JP2021071491A - センサモジュール付きケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂をモールド成形する際の熱の影響や断線等の不具合を抑制でき、耐振動性と耐熱性に優れたセンサモジュール付きケーブルを提供する。【解決手段】複数の電線42を有するケーブル43の端部に設けられているセンサモジュール3は、磁界検出素子40aを含むセンサ本体部40、及びセンサ本体部40から引き出され電線42と電気的に接続されている複数のリード線41を有する磁界センサ4と、電線42とリード線41とを電気的に接続している接続部44を収容する接続部収容部31Aを有する収容ケース31と、センサ本体部40に接することなく、収容ケース31の少なくとも一部を覆うように成形されたモールド樹脂からなるモールド成形体32と、を備え、接続部収容部31Aは、電線42を保持している電線保持壁31Bと、リード線41を保持することで磁界センサ4を保持しているセンサ保持壁31Cと、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、磁界や温度等の状態量を検出するセンサを有するセンサモジュール付きケーブルに関する。
従来、自動車等の車両に搭載される車載用検出装置として、磁界や温度等の状態量を検出するセンサを、モールド樹脂で覆ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような車載用検出装置の具体例として、例えば、ホールICによって検出される磁界の強度の変化によって車両のハンドルに加えられるトルクを検出するトルク検出装置や、車輪の回転を検出する回転検出装置等が挙げられる。
特開2014−238354号公報
ところで、センサをモールド樹脂で覆った車載用検出装置では、モールド樹脂を形成する際に、金型内にセンサを配置し、金型に溶融した樹脂を流し込む。溶融した樹脂は、例えば270℃と高温であるため、ホールIC等のセンサがこの熱の影響を受け、検出精度の低下等の不具合が発生するおそれがあった。
また、センサには、電源供給用あるいは信号出力用の電線が接続されるが、従来の車載用検出装置では、金型に流し込んだ樹脂によって、センサと電線との接続部分が損傷を受け、断線や接触不良等の不具合が発生するおそれがあった。
さらに、自動車等の車両に搭載される車載用検出装置では、繰り返し振動が加えられた場合であってもセンサと電線との接続部分に断線等の不具合が発生しない耐振動性が要求される。また、車載用検出装置では、熱によりモールド樹脂が膨張収縮した場合であっても、センサと電線との接続部分に断線等の不具合が発生しない耐熱性が要求される。
そこで、本発明は、樹脂をモールド成形する際の熱の影響や断線等の不具合を抑制でき、耐振動性と耐熱性に優れたセンサモジュール付きケーブルを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、複数の電線を有するケーブルと、前記ケーブルの端部に設けられているセンサモジュールと、を備え、前記センサモジュールは、検出素子を含むセンサ本体部、及び前記センサ本体部から引き出され前記複数の電線と電気的に接続されている複数のリード線を有するセンサと、前記複数の電線と前記複数のリード線とを電気的に接続している複数の接続部を収容する接続部収容部を有する収容部材と、前記センサ本体部に接することなく、かつ、前記収容部材の少なくとも一部を覆うように成形されたモールド樹脂からなるモールド成形体と、を備え、前記接続部収容部は、前記電線を保持している電線保持壁と、前記リード線を保持することで前記センサを保持しているセンサ保持壁と、を有する、車載用検出装置を提供する。
本発明によれば、樹脂をモールド成形する際の熱の影響や断線等の不具合を抑制でき、耐振動性と耐熱性に優れたセンサモジュール付きケーブルを提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係る車載用検出装置としての回転検出装置、及びこの回転検出装置を有する車両用の車輪軸受装置の構成例を示す断面図である。 図1の部分拡大図である。 磁性体を示す部分拡大図である。 (a)はモールド成形体と収容ケースとを断面で示したセンサモジュールの破断面図、(b)はそのA部拡大図である。 収容ケースを示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)はセンサ本体部が設けられる側から見た平面図、(c)はその断面図である。 本発明の第2の実施の形態において、モールド成形体と収容ケースとを断面で示したセンサモジュールの破断面図である。 本発明の第3の実施の形態において、モールド成形体と収容ケースとを断面で示したセンサモジュールの破断面図である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車載用検出装置としての回転検出装置1、及びこの回転検出装置1を有する車両用の車輪軸受装置10の構成例を示す断面図である。図2は、図1の部分拡大図である。図3は、磁性体22を示す部分拡大図である。
