JP2021071348A - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】においの分類を表す指標を少ないセンサ数で表現し、これらの指標に基づいて、においを識別することのできる情報処理装置を提供すること。【解決手段】実施形態による情報処理装置は、においに対する反応が異なる第1個数のセンサからの前記第1個数の出力信号が入力され、前記第1個数の出力信号から前記第1個数より多い第2個数の指標値を求め、前記第1個数の出力信号と前記第2個数の指標に基づいて指標値を求める指標値演算部と、前記指標値を用いてにおいを識別する識別部と、を具備する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態はにおいを識別する情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、大気汚染による地球環境問題が顕在化し、工場や車からの排出ガスの規制強化を背景とした危険物資、悪臭などの環境モニタリングの必要性が高まっている。また、生活環境へ個人の嗜好性を取り入れる傾向が高まり、生活用品に様々な香料が用いられるようになり、フレグランス分野での嗜好性モニタリングも重要になってきている。また、飲食料分野での品質管理、生産管理での官能評価、水道水のカビ臭の官能評価、医療分野での嗅覚を活用した嗅診や動物によるガン患者の呼気や尿を嗅ぎ分ける診断など、においを判別する技術に関する開発が期待されている。
特ににおいの嗜好性、品質・生産管理などの検査にはこれまで、ガスクロマトグラフ質量分析(Gas Chromatograph Mass Spectrometer:GC−MS)や液体クロマトグラフ質量分析(Liquid Chromatograph Mass Spectrometer:LC−MS)などの機器分析機が使用されており、これらによるにおいの定量および定性分析が主であり、その分析には専門家によるオペレーションが必須である。また分析に時間を要するため、リアルタイムでにおいの分析を行う場合には、人の嗅覚を利用した官能検査に頼っているのが現状である。
そこで、人の嗅覚に依存した官能評価を行っている分野において、人の嗅覚を代替する官能評価判別が可能なセンシングシステムが求められている。このシステムが提供できれば、現在におい判別で人が介在する工程を有するシステムで運用されている分野において、システムの自動化を実現することができる。
従来、においの識別や評価は人の嗅覚を用いて行われており、専門家の経験と勘で行われている場合が一般的である。人の嗅覚を利用しているため、客観的な指標でにおいを評価することが困難であり、また同一検体を複数の専門家で評価するため、手間と時間を要するという問題点もある。しかし、例えば、バラの香り、甘いにおい等の漠然としたにおいを何らかの指標(数値)にしたい要望がある。
近年、においを識別するセンシングシステムの傾向として、人の嗅覚を模倣して多くのセンサを搭載し演算する方法がとられている。しかしながら人の嗅覚機構を模倣しようとすると、多くのセンサが必要となるし、取得データ、演算処理も膨大となる。
特許第3882720号公報 特許第4374723号公報 特許第6508440号公報
JVRSJ, 18(2), pp.103−109(2013) J.Japan Association on Odor Environment, 36(6), pp.345−365(2005)
本発明の目的は、においの分類を表す指標を少ないセンサ数で表現し、これらの指標に基づいて、においを識別することのできる情報処理装置を提供することである。
実施形態による情報処理装置は、においに対する反応が異なる第1個数のセンサからの前記第1個数の出力信号が入力され、前記第1個数の出力信号から前記第1個数より多い第2個数の指標を求め、前記第1個数の出力信号と前記第2個数の指標に基づいて指標値を求める指標値演算部と、前記指標値を用いてにおいを識別する識別部と、を具備する。
におい識別のための指標の概略を示す図である。 センサ数と指標との関係の一例を示す図である。 第1実施形態による情報処理装置を含むセンシングシステムの一例を示すブロック図である。 第1実施形態による情報処理装置の一例を示すブロック図である。 第1実施形態におけるにおい識別プログラムのモジュールの一例を示す図である。 第1実施形態においてセンサ出力から指標値パターンを作成する一例を示す図である。 第1実施形態における指標値パターンの一例である表を示す図である。 第1実施形態における指標値パターンの他の例であるレーダーチャートを示す図である。 第1実施形態による識別動作の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態による識別動作の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態における既知試料の指標値パターンの一例を示す図である。 第1実施形態における識別対象試料の識別結果の一例を示す図である。 第2実施形態におけるにおい識別プログラムのモジュールの一例を示す図である。 第2実施形態における識別対象試料の指標値パターンを変形した識別対象試料の第2指標値パターンの一例であるレーダーチャートを示す図である。 第2実施形態における既知試料の指標値パターンを変形した既知試料の第2指標値パターンの一例であるレーダーチャートを示す図である。 第2実施形態による識別動作の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態による情報処理装置を含むセンシングシステムの一例を示すブロック図である。 第4実施形態による情報処理装置を含むセンシングシステムの一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、実施形態を説明する。以下の説明は、実施形態の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、実施形態の技術的思想は、以下に説明する構成要素の構造、形状、配置、材質等に限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各要素のサイズ、厚み、平面寸法又は形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、互いの寸法の関係や比率が異なる要素が含まれることもある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して重複する説明を省略する場合もある。いくつかの要素に複数の呼称を付す場合があるが、これら呼称の例はあくまで例示であり、これらの要素に他の呼称を付すことを否定するものではない。また、複数の呼称が付されていない要素についても、他の呼称を付すことを否定するものではない。なお、以下の説明において、接続は直接的な接続のみならず、他の要素を介して間接的に接続されることも意味する。
