JP2021071229A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸込温度センサの設置位置が変更できる熱交換器ユニットを備え、吸込温度センサの設置位置の正誤を判定できる空気調和機を提供する。【解決手段】冷房運転時は熱交温度Thの方が吸込温度Tiより低い温度であり、暖房運転時は熱交温度Thの方が吸込温度Tiより高い温度となる。しかし、吸込温度センサ62が誤って室内熱交換器51における空気の流れの下流側に配置されていれば、吸込温度センサ62が検出する吸込温度Tiは、室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行った後の室内空気の温度であるため、冷房運転/暖房運転に関わらず熱交温度Thと吸込温度Tiとが近い温度となる。従って、熱交温度Thと吸込温度Tiとの温度差ΔTが−5℃より大きくかつ+5℃より小さい値であれば、熱交温度Thと吸込温度Tiとが近い温度である、つまり、吸込温度センサ62が誤って配置されていると判定できる。【選択図】図3

Description

本発明は空気調和機に関し、特に、室内に搬送される空調空気が流通するダクトに接続されるダクト型の室内機を有する空気調和機に関する。
空気調和機の室内機として、送風ファンと熱交換器を配置するダクト型の室内機がある(例えば、特許文献1)。ダクト型の室内機は、建屋の天井裏の空間に設置され、屋外に設置される室外機と冷媒配管で接続される。また、ダクト型の室内機の吸込口と部屋の天井面に設けられた吸込口とが吸込ダクトで接続されるとともに、ダクト型の室内機の吹出口と部屋の天井面に設けられた吹出口とが吹出ダクトで接続される。このような、ダクト型の室内機を有する空気調和機では、送風ファンを駆動することで吸込口を介してダクト型の室内機の筐体内部に室内空気を取り込み、取り込んだ室内空気と、室外機とダクト型の室内機の間で循環させる冷媒とを室内機の熱交換器で熱交換させて加熱もしくは冷却し、送風ファンの駆動により吹出口を介して室内に吹き出すことで、室内の冷房もしくは暖房を行う。
上記のようなダクト型の室内機では、筐体内部に送風ファンを格納したファンユニットと、筐体内部部に熱交換器と、この熱交換器で生成された凝縮水を受けるドレンパンを格納した熱交換器ユニットとを組み付けて形成されるものがある。このような室内機では、例えば、取り込んだ室内空気の流れる方向に対して上流側に熱交換器ユニットを配置し、下流側にファンユニットを配置する。この場合、取り込んだ室内空気の温度を検出する吸込温度センサは、熱交換器ユニットにおける室内空気の流入側に配置される。また、ドレンパンは、熱交換器ユニットが縦向きあるいは横向きのいずれの方向で置かれても熱交換器の下方に配置されて熱交換器で生成された凝縮水を受けることができる形状、例えば、L字形状に形成されている。
ところで、上記のようなファンユニットと熱交換器ユニットとを組み付けて形成されるダクト型の室内機を有する空気調和機では、ダクト型室内機を縦向きにして空調空間に配置し、熱交換器で冷媒と熱交換を行った空調空気を上向きあるいは下向きに吹き出させる場合がある。具体的には、熱交換器ユニットより上方にファンユニットを配置し、ファンユニットから吹き出される空調空気を吹出ダクトを介して室内機が配置されている空調空間より上階の空調空間の床面から吹き出させる。あるいは、熱交換器ユニットより下方にファンユニットを配置し、ファンユニットから吹き出される空調空気を吹出ダクトを介して空調空間の床面の下に設けられた通風路に吹き出させ、床面に設けられて通風路に連通する吹出口から空調空間に吹き出させる。
特開平10−47704号公報
上記のようにダクト型室内機を縦向きに配置する場合、熱交換器ユニットについては設置時の上下の向きが決まっており、上下の向きを逆さ(180°回転させて配置)にして設置することはできない。熱交換器ユニットを上下逆さにすれば、熱交換器とドレンパンとの位置関係が上下逆転することで、熱交換器で生成された凝縮水をドレンパンで受けることができなくなるためである。このように、ダクト型室内機を縦向きに配置する場合は熱交換器ユニットの向きが固定になるため、ファンユニットに対する熱交換器ユニットの位置によって熱交換器ユニットにおける室内空気の流入側が変わる。そして、熱交換器ユニットにおける室内空気の流入側が変わることによって、吸込温度センサが配置される位置が、熱交換器ユニットの内部の空気の流れにおいて熱交換器の下流側となる場合がある。
吸込温度センサが熱交換器の下流側となった場合は、この吸込温度センサで検出する温度が、熱交換器を通過して冷媒と熱交換を行った後の室内空気の温度となる。このとき、吸込温度センサで検出する吸込温度を用いて行う空調運転に関わる様々な制御が正常に行えなくなる。このような問題を解決するためには、ダクト型室内機を縦向きに配置する場合は、吸込温度センサの位置を、ファンユニットに対する熱交換器ユニットの位置に応じて変更する、つまり、熱交換器ユニットの設置に応じて変わる室内空気の流入側に吸込温度センサを付け替える作業を行えばよい。しかし、作業者が室内機の設置時に吸込温度センサの位置の付け替えを忘れる恐れがあり、吸込温度センサの設置位置の正誤を判定できる空気調和機が望まれている。