(車輪軸受装置10の構成)
車輪軸受装置10は、円筒状の本体部110、及び車輪が取り付けられるフランジ部111を有する内輪11と、内輪11の本体部110の外周側に配置された外輪12と、内輪11と外輪12との間に配置された複数の転動体13と、内輪11の外輪12に対する回転速度を検出するための回転検出装置1とを備えている。
内輪11の本体部110の中心部には、その回転軸線Oに沿ってドライブシャフトを連結するためのスプライン嵌合部110aが形成されている。内輪11のフランジ部111は、本体部110の径方向外側に突出して本体部110と一体に形成されている。フランジ部111には、図示しない車輪を取り付けるためのボルトが圧入される複数の貫通孔111aが形成されている。
外輪12は、円筒状に形成され、懸架装置を介して車体に連結されたナックル6に複数のボルト50(図1には1つのみ示す)によって固定されている。ナックル6には、後述するセンサモジュール3を取り付けるための貫通孔6aが形成されている。
内輪11と外輪12との間の環状の空間は、第1のシール部材14及び第2のシール部材15によって封止されている。第1のシール部材14は、内輪11のフランジ部111側に配置され、第2のシール部材15はその反対側(車体側)に配置されている。第2のシール部材15は、断面L字状の芯金151と、芯金151に加硫接着によって接着された弾性部材152とからなり、芯金151の外周に形成された円筒部151aが外輪12の外周面に圧入されている。弾性部材152は、円筒部151aの一端から内方に延びる鍔部151bに例えば加硫接着によって接着されている。芯金151は、オーステナイト系ステンレスやアルミニウム等の非磁性の金属からなる。
(回転検出装置1の構成)
回転検出装置1は、内輪11における本体部110の外周に固定された磁気エンコーダ2と、磁気エンコーダ2の回転に伴う磁界の変化を検出するためのセンサモジュール3と、センサモジュール3から延出されている複数の電線42を有するケーブル43と、を有している。
磁気エンコーダ2は、内輪11における本体部110の外周面に固定された非磁性体からなる環状の支持部21と、支持部21に支持された環状の磁性体22とを有している。磁性体22は、図3に示すように、周方向に沿って複数のN極221及び複数のS極222が交互に設けられ、車輪及び内輪11と共に回転する。
センサモジュール3は、ケーブル43の端部に一体に設けられている。センサモジュール3は、樹脂ケース30と、磁界センサ4と、を有している。磁界センサ4は、本発明の「センサ」の一態様である。センサモジュール3は、ボルト61によってナックル6に固定されている。
樹脂ケース30は、樹脂からなる収容ケース31と、収容ケース31の少なくとも一部を覆うように成形されているモールド樹脂からなるモールド成形体32とを有している。収容ケース31は、本発明の「収容部材」の一態様である。収容ケース31の詳細については後述する。
回転検出装置1は、磁気エンコーダ2の回転によって変化する磁界の強度をセンサモジュール3の磁界センサ4によって検出し、磁界の強度に応じた信号を出力する。車輪が回転すると、その回転に伴って内輪11及び磁気エンコーダ2が回転軸線Oを中心として回転し、磁界センサ4によって検出される磁気エンコーダ2の磁界の強度が変化するので、回転検出装置1から出力される信号の変化の周期に基づいて、車輪の回転速度を求めることが可能である。
(センサモジュール3の構成)
図4は、センサモジュール3を示す図であり、(a)はモールド成形体と収容ケースとを断面で示した破断面図、(b)はそのA部拡大図である。
図2及び図4(a)に示すように、磁界センサ4は、磁気エンコーダ2の回転によって変化する磁束密度を検出する磁界検出素子(ホール素子)40aを含むセンサ本体部40と、センサ本体部40から引き出された複数(本実施の形態では2本)のリード線41とを有している。複数のリード線41はそれぞれ、ケーブル43の電線42に半田付けや抵抗溶接等によって電気的に接続されている。