[第1実施形態]
第1実施形態では、においに対して互いに異なる相互作用を示す複数のセンサによりガス試料(以下、単に試料と称する)が測定される。複数のセンサの個数をnとする。n個のセンサから出力されたn個の出力信号、つまりセンサ出力値が情報処理装置に入力される。情報処理装置は、センサ出力値そのものではなく、センサ出力値と指標とを用いて指標値を求める。この指標値に基づいてにおいを識別する。指標はセンサどうしの組み合わせから求めることができる。指標について、詳しくは後述する。センサ出力値の組み合わせ方を定義するものが指標である。指標の定義にセンサ出力値を当てはめると、指標の値(指標値)が得られる。
においは指標値の集合である指標値パターンにより表される。既知試料のにおいに関する複数の指標値パターンを用意しておけば、識別対象試料のにおいに関する指標値パターンを複数の既知試料のにおいに関する複数の指標値パターンと比較することにより、識別対象試料のにおいの質と強度を識別することができる。
指標値パターンを構成する指標の数Mはセンサ数nより大きい。このため、より少ないセンサ数およびデータ演算量で、人間の嗅覚機構を模倣したにおい識別が可能である。
指標は、n個のセンサそれぞれに基づくn個の指標と、n個のセンサの中の少なくとも2個のセンサの組み合わせに基づく指標を含む。少なくとも2個のセンサの組み合わせは、少なくとも2個のセンサ出力値の加算、少なくとも2個のセンサ出力値の乗算又は少なくとも2個のセンサ出力値を所定の演算式で演算することを含む。さらに、単に少なくとも2個のセンサ出力値の組み合わせではなく、少なくとも2個のセンサ出力値の重み付け加算又は少なくとも2個のセンサ出力値の重み付け乗算を用いてもよい。あるいは、演算式で演算する場合、演算式がセンサ出力値に関する重みを含んでもよい。重み付けはn個のセンサそれぞれに基づくn個の指標に行ってもよい。
例えば、センサが3個の場合は、図1に示すように7個の指標まで定義可能である。第1、第2、第3センサを3次元空間のX、Y、Z軸にそれぞれ割り当てると、X、Y、Z軸上に第1、第2、第3指標が定義される。さらに、X−Y平面内に第4指標が定義され、Y−Z平面内に第5指標が定義され、Z−X平面内に第6指標が定義され、X−Y−Z空間内に第7指標が定義される。
X、Y、Z軸上の第1、第2、第3指標値は第1、第2、第3センサの出力値にそれぞれ基づく。X−Y平面内の第4指標値は第1、第2センサの出力値の組み合わせに基づく。Y−Z平面内の第5指標値は第2、第3センサの出力値の組み合わせに基づく。Z−X平面内の第6指標値は第3、第1センサの出力値の組み合わせに基づく。X−Y−Z空間内の第7指標値は第1、第2、第3センサの出力値の組み合わせに基づく。
少なくとも2個のセンサの出力値が重み付け加算又は重み付け乗算される場合、あるいはセンサ出力値に関する重みを含む演算式を用いて少なくとも2個のセンサの出力値が演算される場合、重みが変わると、平面内又は空間内の指標値の位置が変わる。
センサ数nと指標の数Mは式1、式2の関係がある。
Figure 2021071348

0<n/M<1 (式2)
つまり、例えばn/Mは次のようになる。
センサ数が3の場合、n/M=3/7=0.428、
センサ数が4の場合、n/M=4/15=0.266、
センサ数が5の場合、n/M=5/31=0.161、
センサ数が6の場合、n/M=6/63=0.095である。
このようにセンサ数が増えるに従って、センサ数に対してより多くの指標が定義される。センサ数が3、4、5、6の場合の指標数を図2に示す。
図3は、第1実施形態によるセンシングシステムの一例を示す図である。センシングシステムは情報処理システムと読み替えてもよい。センシングシステムは、センサデバイス12と識別装置22を備える。センサデバイス12は識別装置22と電気的に接続される。センサデバイス12は筐体を備え、センサカセット10とポンプ14が筐体内に配置される。筐体は、密閉されるように構成されてもよい。センサデバイス12の筐体には、吸気弁16と排気弁18が設けられる。吸気弁16の近傍には試料8が存在する。試料8は、におい分子を含むガスのみに限らず、におい分子を含む液体でもよい。液体から気化した気体中に含まれるにおい分子を測定してもよいし、液体を発泡させ、におい分子がより多く大気中に放出される状況で、におい分子を測定してもよい。センサデバイス12の筐体には吸気弁16と排気弁18は設けられなくともよい。このような場合でも、試料8は筐体内に入ることができるため、センサカセット10と測定したい試料8は接することができるためである。
吸気弁16と排気弁18は、例えば電磁弁からなる。吸気弁16と排気弁18は、ポンプ14と連動して、筐体内に試料8を吸気したり、筐体から試料8を排気する。図3は、ポンプ14がセンサカセット10より下流側(試料8は吸気弁16から排気弁18に向かって流れるので、吸気弁16側が上流側、排気弁18側が下流側である)に配置する例を示すが、ポンプ14の配置はこれに限定されない。例えば、センサカセット10より上流側に配置してもよい。ポンプ14をセンサカセット10より下流側に配置すると、センサカセット10に試料8が吸着する可能性が低くなる可能性がある。
センサカセット10は、特定のにおいに対する反応が異なるn個のセンサを備える。センサは、においに対して相互作用を示す。例えば、センサは、半導体センサ、水晶振動子マイクロバランス(Quartz crystal microbalance:QCM)、マイクロカンチレバー(Micro Cantilever:MCL)、ひずみセンサ、イオン感応性電界効果トランジスタ(Ion-Sensitive Field-Effect Transistor:ISFET)、グラフェン層を有する電界効果トランジスタなどが使用でき、特に限定する必要はない。これらセンサがにおいに対し反応するために必要な物質についても、金属有機構造体(MOF:Metal Organic Framework)、イオン感応膜などが利用可能であり、特に限定されない。MOFでは、識別対象試料のにおい分子の有無により(有りの場合は濃度にもより)構造体中ににおい分子を取り込み、全体の質量およびMOFを構成する分子とにおい分子との相互作用が変化する。そのため、例えばQCMの場合、におい分子の有無により質量が変化し、におい分子の濃度が測定できる。グラフェン層を有する電界効果トランジスタの場合、電界効果トランジスタの電気特性は、識別対象のにおい分子の有無により(有りの場合は濃度にもより)変化する。そのため、電界効果トランジスタの電気特性を測定することにより、におい分子の有無、あるいは濃度が測定できる。