本発明は以上述べた問題点を解決するものであって、吸込温度センサの設置位置が変更できる熱交換器ユニットを備え、吸込温度センサの設置位置の正誤を判定できる空気調和機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、第1開口と第2開口を有する第1筐体とこの第1筐体の内部に室内機ファンを備えたファンユニットと、第3開口と第4開口を有する第2筐体とこの第2筐体の内部に熱交換器を備えた熱交換器ユニットと、室内熱交換器の温度である熱交温度を検出する熱交温度センサと、第2筐体内部に流入する空気の温度である吸込温度を検出し第3開口の近傍あるいは第4開口の近傍のいずれかに選択可能に配置される吸込温度センサと、室内ファンを制御する制御手段とを有し、ファンユニットの第1開口と熱交換器ユニットの第3開口および第4開口のいずれか一方とを連通させて形成される室内機を有する。そして、制御手段は、吸込温度センサの配置の正誤を判定可能であり、吸込温度センサの配置の正誤の判定結果を外部に報知する。
上記のような本発明の空気調和機では、吸込温度センサの設置位置が変更できる熱交換器ユニットを備えるものにおいて、吸込温度センサの設置位置の正誤を判定できる。
本発明の実施形態における空気調和機の説明図であり、(A)は冷媒回路図、(B)は室内機制御手段のブロック図である。 本発明の実施形態における、室内機の設置パターンの説明図であり、(A)は室内機を天井裏に配置した場合、(B)は室内機を床上に配置して上階に空調空気を吹き出す場合、(C)は室内機を床上に配置して床下の通風路に空調空気を吹き出す場合、をそれぞれ示している。 室内機制御手段が吸込温度センサの位置の正誤判定を行う際の処理に関わるフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、ダクト型の室内機が室外機に接続された空気調和機を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。また、以下の説明では、特に言及する必要がある場合を除き、ダクト型の室内機を単に「室内機」と記載する。
図1(A)に示すように、本実施形態における空気調和機1は、1台の室外機2と、室外機2に液管8およびガス管9で並列に接続された1台のダクト型の室内機5とを備えている。より詳細には、室外機2の閉鎖弁25と室内機5の液管接続部53とが液管8で接続されている。また、室外機2の閉鎖弁26と室内機5のガス管接続部52とがガス管9で接続されている。このように、室外機2と室内機5とが液管8およびガス管9で接続されて、空気調和機1の冷媒回路10が形成されている。
<室外機の構成>
まずは、室外機2について説明する。室外機2は、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、室外機膨張弁24と、液管8が接続された閉鎖弁25と、ガス管9が接続された閉鎖弁26と、アキュムレータ27と、室外機ファン28とを備えている。そして、室外機ファン28を除くこれら各装置が、以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて冷媒回路10の一部をなす室外機冷媒回路20を形成している。
圧縮機21は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで、運転容量を可変できる能力可変型圧縮機である。圧縮機21の冷媒吐出側は、後述する四方弁22のポートaと吐出管41で接続されている。また、圧縮機21の冷媒吸入側は、アキュムレータ27の冷媒流出側と吸入管42で接続されている。
四方弁22は、冷媒回路10における冷媒の流れる方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaは、上述したように圧縮機21の冷媒吐出側と吐出管41で接続されている。ポートbは、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口と冷媒配管43で接続されている。ポートcは、アキュムレータ27の冷媒流入側と冷媒配管46で接続されている。そして、ポートdは、閉鎖弁26と室外機ガス管45で接続されている。
室外熱交換器23は、冷媒と、後述する室外機ファン28の回転により室外機2の内部に取り込まれた外気を熱交換させるものである。上述したように、室外熱交換器23の一方の冷媒出入口と四方弁22のポートbが冷媒配管43で接続されている。また、室外熱交換器23の他方の冷媒出入口と閉鎖弁25が室外機液管44で接続されている。室外熱交換器23は、空気調和機1が冷房運転を行う場合は凝縮器として機能し、空気調和機1が暖房運転を行う場合は蒸発器として機能する。
室外機膨張弁24は、室外機液管44に設けられている。室外機膨張弁24は、図示しないパルスモータにより駆動される電子膨張弁であり、パルスモータに与えられるパルス数によって開度が調整されることで、室外熱交換器23に流入する冷媒量、あるいは、室外熱交換器23から流出する冷媒量が調整される。室外機膨張弁24は、後述する吐出温度センサ31で検出した吐出温度が、予め定められた目標温度となるようにその開度が調整される。
アキュムレータ27は、前述したように、冷媒流入側が四方弁22のポートcと冷媒配管46で接続されるとともに、冷媒流出側が圧縮機21の冷媒吸入側と吸入管42で接続されている。アキュムレータ27は、冷媒配管46からアキュムレータ28の内部に流入した冷媒をガス冷媒と液冷媒に分離してガス冷媒のみを圧縮機21に吸入させる。
