JP2021070961A - 引戸構造及び引戸構造の施工方法 - Google Patents

引戸構造及び引戸構造の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】袖壁パネルを容易に着脱することができる引戸構造及び引戸構造の施工方法を提供する。【解決手段】本実施の形態に係る引戸構造1は、壁体21に設けられた開口211の一側を閉鎖する袖壁パネル4と、前記開口211の他側を開閉する引戸51とを備える引戸構造1において、前記袖壁パネル4はけんどん式に取り付けられることを特徴とする。本実施の形態に係る引戸構造の施工方法にあっては、前記開口211の上縁及び前記袖壁パネル4の上端部に、互いに係合可能な一の凹凸が設けられ、前記開口211の下縁及び前記袖壁パネル4の下端部に、互いに係合可能な他の凹凸が設けられ、前記袖壁パネル4の取り付けの際、前記袖壁パネル4を傾斜させ、前記袖壁パネル4を持ち上げつつ前記一の凹凸を互いに係合させ、前記袖壁パネル4を直立させ、前記袖壁パネル4を下ろして前記他の凹凸を互いに係合させる。【選択図】図4

Description

本発明は、引戸構造及び引戸構造の施工方法に関する。
従来、壁体に設けられた開口を引戸が開閉する引戸構造が用いられている。
壁体が袖壁を一体に備える場合、引戸は、袖壁の一面に対向する位置に引き込まれて開口を開放し、そこから引き出されて開口を閉鎖する。
しかしながら、壁体に袖壁を一体に設ける作業は煩雑であり、熟練を要する。そこで、壁体とは別体の袖壁パネルを用いることが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の引戸構造においては、壁体に設けられた矩形状の開口の内周が、矩形状の建具枠によって縁取られている。建具枠は鴨居、敷居、及び2本の縦枠を備える。鴨居及び敷居には、引戸が鴨居及び敷居に沿って滑動可能に取り付けられている。鴨居、及び戸尻側の縦枠には、取付補助部材を介して袖壁パネルがビス留め固定されている。袖壁パネルは開口の戸尻側の一部を閉鎖している。袖壁パネルは、壁体に一体の袖壁と同様に利用することができる。
特開2007−247150号公報
ところで、例えば大型の家具を出し入れするために、袖壁パネルを一時的に取り外して開口の開放量を増したいという要望がある。しかしながら、ビス留め固定された袖壁パネルの取り外し及び再度の取り付けは煩雑である。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、袖壁パネルを容易に着脱することができる引戸構造及び引戸構造の施工方法を提供することにある。
本実施の形態に係る引戸構造は、壁体に設けられた開口の一側を閉鎖する袖壁パネルと、前記開口の他側を開閉する引戸とを備える引戸構造において、前記袖壁パネルはけんどん式に取り付けられることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、袖壁パネルがけんどん式(上げ落とし式)に取り付けられるので、袖壁パネルを容易に着脱することができる。
本実施の形態に係る引戸構造は、前記開口の上縁に、該上縁から下向きに突出するようにして下向き凸部材が固定され、前記袖壁パネルの上端面に、前記下向き凸部材が挿入される上向き凹部が設けられていることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、壁体の開口の上縁に下向き凸部材が固定され、袖壁パネルの上端面に上向き凹部が設けられている。下向き凸部材は上向き凹部に挿入される。
上向き凹部を袖壁パネルに予め設けておくことができるので、作業者が施工現場で袖壁パネルに上向き凹部を設ける必要はない。施工現場における下向き凸部材の固定作業は簡易である。以上の結果、作業者が煩雑な作業を行なうことなく、けんどん式による袖壁パネルの取り付けのための互いに係合可能な凹凸を得ることができる。
本実施の形態に係る引戸構造は、前記開口の前記上縁は、前記引戸の開閉方向に延びる横材によって縁取られ、前記上向き凹部は前記開閉方向に延びる溝であり、前記下向き凸部材はL字型アングル材であり、前記下向き凸部材のL字の一側は、前記下向き凸部材が前記開閉方向に延びるようにして、前記横材に固定され、前記下向き凸部材のL字の他側は、前記一側から垂下して前記上向き凹部に挿入されることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、壁体の開口の上縁が横材によって縁取られている。横材は引戸の開閉方向に延びるものなので、例えば鴨居と兼用することができる。
下向き凸部材は横材に固定される。故に、壁体そのものの構造、材質、又は厚さ等に左右されることなく、下向き凸部材を確実に固定することができる。
下向き凸部材はL字型アングル材である。L字型アングル材は単純な形状の部材なので、調達も横材への固定も容易である。