複数の電線42と複数のリード線41とを電気的に接続している複数の接続部44は、収容ケース31に収容されている。収容ケース31の一部と収容ケース31から導出された複数の電線42とは、モールド成形体32に一括してモールドされている。
本実施の形態では、モールド成形体32は、磁界センサ4のセンサ本体部40に接することなく、かつ、収容ケース31の少なくとも一部を覆うようにモールド成形されたモールド樹脂からなる。より具体的には、モールド成形体32は、収容ケース31の一部がモールドされた本体部321と、ナックル6にボルト61によって固定される固定部322とを一体に有している。モールド成形体32は、ケーブル43の端部を覆うように形成されている。
モールド成形体32を、センサ本体部40に接することなく成形することで、モールド成形体32の形成時に高温のモールド樹脂がセンサ本体部40に影響を与えてしまうことを抑制でき、検出精度の低下等の不具合の発生を抑制可能になる。
本実施の形態では、モールド成形体32は、そのケーブル43の延出側と反対側の端部である先端部に、外方(ここではケーブル延出側と反対側)に開口するセンサ収容穴323を有している。磁界センサ4のセンサ本体部40は、センサ収容穴323内にモールド成形体32に接することなく配置されている。センサ収容穴323は、モールド成形体32の成形時に、金型によりセンサ本体部40と収容ケース31から延出されているリード線41とを覆い、かつ、当該金型を収容ケース31の先端部(後述するセンサ保持壁31C)に押し当てた状態でモールド成形を行い、その後金型を除去することで形成される。
センサ本体部40を外方に開口するセンサ収容穴323内に配置することで、センサモジュール3の使用時においてセンサ本体部40が発熱しても、その熱をセンサ収容穴323の開口から放熱することができ、磁界センサ4の過熱が抑制される。これにより、磁界センサ4の過熱による検出精度の低下を抑制できる。
(収容ケース31の構成)
図5は、収容ケース31を示す図であり、(a)は分解斜視図、(b)はセンサ本体部40が設けられる側(センサモジュール3の先端側)から見た平面図、(c)はその断面図である。
図4(a),(b)及び図5(a)〜(c)に示すように、収容ケース31は、例えばABS樹脂等の硬質の樹脂からなり、第1の樹脂部材311及び第2の樹脂部材312が組み合わされて構成されている。第1の樹脂部材311及び第2の樹脂部材312は、例えば射出成型によって形成することができる。
第1の樹脂部材311は、複数の接続部44を収容する接続部収容部311Aを有している。接続部収容部311Aには、複数の接続部44を収容するための凹部311aが形成されている。
同様に、第2の樹脂部材312は、複数の接続部44を収容する接続部収容部312Aを有している。接続部収容部312Aには、複数の接続部44を収容するための凹部312aが形成されている。
第1の樹脂部材311の接続部収容部311Aと第2の樹脂部材312の接続部収容部312Aとが組み合わされることにより、収容ケース31の接続部収容部31Aが構成される。また、第1の樹脂部材311の凹部311aと第2の樹脂部材312の凹部312aとが組み合わされることにより、直方体状の接続部収容空間310が形成される。接続部収容部31Aは、複数の接続部44の全体を囲むように形成されている。
また、第1の樹脂部材311の接続部収容部311Aは、電線42を保持する電線保持壁311Bと、リード線41を保持することで磁界センサ4を保持するセンサ保持壁311Cと、を有している。電線保持壁311Bとセンサ保持壁311Cは、凹部311aを挟んで対向している。電線保持壁311Bには、複数(ここでは2本)の電線42を保持するための複数(ここでは2本)の電線用保持溝311bが形成されている。センサ保持壁311Cには、複数(ここでは2本)のリード線41を保持するための複数(ここでは3本)のリード線用保持溝311cが形成されている。
同様に、第2の樹脂部材312の接続部収容部312Aは、電線42を保持する電線保持壁312Bと、リード線41を保持することで磁界センサ4を保持するセンサ保持壁312Cと、を有している。電線保持壁312Bとセンサ保持壁312Cは、凹部312aを挟んで対向している。電線保持壁312Bには、複数(ここでは2本)の電線42を保持するための複数(ここでは2本)の電線用保持溝312bが形成されている。センサ保持壁312Cには、複数(ここでは2本)のリード線41を保持するための複数(ここでは3本)のリード線用保持溝312cが形成されている。
