JP2021073873A - 釣り用リールの滑り軸受及びそれを備えたハンドルノブ支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸部材と外側部材との間のがたつきを抑えるとともに、軸部材と外側部材のいずれか一方の回転が重くなることを抑えることができる釣り用リールの滑り軸受を提供することにある。【解決手段】滑り軸受15Aは、第1ブッシュ21と第2ブッシュ22とを備える。第1ブッシュ21は、ノブ軸13の外周面13fに装着される。第1ブッシュ21は、外周面21bがハンドルノブ13の内周面と径方向に離れて配置され、ノブ軸13の径方向内側から径方向外側に向かって外径が大きくなる第1テーパ面21dを外周面21bに有する。第2ブッシュ22は、ハンドルノブ14の内周面14aに装着される。第2ブッシュ22は、内周面22bがノブ軸13と径方向に離れて配置され、ノブ軸13の径方向内側から径方向外側に向かって内径が大きくなり第1テーパ面21dに接触する第2テーパ面22dを内周面22bに有する。【選択図】図3

Description

本発明は、釣り用リールの滑り軸受及びそれを備えたハンドルノブ支持構造に関する。
釣り用リールは、軸部材と軸部材の外周側に配置される外側部材のいずれか一方を他方に対して回転可能に支持する軸受を備えている。例えば、特許文献1には、ノブ軸と、ノブ軸の外周側に配置されるハンドルノブの間に転がり軸受が配置されており、転がり軸受によって、ハンドルノブがノブ軸に対して回転可能に支持されている。
特開2013−009603号公報
釣り用リールでは、軸受のコストの抑制や軽量化を図るために転がり軸受の代わりに樹脂製の滑り軸受を用いることがある。滑り軸受は、内外径の寸法精度が転がり軸受に比べて低くなり易いため、がたつきが生じ易い。また、滑り軸受の内外径の寸法精度を高めた場合でも、軸部材や外側部材の製造誤差や組付け誤差による影響により、がたつきが抑えられなかったり、偏心に起因して回転が重くなったりするおそれがある。
本発明の課題は、軸部材と外側部材との間のがたつきを抑えるとともに、軸部材と外側部材のいずれか一方の回転が重くなることを抑えることができる釣り用リールの滑り軸受を提供することにある。また、ノブ軸とハンドルノブとの間のがたつきを抑えるとともに、ハンドルノブの回転が重くなることを抑えることができるハンドルノブ支持構造を提供することにある。
本発明の一側面に係る釣り用リールの滑り軸受は、軸部材と軸部材の外周側に配置される外側部材との間に配置され、軸部材及び外側部材のいずれか一方を他方に対して回転可能に支持する。滑り軸受は、第1ブッシュと第2ブッシュとを備える。第1ブッシュは、軸部材の外周面に装着される。第1ブッシュは、外周面が外側部材の内周面と径方向に離れて配置される。第1ブッシュは、軸部材の径方向内側から径方向外側に向かって外径が大きくなる第1テーパ面を外周面に有する。第2ブッシュは、外側部材の内周面に装着される。第2ブッシュは、内周面が軸部材と径方向に離れて配置される。第2ブッシュは、軸部材の径方向内側から径方向外側に向かって内径が大きくなり第1テーパ面に接触する第2テーパ面を内周面に有する。
この滑り軸受では、第1ブッシュの内径を精度よく仕上げることで、第1ブッシュの内周面と軸部材の外周面との間の隙間を小さくすることができる。また、第2ブッシュの外径を精度よく仕上げることで、第2ブッシュの外周面と外側部材の内周面との間の隙間を小さくすることができる。さらに、第1ブッシュの第1テーパ面と第2ブッシュの第2テーパ面とを接触させることで、第1テーパ面と第2テーパ面との間の径方向における隙間を小さくすることができる。これにより、滑り軸受を単一のブッシュで構成して内外径の寸法精度を高めた場合と同じ程度に、軸部材と外側部材との間の隙間を小さく抑えることができる。また、第1テーパ面と第2テーパ面との接触圧を調整することで、第1ブッシュと第2ブッシュとの間の径方向における隙間を調整することができる。これにより、偏心に起因して軸部材と外側部材のいずれか一方の回転が重くなることを抑えることができる。また、第1ブッシュと第2ブッシュとによって、軸方向の荷重を支持することができる。