本実施の形態に係る引戸構造は、前記下向き凸部材と前記上向き凹部の幅方向の両内側面夫々との間に、互いに別体の緩衝材が介在し、前記両内側面の少なくとも一方と前記下向き凸部材との間に介在する前記緩衝材は、着脱可能であることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、下向き凸部材と上向き凹部の幅方向の両内側面夫々との間に緩衝材が介在しているので、袖壁パネルのガタツキを抑制することができる。
下向き凸部材と上向き凹部の両内側面の一方との間に介在している一の緩衝材は、下向き凸部材と上向き凹部の両内側面の他方との間に介在している他の緩衝材とは別体である。一の緩衝材及び他の緩衝材の内、少なくとも一方は着脱可能である。着脱可能な方の緩衝材を、袖壁パネルの着脱前に予め取り除いておくことによって、緩衝材に着脱作業を阻害されることなく袖壁パネルを容易に着脱することができる。
本実施の形態に係る引戸構造は、前記開口の下縁に、該下縁から上向きに突出するようにして上向き凸部材が固定され、前記袖壁パネルの下端面に、前記上向き凸部材が挿入される下向き凹部が設けられていることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、壁体の開口の下縁に上向き凸部材が固定され、袖壁パネルの下端面に下向き凹部が設けられている。上向き凸部材は下向き凹部に挿入される。
下向き凹部を袖壁パネルに予め設けておくことができるので、作業者が施工現場で袖壁パネルに下向き凹部を設ける必要はない。施工現場における上向き凸部材の固定作業は簡易である。以下の結果、作業者が煩雑な作業を行なうことなく、けんどん式による袖壁パネルの取り付けのための互いに係合可能な凹凸を得ることができる。
本実施の形態に係る引戸構造は、前記開口の前記下縁は、前記壁体が立設されている床面によって構成されており、前記下向き凹部は前記引戸の開閉方向に延びる溝であり、前記上向き凸部材はL字型アングル材であり、前記上向き凸部材のL字の一側は、前記上向き凸部材が前記開閉方向に延びるようにして、前記床面に固定され、前記上向き凸部材のL字の他側は、前記一側から立ち上がって前記下向き凹部に挿入されることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、壁体の開口の下縁が床面によって構成されている。即ち、開口の下縁が、例えば敷居によって縁取られていない。故に、引戸構造のバリアフリー化を図ることができる。
上向き凸部材はL字型アングル材である。L字型アングル材は単純な形状の部材なので、調達も床面への固定も容易である。
本実施の形態に係る引戸構造は、前記上向き凸部材と前記下向き凹部の幅方向の両内側面夫々との間に緩衝材が介在し、該緩衝材は前記上向き凸部材を上側から覆うことを特徴とする。
本実施の形態にあっては、上向き凸部材と下向き凹部の幅方向の両内側面夫々との間に緩衝材が介在しているので、袖壁パネルのガタツキを抑制することができる。
緩衝材は上向き凸部材を上側から覆っている。故に、上向き凸部材を覆う緩衝材に、下向き凹部の内面を上側から被せるようにして、上向き凸部材及び緩衝材を下向き凹部に挿入すれば、上向き凸部材と下向き凹部の幅方向の両内側面夫々との間に緩衝材を容易に介在させることができる。
本実施の形態に係る引戸構造は、前記袖壁パネルは木材を用いてなることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、袖壁パネルが木材(無垢材又は木質材)を用いてなる。木材は加工し易く、調湿性を有するので、袖壁パネルの素材として好適である。
本実施の形態に係る引戸構造の施工方法は、壁体に設けられた開口の一側を閉鎖する袖壁パネルと、前記開口の他側を開閉する引戸とを備える引戸構造を施工する方法であって、前記開口の上縁及び前記袖壁パネルの上端部に、互いに係合可能な一の凹凸が設けられ、前記開口の下縁及び前記袖壁パネルの下端部に、互いに係合可能な他の凹凸が設けられ、前記袖壁パネルの取り付けの際、前記袖壁パネルを傾斜させ、前記袖壁パネルを持ち上げつつ前記一の凹凸を互いに係合させ、前記袖壁パネルを直立させ、前記袖壁パネルを下ろして前記他の凹凸を互いに係合させることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、袖壁パネルをけんどん式に取り付けることができる。
本実施の形態の引戸構造及び引戸構造の施工方法によれば、袖壁パネルを容易に着脱することができる。
実施の形態1に係る引戸構造の正面図である。 引戸構造の斜視図である。 図1におけるIII−III線による断面図である。 図1及び図3におけるIV−IV線による断面図である。 図4の上部の拡大図である。 図4の下部の拡大図である。 袖壁パネル及び下向き凸部材の斜視図である。 開口の縁取りを説明するための正面図である。 3つのアングル材の固定を説明するための断面図である。 袖壁パネルの取り付け手順を説明するための断面図である。 袖壁パネルの取り付け手順を説明するための断面図である。 袖壁パネルの取り付け手順を説明するための断面図である。 実施の形態2に係る引戸構造の平断面図である。 図13におけるXIV−XIV線による断面図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
実施の形態 1.