室外機ファン28は樹脂材で形成されており、室外熱交換器23の近傍に配置されている。室外機ファン28は、図示しないファンモータによって回転することで、室外機2の筐体に設けられた図示しない吸込口から室外機2の内部へ外気を取り込み、室外熱交換器23において冷媒と熱交換した外気を、室外機2の筐体に設けられた図示しない吹出口から室外機2の外部へ放出する。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1(A)に示すように、吐出管41には、圧縮機21から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する吐出圧力センサ31と、圧縮機21から吐出される冷媒の温度を検出する吐出温度センサ33が設けられている。冷媒配管46におけるアキュムレータ28の冷媒流入口近傍には、圧縮機21に吸入される冷媒の圧力である吸入圧力を検出する吸入圧力センサ32と、圧縮機21に吸入される冷媒の温度を検出する吸込温度センサ34とが設けられている。
室外熱交換器23には、この室外熱交換器23の温度を検出するための熱交温度センサ35が設けられている。そして、室外機2の図示しない吸込口付近には、室外機2の内部に流入する外気の温度、すなわち外気温度を検出する外気温度センサ36が備えられている。
また、室外機2には図示しない室外機制御手段が備えられている。室外機制御手段は、各種センサでの検出値を定期的(例えば、30秒毎)に取り込む。また、室外機制御手段には、各室内機5から送信される運転情報を含む信号が入力される。室外機制御手段は、これら入手した各種情報に基づいて、室外機膨張弁24の開度調整、圧縮機21や室外機ファン28の駆動制御を行う。
<室内機の構成>
次に、図1および図2を用いて、室内機5について説明する。本実施形態の室内機5はダクト型の室内機であり、図2に示すファンユニット5aの筐体5a3の内部に室内機ファン54を備えている。また、図2に示す熱交換器ユニット5bの筐体5b3の内部に室内熱交換器51と、図1に示すガス管接続部52、液管接続部53、および、室内機制御手段500を備えている。そして、室内機ファン54および室内機制御手段500を除く上記の各構成装置が、以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路10の一部をなす室内機冷媒回路50を構成している。
図2(A)に示すように、ファンユニット5aは、板金や樹脂材を用いて直方体形状に形成された筐体5a3(本発明の第1筐体に相当)を有し、筐体5a3の内部に上述したように室内機ファン54を備えている。ファンユニット5aには、筐体5a3の内部と外部とを連通する第1開口5a1および第2開口5a2が設けられている。第1開口5a1と第2開口5a2とは、筐体5a3における対向する面に設けられており、第2開口5a2に室内機ファン54の吹出口が望むように、室内機ファン54が筐体5a3の内部に配置される。
図2(A)に示すように、熱交換器ユニット5bは、板金や樹脂材を用いて直方体形状に形成された筐体5b3(本発明の第2筐体に相当)を有し、筐体5b3の内部に上述したように室内熱交換器51と、ガス管接続部52と、液管接続部53と、室内機制御手段500とを備えている。熱交換器ユニット5bには、筐体5b3の内部と外部とを連通する第3開口5b1および第4開口5b2が設けられている。第3開口5b1と第4開口5b2とは、筐体5b3における対向する面に設けられている。また、熱交換器ユニット5bには、略L字形状に形成されたドレンパン56が設けられている。ドレンパン56は、第3開口5b1が図2(A)における右側(吸込ダクト160の配置側)に向くように熱交換ユニット5bが設置される場合と、第3開口5b1が図2(A)における下側(室内天井140側)に向くように熱交換ユニット5bが設置される場合とに、室内熱交換器51で発生した凝縮水を受けることができるように略L字形状に形成されている。
次に、室内機5を構成する各装置や部材について説明する。室内熱交換器51は、冷媒と、後述する室内機ファン54の回転により図示しない吸込口から室内機5の内部に取り込まれた室内空気を熱交換させるものであり、図2に示すように略くの字形状に形成されている。図1(A)に示すように、室内熱交換器51の一方の冷媒出入口と液管接続部53とが室内機液管71で接続され、他方の冷媒出入口とガス管接続部52aとが室内機ガス管72で接続されている。室内熱交換器51は、空気調和機1が冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、空気調和機1が暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。尚、液管接続部53やガス管接続部52は、各冷媒配管が溶接やフレアナット等により接続されている。
室内機ファン54はシロッコファンであり、樹脂材で渦巻状に形成されたケーシングの内部に多数の羽根を備えた筒状の図示しない羽根車を備え、羽根車の中心に連結されるモータシャフトに連結される図示しないファンモータを備える。室内機ファン54は、ファンモータによって羽根車が回転することで熱交換器ユニット5bの筐体5b3の内部に第3開口5b1あるいは第4開口5b2を介して室内空気を取り込み、室内熱交換器51において冷媒と熱交換した室内空気をファンユニット5aの第2開口5a2を介して室内へ放出する。
