止溝47Aの係止縁部48の後面側を係止しつつ、ヘッドレスト部21Aの中央部22の下部22c側が、本体部10Aの収納凹部15に収納され、ロックプレート54Aと操作レバー60Aとが、ヘッドレスト部21Aの組付凹部38A内に収納された状態で、ヘッドレスト部21Aと本体部10Aとの間に、配設されることとなる。その際、ロックプレート54Aの突起58A,58Aは、所定の高さ調整用凹部32に係合させておく。ついで、本体部10Aの後面10b側から、取付孔34A内に、ねじ手段80の後キャップ88の嵌挿軸部91を挿入させるとともに、ヘッドレスト部21Aの前面側から、挿通孔42Aと長穴64Aとを経て、前キャップ82の柱状部85を後方移動させて、嵌合凹部86b内に後キャップ88の嵌合軸部92を嵌合させ、さらに、ねじ81のねじ棒部81bを、前キャップ82の挿通孔86を経て、後キャップ88の取付孔94に螺着させて、後キャップ88と前キャップ82とを結合させるとともに、前キャップ82の円板部83をヘッドレスト部21Aの挿通孔42Aの凹部43に当接させ、後キャップ88の円板部89を、本体部10Aの後面10b側の取付孔34Aの周縁に当接させれば、ヘッドレスト部21Aを本体部10Aに組み付けることができて、背もたれ部9Aを形成できる。ついで、背もたれ部9Aにおける本体部10Aの下端に設けられた係止爪部12A,12Aを、座部2Aに設けられた係止孔部6,6に挿入させて、係止孔部6,6の周縁の係止縁6aに係止させるとともに、係止孔13,13に突出片部5,5を挿入係止させて、背もたれ部9Aを座部2に組み付ければ、チャイルドシート1Aを形成できる。なお、図示しないクッションや各種ベルトは、組付途中に、適宜、装着することとなる。
このような第2実施形態のチャイルドシート1Aでは、ヘッドレスト部21Aを高さ調整する際、操作部31Aを構成する操作レバー60Aの上端側の鍔部31bとヘッドレスト部21Aの上端側の突出部31aとを把持し、図18のA,Bに示すように、鍔部31bを突出部31aに接近させるように、付勢手段としてのコイルばね53に抗して、操作レバー60Aを上方移動させるように操作すれば、操作レバー60Aの作動片部62Aが、押圧面部63Aの傾斜した押圧面63aを上昇させて、ロックプレート54Aの横杆部55Aの受面55aを前方移動させて、横杆部55Aに連なる縦杆部56A,56Aに設けられたロックプレートの突起58A,58Aを、本体部10Aの高さ調整用凹部32に係合する係合位置P1から高さ調整用凹部32から離脱する解除位置P2に、前方移動させることから(図19のA,B参照)、操作部31Aを把持した状態で、ヘッドレスト部21Aを上下動させることができる。そして、図20,21のA,Bに示すように、ヘッドレスト部21Aを所定高さに配置させたならば、操作部31Aから手を離せば、操作レバー60Aが、作動片部62Aとともに、付勢手段のコイルばね53により、下方位置に復帰して、ロックプレート54Aの突起58A,58Aを、ロックプレート54A自体の弾性力により、解除位置P2から係合位置P1に復帰させ、所定の高さ調整用凹部32に係合させることとができて、高さ調整したヘッドレスト部21Aを、所定高さ位置で、停止させることができる(図22参照)。そして、高さ調整機構30Aが、本体部10Aの前面10a側に設けた高さ調整用凹部32と、合成樹脂製の操作レバー60A及びロックプレート54Aと、操作レバー60Aを下方へ付勢する付勢手段としてのコイルばね53から構成されて、簡便に構成でき、また、ヘッドレスト部21Aの高さ調整が、ヘッドレスト部21Aの上端の突出部31aと操作レバー60Aの上端の鍔部31bとから構成される操作部31Aを把持し、把持した状態でヘッドレスト部21A自体を上下動するだけで操作できることから、両手を使用すること無く、片手だけで簡単に操作することができて、操作性が良好となる。
したがって、第2実施形態のチャイルドシート1Aでも、高さ調整機構30Aを簡便に構成しても、操作性を良好にすることができる。