第1の樹脂部材311の電線保持壁311Bと第2の樹脂部材312の電線保持壁312Bとが組み合わされることにより、接続部収容部31Aの電線保持壁31Bが形成される。また、第1の樹脂部材311の電線用保持溝311bと第2の樹脂部材312の電線用保持溝312bとが組み合わされることにより、電線42を挿通する円筒状の電線挿通孔31bが形成される。
同様に、第1の樹脂部材311のセンサ保持壁311Cと第2の樹脂部材312のセンサ保持壁312Cとが組み合わされることにより、接続部収容部31Aのセンサ保持壁31Cが形成される。また、第1の樹脂部材311のリード線用保持溝311cと第2の樹脂部材312のリード線用保持溝312cとが組み合わされることにより、リード線41を挿通する角筒状のリード線挿通孔31cが形成される。なお、リード線挿通孔31cの形状は、リード線41の形状(断面形状)に応じて適宜変更可能である。
本実施の形態では、両樹脂部材311,312を組み合わせた状態において、接続部収容部31Aは、直方体の箱状となる。その6つの壁面で囲まれた空間が接続部収容空間310である。また、6つの壁面の1つが電線42を保持する電線保持壁31Bであり、電線保持壁31Bと対向する壁面が磁界センサ4を保持するセンサ保持壁31Cである。電線保持壁31Bには、複数の電線42を挿通する複数の電線挿通孔31bが形成されており、センサ保持壁31Cには、リード線41を挿通する複数のリード線挿通孔31cが形成されている。
収容ケース31を備えることにより、接続部44を収容ケース31に収容した状態で、モールド成形体32を形成することが可能になり、モールド成形体32の形成時の樹脂圧による接続部44の損傷を抑制できる。
さらに、収容ケース31により電線42とリード線41の両者を保持することで、電線42やリード線41に外部から引っ張りや圧縮の負荷が加わった場合であっても、当該負荷が接続部44に伝わってしまうことを抑制することが可能になる。そのため、接続部44への振動の影響を抑制して耐振動性を向上させることが可能になる。また、熱によりモールド成形体32が膨張・収縮して電線42に引っ張りや圧縮の負荷が付与された場合であっても、当該負荷が接続部44に及んでしまうことを抑制でき、温度変化に対する耐性(すなわち耐熱性)を向上できる。
本実施の形態では、磁界センサ4は、リード線41を収容ケース31のセンサ保持壁31Cに保持させることで、リード線41を介してセンサ本体部40が収容ケース31に保持されるようになっている。つまり、本実施の形態では、磁界センサ4は、片持ち梁のような状態で収容ケース31に保持されていることになる。センサ保持壁31Cの一部は、モールド成形体32のセンサ収容穴323を介して外方(先端側)に臨んでおり、その外方に臨んでいる部分(センサ収容穴323に面している部分、モールド成形体32で覆われていない部分)のセンサ保持壁31Cからセンサ収容穴323内に、リード線41の一部とセンサ本体部40が延出され配置されている。
センサ本体部40が組み付け時等に周囲の部材に干渉して破損してしまうことを抑制するため、センサ本体部40は、その全体がモールド成形体32の先端部よりもケーブル43延出側(つまりセンサ収容穴323内)に配置され、センサ本体部40がモールド成形体32よりも先端側に突出しないように配置されることが望ましい。
また、本実施の形態では、電線42を収容ケース31で保持した際に電線42に不要な負荷がかからないように、電線挿通孔31bの径は、電線42の外径よりも若干大きく形成されている。同様に、リード線41を収容ケース31で保持した際にリード線41やセンサ本体部40に不要な負荷がかからないように、リード線挿通孔31cの断面形状は、リード線41の断面形状よりも若干大きく形成されている。
また、本実施の形態では、収容ケース31の内部空間である接続部収容空間310には、モールド樹脂が充填されていない。つまり、収容ケース31の内部は、空洞になっている。これにより、モールド樹脂が接続部44に接触することがなくなるため、モールド成形体32を形成する際の樹脂圧により、接続部44が損傷を受けることをより抑制できる。