以上説明した構成の他に、室内機5には各種のセンサが設けられている。図1(A)に示すように、室内熱交換器51には、この室内熱交換器51の温度を検出する熱交温度センサ61が設けられている。また、図2に示すように、熱交換器ユニット5bにおける室内空気の吸入側には、熱交換器ユニット5bの内部に流入する室内空気の温度を検出する吸込温度センサ62が備えられている。なお、後に詳細に説明するが、吸込温度センサ62は、室内機5を縦置きとする際に熱交換ユニット5bの配置によって、設置位置を変更可能とされている。
室内機制御手段500は、熱交換器ユニット5bの筐体5b3の内部に設けられる図示しない電装品箱に格納されている制御基板に搭載されている。図1(B)に示すように、室内機制御手段500は、CPU510と、記憶部520と、通信部530と、センサ入力部540を備えている。
記憶部520は、例えばフラッシュメモリで構成されており、室内機5の制御プログラムや各種センサからの検出信号に対応した検出値、室内ファン55の制御状態などを記憶している。通信部530は、室外機2や使用者が操作する図示しないリモコンとの通信を行うためのインターフェイスである。センサ入力部540は、室内機5の各種センサでの検出結果を取り込んでCPU510に出力する。
CPU510は、前述した室内機5の各センサでの検出結果を、センサ入力部540を介して取り込む。また、CPU510は、使用者が操作する図示しないリモコンから送信される、運転モード(冷房運転/除湿運転/暖房運転)や風量等を含む運転情報信号を、通信部530を介して取り込む。CPU510は、取り込んだ検出結果や運転情報信号に基づいて、室内機ファン54の駆動制御や、後述する吸込温度センサ62の設置位置判定などを行う。
<室内機の設置状態>
以上に説明した室内機5は、図2(A)に示すように横向きに設置、あるいは、図2(B)もしくは(C)に示すように縦向きに設置することができる。そして、室内機5を図2(B)もしくは(C)に示す縦向きに配置する場合は、室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行った空調空気を上向きに吹き出す(図2(B)の状態)場合と、下向きに吹き出す(図2(C)の状態)場合とで、ファンユニット5aと熱交換器ユニット5bの位置関係が異なる。
以下、図2(A)〜(C)を用いて、室内機5の設置状態について横向き設置、縦向き設置:上吹き出し)、縦向き設置:下吹き出し、の順で説明する。
<横向き設置>
室内機5が横向きに設置される場合は、例えば、図2(A)に示すように、建屋天井面110と室内天井面140の間の空間に設置される。ファンユニット5aと熱交換器ユニット5bとがそれぞれ横向きとされ、ファンユニット5aの第1開口5a1と熱交換器ユニット5bの第4開口5b2とが接続されてファンユニット5aの筐体5a3と熱交換器ユニット5bの筐体5b3とが連通する。また、ファンユニット5aの第2開口5a2が吹出ダクト190を介して室内天井面140に設けられた吹出グリル200に接続され、熱交換器ユニット5bの第3開口5b1が吸込ダクト160を介して室内天井面140に設けられた吸込グリル170に接続される。そして、ファンユニット5aと熱交換器ユニット5bとを組み合わせたものが、一端が建屋天井面110に固定された複数本の吊下ボルト120によって建屋天井面110から吊り下げられて、建屋天井面110と室内天井面140の間の空間に設置される。
横向きに設置された室内機5が運転を行うと、室内機ファン54の駆動によって吸込グリル170から吸込ダクト160および第3開口5b1を介して熱交換器ユニット5bの筐体5b3の内部に取り込まれた室内空気は、室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行う。室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行った室内空気は、熱交換器ユニット5bの第4開口5b2からファンユニット5aの第1開口5a1を経てファンユニット5aの筐体5a3に流入し、ファンユニット5aの第2開口5a2および吹出ダクト190を介して吹出グリル200から室内に放出される。
<縦向き設置1:上吹き出し>
室内機5が縦向きに設置されて上方に向かって空調空気を吹き出す場合は、例えば、図2(B)に示すように、2階建ての建物における1階床面230上に台座220を用いて設置される。このとき、台座220の上に熱交換器ユニット5bが配置され、熱交換器ユニット5bの上に、ファンユニット5aの第1開口5a1と熱交換器ユニット5bの第4開口5b2が向き合うようにファンユニット5aが配置される。これにより、ファンユニット5aの第1開口5a1と熱交換器ユニット5bの第4開口5b2とが接続されてファンユニット5aの筐体5a3と熱交換器ユニット5bの筐体5b3とが連通する。ファンユニット5aの第2開口5a2は吹出ダクト190を介して2階床面250に設けられた吹出グリル210に接続されている。なお、吹出ダクト190は、1階天井面240を貫通して吹出グリル210に接続されている。また、熱交換器ユニット5bの第3開口5b1は、台座220に設けられた孔220aを介して1階床面230に向けて開口しており、台座220に設けられる図示しない連通孔を介して第3開口5b1から熱交換器ユニット5bの内部に室内空気を取り込む。