第1ブッシュ及び第2ブッシュは樹脂製であってもよい。この場合は、滑り軸受のコストの抑制や軽量化を図ることができる。
本発明の一側面に係る釣り用リールのハンドルノブ支持構造は、軸部材に相当するノブ軸と、外側部材に相当するハンドルノブと、上述した滑り軸受とを備える。滑り軸受は、ノブ軸の先端側及び基端側の少なくとも一方に配置され、ハンドルノブをノブ軸に対して回転可能に支持する。
このハンドルノブ支持構造では、滑り軸受を単一のブッシュで構成する場合に比べて、ノブ軸とハンドルノブとの間の隙間を小さく抑えることができる。また、第1テーパ面と第2テーパ面との接触圧を調整することで、第1ブッシュと第2ブッシュとの間の径方向における隙間を調整することができるので、偏心に起因してハンドルノブの回転が重くなることを抑えることができる。また、第1ブッシュと第2ブッシュとによって、軸方向の荷重を支持することができる。
ハンドルノブ支持構造は、ノブ軸の先端に設けられたねじ穴に螺合するねじ部材をさらに備えてもよい。ノブ軸は、外径が第1ブッシュの内径よりも小さい第1軸部と、第1軸部よりもノブ軸の基端側に設けられ外径が第1ブッシュの内径よりも大きい第2軸部と、を有してもよい。ハンドルノブは、ノブ軸の先端側に設けられた第1収容部と、ノブ軸の基端側に設けられた第2収容部と、を有してもよい。滑り軸受は、第1収容部と第2収容部にそれぞれ配置されてもよい。第1収容部に収容される滑り軸受は、ねじ部材の頭部によって第1収容部及びノブ軸から抜け止めされてもよい。第2収容部に収容される滑り軸受は、第2軸部によって第2収容部及びノブ軸から抜け止めされてもよい。
この場合は、第1収容部及び第2収容部にそれぞれ配置される滑り軸受を簡単な構成で抜け止めすることができる。
本発明によれば、軸部材と外側部材との間のがたつきを抑えるとともに、軸部材と外側部材のいずれか一方の回転が重くなることを抑えることができる釣り用リールの滑り軸受を提供することができる。また、ノブ軸とハンドルノブとの間のがたつきを抑えるとともに、ハンドルノブの回転が重くなることを抑えることができるハンドルノブ支持構造を提供することができる。
本発明の一実施形態が採用されたスピニングリールの断面図。 ハンドルノブの断面図。 第1収容部周辺の拡大断面図。 第2収容部周辺の拡大断面図。 他の実施形態に係る第1収容部周辺の拡大断面図。 他の実施形態に係る両軸受リールの断面図。
本発明の一実施形態が採用されたスピニングリール100は、釣り糸を前方に繰り出し可能である。スピニングリール100は、図1に示すように、リール本体2と、ハンドル組立体3と、スプール軸4と、スプール5と、ピニオンギア6と、ロータ7と、を主に備えている。
なお、以下の説明において、釣りを行うときに、釣り糸が繰り出される方向を前、その反対方向を後という。また、左右とは、スピニングリール100を後方から見たときの左
右をいう。
リール本体2は、リール本体部2aと、円筒部2bと、を有している。リール本体部2aは内部空間を有しており、内部空間には、周知のオシレーティング機構8や、ロータ7が駆動される周知のロータ駆動機構9の一部が収容されている。円筒部2bは、リール本体部2aの前部から軸方向に延びている。
ハンドル組立体3は、リール本体2に回転可能に支持されている。本実施形態では、ハンドル組立体3は、リール本体2の右側に装着されている。なお、ハンドル組立体3は、リール本体2の左側に装着することもできる。
ハンドル組立体3は、図1及び図2に示すように、ハンドル軸11と、ハンドルアーム12と、ノブ軸13と、ハンドルノブ14と、を有している。ハンドル軸11は、リール本体2に回転可能に支持されている。ハンドル軸11は、左右方向に延びている。ハンドルアーム12は、ハンドル軸11と交差する方向に延びている。ハンドルアーム12は、ハンドル軸11に一体回転可能に接続されている。ノブ軸13は、軸部材の一例である。ハンドルノブ14は、外側部材の一例である。ノブ軸13及びハンドルノブ14の詳細については後述する。