図1は、実施の形態1に係る引戸構造の正面図である。
図2は、引戸構造の斜視図である。
図中1は引戸構造であり、引戸構造1は壁体21に設けられている。
壁体21は、例えば居室と廊下とを区画しており、適宜の厚さを有し、床面22に垂直に立設されている。
壁体21には、横方向に長い矩形状の開口211が設けられている。開口211を介して、室内外が連通している。開口211の上辺部、左辺部、及び右辺部は壁体21の一部であり、開口211の下辺部は床面22の一部である。
引戸構造1は、三方枠3と袖壁パネル4と親子扉(引戸51及び開戸52)とを備える。
三方枠3は鴨居31(横材)と2本の縦枠32,33とを備える。鴨居31と縦枠32,33とは縦勝ちに配されており、開口211の上辺部と左辺部及び右辺部とを縁取っている。
図3は、図1におけるIII−III線による断面図である。
図4は、図1及び図3におけるIV−IV線による断面図である。
図1、図2、及び図4に示すように、鴨居31は一方向に長い板状をなす。鴨居31は、長手方向を左右に向け、幅方向を前後に向け、開口211の上辺部を全長に亘って下側から覆うようにして、開口211の上辺部にビス留め固定されている。
鴨居31の下面には、鴨居31の全長に亘ってレール311が設けられている。レール311は矩形筒状をなし、左右方向に延びる。レール311の下壁には、レール311の全長に亘るスリットが設けられている。レール311の配置位置は、鴨居31の前後方向の中心位置の後側である。
図1〜図4に示すように、縦枠32,33夫々は一方向に長い板状をなす。縦枠32は、長手方向を上下に向け、幅方向を前後に向け、開口211の左辺部を全長に亘って右側から覆うようにして、開口211の左辺部にビス留め固定されている。縦枠33は、縦枠32と同様に、開口211の右辺部にビス留め固定されている。
縦枠33の左面には、上下方向に延びる浅い受け溝が設けられており、受け溝の底面には戸当たりクッション331が接着固定されている。戸当たりクッション331の配置位置は、縦枠33の前後方向の中心位置の後側である。
袖壁パネル4は、一方向に長い矩形板状をなし、長手方向が上下に向けられており、短手方向が左右に向けられている。袖壁パネル4は木材を用いてなる。例えば、袖壁パネル4は矩形枠状の芯材と芯材を覆う化粧板とを備えるフラッシュパネルであり、芯材及び化粧板夫々が木材製である。
袖壁パネル4は、右端面が縦枠33の左面に近接し、開口211の右半分を閉鎖するようにして、けんどん式に取り付けられている。袖壁パネル4の配置位置は、縦枠33の戸当たりクッション331よりも前側である。
袖壁パネル4の構成及び取り付けの詳細については後述する。
引戸51は親扉であり、開戸52は子扉である。
引戸51及び開戸52夫々は、一方向に長い矩形板であり、夫々の長手方向が上下に向けられている。引戸51の短手方向は左右に向けられており、閉じられている開戸52の短手方向は左右に向けられている。
図1〜図3に示すように、引戸51の両面において、引戸51の左辺部の中央には、取っ手511,511が設けられている。
図5は、図4の上部の拡大図である。
レール311の内面には、ローラ11が係合している。ローラ11はレール311に沿って転動する。
図4及び図5に示すように、引戸51は、ローラ11を介してレール311から吊り下げられている。ローラ11は、引戸51の上辺両端部に1つずつ、着脱可能に装着されている。ローラ11,11がレール311に沿って走行することにより、引戸51は左右方向に滑動する。
図6は、図4の下部の拡大図である。
引戸51の下端面には案内溝512が設けられている。案内溝512は引戸51の短手方向に延びている。
床面22には揺れ止め12が配されている。揺れ止め12は固定板121とローラ122,122とを備える。固定板121は床面22にビス留め固定されている。ローラ122,122夫々の回転軸は固定板121から立ち上がっている。ローラ122,122は前後方向に互いに異なる位置に配されており、夫々案内溝512に挿入されている。ローラ122,122が案内溝512の前後両側面に接触することによって、引戸51の前後方向の揺れが抑制される。
開戸52(図1〜図3参照)の左辺部は、図示しない蝶番によって縦枠32に連結されている。開戸52が開戸52の左辺部を中心に揺動することによって、開口211が開閉される。