なお、実施形態で使用するセンサは、においを検知することのできるセンサであれば何でもよく、上記の例に限定される必要はない。
センサカセット10が備えるセンサの種類に応じて識別対象のにおいの質が変わるので、センサカセット10は、識別対象のにおいの質に応じて適宜交換可能であってもよい。異なる質のにおいに対して異なる相互作用を示す多数のセンサカセット10を用意し、識別対象のにおいの質に合わせてセンサカセット10を交換すれば、1個のセンサデバイス12で多くの質のにおいと強度を識別することができる。例えば、センサカセット10はセンサデバイス12に対して着脱可能に取り付けられている。しかし、センサカセット10が交換可能であることは必須ではなく、センサカセット10がセンサデバイス12に固定されていても問題はない。
識別装置22は、センサカセット10の出力を演算処理して、試料のにおい識別を行う。識別装置22は、におい識別するにあたり、ポンプ14、吸気弁16、排気弁18を連動して制御してもよい。
図4は、第1実施形態による識別装置22の一例を示すブロック図である。この場合、センサデバイス12は、ポンプ14を駆動するドライバ15及び吸気弁16と排気弁18を駆動するドライバ19を備える。識別装置22は、出力信号から第1個数より多い第2個数の指標を求め、出力信号と指標に基づいて指標値を求める指標値演算部と、指標値を用いてにおいを識別する識別部とを備える。識別装置22は、指標値演算部と識別部と情報の授受ができればよい。そのため、識別装置22に指標値演算部と識別部は内蔵されてなくてよい。識別装置22はセンサカセット10の出力信号を識別装置22内に取り込むインターフェース(I/F)24、ドライバ15に駆動信号を出力するインターフェース(I/F)26、及びドライバ19に駆動信号を出力するインターフェース(I/F)28を備えてもよい。インターフェース24は、入力部とも称する。識別装置22は、全体を制御するCPU32、CPU32が実行するプログラム等を記憶する不揮発性メモリ34、作業中のデータ等を記憶する揮発性メモリ36、入力デバイス38、及び表示デバイス40も備える。プログラムはにおい識別プログラムを含む。不揮発性メモリ34としては、例えばフラッシュメモリが用いられ、揮発性メモリ36としては例えばRAMが用いられる。以下、不揮発性メモリ34をフラッシュメモリと称し、揮発性メモリ36をRAMと称する。
入力デバイス38は、識別装置22に種々の情報を入力する。種々の情報は、例えば動作モードが識別モードであるか学習モードであるかを示す動作モード情報を含む。学習モードでは、においが既知である既知試料が測定され、指標値が求められ、既知試料のにおいの質を示す試料特定情報、つまりセンサからの出力情報と指標値が対応付けられて、データベースが作成される。データベースはフラッシュメモリ34、RAM36等の記憶部が備える。においが既知である既知試料とは、データベースがにおい情報を有している試料である。これに対して、においが未知である未知試料とは、データベースがにおい情報を有していない試料である。入力デバイス38は試料特定情報の入力のために用いられてもよい。識別モードでは、未知試料である識別対象試料が測定され、指標値が求められ、データベースを参照して、試料特定情報が求められる。なお、実施形態による識別装置22は動作モードとして学習モードを含まず、識別モードのみを含んでもよい。すなわち、学習は他の装置が行い、識別装置22は学習結果であるデータベースを利用して識別対象試料を識別するだけの構成にしてもよい。その場合、入力デバイス38は省略可能である。表示デバイス40は、識別結果等を図表及び/又はテキストとして表示する。なお、識別装置22に入力デバイス38と表示デバイス40を別々に設ける代わりに、表示機能と入力機能を備えるタッチパネルを設けてもよい。識別装置22内の各部はシステムバス42に接続され、CPU32により制御される。動作モードは必ずしもユーザにより選択される必要はなく、本実施形態に係る情報処理装置が学習モードであるか識別モードであるかを判別し、学習又は識別を行ってもよい。情報処理装置が測定試料のにおいの質を識別した結果、測定試料の情報を記憶部が有していると識別した場合、学習モードとなる。この場合、測定試料は既知のにおいを有している。情報処理装置が測定試料のにおいの質を識別した結果、測定試料の情報を記憶部が有していないと識別した場合、識別モードとなる。この場合、測定試料は未知のにおいを有している。
図5は、フラッシュメモリ34に記憶され、CPU32により実行される、におい識別プログラム52のモジュール構成の一例を示す図である。センサカセット10からの信号がインターフェース24を介してセンサカセット装着検知モジュール54に入力される。センサカセット装着検知モジュール54はセンサカセット10がセンサデバイス12に装着されているか否かを判定する。センサカセット装着検知モジュール54から出力される装着検知信号がセンサ数検知モジュール56、インターフェース26、28に入力される。インターフェース26は装着検知信号をポンプ14を駆動するドライバ15に送信し、インターフェース28は装着検知信号を、吸気弁16、排気弁18を駆動するドライバ19に送信する。
センサ数検知モジュール56はセンサカセット10が装着されると、センサカセット10が備えるセンサ数を検知する。センサ数検知モジュール56から出力されるセンサ数信号が指標設定モジュール58に入力される。指標設定モジュール58はセンサ数に応じて、センサ数nより大きい個数Mの指標の定義を設定する。指標設定モジュール58から出力される指標は指標値パターン作成モジュール62に入力される。指標値パターン作成モジュール62にはセンサカセット10からの信号、つまりセンサ出力値もインターフェース24を介して入力される。さらに、指標値パターン作成モジュール62には入力デバイス38からの動作モード情報と試料特定情報とセンサカセット10の識別情報も入力される。