上記縦向きに設置されて上方に空調空気を吹き出す室内機5が運転を行うと、室内機ファン54の駆動によって第3開口5b1を介して熱交換器ユニット5bの筐体5b3の内部に取り込まれた室内空気は、室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行う。室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行った室内空気は、熱交換器ユニット5bの第4開口5b2からファンユニット5aの第1開口5a1を経てファンユニット5aの筐体5a3に流入し、ファンユニット5aの第2開口5a2および吹出ダクト190を介して2階床面250に設けられた吹出グリル210から室内に放出される。
<縦向き設置2:下吹き出し>
室内機5が縦向きに設置されて下方に向かって空調空気を吹き出す場合は、例えば、図2(C)に示すように、1階床面230上に台座220を用いて設置され、より具体的には、1階床面230と基礎面260の間に設けられている空調空気の通風路270に連通する床面開口230aの上方に室内機5が設置される。このとき、台座220の上にファンユニット5aが配置され、ファンユニット5aの上に、ファンユニット5aの第1開口5a1と熱交換器ユニット5bの第3開口5b1が向き合うように熱交換器ユニット5bが配置される。これにより、ファンユニット5aの第1開口5a1と熱交換器ユニット5bの第3開口5b1とが接続されてファンユニット5aの筐体5a3と熱交換器ユニット5bの筐体5b3とが連通する。ファンユニット5aの第2開口5a2が台座220の孔220aを介して1階床面230の床面開口230aと吹出ダクト190で接続されている。また、熱交換器ユニット5bの第4開口5b2は、空調空間の上方に向けて開口する。
上記縦向きに設置されて下方に空調空気を吹き出す室内機5が運転を行うと、室内機ファン54の駆動によって第4開口5b2を介して熱交換器ユニット5bの筐体5b3の内部に取り込まれた室内空気は、室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行う。室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行った室内空気は、熱交換器ユニット5bの第3開口5b1からファンユニット5aの第1開口5a1を経てファンユニット5aの筐体5a3に流入し、ファンユニット5aの第2開口5a2、吹出ダクト190、および、1階床面230の床面開口230aを介して通風路270に放出される。なお、通風路270を流れる空調空気は、同じく1階床面230に設けられる図示しない吹出孔から空調空間に放出される。
<冷媒回路の動作>
次に、本実施形態における空気調和機1の空調運転時の冷媒回路10における冷媒の流れや各部の動作について、図1(A)を用いて説明する。尚、以下の説明ではまず、空気調和機1が暖房運転を行う場合について説明し、次に、空気調和機1が冷房運転を行う場合について説明する。尚、図1(A)における実線矢印は、暖房運転時の冷媒の流れを示している。また、図1(A)における破線矢印は、冷房運転時の冷媒の流れを示している。
<暖房運転>
図1(A)に示すように、空気調和機1が暖房運転を行う場合は、四方弁22が実線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートdとが連通するように、また、ポートbとポートcとが連通するように切り換えられる。これにより、冷媒回路10は、室内熱交換器51が凝縮器として機能するとともに、室外熱交換器23が蒸発器として機能する暖房サイクルとなる。
冷媒回路10が暖房サイクルとなった状態で圧縮機21が駆動すると、圧縮機21から吐出された冷媒は、吐出管41を流れて四方弁22に流入し、四方弁22から室外機ガス管45を流れて、閉鎖弁26を介してガス管9へと流入する。
ガス管9を流れる冷媒は、ガス管接続部52を介して室内機5に流入する。室内機5に流入した冷媒は、室内機ガス管72を流れて室内熱交換器51に流入する。室内熱交換器51に流入した冷媒は、室内機ファン54の回転により熱交換器ユニット5bの筐体5b3の内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って凝縮する。
このように、室内熱交換器51が凝縮器として機能し、室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行って加熱された室内空気がファンユニット5aの第2開口5a2から空調空間に吹き出されることによって、各室内機5が設置された空調空間の暖房が行われる。
室内熱交換器51から室内機液管71に流入した冷媒は、室内機液管71から液管接続部53を介して液管8に流出する。液管8を流れ閉鎖弁25を介して室外機2に流入した冷媒は室外機液管44を流れ、室外機膨張弁24を通過する際に減圧される。室外機膨張弁24で減圧された冷媒は、室外機液管44を流れて室外熱交換器23に流入し、室外機ファン28の回転によって室外機5の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って蒸発する。室外熱交換器23から冷媒配管43へと流入した冷媒は、四方弁22、冷媒配管46、アキュムレータ27、吸入管42の順に流れ、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
<冷房運転>