図1及び図3においては、引戸51及び開戸52が共に完全に閉じているので、開口211は完全に閉鎖されている。図2においては、引戸51は全開であり、開戸52は全閉である。
図2に示すように、鴨居31には幕板312が設けられている。幕板312は左右方向に延び、鴨居31の下面から垂下している。幕板312の左端部は縦枠32に隣接しており、幕板312の右端部は袖壁パネル4の左部の前側に配されている。幕板312は、閉じられている引戸51及び開戸52夫々の上端面と鴨居31の下面との間隙を前側から目隠ししている。図1における幕板312の図示は省略されている。
図1〜図6に示すように、引戸構造1は、下向き凸部材61、上向き凸部材62、及びL字型アングル材63を備える。
下向き凸部材61は、開口211の上辺部から下向きに突出している。下向き凸部材61は、例えば金属製のL字型アングル材である。下向き凸部材61の長手方向は左右に向けられている。下向き凸部材61の長さは袖壁パネル4の横幅に略等しい。下向き凸部材61の配置位置はレール311の前側である。下向き凸部材61の右端部は縦枠33に隣接している。
以下では、下向き凸部材61のL字の一側を固定板611といい、下向き凸部材61のL字の他側を挿入板612という。
固定板611は、鴨居31の下面にビス留め固定されている。挿入板612は、鴨居31の下面に垂直に、固定板611の前端部から垂下している。
上向き凸部材62は、開口211の下辺部から上向きに突出している。上向き凸部材62は、例えば金属製のL字型アングル材である。上向き凸部材62の長手方向は左右に向けられている。上向き凸部材62の長さは袖壁パネル4の横幅よりも短い。上向き凸部材62の配置位置は下向き凸部材61の直下である。上向き凸部材62の右端部は縦枠33に隣接している。
以下では、上向き凸部材62のL字の一側を固定板621といい、上向き凸部材62のL字の他側を挿入板622という。
固定板621は、床面22にビス留め固定されている。挿入板622は、床面22に垂直に、固定板621の前端部から立ち上がっている。
挿入板622は、緩衝材64に覆われている。
緩衝材64は紐状をなし、例えば合成ゴム製の弾性部材である。緩衝材64はU字状の断面を有し、長手方向を左右に向け、U字の開口側を下向きにして、挿入板622を全長に亘って上側から覆っている。緩衝材64には挟持片641,641が一体的に設けられている。挟持片641,641は緩衝材64の両内側面から互いに接近する方向に突出しており、挟持片641,641で挟持片641,641を挟み持つようにして、挿入板622の前面及び後面に弾接している。この結果、緩衝材64は着脱可能に挿入板622に装着されている。
図3及び図4に示すように、L字型アングル材63は、開口211の左辺部から右向きに突出している。L字型アングル材63は金属製である。L字型アングル材63の長手方向は上下に向けられている。L字型アングル材63の配置位置は下向き凸部材61と上向き凸部材62との間であり、縦枠33の上下方向の中心部である。
以下では、L字型アングル材63のL字の一側を固定板631といい、L字型アングル材63のL字の他側を支持板632という。
固定板631は、縦枠33の左面にビス留め固定されている。支持板632は、縦枠33の左面に垂直に、固定板631の後端部から右向きに突出している。
図7は、袖壁パネル4及び下向き凸部材61の斜視図である。
図5及び図7に示すように、袖壁パネル4の上端面には上向き凹部41が設けられている。上向き凹部41は、袖壁パネル4の短手方向に延びる溝であり、袖壁パネル4の右端面を貫通しているが、袖壁パネル4の左端面は貫通していない。上向き凹部41は矩形断面を有する。上向き凹部41の深さは、下向き凸部材61の鴨居31からの突出長さよりも大きい。上向き凹部41の幅は、下向き凸部材61の挿入板612の厚みよりも大きい。
下向き凸部材61の挿入板612の下端部は、上向き凹部41に挿入されている。下向き凸部材61の左下端部には、下向き凸部材61が袖壁パネル4の左端部に干渉しないための逃げとして、切り欠き613が設けられている。
下向き凸部材61の挿入板612と上向き凹部41の前後の内側面夫々との間には、2つの緩衝材13,14が介在している。緩衝材13,14は互いに別体である。