指標値パターン作成モジュール62は、作成した指標値パターンを入力デバイス38から入力された動作モード情報に基づいて、既知試料指標値パターン記憶モジュール64又は識別モジュール66に出力する。先述の指標値パターン作成モジュール62と識別モジュール66の処理方法は、においに対する反応が異なる第1個数のセンサからの第1個数の出力信号が入力され、第1個数の出力信号から第1個数より多い第2個数の指標を求め、第1個数の出力信号と第2個数の指標に基づいて指標値を求めることと、指標値を用いて、においを識別することと、を具備する情報処理方法である。動作モードが学習モードの場合、指標値パターン作成モジュール62は、作成した指標値パターンを既知試料指標値パターン記憶モジュール64に出力する。指標値パターン作成モジュール62は、入力デバイス38から入力されている試料特定情報も既知試料指標値パターン記憶モジュール64に出力する。既知試料指標値パターン記憶モジュール64は指標値パターンを試料特定情報とセンサカセット識別情報ともにRAM36に書き込む。これにより、RAM36内に、試料特定情報と指標値パターンが対応付けられて記憶され、既知試料の指標値パターンのデータベースが作成される。動作モードが識別モードの場合、指標値パターン作成モジュール62は、作成した指標値パターンを識別モジュール66に出力する。
なお、RAM36に記憶されている指標値パターンは識別装置22の電源がオフされる前にフラッシュメモリ34に書き込まれる。フラッシュメモリ34に記憶されている指標値パターンは識別装置22の電源がオンされると、読み出され、RAM36に書き込まれる。しかし、RAM36を用いずに、指標値パターン記憶モジュール64が既知試料の指標値パターンを試料特定情報とともにフラッシュメモリ34に書き込んでもよい。
識別モジュール66は、指標値パターン作成モジュール62から出力される識別対象試料の指標値パターンと、RAM36に記憶されている既知試料の指標値パターンを比較することにより、識別対象試料のにおいを識別する。識別結果は表示デバイス40に供給される。ここでも、RAM36を用いずに、指標値パターン作成モジュール62から出力される識別対象試料の指標値パターンと、フラッシュメモリ34に記憶されている既知試料の指標値パターンを比較してもよい。
におい識別プログラム52は、RAM36に記憶されている既知試料の指標値パターンを学習し、新たな指標値パターンと試料特定情報の対応関係を作成する指標値パターン学習モジュール72を備えることもある。指標値パターン学習モジュール72は多変量解析、重回帰分析、主成分分析、ニューラルネットワーク等を用いることができる。
指標値パターンの作成の一例を、図6、図7を参照して説明する。例えば、センサカセット10が4個のセンサS1、S2、S3、S4を備える場合、図6に示すように、センサ数nを示すセンサ数信号(ここでは、n=4)が指標設定モジュール58に入力される。指標設定モジュール58は、センサ数信号に基づいて図2(b)に示すように15個の指標ID1〜ID15を設定する。15個の指標ID1〜ID15の定義を図7に示す。15個の指標は、4個のセンサそれぞれにより定義される4個の指標と、4個のセンサの中の2個のセンサの組み合わせにより定義される6個の指標と、4個のセンサの中の3個のセンサの組み合わせにより定義される4個の指標と、4個のセンサ全ての組み合わせにより定義される1個の指標を含む。
単独のセンサにより定義される4個の指標は、センサS1により定義される第1指標ID1と、センサS2により定義される第2指標ID2と、センサS3により定義される第3指標ID3と、センサS4により定義される第4指標ID4を含む。第1指標ID1の指標値IDv1はセンサS1の出力値SO1である。第2指標ID2の指標値IDv2はセンサS2の出力値SO2である。第3指標ID3の指標値IDv3はセンサS3の出力値SO3である。第4指標ID4の指標値IDv4はセンサ出力S4の出力値SO1である。
2個のセンサの組み合わせにより定義される6個の指標は、センサS1、S2の組み合わせにより定義される第5標ID5と、センサS1、S3の組み合わせにより定義される第6指標ID6と、センサS1、S4の組み合わせにより定義される第7指標ID7と、センサS2、S3の組み合わせにより定義される第8指標ID8と、センサS2、S4の組み合わせにより定義される第9指標ID9と、センサS3、S4の組み合わせにより定義される第10指標ID10を含む。第5標ID5の指標値IDv5はセンサS1、S2の出力値SO1、SO2の重み付け加算値(α5×SO1+β5×SO2)である。第6指標ID6の指標値IDv6はセンサS1、S3の出力値SO1、SO3の重み付け加算値(α6×SO1+γ6×SO3)である。第7指標ID7の指標値IDv7はセンサS1、S4の出力値SO1、SO4の重み付け加算値(α7×SO1+δ7×SO4)である。第8指標ID8の指標値IDv8はセンサS2、S3の出力値SO2、SO3の重み付け加算値(β8×SO2+γ8×SO3)である。第9指標ID9の指標値IDv9はセンサS2、S4の出力値SO2、SO4の重み付け加算値(β9×SO2+δ9×SO4)である。第10指標ID10の指標値IDv10はセンサS3、S4の出力値SO3、SO4の重み付け加算値(γ10×SO3+δ10×SO4)である。
3個のセンサの組み合わせにより定義される4個の指標は、センサS1、S2、S3の組み合わせにより定義される第11標ID11と、センサS1、S2、S4の組み合わせにより定義される第12指標ID12と、センサS1、S3、S4の組み合わせにより定義される第13指標ID13と、センサS2、S3、S4の組み合わせにより定義される第14指標ID14を含む。第11指標ID11の指標値IDv11はセンサS1、S2、S3の出力値SO1、SO2、SO3の重み付け加算値(α11×SO1+β11×SO2+γ11×SO3)である。第12指標ID12の指標値IDv12はセンサS1、S2、S4の出力値SO1、SO2、SO4の重み付け加算値(α12×SO1+β12×SO2+δ12×SO4)である。第13指標ID13の指標値IDv13はセンサS1、S2、S3の出力値SO1、SO3、SO4の重み付け加算値(α13×SO1+γ13×SO3+δ13×SO4)である。第14指標ID14の指標値IDv14はセンサS2、S3、S4の出力値SO2、SO3、SO4の重み付け加算値(α14×SO2+γ14×SO3+δ14×SO4)である。
4個のセンサの組み合わせにより定義される1個の指標は、センサS1、S2、S3、S4の組み合わせにより定義される第15指標ID15を含む。第15指標ID15に指標値IDv15はセンサS1、S2、S3、S4の出力値SO1、SO2、SO3、SO4の重み付け加算値(α15×SO1+β15×SO2+γ15×SO3+δ15×SO4)である。
なお、α、β、γ、δはセンサ出力SO1、SO2、SO3、SO4に関する重み係数である。各指標についての重み係数は、任意に決めてもよいし、それらの和が1となるように正規化してもよい。