また、第2実施形態のチャイルドシート1Aでも、本体部10Aが、ヘッドレスト部21Aの下部22c側を、上下動を許容し、かつ、左右方向の移動を規制して収納する収納凹部15、を、左右方向の中央付近に、前面10a側から後方側へ凹むように、配設させるとともに、高さ調整用凹部32を、収納凹部15の左右方向の中央付近の両側で、上下方向に沿って並設させるように、配設させている。また、ヘッドレスト部21Aが、後面22b側に、ロックプレート54Aと操作レバー60Aとを配設させて、本体部10Aの取付孔34Aに締結されるねじ手段80により、本体部10Aに対して、取り付けられるとともに、ねじ手段80を挿通させる上下方向に沿う挿通孔42Aを左右方向の中央付近に設けて、上下方向に移動可能に、取り付けられ、かつ、収納凹部15に収納された下部22c側の前面22a側を、本体部10Aの収納凹部15の周縁の前面10aと、略面一とするように構成されている。さらに、操作レバー60Aが、ねじ手段80を挿通させる上下方向に延びた長穴64Aを備えて、左右の両縁側に、後方移動を規制して、ヘッドレスト部21Aに対して上下動可能な係合爪部65Aを、ヘッドレスト部21Aに対応して設けた係止溝47Aに係止させて、ヘッドレスト部21Aに保持されるように、配設されている。そして、ロックプレート54Aが、左右に並設された高さ調整用凹部32に対応して、突起58Aを左右に配設させるとともに、操作レバー60Aが、左右の突起58Aに対応して、作動片部62Aを配設させて、構成されている。
そのため、第2実施形態でも、本体部10Aの収納凹部15に収納されたヘッドレスト部21Aの下部22c側が、上下に移動しても、前面22a側を、本体部10Aの収納凹部15の周縁における前面10a側と略面一としていることから、背もたれ部9Aの前面10a側の平面度を確保できる。また、左右方向の中央側に、ねじ手段80、ねじ手段80を挿通させるヘッドレスト部21Aの挿通孔42A、及び、操作レバー60Aの長穴64A、を設けて、背もたれ部9Aの本体部10Aとヘッドレスト部21Aとの左右方向の中央付近の両側に、高さ調整用凹部32、及び、ロックプレート54Aの突起58A、が配設されることから、ヘッドレスト部21Aを高さ調整する際、左右両側ずつの高さ調整用凹部32に、左右の突起58Aを係合させることができて、左右のバランスを良好にして、ヘッドレスト部21Aの高さを調整できる。さらに、操作レバー60Aも、左右両縁の係合爪部65Aを、ヘッドレスト部21Aの対応する係止溝47Aに係止させて、円滑に上下動させて操作できることから、一層、左右のバランスを良好にして、ヘッドレスト部21Aの高さを調整できる。
そして、第2実施形態のチャイルドシート1Aでは、ねじ手段80を、本体部10Aの上部側の取付孔34Aに配設される1つとして、ヘッドレスト部21Aは、下部の両側に、本体部10Aに上下方向に沿うように設けられたガイド溝18に係止されて、前方側への移動を規制されて上下方向に沿って移動可能とするスライド片28を、配設させて、構成されている。
そのため、第2実施形態では、ねじ手段80が1つでも、ヘッドレスト部21Aの左右両側のスライド片28が、それぞれ、本体部10Aのガイド溝18に、上下動可能に係止されることから、ヘッドレスト部21Aは、左右の傾きが防止されて、左右のバランスを良好にして、高さ調整することができる。
さらに、第2実施形態では、ねじ手段80を1つとして、ヘッドレスト部21Aの挿通孔42Aが、開口幅WU,WSを大小とした二つの広幅部42aと細幅部42bとに区画するように構成され、ねじ手段80が、挿通孔42Aを挿通する軸部を、挿通孔42Aの二種類の開口幅WU,WSに対応した二種類の幅寸法CW,CSを有した断面略四角形の柱状部85として、構成されている。そして、ヘッドレスト部21Aを高さ調整する領域が、挿通孔42Aの上部側における開口幅の広い広幅領域の広幅部42aと、挿通孔42Aの下部側における開口幅の狭い細幅領域の細幅部42bとの二つとして、ねじ手段80の幅寸法CW,CSの調整により、それぞれの領域において、操作レバー60Aを操作して、ヘッドレスト部21Aの高さ調整が行われる構成としている。
そのため、第2実施形態では、ねじ手段80の幅寸法を調整して、ねじ手段80が挿通できる領域、特に、開口幅の広い広幅部42aの領域に対応させて、ねじ手段80の柱状部85の幅寸法CWを大きくするように、短辺部85b,85b相互を左右方向に沿うように設定しておけば、開口幅の狭い細幅部42bの領域には、ねじ手段80の柱状部85が進入できない。そのため、操作レバー60Aの鍔部31bとヘッドレスト部21Aの突出部31aとからなる操作部31Aを操作して、ヘッドレスト部21Aの高さを調整する場合には、柱状部85が上下動できる挿通孔42Aの広幅部42aの領域内でしか、高さ調整できず、図23のAに示すように、下位置U0と上位置U1との間の調整範囲内として、ヘッドレスト部21Aの高さ調整が制限される。