スプール軸4は、前後方向に延び、リール本体2に支持されている。スプール軸4は、ハンドル組立体3の回転に応じて、オシレーティング機構8によりリール本体2を前後方向に往復移動する。
スプール5は、スプール軸4の前端に装着されている。スプール5の外周には釣り糸が巻き付けられる。スプール5は、スプール軸4と一体的に移動する。スプール5は、ハンドル組立体3の回転に応じてスプール軸4とともにリール本体2に対して前後方向に往復移動する。
ピニオンギア6は、中空筒状の部材であり、スプール軸4が内部を貫通している。ピニオンギア6は、リール本体2に配置された軸受18a,18bを介してリール本体2に回転可能に支持されている。ピニオンギア6には、ロータ駆動機構9を介してハンドル組立体3の回転が伝達される。
ロータ7は、リール本体2に対して回転可能であり、ハンドル組立体3の回転に応じてスプール5に釣り糸を巻き付ける。ロータ7は、ピニオンギア6に一体回転可能に固定されている。
スピニングリール100は、図2から図4に示すようにハンドルノブ支持構造20をさらに備えている。ハンドルノブ支持構造20は、ノブ軸13と、ハンドルノブ14と、滑り軸受15と、を有している。
なお、以下の説明において、ノブ軸13が延びる方向を軸方向、ノブ軸13と直交する方向を径方向、ノブ軸13の軸心A回りの方向を周方向と呼ぶ。また、径方向において、ノブ軸13の軸心Aに近づく方向を径方向内側、軸心Aから離れる方向を径方向外側と呼ぶ。また、図2及び図3における左側を先端側、右側を基端側として説明する。なお、本実施形態における軸方向は、左右方向と一致している。
ノブ軸13は、左右方向に延びている。ノブ軸13は、ハンドル軸11に対して平行に延びている。ノブ軸13は、基端側(図2における右側)がハンドルアーム12に一体回転可能に接続される。
ノブ軸13は、ノブ軸13の先端側(図2における左側)から順に、第1軸部13aと、第2軸部13bと、鍔部13cと、接続部13dと、を有している。第1軸部13aは、先端にねじ穴13eが形成されている。ねじ穴13eは、軸方向に延びている。第2軸部13bは、第1軸部13aよりもノブ軸13の基端側(図2における右側)に設けられている。第2軸部13bは、第1軸部13aと軸方向に隣接して配置されている。第2軸部13bの外径は、第1軸部13aの外径よりも大きい。
鍔部13cは、第2軸部13bと軸方向に隣接して配置されている。鍔部13cの外径は、第2軸部13bの外径よりも大きい。接続部13dは、ハンドルアーム12に対して回転不能に接続される部分である。接続部13dは、例えば、ハンドルアーム12にねじ込み固定される。
ハンドルノブ14は、ノブ軸13の外周側に配置されている。ハンドルノブ14は、ノブ軸13の径方向外側を覆うように配置されている。ハンドルノブ14の内周面14aは、円筒状に形成されている。詳細には、ハンドルノブ14は、筒部16と、カバー部17とを有している。カバー部17は、筒部16の径方向外側を覆うように配置されている。
筒部16は、軸方向に延びている。筒部16の内周部には、ノブ軸13が挿入されている。ノブ軸13は、筒部16の基端側から挿入される。筒部16には、第1軸部13a、第2軸部13b及び鍔部13cの一部が収容されている。筒部16の先端側には、キャップ部材19が装着されている。
筒部16は、第1収容部16aと、第2収容部16bとを有している。第1収容部16aは、筒部16の先端側に設けられている。第1収容部16aは、ノブ軸13の先端側に設けられている。第1収容部16aには、第1軸部13aの一端が配置されている。第2収容部16bは、第1収容部16aと軸方向に間隔を隔てて配置されている。第2収容部16bは、筒部16の基端側に設けられている。第2収容部16bは、ノブ軸13の基端側に設けられている。第2収容部16bには、第1軸部13aの他端が配置されている。