また、少なくとも2個のセンサの組み合わせに基づく指標は、少なくとも2個のセンサ出力値の重み付け加算により求める例を説明したが、これに限らず重み付け無しの単純加算、少なくとも2個のセンサ出力値の乗算、少なくとも2個のセンサ出力値の重み付け乗算、少なくとも2個のセンサ出力値を所定の演算式で演算することにより求めてもよい。
図6の説明に戻り、指標設定モジュール58は、指標ID1〜ID15の定義を指標値パターン作成モジュール62に出力する。指標値パターン作成モジュール62は、指標の定義にセンサ出力値SO1、SO2、SO3、SO4を当てはめ、指標ID1〜ID15の指標値を計算する。指標値パターン作成モジュール62は、図7に示すような指標毎の指標値からなる指標値パターンを出力する。なお、図8は、指標値パターンをレーダーチャート形式で示すものである。
図9、図10のフローチャートを参照して、第1実施形態による情報処理のプログラム、におい識別プログラム52の一動作例を説明する。情報処理プログラムはにおいに対する反応が異なる第1個数のセンサからの第1個数の出力信号を入力され、第1個数の出力信号から第1個数より多い第2個数の指標を求め、第1個数の出力信号と第2個数の指標に基づいて指標値を求める指標値演算手順と、指標値を用いて、においを識別する識別手順と、を実行させることができる。具体的に述べると、識別装置22の電源がオンされると、におい識別プログラム52が自動的に実行されてもよいし、識別装置22がにおい識別プログラムの実行を指示する項目を含むメニューを表示し、ユーザがメニューを選択することによりにおい識別プログラム52が実行されてもよい。ユーザがメニューを選択することによりにおい識別プログラム52が実行される場合、メニュー内に動作モードの指定も含まれる。におい識別プログラム52が自動的に実行される場合、実行開始時に、ユーザに動作モードの指定が要求される。なお、指定が無い場合も動作することができる。指定がない場合は、動作モードは識別モードとされ、ユーザが指定した場合のみ、動作モードが学習モードとされてもよい。また、指定が無い場合、におい識別プログラムが学習モードであるか識別モードであるかを判別し、学習又は識別を行ってもよい。
におい識別プログラム52が実行されると、図9のステップ102で、センサカセット装着検知モジュール54は、センサカセット10がセンサデバイス12に装着されているか否か判定する。センサカセット装着検知モジュール54は装着を検出すると、装着検知信号をセンサ数検知モジュール56へ供給する。ステップ104で、センサ数検知モジュール56は、センサカセット10が搭載しているセンサ数を調べ、センサ数情報を指標設定モジュール58に送信する。ステップ105で、指標設定モジュール58はセンサ数に応じて指標の定義を設定し、設定した指標の定義を指標値パターン作成モジュール62へ送信する。
センサカセット10は、センサ数を示す信号を識別装置22に送信するように構成されていてもよい。この場合、識別装置22からの問い合わせに応答してセンサカセット10がセンサ数を示す信号を識別装置22に送信してもよいし、装着中は常にセンサカセット10がセンサ数を示す信号を送信してもよい。あるいは、センサカセット10がセンサ数を示す情報を持つ端子を備え、識別装置22がその端子の情報を読み取ってもよい。さらに、識別装置22のメニュー表示に従い、ユーザが、入力デバイス38を用いて、センサカセット10のセンサ数を示す信号を入力するように構成してもよい。
さらに、センサカセット10は、センサカセット10自身の識別情報と、搭載しているセンサの種類を示す識別情報を識別装置22に送信するように構成されていてもよい。
ステップ106で、ドライバ19が吸気弁16を閉じて排気弁18を開けて、ドライバ15がポンプ14を駆動する。これにより、センサデバイス12内が排気される。ステップ108で、ドライバ19が吸気弁16を開けて排気弁18を閉じ、ドライバ15がポンプ14を駆動する。これにより、センサデバイス12の筐体内に測定対象試料が充満される。
ステップ112で、ドライバ19が吸気弁16を閉じて、試料のにおい分子の量と濃度を測定する。試料の測定を一定時間継続し、その間、センサ出力を複数回サンプリングして、それらの平均値を求めてもよいし、一定時間のセンサ出力の累積値を求めてもよい。
なお、試料のガスの量は少ないので、吸気弁16と排気弁18を常時開放しておき、試料を吸引し続けながら測定してもよい。
ステップ114で、指標値パターン作成モジュール62は、ステップ105で設定された各指標の定義式(図7)にセンサカセット10の各センサS1〜S4の出力値SO1〜SO4を代入し、指標値パターンを求める。
ステップ116で、指標値パターン作成モジュール62は、動作モードが学習モードであるか識別モードであるかを判定する。この判定は、メニュー画面等からのユーザによる指定に基づいてもよいし、ステップ114で求めた指標値パターンがRAM36に記憶されている既知試料の指標値パターンと一致(類似も含む)するか否かに基づいてもよい。すなわち、測定試料の指標値パターンが既知試料の指標値パターンと一致又は類似する場合は、識別モードであると判定し、測定試料の指標値パターンが未知試料の指標値パターンである場合は、学習モードであると判定してもよい。
動作モードが学習モードであると判定された場合、ステップ118で、既知試料指標値パターン記憶モジュール64は既知試料の指標値パターンを試料特定情報とともにRAM36に書き込む。なお、既知試料指標値パターン記憶モジュール64はセンサカセット識別情報も指標値パターンに関連付けてRAM36に書き込む。
図11は、既知試料の指標値パターンの一例を示す。説明の便宜上、図11では指標値パターンがレーダーチャート形式で表示されるが、RAM36に書き込まれているのは、図7に示すような表である。試料特定情報である試料の質は、例えばカビ臭、青草臭、金属臭、…等を含む。カビ臭の質にはカビ臭1、カビ臭2、…等の複数の指標値パターンが含まれる。青草臭、金属臭にも同様に複数の指標値パターンが含まれる。
なお、ステップ118の既知試料の指標値パターンのRAM36への書き込み後、指標値パターン学習モジュール72が、多数の既知試料の指標値パターンから他の試料の指標値パターンと試料特定情報を学習により求め、求めた指標値パターンを新しい指標値パターンとして試料特定情報とともにRAM36に書き込んでもよい。
ユーザは、入力デバイス38を用いて測定終了指示を随時入力することができる。CPU32は、ステップ122で、測定終了指示が入力されたか否か判定する。測定終了指示が入力された場合、におい識別プログラムは終了する。測定終了指示が入力されていない場合、ステップ106以降が再度実行され、次の試料が測定される。なお、測定対象試料のにおいの質に応じてセンサカセット10を交換してもよい。