そして、ヘッドレスト部21Aの高さ調整を広くする場合には、ねじ手段80の柱状部85の幅寸法CWを、短辺部85b,85b相互を上下方向に沿うように配置させて、細幅部42bを挿通可能な小さな幅寸法CSとしておけば、挿通孔42Aにおける広幅領域の広幅部42aと細幅領域の細幅部42bとの全域に、ねじ手段80の柱状部85を進入させることができて、図23のBに示すように、下位置U0と最上位置U2との間の広い調整範囲内で、ヘッドレスト部21Aの高さ調整を行える。
なお、第2実施形態では、ねじ手段80の柱状部85の角度を変える場合には(短辺部85b、85b相互の対向方向を左右方向や上下方向に変える場合には)、単に、後キャップ88の摘み部90を摘まんで、ねじ手段80を回転させればよい。すなわち、ねじ手段80は、前キャップ82と後キャップ88とが、ねじ81により、柱状部85を挿通孔42Aに挿通させた状態で、結合されており、その状態では、本体部10Aの取付孔34Aの内周面に、後キャップ88の嵌挿軸部91が、適宜、凹溝34cに突条91bを嵌合させて、停止されている(図14のA参照)。凹溝34cは、取付孔34Aの内周面で、上下方向から45°ずらして、相互に90°離れた放射状に配設され、さらに、後キャップ88の直径方向に配置される摘み部90は、短辺部85b,85b相互の対向方向に沿って配設されている。そのため、当初、柱状部85が広幅部42aに対応するように、短辺部85b,85b相互の対向方向が左右方向に沿って配設されていれば、摘み部90も左右方向に沿って配設されており、その状態から、摘み部90を90°回転させれば、短辺部85b,85b相互を上下方向に沿わせて、細幅部42bに対応する幅寸法CSに柱状部85を調整できる。そして、この摘み部90の回転操作は、90°ずつずれた位置に、4つずつの対応する凹溝42cと突条91bとが、取付孔34Aや嵌挿軸部91に配設されており、さらに、嵌挿軸部91が、中心側に撓み易い4つの撓み片91aから形成されていることから、節度感を良好にして、短辺部85b,85b相互を上下方向や左右方向に沿わせるように、簡単に操作することができる。
1,1A…チャイルドシート、2…座部、9,9A…背もたれ部、10,10A…本体部、10a…前面、10b…後面、15…収納凹部、18…ガイド溝、21,21A…ヘッドレスト部、22…中央部、22a…前面、22b…後面、
22c…下部、28…スライド片、30,30A…高さ調整機構、31…操作部、31a…(ヘッドレスト部)突出部、31b…(操作レバー)鍔部、32…高さ調整用凹部、34,34A…取付孔、36…(スライド用長穴)取付孔、42,42A…(スライド用長穴)挿通孔、42a…広幅部、42b…細幅部、44…挿通孔、47,47A…(操作レバー係合爪部)係止溝、52…(付勢手段)コイルばね、53…(付勢手段)弾性片、54,54A…ロックプレート、58,58A…突起、60,60A…操作レバー、62,62A…作動片部、64,64A…長穴、65,65A…係合爪部、70(U,D)…ねじ手段、80…ねじ手段、85…(軸部)柱状部、
WU…(広幅部の)開口幅、WS…(細幅部の)開口幅、CW…(柱状部の短辺部相互の)幅寸法、CS…(柱状部の長辺部相互の)幅寸法、P1…係合位置、P2…解除位置。

Claims (5)

  1. 座部と背もたれ部とを備えて構成されるとともに、
    前記背もたれ部が、本体部と、該本体部の前面側に、高さ調整機構により、高さ調整可能に組み付けられるヘッドレスト部と、を備えて構成されるチャイルドシートであって、
    前記高さ調整機構が、
    前記本体部の前面側に上下方向に沿って配設される複数の高さ調整用凹部と、
    前記ヘッドレスト部の後面側に配設されるロックプレートと、
    前記ヘッドレスト部の後面側に配設される操作レバーと、
    該操作レバーを下方へ付勢する付勢手段と、
    を備え、