さらに、本実施の形態では、図4(c)に示すように、電線42と電線保持壁31B間の隙間313の少なくとも一部に、モールド成形体32を構成するモールド樹脂が充填されている。つまり、本実施の形態では、電線42と電線保持壁31B間の隙間313に樹脂モールド(モールド成形体32の一部)が入り込んでいる。樹脂モールドは、隙間313に全周にわたって充填され、当該モールド樹脂により電線42と電線保持壁31B間の隙間が封止されていることが望ましい。本実施の形態では、隙間313の大きさ、及び電線保持壁31Bの厚さ(電線挿通孔31bの長さ)を適宜調節することにより、隙間313にモールド樹脂が入り込み、かつ接続部収容空間310にモールド樹脂が入り込まないようにしている。
電線42と電線保持壁31B間の隙間313にモールド樹脂を充填することにより、電線42と収容ケース31とを強固に固定することが可能になる。電線42と収容ケース31とを強固に固定することにより、振動による接続部44への負荷を低減すると共に、振動による電線42と収容ケース31との干渉等の不具合を抑制でき、耐振動性をより向上できる。また、電線42と収容ケース31とを強固に固定することにより、熱によるモールド成形体32の膨張・収縮の影響がより接続部44に及び難くなり、耐熱性をより向上できる。
また、本実施の形態では、磁界センサ4のリード線41とモールド成形体32とを接触させないようにしたが、これに限らず、リード線41とモールド成形体32とが接触してもよい。例えば、収容ケース31の全体と収容ケース31から延出されたリード線41の一部とを覆うようにモールド成形体32を形成してもよい(つまり、センサ収容穴323の底面と収容ケース31との間にモールド成形体32が存在してもよい)。これにより、リード線41とセンサ保持壁31C間の隙間にモールド樹脂を充填し、リード線41(磁界センサ4)と収容ケース31とを強固に固定することが可能になる。リード線41(磁界センサ4)と収容ケース31とを強固に固定することで、耐振動性や耐熱性をさらに向上することが可能になる。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係る車載用検出装置としての回転検出装置1では、複数の電線42と複数のリード線41とを電気的に接続している複数の接続部44を収容する接続部収容部31Aを有する収容ケース31と、センサ本体部40に接することなく、かつ、収容ケース31の少なくとも一部を覆うように成形されたモールド樹脂からなるモールド成形体32と、を備え、接続部収容部31Aは、電線42を保持している電線保持壁31Bと、リード線41を保持することで磁界センサ4を保持しているセンサ保持壁31Cと、を有している。
モールド成形体32をセンサ本体部40に接することなく成形することで、成形時のモールド樹脂の熱による磁界センサ4への悪影響(検出精度の低下等)を抑制し、信頼性を向上できる。また、接続部44を収容する収容ケース31を備えることで、モールド成形体32の成形時に流し込んだ樹脂により接続部44が損傷することを抑制できる。さらに、収容ケース31で電線42とリード線41とを保持することにより、電線42やリード線41に外部から負荷が加わった際でも当該負荷が接続部44に影響を及ぼしてしまうことを抑制でき、耐振動性や耐熱性を向上できる。
つまり、本実施の形態によれば、樹脂をモールド成形する際の熱の影響や断線等の不具合を抑制でき、耐振動性と耐熱性に優れた車載用検出装置(回転検出装置1)を提供できる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態において、モールド成形体32と収容ケース31とを断面で示したセンサモジュール3の破断面図である。
図6に示すように、第2の実施の形態は、図4(a)に示した第1の実施の形態において、接続部収容部31Aに、接続部収容空間310内にモールド樹脂を流入させるための樹脂流入孔31Dを形成し、接続部収容空間310をモールド樹脂で充填するようにしたものである。
接続部収容空間310をモールド樹脂で充填することで、接続部収容空間310をモールド樹脂で充填しない場合と比較して、センサモジュール3の機械的な強度を向上できる。
なお、第2の実施の形態ではモールド樹脂が接続部44にまで到達することになるが、樹脂流入孔31Dの位置や大きさを適宜調整することで、接続部44に到達するモールド樹脂の勢いを抑え、樹脂圧による接続部44の損傷を抑制することが可能である。
樹脂圧による接続部44の損傷をより抑制するために、樹脂流入孔31Dは、接続部44よりもモールド樹脂を流入させる位置(金型の樹脂)の反対側に形成することが望ましい。例えば、接続部44よりもケーブル43の延出側からモールド樹脂を流入させる場合、接続部44よりも先端側に樹脂流入孔31Dを形成することが望ましい。なお、図6では樹脂流入孔31Dを2つ形成しているが、樹脂流入孔31Dの数はこれに限定されない。