ステップ116で動作モードが識別モードであると判定された場合、図10のステップ124で、識別モジュール66は、RAM36に記憶されている既知試料の指標値パターンの中の識別対象試料を測定したセンサカセットを用いて測定された指標値パターンを順次読み出し、識別対象試料の指標値パターンと順次比較し、識別対象試料の指標値パターンに類似する1つ又は複数の既知試料の指標値パターンを探す。
図8に示す試料1Aのレーダーチャートの形状が図11に示す既知試料のレーダーチャートのいずれかの形状と一致又は相似する場合、類似する1つの既知試料の指標値パターンが見つかったことになる。この場合、識別対象試料は既知試料と等しいにおいの質を有すると識別できる。図8に示す試料1Aのレーダーチャートが図11に示す既知試料のレーダーチャートのいずれか一つとは一致又は相似しないが、複数のレーダーチャートを重ねたものと一致又は相似する場合、類似する複数の既知試料の指標値パターンが見つかったことになる。この場合、識別対象試料は複数の既知試料の組み合わせと等しいと識別できる。
ステップ126で、識別モジュール66は、識別対象試料の指標値パターンに類似する1つ又は複数の既知試料の指標値パターンに基づいて、識別対象試料(におい)の質と強度を識別し、識別結果を表示デバイス40で表示させる。ステップ126が終了すると、ステップ122が実行される。
図12は識別結果の表示例を示す。図12は、識別対象試料の指標値パターンに6個の質の既知試料の指標値パターンが類似している場合の識別結果である。表示デバイス40には、6個の質のにおい(カビ臭、青草臭、刺激臭、金属臭、オイル臭、プラスチック臭)との強度を示すレーダーチャートが表示される。とともに、質と強度を表現するテキストが表示される。テキストの例は、「試料Xのにおいは、カビ臭:30%、青草臭:25%、刺激臭:15%、金属臭:12%、オイル臭:9%、プラスチック臭:9%の判定です」である。または、テキストのみ、レーダーチャートといったグラフのみ表示してもよい。
においの質はにおいの種類とも呼ばれ、識別対象試料により種々の質が考えられる。例えば、ワインのにおいの質は、1:スパイシー、2:果実香、3:野菜香、4:ナッツ、5:カラメル、6:木香、7:土香、8:化学物質、9:刺激臭、10:酸化物、11:微生物、12:花香に分類されることもある。清酒のにおいの質は、1:吟醸香・果実様・芳香・花様、2:木草香・木の実様・香辛料様、3:穀類様・麹、4:甘・カラメル様・焦げ、5:酸化・劣化、6:硫黄様、7:移り香、8:脂質様・酸臭に分類されることもある。
第1実施形態による情報処理装置は、センサ出力からセンサ数より多い数の指標を設定し、指標とセンサ出力に基づいて計算した指標値からなる指標値パターンを作成し、指標値パターンを用いて識別対象試料のにおいを識別する。これにより、少ない数のセンサを用いて、取得データ量、演算処理量を少ないまま、人の嗅覚機構を模倣したにおい識別が可能となる。
なお、第1実施形態は、識別装置のにおい識別部をソフトウェアにより実現した例を説明したが、図5に示す各モジュールをハードウェアにより実現してもよい。
また、第1実施形態は、情報処理装置自体が試料を測定して試料の指標値パターンを作成し、あるいは作成された指標値パターンを学習して試料の指標値パターンを作成し、作成した指標値パターンをRAM36又はフラッシュメモリ34等の記憶デバイスに新たな試料の指標値パターンとして書き込む例を説明したが、これらの中の少なくとも一部を別の装置が行ってもよい。すなわち、情報処理装置は、試料の測定、指標値パターン作成・学習は行わず、別の装置が作成した試料の指標値パターンが書き込まれたフラッシュメモリ34を備える構成にしてもよい。あるいは、インターネット等を経由して情報処理装置が試料の指標値パターンをダウンロードして、RAM36に書き込んでもよい。さらに、情報処理装置は、試料の測定結果を他の装置へ出力し、他の装置で得られた識別結果を表示するだけでもよい。または、試料の測定結果を他の装置へ出力し、他の装置で識別結果を表示してもよい。つまり、情報処理装置は指標値演算部及び識別部と情報の授受ができればよい。
[第2実施形態]
第1実施形態は、図2に示すように、複数のセンサの全ての組み合わせに基づき指標を設定した例を説明したが、必ずしも図2に示す指標の全てに基づく指標を使用しなくてよい。試料のにおいの質によっては、0又は非常に小さい指標値もある。この場合、当該指標は当該質のにおいの識別に寄与しないことがある。そのため、このような指標を除外することにより、識別のためのデータ演算量を削減することができる。すなわち、識別対象のにおいの質に応じて指標を決めることができる。図2は指標数の最大値を示すものであり、指標の候補を示すものである。第2実施形態は、この候補の中から識別に使う指標値を決定するものである。なお、既知試料の指標値パターンは、最大の指標数で作成し、記憶しておく。
図13は、第2実施形態におけるにおい識別プログラム52Aのモジュールの一例を示す図である。第2実施形態の情報処理装置の構成は図3に示した第1実施形態の構成と同じであり、第2実施形態の識別装置22の構成は図4に示した第1実施形態の構成と同じである。におい識別プログラム52Aが第1実施形態のにおい識別プログラム52と異なる点は、第2指標値パターン作成モジュール82と、既知試料第2指標値パターン作成モジュール84が追加され、識別モジュール66が指標値パターン作成モジュール62の出力とRAM36の出力を用いて試料を識別するのではなく、第2指標値パターン作成モジュール82の出力と既知試料第2指標値パターン作成モジュール84の出力を用いて試料を識別する点である。
指標値パターン作成モジュール62の出力が既知試料指標値パターン記憶モジュール64と第2指標値パターン作成モジュール82に入力される。第2指標値パターン作成モジュール82は指標値パターン作成モジュール62から出力される識別対象試料の指標値パターンからいくつかの指標を削除することにより特定の指標を選択し、選択した指標から識別対象試料の第2指標値パターンを作成する。図8に指標値パターンを示した識別対象試料1Aについての第2指標値パターンの一例を図14に示す。ここでは、指標値が20より小さい指標が削除され、20以上の指標値の指標が選択される。そのため、未知試料第2指標値パターン作成モジュール82は図8に示した識別対象試料1Aの指標値パターンから指標値が20より小さい指標2、指標4、指標12、指標15を削除して、指標1、指標3、指標5〜指標11、指標13、指標14からなる図14に示すような第2指標値パターンを作成する。第2指標値パターン作成モジュール82は選択した指標についての情報を既知試料第2指標値パターン作成モジュール84に供給する。