    前記ロックプレートが、前記高さ調整用凹部に係合させて前記ヘッドレスト部の高さ位置を規定する突起を有して、前記突起を、前記高さ調整用凹部に係合させる係合位置と、前記係合位置より前方の前記高さ調整用凹部との係合を解除する解除位置と、に移動可能とし、かつ、前記解除位置から前記係合位置へ復帰する弾性力を有した弾性変形可能な合成樹脂製として、前記ヘッドレスト部の後面の下部側に保持され、
    前記操作レバーが、
    前記ヘッドレスト部の上端の後方側へ突出する突出部の下方で、後方側に屈曲する鍔部を配設させて、前記鍔部と前記突出部とから構成される操作部を把持して、前記鍔部を前記突出部側へ接近させるように、前記操作部を操作して、前記操作レバーを上方へ移動操作可能に構成されるとともに、
    上方へ移動させる操作時、前記ロックプレートの前記突起を前記係合位置から前記解除位置へ移動させるように、前記突起を前方向へ押圧する作動片部を備えて、上下方向に沿って移動可能で、かつ、操作前の下方位置に復帰可能に、前記付勢手段により付勢されて、前記ヘッドレスト部の後面側に保持される合成樹脂製として、構成されていることを特徴とするチャイルドシート。
  2. 前記本体部が、
    前記ヘッドレスト部の下部側を、上下動を許容し、かつ、左右方向の移動を規制して収納する収納凹部、を、左右方向の中央付近に、前面側から後方側へ凹むように、配設させるとともに、
    前記高さ調整用凹部を、前記収納凹部の左右方向の中央付近の両側で、上下方向に沿って並設させるように、配設させ、
    前記ヘッドレスト部が、
    後面側に、前記ロックプレートと前記操作レバーとを配設させて、前記本体部の取付孔に締結されるねじ手段により、前記本体部に対して、取り付けられるとともに、前記ねじ手段を挿通させる上下方向に沿う挿通孔を左右方向の中央付近に設けて、上下方向に移動可能に、取り付けられ、かつ、
    前記収納凹部に収納された下部側の前面側を、前記本体部の収納凹部の周縁の前面と、略面一とするように構成されて、
    前記操作レバーが、前記ねじ手段を挿通させる上下方向に延びた長穴を備えて、左右の両縁側に、後方移動を規制して、前記ヘッドレスト部に対して上下動可能な係合爪部を、前記ヘッドレス部に対応して設けた係止溝に係止させて、前記ヘッドレスト部に保持されるように、配設され、
    前記ロックプレートが、左右に並設された前記高さ調整用凹部に対応して、前記突起を左右に配設させるとともに、前記操作レバーが、左右の前記突起に対応して、前記作動片部を配設させて、構成されていることを特徴とする請求項1に記載のチャイルドシート。
  3. 前記ねじ手段が、上下二段として、配設されて、
    上段の前記ねじ手段が、前記本体部の上部側に配置された前後方向に沿って貫通する前記取付孔に、取り付けられるとともに、上下方向に沿った前記ヘッドレスト部の前記挿通孔と前記操作レバーの前記長穴とに対し、前記ヘッドレスト部と前記操作レバーとを上下方向に移動可能とするように、挿通され、
    下段の前記ねじ手段が、前記ヘッドレスト部の下部側に配置された前後方向に沿って貫通する挿通孔に、取り付けられるとともに、前記本体部の左右方向の中央付近で、上下方向に沿って延びるように配設される取付孔に、上下方向に移動可能に、挿通されていることを特徴とする請求項2に記載のチャイルドシート。
  4. 前記ねじ手段が、前記本体部の上部側に配設される1つとして、
    前記ヘッドレスト部が、下部の両側に、前記本体部に上下方向に沿うように設けられたガイド溝に係止されて、前方側への移動を規制されて上下方向に沿って移動可能とするスライド片を、配設させて、構成されていることを特徴とする請求項2に記載のチャイルドシート。
  5. 前記ヘッドレスト部の前記挿通孔が、開口幅を大小とした二つに区画するように構成され、
    前記ねじ手段が、前記挿通孔を挿通する軸部を、前記挿通孔の二種類の開口幅に対応した二種類の幅寸法を有した断面略四角形として、構成されて、
    前記ヘッドレスト部を高さ調整する領域が、前記挿通孔の開口幅の広い広幅領域と開口幅の狭い細幅領域との二つとして、前記ねじ手段の幅寸法の調整により、それぞれの領域において、前記操作レバーを操作して、前記ヘッドレスト部の高さ調整が行われる構成としていることを特徴とする請求項4に記載のチャイルドシート。
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