緩衝材13は管状をなし、例えば合成ゴム製の弾性部材である。緩衝材13は、長手方向を左右に向け、袖壁パネル4の上端面に隣接するようにして、上向き凹部41の後側の内側面に接着固定されている。緩衝材13は上向き凹部41の全長に亘る。緩衝材13は、上向き凹部41の後側の内側面と下向き凸部材61の挿入板612の後面との間に介在し、挿入板612に弾接している。
緩衝材14は紐状をなし、例えば合成ゴム製の弾性部材である。緩衝材14は、くさび型の断面を有する。緩衝材14は、長手方向を左右に向け、くさびの先端を下向きにして、上向き凹部41の前側の内側面と下向き凸部材61の挿入板612の前面との間に着脱可能に介在し、両者に弾接している。緩衝材14は上向き凹部41の全長に亘る。
緩衝材14は、指掛け片141を全長に亘って有する。指掛け片141はくさびの基端部から突出しており、袖壁パネル4の上端面に接触している。
袖壁パネル4の上端面と鴨居31の下端面とは上下方向に適長離隔している(図1、図2、及び図4参照)。
図6に示すように、袖壁パネル4の下端面には下向き凹部42が設けられている。下向き凹部42は、袖壁パネル4の短手方向に延びる溝であり、袖壁パネル4の右端面を貫通しているが、袖壁パネル4の左端面は貫通していない。下向き凹部42は矩形断面を有する。下向き凹部42の深さは、上向き凸部材62の床面22からの突出長さよりも大きい。下向き凹部42の幅は、上向き凸部材62の挿入板622の前後方向の長さよりも大きい。下向き凹部42の長さは、上向き凸部材62の長さと同程度である。
上向き凸部材62の挿入板622は、下向き凹部42に挿入されている。上向き凸部材62の固定板621の上面には、袖壁パネル4の下端面が接触している。緩衝材64は、上向き凸部材62の挿入板622と下向き凹部42の前後の内側面夫々との間に介在し、両者に弾接している。上向き凸部材62及び緩衝材64は、袖壁パネル4によって上側から覆われている。
図3及び図4に示すように、L字型アングル材63の支持板632は、袖壁パネル4の後面における右辺部の中央部に接触している。L字型アングル材63が袖壁パネル4の右辺部の中央部を後側から支えるので、袖壁パネル4の反りが抑制される。
L字型アングル材63の固定板631は、袖壁パネル4によって左側から覆われている。
図3及び図7に示すように、袖壁パネル4の右端面には、隙間埋め部材43が設けられている。隙間埋め部材43は紐状をなし、例えば合成ゴム製の弾性部材である。隙間埋め部材43は、長手方向を上下に向け、袖壁パネル4の前面に隣接するようにして、袖壁パネル4の右端面に接着固定されている。隙間埋め部材43は袖壁パネル4の全長に亘る。隙間埋め部材43は、袖壁パネル4の右端面と縦枠33の左面との間に挟まれることによって、美観を損なうような隙間が袖壁パネル4の右端面と縦枠33の左面との間に生じないようにしている。
次に、引戸構造1を施工する手順について説明する。
まず、作業者は、鴨居31及び縦枠32,33を準備し、鴨居31の長手方向の両端部に縦枠32,33夫々の一端部を固定することによって、三方枠3を形成する。
図8は、開口211の縁取りを説明するための正面図である。
三方枠3の形成後、作業者は、開口211の上辺部、左辺部、及び右辺部を、鴨居31、縦枠32、及び縦枠33で覆うようにして、開口211の内周面に三方枠3をビスで固定する。この結果、開口211の上辺部、左辺部、及び右辺部が三方枠3によって縁取られる。
次に、作業者はレール311及びローラ11,11を準備し、ローラ11,11をレール311に取り付け、ローラ11,11が取り付けられたレール311を、鴨居31にビスで固定する。
作業者は、揺れ止め12を床面22にビスで固定する。
更に、作業者は引戸51を準備し、引戸51の案内溝512に触れ止め12を挿入してから、引戸51の上辺両端部にローラ11,11を装着する。この結果、レール311から引戸51が吊り下げられ、左右方向に滑動可能となる。
また、作業者は、開戸52を準備し、蝶番を介して縦枠32に取り付ける。
図9は、3つのアングル材の固定を説明するための断面図である。ここで、3つのアングル材とは、下向き凸部材61、上向き凸部材62、及びL字型アングル材63のことである。
作業者は3つのアングル材を準備する。作業者は、下向き凸部材61を鴨居31にビスで固定し、上向き凸部材62を床面22にビスで固定し、L字型アングル材63を縦枠33にビスで固定する。3つのアングル材夫々は単純な形状の部材なので、調達もビス留めも容易である。