また、接続部収容空間310をモールド樹脂で充填した第2の実施の形態においては、収容ケース31のリード線挿通孔31cに挿通されたリード線41と、リード線挿通孔31cの周囲のセンサ保持壁31C間の隙間の少なくとも一部に、モールド樹脂が充填されている。つまり、第2の実施の形態では、リード線41とセンサ保持壁31C間の隙間に樹脂モールド(モールド成形体32の一部)が入り込んでいる。これにより、リード線41(磁界センサ4)と収容ケース31とがより強固に固定され、耐振動性や耐熱性をより向上することが可能になる。
樹脂モールドは、リード線41とセンサ保持壁31C間の隙間に全周にわたって充填され、モールド樹脂により電線42と電線保持壁31B間の隙間が封止されていることが望ましい。本実施の形態では、隙間の大きさ、及びセンサ保持壁31Cの厚さ(リード線挿通孔31cの長さ)を適宜調節することにより、隙間にモールド樹脂が入り込み、かつモールド樹脂がリード線挿通孔31cからセンサ本体部40側に(センサ収容穴323内に)飛び出してしまわないようにしている。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態において、モールド成形体32と収容ケース31とを断面で示したセンサモジュール3の破断面図である。
図7に示すように、第3の実施の形態は、図4(a)に示した第1の実施の形態において、収容ケース31が、センサ本体部40を収容する本体収容空間31eを有するセンサ本体収容部31Eをさらに有しているものである。モールド成形体32の成形時の熱によるセンサ本体部40への影響を避けるため、センサ本体部40を収容する本体収容空間31eは、モールド樹脂で充填されない。
第3の実施の形態では、収容ケース31は、全体として直方体の箱状に形成されており、その内部空間がセンサ保持壁31Cにより仕切られて2分割され、一方の内部空間が接続部収容空間310となり、他方の内部空間が本体収容空間31eとなっている。センサ保持壁31Cよりも電線保持壁31B側の収容ケース31が接続部収容部31Aとなり、センサ保持壁31Cよりも電線保持壁31Bと反対側の収容ケース31がセンサ本体収容部31Eとなる。なお、センサ保持壁31Cは、接続部収容部31Aの一部を構成すると共に、センサ本体収容部31Eの一部を構成している。
収容ケース31がセンサ本体収容部31Eを有することにより、モールド成形体32の成形時に用いる金型を、センサ本体部40を覆う複雑な形状とする必要がなくなるため、金型を簡単化でき、センサモジュール3の製造がより容易になる。なお、センサ本体収容部31Eに本体収容空間31e内に突出する突起を設け、当該突起によりセンサ本体部40を支持するようにしてもよい。これにより、振動による負荷がリード線41やリード線41の周囲の収容ケース31(センサ保持壁31C)に集中してしまうことを抑制でき、耐振動性をより向上できる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]複数の電線(42)を有するケーブル(43)と、前記ケーブル(43)の端部に設けられているセンサモジュール(3)と、を備え、前記センサモジュール(3)は、検出素子(40a)を含むセンサ本体部(40)、及び前記センサ本体部(40)から引き出され前記複数の電線(42)と電気的に接続されている複数のリード線(41)を有するセンサ(4)と、前記複数の電線(42)と前記複数のリード線(41)とを電気的に接続している複数の接続部(44)を収容する接続部収容部(31A)を有する収容部材(31)と、前記センサ本体部(40)に接することなく、かつ、前記収容部材(31)の少なくとも一部を覆うように成形されたモールド樹脂からなるモールド成形体(32)と、を備え、前記接続部収容部(31A)は、前記電線(42)を保持している電線保持壁(31B)と、前記リード線(41)を保持することで前記センサ(4)を保持しているセンサ保持壁(31C)と、を有する、車載用検出装置(1)。
[2]前記電線保持壁(31B)には、前記電線(42)を挿通する複数の電線挿通孔(31b)が形成されており、前記電線挿通孔(31b)に挿通された前記電線(42)と、前記電線挿通孔(31b)の周囲の電線保持壁(31B)間の隙間(313)の少なくとも一部に、前記モールド樹脂が充填されている、[1]に記載の車載用検出装置(1)。