既知試料第2指標値パターン作成モジュール84は、RAM36から出力された既知試料の指標値パターンから、第2指標値パターン作成モジュール82が選択した指標と同じ指標を用いて既知試料の第2指標値パターンを作成する。一例として、カビ臭1についての既知試料の第2指標値パターンを図15に示す。既知試料第2指標値パターン作成モジュール84は、既知試料の指標値パターンから指標2、指標4、指標12、指標15を削除して、指標1、指標3、指標5〜指標11、指標13、指標14からなる図15に示すような第2指標値パターンを作成する。このように、第2指標値パターンが作成された場合、先述した既知のにおいの試料であっても、情報処理装置が利用できるデータベースが有する指標値とは異なる場合がある。この場合では、既知のにおいの試料であっても未知のにおいの試料と同様に識別される。つまり、既知試料で第2標値パターンを作成した場合、既知試料であっても、新たな指標に基づいた指標値(第2指標値パターン)として記憶部へ記憶させる。
図16は、第2実施形態によるにおい識別プログラムの一動作例を示すフローチャートである。既知試料についての指標値パターンをRAM36に書き込むことは第1実施形態と同じであり、図示は省略する。第1実施形態のフローチャートのステップ116で動作モードが識別モードであると判定された場合、図16のステップ142で、第2指標値パターン作成モジュール82は、識別対象試料の指標値パターンの中で一定値(例えば、20)以上の指標値を選択し、選択した指標値からなる第2指標値パターン(図14参照)を作成する。
ステップ144で、既知試料第2指標値パターン作成モジュール84は、RAM36に記憶されている既知試料の指標値パターンの中の識別対象試料を測定したセンサカセットを用いて測定された指標値パターンを順次読み出し、測定対象試料の第2指標値パターンに含まれる指標に対応する指標を選択し、選択した指標の指標値を再計算する。既知試料第2指標値パターン作成モジュール84は、再計算結果により既知試料第2指標値パターン(図15参照)を作成する。作成された既知試料第2指標値パターンは、既知試料第2指標値パターン作成モジュール84のメモリに記憶される。
ステップ146で、識別モジュール66は、既知試料第2指標値パターン作成モジュール84のメモリに記憶されている既知試料の第2指標値パターンを順次読み出し、識別対象試料の第2指標値パターンと順次比較し、識別対象試料の第2指標値パターンに類似する1つ又は複数の既知試料の第2指標値パターンを探す。
ステップ148で、識別モジュール66は、識別対象試料の第2指標値パターンに類似する1つ又は複数の既知試料の第2指標値パターンに基づいて、識別対象試料(におい)の質と強度を識別し、識別結果を表示デバイス40で表示させる。識別結果は図12に示した第1実施形態と同じである。
ステップ146が終了すると、ステップ122が実行される。
第2実施形態によれば、第1実施形態に対して取得データ量、演算処理量をさらに少なくすることができる。
なお、第1実施形態と同様に、第2実施形態でも、いくつかの機能は外部装置が実行し、情報処理装置は最低限、識別対象試料の測定結果を他の装置へ出力し、他の装置で得られた識別結果を表示するだけでもよい。つまり、情報処理装置は指標値演算部及び識別部と情報の授受ができればよい。
[第3実施形態]
第1、第2実施形態の変形例に関する第3実施形態を説明する。図17は、第3実施形態の識別装置22Aの構成の一例を示す。識別装置22Aは図4に示した第1実施形態の構成に対して通信デバイス202が追加されている。通信デバイス202はネットワーク204に接続され、ネットワーク204にはストレージ装置206も接続される。ストレージ装置は記憶部とも称する。これにより、識別装置22Aは、ネットワーク204を介してストレージ装置206に接続される。
識別装置22Aは、既知試料を測定して既知試料の指標値パターンを作成し、作成した指標値パターンをRAM36又はフラッシュメモリ34ではなく、ストレージ装置206へ書き込む。あるいは、識別装置22Aは、ストレージ装置206内の指標値パターンを学習して他の試料の指標値パターンを作成し、作成した指標値パターンを新たな指標値パターンとしてストレージ装置206へ書き込む。
ストレージ装置206は大容量とすることができ、多数の既知試料の指標値パターンを蓄積することができるので、第3実施形態は識別対象試料の識別精度を向上することができる。
[第4実施形態]
図18は、第4実施形態による情報処理装置の一例を示すブロック図である。第3実施形態は、既知試料の指標値パターンの保存先をセンサデバイス12に接続される識別装置22の内部のメモリから外部のストレージ装置206に変更した第1、第2実施形態の変形例であるが、第4実施形態は、識別装置22にさらに外部装置を接続し、識別等も外部装置で実行させる変形例である。
識別装置22としてのポータブルデバイス(ここでは、スマートフォン)212にセンサデバイス12が接続される。スマートフォン212の構成は図17に示す構成と同じである。通信デバイス202によりスマートフォン212がネットワーク214に接続され、ネットワーク214にはサーバ216と、ストレージ装置218も接続される。これにより、スマートフォン212は、ネットワーク214を介してサーバ216、ストレージ装置218に接続される。
スマートフォン212は、センサデバイス12に装着されているセンサカセット10の識別情報と、識別対象試料を測定したセンサデバイス12のセンサ出力をサーバ216へ送信する。サーバ216は、第1、第2実施形態の識別装置22、22Aの機能を備え、既知試料の指標値パターンを作成・記憶・再計算し、識別対象試料の指標値パターンを作成・再計算し、識別対象試料の識別を行う。サーバ216は、識別結果をスマートフォン212に送信する。スマートフォン212は、サーバ216から送信された識別結果を表示する。なお、スマートフォン212とサーバ216の機能の分担は上記の説明に限らず、適宜変更可能である。例えば、指標値パターンの作成は、サーバ216ではなくスマートフォン212で行ってもよい。
このような構成の第4実施形態によれば、識別処理の速度はサーバ216の処理速度に応じるので、サーバ216の処理速度を向上させれば、第4実施形態は識別処理を高速化することができる。さらに、サーバ216が既知試料の指標値パターンの学習も行う場合、大量の指標値パターンを得ることができ、第4実施形態は識別精度を向上することもできる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