作業者は緩衝材64を準備し、上向き凸部材62の床面22への固定後、緩衝材64を上向き凸部材62の挿入板622に上側から覆い被せるようにして、挿入板622を緩衝材64の内側に挿入する。すると、緩衝材64の挟持片641,641が挿入板622を挟持するので、緩衝材64が挿入板622に装着される。
作業者は、袖壁パネル4、緩衝材13及び隙間埋め部材43を準備する。袖壁パネル4の上向き凹部41及び下向き凹部42は、予め(例えば袖壁パネル4の工場生産時に)袖壁パネル4に設けられている。
作業者は、袖壁パネル4の上向き凹部41の内側面に、緩衝材13を接着剤で固定し、袖壁パネル4の上向き凹部41の右端面に、隙間埋め部材43を接着剤で固定する。
次いで、作業者は、袖壁パネル4の取り付けを行なう。
引戸51が既に取り付けられているので、袖壁パネル4の取り付け作業が引戸51によって阻害されないように、作業者は、下向き凸部材61、上向き凸部材62、及びL字型アングル材63よりも前側に立ち、袖壁パネル4の取り付けを行なう。
図10〜図12は、袖壁パネル4の取り付け手順を説明するための断面図である。
作業者は、袖壁パネル4が周囲の物体(三方枠3及び床面22等)に当接しないようにして、袖壁パネル4の左辺部及び右辺部を持つ。次に、作業者は、図10に示すように袖壁パネル4を傾斜させ、下向き凸部材61の下側にて袖壁パネル4を持ち上げつつ、下向き凸部材61を袖壁パネル4の上向き凹部41に挿入する。更に、作業者は、下向き凸部材61の最下端が上向き凹部41の内底面に接触するまで、袖壁パネル4を持ち上げる。下向き凸部材61には切り欠き613が設けられているので(図7参照)、下向き凸部材61が袖壁パネル4の上端面に干渉する虞はない。
図11に示すように、作業者は袖壁パネル4を直立させ、緩衝材64に覆われている上向き凸部材62の上方に下向き凹部42を配置する。
図12に示すように、作業者は、袖壁パネル4を直下に下ろす。このとき、作業者は、緩衝材64に下向き凹部42の内面を上側から被せるようにして、袖壁パネル4の下端面が上向き凸部材62の固定板621(図6参照)に接触するまで、上向き凸部材62及び緩衝材64を下向き凹部42に挿入する。この結果、上向き凸部材62と下向き凹部42の幅方向の両内側面夫々との間に緩衝材64を容易に介在させることができる。
次に、作業者は、袖壁パネル4の隙間埋め部材43が縦枠33の左面に接触するまで、袖壁パネル4を右側に摺動させる。隙間埋め部材43が縦枠33の左面に接触した場合、L字型アングル材63は袖壁パネル4の後面に接触する。
次いで、作業者は、下向き凸部材61と上向き凹部41の前側の内側面との間に、緩衝材14を押し込む(図5参照)。緩衝材14の上向き凹部41への押し込みは、緩衝材14のくさびの先端側が上向き凹部41の内底面に向き、指掛け片141が袖壁パネル4の上端面に接触するように行なわれる。
上向き凹部41の後側の内側面には緩衝材13が既に固定されているので、緩衝材14を前側から上向き凹部41に押し込むことにより、下向き凸部材61と上向き凹部41の前後の内側面夫々との間に、緩衝材13,14を介在させることができる。
以上のようにして、袖壁パネル4がけんどん式に取り付けられる。
袖壁パネル4の取り付け後、作業者は、幕板312を鴨居31にネジで固定する。
使用者は、通常、引戸51のみを開閉する。
使用者は取っ手511を把持し、袖壁パネル4の後面に対向する位置に引戸51を引き込んで開口211を開放する。開口211を開放した引戸51の右端面は、縦枠33の戸当たりクッション331に接触する。
また、使用者は取っ手511を把持し、袖壁パネル4の後面に対向する位置から引戸51を引き出して開口211を閉鎖する。図3に示すように、引戸51の左端面には戸当たりクッション513が接着固定されており、開口211を閉鎖した引戸51の戸当たりクッション513は、開戸52の右端面に接触する。
引戸51の前面における右辺部には閉鎖部材514が突設されている。閉鎖部材514の先端部は袖壁パネル4の後面に接触しており、引戸51の開閉に伴って袖壁パネル4の後面に摺動する。閉鎖部材514によって、引戸51と袖壁パネル4との間隙を閉鎖されている。図4〜図7における閉鎖部材514の図示は省略している。
例えば大型の家具を出し入れするために、開口211の開放量を増したい場合、使用者は引戸51及び開戸52を両方とも開く。
開口211の開放量を最大限に増したい場合、使用者は開戸52を開き、袖壁パネル4を取り外し、更に引戸51をローラ11,11から取り外す。