[3]前記接続部収容部(31A)は、前記複数の接続部(44)の全体を囲むように形成されており、前記複数の接続部(44)が収容される接続部収容空間(310)を有し、前記接続部収容空間(310)には、前記モールド樹脂が充填されていない、[1]または[2]に記載の車両用検出装置(1)。
[4]前記接続部収容部(31A)は、前記複数の接続部(44)の全体を囲むように形成されており、前記複数の接続部(44)が収容される接続部収容空間(310)を有し、前記接続部収容部(31A)は、前記接続部収容空間(310)に前記モールド樹脂を流入させるための樹脂流入孔(31D)を有し、前記接続部収容空間(310)が前記モールド樹脂で充填されている、[1]または[2]に記載の車載用検出装置(1)。
[5]前記センサ保持壁(31C)には、前記リード線(41)を挿通する複数のリード線挿通孔(31c)が形成されており、前記リード線挿通孔(31c)に挿通された前記リード線(41)と、前記リード線挿通孔(31c)の周囲のセンサ保持壁(31C)間の隙間の少なくとも一部に、前記モールド樹脂が充填されている、[1]乃至[4]の何れか1項に記載の車載用検出装置(1)。
[6]前記モールド成形体(32)は、外方に開口するセンサ収容穴(323)を有し、前記センサ(4)は、前記リード線(41)が前記センサ保持壁(31C)に保持されることにより、前記センサ本体部(40)が前記センサ収容穴(323)内に支持されている、[1]乃至[5]の何れか1項に記載の車載用検出装置(1)。
[7]前記収容部材(31)は、前記センサ本体部(40)を収容する本体収容空間(31e)を有するセンサ本体収容部(31E)をさらに有しており、前記本体収容空間(31e)は、前記モールド樹脂で充填されていない、[1]乃至[5]の何れか1項に記載の車載用検出装置(1)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、センサモジュール3が1つの磁界センサ4を有している場合について説明したが、これに限らず、センサモジュール3が複数の磁界センサ4を備えていてもよい。この場合、複数の磁界センサ4で共通の収容ケース31を用いてもよいし、磁界センサ4毎に別体の収容ケース31を用いてもよい。
また、上記実施の形態では、検出素子として磁界を検出するホール素子を用いた場合について説明したが、これに限らず、検出素子は温度や湿度、あるいは加速度や圧力等の状態量を検出するものであってもよい。
1…回転検出装置(車載用検出装置)
2…磁気エンコーダ
3…センサモジュール
4…磁界センサ(センサ)
31…収容ケース(収容部材)
310…接続部収容空間
31A…接続部収容部
31B…電線保持壁
31C…センサ保持壁
31b…電線挿通孔
31c…リード線挿通孔
32…モールド成形体
323…センサ収容穴
40…センサ本体部
40a…磁界検出素子(検出素子)
41…リード線
42…電線
43…ケーブル
44…接続部

Claims (3)

  1. 複数の電線を有するケーブルと、前記ケーブルの端部に設けられているセンサモジュールと、を備えるセンサモジュール付きケーブルであって、
    前記センサモジュールは、
    検出素子を含むセンサ本体部、及び前記センサ本体部から引き出され前記複数の電線と電気的に接続されている複数のリード線を有するセンサと、
    前記複数の電線と前記複数のリード線とを電気的に接続している複数の接続部を収容する接続部収容部を有する収容部材と、
    前記収容部材の少なくとも一部を覆うように成形されたモールド樹脂からなるモールド成形体と、
    を備え、
    前記モールド成形体は、前記センサ本体部に接することなく前記センサ本体部の周囲を覆っている
    センサモジュール付きケーブル。
  2. 前記接続部収容部は、前記電線を保持している電線保持壁と、前記リード線を保持することで前記センサを保持しているセンサ保持壁と、を有する、
    請求項1に記載のセンサモジュール付きケーブル。
  3. 前記モールド成形体は、外方に開口し前記センサ本体部を収容するセンサ収容穴を有し、
    前記収容部材の前記センサ保持壁の少なくとも一部が、前記センサ収容穴を介して外方に臨んでおり、
    前記センサは、前記リード線が前記センサ保持壁に保持されることにより、前記センサ本体部が前記センサ収容穴内に支持されている、
    請求項2に記載のセンサモジュール付きケーブル。
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