滑り軸受15は、ノブ軸13の先端側及び基端側の少なくとも一方に配置され、ハンドルノブ14をノブ軸13に対して回転可能に支持する。本実施形態では、滑り軸受15は、第1収容部16aと第2収容部16bのそれぞれに配置されている。なお、以下の説明において、第1収容部16aに収容される滑り軸受15を滑り軸受15A、第2収容部16bに収容される滑り軸受15を滑り軸受15Bと呼ぶ。
滑り軸受15Aは、第1ブッシュ21と、第2ブッシュ22とを有している。第1ブッシュ21及び第2ブッシュ22は、筒状である。本実施形態における第1ブッシュ21及び第2ブッシュ22は、樹脂製である。第1ブッシュ21及び第2ブッシュ22は、第1収容部16aに収容されている。なお、第1ブッシュ21及び第2ブッシュ22は必ずしも樹脂製である必要はなく、例えば金属製であってもよい。
第1ブッシュ21は、ノブ軸13の外周面13fに装着される。本実施形態では、ノブ軸13の外周面13fは、第1軸部13aの外周面に相当する。詳細には、第1ブッシュ21の内周面21aは、第1軸部13aの外周面に摺動嵌合する。第1ブッシュ21の内径寸法は精度よく仕上げられており、第1ブッシュ21の内周面21aとノブ軸13の外周面13fとの間の隙間は小さい。第1ブッシュ21の基端面は、第1収容部16aの底部によって軸方向の移動が規制されている。
第1ブッシュ21の外周面21bは、ハンドルノブ14の内周面14a(ここでは、第1収容部16aの内周面)と径方向に離れて配置されている。第1ブッシュ21の外径は、第1収容部16aの内径よりも小さい。詳細には、第1ブッシュ21の外周面21bは、第1円筒面21cと、第1テーパ面21dとを有している。第1円筒面21cは、第1収容部16aの内周面と径方向に離れて配置されている。第1円筒面21cは、周方向の全体に亘って形成されている。第1円筒面21cの外径は、第1テーパ面21dの外径よりも大きい。
第1テーパ面21dは、第1円筒面21cに隣接して配置されている。第1テーパ面21dは、第1円筒面21cの先端からノブ軸13の先端側に延びている。第1テーパ面21dは、第1円筒面21cからノブ軸13の先端側に向かってノブ軸13の軸心Aに近づく方向に傾斜している。第1テーパ面21dは、周方向の全体に亘って形成されている。第1テーパ面21dは、径方向内側から径方向外側に向かって外径が大きくなるように形成されている。
第2ブッシュ22は、ハンドルノブ14の内周面14aに装着されている。詳細には、第2ブッシュ22の外周面22aは、第1収容部16aの内周面に嵌合する。第2ブッシュ22の外径寸法は精度よく仕上げられており、第2ブッシュ22の外周面22aと第1収容部16aの内周面との間の隙間は小さい。なお、第2ブッシュ22は、第1収容部16aの内周面に摺動嵌合、或いは第1収容部16aに軽圧入されていてもよい。
第2ブッシュ22の内周面22bは、ノブ軸13の外周面13fと径方向に離れて配置されている。第2ブッシュ22の内径は、第1軸部13aの外径よりも大きい。詳細には、第2ブッシュ22の内周面22bは、第2円筒面22cと、第2テーパ面22dとを有している。第2円筒面22cは、周方向の全体に亘って形成されている。第2円筒面22cの内径は、第2テーパ面22dの内径よりも小さい。
第2テーパ面22dは、第2円筒面22cに隣接して配置されている。第2テーパ面22dは、第2円筒面22cの基端からノブ軸13の基端側に延びている。第2テーパ面22dは、第2円筒面22cからノブ軸13の基端側に向かってノブ軸13の軸心Aから離れる方向に傾斜している。第2テーパ面22dは、周方向の全体に亘って形成されている。第2テーパ面22dは、径方向内側から径方向外側に向かって内径が大きくなるように形成されている。第2テーパ面22dは、第1テーパ面21dに対向し、第1テーパ面21dに接触して配置されている。なお、ここでの接触とは、第2テーパ面22dの少なくとも一部が第1テーパ面21dに接触している状態を含む。なお、第1テーパ面21d及び第2テーパ面22dの軸心Aに対する傾斜角度は、略45°であることが好ましい。これにより、第1テーパ面21dと第2テーパ面22dの間の隙間が、軸方向と径方向に同程度に分解される。