袖壁パネル4の取り外しの際、作業者は、まず、緩衝材14の指掛け片141に指を掛けて緩衝材14を摘まみ持ち、緩衝材14を上向き凹部41の内側から引き出す。次に、作業者は、袖壁パネル4を持ち上げて、下向き凹部42から上向き凸部材62が抜け出るようにする。次いで、作業者は、袖壁パネル4を傾斜させつつ、下向き凸部材61が上向き凹部41から抜け出るようにして袖壁パネル4を取り去る。
引戸51及び袖壁パネル4が取り外された後、開口211の上辺部にはレール311及び下向き凸部材61等が残留しており、開口211の下辺部には揺れ止め12及び上向き凸部材62等が残留している。しかしながら、これらの上下方向の突出量は小さいので、これらが使用者による開口211の出入りを困難にする虞はない。
以上のような引戸構造1によれば、袖壁パネル4がけんどん式(上げ落とし式)に取り付けられているので、袖壁パネル4を容易に着脱することができる。
下向き凸部材61と上向き凹部41の幅方向の両内側面夫々との間に緩衝材13,14が介在し、上向き凸部材62と下向き凹部42の幅方向の両内側面夫々との間に緩衝材64が介在しているので、袖壁パネル4のガタツキを抑制することができる。
下向き凸部材61は鴨居31に固定される。故に、壁体21そのものの構造、材質、又は厚さ等に左右されることなく、下向き凸部材61を確実に固定することができる。また、引戸51の取り付けのための鴨居31と下向き凸部材61の固定のための横木とを兼用することができる。
壁体21の開口211の下辺部が床面22によって構成されている。即ち、開口211の下辺部が、例えば敷居によって縁取られていない。故に、引戸構造1のバリアフリー化を図ることができる。
作業者が施工現場で袖壁パネル4に上向き凹部41及び下向き凹部42を設ける必要はない。また、施工現場における下向き凸部材61及び上向き凸部材62の固定作業は簡易である。以上の結果、作業者が煩雑な作業を行なうことなく、けんどん式による袖壁パネル4の取り付けのための互いに係合可能な凹凸を得ることができる。
更に、下向き凸部材61が取り付けられる鴨居31を、下向き凸部材61を用いない他の構成の引戸構造が備える鴨居と共通化することができる。
緩衝材14は着脱可能なので、袖壁パネル4の着脱前に緩衝材14を取り除くことによって、緩衝材14に着脱作業を阻害されることなく袖壁パネル4を容易に着脱することができる。
上向き凹部41の内側面に緩衝材13が固定されているので、袖壁パネル4の着脱時に下向き凸部材61と袖壁パネル4とが直接的に衝突することによって袖壁パネル4が損傷することを抑制することができる。
袖壁パネル4は木材を用いてなる。木材は加工し易く、調湿性を有するので、袖壁パネル4の素材として好適である。
開かれた引戸51は袖壁パネル4の後側に配されるので、袖壁パネル4の前側からの見栄えがよい。
袖壁パネル4は、開閉する引戸51が袖壁パネル4の前側にいる人間に干渉することを抑制することができる。更に、袖壁パネル4の前側に荷物又は家具等を置き易い。
袖壁パネル4の固定にはビスが使われないが、3つのアングル材夫々の固定にはビスが使われる。しかしながら、下向き凸部材61を固定するためのビスは、レール311と下向き凸部材61の挿入板612とによって前後両側から目隠しされる。上向き凸部材62を固定するためのビスは、袖壁パネル4によって上側から目隠しされる。L字型アングル材63を固定するためのビスは、袖壁パネル4によって左側から目隠しされる。故に、ビスを目隠しするための部材を別途用いることなく、引戸構造1の美観を向上させることができる。
なお、引戸構造1は、引き分け戸又は引き違い戸として構成されている複数枚の引戸51,51,…を備えていてもよい。複数枚の引戸51,51,…が備えられている場合、開口211の左右両側に2枚の袖壁パネル4,4が取り付けられていてもよい。
本実施の形態では、袖壁パネル4の上端部側に一の凹凸の凹(上向き凹部41)、開口211の上縁側に一の凹凸の凸(下向き凸部材61)が設けられている。しかしながら、これに限定されず、開口211の上縁側に一の凹凸の凹、袖壁パネル4の上端部側に一の凹凸の凸が設けられてもよい。同様に、本実施の形態の他の凹凸は下向き凹部42及び上向き凸部材62であるが、これに限定されず、開口211の下縁側に他の凹凸の凹、袖壁パネル4の下端部側に他の凹凸の凸が設けられてもよい。
実施の形態 2.