空気調和機1が冷房運転を行う場合は、図1(A)に示すように、四方弁22が破線で示す状態、すなわち、四方弁22のポートaとポートbとが連通するように、また、ポートcとポートdとが連通するように切り換えられる。これにより、冷媒回路10は、室内熱交換器51が蒸発器として機能するとともに、室外熱交換器23が凝縮器として機能する暖房サイクルとなる。
冷媒回路10が冷房サイクルとなった状態で圧縮機21が駆動すると、圧縮機21から吐出された冷媒は、吐出管41を流れて四方弁22に流入し、四方弁22から冷媒配管43を介して室外熱交換器23へと流入する。室外熱交換器23へと流入した冷媒は、室外機ファン28の回転によって室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って凝縮する。室外熱交換器23から室外機液管44へと流出した冷媒は、開度が全開とされている室外機膨張弁24を通過し、閉鎖弁25を介して液管8に流出する。
液管8を流れる冷媒は、液管接続部53を介して室内機5に流入する。室内機5に流入した冷媒は室内機液管71を流れ、室内機液管71から室内熱交換器51に流入する。室内熱交換器51に流入した冷媒は、室内機ファン54の回転により熱交換器ユニット5bの筐体5b3の内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って蒸発する。
このように、室内熱交換器51が蒸発器として機能し、室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行って冷却された室内空気がファンユニット5aの第2開口5a2から空調空間に吹き出されることによって、各室内機5が設置された室内の冷房が行われる。
室内熱交換器51から室内機ガス管72に流出した冷媒は、ガス管接続部52を介してガス管9に流出する。ガス管9を流れ閉鎖弁26を介して室外機2に流入した冷媒は、室外機ガス管45、四方弁22、冷媒配管46、アキュムレータ27、吸入管42の順に流れ、圧縮機21に吸入されて再び圧縮される。
<吸込温度センサの配置について>
空気調和機1が上述した暖房運転や冷房運転を行っているとき、室内機5の熱交換器ユニット5bに設けられている吸込温度センサ62で検出した吸込温度(空調空間の温度:室温)が、使用者が設定した空調運転の目標温度である設定温度となるように、圧縮機21、膨張弁24、室外機ファン28、および、室内機ファン51がそれぞれ制御される。あるいは、空気調和機1が暖房運転や冷房運転を行っているとき、吸込温度センサ62で検出した吸込温度と、熱交温度センサ61で検出した室内熱交換器51の温度とを比較することによって、四方弁22や膨張弁24の動作が正常であるか否かを確認する。
上記のように、吸込温度センサ62で検出した吸込温度は種々の制御や動作確認に使用するため、正確に吸込温度を検出できる位置に吸込温度センサ62を配置する必要がある。本実施形態の室内機5は、前述したように、横置き/縦置き:上吹き出し/縦置き:下吹き出しの3つの状態での設置が可能であるが、横置きあるいは縦置き:上吹き出しの場合と、縦置き:下吹き出しとで、吸込温度センサ62を配置する位置が異なる。
具体的には、図2(A)および図2(B)に示すように、室内機5が横置きあるいは縦置き:上吹き出しの場合は、吸込温度センサ62は熱交換器ユニット5bにおける第3開口5b1と室内熱交換器51の間に配置される。室内機5が横置きあるいは縦置き:上吹き出しの場合は、それぞれ第3開口5b1から熱交換器ユニット5bの内部に室内空気が取り込まれるためである。
これに対し、図2(C)に示すように、室内機5が縦置き:下吹き出しの場合は、吸込温度センサ62は熱交換器ユニット5bにおける第4開口5b2と室内熱交換器51の間に配置される。室内機5が縦置き:下吹き出しの場合は、第4開口5b2から熱交換器ユニット5bの内部に室内空気が取り込まれるためである。
ところで、本実施形態の室内機5は、工場出荷時にファンユニット5aと熱交換器ユニット5bとを図2(A)、図2(B)のように接続して出荷されるか、あるいは、図2(C)のように接続して出荷されるかのいずれかであり、どちらの接続状態で出荷されるかに応じて吸込温度センサ62の配置を決める必要がある。
そして、室内機5が設置場所に設置される際は、使用者が横置き/縦置き:上吹き出し/縦置き:下吹き出しのうちのいずれか選択した状態で設置される。このとき、選択された設置状態に合わせるために、出荷時のファンユニット5aと熱交換器ユニット5bの位置関係を入れ替える場合は、吸込温度センサ62の設置位置を付け替える必要が生じる。例えば、設置場所で室内機5を縦置き:下吹き出しの状態で設置するときに、出荷時に吸込温度センサ62が、図2(A)や図2(B)に示す熱交換器ユニット5bの第3開口5b1と室内熱交換器51の間に配置されている場合は、図2(C)に示す熱交換器ユニット5bの第4開口5b2と室内熱交換器51の間に吸込温度センサ62を付け替える必要がある。
しかし、設置作業者が、室内機5の設置時にファンユニット5aと熱交換器ユニット5bの位置関係を入れ替えることによって必要となる吸込温度センサ62の付け替えを忘れてしまう恐れがあった。
そこで、本実施形態の空気調和機1では、この空気調和機1の設置後に試運転を行うときに、図3に示すフローチャートを用いて以下に説明する処理を自動的に行う。具体的には、室内機5の試運転中に、吸込温度センサ62で検出した吸込温度と熱交温度センサ61で検出した室内熱交換器51の温度(以降、熱交温度と記載する)とを検出し、これら各温度を用いて吸込温度センサ62の設置位置の正誤を判定する。そして、吸込温度センサ62の設置位置が誤っている場合は、例えば、室内機5を操作する図示しないリモコンの表示部に、吸込温度センサ62の設置位置が誤っている旨を報知する。