8…試料、10…センサカセット、12…センサデバイス、22…識別装置、32…CPU、34…フラッシュメモリ、36…RAM、38…入力デバイス、40…表示デバイス。

Claims (20)

  1. においに対する反応が異なる第1個数のセンサからの前記第1個数の出力信号が入力され、前記第1個数の出力信号から前記第1個数より多い第2個数の指標を求め、前記第1個数の出力信号と前記第2個数の指標に基づいて指標値を求める指標値演算部と、
    前記指標値を用いて、においを識別する識別部と、
    を具備する情報処理装置。
  2. 前記指標値演算部は、
    前記第1個数のセンサの出力に基づく前記第1個数の第1指標値候補、及び前記第1個数のセンサの中の少なくとも2個のセンサの出力の組み合わせに基づく複数の第2指標値候補の中から前記指標値を求める、請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記指標値演算部は、
    前記第1個数の第1指標値候補、及び前記複数の第2指標値候補の中の所定値以上の指標値から前記第2個数の指標値を求める、請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記識別部は、複数の既知試料のにおいに関する前記指標値の複数の集合の中から識別対象試料のにおいに関する前記指標値の集合に類似する少なくとも1個の既知試料のにおいに関する前記指標値の集合を求める、請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の情報処理装置。
  5. 複数の既知試料のにおいに関する前記指標値を記憶部に記憶させる記憶制御部をさらに具備し、
    前記識別部は、前記記憶部から読み出された前記複数の既知試料のにおいに関する前記指標値の複数の集合の中から、識別対象試料のにおいに関する前記指標値の集合に類似する少なくとも1個の既知試料のにおいに関する前記指標値の集合を求める、請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
  6. ネットワークに接続される通信部をさらに具備し、
    前記記憶部は前記ネットワーク上に設けられており、
    前記通信部を介して前記記憶部に接続される、請求項5記載の情報処理装置。
  7. 前記指標値演算部は、
    識別対象試料のにおいに関する前記第1個数の第1指標値候補、及び前記複数の第2指標値候補の中の所定値以上の指標値の第2集合を求め、
    前記識別部は、前記記憶部から読み出された前記複数の既知試料のにおいに関する前記指標値の複数の集合から前記所定値以上の指標値の複数の第3集合を求め、前記指標値の第2集合に類似する少なくとも1個の前記第3集合を求める、請求項5又は請求項6記載の情報処理装置。
  8. 前記第1個数をnとし、前記第2個数をMとすると、
    Figure 2021071348

    である請求項1乃至請求項7のいずれか一項記載の情報処理装置。
  9. 前記第1個数のセンサは種類が異なる金属有機構造体を含む、請求項1乃至請求項8のいずれか一項記載の情報処理装置。
  10. 前記第1個数のセンサは前記情報処理装置に対して着脱可能である請求項1乃至請求項9のいずれか一項記載の情報処理装置。
  11. においに対する反応が異なる第1個数のセンサからの前記第1個数の出力信号が入力され、前記第1個数の出力信号から前記第1個数より多い第2個数の指標を求め、前記第1個数の出力信号と前記第2個数の指標に基づいて指標値を求めることと、
    前記指標値を用いて、においを識別することと、
    を具備する情報処理方法。
  12. 前記指標値を求めることは、
    前記第1個数のセンサの出力に基づく前記第1個数の第1指標値候補、及び前記第1個数のセンサの中の少なくとも2個のセンサの出力の組み合わせに基づく複数の第2指標値候補の中から前記指標値を求める、請求項11記載の情報処理方法。
  13. 前記指標値を求めることは、
    前記第1個数の第1指標値候補、及び前記複数の第2指標値候補の中の所定値以上の指標値から前記第2個数の指標値を求める、請求項12記載の情報処理方法。
  14. 前記識別することは、複数の既知試料のにおいに関する前記指標値の複数の集合の中から識別対象試料のにおいに関する前記指標値の集合に類似する少なくとも1個の既知のにおいに関する前記指標値の集合を求める、請求項11乃至請求項13のいずれか一項記載の情報処理方法。
  15. 複数の既知試料のにおいに関する前記第2個数の指標値を記憶部に記憶させることをさらに具備し、
    前記識別することは、前記記憶部から読み出された前記複数の既知試料のにおいに関する前記指標値の複数の集合の中から、識別対象試料のにおいに関する前記指標値の集合に類似する少なくとも1個の既知試料のにおいに関する前記指標値の集合を求める、請求項11又は請求項12記載の情報処理方法。
  16. 前記指標値を求めることは、
    識別対象試料のにおいに関する前記第1個数の第1指標値候補、及び前記複数の第2指標値候補の中の所定値以上の指標値の第2集合を求め、
    前記識別することは、前記記憶部から読み出された前記複数の既知試料のにおいに関する前記指標値の複数の集合から前記所定値以上の指標値の複数の第3集合を求め、前記指標値の第2集合に類似する少なくとも1個の前記第3集合を求める、請求項15記載の情報処理方法。
  17. 前記第1個数をnとし、前記第2個数をMとすると、
    Figure 2021071348

    である請求項11乃至請求項16のいずれか一項記載の情報処理方法。
  18. コンピュータに
    においに対する反応が異なる第1個数のセンサからの前記第1個数の出力信号を入力され、前記第1個数の出力信号から前記第1個数より多い第2個数の指標を求め、前記第1個数の出力信号と前記第2個数の指標に基づいて指標値を求める指標値演算手順と、
    前記指標値を用いて、においを識別する識別手順と、
    を実行させるためのプログラム。
  19. 前記指標値演算手順は、
    前記第1個数のセンサのそれぞれの出力に基づく前記第1個数の第1指標値候補、及び前記第1個数のセンサの中の少なくとも2個のセンサの出力の組み合わせに基づく複数の第2指標値候補の中から前記指標値を求める、請求項18記載のプログラム。
  20. 前記第1個数をnとし、前記第2個数をMとすると、
    Figure 2021071348

    である請求項18又は請求項19記載のプログラム。
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