本実施の形態の引戸構造1は、袖壁パネル4の枚数が2枚であることを除けば、実施の形態1の引戸構造1と略同様である。本実施の形態の引戸構造1の施工方法は、2枚の袖壁パネル4,4を引戸51の前側及び後側からけんどん式に取り付けることを除けば、実施の形態1の引戸構造1の施工方法と略同様である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図13は、実施の形態2に係る引戸構造1の平断面図である。
図14は、図13におけるXIV−XIV線による断面図である。
袖壁パネル4,4は前後に並置されている。前側の袖壁パネル4は、実施の形態1の袖壁パネル4と同様にして、レール311の前側にてけんどん式に取り付けられている。後側の袖壁パネル4は、レール311の後側にてけんどん式に取り付けられている。後側の袖壁パネル4に関する構成は、前側の袖壁パネル4に関する構成とは前後対称である。
袖壁パネル4,4及び縦枠33によって、戸袋15が形成される。
使用者は取っ手511を把持し、引戸51を戸袋15に引き込んで開口211を開放する。また、使用者は取っ手511を把持し、戸袋15から引戸51を引き出して開口211を閉鎖する。
開かれた引戸51は戸袋15に収容されるので、見栄えがよい。
袖壁パネル4,4は、開閉する引戸51が戸袋15の前後にいる人間に干渉することを抑制することができる。更に、袖壁パネル4,4の前後に荷物又は家具等を置き易い。
戸袋15は、袖壁パネル4,4の少なくとも一方を取り外すことによって容易に開放される。故に、例えばローラ11の故障により引戸51が戸袋15の内側から引き出せなくなったとしても、戸袋15を開放すれば、ローラ11の修理又は交換等を容易に行なうことができる。
従って、戸袋15の内側に進入するための点検口を袖壁パネル4,4に設ける必要がないので、引戸構造1の美観を向上させることができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 引戸構造
13 緩衝材
14 緩衝材
21 壁体
211 開口
22 床面
31 鴨居(横材)
4 袖壁パネル
41 上向き凹部(一の凹凸)
42 下向き凹部(他の凹凸)
51 引戸
61 下向き凸部材(一の凹凸)
62 上向き凸部材(他の凹凸)
64 緩衝材

Claims (9)

  1. 壁体に設けられた開口の一側を閉鎖する袖壁パネルと、
    前記開口の他側を開閉する引戸と
    を備える引戸構造において、
    前記袖壁パネルはけんどん式に取り付けられることを特徴とする引戸構造。
  2. 前記開口の上縁に、該上縁から下向きに突出するようにして下向き凸部材が固定され、
    前記袖壁パネルの上端面に、前記下向き凸部材が挿入される上向き凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の引戸構造。
  3. 前記開口の前記上縁は、前記引戸の開閉方向に延びる横材によって縁取られ、
    前記上向き凹部は前記開閉方向に延びる溝であり、
    前記下向き凸部材はL字型アングル材であり、
    前記下向き凸部材のL字の一側は、前記下向き凸部材が前記開閉方向に延びるようにして、前記横材に固定され、
    前記下向き凸部材のL字の他側は、前記一側から垂下して前記上向き凹部に挿入されることを特徴とする請求項2に記載の引戸構造。
  4. 前記下向き凸部材と前記上向き凹部の幅方向の両内側面夫々との間に、互いに別体の緩衝材が介在し、
    前記両内側面の少なくとも一方と前記下向き凸部材との間に介在する前記緩衝材は、着脱可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載の引戸構造。
  5. 前記開口の下縁に、該下縁から上向きに突出するようにして上向き凸部材が固定され、
    前記袖壁パネルの下端面に、前記上向き凸部材が挿入される下向き凹部が設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の引戸構造。
  6. 前記開口の前記下縁は、前記壁体が立設されている床面によって構成されており、
    前記下向き凹部は前記引戸の開閉方向に延びる溝であり、
    前記上向き凸部材はL字型アングル材であり、
    前記上向き凸部材のL字の一側は、前記上向き凸部材が前記開閉方向に延びるようにして、前記床面に固定され、
    前記上向き凸部材のL字の他側は、前記一側から立ち上がって前記下向き凹部に挿入されることを特徴とする請求項5に記載の引戸構造。
  7. 前記上向き凸部材と前記下向き凹部の幅方向の両内側面夫々との間に緩衝材が介在し、
    該緩衝材は前記上向き凸部材を上側から覆うことを特徴とする請求項5又は6に記載の引戸構造。
  8. 前記袖壁パネルは木材を用いてなることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の引戸構造。
  9. 壁体に設けられた開口の一側を閉鎖する袖壁パネルと、
    前記開口の他側を開閉する引戸と
    を備える引戸構造を施工する方法であって、
    前記開口の上縁及び前記袖壁パネルの上端部に、互いに係合可能な一の凹凸が設けられ、
    前記開口の下縁及び前記袖壁パネルの下端部に、互いに係合可能な他の凹凸が設けられ、
    前記袖壁パネルの取り付けの際、
    前記袖壁パネルを傾斜させ、
    前記袖壁パネルを持ち上げつつ前記一の凹凸を互いに係合させ、
    前記袖壁パネルを直立させ、
    前記袖壁パネルを下ろして前記他の凹凸を互いに係合させることを特徴とする引戸構造の施工方法。
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