<吸込温度センサの設置位置の正誤判定に関わる処理>
ここより、図3を用いて、空気調和機1の設置後に、室内機制御手段500のCPU510が、吸込温度センサ62の設置位置の正誤を判定する際の処理について説明する。図3において、STは処理のステップを示し、これに続く数字はステップの番号を示している。また、以下の説明では吸込温度をTi(単位:℃)、熱交温度をTh(単位:℃)、熱交温度Thから吸込温度Tiを減じた温度差をΔT(単位:℃)とする。
空気調和機1が設置された後、作業者によるリモコン等の操作により室内機制御手段500のCPU510に試運転開始の信号が入力されると、空気調和機1の試運転が開始される。CPU510は現在の室内機5の運転モードが送風運転であるか否かを判断する(ST1)。本実施形態における吸込温度センサ62の設置位置の正誤判定では、室内熱交換器51に冷媒が流れているときの熱交温度Thと吸込温度Tiとを温度差ΔTが小さい、つまり、吸込温度センサ62が室内熱交換器51における空気の流れの下流側に誤って配置されていることで、室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行って吸込温度Tiが熱交温度Thに近い値となっていることをもって吸込温度センサ62の設置位置が誤りであると判断する。従って、室内熱交換器51に冷媒が流れない送風運転では吸込温度センサ62の設置位置の正誤を判定できないため、ST1の判断を行っている。
現在の室内機5の運転モードが送風運転であれば(ST1−Yes)、CPU510は、ST1に処理を戻す。このとき、CPU510が、運転モードを送風運転から冷房運転あるいは暖房運転に切り替えるように、図示しない室内機5のリモコンや作業者が使用する携帯端末に報知するようにしてもよい。
現在の室内機5の運転モードが送風運転でなければ(ST1−No)、つまり、現在の室内機5の運転モードが、室内熱交換器51に冷媒が流れる冷房運転あるいは暖房運転であれば、CPU510は、タイマー計測を開始する(ST2)。なお、図示は省略するが、CPU510は計時手段を有している。
次に、CPU510は、ST2でタイマー計測を開始してから所定時間が経過したか否かを判断する(ST3)。ここで所定時間とは、予め試験などを行って定められている時間であり、流入した冷媒によって熱交温度Thが一定の温度となるまでにかかる時間である。例えば、所定時間は10分間である。
所定時間が経過していなければ(ST3−No)、CPU510は、ST3に処理を戻してタイマー計測を継続する。所定時間が経過していれば(ST3−Yes)、CPU510は、室内機5が、吸込温度が設定温度付近(例えば、設定温度±1℃)となって室内機ファン54を停止する所謂サーモオフとなっているか否かを判断する(ST4)。室内機5がサーモオフとなっているときは、前述した送風運転の場合と同様に室内熱交換器51に冷媒が流れておらず、吸込温度センサ62の設置位置の正誤を判定できないため、ST4の判断を行っている。
室内機5がサーモオフとなっていれば(ST4−Yes)、CPU510は、タイマーをリセットして(ST11)、ST1に処理を戻す、つまり、吸込温度センサ62の設置位置の正誤判定を中止する。
室内機5がサーモオフとなっていなければ(ST4−No)、CPU510は、吸込温度Tiを取り込み(ST5)、熱交温度Thを取り込む(ST6)。なお、吸込温度Tiは吸込温度センサ62によって、熱交温度Thは熱交温度センサ61によってそれぞれ検出されており、CPU510は、吸込温度Tiおよび熱交温度Thを、センサ入力部540を介して定期的(例えば、30秒毎)に取り込んで記憶部520に記憶している。このST6の処理では、CPU510は、記憶部520に記憶されている吸込温度Tiおよび熱交温度Thの各々のうちの最新の値を読み出す。
次に、CPU510は、ST5で取り込んだ吸込温度TiとST6で取り込んだ熱交温度Thとを用い、熱交温度Thから吸込温度Tiを減じた温度差ΔTを算出する(ST7)。なお、温度差ΔTは、室内機5の運転モードが冷房運転である場合は、熱交温度Thの方が吸込温度Tiより低い温度である(冷房運転時は吸込温度Tiより低い温度の冷媒が室内熱交換器51を流れる)ことから、マイナスの値となる。また、室内機5の運転モードが暖房運転である場合は、熱交温度Thの方が吸込温度Tiより高い温度である(暖房運転時は吸込温度Tiより高い温度の冷媒が室内熱交換器51を流れる)ことから、プラスの値となる。
次に、CPU510は、ST7で算出した温度差ΔTが−5℃より大きくかつ+5℃より小さい値であるか否かを判断する(ST8)、つまり、温度差ΔTが所定範囲内の値であるか否かを判断する。前述したように、冷房運転時は熱交温度Thの方が吸込温度Tiより低い温度であり、暖房運転時は熱交温度Thの方が吸込温度Tiより高い温度となる。しかし、吸込温度センサ62が誤って室内熱交換器51における空気の流れの下流側に配置されていれば、吸込温度センサ62が検出する吸込温度Tiは、室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行った後の室内空気の温度であるため、冷房運転/暖房運転に関わらず熱交温度Thに近い温度となる。