ハンドルノブ支持構造20は、ねじ部材25をさらに備えている。ねじ部材25は、ノブ軸13のねじ穴13eに螺合する。頭部25aは、第2ブッシュ22の先端面に接触可能であり、ねじ部材25の頭部25aによって滑り軸受15Aが第1収容部16a及びノブ軸13から抜け止めされている。なお、第1ブッシュ21の基端面と第1収容部16aの底部との間には、ワッシャ26が配置されている。ワッシャ26は、滑り軸受15Aの軸方向の隙間を調整するために設けられており、ワッシャ24によって滑り軸受15Aの軸方向のがたつきが抑制される。なお、ワッシャ24は、スプリングワッシャであってもよいし、第2ブッシュ22の先端面とねじ部材25の頭部25aの間に配置されていてもよい。
滑り軸受15Bは、滑り軸受15Aと同じ形状であり、配置される位置のみが滑り軸受15Aと異なる。このため、滑り軸受15Bの詳細については簡略化して説明する。滑り軸受15Bは、第1ブッシュ31と、第2ブッシュ32とを有している。第1ブッシュ21及び第2ブッシュ22は、第2収容部16bに収容されている。第1ブッシュ31は、滑り軸受15Aの第1ブッシュ21と同じ形状である。第2ブッシュ32は、滑り軸受15Bの第2ブッシュ22と同じ形状である。
第1ブッシュ31の内周面31aは、第1軸部13aの外周面に摺動嵌合する。第1ブッシュ31の基端面は、第2軸部13bの先端面に接触可能であり、第2軸部13bによって滑り軸受15Bが第2収容部16b及びノブ軸13から抜け止めされている。第1ブッシュ31の外周面31bは、第2収容部16bの内周面と径方向に離れて配置されている。第1ブッシュ31の外径は、第2収容部16bの内径よりも小さい。第1ブッシュ31の外周面31bは、第1円筒面31cと、第1テーパ面31dとを有している。
第2ブッシュ32の外周面32aは、第2収容部16bの内周面に嵌合する。第2ブッシュ32の内周面32bは、第2円筒面32cと、第2テーパ面32dとを有している。第2ブッシュ32の先端面は、第2収容部16bの底部によって軸方向の移動が規制されている。なお、第2ブッシュ32の先端面と第2収容部16bの底部との間には、ワッシャ36が配置されている。ワッシャ36によって、滑り軸受15Bの軸方向のがたつきが抑制される。
上記構成の滑り軸受15A及び、滑り軸受15Aを有するハンドルノブ支持構造20では、第1ブッシュ21の内径を精度よく仕上げることで、第1ブッシュ21の内周面21aとノブ軸13との間の隙間を小さくすることができる。また、第2ブッシュ22の外径を精度よく仕上げることで、第2ブッシュ22の外周面22aと第1収容部16aの内周面との間の隙間を小さくすることができる。さらに、第1ブッシュ21の第1テーパ面21dと第2ブッシュ22の第2テーパ面22dとを接触させることで、第1テーパ面21dと第2テーパ面22dとの間の径方向における隙間を小さくすることができる。これにより、滑り軸受を単一のブッシュで構成して内外径の寸法精度を高めた場合と同じ程度に、ノブ軸13とハンドルノブ14との間の隙間を小さく抑えることができる。
より詳細には、滑り軸受を単一のブッシュで構成した場合は、製造誤差や組立誤差によって、ノブ軸13とハンドルノブ14との間の隙間を0.08mm以下に抑えることが難しい。しかしながら、上記構成の滑り軸受15Aでは、第1テーパ面21dと第2テーパ面22dとを接触させることで、第1テーパ面21dと第2テーパ面22dの間の隙間が、軸方向と径方向に分解される。これにより、第1テーパ面21dと第2テーパ面22dとの接触圧を、例えばねじ部材25又はワッシャ26によって調整して、第1ブッシュ21と第2ブッシュ22との間の径方向における隙間を小さくすることで、ノブ軸13とハンドルノブ14との間の隙間を0.05mm以下に抑えることが可能になる。また、第1テーパ面21dと第2テーパ面22dとの接触圧を調整することによって偏心に起因してハンドルノブ14の回転が重くなることを抑えることができる。また、第1ブッシュ21と第2ブッシュ22とによって、軸方向の荷重を支持することができる。なお、滑り軸受15Bにおいても、同様の効果を得ることができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)前記実施形態では、ノブ軸13の先端側及び基端側のそれぞれに滑り軸受15を配置していたが、ノブ軸13の先端側及び基端側のいずれか一方にのみ滑り軸受15を配置して、他方に転がり軸受を配置してもよい。