本実施形態では、吸込温度センサ62が誤って配置されているときの熱交温度Thと吸込温度Tiとの関係に着目し、温度差ΔTが−5℃より大きくかつ+5℃より小さい値であれば、熱交温度Thと吸込温度Tiとが近い温度である、つまり、吸込温度センサ62が誤って室内熱交換器51における空気の流れの下流側に配置されていると判定する。なお、上述した判定に用いている温度差ΔTの所定範囲である−5℃〜+5℃は一例であり、予め試験などを行って空気調和機毎に最適な値を設定すればよい。
温度差ΔTが−5℃より大きくかつ+5℃より小さい値でなければ(ST8−No)、つまり、吸込温度センサ62が正しい位置に配置されている場合は、CPU510は、吸込温度センサ62の設置位置が正しい旨(設置位置OK)の報知を行い(ST9)、ST10に処理を進める。温度差ΔTが−5℃より大きくかつ+5℃より小さい値であれば(ST8−Yes)、つまり、吸込温度センサ62が正しい位置に配置されていない場合は、CPU510は、吸込温度センサ62の付け替え忘れがある旨を報知し(ST12)、ST10に処理を進める。ここで、吸込温度センサ62の設置位置OKの報知や付け替え忘れの報知は、前述した図示しない室内機5のリモコンや作業者が使用する携帯端末に報知すればよく、リモコンや携帯端末の表示部に吸込温度センサ62の付け替え忘れを表す表示がなされればよい。なお、上記リモコンや携帯端末が、本発明の外部機器に相当する。
ST9の処理、あるいは、ST12の処理を終えたCPU510は、タイマーをリセットして(ST10)、吸込温度センサ62の設置位置の正誤判定に関わる処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の空気調和機1では、空気調和機1の設置後に行う試運転において、取り込んだ熱交温度Thと吸込温度Tiとを用いて、吸込温度センサ62が正規の位置(室内熱交換器51で冷媒と熱交換を行う前の室内空気の温度を検出できる位置)に配置されているか否かを判定し、吸込温度センサ62が誤った位置に配置されている場合は、その旨を報知する。これにより、空気調和機1の設置時に、室内機5の設置状態に応じて熱交換器ユニット5bの筐体内部における、吸込温度センサ62を配置する位置の付け替え忘れに作業者が気付くことができ、適切な位置に吸込温度センサ62を配置することができる。
なお、以上に説明した実施形態では、空気調和機1の設置後に作業者により空気調和機1の試運転が開始されると、室内機制御手段500のCPU510が吸込温度センサ62の設置位置の正誤判定を開始する、つまり、作業者が試運転を指示すれば吸込温度センサ62の設置位置の正誤判定が自動的に開始される場合を説明した。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、吸込温度センサ62の設置位置の正誤判定を行うことを指示する操作部が室内機5やリモコン、携帯端末などに設けられており、この操作部を作業者が操作したときに吸込温度センサ62の設置位置の正誤判定が実行されるようにしてもよい。
1 空気調和機
2 室外機
5 室内機
5a ファンユニット
5a1 第1開口
5a2 第2開口
5a3 筐体
5b 熱交換器ユニット
5b1 第3開口
5b2 第4開口
5b3 筐体
51 熱交換器
54 室内機ファン
56 ドレンパン
61 熱交温度センサ
62 吸込温度センサ
500 室内機制御手段
510 CPU
Ti 吸込温度
Th 熱交温度
ΔT 温度差

Claims (4)

  1. 第1開口と第2開口を有する第1筐体と、同第1筐体の内部に室内機ファンを備えたファンユニットと、
    第3開口と第4開口を有する第2筐体と、同第2筐体の内部に熱交換器を備えた熱交換器ユニットと、
    前記室内熱交換器の温度である熱交温度を検出する熱交温度センサと、
    前記第2筐体内部に流入する空気の温度である吸込温度を検出し前記第3開口の近傍あるいは前記第4開口の近傍のいずれかに選択可能に配置される吸込温度センサと、
    前記室内ファンを制御する制御手段と、を有し、
    前記ファンユニットの前記第1開口と、前記熱交換器ユニットの前記第3開口および前記第4開口のいずれか一方とを連通させて形成される室内機を有する空気調和機であって、
    前記制御手段は、
    前記吸込温度センサの配置の正誤を判定可能であり、前記吸込温度センサの配置の正誤の判定結果を外部に報知する、
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記制御手段は、
    前記熱交温度センサで検出した熱交温度と前記吸込温度センサで検出した吸込温度との温度差を用いて、前記吸込温度センサの配置の正誤を判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記制御手段は、
    前記温度差が所定範囲内の値である場合は、前記吸込温度センサが誤った位置に配置されていると判定する、
    ことを特徴とする請求項2のいずれかに記載の空気調和機。
  4. 前記吸込温度センサの配置の正誤の判定は、前記空気調和機の試運転時に実行される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の空気調和機。
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