(b)前記実施形態では、第1ブッシュ21の先端側に第2ブッシュ22を配置していたが、図5に示すように、第1ブッシュ21の基端側に第2ブッシュ22が配置されてもよい。すなわち、滑り軸受15を図2に示す状態から反転させて配置してもよい。
(c)前記実施形態では、本発明の一実施形態を採用したスピニングリール100を例示して本発明を説明したが、両軸受リールなどの他の釣り用リールに本発明を適用してもよい。また、前記実施形態では、ノブ軸13を軸部材の一例として、ハンドルノブ14を外側部材の一例として例示していたが、軸部材及び外側部材は前記実施形態に限定されるものではない。軸部材は、スプール軸、ハンドル軸、ピニオンギア、ウォームシャフトなどの他の軸部材であってもよい。例えば、図6に示すように、両軸受リールにおけるレベルワインド機構120のウォームシャフト121の一端をウォームシャフト121の一端の外周側に配置されるリール本体102に対して回転可能に支持するように滑り軸受15を配置してもよい。
13 ノブ軸(軸部材の一例)
13e ねじ穴
14 ハンドルノブ(外側部材の一例)
15 滑り軸受
16a 第1収容部
16b 第2収容部
20 ハンドルノブ支持構造
21,31 第1ブッシュ
21b 外周面
21d,31d 第1テーパ面
22,32 第2ブッシュ
22b 内周面
22d,32d 第2テーパ面
25 ねじ部材
25a 頭部

Claims (4)

  1. 軸部材と前記軸部材の外周側に配置される外側部材との間に配置され、前記軸部材及び前記外側部材のいずれか一方を他方に対して回転可能に支持する釣り用リールの滑り軸受であって、
    前記軸部材の外周面に装着され、外周面が前記外側部材の内周面と径方向に離れて配置され、前記軸部材の径方向内側から径方向外側に向かって外径が大きくなる第1テーパ面を前記外周面に有する第1ブッシュと、
    前記外側部材の前記内周面に装着され、内周面が前記軸部材と径方向に離れて配置され、前記軸部材の径方向内側から径方向外側に向かって内径が大きくなり前記第1テーパ面に接触する第2テーパ面を前記内周面に有する第2ブッシュと、
    を備える、
    釣り用リールの滑り軸受。
  2. 前記第1ブッシュ及び前記第2ブッシュは樹脂製である、
    請求項1に記載の釣り用リールの滑り軸受。
  3. 釣り用リールのハンドルノブ支持構造であって、
    前記軸部材に相当するノブ軸と、
    前記外側部材に相当するハンドルノブと、
    前記ノブ軸の先端側及び基端側の少なくとも一方に配置され、前記ハンドルノブを前記ノブ軸に対して回転可能に支持する請求項1又は2に記載の滑り軸受と、
    を備える、
    ハンドルノブ支持構造。
  4. 前記ノブ軸の先端に設けられたねじ穴に螺合するねじ部材をさらに備え、
    前記ノブ軸は、外径が前記第1ブッシュの内径よりも小さい第1軸部と、前記第1軸部よりも前記ノブ軸の基端側に設けられ外径が前記第1ブッシュの内径よりも大きい第2軸部と、を有し、
    前記ハンドルノブは、前記ノブ軸の先端側に設けられた第1収容部と、前記ノブ軸の基端側に設けられた第2収容部と、を有し、
    前記滑り軸受は、前記第1収容部と前記第2収容部にそれぞれ配置され、
    前記第1収容部に収容される前記滑り軸受は、前記ねじ部材の頭部によって前記第1収容部及び前記ノブ軸から抜け止めされており、
    前記第2収容部に収容される前記滑り軸受は、前記第2軸部によって前記第2収容部及び前記ノブ軸から抜け止めされている、
    請求項3に記載のハンドルノブ支持構造。
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